JP2000186116A - (メタ)アクリル系共重合体、それを用いた樹脂組成物および塗料用組成物 - Google Patents

(メタ)アクリル系共重合体、それを用いた樹脂組成物および塗料用組成物

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JP2000186116A
JP2000186116A JP10376147A JP37614798A JP2000186116A JP 2000186116 A JP2000186116 A JP 2000186116A JP 10376147 A JP10376147 A JP 10376147A JP 37614798 A JP37614798 A JP 37614798A JP 2000186116 A JP2000186116 A JP 2000186116A
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meth
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copolymer
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Seiji Kawamura
誠司 川村
Tsugio Kimura
次雄 木村
Koichiro Inoue
興一郎 井上
Michihiro Kawai
道弘 河合
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性に優れているだけでなく、ハイリソッ
ト化が達成できかつ溶液粘度が低い溶剤型樹脂組成物、
特に溶剤型塗料用樹脂組成物およびそのための新規共重
合体の提供。 【解決手段】 (a)シクロヘキサンジメタノールモノ
(メタ)アクリレート単量体単位20〜60重量%、
(b)ピペリジン骨格含有ビニル単量体単位0.5〜1
0重量%(c)その他のビニル単量体単位79.5〜3
0重量%よりなる(メタ)アクリル系共重合体であっ
て、その水酸基価が40〜200mgKOH/g、重量
平均分子量(Mw)が1,000〜50,000である
ことを特徴とする(メタ)アクリル系共重合体およびそ
れを用いた樹脂組成物および塗料用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れ溶剤
に溶かしたとき溶液粘度が低く且つ高固形分化が達成で
きる(メタ)アクリル系共重合体、それを用いた樹脂組
成物および塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用塗料および家庭用塗料等におい
ては、長期間に渡り耐候性に優れる重合体が求められて
おり、従来その点に優れるアクリル系重合体が多く使用
されている。特に高度な耐候性が必要とされる塗料で
は、アクリル系重合体とともに紫外線安定剤が併用され
たり、また紫外線吸収性単量体単位を構成成分とするア
クリル系重合体も提案されている(特公昭61−427
51号公報)。
【0003】長期耐候性に優れるアクリル系重合体とし
て、特公平7−49453号公報には、シクロアルキル
メタクリレート、紫外線吸収性単量体、水酸基含有単量
体およびその他の共重合単量体を共重合してなるアクリ
ルポリオールが開示されている。該アクリルポリオール
は、耐候性に優れると同時に得られる塗膜の硬度、光沢
および肉持性が優れている。しかしながら、上記アクリ
ルポリオールには以下のような問題があった。すなわ
ち、近年溶剤型塗料においては、地球環境保護の観点か
ら媒体として用いる有機溶剤の使用量を削減すること、
言い換えると重合体を高濃度で含有しながら作業性に優
れる塗料(ハイソリッド塗料)が望まれているが、上記
アクリルポリオールを用いた塗料では、塗料溶液の固形
濃度を高めると溶液の粘度が上昇し易いという問題があ
った。また、塗料溶液の粘度は、重合体の水酸基価と相
関があり、水酸基価が大きい重合体が用いられると塗料
溶液の粘度は上昇する。そのために、上記アクリルポリ
オールでは、塗料粘度の上昇を招かないために重合体の
水酸基価を高めに設定する困難があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
耐候性に優れているだけでなく、ハイソリッド化が達成
できかつ溶液粘度が低い溶剤型樹脂組成物、特に溶剤型
塗料用樹脂組成物およびそのための新規共重合体を提供
する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、(a)
シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート
単量体単位20〜60重量%、(b)ピペリジン骨格含
有ビニル単量体単位0.5〜10重量%、(c)その他
のビニル単量体単位79.5〜30重量%よりなる(メ
