JP2000173736A - ピングリッドアレイパッケージ用ソケット - Google Patents
ピングリッドアレイパッケージ用ソケットInfo
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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- H01R12/70—Coupling devices
- H01R12/82—Coupling devices connected with low or zero insertion force
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- H01R12/88—Coupling devices connected with low or zero insertion force contact pressure producing means, contacts activated after insertion of printed circuits or like structures acting manually by rotating or pivoting connector housing parts
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- H05K7/10—Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Connecting Device With Holders (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
Abstract
空間を確保しなくても良くできるPGAパッケージ用ソ
ケットを提供すること。 【解決手段】 PGAパッケージのリードピンと電気的
に係合可能とした複数の端子を格子状に備えた板状のベ
ースハウジング51と、ベースハウジング51の上側に
配置された、リードピンを挿通可能とした複数のスルー
ホール56を格子状に備えた板状のスライド部材52と
を有する。リードピンがスルーホール56を通してベー
スハウジング51内の端子装着部までゼロ挿入力で挿入
可能となる位置と、端子装着部まで挿入されたリードピ
ンと端子を電気的に係合させる位置の間で、スライド部
材52をベースハウジング51の板面に平行な面内でス
ライドできるようにする為のスライド手段がベースハウ
ジング51とスライド部材52の板面を貫通する方向で
設けた偏心カム部材53によって構成されている。
Description
リッドアレイ状態で設けられた半導体集積回路などのパ
ッケージと接続するピングリッドアレイパッケージ用ソ
ケットに関する。
ドアレイパッケージのリードピンと電気的に係合可能と
した複数の端子を格子状に備えた板状のベースハウジン
グと、このベースハウジングの上側に配置された、前記
リードピンを挿通可能とした複数のスルーホールを格子
状に備えた板状のスライド部材とで構成されている。ス
ライド部材の上側に更にカバー部材を備えたものもあ
る。このカバー部材にもスルーホールが形成されている
(例えば、特開平7−142134号公報、実用新案登
録第253644号公報等参照)。
ケージをソケットに接続する際に、リードピンをゼロ挿
入力でソケット内に挿入できるようにする為のもので、
前記リードピンが前記スルーホールを通してベースハウ
ジング内の端子装着部までゼロ挿入力で挿入可能となる
位置と、端子装着部まで挿入されたリードピンと前記端
子を電気的に係合させる位置の間で、スライド部材をベ
ースハウジングの板面に平行な面内でスライドできるよ
うに構成されている。スライド部材のスライドによっ
て、リードピンがベースハウジング側の端子のコンタク
ト片に係合する位置まで移動したり、端子のコンタクト
片がリードピンと係合する位置まで移動する構成とされ
ている。
は、ベースハウジングの後縁に沿ってカム軸を設置し、
このカム軸をソケットの側方に沿って設けた操作ハンド
ルで回転できるように構成され、カム軸を介してスライ
ド部材をベースハウジングに沿って押すようにされてい
る。カム軸を回転する為の前記操作ハンドルは、ベース
ハウジングと略平行の水平状態と、これに対して略直角
の垂直状態の間を回動させるようにしている。
ピングリッドアレイパッケージ用ソケットにおけるスラ
