JP2000168431A - 昇降ルーフのテント収納装置 - Google Patents

昇降ルーフのテント収納装置

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JP2000168431A
JP2000168431A JP10347183A JP34718398A JP2000168431A JP 2000168431 A JP2000168431 A JP 2000168431A JP 10347183 A JP10347183 A JP 10347183A JP 34718398 A JP34718398 A JP 34718398A JP 2000168431 A JP2000168431 A JP 2000168431A
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JP
Japan
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tent
roof
folding
lifting
main body
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JP10347183A
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English (en)
Inventor
Katsunori Ito
克憲 伊藤
Kouzou Oodoi
耕三 大土井
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Mazda Motor Corp
Webasto Japan Co Ltd
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Webasto Japan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降ルーフの少なくとも左右側部に折畳み補
助手段を設けて、少なくともテントの左右側部の折畳み
を確実にできるようにする。 【解決手段】 本体ルーフ3に対して昇降自在な昇降ル
ーフ4を備え、この昇降ルーフ4と本体ルーフ3との間
に、昇降ルーフ4の昇降動作によって伸展・折畳みが行
われるテント5を設ける。前記昇降ルーフ4の前後部、
左右側部の内の少なくとも左右側部に、テント5と当接
していて昇降ルーフ下降時にテント5を内方側へ折畳む
折畳み補助手段40を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降ルーフの昇降
動作によってテントを伸展・折畳み収納自在とした昇降
ルーフのテント収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テントを伸展・折畳み収納自在にした従
来技術としては、特開平8ー324327号公報に開示
されているように、車両の本体ルーフに対して昇降自在
な昇降ルーフを備え、この昇降ルーフと本体ルーフとの
間に、昇降ルーフの昇降動作によって伸展・折畳み自在
なテントを設け、このテントの前左右に、上部がテント
のコーナ部近傍の上下方向中間部に同行移動可能に係属
されていると共に、下部が本体ルーフに倒伏・起立自在
に枢着された前折畳み部材と、この前折畳みと本体ルー
フとの間に介装されていて前折畳み部材を昇降ルーフの
下降時にテント内方側へ倒伏するように付勢する付勢部
材とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、テントの前下部の折畳み収納は比較的適正に行い得
るが、上部が昇降ルーフからはみ出すことがある。左右
前折畳み部材は折畳み時の相互緩衝を回避するために、
その長さをテントの前部の左右寸法の略半分以上にする
ことは困難であり、そのような左右前折畳み部材ではテ
ントのはみ出しを確実に防止することは困難になってい
る。
【0004】前記はみ出しはテント前部より左右側部で
発生し易く、特に、テントの最大上昇部高さ寸法を左右
寸法より長く設定していると顕著であり、また、本体ル
ーフの左右側部に昇降ルーフを下降したときに昇降ルー
フの下降状態を安定化させるロック手段を設けている
と、昇降ルーフとロック手段とでテントが挟まれる可能
性が生じる。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決できるようにした昇降ルーフのテント収納装置を提
供することを目的とする。本発明は、昇降ルーフの少な
くとも左右側部に折畳み補助手段を設けて、少なくとも
テントの左右側部の折畳みを確実にできるようにした昇