タ)アクリル系共重合体であって、その水酸基価が40
〜200mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)が
1,000〜50,000であることを特徴とする(メ
タ)アクリル系共重合体に関する。
【0006】前記共重合体は、特に(a)シクロヘキサ
ンジメタノールモノ(メタ)アクリレート単量体単位3
5〜50重量%、(b)ピペリジン骨格含有ビニル単量
体単位0.5〜10重量%、(c)その他のビニル単量
体単位64.5〜40重量%よりなる(メタ)アクリル
系共重合体であることが好ましい。
【0007】本発明の第二は、請求項1または2記載の
(メタ)アクリル系共重合体と架橋剤とを含有する樹脂
組成物に関する。
【0008】本発明の第三は、請求項3の樹脂組成物と
溶剤とを含有する塗料用組成物に関する。
【0009】前記(メタ)アクリル系共重合体の水酸基
価は40〜200mgKOH/gであることが必要であ
る。水酸基価が40mgKOH/g未満であると、官能
基を有さない共重合体が生成し塗料として用いた場合、
耐侯性の低下、耐溶剤性等の一般塗料物性の低下を招き
好ましくない。水酸基価が200mgKOH/gを越え
ると、得られる共重合体の粘度が増加し、課題とするハ
イソリッド化が達成できないため好ましくない。また、
(メタ)アクリル系共重合体の重量平均分子量は1,0
00〜50,000であることが必要である。(メタ)
アクリル系共重合体の重量平均分子量が、1,000未
満であると塗料として用いる場合に基材への密着性に劣
り、一方50,000を越えると塗料溶液の粘度が高く
なり過ぎ、作業性に劣る。該重合体の好ましい重量平均
分子量は、2,000〜30,000である。
【0010】前記(a)のシクロヘキサンジメタノール
モノ(メタ)アクリレート単量体(シクロヘキシル基お
よび水酸基を含有する単量体)は下記一般式(1)
【化1】 (式中、Rは水素または低級アルキル基である)で示す
ことができる。
【0011】下記シクロヘキサンジメタノールモノ(メ
タ)アクリレート単量体において、シクロヘキサンに対
する2つの置換基の位置は、1,4位が最も好ましい
が、1,3位、1,2位であることもでき、またこれら
の2種以上の混合物であってもよい。
【0012】前記シクロヘキサンジメタノールモノ(メ
タ)アクリレート単量体の具体例としては、1,4−シ
クロヘキサンジメタノールモノアクリレート、1,4−
シクロヘキサンジメタノールモノメタクリレート、1,
3−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、
1,3−シクロヘキサンジメタノールモノメタクリレー
ト、1,2−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレ
ート、1,2−シクロヘキサンジメタノールモノメタク
リレートなどを挙げることができる。
【0013】前記(b)のピペリジン骨格含有ビニル単
量体は、重合性紫外線安定性単量体であって、前記特公
平7−49453号公報記載のものなどを挙げることが
できる。
【0014】これらの単量体例としては、下記一般式
(2)
【化2】 または下記一般式(3)
【化3】 〔前記式(2)および(3)中におけるR1は水素また
はシアノ基、R2とR3は水素および炭素数1〜2のアル
キル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基、R
4は水素または炭素数1〜18のアルキル基、Xは酸素
またはイミノ基、Meはメチル基である。〕を挙げるこ
とができる。
【0015】前記(b)の単量体の具体例としては、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルア
クリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアクリレート、2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、4−シ
アノ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル
アクリレート、4−シアノ−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルメタクリレート、1−アクリロイ
ル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルア
クリレート、1−メタクリロイル−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、1−アク
リロイル−4−シアノ−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルアクリレート、1−メタクリロイル−