イド部材の為のスライド手段は、ソケットの側方で水平
状態と垂直状態の間で回動できるように設けられる操作
ハンドルを用いて構成されていた。この為に、操作ハン
ドルをソケットの外部に設置しなければならずソケット
の小型化を阻害していたのみならず、操作ハンドルの回
動の為の空間をソケットの側方でソケットの上方まで広
く確保しなければならないという問題点があった。
もので、小型化が可能で、また、ソケットの外部にスラ
イド操作の為の空間を確保しなくても良くできるピング
リッドアレイパッケージ用ソケットを提供することを目
的としている。
れたこの発明のピングリッドアレイパッケージ用ソケッ
トは、ベースハウジングとスライド部材を貫通するよう
にして偏心カム部材を設け、この偏心カム部材の回転で
スライド部材をベースハウジングに対してスライドでき
るようにしたものである。
ケージのリードピンと電気的に係合可能とした複数の端
子を格子状に備えた板状のベースハウジングと、このベ
ースハウジングの上側に配置された、前記リードピンを
挿通可能とした複数のスルーホールを格子状に備えた板
状のスライド部材とを少なくとも有し、前記リードピン
が前記スルーホールを通してベースハウジング内の端子
装着部までゼロ挿入力で挿入可能となる位置と、端子装
着部まで挿入されたリードピンと前記端子を電気的に係
合させる位置の間で、スライド部材をベースハウジング
の板面に平行な面内でスライドできるようにする為のス
ライド手段が設けられているピングリッドアレイパッケ
ージ用ソケットにおいて、前記スライド手段が、前記ベ
ースハウジング及びスライド部材の板面を貫通する方向
で設けた偏心カム部材を介して構成されていることを特
徴とするピングリッドアレイパッケージ用ソケットであ
る。
が、ベースハウジングの上側に直接設置したスライドカ
バーとしてあり、スライド部材の上側に更にカバー部材
を設置しない構成とされて、ソケットの低背化を図って
いる。
絶縁性樹脂がオーバーモールドされて構成されている。
また、スライドカバーは、金属板でなるメタルスティフ
ナーとアッパーカムプレートに絶縁性樹脂がオーバーモ
ールドされて構成されている。そして、偏心カム部材の
下部の回転軸が、金属製枠部材に設けたロワーカムプレ
ート部分で支持されていると共に、偏心カム部材の上部
の偏心カムがアッパーカムプレートに設けたフォロワー
孔内に収容されている。
ドアレイパッケージ用ソケットによれば、スライド部材
のスライドの為の偏心カム部材をベースハウジングとス
ライド部材の内部に収容して、スライド手段を構成する
部材がソケットの外部に設置されない構成にできる。こ
の結果、ソケットの小型化を図ることができると共に、
スライド手段の操作の為の空間をソケットの外部に確保
する必要もなくすることができる。
を添付の図を参照して説明する。
ケージ用ソケット50(単に「ソケット」とも言う)の
全体を斜視図で示した。略方形の板状としたベースハウ
ジング51の上側に、ベースハウジング51と同じ平面
形状の板状としたスライドカバー52が直接重ねて設置
してある。スライドカバー52は、ベースハウジング5
1の板面に平行な面内でスライド可能となっている。
52の一側中央を外側に向けて半円状に張り出した形状
とし、この張出部51a、52aに設けられた略円形の
貫通孔を貫通するように偏心カム部材53が設置され
て、スライドカバー52をスライドさせる為のスライド
機構が構成されている。偏心カム部材53の高さは、ベ
ースハウジング51とスライドカバー52を重ねた厚さ
に略等しくされて、外部に突出しないようにしてある。
スライドカバー52の左右両側縁から、ベースハウジン
グ51の左右両側面に沿うようにした側面L字状の係合
片54が垂下して設けてある。従って、スライドカバー
52のスライド方向は、矢示55の方向に制限されてい
る。
けられているのが、ピングリッドアレイパッケージのリ
ードピンを挿通可能としたスルーホール56である。こ
れらのスルーホール56と1対1で対向するように、ベ
ースハウジング51には端子装着部が格子状に設けてあ
り、そこに、リードピンと電気的に係合可能の端子57
が配置されているのである。
解して示した。尚、この図2は、忠実な分解斜視図では
なく、構造の理解の為に便宜的に分解したものであり、
また、構成する各部品も、図が複雑になるのを避ける為
に一部が簡略化して示してあることを理解されたい。
