JP2000182338A - 光ピックアップ装置のがたつき防止部材 - Google Patents

光ピックアップ装置のがたつき防止部材

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JP2000182338A
JP2000182338A JP10357401A JP35740198A JP2000182338A JP 2000182338 A JP2000182338 A JP 2000182338A JP 10357401 A JP10357401 A JP 10357401A JP 35740198 A JP35740198 A JP 35740198A JP 2000182338 A JP2000182338 A JP 2000182338A
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carriage
side plate
optical pickup
bent
elastic piece
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Atsushi Iwanaga
敦 岩永
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で組み立て性の向上を図るととも
に、所定の弾性力を有した押えばねを備える。 【解決手段】 光ピックアップ1は、底板部12と、底
板部12の長手方向の縁部から立設した側板部13a,
13bと、1つの側板部13aの先端に設けたガイド溝
13cとを有するキャリッジ2と、このキャリッジ2に
係合された押えばね24を備えていて、押えばね24
は、コ字状をした支持部25と、支持部25の側端部か
ら延出した弾性片27とからなり、支持部25の一対の
開放端を側板部13aに弾性的に係合し、弾性片27を
側板部13aのガイド溝13cに近接させ、ガイド溝1
3cに挿通されたシャフト100aを弾性片27で弾接
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等を用
いた光ディスク装置に好適な光ピックアップに関し、特
に光ディスク装置での光ピックアップの係止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ピックアップは、金属製のキ
ャリッジと、キャリッジに取付けられた、対物レンズを
有するレンズアクチュエータ、及び対物レンズにレーザ
光を出射し、また対物レンズからの戻り光を入射する投
受光部から構成されている。上記レンズアクチュエータ
は、固定部であるベースと、ベースにワイヤを介して可
動自在に保持されたレンズホルダと、レンズホルダを所
定の方向へ駆動する電磁駆動機構から構成されている。
上記投受光部は、レーザ光を発光する発光素子と、レー
ザ光の戻り光を受光する受光素子と、これら発光素子及
び受光素子を制御する回路からなる光集積素子を備えて
いる。そして、この光ピックアップを光ディスク装置に
取付けて、光ディスク面に対向させて往復動させるとと
もに、ベースとレンズホルダにワイヤの端部をそれぞれ
接着剤で連結し、ヨーク、磁石及びコイルからなる電磁
駆動機構の磁気作用によって、レンズホルダをフォーカ
ス方向(対物レンズを光ディスクに対して接離する方
向)、トラッキング方向(光ディスクの径方向)に移動
させる。そして、対物レンズを透過したレーザ光が光デ
ィスクのディスク面に焦点を結んで、このディスク面に
情報を記録したり、ディスク面から情報を再生したりす
るようになっている。
【0003】図7及び図8には、従来の光ピックアップ
50とこの光ピックアップ50の押えばねの一例が示さ
れている。この光ピックアップ50は、光ディスク装置
に取り付けられて往復動するキャリッジ51と、このキ
ャリッジ51に取り付く投受光部52と、この投受光部
52から出射されたレーザ光をディスク面に集光させた
対物レンズを有するレンズアクチュエータ(図示せず)
と、押えばね61とから構成されている。
【0004】キャリッジ51は、アルミニウム等の金属
を比較的厚みのある箱状にダイキャスト成形したもので
あり、本体51aと、この本体51aの縁部から長手方
向に延設された腕部51bと、腕部51bの先端にコ字
状に設けられたシャフト受け用のガイド溝を備えたガイ
ド部51cと、本体51a内に形成された空洞部51d
とから構成されている。本体51aには、レンズアクチ
ュエータ等の構成部品を組み込み可能な嵌入溝51eが
複数個形成されている。また、本体51aの腕部51b
を設けた側の前面部には略円柱状に切り欠いた切り欠き
溝51hが形成されていて、上記空洞部51dが切り欠
