JP2001031738A - 硬化性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
硬化性エポキシ樹脂組成物Info
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Abstract
硬化物物性に優れた一成分系硬化性エポキシ樹脂組成物
を提供すること。 【解決手段】 本発明は、(A)ポリエポキシ化合物及
び(B)(イ)特定構造のアミン化合物(N,N−ジア
ルキルアミノアルキルアミン)、(ロ)ジカルボン酸ジ
ヒドラジド及び(ハ)有機ポリイソシアネートを反応さ
せてなる硬化剤組成物を含有する一成分系加熱硬化性エ
ポキシ樹脂組成物である。上記(B)成分の硬化剤組成
物は、上記(イ)、(ロ)及び(ハ)成分に加えて、
(ニ)(イ)以外のアミン化合物及び/又は(ホ)エポ
キシ化合物を反応させてなるものであってもよい。
Description
脂組成物、詳しくは、保存安定性に優れ、且つ、硬化
性、接着性、硬化物物性等に優れた一成分系加熱硬化性
エポキシ樹脂組成物に関するものである。
シ樹脂は、各種基材への接着性に優れており、また、エ
ポキシ樹脂を硬化剤で硬化させた硬化物は、耐熱性、耐
薬品性、電気特性、機械特性等が比較的優れているた
め、広い分野、特に、塗料或いは接着剤の分野で賞用さ
れている。
硬化剤や硬化促進剤を添加する二成分系が主流であっ
た。二成分系は、常温或いは低温において硬化させるこ
とができる特徴を有しているが、その反面、使用直前に
計量、混合しなければならならず、更に可使時間が短
く、自動機械への適用が困難である等その使用条件が制
限されるという欠点を有している。このような問題点を
解消するために一成分系硬化性エポキシ樹脂組成物が望
まれている。
るためには、室温では反応しないが、加熱により反応を
開始し硬化する性質を有する硬化剤、いわゆる潜在性硬
化剤が必要である。潜在性硬化剤としては、例えば、ジ
シアンジアミド、二塩基酸ジヒドラジド、三フッ化ホウ
素アミン錯塩、グアナミン類、メラミン、イミダゾール
類等が提案されている。しかし、例えば、ジシアンジア
ミド、メラミン、グアナミン類をエポキシ樹脂と混合し
たものは貯蔵安定性は優れているが、150℃以上の高
温長時間の硬化条件を必要とする欠点を有している。ま
た、これらと硬化促進剤を併用して硬化時間を短縮する
ことも広く行われているが貯蔵安定性が著しく損なわれ
るという欠点が生じてしまう。一方、二塩基酸ジヒドラ
ジドやイミダゾール類は比較的低温で硬化はするが貯蔵
安定性に乏しい。三フッ化ホウ素アミン錯塩は貯蔵安定
性に優れ硬化時間は短いという長所があるが、耐水性に
劣り、そして金属に対する腐食性を持つ等それぞれに欠
点を有している。
56−155222号公報及び特開昭57−10012
7号公報には、ジアルキルアミンとエポキシドとの反応
生成物、特開昭59−53526号公報には、第三アミ
ノ基を有するアルコール又はフェノールとポリエポキシ
ドとの反応生成物をポリエポキシドの硬化剤として使用
する方法が提案されている。しかし、これらによって合
成される硬化剤組成物は未だ貯蔵安定性が十分ではな
く、硬化物物性も満足できるものではない。
は、N,N−ジアルキルアミノアルキルアミン、環状ア
ミン及びジイソシアネートを加熱反応させて得られる硬
化剤化合物を使用する方法が提案されているが、未だ貯
蔵安定性が満足できるものではない。
れ、且つ、硬化性、接着性、硬化物物性に優れた一成分
系硬化性エポキシ樹脂組成物を提供することにある。
を重ねた結果、ポリエポキシ化合物の硬化剤として、特
定のN,N−ジアルキルアミノアルキルアミン、ジカル
ボン酸ジヒドラジド及び有機ポリイソシアネートから得
られる潜在性硬化剤を使用することで、上記目的を達成
し得る硬化性エポキシ樹脂組成物が得られることを見出
し、本発明に到達した。
物及び(B)(イ)下記〔化2〕(前記〔化1〕と同
じ)の一般式(I)で表されるアミン化合物、(ロ)ジ
カルボン酸ジヒドラジド及び(ハ)有機ポリイソシアネ
ートを反応させてなる硬化剤組成物を含有する一成分系
加熱硬化性エポキシ樹脂組成物を提供するものである。
脂組成物について詳細に説明する。
キシ化合物としては、例えば、ハイドロキノン、レゾル
シン、ピロカテコール、フロログルクシノール等の単核
多価フェノール化合物のポリグリシジルエーテル化合
物;ジヒドロキシナフタレン、ビフェノール、メチレン
