JP2000190336A - ポリビニルアルコ―ル系成形物の製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコ―ル系成形物の製造方法

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JP2000190336A JP10368759A JP36875998A JP2000190336A JP 2000190336 A JP2000190336 A JP 2000190336A JP 10368759 A JP10368759 A JP 10368759A JP 36875998 A JP36875998 A JP 36875998A JP 2000190336 A JP2000190336 A JP 2000190336A
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Toshiyuki Edasawa
敏行 枝澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時の離型性に優れ、更に耐ブロッキング
性、透明性、無臭性に優れたポリビニルアルコール系成
形物の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ポリビニルアルコール系成形物を製造す
るに当たり、ポリビニルアルコール系樹脂と接触する金
属表面に、特定式で示されるN−(N′,N′−ジ置換
アミノアルキル)脂肪酸アミドを塗布するポリビニルア
ルコール系成形物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリビニルアルコ
ール系成形物、特にポリビニルアルコール系フィルムの
製造方法に関し、更に詳しくは製造時の離型性に優れ、
更に耐ブロッキング性、透明性、無臭性に優れたポリビ
ニルアルコール系成形物の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアルコール系樹脂を原料とし
て製造されるフィルム、シート、ベルト、チューブ等の
成形物は、その優れた特性と品質の多様性とが相まって
多方面で応用されている。しかしてポリビニルアルコー
ル系成形物を製造するに当たっては、ポリビニルアルコ
ール系樹脂の溶液をロール、ドラム、エンドレスベルト
等の平滑な金属面上に流延するか、あるいは該樹脂に適
宜水又は可塑剤を加えて押出法等の手段によって溶融成
形する方法が行われている。
【0003】しかしながら、これらの成形法を実施する
際において、ポリビニルアルコール系樹脂はそれと接触
するロール、ドラム、エンドレスベルトあるいは溶融成
形機(バレル、スクリューダイス、金型)等の金属表面
に対して強い接着性を示す場合が多く平滑美麗な表面を
有する成形物が得られ難く、製膜速度の低下等を招く場
合がある。
【0004】又、ポリビニルアルコール系フィルムは、
元来強靱で引き裂きに対して極めて強いが、常温におい
て柔軟性に乏しく、相溶性のあるグリセリン、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリ
コール等の多価アルコール類の可塑剤を使用してきた
が、該可塑剤の使用では、温湿度による影響を極めて受
けやすく、高温高湿下では可塑剤の浸出が起こり、いわ
ゆるフィルムのべとつきが生じたり、低温低湿下では柔
軟性、強靱性が著しく低下したりする等の問題点があ
る。更に、ポリビニルアルコール系フィルム製品を積み
重ね加圧下状態で保存する場合にはフィルム同士が接着
し、剥離困難なブロッキングを起こして、実用的な価値
を損なうことがある。
【0005】上記問題点の対策として、ポリビニルア
ルコール系樹脂と金属表面との離型性を容易にしたり、
又は溶融物と押出成形機との摩擦抵抗を減少させるため
に、ワックス、シリコン樹脂、高級脂肪族アミン等の各
種の疎水性物質を金属面へ塗布したり、ポリビニルアル
コール系樹脂中にこれらを混合することが提案されてい
る。又、特開平49−55748号公報には、アルキ
ロールアミドエチレンオキシド付加物の燐酸モノエステ
ル及びジエステルの添加による改良、特公昭52−2
2856号公報には、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ンを金属面上に塗布又はポリビニルアルコール系樹脂に
添加する方法、特公昭52−2416号公報には、ポ
リアミン系陽イオン界面活性剤を金属面上に塗布又はポ
リビニルアルコール系樹脂に添加する方法、特公昭5
0−35543号公報には、ヒドロキシル基を有する第
4級アンモニウム化合物をポリビニルアルコール系樹脂
に配合する方法、特開平5−163369号公報に
は、第4級アンモニウム塩化合物の陽イオン性界面活性
剤を配合する方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法では、いずれの疎水性物質も金属表面への濡れ、
表面張力の差が大きく均一に塗布することが困難であ
り、特にポリビニルアルコール系樹脂と混合する場合に
は相溶性が悪く、透明性、光沢の低下を起こし均一なフ
ィルムができなかったり、長時間成形機を運転するとフ
ィルムが次第に白化する傾向がある等、工業的に満足し
