JP7232071B2 - 加工装置におけるカメラの位置ずれ検出方法 - Google Patents

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本発明は、加工装置におけるカメラの位置ずれ検出方法に関する。
分割予定ラインによって区画された領域にデバイスを形成したウェーハをチャックテーブルに保持させて、分割予定ラインに沿って切削ブレードを切削送りしてウェーハを切削する加工装置を用いた加工においては、加工前に分割予定ラインを認識するためにアライメントを行っている。
アライメントでは、デバイスに形成された特定の模様をアライメントマークとして、アライメントマークから分割予定ラインまでの距離を予め設定しておき、次にチャックテーブルにウェーハを保持させてアライメントマークをカメラで撮像し、設定した距離に基づきアライメントマークから分割予定ラインを確認している(特許文献1参照)。また、アライメントでは、同じくカメラを用いて分割予定ラインを撮像して、分割予定ラインの溝幅方向の中心と切削ブレードの厚み方向の中心との位置合わせである、いわゆるヘアライン合わせが行われる(特許文献2参照)。このとき、加工装置に配設されている切削ブレードとカメラとは、切削送り方向に直交する割り出し送り方向において所定の距離だけずれた位置に位置付けられている場合があり、かかる場合のヘアライン合わせにおいては、図8に示すように、ヘアラインHのY軸方向の中心と分割予定ラインLの溝幅方向(Y軸方向)の中心との間に、このずれを考慮した補正値Cの分の間隔が置かれることとなる。
加工装置は、切削送り方向となるX軸方向にチャックテーブルを移動させるX軸方向移動手段と、水平方向でX軸方向に直交するY軸方向にカメラと切削ブレードとを移動させるY軸方向移動手段とを備えており、上記のヘアライン合わせの作業の効率を上げるために、アライメントでは、X軸方向移動手段とY軸方向移動手段とを用いてアライメントマークを探してカメラで撮像して、アライメントマークから分割予定ラインを確認して、分割予定ラインが所定の位置に確認できたら切削加工を実施している。また、加工装置は、カメラの中心と、チャックテーブルの中心とをZ軸方向に平行な同一軸上に一致させたときのX軸の位置とY軸の位置とを基準座標として記憶している。
特許第4342807号 特開2001-308034号公報
例えば、メンテナンス作業や、ブレード交換作業など、作業者によるメンテナンス作業が行われたときに、誤って作業者がカメラに接触し、カメラの位置がずれてしまった場合、アライメントは正常通り完了して切削加工を開始できる状態となる。しかし、実際にはカメラの中心と切削ブレードの厚み方向の中心とが所定の位置関係が以前とは異なってしまっているので、事前にヘアライン合わせで記憶しているブレードの厚み中心と、カメラのヘアラインの幅中心とを一致させる補正量で切削すると、デバイスを切断してしまうおそれがあるという問題がある。本発明が解決すべき課題は、不覚にもカメラの位置が変わったとしても、デバイスを切断しないようにすることにある。
本発明は、ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、該保持面の中心を軸に該チャックテーブルを回転させる回転手段と、該保持面の上方から該保持面もしくは該保持面が保持したウェーハを撮像するカメラと、該保持面が保持したウェーハの該分割予定ラインに沿って加工する加工手段と、該チャックテーブルをX軸方向に加工送りするX軸方向移動手段と、該カメラと該加工手段とを該X軸方向に直交するY軸方向に移動させるY軸方向移動手段と、を備えた加工装置におけるカメラの位置ずれ検出方法であって、該保持面に対し垂直なZ軸方向に平行な同一軸上に該保持面の中心と該カメラの撮像領域中心とを一致させたときの該X軸方向移動手段による制御上の該チャックテーブルのX軸位置と、該Y軸方向移動手段による制御上の該カメラのY軸位置とを基準座標として記憶していて、該保持面の中心から径方向にずれた位置にある該保持面上のマークもしくは該保持面が保持したウェーハ上面のマークを該カメラが撮像した第一の撮像画を記憶する画像記憶工程と、該画像記憶工程で該マークを撮像したときの該X軸方向移動手段のX軸位置と該Y軸方向移動手段のY軸位置とを第1の座標として記憶する座標記憶工程と、該チャックテーブルを所定の角度回転させたとき該マークが移動した移動先の仮想の第2の座標を算出する座標算出工程と、該チャックテーブルを実際に該所定の角度回転させる回転工程と、該第2の座標と該カメラの撮像領域中心とを該Z軸方向に平行な同一軸上に位置づけ、該カメラで該保持面又は該保持面が保持したウェーハ上面を撮像し第二の撮像画を取得する撮像工程と、該撮像工程で撮像した第二の撮像画と該画像記憶工程で記憶している第一の撮像画を所定の角度回転させた画像とを照合させる照合工程と、該照合工程で画像が一致したときは、該カメラがずれていないと判断し、該照合工程で両画像が一致しないときは、該カメラがずれていると判断し、オペレータに通知する判断工程と、を備えた、カメラの位置ずれ検出方法である。
