JP2000171680A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2000171680A
JP2000171680A JP34957898A JP34957898A JP2000171680A JP 2000171680 A JP2000171680 A JP 2000171680A JP 34957898 A JP34957898 A JP 34957898A JP 34957898 A JP34957898 A JP 34957898A JP 2000171680 A JP2000171680 A JP 2000171680A
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light
light receiving
distance measuring
projector
range
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JP34957898A
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English (en)
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Yoko Takahashi
洋子 高橋
Osamu Nonaka
修 野中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受光部の設計自由度を得ることにより高い測距
精度を確保し、各構成部材の配置の自由度を確保して小
型化に寄与する測距装置を提供することである。 【解決手段】この測距装置は、反射型投光器40から測
距用光束が対象物に向けて投射され、該測距用光束によ
る対象物からの反射光がPSD44で受光される。そし
て、このPSD44からの出力に基いて、当該装置から
対象物までの距離に関する信号がCPUにより演算され
る。上記反射型投光器40は、IRED12と、このI
RED12からの光を集光して一方向に出力する凹型反
射鏡17とを有して構成されている。また、この凹型反
射鏡17の裏側には、測距動作に係る回路部品の少なく
とも一部が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は測距装置に関し、
より詳細には、近赤外光を被写体に向けて投光する投光
手段と被写体から反射してきた被写体反射光を受光する
受光手段とを略並列に配設したカメラの測距装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、投光素子で発する近赤外光等
の光をオートフォーカス(AF)用投光レンズ等を介し
て被写体に向けて投光し、被写体からの反射光をAF用
受光レンズ、プリズム等を介して受光素子に導くことに
より、被写体までの測距を行う、いわゆるアクティブ方
式のカメラの測距装置については、種々の提案がなさ
れ、また一般的に実用化されている。
【0003】例えば、特開平4−305608号公報に
開示されているカメラの測距装置は、アクティブ方式の
測距装置の投受光部を構成する光学系内に、光路軸を投
光部と受光部を結ぶ基線と平行な方向に屈曲させる反射
面を有するミラー、プリズム等の反射手段を設け、これ
により被写体反射光を受光素子に導くように構成してい
る。
【0004】これによれば、測距装置の基線長は短縮す
ることなく、被写体反射光が、カメラ内の他の部材や機
構等によって干渉されないように測距装置等の部材配置
を簡略にまとめることができるので、カメラ内でのスペ
ースの有効利用ができる。また、基線長の短縮を伴わな
いので、測距装置による測距精度を低下させることもな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
4−305608号公報に於ける技術手段では、光路軸
を投光部と受光部を結ぶ基線と平行な方向に屈曲させる
ようにしているので、カメラ内に於いて、受光素子を配
置する自由度がなくなってしまう。したがって、カメラ
内の部材配置に関しては有利なレイアウトではない。
【0006】つまり、カメラ内への測距装置の部材配置
を効率良く行うことができず、場合によってはカメラ自
体が大型化してしまうということもある。これらを解決
する技術として、本件出願人は、特開平10−8294
8号公報等に提案しているが、投光手段には何ら工夫が
なされていないもので、更に改良する余地があった。
【0007】この発明の目的は、上記実状に鑑みてなさ
れたものであり、オートフォーカス(AF)動作を行う
測距装置に於いて、測距用光を投射する投光手段を小型
化して、より細かな設計上の配慮を必要とする受光部の
設計自由度を得ることによって高い測距精度を確保する
