JP2000178500A - 塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 - Google Patents
塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法Info
- Publication number
- JP2000178500A JP2000178500A JP10354406A JP35440698A JP2000178500A JP 2000178500 A JP2000178500 A JP 2000178500A JP 10354406 A JP10354406 A JP 10354406A JP 35440698 A JP35440698 A JP 35440698A JP 2000178500 A JP2000178500 A JP 2000178500A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- coating
- component
- vinyl monomer
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
膜を形成し得る、ベ−スコ−ト用として有用な塗料組成
物を提供する。 【解決手段】(A)(i)ビニルモノマ−混合物5〜9
5重量%と、(ii)セルロ−スアセテ−トブチレ−ト5
〜95重量%とを共重合せしめてなる変性ビニル系共重
合体、(B)ガラス転移温度−70〜0℃のポリエステ
ル樹脂、及び(C)ガラス転移温度0〜80℃のアクリ
ル樹脂を塗膜形成成分として、その合計固形分中に
(A)成分を5〜75重量%、(B)成分を5〜40重
量%、(C)成分を5〜90重量%の割合で含有する。
Description
性、硬度、付着性等に優れた塗膜を形成し得る、特にベ
−スコ−ト用として有用な塗料組成物に関する。
機械、建造物、構築物、家具(鋼製も含む)等の塗装、
補修に際し、アクリルラッカ−、アクリルウレタン塗料
及びアミノアクリル樹脂塗料などが用いられており、特
に自動車補修用塗料の分野では、常温乾燥性の点から、
アクリルラッカ−、アクリルウレタン塗料が主に用いら
れている。この分野においては、近年、光輝顔料を含む
メタリックベ−ス塗料及びクリヤ−塗料を塗り重ねるメ
タリック仕上げが主流になっており、そのベ−スコ−ト
としてラッカ−タイプの塗料が用いられる場合には、該
ベ−スコ−トの乾燥性の点からポリエステル樹脂とセル
ロ−スアセテ−トブチレ−ト(CAB)をブレンドした
もの、アクリル樹脂にポリエステル樹脂とCABをブレ
ンドしたもの等をビヒクル主成分とした塗料が採用され
てきたが、各成分の相溶性が不十分であるために仕上り
性に悪影響を及ぼしたり、またメタリックベ−スにおい
てフキムラ、モドリムラが生じてやはり仕上り性が低下
するなどの不具合があった。
を解決すべく鋭意検討した結果、CABのグラフト共重
合体、ポリエステル樹脂、及びアクリル樹脂を特定割合
で使用してなる組成物が、各成分の相溶性が向上し、メ
タリックベ−スにおいてもフキムラ、モドリムラが生じ
ることなく、良好な仕上り性を有する塗膜を形成し得る
ことを見出し本発明に到達した。
−混合物5〜95重量%と、(ii)セルロ−スアセテ−
トブチレ−ト5〜95重量%とを共重合せしめてなる変
性ビニル系共重合体、(B)ガラス転移温度−80〜0
℃のポリエステル樹脂、及び(C)ガラス転移温度0〜
80℃のアクリル樹脂を塗膜形成成分として、その合計
固形分中に(A)成分を5〜75重量%、(B)成分を
5〜40重量%、(C)成分を5〜90重量%の割合で
含有することを特徴とする塗料組成物、及びこれを、基
材面にベ−スコ−ト塗料を塗装し次いでトップクリヤ−
塗料を塗装する塗装仕上げ方法における該ベ−スコ−ト
塗料として用いた塗装仕上げ方法を提供するものであ
る。
合体(A)は、ビニルモノマ−混合物(i)、セルロ−
スアセテ−トブチレ−ト(ii)とを共重合せしめてなる
ものである。ビニルモノマ−混合物(i)は、従来公知
のビニルモノマ−類から1種又は2種以上選択されてな
るものであり、例えばメチル(メタ)アクリレ−ト、エ
チル(メタ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリ
ル(メタ)アクリレ−ト、イソボルニル(メタ)アクリ
レ−トなどのアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキ
ルエステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−トなどの水
酸基含有ビニルモノマ−;(メタ)アクリル酸、スチレ
ン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニ
トリル、(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)
