JPH04161274A - 鋼板塗装法 - Google Patents

鋼板塗装法

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JPH04161274A
JPH04161274A JP28675090A JP28675090A JPH04161274A JP H04161274 A JPH04161274 A JP H04161274A JP 28675090 A JP28675090 A JP 28675090A JP 28675090 A JP28675090 A JP 28675090A JP H04161274 A JPH04161274 A JP H04161274A
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JP
Japan
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resin
group
paint
coating
coat
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Application number
JP28675090A
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English (en)
Inventor
Osamu Iwase
岩瀬 治
Yasuhiro Fujii
藤井 泰弘
Tsuguo Nezu
根津 嗣男
Motohiro Osumi
大住 元博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1(よ夏五皿玉1 本発明は、鋼板、特に自動車車体に耐チッピング性、防
食性、耐候性、耐酸性および平滑性などのすぐれた塗膜
を形成するための塗装法に関する。
′・来の 術とその課題 本出願人は、すでに、自動車車体に耐チッピング性、防
食性および物理的性能などのすぐれた塗膜を形成するた
めの塗装方法として、鋼板にカチオン型電着塗料を塗装
し、次いで該塗面に形成塗膜の静的ガラス転移温度が−
30〜−60℃である変性ポリオレフィン系樹脂を主成
分とするバリアーコートを塗装した後に、中塗り塗料お
よび上慮り塗料を塗装することを特徴とする鋼板の塗装
方法を提案した(特開昭61−114779号公報)。
本発明者等は該塗装方法についてさらに検討を行なった
ところ、耐チッピング性などは目的を達成しているが、
さらに改良すべき問題点を含んでいることを見い出した
すなわち、この方法におけるバリアーコートの主成分で
ある変性ポリオレフィン系樹脂の数平均分子昂が一般に
は大きい事に帰因して、バリアーコートが平滑な塗膜を
形成しないために、中塗り塗面、さらには上塗り塗面の
鮮映感が劣るという問題点があった。さらに、この方法
において、上塗り塗膜の架橋硬化方法として水酸基含有
樹脂を、例えば、ジイソシアネートやメラミン等の架橋
剤で硬化させる方法が採用されている。しかしながら、
ジイソシアネートを用いる場合には、得られる塗膜の耐
候性が不充分となり、しかも黄変を生じやすいという欠
点がある。また、樹脂組成物のポットライフが短く、ジ
イソシアネートの毒性の問題もある。一方、メラミン樹
脂を用いる場合に(才、140℃程度以上の高温での焼
付けが必要となり、得られる塗膜の耐酸性も不充分であ
る。
1刊」」辷丸1jJづυ以上我 そこで本発明者等は上記欠陥を解消するために鋭意研究
を行なったところ、上塗り塗料として、ヒドロキシシラ
ン基及び/又は珪素原子に直接結合した加水分解性基と
エポキシ基とを必須官能基として含有する樹脂に硬化剤
を配合してなる組成物を主成分とする上塗りC料を用い
ることによって目的を達成でき、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、鋼板にカチオン型電着塗料を塗装
し、次いで該塗面に形成塗膜の静的ガラス転移温度が−
30〜−60℃である変性ポリオレフィン系樹脂を主成
分とするバリアーコートを塗装した後に、必要に応じて
中塗り塗料を塗装してから、ヒドロキシシラン基及び/
又は珪素原子に直接結合した加水分解性基とエポキシ基
とを必須官能基として含有する樹脂に硬化剤を配合して
なる組成物を主成分とする上塗り塗料を塗装することを
特徴とする鋼板塗装法に関する。
本発明の特徴は、鋼板にカチオン型電着塗料、必要に応
じて中塗り塗料および上塗り塗料を順次塗装する工程に
おいて、電着塗料の塗装後、特定の組成ならびに性状を
有するバリアーコートを塗装し、必要に応じて中塗り塗
装を行なった後に、特定の組成を有する上ケリ塗料を塗
装するところにある。
不発明のバリアーコート塗膜は従来の中塗り塗膜に比べ
て柔軟で、ポリオレフィン系樹脂に基因する特有の粘弾
性を有しているため、小石などの衝突によって上塗りf
fnMQに加えられた衝撃エネルギーが、その大きさに
応じ全てもしくは一部が該バリアーコート塗膜に吸収さ
れる結果、自動車外板部の耐チツピング性能が著しく改
善されるのである。従って金属面がチッピングによって
露出する事が無くなり、鋼板部の発錆や腐食進行の問題
が解消される。
また、本発明において提供される上塗り塗料は、従来の
メラミン硬化型やイソシアネート硬化型の上塗り塗料に
比べて、硬化塗膜の架橋密度が高いため、耐薬品性、と
りわけ耐酸性や耐候汚染性に優れるという特長を有して
いる。さらに、従来のメラミン硬化型上塗り塗料と比べ
て、塗装時の揮発分含有量が少ないなどの理出で、乾燥
過程における塗膜の収縮ひずみが小さく、その結果とし
て、下地の凹凸の影響を受けずに平滑に仕上るという利
