JP3757492B2 - 車両用の車椅子積降し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用の車椅子積降し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の車椅子積降し装置は、車椅子を車室内に積込とともに車室内に積込まれた車椅子を地上に降ろす手段として各種形式のものが提案されている。その一形式として、車椅子を折畳んだ状態で車室内に積込むとともに車室内に積込まれている折畳み状態の車椅子を地上に降ろすための車両用の車椅子積降し装置が、実開昭64−33441号公報に提案されている。
【0003】
当該車椅子積降し装置は、車室内の左右両側に配設されて起立する左右一対のパイプフレームと、両パイプフレームに配設された支持装置と、支持装置に配設された吊上げ装置からなり、支持装置は両パイプフレームに橋架した固定レールと、固定レールに移動可能に組付けたスライドレールにて構成され、かつスライドレールの先端に吊上げ装置が組付けられている。
【0004】
当該車椅子積降し装置においては、車椅子を積込む際には車両のドアを開放してスライドレールを前進させ、開放された乗降口から外部へ突出させて吊上げ装置を外部に位置させ、折畳まれた状態の車椅子を吊上げ装置にて吊上げて、この状態でスライドレールを後退させることにより、吊上げ装置にて吊上げられた状態にある車椅子を車室内へ積込むようになっている。
【0005】
また、車室内に積込まれている折畳まれた状態の車椅子を地上に降ろす際には、車両のドアを開放して、車椅子を吊上げ装置にて吊上げた状態でスライドレールを前進させて開放された乗降口から外部へ突出させ、吊上げ装置および吊上げられた状態の車椅子を外部に位置させて、車椅子を吊上げ装置から取外すことにより、車椅子を地上に降ろすようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該車椅子積降し装置は、車椅子の積降しには極めて便利なものであるが、装置それ自体が大型であるため車室内での専用スペースが大きくて、車室内の利用できる空間を大きく制限し、また構造が複雑であるとともに高価であるという問題がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、車椅子積降し装置を小型に構成して、車室、トランクルーム等の車両の空間を有効に活用することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は車両用の車椅子積降し装置に関するもので、当該車椅子積降し装置は、車両フロア上に組付けられて車両の開口部から内方へ延びる基台と、同基台に支持されて同基台の上方にて並列して延びる支持台と、同支持台に同支持台の長手方向に移動可能に組付けられた移動部材と、起立状態にて折畳まれた起立状態の車椅子を支承する支承台と、同支承台を前記移動部材に回動可能に取付ける取付機構を備えるとともに、同取付機構は、前記支承台が固定される支持部材と、同支持部材を前記移動部材に上下方向に回動可能に連結するリンク機構を備え、同リンク機構の作用にて前記支承台を固定した前記支持部材を起立状態から前記移動部材上に倒伏可能にすることにより、折畳まれた車椅子を起立状態で支承する支承台を、前記支持部材を介して前記移動部材上に倒伏可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る車椅子積降し装置においては、前記支持台を第2のリンク機構を介して前記基台に連結して並列状態で上下動可能に組付ける構成、前記基台を車両フロアに同基台の長手方向に対して直交方向へ移動可能に組付ける構成、前記支承台を前記支持部材に対して着脱可能とする構成、前記移動部材と前記支持部材との間に荷重軽減手段を設ける構成等を採用することができる。
【0010】
