JPH02248477A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH02248477A
JPH02248477A JP6996389A JP6996389A JPH02248477A JP H02248477 A JPH02248477 A JP H02248477A JP 6996389 A JP6996389 A JP 6996389A JP 6996389 A JP6996389 A JP 6996389A JP H02248477 A JPH02248477 A JP H02248477A
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JP
Japan
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group
polysiloxane
compound
resin
carbon atoms
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Application number
JP6996389A
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English (en)
Inventor
Yasushi Nakao
泰志 中尾
Osamu Isozaki
理 磯崎
Noboru Nakai
中井 昇
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な塗料組成物、更に詳しくは、特に耐酸
性に優れた塗膜を形成する自動車塗装用上塗り塗料組成
物に関する。
従来の技術とその課題 自動車塗装用上塗り塗料の重要性能として、平滑性、光
沢、鮮映性などの仕上がり外観の優れた塗膜を形成する
ことがあげられる。現在用いられている水酸基含有アク
リル樹脂とアミノ樹脂とを主成分とする自動車塗装用上
塗り塗料により、仕上り外観、耐候性、物理的機能等に
優れた塗膜を得ることができる。しかしながら、この塗
膜は、最近社会問題化している酸性雨(pH4以下)に
よって表面劣化し易いという欠点を有している。
このような現況から耐酸性に優れた塗膜を形成する上塗
り塗料の開発が近年強く要望されている。
課題を解決するための手段 本発明者らは、塗膜の仕上がり外観、耐候性、物理的性
能等を損なうことなく、耐酸性が飛躍的に向上した塗膜
を形成する上塗り塗料の開発を目的として、鋭意研究を
行なった。その結果、特定のポリシロキサンクロモノマ
ーを含む重合体を用いることにより、耐酸性が著しく改
良されることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、(^)ポリシロキサン含有樹脂及び(B
)アミノ樹脂を主成分とする塗料であって、上記ポリシ
ロキサン含有樹脂が、−形成%式%() (式中、R,は炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基もしく
はフェニル基を、R2、R3及びR4は炭素数1〜4の
アルコキシル基もしくは水酸基を示す。) で表わされる化合物(a)70〜99.999モル%と 一般式 %式%() (式中、R5は水素原子もしくはメチル基を、R6、R
7及びR8は水酸基、炭素数1〜4のアルコキシル基も
しくは炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基を示す。但し、
R6、R7及びRBのすべてが炭素数1〜8の脂肪族炭
化水素基であることはない。nは1〜6の整数を示す。
)で表わされる化金物(b)30〜0.001モル%と
を反応させてなり、しかも、1分子当り、水酸基及びア
ルコキシル基から選ばれた遊離の官能基が2個以上存在
し、かつ数平均分子量が400〜100000であるポ
リシロキサン系マクロ七ツマ−を含む重合体であって、
上記アミノ樹脂が、上記ポリシロキサン含有樹脂との合
計量に基いて、5〜50重量%配合されることを特徴と
する塗料組成物に関する。
本発明者らは、塗膜の耐酸性を改良するため、従来のア
ミノ樹脂硬化系の基体樹脂であるアクリル樹脂のガラス
転移温度(Tg点)、分子量、スチレン量などについて
研究し、若干の向上をはかることはできたが、従来のも
のとの有意差が認められず、実際に自動車が置かれる種
々の状況を考えると、根本的な解決には至っていない。
そこで、更に研究をすすめた結果、従来のアミノ樹脂硬
化系塗膜の酸による劣化が、アミノ樹脂中のN原子に直
接結合したメチロール基とアクリル樹脂中の水酸基との
架橋反応によって生じる工−チル結合が加水分解を受は
易いことが基本的な原因であると推定し、加水分解を受
は難い化学結合である一8iO5i−、−3iOR−を