点もある。
以上に説明したように、本発明が提供する鋼板塗装法に
よって、従来の鋼板〜電着塗料〜中塗り塗料〜上塗り塗
料からなる塗膜と同等以上の仕上り外観を有し、しかも
耐チッピング性や耐食性に優れ、さらに耐酸性などの耐
薬品性や耐候汚染性などの良好な塗装方法を完成するに
至った。
以下に、本発明の塗装方法について具体的に説明する。
鋼板二本発明の方法によって塗装せしめる被塗物であっ
て、カチオン電着塗装することが可能な金属表面を有す
る素材であれば何ら制限を受けない。例えば、鉄、銅、
アルミニウム、スズ、亜鉛ならびにこれらの金属を含む
合金、およびこれらの金属、合金のメツキ、もしくは蒸
着製品などがあげられ、具体的にはこれらを用いてなる
乗用車、トラック、サファリーカー、オートバイなどの
車体がある。また、該鋼板を、カチオン型電着塗料を塗
装するに先立って、あらかじめリン酸塩もしくはクロム
酸塩などで化成処理しておくことが好ましい。
カチオン型電着塗料:上記鋼板に塗装するための電着塗
料であって、それ自体公知のものが使用できる。該カチ
オン型電着塗料は有機酸もしくは無機酸で中和される塩
基性の水分散型樹脂、例えば樹脂骨格中に多数のアミノ
基を有するエポキシ系、アクリル系、ポリブタジェン系
などの樹脂を用いた水性塗料であって(樹脂はこれらの
みに限定されない)、該樹脂に中和剤、顔料(着色顔料
、体質顔料、防錆作料など、顔料の配合量は樹脂固形分
100重量部あたり40重量部未満である)親水性溶剤
、水、必要ならば硬化剤、架橋剤、添加剤などを配合し
て常法により塗料化される。上記塩基性水分散型樹脂(
通常、親水性溶剤で洛かして用いる)を中和、水溶(分
散)化するための中和剤としては、酢酸、ヒドロキシル
酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、グリシンなどの有機
酸、硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸が使用できる。中和
剤の配合量は、上記樹脂の塩基価(約50〜200)に
対し中和当量的0.1〜0.4の範囲が適当である。固
形分濃度を約5〜40重量%となるように脱イオン水で
希釈し、pHを5.5〜8.0の範囲内に保って常法に
より前記鋼板に電着塗装するのである。電着塗装膜厚は
特に制限されないが、硬化塗膜に基づいて10〜40μ
が好ましく、約140〜210℃に加熱して塗膜を硬化
せしめるのである。
また、上記硬化剤として、ブロックポリイソシアネート
化合物が使用できる。
さらに、脂環式骨格および/または有橋脂環式骨格にエ
ポキシ基が結合してなるエポキシ基含有官能基を1分子
あたり平均2個以上有するエポキシ樹脂も硬化剤として
用いることができ、該エポキシ基含有官能基は、脂環式
骨格および/または有橋脂環式骨格とエポキシ基とから
なり、脂環式骨格は、4〜lO員、好ましくは5〜6員
の飽和炭素環式環または該環が2個以上縮合した縮合環
ボキシ基中の炭素原子の1つが上記脂環式骨格または有
橋脂環式骨格中の環炭素原子に直接結合している[例え
ば、下記式(イ)、(ロ)参照]か、或いは該エポキシ
基の2個の炭素原子と上記脂環式骨格または有橋脂環式
骨格中の環を構成する隣接する2個の炭素原子とが共通
している[例えば下記式(ハ)、(ニ)参照]ことが重
要である。
そのようなエポキシ基含有官能基の具体例としては、下
記式(イ)〜(ニ)で示されるものが挙げられる。
8Re 式中、R,、R2,R,、R5,Re、R,。
R3゜およびR11はそれぞれH,CH3またはC2H
sを表わし、そしてR4,Rs及びR9はそれぞれHま
たはCH’sを表わす。
上記エポキシ樹脂硬化剤は本出願人による英国公開特許
第356970号公報に詳述されており、本発明にも適
用できる。
バリアーコート:カチオン電@務面に塗装する組成物で
あって、形成塗膜の静的ガラス転移温度が−30〜−6
0℃(好ましくは−40〜−55℃)である変性ポリオ
レフィン系樹脂を主成分とする。すなわち、変性ポリオ
レフィン系樹脂としテ’i 例えば、プロピレン−エチ
レン共重合体(モル比で、AO〜80 : 60〜20
%が好適)に、塩素化ポリオレフィン(塩素化率約1〜
60%)を1〜50重量部、好ましくは10〜20重門
部(いずれも該共重合体100重景部あたり)を配合し
てなる混合物、または上記プロピレン−エチレン共重合
体100重量部あたりにマレイン酸もしくは無水マレイ
ン酸を0.1〜50重量部、好ましくは0.3〜20重
量部クラフト重合せしめた樹脂などをあげられる。本発
明では、これらの変性ポリオレフィン系樹脂自体が上記
範囲内の静的ガラス転移温度を有していればそれ自体で
バリアーコートとして使用できるが、上記範囲から逸脱
していたりあるいは範囲内であっても静的ガラス転移温
度を変化させたいなどの場合、必要に応じて粘性付与剤
を配合することができる。該粘性付与剤としては、変性
ポリオレフィン系樹脂との相溶性が良好な例えば、ロジ
ン、石油樹脂(クマロン)、エステルガム、ポリブタジ
ェン、エポキシ変性ポリブタジェン、低分子量脂肪族エ
ポキシ樹脂、低分子量脂肪族ビスフェノールタイプエボ
キシ樹脂、ポリオキシテトラメチレングリコール、酢酸
ビニル変性ポリエチレンなどがあげられ、これらの配合
量は上記変性ポリオレフィン系樹脂100重量部あたり
1〜50重量部が好ましい。また、バリアーコートの塗
装性向上のために、上記成分を有機溶剤によって溶解も
しくは分散させておくことが好ましく、有機溶剤として
は、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカンなど
の脂肪族系炭化水素、トリクロルエチレン、パークロル