また、本発明に係る車椅子積降し装置は、前記支持台を第2のリンク機構を介して前記基台に連結して並列状態で上下動可能に組付けた車椅子積降し装置において、前記基台と前記支持台との間に、同支持台が下方へ移動した際前記基台に解除可能に固定されるロック機構を設ける構成、前記支持台と前記移動部材との間に、同移動部材を前進位置から後退する際に後退方向への移動を解除可能に規制する移動規制手段を設ける構成、前記基台と前記支持台との間に、同支持台に抗する反力手段を備えた構成等を採用することができる。
【0011】
【発明の作用・効果】
このように構成した車椅子積降し装置は、車室の後部フロア、トランクルームのフロア等に組付けられて使用され、当該車椅子積降し装置を使用して車椅子を車室またはトランクルーム内に積込むには、移動部材を手前へ引出して取付機構を構成する支持部材を後退位置にて起立状態に保持することにより、支持部材に支持されている支承台を起立状態に保持する。これにより、支承台には、折畳まれた車椅子を容易に支承させることができる。
【0012】
次いで、折畳み状態の車椅子を支承した支承台を持ち上げると、支承台はリンク機構の作用により、支持部材と一体に回動して移動部材上に倒伏状態に載置され、移動部材を前方へ移動させれば、車椅子は移動部材の前進位置に達して、倒伏状態にて車室またはトランクルーム内に積込まれる。
【0013】
また、このように積込まれている車椅子を車外へ降ろすには、前進位置にある移動部材を手前へ引出して後退位置へ移動させる。これにより、移動部材と一体の支持部材、支承台、および車椅子は移動部材の後退位置に達し、支承台をリンク機構の作用により下方へ回動させて起立状態とする。この状態においては、折畳まれた車椅子を支承台から容易に取外すことができて、車椅子を車外へ降ろすことができる。
【0014】
このように、当該車椅子積降し装置によれば、折畳まれた状態の車椅子を大きな力を要することなく容易に積降しすることができるが、当該車椅子積降し装置は冒頭で示した公知の車椅子積降し装置に比較して極めて小型であって、車室、トランクルーム等の車両の空間を有効に活用することができるとともに、車椅子の積降し操作が簡単で極めて容易である。
【0015】
当該車椅子積降し装置においては、前記支持台を第2のリンク機構を介して前記基台に連結して並列状態で上下動可能に組付ける構成を採用することができる。かかる構成を採用すれば、支持台を第2のリンク機構により上方に位置させた状態で車椅子を支承した支承台を移動部材に載置して、車椅子を支承台とともに前進させ、かつ第2のリンク機構の作用により下方へ移動させて、前進位置に車椅子を積込むことができる。また、車椅子を車外へ降ろす場合には、積込み操作とは全く逆の操作で行うことができる。このため、車椅子をフロアの前側に壁部が起立しているトランクルーム等へ積降しする場合には、車椅子を容易に壁部を乗越えさせて積降しすることができる。
【0016】
また、当該車椅子積降し装置においては、前記基台を車両フロアに同基台の長手方向に対して直交方向へ移動可能に組付ける構成を採用することができる。かかる構成を採用すれば、基台を元の配設位置から左右方向へ移動させることができて、車椅子を積込む車両フロア上をさらに有効に活用することができる。
【0017】
また、当該車椅子積降し装置においては、前記支承台を前記支持部材に対して着脱可能とする構成を採用することができる。かかる構成を採用すれば、当該車椅子積降し装置の非使用時には、大きな支承台を取付機構から取外して他の構成機構とは切離し、装置全体をコンパクトにした状態で車両の内部に格納することができる。
【0018】
また、当該車椅子積降し装置においては、前記移動部材と前記支持部材との間に荷重軽減手段を設ける構成を採用することができる。かかる構成を採用すれば、車椅子を支承した支承台の移動部材上への回動操作力を軽減することができて、車椅子を容易に積込むことができる。
【0019】
また、本発明に係る車椅子積降し装置は、前記支持台を第2のリンク機構を介して前記基台に連結して並列状態で上下動可能に組付けた車椅子積降し装置において、前記基台と前記支持台との間に、同支持台が下方へ移動した際前記基台に解除可能に固定されるロック機構を設ける構成を採用することができる。かかる構成を採用すれば、車椅子を載置した支持台を下方へ移動させて基台に固定することができ、これにより、車両走行時の支持台上の車椅子のガタつきを防止することができる。
