JP2000190288A - 積み重ねたシ―ト状の素材を切断する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 切断素材が送り装置及び／又は側部ストッパ
に正確に接していないときにのみ、切断素材の位置の修
正を行なうことが必要であるように、積み重ねたシート
状の素材を切断する。 【解決手段】 門形フレーム３は、切断刃６及びプレス
ビーム７を収容している。前側台部分１３の方に向いた
側に、門形フレーム３は、操作者のために操作パネル及
び表示パネルを有する。後側台部分９の範囲に、送り装
置１０及び／又は側部ストッパ１２の範囲における切断
素材の接触を監視する少なくとも１つの監視カメラ２２
が設けられており、その際、カメラ２２のライブ画像
が、表示パネル１７内にはめ込み可能である。それによ
り、送りサドル及び／又は側部ストッパにおける切断素
材の接触を監視することができ、かつ不十分な接触の際
にのみ、切断素材の位置の修正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、素材を収容する台
が設けられており、その際、後側台部分が切断すべき素
材を収容し、かつ前側台部分が切断された素材を収容
し、さらに後側台部分の範囲に配置された素材のための
送り装置、素材のための側部ストッパ、及び台の上に配
置された門形フレームが設けられており、この門形フレ
ームが、素材を切断する刃、切断すべき素材上に降下可
能なプレスビーム、及び前側台部分の方に向いた側に操
作パネル及び表示パネルを有する、積み重ねたシート状
の素材を切断する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】このような装置は、例えばヨーロッパ特
許出願公開第００５６８７４号明細書又はドイツ連邦共
和国特許出願公開第１９６３７０２７号明細書により公
知である。とくに紙、厚紙、フィルム等からなる積み重
ね体にして存在するシートの、とくに綴じシートにおけ
る切断を行なうこのような装置において、それぞれ意図
した分離線における刃による積み重ね体の切断を保証す
るために、刃の下のサドルの送りは、きわめて正確でな
ければならない。すでにわずかなずれが、例えば紙の遅
れによる測定偏差が、意図した分離線における刃の切断
を行なわず、ここからずらすようになることがある。と
くに綴じシートにおいて、その結果、個々のパターン内
に切り込むことになる。このことを避けるために、綴じ
シートは、個々のパターンが互いに直接隣接するのでは
なく、その間に間隔を残すように印刷される。ただしそ
れにより主切断過程の間に中間切断過程を設けることが
必要である。これと同様に積み重ね体の切断の前に、そ
の縁面が切断される。縁切断を行なった後に、切断すべ
き積み重ね体は、定義された形又は寸法になって存在
し、このことは、後続の主切断過程の正確性に決定的な
影響を及ぼす。

【０００３】実際に後側台部分における切断すべき素材
の正確な位置決めを監視することは、装置の操作者にと
ってかなりの費用をかけてしか可能でない。突出した台
部分のため操作者は、１つ又は複数の切断すべき積み重
ね体を送り装置に向かって動かすために、大幅にこの上
にもたれ掛からなければならず、又は１つ又は複数の積
み重ね体を側部ストッパにおいて整列するために、刃の
下においてすき間から腕を通さなければならない。操作
者は、後側台部分の範囲を、したがって切断すべき素材
のすでに行なわれた正確な接触を認識することができな
いので、不必要にしばしば整列過程を繰返す。

【０００４】品質の不足を排除するために後側台部分に
おいて操作者によって監視すべき過程は、種々の様式で
ある。例えば綴じシートの切断の際に並んだ積み重ね体
は、例えば上側シート層を引っ張る吹き付け空気によっ
て、その上側シート層の範囲において送り装置に乗り上
がることがあり、積み重ね体がずれることがあり、個々
のシートがずれることがある。とくに切断シートに切断
マークが印刷されていないとき、見ることのできる基準
マークを持たない個々のシート層が互いに入り込んでい
るので、操作者にとって後側台部分の監視はほとんど不
可能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、操作
者が切断素材の接触を精密に検出でき、かつそれにより
切断素材が送り装置及び／又は側部ストッパに正確に接
していないときにのみ、切断素材の位置の修正を行なう
ことが必要であるように、初めに述べたような装置を改
善することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】初めに述べたような装置
において、この課題は、次のようにして解決される。す
なわち後側台部分の範囲に、送り装置及び／又は側部ス
トッパの範囲における切断素材の接触を監視する少なく
とも１つの監視カメラが設けられており、その際、カメ
ラのライブ画像が、表示パネル内にはめ込み可能であ
る。

