JP2000186738A - ショックアブソーバ取付構造 - Google Patents
ショックアブソーバ取付構造Info
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- JP2000186738A JP2000186738A JP36307998A JP36307998A JP2000186738A JP 2000186738 A JP2000186738 A JP 2000186738A JP 36307998 A JP36307998 A JP 36307998A JP 36307998 A JP36307998 A JP 36307998A JP 2000186738 A JP2000186738 A JP 2000186738A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shock absorber
- annular groove
- mounting hole
- mounting structure
- elastic bush
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- Pending
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 弾性ブッシュの摩耗を防止できるショックア
ブソーバ取付構造を提供する。 【解決手段】 車体基部を成す後部側壁3に上向きのシ
ョックアブソーバ取付穴23を形成し、取付穴23の周
縁部eを上半部17及び下半部18からなる弾性ブッシ
ュBで挾持すると共に、弾性ブッシュBにショックアブ
ソーバ本体6の上端軸部12を挿通しナット16で締め
付けるショックアブソーバ取付構造において、弾性ブッ
シュBの下半部18に周縁部eの下面fと対向する環状
溝184を形成すると共に該環状溝に大気開放する開放
路185を形成した。
ブソーバ取付構造を提供する。 【解決手段】 車体基部を成す後部側壁3に上向きのシ
ョックアブソーバ取付穴23を形成し、取付穴23の周
縁部eを上半部17及び下半部18からなる弾性ブッシ
ュBで挾持すると共に、弾性ブッシュBにショックアブ
ソーバ本体6の上端軸部12を挿通しナット16で締め
付けるショックアブソーバ取付構造において、弾性ブッ
シュBの下半部18に周縁部eの下面fと対向する環状
溝184を形成すると共に該環状溝に大気開放する開放
路185を形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のサスペンシ
ョンに用いられるショックアブソーバの取付構造に関
し、特に、弾性ブッシュを介しショックアブソーバを車
体側の基板に取り付けるに好適なショックアブソーバ取
付構造に関する。
ョンに用いられるショックアブソーバの取付構造に関
し、特に、弾性ブッシュを介しショックアブソーバを車
体側の基板に取り付けるに好適なショックアブソーバ取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のサスペンション装置は路面反力
の変動をスプリングやショックアブソーバを用いて低減
し、乗員の居住性を確保している。このサスペンション
装置で用いるショックアブソーバはその下端が車輪を枢
支するアクスルやサスペンションアームの揺動端側の部
材にピン結合され、上端が車体側の基部に形成されるシ
ョックアブソーバ取付部に結合され、車輪枢支部材側の
上下動により生じるショックアブソーバの上下端の相対
的な変位を許容すると共にその上下変位を吸収し、減衰
させるように機能する。このサスペンションで用いられ
るショックアブソーバは、その上端部が車体側の基部に
形成されるショックアブソーバ取付部内の取付穴に弾性
ブッシュを介し連結されるという構成を採る。
の変動をスプリングやショックアブソーバを用いて低減
し、乗員の居住性を確保している。このサスペンション
装置で用いるショックアブソーバはその下端が車輪を枢
支するアクスルやサスペンションアームの揺動端側の部
材にピン結合され、上端が車体側の基部に形成されるシ
ョックアブソーバ取付部に結合され、車輪枢支部材側の
上下動により生じるショックアブソーバの上下端の相対
的な変位を許容すると共にその上下変位を吸収し、減衰
させるように機能する。このサスペンションで用いられ
るショックアブソーバは、その上端部が車体側の基部に
形成されるショックアブソーバ取付部内の取付穴に弾性
ブッシュを介し連結されるという構成を採る。
【0003】例えば、図6に示すように、サスペンショ