【0020】
当該車椅子積降し装置においては、前記支持台と前記移動部材との間に、同移動部材を前進位置から後退する際に後退方向への移動を解除可能に規制する移動規制手段を設ける構成を採用することができる。かかる構成を採用すれば、前進位置にある移動部材を後退させる際、移動規制手段にて移動を規制されている移動部材を手前へ引出すと、これにともない第2のリンク機構が起立方向へ回動して支持台を起立状態とし、その後移動部材の移動規制を解除して同移動部材を支持台と切り離して手前へ移動させることができ、これにより、移動部材を起立する壁部を何等の支障もなく容易に乗越えさせて、後退位置に移動させることができる。
【0021】
また、当該車椅子積降し装置においては、前記基台と前記支持台との間に、同支持台に抗する反力手段を備えた構成を採用することができる。かかる構成を採用すれば、反力手段の作用により、車椅子を載置した支持台を下方へゆっくり移動させて何等の衝撃を与えることなく積込むことができるとともに、車外へ取出す際には反力の助勢により、車椅子を載置した支持台を上方へ軽く移動させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明するに、図1および図2には本発明に係る車椅子積降し装置の一例が示されている。当該車椅子積降し装置は、車椅子Aを図1に示すように支承して車両のトランクルームBに積込み、図2に示すように横に倒伏させて収容するもので、この間、作業者は当該車椅子積降し装置を図3〜図5に示すように操作する。当該車椅子積降し装置は、図6に示すように、基台10、基台10に連結機構20を介して連結された支持機構30、支持機構30に組み付けらけた取付機構40、取付機構40に組付けられた支承台50、第1ロック機構60a、および第2ロック機構60bにて構成されている。
【0023】
しかして、基台10は、図7および図8に示すように、鋼板を屈曲して形成された上方へ開口するコ字状断面を呈する基台本体11と、基台本体11の前後各端部に貫通した状態で固定された筒状ガイド部12、13とからなるもので、基台本体11の上端縁には内側へ延びるフランジ部14を備えている。また、基台本体11のフランジ部14の先端部には、後述する第1ロック機構60aを構成するフック61を組付けたブラケット62が立設されている。 基台10は、各筒状ガイド12、13にて前後の各取付ロッド15、16に挿通されていて、各取付ロッド15、16は並列状態にて左右の各端部で車両のトランクルームB内のフロアに取付けられている。これにより、基台10は各取付ロッド15、16に沿って左右方向へ移動可能となっている。
【0024】
連結機構20は、基台10と支持機構30を連結するもので、前後のリンク21、22を左右一対備えているとともに、ガススプリング23とアブゾーバ24を備えている。各リンク21、22は下端部を基台本体11の後端側の側部に前後方向へ回動可能に連結され、かつそれらの上端部を支持機構30を構成する支持台31の中間側部に前後方向へ回動可能に連結されている。左右の両リンク21、22はそれらの中間部にて連結ピンを介して互いに連結されて、平行リンク機構を構成している。
【0025】
ガススプリング23およびアブゾーバ24は公知のもので、ガススプリング23はシリンダの上端部をリンク22を連結する第1連結ピン25に回動可能に連結され、かつピストンロッドの後端部を基台本体11に組付けた第2連結ピン26に回動可能に連結されている。第2連結ピン26は基台本体11の前端側の側部に設けた長孔11aに前後方向へ所定量摺動可能に組付けられている。アブゾーバ24においては、シリンダ部の上端部を支持台31の前端側の下部に設けた第3連結ピン27に回動可能に連結され、かつピストンロッドの下端部をリンク22を連結する第4連結ピン28に回動可能に連結されている。
【0026】