と共に、各構成部材の配置の自由度を確保して小型化に
寄与することのできる測距装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、測
距用光束を対象物に投射する投光手段と、上記測距用光
束による対象物からの反射光を受ける受光手段と、上記
受光手段の出力に基いて、当該装置から対象物までの距
離に関する信号を出力する演算手段とを備えた測距装置
であって、上記投光手段は、発光手段と、この発光手段
からの光を集光して一方向に出力する反射手段とを有
し、測距動作に係る回路部品の少なくとも一部を上記反
射手段の裏側に配置してなることを特徴とする。
【0009】この発明の測距装置にあっては、近赤外光
を被写体に向けて投光する投光手段と、被写体から反射
してきた被写体反射光を受光する受光手段とが略並列に
配設されている。上記投光手段は、発光素子からの反射
光の略全てを反射する集光投光部を有するパッケージを
有しており、このパッケージにより投射されて、被写体
から反射された光を受光する受光素子とから成ってい
る。上記パッケージの背面には、測距用ICや周辺回路
部品を配置して、装置全体をコンパクトにまとめ、ノイ
ズなどの混入を防止して、高精度化も試みている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。
【0011】初めに、この発明の測距装置の投光器の基
本的な構成について説明する。
【0012】図2は、この発明の測距装置の投光器の基
本となる構成を示したもので、図2(a)は投光器の側
断面図、図2(b)は該投光器の正面図を示している。
【0013】発光ダイオード(LED)1はチップで構
成されており、このLEDチップ1から投射される光が
反射されるように、該LED1より所定距離離れた位置
に凹型反射鏡2が配置されている。なすわち、図2に示
されるように、LEDチップ1の光が凹型反射鏡2で散
光され、平行光として反射されて投射されるようになっ
ている。
【0014】上記投光器は、LEDチップ1と凹型反射
鏡2の位置関係を適正に固定するために、半田付け用の
リード部3a、3b及びLEDチップ1に電気を通すた
めのワイヤ4と、パッケージ5を有して構成されてい
る。また、図2(a)に示されるように、投光器7の前
面には透明カバー6が取付けられている。赤外線を投射
する場合は、カバーは赤外光のみを透過すれば良く、可
視光カットフィルタとして見た目に透明による必要はな
い。
【0015】図3(a)は、凹型反射鏡を有していない
一般的な投光器の構成を示した図である。図3(a)に
於いて、パッケージ10内の基板上に取付けられたIR
EDチップ12から照射された光束は、透明カバー13
を介して投光レンズ14で集光されて図示されない被写
体に投光される。
【0016】一方、図3(b)に示される凹型反射鏡を
用いた投光器では、パッケージ15内の基板16に取付
けられたIREDチップ12からの光束は、凹型反射鏡
17で反射されて上記被写体に向けて投光されるように
構成されている。すなわち、この反射型の投光器は、反
射によって、光が同じ光路を2回通るので、光路長を長
く確保することができる。したがって、同じ集光効果を
得るのに、図3(b)に示される反射型の投光器は、図
3(a)に示される投光器よりも省スペース化、この場
合は5mmの省スペース化が可能である。
【0017】このように、投光器は、単純な構成で薄型
に設計できるので、カメラに使用する場合、投光手段、
受光手段が配置されて空いたスペースに測距用回路を配
置する等、装置が薄くなったスペースを利用して、様々
な小型化のメリットを得ることができる。
【0018】次に、この発明の第1の実施の形態とし
て、上述した投光器をカメラの赤外投光式アクティブA
F装置に適用した例について説明する。
【0019】この第1の実施の形態では、LEDチップ
には、赤外線を投射するタイプ(赤外線発光ダイオード
(IRED))を用いて、人の目にまぶしくないように
する。
【0020】図4は、この発明の第1の実施の形態でカ
メラのAF装置の概略構成を示した図である。
【0021】図4に於いて、演算制御回路(CPU)2
0は、このカメラの各種動作を制御するもので、ワンチ
ップマイクロコンピュータ等から構成される。CPU2
0からは、ドライバ21を介してIRED12に電流が
供給され、これにより被写体22に対して測距用光が投
射される。被写体22により反射された測距用光は、受
光レンズ23を介して光位置検出素子(PSD)24に
入射される。
【0022】このAF装置では、投光位置と受光位置に
差異があるため、被写体22の距離が変化すると、三角
測距の原理に従って、PSD24に入射される測距用光
の位置xが変化する。PSD24では、この光の入射位
置xに応じて電流信号が出力されるので、これを増幅し