【０００７】装置の本発明による構成は、操作者のため
の人間工学的な操作、及び切断素材の切断品質をかなり
改善する。切断すべき素材のあらゆる整列過程を、操作
者は、比較的直立した作業位置において行なうことがで
き、かつ切断すべき素材の正確でない整列の際の修正過
程は、操作者にとってライブ画像のはめ込みを介して後
側台部分の範囲における切断素材の不十分な整列が表示
されるときにしか必要ない。この場合にだけ、操作者
は、例えば門形フレームの下において腕を通し、かつ有
効直角定規によって１つ又は複数の切断すべき切断素材
積み重ね体の側方整列の修正を行ない、又は前から１つ
又は複数の切断素材積み重ね体を有効直角定規によって
送り装置において整列すればよい。表示パネルにはめ込
まれるライブ画像による後側台部分の間接的な監視に基
づいて、切断プロセスにおける不必要な作業が避けら
れ、これには、切断品質及び装置の切断能力の著しい上
昇が伴う。装置における作業は、操作者にとって人間工
学的に著しく望ましくなる。

【０００８】後側台部分の範囲に配置されたカメラのラ
イブ画像の表示パネルにおけるはめ込みは、送り装置及
び／又は側部ストッパにおける切断すべき素材の整列の
間にだけ有利に行なわれる。このことは、この状況にお
いてだけ後側台部分の範囲において切断素材の整列を監
視し、又は不十分な整列の際に修正介入するという趣旨
で、操作者にとってライブ画像のはめ込みが要請とみな
されるかぎり、操作者のガイドをなしている。それ以上
最適化された操作者ガイドは、ライブ画像が送り装置及
び／又は側部ストッパにおける素材の誤整列の際にのみ
はめ込まれるときに与えられる。操作者は、それにより
切断プロセス及び切断機の操作に完全に集中することが
でき、その際、ライブ画像のはめ込みは、操作者に、整
列過程が不十分しか行なわれず、したがって送り装置及
び／又は側部ストッパにおける切断すべき素材の修正が
必要であることを信号通知する。とくに刃の切断トリガ
が、送り装置及び／又は側部ストッパにおける素材の誤
整列の際に無効であることが考慮されている。したがっ
て操作者は、切断素材が正規に送り装置及び／又は側部
ストッパにおいて整列されているときにのみ、機械によ
って切断することができる。このことは、切断される製
品の品質改善にかなり貢献する。

【０００９】基本的に表示パネルに、ライブ画像をはめ
込む分離したモニタを設けることができる。ただし有利
な構成は、切断装置がディスプレイを有し、このディス
プレイが種々の機械又は作業経過のグラフィック表示の
ために使われ、その際、ディスプレイ内にカメラのライ
ブ画像がはめ込み可能であることを考慮している。その
際、ライブ画像のはめ込みの間にディスプレイにおける
グラフィック表示は、部分的に又は完全にライブ画像に
置き換えることができる。ディスプレイにおけるグラフ
ィック表示が一部だけライブ画像に置き換えられたと
き、ディスプレイの残りの範囲に、同時に装置のもっと
も重要な動作及び状態機能が引続き再現できる。

【００１０】本発明によれば、操作者は、それによりラ
イブ画像を操作者によって良好に見ることができる表示
パネルの範囲にはめ込み、その際、操作者は、ライブ画
像の伝達に基づいて、直接後側台部分の範囲における切
断素材の状況、修正、及び最終的に送り装置及び／又は
側部ストッパにおける切断すべき素材の正確な整列を監
視することができる。

【００１１】後側台部分の監視は、装置により種々の様
式及び方法で行なうことができる。なるべく後側台部分
の幅にわたって複数の監視カメラが設けられている。目
的に合うようにカメラの監視範囲は重なり合っており、
その際、個々のカメラは、素材の送り方向に配向された
後側台部分の帯範囲を監視する。その画像は、個別画像
として又は全体像としてディスプレイに表示することが
できる。それぞれの監視カメラは、例えば送り装置に取
付け、かつこれとともに運搬可能にすることができる。
このような構成は、とくに送り装置における切断すべき
素材の正確な整列を監視すべき時に有利である。それぞ
れ監視カメラを、後側台部分に関して定置に支持し、そ
れによりこの監視カメラが後側台部分の定義された範囲
を監視するようにすることも考えられる。このことは、
とくに側部ストッパにおけるそれぞれの切断素材積み重
ね体の接触を監視する際に有利なことがある。１つ又は
複数の監視カメラは、上から及び／又は側方から後側台
部分を監視することができる。１つ又は複数の監視カメ
ラを、これらが後側台部分に運搬可能に支持されている
ように位置決めすることは、同様に考えることができ
る。このことは、１つのカメラにより送り装置及び側部
ストッパにおける接触を監視することを可能にする。