降ルーフのテント収納装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、本体ルーフ3に対して昇
降自在な昇降ルーフ4を備え、この昇降ルーフ4と本体
ルーフ3との間に、昇降ルーフ4の昇降動作によって伸
展・折畳みが行われるテント5を設けた昇降ルーフのテ
ント収納装置において、前記昇降ルーフ4の前後部、左
右側部の内の少なくとも左右側部に、テント5と当接し
ていて昇降ルーフ下降時にテント5を内方側へ折畳む折
畳み補助手段40を備えていることである。
【0007】これによって、昇降ルーフ4が上昇姿勢か
ら下降するとき、テント5の上部の前後部、左右側部の
内の少なくとも左右側部を、折畳み補助手段40によっ
て折畳み案内する。本発明における課題解決のための第
2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記折
畳み補助手段40は昇降ルーフ4に固定の折畳み補助部
材41を有し、この折畳み補助部材41は基部が昇降ル
ーフ4に固定の取り付け部42と、この取り付け部42
の先端に位置していてテント5の上部外面に昇降ルーフ
4に略沿って長く当接する当接部43とを有し、少なく
とも前記取り付け部42は板バネで形成されていて当接
部43をテント折畳み方向に付勢していることである。
【0008】これによって、折畳み補助部材41は極め
て簡単かつ安価に構成される。本発明における課題解決
のための第3の具体的手段は、第1の具体的手段に加え
て、前記折畳み補助手段40は昇降ルーフ4に枢支の折
畳み補助部材41と、この折畳み補助部材41をテント
折畳み方向に付勢する付勢部材44と有し、折畳み補助
部材41は基部が昇降ルーフ4に枢支された取り付け部
42と、この取り付け部42の先端に位置していてテン
ト5の上部外面に昇降ルーフ4に略沿って長く当接する
当接部43とを有していることである。
【0009】これによって、折畳み補助部材41は極め
て簡単かつ安価に構成される。本発明における課題解決
のための第4の具体的手段は、第1〜3のいずれかの具
体的手段に加えて、前記テント5の最大上昇部高さ寸法
を左右寸法より長く設定していることである。これによ
って、折畳み補助手段40によるテント5の折畳みを確
保した上で、テント5の最大上昇部高さ寸法を長くし
て、テント5の内部空間を上下方向に拡大する。
【0010】本発明における課題解決のための第5の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、本体ルーフ3
に対して昇降ルーフ4を昇降自在に設け、本体ルーフ3
と昇降ルーフ4との間に、昇降リンク12を起伏させる
ことにより昇降ルーフ4を昇降させる駆動手段13を設
けると共に、昇降ルーフ4の昇降動作によって伸展・折
畳みが行われるテント5を設け、本体ルーフ3側に昇降
ルーフ4を下降したときに昇降リンク12を倒伏させた
状態で保持するロック手段38を設けており、前記テン
ト5の最大上昇部高さ寸法を左右寸法より長く設定し、
前記昇降ルーフ4の左右側部のロック手段38対応位置
に、テント5と当接していて昇降ルーフ下降時にテント
5を内方側へ折畳む折畳み補助手段40備えていること
である。
【0011】これによって、昇降ルーフ4が上昇姿勢か
ら下降するとき、テント5の上部の左右側部を折畳み補
助手段40によって折畳み案内し、テント5が昇降ルー
フ4とロック手段38との間で挟まれるのを防止する。
本発明における課題解決のための第6の具体的手段は、
第1〜5のいずれかの具体的手段に加えて、前記テント
5の前内部の左右コーナ部近傍と掛止する前折畳み部材
21を本体ルーフ3に倒伏・起立自在に枢支し、この前
折畳み部材21に昇降ルーフ4の下降時にテント5内方
側へ倒伏させる付勢部材29を設けていることである。
【0012】これによって、テント5の上部を折畳み補
助手段40によって折畳み案内し、テント5の前下部を
前折畳み部材21で折畳み案内し、下降する昇降ルーフ
4からはみ出し易い部分を効果的に案内して昇降ルーフ
4内に収納する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜6において、1は車両2の
ルーフであって、このルーフ1は、車体2の上部を構成
する本体ルーフ3と、この本体ルーフ3に対して昇降自
在な昇降ルーフ4とから構成され、これら本体ルーフ3
と昇降ルーフ4との間には伸展・折り畳み収納自在にテ
ント5が設けられている。本体ルーフ3および昇降ルー
フ4は、その外形が平面視で前後に長い長方形状を呈し
ている。
【0014】前記昇降ルーフ4は、後端部が本体ルーフ
3にヒンジ手段6を介して左右横軸回りに回動自在に枢
着され、車両2の前後方向の中間部位において、テント