エチレン、ジクロルエチレン、ジクロルエタン、ジクロ
ルベンゼンなどの塩素化炭化水素などが挙げられる。
本発明において、該バリアーコートの形成塗膜に関し、
静的ガラス転移温度が前記範囲内に含まれていることは
必須であるが、さらに、該塗膜の引張り破断強度伸び率
が一20℃雰囲気で200〜1000%であることが好
ましい。また、形成塗膜の静的ガラス転移温度が一30
℃よりも高(なると不発明の前記目的が達成できず、−
60°Cよりも高くなると塗膜性能、特に耐水性、付着
性などが低下するので好ましくない。さらに、該バリア
ーコートには体質顔料、着色顔料(防食顔料は除く)な
どを配合してもさしつかえない。これらの顔料の配合量
は変性ポリオレフィン系樹脂100重量部あたり10〜
100重量部が好ましい。
本発明において、これらのバリアーコートはカチオン型
電着塗膜面に塗装するのであるが、塗装方法は限定され
ず、例えばスプレー塗装、へヶ塗り、浸漬塗装、溶融塗
装、静電塗装などがあり、塗装膜厚は形成塗膜に基づい
て1〜20μ、特に5〜lOμが好ましい。
なお、不発明で用いるバリアーコートの形成塗膜の静的
ガラス転移温度は示差走査型熱量計(第二精工舎WAD
SC−10型)で測定した値であり、引張破断強度伸び
率は、恒温槽付万能引張試験機(島津製作所オートグラ
フS−D型)を用いて測定した値であり、試料の長さは
20mm、引張速度は20mm/分で行なった。これら
の測定に使用した試料は、該バリアーコートを形成塗膜
に基づいて25μになるようにブリキ板に塗装し、12
0℃で30分焼付けたのち、水銀アマルガム法により単
離したものを使用した。
バリアーコート塗膜面に中塗り塗料を塗装するにあたり
、該バリアーコートはあらかじめ焼付けてお(ことが好
ましいが、焼付けることなくウェットオンウェットで中
塗り塗料を塗装してもさしつかえない。焼付温度は80
〜160℃、特に80〜130℃が適している。
中塗り塗料二上記バリアーコート塗面に塗装する塗料で
あって、付着性、平滑性、鮮映性、耐オーバーベイク性
、耐候性などのすぐれたぞn自体公知の中塗り塗料が使
用できる。具体的には、油長30%以下の短油、超短油
アルキド樹脂もしくはオイルフリーポリエステル樹脂と
アミノ樹脂とをビヒクル主成分とする有機溶液形熱硬化
性中塗り塗料があげられる。これらのアルキド樹脂およ
びポリエステル樹脂は、水酸基価60〜140、酸価5
〜20、しかも変性油として不飽和油(もしくは不飽和
脂肪酸)を用いたものが好ましく、アミノ樹脂は、アル
キル(炭素数1〜5)エーテル化したメラミン樹脂、尿
素樹脂ベンゾグアナミン樹脂などが適している。これら
の配合比は固形分重量に基づいてアルキド樹脂および(
または)オイルフリーポリエステル樹脂65〜85%、
特に70〜80%、アミノ樹脂35〜15%、特に30
〜20%であることが好ましい。さらに、上記アミノ樹
脂をポリイソシアネート化合物やブロック化ポリイソシ
アネート化合物に代えることができる。また、該中塗り
塗料の形態は、有機溶液型が最も好ましいが、上記ビヒ
クル成分を用いた非水分散液、ハイソリッド型、水溶液
型、水分散液型などであってもさしつかえない。本発明
では、中塗り塗膜の硬度(鉛筆硬度)は3B〜2H(2
0℃、すりきず法による)の範囲にあることが好ましい
。さらに、該中塗り塗料には、体質顔料、着色顔料、そ
の他塗料用添加剤などを必要に応じて配合することがで
きる。
本発明において、上記バリアーコート塗膜面への中塗り
塗料の塗装は前記バリアーコートと同様な方法で行なえ
、塗装膜厚は硬化塗膜に基づいてlO〜50μの範囲が
好ましく、塗膜の硬化温度はビヒクル成分によって異な
り、加熱硬化せしめる場合は80〜170℃、特に12
0〜150℃の温度で加熱することが好ましい。
本発明では中塗り塗料の塗装は必須要件でな(、バリア
ーコート塗面に上塗り塗料を直接塗装してもさしつかえ
ないが、中塗り塗料を用いるのが好ましい。
上塗り塗料:上記中塗り塗面又はバリア、−コート塗面
に塗装する塗料である。具体的には、該上塗り塗料は、
ヒドロキシシラン基及び/又は珪素原子に直接結合した
加水分解性基とエポキシ基とを必須官能基成分として含
有する樹脂に硬化剤を配合してなる硬化性樹脂組成物を
ビヒクル成分とすることを特徴とするものである。
該硬化性樹脂組成物で使用する樹脂及び硬化剤は、本出
願人が出願した特願平0l−2044F14号に記載の
架橋硬化性塗料成分である基体樹脂及び硬化剤と同様の
ものを使用することができる。
該架橋硬化性塗料で使用する基体樹脂は珪素原子に直接
結合した水酸基及び/又は加水分解性基とエポキシ基と
を同一樹脂分子中に有する樹脂@又は珪素原子に直接結
合した水酸基及び/又は加水分解性基を有する樹脂■−
1と、エポキシ基を有する樹脂@−2とを混合してなる
混合樹脂■である。
また、該基体樹脂としては下記(1)〜(8)に記載の
ものが挙げられる。
(1)官能基を有する樹脂(A)を、該官能基と相補的
に反応する官能基とエポキシ基とを有する化合物CB)
及び該樹脂(A)の官能基と相補的に反応する官能基と
シラン基とを有する化合物(C)に反応させて得られる
反応物(D)(以下「(1)樹脂組成物」とする) (2)官能基を有する樹脂(E)を該官能基と相補的に
反応する官能基及びエポキシ基を有する化合物(B)に
反応させて得られる反応物(F)と、官能基を有する樹
脂(G)を該官能基と相補的に反応する官能基及びシラ
ン基を有する化合物(C)に反応させて得られる反応物
(H)との混合物(1)(以下「(2)樹脂組成物」と
する)(3)エポキシ基含有重合性不飽和単量体(J)
、シラン基含有重合性不飽和単量体(K)及び必要に応