支持機構30は、図9に示すように、支持台31、左右一対のガイドロッド32、および移動台33を備え、支持台31および両ガイドロッド32は前後一対の連結プレート34にて互いに連結され、両ガイドロッド32は支持台31を挟んだ状態で互いに並列している。また、支持台31には、後述するロック部材65が回動可能に組付けられている。移動台33は、プレート部33aの左右各端部に後方へ延びる一対のアーム部33bを備えたもので、プレート部33bの下面には左右一対のガイド部35が取付けられている。移動台33は、各ガイド部35に各ガイドロッド32を挿通させた状態で、支持台31上に前後方向へ摺動可能に組付けられている。
【0027】
取付機構40は、図10および図11に示すように、支持枠41、左右一対の2組のリンク42、43、および一対の引張りスプリング44を備えている。支持枠41は長方形状の枠部41aにおける長手方向の中間部を連結ロッド部41bにて連結されている。各リンク42、各リンク43、および各引張りスプリング44は、一端部を支持枠41の枠部41aに回動可能に連結され、かつ他端部を移動台33の各アーム部33bに回動可能に連結されている。かかる取付機構40においては、支持枠41が各リンク42、43の作用により、移動台33の後端部側にて起立状態に保持されているとともに、持ち上げられると上方かつ前方へ回動して、移動台33上に略水平状態に載置される。
【0028】
当該取付機構40においては、支持枠41を上方へ持ち上げて移動台33に載置する際に、各引張りスプリング44の作用にて移動台33上への載置を助成され、図11に示す状態から移動台33に載置された水平状態で図12に示すように前方かつ下方へ移動することができ、また図12に示する前方の位置から後方の位置へ移動させ、かつ図11に示すように起立状態とすることができる。
【0029】
支承台50は、図6、図13および図14に示すように、前側枠部51と後側枠部52とを備え、後側枠部52は前側枠部51の下端部に固着されていて、前側枠部51との間に下側枠部53を形成している。前側枠部51においては、上端部51aが下方へ開口する略コ字状に屈曲形成されているとともに、その中央部に掛止部51bが形成されている。また、前側枠部51の連結部51cには、上方へ突出する左右一対の掛止片51dが形成されているとともに、両掛止片51d間の中央部に固定用ピン54aが上方へ貫通した状態で、引張りスプリング54bを介して組付けられている。
【0030】
支承台50においては、前側枠部51の上端部51aを支持枠41の連結ロッド部41bに上方から掛止するとともに、両掛止片51dを支持枠41の枠部41aの下端部に当接させ、この状態で固定用ピン54aを枠部41aの下端部に設けた貫通孔41cに貫通させていて、これにより、支承台50は支持枠41に固定されている。この固定状態においては、固定用ピン54aを引張りスプリング54bに抗して下方へ引っ張ると、固定用ピン54aが貫通孔41cから抜け出て、支承台50を支持枠41から上方へ取り外すことができる。
【0031】
すなわち、支承台50は支持枠41に対して容易に取付けることができるとともに、容易に取外しができる。支承台50には、図1〜図5に示すように、折畳まれた車椅子Aが載置され、車椅子Aは取付け用のベルト55を介して支承台50に固定される。
【0032】
第1ロック機構60aは、図5、図8、図11、図12、図15〜図17等に示すように、基台本体11にブラケット62を介して回動可能に組付けたフック61、一端側をフック61に連結した操作ロッド63、および、支持台31の下面側に設けたストライカ64を備えている。ストライカ64は、基台本体11が前方かつ下方へ移動した際フック61に当接して掛止される位置関係にある。また、操作ロッド63は後端側が屈曲していて、基台本体11の後端側に設けた長孔11bに前後方向へ移動可能に組付けられていて、先端には操作部63aが固着されている。
【0033】
第2ロック機構60bは、図16および図17に示すように、基台本体11の前後方向の中央部よりわずかに後方に回動可能に組付けたロッド状のロック部材65、ロック部材65の前側を上方へ付勢するバネ部材66、およびリンク21側に固定されたロッド状の操作部材67を備えている。ロック部材65は、支持台31の下面側に設けた箱状の取付け用のブラケット31aに前後方向へ回動可能に組付けられていて、ロック部材65の下側とブラケット31aの底部との間に介装されたバネ部材66の付勢力により、前端部を支持台31に設けた開口部31bから上方へ所定量突出させている。