てアナログ演算する機能が必要となる。これが、AF用
のIC(AFIC)25である。
【0023】このAFIC25は、上述したようにPS
D24の出力を増幅して演算し、その出力をCPU20
に入力する。そして、CPU20では、ピント合せレン
ズの繰り出し制御量が演算されて、その結果に基いてピ
ント合わせ部26を制御するようになっている。
【0024】図5(a)は、AF回路の電気系を、より
具体的に示した構成図である。同図に於いて、AFIC
25には、上述したCPU20、PSD24の他に、ド
ライバ用のトランジスタ29及び抵抗30と、フィルタ
用コンデンサ31、32と、積分用コンデンサ33が接
続されている。
【0025】これらの細かい部品も、実際には、図5
(b)に示される回路基板の実装図にあるように、多く
のスペースを占有してしまう。したがって、これらの部
品も、この発明による空いたスペースに配置すればよ
い。
【0026】尚、図5(b)に於いて、35は硬質基板
であり、37はIRED12を収容するパッケージであ
る。
【0027】図6は、第1の実施の形態による硬質基板
の取付け状態を示した構造図である。
【0028】図6に於いて、CPU20は硬質基板35
a上に実装されている。そして、この硬質基板35a
は、ねじ等のコネクト部38によって、図示の如く形成
されてPSD24等の電子部品が実装された硬質基板3
5bが接続される。すなわち、硬質基板35aと、電子
部品が実装された部分の硬質基板35bとは、交差する
方向に配置される。
【0029】図1は、この発明の第1の実施の形態に於
ける測距装置の実際の構造を示した図である。
【0030】図1(a)に於いて、反射型投光器40の
後方と、受光レンズ42、ミラー43、光位置検出素子
(PSD)44等から成る受光部の隙間のスペースに、
上記投光器のIREDチップ12に電流を供給するトラ
ンジスタ45が配置されている。また、フレキシブル基
板41aは、上記反射型投光器40とトランジスタ45
が実装されて両者を接続している。更に、フレキシブル
基板41bは、上記トランジスタ45を制御するため
の、カメラ制御用のマイクロコンピュータ(図示せず)
からの信号をトランジスタ45に導く働きを有してい
る。
【0031】図1(b)は、図1(a)に示されるフレ
キシブル基板をより解りやすく示した図である。
【0032】図1(b)に於いて、反射型投光器40の
電極48、49と、トランジスタ45の間は、フレキシ
ブル基板41bによって接続されている。上記反射型投
光器40は、反射面を有する透明パッケージの中に埋込
まれた電極48にIREDチップ12が実装されてお
り、もう一方の電極49からはワイヤ50によって上記
IREDチップ12に電流が供給されるようになってい
る。この駆動電流によって発光の強さが決るため、一般
のカメラでは100mAから1Aオーダの電流が使用さ
れる。
【0033】一方、PSD44の出力電流はnAからμ
Aオーダであり、これらの微弱電流ラインに、上述した
IREDドライブのような大きな電流ラインが重なった
り、接触したりすると、ノイズが重畳されやすくなり、
正確な測距ができなくなる。
【0034】また、大電流ラインが長すぎると、ノイズ
源となる他、配線インピーダンスによって電流が流れに
くくなって信号光量が減少し、精度劣化となる。
【0035】そこで、本実施の形態では、フレキシブル
基板41bによって、ドライバ(トランジスタ45)と
投光器40の間をなるべく近接させ、ノイズが発生され
たり、インピーダンスが増加したりするのを防ぎ、精度
の向上を図っている。
【0036】以上説明したように、第1の実施の形態で
は、反射型投光器を採用しての投光部の小型化によって
得られたスペースを有効利用して装置を小型化すると共
に、ノイズやインピーダンスの増加を防ぎ、同時に精度
の向上を図ることができる。
【0037】次に、この発明の第2の実施の形態を説明
する。
【0038】図7は、この発明の第2の実施の形態によ
る測距装置の構造を示した図である。
【0039】図7(a)に示されるように、反射型投光
器40の後方に、フレキシブル基板55に実装されたA
F用IC57が配置されている。これは、PSD44か
ら出力された信号を増幅演算する集積回路であり、上述
したように微小電流を扱う回路である。この集積回路
は、極めて小さな電流が入力されるので、PSD44と
AFIC57の間はなるべく近い方がよく、長い配線で
あると、すぐにノイズが重畳されて精度劣化となるが、
このように近接配置されていれば問題はない。
【0040】図7(b)は、同図(a)に示されるPS
D44とAFIC57が実装されるフレキシブル基板5
5の構造例を判りやすく示した図である。
【0041】図7(b)に示されるように、IREDを
収容する反射型投光器40の方からノイズが混入される
のを防ぐために、フレキシブル基板55には延長部56