架橋点として導入することにより耐酸性の大巾な向上が
実現できることが判明した。本発明は、この様な新規な
知見に基づいて、完成されたものである。
以下に本発明の塗料組成物について詳細に説明する。
(A)ポリシロキサン含有樹脂: これは、 一般式 %式%() (式中、R1は炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基もしく
はフェニル基を、R2、R3及びR4は炭素数1〜4の
アルコキシル基もしくは水酸基を示す。R2、R3及び
R4はすべて同一であっても異なっていてもさしつかえ
ない。) で表わされる化合物(a)と 一般式 %式%() (式中、R5は水素原子もしくはメチル基を、R6、R
7及びR8は水酸基、炭素数1〜4のアルコキシル基も
しくは炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基を示す。但し、
R6、R7及びR8のすべてが炭素数1〜8の脂肪族炭
化水素基であることはない。nは1〜6の整数を示す。
)で表わされる化合物(b)とを反応させてなるポリシ
ロキサン系マクロモノマーを含む重合体である。
化合物(a)において、炭素数1〜4のアルコキシル基
としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基等の直鎖又は分枝したもの等を挙げるこ
とができ、また炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基として
はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の直鎖又
は分枝したもの等を挙げることができる。
上記化合物(a)において、R1としてはメチル基、フ
ェニル基が特に好ましい。R2、R3及びR4としては
特にメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、水酸基が好ましい。化合物(a)の好ましい具体例
としては、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリブトキシシラン、フェニル
トリシラノール、メチルトリシラノールなどが挙げられ
る。これらのうちメチルトリメトキシシラン、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリシラノールなどが特
に好ましく用いられる。化合物(a)は、単独で又は組
合わせて用いることができる。
化合物(b)における炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基
及び炭素数1〜4のアルコキシル基としては、化合物(
a)におけるものと同様のものを挙げることができる。
R6% R7及びR8としては特にメトキシ基、エトキ
シ基、水酸基が好ましく、nは特に2〜4の範囲が好ま
しい。化合物(b)の好ましい具体例としては、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシブ
チルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルト
リシラノール等が挙げられる。
これらのうち、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピル■・リエトキシ
シラン、γ−アクリロキシプロピルトリシラノール等が
特に好ましい。化合物(b)は、単独又は適宜組合わせ
て用いることができる。
ポリシロキサン系マクロモノマーは、上記化合物(a)
と化合物(b)とを混合し、反応させることによって得
られる。同化合物の混合比率は、該同化合物の合計量に
もとづいて、化合物<a>が70〜99.999モル%
、好ましくは90〜99.9モル%、より好ましくは9
5〜99モル%、化合物(b)が30〜0.001モル
%、好ましくは10〜0.1モル%、より好ましくは5
〜1モル%の範囲内である。化合物(a)が70モル%
より少なくなると共重合反応でゲル化し易く、一方99
.999モル%よりも多くなると共重合しないポリシロ
キサン曾が多くなり樹脂液ににごりが生ずるので好まし
くない。
化合物(a)と化合物(b)との反応は、同化合物が有
する水酸基、又はアルコキシル基が加水分解して生ずる
水酸基を脱水縮合させることにより行なわれる。この際
、反応条件によっては脱水縮合のみではなく、−邪説ア
ルコール縮合も起こる。
この反応は、無溶媒でも行なうことができるが、化合物
(a)及び化合物(b)を溶解できる有機溶媒、又は水
を溶媒として行なうことが好ましい。
有機溶媒としては、好ましくは、ヘプタン、トルエン、
キシレン、オクタン、ミネラルスピリット等の炭化水素