ンの上端部はショックアブソーバの取付部を成す。ここ
で、図示しない車体基板に一体結合された取付ブラケッ
ト100には取付穴110が形成される。取付穴110
の周縁部は弾性ブッシュの上下半部120,130で挾
持され、この弾性ブッシュにはショックアブソーバのシ
ャフト140がカラー200を介して貫通される。シャ
フト140はその段部に下締付ブラケット150を、ネ
ジ部に上締付ブラケット160を嵌挿しナット170を
螺着している。これによって、上下半部120,130
が取付穴110の周縁部を弾性的に挾持し、ショックア
ブソーバのシャフト140を傾き変位可能に取付ブラケ
ット100に連結している。
ンの上端部はショックアブソーバの取付部を成す。ここ
で、図示しない車体基板に一体結合された取付ブラケッ
ト100には取付穴110が形成される。取付穴110
の周縁部は弾性ブッシュの上下半部120,130で挾
持され、この弾性ブッシュにはショックアブソーバのシ
ャフト140がカラー200を介して貫通される。シャ
フト140はその段部に下締付ブラケット150を、ネ
ジ部に上締付ブラケット160を嵌挿しナット170を
螺着している。これによって、上下半部120,130
が取付穴110の周縁部を弾性的に挾持し、ショックア
ブソーバのシャフト140を傾き変位可能に取付ブラケ
ット100に連結している。
【0004】この場合、上締付ブラケット160が上半
部120を下方に押圧し、下締付ブラケット150が下
半部130を上側に押圧し、上下半部120,130が
取付穴110の周縁部を弾性的に挾持する。ここで、シ
ョックアブソーバのシャフト140側よりの突き上げ加
重Fuが加わると、下半部130が下締付ブラケット1
50に押圧されて圧縮し、上半部120が膨張し、引き
下げ加重Fdが加わると、下半部130が膨張し、上半
部120が上締付ブラケット160に押圧されて圧縮
し、これにより取付ブラケット100側が受ける路面反
力を緩衝している。なお、サスペンションで用いられる
ショックアブソーバの一例が、実公平4−49396号
公報に開示される。
部120を下方に押圧し、下締付ブラケット150が下
半部130を上側に押圧し、上下半部120,130が
取付穴110の周縁部を弾性的に挾持する。ここで、シ
ョックアブソーバのシャフト140側よりの突き上げ加
重Fuが加わると、下半部130が下締付ブラケット1
50に押圧されて圧縮し、上半部120が膨張し、引き
下げ加重Fdが加わると、下半部130が膨張し、上半
部120が上締付ブラケット160に押圧されて圧縮
し、これにより取付ブラケット100側が受ける路面反
力を緩衝している。なお、サスペンションで用いられる
ショックアブソーバの一例が、実公平4−49396号
公報に開示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性ブッシ
ュの下半部130はその自由状態で図7(a),(b)
に示すように弾性率調整用の環状溝190が形成されて
いる。この環状溝190は突き上げ加重Fuにより下半
部130が圧縮した際に、ブッシュ受け板180の下壁
面に圧接して縮小変形し、引き下げ加重Fdが加わると
膨張し、環状溝190内部の容積を拡大する。このため
環状溝190はその容積変化の繰返しによってポンプ作
用を示し、引き下げ加重Fdが加わった際に環状溝19
0が負圧化し、同環状溝180内に泥水等がブッシュ受
け板180と下半部130の隙間aより吸いこまれる。
一方、突き上げ加重Fuが加わった際に環状溝190が
高圧化し、同環状溝190内の泥水等が取付穴110を
通過し、膨張変位している上半部120と取付ブラケッ
ト100の上面との隙間bや、上半部120と上締付ブ
ラケット160との隙間cより外側部に吹き出される。
このような状態が継続すると、取付ブラケット100の
上面の開放部分d1や上締付ブラケット160の周縁部
d2に泥等の異物が堆積することとなり、このような泥
等の異物は弾性ブッシュの上下半部120,130の過
剰な摩耗を促進しやすく、異音発生の原因となる。更
に、取付ブラケット100の上方が車室側に露呈してい
る場合は見栄えも低下する。
ュの下半部130はその自由状態で図7(a),(b)
に示すように弾性率調整用の環状溝190が形成されて
いる。この環状溝190は突き上げ加重Fuにより下半
部130が圧縮した際に、ブッシュ受け板180の下壁
面に圧接して縮小変形し、引き下げ加重Fdが加わると
膨張し、環状溝190内部の容積を拡大する。このため
環状溝190はその容積変化の繰返しによってポンプ作
用を示し、引き下げ加重Fdが加わった際に環状溝19