が設けられており、この延長部56がシールドパターン
として対策されている。このAFIC57が実装されて
いるスペースには、ICの他、ICの出力を積分するコ
ンデンサやICのサンプルホールド動作用のコンデンサ
を一緒に実装してもよい。
【0042】以上説明したように、第2の実施の形態に
よれば、反射型投光器40の採用による投光部の小型化
によって得られたスペースを有効利用して装置を小型化
すると共に、ノイズの混入を防止して精度の向上を図る
ことができる。
【0043】次に、この発明の第3の実施の形態を説明
する。
【0044】この第3の実施の形態では、投光部の小型
化によって得られたスペースに加え、受光側もプリズム
を用いて、更なる単純化、小型化を図ろうとするもので
ある。そして、上述した投光用トランジスタや、AFI
Cに加えて、電源安定化用のコンデンサまでを収納し
て、更に装置の小型化を図ろうとするものである。ま
た、ここでは、カメラのファインダの配置まで、より詳
しく説明して、この発明の全体像を伝えるようにしてい
る。
【0045】以下、図8乃至図10を参照して、この発
明の第3の実施の形態について説明する。
【0046】図8は、この発明の第3の実施の形態の測
距装置が適用されたカメラの正面図であり、図9は図8
に於けるA−A線に沿った拡大横断面図であり、図10
は、この第3の実施の形態のカメラの測距装置の所要部
材のみを取り出して示す分解斜視図である。
【0047】図8に於いて、この第3の実施の形態の測
距装置が適用されるカメラ60の全面側には、その左半
部に図示X1、X2方向に摺動自在に配設されたスライ
ドバリア61と、このスライドバリア61が開状態とさ
れた場合(図8に示された状態)に外部に露出される各
部材、すなわち、撮影レンズ及びレンズ鏡筒等によって
構成される撮影光学系62と、閃光発光装置(以下、ス
トロボと記す)の前面に設けられるストロボ光照射窓6
3と、近赤外光を被写体に向けて投射する投光手段の一
部を構成するAF用投光窓65と、図示されない被写体
から反射してきた反射光(以下、被写体反射光と記す)
を受光する受光手段の一部を構成するAF用受光窓64
と、被写体像を正立正像で観察するためのファインダ光
学系の一部を構成するファインダ窓66と、リモコン手
段等(図示せず)からの信号光を受光するリモコン用受
光部67と、セルフタイマ使用時等に点滅等を行って、
その旨の信号を発生させるセルフタイマシグナルLED
(発光ダイオード)68等が配設されている。
【0048】尚、上記スライドバリア61は、上述した
ように、カメラ60の前面側に於いて摺動自在に配設さ
れており、このカメラ60による写真撮影等が行われな
い場合、つまりカメラの携帯時や保管時等には、図示矢
印X1方向に摺動させれ撮影光学系62、AF用投受光
窓64、65等の前面側が覆われることにより、これら
の各部材が保護されるようになっている。
【0049】一方、写真撮影等が行われる場合には、ス
ライドバリア61が、図8に於いて矢印X2方向に摺動
されて、撮影光学系62、投受光窓64、65等が露出
されるようになっている。
【0050】また、上記スライドバリア61の摺動動作
に、例えば図示されない電源スイッチ等が連動されるこ
とによって、カメラ60の主電源のオン/オフ操作が行
われるようにすることができる。すなわち、スライドバ
リア61の開方向(図8に於いてX2方向)への摺動に
よって、主電源がオン状態とされる。一方、スライドバ
リア61の閉方向(図8に於いてX1方向)への摺動に
よって、主電源がオフ状態とすることができる。
【0051】尚、図8に示される状態は、スライドバリ
ア61の開状態、すなわちカメラ使用時の状態を示すも
のである。
【0052】次に、この第3の実施の形態のカメラの測
距装置の詳細な構成について、図9及び図10を参照し
て、以下に説明する。
【0053】図9は、この第3の実施の形態のカメラの
測距装置の近傍部を詳細に示した図であって、上述した
ように、図8に於けるA−A線に沿った拡大横断面図で
ある。
【0054】尚、この図9に於いては、図面の煩雑化を
避けるため、この発明に関する部材、すなわち測距装置
の近傍の主要部材のみを示し、カメラ内に配設される他
の構成部材については省略している。
【0055】この第3の実施の形態によるカメラの測距
装置は、カメラ60内に於いてその一端部に配設される
フィルムスプール室71と、カメラ60の他端部に配設
されるフィルムパトローネ室72に挟まれて配設されて
いるカメラ本体ユニット74の上面部に配設されてい
る。
【0056】カメラ本体ユニット74の上面部には、フ
ィルムスプール室71寄りの位置にファインダ光学系
が、また、パトローネ室72寄りの位置に投光手段及び
受光手段によって構成される測距装置が、それぞれ配設
されている。
【0057】上記測距装置は、反射型投光器40と、A