系溶媒、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル
、メチルセロソルブアセテート、ブチルカルピトールア
セテート等のエステル系溶媒、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン
系溶媒、エタノール、イソプロパツール、n−・ブタノ
ール、5ee−ブタノール、イソブタノール等のアルコ
ール系溶媒、n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル等のエーテル系溶媒等を使用できる
。これらの溶媒は単独又は適宜組み合わせて用いること
ができる。
溶液状態で用いる場合の化合物(a)と化合物(b)の
濃度は、合計量として5重量%程度以上とすることが適
当である。
化合物(a)と化合物(b)との反応では、反応温度は
、通常20〜180℃程度が適当であり、好ましくは5
0〜120℃程度である。また、反応時間は、通常1〜
40時間程度とするのが適当である。
また、この反応において、必要に応じて、重合禁止剤を
添加してもよい。重合禁止剤は、化合物(b)に含まれ
る不飽和結合が化合物(a)との反応中に重合するのに
防ぐために有効であって、例えば、ハイドロキノン、ハ
イドロキノン七ツメチルエーテル等が使用できる。
また、このポリシロキサン系マクロモノマーの製造にお
いて、上記化合物(a)と化合物(b)との反応系中に
、更にテトラアルコキシシラン、ジアルキルジアルコキ
シシランなどを添加しても差支えなく、該同化合物(a
)及び(b)の20モル%程度以下で添加することがで
きる。
化合物(a)と化合物(b)との反応において、R2、
R3s RA 、R6、R7及びR8がすべて水酸基で
ある場合には、有機溶媒中で加熱撹拌下に脱水縮合する
ことが好ましい。
また、化合物(a)及び(又は)化合物(b)が、SL
に結合するアルコキシル基を有するときには、縮合に先
立って加水分解させるのが好ましく、通常水及び触媒の
存在下で加熱撹拌することにより加水分解反応及び縮合
反応を連続して行なうことができる。この場合の水の使
用量は、特に限定されないが、アルコキシル基1モル当
り約0.1モル以上とするのが好ましい。約0.1モル
よりも少なくなると同化合物の反応が低下するおそれが
ある。最も好ましいのは、水を溶媒として大過剰に用い
る方法である。また、この反応において、水と水溶性有
機溶媒とを併用すれば、縮合により水に難溶性のアルコ
ールが生成する場合に反応系を均一化することができる
。水溶性有機溶媒としては、前記したアルコール系、エ
ステル系、エーテル系、ケトン系などのものを好ましく
使用できる。この加水分解反応の触媒としては、酸触媒
又はアルカリ触媒が使用でき、具体的には、酸触媒とし
て塩酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ア
クリル酸、メタクリル酸などが使用でき、アルカリ触媒
として水酸化ナトリウム、トリエチルアミン、アンモニ
ア等が使用できる。
触媒の添加量は、化合物(a)及び(b)の合計量に対
して、0.0001〜5重量%程度、好ましくは0,0
1〜0.1重量%程度の範囲内が適している。
ポリシロキサン系マクロモノマーとしては、数平均分子
量が400〜100000程度、好ましくは1000〜
20000程度のものを用いる。
数平均分子量が400程度未満では共重合時にゲル化し
易い傾向にあり、また100000程度を越えると相溶
性が低下する傾向にあるので好ましくない。
化合物(a)と化合物(b)との反応によって得られる
ポリシロキサン系マクロモノマーの主骨格はシロキサン
結合によって構成され、その主骨格の構造は、主として
長鎖(11nθar)状、梯子(1adder)状又は
これらの混合系等からなる。これらのうち梯子状の構造
からなるもの又は混合系であって、梯子状の部分を多く
有するものを使用するのが耐水性、耐熱性、耐候性等の
点から好ましい。これらの構造は、化合物(a)と化合
物(b)との混合比率、水ならびに酸触媒などの配合量
などによって任意に選択できる。そして、該ポリシロキ
サン系マクロモノマーはこのシロキサン結合のSiに、
前記−形成(I)及び(II)のR1、R2〜R4のい
ずれか、 いずれかなどが結合している構造であって、水酸基及び
/又は炭素数が1〜4のアルコキシル基等の遊離の官能
基(上記R2〜R4及びR6−R8)を1分子当り2個
以上有する。
また、該ポリシロキサン系マクロモノマーは、重合性不
飽和結合を1分子当り平均して、0.2〜1.9個有す
ることが好ましく、0.6〜1.4個有することがより
好ましく、0.9〜1.2個有することが最も好ましい
。重合性不飽和結合が少なすぎると、該マクロモノマー
による共重合反応生成物が白濁し易く、一方重合性不飽
和結合が多すぎると、共重合反応中にゲル化するおそれ