じてその他の重合性不飽和単量体(M)を単量体成分と
する共重合体(L)(以下「(3)樹脂組成物」とする
) (4)前2単量体(J)の単独重合体(N)又は前記単
量体(J)とその他の重合性不飽和単量体(M)との共
重合体(N)と、前記単量体(K)の単独重合体(P)
又は前記単量体(K)とその他の重合性不飽和単量体(
M)との共重合体(P)との混合物(以下「(4)樹脂
組成物Jとする) (5)官能基を有する重合性不飽和単量体(Q)及び前
記エポキシ基含有重合性不飽和単量体(J)を必須成分
とする共重合体(R)と、単量体(Q)に起因する官能
基と相補的に反応する官能基及びシラン基を有する化合
物(S)との反応物(T)(以下「(5)樹脂組成物」
とする)(6)官能基を有する重合性不飽和単量体(U
)及び前記シラン基含有重合性不飽和単量体(K)を必
須成分とする共重合体(V)と、該単量体(U)に起因
する官能基と相補的に反応する官能基及びエポキシ基を
有する化合物(W)との反応物(X)(以下「(6)樹
脂組成物」とする) (7)前起草独重合体(N)又は共重合体(N)と前記
反応物(H)との混合物(Y)(以下「(7)樹脂組成
物」とする)及び (8)前記単独重合体(P)又は共重合体(P)と前記
反応物(F)との混合物(Z)(以下(8)樹脂組成物
」とする)。
(1)F4脂組成物 樹脂(A)は前記官能基を有するものであれば特に制限
なしに従来のものから適宜選択して使用できる。具体的
には、例えばビニル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
エーテル樹脂等の樹脂を挙げることができる。
樹脂(A)は、1分子中に、化合物(B)及び化合部(
C)の官能基と反応する官能基を、平均2個以上有する
ものであるが、樹脂中の官能基は同一であっても、また
お互いに異なっていてもよい。
樹脂(A)中の官能基が同一の場合には、例えば平均2
個以上の水酸基を有する樹脂(A)を、イソシアネート
基(5)を有する化合物(B)及びイソシアネート基(
5)を有する化合物(C)と反応させるか、もしくは、
平均2個以上のイソシアネート基(5)を有する樹脂(
A)を、水酸基(1)を有する化合物(B)及びイソシ
アネート(5)を有する化合物CC)と反応させること
ができる。
また、樹脂(A)中の官能基が異なる場合には、例えば
それぞれ平均1個以上の水酸基(1,)とカルボキシル
基(2)を有する樹脂(A)を、イソシアネート基(5
)を有する化合物(C)及びエポキシ(4)を有する化
合物(B)と反応させることができる。
樹脂(A)中の官能基と反応する化合物(B)中の反応
器が化合物(B)の有するエポキシ基と同一であっても
さしつかえない。また、同様に樹脂(A)中の官能基と
反応する化合物(C)中の官能基が化合物(C)の有す
るシラン基と同一であってもさしつかえない。
樹脂(A)は、約3000〜200000、好ましくは
約5000〜80000数平均分子量を有することがで
きる。
化合物(B)及び化合物(C)は、約120〜1000
0、好ましくは120〜3000数平均分子量を有する
ことができる。
樹脂(A)と化合物(B)及び化合物(C)と反応して
得られる反応物(D)は、1分子中にそれぞれ平均1個
以上、好ましくは平均2〜40個のエポキシ基とシラン
基とを有することができる。この反応物は前記樹脂■に
相当する。
2)樹脂組成物 樹脂(E)は、化合物(B)の官能基と反応する官能基
を、1分子中に平均1個以上有するものであり、具体的
には前記(1)樹脂組成物の中から適宜選択して使用で
きる。
化合物(B)は、樹脂(E)の官能基と反応する官能基
を、1分子中に平均1個以上有し、かつ平均1個以上の
エポキシ基を有するものである。
該化合物(B)中の官能基がエポキシ基と同一であって
もよし)。該化合物CB)は(1)樹脂組成物に記載の
ものと同様の化合物が使用できる。
樹脂(G)は、化合物(C)の官能基と反応する官能基
を、1分子中に平均1個以上有するものであり、具体的
には前記(1)樹脂組成物の中から適宜選択して使用で
きる。
化合物(C)は、樹脂(G)の官能基と反応する官能基
を、1分子中に平均1個以上有し、かつ平均1個以上の
シラン基を有するものである。該化合物(C)中の官能
基がシラン基と同一であってもよい。該化合物(C)は
(1)樹脂組成物に記載のものと同様の化合物が使用で
きる。
樹脂(E)及び(G)は、約3000〜200000、
好ましくは5000〜80000数平均分子量を有する
ことができる。
樹脂(E)と化合物(B)とを反応して得られる反応物
CF)は、1分子中に平均1個以上、好ましくは平均2
〜40個のエポキシ基を有することができる。反応物(
F)は前記樹脂■−2に相当する。
樹脂(G)、と化合物(]とを反応して得られる反応物
(H)は、1分子中に平均1個以上、好ましくは平均2
〜40個のシラン基を有することができる。反応物(H
)は樹脂■−1に相当する。
反応物(F)と反応物(H)は、通常エポキシ基/シラ
ン基との比がl/99〜99/lになる様に配合できる
。混合樹脂■に相当する。
−L屯Y旧JO先或1 該樹脂は単量体(J)、単量体(K)及び必要に応じて
その他の単量体(M)とをラジカル重合反応させて得ら
れる共重合体(L)で、1分子中にそれぞれ平均1個以
上、好ましくは平均2〜40個のエポキシ基とシラン基
とを有しており、前記樹脂■に相当する。
(4)刊1u肥戊1 単量体(J)と単量体(M)との共重合体(N)は、1
分子中に平均1個以上、好ましくは2〜40個のエポキ
シ基を有することができる。
樹脂■−2に相当する。
単量体(5K)と単量体(M)との共重合体(P)は、