4−シアノ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルメタクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジルクロトレート、1−クロトノイル
−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルクロ
トレートなどを挙げることができる。
【0016】前記(c)の単量体は、前記(a)および
(b)の単量体と共重合できる単量体であればよい。
【0017】このような単量体としては、例えば、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエ
ポキシ基含有不飽和単量体;(メタ)アクリルアミド、
N,N′−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ビニルピリジン、ビニルイミダゾールなどの窒素含
有不飽和単量体;塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハ
ロゲン含有不飽和単量体;スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンなどの芳香族不飽和単量体;酢酸ビ
ニルなどのビニルエステル;ビニルエーテル;(メタ)
アクリロニトリルなどの不飽和シアン化合物などを挙げ
ることができ、これらの群から選ばれた1種または2種
以上を使用することができる。又、酸性官能基を含有す
る重合性不飽和単量体も使用することができ、例えば、
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイ
ン酸及び無水マレイン酸などの如きカルボキシル基含有
不飽和単量体;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸
及びスルホエチル(メタ)アクリレートなどの如きスル
ホン酸基含有不飽和単量体;2−(メタ)アクリロイル
オキシエチルアシッドホスフェート、2−(メタ)アク
リロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシ−2−クロロプロピルアシ
ッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシエチルフ
ェニルリン酸などの酸性リン酸エステル系不飽和単量体
などを挙げることができ、これらの群から選ばれる1種
又は2種以上を使用することができる。
【0018】本発明の(メタ)アクリル系共重合体の重
合方法は特に限定されず従来公知の重合法によって重合
して製造できる。例えば、溶液重合法を採用する際に使
用できる溶剤としては、例えば、トルエン、キシレンや
その他の高沸点の芳香族系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチ
ルやセロソルブアセテート、ブロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテートなどのエステル系溶剤;メチ
ルエチルケトン、メチルソブチルケトンなどのケトン系
溶剤;イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノ
ールなどの脂肪族アルコール類;プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルな
どのアルキレングリコールモノアルキルエーテル類など
を挙げることができ、これらの1種又は2種以上の混合
物を使用することができる。
【0019】また重合開始剤としては、アゾビスイソブ
チロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−ter
t−ブチルパーオキサイドなど通常のラジカル重合開始
剤を挙げることができる。反応温度は室温〜200℃、
好ましくは40〜140℃の範囲である。
【0020】前記架橋剤としては、ポリイソシアネート
化合物、アミノ樹脂、エポキシ化合物、シラン化合物、
金属キレート化合物などを挙げることができる。
【0021】前記ポリイソシアネート化合物としては、
p−フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネートなどのジイソシアネート
類、こられの3量体、またはこれらの低分子量ポリオー
ル付加物などを挙げることができ、前記アミノ樹脂とし
ては、メラミン、ベンゾグアナミン、尿素などを挙げる
ことができ、エポキシ化合物としては、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂などを挙げることができ、シラン化合
物としては、アセトキシシラン、アルコキシシラン、ケ
トキシムシラン、アミノシラン、アミノキシシランなど