【００１２】特別な構成によれば、１つ又は複数の監視
カメラが、後から、送り装置と側部ストッパとの間に形
成されるギャップ（３３）を監視することが考慮されて
いる。１つ又は複数のカメラの撮影方向は、それにより
大体において水平に延びている。監視カメラのこの配置
の際に、切断すべき積み重ね体の上側のシートが正規に
送りサドル及び付属の側部ストッパに接するが、この積
み重ね体のその下にあるシートが接しないような場合
も、確実に検出される。この場合、カメラは、下側積み
重ね体面ものぞき込むことができる。カメラは、後側台
の送りサドルと側部ストッパとの間のギャップを通して
のぞく。

【００１３】少なくとも１つのカメラが揺動可能である
と、とくに有意義とみなされる。例えばカメラを、上か
ら切断素材積み重ね体を検出する垂直視軸線から水平視
軸線に揺動することを考慮することができるので、後側
積み重ね体面は、後からのぞき込むことができる。この
構成は、とくに９０°だけ揺動モータによって揺動可能
なスタンドにカメラを支持することによって、構造的に
とくに簡単に行なうことができる。

【００１４】監視すべき対象物の、したがって切断すべ
き素材の監視すべき範囲の場合によっては可変の距離に
基づいて、それぞれの監視カメラは、可変の焦点距離の
光学系を装備しているようにする。ズーム機能に基づい
て、操作者に興味ある監視範囲を拡大し又は縮小したラ
イブ画像として表示パネルにはめ込むことが、操作者に
とって可能である。

【００１５】送り装置及び／又は側部ストッパにおける
素材の誤整列の際にのみ行なわれるライブ画像の前記の
はめ込みは、本発明の有利な変形によれば、次のように
して達成される。すなわち監視カメラが、画像処理を行
なう装置に連結されており、この装置によって、送り装
置及び／又は側部ストッパにおける素材の接触が検出可
能である。画像処理を行なうこのような装置は、従来の
技術において周知であり、融通性のある縁認識を可能に
する。監視カメラによって検出された切断すべき素材の
縁が、送り装置又は側部ストッパにおける所定の縁位置
に一致しない場合、このことは、画像処理を行なう装置
によって検出され、かつ切断機の表示パネルに転送さ
れ、かつここにおいてカメラのライブ画像がはめ込まれ
る。整列誤差が取り除かれており、かつそれにより切断
すべき素材が正確に送り装置及び／又は側部ストッパに
接しているとき、画像処理を行なう装置は、このことを
検出し、かつライブ画像を表示パネルから消去する。

【００１６】本発明のそれ以上の特徴は、図面の説明及
び図面自体に示されており、その際すべての個別特徴及
び個別特徴のあらゆる組合せは、本発明にとって重要で
あることに注意する。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明は、図面に実施例によりこ
れに限定されることなく例示されている。

【００１８】図示した切断機１は、積み重ねられたシー
ト状の素材８を、とくに紙、厚紙、フィルム等からなる
ようなものを切断するために使われる。切断機１は、上
側の門形フレーム３を備えたスタンド２を有し、さらに
台４を有し、この台は、後側において支持体２８上に停
止しており、かつ切断素材８を収容するために使われる
この台の台面５は、図シートの平面に対して垂直に延び
ている。門形フレーム３内において、昇降可能な刃６が
支持されており、この刃の後において同様にプレスビー
ム７が、門形フレーム３内に昇降可能に支持されてい
る。刃６及びプレスビーム７は、図示しない手段を介し
て垂直方向に、矢印Ａにしたがって昇降可能である。後
側台部分９の範囲に送り装置１０が設けられており、こ
の送り装置は、前側レーキ区間２１を備えた周知の様式
及び方法で形成された送りサドル１１を有し、このレー
キ区間は、矢印Ｂの方向における切断すべき切断素材８
の送りのために使われる。操作者の方に向いた送りサド
ル１１の側は、刃６の切断面に対して平行に延びてい
る。送りサドル１１は、後側台部分９の範囲において前
後に運搬可能である。両方の側部の範囲に後側台部分９
は、一方又は他方のストッパ１２における切断素材８の
整列のために、大体においてその全長にわたって延びた
側部ストッパ１２を備えている。