5の外側に配置された左右一対のダンパ部材7(例えば
ガススプリング、油圧シリンダ等)を介して本体ルーフ
3に連結されている。また、本体ルーフ3と昇降ルーフ
4との間の左右両側部で且つテント5の外側には、昇降
ルーフ4を昇降させるための昇降装置8が設けられてい
る。
【0015】左右各昇降装置8は、昇降ルーフ4の側部
下面側に取付けられた上側ガイドレール9と、この上側
ガイドレール9の下側に取付けられた中間ガイドレール
10と、本体ルーフ3の側部上面側に取付けられた下側
ガイドレール11と、これらガイドレール9、10、1
1に係合する昇降リンク12と、この昇降リンク12を
前後動させる駆動手段13とから主構成されている。
【0016】前記昇降リンク12の、一端(上端)側は
上ローラ12aを介して上側ガイドレール9に前後移動
自在に支持され、他端(下端)側は下ローラ12bを介
して下側ガイドレール11に前後移動自在に支持され、
中間部は第1中間ローラ12cを介して中間ガイドレー
ル10のガイド溝10aに前後移動自在に支持されてい
る。
【0017】昇降リンク12には第1中間ローラ12c
の下側に第2中間ローラ12dが設けられており、昇降
ルーフ4を下降姿勢にしたとき、下側ガイドレール11
にビス固定した係止部材37の溝37aに入って、昇降
ルーフ4の浮き上がりを防止するようになっており、前
記第2中間ローラ12d及び係止部材37等によってロ
ック手段38が構成されている。
【0018】前記駆動手段13は昇降ルーフ4の下面側
に取付けられたモータを有し、駆動ケーブル13a、ス
ライダ13b等を介して昇降リンク12の一端側に連動
連結されていて、この昇降リンク12を前後方向に駆動
可能としている。そして、図1、2に仮想線で示すよう
に、昇降ルーフ4の下降姿勢では、昇降リンク12は各
ガイドレール9、10、11の前端側に位置し、ロック
手段38の第2中間ローラ12dが係止部材37に係合
して昇降ルーフ4の浮き上がりを防止した倒伏状態にな
っており、この状態から駆動手段13によって昇降リン
ク12を後方移動させると、第2中間ローラ12dが係
止部材37から離脱してロックが解除され、これにより
昇降リンク12が立上がり可能となり、図1、2に実線
で示すように、昇降ルーフ4がヒンジ手段6を支点とし
て上方に回動して前傾状の上昇姿勢となる。
【0019】また、逆に、上昇姿勢から昇降リンク12
を前方移動させることによって、この昇降リンク12が
倒伏して昇降ルーフ4が下降姿勢となる。なお、ダンパ
部材7の伸縮動作によって、昇降ルーフ4の昇降動作を
アシストするようになっている。図1、3〜6、8〜1
0において、前記テント5は、本体ルーフ3に形成され
た矩形状の開口部14を取り囲むように設けられ、上縁
側は上側取付部材15に取着され、下縁側は下側取付部
材16に取着されていて、昇降ルーフ4の昇降動作によ
って、伸展・折畳み自在とされている。
【0020】前記昇降ルーフ4の昇降高さは従来より高
くなっていて、テント5が伸展したときの最大上昇部
(前部)高さ寸法は、左右寸法より長く設定されてお
り、テント5内の空間を上下方向に広くしていて、居住
空間を拡大している。前記上側取付部材15は昇降ルー
フ4の下面側で、左右側縁および前後縁に沿った矩形状
に配置固定され、下側取付部材16は本体ルーフ3の上
面側で、左右側縁および前後縁に沿った矩形状に配置固
定されている。
【0021】テント5は、上下方向中間部において、一
側面部後部から前面部を経て他側面部後部に亘って上下
分離可能に切断されていると共に、この切断部分はファ
スナ17によって接続されていて、開閉自在とされてい
る。また、テント5の上部外側には、テント5のファス
ナ17の上側部分を覆うように防虫可能なネット部材1
8が設けられ、このネット部材18の上端側はテント5
と共に上側取付部材15に取着され、ネット部材18の
下端側は、テント5のファスナ17の下側部分に縫着さ
れ、さらに、ネット部材18の上部はファスナ19によ
って、一側面部後部から前面部を経て他側面部後部に亘
って開閉自在とされている。
【0022】テント5の前側の左右各コーナ部分(テン
ト5側面部の前端側)の外面側には、布等からなる帯状
の吊り部材20がテント5に沿って上下方向に配置され
ており、この吊り部材20の上部はテント5の上端側に
縫着され、下部はテント5のファスナ17の下側部分に
縫着されている。昇降ルーフ4の上昇姿勢において、前
記ファスナ17、19を開けても、テント5の前記切断
部分の下側部分が、吊り部材20によって吊持されて倒
れることがなく、この部分の保形がなされるようになっ
ている。したがって、ファスナ17、19を開けたま
ま、昇降ルーフ4を昇降させても支障のないように構成