き溝51hと繋がっている。また、腕部51bの上面に
は、その根元部分に凹状に切り欠いた凹部51gが形成
されている。凹部51gにはネジ止め用のネジ孔(図示
せず)が形成されていて、金属製のネジ55にて押えば
ね61を取り付け固定するようになっている。
【0005】押えばね61は、金属薄板からなり、図8
に示すように、矩形をした基部61aと、基部61aの
一方の縁部から下方に向けて略直角に折曲げられた第1
の折曲片61bと、他方の縁部の一端から下方に向けて
略直角に折り曲げられた第2の折曲片61cと、他方の
縁部の他端から、第2の折曲片61cと所定の間隔を空
けて配置され、略直角に折り曲げられた第3の折曲片6
1dとからなる。さらに、第1の折曲片61bを途中で
基部61aと平行となるように外側に略直角に折り曲げ
て取付片61eを設けて、この取付片61eに丸い取付
孔61fを形成して、取付基準としている。また、第2
の折曲片61cの先端には、幅広をした弾性片61gが
同じく基部61aと略平行となるように設けられ、弾性
片61gの表面に裏面から突き出し加工(エンボス加
工)された突起部61hが形成されている。
【0006】また、投受光部52は、金属製の本体57
と、この本体57内に収納された発光素子並びに受光素
子、集積プリズムなどの光学部品と、この本体57を覆
うカバー60から構成されている。そして、投受光部5
2は、キャリッジ51の切り欠き溝51hに嵌合され
て、取り付け固定されるようになっている。
【0007】次に、押えばね61をキャリッジ51に組
み込み方法を図7に基づいて説明する。先ず、キャリッ
ジ51の凹部51g内に、押えばね61の第2の折曲片
61cを嵌入し、キャリッジ51の本体51aの側面及
び腕部51bの側面に押えばね61の第3及び第2の折
曲片61d、61cをそれぞれ当接させる。そして、取
付孔61fとキャリッジ51のネジ孔とが一致するよう
に位置決めして、ネジ55で締め付けて取付固定する。
このとき、押えばね61の弾性片61gがガイド部51
cのガイド溝51fに近接し、シャフトXをガイド溝5
1fに係合させた際にシャフトを弾性片61gの突起部
61hが弾性的に保持するようになっている。
【0008】このように構成された光ピックアップ50
を光ディスク装置に取り付けるには、先ず、キャリッジ
51のガイド溝に光ディスク装置のシャフト(図示せ
ず)を通して、このシャフトに沿って可動可能に保持す
る。そして、投受光部52の投受光面から出たレーザ光
は、キャリッジ51の空洞部51d内に取付固定された
光学部品を通って、キャリッジ51の水平方向から鉛直
方向に直角に折れ曲がり、レンズアクチュエータの対物
レンズに入射する。そして、光ディスク装置の真上に配
置した回転自在な光ディスクにレーザ光が対物レンズか
ら出射して、所定の位置に出射光が集光するように2つ
のシャフトを介して光ピックアップ50が動く。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光デ
ィスク装置のシャフトに光ピックアップ50のガイド溝
51fが摺動可能に係合していて、押えばね61によっ
て、光ピックアップ50の可動時にガタつきの発生を防
止している。ところが、キャリッジ51の凹部51g内
のネジ孔と押えばね61の取付孔61fとを一致させ
て、これらをネジ55で締め付け固定しなければなら
ず、ネジ止めするのに手間どり、組み立てにおける作業
効率の向上を図ることができなかった。さらに、キャリ
ッジ51にネジ孔加工を必要とし、押えばね61をネジ
55にて締め付け固定した後に締め付けが緩まないよう
に、ネジロック処理を必要としていた。
【0010】また、キャリッジ51の腕部51bの側面
に押えばね61の第2の折り曲げ片61cが沿うように
基部61aから折り曲げられているが、弾性片61gが
シャフトの軸方向に第2の折曲片61cから直角に折り
曲げられているので、ロード(負荷)圧が出ず、基部6
1aを天井面より僅かに浮かして、ロード圧を確保しな
ければならなかった。そのため、一定したロード圧を確
保するのが困難であり、押え精度がばらつき、不安定で
あった。さらに、第2の折曲片61c及び基部61a全
体も各端部が自由端となっているので、撓み変形し易
く、シャフトに対するロード(負荷)圧を一定に維持す
ることが難しい。さらに、光ディスク装置を縦置きにし
た場合に、所定のロード(負荷)圧を出す必要が有り、
このロード圧を出せないと、ガタつきを防止できないと
いう問題があった。
【0011】また、押えばね61は、取付基準となる取
付孔61fを備えた取付片61eから弾性片61gまで
曲げ加工が4箇所も有り、加工精度を出しにくい。