【0034】
第2ロック機構60bにおいては、図17に示すように、各リンク21,22が最大限起立した状態からわずかに後方へ回動した範囲、すなわち支持台31が実線で示す状態と上側の2点鎖線で示す状態の範囲において、操作部材67の前端部がロック部材65の後端部に当接して押圧してロッド部材65をバネ部材66に抗して回動させて支持台31の開口部31bから下方へ後退させる。また、支持台31が上記した範囲を外れた位置にある場合には、ロッド部材65は操作部材67からフリー状態にあって、バネ部材66の付勢力により、前端部を支持台31に設けた開口部31bから上方へ所定量突出している。
【0035】
このように構成した当該車椅子積降し装置を使用して車椅子AをトランクルームBに積込むには、先ず移動台33を支持台31の後端に位置させて支承台50を起立状態とし、この支承台50に車椅子Aを折畳んだ状態で載置し、ベルト55を使用して支承台50に固定して図1に示す状態とする。次いで、折畳み状態の車椅子Aを支承した支承台50を図3に示すように持ち上げる。これにより、支承台50は各リンク42、43の作用により、支持枠41と一体に回動して移動台33上に倒伏状態に載置され、移動台33を前方へ移動させれば、車椅子Aと一体の支承台50および移動台33は支持台31上を摺動し、第2ロック機構60bのロック部材65を乗り越えて図4に示すように前進位置に達する。
【0036】
この状態で移動台33をさらに前方へ押動すると、移動台33は支持台31を前方へ押圧して支持台31を各リンク21、22の作用により前方かつ下方へ回動させる。この間、支持台31はガススプリング23およびアブゾーバ24を作動させて前方かつ下方へ回動し、下方位置に達すると第1ロック機構60aのストライカ64をフック61に掛止する。これにより、支持台31は基台10に固定され、車椅子Aは支承台50に支承された倒伏状態にてトランクルームB内に積込まれる。
【0037】
この状態においては、ロック部材65の先端部はバネ部材66の付勢力で支持台31上から突出し、図17の下側の2点鎖線で模式的に示すように移動台33の後端部に掛止めされ、移動台33はロック部材65により後退方向への移動を規制される。
【0038】
また、このように積込まれている車椅子Aを車外へ降ろすには、第1ロック機構60aの操作ロッド63を手前に引く。これにより、フック61が回動してストライカ64を解放し、支持台31の基台10に対する固定を解除する。この状態で、前進位置にある移動台33を手前へ引出すと、移動台33の後端部が第2ロック機構60bのロック部材65に掛止されているため、支持台31が移動台33と一体に後方かつ上方へ回動して起立し、図17の実線で示すように、支持台31がほぼ最大限上方へ回動した時点で操作部材67がロック部材65の後端部に当接する。
【0039】
支持台31がさらに後退方向へ移動すると、図16に模式的に示すように、操作部材67がロック部材65をバネ部材66に抗して回動させ、ロツク部材65の先端部を下方へ退避させる。これにより、移動台33は支持台31から外れて支持台31上を後方へ移動して後退位置に達する。このため、支承台50を手前へ回動させると、支承台50は起立状態に復帰し、車椅子Aを支承台50に対する固定を解除して支承台50から取外すことができる。
【0040】
このように、当該車椅子積降し装置によれば、折畳まれた状態の車椅子Aを大きな力を要することなく容易に積降しすることができるが、当該車椅子積降し装置は冒頭で示した公知の車椅子積降し装置に比較して極めて小型であって、トランクルームBの空間を有効に活用することができるとともに、車椅子Aの積降し操作が簡単で極めて容易である。また、当該車椅子積降し装置は、トランクルームB以外の車両の適宜のフロアに配設して使用することもでき、これにより、車両の空間を有効に利用することができる。
