JP2000179134A - 二重床構造 - Google Patents

二重床構造

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JP2000179134A
JP2000179134A JP10356419A JP35641998A JP2000179134A JP 2000179134 A JP2000179134 A JP 2000179134A JP 10356419 A JP10356419 A JP 10356419A JP 35641998 A JP35641998 A JP 35641998A JP 2000179134 A JP2000179134 A JP 2000179134A
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Japan
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sound absorbing
floor
absorbing material
sound
impact
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JP10356419A
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Inventor
Minoru Yamaguchi
稔 山口
Hiroshi Kawai
洋 川井
Norimichi Mori
則理 森
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い周波数(63〜125Hz)の重量床衝撃音を
低減可能な二重床構造を提供する。 【解決手段】 床スラブ(1)上に支持脚(2)を介して床パ
ネル材(3)が敷設され、床スラブ(1)上に吸音材(6)が設
置される。吸音材(6)相互間には70〜150mm幅の通路(10)
が形成され、吸音材(6)の床下地面積に対する設置面積
率は80%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に階下に伝達さ
れる重量床衝撃音の低減に優れた二重床構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、床スラブ上に高さ調節可能な
支持脚で合板やパーティクルボード等からなる床パネル
材を支持して二重床面を作り、その上に合板等の床下地
材を捨て張りして木質フローリング等の床仕上げ材を張
り上げた二重床構造が用いられている。
【0003】この種の二重床構造は、床下地面の不陸を
支持脚によって吸収できるため床下地を平滑化する手間
が不要であると共に、床下空間における配管や配線工事
が容易であるという利点を有している。
【0004】しかし、床仕上げ面に衝撃が加わると、支
持脚に伝わると共に二重床面がたわみ振動し床下空間の
空気を圧縮振動させ階下に衝撃音が伝達される。
【0005】そこで、図4に示すように床下空間全面に
グラスウールマットやロックウールマット等の吸音材を
充填することによって、空気の圧縮振動によるエネルギ
ーが例えば繊維系の吸音材であれば繊維を振動させるこ
とで吸収される構造が知られている。
【0006】しかし、この構造によれば圧縮された空気
が衝撃点直下近傍の吸音材に直接衝突し吸音されるため
に軽量物の落下による軽量床衝撃のように圧縮の小さな
場合は十分に吸音されるものの、重量物の落下による重
量床衝撃のように圧縮の大きな場合には一度に発生する
エネルギーを吸音材が十分に吸収することができずに階
下に衝撃音が伝達される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、63〜125Hzと
いう低い周波数の重量床衝撃音を低減可能な二重床構造
が求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の二重床構造は、
床スラブ(1)上に支持脚(2)を介して床パネル材(3)が敷
設され、床スラブ(1)上に吸音材(6)が設置された二重床
構造において、吸音材(6)は隣接する吸音材(6)との間に
隙間を設けて設置されることにより吸音材(6)相互間に7
0〜150mm幅の通路(10)が形成されており、吸音材(6)の
床下地面積に対する設置面積率は80%以上であることを
特徴とする。
【0009】これによれば、二重床構造の床スラブ(1)
上に吸音材(6)間の隙間が70〜150mm幅になるような通路
(10)を形成するように吸音材(6)を設置しているので、
床面が重量物によって大きな衝撃を受けた際にも、衝撃
点近傍の面材のたわみによって圧縮された床下空間の空
気が吸音材(6)に吸音されながら70〜150mm幅の通路(10)
を通り抜けることにより床面全体に拡散され、階下に伝
わる衝撃音を軽減する。
【0010】ここに通路(10)が70mm以下の場合は圧縮空
気が十分に通り抜けることができず、150mm以上では125
Hz以上の高域で吸音効果が低下する。
【0011】また、床下地面積に対する吸音材(6)の設
置面積率を80%以上とすることで、125Hz以上の高域で
の吸音効果を高め、周波数全域において十分な吸音性能
を得ることができる。
【0012】請求項2記載の二重床構造は、請求項1の
二重床構造において、床スラブ(1)に設置する吸音材(7)
は2枚以上積層されたものであり、下側層(7a)の吸音材
の端部は上側層(7b)の吸音材の端部よりも内側に配置さ
れていることを特徴とする。
【0013】これによれば、吸音材の上側層(7b)相互間
の隙間よりも下側層(7a)相互間の隙間が大きいレゾネー
ター形状の拡大空間が形成され、上側から拡大空間部に
入った圧縮空気が拡大部内面の吸音材と床スラブとの間
で反射を繰り返しながら吸音材の内部壁面に吸音される
ので、さらに、重量床衝撃音の低減に優れた二重床構造
が得られる。
【0014】請求項3記載の二重床構造は、請求項2の
二重床構造において上側層(8b)の吸音材の端部が床スラ
ブ(1)に接触していることを特徴とする。
【0015】これによれば、衝撃による圧縮空気が上側
層(8b)の吸音材により一部吸音されながら上側層(8b)を
通過し、空間部(12)内面の吸音材(8)と床スラブ(1)との
間で反射を繰り返しながら吸音材(8)の内部壁面に吸音
される。又、吸音材(8)の表面積が広くなるので高い周
波数域の床衝撃音の低減にも優れた二重床構造となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施例を用
いて説明する。
【0017】[実施例1]図1は本実施例の断面図であ
る。床スラブ上(1)に複数の支持脚(2)を介して床パネル
材(3)が並置され、床パネル材(3)の上面に床下地材(4)
を介して床仕上げ材(5)が敷設されている。