【００１９】操作者の方に向いた台４の前側台部分１３
の側方に、２つの光電装置格子１４が配置されており、
これらの光電装置格子は、切断機の刃範囲のこの範囲に
おける権限のない取扱いを防止する。門形フレーム３の
操作者側において切断は６の上に、入力及び制御ボタン
１６を備えた操作パネル１５、及びディスプレイとして
形成された表示パネル１７が配置されている。最後に台
４の前側に２つの切断トリガボタン１８があり、かつ切
断機１の底部範囲に切断を通告するためのフットレバー
１９がある。

【００２０】図１は、刃６を持ち上げた際にこれと台面
５との間に形成された開口２０を通して見ることができ
る送りサドル１１のレーキ区間２１を示しており、この
送りサドルに切断すべき素材が整列される。送りサドル
１１及び／又はそれぞれの側部ストッパ１２における切
断すべき切断素材８の接触を監視するために、操作者
は、この形成された開口２０を通してのみ切断機１の後
側台部分９の範囲を見ることができる。

【００２１】図２及び３は、３つの監視カメラ２２が、
支持橋絡片３２を介して送りサドル１１に結合されてお
り、これらのカメラが、送りサドル１１の上に位置決め
されており、かつこれらのカメラの下方に向けられた対
物レンズ２３が、レーキ区間の範囲及びその前にある範
囲を画像的に監視していることを説明している。１つの
監視カメラ２２は、後側台部分９の幅の半分の範囲に位
置決めされており、かつ送りサドル１１の前において中
央監視範囲２４を監視するが、一方別の２つの監視カメ
ラ２２は、後側台部分９の両方の側部の範囲に配置され
ており、かつレーキ区間２１の前において側部ストッパ
１２にも該当する監視範囲２５をカバーする。

【００２２】図４は、操作者側のディスプレイ１７を示
しており、このディスプレイ内に、３つの監視カメラ２
２によって撮影されたライブ画像２６がはめ込まれてお
り、その際、このライブ画像は、ディスプレイ１７内に
おけるグラフィック表示の一部に置き換えられている。
このグラフィック表示は、通常切断過程又は切断プログ
ラムにとって重要な動作及び状態機能の表示のために使
われる。後側台部分９の範囲における切断すべき素材の
整列過程の間に二次的な意味しか持たない機能は、ライ
ブ画像によって消去される。

【００２３】ディスプレイ１７にはめ込まれたライブ画
像２６から、様式化してレーキ区間２１を有する送りサ
ドル１１、両方の側部ストッパ１２、送りサドル１１の
送り方向に配向された４つの切断素材積み重ね体８が明
らかである。ライブ画像２６は、操作者に、図２におい
てレーキ２１と切断素材８との間のギャップを強調する
円Ｘを参照して示すように、４つすべての切断素材積み
重ね体が、左側側部ストッパ１２及び送りサドル１１に
関してまだ適正に整列されていないことを示している。
操作者は、左側側部ストッパ１２及び送りサドル１１に
向かって有効直角定規により４つの切断素材積み重ね体
を押さなければならないことを認める。ライブ画像を介
して、側部ストッパ１２及び送りサドル１１における切
断すべき素材８の正確な整列がいつ達成されたかが、操
作者に直接表示される。操作者は、即座に切断プロセス
を開始することができ、すなわち両方の切断トリガボタ
ン１８を動かすことができ、その際、それからライブ画
像２６は消去され、プレスビーム７の降下の後に、切断
が行なわれる。切断プロセスにおいて改めて切断素材の
整列が必要ならば、このことは、ライブ画像２６のはめ
込みによって操作者に信号通知される。

【００２４】カメラ２２によって撮影された画像のディ
スプレイ１７への伝送は、従来技術により十分に周知の
通常の手段を介して行なわれる。監視カメラ２２におい
て利用されるレンズの焦点距離の所望の変更は、可変の
焦点距離を有する監視カメラにおけるように同様に周知
の様式及び方法で行なわれる。

