JP2000178410A - エポキシ樹脂水分散物 - Google Patents
エポキシ樹脂水分散物Info
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Abstract
なく、特に、塗料、接着剤、繊維処理剤等として用いる
ことのできるエポキシ樹脂水分散物を提供すること。 【解決手段】 本発明は、エポキシ樹脂100重量部
に、(イ)特定のビスフェノール化合物のアルキレンオ
キシド付加物及び(ロ)ポリエチレングリコール又はポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック若しく
はランダムポリマーを(ハ)ポリイソシアネート化合物
で縮合したビスフェノール系ポリエーテル化合物の少な
くとも一種0.01〜30重量部及び水20〜700重
量部を配合したものである。
Description
散物、詳しくは、特定のビスフェノール系ポリエーテル
化合物を乳化剤として使用してなり、保存安定性に優
れ、特に、塗料、接着剤、繊維処理剤等として有効に用
いることのできるエポキシ樹脂水分散物に関するもので
ある。
シ樹脂は、各種基材に対する接着性、耐熱性、耐薬品
性、電気特性、機械特性等に優れるため、特に、塗料、
接着剤、繊維処理剤等として広く用いられている。
ック、クレゾールノボラック等のポリグリシジルエーテ
ルは、硬化物の耐熱性に優れていることから、自動車等
の高耐熱性の要求される用途に好適に使用される。
には、取り扱いを容易にするためにエポキシ樹脂を、各
種低沸点溶媒に溶解した溶剤タイプのものが一般的であ
ったが、火災の危険性、人体への有害性、地球環境への
悪影響等の問題から、低沸点溶媒の使用が制限されるよ
うになり、近年、エポキシ樹脂に乳化剤を使用して水中
に分散させたエポキシ樹脂水分散物が開発され実用化さ
れている。
ルフェノールのポリエチレンオキシド付加物、オクチル
フェノールのポリエチレンオキシド付加物あるいはポリ
プロピレングリコールのポリエチレンオキシド付加物等
のノニオン系界面活性剤が知られているが、これらの乳
化剤を使用した場合においては、エマルジョンとしての
安定性が十分満足できるものではなかった。
熱可塑性樹脂にガラス繊維をブレンドして得られるガラ
ス繊維強化熱可塑性樹脂(FRTP)が強度、剛性に優
れることから伸長が目覚しいが、そのガラス繊維の集束
剤としてエポキシ樹脂水分散物が使用された場合、成型
時にかなりの高温に曝されて着色するという問題があ
る。
々の検討がなされており、例えば、特開昭50−131
878号公報には、ポリエーテルウレタンを乳化分散剤
として使用する方法が記載され、特開昭54−1595
6号公報には、アルキルフェノールのポリエチレンオキ
シド付加物及び/又はソルビタン脂肪酸エステルのポリ
エチレンオキシド付加物とグリセロールボレートのポリ
エチレンオキシド付加物を含有してなるエポキシ樹脂乳
化剤の製造方法が記載され、特開昭58−111831
号公報には、ポリアルキレングリコールと多価フェノー
ルのポリグリシジルエーテルの縮合生成物を水性エポキ
シ樹脂用の分散剤として使用することが記載され、特開
平3−157445号公報には、分子量7000以上の
高分子型乳化剤、分子量7000以下でHLB14〜1
7のノニオン性乳化剤の混合乳化剤をエポキシ樹脂エマ
ルジョンに使用することが記載されているが、これらに
記載されているエポキシ樹脂エマルジョンを製造するた
めの乳化剤を使用した場合には未だ水分散物の保存安定
性は不充分である。
は、水酸基含有多価カルボン酸樹脂、水溶性アミノ樹脂
及び(水添)ビスフェノールAのポリエチレンオキシド
付加物からなる熱硬化性水性ハイブリッド塗料の塗装方
法が提案されており、特開平7−188606号公報に
は、酸価10〜100かつ水酸基価1〜20のアクリル
樹脂、ビスフェノールAのポリアルキレンオキシド付加
物及びアミノ樹脂からなる水性塗料組成物が提案されて
いるが、これらの公報に記載されたポリエーテル化合物
は、いずれも樹脂成分中に組み込むことを目的とするも
のであり、エポキシ樹脂水分散物の乳化剤として用いる
ことは示唆されていない。
は、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物及び帯
電防止剤を含有してなるガラス繊維集束剤が提案されて
いるが、ここで使用されるビスフェノールAのエチレン
オキシド付加物はガラス繊維に潤滑性を付与するために
配合されるものであり、これをエポキシ樹脂水分散物の
乳化剤としての使用することを示唆する記載もなく、実
際にここで使用されたビスフェノールAのエチレンオキ
シド2〜40モル付加物を乳化剤として用いた場合には
分散性、保存安定性が全く不充分である。さらに、特開
平10−182951号公報には、ビスフェノール化合
物のアルキレンオキシド80〜800モル付加物あるい
は該付加物をポリイソシアネート化合物で縮合した縮合
物からなるビスフェノール系ポリエーテル化合物を配合
してなるエポキシ樹脂水分散物が提案されているが、汎