を挙げることができ、金属キレート化合物としては、T
i、Zr、Alなどのアルコキシド、アセチルアセトナ
ート、アシレートなどを挙げることができる。前記(メ
タ)アクリル系共重合体に対する前記架橋剤の添加量
は、(メタ)アクリル系共重合体に含まれる水酸基に応
じて選ぶのが良く、アクリル系重合体に含まれる水酸基
(OH基)に対して前記架橋剤中の反応性官能基(イソ
シアネート基、エポキシ基、アミノ基、アセトキシシラ
ン中のアセトキシ基やアルコキシシラン中のアルコキシ
基)が0.8〜2倍の範囲が好ましく、とくにほぼ等量
で用いることが好ましい。
【0022】また、本発明の(メタ)アクリル系共重合
体組成物は、その使用時における架橋反応を促進するた
めに、各組成物に合った触媒を添加することもできる。
使用できる触媒としては、例えば、架橋剤がポリイソシ
アネート化合物の場合には、トリエチレンジアミン、ト
リエチルアミン等のアミン類、ジブチルスズジラウレー
ト等の有機錫化合物などが、架橋剤がエポキシ化合物の
場合には、ジメチルベンジルアミン等のアミン類、フェ
ノールなどが、架橋剤がシラン化合物の場合には、パラ
トルエンスルホン酸等の有機酸類、ジブチルスズジアセ
テート等の有機錫化合物などが、それぞれ挙げられる。
【0023】本発明の(メタ)アクリル系共重合体組成
物からは、温和な条件下で理想的な架橋体がえられ、塗
料用のみならず、インキバインダー、織物、不織布など
のコーティング剤、接着剤、シーリング剤、ポッティン
グ剤などに使用することができる。
【0024】本発明の(メタ)アクリル系共重合体を塗
料組成物に適用する場合には、該(メタ)アクリル系共
重合体に、架橋剤、溶剤、染顔料、そのほかの添加剤お
よび必要に応じ他の重合体を配合して塗料組成物とし、
各種素材へ塗布し、架橋塗膜を得る。(メタ)アクリル
系共重合体を溶液重合法によって製造した場合には、共
重合体と有機溶媒を分離しないで、重合体溶液に架橋剤
などを含有させ、各種素材へ塗布したあと、有機溶媒を
揮散させるのが好ましい。
【0025】アクリル系共重合体と架橋剤とを含む重合
体組成物に必要に応じ配合することができる他の重合体
としては、(メタ)アクリル系共重合体と相溶性のある
重合体が好ましい。具体的には、ポリメチルメタクリレ
ート、スチレン・アクリル酸アルキルエステル共重合体
などのアクリル系樹脂類、ポリエステル類、ポリウレタ
ン類、ポリエーテル類、ポリアミド類、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル系樹脂類、フェノール樹脂類、アル
キッド樹脂類などが挙げられる。アクリル系共重合体に
対する前記他の重合体の配合量は、重量比で、10:9
0〜100:0の範囲で選ぶことができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明
するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではな
い。
【0027】実施例1 撹拌機、温度計、冷却機、滴下管、窒素ガス導入管のつ
いた3000mlの4口フラスコに窒素ガス気流下、酢
酸ブチル(BAC)720重量部を仕込み、オイルバス
中で90℃に昇温し、90℃±1℃の範囲で制御した。
その後、メチルメタクリレート(MMA)580重量
部、イソブチルアクリレート(IBA)40重量部、
1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート
(CHDMAA)350重量部、アクリル酸(AA)1
0重量部、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジルメタクリレート(HALSM)20重量部、ド
デシルメルカプタン(DM)50重量部及びアゾイソブ
チルニトリル(AIBN)30重量部からなる重合性単
量体成分を3時間かけて滴下し、さらに90℃で2時間
保持し共重合体溶液を得た。得られた共重合体溶液の不
揮発分は、59.5%、粘度は1.6pa・sであり、
共重合体の分子量Mwは4000、水酸基価は100m
gKOH/gであった。
【0028】実施例2 使用した重合性単量体組成を表1に示したとおりとする
以外は実施例1と同様の操作を繰り返して共重合体溶液
を得た。この共重合体溶液の不揮発分は59.5%、粘
度は2.9pa・sであり、共重合体の分子量Mwは3
900、水酸基価は110mgKOH/gであった。
【0029】比較例1 実施例1における水酸基含有単量体である1,4−シク
ロヘキサンジメタノールモノアクリレート(CHDMA
A)のかわりに、水酸基含有重合性単量体成分としてヒ
ドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とシクロヘ
キシルメタクリレート(CHMA)を使用し、重合性単
量体組成を表2に示したとおりとする以外は実施例1と