【0012】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、簡単な構造で光ピックアップを組み立てし易く
するとともに、所定の弾性力を有した押えばねを備えた
光ピックアップを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも一
つを解決するための第1の解決手段として、シャフトに
沿って光ディスクの径方向に摺動可能なキャリッジに設
けられるとともに、弾性片を一体に有し、その弾性片を
シャフトに押し宛てることにより、摺動時におけるキャ
リッジのがたつきを防止する光ピックアップ装置のがた
つき防止部材において、金属薄板を溝状に折り曲げて支
持部を形成するとともに、支持部にはキャリッジの側板
部を挟持するフック部を形成し、且つ支持部の一端縁を
キャリッジの側板部とは直交する向きにて長さ方向に延
出して弾性片を片持ち状に形成したものである。
【0014】さらに、第2の解決手段として、支持部は
コ字状に折り曲げられ、且つ前記キャリッジの側板部の
長さ方向に延びている。
【0015】さらに、第3の解決手段として、側板部に
はフック部の係合する部分が切り欠き形成されている。
【0016】さらに、第4の解決手段として、フック部
は、側板部の上縁部に係合する2つの上縁フック部と、
側板部の下縁部に係合する1つの下縁フック部の3個か
ら構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図6に示すように、本発
明の実施の一形態である光ピックアップ1は、板金から
成るキャリッジ2に取付けられた、対物レンズ4を備え
たレンズアクチュエータ5と、該対物レンズ4にミラー
6を通じてレーザ光を出射し、また対物レンズ4からの
戻り光を入射する投受光部10とから構成されている。
【0018】キャリッジ2は、長方形をした底板部12
と、底板部12の長手方向の両縁に沿って、それぞれ対
向立設された側板部13a,13bとから構成されてい
る。そして、側板部13aの一端には底板部12から長
手方向に突出した腕部17が形成され、腕部17の先端
にはガイド溝13cが形成されている。ガイド溝13c
は、図1及び図2中の点線で示した光ディスク装置の丸
いシャフト100aを挿通する大きさに形成されてい
る。また、図4に示すように、側板部13aの上面には
一段低くなった切り欠き部13dが切り欠き形成されて
いて、この切り欠き部13dの下方の側板部13a面に
は、貫通した四角い孔13eが形成されている。さら
に、側板部13aと底板部12との折り曲げ部分には、
切り孔13fが形成されている。これら側板部13a,
13bと同じように立設された第2の側板部20a,2
0bは、これら側板部13a,13bの長手方向に、一
定の空間をもたせて底板部12と一体に設けられてい
る。第2の側板部20a,20bには、貫通した丸孔2
1がそれぞれ形成されていて、丸孔21の内径は光ディ
スク装置のもう一本の丸いシャフト100bによって挿
通される大きさにそれぞれ形成されている。
【0019】底板部12は、ほぼ中央に貫通して形成さ
れた第1の開口部36と、第1の開口部36の隣りに貫
通して形成された第2の開口部37と、外方側縁部に切
り欠き形成された切り欠き溝40とを有している。第1
の開口部36に面する縁部の一部には、対向立設された
一対の第1の切り起こし片38が形成されている。第2
の開口部37に面する縁部の一部には、一対の第2の切
り起こし片39が側板部13a,13bに沿うように対
向立設されている。そして、第2の切り起こし片39の
間には、コリメータレンズ7が配置されている。
【0020】切り欠き溝40に面する縁部の一部には、
一対の第3の切り起こし片41が側板部13a,13b
に沿うように対向立設されている。さらに、切り欠き溝
40の残りの縁部には、板状をした繋ぎ部18が僅かに
隆起した状態で形成されている。この繋ぎ部18上に
は、平板レンズ8が斜めに配置されている。
【0021】キャリッジ2の側板部13aに取付けられ
るがたつき防止部材、即ち押えばね24は、図3に示す
ように、金属薄板からなり、コ字状をした支持部25
と、この支持部25の側端部から、側板部13aと直交
し、且つ長さ方向に延出した片持ち状の弾性片27とか
らなる。そして、支持部25は、矩形状をした基部26
と、基部26の一方の縁部に長手方向に沿って立設され
た矩形状をした側片部28と、他方の縁部に沿って下方
に立設された第1の折曲片29と、この第1の折曲片2
9をU字状に切り欠いたU字溝29aと、このU字溝2
9aの後方側に設けられたL字状をした第1のフック部
29bと、上記側片部28の先端側縁部に沿って基部2
6と平行に立設された第2の折曲片30と、第2の折曲
片30の中央部分に略矩形状に切り欠いた矩形溝30a