【0041】
しかして、当該車椅子積降し装置においては、支持台31を各リンク22、23を介して基台10に連結して並列状態で上下動可能に組付ける構成を採用しているため、支持台31を各リンク22、23により上方に位置させた状態で車椅子Aを支承した支承台50を移動台33に載置して、車椅子Aを支承台50とともに前進させ、かつ各リンク22、23の作用により下方へ移動させて、前進位置に車椅子Aを積込むことができる。また、車椅子Aを車外へ降ろす場合には、積込み操作とは全く逆の操作で行うことができる。このため、車椅子Aを壁部が起立しているトランクルームBに対して積降しする場合には、車椅子Aを容易に壁部を乗越えさせて積降しすることができる。
【0042】
また、当該車椅子積降し装置においては、基台10をトランクルームBに同基台10の長手方向に対して直交方向へ移動可能に組付けているため、基台10を元の配設位置から左右方向へ移動させることができて、車椅子Aを積込む位置を任意に変更することができ、トランクルームBのフロアをさらに有効に活用することができる。
【0043】
また、当該車椅子積降し装置においては、支承台50を支持枠41に対して着脱可能としているため、当該車椅子積降し装置の非使用時には、大きな支承台50を取付機構40から取外して他の構成機構とは切離し、装置全体をコンパクトにした状態でトランクルームBの内部に格納することができる。
【0044】
また、当該車椅子積降し装置においては、移動台33と支持枠41との間に引張りスプリング44を設けているため、車椅子Aを支承した支承台50の移動台33上への回動操作力を軽減することができて、車椅子Aを容易に積込むことができる。
【0045】
また、当該車椅子積降し装置は、基台10と支持台31との間に、支持台31を前方かつ下方へ移動した際基台10に解除可能に固定する第1ロック機構60aを設けているため、車椅子Aを載置した支持台31を前方かつ下方へ回動させて基台10に固定することができ、これにより、車両走行時の支持台31上の車椅子Aのガタつきを防止することができる。
【0046】
また、当該車椅子積降し装置においては、支持台31と移動台33との間に、移動台33を前進位置から後退する際に後退方向への移動を解除可能に規制する第2ロック機構60bを設けているため、前進位置にある移動台33を後退させる際、第2ロック機構60bにて移動を規制されている移動台33を手前へ引出すと、これにともない各リンク22、23が起立方向へ回動して支持台31を起立状態とし、その後移動台33の移動規制を解除して移動台33を手前へ移動させることができ、これにより、移動台33を起立する壁部を何等の支障もなく容易に乗越えさせて、後退位置に移動させることができる。
【0047】
また、当該車椅子積降し装置においては、基台10と支持台31との間に、支持台31に抗するガススプリング23、およびアブゾーバ24を配設しているため、ガススプリング23、およびアブゾーバ24の作用により、車椅子Aを載置した支持台31を下方へゆっくり回動させて何等の衝撃を与えることなく積込むことができるとともに、車外へ取出す際にはそれらの反力の助勢により、車椅子Aを載置した支持台31を上方へ回動させる操作力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る車椅子積降し装置における車椅子を支承した状態を示す斜視図である。
【図2】同車椅子積降し装置における車椅子をトランクルームへ積込んだ状態を示す斜視図である。
【図3】同車椅子積降し装置における操作直後の状態を示す斜視図ある。
【図4】同車椅子積降し装置における操作途中の状態を示す斜視図である。
【図5】同車椅子積降し装置における操作完了時点の状態を示す斜視図である。
【図6】同車椅子積降し装置における支承台を取外した状態の斜視図である。
【図7】同車椅子積降し装置を構成する基台と支持機構の連結関係を示す斜視図である。
【図8】同連結関係を示す部分斜視図である。
【図9】同車椅子積降し装置を構成する支持機構の分解斜視図である。