0が負圧化し、同環状溝180内に泥水等がブッシュ受
け板180と下半部130の隙間aより吸いこまれる。
一方、突き上げ加重Fuが加わった際に環状溝190が
高圧化し、同環状溝190内の泥水等が取付穴110を
通過し、膨張変位している上半部120と取付ブラケッ
ト100の上面との隙間bや、上半部120と上締付ブ
ラケット160との隙間cより外側部に吹き出される。
このような状態が継続すると、取付ブラケット100の
上面の開放部分d1や上締付ブラケット160の周縁部
d2に泥等の異物が堆積することとなり、このような泥
等の異物は弾性ブッシュの上下半部120,130の過
剰な摩耗を促進しやすく、異音発生の原因となる。更
に、取付ブラケット100の上方が車室側に露呈してい
る場合は見栄えも低下する。
【0006】本発明の目的は、弾性ブッシュの摩耗を防
止するショックアブソーバ取付構造を提供することにあ
る。
止するショックアブソーバ取付構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、車体基部を成す板材に上向
きのショックアブソーバ取付穴を形成し、上記取付穴の
周縁部を上半部及び下半部からなる弾性ブッシュで挾持
し、弾性ブッシュにショックアブソーバの上端軸部を挿
通しナットで締め付けるようにしたショックアブソーバ
取付構造において、上記弾性ブッシュの下半部に上記周
縁部の下面と対向する環状溝を形成し、該環状溝に大気
開放する開放路を形成している。ここでは、弾性ブッシ
ュの下半部がショックアブソーバ側よりの外力を受けて
圧縮変形した際に、環状溝が縮小しても、その時の環状
溝内のエアは開放路を通過して外部に放出され、環状溝
が拡大縮小変化しても、環状溝の泥水を取付穴の上方側
に圧送することを防止できる。このため、車体基部側の
板材の上壁面や弾性ブッシュの周縁部に泥等が堆積する
のを抑えることができ、弾性ブッシュの摩耗を防止で
き、見栄え低下を防止できる。
めに、請求項1の発明では、車体基部を成す板材に上向
きのショックアブソーバ取付穴を形成し、上記取付穴の
周縁部を上半部及び下半部からなる弾性ブッシュで挾持
し、弾性ブッシュにショックアブソーバの上端軸部を挿
通しナットで締め付けるようにしたショックアブソーバ
取付構造において、上記弾性ブッシュの下半部に上記周
縁部の下面と対向する環状溝を形成し、該環状溝に大気
開放する開放路を形成している。ここでは、弾性ブッシ
ュの下半部がショックアブソーバ側よりの外力を受けて
圧縮変形した際に、環状溝が縮小しても、その時の環状
溝内のエアは開放路を通過して外部に放出され、環状溝
が拡大縮小変化しても、環状溝の泥水を取付穴の上方側
に圧送することを防止できる。このため、車体基部側の
板材の上壁面や弾性ブッシュの周縁部に泥等が堆積する
のを抑えることができ、弾性ブッシュの摩耗を防止で
き、見栄え低下を防止できる。
【0008】好ましくは、上記取付穴はその上側が車室
と対向するとしても良い。この場合、車室内より取付穴
が容易に目視されたとしても、車体基部側の板材の上壁
面や弾性ブッシュの周縁部に泥等が堆積し、見栄えを低
下させることを確実に防止できる。好ましくは、上記環
状溝を大気開放する開放路を弾性ブッシュを貫通する貫
通穴としても良い。この場合、開放路を比較的短くで
き、環状溝と外側開放口との落差を比較的大きくでき、
排除機能がより向上する。好ましくは、弾性ブッシュの
上下半部は連結されているとしても良い。この場合、部
品数の低減を図れる。
と対向するとしても良い。この場合、車室内より取付穴
が容易に目視されたとしても、車体基部側の板材の上壁
面や弾性ブッシュの周縁部に泥等が堆積し、見栄えを低
下させることを確実に防止できる。好ましくは、上記環
状溝を大気開放する開放路を弾性ブッシュを貫通する貫
通穴としても良い。この場合、開放路を比較的短くで
き、環状溝と外側開放口との落差を比較的大きくでき、
排除機能がより向上する。好ましくは、弾性ブッシュの
上下半部は連結されているとしても良い。この場合、部
品数の低減を図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例で
あるショックアブソーバ取付構造を適用したサスペンシ
ョン装置1の要部を示した。このサスペンション装置1
は図示しない自動車に装着され、図3に示すように、左
右の後輪2(図3には左側のみ示した)を枢支するリア
アクスル4の左右端を図示しないトレーリングアームと
左右のショックアブソーバ組立体(図3には左側のみ示
した)5を用い、上下揺動可能に車体基部側に連結して