うるものではない。
【0007】又、特開平49−55748号公報で
は、離型性や耐ブロッキング性等、まだまだ不充分な点
もあり、特公昭52−22856号公報及び特公昭
52−2416号公報では、製造時の離型性のみに主眼
を置いたもので、耐ブロッキング性等は考慮されておら
ず、特公昭50−35543号公報では、可塑剤との
相溶性や透明性、強靱性の改善が記載されているもの
の、耐ブロッキング性や離型性を付与しようとするもの
ではない。更に、特開平5−163369号公報で
は、上記問題点の改善は見られるものの、得られる成形
物の無臭性については検討されておらず、まだまだ満足
のいくものではない。
【0008】そこで、本発明ではこのような背景下にお
いて、製造時の離型性に優れ、更に耐ブロッキング性、
透明性に優れた臭いのないポリビニルアルコール系成形
物、特にポリビニルアルコール系フィルムの製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【問題を解決するための手段】しかるに、本発明者はか
かる課題について鋭意研究をした結果、ポリビニルアル
コール系成形物を製造するに当たり、ポリビニルアルコ
ール系樹脂と接触する金属表面に、下記(1)式で示さ
れるN−(N′,N′−ジ置換アミノアルキル)脂肪酸
アミドを塗布するポリビニルアルコール系成形物の製造
方法が、製造時の離型性に優れ、更に得られた成形物が
耐ブロッキング性、透明性、無臭性に優れることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0010】
【化2】 ここで、R1は炭素数6〜30のアルキル基、R2は炭素
数1〜10のアルキレン基、R3、R4は炭素数1〜10
のアルキル基、H(CH2CH2O)n−又はH(CH2
2CH2O)m−のいずれかで、n、mは1〜20の整
数である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
本発明に用いられるポリビニルアルコール系樹脂として
は、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン
化して製造されるものであるが、本発明では必ずしもこ
れに限定されるものではなく、少量の不飽和カルボン酸
(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフ
ィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩類等、
酢酸ビニルと共重合可能な成分を含有していてもよい。
【0012】かかるポリビニルアルコール系樹脂のなか
でも、特にケン化度が80〜100モル%が好ましく、
更には99〜100モル%が好ましい。かかるケン化度
が80モル%未満ではフィルムの強度が劣る傾向にあり
好ましくない。又、平均重合度は500〜3000、更
には1000〜2600が好ましく、該平均重合度が5
00未満ではフィルムの強度が劣り、3000を越える
と製膜性が悪くなり好ましくない。
【0013】本発明に用いられるN−(N′,N′−ジ
置換アミノアルキル)脂肪酸アミドとしては、上記
(1)式で示される化合物であればよく、R1は炭素数
6〜30、好ましくは12〜24のアルキル基、R2
炭素数1〜10、好ましくは1〜5のアルキレン基、R
3、R4は炭素数1〜10、好ましくは1〜5のアルキル
基、H(CH2CH2O)n−又はH(CH2CH2CH
2O)m−のいずれかで、n、mは1〜20の整数であ
る。
【0014】上記(1)式で示されるN−(N′,N′
−ジ置換アミノアルキル)脂肪酸アミドの具体例として
は、例えば、N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピ
ル)ステアリン酸アミド、N−(N′,N′−ジメチル
アミノプロピル)パルミチン酸アミド、N−(N′,
N′−ジメチルアミノプロピル)ミリスチン酸アミド、
N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピル)ラウリン
酸アミド、N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピ
ル)オレイン酸アミド、N−(N′,N′−ジメチルア
ミノエチル)ステアリン酸アミド、N−(N′,N′−
ジメチルアミノブチル)ステアリン酸アミド、N−
(N′,N′−ジエチルアミノプロピル)ステアリン酸
アミド等が挙げられ、中でもN−(N′,N′−ジメチ
ルアミノプロピル)ステアリン酸アミド、N−(N′,
N′−ジメチルアミノプロピル)オレイン酸アミドが好
ましく用いられる。
【0015】本発明では、ポリビニルアルコール系樹脂
の溶液をロール、ドラム、エンドレスベルト等の平滑な
金属面上に流延するか、あるいは該樹脂に適宜水又は可
塑剤を加えて押出法等の手段によって溶融成形するわけ
であるが、該成形時において、金属表面上に上記(1)
式で示されるN−(N′,N′−ジ置換アミノアルキ
ル)脂肪酸アミドを塗布する必要がある。
【0016】かかる塗布量については、金属面1m2
たり固形分として0.0001〜1gであることが好ま
しく、更には0.001〜1g、特には0.01〜0.