があるので好ましくない。
本発明における(A)成分は、上記のポリシロキサン系
マクロモノマーの1種又は2種以上を用いて重合させる
ことによって製造でき、又、該マクロモノマーと他のビ
ニルモノマーとを共重合させることによっても製造でき
る。
上記マクロモノマーと共重合できるビニルモノマーとし
ては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル
、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、メタク
リル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸
ステアリル等のアクリル酸もしくはメタクリル酸と炭素
数1〜22の1価アルコールとのエステル;アクリル酸
、メタクリル酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基含
有とニルモノマー−アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピルなどの
水酸基含有ビニルモノマー;アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジル等のグリシジル基含有ビニルモノ
マー;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド
等のアミド系ビニルモノマー;ジメチルアミノエチルメ
タクリレート、2−ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、メタクリル酸tertブチルアミノエチル等のアミ
ン系ビニルモノマー;スチレン、ビニルトルエン、アク
リロニトリル、メタクリレートリル、α−メチルスチレ
ン、酢酸ビニル等のその他のビニルモノマm:等の1分
子中に1個の重合性不飽和結合を有する化合物があげら
れる。
ポリシロキサン系マクロモノマー同士の重合反応又は該
マクロモノマーとビニルモノマーとの共重合反応は、通
常のアクリル樹脂もしくはビニル樹脂等の合成方法と同
様にして行なうことができ、例えば、該両成分を有機溶
媒に溶解もしくは分散せしめ、ラジカル重合開始剤の存
在下で、60〜180℃程度の温度で撹拌しながら加熱
することによって実施できる。反応時間は、通常1〜1
0時間程度とすればよい。
ポリシロキサン系マクロモノマーとビニルモノマーとを
共重合させる場合、両成分の構成割合は、目的に応じて
任意に選択できるが、該両成分の合計量に基いて、ポリ
シロキサン系マクロモノマーが1〜95重量%程度、好
ましくは10〜70重量%程度、ビニルモノマーが99
〜5重量%程度、好ましくは90〜30重量%程度が適
している。
また、上記有機溶媒としては、前述したものと同様のア
ルコール系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、炭
化水素系溶媒等を使用できる。炭化水素系溶媒を用いる
場合には、溶解性の点から他の溶媒を併用することが好
ましい。
また、ラジカル開始剤としては、通常用いられているも
のをいずれも用いることができ、その−例として過酸化
ベンゾイル、t−プチルパーオキンー2−エチルヘキサ
ノエート等の過酸化物、アゾイソブチルニトリル、アゾ
ビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等を示すこ
とができる。
該(C)成分の数平均分子量は、通常3000〜500
000程度、好ましくは5000〜100000程度で
ある。
本発明における(A)成分であるポリシロキサン含有樹
脂は、上記の如く、化合物(a)と化合物(b)との反
応生成物であるポリシロキサン系マクロモノマーの1種
又は2F1以上を重合させるか、該マクロモノマーと、
ビニルモノマーとを共重合させることによって得られ、
該マクロモノマーが重合体の側鎖としてペンダント状に
結合している。このポリシロキサン系マクロモノマーで
構成されている側鎖は長鎖状乃至はしご状の構造を有し
ており、該側鎖には少なくとも2個の水酸基及び(又は
)アルコキシル基等の官能基がStに結合している。
これらの官能基は、従来のポリシロキサン側鎖を有する
ビニル重合体におけるSiに結合した官能基に比べて、
反応性が高く、極めて優れた表面特性(撥水性、耐水性
、耐薬品性、耐候性、耐熱性等)を与えるものである。
本発明の(A)成分は、この様な官能基を2個以上有す
るため、架橋性が良好であり、他の樹脂等との相溶性が
極めて良好である。
従って、本発明において、上記ポリシロキサン含有樹脂
と、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール等の