いる。このショックアブソーバ5組立体(以後単にショ
ックアブソーバと記す)はリアアクスル4を上下動可能
に衝撃吸収可能に車体基部を成す板材である後部側壁3
のサスペンション取付部Pに連結される。ここで、後部
車室Rの後部側壁3はその高さ方向の中間位置に取付部
3aを形成しており、ここにサスペンション取付部Pが
形成されている。なお、左右のショックアブソーバ5は
左右対称の構成を採ることより、ここでは左側のショッ
クアブソーバ5を主に説明する。
あるショックアブソーバ取付構造を適用したサスペンシ
ョン装置1の要部を示した。このサスペンション装置1
は図示しない自動車に装着され、図3に示すように、左
右の後輪2(図3には左側のみ示した)を枢支するリア
アクスル4の左右端を図示しないトレーリングアームと
左右のショックアブソーバ組立体(図3には左側のみ示
した)5を用い、上下揺動可能に車体基部側に連結して
いる。このショックアブソーバ5組立体(以後単にショ
ックアブソーバと記す)はリアアクスル4を上下動可能
に衝撃吸収可能に車体基部を成す板材である後部側壁3
のサスペンション取付部Pに連結される。ここで、後部
車室Rの後部側壁3はその高さ方向の中間位置に取付部
3aを形成しており、ここにサスペンション取付部Pが
形成されている。なお、左右のショックアブソーバ5は
左右対称の構成を採ることより、ここでは左側のショッ
クアブソーバ5を主に説明する。
【0010】図3に示すように、ショックアブソーバ5
は主に衝撃吸収機能を有するショックアブソーバ本体6
と、その外側に嵌着され主に衝撃緩衝機能を有するスプ
リング7とから成る。スプリング7はその上端を上部ば
ね受け8を介しサスペンション取付部Pの下壁面に当接
し、その下端をショックアブソーバ本体6の筒部に一体
結合された下部ばね受け9に当接する。ショックアブソ
ーバ本体6の下端はリアアクスル4に一体接合された一
対の内外ブラケット10,11に図示しないゴムブッシ
ュを介してピン結合される。なお、外ブラケット11の
前端には図示しないトレーリングアームの揺動端がピン
結合される。ショックアブソーバ本体6はその筒部に対
して上方に突出し退却可能なシャフト12を備える。
は主に衝撃吸収機能を有するショックアブソーバ本体6
と、その外側に嵌着され主に衝撃緩衝機能を有するスプ
リング7とから成る。スプリング7はその上端を上部ば
ね受け8を介しサスペンション取付部Pの下壁面に当接
し、その下端をショックアブソーバ本体6の筒部に一体
結合された下部ばね受け9に当接する。ショックアブソ
ーバ本体6の下端はリアアクスル4に一体接合された一
対の内外ブラケット10,11に図示しないゴムブッシ
ュを介してピン結合される。なお、外ブラケット11の
前端には図示しないトレーリングアームの揺動端がピン
結合される。ショックアブソーバ本体6はその筒部に対
して上方に突出し退却可能なシャフト12を備える。
【0011】図1に示すように、シャフト12の上端側
は上端軸部を成し、その段部121にバンプラバー受け
13及び下側プレート14が互いに溶接された状態で係
止されている。シャフト12の段部121より上方には
ネジ部122が形成され、同ネジ部にはパイプ状のカラ
ー25が嵌挿された上でナット16が螺着される。この
段部121上方のカラー25に上下半部17,18から
成る弾性ブッシュBが嵌着され、その上でネジ部122
にナット16が螺着されることにより、上下半部17,
18か下側プレート14と上側プレート15で締付保持
され、シャフト12のサスペンション取付部Pへの連結
が成されている。
は上端軸部を成し、その段部121にバンプラバー受け
13及び下側プレート14が互いに溶接された状態で係
止されている。シャフト12の段部121より上方には
ネジ部122が形成され、同ネジ部にはパイプ状のカラ
ー25が嵌挿された上でナット16が螺着される。この
段部121上方のカラー25に上下半部17,18から
成る弾性ブッシュBが嵌着され、その上でネジ部122
にナット16が螺着されることにより、上下半部17,
18か下側プレート14と上側プレート15で締付保持
され、シャフト12のサスペンション取付部Pへの連結
が成されている。
【0012】取付部3aのサスペンション取付部Pには
取付穴hが形成され、その取付け穴の周縁部の下面に補
強金具19の鍔部191が溶接されている。補強金具1
9は中央に取付穴hより上方に突き出る膨出部192を
形成され、その上端にキャップ20で閉鎖される上向き
開口193を形成される。図4に示すように、サスペン
ション取付部Pを成す取付部3a及び鍔部191の重合