1分子中に平均1個以上、好ましくは2〜40個のシラ
ン基を有することができる。樹脂■−1に相当する。
単独若しくは共重合体(N)と単独若しくは共重合体(
P)は、通常エポキシ基/シラン基との比が1/99〜
99/lになるように配合できる。混合樹脂■に相当す
る。
(5)樹脂組成物 共重合体(R)と化合物(S)との反応で得られる反応
物(T)は、1分子中にそれぞれ平均1個以上、好まし
くは平均2〜40個のエポキシ基とシラン基とを有する
ことができる。反応物(T)は樹脂■に相当する。
王立り冴服旦滅1 共重合体(V)と化合物(W)との反応で得られる反応
物(X)は、1分子中にそれぞれ平均1個以上、好まし
くは平均2〜40個のエポキシ基とシラン基とを有する
ことができる。反応物(X)は、樹脂■に相当する。
−紅り辷用jυ肥収勝 単独もしくは、共重合体(N)及び反応物(H)は、前
記(2)及び(4)樹脂組成物に記載したと同様の単量
体及び反応物を使用することができる。
単独もしくは共重合体(N)と反応物(H)は、通常エ
ポキシ基/シラン基との比が1/99〜99/1になる
ように配合できる。
−(へ)3)圏JIL暖物 単独もしくは、共重合体(P)及び反応物(F)は、前
記(2)及び(4)樹脂組成物に記載したと同様の単量
体及び反応物を使用することができる。
単独もしくは共重合体(P)と反応物(F)は、通常エ
ポキシ基/シラン基との比がl/99〜99/lになる
ように配合できる。
(1)〜(6)樹脂組成物の反応物(D)、(F)、(
H)、(L)、(N)、(P)。
(T)及び(W)は、それぞれ約3000〜20000
0、好ましくは約5000〜80000の範囲の数平均
分子量を有することができる。
上記樹脂組成物は、例えばトルエン、キシレン等の炭化
水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル系溶剤、ジオキサン、エチレングリコールジエチ
ルエーテル等のエーテル系溶剤、ブタノール、プロパツ
ール等のアルコール系溶剤等に、溶解又は分散した形で
使用したり、もしくは該樹脂組成物を分散安定剤成分と
する非水分散液の形で使用できる。
本発明において、上記(1)〜(8)t!l脂の中でも
(3)及び(4)の樹脂組成物を用いる事が好ましい。
更に、(3)樹脂組成物の中でも、下記のエポキシ基含
有重合性不飽和単量体(a)、シラン基含有重合性不飽
和単量体(b)、水酸基含有不飽和単量体(c)及び必
要に応じてその他重合性不飽和単量体(d)との共重合
体が好ましく、そして(4)樹脂組成物としては、該エ
ポキシ基含有重合性不飽和単量体(a)及び必要−に応
じてその他重合性不飽和単量体(a)との重合体と、シ
ラン基含有重合性不飽和単量体(b)及び必要に応じて
その他の重合性不飽和単量体(d)との重合体の混合物
で、かつこれらの重合体のいずれか一方もしくは両方に
水酸基含有不飽和単量体(C)を単量体成分として含有
するものを用いるのが好ましい。
エポキシ基含有重合性不飽和単量体としては、下記一般
式で表わされるものが挙げられる。
Rh。
ull        u R,OR。
(式中、RIは同一もしくは異なって水素原子又はメチ
ル基を示し、R2は同一もしくは異なってC7〜、の炭
化水素基を示し、R3は同一もしくは異なってC8〜2
゜の炭化水素基を示し、Wは0〜10の整数を示す。) シラン基含有重合性不飽和単量体としては、下記一般式
で人わされるものが挙げられる。
γ 式中、RI及びR3は前記と同様の意味を有し、Yは同
一もしくは異なって水素原子、水酸基、加水分解性基、
C1〜8アルキル基、アリール基、アラルキル基を示す
。Yの少なくとも1個は水素原子、水酸基、加水分解性
基である。
また、上記した以外にも該シラン基含有重合性不飽和単
量体と、一般式 %式% で表わされる化合物とを反応させて得られるシラン基と
重合性不飽和基とを有するポリシロキサン不飽和単量体
も同様に使用することがきる。
(式中、Y′は同一もしくは異なって水素原子、水酸基
及び加水分解性基を示し、R4はC0〜8のアルキル基
、アラルキル基、アリール基を示す。
上記ポリシロキサン不飽和単量体の具体例としては、例
えば上記2種類の化合物を、前者30〜0.001モル
%、後者70〜99.999モル%反応させて得られる
ポリシロキサン系マクロ七ツマ−(例えば特開昭62−
275132号公報のもの)及び下記した化合物等を挙
げることができる。
水酸基含有不飽和単量体としては、下記一般式で表わさ
れるものが挙げられる。
式中、R1は前記と同様の意味を示し、mは2〜8の整
数、pは2〜18の整数、qは0〜7の整数を示す。
その他の重合性不飽和単量体としては、下記のものが挙
げられる。
■オレフィン系化合物:例えばエチレン、ブチレン、イ
ソプレン、クロロプレン等。
■ビニルエーテル及びアリルエーテル:例えばエチルビ
ニルエーテル、プロピルビニルエーテル、イソプロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、tert−ブ
チルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル、ヘキシ
ルビニルエーテル、イソヘキシルビニルエーテル、オク
チルビニルエーテル、4−メチル−1−ペンチルビニル
エーテル等の鎖状アルキルビニルエーテル類、シクロペ
ンチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル
等のシクロアルキルビニルエーテル類、フェニルビニル
エーテル、o−、m−、P−トリビニルエーテル等のア
リールビニルエーテル類、ペンシルビニルエーテル、フ