8に絶縁性樹脂59をオーバーモールドして略方形の板
状に構成されており、略全面に格子状に端子受入空洞6
0が形成され、各端子受入空洞60に、ベースハウジン
グ51の下面側から端子57が圧入によって装着されて
いる。
なるメタルスティフナー61の一側縁部に、メタルステ
ィフナー61よりは厚い金属板製のアッパーカムプレー
ト62を重ねてこれらを金属ピン63で固定し、これに
対して絶縁性樹脂64がオーバーモールドされて略方形
の板状に構成されている。メタルスティフナー61の略
全面に複数の開口65が格子状に形成されており、各開
口65を通して前記スルーホール56が形成されてい
る。
を単独で示した。図6及び図7に示したような形状の金
属製枠部材58に絶縁性樹脂59がオーバーモールドさ
れているのである。金属製枠部材58は、対向する側片
部分66と、側片部分66より幅広のロワーカムプレー
ト部分67で平面形状を略U字型としてあり、対向する
側片部分66の間にモールドされる絶縁性樹脂59の部
分に端子受入空洞60が格子状に成形されている。図8
は、金属製枠部材58の変形例で、対向する側片部分6
6の先端部間に連結片部分68を設けた形状とすること
もできる。
ワーカムプレート部分67の中央部には前記偏心カム部
材53の下部の回転軸69を嵌装可能とした軸受孔70
が形成されている。この軸受孔70は完全な円形ではな
く、一部にノッチ71が設けられている。また、この軸
受孔70の外側には、ノッチ71と直径方向で対向する
位置から約1/4の円周に沿って肉厚部による弧状の補
強突条72が形成されている。
て、金属製枠部材58は絶縁性樹脂59内に埋設されて
いる。ロワーカムプレート67に形成した軸受孔70の
周囲は、絶縁性樹脂59で覆われることなく露出してい
る。この部分を表したのが図9及び図10で、ロワーカ
ムプレート67の上面は、前記補強突条72の部分を除
いて軸受孔70の孔縁部70aが露出させてある。補強
突条72は絶縁性樹脂59内に埋設され、補強突条72
の端面を介してストッパ面73が露出した孔縁部70a
の終端を形成するようにして設けてある。
70の全周に亙って孔縁部70bが露出させてある(図
5も参照)。ベースハウジング51の下面には、位置決
めボス74も絶縁性樹脂59の成形によって設けられて
いる。また、四隅には金属ネイル75を装着する為の圧
入孔76も設けられている。
性樹脂59に格子状に設けられた端子受入空洞60は、
図11乃至図13のように形成されている。平面略方形
として絶縁性樹脂59を上下に貫通するようにして形成
されている。更に、この端子受入空洞60の上面側約半
分の深さで、対向する内側面に、平面半円状の空洞7
7、78が端子受入空洞60に連通させて形成されてお
り、一方の空洞77は、ピングリッドアレイパッケージ
のリードピンが端子57に接触することなくゼロ挿入力
で挿入できるようにする為のピン受入空洞を構成できる
ようにしてある。
して、また、端子受入空洞60に近接させて、端子圧入
孔79が形成されて、ベースハウジング51の底面で開
口している。また、端子受入空洞60を挟んで端子圧入
孔79と反対側には、ベースハウジング51の底面から
突出する平面台形状の突部80が形成されている。
受入空洞60に装着されたそれぞれの端子57は図18
乃至図23に示した形状をしており、各端子受入空洞6
0において、図14乃至図17に示したような端子装着
部を構成している。
から斜め下方に臨ませた片持梁状のテイル片81を有す
る表面実装端子としてある。ソケット50をプリント基
板(図示せず)上に搭載すると、テイル片81がプリン
ト基板の表面に格子状に設けた複数の導電パッドに対
し、1対1の関係で、所定の接触圧のもとに当接できる
ようになっている。
たもので、略方形のベース板82の一側縁中央から連続
させて、断面弧状で細幅のストレス分散アーム83を介
して、圧入片84がベース板82の上側に立ち上げてあ
る。また、ベース板82の他側部の両側縁から連続させ
て、ピングリッドアレイパッケージのリードピンと電気
的に係合する為の、互いに対向するコンタクト片85が
立ち上げてある。コンタクト片85の高さはベースハウ
ジング51の厚さに略等しくしてあるのに対して、圧入
片84はベースハウジング51の厚さの約半分としてあ
り、前記ピン受入空洞77には圧入片84が突出しない
ようにしてある。また、コンタクト片85の幅は、前記
端子受入空洞60に若干の余裕をもって挿入できる幅と
