JP2000178877A - 水切れの良い織編地 - Google Patents
水切れの良い織編地Info
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Abstract
る、特に水着、アクアビクス、レオタード、フィットネ
スウエアに好適な新規な織編地を提供する。 【解決手段】合成繊維マルチフィラメント糸条単独、ま
たは合成繊維マルチフィラメント糸条とポリウレタン弾
性糸との併用により織編されていて伸長率がタテ,ヨコ
ともに少なくとも70%の基布を備え、該基布の片面
に、面積比で5〜60%を占めるように吸水加工が施さ
れていることを特徴とする。
Description
編地、詳しくは、水着、アクアビクス、レオタード、フ
ィットネス等、水や汗等に多量に濡れる用途に好適な織
編地に関する。
着用する場合、プールに入り、動いたり、泳いだりする
ことで、水着の生地組織及び、水着と体との間に水が滞
留すると同時に水着自体が多量の水を含むため濡れによ
る不快感を感じる。そこで、水着の生地組織からの水の
浸入を防ぐ為に、例えば特開昭55−26243号公報
に於いて、生地表面に対し、全面もしくは部分的に撥水
加工するという提案がなされているが、撥水加工面が表
側にあるために水着と体の隙間から入った水が水着の肌
側にたまり易く、実際の水切れは悪くなってしまう。
て、今日では、水着と体との隙間から浸入する水を防ぐ
ハイネック型の水着などが開発され、ファブリックの改
良が進んでいるが、水の浸入しないものは未だ完成され
ていない。
に泳ぎにくく、プールなどからあがった後も濡れ感があ
り不快感が生じる。
開発された速乾性編地としては、水着の裏側に部分撥水
したものが実開平6−79786号に、また濡れ感の少
ない編織物としては、特開平03−000876号など
に開示されており、同様の効果を得るためにさまざまな
試みがなされている。
水加工されているために、(1)風合いが硬くなる、
(2)撥水性のために生地の水抜け性が低下する傾向と
なる、(3)繰り返しの洗濯により撥水効果が低下乃至
消失する、等の欠点がある。
おいては、多量に汗をかいた時にむれ感や濡れ感が生じ
るため、肌側にあたる面を疎水性繊維で編成したり、撥
水加工を裏面全体、又は部分的に施すことで濡れ感を減
少させるものが提案されている。このうち裏面を疎水性
繊維で編成したものは、多量に汗をかいた時、繊維の毛
細管現象で肌側に汗が拡散するため濡れ感は減少しな
い。
記の撥水加工の欠点に加えて、(4)汗が撥水加工部分
にたまりやすく、むれやすい、という欠点もある。
ものがあるが、柄やデザインが限定されると共に生地が
厚く、重くなり、またストレッチ性にも劣るため、運動
性を妨げるものとなり、かつコストも高くなるという問
題点がある。
されるストレッチ性、薄さ、軽さ、風合、水切れ性、水
抜け性を持ち、着用者が快適と感じる速乾性を、洗濯後
も繰り返し持続する織編地が得られていないのが実状で
あった。
のような従来技術からなる織編地による水着、フィット
ネスウエア等の欠点を解消し、プールなどの水から上が
った時の身体の水切れや濡れ感、更には多量に汗をかい
た時の濡れ感やムレ感を軽減し、着用者の不快感を取り
除くと共に、水着、アクアビクス、レオタード、フィッ
トネス等に必要とされる生地のストレッチ性、薄さ、軽
さ、洗濯耐久性、風合をも満足し得る織編地を低コスト
で提供することである。
を克服するべく鋭意研究を重ねた結果、水切れがよく濡
れ感を減少させることができる、特に水着、アクアビク
ス、レオタード、フィットネスウエアに好適な新規な織
編地に到達し、茲に本発明を完成するに至ったものであ
る。
ト糸条単独、または合成繊維マルチフィラメント糸条と
ポリウレタン弾性糸との併用により織編されていて伸長
率がタテ,ヨコともに少なくとも70%の基布を備え、
該基布の片面に、面積比で5〜60%を占めるように吸
水加工が施されていることを特徴とする水切れのよい織
編地に係る。
ント糸条としては、ポリエステル系、ポリアミド系又は
ポリプロピレン系等を使用でき、単繊維繊度は0.01
〜4デニール、特に0.01〜1デニールが適当であ
る。
面、好ましくは肌との接触面側に略々全面に亘って分散
させるために、点及び/又は線を構成要素とする任意の
模様状、例えばストライブ柄、格子柄、円状柄等に施さ
れている。
脂または、吸水性ポリエステル樹脂のいずれか1種を主
成分とする吸水剤が濃度及び粘度等を適宜調整して適用
される。
ス、レオタード、フィットネス等、水や汗等に多量に濡
