JP2000176874A - 位置決めクランプ装置 - Google Patents

位置決めクランプ装置

Info

Publication number
JP2000176874A
JP2000176874A JP10355906A JP35590698A JP2000176874A JP 2000176874 A JP2000176874 A JP 2000176874A JP 10355906 A JP10355906 A JP 10355906A JP 35590698 A JP35590698 A JP 35590698A JP 2000176874 A JP2000176874 A JP 2000176874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
clamp device
cylinder body
lock
clamp arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10355906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3428473B2 (ja
Inventor
Akio Nakada
昭尾 中田
Masakazu Tezuka
昌和 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koganei Corp filed Critical Koganei Corp
Priority to JP35590698A priority Critical patent/JP3428473B2/ja
Publication of JP2000176874A publication Critical patent/JP2000176874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3428473B2 publication Critical patent/JP3428473B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ装置の軽量化を達成し、ロボットア
ームに取り付けることができるようにする。 【解決手段】 シリンダ本体12にはロケートピン14
とこれに形成されたスリット16内に収容されたクラン
プアーム15とが内蔵された筒状受け体11が取り付け
られている。クランプアーム15にはカムピン26に係
合するカム孔28が形成され、シリンダ本体12内には
クランプアーム15に連結された第1ピストン21が設
けられ、この第1ピストン21によってクランプアーム
15は開閉移動と前進後退移動することになる。シリン
ダ本体12内には、ロケートピン14がスリーブ32を
介して連結された第2ピストン31が設けられ、第1給
排ポート41と第2給排ポート42からの流体の供給に
よって、両方のピストン21,31が往復動するように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部材を所定の位置に
位置決め固定するために用いられる位置決め用クランプ
装置に関し、特に、工業用ロボットのロボットアームに
取り付けて自動車車体を構成するパネル材を位置決め固
定するクランプ装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体は複数のパネル材をスポット
溶接により接合することにより形成されており、スポッ
ト溶接を行う際には、自動車車体を構成する種々のパネ
ル材を位置決めして固定する必要がある。そのために、
パネル材を支持台などの固定台に固定する場合には、た
とえば、特開平9-192968号公報に開示されるような位置
決めクランプ装置が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなタイプのク
ランプ装置は、固定された支持台に取り付ける場合には
有効である。しかしながら、自動車車体を構成するパネ
ル材を位置決め固定するために、クランプ装置を産業用
ロボットのロボットアームに取り付けるようにし、車種
や車型が相違する複数の種類のパネル材を同一のクラン
プ装置によって位置決め固定する試みがなされている。
このようにロボットアームにクランプ装置を取り付ける
場合には、クランプ装置の重量を軽減することが、ロボ
ットアームの円滑な移動のために重要となる。
【0004】このため、前記公報に開示されたように、
ロケートピンを往復動するためのピストンとクランプア
ームを開閉作動するためのピストンとに別々の給排ポー
トから圧縮空気を供給するようにしたのでは、それぞれ
の給排ポートに連通させるホースの数が増加するだけで
なく、それぞれの給排ポートの切換を制御するために2
つの電磁弁を設ける必要があり、電磁弁を含めたクラン
プ装置の重量が増加してしまうのみならず、電磁弁やセ
ンサと制御部との間で信号を送受信するためのシーケン
サの入出力ポートつまりIOポートの点数が増加してし
まうという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、クランプ装置の軽量化を
達成し、さらにシーケンサのIOポートの点数を減少さ
せることにある。を達成することにある。
【0006】本発明の他の目的は、クランプ装置をロボ
ットアームに取り付けることができるようにすることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の位置決めクラン
プ装置は、被固定部材に形成された位置決め孔が嵌合す
るロケートピンを有する位置決めクランプ装置であっ
て、クランプアームとこのクランプアームを収容するス
リットが形成されたロケートピンとが組み込まれた筒状
受け体を有するシリンダ本体と、前記シリンダ本体内に
往復動自在に設けられ、前記クランプアームがピストン
ロッドを介して連結される第1ピストンと、前記クラン
プアームに形成されたカム孔に係合し、前記第1ピスト
ンの前進移動により前記クランプアームを前記スリット
内に退避移動させ、後退移動により前記クランプアーム
を前記スリットから突出させて前記筒状受け体とにより
前記被固定部材をクランプさせるカム部材と、前記シリ
ンダ本体内に隔壁を介して前記第1ピストンに隣接して
往復動自在に設けられ、前記ロケートピンがスリーブを
介して連結された第2ピストンと、前記シリンダ本体に
第1ピストン前進用室に連通して形成され、前記第1ピ
ストンが前進することにより第2ピストン後退用室に連
通する第1給排ポートと、前記シリンダ本体に第2ピス
トン前進用室に連通して形成され、前記第2ピストンが
前進することにより第1ピストン後退用室に連通する第
2給排ポートとを有することを特徴とする。
【0008】前記シリンダ本体を工業用ロボットのロボ
ットアームに取り付け、前記被固定部材に形成された任
意の位置の位置決め孔に前記ロケートピンを嵌合させる
ようにしても良い。
【0009】前記第1ピストンは、前記第1給排ポート
に前記第2ピストン後退用室を連通させる連通路を、前
記第1ピストンの前進により開放し、かつ後退により閉
塞する第1弁体を有し、前記第2ピストンは、前記第2
給排ポートを前記第1ピストン後退室に、前記第2ピス
トンの前進移動により開放し、かつ後退移動により閉塞
する第2弁体とを有している。
【0010】前記ピストンロッドに形成されたロック溝
に係合するロック部材を有するロックピストンを前記シ
リンダ本体に設け、前記ロックピストンにロック方向に
付与されたばね力に抗して前記ロックピストンを後退さ
せる圧力を付勢する開放流路を前記第1給排ポートに連
通して前記シリンダ本体に形成しても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施の形態である位置決
めクランプ装置を産業用ロボットに取り付けた状態を示
す図であり、このクランプ装置10は産業用ロボットR
のロボットアームAの先端に取り付けられ、自動車車体
を構成するパネル材Wを被固定部材として、これの位置
決め固定を行うために使用されている。このように、ク
ランプ装置10をロボットアームAの先端に取り付ける
ことによって、ロボットアームAを任意の位置に移動さ
せることができ、位置決め孔の位置が相違する複数種類
のパネル材Wに対して位置決め固定を行うことができ
る。
【0013】図2は図1に示されたクランプ装置10を
拡大して示す一部切り欠き正面図であり、このクランプ
装置10は筒状受け体11とシリンダ本体12とを有し
ており、筒状受け体11はパネル材Wが接触する受け面
13を有する第1の受け体11aと、これが取り付けら
れる第2の受け体11bとにより形成されている。
【0014】この筒状受け体11内には、ロケートピン
14と2つのクランプアーム15とが組み込まれるよう
になっており、ロケートピン14は、図4に示すよう
に、先端部がテーパー形状となったピン部14aと、大
径の基部14bとを有し、先端部は筒状受け体11から
突出している。ロケートピン14には、クランプアーム
15を収容するためのスリット16が両端部を残して長
手方向に延びて形成され、このスリット16は径方向に
開口している。図示する場合には、クランプアーム15
は2つ設けられているが、クランプアーム15を1つと
しても良い。
【0015】シリンダ本体12内のシリンダ室の軸方向
中央部には、隔壁17が固定されており、この隔壁17
とエンドカバー18との間には、第1ピストン21が往
復動自在に設けられている。この第1ピストン21に固
定されたピストンロッド22には連結ピン23によりク
ランプアーム15が連結されている。
【0016】したがって、第1ピストン21とエンドカ
バー18との間に形成された第1ピストン前進用室24
aに圧縮空気を供給して第1ピストン21を前進移動さ
せると、クランプアーム15は筒状受け体11の先端面
から突出移動することになる。一方、隔壁17と第1ピ
ストン21との間に形成された第1ピストン後退用室2
4bに圧縮空気を供給して第1ピストン21を後退移動
させると、クランプアーム15は筒状受け体11内に引
込み移動することになる。
【0017】連結ピン23は、図4に示すように、筒状
受け体11に形成された長孔25にその両端部が入り込
んでおり、ピストンロッド22の回転が阻止され、第1
ピストン21を往復動させると、連結ピン23の両端部
は長孔25に沿って摺動することになる。
【0018】この連結ピン23に平行となってカムピン
26が筒状受け体11に取り付けられており、このカム
ピン26の両端部は、図4に示すように筒状受け体11
に形成された取付孔27に嵌合するようになっている。
このカムピン26は、クランプアーム15に形成された
カム孔28を貫通しており、このカム孔28はストレー
ト部28aと傾斜部28bとを有し、2つのクランプア
ーム15の傾斜部28bは、図2に示すように、相互に
逆向きとなっている。したがって、図2に示すように、
第1ピストン21が前進した状態のもとでは、カムピン
26はカム孔28の傾斜部28bに入り込んでクランプ
アーム15の先端に設けられたクランプ爪15aはスリ
ット16内に入り込むことになる。一方、第1ピストン
21が後退移動すると、カム孔28のストレート部28
aにカムピン26が入り込んでクランプアーム15のク
ランプ爪15aは径方向外方に突出することになる。
【0019】シリンダ本体12の先端部に固定されたロ
ッドカバー29と、隔壁17との間には中空の第2ピス
トン31が軸方向に往復動自在に設けられており、この
第2ピストン31にねじ結合された円筒形状のスリーブ
32の先端にはロケートピン14がその基部14bの部
分で固定されている。図4に示すように、ロケートピン
14の基部14bには取付孔33が形成され、この取付
孔33に固定されるピンやねじ部材が入り込む取付孔3
4がスリーブ32に形成されている。
【0020】したがって、第2ピストン31と隔壁17
との間に形成された第2ピストン前進用室35aに圧縮
空気を供給して第2ピストン31を前進移動させると、
ロケートピン14は筒状受け体11の先端面から、図2
に示す状態よりもさらに前方に突出移動することにな
る。一方、ロッドカバー29と第2ピストン31との間
に形成された第2ピストン後退用室35bに圧縮空気を
供給して第2ピストン31を後退移動させると、ロケー
トピン14は図2に示す状態まで筒状受け体11内に引
込み移動することになる。なお、カムピン26の両端部
を筒状受け体11に固定させるために、カムピン26は
図4に示すように、スリーブ32に形成された長孔36
を貫通しており、第2ピストン31の往復動に際してス
リーブ32がカムピン26に干渉しないようになってい
る。
【0021】シリンダ本体12には第1ピストン前進用
室24aに連通させて第1給排ポート41が形成され、
第2ピストン前進用室35aに連通させて第2給排ポー
ト42が形成されている。これらの給排ポート41,4
2には、切換弁43の作動により空気圧源44からの圧
縮空気が供給されるようになっている。
【0022】第1ピストン前進用室24aと第2ピスト
ン後退用室35bとを連通させるために、シリンダ本体
12には連通路45が形成されており、第1ピストン2
1には連通路45を開閉するための円筒形状の第1弁体
46が設けられている。この第1弁体46はピストンロ
ッド22の外側に軸方向に摺動自在に第1ピストン21
に取り付けられ、エンドカバー18に接触して連通路4
5を閉じるバルブシート部46aを有し、エンドカバー
18に向かうばね力が圧縮コイルばね47により付勢さ
れている。
【0023】この第1弁体46は第1ピストン21に取
り付けられたストッパ48に接触して、第1ピストン2
1が所定のストローク以上前進移動すると、第1弁体4
6は第1ピストン21とともに前進移動して、図2に示
すように、連通路45を開くことになる。連通路45が
開かれると、第1給排ポート41は第2ピストン後退用
室35bにも連通する。
【0024】第1ピストン後退用室24bと第2ピスト
ン前進用室35aとを区画する隔壁17の内周面とピス
トンロッド22との間に形成された隙間51は、これら
の両方の室24bと35aとを連通させる流路となって
いる。この流路を構成する隙間51を開閉するために、
第2ピストン31には円筒形状の第2弁体52が設けら
れており、この第2弁体52はピストンロッド22の外
側に軸方向に摺動自在に第2ピストン31に取り付けら
れ、隔壁17に接触して隙間51を閉じるバルブシート
部52aを有し、隔壁17に向かうばね力が圧縮コイル
ばね53により付勢されている。
【0025】この第2弁体52が第2ピストン31に取
り付けられたストッパ54に接触して、第2ピストン3
1が所定のストローク以上前進移動すると、一体に前進
移動することになり、図5および図6に示すように、隙
間51が開かれて第2給排ポート42は第1ピストン用
後退室24bにも連通することになる。
【0026】次に、前述したクランプ装置によるパネル
材Wのクランプ動作について説明すると、図2に示すよ
うに、第1給排ポート41に圧縮空気が供給されてクラ
ンプアーム15がロケートピン14のスリット16内に
入り込んだアンクランプの状態のもとで、ロボットRの
作動によりロケートピン14がパネル材Wに形成された
位置決め孔Hの中に挿入されてパネル材Wは筒状受け体
11の受け面13に接触して位置決めされる。
【0027】この状態のもとで、切換弁43のソレノイ
ドに信号が送られると、第2給排ポート42に圧縮空気
が供給されて、第2ピストン前進用室35aに圧縮空気
が供給されることになる。これにより、まず、図5に示
すように、第2ピストン31が前進移動して、ロケート
ピン14が所定のストローク前進移動する。第2ピスト
ン31がロッドカバー29に接触する前進限位置に近づ
くと、図5に示すように、第2弁体52がストッパ54
により前進移動して、隙間51が開放されることにな
る。この結果、図6に示すように、第2給排ポート42
から第1ピストン後退用室24bに圧縮空気が供給され
て、第1ピストン21は後退移動することになる。
【0028】この後退移動の過程では、クランプアーム
15が筒状受け体11内に引き込まれることになり、ま
ず、筒状受け体11に固定されているカムピン26がク
ランプアーム15に形成されたカム孔28の傾斜部28
bから離脱するようにクランプアーム15が引っ込み移
動することになるので、クランプアーム15はその先端
部のクランプ爪15aが外方に突出移動する。この状態
のもとで、引き続くクランプアーム15の引っ込み移動
により、クランプアーム15はその先端のクランプ爪1
5aがパネル材Wの表面に接触するように移動すること
になる。このようにして、図6に示すように、クランプ
装置10はクランプ状態となり、この状態のもとで、パ
ネル材Wに対するスポット溶接作業が行われる。
【0029】スポット溶接が完了して、クランプ装置を
パネル材Wから離す際には、図6の状態から図5の状態
を経て、クランプ装置は、図2に示すように、アンクラ
ンプ状態に作動される。つまり、図6に示すクランプ状
態のもとで、切換弁43に対する通電を解くと、第1給
排ポート41に圧縮空気が供給されることになり、ま
ず、第1ピストン21が前進移動してクランプ爪15a
がパネル材Wから離れた後に、図5に示すように、クラ
ンプアーム15はスリット16内に退避移動することに
なる。
【0030】第1ピストン21が前進限位置に近づく
と、図5に示すように、第1弁体46により連通路45
が開かれて第1給排ポート41は連通路45を介して第
2ピストン後退用室35bと連通状態となり、ロケート
ピン14は図5に示す位置から図2に示す位置まで所定
のストロークだけ後退移動することになる。これによ
り、ロケートピン14はパネル材Wに対して滑り移動す
ることになり、ロボットRによりクランプ装置を移動さ
せて、ロケートピン14をパネル材Wの位置決め孔から
抜き取る際に、ロケートピン14とパネル材Wとの食い
付きを防止して、小さな移動力によって確実にロケート
ピン14を外すことができる。
【0031】第1ピストン21には永久磁石55が取り
付けられており、シリンダ本体12には永久磁石55の
磁力に感応して第1ピストン21が前進限位置となった
か否かと後退限位置となったか否かとを検出する磁気セ
ンサが取り付けられている。この磁気センサにより第1
ピストン21が後退限位置となったことが検出されたと
きには、図6に示すように、クランプ装置によってパネ
ル材Wがクランプされたことになるので、磁気センサか
らの信号によりスポット溶接機の作動を開始させること
になる。
【0032】同様に、第1ピストン21が前進限位置と
なったことが磁気センサにより検出されたときには、図
2に示すように、クランプ装置がアンクランプ状態とな
ったことになり、磁気センサからの信号によりロボット
RのアームAが作動して、ロケートピン14を位置決め
孔から抜き取る動作が開始される。
【0033】第2ピストン31にも永久磁石を取り付
け、これの磁気に感応する磁気センサをシリンダ本体1
2に取り付けることにより、第2ピストン31が前進限
位置となったか否かと後退限位置となったか否かとを検
出するようにしても良い。
【0034】前述したように、この位置決めクランプ装
置10にあっては、1つの切換弁43の作動を制御する
ことによって、2つのピストン21,31の作動を制御
することができ、クランプ装置10の荷重を軽量にする
ことができ、しかも、作動の制御回路も簡単な構造とす
ることができる。
【0035】図7は本発明の他の実施の形態であるクラ
ンプ装置におけるシリンダ本体12の後端部を示す断面
図であり、図7において前記実施の形態における部材と
共通する部材には同一の符号が付されている。
【0036】この場合には、シリンダ本体12にはエン
ドカバー18にまで入り込んでロックシリンダ61が取
り付けられており、このロックシリンダ61内にはピス
トンロッド22の往復動方向に対して直角方向に往復動
するロックピストン62が設けられている。このロック
ピストン62の先端部は、ピストンロッド22の延長部
56に形成されたロック溝63に係合するロック部材6
4となっており、ロック部材64の先端には、ロック溝
63のテーパ面に接触するテーパ面が図7に示すように
形成されている。ロックシリンダ61内には、ロックピ
ストン62をロック溝63に向かわせるロック方向のば
ね力が圧縮コイルばね65により付勢されている。
【0037】ロックシリンダ61内にはロック解除用室
66が形成され、このロック解除用室66と第1給排ポ
ート41とを連通させる開放流路67がシリンダ本体の
一部を構成するエンドカバー18に形成されている。こ
れにより、クランプ状態のもとでは、ロックピストン6
2によってもクランプアーム15によるパネル材Wのロ
ックが確保されることになる。しかも、ロックが行われ
る際には、ロック部材64のテーパ面がロック溝63の
テーパ面に接触することから、圧縮コイルばね65のば
ね力によってピストンロッド22は、図7において矢印
で示す方向に押されることになる。一方、切換弁43を
クランプ状態からアンクランプ状態に切り換えると、ロ
ック解除用室66内に圧縮空気が供給されてロックピス
トン62はロック溝63から離れてロック解除状態とな
る。
【0038】このタイプの位置決めクランプ装置にあっ
ては、被固定部材であるパネル材Wをクランプしている
状態にあっては、ロックピストン62が第1ピストン2
1の前進移動をロックすることになるので、クランプア
ーム15によるパネル材Wのクランプ状態を確実にロッ
クすることができ、万一、エアホースの切断や空気圧源
の停止などによって、第1給排ポート41に対して圧縮
空気の供給が不可能となった場合には、ピストンロッド
22をロックさせることができる。しかも、このロック
ピストン62の作動は第1給排ポート41に供給された
流体により作動するようになっているので、1つの切換
弁43によって2つのピストン21,31に加えてロッ
クピストン62の作動をも制御することができる。
【0039】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0040】たとえば、図示するクランプ装置はロボッ
トアームに取り付けられているが、被固定部材であるパ
ネル材などを支持する支持台にクランプ装置を取り付け
るようにしても良い。また、クランプアーム15を1つ
としても良い。
【0041】
【発明の効果】第1給排ポートと第2給排ポートとの2
つの給排ポートからの流体の供給によって第1ピストン
と第2ピストンとの2つのピストンの作動を制御するこ
とができるので、1つの切換弁によってクランプ装置の
作動を制御することができる。これにより、クランプ装
置の軽量化が達成され、さらにクランプ装置の作動を制
御する制御部と電磁弁などとを接続するためのIOポー
トの点数を低減することが可能となり、クランプ装置を
産業用ロボットのアームに取り付けることができる。パ
ネル材などの被固定部材に対するクランプを解除する際
には、ロケートピンが後退移動して被固定部材に対して
ロケートピンが滑り移動することになるので、被固定部
材のロケートピンからの抜取りを少ない移動力により行
うことができる。第1給排ポートからの流体によってロ
ックピストンをも作動させることにより、1つの切換弁
によって第1と第2のピストンに加えてロックピストン
の作動をも制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被固定部材であるパネル材を位置決めクランプ
するために、本発明の一実施の形態である位置決めクラ
ンプ装置が取り付けられた産業用ロボットを示す概略正
面図である。
【図2】アンクランプ状態における図1に示されたクラ
ンプ装置を拡大して示す一部切り欠き正面図である。
【図3】図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2に示された筒状受け体とその内部に組み込
まれた部材とを示す分解斜視図である。
【図5】クランプ装置の作動過程を示す図2と同様の部
分を示す正面図である。
【図6】クランプ状態における図2と同様の部分を示す
正面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である位置決めクラン
プ装置における要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 クランプ装置 11 筒状受け体 12 シリンダ本体 13 受け面 14 ロケートピン 15 クランプアーム 15a クランプ爪 16 スリット 17 隔壁 18 エンドカバー 21 第1ピストン 22 ピストンロッド 24a 第1ピストン前進用室 24b 第1ピストン後退用室 26 カムピン 28 カム孔 29 ロッドカバー 31 第2ピストン 32 スリーブ 35a 第2ピストン前進用室 35b 第2ピストン後退用室 41 第1給排ポート 42 第2給排ポート 43 切換弁 44 空気圧源 45 連通路 46 第1弁体 48 ストッパ 51 隙間 52 第2弁体 54 ストッパ 55 永久磁石 61 ロックシリンダ 62 ロックピストン 63 ロック溝 64 ロック部材 65 圧縮コイルばね 66 ロック解除用室 67 開放流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C016 CA04 CB03 CB04 CB11 CC02 CE05 3F061 AA01 BA03 BB02 BB10 BC11 BD01 BE12 BF04 DB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定部材に形成された位置決め孔が嵌
    合するロケートピンを有する位置決めクランプ装置であ
    って、 クランプアームとこのクランプアームを収容するスリッ
    トが形成されたロケートピンとが組み込まれた筒状受け
    体を有するシリンダ本体と、 前記シリンダ本体内に往復動自在に設けられ、前記クラ
    ンプアームがピストンロッドを介して連結される第1ピ
    ストンと、 前記クランプアームに形成されたカム孔に係合し、前記
    第1ピストンの前進移動により前記クランプアームを前
    記スリット内に退避移動させ、後退移動により前記クラ
    ンプアームを前記スリットから突出させて前記筒状受け
    体とにより前記被固定部材をクランプさせるカム部材
    と、 前記シリンダ本体内に隔壁を介して前記第1ピストンに
    隣接して往復動自在に設けられ、前記ロケートピンがス
    リーブを介して連結された第2ピストンと、 前記シリンダ本体に第1ピストン前進用室に連通して形
    成され、前記第1ピストンが前進することにより第2ピ
    ストン後退用室に連通する第1給排ポートと、 前記シリンダ本体に第2ピストン前進用室に連通して形
    成され、前記第2ピストンが前進することにより第1ピ
    ストン後退用室に連通する第2給排ポートとを有するこ
    とを特徴とする位置決めクランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置決めクランプ装置に
    おいて、前記シリンダ本体を工業用ロボットのロボット
    アームに取り付け、前記被固定部材に形成された任意の
    位置の位置決め孔に前記ロケートピンを嵌合させるよう
    にしたことを特徴とする位置決めクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の位置決めクラン
    プ装置において、前記第1ピストンは、前記第1給排ポ
    ートに前記第2ピストン後退用室を連通させる連通路
    を、前記第1ピストンの前進により開放し、かつ後退に
    より閉塞する第1弁体を有し、前記第2ピストンは、前
    記第2給排ポートを前記第1ピストン後退室に、前記第
    2ピストンの前進移動により開放し、かつ後退移動によ
    り閉塞する第2弁体とを有することを特徴とする位置決
    めクランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3のいずれか1項に
    記載の位置決めクランプ装置において、前記ピストンロ
    ッドに形成されたロック溝に係合するロック部材を有す
    るロックピストンを前記シリンダ本体に設け、前記ロッ
    クピストンにロック方向に付与されたばね力に抗して前
    記ロックピストンを後退させる圧力を付勢する開放流路
    を前記第1給排ポートに連通して前記シリンダ本体に形
    成したことを特徴とする位置決めクランプ装置。
JP35590698A 1998-12-15 1998-12-15 位置決めクランプ装置 Expired - Lifetime JP3428473B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35590698A JP3428473B2 (ja) 1998-12-15 1998-12-15 位置決めクランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35590698A JP3428473B2 (ja) 1998-12-15 1998-12-15 位置決めクランプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000176874A true JP2000176874A (ja) 2000-06-27
JP3428473B2 JP3428473B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=18446343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35590698A Expired - Lifetime JP3428473B2 (ja) 1998-12-15 1998-12-15 位置決めクランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3428473B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053637A (ja) * 2001-08-13 2003-02-26 Koganei Corp 位置決めクランプ装置
JP2003231032A (ja) * 2002-02-12 2003-08-19 Honda Motor Co Ltd ワークの位置決めクランプ装置
JP2004345082A (ja) * 2004-07-16 2004-12-09 Nissan Motor Co Ltd ロケート装置とロケート装置を用いた車体組立装置
JP2007061945A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nissan Motor Co Ltd ワーク位置決め支持装置及びワーク位置決め支持方法
JP2008105170A (ja) * 2006-09-26 2008-05-08 Denso Corp ワーク把持具
JP2008142803A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Taiyo Ltd 位置決めクランプ方法及び装置
JP2008229777A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Koganei Corp 位置決めクランプ装置
US8146900B2 (en) 2007-03-20 2012-04-03 Koganei Corporation Positioning and clamping apparatus
US8459626B2 (en) 2010-05-28 2013-06-11 Btm Corporation Pin clamp
JP2016182656A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 ニッタ株式会社 雄型部材及び工具交換装置
CN106799743A (zh) * 2016-12-09 2017-06-06 清华大学 一体式流体传动平夹间接自适应机器人手指装置
JP2018020383A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 株式会社Taiyo ピンクランプ装置
JP2018103332A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 株式会社Taiyo クランプ装置
JP2020069618A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 Ckd株式会社 把持装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3486042B1 (en) 2016-11-09 2020-09-30 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Clamp attaching device, clamp attaching system, and clamp attaching method

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053637A (ja) * 2001-08-13 2003-02-26 Koganei Corp 位置決めクランプ装置
JP4603733B2 (ja) * 2001-08-13 2010-12-22 株式会社コガネイ 位置決めクランプ装置
JP2003231032A (ja) * 2002-02-12 2003-08-19 Honda Motor Co Ltd ワークの位置決めクランプ装置
JP4534640B2 (ja) * 2004-07-16 2010-09-01 日産自動車株式会社 ロケート装置によるワーク位置決め方法
JP2004345082A (ja) * 2004-07-16 2004-12-09 Nissan Motor Co Ltd ロケート装置とロケート装置を用いた車体組立装置
JP2007061945A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nissan Motor Co Ltd ワーク位置決め支持装置及びワーク位置決め支持方法
JP4692163B2 (ja) * 2005-08-30 2011-06-01 日産自動車株式会社 ワーク位置決め支持装置及びワーク位置決め支持方法
JP2008105170A (ja) * 2006-09-26 2008-05-08 Denso Corp ワーク把持具
JP2008142803A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Taiyo Ltd 位置決めクランプ方法及び装置
JP4695057B2 (ja) * 2006-12-06 2011-06-08 株式会社Taiyo 位置決めクランプ方法及び装置
JP2008229777A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Koganei Corp 位置決めクランプ装置
US8146900B2 (en) 2007-03-20 2012-04-03 Koganei Corporation Positioning and clamping apparatus
US8459626B2 (en) 2010-05-28 2013-06-11 Btm Corporation Pin clamp
JP2016182656A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 ニッタ株式会社 雄型部材及び工具交換装置
JP2018020383A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 株式会社Taiyo ピンクランプ装置
CN106799743A (zh) * 2016-12-09 2017-06-06 清华大学 一体式流体传动平夹间接自适应机器人手指装置
JP2018103332A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 株式会社Taiyo クランプ装置
JP2020069618A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 Ckd株式会社 把持装置
JP7164402B2 (ja) 2018-11-02 2022-11-01 Ckd株式会社 把持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3428473B2 (ja) 2003-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000176874A (ja) 位置決めクランプ装置
JP4699433B2 (ja) 位置決めクランプ装置
US8146900B2 (en) Positioning and clamping apparatus
US8037901B2 (en) Solenoid valve having a hollow cap mounted on a leading end of a movable iron core
EP0546862B1 (en) Pressure-intensifying type fluid pressure cylinder
KR100951085B1 (ko) 위치결정 클램프 장치
JP3462330B2 (ja) 位置決めクランプ装置
US20050104396A1 (en) Shearing or gripping tool with device for detecting conclusion of action
JPH09144715A (ja) 位置決めクランプ装置
US7370570B2 (en) Fluid pressure cylinder
JP2005111573A (ja) 位置決めクランプ装置およびその位置決めクランプ装置を用いたロボットハンド
JP6596409B2 (ja) クランプ装置
US7337885B2 (en) Telescoping cylinder
JP3584006B2 (ja) 位置決めクランプ装置
JP2002187026A (ja) 位置決め搬送装置
TWI720612B (zh) 流體壓力缸
TW202202741A (zh) 流體壓力缸
JP4261235B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP4241344B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP3721260B2 (ja) 複動式油圧シリンダ
JP2002213403A (ja) 順次動作シリンダシステム
KR100257797B1 (ko) 차동 압력 검출 장치
JP2578861Y2 (ja) 材料送り装置
JPH09216108A (ja) 工作機械の主軸における工具ホルダの仮保持装置
JP2004245250A (ja) 流体圧シリンダ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term