水酸基含有樹脂とを併用してもよい。
(B)アミノ樹脂: メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン
、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシアンジア
ミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によって得ら
れる公知の部分もしくは完全メチロール化アミノ樹脂が
あげられる。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、
パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンツアル
デヒド等がある。また、このメチロール化アミノ樹脂を
適当なアルコールによってエーテル化したものも使用で
き、エーテル化に用いられるアルコールの例としてはメ
チルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアル
コール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、i−ブチルアルコール、2−エチルブタノール、2
−エチルヘキサノールなどがあげられる。本発明におい
ては、必要ではないが、特にヘキサメトキシメチルメラ
ミンやそのメトキシ基の一部を04以上のアルコールで
置換した混合エーテル化メラミン樹脂を用いることが好
ましい。この場合パラトルエンスルホン酸、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸のような通常の硬化触媒を添加するこ
とが好ましい。
本発明において、(B)成分としては、サイメル303
(フルメトキシ化メラミン樹脂、三井サイアナミド社製
)、ニーパン20SE−6Q (ブチル化メラミン樹脂
、三井等圧社製)等の商標名で市販されているアミノ樹
脂を用いることができる。
本発明塗料組成物は、上記(A)及び(B)成分を主成
分として含有し、該成分の配合比率は、目的に応じて任
意に選択できるが、(A)成分と(B)成分との合計を
100重量部(以下固形分量とする)として、(A)成
分は50〜95重量部、好ましくは55〜90重量部、
更に好ましくは60〜80重量部とし、(B)成分は5
〜50重量%、好ましくは10〜45重量%、更に好ま
しくは20〜40重量%程度とする。(B)成分が5重
量部より少ないと、耐水性、耐候性が著しく損われ、5
0重量部より大きいと、機械的性質及び塗り重ね時の層
間付着性が著しく低下する等の問題を生ずる。
本発明塗料組成物は、必要に応じて、公知の各種添加剤
を配合して、例えばクリアー塗料、ソリッドカラー塗料
、メタリック塗料等として用いることができる。
本発明塗料組成物は、必要に応じて、有機系及び/又は
無機系のチクソトロピー性付与剤;非水ポリマーディス
バージョン、乳化重合法等によって得られる有機超微粒
子;シリコン系等の表面調整剤;紫外線吸収剤;光安定
剤等を含有することができる。
溶剤としては、従来のアクリル樹脂/メラミン樹脂系塗
料で使用される溶剤は全て使用可能であり、例えば、ト
ルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、
ジオキサン、ブタノール等の有機溶剤、水等を挙げるこ
とができる。これらの溶剤は、単独でまたは適宜混合し
て用いることができる。
本発明塗料組成物は、例えば静電塗装、エアースプレー
塗装等によって塗装することができ、従来用いられてい
る塗装機、塗装設備等をそのまま使用することが可能で
ある。粘度は、塗装機、溶剤の種類、塗装条件等によっ
て適宜選択すればよい。
発明の効果 本発明塗料組成物によれば、塗膜外観が損われることな
(、耐酸性、耐汚染性、耐水性、耐候性等に優れ、かつ
それらの効果が長期に持続される塗膜を得ることができ
る。
実施例 次に、本発明の実施例について説明する。部及び%はい
ずれも重量に基いている。
I (A)ポリシロキサン含有樹脂 ■(A−1): メチルトリメトキンシラン   2720g(20m 
oΩ) γ−メタクリロキシプロピ    256gルトリメト
キシシラン      (1moΩ)脱イオン水   
       1134g36%塩酸        
     2gハイドロキノン           
 1gこれらの混合物を80℃、5時間反応させた。
得られたポリシロキサン系マクロモノマーの数平均分子
量は2000であった。また、1分子当り4個の水酸基
を有していた。
上記マクロモノマー    50Or (固形分)スチ
レン            100gメチルメタアク
リレート     100gn−ブチルアクリレート 
     500gアゾイソブチロニトリル     