れる用途に適している。
図面に基づき説明する。図1は本発明織編地の概略を説
明するための部分平面図であり、1は織編地からなる基
布、2は吸水加工部、3は吸水加工が施されていない未
加工部を示している。
ポリプロピレン系などの合成繊維マルチフィラメント糸
条を用いて製編織される。合成繊維の糸形態としてマル
チフィラメントを用いるのは、モノフィラメントに比べ
肌触り及び着用感に優れるからである。
に制限はないが、通常は5〜100フィラメント程度が
好ましく、また単繊維繊度としては、0.01〜4デニ
ール、特に0.01〜1デニールが好ましい。0.01
デニールよりも細くなると、強度、染色性などの問題が
発生するため、好ましくない。
ず、丸断面、三角等の角断面、十字断面、中空断面など
の異形断面を用いることができる。
があるが、いずれでも使用できる。その中でも特に平織
が適当である。
ル丸編、ダブル丸編、経編地であるトリコット、ラッセ
ルのいずれでも使用できる。
とがないように、タテ,ヨコともに少なくとも70%の
伸長率を有していることが必要であり、通常は70〜2
50%程度の伸長率を有している。
1を製編織するに際し、基布1の伸長性向上を目的とし
て、ポリウレタン弾性糸と交編織してもよい。ポリウレ
タン弾性糸の合成繊維マルチフィラメント糸条に対する
混率は、50%以下、例えば5〜40%、好ましくは2
0〜30%程度の範囲内から適宜選択される。
との接触面側に施され、他の片面、例えば肌との非接触
面側には施されない。吸水加工により形成される吸水加
工部2の片面に占める割合は、面積比で5〜60%程度
が適当である。吸水加工部2の占める割合が60%を越
えると吸水性には優れるものの、肌側で水分が拡散する
ために水や汗が肌側に残りやすく、濡れ感は減少しな
い。逆に5%に満たない場合は、吸水効果が不十分とな
るだけでなく、加工が難しく実用性にかけることにな
る。
未加工部3とは、水に濡れたときに視覚を通じて明確に
区別できる。従って吸水加工部2を、基布1の肌との接
触面側に加え肌との非接触面側にも施すと、水着として
着用したときに非接触面側(外表面側)に於いて、例え
ば吸水加工部2が目につき、審美性に劣るものとなり、
好ましくない。吸水加工部2を片面、特に肌との接触面
側に形成するときは、裏側に隠れてしまい、審美性への
悪影響はない。
の各種の吸水剤を用いることができ、とりわけ、吸水性
ポリアミド樹脂又は吸水性ポリエステル樹脂を主成分と
するものが適当である。ポリアミド系吸水剤としては、
一般に使用されているラノゲンTNT−1(高松油脂
(株)製、商品名)、その他ブレビオールAFM(ヘン
ケルジャパン(株)製、商品名)、リケンレジンNSR
−506(三木理研(株)製、商品名)、LUROTE
X A−25(三井BASF製、商品名)、MULTI
MA SRC−101(バイエルジャパン(株)製、商
品名)等を例示できる。またポリエステル系吸水剤とし
ては、SR−1000(高松油脂(株)製、商品名)、
クラミカル RX−10(京浜化成(株)製、商品
名)、ナイスポール PR−333・PR−86(日華
化学(株)製、商品名)、ファインテックス135−S
R(大日本インキ(株)製、商品名)、メイカフィニッ
シュSRM−35(明成化学(株)製、商品名)、ユニ
コンPSR−1(ユニオン化成(株)製、商品名)、リ
ケンレジンNP−26(三木理研(株)製、商品名)な
どを例示できる。
分散するように形成するために、吸水剤が線状及び/又
は点状に塗布し付着される。塗布手段としては、一般的
に工業化されているプリント処方を用いればよく、その
ための装置としては、ローラー捺染機、オートスクリー
ン捺染機、ハンドスクリーン捺染機などを用いることが
できる。捺染機によるプリント形状としては、線(破
線、ドットライン等を含む)を構成要素とするストライ
ブ柄、格子状柄、円状柄等を例示でき、その他点を構成
要素とする水玉模様等であってもよい。吸水剤を塗布し
付着させた後は、後処理を通常の吸水加工処理法に準じ
て行えばよい。基布1の吸水加工面の表面形状として
は、平滑形状、梨地形状、凹凸形状、起毛形状等のいず
れであってもよい。
着された吸水剤は他の片面に向けて浸透する。吸水剤の
浸透が他の片面の表面まで達すると、実質的に両面に吸
水加工を施したことになり好ましくない。そこで吸水剤
の塗布付着に際しては、吸水成分の濃度、吸水剤の粘度
及び塗布量などを調整し、浸透深さを制御し、吸水加工
部2を片面の範囲内に止める。