してある。
て、ベース板82の斜め下方に、ベース板82より細幅
のテイル片81が片持梁状に延びている。テイル片81
は、先端部が鈍角に屈曲(又は湾曲)されて、下面側に
プリント基板側の導電パッドに対するコンタクト部86
が形成されている。
部には、コンタクト片85の長手方向と直交する横方向
で、コンタクトビード87が形成されている。コンタク
トビード87の対向間隔は、ピングリッドアレイパッケ
ージのリードピンの太さより狭い間隔とされて、リード
ピンに対してコンタクトビード87が適度の接触圧で係
合できるようにしてある。また、コンタクトビード87
の、圧入片84に近い側には、テーパー面88が形成さ
れ、コンタクトビード87の対向間隔が圧入片84に向
って開いた状態にしてある。
されているように、キャリアストリップ89の長手方向
に沿って並列させて連続成形され、一対の連結片90で
各端子57が支持されるようにされる。連結片90は前
記ベース板82の他側縁両側に連続している。端子57
をベースハウジング51の端子受入空洞60に装着する
際に、連結片90を図19、22に示した符号91の部
分で切断すると、テイル片81の基部両側に、略直角に
屈曲した形状の小突起でなる角片92が形成されるよう
にしてある。一対の角片92は、図15、21に表れて
いるように、外側に向って開いた形状で残る。
からの装着は、圧入片84を端子受入空洞60に隣接し
て設けた端子圧入孔79に圧入するようにして行われ
る。互いに対向するコンタクト片85が端子受入空洞6
0内に収容される。また、テイル片81の基部両側に残
された角片92は、ベースハウジング51の底面に突出
させて形成した平面台形状の突部80を挟むように延び
る。平面台形状の突部80の斜め側壁80aと角片92
が、微小間隙93を介して対向するようにしてある。
て図23乃至図29を参照して説明する。メタルスティ
フナー61が図28に示してある。またアッパーカムプ
レート62が図29に示してある。それぞれを重ねて金
属ピン63を締まり嵌め状態で嵌装して互いに固定でき
るように、複数の透孔94、95がアッパーカムプレー
ト62の長手方向に沿って1列に設けてある。また、重
ねた状態で互いに一致するように長穴96、97も設け
てある。アッパーカムプレート62の長穴97は、図2
7に示すように、上面側を幅広として内壁面がテーパー
面98となるようにしてある。
は、縦長孔99が形成されている。この縦長孔99の一
側内縁は、L字状の切欠き100によって形成された爪
片101としてある。また、アッパーカムプレート62
の中央部には、前記縦長孔99と重なるように、横長孔
でなるフォロワー孔102が形成されている。縦長孔9
9の長径とフォロワー孔102の短径が図23に示され
ているように略等しくしてある。このフォロワー孔10
2は、前記偏心カム部材53の偏心カム104を収容す
るものであり、縦長孔99は偏心カム部材53の回転軸
69を挿通させる為のものである。
プレート62に対する絶縁性樹脂64のオーバーモール
ドは、図26、27に示すように、メタルスティフナー
61の上面が露出するようにして行われている。この
為、メタルスティフナー61の上面には予め絶縁コーテ
ィングを施すようにしても良い。
て絶縁性樹脂64で形成されるスルーホール56は、図
26に示したような形状とされ上側部に、ピングリッド
アレイパッケージのリードピンの挿入を案内できるよう
にしたテーパー孔部分56aが形成されている。また、
絶縁性樹脂64は、図27に示してあるように、メタル
スティフナー61に形成された長穴96を通してアッパ
ーカムプレート62に形成された長穴97まで流入さ
せ、流入部分103が長穴97の内壁のテーパー面98
に係合するようにしている。
2をベースハウジング51上でスライドさせる為の偏心
カム部材53は、図30乃至図33のような形状とされ
ている。下側の回転軸69の中心Oに対して上側の偏心
カム104の中心O’が図32のように偏心している。
回転軸69の側壁と偏心カム104の側壁、即ちカム面
105が一致する部分に、偏心カム部材53の全長に亙
る係止溝106が形成してある。また、偏心カム104
の上面にはドライバ溝107が形成してある。
108と短突片109が前記係止溝106と反対の方向
に向けて横向きに突出させてある。また、これらの突片
108、109に隣接するようにして回転軸69の側壁
に長手方向全長に亙って逃げ溝110が形成してある。