5gであることが好ましい。該塗布量が0.0001g
/m2未満では塗布効果が少なく、1g/m2を越えると
均一に塗布することが困難となり好ましくない。
【0017】上記(1)式で示されるN−(N′,N′
−ジ置換アミノアルキル)脂肪酸アミドを金属表面に均
一に塗布する方法としては、スプレー又はコーター等で
最適量よりもやや多量に塗布した後、表面が柔軟で吸水
性の棒又はローラーに水をしませて金属面を摩擦する方
法が望ましく、これによって斑点状等の如く不均一に付
着したN−(N′,N′−ジ置換アミノアルキル)脂肪
酸アミドを均一にするとともに過剰分を除去するという
効果を奏しうる。又、例えば流延法により連続的に成形
する場合などは、ステンレス等の金属の回転ベルト上に
連続的に塗布することが好ましい。具体的には、予めア
ルコール特にメタノール、エタノール、プロパノール等
の低級アルコールに溶解したN−(N′,N′−ジ置換
アミノアルキル)脂肪酸アミドを、例えばローターダン
プニング装置(ニッカ(株)製)を用いて連続的に塗布
することにより行う。
【0018】又、本発明においては、必要に応じてポリ
ビニルアルコール系樹脂に、予め上記N−(N′,N′
−ジ置換アミノアルキル)脂肪酸アミドを含有せしめて
おき、上記金属表面への塗布と併用することも好まし
い。この時のN−(N′,N′−ジ置換アミノアルキ
ル)脂肪酸アミドの含有量は、ポリビニルアルコール系
樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部である
ことが好ましく、更に好ましくは0.01〜3重量部、
特に好ましくは0.01〜1重量部である。かかる含有
量が0.01重量部未満では添加効果が少なく、5重量
部を越えると透明性が悪くなり好ましくない。
【0019】更に本発明では、必要に応じて、その他の
添加剤として、ポリビニルアルコール系樹脂に、例えば
グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール等の多価アルコール類の可塑剤や、フェノール
系、アミン系等の抗酸化剤、リン酸エステル類等の安定
剤の他、着色料、香料、増量剤、消包剤、剥離剤、紫外
線吸収剤、無機粉体、界面活性剤等の通常の添加剤等を
添加しても差し支えない。又、必要に応じて、澱粉、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース等の他の水溶性樹脂を混合して成
形してもよい。
【0020】本発明のポリビニルアルコール系成形物の
製造方法は、それと接触するベルト、ドラム、押出機、
ロール等の金属表面から容易に剥離し、又滑りやすくな
るので、傷、裂け目等のない極めて平滑で美麗な製品と
なり、更に、製膜スピードが上がるため、製造効率に優
れたものとなる。又、得られた成形物、特にフィルムは
耐ブロッキング性、透明性、光沢性、無臭性に優れ、添
加剤のブリードアウトもないため、品質、製袋等の二次
加工性に優れたものとなる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、例中「部」、「%」とあるのは、断りのな
い限り重量基準を意味する。 実施例1 温度90℃に加熱された表面光沢加工したステンレス板
上に、N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピル)ス
テアリン酸アミドの10%メタノール溶液を、固形分と
して0.5g/m2の割合で塗布し、次いで、重合度1
700、ケン化度99モル%のポリビニルアルコール
(日本合成化学工業社製、「ゴーセノールNH−17
Q」)の15%水溶液を流延して、熱風乾燥機で120
℃で10分間加熱し、厚さ0.3mmのフィルムを作製
した。得られたフィルムについて、下記の評価を行っ
た。
【0022】(離型性)上記の如く流延法により製膜
後、得られたフィルムをステンレス板に対して180度
剥離を行い、その時の剥離抵抗を測定した(gf/25
mm幅)。評価基準は下記の通りである。 ○・・・20gf/25mm幅以下 △・・・20〜50gf/25mm幅未満 ×・・・50gf/25mm幅以上
【0023】(透明性)得られたフィルムのヘイズ値を
濁度計により測定した(%)。評価基準は下記の通りで
ある。 ○・・・1%以下 △・・・1〜2%未満 ×・・・2%以上
【0024】(相溶性)得られたフィルムを20cm×
30cmのサイズに裁断して試験片を調製し、該試験片
を20℃、90%RHの条件下で1日間放置した後、ブ
リードアウトの有無を観察した。評価基準は下記の通り
である。 ○・・・変化無し △・・・白化が見られた ×・・・表面がべたついた
【0025】(無臭性)得られたフィルムの臭いを下記
の基準にて評価した。 ○・・・臭いなし △・・・わずかに臭いあり ×・・・臭いあり
【0026】(耐ブロッキング性)得られたフィルムを
20cm×30cmのサイズに裁断して試験片を調製
し、該試験片を多数枚積層し、20℃、65%RHの条
件下で1日間放置した後、該試験片同士の密着状態を観
察した。評価基準は下記の通りである。 ○・・・全く密着しなかった △・・・軽度の密着が見られた ×・・・完全に密着した
【0027】実施例2 実施例1において、N−(N′,N′−ジ置換アミノア
