JP2000177518A - 車両用側面衝突対応パッド構造 - Google Patents
車両用側面衝突対応パッド構造Info
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- JP2000177518A JP2000177518A JP10358191A JP35819198A JP2000177518A JP 2000177518 A JP2000177518 A JP 2000177518A JP 10358191 A JP10358191 A JP 10358191A JP 35819198 A JP35819198 A JP 35819198A JP 2000177518 A JP2000177518 A JP 2000177518A
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- JP
- Japan
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- pad
- vehicle
- pad structure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両用側面衝突対応パッドをブロー成形する
金型を簡素化すると共に、軽量で、ドア本体への取り付
けも容易に行うことができるパッドの構造とする。 【解決手段】 側面衝突対応パッド11は、車両のドア
本体の内部に取り付けられることにより側面衝突時の衝
撃エネルギを緩和する。パッド11の全体を合成樹脂の
ブロー成形によって成形すると共に、パッド11を中空
の袋状とする。簡単な袋状のため金型を簡素化でき、中
空のため軽量で、ドア本体への取り付けを簡単に行うこ
とができる。
金型を簡素化すると共に、軽量で、ドア本体への取り付
けも容易に行うことができるパッドの構造とする。 【解決手段】 側面衝突対応パッド11は、車両のドア
本体の内部に取り付けられることにより側面衝突時の衝
撃エネルギを緩和する。パッド11の全体を合成樹脂の
ブロー成形によって成形すると共に、パッド11を中空
の袋状とする。簡単な袋状のため金型を簡素化でき、中
空のため軽量で、ドア本体への取り付けを簡単に行うこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
のドア本体内部に取り付けられて側面衝突時の衝撃エネ
ルギを緩和するパッド構造に関する。
のドア本体内部に取り付けられて側面衝突時の衝撃エネ
ルギを緩和するパッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9乃至図11は、側面衝突時の衝撃エ
ネルギを緩和するために従来より用いられているパッド
を装着したドア本体を示す。ドアインナパネル2及びド
アアウタパネル3よりなるドア本体1の前記ドアインナ
パネル2側にドアトリム4が配設され、該ドアトリム4
の所要部位に、パッド5が配されている。該パッド5
は、図11に示すように、複数のリブ6が縦横方向に連
続して形成されており、リブ6、6の間が、空洞部7と
なっている。このパッド5は、ポリプロピレンなどの発
泡樹脂によって全体が成形されるものである。
ネルギを緩和するために従来より用いられているパッド
を装着したドア本体を示す。ドアインナパネル2及びド
アアウタパネル3よりなるドア本体1の前記ドアインナ
パネル2側にドアトリム4が配設され、該ドアトリム4
の所要部位に、パッド5が配されている。該パッド5
は、図11に示すように、複数のリブ6が縦横方向に連
続して形成されており、リブ6、6の間が、空洞部7と
なっている。このパッド5は、ポリプロピレンなどの発
泡樹脂によって全体が成形されるものである。
【0003】図12に示すパッド8は、中実のクッショ
ン部9を段部10を介して段状に形成されてなるもので
あり、全体が硬質ウレタン樹脂によって成形されてい
る。
ン部9を段部10を介して段状に形成されてなるもので
あり、全体が硬質ウレタン樹脂によって成形されてい
る。
【0004】これらのパッド5、8は、前記したよう
に、車両のドア本体1内に固定されて側面衝突時の衝撃
エネルギを緩和するものであり、図11のパッド5は、
空洞部3がドア本体1のドアアウタパネル3及びドアイ
ンナパネル2に向くように配置される。これにより、パ
ッド5は、リブ6が倒れたり、パッド5の形状が破壊さ
れることにより、側面衝突時の衝撃エネルギを吸収して
緩和する。
に、車両のドア本体1内に固定されて側面衝突時の衝撃
エネルギを緩和するものであり、図11のパッド5は、
空洞部3がドア本体1のドアアウタパネル3及びドアイ
ンナパネル2に向くように配置される。これにより、パ
ッド5は、リブ6が倒れたり、パッド5の形状が破壊さ
れることにより、側面衝突時の衝撃エネルギを吸収して
緩和する。
【0005】一方、図12のパッド8は、クッション部
9の積層方向がドアアウタパネル3及びドアインナパネ
ル2に向くように配置される。このパッド8は、発泡セ
ルが崩れることによって側面衝突時の衝撃エネルギを吸
収するものであり、このため、発泡倍率を調整すること
により、発泡セルの強度を衝撃エネルギに合うように調
整している。
9の積層方向がドアアウタパネル3及びドアインナパネ
ル2に向くように配置される。このパッド8は、発泡セ
ルが崩れることによって側面衝突時の衝撃エネルギを吸
収するものであり、このため、発泡倍率を調整すること
により、発泡セルの強度を衝撃エネルギに合うように調
整している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すパッド5は、複数のリブ6、6、・・が縦横方向
に設けられた複雑な形状のため、成形に用いる金型が複
雑となり、金型の成形が面倒であると共に、高価となっ
ている。
に示すパッド5は、複数のリブ6、6、・・が縦横方向
に設けられた複雑な形状のため、成形に用いる金型が複
雑となり、金型の成形が面倒であると共に、高価となっ
ている。
【0007】一方、図12に示すパッド8は、中実のた
め重量が大きくなっている。又、全体がブロック状とな
っているため、ドア本体1内への取り付けが難しい問題
を有している。
め重量が大きくなっている。又、全体がブロック状とな
っているため、ドア本体1内への取り付けが難しい問題
を有している。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、金型を簡素化できると共に簡
単に成形でき、しかも、軽量で、ドア本体への取り付け
も容易に行うことが可能な車両用側面衝突対応パッド構
造を提供することを目的とする。
してなされたものであり、金型を簡素化できると共に簡
単に成形でき、しかも、軽量で、ドア本体への取り付け
も容易に行うことが可能な車両用側面衝突対応パッド構
造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、車両のドア本体の内部に取り付
けられ、側面衝突時の衝撃エネルギを緩和するパッドに
おいて、全体が合成樹脂のブロー成形によって中空の袋
状に成形されていることを特徴とする。
め、請求項1の発明は、車両のドア本体の内部に取り付
けられ、側面衝突時の衝撃エネルギを緩和するパッドに
おいて、全体が合成樹脂のブロー成形によって中空の袋
状に成形されていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の車両用
側面衝突対応パッド構造であって、前記側面衝突時の衝
撃エネルギが集中する応力集中部が前記衝撃エネルギの
作用方向と略90°の角度を有して設けられていること
を特徴とする。
側面衝突対応パッド構造であって、前記側面衝突時の衝
撃エネルギが集中する応力集中部が前記衝撃エネルギの
作用方向と略90°の角度を有して設けられていること
を特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項2記載の車両用
側面衝突対応パッド構造であって、前記応力集中部は、
ブロー成形時のパーティングライン上に設けられている
ことを特徴とする。
側面衝突対応パッド構造であって、前記応力集中部は、
ブロー成形時のパーティングライン上に設けられている
ことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の車両用側面衝突対応パッド構造であって、前
記ドア本体内への取り付けを行うための平坦状の取付部
が袋状の領域内に形成されていることを特徴とする。
かに記載の車両用側面衝突対応パッド構造であって、前
記ドア本体内への取り付けを行うための平坦状の取付部
が袋状の領域内に形成されていることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の車両用側面衝突対応パッド構造であって、前
記袋状の領域内に厚さ方向に窪む凹部が形成されている
ことを特徴とする。
かに記載の車両用側面衝突対応パッド構造であって、前
記袋状の領域内に厚さ方向に窪む凹部が形成されている
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明では、全体が中空の袋状
となっているため、軽量であり、取り扱い性が向上す
る。又、袋状で形状が簡単のため、ブロー成形によって
簡単に成形することができると共に、金型も簡単の構造
となり、その成形が容易で、安価に製造することも可能
となる。
となっているため、軽量であり、取り扱い性が向上す
る。又、袋状で形状が簡単のため、ブロー成形によって
簡単に成形することができると共に、金型も簡単の構造
となり、その成形が容易で、安価に製造することも可能
となる。
【0015】請求項2の発明では、側面衝突の衝撃エネ
ルギで応力集中部から亀裂が生じて袋状の全体が破裂す
る。この破裂によって側面衝突時の衝撃エネルギを吸収
するため、衝撃エネルギを確実に緩和することができ
る。
ルギで応力集中部から亀裂が生じて袋状の全体が破裂す
る。この破裂によって側面衝突時の衝撃エネルギを吸収
するため、衝撃エネルギを確実に緩和することができ
る。
【0016】請求項3の発明では、応力集中部をブロー
成形時のパーティングライン上に設けるため、成形と同
時に応力集中部を形成でき、その形成が簡単となる。
成形時のパーティングライン上に設けるため、成形と同
時に応力集中部を形成でき、その形成が簡単となる。
【0017】請求項4の発明では、平坦状の取付部にフ
ックを取り付けたり、ドアトリムから延びる脚などを溶
着することができるため、ドア本体への取り付けを簡単
に行うことができる。
ックを取り付けたり、ドアトリムから延びる脚などを溶
着することができるため、ドア本体への取り付けを簡単
に行うことができる。
【0018】請求項5の発明では、凹部形成部分に撓み
弾性が付与されるため、パッドが厚さ方向に撓むことが
でき、反力を調整することができる。このため、広範囲
の衝撃エネルギを吸収することができる。
弾性が付与されるため、パッドが厚さ方向に撓むことが
でき、反力を調整することができる。このため、広範囲
の衝撃エネルギを吸収することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態のパ
ッド11の全体を示す斜視図、図2及び図3は、図1に
おけるA−A線及びB−B線における断面図、図4は、
図3のC部拡大断面図である。
ッド11の全体を示す斜視図、図2及び図3は、図1に
おけるA−A線及びB−B線における断面図、図4は、
図3のC部拡大断面図である。
【0020】パッド11は、図1に示すように、矩形状
の大ブロック部12に矩形状の小ブロック部13が段積
みされた外形となっているが、大ブロック部12及び小
ブロック部13は、図2に示すように、内部が連通状態
となっている。このため、パッド11の全体は、中空の
袋状となっている。パッド11の外形は、パッド11が
装着される車両のドア本体1のドアインナパネル2とド
アアウタパネル3(図9、図10参照、以下同じ)との
内部空間に合わせて形成されるものであり、従って、図
示する形状に限定されるものではない。
の大ブロック部12に矩形状の小ブロック部13が段積
みされた外形となっているが、大ブロック部12及び小
ブロック部13は、図2に示すように、内部が連通状態
となっている。このため、パッド11の全体は、中空の
袋状となっている。パッド11の外形は、パッド11が
装着される車両のドア本体1のドアインナパネル2とド
アアウタパネル3(図9、図10参照、以下同じ)との
内部空間に合わせて形成されるものであり、従って、図
示する形状に限定されるものではない。
【0021】前記パッド11は、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン樹脂やナイロンなどのポリアミド樹脂、
その他の合成樹脂のブロー成形によって所定の厚さTと
なるように成形される。図2〜図4において、P/Lで
示す部分は、ブロー成形の際のパーティングラインであ
る。このように合成樹脂材をブロー成形して中空状とし
たパッド11は、その成形が簡単であると共に、成形に
用いる金型も簡単な構造とすることができ、金型を安価
とすることができる。又、中空のため、パッド11が軽
量となり、その取り扱い性も向上する。
ポリオレフィン樹脂やナイロンなどのポリアミド樹脂、
その他の合成樹脂のブロー成形によって所定の厚さTと
なるように成形される。図2〜図4において、P/Lで
示す部分は、ブロー成形の際のパーティングラインであ
る。このように合成樹脂材をブロー成形して中空状とし
たパッド11は、その成形が簡単であると共に、成形に
用いる金型も簡単な構造とすることができ、金型を安価
とすることができる。又、中空のため、パッド11が軽
量となり、その取り扱い性も向上する。
【0022】パッド11のブロー成形にあっては、大ブ
ロック部12の一部(上部)にリップ部14が突出状に
形成される。このリップ部14は、パーティングライン
(P/L)に沿った位置に形成されるものである。パッ
ド11は、このリップ部14が側面衝突時の衝撃エネル
ギFの入力方向に対し、略90°の角度となるように、
すなわち衝撃エネルギF(図1参照)の方向と直交する
方向となるように、ドア本体1内に装着される。リップ
部14は、内部が中空となっているが、その容積V2が
大ブロック部12及び小ブロック部13を合計した容積
V1に比べて小さくなっている。なお、この実施形態で
は、側面衝突時の衝撃エネルギFは、小ブロック部13
に作用するように、パッド11がドア本体1内に装着さ
れるものである。
ロック部12の一部(上部)にリップ部14が突出状に
形成される。このリップ部14は、パーティングライン
(P/L)に沿った位置に形成されるものである。パッ
ド11は、このリップ部14が側面衝突時の衝撃エネル
ギFの入力方向に対し、略90°の角度となるように、
すなわち衝撃エネルギF(図1参照)の方向と直交する
方向となるように、ドア本体1内に装着される。リップ
部14は、内部が中空となっているが、その容積V2が
大ブロック部12及び小ブロック部13を合計した容積
V1に比べて小さくなっている。なお、この実施形態で
は、側面衝突時の衝撃エネルギFは、小ブロック部13
に作用するように、パッド11がドア本体1内に装着さ
れるものである。
【0023】このようなリップ部14を形成したパッド
11は、その破裂強度がV1:V2及びパッド11の厚
さTによって決定され、V1<<V2となるようにリッ
プ部14を形成することにより、側面衝突の衝撃エネル
ギFが作用すると、リップ部14内に過度の空気が流れ
込んでパッド14内の空気抵抗が過大となって、リップ
部14におけるパーティングライン(P/L)との交差
点(応力集中部15)に応力が集中する。このため、リ
ップ部14の応力集中部15に亀裂が生じて破裂を開始
し、パッド11の全体が破裂する。これにより、側面衝
突時の衝撃エネルギFを確実の吸収して緩和することが
できる。
11は、その破裂強度がV1:V2及びパッド11の厚
さTによって決定され、V1<<V2となるようにリッ
プ部14を形成することにより、側面衝突の衝撃エネル
ギFが作用すると、リップ部14内に過度の空気が流れ
込んでパッド14内の空気抵抗が過大となって、リップ
部14におけるパーティングライン(P/L)との交差
点(応力集中部15)に応力が集中する。このため、リ
ップ部14の応力集中部15に亀裂が生じて破裂を開始
し、パッド11の全体が破裂する。これにより、側面衝
突時の衝撃エネルギFを確実の吸収して緩和することが
できる。
【0024】図5及び図6は、本発明の別の実施形態を
示す。この実施形態では、パッド11が単純な矩形の袋
状外形となっている本体部16と、本体部16と内部が
連通するように本体部16の上部から突出するように一
体成形されたリップ部14とを備えている。リップ部1
4は、側面衝突があると、上述した実施形態と同様に、
亀裂を生じ、パッド11の全体を破裂させるように作用
する。
示す。この実施形態では、パッド11が単純な矩形の袋
状外形となっている本体部16と、本体部16と内部が
連通するように本体部16の上部から突出するように一
体成形されたリップ部14とを備えている。リップ部1
4は、側面衝突があると、上述した実施形態と同様に、
亀裂を生じ、パッド11の全体を破裂させるように作用
する。
【0025】この実施形態では、本体部16の領域内に
取付部17が形成されている。取付部17は、袋状の本
体部16の一部を厚さ方向に円形状で窪ませることによ
り形成されており、これにより取付部17の全体は、平
坦状となっている。この取付部17の中央部分には、取
付用孔18が開口されており、この取付用孔18を介し
てパッド11がドア本体1に装着される。
取付部17が形成されている。取付部17は、袋状の本
体部16の一部を厚さ方向に円形状で窪ませることによ
り形成されており、これにより取付部17の全体は、平
坦状となっている。この取付部17の中央部分には、取
付用孔18が開口されており、この取付用孔18を介し
てパッド11がドア本体1に装着される。
【0026】図6は、パッド11の取付構造を示し、
(a)は、ドア本体1に装着されたドアトリム4の裏面
からドア本体1のドアインナパネル2を挿通してドア本
体1内に突出した係合爪19が、前記取付用孔18を貫
通して係合しており、この係合によってパッド11がド
ア本体の定位置に固定される。
(a)は、ドア本体1に装着されたドアトリム4の裏面
からドア本体1のドアインナパネル2を挿通してドア本
体1内に突出した係合爪19が、前記取付用孔18を貫
通して係合しており、この係合によってパッド11がド
ア本体の定位置に固定される。
【0027】又、図6(b)は、取付用孔18にボルト
20が貫通してドアトリム4の突起部4aに螺合するも
のであり、この螺合によってパッド11をドア本体1の
定位置に固定することができる。
20が貫通してドアトリム4の突起部4aに螺合するも
のであり、この螺合によってパッド11をドア本体1の
定位置に固定することができる。
【0028】このような実施形態では、取付部17を使
用することによって、パッド11をドア本体1に機械的
に取り付けることができる。このため、ホットメルト型
接着剤などの接着剤を用いてパッド11をドア本体1に
固定する面倒な作業が不要となり、その取り付けを簡単
に行うことができると共に、ドア本体1の定位置への固
定を確実に行うことができる。又、取付部17が平坦状
のため、パッド11に対して簡単に形成することがで
き、パッド11をブロー成形する金型も簡単な構造とす
ることができる。
用することによって、パッド11をドア本体1に機械的
に取り付けることができる。このため、ホットメルト型
接着剤などの接着剤を用いてパッド11をドア本体1に
固定する面倒な作業が不要となり、その取り付けを簡単
に行うことができると共に、ドア本体1の定位置への固
定を確実に行うことができる。又、取付部17が平坦状
のため、パッド11に対して簡単に形成することがで
き、パッド11をブロー成形する金型も簡単な構造とす
ることができる。
【0029】図7及び図8は、本発明のさらに別の実施
形態を示す。この実施形態においても、図5と同様に、
単純な矩形の袋状の外形に成形された本体部16と、本
体部16に内部が連通するように本体部16から突出し
たリップ部14とを備えることによってパッド11が形
成されることは同じである。
形態を示す。この実施形態においても、図5と同様に、
単純な矩形の袋状の外形に成形された本体部16と、本
体部16に内部が連通するように本体部16から突出し
たリップ部14とを備えることによってパッド11が形
成されることは同じである。
【0030】この実施形態では、本体部16の領域内に
おける略中央部分に縦方向に沿った複数の凹部23が形
成されている。凹部23は、本体部16を厚さ方向に窪
ませることにより形成されるものである。
おける略中央部分に縦方向に沿った複数の凹部23が形
成されている。凹部23は、本体部16を厚さ方向に窪
ませることにより形成されるものである。
【0031】かかる凹部23を形成することによって、
パッド11の全体に撓み弾性が付与される。このため、
側面衝突による衝撃エネルギが作用すると、パッド11
は、図8の鎖線で示すように、厚さ方向に撓むことがで
きる。この撓みよって、反力を調整することができ、広
範囲の衝撃エネルギを吸収することができる。又、この
実施形態においても、凹部23が単純な形状のため、パ
ッド11をブロー成形する金型を簡単な構造とすること
ができるものである。
パッド11の全体に撓み弾性が付与される。このため、
側面衝突による衝撃エネルギが作用すると、パッド11
は、図8の鎖線で示すように、厚さ方向に撓むことがで
きる。この撓みよって、反力を調整することができ、広
範囲の衝撃エネルギを吸収することができる。又、この
実施形態においても、凹部23が単純な形状のため、パ
ッド11をブロー成形する金型を簡単な構造とすること
ができるものである。
【図1】本発明の一実施形態のパッドの斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】応力集中部を示す図3のC部拡大断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の別の実施形態のパッドの正面図であ
る。
る。
【図6】(a)及び(b)は、図5のD−D線にかかる
実施形態の固定構造を示す断面図である。
実施形態の固定構造を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施形態のパッドの正面図
である。
である。
【図8】図7のE−E線にかかる実施形態の作用を示す
断面図である。
断面図である。
【図9】従来のドア本体を室内側から見た正面図であ
る。
る。
【図10】図9のF−F線にかかる断面図である。
【図11】図10のパッドを示す斜視図である。
【図12】図11に示したのとは別の従来のパッドを示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 ドア本体 5、11 パッド 15 応力集中部 17 取付部 23 凹部 P/L パーティングライン
Claims (5)
- 【請求項1】 車両のドア本体の内部に取り付けられ、
側面衝突時の衝撃エネルギを緩和するパッドにおいて、 全体が合成樹脂のブロー成形によって中空の袋状に成形
されていることを特徴とする車両用側面衝突対応パッド
構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用側面衝突対応パッ
ド構造であって、 前記側面衝突時の衝撃エネルギが集中する応力集中部
が、前記衝撃エネルギの作用方向と略90°の角度を有
して設けられていることを特徴とする車両用側面衝突対
応パッド構造。 - 【請求項3】 請求項2記載の車両用側面衝突対応パッ
ド構造であって、 前記応力集中部は、ブロー成形時のパーティングライン
上に設けられていることを特徴とする車両用側面衝突対
応パッド構造。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
側面衝突対応パッド構造であって、 前記ドア本体内への取り付けを行うための平坦状の取付
部が、袋状の領域内に形成されていることを特徴とする
車両用側面衝突対応パッド構造。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用
側面衝突対応パッド構造であって、 前記袋状の領域内に、厚さ方向に窪む凹部が形成されて
いることを特徴とする車両用側面衝突対応パッド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10358191A JP2000177518A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 車両用側面衝突対応パッド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10358191A JP2000177518A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 車両用側面衝突対応パッド構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000177518A true JP2000177518A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18458009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10358191A Pending JP2000177518A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 車両用側面衝突対応パッド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000177518A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6698819B1 (en) | 2002-12-10 | 2004-03-02 | Lear Corporation | Pneumatic pressure molded impact countermeasure |
EP1557583A1 (en) * | 2002-10-31 | 2005-07-27 | Kyoraku Co., Ltd. | Shock absorber for vehicle |
WO2006036030A1 (ja) | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Kyoraku Co., Ltd. | 車両用衝撃吸収体 |
JP2009161028A (ja) * | 2007-12-31 | 2009-07-23 | Kyoraku Co Ltd | 車両用衝撃吸収体 |
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