ビスフェノール(ビスフェノールF)、メチレンビス
(オルトクレゾール)、エチリデンビスフェノール、イ
ソプロピリデンビスフェノール(ビスフェノールA)、
イソプロピリデンビス(オルトクレゾール)、テトラブ
ロモビスフェノールA、1,3−ビス(4−ヒドロキシ
クミルベンゼン)、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミ
ルベンゼン)、1,1,3−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラ(4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、チオビスフェノール、スルホビ
スフェノール、オキシビスフェノール、フェノールノボ
ラック、オルソクレゾールノボラック、エチルフェノー
ルノボラック、ブチルフェノールノボラック、オクチル
フェノールノボラック、レゾルシンノボラック、テルペ
ンジフェノール等の多核多価フェノール化合物のポリグ
リジルエーテル化合物;エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ポリグリコール、チオジグリコール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物
等の多価アルコール類のポリグリシジルエーテル;マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル
酸、スベリン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸、トリマー酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピ
ロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪
族、芳香族又は脂環族多塩基酸のグリシジルエステル類
及びグリシジルメタクリレートの単独重合体又は共重合
体;N,N−ジグリシジルアニリン、ビス(4−(N−
メチル−N−グリシジルアミノ)フェニル)メタン等の
グリシジルアミノ基を有するポリエポキシ化合物等が挙
げられる。
成物を得るのに用いられる(イ)成分の上記一般式
(I)で表されるアミン化合物において、R1 及びR2
で表わされるアルキル基としては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル等の基が挙げられ、また、R1 及びR2 が
結合して酸素原子又は窒素原子を含むことのできるアル
キレン基を形成してもよく、例えば、R1 、R2 及びこ
れらの結合する窒素原子と一緒になって、モルホリン
環、ピペリジン環、ピペラジン環等の環構造を形成する
ことができる。
化合物(N,N−ジアルキルアミノアルキルアミン)と
しては、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミ
ン、N,N−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−
ジプロピルアミノプロピルアミン、N,N−ジブチルア
ミノプロピルアミン、N,N−ジメチルアミノエチルア
ミン、N,N−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−
ジメチルアミノブチルアミン、アミノプロピルモルホリ
ン、アミノエチルピペリジン、1−(2−アミノエチ
ル)−4−メチルピペラジン等が挙げられる。
に用いられる(ロ)成分のジカルボン酸ジヒドラジドと
しては、炭素原子数1〜10の脂肪族、脂環式及び芳香
族ジカルボン酸ジヒドラシド等が挙げられ、例えば、シ
ュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸
ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジ
ヒドラジド、スベリン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジ
ヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、テトラヒドロフ
タル酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド等が挙げら
れる。
比率は、(イ)成分1モルに対し、(ロ)成分が好まし