同様の操作を繰り返して比較例1の共重合体を得た。得
られた共重合体溶液の不揮発分は60.0%、粘度は
2.6pa・s、共重合体の分子量Mwは4100、水
酸基価は100mgKOH/gであった。
【0030】比較例2 実施例1における水酸基含有単量体である1,4−シク
ロヘキサンジメタノールモノアクリレート(CHDMA
A)のかわりに、水酸基含有重合性単量体成分としてヒ
ドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とシクロヘ
キシルメタクリレート(CHMA)を使用し、重合性単
量体組成を表2に示したとおりとする以外は実施例1と
同様の操作を繰り返して比較例2の共重合体を得た。得
られた共重合体溶液の不揮発分は59.50%、粘度は
3.8pa・s、共重合体の分子量Mwは4200、水
酸基価は110mgKOH/gであった。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】CHMA :シクロヘキシルメタクリレ
ート MMA :メチルメタクリレート IBA :イソブチルアクリレート AA :アクリル酸 HEMA :ヒドロキシエチルメタクリレート CHDMAA:1,4−シクロヘキサンジメタノールモ
ノアクリレート HALSM :1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジルメタクリレート DM :ドデシルメルカプタン AIBN :アゾイソブチルニトリル BAC :酢酸ブチル 得られた共重合体の各特性値は以下の方法で測定した。 分子量Mw・・・基準サンプルとしてMw1000、5
000、10000、50000、100000のポリ
スチレンを使用してゲルパーミュレーションクロマトグ
ラフィーにて測定した。 水酸基価 ・・・JIS K0070 中和滴定法 樹脂Tg ・・・DSC測定 試料0.5mg −50
〜100℃ 10℃/min N2気流下(20ml/
min) 不揮発分 ・・・乾燥条件 155℃×45min 試
料1g 粘度 ・・・得られた共重合体を25℃の恒温水槽
中にて5時間浸漬した後、B型粘度計にて60rpmで
測定した。
【0034】表1〜2に示すように水酸基含有モノマー
として1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリ
レート(CHDMAA)を使用した実施例1及び2は水
酸基含有モノマーとしてヒドロキシエチルメタクリレー
ト(HEMA)を使用した比較例1〜2に比べ、分子量
および水酸基価とほぼ同一とした場合に不揮発分60w
t%における溶液粘度が6割程度に低下することが分か
る。又、実施例1および比較例1の水酸基価100mg
KOH/gの共重合体について、ロータリーエバポレー
ターを使用し不揮発分75%まで濃縮し、得られた共重
合体溶液を5%刻みで不揮発分55〜75%の範囲で希
釈した。得られた共重合体溶液の粘度を測定した。その
結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】表3に示すように、本発明のものはハイソ
リッド化に伴ってさほど粘度が上がらないのに較べて、
比較例のものはある段階から急激な粘度上昇を示す。
【0037】塗料配合例 実施例1、2および比較例1〜2の各共重合体を用いて
下記配合により、まず一次分散液を作る。
【0038】 一次分散液の処方例 酸化チタン〔石原産業(株)製CR−97〕 60重量部 共重合体溶液(不揮発分60wt%) 30重量部 酢酸ブチル 20重量部 ガラスビーズ(東芝バロティーニ製 GB503M) 110重量部 合計 220重量部 ペイントコンディショナーを用いて30分間上記成分の
混合を行った後、100目濾布にて濾過しガラスビーズ
を除去し一次分散液を得た。これを用いて下記配合によ
り塗料ベースを作った。
【0039】 塗料ベースの処方例 一次分散液 110重量部 共重合体溶液(不揮発分60wt%) 60重量部 酢酸ブチル 5重量部 ジブチルスズジラウリレート 0.005重量部 合計 175.005重量部
【0040】白色塗料サンプルの調製 硬化剤として無応変型HDI3量体コロネートHX(日
本ポリウレタン工業製)を使用しNCO/OH=1/1
の比率になるように表4の割合で添加し、白色塗料サン
プルを調整する。そのため、実施例1および比較例1の
グループと実施例2および比較例2のグループでは硬化
剤の使用量が変わってくる。
【表4】
【0041】塗布条件 基材 ・・・アルミニウムテストピース(アロジン
1000処理)SPCC−SD(JIS G−314
1) 塗布方法 ・・・バーコーターNo40膜厚30μ±5
μ 硬化条件 ・・・20℃の室温において2日間乾燥後、
60℃通風乾燥機中で40min強制硬化
