JPH065063U

JPH065063U - スイッチ

Info

Publication number: JPH065063U
Application number: JP4394892U
Authority: JP
Inventors: 健笠原; 茂成高見
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-06-25
Filing date: 1992-06-25
Publication date: 1994-01-21

Abstract

(57)【要約】【目的】ＭＣＢ基板上に反転板バネを載置してスイッ
チを構成した場合に、その反転板バネの位置がずれた
り、また、ＭＣＢ基板から反転板バネが脱落することを
なくする。【構成】弧状の周辺部および円状の中央部に、回路パ
ターン２，２′が形成されたＭＣＢ基板１の一部に凹陥
部３を設け、帯状の回路パターン２″をその凹陥部３内
の底部に沿わすような状態で前記回路パターン２′に連
設する。弧状球面状の反転板バネ５の中央部の膨出部６
の周辺には、ＭＣＢ基板１の突起４，４，４，４に対応
する位置において、弧状の孔７，７，７，７を穿設す
る。そして、ＭＣＢ基板１上に反転板バネ５を載置し
て、その反転板バネ５の孔７をＭＣＢ基板１の突起４に
嵌合するとともに、反転板バネ５の外周縁をＭＣＢ基板
１の回路パターン２に接触させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電子部品のパツケージにおいて、射出成形により製作された回路ボード（以下ＭＣＢ基板と指称する）を使用して構成されたスイッチに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のスイッチＡをプリント基板ｃに接合する場合に、そのプリント基板ｃは平面状態であり、また、この種のスイッチＡは標準に市販されているスイッチブロックａであるために、このスイッチブロックａの端子部ｂをプリント基板ｃの電路パターンｄに半田付けにより接合している。この状態を図３に示している。

【０００３】一方、ＭＣＢ基板は射出成形により製作された回路ボードであるために、３次元構造が可能となり、スイッチを構成するにあたり構造部材を一体化することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、プリント基板上に、スイッチブロックの反転板バネを直接載置することでスイッチを構成したものでは、その反転板バネの位置決め、または固定のために何らかの手段が必要であり、半田付けを行なわないとその反転板バネがプリント基板から脱落する虞がある。また、ＭＣＢ基板から突起を突設し、半田付けすることなく、この上に反転板バネを単に載置することでスイッチを構成したものでも、その反転板バネはＭＣＢ基板から脱落する虞がある。

【０００５】この考案によれば、前記のような欠点を除去することができるもので、ＭＣＢ基板上に反転板バネを載置してスイッチを構成した場合に、その反転板バネの位置がずれたり、また、ＭＣＢ基板から反転板バネが脱落することをなくすることをその目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案のスイッチは、弧状の周辺部および円状の中央部に、回路パターンが形成されているＭＣＢ基板上に、弧状球面状の反転板バネの外周縁を前記弧状の周辺部の回路パターンに接触するように載置して成るものである。

【０００７】

【作用】

この考案の作用について述べる。反転板バネの中央部の膨出部を押圧すると、この部分が凹むことになり、この凹み部分の頂辺が回路パターンと接触して、通常は絶縁状態で配置されている回路パターン同志を反転板バネを介して電気的に導通するのである。

【０００８】

【実施例】

以下この考案の実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。図１はこの考案のスイッチの第１実施例を示しており、（ａ）はこのスイッチの外観斜視図、（ｂ）はこのスイッチを構成するＭＣＢ基板の外観斜視図、（ｃ）はこのスイッチを構成する反転板バネの外観斜視図である。ＭＣＢ基板１上には弧状の周辺部および円状の中央部に、回路パターン２，２′が形成されるとともに、そのＭＣＢ基板１の一部には凹陥部３が設けられており、帯状の回路パターン２″をその凹陥部３内の底部に沿わすような状態で前記回路パターン２′に連設している。また、ＭＣＢ基板１には複数個の弧状の突起４，４，４，４を一体的に突設している。反転板バネ５は弧状球面状を有しており、その中央部の膨出部６の周辺には、前記ＭＣＢ基板１の突起４，４，４，４に対応する位置において、弧状の孔７，７，７，７を穿設している。