と、この矩形溝30aを挟んだ幅広な両側の面である第
2の折曲片30の先端側縁部に沿ってそれぞれ立設され
た逆L字状をした第2のフック部30b及び第3のフッ
ク部30cとから構成されている。ここで、側片部28
と第2の折曲片30は、一体化し、基部26に対するク
ランク状をした1つの折曲片となっていて、また、基部
26と第1の折り曲げ片29は、一体化し、L字状をし
た1つの折曲片となり、これら折曲片の一部が支持部2
5の一対の開放端となって、キャリッジ2の側板部13
aに突き合わさるようになっている。こうして、押えば
ね24は、キャリッジ2の側板部13aに取り付け固定
されて、キャリッジ2のがたつきを防止するようになっ
ている。上記弾性片27の先端部の表面には、裏面から
突き出し加工(エンボス加工)された突起部27aが形
成されている。そして、弾性片27は基部26より僅か
に上方に位置するように折り曲げられて、その先端は僅
かに下方に折り曲げられている。
【0022】レンズアクチュエータ5は、図1に示すよ
うに、アクチュエータベース15aと、このアクチュエ
ータベース15aに複数のワイヤを介して支持され、対
物レンズ4を有するレンズホルダー15bと、このレン
ズホルダー15bに一体化したヨーク16とから構成さ
れている。そして、アクチュエータベース15aは、キ
ャリッジ2の第1の開口部36上に取り付け固定されて
いて、上記レンズホルダー15bがワイヤを介して上
下、左右方向に可動できるようになっている。
【0023】ミラー6は、金属膜を表面に蒸着した光学
ガラス板であって、第1の切り起こし片38間に配置さ
れている。ミラー6及びレンズアクチュエータ5は、ミ
ラー6に入射したレーザ光が真上に反射して、レンズホ
ルダー15bに保持された対物レンズ4の中央に入射す
るようにそれぞれキャリッジ2に配置されている。
【0024】投受光部10は、レーザ光を発生するレー
ザダイオード等の発光素子、及びレーザ光を検知する受
光素子等からなる投受光素子11と、アルミ又は亜鉛等
の金属製からなる放熱板である保持部23とからなる。
保持部23は、略矩形状をした基部23aと、基部23
aの両端を略直角に折り曲げて設けられた腕部23bか
らなる。そして、保持部23の基部23aには、投受光
素子11が貼り付けられていて、保持部23の腕部23
bと第3の切り起こし片41とが半田にて取付け固定さ
れるようになっている。また、フレキシブル基板19
は、投受光素子11と電気的に接続していて、キャリッ
ジ2の底板部12全体を覆うように配されている。
【0025】次に、各構成部品の組み立てについて図4
乃至図6に基づいて説明する。先ず、キャリッジ2は、
プレス加工して所定の形状に折り曲げられて各切り起こ
し片38,39,41が形成される。このキャリッジ2
にコリメートレンズ7を取付けるには、キャリッジ2を
逆さまにした状態で治具に載置して、動かないように正
確に位置決め固定する。治具にキャリッジ2を載せた状
態で、キャリッジ2の第2の開口部37内へ上方(底板
部12側)からコリメータレンズ7を嵌入して、コリメ
ータレンズ7を第2の切り起こし片39の間に挟持させ
る。第2の切り起こし片39とコリメータレンズ7の外
周壁との接触部分を中心に、紫外線硬化型の接着剤(図
示せず)を注入充填する。この接着剤が十分に塗布され
た部分に紫外線を照射して、コリメータレンズ7をキャ
リッジ2の第2の切り起こし片39間に固着する。同様
に、ミラー6及び平板レンズ8においては、治具にキャ
リッジ2を逆さまに取付けた状態で、ミラー6及び平板
レンズ8をそれぞれ第1の切り起こし片38間、繋ぎ部
18の切り溝内にそれぞれ上方から嵌入して、上述した
コリメータレンズ7のときと同じように接着剤にて取付
固定する。
【0026】次に、図4に示すように、キャリッジ2を
逆さまにした状態から元の状態に戻した後、対物レンズ
4がミラー6の真上に位置するように、レンズアクチュ
エータ5をキャリッジ2の開口部36に跨って配置し、
位置決め調整して接着剤で取付固定する。
【0027】次に、投受光素子11を保持部23に組み
込んで投受光部10を形成し、キャリッジ2に投受光部
10を取付け固定するには、治具を用いて、キャリッジ
2の各第3の切り起こし片41と繋ぎ部18で囲まれた
空間(切り欠き溝40)内に一定の隙間をもたせて、保
持部23を浮かせた状態に配置する。このとき、保持部
23の腕部23bと第3の切り起こし片41を僅かな隙
間をもたせて対向配置させている。次に、上記治具を用
いて保持部23の取付位置を調整して、その後、第3の
切り起こし片41と保持部23の腕部23bとの隙間に
半田を付着させて取付固定する。
【0028】次に、押えばね24を作るには、金属薄板