ェネチルビニルエーテル等のアラルキルビニルエーテル
類等。
■ビニルエステル及びプロペニルエステル:例えば酢酸
ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カ
プロン酸ビニル、イソカプロン酸ビニル、ビバリック酸
ビニル、カプリン酸ビニル等のビニルエステル及び酢酸
インプロペニルプロピオン酸イソプロペニル等のプロペ
ニルエステル等。
■アクリル酸又はメタクリル酸のエステル:例えば、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オ
クチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸又はメタ
クリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル:アクリ
ル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル、ア
クリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル
、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキシブ
チル等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜18
のアルコキシアルキルエステル等。
■ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン等。。
■その他:アクリロニトリル、メタクリルニトリル等。
上記樹脂組成物は、例えばトルエン、キシレン等の炭化
水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル系溶剤、ジオキサン、エチレングリコールジエチ
ルエーテル等のエーテル系溶剤、ブタノール、プロパツ
ール等のアルコール系溶剤等に、溶解又は分散した形で
使用したり、もしくは該樹脂組成物を分散安定剤成分と
する非水分散液の形で使用できる。
また、硬化剤としては、金属キレート化合物、ルイス酸
、プロトン酸、金属アルコキシド、有機金属化合物、5
i−0−AQ結合を有する化合物などが使用できる。こ
れらの中でも金属キレート化合物、更にアルミニウムキ
レート化合物、チタニウムキレート化合物、ジルコニウ
ムキレート化合物が好ましい。該好ましい金属キレート
の具体例としては、トリス(エチルアセトアセテート)
アルミニウム、トスリ(n−プロピルアセトアセテート
)アルミニウム、トリス(イソプロピルアセトアセテー
ト)アルミニウム、トリス(n−ブチルアセトアセテー
ト)アルミニウム、インプロポキシビス(エチルアセト
アセテート)アルミニウム、ジイソプロポキシエチルア
セトアセテートアルミニウム、トリス(アセチルアセト
ナト)アルミニウム、トリス(プロピオニルアセトナト
)アルミニウム、トリス(エチルアセトナト)アルミニ
ウム、ジイソプロポキシプロピオニルアセトナトアルミ
ニウム、アセチルアセトナト・ビス(プロピオニルアセ
トナト)アルミニウム、モノエチルアセトアセテートビ
ス(アセチルアセトナト)アルミニウム、トリス(イソ
プロピレート)アルミニウム、トリス(5ee−ブチレ
ート)アルミニウム、ジイソプロピレートモノ−5ee
−ブトキシアルミニウム、トリス(アセトナトアセトン
)アルミニウム等のアルミニウムキレート化合物;ジイ
ソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセトナト)チタネ
ート、ジイソプロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)
チタネート、ジイソプロポキシ・ビス(アセチルアセト
ナト)チタネート等のチタニウムキレート化合物:テト
ラキス(アセチルアセトン)ジルコニウム、テトラキス
(n−プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、テト
ラキス(アセチルアセトナト)ジルコニウム、テトラキ
ス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム等のジルコ
ニウムキレート化合物を挙げることができる。
該アルミニウムキレート化合物、ジルコニウムキレート
化合物、チタニウムキレート化合物は、いずれか1種を
用いても良いし、2種以上を適宜併用しても良い。硬化
剤の配合量は、前記樹脂の固形分100重量部に対して
0.01〜30重量部程度とするのが適当である。
本発明における上塗り塗料組成物には、必要に応じて有
機顔料、無機顔料、塗料用各種添加剤などが配合できる
無機顔料としては、酸化物系(二酸化チタン、ベンガラ
、酸化クロム等)、水酸化物系(アルミナホワイト等)
、硫酸塩系(沈降性硫酸バリウム等)、炭酸塩系(沈降
性炭酸カルシウム系)、硫酸塩系(クレー等)、炭素系
(カーボンブラック等)、金属粉(アルミニウム粉、ブ
ロンズ粉、亜鉛末等)が挙げられる。また有機顔料とし
ては、アゾ系(レーキレット、ファーストエロー等)、
フタロシアニン系(フタロシアニンブルー等)を挙げる
ことができる。
また、該上塗り塗膜は、例えばソリッドカラーコート、
クリアーコート/ベースコート・(2コート1ベーク、
2コ一ト2ベーク方式等)として形成できる。
上塗り塗料はバリアーコート塗面に直接塗装することも
可能である(中塗り省略)。
本発明において用いる上塗り塗料は、上記のビヒクル主
成分を用いた塗料にメタリックD料および(または)着
色顔料を配合したエナメル塗料とこれらの顔料を全くも