位置には上部ばね受け8より上向きに突き出す2つのボ
ルト21が貫通され、これらのボルトにはナット22が
それぞれ螺着され、これにより、上部ばね受け8を一体
結合し、同部をサスペンション取付部Pの一部として構
成している。
取付穴hが形成され、その取付け穴の周縁部の下面に補
強金具19の鍔部191が溶接されている。補強金具1
9は中央に取付穴hより上方に突き出る膨出部192を
形成され、その上端にキャップ20で閉鎖される上向き
開口193を形成される。図4に示すように、サスペン
ション取付部Pを成す取付部3a及び鍔部191の重合
位置には上部ばね受け8より上向きに突き出す2つのボ
ルト21が貫通され、これらのボルトにはナット22が
それぞれ螺着され、これにより、上部ばね受け8を一体
結合し、同部をサスペンション取付部Pの一部として構
成している。
【0013】図1に示すように、サスペンション取付部
Pを成す上部ばね受け8の中央には上向きの取付穴23
が形成され、その下面には環状のブッシュ受け金具24
が一体接合されている。ブッシュ受け金具24と上部ば
ね受け8との一体接合部である取付穴23の周縁部eは
その上下より弾性ブッシュBを成す上下半部17,18
で挾持される。ここでは、ネジ部122へのナット16
の締付により弾性ブッシュBを成す上下半部17,18
の上下端部は上側プレート15と下側プレート14で挾
圧され、弾性的に圧縮変形した状態で周縁部eを挾持し
ている。
Pを成す上部ばね受け8の中央には上向きの取付穴23
が形成され、その下面には環状のブッシュ受け金具24
が一体接合されている。ブッシュ受け金具24と上部ば
ね受け8との一体接合部である取付穴23の周縁部eは
その上下より弾性ブッシュBを成す上下半部17,18
で挾持される。ここでは、ネジ部122へのナット16
の締付により弾性ブッシュBを成す上下半部17,18
の上下端部は上側プレート15と下側プレート14で挾
圧され、弾性的に圧縮変形した状態で周縁部eを挾持し
ている。
【0014】ここで弾性ブッシュBを成す上下半部1
7,18は肉厚筒状にゴムで成形され、それぞれの形状
はそれらの弾性率を適宜の値に調整するのに適した形状
に設定されている。このうち、下半部18は図2
(a),(b)に示すように、中央穴181と、取付穴
23に嵌挿されるボス部182と、主部183と、主部
183の上面で周縁部eの下面fに対向する環状溝18
4と、環状溝184を外部に開放する複数の開放路18
5を形成される。環状溝184は下半部18の弾性率調
整のために形成されるもので、ボス部182と同心的に
形成される。各開放路185は主部183の半径方向に
連続してU字型の溝として凹設される。この溝深さtは
下半部18が弾性的に過度に圧縮した際でもその溝底が
周縁部eの下面fに接合しない程度の深さに設定され、
これにより、開放路185が常時環状溝184を大気開
放することができるように構成されている。なお、ここ
での上下半部17,18は、取付穴の位置で分割形成さ
れているので取付穴23の周縁部eへの組み付けが容易
であり、組み付け性が向上している。
7,18は肉厚筒状にゴムで成形され、それぞれの形状
はそれらの弾性率を適宜の値に調整するのに適した形状
に設定されている。このうち、下半部18は図2
(a),(b)に示すように、中央穴181と、取付穴
23に嵌挿されるボス部182と、主部183と、主部
183の上面で周縁部eの下面fに対向する環状溝18
4と、環状溝184を外部に開放する複数の開放路18
5を形成される。環状溝184は下半部18の弾性率調
整のために形成されるもので、ボス部182と同心的に
形成される。各開放路185は主部183の半径方向に
連続してU字型の溝として凹設される。この溝深さtは
下半部18が弾性的に過度に圧縮した際でもその溝底が
周縁部eの下面fに接合しない程度の深さに設定され、
これにより、開放路185が常時環状溝184を大気開
放することができるように構成されている。なお、ここ
での上下半部17,18は、取付穴の位置で分割形成さ
れているので取付穴23の周縁部eへの組み付けが容易
であり、組み付け性が向上している。
【0015】このようなショックアブソーバ取付構造を
適用したサスペンション装置1は車両の走行時に路面反
力を後輪2、リアアクスル4を介しショックアブソーバ
5で受け、ショックアブソーバ5の衝撃緩衝及び衝撃吸
収機能により緩和された路面反力をサスペンション取付
部Pより車体基部側の板材である後部側壁3に分散して
伝達するようにしている。この場合、ショックアブソー
バ5側のシャフト12と上部ばね受け8との間が上下半