用のビスフェノール型エポキシ樹脂の水分散物を提供す
ることはできるものの高耐熱性を有する硬化物を提供し
得るフェノールノボラック化合物のグリシジルエーテル
等の均一で安定な水分散物を得ることが困難であった。
れ、硬化物の熱による着色がなく、特に、塗料、接着
剤、繊維処理剤等として用いることのできるエポキシ樹
脂水分散物を提供することにある。
を重ねた結果、ビスフェノール化合物のアルキレンオキ
シド付加物及びポリオキシアルキレングリコールをポリ
イソシアネート化合物で縮合した縮合物からなる特定の
ポリエーテル化合物を乳化剤として使用したエポキシ樹
脂水分散物が、上記目的を達成し得ることを知見した。
で、エポキシ樹脂100重量部に、(イ)下記〔化2〕
(前記〔化1〕と同じ)の一般式(I)で表わされるビ
スフェノール化合物のアルキレンオキシド付加物及び
(ロ)ポリエチレングリコール又はポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロック若しくはランダムポリマ
ーを(ハ)ポリイソシアネート化合物で縮合したビスフ
ェノール系ポリエーテル化合物の少なくとも一種0.0
1〜30重量部及び水20〜700重量部を配合してな
るエポキシ樹脂水分散物を提供するものである。
散物をその好ましい実施形態について詳細に説明する。
は、例えば、ハイドロキノン、レゾルシン、ピロカテコ
ール、フロログルシノール等の単核多価フェノール化合
物のポリグリシジルエーテル化合物;ジヒドロキシナフ
タレン、ビフェノール、メチレンビスフェノール(ビス
フェノールF)、メチレンビス(オルトクレゾール)、
エチリデンビスフェノール、イソプロピリデンビスフェ
ノール(ビスフェノールA)、イソプロピリデンビス
(オルトクレゾール)、テトラブロモビスフェノール
A、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミルベンゼン)、
1,4−ビス(4−ヒドロキシクミルベンゼン)、1,
1,3−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
1,1,2,2−テトラ(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン、チオビスフェノール、スルホビスフェノール、オ
キシビスフェノール、フェノールノボラック、オルソク
レゾールノボラック、エチルフェノールノボラック、ブ
チルフェノールノボラック、オクチルフェノールノボラ
ック、レゾルシンノボラック、ビスフェノールAノボラ
ック、ビスフェノールFノボラック、テルペンジフェノ
ール等の多核多価フェノール化合物のポリグリジルエー
テル化合物;上記単核多価フェノール化合物あるいは多
核多価フェノール化合物にエチレンオキシド及び/又は
プロピレンオキシド付加物のポリグリシジルエーテル化
合物;上記単核多価フェノール化合物の水添物のポリグ
リシジルエーテル化合物;エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ポリグリコール、チオジグリコール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物
等の多価アルコール類のポリグリシジルエーテル;マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル
酸、スベリン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸、トリマー酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピ
ロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪
族、芳香族又は脂環族多塩基酸のグリシジルエステル類
及びグリシジルメタクリレートの単独重合体又は共重合
体;N,N−ジグリシジルアニリン、ビス(4−(N−
メチル−N−グリシジルアミノ)フェニル)メタン等の
グリシジルアミノ基を有するエポキシ化合物;ビニルシ
クロヘキセンジエポキシド、ジシクロペンタンジエンジ
エポキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−
6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス
(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル)アジペート等の環状オレフィン化合物のエポキシ化
物;エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化スチレン−
ブタジエン共重合物等のエポキシ化共役ジエン重合体、
トリグリシジルイソシアヌレート等の複素環化合物があ
げられる。また、これらのエポキシ樹脂は末端イソシア
ネートのプレポリマーによって内部架橋されたものでも
よい。
ールノボラック、オルソクレゾールノボラック、エチル