 20gからなる単量体混合物を、同量のキシレン中へ
120℃で滴下し、重合させ50%溶液を得た。
透明な共重合体が得られ、ゲルパーミユエイションクロ
マトグラフィー(G、P、C,)による測定により共重
合体は、数平均分子量20000であった。
■(A−2): (A−1)で得られたポリシロキサン マクロモノマー          500gスチレン
            100gn−ブチルアクリレ
ート     300gヒドロキシエチルアクリレート
  100gアゾビスイソブチロニトリル    20
gからなる混合物を、該混合物と同量のキシレン中へ1
20℃で滴下し重合させた。得られた透明重合体のGP
Cよる数平均分子量は、50%溶液で、20000であ
った。
■(A−3): (A−1)で得られたポリシロキサン系マクロモノマー
500g (固形分)とキシレン1000gの混合物を
120℃に加熱した後に、これに、スチレン     
       100gn−ブチルアクリレート   
  100gメチルメタクリレ−)       50
0gアゾビスイソブチロニトリル    20gからな
る単量体混合物を滴下し重合させた。得られた透明重合
体のGPCによる数平均分子量は、50%溶液で、20
000であった。
■(A−4): スチレン            200gn−ブチル
アクリレート     600gヒドロキシエチルアク
リレート  200gアゾビスイソブチロニトリル  
  20gからなる単量体混合物を1000gのキシレ
ン中へ120℃で滴下し重合させた。得られた透明重合
体のGPCによる数平均分子量は、50%溶液で、1s
oooであった。
■実施例及び比較例 実施例1 クリアー塗料(D−i) (A−1)溶液          20部サすメル3
03(注−1)4O Nacure 5225 (注−2)4表面調整剤  
         0. 1(ビッグケミ社製、BYK
−300溶液)紫外線吸収剤          1.
0(チバガイギー社製、チヌビン900)上記の混合物
をスワゾール1000で希釈し、粘度(フォードカップ
#4.20℃)25秒に調整した。
(注−1)サイフル303 三井サイアナミド社製、フ
ルメトキシ化メラミン樹脂 (注−2) Naeure 5225 KING IN
DUSTRIES社製、ドデシルベンゼンスルホン酸の 実施例2 クリアー塗料(D −2) (A−2)溶液 サイフル303 Naeure 5225 表面調整剤 紫外線吸収剤 上記混合物を用いてD− 120部 0.1 1、0 1と同様に調整した。
実施例3 クリアー塗料(D−3) (A−3)溶液         120部サイすルフ
ル3           4ONacure5225
           3表面調整剤        
   0.1紫外線吸収剤          1,0
上記混合物を用いてD−1と同様に調整した。
比較例1 クリアー塗料(D−4) (A−4)溶液         120部サイすルフ
ル3           4ONacure5225
           2表面調整剤        
   0.1紫外線吸収剤          1.0
上記混合物を用いてD−1と同様に調整した比較例2 
クリアー塗料(D−5) (A−1)溶液          80部サすメフル
03          6ONacure5225 
         2表面調整剤          
 0.1紫外線吸収剤          1.0上記
混合物を用いてD−1と同様に調整した。
実施例4 ソリッドカラー塗料(S−1)チタン白JR
−701100部 (帝国化工社製、二酸化チタン) (A−1)溶液         14060%ニーパ
ン208E−6050 (三井東圧社製、ブチル化メラミン樹脂)表面調整剤 
          0.1の混合物を、ソワゾール$
1000で希釈し、粘度(フォードカップN(L4)2
5秒に調整した。
実施例5 ソリッドカラー塗料(S −2)チタン白J
R−701100部 (A−2)溶液         14060%ニーパ
ン208E−6050 表面調整剤           0.1上記混合物を
S−1と同様に調整した。
比較例3 ソリッドカラー塗料(S −3)チタン白J
R−701100部 (A−4)溶液         14060%ニーパ
ン203E−6050 表面調整剤           0.1上記混合物を
S−1と同様に;11整した。
■性能試験結果 ■クリアー塗料ニ リン酸亜鉛処理した軟鋼板上に電着塗膜及び中塗塗膜を
形成し、下記メタリック塗料を塗装しく膜厚:硬化膜厚
で20μ)、室温で5分間放置後、その塗面に上記クリ
アー塗料D−1〜D−5を塗装しく膜厚:同上40μ)
 、140℃で30分間加熱し両塗膜を硬化せしめた。
得られた塗膜の性能試験結果を第1表に示す。