されている。
【0023】なお、テント5のファスナ17の上側部分
は、巻上げ状態にして、吊り部材20で止めておくこと
ができるようになっている。テント5の上部の左右両側
部には、昇降ルーフ下降時にテント5を内方側へ折畳む
折畳み補助手段40が配置されている。この折畳み補助
手段40は、昇降ルーフ4の左右側部に固定されている
板バネ製の折畳み補助部材41を有する。この折畳み補
助部材41はコ字形状で、基部が昇降ルーフ4に固定の
2本の脚状取り付け部42と、この2本の取り付け部4
2の先端を繋ぐように位置していてテント5の上部外面
に昇降ルーフ4に略沿って長く当接する当接部43とが
形成されており、取り付け部42と当接部43とは一体
形成又は別個に形成して固着されている。
【0024】折畳み補助部材41は、2本の脚状取り付
け部42が上側ガイドレール9と中間ガイドレール10
とを固定しているボルト39を利用して昇降ルーフ4に
固定されており、無負荷状態で昇降ルーフ4の上面と略
平行になり、テント5を伸展させたときにテント5によ
って下方向に湾曲するように弾性変形し、その復元力で
当接部43をテント5に弾圧してテント折畳み方向に付
勢している。
【0025】図7は前記第1実施の形態の板バネ製の折
畳み補助部材41の変形例を示しており、この折畳み補
助部材41は当接部43が2本の取り付け部42の間隔
よりも長いパイ(Π)の字形状になっている。折畳み補
助部材41の形状としては、取り付け部42が1本又は
3本以上のもの、複数本の取り付け部42の基部側を連
結したもの等が採用できる。
【0026】図8は折畳み補助手段40の第2実施の形
態を示しており、上側ガイドレール9及び中間ガイドレ
ール10に共締めされた支持板45に枢支軸46を設
け、この枢支軸46に板金又は棒材で形成した折畳み補
助部材41の取り付け部42を枢支し、前記枢支軸46
に嵌装したコイルバネ等の付勢部材44で折畳み補助部
材41をテント5側に付勢している。
【0027】この第2実施の形態でも、折畳み補助部材
41は基部が昇降ルーフ4に枢支された取り付け部42
と、この取り付け部42の先端に位置していてテント5
の上部外面に昇降ルーフ4に略沿って長く当接する当接
部43とを有し、その形状は前記第1実施の形態で示し
たコの字形状、変形例で述べた形状等に形成でき、付勢
部材44でテント5を昇降ルーフ4の下面に押圧するま
で付勢し、昇降ルーフ4の下方にテント5を折畳み収納
することができる。
【0028】テント5の前側の左右各コーナ部分の内面
側には、前折畳み手段の前折畳み部材21が配置されて
いる。この前折畳み部材21は、図9、10に示すよう
に、上部の棒部材22と、下部の取付部材23とを有す
る。前記棒部材22は、テント5のファスナ17の下側
部分の上部に、テント5の前面部および側面部に沿って
配置され、テント5のコーナ部に縫着された筒状部24
に挿通されていて、テント5に同行移動可能で且つテン
ト5に沿って(棒部材22の長手方向に)相対移動可能
(フリー状態)となっている。なお、棒部材22はテン
ト5に接着、面ファスナ又はビス等によって係属させて
もよい。
【0029】前記取付部材23は、平断面左右方向外方
に開放状のコ字形に形成され、上部に棒部材22が溶接
等によって固定され、下端側は本体ルーフ3に固定の支
持部材25を介して枢支されている。支持部材25は下
取付部材16に固定され、前後一対の支持壁26を備
え、この前後支持壁26間に取付部材23の下端部が前
後方向の支軸27を介して前後軸回りに回動自在に支持
されていて、折畳み部材21が倒伏・起立可能とされて
いる。
【0030】支持部材25には左右方向内側方に突出状
の掛止部28が設けられ、この掛止部28に形成された
孔に引張りコイルバネ(付勢部材)29の一端部が引掛
けられ、コイルバネ29の他端部は取付部材23の上部
に形成した孔に引掛けられ、このコイルバネ29によっ
て起立状の折畳み部材21を左右方向内方側に倒伏させ
るように付勢している。
【0031】図3、11に示すように、テント5の後側
の左右コーナ部分の上下方向中途部には、掛止片30が
設けられ、各掛止片30には引張りコイルバネ(付勢部
材)31の一端部が引掛けられ、このコイルバネ31の
他端部は昇降ルーフ4の後部下面側の左右方向中央部に
設けられた掛止部32に引掛けられている。前記構成に
おいて、昇降ルーフ4の上昇姿勢時におけるテント5
は、昇降ルーフ4と本体ルーフ3との間に張られてお
り、折畳み部材21はテント5と共に起立状態であり、
また、コイルバネ29、31は伸長されている。
【0032】この状態から昇降ルーフ4を下降させる
と、折畳み部材21がコイルバネ29の付勢力により支
軸27回りに回動して左右方向内側方に倒伏し、この折