本発明は、ある方向の分割予定ラインを検出した後、チャックテーブルを90度回転させある方向の該分割予定ラインに対し直交する方向の分割予定ラインを検出するときに、カメラずれの有無を確認するので、切削加工に入る前にカメラの位置のずれを認識し、デバイスを切削するのを防止できる。
加工装置全体を表す斜視図である。 チャックテーブルの保持面に対して垂直な軸上にチャックテーブルの保持面の中心とカメラの撮像領域の中心とを一致させた際のチャックテーブルとカメラとを表す平面図である。 カメラでマークを撮像して第一の撮像画として記憶する様子及び、そのカメラの位置におけるチャックテーブルのX軸位置と、カメラのY軸位置とを第1の座標として記憶する様子を表す平面図である。 第1の座標を基にして算出された仮想の第2の座標を表す平面図である。 マークが移動する前後のマークの様子を表す平面図である。 第2の座標にカメラを位置付けてマークを撮像し、第二の撮像画を取得する様子を表す平面図である。 第二の撮像画と第一の撮像画を90度回転させた画像とを照合するために、2つの画像を重ねて表示した画像である。 ヘアライン合わせの際の加工装置の画面を表す説明図である。
1 加工装置について
図1に示す加工装置1は、表面Waに分割予定ラインLが形成されている円板形状のウェーハWの分割予定ラインLに沿って切削ブレード73を切り込ませて、切削加工を行う加工装置である。ウェーハWの裏面Wbに貼着テープTが貼着した状態で貼着テープTの端部が環状フレームFに貼着されており、これにより、ウェーハWが環状フレームFに支持されている。
加工装置1は、ベース10を備えており、ベース10の上における-X側には、門型コラム11が立設されている。
ベース10の上には、チャックテーブル2が備えられている。チャックテーブル2は、ウェーハWが載置される吸引部20と、吸引部20を囲繞する枠体21とから構成されている。チャックテーブル2の吸引部20には吸引手段24が接続されており、吸引部20の上面である保持面20aの上にウェーハWを載置して、吸引手段24により生み出される吸引力を保持面20aに伝達することによって、保持面20aの上に載置されているウェーハWを吸引保持することができる。また、チャックテーブル2の周囲には、四つのクランプ22が配設されており、ウェーハWが貼着テープTを介して支持されている環状フレームFを四方から挟持することによって、ウェーハWをチャックテーブル2に固定することができる。
チャックテーブル2の下方には、有底筒状のケーシング23が配設されており、チャックテーブル2は、ケーシング23を介して可動板63に接続されている。ケーシング23の内部には回転手段26が配設されており、チャックテーブル2は、回転手段26によりチャックテーブル2の中心を回転中心として、Z軸方向の回転軸25のまわりに回転可能となっている。
ベース10の上には、チャックテーブル2をX軸方向に加工送りするX軸方向移動手段6が備えられている。X軸方向移動手段6は、X軸方向の回転軸65を有するボールネジ60と、ボールネジ60に平行に配設された一対のガイドレール61と、ボールネジ60を回動するモータ62と、内部のナットがボールネジ60に螺合し底部がガイドレール61に摺接する可動板63とから構成される。モータ62によって駆動させられてボールネジ60が回転軸65のまわりに回動すると、これに伴い可動板63がガイドレール61にガイドされてX軸方向に移動し、可動板63にケーシング23を介して支持されているチャックテーブル2が同じくX軸方向に移動する。これにより、チャックテーブル2の保持面20aの上で保持されたウェーハWをX軸方向に移動することができる。
また、ベース10の上における一対のガイドレール61のうちの-Y側に載置されている一本のガイドレールに隣接した位置には、X軸方向移動手段6のX軸位置を測定するためのスケール64が配設されており、測定されたX軸位置の情報はX座標として制御手段9に伝達される。