を所定の形状にプレス加工し、治具を用い、側片部28
となる部分を基準にして、その両縁部を略直角に折り曲
げて、基部26と第2の折曲片30とを設ける。それと
ともに、基部26及び第2の折曲片30の先端側縁部を
外方に略直角にそれぞれ折り曲げて、第1の折り曲げ片
29、及び第2、第3のフック部30b、30cの一部
を設ける。さらに、第1の折り曲げ片29のU字溝29
aを挟んだ一方の先端を内方に略直角に折り曲げて、第
1のフック部29bを設けるとともに、同様に先端を内
方に略直角に折り曲げて、第2、第3のフック部30
b、30cを完成させる。
【0029】次に、この押えばね24をキャリッジ2に
取付ける方法について説明する。先ず、キャリッジ2の
側板部13aの上縁部に形成した切り欠き部13dに押
えばね24の第2のフック部30b及び第3のフック部
30cを引っ掛けた状態にしてから、押えばね24の側
片部28を図6中の矢印Pのように、斜め上方から治具
または指で押圧して少し撓ませて、第1のフック部29
bをキャリッジ2の側板部13aの下縁部に形成した切
り孔13f内に嵌着させて、スナップ止めする。第1、
第2及び第3のフック部29b、30b、30cによっ
て、押えばね24がキャリッジ2に強固に取付けられ、
また、切り欠き部13dにより側板部13aに沿う方向
の位置決めもなされる。また、その際、図2に示すよう
に、腕部17の側面と押えばね24の側片部28とが対
向配置され、第1の折曲片29が腕部17の側面に当接
し、基部26から延設された弾性片27の突起部27a
がガイド溝13cと僅かな隙間を設けて近傍に配置され
る。
【0030】押えばね24は、側片部28に対して基部
26と第2の折曲片30がコ字状になるように両縁部か
ら折り曲げられていて、キャリッジ2に取付けた際に、
支持部25の一対の開放端がキャリッジ2の側板部13
aに弾性的に係合し、側板部13aとコ字状をした押え
ばね24で1つの四角い筒状構造となる。したがって、
シャフト100aからのロード(負荷)圧の力は、押え
ばね24の弾性片27を介して、強度をもたせた押えば
ね24の筒状構造の側壁面で受けるので、従来の押えば
ねの構造に比べて安定した強度を保つと共に、必要な押
えばねの弾性力を出すことができる。
【0031】また、押えばね24は第1、第2及び第3
のフック部29b、30b、30cを介して側板部13
aに筒状に取り付け固定され、弾性片27は押えばね2
4のコ字状をした支持部25の側端部からシャフト10
0aに向けて一体に延設されたことにより、シャフト1
00aから受ける押圧力が押えばね24のコ字形状を元
の状態に戻す方向ではなく、押えばね24の側面から延
設された方向に対して直交する方向に押圧力が加わるの
で、シャフト100aに対するロード(負荷)圧を所定
の大きさに安定に、且つ高めた状態に維持することがで
きる。そして、コ字状をした押えばね24は、キャリッ
ジ2の側板部13aに筒状となるように取付けられてい
て、剛性が高く、弾性片27のみでロード圧を正確に決
めることができ、押えばね24のその他の箇所の変形が
起こりにくく、また加工精度が高い。
【0032】次に、光ピックアップ1を光ディスク装置
に組み込むには、光ピックアップ1の丸孔21に一方の
シャフト100bを貫通させ、ガイド溝13cに他方の
シャフト100aを係合させるように取り付ける。押え
ばね24の弾性片27は、シャフト100aを上方に付
勢している。
【0033】このようにして組み込みが完成した光ピッ
クアップ1において、投受光部10から出たレーザ光
は、平板レンズ8を通り、さらにコリメータレンズ7に
て平行光に変換され、ミラー6を通って、直角に折れ曲
がり、対物レンズ4に入射する。そして、この対物レン
ズ4から出射したレーザ光は、図示しない光ディスク面
にて集光して、光ディスクに記録された情報を読み込
む。さらに光ディスク面からこの情報に応じて反射した
戻り光は、同じ光路を通って、投受光部10に入射す
る。そして、この戻り光の光量に応じて、必要な電気信
号に変換して、光ディスクの情報を読み取る。また、光
ディスク面の情報に追従して、光ピックアップ1のキャ
リッジ2は、光ディスク装置に移動可能に支持され、キ
ャリッジ2の丸孔21及びガイド溝13cを介して光デ
ィスク装置のシャフト100b,100aに沿って光デ
ィスクの径方向に摺動する。このとき、押えばね24の
弾性片27によって、シャフト100aに弾性力を持っ
て保持される。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の光ピッ
クアップは、金属薄板を溝状に折り曲げて支持部を形成
するとともに、支持部にはキャリッジの側板部を挟持す
るフック部を形成し、且つ支持部の一端縁をキャリッジ