部17,18を介し結合されていることより、ショック
アブソーバ5をその揺動変位を許容した状態で上部ばね
受け8側のサスペンション取付部Pに確実に取り付けて
いる。
適用したサスペンション装置1は車両の走行時に路面反
力を後輪2、リアアクスル4を介しショックアブソーバ
5で受け、ショックアブソーバ5の衝撃緩衝及び衝撃吸
収機能により緩和された路面反力をサスペンション取付
部Pより車体基部側の板材である後部側壁3に分散して
伝達するようにしている。この場合、ショックアブソー
バ5側のシャフト12と上部ばね受け8との間が上下半
部17,18を介し結合されていることより、ショック
アブソーバ5をその揺動変位を許容した状態で上部ばね
受け8側のサスペンション取付部Pに確実に取り付けて
いる。
【0016】この際、上下半部17,18はナット16
の締付で、予め、上締付ブラケット15と下締付ブラケ
ット14で適度に圧縮されており、シャフト12側より
の突き上げ加重Fuが加わると、下半部18が圧縮し、
上半部17が膨張し、引き下げ加重Fdが加わると、下
半部18が膨張し、上半部17が圧縮し、同時に下半部
18の環状溝184及び開放路185は縮小、拡大変位
する。このように環状溝184はその容積を変化させる
が開放路185を介し常に大気開放されるので、環状溝
184が負圧化あるいは正圧化するといったポンプ作用
を示すことが防止されている。
の締付で、予め、上締付ブラケット15と下締付ブラケ
ット14で適度に圧縮されており、シャフト12側より
の突き上げ加重Fuが加わると、下半部18が圧縮し、
上半部17が膨張し、引き下げ加重Fdが加わると、下
半部18が膨張し、上半部17が圧縮し、同時に下半部
18の環状溝184及び開放路185は縮小、拡大変位
する。このように環状溝184はその容積を変化させる
が開放路185を介し常に大気開放されるので、環状溝
184が負圧化あるいは正圧化するといったポンプ作用
を示すことが防止されている。
【0017】このため、例え、開放路185を経て環状
溝184に泥水等が侵入しても環状溝184の縮小時に
開放路185より排出され、泥水等が環状溝184より
上方の取付穴23を通過し、膨張変位している上半部1
7と上部ばね受け8の上面との隙間bや、上半部17と
上締付ブラケット15との隙間cを通過し上半部17の
周囲に泥水等を吹き出すという現象の発生を確実に防止
できる。このため、上締付ブラケット15や上半部17
の周壁に泥等が堆積することを防止でき、弾性ブッシュ
Bや上部ばね受け8等の摩耗を防止するとができる。ま
た、キャップ20が外された上向き開口193より乗員
に目視されても、見栄えの低下を生じることもない。
溝184に泥水等が侵入しても環状溝184の縮小時に
開放路185より排出され、泥水等が環状溝184より
上方の取付穴23を通過し、膨張変位している上半部1
7と上部ばね受け8の上面との隙間bや、上半部17と
上締付ブラケット15との隙間cを通過し上半部17の
周囲に泥水等を吹き出すという現象の発生を確実に防止
できる。このため、上締付ブラケット15や上半部17
の周壁に泥等が堆積することを防止でき、弾性ブッシュ
Bや上部ばね受け8等の摩耗を防止するとができる。ま
た、キャップ20が外された上向き開口193より乗員
に目視されても、見栄えの低下を生じることもない。
【0018】図1のショックアブソーバ取付構造で採用
した下半部18は、環状溝184に連通する開放路18
5をU字型の溝として形成していたが、これに代えて、
図5(a)、(b)に示すような下半部18aを用いて
も良い。ここでの下半部18aは図2(a),(b)の
下半部18と同一構成の部分が多く、ここでは重複説明
を略す。下半部18aはその主部183の上面で周縁部
eの下壁面に対向する環状溝184を備え、環状溝18
4を外部に開放する複数の開放路を成す貫通穴186を
形成される。各貫通穴186は主部183の半径方向に
形成され、その外側開放口gは常時大気開放される部位
である主部183のくびれ部近傍に形成されている。
した下半部18は、環状溝184に連通する開放路18
5をU字型の溝として形成していたが、これに代えて、
図5(a)、(b)に示すような下半部18aを用いて
も良い。ここでの下半部18aは図2(a),(b)の
下半部18と同一構成の部分が多く、ここでは重複説明
を略す。下半部18aはその主部183の上面で周縁部
eの下壁面に対向する環状溝184を備え、環状溝18
4を外部に開放する複数の開放路を成す貫通穴186を
形成される。各貫通穴186は主部183の半径方向に
形成され、その外側開放口gは常時大気開放される部位