畳み部材21によりテント5が内側に引張られて、テン
ト5前部が昇降ルーフ4からはみ出すことなく折畳まれ
る。なお、このとき、コイルバネ29も折畳み部材21
と共に倒伏する。
【0033】図5に示すように、テント5の前面部5B
のファスナ17より下側部分内面には、帯状のプレート
34が折畳み部材21間に左右方向に設けられている。
このプレート34は、例えばテント前面部5Bとプレー
トカバーとの間で挟込むと共に、プレートカバーをテン
ト前面部5Bに縫着することによって取付けられる。昇
降ルーフ4を上昇位置から下降させる際においては、テ
ント5内の内圧が上がり、図1に仮想線で示すように、
この内圧によってテント5の前面部5Bが前方に膨らも
うとするが、前記プレート34はこの膨らみを規制し、
テント5を昇降ルーフ4からはみだすことなく良好に折
畳むことができるという作用効果を奏する。
【0034】テント5の前面部5Bの上部は、小窓用の
ファスナ35によって開閉自在とされて、また、昇降ル
ーフ4には、テント5のファスナ17より上側部分を巻
上げて、その巻上げ状態に止めておくことができるよう
に、セットバンド36が適宜箇所に設けられている。本
体ルーフ3と昇降ルーフ4との間に設けられたテント5
は、昇降ルーフ4の上昇動作によって伸展し、下降動作
によって折畳まれる。そして、昇降ルーフ4の下降時に
おいて、折畳み補助手段40及び前折畳み手段によって
テント5が内方側に強制的に折畳まれるようになってい
る。
【0035】すなわち、テント5の折畳み時において、
昇降ルーフ4を下降させると、折畳み補助手段40の折
畳み補助部材41がテント5の左右側部を内方側に弾圧
し、それと同時に、前折畳み手段の前折畳み部材21が
付勢部材29の付勢力によってテント5内方側に倒伏
し、この前折畳み部材21に引っ張られてテント5が内
方側に強制的に規則正しく折畳まれる。
【0036】前記取り付け部42の長さ、すなわち、昇
降ルーフ4から当接部43までの距離は適宜設定でき、
少なくともロック手段38によるテント5の挟み込みを
防止できる長さが必要であり、前折畳み部材21を設け
ている場合は、テント5の側下部もその折畳み効果を享
受するので、前折畳み部材21の折畳み作用が影響しな
い上位部分を昇降ルーフ4内に案内できる長さに設定す
ることが好ましく、逆に、昇降ルーフ4から当接部43
までの距離を長くすれば、テント5の左右寸法に対する
最大上昇部高さ寸法の比を大きくすることが可能にな
る。
【0037】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
昇降ルーフ4の後側を左右軸回りに枢着しているが、前
側を枢着するようにしてもよく、昇降ルーフ4は傾斜状
に上昇するように構成されているが、上下方向に平行移
動するように昇降させるようにしてもよい。テント5の
折畳み収納を左右折畳み補助手段40のみで行うように
したり、前折畳み手段及びコイルバネ31に代えて、又
はそれらと並列的に、折畳み補助手段40を昇降ルーフ
4の前後部に設けてもよい。
【0038】折畳み補助部材41の取り付け部42を板
バネで形成し、当接部43を弾性変形しない板材、棒材
又はパイプ材等で形成してもよく、当接部43を本体ル
ーフ3に略沿わせるように長く配置してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、昇降ルー
フ4が上昇姿勢から下降するとき、テント5の上部の前
後部、左右側部の内の少なくとも左右側部を、折畳み補
助手段40によって折畳み案内することができ、テント
5が昇降ルーフ4からはみ出したり、本体ルーフ3との
間、特にロック手段38が設けられている場合には、そ
のロック手段38との間に挟まれたりすることなく、昇
降ルーフ4内に良好に収納することができる。
【0040】また、折畳み補助部材41は極めて簡単か
つ安価に構成でき、テント5の最大上昇部高さ寸法を左
右寸法より長く設定して、テント5の内部空間を広くで
き、テント5の前下部を前折畳み部材21で折畳み案内
することにより、テント5の全域にわたってより確実か
つ効果的な折畳み収納ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体側面図である。
【図2】昇降装置の概略側面図である。
【図3】テントの側面図である。
【図4】テントおよび昇降装置の平面図である。
【図5】テントの正面図である。
【図6】折畳み補助手段の断面正面図である。
【図7】第1実施の形態の折畳み補助部材の変形例を示
す平面図である。
【図8】折畳み補助手段の第2の実施の形態を示す断面
正面図である。
【図9】テント内面から見た前折畳み部材の側面図であ
る。