【0018】支持脚(2)は、床スラブ(1)と接する弾性体
(2a)と、弾性体(2a)上に回動自在に立設された支持支柱
(2b)と、支持支柱(2b)の上部に螺合されたレベル調節用
ナットを介して高さ調節自在に設けられた支持部(2c)と
からなる。
【0019】床パネル材(3)としては、合板、パーティ
クルボード、単板張りパーティクルボード、火山性ガラ
ス複層板(例えば大建工業(株)製:商品名「ダイライ
ト」)、木質セメント板、MDF等を利用することがで
き、大きさは縦450〜2000mm×横450〜1000mm、厚さ15〜
30mm程度が好ましい。
【0020】床下地材(4)としては、合板、パーティク
ルボード等床パネル材と同等のものを重ね張りしても良
いし、遮音性能に優れたアスファルトマットを使用して
も良い。大きさは、縦450〜900mm×横450〜900mm、厚さ
4〜15mm程度が好ましい。
【0021】床仕上げ材(5)としては、木質フロ−リン
グ、カーペット等一般に使用されるものを使用する。
【0022】以上の構成や材料については他の各実施例
も同様である。
【0023】床スラブ上(1)に吸音材(6)を敷設するが、
吸音材(6)としては、グラスウールマット、ロックウー
ルマット、ポリエステル綿、発泡ウレタン、発泡ポリエ
チレン等を利用することができ、大きさは縦400〜900mm
×横450〜900mm、厚さ20〜100mm程度が好ましい。
【0024】敷設の際には吸音材(6)同士の間隔が70〜1
50mm幅になるようにし、吸音材(6)相互間に通路(10)を
設ける。この通路(10)は少なくとも一方向に連続すれば
良く、もちろん格子状に通路を設けても良い。
【0025】又、吸音材(6)の床下地面積に対する設置
面積率は80%以上となるようにする。吸音材の厚さは床
スラブと床パネル間の床下空間高さに応じて適宜複数枚
を積層して調整する。
【0026】[実施例2]図2は本実施例の断面図であ
る。実施例1と基本的には同等の構造であって、吸音材
(7)は2層以上積層されたものを用い、上側層(7b)同士
の間隔を実施例1と同様とし、下側層(7a)の端部が上側
層(7b)の端部よりも10〜100mm程度内側に内側に配置さ
れている。下側層(7a)の吸音材の厚みや間隔を適宜変え
ることによって、減衰させたい周波数域を変えることが
できる。
【0027】[実施例3]図3は本実施例の断面図であ
る。実施例2と基本的には同等の構造であるが、吸音材
(8)のずらし量を大きくしたり上側層(8b)の吸音材を薄
くしたり軟らかくしたりして、上側層の吸音材の端部を
垂らして床スラブ(1)に接触させ上側の吸音材と下側層
の吸音材(8a)と床スラブ(1)からなる空間部(12)を形成
すれば、衝撃による圧縮空気が上側層の吸音材(8b)によ
り一部吸音されながら上側層(8b)を通過し、空間部内面
の吸音材と床スラブ(1)との間で反射を繰り返しながら
吸音材(8)の内部壁面に吸音されるので同様な効果が得
られると共に、吸音材(8)の表面積が広くなるので高い
周波数域の床衝撃音の低減にも優れた二重床構造が得ら
れる。
【0028】[測定]実施例1において、吸音材(6)間の
間隔(すなわち通路の幅)を0、70、100、150、20
0、600mmとして、重量床衝撃音の測定をJISA1418によっ
て行った。測定は重量床衝撃音を決定する63Hzと125H
zについて行った。その結果は表1の通りである。
【0029】
【表1】 測定結果より、吸音材間隔が狭くなれば63Hzが悪くな
り、吸音材間隔が広がれば、設置面積率が小さくなり12
5Hzが悪くなることがわかる。これは、通路が70mm以下
の場合は圧縮空気が十分に通り抜けることができず、15
0mm以上では125Hz以上の高域で吸音効果が低下するた
めであると考えられる。
【0030】そして間隔を70〜150mmとし、床下地面積
に対する吸音材(6)の設置面積率を80%以上とすること
で、125Hz以上の高域での吸音効果を高め、周波数全域
において十分な吸音性能を得ることができる。すなわち
周波数全域においてLH−45とすることができ、日本建
築学会の遮音等級によれば重量床衝撃音に関しては、特
級のレベルを得ることができた。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明により、63〜12
5Hzという低い周波数の重量床衝撃音を低減可能な二重
床構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の断面図。
【図2】実施例2の断面図。
【図3】実施例3の断面図。
【図4】従来の二重床構造を示した断面図。
【符号の説明】
(1) 床スラブ (2) 支持脚 (3) 床パネル材 (4) 床下地材 (5) 床仕上げ材 (6),(7),(8) 吸音材 (10),(11) 通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ上に支持脚を介して床パネル材
    が敷設され、床スラブ上に吸音材が設置された二重床構
    造において、 吸音材は隣接する吸音材との間に隙間を設けて設置され
    ることにより吸音材相互間に70〜150mm幅の通路が形成
    されており、吸音材の床下地面積に対する設置面積率は
    80%以上であることを特徴とする二重床構造。
  2. 【請求項2】 床スラブに設置する吸音材は2枚以上積
    層されたものであり、下側層の吸音材の端部は上側層の
    吸音材の端部よりも内側に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の二重床構造。
  3. 【請求項3】 上側層の吸音材の端部が床スラブに接触
    していることを特徴とする請求項2記載の二重床構造。
JP10356419A 1998-12-15 1998-12-15 二重床構造 Pending JP2000179134A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069545A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Awaji Giken Kk 二重床構造
JP2014047609A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Nanao Kogyo Kk 遮音床構造及び床衝撃音の低減方法

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JP2008069545A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Awaji Giken Kk 二重床構造
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