アクリレ−ト、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
−ト、(メタ)アクリロイルオキシエチルアンモニウム
クロライド、t−ブチルアクリルアミドスルホン酸、ス
ルホエチルメタクリレ−トのNa塩、K塩やアンモニウ
ム塩、スチレンスルホン酸のNa塩、K塩やアンモニウ
ム塩などが挙げられる。これらのうち、特にメチルメタ
クリレ−ト及び/又はエチルメタクリレ−トを50重量
%以上、好ましくは60〜99重量%、及びその他の共
重合可能なビニルモノマ−50重量%以下、好ましくは
1〜40重量%からなるビニルモノマ−混合物がセルロ
−スアセテ−トブチレ−ト(ii)との相溶性や塗膜の硬
度の点から好適に使用できる。メチルメタクリレ−ト及
び/又はエチルメタクリレ−トの使用比率が50重量%
未満では、該セルロ−スアセテ−トブチレ−ト(ii)と
の相溶性が低下し、ワニスの濁りを生じる恐れがあるの
で望ましくない。
は、セルロ−スの部分アセチル化物をさらにブチルエス
テル化して得られるセルロ−ス誘導体であり、好ましく
はアセチル基含有量が一般に1〜30重量%で、ブチル
基含有量が一般に16〜60重量%である。具体的に
は、例えば「EAB−381−0.5」、「EAB−5
51−0.2」、「EAB−551−0.01」(いず
れも米国イ−ストマン・コダック社製、商品名)などが
例示できる。
ロ−スアセテ−トブチレ−ト(ii)の共重合は、有機過
酸化物等のラジカル重合開始剤の存在下に、溶液重合法
によって行なうことができる。該ビニルモノマ−混合物
(i)及びセルロ−スアセテ−トブチレ−ト(ii)の共
重合の比率は、ビニルモノマ−混合物(i)が5〜95
重量%、好ましくは10〜90重量%と、セルロ−スア
セテ−トブチレ−ト(ii)5〜95重量%、好ましくは
10〜90重量%の範囲で配合する。該(i)が5重量
%未満である((ii)が95重量%を越える)と、付着
性が低下し、一方(i)が95重量%を越える((ii)
が5重量%未満である)と、乾燥性、硬度が低下し、さ
らにメタルのモドリムラなどが生じるので好ましくな
い。
体は、有機溶剤に対する溶解性や他の樹脂との相溶性が
著しく優れている。尚、本発明においては、配合したセ
ルロ−スアセテ−トブチレ−トの実質的に全てがビニル
モノマ−混合物と共重合していることが望ましいが、少
量のセルロ−スアセテ−トブチレ−ト及びビニルモノマ
−混合物が未反応のまま、該共重合体中に残存していて
も支障はない。
は、ガラス転移温度−70〜0℃、好ましくは−65〜
−10℃の樹脂であり、従来公知の多塩基酸と多価アル
コールとを主成分として常法に従って共重合することに
より得ることができる。多塩基酸としては、例えばアジ
ピン酸、コハク酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水
フタル酸、無水マレイン酸、トリメリット酸、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸、5−スルホイソフタル酸ナトリウム
などが挙げられ、多価アルコールとしては、例えばエチ
レングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、グリセリン、
トリメチロ−ルプロパン、ネオペンチルグリコ−ル、
1,6−ヘキサンジオ−ル、ペンタエリスリト−ル、ソ
ルビト−ルなどが挙げられる。さらに必要に応じて、脱
水ひまし油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ト
−ル油脂肪酸などの脂肪酸や安息香酸などの一塩基酸、
油脂類を共重合成分として使用することができる。
度−70℃未満では、乾燥性や硬度が著しく低下し、一
方0℃を越えるとトップクリヤ−からの架橋成分のしみ
込みが得られず付着性に悪影響を及ぼす恐れがあるので
好ましくない。
ラス転移温度0〜80℃、好ましくは5〜75℃の樹脂
であり、従来公知のアクリル酸もしくはメタクリル酸エ
ステルを主成分とするモノマ−混合物を溶液重合などの
常法に従って共重合することにより得ることができる。
該アクリル酸もしくはメタクリル酸エステルとしては、
例えば前述のビニルモノマ−混合物(i)で列記したア
クリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステルなど
が挙げられ、これに他例示のビニルモノマ−類から1種
又は2種以上適宜選択して共重合成分とすることができ
る。
℃未満では、乾燥性や硬度が低下し、一方80℃を越え
ると乾燥が速すぎて塗膜の平滑性が損なわれ、トップク
リヤ−膜の仕上り性が低下するので好ましくない。
膜形成成分として、これらの合計固形分中で(A)成分
が5〜75重量%、好ましくは10〜70重量%、
(B)成分が5〜40重量%、好ましくは10〜35重
量%、(C)成分が5〜90重量%、好ましくは10〜
80重量%の割合となるように含有せしめる。該(A)
成分の含有割合が5重量%未満では、乾燥性、硬度が低