門型コラム11の+X側の側面には、加工手段7が配設されている。例えば、加工装置1は門型コラム11の±Y軸側の両方にそれぞれ加工手段7を備えているが、本発明を実施するための加工装置1の構成はこれに限定されるものではなく、加工装置1は、1つの加工手段7を備えるものであってもよい。なお、加工装置1に備える2つの加工手段7は同様に構成されており、同じ符号を付す。
加工手段7は、スピンドル71と、スピンドル71を収容する直方体形状のハウジング74と、スピンドル71に接続された切削ブレード73と、切削ブレード73の上側を覆うブレードカバー72とを備えている。また、ハウジング74のY軸方向における切削ブレード73の反対側の端部には、モータ75が配設されている。モータ75によって駆動されてスピンドル71がY軸方向の回転軸76のまわりに回転すると、それに伴って切削ブレード73が、同じく回転軸76のまわりに回転する構成となっている。
なお、本発明において加工装置1に備える加工の手段として、上記の切削ブレード73の代わりにレーザー加工を行うためのレーザー発振器等を備える構成であってもよい。
ハウジング74の+X側の側面には、切削加工の実施前に、ウェーハWと切削ブレード73との位置合わせを行うためのアライメント手段3が備えられており、アライメント手段3の下端には、保持面20aや保持面20aで保持されたウェーハWを撮像するカメラ30が配設されている。図2に示すように、カメラ30は円形の撮像領域Aを有し、円の中心の点は撮像領域Aの中心Aoとなっている。カメラ30によって撮像された画像の情報は、制御手段9に伝達される。
門型コラム11の+X側の側面には、カメラ30と加工手段7とをX軸方向に直交するY軸方向に移動するY軸方向移動手段4が備えられている。Y軸方向移動手段4は、Y軸方向の回転軸45を有するボールネジ40と、ボールネジ40に平行に配設された一対のガイドレール41と、ボールネジ40を回動させるモータ42と、内部のナットがボールネジ40に螺合し側部がガイドレール41に摺接する可動板43とから構成される。モータ42に駆動されてボールネジ40が回転軸45のまわりに回動すると、これに伴い可動板43がガイドレール41にガイドされてY軸方向に移動し、カメラ30と加工手段7とが一体的にY軸方向に移動することとなる。
また、門型コラム11の+X側の側面におけるガイドレール41に隣接した位置には、Y軸方向移動手段4のY軸位置を測定するためのスケール44が配設されており、測定されたY軸位置の情報はY座標として制御手段9に伝達される。
また、同じく門型コラム11の+X側の側面には、2つのY軸方向移動手段4の可動板43にそれぞれ支持される形で2つのZ軸方向移動手段5が配設されている。2つのZ軸方向移動手段5は同様に構成されており、同様の符号を付す。Z軸方向の回転軸55を有するボールネジ50と、ボールネジ50に平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50を回動させるモータ52と、内部のナットがボールネジ50に螺合し、側部がガイドレール51に摺接する支持部材53とから構成される。また、支持部材53の下端は、加工手段7のハウジング74と連結されている。モータ52に駆動されてボールネジ50がZ軸方向の回転軸55の周りに回動すると、これに伴い支持部材53がガイドレール51にガイドされてZ軸方向に移動し、カメラ30と加工手段7とが一体的にZ軸方向に昇降移動する構成となっている。
加工装置1には、制御手段9が備えられている。制御手段9は切削加工のために用いられる各種の機構を制御する。また、制御手段9には、制御手段9に伝達されたX軸方向移動手段6及びY軸方向移動手段4から伝達されたX軸位置の座標の情報及びY軸位置の座標の情報、そしてカメラ30によって撮像された保持面20aの画像又は保持面20aで保持されたウェーハWの画像を記憶する記憶部90が備えられている。さらに、制御手段9には、算出部91が備えられており、算出部91では、記憶部90に伝達されて記憶された座標の情報をもとに、その座標を所定の点のまわりに所定の角度だけ回転させた座標を算出することができる。
なお、記憶部90では、例えば加工装置1の組み立ての段階等において、保持面20aに対し垂直なZ軸方向に平行な軸のうち、保持面20aの中心Oを通る軸(回転軸25)の上に、保持面20aの中心Oとカメラ30の撮像領域Aの中心Aoとを一致させたときの、X軸方向移動手段6による制御上のチャックテーブル2のX軸位置とY軸方向移動手段4による制御上のカメラ30のY軸位置とが基準位置として記憶される。以下では、X軸方向移動手段6による制御上のチャックテーブル2のX軸位置を、単にチャックテーブル2のX軸位置とし、Y軸方向移動手段4による制御上のカメラ30のY軸位置を、単にカメラ30のY軸位置とする。