F用受光プリズム64a、受光素子64d及びAF用受
光窓64等によって形成される受光部とによって構成さ
れている。
【0058】上記反射型投光器40は、例えば近赤外光
を発する赤外発光ダイオード(IRED)チップ12
と、このIREDチップ12から発生される近赤外光が
集光されて被写体に向けて投射する反射面である凹型反
射鏡17とから成っている。
【0059】また、上記AF用投光窓65は、上記反射
型投光器40の全面側を保護するためのものである。
【0060】更に、上記AF用受光プリズム64aは、
上記反射型投光器40から投射され、図示されない被写
体により反射された被写体反射光が入射されるものであ
る。
【0061】上記受光部は、該AF用受光プリズム64
aと、このAF用受光プリズム64aに入射された被写
体反射光を受光する受光素子64dと、AF用受光プリ
ズム64aの前面側を保護するAF用受光窓64等によ
って構成されている。
【0062】この発明の特徴は、一般に、図3(a)に
示されるように透明カバー13の中に収められたIRE
Dチップ12の光を投光レンズ14によって、投射して
いた投光器を、図3(b)に示されるような集光効果の
ある凹型反射鏡入りのIREDに置換えて省スペースを
図った所にある。
【0063】一方、上記AF用受光プリズム64aは、
その前面側に受光レンズ部64eが形成されている。そ
して、この受光レンズ部64eに入射される被写体反射
光の略全てが受光素子64dに向けて反射する全反射面
64bが、その一側面に形成されている。
【0064】そして、上記反射型投光器40の前面部と
上記AF用受光プリズム64aの受光レンズ部64eの
前面部とは、それぞれカメラの正面(被写体側)に向け
て略並列となるように配設されている。
【0065】また、上記AF用受光プリズム64aの全
反射面64bは、上記受光レンズ部64eの後方に、上
記反射型投光器40の後方に向けて傾斜する反射面で形
成されているもので、上記フィルムパトローネ室72の
外壁近傍に配設されている。この全反射面64bに対向
する面は、その入射側の大半がプリズム光軸に平行する
面に形成されるが、上記IRED12の近辺から投光器
40側に傾斜する傾斜面となっている。そして、この全
反射面64bへの被写体反射光の入射角と反射角の和
は、90度よりも大きな角度となるように、カメラ60
の前後方向に対して傾けて配置されている。
【0066】更に、AF用受光プリズム64aには、全
反射面64bと対向する面の一部、すなわち、プリズム
光軸に平行する面からIRED12側に傾斜する位置
に、断面がV字形状から成るV字状溝部64cが形成さ
れている。このV字状溝部64cは、受光素子64dに
直接入射されてしまう被写体反射光(図9に於いて矢印
R1によって示される光路)を防止するために設けられ
ているものである。
【0067】尚、AF用受光プリズム64aは、カメラ
本体ユニット74の上面部に、接着剤によって固着され
て配置される。この場合、AF用受光プリズム64a内
に於ける内面反射を防止するために、このAF用受光プ
リズム64aの下面側とカメラ本体ユニット74側のプ
リズム接着面74aとを接着するための接着剤として、
黒色等の無反射性のものが使用されている。
【0068】そして、このように配設された上記AF用
受光プリズム64aの出射端面は、IRED12の後方
に向けて反射光が出射されるように集光レンズ面に形成
されており、この出射端面に対向して受光素子64dが
傾斜して配設されている。すなわち、受光素子64d
は、図9に示されるように、反射型投光器40の斜め後
方に傾斜して配設されている。
【0069】尚、図9に示される矢印Tは、IRED1
2から発生される近赤外光の投光路を、また矢印R、R
1は図示されない被写体からの反射光路を、それぞれ概
念的に示しているものである。
【0070】一方、図9、図10に示されるように、こ
のカメラ60のファインダ光学系は、反射型投光器40
を挟んでAF用受光プリズム64aの反対側の、上記撮
影光学系62(図8参照)の上方に配設されている。
【0071】上記ファインダ光学系は、対物レンズ66
aと、ファインダ光路を側方に折り曲げる直角プリズム
から成る第1プリズム66bと、この第1プリズム66
bの出射面に対向して配設されて、ファインダ光路を上
方に折り曲げ、更に側方に折り曲げる三角プリズムから
成るプリズム部66cと、ファインダ光路を後方に向け
て折り曲げる三角プリズムから成るプリズム部66dと
が一体成形されて成る第2プリズムと、この第2のプリ
ズムのプリズム部66dの出射面に対向して配設された
接眼レンズ66eと、上記対物レンズ66aを保護する
ファインダ窓66及びファインダマスク77によって構
成されている。
【0072】このように、第1プリズム66bと、プリ