吸水加工が施されていない未加工部3との表面張力の差
により、水をすばやく吸収する。吸収された水は基布1
の繊維組織内を浸透しつつ他の片面側の表面層部分に拡
散されて行き、よって吸水加工部2が形成された片面、
例えば肌との接触面側には、水はほとんど残らなくな
る。因みに、吸水加工を基布1の両面に施した場合に
は、肌側でも水分が拡散するため、水,汗等の水分が肌
側に残りやすくなり、好ましくない。
の残留水分量、水切れ性、裏面保水率、濡れ感の評価方
法について述べる。
て行い、定速伸長法のカットストリップ法で行った。測
定手順としては、2.5cm×16cmの評価サンプル
をタテ方向、ヨコ方向にそれぞれ3枚ずつ採取する。自
記装置付定速伸長形引張試験機を用い、上下つかみとも
表側は、2.54cm×2.54cm、裏側は2.54
cm×5.08cmのものを取付け、つかみの間隔を1
0cmとして評価サンプルのたるみや、張力を除いて、
つかみに固定する。引張り速度30cm/分で1.0k
g加重時まで引き伸ばし、その時のつかみ間隔L1を計
り、次式により伸長率を求め、3枚の平均値で表す。
加重時まで引き伸ばした時のつかみ間隔(mm)を表
す。この伸長率L(%)が大きいほど水着で着用した場
合、身体にフィットして泳ぎやすいことを意味する。
(M)とポリ容器bの重量(P)を測定する。
い合わせ、ポリ容器bに20%伸長になるようセットす
る。(この時、試料aの生地の下端がポリ容器bの最下
部にくるようにする。)n=3 3.試料aをスタンドcに取り付けて、天秤dにセット
する。この際、スタンドcの重量(S)を予め測定して
おく。
水容器e内の水に浸漬し、スタンドcに吊り下げて、水
から上げて5分後の重量(N)を読み取る。
器bの重量となる。
の重量変化を想定した評価方法であり、残留水分量が少
ない程、水着が乾きやすいことを意味する。
mの円形の穴b11を開けたガラス板b1にサンプルa
1裏面が上になるようにはさみ、その下に200mlの
シリンダーc1を置く。
1からサンプルa1上に蒸留水を流出させ、該蒸留水が
完全に流出するまでの時間t(秒)を測定して、3枚の
平均値で表す。
さい程、泳いだ時、水着と身体の間に浸入した水が抜け
易くなり、泳ぎ易いことを意味する。かつ、疲労感の軽
減にもつながる。
し、蒸留水に浸漬した後、サンプルを取り出し、ガラス
板上にサンプル裏面を下にして置く。サンプルの表面の
上に10cm×10cmの吸い取り紙を1枚を置き、5
g/cm2の加重下で10秒間放置した後、編地重量
(E1)を計量する。さらにそのサンプルの両面を10
cm×10cmの吸い取り紙で挟み、同様の加重下で6
0秒間放置した後、裏面に置いた吸い取り紙の水分量
(F)を計量する。次式により裏面保水率(G)を求
め、3枚の平均値で表す。
に汗をかいてタオル等で拭いたときの状態を想定した評
価方法であり、この裏面保水率G(%)が、小さい程、
水着やフィットネスウエアーなどで着用した場合、身体
の冷感が少なく快適であることを意味する。
BT BOXb2(熱板)、T BOXc2(熱源
板)、試料台d2の温度と環境条件を次の通り設定す
る。
せ、30秒以上放置する。その後,T BOXc2を試
料a2の上にのせ、その時のq max(水付与前の最
大熱移動量)を読み取る。
るように0.5cmの両面テープ2本で試料a2を貼り
付け、20±1℃の水を0.9g試料a2に付与する。
そのまま10分間放置した後、T BOXc2を試料a
2の上にのせ、その時のq max(水付与後の最大熱
移動量)を読み取る。
を除いた5つのデータの平均値を求める。
max平均値(A) Y=湿潤感予測値 この湿潤感予測値をもとに、図5のグラフで級数を求め
る。この級数が大きい程、多量に汗をかいたり、泳いだ
りした場合、体温による乾燥速度が速く、快適なことを
意味する。
的に説明する。
き易さ、風合、肌触り、ムレ感、洗濯耐久性、総合評価
の判定基準は、次の通りである。
く乾かない (動き易さ) ◎:非常に動き易い、○:動き易い、△:やや動き難
い、×:動き難い (風合(柔らかさ)) ◎:非常に柔らかい、○:柔らかい、△:やや硬い、
×:硬い (肌触り) ◎:非常に良い、○:良い、△:やや悪い、×:悪い (むれ感) ◎:非常にむれない、○:むれない、△:ややむれる、
×:非常にむれる (洗濯耐久性)50回 ○:ある、×:ない (総合評価) ◎:水切れの良い織編地として非常に優れている。
る。
る。
トのポリエステルフィラメント糸条と40デニールのポ
リウレタン弾性糸を使用し、28ゲージのシングルトリ