下し、メタルのモドリムラがみられ、75重量%を越え
ると、付着性が低下し、また該(B)成分の含有割合が
5重量%未満では、付着性が低下し、40重量%を越え
ると、乾燥性、硬度が低下するので好ましくない。
基含有ビニルモノマ−(iii )、水酸基含有ビニルモノ
マ−(iv)及びその他の共重合可能なビニルモノマ−
(v)を溶液重合などの公知の方法で共重合せしめてな
る共重合体(D)を、特にメタリックベ−スの場合に、
付着性の向上やメタルのモドリムラ防止の点から配合す
ることができる。
リン原子に結合した酸性ヒドロキシル基を少なくとも1
個含むエチレン性モノマ−であり、例えばアシッドホス
ホキシエチル(メタ)アクリレ−ト、アシッドホスホキ
シプロピル(メタ)アクリレ−トなどのアシッドホスホ
キシC1 〜C20アルキル(メタ)アクリレ−トや、グリ
シジル(メタ)アクリレ−トとモノ−C1 〜C20アルキ
ルリン酸との等モル付加物などが挙げられる。水酸基含
有ビニルモノマ−(iv)としては、例えば2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−トなどの(メタ)アクリル酸のC2
〜C10ヒドロキシアルキルエステルや、これらヒドロキ
シアルキルエステルとカプロラクトンとのエステル化物
などが挙げられる。その他の共重合可能なビニルモノマ
−(v)としては、例えばメチル(メタ)アクリレ−
ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アク
リレ−トなどの(メタ)アクリル酸のC1 〜C22アルキ
ルエステルや、(メタ)アクリル酸、スチレン、ビニル
トルエン、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、
(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミドなどが挙げられる。
は、モノマ−(iii )が0.1〜60重量%、好ましく
は1〜50重量%、モノマ−(iv)が0.1〜35重量
%、好ましくは1〜30重量%、モノマ−(v)が5〜
99.8重量%、好ましくは20〜98重量%の範囲内
が好適である。
価3〜200mgKOH/g、水酸基価0.5〜170
mgKOH/gであることが望ましく、これらの範囲外
であると付着性あるいは耐水性が低下する恐れがあるの
で望ましくない。
0重量部に対して0.2〜10重量部、好ましくは0.
3〜9重量部含有する。該含有量が0.2重量部未満で
は付着性の向上がみられず、10重量部を越えると、耐
水性や他の樹脂成分との相溶性が低下するので好ましく
ない。
−スト、パ−ル粉、グラファイト、MIOなどの光輝顔
料、チタン白、フタロシアニンブル−、カ−ボンブラッ
クなどの着色顔料、体質顔料などを配合することがで
き、さらに必要に応じて紫外線吸収剤、光安定剤、酸化
防止剤、表面調整剤、顔料分散剤、硬化触媒などの塗料
用添加剤を配合することができる。
ポリイソシアネ−ト化合物等の架橋剤を使用する2液形
塗料組成物として用いてもよい。
料を塗装し、次いでトップクリヤ−塗料を塗装する塗装
仕上げ方法において、該ベ−スコ−ト塗料として、上記
の通り得られる本発明の塗料組成物を用いてなる塗装仕
上げ方法を提供するものである。
チック素材に通常のプライマ−塗装が施されたものが挙
げられ、例えば電着塗装や中塗り塗装が施された自動車
車体、或いは自動車車体の補修塗装面が挙げられる。
乾燥膜厚で10〜30μmの範囲となるよう塗装し、ベ
−スコ−ト塗膜が得られる。該ベ−スコ−ト塗膜はトッ
プクリヤ−塗料を塗装する前に硬化させてもよいし、ベ
−スコ−ト塗膜上にトップクリヤ−塗料をウェットオン
ウェットで塗装することもできる。
料としては、従来公知のものが特に制限なく使用でき、
主として有機溶剤型塗料(非水分散型を含む)や粉体塗
料が挙げられ、例えば水酸基などの架橋性官能基を有す
るアクリル樹脂やフッ素樹脂と(ブロック)ポリイソシ
アネ−トやメラミン樹脂などの架橋剤とを主成分とする
硬化型塗料、あるいはセルロ−スアセテ−トブチレ−ト
変性のアクリル樹脂を主成分とするラッカ−塗料などが
好適に使用できる。特にトップクリヤ−塗料としてウレ
タン硬化型塗料を用いた場合、トップクリヤ−塗膜から
ベ−スコ−ト塗膜中にイソシアネ−ト成分が一部しみ込
んでくるので、ベ−スコ−ト中に使用する変性ビニル系
共重合体(A)、ポリエステル樹脂(B)及びアクリル
樹脂(C)が水酸基を含有する場合にベ−スコ−ト塗料
中に架橋剤成分を用いなくともよいので好適である。ま
たベ−スコ−ト中にリン酸基を含有する共重合体(D)
が含まれると、そのしみ込みを促進するので好適であ
る。
じて、重合体微粒子、硬化触媒、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、表面調整剤、消泡剤などの塗料用添加剤を配合す
ることができる。該トップクリヤ−塗料による塗膜は、
乾燥膜厚で20〜100μmの範囲が適当である。