である主部183のくびれ部近傍に形成されている。
【0019】このような貫通穴186を備えた下半部1
8aを用いた場合も、図1のショックアブソーバ取付構
造で採用した下半部18を用いた場合と同様の作用効果
を得られ、特に、開放路184を比較的短くでき、環状
溝184と外側開放口gとの間の落差を比較的大きくで
き、開放路184の泥水の排除機能をより向上できる。
上述のところにおいて車体基部を成す板材は後部側壁3
としたが、ここでの板材はサイドレール、フロア、及び
これらに一体接合される各種のブラケット等をも含むも
のとする。
8aを用いた場合も、図1のショックアブソーバ取付構
造で採用した下半部18を用いた場合と同様の作用効果
を得られ、特に、開放路184を比較的短くでき、環状
溝184と外側開放口gとの間の落差を比較的大きくで
き、開放路184の泥水の排除機能をより向上できる。
上述のところにおいて車体基部を成す板材は後部側壁3
としたが、ここでの板材はサイドレール、フロア、及び
これらに一体接合される各種のブラケット等をも含むも
のとする。
【0020】図1のショックアブソーバ取付構造で採用
した上下半部17,18は別体として形成されていた
が、場合により、例えば、サスペンション取付部Pの取
付穴の内径が比較的大きな場合、上下半部を一体化して
も良く、部品数の低減を図れる。図1のショックアブソ
ーバ取付構造はサスペンション装置1に採用されていた
が、これに代えて、ダブルウイッシュボーン式サスペン
ション等の他のサスペンション装置にも本発明であるシ
ョックアブソーバ取付構造を適用できる。その場合、単
体のショックアブソーバの下端をサスペンションアーム
の揺動端に連結し、上端を車体基部の板材に連結するこ
ととなり、このような場合も図1のショックアブソーバ
取付構造と同様の作用効果を得られる。
した上下半部17,18は別体として形成されていた
が、場合により、例えば、サスペンション取付部Pの取
付穴の内径が比較的大きな場合、上下半部を一体化して
も良く、部品数の低減を図れる。図1のショックアブソ
ーバ取付構造はサスペンション装置1に採用されていた
が、これに代えて、ダブルウイッシュボーン式サスペン
ション等の他のサスペンション装置にも本発明であるシ
ョックアブソーバ取付構造を適用できる。その場合、単
体のショックアブソーバの下端をサスペンションアーム
の揺動端に連結し、上端を車体基部の板材に連結するこ
ととなり、このような場合も図1のショックアブソーバ
取付構造と同様の作用効果を得られる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、弾性ブッシュの下半
部がショックアブソーバ側よりの外力を受けて圧縮変形
した際に、環状溝が縮小しても、その時の環状溝内のエ
アは開放路を通過して外部に放出され、環状溝が拡大縮
小変化しても、環状溝の泥水を取付穴の上方側に圧送す
ることを防止でき、車体基部側の板材の上壁面や弾性ブ
ッシュの周縁部に泥等が堆積するのを抑えることがで
き、弾性ブッシュの摩耗を防止でき、見栄え低下を防止
できる。
部がショックアブソーバ側よりの外力を受けて圧縮変形
した際に、環状溝が縮小しても、その時の環状溝内のエ
アは開放路を通過して外部に放出され、環状溝が拡大縮
小変化しても、環状溝の泥水を取付穴の上方側に圧送す
ることを防止でき、車体基部側の板材の上壁面や弾性ブ
ッシュの周縁部に泥等が堆積するのを抑えることがで
き、弾性ブッシュの摩耗を防止でき、見栄え低下を防止
できる。
【図1】本発明の一実施形態例としてのショックアブソ
ーバ取付構造を適用したサスペンション装置の要部を示
し、図4のC−C線断面図ある。
ーバ取付構造を適用したサスペンション装置の要部を示
し、図4のC−C線断面図ある。
【図2】図1のサスペンション装置で用いる下弾性ブッ
シュを示し、(a)はその平面図、(b)はA−A線断
面図である。
シュを示し、(a)はその平面図、(b)はA−A線断
面図である。
【図3】図1のサスペンション装置の要部切欠断面図で
ある。
ある。
【図4】図1のサスペンション装置のサスペンション取
付部の部分平面図である。
付部の部分平面図である。
【図5】図1のサスペンションで用いる下弾性ブッシュ
の変形例を示し、(a)はA−A線断面図その平面図、
(b)はD−D線断面図である。
の変形例を示し、(a)はA−A線断面図その平面図、
(b)はD−D線断面図である。
【図6】従来のショックアブソーバ取付構造の要部を示
す切欠断面図である。
す切欠断面図である。
【図7】図6中の下弾性ブッシュを示し、(a)はその