コット機で2枚筬にて、、フロント筬ポリエルテル糸
条、バック筬にポリウレタン弾性糸を配してハーフ組織
を編成した。各糸条の混率はポリエステル80%、ポリ
ウレタン20%にした。編成後、通常の染色法に基づき
黒色に染色した編地を得、これを基布1とした。このモ
デル図を図6に示す。
アミド系吸水剤)10重量部、DKSファインガムSP
−150(10%Sol)60重量部、水30重量部か
らなる吸水加工溶液を、吸水加工部2が基布1片面の面
積に対し、5%が格子状になるようにハンドスクリーン
(100メッシュ)で付着し、100℃で5分間乾燥し
てから、150℃で2分の固着処理を行い、流水で水洗
し、乾燥した。この時の捺染糊の付着量は80〜100
g/m2であった。
状,大きさはスクリーンの形状、大きさを変えて得た。
このモデル図を図7に示す。得られた本発明編物は、伸
長率タテ200%、ヨコ170%、5分後の残留水分量
26g、水抜け性1.5秒、裏面保水率35%、濡れ感
3.5級であった。
名による着用評価を行った結果、着用乾燥性、泳ぎによ
る動き易さ、風合い、ムレ感などの着用性も満足するも
のであった。評価結果を表1に示す。
用い、同一手法で基布片面の面積に対し、吸水加工部2
が30%になるようにプリントし、実施例1と同様の乾
燥処理を行った。
明編地は、伸長率タテ210%、ヨコ165%、5分後
の残留水分量21g、水抜け性1.0秒、裏面保水率3
1%、濡れ感3.9級であった。
ないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
用い、同一手法で基布片面の面積に対し、吸水加工部2
が60%になるようにプリントし、実施例1と同様の乾
燥処理を行った。
明編地は、伸長率タテ212%、ヨコ168%、5分後
の残留水分量25g、水抜け性1.0秒、裏面保水率3
5%、濡れ感3.5級であった。
ないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
フィラメントのポリエステルフィラメント糸条と40デ
ニールのポリウレタン弾性糸を用いた他は、実施例1と
同一手法で基布1片面の面積に対し、吸水加工部2が3
0%になるようにプリントした。このモデル図は図8と
同一である。得られた本発明編地は、伸長率タテ176
%、ヨコ83%、5分後の残留水分量27g、水抜け性
2.2秒、裏面保水率36%、濡れ感3.6級であっ
た。
ないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
フィラメントのナイロンフィラメント糸条と40デニー
ルのポリウレタン弾性糸を用いた他は、実施例1と同一
手法で基布1片面の面積に対し、吸水加工部2が30%
になるようにプリントした。このモデル図は図8と同一
である。得られた本発明編地は、伸長率タテ211%、
ヨコ145%、5分後の残留水分量22g、水抜け性
0.9秒、裏面保水率32%、濡れ感3.8級であっ
た。
ないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
ル糸100%を使い両面丸編み機32ゲージにて、スム
ース組織を編成した他は、実施例1と同一手法で基布1
片面の面積に対し、吸水加工部2が30%になるように
プリントした。このモデル図は図8と同一である。得ら
れた本発明編地は、伸長率タテ75%、ヨコ90%、5
分後の残留水分量23g、水抜け性5秒、裏面保水率3
0%、濡れ感3.7級であった。
ないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
ステル糸条とポリウレタン弾性糸を使い、28ゲージの
シングルトリコット機で3枚筬にて、フロント筬とミド
ル筬にポリエステル糸条、バック筬にポリウレタン弾性
糸を配し、挿入三層組織を編成した他は、実施例1と同
一手法で基布1片面の面積に対し、吸水加工部2が30
%になるようにプリントした。モデル図は、図8と同一
である。得られた本発明編地は、伸長率タテ105%、
ヨコ75%、5分後の残留水分量30g、水抜け性10
秒、裏面保水率42%、濡れ感3.5級であった。
ないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
吸水剤の付着の全くないものであり、通常の水着用の編
地である(図6参照)。目付190g/m2、伸長率は
タテ200%、ヨコ170%、5分後の残留水分量42
g、水抜け性2秒、裏面保水率60%、濡れ感1.8級
であった。