が、重ね合わせたベースハウジング51とスライドカバ
ー52を貫通するようにして設けられている。偏心カム
部材53の高さが、ベースハウジング51とスライドカ
バー52を重ねた厚さと略等しくしてあり、外部に突出
しないようにしてある。偏心カム部材53とベースハウ
ジング51及びスライドカバー52の関係を説明する前
に、スライドカバー52の左右の側縁に垂下して設けた
係合片54とベースハウジング51の側縁の係合部分に
ついて説明する。
24及び図34乃至図36に示してある。係合片54は
各側縁の両側部と中央の3箇所に設けられている。これ
らは、スライドカバー52を構成した絶縁性樹脂64
で、オーバーモールドの際に一体として成形されてい
る。それぞれの係合片54の横片111がスライドカバ
ー52の板面と平行にしてあり、その先端上側に上向き
突部112が形成されている。上向き突部112の一側
は、横片111の先端に向って下り勾配となる斜面11
3としてある。
ジング51の左右の側面の上部には、図1、2、4に示
してあるように、オーバーモールドされた絶縁性樹脂5
9で成形された係止突条114がベースハウジング51
の板面と平行にして設けてある。一つの係合片54と一
つの係止突条114で係止対が構成されるようにしてあ
る。係止突条114の係合片54側の端部下側には、下
向き突部115が形成されている。
51とスライドカバー52に対して組み付けてソケット
50を組み立てる際には、係止対を構成した係合片54
と係止突条114が図34の如くに対向するように、ベ
ースハウジング51の上にスライドカバー52を重ね合
わせる。この時のそれぞれの張出部51a、52aの重
なり状態を示したのが図37、38である。スライドカ
バー52を構成したメタルスティフナー61の縦長孔9
9を通して、ベースハウジング51を構成した金属製枠
部材58のロワーカムプレート部分67の軸受孔70が
見える状態にある。
軸69をスライドカバー52を通してベースハウジング
51側の軸受孔70に装着する。回転軸69に横向きに
設けた長突片108と短突片109は、軸受孔70の一
側縁に形成したノッチ71に合致する方向に向けて、短
突片109が軸受孔70の孔縁に衝突することなくロワ
ーカムプレート部分67を超えて下方に位置できるよう
にする。両突片108、109をこの特定の方向に向け
ると、回転軸70の側壁に形成した逃げ溝110は、メ
タルスティフナー61の縦長孔99に設けた爪片101
と対向することになる。
ハウジング51及びスライドカバー52を貫通して装着
した状態が図39、40である。長突片108が軸受孔
70の上面側の孔縁部70aより上に位置し、孔縁部7
0aに沿って回動可能である。また、短突片109が軸
受孔70の下面側の孔縁部70bより下に位置し、孔縁
部70bに沿って回動可能である。また、偏心カム部材
53の偏心カム104は、スライドカバー52を構成し
たアッパーカムプレート62のフォロワー孔102内に
収容されて、フォロワー孔102の内面とカム面105
が対向する。偏心カム104の上面は、アッパーカムプ
レート62の上面を超えて上側に突出しないようになっ
ている。回転軸69の下面は、ベースハウジング51の
下面を超えて下方に突出しないようになっている。
53を反時計回りの方向に90度回転させて、ベースハ
ウジング51とスライドカバー52に対する偏心カム部
材53の組付けを完了しソケット50を完成している。
偏心カム部材53の回転は、ドライバーのような回転工
具をドライバ溝107に係合させて行う。偏心カム部材
53は、ベースハウジング51側の軸受孔70に嵌装し
た回転軸69の回りで回転することとなるので、偏心カ
ム104とフォロワー孔102の間ではカム作用が生
じ、スライドカバー52は図39の矢示116の方向に
スライドすることになる。この90度の回転で、偏心カ
ム部材53の全長に亙って形成した係止溝106は前記
爪片101と対向する位置まで移動して互いに係合する
ので、回転を一時的に停止させて、スライドカバー52
を略一定の位置で停止させることができるようになって
いる。
53を上記のように回転して一時的に停止した状態の図
である。スライドカバー52に設けた各係合片54の横
片111は、ベースハウジング51側の係止突条114
の下側にもぐり込むように移動する。横片111の上向
き突部112が斜面113によって係止突条114の下
向き突部115に乗り上げた状態で係合する。従って、