フェノールノボラック、ブチルフェノールノボラック、
オクチルフェノールノボラック、レゾルシンノボラッ
ク、ビスフェノールAノボラック、ビスフェノールFノ
ボラック等のフェノールノボラック化合物のポリグリシ
ジルエーテルを用いることで、高耐熱性の硬化物が得ら
れるため好ましい。これらのエポキシ樹脂は、これまで
に公知の乳化剤では乳化が困難であるが、本発明に係る
ポリエーテル化合物を使用することによって安定な水分
散物を得ることができる。
100〜2000、更に150〜1500のものが好ま
しい。該エポキシ当量が100未満では、硬化性が低下
するおそれがあり、2000よりも大きい場合には、硬
化物物性に悪影響を与えるおそれがあるため好ましくな
い。
ノール化合物のアルキレンオキシド付加物において、上
記一般式(I)中、R1 及びR2 で表わされるアルキル
基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル等があげられる。該R1 及びR2 としては、特に、水
素原子又はメチル基が好ましい。上記(イ)成分の付加
物におけるアルキレンオキシドとしては、例えば、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ド、ペンチレンオキシド、ヘキシレンオキシド、ヘプチ
レンオキシド、オクチレンオキシド、ノニレンオキシ
ド、デシレンオキシド等があげられ、特に、エチレンオ
キシド及び/又はプロピレンオキシドが好ましい。
キシド1〜80モル、特に2〜40モルの付加物である
ことが好ましい。付加モル数が1モル未満では水分散物
の安定性が低下するおそれがあり、80モルより多い場
合には、凝集を生じるおそれがあるため好ましくない。
チレングリコール又はポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロック若しくはランダムポリマーであり、こ
れらのオキシエチレン単位は50〜1000、特に75
〜500が好ましく、またオキシプロピレン単位は0〜
100、特に5〜80が好ましく、オキシエチレン単位
が50未満では、乳化安定性が低下するおそれがあり、
1000を超える凝集を起こすおそれがあるため好まし
くない。また、例えば、ポリオキシエチレン−ポリオキ
シプロピレン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピ
レン−ポリオキシエチレン等の構造を有するポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーを使用
することで、特に安定な水分散物が得られるため好まし
い。
シアネート化合物としては、脂肪族、脂環式及び芳香族
ポリイソシアネートがあげられ、具体的には、2,4−
トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシ
アネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネートエステル、1,
4−シクロへキシレンジイソシアネート、4,4' −ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3' −ジ
メトキシ−4,4' −ビフェニレンジイソシアネート、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラ
ヒドロナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート等があげられる。
量は、モル比(前者/後者)で2/1〜1/10、特
に、1/1〜1/5が好ましく、(イ)成分がこの範囲
の下限未満の場合には凝集を生じるおそれがあり、
(ロ)成分がこの範囲の下限未満の場合には水分散物の
安定性が低下するおそれがあるため好ましくない。ま
た、上記(ハ)成分の使用量は、上記(イ)成分及び上
記(ロ)成分のアルコール性水酸基1当量に対し、イソ
シアネート基0.1〜1.0当量、特に0.4〜0.9
当量の範囲が好ましく、0.1当量未満では目的とする
ものが十分得られないおそれがあり、1.0当量を超え
て使用すると高分子量化して乳化剤としての機能を果た
せなくなるおそれがあるため好ましくない。
ル化合物は、上記(イ)成分及び上記(ロ)成分を上記
(ハ)成分で縮合した縮合物である。該ポリエーテル化
合物を得る方法としては、通常のポリオール類とポリイ
ソシアネート類からポリエーテル化合物を得るために用
いられる方法がそのまま適用できるが、(イ)成分及び
(ロ)成分を予め混合してそれを(ハ)成分と反応させ
る方法、(イ)成分あるいは(ロ)成分の何れか一方を
先に(ハ)成分と反応させた後に他方と反応させる方法
等あげられ、その方法に関しては特に制限されるもので
はない。
でき、該有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチル
エチルケトン、イソブチルケトン等のケトン類、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル類、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキサイド等の
スルホキサイド類ならびにこれら2種類以上の混合溶媒
をあげることができる。
でき、該触媒としては、例えば、トリエチルアミン、N
−エチルモルホリン、トリエチレンジアミン等のアミン
類、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレー
ト等の錫化合物等をあげることができる。
の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対し、0.0
1〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部であ
る。該配合量が0.01重量部未満では乳化剤としての
機能を十分に発揮することができず、30重量部よりも
多いときには塗料に用いた場合の塗膜性能が低下する。
別の乳化剤として、脂肪族一価もしくは多価アルコール
又はアルキルフェノールのアルキレンオキシド付加物あ
るいは該付加物をポリイソシアネート化合物で縮合した
縮合物からなるアルコール系又はフェノール系ポリエー
テル化合物の少なくとも一種を併用することができる。
は、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、オレイルアルコール等があげら
れ、また上記脂肪族多価アルコールとしては、例えば、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グ
リセリン、ソルビタン、ヒマシ油等があげられ、また上
記アルキルフェノールとしては、例えば、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール等があげられる。
ーテル化合物の中でも、とりわけポリプロピレングリコ
ールのエチレンオキシド付加物あるいは該付加物をポリ
イソシアネート化合物で縮合した縮合物からなるポリエ
ーテル化合物を用いることで、特に長期にわたる水分散
物の安定性を維持することができるため好ましい。
ーテル化合物の配合量は、好ましくは0.01〜30重
量部である。
に、必要に応じて他の乳化剤を併用することができる。
これらの他の乳化剤としては、例えば、脂肪酸塩、高級
アルコールの硫酸エステル塩、液体脂肪油の硫酸エステ
ル塩、脂肪族アミン及び脂肪族アマイドの硫酸塩、脂肪
族アルコールのリン酸エステル、二塩基性酸性脂肪酸エ
ステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、
アルキルアリルスルホン酸、ホルマリン縮合ナフタリン
酸塩等のアニオン系界面活性剤;第一アミン塩、第二ア
ミン塩、第三アミン塩、第四級アミン塩、ピリジニウム
塩等のカチオン系界面活性剤;ベタイン型、硫酸エステ
ル型、スルホン酸型等の両性界面活性剤;前記以外のノ
ニオン系界面活性剤等があげられる。
キシ樹脂100重量部に対し、水が20〜700重量
部、好ましくは50〜300重量部配合される。水の配
合量が20重量部よりも少ない場合には水分散物として
の安定性が保てなくなり、700重量部よりも多い場合
には、ムダでもあるし、重ね塗りを実施する必要が生じ
る。
方法は、例えば、上記ビスフェノール系ポリエーテル化
合物をエポキシ樹脂又は水の何れか一方あるいは両方に
予め配合してこれを攪拌する方法、あるいは攪拌時に一
括して配合する方法等種々の方法が用いられるが、その
方法は特に制限されるものではない。
ては、例えば、ディスパー、ホモミキサー、回転型ホモ
ジナイザー、高圧ホモジナイザー等があげられる。
は、通常、エポキシ樹脂用の硬化剤を使用することがで
き、該硬化剤としては、例えば、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミ
ン等のポリアルキルポリアミン類;1,2−ジアミノシ
クロヘキサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシ
クロヘキサン、イソホロンジアミン等の脂環式ポリアミ
ン類;m−キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメ
タン、ジアミノジフェニルスルホン等の芳香族ポリアミ
ン類等があげられる。また、これらのポリアミン類と、
フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールF−ジグリシジルエーテル等のグリシジルエー
テル類又はカルボン酸のグリシジルエステル類等の各種
エポキシ樹脂とを常法によって反応させることによって
製造されるポリエポキシ付加変性物;これらのポリアミ
ン類と、フタル酸、イソフタル酸、ダイマー酸等のカル
ボン酸類とを常法によって反応させることによって製造
されるアミド化変性物;これらのポリアミン類とホルム
アルデヒド等のアルデヒド類及びフェノール、クレゾー
ル、キシレノール、第三ブチルフェノール、レゾルシン