面保水率が高く、濡れ感があるため、プールなどから上
がったあとや多量に汗をかいたあとの冷感が激しいもの
であった。評価結果を表2に示す。
片面の面積に対し、吸水加工部2が80%を占めるよう
にプリントした。このモデル図を図10に示す。得られ
た比較編地は、伸長率はタテ205%、ヨコ168%、
5分後の残留水分量35g、水抜け性1.5秒、裏面保
水率50%、濡れ感3.1級であった。
面保水率が高く、濡れ感があるため、プールなどから上
がったあとや多量の汗をかいたあとの冷感が激しいもの
であった。評価結果を表2に併せて示す。
片面全面に吸水剤が付着するようにプリントした。この
モデル図を図11に示す。得られた比較編地は、伸長率
はタテ210%、ヨコ165%、5分後の残留水分量3
9g、水抜け性1秒、裏面保水率58%、濡れ感2級で
あった。
面保水率が高く、濡れ感があるため、プールなどから上
がったあとや多量に汗をかいたあとの冷感が激しいもの
であった。評価結果を表2に併せて示す。
した基布1片面に、吸水加工部2が30%を占めるよう
にプリントした。このモデル図は図8と同一である。得
られた比較編地は、伸長率はタテ60%、ヨコ40%、
5分後の残留水分量50g、水抜け性10秒、裏面保水
率46%、濡れ感3.5級であった。
長率が40〜60%と本発明に比し低すぎるために、泳
ぎ難く、疲労感の増大するものであった。評価結果を表
2に併せて示す。
にハンドスクリーン捺染機によって、吸水加工する替わ
りにフッ素系撥水剤を基布1片面の面積に対し、撥水剤
2′が70%付着するようにプリントした。このモデル
図を図12に示す。得られた比較編地は、伸長率はタテ
192%、ヨコ135%、5分後の残留水分量22g、
水抜け性20秒、裏面保水率35%、濡れ感3.8級で
あった。
良くないのと、ムレ感があるため良くない結果であっ
た。洗濯50回後の撥水プリントの耐久性もよくない結
果であった。
に、水抜け性、裏面保水率、濡れ感はもとより、着用
感、具体的には着用乾燥性、動き安さ、風合い、肌触
り、ムレ感洗濯耐久性のいずれもを満足し得る、特に水
着、アクアビクス、レオタード、フィットネス等、水や
汗等に多量に濡れる用途に好適な織編地を提供できる。
である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】合成繊維マルチフィラメント糸条単独、ま
たは合成繊維マルチフィラメント糸条とポリウレタン弾
性糸との併用により織編されていて伸長率がタテ,ヨコ
ともに少なくとも70%の基布を備え、該基布の片面
に、面積比で5〜60%を占めるように吸水加工が施さ
れていることを特徴とする水切れのよい織編地。 - 【請求項2】合成繊維マルチフィラメント糸条がポリエ
ステル系、ポリアミド系又はポリプロピレン系であり、
単繊維繊度が0.01〜4デニール、好ましくは0.0
1〜1デニールであることを特徴とする請求項1記載の
織編地。 - 【請求項3】吸水加工が基布の片面の略々全面に分散す
るように、点及び/又は線を構成要素とする模様状に施
されていることを特徴とする請求項1又は2記載の織編
地。 - 【請求項4】吸水加工が、吸水性ポリアミド樹脂また
は、吸水性ポリエステル樹脂のいずれか1種を主成分と
する吸水剤を用いて施されていることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の織編地。 - 【請求項5】水着、アクアビクス、レオタード、フィッ
トネス等、水や汗等に多量に濡れる用途に使用されるこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の織編
地。
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---|---|---|---|
JP35816698A JP4214246B2 (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 水切れの良い織編地 |
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---|---|---|---|
JP35816698A JP4214246B2 (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 水切れの良い織編地 |
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