の側板部とは直交する向きにて長さ方向に延出して弾性
片を片持ち状に形成したことにより、キャリッジにがた
つき防止部材のフック部を介してスナップ止めされるの
で、ネジなどの他部品を使用しなくても簡単に、且つ強
固に取り付け固定することができ、組み立て時における
作業効率を向上させることができる。
【0035】また、支持部は、コ字状に折り曲げられ、
且つキャリッジの側板部の長さ方向に延びていることに
より、シャフトに対する所定のロード圧を出すことがで
き、がたつきを防止することができる。
【0036】また、側板部にはフック部の係合する部分
が切り欠き形成されていることにより、この切り欠き部
とフック部とが嵌着し、より強固にがたつき防止部材を
取り付け固定することができる。
【0037】また、フック部は、側板部の上縁部に係合
する2つの上縁フック部と、側板部の下縁部に係合する
1つの下縁フック部の3個から構成されていることによ
り、各フック部が側板部に嵌着し、側板部に沿った方向
への動きを規制でき、より強固に押えばねを取り付け固
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップの斜視図である。
【図2】該光ピックアップの要部拡大斜視図である。
【図3】該光ピックアップの押えばねの斜視図である。
【図4】該光ピックアップの各部品の組み立てを説明す
るための斜視図である。
【図5】該光ピックアップの押えばねを取付ける前の側
面図である。
【図6】図2における6−6線の断面図である。
【図7】従来の光ピックアップの要部斜視図である。
【図8】従来の光ピックアップの押えばねの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 光ピックアップ 2 キャリッジ 12 底板部 13a 側板部 13c ガイド溝 13d 切り欠き部 13f 切り孔 24 押えばね(がたつき防止部材) 25 支持部 26 基部 27 弾性片 28 側片部 29 第1の折曲片 29b 第1のフック部(下縁フック部) 30 第2の折曲片 30b 第2のフック部(上縁フック部) 30c 第3のフック部(上縁フック部) 100a シャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトに沿って光ディスクの径方向に
    摺動可能なキャリッジに設けられるとともに、弾性片を
    一体に有し、その弾性片を前記シャフトに押し宛てるこ
    とにより、摺動時におけるキャリッジのがたつきを防止
    する光ピックアップ装置のがたつき防止部材において、
    金属薄板を溝状に折り曲げて支持部を形成するととも
    に、前記支持部には前記キャリッジの側板部を挟持する
    フック部を形成し、且つ前記支持部の一端縁を前記キャ
    リッジの側板部とは直交する向きにて長さ方向に延出し
    て前記弾性片を片持ち状に形成したことを特徴とする光
    ピックアップ装置のがたつき防止部材。
  2. 【請求項2】 前記支持部は、コ字状に折り曲げられ、
    且つ前記キャリッジの側板部の長さ方向に延びているこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置のが
    たつき防止部材。
  3. 【請求項3】 前記側板部には、前記フック部の係合す
    る部分が切り欠き形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の光ピックアップ装置のがたつき防止
    部材。
  4. 【請求項4】 前記フック部は、前記側板部の上縁部に
    係合する2つの上縁フック部と、前記側板部の下縁部に
    係合する1つの下縁フック部の3個から構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3記載の光ピックアップ
    装置のがたつき防止部材。
JP10357401A 1998-12-16 1998-12-16 光ピックアップ装置のがたつき防止部材 Withdrawn JP2000182338A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483610B1 (ko) * 2002-01-24 2005-04-15 삼성전기주식회사 광픽업 액츄에이터용 데크 패널
JP2015201240A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 アルパイン株式会社 ディスク装置

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