等の核に少なくとも一個のアルデヒド化反応性場所を有
するフェノール類とを常法によって反応させることによ
って製造されるマンニッヒ化変性物等があげられる。さ
らに、ジシアンジアミド、酸無水物、イミダゾール類等
の潜在性硬化剤も使用できる。
は、エポキシ樹脂を溶解して分散性を向上させるために
溶剤を使用することができ、該溶剤としては、例えば、
アセトン、メチルイソプロピルケトン、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン等のケト
ン類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン等のエーテル類;酢酸エ
チル、酢酸n−ブチル等のエステル類;イソ−又はn−
ブタノール、イソ−又はn−プロパノール、アミルアル
コール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素;テレピン油、D−リモネン、ピ
ネン等のテルペン系炭化水素油;ミネラルスピリット、
スワゾール#310(コスモ松山石油(株))、ソルベ
ッソ#100(エクソン化学(株))等のパラフィン系
溶剤;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロロエチレ
ン、塩化メチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素;クロ
ロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素;アニリン、
トリエチルアミン、ピリジン、ジオキサン、酢酸、アセ
トニトリル、二硫化炭素等があげられる。これらの溶剤
は単独で用いることも、また任意に2種以上の混合溶剤
として用いることも可能である。
は、必要に応じて、モノグリシジルエーテル類、ジオク
チルフタレート、ジブチルフタレート、ベンジルアルコ
ール、コールタール等の反応性又は非反応性の希釈剤
(可塑剤);ガラス繊維、炭素繊維、セルロース、ケイ
砂、セメント、カオリン、クレー、水酸化アルミニウ
ム、ベントナイト、タルク、シリカ、微粉末シリカ、二
酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化
鉄、瀝青物質等の充填剤もしくは顔料;増粘剤;チキソ
トロピック剤;難燃剤;消泡剤;防錆剤;コロイダルシ
リカ、コロイダルアルミナ等の常用の添加物を含有して
もよく、さらに、キシレン樹脂、石油樹脂等の粘着性の
樹脂類を併用することもできる。
ば、コンクリート、セメントモルタル、各種金属、皮
革、ガラス、ゴム、プラスチック、木、布、紙等に対す
る塗料あるいは接着剤;包装用粘着テープ、粘着ラベ
ル、冷凍食品ラベル、リムーバルラベル、POSラベ
ル、粘着壁紙、粘着床材の粘着剤;アート紙、軽量コー
ト紙、キャストコート紙、塗工板紙、カーボンレス複写
機、含浸紙等の加工紙;天然繊維、合成繊維、ガラス繊
維、炭素繊維、金属繊維等の集束剤、ほつれ防止剤、加
工剤等の繊維処理剤;シーリング材、セメント混和剤、
防水材等の建築材料等の広範な用途に使用することがで
きる。これらの用途のうち、特に、塗料、接着剤、繊維
処理剤等として有用に用いることができる。
ポキシ樹脂水分散物を更に詳細に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。尚、以下の例におい
て、エポキシ当量とはエポキシ基1個当りのエポキシ樹
脂の分子量で定義される。
下、「PO−1」ともいう)として下記〔化3〕に示す
BPX−1を324重量部(0.2モル)、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(以
下、「PO−2」ともいう)として下記〔化4〕に示す
PEO−PPO−1を2680重量部(0.4モル)及
びポリイソシアネート化合物(以下、「NCO」ともい
う)として水添ジフェニルメタンジイソシアネートを5
0重量部(0.4モル)混合し、さらに触媒としてアデ
カスタブBT−11(旭電化工業(株)製;ジブチル錫
ラウレート)3g(0.1重量%)を加え、80℃で2
時間反応させて乳化剤1を製造した。以下同様に、表1
に示すPO−1、PO−2及びNCOを表1に示すモル
比で用いて、乳化剤2〜乳化剤11を製造した。
ネート水添加物 TDI :トリレンジイソシアネート
ノボラックエポキシ樹脂、エポキシ当量190)100
重量部及び乳化剤(表2に記載)を配合して50℃まで
加温し、該乳化剤が上記エポキシ樹脂中に十分均一に分
散するまで攪拌した。そして、室温に冷却し、これに水
25重量部に加え、直ちにモーターにより攪拌した。約
15分間攪拌し、粘度が急激に上昇したあと、85重量
部の水を10分置きに4回に分けて添加してエポキシ樹
脂水分散物を作成した。得られたエポキシ樹脂水分散物
を濃度固形分換算10%に水で希釈したものを用いて以
下の試験を行った。それらの結果を表2に示す。
中に深さ30cmとなるように入れ、40℃で30日、
60日及び90日間放置したあと、樹脂相と水相との分