ズム部66c及び66dから成る第2プリズムは、上記
ファインダ窓66を介して対物レンズ66aに入射され
る被写体像を形成するファインダ光路を屈曲させて、接
眼レンズ7eへと導くように構成されている。これによ
り、接眼レンズ66eに於いて被写体像を縮小し正立正
像によって観察することができるようになっている。
【0073】また、上記ファインダマスク77は、図
9、図10に示されるように、第1プリズム66bと第
2プリズムのプリズム部66cとの間に配置されてい
る。このファインダマスク77は、撮影光学系62によ
る撮影範囲と略同等の範囲の被写体像を観察することが
できるように、その画面枠が設定されている。
【0074】尚、図10に示される矢印Fは、ファイン
ダ光学系を透過するファインダ光路を概念的に示してい
るものである。
【0075】次に、このように構成された本実施の形態
のカメラの測距装置の動作について、説明する。
【0076】スライドバリア61が図8に示されるよう
な開状態とされて、且つカメラ60の主電源がオン状態
にある場合に、カメラ60の図示されないシャッタレリ
ーズ釦等の操作釦が操作されることにより、測距動作が
開始される。
【0077】この測距動作は、先ず、反射型投光器40
より近赤外光が発せられることにより開始される。この
近赤外光は、凹型反射鏡17により集光され、AF用投
光窓65を介して図示されない被写体に向けて投光され
る。
【0078】そして、上記反射型投光器40より投射さ
れた近赤外光が上記被写体により反射された後、被写体
反射光としてAF用受光窓64を介してAF用受光プリ
ズム64aに入射される。このAF用受光プリズム64
aに入射された略全ての被写体反射光は、AF用受光プ
リズム64aの全反射面64bにより受光素子64dに
向けて反射され、この受光素子64dにより受光され
る。
【0079】尚、このとき、AF用受光プリズム64a
に入射する被写体反射光及びその他の外光のうちの一部
は、受光素子64dに向けて直接入射しようとする(図
9に示される矢印R1等)が、このような一部の被写体
反射光については、V字状溝部64cによって遮光され
て、受光素子64dには直接入射しないこととなる。
【0080】以上述べたように、この第3の実施の形態
によれば、AF用受光プリズム64aに入射する被写体
反射光の略全てを効率良く受光素子64dに導くことが
できると共に、V字状溝部64cを設けることによって
受光素子64dに直接入射する被写体反射光を防止して
いるので、測距誤差を低減し、測距精度の向上に寄与す
ることができる。したがって、測距精度を低下させるこ
となく基線長を短縮することができ、カメラの横幅を締
めるのに非常に有利である。
【0081】また、AF用受光プリズム64aの全反射
面64bに入射する被写体反射光の入射角と反射角の和
を角度90度よりも大きくなるように設定しているの
で、受光素子64dの配置の自由度を確保することがで
きる。よって、カメラ内に於いて測距装置を構成する各
部材を効率良く配置することができ、カメラの小型化に
寄与することができる。
【0082】そして、受光手段として、受光レンズ(6
4e)と反射面(64b)とを一体的に形成したプリズ
ム(64a)を使用したことにより、受光手段の構成を
受光レンズと反射面とを別体とした場合に生じる組立時
の取付誤差の発生を無くすことができる。したがって、
組立て時の公差が積算されることがなく、組立精度の向
上に寄与することができると共に、組立て工程の簡略化
に寄与し、更に製造コストの低減化を図ることができ
る。
【0083】尚、この発明の上記実施の形態によれば、
以下の如き構成を得ることができる。
【0084】(1) 発光素子と、この発光素子からの
光を集光する反射面とを有し、反射面により反射された
光を測距用光として被写体方向に投射する投光手段と、
上記測距用光による上記被写体からの反射信号光を受光
する受光手段と、を備え、上記投光手段の反射面の裏面
側に、上記投光手段を駆動する第1手段若しくは上記受
光手段の出力信号を処理する第2手段の少なくとも何れ
か一方を配置したことを特徴とする測距装置。
【0085】(2) 上記第1手段は、上記発光素子に
駆動電流を供給する駆動手段であることを特徴とする上
記(1)に記載の測距装置。
【0086】(3) 上記第2手段は、上記受光手段の
出力信号に基いて、当該装置から上記被写体までの距離
に関する情報を出力する演算手段であることを特徴とす
る上記(1)に記載の測距装置。
【0087】(4) 被写体に向けて測距用光を投射す
るための第1光学系と、撮影光軸に平行な方向の光路長
が上記第1光学系よりも長く、投射された測距用光によ
る上記被写体からの反射信号光を受光するための第2光
学系とを備え、上記第1光学系と上記第2光学系との光
路長の差に相当する領域に、測距用回路部品を配置した
ことを特徴とする測距装置。