係合片54は、下方に向けて若干弾性変形され、その反
力でスライドカバー52がベースハウジング51に密着
した状態にロックされる。ベースハウジング51とスラ
イドカバー52の平行関係が維持されているのである。
短突片109は、軸受孔70の下面側の孔縁部70bに
沿って回動してノッチ71の形成されてない部分に移動
するので、短突片109とロワーカムプレート部分67
が係合することになる(図44参照)。従って、偏心カ
ム部材53が短突片109でなる抜け止片でスライドカ
バー52側に抜け出るのを阻止されていると共に、この
短突片(抜け止片)109を介しても、ベースハウジン
グ51とスライドカバー52の密着状態がロックされて
いる。
と係止溝106の係止によって一時的に停止されるスラ
イドカバー52のベースハウジング51に対する位置
は、スライドカバー52の各スルーホル56が、ベース
ハウジング51の端子受入空洞60で、端子57のコン
タクト片85に隣接して形成された各ピン受入空洞77
と対向するように設定されている。即ち、スライドカバ
ー52をこの停止位置に配置することで、ピングリッド
アレイパッケージのリードピンをゼロ挿入力でベースハ
ウジング51の端子装着部まで挿入可能となるのであ
る。爪片101と係止溝106の係合が、リードピンを
ゼロ挿入力で挿入できる位置の正確な位置決めに寄与し
ているということもできる。
ングリッドアレイパッケージ117を載置し、そのリー
ドピン118をピン受入空洞77まで挿入した状態が示
されている。スライドカバー52のスルーホール56の
テーパー孔部分56aで案内されるリードピン118
は、挿入に当たって、他に接触するものがなく、ピン受
入空洞77までゼロ挿入力で挿入することができる。
イパッケージ117を載置し、リードピン118をピン
受入空洞77までゼロ挿入力のもとに挿入した後、偏心
カム部材53を更に反時計回りの方向に90度回転させ
ることで、ピングリッドアレイパッケージ117とソケ
ット50の接続を完了することができる。
ライドカバー52は更に矢示119(図41)の方向
に、スライドカバー52とベースハウジング51が合致
して重なる位置までスライドする。また、この偏心カム
部材53の90度の回転は、回転軸69に設けた長突片
108が回動して、その側縁が軸受孔70の外側に形成
されたストッパ面73に当接係合することで停止され
る。従って、長突片108はストッパ片としての機能を
有している。
ム部材53の回転領域が、上記のように、長突片(スト
ッパ片)108とストッパ面73が当接係合する位置、
即ち接続完了位置と、前記スライドカバー52のメタル
スティフナー61に形成した爪片101と偏心カム部材
53の係止溝106が互いに係合する位置、即ちゼロ挿
入可能位置の間の90度の範囲に制限されているのであ
る。
53を、ストッパ片108とストッパ面73が当接係合
する位置まで回転した時の図である。スライドカバー5
2に設けた各係合片54が更に進んで、横片111の上
向き突部112は、ベースハウジング51側の係止突条
114のそれぞれの下向き突部115を乗り越える。従
って、スライドカバー52の反対方向に向かうスライド
は、上向き突部112と下向き突部115の係合によっ
て阻止することができる。即ち、スライドカバー52
は、ストッパ片108とストッパ面73の当接係合と、
この上向き突部112と下向き突部115の係合によっ
て、スライドがロックされる。
バー52の間は、スライドカバー52の係合片54とベ
ースハウジング51の係止突条114の係合によって、
互いに平行な密着状態が依然として維持される。偏心カ
ム部材53の回転軸69に設けた抜け止片109も依然
としてベースハウジング51のロワーカムプレート部分
67に形成した軸受孔70の下面側の孔縁部70bに係
合した関係にあるので、偏心カム部材53によって、ベ
ースハウジング51とスライドカバー52の密着平行状
態が共同して維持されている。
イドカバー52がベースハウジング51に合致したこの
状態は、ベースハウジング52の各スルーホール56
が、ベースハウジング51の各端子57のコンタクト片
85の上方に丁度位置するように設定されている。従っ
て、図45のように、スライドカバー52の上にピング
リッドアレイパッケージ117を載置してスライドカバ
ー52をスライドさせると、スルーホール56を通して
挿通されたリードピン118は、ピン受入空洞77の位