【図10】同車椅子積降し装置を構成する支持機構と取付機構の連結関係を示す部分斜視図である。
【図11】同車椅子積降し装置の支承台を除いた状態の斜視図である。
【図12】同車椅子積降し装置における移動台が前進位置に移動した状態の斜視図である。
【図13】同車椅子積降し装置を構成する支承台と支持枠を示す斜視図である。
【図14】同車椅子積降し装置の斜視図である。
【図15】同車椅子積降し装置を構成する基台の後端部を示す斜視図である。
【図16】同支持機構を構成する移動台が前進位置に達した直後の状態を示す部分縦断側面図である。
【図17】同支持機構の回動状態を示す部分縦断側面図である。
【符号の説明】
A…車椅子、B…トランクルーム、10…基台、11…基台本体、11a,11b…長孔、12,13…筒状ガイド部、14…フランジ部、15,16…取付ロッド、20…連結機構、21,22…リンク、23…ガススプリング、24…アブゾーバ、25,26,27,28…連結ピン、30…支持機構、31…支持台、31a…ブラケット、31b…開口部、32…ガイドロッド、33…移動台、33a…プレート部、33b…アーム部、34…連結プレート、35…ガイド部、40…取付機構、41…支持枠、41a…枠部、41b…ロッド部、41c…貫通孔、42,43…リンク、44…引張りスプリング、50…支承台、51…前側枠部、51a…上端部、51b…掛止部、51c…連結部、51d…掛止片、52…後側枠部、53…下側枠部、54a…固定用ピン、54b…引張りスプリング、55…ベルト、60a…第1ロック機構、60b…第2ロック機構、61…フック、62…ブラケット、63…操作ロッド、63a…操作部、64…ストライカ、65…ロック部材、66…バネ部材、67…操作部材。

Claims (8)

  1. 車両フロア上に組付けられて車両の開口部から内方へ延びる基台と、同基台に支持されて同基台の上方にて並列して延びる支持台と、同支持台に同支持台の長手方向に移動可能に組付けられた移動部材と、起立状態にて折畳まれた起立状態の車椅子を支承する支承台と、同支承台を前記移動部材に回動可能に取付ける取付機構を備えるとともに、同取付機構は、前記支承台が固定される支持部材と、同支持部材を前記移動部材に上下方向に回動可能に連結するリンク機構を備え、同リンク機構の作用にて前記支承台を固定した前記支持部材を起立状態から前記移動部材上に倒伏可能にすることにより、折畳まれた車椅子を起立状態で支承する支承台を、前記支持部材を介して前記移動部材上に倒伏可能に構成されていることを特徴とする車両用の車椅子積降し装置。
  2. 請求項1に記載の車椅子積降し装置において、前記支持台を第2のリンク機構を介して前記基台に連結して並列状態で上下動可能に組付けたことを特徴とする車両用車椅子積降し装置。
  3. 請求項1に記載の車両用の車椅子積降し装置において、前記基台を車両フロアに同基台の長手方向に対して直交方向へ移動可能に組付けたことを特徴とする車両用の車椅子積降し装置。
  4. 請求項1に記載の車両用の車椅子積降し装置において、前記支承台を前記支持部材に対して着脱可能に構成したことを特徴とする車両用の車椅子積降し装置。
  5. 請求項1に記載の車両用の車椅子積降し装置において、前記移動部材と前記支持部材との間に荷重軽減手段を設けたことを特徴とする車両用の車椅子積降し装置。
  6. 請求項2に記載の車両用の車椅子積降し装置において、前記基台と前記支持台との間に、同支持台が下方へ移動した際前記基台に解除可能に固定されるロック機構を設けたことを特徴とする車両用の車椅子積降し装置。
  7. 請求項2に記載の車両用の車椅子積降し装置において、前記支持台と前記移動部材との間に、同移動部材を前進位置から後退する際に後退方向への移動を解除可能に規制する移動規制手段を設けたことを特徴とする車両用の車椅子積降し装置。
  8. 請求項2に記載の車両用の車椅子積降し装置において、前記基台と前記支持台との間に、同支持台に抗する反力手段を設けたことを特徴とする車両用の車椅子積降し装置。
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