【0088】(5) 上記測距用回路部品は、測距用光
を発生する投光手段の駆動回路、若しくは上記受光した
反射信号光に基いて所定の信号処理を行う処理回路の少
なくとも何れか一方であることを特徴とする上記(4)
に記載の測距装置。
【0089】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、省
スペースの図れる反射型投光器を投光手段に用いて、空
いたスペースにノイズが重畳されやすい回路部品をコン
パクトに配置して高い測距精度を確保すると共に、各構
成部材の配置の自由度を確保して、小型化に寄与するこ
とのできる測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に於ける測距装置
の実際の構造を示した図である。
【図2】この発明の測距装置の投光器の基本となる構成
を示したもので、(a)は投光器の側断面図、(b)は
該投光器の正面図である。
【図3】(a)は、凹型反射鏡を有していない一般的な
投光器の構成を示した図、(b)は凹型反射鏡が用いら
れた投光器の構成を示した図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態でカメラのAF装
置の概略構成を示した図である。
【図5】(a)はAF回路の電気系をより具体的に示し
た構成図、(b)は同図(a)に示される回路基板の実
装図である。
【図6】第1の実施の形態による硬質基板の取付け状態
を示した構造図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態による測距装置の
構造を示した図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態の測距装置が適用
されたカメラの正面図である。
【図9】図8に於けるA−A線に沿った拡大横断面図で
ある。
【図10】この発明の第3の実施の形態のカメラの測距
装置の所要部材のみを取り出して示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 発光ダイオード(LEDチップ)、 2、17 凹型反射鏡、 3a、3b リード部、 4、50 ワイヤ、 5、10、15 パッケージ、 6、13 透明カバー、 7 投光器、 12 IREDチップ(IRED)、 14 投光レンズ、 16 基板、 20 演算制御回路(CPU)、 21 ドライバ、 22 被写体、 23 受光レンズ、 24、44 光位置検出素子(PSD)、 25 AF用IC(AFIC)、 26 ピント合わせ部、 35、35a、35b 硬質基板、 40 反射型投光器、 41a、41b フレキシブル基板、 42 受光レンズ、 43 ミラー、 45 トランジスタ、 48、49 電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F112 AA06 BA07 BA10 CA02 DA26 DA28 DA32 DA40 FA03 FA33 2H011 AA01 BA14 BB01 BB02 2H018 AA02 BE01 2H051 BB20 BB24 CA04 CA06 CA09 CA10 CA12 CB11 CB14 CB23 CB25 CB27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距用光束を対象物に投射する投光手段
    と、 上記測距用光束による対象物からの反射光を受ける受光
    手段と、 上記受光手段の出力に基いて、当該装置から対象物まで
    の距離に関する信号を出力する演算手段とを備えた測距
    装置であって、 上記投光手段は、発光手段と、この発光手段からの光を
    集光して一方向に出力する反射手段とを有し、測距動作
    に係る回路部品の少なくとも一部を上記反射手段の裏側
    に配置してなることを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 上記投光手段と上記受光手段とを1つの
    光学モジュールに収納したことを特徴とする請求項1に
    記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 上記受光手段の光路中に平面反射部材を
    配置し、受光手段の光路を投光手段方向に偏向したこと
    を特徴とする請求項1若しくは2の何れかに記載の測距
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4588544B2 (ja) * 2005-06-06 2010-12-01 シャープ株式会社 光学式測距センサ

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