置から、図46に示すコンタクト片85の位置まで移動
して、リードピン118と端子57が電気的に係合する
ことになる。即ち、このスライドカバー52の位置が、
リードピン118と端子57を電気的に係合させる位置
であり、ピングリッドアレイパッケージ117とソケッ
ト50の接続を完了する位置である。
端子57のコンタクト片85に電気的に係合する位置ま
で移動する時、リードピン118は対向するコンタクト
片85の内面に形成したコンタクトビード87の対向間
隙の間に進む。ピン受入空洞77に向って開いたコンタ
クトビード87の対向間隙で案内されて、円滑に、か
つ、確実にコンタクト片85の間に進むことができる。
コンタクトビード87の対向間隙は、リードピン118
に対して適度の接触圧が得られるようにしてあり、安定
な電気的接続が確実に得られる。
7のコンタクト片85の位置と、ピングリッドアレイパ
ッケージ117の格子状のリードピン118の位置を、
幾何学的にぴったりと一致させることが種々の理由によ
って期し難いのは避けられない。従って、スライドカバ
ー52のスライドによってリードピン118を移動させ
る際に、いくつかのリードピン118と端子57の間で
は、圧入片84を基点としてコンタクト片85側を横振
れさせる力がリードピン118を介して端子57側に加
えられる。この為に、端子57のベース板82と圧入片
84はストレス分散アーム83を介して連続させたもの
であり、また、ベース板82から突出させた角片92を
ベースハウジング51の底面に形成された突部80の斜
め側壁80aに微小間隙93を介して沿わせてあるので
ある。
端子57に与えられるストレスは、ベース板82と圧入
片84の連続部分を構成したストレス分散アーム83で
分散して、局部的に集中することによる端子57の疲労
破壊を防いでいる。また、角片92が突部80の斜め側
壁80aに係合することでコンタクト片85の横振れを
停止させて、過度のストレスが端子57に与えられない
ように保護しているのである。
したようなものである。圧入部120をベースハウジン
グ51の四隅に設けられた圧入孔76に圧入して固定す
る。ソケット50を実装するプリント基板(図示せず)
にテイル部121を半田付けする。金属ネイル75を半
田付けすることで、ベースハウジング51の底面に片持
状に臨ませた端子57のテイル片81は、そのコンタク
ト部86がプリント基板側の導電パッドに所定の接触圧
で当接することになるのである。
スライド部材をベースハウジング上でスライドさせるス
ライド手段を、ベースハウジングとスライド部材の板面
を貫通する方向で設けた偏心カム部材によって構成した
ので、ソケットの外方にスライドの為の部材を設置しな
いでソケットを構成することができ、ソケットの小型化
を図ることができる。しかも、偏心カム部材はドライバ
などの工具で回転操作ができるので、ソケットの周囲に
スライド手段を操作する為の広い空間を確保しなくても
良くでき、高密度実装に有効なソケットとすることがで
きる。
ケージ用ソケットの斜視図である。
る。
成したベースハウジングの平面図である。
面図である。
ある。
明する一部拡大平面図である。
である。
拡大平面図である。
である。
である。
成形された状態の平面図である。
である。
ライドカバーの平面図である。
面図である。
面図である。
ーの平面図である。
ートの平面図である。
構成した偏心カム部材の平面図である。
し、偏心カム部材を装着する際の一部側面図である。
スライドカバーをスライドさせた際の一部側面図であ
る。
スライドカバーをスライドさせた際の一部側面図であ
る。
し、偏心カム部材を装着する際の一部平面図である。
ム部材を装着した状態の一部平面図である。
スライドカバーをスライドさせた際の一部平面図であ
る。
スライドカバーをスライドさせた際の一部平面図であ
る。
あるスライドカバー上にピングリッドアレイパッケージ
をセットした状態の一部拡大断面図である。
と端子が電気的に接続された状態の一部拡大断面図であ
る。
ネイルの斜視図である。
ト 51 ベースハウジング 52 スライドカバー 53 偏心カム部材 56 スルーホール 57 端子 58 金属製枠部材 59 絶縁性樹脂 61 メタルスティフナー 62 アッパーカムプレート 64 絶縁性樹脂 67 ロワーカムプレート部分 69 回転軸 70 軸受孔 70a 上面側の孔縁部 70b 下面側の孔縁部 73 ストッパ面 99 縦長孔 101 爪片 102 フォロワー孔 104 偏心カム 106 係止溝 108 長突片(ストッパ片) 109 短突片(抜け止片) 117 ピングリッドアレイパッケージ 118 リードピン