しくは殆ど含まないクリヤー塗料に分類される。そして
、これらの塗料を用いて上塗り塗膜を形成する方法とし
て、例えば、■メタリアり顔料、必要に応じ着色顔料を
配合してなるメタリック塗料または着色顔料を配合して
なるソリッドカラー塗料を塗装し、加熱硬化する(1コ
一ト1ベーク方式によるメタリックまたはソリッドカラ
ー仕上げ)。
■メタリック塗料またLまソリッドカラー塗料を塗装し
、加熱硬化した後、さらにクリヤー塗料を塗装し、再度
加熱硬化する(2コ一ト2ベーク方式によるメタリック
またはソリッドカラー仕上げ)。
■メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し、
続いてクリヤー塗料を塗装した後、加熱して該両回膜を
同時に硬化する(2コート1べ−り方式によるメタリッ
クまたはソリッドカラー仕上げ)。
これらの上塗り塗料は、スプレー塗装、静電塗装などで
塗装することが好ましい。また、塗装膜厚は、乾燥塗膜
に基づいて、上記■では25〜40μ、上記■、■では
、メタリック塗料ならびにソリッドカラー塗料は10〜
30μ、クリヤー塗料は25π50μがそれぞれ好まし
い。加熱条件はビヒクル成分によって任意に採択できる
が、80〜170℃、特に120〜150℃で10〜4
0分が好ましい。
九哩二立■二盗】 本発明によって鋼板塗装系における耐チッピング性の得
られる理由は、該バリアーコート塗膜がポリオレフィン
系樹脂成分に基づ(粘弾性を有しているため、上塗り塗
面に小石などによる強い衝撃力が加えられても、その衝
撃エネルギーの大小に応じて全てもしくは一部が該バリ
アーコート塗膜内に吸収され、電着塗膜層を破壊し金属
面を露出せしめるに足る衝撃エネルギーが電着塗膜層に
まで到達しないためであると思われる。
さらに、本発明における上塗り塗料塗膜は従来の前記上
塗り塗料に比べて、耐候性、耐汚染性、耐酸性に優れる
という特徴があり、また、素地隠ぺい性が良好なため、
鋼板〜電着塗料〜バリアーコート〜中塗り塗料〜上塗り
塗料からなる鋼板塗装系における仕上り外観上の欠点は
解消される。
次に、本発明に関する実施例および比較例について説明
する。
■、試料 (1)鋼板:ボンデライト#3030 (日本パーカー
ライジング(株)製、リン酸亜鉛系)で化成処理した鋼
板(大きさ300X90XO,8rnm) (2)カチオン型電着塗料:ニレクロン#9200 (
関西ペイント(株)製、エポキシポリアミド系カチオン
型電着塗料、グレー色)(3)バリアーコート (A):プロピレン−エチレン共重合体にマレイン酸を
グラフト重合せしめた樹脂の有機液体(静的ガラス転移
温度−43℃、−20”Cにおける引張り破断強度伸び
率410%)。
(B)二上記(A)の樹脂100重量部あたりロジンを
lO重量部混合した樹脂の有機液体(静的ガラス転杼温
度−52℃、−20’Cにおける引張り破断強度伸び率
700%)。
(C):プロとレンーエチレン共重合体にマレイン酸を
り゛ラフト重合せしめた樹脂の有機液体(静的ガラス転
移温度+5℃)。
(4)中塗り塗料ニアミラツクN−2シーラー(関西ペ
イント(株)製、アミノポリエステル樹脂系中塗り塗料
) (5)上塗り塗料二以下に樹脂■〜■の製造例を示すが
、これらを用いて第1表に示した配合で上塗り塗料A1
〜A3、およびB1−B2およびCl−C5を調製した
肚翫勇l豆に メチルトリメトキシシラン    2720gγ−メタ
クリロキシプロピル トリメトキシシラン        256g脱イオン
水           1134g30%塩酸   
           2gハイドロキノン     
        Igこれらの混合物を80°C15時
間反応させ、ポリシロキサン系マクロモノマーを得た。
該マクロモノマーの数平均分子量は2000.1分子あ
たり平均1個のビニル基(重合性不飽和結合)と4個の
水酸基を有していた。
上記ポリシロキサン系マクロモノマーを使用し、 ポリシロキサン系マクロモノマー  100g2−ヒド
ロキシエチルアクリレート 100g3.4−シクロヘ
キシルメチルメタクリレート00g 2−エチルへキシルメタクリレート 500gスチレン
             100gアゾビスイソブチ
ルニトリル     50gの混合物をブタノールとキ
シレンの等重量混合物1000g中に120℃で滴下し
て、固形分50重足%の樹脂■溶液を得た。該樹脂の数
平均分子量は約10,000であった。
肚臘望X豆j γ−メタクリロキシプロピル トリメトキシシラン        100g2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートl 00g3.4−シクロ
へキシルメタクリレート00g 2−エチルへキシルメタクリレート 500gスチレン
             100gアゾビスイソブチ
ルニトリル     50gの混合物をブタノールとキ
シレンの等重量混合物1000g中に120℃で滴下し
て、固形分50重量%の樹脂■溶液を得た。樹脂の数平
均分子量は約9.000であった。
肚臘堡裂豆り 前記ポリシロキサン系マクロモノマー200g2−ヒド
ロキシエチルアクリレート 100g2−エチルへキシ
ルメタクリレート 500gスチレン        
     200gアゾビスイソブチロニトリル   
  50gの混合物をブタノールとキシレンの等重量混
合物1.000g中に120℃で滴下して、固形分50
重量%の樹脂■溶液を得た。該樹脂の数平均分子量は約
10,000であった。
肚翫釘製孟1 3.4−シクロへキシルメタクリレート00g 2−ヒドロキシエチルメタクリレート100g2−エチ
ルへキシルメタクリレート 400gスチレン    