また、図2に示すように、チャックテーブル2の保持面20a又は、ウェーハWの表面Waには、アライメントのためのマークMが形成されている。以後、マークMはチャックテーブル2の保持面20aの上における保持面20aの中心Oから径方向にずれた位置に何らかの模様によって形成されているものとし、図においては単色の十字模様のマークMによって示すが、本発明において、マークMが形成される位置、マークMの色や形状等の様態は限定されず、例えば、マークMはポーラス部材の模様やデバイス模様でもよい。
加工装置1によるウェーハWの切削加工の際には、図1に示すように、貼着テープTを介して環状フレームFに支持された状態のウェーハWをチャックテーブル2の保持面20aの中心OとウェーハWの中心とが合致するように保持面20aの上に載置し、吸引手段24が発揮する吸引力を保持面20aに伝達することで、ウェーハWを保持面20aの上で吸引保持する。このとき、ウェーハWが保持面20aの上に吸引保持された状態で、4つのクランプ22を用いて環状フレームFを四方から挟持することにより、ウェーハWを保持面20aの上に固定する。
そして、X軸方向移動手段6のモータ62の駆動力によりボールネジ60を回転軸65のまわりに回転させることにより可動板63を-X方向に移動させて、可動板63に支持されたチャックテーブル2及びチャックテーブル2に保持されたウェーハWを切削ブレード73の下方に位置付ける。
次いで、アライメント手段3のカメラ30によりウェーハWの表面Waに形成された分割予定ラインLが撮像され、撮像されたウェーハWの表面Waの画像により、アライメント手段3がパターンマッチング等の画像処理を実行し、第1の切削ブレード113Aを切り込ませるべき分割予定ラインLが検出される。
分割予定ラインLが検出されるのに伴って、加工手段7がY軸方向移動手段4によってY軸方向に駆動され、切削すべき分割予定ラインLと切削ブレード73とのY軸方向における位置合わせが行われる。Y軸方向移動手段4による加工手段7の移動の際には、Y軸方向移動手段4のモータ42により駆動されたボールネジ40が回転軸45のまわりに回転して、これに伴い可動板43がY軸方向に移動し、可動板43に支持された加工手段7がY軸方向に移動する。
Y軸方向の位置合わせが完了した後、Z軸方向移動手段5のモータ52の駆動力によりボールネジ50を回転軸55のまわりに回転させることで、支持部材53をガイドレール51に沿ってZ軸方向に移動させて、切削ブレード73をウェーハWの切削加工の開始のための高さ位置に位置付ける。
ウェーハWと切削ブレード73とのY軸方向及びZ軸方向における位置合わせが完了した後、さらにX軸方向移動手段6を同様に制御してチャックテーブル2を-X方向に移動することで、切削ブレード73がチャックテーブル2に対して相対的に+X方向に向けて加工送りされ、これにより、切削ブレード73がウェーハWに切り込む。
次に、Y軸方向移動手段4によって加工手段7を移動制御して、隣り合う分割予定ラインLの間隔だけ加工手段7をY軸方向に割り出し送りして、同様の切削を行うことにより、切削済みの分割予定ラインLの隣の分割予定ラインLを切削する。このようにして、割り出し送りと切削加工とを繰り返し行うことにより、同方向の分割予定ラインLがすべて切削される。さらに、チャックテーブル2を回転手段26により駆動させ、90度回転させてから同様の切削を行うことにより、すべての分割予定ラインLを縦横に切削する。
2 カメラの位置ずれ検出方法
上述したウェーハWの切削加工の前に行われるアライメントにおいては、カメラ30と切削ブレード73との位置関係が加工装置1の組み立て時に予め定められており、その定められた両者の位置関係を基にして、カメラ30とウェーハWとの位置関係を調整することによって、間接的に、切削ブレード73とウェーハWとの位置関係の調整を行っている。
また、カメラ30と切削ブレード73との位置関係は、切削ブレード73を交換したときに切削ブレード73の厚みによって変わることがあるので、切削ブレード73を交換したときには位置関係を再調整するとよい。
従って、例えば、カメラ30が作業者と接触して、固定された基準の位置からずれてしまうと、アライメントを行ったとしても切削ブレード73を切削加工のための正しい位置に位置付けられなくなる。そこで、切削ブレード73を正しい位置に位置付けるために、前もってカメラ30の位置ずれを検出する。以下に、上記の加工装置1を用いたカメラ30の位置ずれの検出方法について記す。