ヤ−塗料とも通常のスプレ−塗装、静電塗装などが採用
されるがその他の塗装方式についても特に制限はない。
説明する。ここで「部」及び「%」はそれぞれ「重量
部」及び「重量%」を意味する。
応器に下記成分を仕込み、窒素ガス雰囲気下で加熱し、
約1時間かけて100℃まで昇温した。
全に溶解したことを確認した後、下記のビニルモノマ−
混合物と重合開始剤の混合液を上記セルロ−スアセテ−
トブチレ−ト溶液中に3時間にわたって滴下した。
5部加え、さらに窒素雰囲気下で2時間、100℃に保
ち、その後キシレンを加えて不揮発分50%の無色透明
な変性ビニル系共重合体溶液を得た。
した還流冷却器を備えた反応器に下記成分を仕込み加熱
し、3時間かけて160℃から230℃まで昇温させ
た。
部)を精留塔を用いて留去させた。次いでキシレンを5
部加え、キシレンと縮合水を還流させ水分離器を用いて
水を取り除いた。キシレン添加の2時間後から、酸価を
測定し始め、酸価が2以下になったところで120℃ま
で冷却した後、キシレン/酢酸ブチル=1/1の混合溶
剤で不揮発分70%となるよう希釈し、ポリエステル樹
脂溶液を得た。該樹脂溶液のガ−ドナ−粘度はT、樹脂
の重量平均分子量は20,000、水酸価は55、ガラ
ス転移温度は−60℃、DBR(二塩基酸比)は0.9
5であった。
反応器に、トルエン25部、キシレン43部を仕込み、
攪拌しながら110℃まで昇温し、下記モノマ−混合物
と重合開始剤の混合液を、110℃で約3時間かけて一
定速度で滴下した。
後、追加触媒としてアゾビスジメチルバレロニトリル
0.5部をキシレン10部に溶解させたものを1時間か
けて一定速度で滴下した。そして、滴下終了後1時間1
10℃に保ち、反応を終了した。得られたアクリル共重
合体溶液は、不揮発分50.2%、ガ−ドナ−粘度Z2
の均一で透明な溶液であり、該共重合体の重量平均分子
量は50,000、水酸価は82、ガラス転移温度は6
0℃であった。
合物と重合開始剤の混合液として下記組成の混合液を用
いる以外は、同様に行ない、不揮発分50.1%、ガ−
ドナ−粘度Vの均一な共重合体溶液を得た。該共重合体
の重量平均分子量は30,000、水酸価は140、ガ
ラス転移温度は−7℃であった。
テル樹脂溶液、アクリル樹脂溶液、及び共重合体溶液を
夫々表1に示す配合量で配合し、さらに「アルミペ−ス
トK−9800」(旭化成メタルズ社製、アルミペ−ス
ト)、キシレン、酢酸ブチルを同表に示す配合で加え、
ディスパ−で約20分間攪拌し、メタリックベ−ス塗料
を作成した。尚、表中の(注)は、「EAB−381−
0.5」をキシレン/酢酸ブチル=50/50からなる
混合溶剤で固形分30%溶液に調整してなるものであ
る。
える前の樹脂混合溶液を塗装膜厚100μmとなるよう
にドクタ−ブレ−ドにてガラス板に塗装し、その透明性
から樹脂混合溶液の相溶性を目視評価した(○:良好、
△:やや不良、×:不良)。また、上記各塗料を、温度
20℃、湿度75%の恒温恒湿室中で、塗装膜厚100
μmとなるようにドクタ−ブレ−ドにてガラス板に塗装
し、指で触って塗料が指に付かなくなるまでの時間(指
触乾燥時間)を測った。
し、トルエン/キシレン/酢酸エチル/酢酸ブチル=5
0/20/10/20の組成のシンナ−で11〜12秒
(フォ−ドカップ#4/25℃)に希釈、粘調し、さら
にクリヤ−塗料として「レタンPG2Kクリヤ−」(関
西ペイント社製)100重量部に対して「レタンPG2
K硬化剤」(関西ペイント社製)50重量部を添加して
なるものを上記組成のシンナ−で13〜14秒(フォ−
ドカップ#4/25℃)に希釈、粘調して、塗装に供し
た。
サ−フェ−サ−を40μm塗装し、室温にて30分間乾
燥後に#400耐水研磨紙で研磨した。この上に上記で
粘調したメタリックベ−ス塗料を乾燥膜厚で30μmに
なるようにスプレ−塗装しフキムラを調査した。さらに
メタリックベ−スが指触乾燥後、上記で粘調したクリヤ
−塗料を乾燥膜厚で40μm及び80μmになるように
スプレ−塗装し、両方の塗膜を比較してモドリムラを評
価した(〇:ムラなし、△:ムラ僅かにあり、×:ムラ
が著しい)。結果を表2に示す。
m塗装してなる塗装板の方について、下記性能試験に供
した。結果を表2に示す。
℃で24時間放置後、同温度において鉛筆引っ掻き試験
を行ない、塗膜が破れる鉛筆の硬さを調べた。
℃・湿度75%の恒温恒湿室中で7日間放置後、20℃
の水道水に7日間浸漬後の塗面状態を調べた(○:異常
なし、△:ツヤ引けあり、×:フクレ発生)。
道水に浸漬後の塗装板を、直ちに布で水分を拭き取り、
塗板の対角線上にナイフで素地に達するようにクロスカ
ットし、粘着テ−プによる剥離試験を行なった(○:剥
離なし、△:僅かに剥離あり、×:かなり剥離あり)。
合体、ポリエステル樹脂、及びアクリル樹脂を特定割合
で配合してなる組成物が、各成分の相溶性が向上し、メ
タリックベ−スにおいてもフキムラ、モドリムラが生じ
ることなく、良好な仕上り性を有する塗膜を形成し得る
ものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)(i)ビニルモノマ−混合物5〜
95重量%と、(ii)セルロ−スアセテ−トブチレ−ト
5〜95重量%とを共重合せしめてなる変性ビニル系共
重合体、(B)ガラス転移温度−70〜0℃のポリエス
テル樹脂、及び(C)ガラス転移温度0〜80℃のアク
リル樹脂を塗膜形成成分として、その合計固形分中に
(A)成分を5〜75重量%、(B)成分を5〜40重
量%、(C)成分を5〜90重量%の割合で含有するこ
とを特徴とする塗料組成物。 - 【請求項2】 ビニルモノマ−混合物(i)が、メチル
メタクリレ−ト及び/又はエチルメタクリレ−ト60〜
99重量%及びその他の共重合可能なビニルモノマ−1
〜40重量%からなる請求項1記載の塗料組成物。 - 【請求項3】 (D)(iii )リン酸基含有ビニルモノ
マ−、(iv)水酸基含有ビニルモノマ−及び(v)その
他の共重合可能なビニルモノマ−を共重合せしめてなる
共重合体を、全樹脂固形分100重量部に対して0.2
〜10重量部含有する請求項1又は2記載の塗料組成
物。 - 【請求項4】 基材面にベ−スコ−ト塗料を塗装し、次
いでトップクリヤ−塗料を塗装する塗装仕上げ方法にお
いて、該ベ−スコ−ト塗料として、(A)(i)ビニル
モノマ−混合物5〜95重量%と、(ii)セルロ−スア
セテ−トブチレ−ト5〜95重量%とを共重合せしめて
なる変性ビニル系共重合体、(B)ガラス転移温度−7
0〜0℃のポリエステル樹脂、及び(C)ガラス転移温
度0〜80℃のアクリル樹脂を塗膜形成成分として、そ
の合計固形分中に(A)成分を5〜75重量%、(B)
成分を5〜40重量%、(C)成分を5〜90重量%の
割合で含有してなる塗料組成物を塗装することを特徴と
する塗装仕上げ方法。 - 【請求項5】 トップクリヤ−塗料が、ウレタン硬化形
塗料である請求項4記載の塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35440698A JP3863309B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35440698A JP3863309B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006204438A Division JP4336356B2 (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000178500A true JP2000178500A (ja) | 2000-06-27 |
JP3863309B2 JP3863309B2 (ja) | 2006-12-27 |
Family
ID=18437352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35440698A Expired - Lifetime JP3863309B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3863309B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292334A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-08 | Kansai Paint Co Ltd | 塗膜形成方法 |
JP2006152259A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-06-15 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物 |
CN100462413C (zh) * | 2004-10-29 | 2009-02-18 | 关西涂料株式会社 | 涂料组合物 |
WO2013047385A1 (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | 関西ペイント株式会社 | 顔料分散ペースト、塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物品 |
JP2014148681A (ja) * | 2006-12-20 | 2014-08-21 | Rohm & Haas Co | 液状適用音響減衰材 |
JP2020110781A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-27 | 関西ペイント株式会社 | 塗膜形成方法 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP35440698A patent/JP3863309B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292334A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-08 | Kansai Paint Co Ltd | 塗膜形成方法 |