         100gアゾビスイソブチルニトリ
ル     50gの混合物をブタノールとキジロール
の等重量混合物]、000g中に120℃で滴下して、
固形分50重量%の樹脂■溶液を得た。該樹脂の数平均
分子量は約9,000であった。
(6)比較例用上塗り塗料 (A)ニアミラツクホワイト(関西ペイント(株)製、
アミノアルキド樹脂系上塗り塗料、lコート1ベーク用
白色塗料、鉛筆硬度H(20℃)) (B):マジクロンシルバー(関西ペイント(株)製、
アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コート1ベーク用
シルバーメタリツク塗料、鉛筆硬度H(20℃)) (C):マジクロンクリヤー(関西ペイント(株)製、
アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コートlベーク用
クリヤー塗料、鉛筆硬度H(20℃))、 II 、実施例 比較例 上記試料を用いて鋼板にカチオン電@塗料、バリアーコ
ート、中塗り塗料および上塗り塗料を第2表に示したご
とく塗装した。
第2表において、膜厚は乾燥硬化塗膜に基づくものであ
り、実施例2.6および比較例3の上塗り塗装は2コ一
トlベーク方式による。
I■、性能試験結果 上記の実施例および比較例において塗装した塗板を用い
て塗膜性能試験を行なった。その結果を第3表に示した
試験方法 (*1)耐チッピング性: (1)試験機器: Q−G−Rグラベロメーター(Qパ
ネル会社製品) (2)吹付けられる石:直径的15〜20m/mの砕石 (3)吹付けられる石の容量:約500m!(4)吹付
はエアー圧カニ約4 Kg/ cm2(5)試験時の温
度:約20℃ 試験片を試験片保持台にとりつけ、約4 Kg/cm2
の吹付はエアー圧力で約500mβの砕石粒を試験片に
発射せしめた後、その塗面状態および耐塩水噴霧性を評
価した。塗面状態は目視し察し次のような基準で評価し
、耐塩水噴霧性は試験片をJISZ2371によって2
40時間、塩水噴霧試験を行ない、被衝撃部からの発錆
の有無、腐食状態を観察した。
O(良)二上塗り塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅
か認められる程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず。 
 。
△(やや不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃による
キズが多く認められ、しかも電着塗膜の剥れも散見。
×(不良)二上塗りおよび中塗り塗膜の大部分が剥離し
、被衝撃部およびその周辺を含めた被衝撃部の電着塗膜
が剥離。
(*2)鮮映性: Itnage C1aeity M
eter  (HA −I CH,スガ試験機(株))
を用い測定した。
(*3)耐衝撃性: JIS  K5400−1979 6.13.3B法に
準じて、0℃の雰囲気下において行なった。重さ500
gのおもりを50CI11の高さから落下して塗膜の損
傷を調べた。
(*4)耐水性: 40℃の水に10日間浸漬した後の塗面を評価した。
(*5)鉛筆硬度: JISK6CVO6−84に規定する鉛筆なしんの径の
ままで約3mm露出させ、塗一番に対し45度の角度で
しんが折れない程度(約3Kgf)の加重をかけ、しん
方向に約3 m m / sの速度で引っかき、塗面に
傷を与える最低の鉛筆硬度で表示する。
(零6)耐汚染性: 塗板を桜島の基n台上、南面45度の角度に12力月設
置後、水洗したものについて目視で判定し、異常のない
ものを◎、汚れ等による変色が著しいものを×、◎と×
の間のものを△とする。
(木7) Qパネル社製促進耐候性試験機を用いたQUV促進暴露
試験により、 試験条件:紫外線照射 16時間760℃水 凝 結 
 8時間750℃ を1サイクルとして、ソリッドカラー1000時間、メ
タリックカラー3000’時間試験した後の60度鏡面
反射率を初期の値に対し%表示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼板にカチオン型電着塗料を塗装し、次いで該塗面に形
    成塗膜の静的ガラス転移温度が−30〜−60℃である
    変性ポリオレフィン系樹脂を主成分とするバリアーコー
    トを塗装した後に、必要に応じて中塗り塗料を塗装して
    から、ヒドロキシシラン基及び/又は珪素原子に直接結
    合した加水分解性基とエポキシ基とを必須官能基として
    含有する樹脂に硬化剤を配合してなる組成物を主成分と
    する上塗り塗料を塗装することを特徴とする鋼板塗装法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996033814A1 (en) * 1995-04-27 1996-10-31 Kansai Paint Co., Ltd. Method of multilayer coating
JP2008185502A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Sekisui House Ltd 塗装鋼板の複合劣化試験方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996033814A1 (en) * 1995-04-27 1996-10-31 Kansai Paint Co., Ltd. Method of multilayer coating
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