(画像記憶工程)
図3に示すように、保持面20aの上における保持面20aの中心Oから径方向にずれた位置にあるマークMの上にカメラ30の撮像領域Aが位置するように両者の位置を調節した後、カメラ30を用いてマークMを撮像する。撮像された画像の情報は第一の撮像画として記憶部90に記憶される。保持面20aの上に形成されたマークMとカメラ30の撮像領域AとをZ軸方向に平行な同一軸上に位置付ける際には、チャックテーブル2をX軸方向移動手段6により移動制御してX軸方向に移動させ、さらにカメラ30をY軸方向移動手段4により移動制御してY軸方向に移動する。
(座標記憶工程)
上記のように、マークMの上にカメラ30の撮像領域Aが位置付けられているときのチャックテーブル2のX軸位置とカメラ30のY軸位置とをそれぞれスケール44とスケール64とによって読み取り、読み取られた位置を第1の座標P1として制御手段9の記憶部90に記憶させる。図2に示したカメラ30の撮像領域Aの中心Aoが保持面20aの中心Oに位置付けられている状態におけるチャックテーブル2のX軸位置及びカメラ30のY軸位置から、図3に示すように、-X方向にa、そして+Y方向にb、それぞれ移動した位置が、第1の座標P1となっている。
(座標算出工程)
次いで、チャックテーブル2を所定の角度だけ回転させた場合に想定されるマークMの移動先の仮想の座標を、第2の座標P2として算出する。以下においては、本発明を実施するための一態様として、所定の回転角度を例えば90度とし、図4に示すような第1の座標P1を、基準座標を中心としてチャックテーブル2の上からみて反時計回りに90度回転させた位置の座標を第2の座標P2とする。第2の座標P2は、カメラ30の撮像領域Aの中心Aoが保持面20aの中心Oに位置付けられている状態におけるカメラ30のX軸位置から、-Y方向にa、-X方向にb、移動した位置となっている。なお、回転角度及び、回転角度によって定まる第1の座標P1と第2の座標P2との位置関係はこれに限定されるものではない。
第2の座標P2の算出においては、チャックテーブル2が回転することによってマークMが移動した移動先におけるマークMの上にカメラ30の撮像領域Aが位置付けられたときのチャックテーブル2のX軸位置とカメラ30のY軸位置とを算出部91にて算出する。算出の際には、第1の座標P1を予め記憶部90に記憶されている基準座標を中心として反時計回りに90度回転する回転変換を行うことによって第2の座標P2を算出する。
(回転工程)
図5に示すように、回転手段26を用いて、実際に、回転軸25を中心として所定の回転速度でチャックテーブル2の上方からみて反時計回りに90度回転させる。
(撮像工程)
上記の回転工程にてチャックテーブル2を90度回転させた後、カメラ30及びチャックテーブル2をそれぞれY軸方向移動手段4及びX軸方向移動手段6によって駆動させて、図6に示すように、第2の座標P2とカメラ30の撮像領域Aの中心AoとをZ軸方向に平行な同一軸上に位置付ける。その後、カメラ30を用いて保持面20aを撮像して第二の撮像画を取得する。第二の撮像画は、制御手段9の記憶部90に記憶される。
(照合工程)
そして、カメラ30を用いて撮像した第二の撮像画と画像記憶工程において記憶部90に記憶した第一の撮像画を90度回転した画像とを照合する。図7は、第二の撮像画と、第一の撮像画を反時計回りに90度回転させた画像とを、撮像領域Aの中心Aoを重ね合わせた重畳画像を表している。なお、照合工程において第二の撮像画と第一の撮像画を反時計回りに90度回転させた画像とを重ねて比べる際には、例えば加工装置1に備えられた図示しないディスプレイ等に両者の画像を表示して行うという構成が考えられる。
(判断工程)
照合工程において第二の撮像画と、第一の撮像画を反時計回りに90度回転させた画像とを重ねて二つの画像を比較する。このとき、画像が一致したときは、カメラ30がずれていないと制御手段9によって判断され、かかる場合においては、加工装置1によるウェーハWの切削加工が開始される。一方、画像が一致しないときは、カメラ30がずれていると判断して、オペレータに通知する。図7に示した比較画像においては、画像が一致しておらず、これにより、カメラ30がずれていると判断する。
なお、画像が一致しない場合にオペレータにカメラ30の位置ずれを通知する方法としては、例えば、撮像画像や加工条件が表示される図示しないディスプレイ等にカメラ30の位置がずれているという旨を示す表示をすることによってオペレータに視覚的に認識させる方法や、加工装置1に図示しない音源やスピーカー等を備えて通知音を発信することによってオペレータに伝えるといった方法が挙げられる。