【0042】 塗料評価 硬化 ・・・JIS K5400 鉛筆硬度 碁盤目剥離試験・・・JIS K5400 碁盤目テープ法 耐衝撃性試験 ・・・JIS K5400 デュポン式 光沢 ・・・JIS K5400 鏡面光沢度(60度) 耐候性試験・・・超促進耐候性試験機アイスーパーUVテスター (岩崎電気製 SUV W131) 試験条件 サイクル・・・照射12hr、休止4hr、結露8hr 照射 ・・・照度100mW/cm2(295〜450 nm) ブラックパネル温度63±3℃、湿度50% R.H. 休止 ・・・ブラックパネル温度63±3℃、湿度90% R.H. 結露 ・・・ブラックパネル温度30±3℃、湿度90% R.H. 照射試験120hr毎の60度光沢測定を実施し、ブランク 値からの光沢保持率を評価した。
【0043】試験結果を表5〜6に示す
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】試験結果の表5〜6に示すように、水酸基
含有重合性単量体として1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールモノアクリレート(CHDMAA)を使用した実
施例1、2では、耐候性試験480hr後の光沢保持率
が60%以上保持しているのに対し、水酸基含有重合性
単量体としてヒドロキシエチルメタクリレート(HEM
A)とともにシクロヘキシルメタクリレート(CHM
A)30wt%を共重合した比較例1、2では耐候性試
験480hr後の光沢保持率が50%以下に低下してい
た。
【0046】
【効果】本発明は、シクロヘキサンジメタノールモノ
(メタ)アクリレートとピペリジン骨格含有ビニル単量
体とを巧みに組み合わせることにより、耐候性に優れて
いるだけでなく、ハイソリッド化が達成できかつ、溶液
粘度が低い溶剤型樹脂組成物とくに溶剤型塗料用樹脂組
成物を作ることのできる新規な(メタ)アクリル系共重
合体を提供するものである。
フロントページの続き (72)発明者 井上 興一郎 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 河合 道弘 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内 Fターム(参考) 4J002 BC071 BC081 BC091 BC121 BD091 BD101 BE041 BF021 BG011 BG041 BG051 BG061 BG071 BG101 BG131 BH021 BJ001 BQ001 CC182 CC192 CD052 EC076 EE046 ER006 ET016 EX036 EX076 FD142 FD146 FD150 GH01 GJ00 GJ02 HA05 4J038 CC021 CC081 CG021 CG031 CG141 CG161 CG171 CH071 CH121 CK021 CK041 CL011 GA03 GA09 KA03 KA06 NA03 PB02 PB07 PC02 4J100 AB02P AB03P AB04P AC03P AC04P AG04P AJ01P AJ02P AJ08P AK32P AL03P AL04P AL05P AL08P AL08Q AL08R AL10P AM02P AM15P AM21R AM23R AP01P AQ12P AQ19P BA03Q BA31P BA40R BA56 BA65 BB01 BC04Q BC45 BC65R CA05 DA01 DA30 JA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シクロヘキサンジメタノールモノ
    (メタ)アクリレート単量体単位20〜60重量%、
    (b)ピペリジン骨格含有ビニル単量体単位0.5〜1
    0重量%、(c)その他のビニル単量体単位79.5〜
    30重量%よりなる(メタ)アクリル系共重合体であっ
    て、その水酸基価が40〜200mgKOH/g、重量
    平均分子量(Mw)が1,000〜50,000である
    ことを特徴とする(メタ)アクリル系共重合体。
  2. 【請求項2】 (a)シクロヘキサンジメタノールモノ
    (メタ)アクリレート単量体単位35〜50重量%、
    (b)ピペリジン骨格含有ビニル単量体単位0.5〜1
    0重量%、(c)その他のビニル単量体単位64.5〜
    40重量%よりなる(メタ)アクリル系共重合体である
    請求項1記載の(メタ)アクリル系共重合体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の(メタ)アクリ
    ル系共重合体と架橋剤とを含有する樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3の樹脂組成物と溶剤とを含有す
    る塗料用組成物。
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