Claims (10)
- 【請求項1】 ピングリッドアレイパッケージ117
のリードピン118と電気的に係合可能とした複数の端
子57を格子状に備えた板状のベースハウジング51
と、このベースハウジング51の上側に配置された、前
記リードピン118を挿通可能とした複数のスルーホー
ル56を格子状に備えた板状のスライド部材52とを少
なくとも有し、前記リードピン118が前記スルーホー
ル56を通してベースハウジング51内の端子装着部ま
でゼロ挿入力で挿入可能となる位置と、端子装着部まで
挿入されたリードピン118と前記端子57を電気的に
係合させる位置の間で、スライド部材52をベースハウ
ジング51の板面に平行な面内でスライドできるように
する為のスライド手段が設けられているピングリッドア
レイパッケージ用ソケット50において、 前記スライド手段が、前記ベースハウジング51及びス
ライド部材52の板面を貫通する方向で設けた偏心カム
部材53によって構成されていることを特徴とするピン
グリッドアレイパッケージ用ソケット。 - 【請求項2】 偏心カム部材53は、ベースハウジン
グ51とスライド部材52を重ねた厚さを超えない高さ
とされ、下部の回転軸69がベースハウジング51側に
設けられた軸受孔70に嵌装され、上部の偏心カム10
4がスライド部材52側に設けられたフォロワー孔10
2内に収容されている請求項1に記載のピングリッドア
レイパッケージ用ソケット。 - 【請求項3】 ベースハウジング51は、金属製枠部
材58に絶縁性樹脂59がオーバーモールドされて構成
され、金属製枠部材58の一側に設けたロワーカムプレ
ート部分67に偏心カム部材53の回転軸69を嵌装可
能とした軸受孔70が形成されている請求項2に記載の
ピングリッドアレイパッケージ用ソケット。 - 【請求項4】 スライド部材52は、金属板でなるメ
タルスティフナー61の一側上面にアッパーカムプレー
ト62が載置され、かつ、メタルスティフナー61及び
アッパーカムプレート62に対して絶縁性樹脂64がオ
ーバーモールドされて構成されており、アッパーカムプ
レート62に形成された横長孔形状のフォロワー孔10
2内に偏心カム部材53の偏心カム104が収容されて
いると共に、メタルスティフナー61に形成された縦長
孔99を偏心カム部材53の回転軸69が貫通している
請求項2に記載のピングリッドアレイパッケージ用ソケ
ット。 - 【請求項5】 偏心カム部材53の回転軸69の円周
面に、軸受孔70の孔縁部上面70aと下面70bにそ
れぞれ沿って回動する突片108、109が設けられ
て、下面側の突片109がロワーカムプレート部分67
と係合する抜け止片とされ、上面側の突片108が、オ
ーバーモールドされた絶縁性樹脂59で軸受孔70の外
側に形成したストッパ面73と係合するストッパ片とし
た請求項3に記載のピングリッドアレイパッケージ用ソ
ケット。 - 【請求項6】 ストッパ片108とストッパ面73の
係合は、スライド部材52がリードピン118と端子5
7を電気的に係合させる位置にスライドした時点に対応
させている請求項5に記載のピングリッドアレイパッケ
ージ用ソケット。 - 【請求項7】 軸受孔70が、偏心カム部材53の回
転軸69に設けた抜け止片109を特定の方向に向けた
時にのみ、回転軸69を挿通可能とする形状としてある
請求項5に記載のピングリッドアレイパッケージ用ソケ
ット。 - 【請求項8】 メタルスティフナー61に形成した縦
長孔99の一側内縁に、偏心カム部材53の長手方向に
沿って形成した係止溝106と係合可能とした爪片10
1が設けてある請求項5に記載のピングリッドアレイパ
ッケージ用ソケット。 - 【請求項9】 係止溝106と爪片101の係合は、
スライド部材52がリードピン118をゼロ挿入力で挿
通可能の位置にスライドした時点に対応させてある請求
項8に記載のピングリッドアレイパッケージ用ソケッ
ト。 - 【請求項10】 スライド部材は、ベースハウジング
51の上側に直接設置したスライドカバー52とした請
求項1乃至9の何れか1項に記載のピングリッドアレイ
パッケージ用ソケット。
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