くは0.01〜5モル、更に好ましくは0.1〜3モル
である。この範囲を逸脱すると、得られるエポキシ樹脂
組成物の保存安定性を低下したり、硬化性、接着性等の
諸性能が低下するおそれがあるため好ましくない。
に用いられる(ハ)成分の有機ポリイソシアネートとし
ては、脂肪族、脂環式及び芳香族ポリイソシアネートが
挙げられ、具体的には、2,4−トリレンジイソシアネ
ート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチル
キシリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネートエステル、1,4−シクロへキシレンジ
イソシアネート、4,4' −ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート、3,3' −ジメトキシ−4,4' −ビ
フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられ
る。
(ロ)成分或いは後述の(ニ)成分を使用するときには
これを合せたアミン化合物のNH2 基1個に対し、
(ハ)成分のNCO基が好ましくは0.1〜2個、更に
好ましくは0.5〜1個となる量である。0.1個未満
の使用では、得られるエポキシ樹脂組成物の保存安定性
が低下するおそれがあり、2個よりも多く使用した場合
には、エポキシ樹脂組成物の保存安定性を低下させると
共に硬化性、接着性に悪影響を与えるおそれがあるため
好ましくない。
る際には、(イ)成分以外の(ニ)アミン化合物を使用
することができる。該アミン化合物としては、例えば、
ベンジルアミン、シクロヘキシルアミン等のモノアミン
類;ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、1,2−ジアミノシクロヘ
キサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシクロヘ
キサン、イソホロンジアミン、m−キシリレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン、ピペラジン等のポリアミン類等が挙げられる。
に対し、好ましくは5モル以下、更に好ましくは3モル
以下である。5モルを越えて用いた場合には、得られる
エポキシ樹脂組成物の保存安定性を低下させるおそれが
あるため好ましくない。
る際には、(ホ)エポキシ化合物を使用してエポキシ付
加変性することができる。これらエポキシ化合物として
は、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF等の
ポリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグ
リシジルオルトトルイジン等の前記のポリエポキシ化合
物;フェニルグリシジルエーテル、メチルフェニルグリ
シジルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテル等
のモノエポキシ化合物が挙げられる。
成分或いは(ニ)成分を使用するときにはこれを合せた
アミン化合物のNH2 基1個に対し、(ホ)成分のエポ
キシ基が好ましくは0.9個以下、更に好ましくは0.
01〜0.5個となる量である。0.9個より多く使用
した場合には、得られるエポキシ樹脂組成物の硬化性が
低下するおそれがあるため好ましくない。
〜(ハ)成分、(ニ)成分を使用する場合には該(ニ)
成分を一括して反応させることもできるし、(イ)成分
と(ハ)成分、(ロ)成分と(ハ)成分、(ニ)成分を
使用する場合には該(ニ)成分と(ハ)成分を別々に反
応させることもできる。これらの反応は通常、有機溶媒
中で常温から200℃、好ましくは50〜150℃の温
度範囲に加熱して製造することができる。また、(ホ)
成分を使用する場合には、上記アミン化合物に予め付加
したものを上記反応に使用することもできるし、一括し
て反応させることもできるし、上記反応後に得られたア
ミン化合物に付加することもできる。
ては、例えば、メチルエチルケトン、メチルアミルケト
ン、ジエチルケトン、アセトン、メチルイソプロピルケ
トン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、シクロヘキサノン等のケトン類;テトラヒドロフ
ラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシ
エタン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル等
のエステル類;プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート等のエーテルエステル類;イソ−又はn−
ブタノール、イソ−又はn−プロパノール、アミルアル
コール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素;テレピン油、D−リモネン、ピ
ネン等のテルペン系炭化水素油;ミネラルスピリット、
スワゾール#310(コスモ松山石油(株))、ソルベ
ッソ#100(エクソン化学(株))等のパラフィン系
溶剤;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロロエチレ
ン、塩化メチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素;クロ
ロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素;アニリン、
トリエチルアミン、ピリジン、ジオキサン、酢酸、アセ
トニトリル、二硫化炭素等が挙げられる。
シ化合物と(B)成分の硬化剤組成物との使用量の比
は、(A)ポリエポキシ化合物100重量部に対し、
(B)硬化剤組成物が好ましくは0.1〜200重量
部、更に好ましくは1〜100重量部である。(B)成
分が0.1重量部未満であると、得られるエポキシ樹脂
組成物の硬化性が得られないおそれがあり、200重量
部を越えた場合には硬化物物性が低下するおそれがある
め好ましくない。
(B)成分の硬化剤組成物とともに、通常公知のエポキ
シ樹脂用硬化剤を併用することができる。そのような硬
化剤としては、前記(ニ)成分として例示したポリアミ
ン類、或いはこれらと、フェニルグリシジルエーテル、
ブチルグリシジルエーテル、ビスフェノールA−ジグリ
シジルエーテル、ビスフェノールF−ジグリシジルエー
テル等のグリシジルエーテル類又はカルボン酸のグリシ
ジルエステル類等の各種エポキシ樹脂とを常法によって
反応させることによって製造されるポリエポキシ付加変
性物;これらの有機ポリアミン類と、フタル酸、イソフ
タル酸、ダイマー酸等のカルボン酸類とを常法によって
反応させることによって製造されるアミド化変性物;こ
れらのポリアミン類とホルムアルデヒド等のアルデヒド
類及びフェノール、クレゾール、キシレノール、第三ブ
チルフェノール、レゾルシン等の核に少なくとも一個の
アルデヒド化反応性場所を有するフェノール類とを常法
によって反応させることによって製造されるマンニッヒ
化変性物等が挙げられる。また、ジシアンジアミド、メ
ラミン、グアナミン、酸無水物、ジカルボン酸ジヒドラ
ジド類、イミダゾール類等の潜在性硬化剤も使用でき
る。
を塗料又は接着剤として用いる場合には、通常、取り扱
いを容易にするために溶剤が配合される。これらの溶剤
としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルアミル
ケトン、ジエチルケトン、アセトン、メチルイソプロピ
ルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、シクロヘキサノン等のケトン類;テトラヒド
ロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエト
キシエタン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチ
ル等のエステル類;プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート等のエーテルエステル類;イソ−又は
n−ブタノール、イソ−又はn−プロパノール、アミル
アルコール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素;テレピン油、D−リモネ
ン、ピネン等のテルペン系炭化水素油;ミネラルスピリ
ット、スワゾール#310(丸善石油化学(株))、ソ
ルベッソ#100(エクソン化学(株))等のパラフィ
ン系溶剤;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロロエチ
レン、塩化メチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素;ク
ロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素;アニリ
ン、トリエチルアミン、ピリジン、ジオキサン、酢酸、
アセトニトリル、二硫化炭素等が挙げられる。
には、必要に応じて、硬化触媒;モノグリシジルエーテ
ル類、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ベ
ンジルアルコール、コールタール等の反応性又は非反応
性の希釈剤(可塑剤);ガラス繊維、炭素繊維、セルロ
ース、ケイ砂、セメント、カオリン、クレー、水酸化ア
ルミニウム、ベントナイト、タルク、シリカ、微粉末シ
リカ、二酸化チタン、カーボンブラック、グラファイ
ト、酸化鉄、瀝青物質等の充填剤若しくは顔料;増粘
剤;チキソトロピック剤;難燃剤;消泡剤;防錆剤;コ
ロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等の常用の添加物
を添加してもよく、更に、キシレン樹脂、石油樹脂等の
粘着性の樹脂類を併用することもできる。
えば、コンクリート、セメントモルタル、各種金属、皮
革、ガラス、ゴム、プラスチック、木、布、紙等に対す
る塗料或いは接着剤;包装用粘着テープ、粘着ラベル、
冷凍食品ラベル、リムーバルラベル、POSラベル、粘
着壁紙、粘着床材の粘着剤;アート紙、軽量コート紙、
キャストコート紙、塗工板紙、カーボンレス複写機、含
浸紙等の加工紙;天然繊維、合成繊維、ガラス繊維、炭
素繊維、金属繊維等の収束剤、ほつれ防止剤、加工剤等
の繊維処理剤;シーリング材、セメント混和剤、防水材
等の建築材料等の広範な用途に使用することができる
が、特に、各種基材への塗料、接着剤として好適に用い
られる。
シ樹脂組成物を更に詳細に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
物) イソブタノール162.5g、キシレン162.5g、
N,N−ジメチルアミノプロピルアミン204g(2モ
ル)、アジピン酸ジヒドラジド87g(0.5モル)及
びイソホロンジアミン85g(0.5モル)を仕込み、
60〜70℃で30分間混合攪拌する。そこにイソホロ
ンジイソシアネート67重量%キシレン溶液666g
(2モル)を滴下した。滴下終了後昇温して140〜1
50℃で2時間還流熟成を行い、IRでイソシアネート
の吸収である2250cm-1の吸収が消えたことを確認
し、200℃まで昇温して2時間常圧脱溶剤を行い、更
に190〜200℃、50〜60mmHgで1時間減圧
脱溶剤を行って淡白色の固形物を得た。
例1に使用する硬化剤組成物) 表1〜表3に示す各成分を用い、製造例1に準じて硬化
剤組成物を製造した。
組成物) イソブタノール162.5g、キシレン162.5g、
N,N−ジメチルアミノプロピルアミン204g(2モ
ル)、アジピン酸ジヒドラジド87g(0.5モル)及
びイソホロンジアミン85g(0.5モル)を仕込み、
60〜70℃で30分間混合攪拌する。そこにイソホロ
ンジイソシアネート67重量%キシレン溶液666g
(2モル)を滴下した。滴下終了後昇温して140〜1
50℃で2時間還流熟成を行い、IRでイソシアネート
の吸収である2250cm-1の吸収が消えたことを確認
し、ヘキサメチレンジアミン116g(1モル)、ジメ
チルアミノプロピルアミン204g(2モル)を仕込
み、120℃で30分混合攪拌した。そこへジグリシジ
ルトルイジンを540g(2モル)を徐々に滴下した。
滴下後、140〜150℃で2時間還流熟成した。更
に、200℃まで昇温して2時間常圧脱溶剤を行い、更
に190〜200℃、50〜60mmHgで1時間減圧
脱溶剤を行って淡白色の固形樹脂を得た。
用する硬化剤組成物) 表2に示す各成分を用い、製造例12に準じて硬化剤組
成物を製造した。
組成物) イソブタノール162.5g、キシレン162.5g、
N,N−ジメチルアミノプロピルアミン408g(4モ
ル)、アジピン酸ジヒドラジド174g(1モル)及び
イソホロンジアミン170g(1モル)を仕込み、60
〜70℃で30分間混合攪拌する。そこへジグリシジル
トルイジン486g(1.8モル)及びテトラグリシジ
ルメタキシレンジアミン40g(0.1モル)を順に滴
下して、2時間還流熟成した。そこにイソホロンジイソ
シアネート67重量%キシレン溶液666g(2モル)
を滴下した。滴下終了後昇温して140〜150℃で2
時間還流熟成を行い、IRでイソシアネートの吸収であ
る2250cm-1の吸収が消えたことを確認し、200
℃まで昇温して2時間常圧脱溶剤を行い、更に190〜
200℃、50〜60mmHgで1時間減圧脱溶剤を行
って淡白色の固形物を得た。
較例2に使用する硬化剤組成物) 表3に示す各成分を用い、製造例16に準じて硬化剤組
成物を製造した。
ビスフェノールF型エポキシ樹脂)と上記製造例1〜2
0で製造した硬化剤組成物とを100/20(重量比)
で混合して、硬化性エポキシ樹脂組成物とした。得られ
た硬化性エポキシ樹脂組成物について、下記の各試験を
実施した。
本ロールに掛けたものをゲル化試験機で行った。ゲル化
時間の判定は、糸を引かなくなった時間とした。
本ロールに掛けたものを25℃で3時間放置後の25℃
における粘度を初期粘度として、その後40℃に放置し
てその経時の粘度を測定した。
3本ロールに掛けたものを用いて、日本テストパネル製
の軟鋼鈑SPCC−SD(1.6mm×25mm×10
0mm)をのりしろ25mm×10mmとして張り合わ
せて150℃で1時間加熱して接着したものを23℃で
テストスピード50mm/minでせん断力を測定し
た。
を3本ロールに掛けたものを用いて、日本テストパネル
製の軟鋼鈑SPCC−SD(1.6mm×25mm×1
00mm)をのりしろ25mm×10mmとして張り合
わせて150℃で1時間加熱して接着したものを23℃
でテストスピード200mm/minでT−型剥離強度
を測定した。
本ロールに掛けたものを用いて、メルティングポインタ
ー(メイホー社製)によって軟化点を測定した。
物を3本ロールに掛けたものを用いて、示差熱計(セイ
コー電子製)によってガラス転移を測定した。測定条件
は、150℃まで100℃/minで昇温し、150℃
で1時間保持したものを100℃/minで冷却し、5
0℃まで冷却したら5℃/minで200℃まで昇温し
た。このときの変曲点からガラス転移点を求めた。
キシ化合物とN,N−ジアルキルアミノアルキルアミ
ン、ジカルボン酸ジヒドラジド及び有機ポリイソシアネ
ートを反応させて得られる硬化剤組成物を含有してなる
エポキシ樹脂組成物(実施例1〜18)は、一液硬化シ
ステムで保存安定性に優れ、且つ硬化速度が速く、得ら
れる硬化物の物性にも優れたものである。これらの成分
に更に他のアミン化合物或いはエポキシ化合物を使用す
ることでこれらのバランスを調整することができる。
ルキルアミン、イソホロンジアミン等の汎用のポリアミ
ン及び有機ポリイソシアネートを反応させて得られる硬
化剤組成物を使用した場合(比較例1及び2)には、硬
化性は優れたものが得られるが、保存安定性が極めて悪
いものしかえられない。
系での硬化が可能で、保存安定性に優れ、且つ、硬化
性、接着性、硬化物物性等に優れたものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)ポリエポキシ化合物及び(B)
(イ)下記〔化1〕の一般式(I)で表されるアミン化
合物、(ロ)ジカルボン酸ジヒドラジド及び(ハ)有機
ポリイソシアネートを反応させてなる硬化剤組成物を含
有する一成分系加熱硬化性エポキシ樹脂組成物。 【化1】 - 【請求項2】 (A)ポリエポキシ化合物及び(B)
(イ)上記一般式(I)で表されるアミン化合物、
(ロ)ジカルボン酸ジヒドラジド、(ハ)有機ポリイソ
シアネート及び(ニ)(イ)以外のアミン化合物を反応
させてなる硬化剤組成物を含有する一成分系加熱硬化性
エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】 (A)ポリエポキシ化合物及び(B)
(イ)上記一般式(I)で表されるアミン化合物、
(ロ)ジカルボン酸ジヒドラジド、(ハ)有機ポリイソ
シアネート及び(ホ)エポキシ化合物を反応させてなる
硬化剤組成物を含有する一成分系加熱硬化性エポキシ樹
脂組成物。 - 【請求項4】 (A)ポリエポキシ化合物及び(B)
(イ)上記一般式(I)で表されるアミン化合物、
(ロ)ジカルボン酸ジヒドラジド、(ハ)有機ポリイソ
シアネート、(ニ)(イ)以外のアミン化合物及び
(ホ)エポキシ化合物を反応させてなる硬化剤組成物を
含有する一成分系加熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
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