【図10】前折畳み部材の一部断面正面図である。
【図11】テント後部の平面図である。
【符号の説明】
1 ルーフ 3 本体ルーフ 4 昇降ルーフ 5 テント 8 昇降装置 12 昇降リンク 21 前折畳み部材 38 ロック手段 40 折畳み補助手段 41 折畳み補助部材 42 取り付け部 43 当接部 44 付勢部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ルーフ(3)に対して昇降自在な昇
    降ルーフ(4)を備え、この昇降ルーフ(4)と本体ル
    ーフ(3)との間に、昇降ルーフ(4)の昇降動作によ
    って伸展・折畳みが行われるテント(5)を設けた昇降
    ルーフのテント収納装置において、 前記昇降ルーフ(4)の前後部、左右側部の内の少なく
    とも左右側部に、テント(5)と当接していて昇降ルー
    フ下降時にテント(5)を内方側へ折畳む折畳み補助手
    段(40)を備えていることを特徴とする昇降ルーフの
    テント収納装置。
  2. 【請求項2】 前記折畳み補助手段(40)は昇降ルー
    フ(4)に固定の折畳み補助部材(41)を有し、この
    折畳み補助部材(41)は基部が昇降ルーフ(4)に固
    定の取り付け部(42)と、この取り付け部(42)の
    先端に位置していてテント(5)の上部外面に昇降ルー
    フ4に略沿って長く当接する当接部(43)とを有し、
    少なくとも前記取り付け部(42)は板バネで形成され
    ていて当接部(43)をテント折畳み方向に付勢してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の昇降ルーフのテン
    ト収納装置。
  3. 【請求項3】 前記折畳み補助手段(40)は昇降ルー
    フ(4)に枢支の折畳み補助部材(41)と、この折畳
    み補助部材(41)をテント折畳み方向に付勢する付勢
    部材(44)と有し、折畳み補助部材(41)は基部が
    昇降ルーフ(4)に枢支された取り付け部(42)と、
    この取り付け部(42)の先端に位置していてテント
    (5)の上部外面に昇降ルーフ4に略沿って長く当接す
    る当接部(43)とを有していることを特徴とする請求
    項1に記載の昇降ルーフのテント収納装置。
  4. 【請求項4】 前記テント(5)の最大上昇部高さ寸法
    を左右寸法より長く設定していることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の昇降ルーフのテント収納装
    置。
  5. 【請求項5】 本体ルーフ(3)に対して昇降ルーフ
    (4)を昇降自在に設け、本体ルーフ(3)と昇降ルー
    フ(4)との間に、昇降リンク(12)を起伏させるこ
    とにより昇降ルーフ(4)を昇降させる駆動手段(1
    3)を設けると共に、昇降ルーフ(4)の昇降動作によ
    って伸展・折畳みが行われるテント(5)を設け、本体
    ルーフ(3)側に昇降ルーフ(4)を下降したときに昇
    降リンク(12)を倒伏させた状態で保持するロック手
    段(38)を設けており、 前記テント(5)の最大上昇部高さ寸法を左右寸法より
    長く設定し、前記昇降ルーフ(4)の左右側部のロック
    手段(38)対応位置に、テント(5)と当接していて
    昇降ルーフ下降時にテント(5)を内方側へ折畳む折畳
    み補助手段(40)備えていることを特徴とする昇降ル
    ーフのテント収納装置。
  6. 【請求項6】 前記テント(5)の前内部の左右コーナ
    部近傍と掛止する前折畳み部材(21)を本体ルーフ
    (3)に倒伏・起立自在に枢支し、この前折畳み部材
    (21)に昇降ルーフ(4)の下降時にテント(5)内
    方側へ倒伏させる付勢部材(29)を設けていることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の昇降ルーフ
    のテント収納装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102004005589A1 (de) * 2004-02-04 2005-08-25 Volkswagen Ag Aufstelldach für ein Fahrzeug, insbesondere für ein Champingfahrzeug
CN107499220A (zh) * 2017-07-19 2017-12-22 田嘉 一种多功能乘用车

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