JP4633952B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-02-16 | 関西ペイント株式会社 | 塗膜形成方法 |
JP2006152259A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-06-15 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物 |
CN100462413C (zh) * | 2004-10-29 | 2009-02-18 | 关西涂料株式会社 | 涂料组合物 |
JP2014148681A (ja) * | 2006-12-20 | 2014-08-21 | Rohm & Haas Co | 液状適用音響減衰材 |
WO2013047385A1 (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | 関西ペイント株式会社 | 顔料分散ペースト、塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物品 |
JP2020110781A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-27 | 関西ペイント株式会社 | 塗膜形成方法 |
JP7179419B2 (ja) | 2019-01-17 | 2022-11-29 | 関西ペイント株式会社 | 塗膜形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3863309B2 (ja) | 2006-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100718523B1 (ko) | 도료 조성물 | |
US6099968A (en) | Water-base metallic paint composition and method of forming overcoat | |
JPH0641491A (ja) | 水性塗料とその塗装方法 | |
JPH09511263A (ja) | 水希釈可能な、アクリレート共重合体に基づくラッカー結合剤の製法およびその使用 | |
JP2680294B2 (ja) | 重ね塗り保護−及び/又は装飾被覆の製法 | |
JP4105360B2 (ja) | 水性2液型下塗塗料組成物 | |
JP3295491B2 (ja) | 水性塗料とその塗装方法 | |
JP2000178500A (ja) | 塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 | |
JP5059288B2 (ja) | 水性塗料組成物 | |
JP3286747B2 (ja) | 塗料用硬化性組成物及び上塗り塗膜形成方法 | |
JPH0683816B2 (ja) | 塗膜の形成方法 | |
WO2022255216A1 (ja) | 水性塗料組成物および塗装物品の製造方法 | |
JP4829416B2 (ja) | 水性着色ベース熱硬化型塗料とそれを使用した塗膜形成方法 | |
JP4336356B2 (ja) | 塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法 | |
JP3863367B2 (ja) | 塗料組成物、及びこれを用いた塗装仕上げ方法 | |
EP0775176B1 (en) | Water dispersible acrylic based graft copolymers, a method of manufacture and aqueous paints | |
JP5053508B2 (ja) | 被覆用樹脂組成物 | |
JP2000281758A (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JPH07236856A (ja) | 上塗塗膜の補修方法 | |
JPH1180662A (ja) | 塗料用樹脂組成物 | |
JPS584591B2 (ja) | 被膜形成方法 | |
JP2001089698A (ja) | 塗料用組成物、メタリックベース塗料及び塗膜形成方法 | |
JPH04161274A (ja) | 鋼板塗装法 | |
JPH02248477A (ja) | 塗料組成物 | |
JPH04200776A (ja) | 鋼板塗装方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060928 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131006 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |