JP2000175681A - 新規な微生物及びアミド化合物の製造方法 - Google Patents
新規な微生物及びアミド化合物の製造方法Info
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Abstract
新規な微生物を得る。 【解決手段】 16S rRNA遺伝子の塩基配列が、
特定の塩基配列である新規な微生物を用い、構造の複雑
なニトリル化合物(2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
チロニトリルなど)を、高い生産効率でアミド化合物に
変換する。前記微生物としては、ロドコッカス(Rhodoc
occus )sp. Cr4株及びロドコッカス(Rhdococcu
s)sp.Am8株などが用いられる。
Description
ドを得るのに有用な微生物、及びその微生物を用いたア
ミド化合物の製造方法に関する
利用される有用な化合物であり、例えば、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオ酪酸アミドを加水分解して得られる
2−ヒドロキシ−4−酪酸は、家畜、特に家禽の飼育
に、含硫アミノ酸類の不足を補う目的で添加される飼料
添加物として利用されている。
の作用を利用して、ニトリルからアミドを生産する方法
が提案されている。微生物としては、例えば、バチルス
(Bacillus)属、バクテリジューム(Bacteridium )
属、ミクロコッカス(Micrococcus )属、ブレビバクテ
リウム(Brevibacterium)属に属する微生物(特公昭6
2−21519号公報)、コリネバクテリウム(Coryne
bacterium )属、ノカルジア(Nocardia)属に属する微
生物(特公昭56−17918号公報)、シュードモナ
ス(Pseudomonas )属に属する微生物(特公昭59−3
7951号公報)、ロドコッカス(Rhodococcus )属、
アルスロバクター(Arthrobacter)属、ミクロバクテリ
ウム(Microbacterium)属に属する微生物(特開昭61
−162193号公報)、フサリウム(Fusarium)属に
属する微生物(特開昭64−86889号公報)、アシ
ネトバクター(Acinetobacter )属に属する微生物(特
開平2−154692号公報)などが提案されている。
として、キサントバクター(Xanthobacter)属を用いる
方法( 特開平2−154692号公報)、クレブシエラ
(Klebsiella)属を用いる方法(Arch.Microbiology ,
Vol .156 p.231 −238(1991))、ストレプトマイ
セス(Streptomyces)属、セラチア(Serratia)属、エ
ルビニア(Erwinia) 属、ツカムレア(Tukamurella) 属、
ゴルドナ(Gordona )属、モルガネラ(Morganella)
属、プロテウス(Proteus )属、エンテロバクター(En
terobacter)属、ミクロアスカス(Microascucs )属、
キャンディダ(Camdida )属、パントエア(Pantoea )
属を用いる方法(特開平5−15384号公報)、シト
ロバクター(Citrobacter )属を用いる方法(特開平5
−30983号公報)、リゾビウム(Rhizobium )属を
用いる方法(特開平5−236977号公報)、アグロ
バクテリウム(Agrobacterium )属を用いる方法(特開
平6−14786号公報)などが知られている。しか
し、これらの方法は、いずれも生産性が低く、工業的に
効率よくアミドを生成させることが困難である。
ドロキシ−4−メチルチオブタンニトリルから2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオ酪酸アミドを製造する方法に関
して、ロドコッカス(Rhodococcus )属、コリネバクテ
リウム(Coynebacterium)属、シュードモナス(Pseudom
onas) 属、アースロバクター(Arthrobacter)属、アル
カリゲネス(Alcaligenes )属の微生物を用いることが
開示されている。この文献の実施例には、ロドコッカス
ロドクロウス(Rhodococcus rhodochrous )ATCC
33278が反応40時間で400mMの2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブチロニトリルから2−ヒドロキ
シ−4 −メチルチオ酪酸アミドを最大253mM(濃度
37.7g/ L、収率63%)生成することが記載され
ている。しかし、この方法では、アミド生産速度が1g
/ L・hr以下と極めて低く、生産効率及び経済性を向
上できない。
ッカス(Rhodococcus )属 strain52及び56wtが
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリルから2
−ヒドロキシ−4−メチルチオ酪酸アミドを生産するこ
とが記載され、生産方法の詳細も記載されている。しか
し、この方法では反応開始後一時間以内の菌体の比活性
が乾燥菌体1g当たり100μmol/ min・g- d
rycellと極めて低く、生産効率の改善が未だ不十
分である。
ドへの変換効率は、ニトリルの構造が複雑化するほど小
さくなる。そのため、構造が複雑なニトリルから高い効
率及び速度でアミドを生成させることが困難である。
的は、ニトリルから対応するアミドを効率よく高い生産
速度で製造するのに有用な新規な微生物及びそれを用い
たアミド化合物の製造方法を提供することにある。
雑であっても、高い生産速度でアミドを生成できる新規
な微生物及びそれを用いたアミド化合物の製造方法を提
供することにある。
を達成するため鋭意検討の結果、ニトリルからアミド化
合物を高い生産性で生成する能力を有する新種の微生物
を見出し、本発明を完成した。
RNA遺伝子の塩基配列が、配列表の配列番号1及び配
列番号2に示す塩基配列を含む新種の微生物である。こ
の微生物は、通常、ニトリルをアミドに変換する能力を
有している。前記微生物はロドコッカス(Rhodococcus
)属に属する微生物、例えば、ロドコッカス(Rhodoco
ccus )sp.Cr4株(生命研条寄第6596号)、
ロドコッカス(Rhodococcus )sp.Am8株(生命研
条寄第6595号)などであってもよい。さらに、本発
明には、前記微生物又はその処理物をニトリルに作用さ
せアミドに変換させるアミド化合物の製造方法も含まれ
る。前記ニトリルは2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
チロニトリルなどのシアンヒドリンなどであってもよ
い。
NA遺伝子の塩基配列が、配列表の配列番号1及び配列
番号2に示される塩基配列を含み、機能(ニトリルから
アミドを生成する機能)が共通する微生物である限り、
野生株、変異株、又は細胞融合もしくは遺伝子操作法な
どの遺伝的手法により誘導される組換え株などのいずれ
の株であってもよい。
トリル分解菌を土壌より分離することにより得ることが
できる。特にニトリルからアミドへの変換能力の高い菌
株としてロドコッカス(Rhodococcus )sp. Cr4株
及びロドコッカス(Rhodococcus )sp. Am8株が例
示できる。これらの微生物は、それぞれ、生命研条寄第
6596号(FERM BP−6596号)、生命研条
寄第6595号(FERM BP−6595号)として
工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託されている。
ロドコッカス(Rhodococcus )sp. Cr4株は岡山県
岡山市の畑土より採取した土壌から分離された菌株であ
る。この菌株の分離方法としては選択培地での培養によ
る集積法を用いた[選択培地の組成:ペンテンニトリル
0.1g、KH2 PO4 0.4g、MgSO4 ・7
H2 O 0.01g、ビタミン混液0.1ml、CoC
l2 ・6H2 O 0.1mg、FeSO4 0.1m
g、蒸留水 100ml、pH6.0]。なお、前記ビ
タミン混液の組成は、蒸留水1リットル中:ビオチン
100mg、パントテン酸カルシウム 20mg、イノ
シトール 100mg、ニコチン酸 20mg、ピリド
キシン HCl 20mg、p−アミノ安息香酸 10
mg、リボフラビン 10mg、葉酸 0.5mgであ
った。
p. Am8株は岐阜県岐阜市の水田より採取した土壌か
ら分離された菌株である。この菌株の分離方法として
は、前記Cr4株と同様に前記組成の培地による集積法
を用いた。
性の桿菌であり、細胞壁組成にメソジアミノピメリン酸
を含み、ミコール酸組成がC40-48 であった。このよう
な菌学的性質より、前記両菌株は、バージェイの細菌分
類書(Bergey's manual ofdeterminative bacterio
logy, ninth edition ,1994)に従って、ロド
コッカス(Rhodococcus )属に属する微生物であること
が明らかとなった。
ソームRNA(rRNA)遺伝子の塩基配列を決定し
た。この塩基配列は、具体的には、前記両菌株よりDN
Aを抽出し、16S rRNAに対応する16SrDN
Aの塩基を慣用のポリメラーゼチェインリアクション
(PCR)法によって増幅し、シークエンサーにより決
定した。両菌株から得られた塩基配列は全く同一であっ
た。決定された塩基配列を配列表の配列番号1及び配列
番号2に示す。さらに、得られた塩基配列に基づいてデ
ータベース検索を行い、前記両菌株と類縁菌との相同性
を調べた。その結果を表1及び2に示す。
樹を作成した。結果を図1に示す。前記両菌株の塩基配
列は、表1及び2に示すように、ロドコッカス(Rhodoc
occus )属の他の種とは99.3%以下の相同性を示し
た。従って、前記両菌株は全く新種の微生物であること
が明らかとなった。
を生成させるのに有用である。ニトリルは、特に制限さ
れず、広い範囲のニトリル化合物から選択できる。代表
的なニトリルは、例えば、式RCN又はRCOCNで表
わすことができる(式中、Rは脂肪族炭化水素基、脂環
族炭化水素基、芳香族炭化水素基又は複素環基を示し、
これらの基はさらに置換基を有していてもよい)。ニト
リルには、ポリニトリル類も含まれる。すなわち、前記
脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素
基又は複素環基は一価の基に限らず、二価以上の多価基
であってもよい。
キル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル基などのC1-12アルキ
ル基、好ましくはC1-6 アルキル基など)、前記アルキ
ル基に対応するアルキレン基(C1-12アルキレン基な
ど)などの飽和脂肪族炭化水素基;アルケニル基(ビニ
ル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−ブ
テニルなどのC2-12アルケニル基など)、前記アルケニ
ル基に対応する2価の基、アルキニル基(エチニル、2
−プロピニルなどのC2-12アルキニル基など)などの不
飽和脂肪族炭化水素基などが含まれる。
(例えば、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロオクチル基などのC3-10シクロアルキル基
など)、前記シクロアルキル基に対応するシクロアルキ
レン基などの飽和脂環族炭化水素基;シクロアルケニル
基(シクロペンテニル、シクロヘキセニル基などのC
3-10シクロアルケニル基など)、前記シクロアルケニル
基に対応する2価の基などの不飽和脂環族炭化水素基な
どが含まれる。
ニル、ナフチルなどのC6-14アリール基、前記アリール
基に対応するアリーレン基などが例示できる。複素環基
には、例えば、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選
択された少なくとも1つの原子をヘテロ原子として含む
複素環基が含まれる。複素環基は、芳香族性複素環基、
非芳香族性複素環基、縮合複素環基のいずれであっても
よい。
例えば、ピロリン、ピロール、ピペリジン、ピペラジ
ン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアゾー
ル、キノリンなどの窒素原子含有複素環;テトラヒドロ
フラン、フラン、ピランなどの酸素原子含有複素環;テ
トラヒドロチオフェン、チオフェンなどの硫黄原子含有
複素環;チアゾリン、チアジアゾリン、チアゾール、チ
アジン、モルホリンなどの窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子から選ばれた少なくとも2つのヘテロ原子を有する
複素環などが挙げられる。
ゲン原子、ヒドロキシル基、アルキル基(メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルなどのC1-5 アルキル基な
ど)、アリール基(フェニル、トリル、クロロフェニ
ル、ナフチルなどのC6-14アリール基など)、オキソ
基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシなどの
C 1-5 アルコキシ基など)、アリールオキシ基(例え
ば、フェノキシなど)、メルカプト基、アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオなどのC1-5 アルキ
ルチオ基など)、アリールチオ基(例えば、フェニルチ
オなどのC6-14アリールチオ基など)、カルボキシル
基、エステル基(例えば、メトキシカルボニルなどのC
1-6 アルコキシカルボニル基;アセトキシなどのC2-12
アシルオキシ基など)、アシル基(例えば、アセチル、
ベンゾイルなどのC2-12アシル基)、アミノ基、モノま
たはジ置換アミノ基(例えば、メチルアミノ、ジメチル
アミノなどのモノまたはジ−C1-5 アルキルアミノ
基)、ニトロ基などの置換基を有していてもよい。置換
基の個数は、例えば、1〜4程度である。
6程度の飽和又は不飽和脂肪族ニトリル(アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリ
ル、イソバレロニトリルなどの飽和モノニトリル類;マ
ロニトリル、アジポニトリルなどの飽和ジニトリル類;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、シアン化アリ
ル、クロトンニトリルなどの不飽和ニトリル類)などが
含まれる。脂肪族ニトリルには、炭素数3〜8程度のピ
ルボニトリル、例えば、アセチルニトリル、エチルカル
ボニトリルなどのC1-4 アルキルカルボニトリル;ビニ
ルカルボニトリル、アリルカルボニトリルなどのC2-5
アルケニル−カルボニトリルなども含まれる。
10程度の飽和脂環族ニトリル[シアノC4-8 シクロア
ルカン(シアノシクロペンタン、シアノシクロヘキサン
など)などの飽和脂環族ニトリル、シアノ−C4-8 シク
ロアルケン(シアノシクロペンテン、シアノシクロヘキ
センなど)などの不飽和脂肪族ニトリルなど]などが含
まれる。脂環族ニトリルには、炭素数4〜12程度のカ
ルボニトリル類、例えば、C4-8 シクロアルカンカルボ
ニトリル(シクロペンタンカルボニトリル、シクロヘキ
サンカルボニトリルなど)、C4-8 シクロアルケンカル
ボニトリル(シクロペンテンカルボニトリル、シクロヘ
キセンカルボニトリルなど)なども含まれる。
リル、o−、m−及びp−クロロベンゾニトリル、o
−、m−及びp−フルオロベンゾニトリル、o−、m−
及びp−ニトロベンゾニトリル、o−、m−及びp−ト
ルベンゾニトリル、2,4−ジクロロベンゾニトリル、
アニソニトリル、α−ナフトニトリル、β−ナフトニト
リル、フェニルカルボニトリル、ナフチルカルボニトリ
ルなどのC6-14芳香族モノニトリル;フタロニトリル、
イソフタロニトリル、テレフタロニトリル、フタロイル
ジニトリルなどのC6-14芳香族ジニトリルなどが含まれ
る。芳香族ニトリルには、例えば、フェニルアセトニト
リル、p−ヒドロキシフェニルアセトニトリル、p−メ
トキシフェニルアセトニトリル、ベンジルアセトニトリ
ル、ベンゾイルアセトニトリル、ベンジルカルボニトリ
ル、フェネチルカルボニトリルなどのC7-14アラルキル
基を有するニトリルなども含まれる。
5又は6員複素環基を有するニトリル化合物、例えば、
2−チオフェンカルボニトリル、シアノチオフェン、シ
アノチアピラン、チアピランカルボニトリルなどのヘテ
ロ原子として硫黄原子を含む5〜6員複素環式ニトリ
ル;シアノフラン、シアノピラン、フランカルボニトリ
ル、ピランカルボニトリルなどのヘテロ原子として酸素
原子を含む5〜6員複素環式ニトリル;シアノピリジ
ン、シアノピラジン、シアノピペリジン、ニコチノニト
リル、イソニコチノニトリルなどのヘテロ原子として窒
素原子を含む5〜6員複素環式ニトリル;シアノチアゾ
ール、シアノジオキソラン、シアノモルホリン、トリア
ジンカルボニトリルなどの2つ以上のヘテロ原子を含む
5〜6員複素環式ニトリルなどが含まれる。また、前記
複素環式ニトリルは複素環にベンゼンなどの芳香族環が
縮合した縮合環式ニトリル(例えば、5−シアノインド
ール、2−シアノクマロン、2−シアノキノリン、2−
シアノベンゾモルホリンなど)であってもよい。
ドロキシル基などを置換基として有する前記ニトリル類
が挙げられる。特に、アミノニトリル(例えば、アミノ
アセトニトリル、α−アミノプロピオニトリル、α−ア
ミノブチロニトリルなどのα−アミノニトリル;3−ア
ミノプロピオニトリルなどのβ−アミノニトリルな
ど)、シアンヒドリンが好ましい。
(1)
表し、これらの基は置換基を有していてもよい)で表さ
れる化合物が例示できる。
及びこれらの基が有していてもよい置換基としては、前
記Rについての説明箇所で述べた脂肪族炭化水素基、脂
環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、複素環基及びこれ
らが有していてもよい置換基などが挙げられる。
箇所で述べた炭素数1〜12(好ましくは1〜6)程度
のアルキル基、炭素数2〜12程度のアルケニル基、炭
素数2〜12程度のアルキニル基、炭素数3〜10程度
のシクロアルキル基、炭素数6〜14程度のアリール
基、及びC7-10アラルキル基(フェニルメチル、2−フ
ェニルエチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロ
ピル、4−フェニルブチル基など)などが含まれる。
8、好ましくは3〜12、さらに好ましくは3〜8程度
である。シアンヒドリンには、例えば、α−シアンヒド
リン、β−シアンヒドリン、γ−シアンヒドリンなどが
含まれる。
記式(2)
て、水素原子、又は置換基を有していてもよい炭化水素
基を示し、R2 とR3 は隣接する炭素原子と共に環を形
成していてもよい。但し、R2 とR3 は同時に水素原子
ではない)で表わされる化合物が例示できる。
この炭化水素基が有していてもよい置換基としては、前
記Rについての説明箇所で述べた脂肪族炭化水素基、脂
環式炭化水素基、芳香族炭化水素基及びこれらの基が有
していてもよい置換基などが挙げられる。好ましい
R2 、R3 には、例えば、前記好ましいR1 などから選
ばれた基が含まれる。
形成する場合の前記環としては、シクロブチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル環などの炭
素数3〜10程度のシクロアルカン環などが挙げられ
る。
例えば、ヒドロキシアセトニトリル、ラクトニトリル、
ヒドロキシメチルチオアセトニトリル、アセトンシアン
ヒドリン、2−メチルチオラクトニトリル、ヒドロキシ
ジメチルチオアセトニトリル、2−ヒドロキシブチロニ
トリル、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリ
ル、2−ヒドロキシ−2−メチルブチロニトリル、2−
ヒドロキシ−3−メチルブチロニトリル、2−ヒドロキ
シ−3−メチルチオブチロニトリル、2−ヒドロキシペ
ンタンニトリル、2−ヒドロキシヘキサンニトリル、2
−ヒドロキシ−4−メチルチオヘキサンニトリル、2−
ヒドロキシオクタンニトリルなどの飽和脂肪族α−シア
ンヒドリン;2−ヒドロキシ−3−ブテンニトリル、2
−ヒドロキシ−4−メチルチオ−3−ブテンニトリルな
どの不飽和脂肪族α−シアンヒドリン;2−ヒドロキシ
−シクロヘキサンアセトニトリル、シクロペンタノンシ
アンヒドリン、シクロヘキサノンシアンヒドリンなどの
脂環式α−シアンヒドリン;1−シアノ−1−ヒドロキ
シベンゼン、マンデロニトリル、2−ヒドロキシ−3−
フェニルブチロニトリル、2−ヒドロキシ−3−フェニ
ル−4−メチルチオブチロニトリルなどの芳香族α−シ
アンヒドリンなどが挙げられる。
−ヒドロキシプロパンニトリル、3−ヒドロキシ−3−
メチルチオプロパンニトリル、3−ヒドロキシブチロニ
トリル、3−ヒドロキシ−4−メチルチオニトリル、3
−ヒドロキシヘキサンニトリル、3−ヒドロキシ−4−
メチルチオヘキサンニトリル、3−ヒドロキシ−3−フ
ェニルプロパンニトリルなどの3−ヒドロキシC3-8 ア
ルカンニトリル;3−ヒドロキシプロパンカルボニトリ
ル、3−ヒドロキシブタンカルボニトリルなどの3−ヒ
ドロキシC3-8 アルカンカルボニトリル;1−シアノ−
2−ヒドロキシシクロペンタン、1−シアノ−2−ヒド
ロキシシクロヘキサンなどの1−シアノ−2−ヒドロキ
シC3-8 シクロアルカン;3−ヒドロキシシクロペンタ
ンカルボニトリル、3−ヒドロキシシクロヘキサンカル
ボニトリルなどの3−ヒドロキシC3-8 シクロアルカン
カルボニトリル;o−シアノフェノール、2−シアノナ
フトール、3−ヒドロキシ−3−フェニルプロパンニト
リル、3−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル、
3−ヒドロキシ−4−メチルチオ−4−フェニルブチロ
ニトリルなどの芳香族β−シアンヒドリンが例示でき
る。
−ヒドロキシブチロニトリル、4−ヒドロキシヘキサン
ニトリルなどの4−ヒドロキシC3-8 アルカンニトリ
ル;3−ヒドロキシヘキサンカルボニトリルなどの3−
ヒドロキシC3-8 アルカンニトリル;4−ヒドロキシ−
4−フェニルブチロニトリルなどの芳香族γ−シアンヒ
ドリンなどが挙げられる。
ン(ラクトニトリル、アセトンシアンヒドリンなどの炭
素数3〜8程度の脂肪族α−シアンヒドリンなど)、特
にメチルチオ基を有するα−シアンヒドリン(2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタンニトリルなど)などが含
まれる。
きる。例えば、脂肪族ニトリルは、ハロゲン化アルキル
又は硫酸ジアルキルにシアン化カリウムなどのシアン化
アルカリ等を反応させることにより製造できる。芳香族
ニトリルは、例えば、アミンをジアゾ化した後、シアン
化銅(I)を反応させる方法などにより製造することが
できる。
ンは、アルデヒド又はケトンにシアン化水素を作用させ
る方法、アルデヒド又はケトンと亜硫酸水素ナトリウム
との付加物に、シアン化カリウムなどのシアン化アルカ
リ等を作用させる方法などにより製造できる。また、β
−シアンヒドリンは、エポキシドとシアン化水素とを反
応させることによって製造できる。
理物を、前記ニトリルに作用させて、対応するアミド化
合物に変換する。前記微生物は、好ましくは、例えば、
液体培地または平板培地上にて培養した菌体を採取し、
必要に応じて固定化菌体、粗酵素、固定化酵素等の菌体
処理物を調製してニトリル化合物に作用させる。
微生物が通常資化し得るグルコース、フルクトース、ス
クロース、デキストリン、デンプン等の糖類、グリセロ
ール、ソルビトール、エタノール等のアルコール類、フ
マル酸、クエン酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類お
よびその塩類、パラフィン等の炭化水素類などから選択
された少なくとも一種の炭素源;硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム等の窒素源;硫酸マグネシウム、塩化第
二鉄、塩化コバルト等の無機栄養素や金属を含有する培
地、又はこれらの培地に酵母エキス、肉エキス等の天然
有機窒素源を添加した培地などを用いることができる。
殖を促進する因子、培地のpH保持に有効な緩衝物質、
反応生成物であるアミドの生成能力を高める因子(誘導
源や金属)などを添加してもよい。
物に適したアセトニトリル、イソバレロニトリル、イソ
ブチロニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル化合物、
また、アセトアミド、プロピオアミド等のアミド化合物
が含まれる。
上組み合わせて使用できる。また、前記培地は、液体培
地、固体培地(平板培地など)などであってもよい。微
生物の培養は、生育可能な条件下であればよく、例え
ば、培地のpHは、通常、pH2〜12、好ましくはp
H4〜10、さらに好ましくはpH5〜8程度であり、
培養温度は、例えば、5〜60℃、好ましくは1 0〜5
0℃、さらに好ましくは20〜40℃程度である。培養
は、微生物の活性が最大となるまで培養すればよく、そ
の期間は、例えば、10時間〜10日間程度、好ましく
は1〜4日間程度である。微生物の培養は、嫌気性又は
好気性条件下のいずれで行ってもよいが、好気性条件下
で行うのが好ましい。
慣用の方法、例えば遠心分離法などにより行うことがで
きる。また、菌体の破砕は、例えば、ホモジナイザーな
どにより機械的に行ってもよく、超音波などを用いて行
ってもよい。
く、菌体処理物として用いてもよい。前記処理物として
は、菌体に種々の処理を施したもの、例えば、菌体破砕
物、アセトン処理物、凍結乾燥物、菌体からの抽出物
[酵素(粗酵素又は精製酵素)など]などが含まれる。
これらの菌体又は菌体処理物は、例えば、ポリアクリル
アミドゲル法、含流多糖ゲル法(カラギーナンゲル法な
ど)、アルギン酸ゲル法、寒天ゲル法などの慣用の方法
により固定化して用いてもよい。
菌体又は処理物を含む水又は緩衝液などと、菌体又は処
理物を含む基質(ニトリル化合物)の有機溶媒(n−ヘ
キサン、酢酸エチルなどの非水溶性溶媒)溶液とを含む
二相系における反応により行ってもよく、また、菌体又
は処理物を含む水又は緩衝液の懸濁液に、基質(ニトリ
ル化合物)の緩衝液溶液又は水溶性有機溶媒(エタノー
ルなど)溶液を直接添加、混合する単相系の反応により
行ってもよい。前記基質(ニトリル化合物)は完全に溶
解していなくてもよい。
は、例えば、0.01〜70重量%、好ましくは0.0
5〜30重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%
程度である。基質濃度は、例えば、0.1〜80重量
%、好ましくは1〜60重量%程度、さらに好ましくは
5〜50重量%程度である。
く、例えば、0〜60℃、好ましくは5〜50℃、さら
に好ましくは10℃〜40℃程度である。例えば、水溶
性有機溶媒を添加した系においては、反応系の温度が0
℃以下であってもよい。反応pHは、例えば、3〜1
2、好ましくは4〜10、さらに好ましくは5〜8程度
である。反応時間は、例えば1分〜100時間、好まし
くは5分〜50時間、さらに好ましくは30分〜30時
間程度である。
COCNで表されるニトリル化合物は、対応するRCH
2 NH2 、RCOCH2 NH2 (式中、Rは前記に同
じ)で表されるアミド化合物に変換される。例えば、ニ
トリルとして、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルを用いると、2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
酪酸アミドが得られる。
り分離精製できる。例えば、反応液を濃縮、イオン交
換、電気透析、抽出、晶析、膜分離、遠心分離などの分
離手段に供したり、反応液から菌体を遠心分離、膜分離
などによって除去した後、前記分離手段に供する方法な
どにより、目的化合物であるアミド化合物を分離するこ
とができる。
ボン酸を製造することもできる。例えば、本発明によっ
て得られた2−ヒドロキシアミドなどのアミド化合物
を、特開平10−179183号公報に記載されている
方法などに従って加水分解することにより、2−ヒドロ
キシカルボン酸などのカルボン酸が製造できる。特開平
10−179183号公報には、微生物をニトリルに作
用させて対応するアミドを生成させ、このアミドを塩基
(水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物など)
の存在下で加水分解して対応するカルボン酸の塩を生成
させ、さらにこのカルボン酸の塩を電気透析して対応す
るカルボン酸と塩基とを生成することが開示されてい
る。この方法と本発明の微生物によるアミド化合物の製
造方法とを組み合わせて用いると、ニトリルの水和触媒
として硫酸を用いることなく重硫酸アンモニウムなどの
副生成物を伴なわずにカルボン酸を得ることもできる。
列を有するので、ニトリルをアミドに変換する能力に優
れ、変換反応に対する(反応活性及び選択性)が高い。
また、ニトリル化合物の構造が複雑であっても、高い生
産速度で対応するアミド化合物を生成できる。さらに、
前記微生物をニトリル化合物に作用させると、効率よく
高い生産性でアミド化合物を製造できる。
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
ラフィー[カラム:J'sphere ODS−M80(4.6
×250mm、YMC(株)社製)]を用いて下記条件
で行った。
リル:メタノール=8:1:1 流速:1.0mL/分 検出波長:210nm カラム温度:40℃ 実施例1 (A)培養 ロドコッカス(Rhodococcus )sp. Cr4株及びロド
コッカス(Rhdococcus)sp.Am8株を下記の条件で
培養した。 (1)培地組成(単位:w/ v) クロトンアミド 0.5% 酵母エキス 0.2% ペプトン 0.02% L−グルタミン酸ナトリウム 1.5% 硫酸マグネシウム5水塩 0.05% 塩化コバルト6水塩 2×10-5% 硫酸第二鉄7水塩 2×10-5% 脱イオン水 残部 PH 6.8 (2)培養条件 斜面培地から1白金耳のロドコッカス(Rhodococcus )
sp. Cr4株及びロドコッカス(Rhdococcus)sp.
Am8株の菌体を採取し、これらの菌体をそれぞれ、上
記の組成の液体培地50mlを入れて滅菌した坂口フラ
スコに植菌し、37℃で3日間、好気条件下で振盪培養
した。培養終了後、液体培地から菌体を遠心分離により
集菌して、湿菌体を得た。 (B)反応 50mLビーカーに上記湿菌体0.25gと0.05M
リン酸緩衝液(PH6.0)23.75gとを仕込み、
攪拌しながら10℃に冷却した。前記混合液が10℃に
なったところで2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリル1.96gを加え、120分間反応させた。反
応終了後、いずれの菌体の場合においても、反応液中の
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリルを完全
に消費していた。また、2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オ酪酸アミドの生成量は、いずれも89.7g /Lであ
り、収率はほぼ100%であった。また、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオ酪酸アミド生成速度は45g /L ・
hrであり、乾燥菌体1g当たりの比活性は7800μ
mol/min・g- drycellであった。
ロドコッカス(Rhodococcus )sp. Cr4株(FER
M BP−6596号)の16S rRNA遺伝子の塩
基配列である。配列番号2は、ロドコッカス(Rhdococc
us)sp.Am8株(FERM BP−6595号)の
16S rRNA遺伝子の塩基配列である。
)属に属する新種の微生物と類縁菌との16S rR
NA遺伝子の塩基配列の相同性に基づく系統樹を示す図
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 16S rRNA遺伝子の塩基配列が、
配列表の配列番号1及び配列番号2に示す塩基配列を含
む微生物。 - 【請求項2】 ニトリルをアミドに変換する能力を有す
る請求項1記載の微生物。 - 【請求項3】 ロドコッカス(Rhodococcus )属に属す
る微生物である請求項1記載の微生物。 - 【請求項4】 微生物が、ロドコッカス(Rhodococcus
)sp.Cr4株(生命研条寄第6596号)である
請求項1記載の微生物。 - 【請求項5】 微生物が、ロドコッカス(Rhodococcus
)sp.Am8株(生命研条寄第6595号)である
請求項1記載の微生物。 - 【請求項6】 請求項1記載の微生物又はその処理物を
ニトリルに作用させアミドに変換させるアミド化合物の
製造方法。 - 【請求項7】 ニトリルが下記式(1)で表されるシア
ンヒドリンである請求項6記載のアミド化合物の製造方
法。 【化1】 (式中、R1 は炭化水素基又は複素環基を表し、これら
の基は置換基を有していてもよい) - 【請求項8】 シアンヒドリンがメチルチオ基を有する
α−シアンヒドリンである請求項7記載のアミド化合物
の製造方法。 - 【請求項9】 シアンヒドリンが2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブチロニトリルである請求項7記載のアミド
化合物の製造方法。 - 【請求項10】 16S rRNA遺伝子の塩基配列
が、配列表の配列番号1及び配列番号2に示される塩基
配列と99.4%以上の相同性を示す微生物又はその処
理物をニトリルに作用させ、前記ニトリルをアミド化合
物に変換させるアミド化合物の製造方法。
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