【０００９】ＭＣＢ基板１上に反転板バネ５を載置して、その反転板バネ５の孔７をＭＣＢ基板１の突起４に嵌合するとともに、反転板バネ５の周縁をＭＣＢ基板１の回路パターン２に接触させるのである。この状態では、凹陥部３の部分において反転板バネ５の周縁とＭＣＢ基板１上の回路パターン２″とは接触しないようになっている。

【００１０】第１実施例のスイッチの動作状態について述べる。反転板バネ５の中央部の膨出部６を押圧すると、この部分が凹むことになり、この凹み部分の頂辺が回路パターン２′と接触して、回路パターン２″と回路パターン２とが反転板バネ５を介して電気的に導通するのである。反転板バネ５の膨出部の押圧を除去すると、その弾性のために反転板バネ５は旧位置に復帰して回路パターン２′との接触を離脱するから、回路パターン２″と回路パターン２との電気的導通が断たれるのである。

【００１１】図２はこの考案のスイッチの第２実施例を示しており、（ａ）はスイッチの外観斜視図、（ｂ）はこのスイッチを構成するＭＣＢ基板の外観斜視図、（ｃ）はスイッチを構成する反転板バネの外観斜視図である。ＭＣＢ基板８上には、段差ｈにより円弧状の凹陥部９が設けられており、その凹陥部９の内縁の外周部に回路パターン１０を形成するとともに、その凹陥部９の中央部に回路パターン１１を形成する。そして、その凹陥部９の直径方向の延長線上には凹陥部９に連設して凹陥部１２，１３が設けられており、帯状の回路パターン１０′をその凹陥部１２内の底部に沿わすような状態で前記回路パターン１０に連設するとともに、帯状の回路パターン１１′を凹陥部１３内の底部に沿わすような状態で前記回路パターン１１に連設するのである。そして、反転板バネ１４は弧状球面状を有する椀形形状をなしており、椀形の反転板バネ１４をＭＣＢ基板８の凹陥部９内に嵌合するように載置して、反転板バネ１４の外周縁を回路パターン１０に接触させる。この状態では、凹陥部１３の部分において反転板バネ１４の外周縁とＭＣＢ基板８上の回路パターン１１′とは接触しないようになっている。

【００１２】第２実施例のスイッチの動作状態について述べる。反転板バネ１４の頂辺を押圧すると、この部分が凹むことになり、この凹み部分が回路パターン１１′と接触して、回路パターン１０′と回路パターン１１′とは反転板バネ１４を介して電気的に導通することになる。反転板バネ１４の膨出部の押圧を除去すると、その弾性のために反転板バネ１４は旧位置に復帰して回路パターン１１との接触を離脱するから、回路パターン１０′と回路パターン１１′との電気的導通が断たれるのである。

【００１３】

【考案の効果】

この考案は前記のように構成して成るもので、ＭＣＢ基板上に反転板バネを載置してスイッチを構成した場合に、その反転板バネの位置がずれたり、また、ＭＣＢ基板から反転板バネが脱落することがなく、スイッチの組み立てが容易であるばかりでなく、スイッチ反転性能も向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のスイッチの第１実施例を示すもの
で、（ａ）はスイッチの外観斜視図、（ｂ）はスイッチ
を構成するＭＣＢ基板の外観斜視図、（ｃ）はスイッチ
を構成する反転板バネの外観斜視図。

【図２】この考案のスイッチの第２実施例を示すもの
で、（ａ）はスイッチの外観斜視図、（ｂ）はスイッチ
を構成するＭＣＢ基板の外観斜視図、（ｃ）はスイッチ
を構成する反転板バネの外観斜視図。

【図３】この種の従来のスイッチの外観斜視図。

【符号の説明】

１ＭＣＢ基板２，２′，２″回路パターン３凹陥部４突起５反転板バネ６反転板バネの膨出部７反転板バネの孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】弧状の周辺部および円状の中央部に、回
路パターンが形成されているＭＣＢ基板上に、弧状球面
状の反転板バネの外周縁を前記弧状の周辺部の回路パタ
ーンに接触するように載置して成るスイッチ。