離状態を下記基準により4段階で評価した。
定装置を用いて測定した。(単位μm)
ルエポキシ製;ビスフェノールAノボラックエポキシ樹
脂、エポキシ当量210)にかえた以外は実施例1と同
様の試験を行った。それらの結果を表3に示す。
(イ)及び(ロ)成分のうち、(ロ)成分のポリプロピ
レンポリエチレンブロックコポリマーのみあるいはこれ
を前記(ハ)成分のポリイソシアネート化合物で縮合し
た縮合物を用いた場合(比較例1-1,1-2,2-1,2-2 )に
は、凝集して水分散物が得られなかったり、細かい粒径
の水分散物が得られず、さらにその保存安定性は全く不
充分である。また、前記(イ)及び(ロ)成分のうち、
(イ)成分のビスフェノールのアルキレンオキシド高付
加物のみあるいはこれを前記(ハ)成分のポリイソシア
ネート化合物で縮合した縮合物を用いた場合(比較例1-
3,1-4,2-3,2-4 )には、比較的細かい粒径の水分散物が
得られるものの、その保存安定性が不充分である。ま
た、これらを単に混合した場合(比較例1-5,1-6,2-5,2-
6 )でも効果は不十分であった。
ピレンポリエチレンブロックコポリマー及び前記(イ)
成分のビスフェノールのアルキレンオキシド付加物を前
記(ハ)成分のポリイソシアネート化合物で縮合した縮
合物を使用することで、水分散物の保存安定性は著しく
改善される(各実施例)。
安定性に優れ、また、これから得られた塗膜は高温に曝
した時の着色性に優れている等優れた物性を有し、特
に、塗料、接着剤、繊維加工剤、繊維集束剤等に有用に
使用することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂100重量部に、(イ)下
記〔化1〕の一般式(I)で表わされるビスフェノール
化合物のアルキレンオキシド付加物及び(ロ)ポリエチ
レングリコール又はポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック若しくはランダムポリマーを(ハ)ポリ
イソシアネート化合物で縮合したビスフェノール系ポリ
エーテル化合物の少なくとも一種0.01〜30重量部
及び水20〜700重量部を配合してなるエポキシ樹脂
水分散物。 【化1】 - 【請求項2】 上記(イ)成分が、アルキレンオキシド
1〜80モルの付加物である請求項1記載のエポキシ樹
脂水分散物。 - 【請求項3】 上記(イ)成分におけるアルキレンオキ
シドが、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドから
選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2記載のエ
ポキシ樹脂水分散物。 - 【請求項4】 上記(ロ)成分が、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロックポリマーである請求項1
〜3の何れかに記載のエポキシ樹脂水分散物。 - 【請求項5】 更に、脂肪族一価もしくは多価アルコー
ル又はアルキルフェノールのアルキレンオキシド付加物
あるいは該付加物をポリイソシアネート化合物で縮合し
た縮合物からなるアルコール系又はフェノール系ポリエ
ーテル化合物の少なくとも一種0.01〜30重量部を
併用してなる請求項1〜4の何れかに記載のエポキシ樹
脂水分散物。 - 【請求項6】 上記アルコール系又はフェノール系ポリ
エーテル化合物が、ポリプロピレングリコールのエチレ
ンオキシド付加物あるいは該付加物をポリイソシアネー
ト化合物で縮合した縮合物からなるポリエーテル化合物
である請求項5記載のエポキシ樹脂水分散物。 - 【請求項7】 上記エポキシ樹脂が、フェノールノボラ
ック化合物のポリグリシジルエーテルである請求項1〜
6の何れかに記載のエポキシ樹脂水分散物。
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---|---|---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5110237B1 (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-26 | Dic株式会社 | エポキシ樹脂組成物、繊維集束剤、繊維材料及び成形材料 |
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CN110922854A (zh) * | 2019-11-14 | 2020-03-27 | 华南理工大学 | 一种非离子型水性环氧树脂乳液及其固化剂的制备方法 |
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-
1998
- 1998-12-18 JP JP36084298A patent/JP3976434B2/ja not_active Expired - Lifetime
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