ルキル)脂肪酸アミドをN−(N′,N′−ジメチルア
ミノプロピル)オレイン酸アミドに変更した以外は同様
に行い、実施例1と同様の評価を行った。
【0028】実施例3 実施例1において、ポリビニルアルコールを、重合度1
500、ケン化度88モル%のポリビニルアルコール
(日本合成化学工業社製、「ゴーセノールGM−1
4」)に変更し、N−(N′,N′−ジ置換アミノアル
キル)脂肪酸アミドをN−(N′,N′−ジメチルアミ
ノプロピル)オレイン酸アミドに変更した以外は同様に
行い、実施例1と同様の評価を行った。
【0029】実施例4 表面光沢仕上げされたステンレスの回転ベルト(温度9
0℃)上にN−(N′,N′−ジメチルアミノプロピ
ル)ステアリン酸アミドの10%メタノール溶液を固形
分として0.5g/m2となるように、ローターダンプ
ニング装置(ニッカ(株)製)を用いて連続的に塗布し
ながら、重合度1700、ケン化度99モル%のポリビ
ニルアルコール(日本合成化学工業社製、「ゴーセノー
ルNH−17Q」)の20%水溶液を流延して、熱風乾
燥機で150℃で1分間加熱し、厚さ0.3mmのフィ
ルムを作製した。得られたフィルムについて、実施例1
と同様の評価を行った。
【0030】比較例1 実施例1において、N−(N′,N′−ジメチルアミノ
プロピル)ステアリン酸アミドを塗布しなかった以外は
同様に行い、実施例1と同様の評価を行った。
【0031】比較例2 実施例1において、N−(N′,N′−ジメチルアミノ
プロピル)ステアリン酸アミドの代わりに、ラウリルポ
リオキシエチレン付加ジメチルアンモニウムクロライド
(重合度15)を用いた以外は同様に行い、実施例1と
同様の評価を行った。実施例及び比較例の評価結果を表
1に示す。
【0032】
【表1】 離型性 透明性 相溶性 無臭性 耐フ゛ロッキンク゛性 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ 〃 2 ○ ○ ○ ○ ○ 〃 3 ○ ○ ○ △ ○ 〃 4 ○ ○ ○ ○ ○ 比較例1 × ○ ○ ○ × 〃 2 △ △ ○ × △
【0033】
【発明の効果】本発明のポリビニルアルコール系成形
物、特にポリビニルアルコール系フィルムの製造方法
は、ポリビニルアルコール系樹脂の溶液をロール、ドラ
ム、エンドレスベルト等の平滑な金属面上に流延する
か、あるいは該樹脂に適宜水又は可塑剤を加えて押出法
等の手段によって溶融成形する際に、該金属表面上に、
上記(1)式で示されるN−(N′,N′−ジ置換アミ
ノアルキル)脂肪酸アミドを塗布するため、それと接触
するベルト、ドラム、押出機、ロール等の金属表面から
容易に剥離し、又滑りやすくなるので、傷、裂け目等の
ない極めて平滑で美麗な製品となり、更に、製膜スピー
ドが上がるため、製造効率にも優れた効果を示す。又、
得られた成形物、特にフィルムは耐ブロッキング性、透
明性、光沢性、無臭性に優れ、添加剤のブリードアウト
もないものであり、品質、製袋等の二次加工性に優れた
ものとなる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール系成形物を製造す
    るに当たり、ポリビニルアルコール系樹脂と接触する金
    属表面に、下記(1)式で示されるN−(N′,N′−
    ジ置換アミノアルキル)脂肪酸アミドを塗布することを
    特徴とするポリビニルアルコール系成形物の製造方法。 【化1】 ここで、R1は炭素数6〜30のアルキル基、R2は炭素
    数1〜10のアルキレン基、R3、R4は炭素数1〜10
    のアルキル基、H(CH2CH2O)n−又はH(CH2
    2CH2O)m−のいずれかで、n、mは1〜20の整
    数である。
  2. 【請求項2】 (1)式で示されるN−(N′,N′−
    ジ置換アミノアルキル)脂肪酸アミドを0.0001〜
    1g/m2の割合で塗布することを特徴とする請求項1
    記載のポリビニルアルコール系成形物の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009102573A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Teijin Dupont Films Japan Ltd 偏光フィルム製造工程で支持体として用いられる支持体用フィルム
CN102212018A (zh) * 2011-04-14 2011-10-12 陕西科技大学 一种酸性增稠剂及其制备方法
JP2017213878A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 日本合成化学工業株式会社 ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法、ポリビニルアルコール系フィルム、および偏光膜
JP2018199660A (ja) * 2017-05-30 2018-12-20 テイカ株式会社 化粧料用粉体およびこの化粧料用粉体を用いた化粧料ならびにこの化粧料用粉体の製造方法

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