上記のように、第二の撮像画と第一の撮像画を90度回転変換した画像とを照合することによって、カメラ30の位置ずれを発見することができ、これにより誤って切削ブレード73によってデバイスを切削するのを防ぐことができる。
また、カメラ30の位置ずれの検出を、チャックテーブル2の保持面20aの上に、表面WaにマークMが形成されたウェーハWを載置して保持面20aでウェーハWを吸引保持した状態で行う場合は、カメラ30の位置ずれの検出をカメラ30で分割予定ラインを検出するアライメント作業と並行して実施することができる。カメラ30の位置ずれの検出をアライメント作業と並行して行う場合には、ある一方向の分割予定ラインLをアライメントした後、チャックテーブル2を90度回転させて、上記の分割予定ラインLに交差する分割予定ラインLをアライメントするときにカメラ30の位置ずれの有無を確認することができる。これによって、加工作業の効率化を図ることができる。
1:加工装置 10:ベース 11:門型コラム
2:チャックテーブル 20:吸引部 20a:保持面 21:枠体
22:クランプ 23:ケーシング 24:吸引手段 25:回転軸 26:回転手段
3:アライメント手段 30:カメラ 4:Y軸方向移動手段 40:ボールネジ
41:ガイドレール 42:モータ 43:可動板 44:スケール 45:回転軸
5:Z軸方向移動手段 50:ボールネジ 51:ガイドレール 52:モータ
53:支持部材 54:スケール 55:回転軸
6:X軸方向移動手段 60:ボールネジ 61:ガイドレール 62:モータ
63:可動板 64:スケール 65:回転軸
7:加工手段 71:スピンドル 72:ブレードカバー 73:切削ブレード
74:ハウジング 75:モータ 76:回転軸
9:制御手段 90:記憶部 91:算出部
W:ウェーハ Wa:ウェーハの表面 Wb:ウェーハの裏面
T:貼着テープ F:環状フレーム M:マーク
L:分割予定ライン H:ヘアライン C:補正値 O:保持面の中心
A:撮像領域 Ao:撮像領域の中心 P1:第1の座標 P2:第2の座標

Claims (1)

  1. ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、該保持面の中心を軸に該チャックテーブルを回転させる回転手段と、該保持面の上方から該保持面又は該保持面が保持したウェーハを撮像するカメラと、該保持面が保持したウェーハの分割予定ラインに沿って加工する加工手段と、該チャックテーブルをX軸方向に加工送りするX軸方向移動手段と、該カメラと該加工手段とを該X軸方向に直交するY軸方向に移動させるY軸方向移動手段と、を備えた加工装置におけるカメラの位置ずれ検出方法であって、
    該保持面に対し垂直なZ軸方向に平行な同一軸上に該保持面の中心と該カメラの撮像領域中心とを一致させたときの該X軸方向移動手段による制御上の該チャックテーブルのX軸位置と、該Y軸方向移動手段による制御上の該カメラのY軸位置とを基準座標として記憶していて、
    該保持面の中心から径方向にずれた位置にある該保持面上のマーク又は該保持面が保持したウェーハ上面のマークを該カメラが撮像した第一の撮像画を記憶する画像記憶工程と、
    該画像記憶工程で該マークを撮像したときの該X軸方向移動手段による制御上の該チャックテーブル2のX軸位置と、該Y軸方向移動手段による制御上の該カメラのY軸位置とを第1の座標として記憶する座標記憶工程と、
    該チャックテーブルを所定の角度回転させたときに想定される該マークの移動先の仮想の第2の座標を算出する座標算出工程と、
    該チャックテーブルを実際に該所定の角度回転させる回転工程と、
    該第2の座標と該カメラの撮像領域中心とを該Z軸方向に平行な同一軸上に位置づけ、該カメラで該保持面又は該保持面が保持したウェーハ上面を撮像し第二の撮像画を取得する撮像工程と、
    該撮像工程で撮像した第二の撮像画と該画像記憶工程で記憶している第一の撮像画を所定の角度回転させた画像とを照合する照合工程と、
    該照合工程で両画像が一致したときは、該カメラがずれていないと判断し、
    該照合工程で両画像が一致しないときは、該カメラがずれていると判断し、オペレータに通知する判断工程と、を備えた、カメラの位置ずれ検出方法。
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