(メタリック塗料)ニ アクリル樹脂          100部(大日本イ
ンキ化学工業社製 アクリディック47−712) ブチル化メラミン         60部(三井東圧
社製、ニーパン203E−60)アルミペースト   
       10部(東洋アルミ社製、アルミペース
ト 上記をスワゾール#1000 30部とトルエン70部
とからなる混合溶剤によりフォードカップNO,4(2
0℃)14秒に調整した。
■着色塗料: 前記と同様にして電着塗装及び中塗り塗装したリン酸亜
鉛処理鋼板に、上記着色塗料S−1〜S−3をそれぞれ
塗装しく塗装膜厚:同上40μ)、140℃で30分加
熱して硬化せしめた。得られた塗膜の性能試験結果を第
1表に示す。
試験方法 耐酸性:40%硫酸溶液に、試験塗板を1/2浸漬し、
50℃で5時間放置した後、水洗し、塗面を観察し、次
の基準で評価した。
○:全く変化のないもの。
△:塗面に異常はないが、浸漬部と非浸漬部の境界にわ
ずかに段差が認められるもの。
X;塗面が白化したもの。
リコート付着性:各試料を160℃、30分で焼付は後
、その上に同じ上塗り(メタリックの場合はベースコー
ト/クリアコート)を塗装し140℃、30分間焼付け
た後、imm間隔でクロスカット100個を入れ、セロ
テープで、そのハガレの有無を判定する。
○:全くハガレが認められない。
Δ:わずかにハガレが認められる。
×:著しいハガレが認められる。
耐衝撃性:デュポン衝撃試験器を用い、撃針先端半径1
/2インチ、落鐘重量500gで試験する。塗面にワレ
目の入らない最大高さで示す(5cmきざみ)。
耐汚染性:ダスト15種(JIS  Z  8901)
を塗板に少量ふりかけ、軟らかい布で10回こすり、水
洗風乾後、エチルアルコールを含ませた布で、ふき取っ
た後、その汚染度を評価した。
◎:全く汚れが認められない。
△:うずく汚れが認められる。
×:著しい汚れが認められる。
耐水性:40℃の温水に240時間浸漬した後、水洗し
塗面を観察し次の基準で評価した。
O:全く変化のないもの。
Δ:わずかにツヤ引けするもの。
X:塗面が白化したもの。
塗膜外観−目視により評価 (以 上)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1](A)ポリシロキサン含有樹脂及び(B)アミノ
    樹脂を主成分とする塗料であって、 上記ポリシロキサン含有樹脂が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) (式中、R_1は炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基もし
    くはフェニル基を、R_2、R_3及びR_4は炭素数
    1〜4のアルコキシル基もしくは水酸基を示す。) で表わされる化合物(a)70〜99.999モル%と 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(II) (式中、R_5は水素原子もしくはメチル基を、R_6
    、R_7及びR_8は水酸基、炭素数1〜4のアルコキ
    シル基もしくは炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基を示す
    。但し、R_6、R_7及びR_8のすべてが炭素数1
    〜8の脂肪族炭化水素基であることはない。nは1〜6
    の整数を示す。)で表わされる化合物(b)30〜0.
    001モル%とを反応させてなり、しかも、1分子当り
    、水酸基及びアルコキシル基から選ばれた遊離の官能基
    が2個以上存在し、かつ数平均分子量が400〜100
    000であるポリシロキサン系マクロモノマーを含む重
    合体であって、 上記アミノ樹脂が、上記ポリシロキサン含有樹脂との合
    計量に基いて、5〜50重量%配合されることを特徴と
    する塗料組成物。 [2]請求項1に記載の(A)ポリシロキサン含有樹脂
    及び(B)アミノ樹脂を主成分とする自動車塗装用上塗
    り塗料組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05202320A (ja) * 1992-01-28 1993-08-10 Showa Highpolymer Co Ltd 艶消し電着塗料用樹脂組成物
JP2003507522A (ja) * 1999-08-16 2003-02-25 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト 高い耐引っかき性の多層透明塗膜を製造するための被覆材料およびその使用

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