【００２５】図５は、両方の側部ストッパ１２及び送り
サドル１１を有する後側台部分９を平面図で示してい
る。切断すべき素材８の後側範囲は、大きな間隔寸法Ｙ
だけ左側側部ストッパから離れて配置されているが、一
方切断素材８の前側範囲は、この側部ストッパ１２に対
してわずかな間隔を置いて位置決めされている。したが
って切断素材は、この側部ストッパ１２に関して斜めに
なっている。他方において切断素材８の後側端部は、左
側側部ストッパの範囲において送りサドル１１に接して
おり、かつ斜め位置に基づいてこの側部ストッパ１２か
ら離れた方のその範囲は、送りサドル１１に対してさら
に大きな間隔寸法Ｘを置いて位置決めされている。送り
サドル１１及び左側側部ストッパ１２の角範囲に、運搬
可能な監視カメラ２２が位置決めされており、この監視
カメラは、画像処理を行なう図示しない装置に連結され
ている。監視カメラ２２の測定範囲は、図５に円３０に
よって説明されている。画像処理を行なう装置によっ
て、送り装置１０及び／又は側部ストッパ１２における
素材８の接触が検出可能である。画像処理を行なう装置
を含むこのような監視カメラは、例えば“ネイズ・ミク
ロ・イメージチェッカＭ１００／Ｍ２００”なる名称
で、ミツビシ・エレクリック・ワーク・リミテッド社に
よって販売される。これは、エッジファインダの機能を
装備しており、かつ融通性のあるエッジ認識を可能に
し、又は場合によっては対象物の寸法偏差又は整列を認
識することができる。画像処理を行なう装置を含む監視
カメラは、送り装置１０及び／又は側部ストッパ１２に
おける素材８の誤整列の際にだけライブ画像２６をはめ
込むように、構成されている。

【００２６】図６は、図２の表示を模範にして、２つの
監視カメラの配置を説明しており、これらの監視カメラ
は、切断素材８の送り方向に関して、後側台部分９の右
側範囲を監視する。別の監視カメラ２２を設けることが
できることは明らかであり、これらの監視カメラは、図
３における表示の意味において、後側台部分９の中央及
び左側の台範囲を検出する。図６は、１つの監視カメラ
２２が、図２における表示に相応して、送りサドル１１
の上に位置決めされており、かつ下方に向けられたその
対物レンズ２３が、右側区間の範囲及びその前にある範
囲を画像的に監視することを明らかにしている。同様に
送りサドル１１に支持された第２の監視カメラ２２は、
送りサドル１１の後においてこれと右側側部ストッパ１
２との間の範囲に位置決めされている。この監視カメラ
２２の水平に向けられた対物レンズ２３は、送りサドル
１１と側部ストッパ１２との間のギャップ３３を検出
し、したがって切断すべき積み重ね体８の高さにわたっ
て積み重ね体の個々のシート３１の正確な配置を検出す
る。ここでは右側の図６の上側範囲における垂直に向け
られた監視カメラ２２の視野のはめ込みにより、この監
視カメラ２２により検出される切断素材積み重ね体８の
上側のシート３１が、送りサドル１１及び右側側部スト
ッパ１２に正確に接していることがわかる。その左側に
示された水平に配向された監視カメラ２２の視野によ
り、積み重ね体８の上側の両方のシート３１が、右側の
側部ストッパ１２に正確に接しているが、その下にある
シートのうちの種々のものが、この側部ストッパ整列さ
れていないことがわかる。この場合、操作者に誤整列を
示す画像、したがって上左側に示された画像だけがはめ
込まれるので、操作者が誤整列を修正できることは有利
である。切断すべき積み重ね体８が正確に−その全高に
わたって−側部ストッパ１２及び送りサドル１１に接し
ているときに初めて、操作者に対して切断トリガのため
のボタンがエネーブルされる。したがって切断素材が正
確に整列されているときにだけ、切断機によって切断を
行なうことができ、誤切断は起こることがない。送りサ
ドル１１の興味ある範囲における第２の監視カメラ２２
の代わりに、揺動可能なカメラ２２を設けてもよい。こ
れは、支持橋絡片３２を介して図示しない揺動モータに
支持されており、この揺動モータは、送りサドル１１に
支持されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による切断機を操作者側から見た図であ
る。

【図２】切断機の概略的な側面図である。

【図３】切断機の概略的な平面図である。

【図４】切断機のディスプレイを拡大して示す図であ
る。

【図５】送りサドル及び側部ストッパにおける切断すべ
き素材の誤りを含んだ整列の詳細表示を含む後側台部分
の平面図である。

【図６】切断機の図２の表示に類似した概略側面図であ
るが、垂直及び水平軸線において有効な監視カメラを含
み、さらにこれら両方のカメラの眺め状況を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 切断機 ３ 門形フレーム ４ 台 ６ 刃 ７ プレスビーム ８ 切断素材 ９ 後側台部分 １０ 送り装置 １１ 送りサドル １２ 側部ストッパ １７ 表示パネル ２２ 監視カメラ ２６ ライブ画像 ２７ グラフィック表示 ３３ ギャップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルト・ゴツチヤルク ドイツ連邦共和国ケルクハイム−フイツシ ユバツハ・ハイングラーベン６ (72)発明者 ホルスト・シユナイデル ドイツ連邦共和国ホーフハイム／タウヌ ス・フオル・デル・ハイデ16