平面図、(b)はE−E線断面図である。
平面図、(b)はE−E線断面図である。
1 サスペンション装置 5 ショックアブソーバ組立体 12 上端軸部 16 ナット 17 上半部 18 下上半部 184 環状溝 185 開放路 186 貫通穴 23 取付穴 e 周縁部 f 周縁部の下面 B 弾性ブッシュ
フロントページの続き (72)発明者 須之内 博幸 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA17 BA02 DA09 3J069 AA50 CC34 DD43
Claims (1)
- 【請求項1】車体基部を成す板材に上向きのショックア
ブソーバ取付穴を形成し、上記取付穴の周縁部を上半部
及び下半部からなる弾性ブッシュで挾持すると共に、上
記弾性ブッシュにショックアブソーバの上端軸部を挿通
しナットで締め付けるショックアブソーバ取付構造にお
いて、 上記弾性ブッシュの下半部に上記周縁部の下面と対向す
る環状溝を形成すると共に該環状溝に大気開放する開放
路を形成したことを特徴とするショックアブソーバ取付
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36307998A JP2000186738A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | ショックアブソーバ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36307998A JP2000186738A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | ショックアブソーバ取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000186738A true JP2000186738A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18478454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36307998A Pending JP2000186738A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | ショックアブソーバ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000186738A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006029000A1 (en) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Oshkosh Truck Corporation | Mounting assembly |
US7185746B2 (en) | 2003-03-18 | 2007-03-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Damper-mounting structure |
-
1998
- 1998-12-21 JP JP36307998A patent/JP2000186738A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7185746B2 (en) | 2003-03-18 | 2007-03-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Damper-mounting structure |
WO2006029000A1 (en) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Oshkosh Truck Corporation | Mounting assembly |
US7108253B2 (en) | 2004-09-03 | 2006-09-19 | Oshkosh Truck Corporation | Mounting assembly |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040611 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040706 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041102 |