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 素材を収容する台が設けられており、そ
   の際、後側台部分が切断すべき素材を収容し、かつ前側
   台部分が切断された素材を収容し、さらに後側台部分の
   範囲に配置された素材のための送り装置、素材のための
   側部ストッパ、及び台の上に配置された門形フレームが
   設けられており、この門形フレームが、素材を切断する
   刃、切断すべき素材上に降下可能なプレスビーム、及び
   前側台部分の方に向いた側に操作パネル及び表示パネル
   を有する、積み重ねたシート状の素材を切断する装置に
   おいて、後側台部分（９）の範囲に、送り装置（１０）
   及び／又は側部ストッパ（１２）の範囲における切断素
   材の接触を監視する少なくとも１つの監視カメラ（２
   ２）が設けられており、その際、カメラ（２２）のライ
   ブ画像（２６）が、表示パネル（１７）内にはめ込み可
   能であることを特徴とする、積み重ねたシート状の素材
   を切断する装置。
2. 【請求項２】 表示パネルが、ディスプレイ（１７）を
   有し、このディスプレイ内にカメラ（２２）のライブ画
   像（２６）がはめ込み可能であることを特徴とする、請
   求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 ライブ画像（２６）のはめ込みの間に、
   ディスプレイ（１７）におけるグラッフィック表示（２
   ７）が、部分的に又は完全にライブ画像（２６）に置き
   換えられていることを特徴とする、請求項２に記載の装
   置。
4. 【請求項４】 ライブ画像（２６）が、送り装置（１
   ０）及び／又は側部ストッパ（１２）における素材
   （８）の整列の間だけにはめ込まれることを特徴とす
   る、請求項１ないし３の１つに記載の装置。
5. 【請求項５】 ライブ画像（２６）が、送り装置（１
   ０）及び／又は側部ストッパ（１２）における素材
   （８）の誤整列の際にだけはめ込まれることを特徴とす
   る、請求項１ないし４の１つに記載の装置。
6. 【請求項６】 刃（６）の切断トリガが、送り装置（１
   ０）及び／又は側部ストッパ（１２）における素材
   （８）の誤整列の際に無効であることを特徴とする、請
   求項１ないし５の１つに記載の装置。
7. 【請求項７】 後側台部分（９）の幅にわたって複数の
   監視カメラ（２２）が設けられていることを特徴とす
   る、請求項１ないし６の１つに記載の装置。
8. 【請求項８】 １つ又は複数の監視カメラ（２２）が、
   上から及び／又は側方から後側台部分（９）を監視する
   ことを特徴とする、請求項１ないし７の１つに記載の装
   置。
9. 【請求項９】 １つ又は複数の監視カメラ（２２）が、
   後から、送り装置（１０）と側部ストッパ（１２）との
   間に形成されるギャップ（３３）を監視することを特徴
   とする、請求項１ないし８の１つに記載の装置。
10. 【請求項１０】 少なくとも１つの監視カメラ（２２）
    が、後側台部分（９）に対して相対的に運搬可能である
    ことを特徴とする、請求項１ないし９の１つに記載の装
    置。
11. 【請求項１１】 少なくとも１つの監視カメラ（２２）
    が、送り装置（１０）に取付けられており、かつこれと
    ともに運搬可能であることを特徴とする、請求項１０に
    記載の装置。
12. 【請求項１２】 少なくとも１つの監視カメラ（２２）
    が、上から及び後からの撮影方向の間において揺動可能
    であることを特徴とする、請求項１ないし１１の１つに
    記載の装置。
13. 【請求項１３】 それぞれの監視カメラ（２２）が、そ
    の焦点距離が可変の光学系を装備していることを特徴と
    する、請求項１ないし１２の１つに記載の装置。
14. 【請求項１４】 監視カメラ（２２）が、画像処理を行
    なう装置に連結されており、この装置によって、送り装
    置（１０）及び／又は側部ストッパ（１２）における素
    材の接触が検出可能であることを特徴とする、請求項１
    ないし１３の１つに記載の装置。