JP2000167461A - エクストリュ―ジョン用ダイ - Google Patents

エクストリュ―ジョン用ダイ

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JP2000167461A
JP2000167461A JP10368554A JP36855498A JP2000167461A JP 2000167461 A JP2000167461 A JP 2000167461A JP 10368554 A JP10368554 A JP 10368554A JP 36855498 A JP36855498 A JP 36855498A JP 2000167461 A JP2000167461 A JP 2000167461A
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JP
Japan
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die
coating
coating liquid
tip
lip
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Application number
JP10368554A
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English (en)
Inventor
Shuzo Fujiwara
秀三 藤原
Nobuyoshi Yagi
伸圭 八木
Batsu Hirose
閥 広瀬
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイ先端部での塗工液の皮膜化等を防止して
表面が平滑な塗工層を可及的に永く形成し、表面状態の
良好な樹脂シート等を連続して安定に製造できるエクス
トリュージョン用のダイの開発。 【解決手段】 エクストリュージョン法にて塗工液を流
延するためのダイ(1)であり、塗工液吐出の先端部
(11)にその幅方向に連続した断面末広がり形のリッ
プ部(12)を設けてなるエクストリュージョン用ダ
イ。 【効果】 ダイの先端部に塗工液が滞留することを抑制
できて塗工液がダイ先端部でゲル化ないし皮膜化するこ
とを長時間防止でき、塗工層表面の平滑性を永く安定に
維持できて、表面の平滑性に優れる樹脂シート等を長時
間連続して安定に効率よく製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、表面の平滑性に優れる塗
工層を形成できて光学用樹脂シートの製造などに好適
な、エクストリュージョン法に用いるダイに関する。
【0002】
【発明の背景】図2に例示の如く樹脂溶液等からなる塗
工液21をドラム等からなる支持体5の上にダイ9を介
し吐出塗工(流延)し、その塗工層6を乾燥あるいは硬
化処理して樹脂シート等を製造するエクストリュージョ
ン法が普及している。かかるエクストリュージョン法で
は、前記ダイの先端部に塗工液が滞留して乾燥等でゲル
化ないし皮膜化し、それがダイ先端部に付着して塗工層
の表面と接触し筋等の凹凸を発生させて表面の平滑性を
害し、ひいては形成目的の樹脂シート等の表面を害して
厚さ精度等を低下させる問題がある。
【0003】そのため、前記したダイ先端部での塗工液
の皮膜化等を防止して表面が平滑な塗工層を可及的に永
く形成し、表面状態の良好な樹脂シート等を連続して安
定に製造することが久しい課題となっている。従来、か
かる目的で図3(a),(b)に示した先端部を先細り
形としたダイ91や吐出孔の先端部を拡大したダイ92
が提案されているが、満足できる解決策となっていない
現状である。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、ダイ先端部での塗工液
の皮膜化等を防止して表面が平滑な塗工層を可及的に永
く形成し、表面状態の良好な樹脂シート等を連続して安
定に製造できるエクストリュージョン用のダイの開発を
課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、エクストリュージョン法
にて塗工液を流延するためのダイであり、塗工液吐出の
先端部にその幅方向に連続した断面末広がり形のリップ
部を設けたことを特徴とするエクストリュージョン用ダ
イを提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、ダイの先端部に塗工液
が滞留することを抑制できて塗工液がダイ先端部でゲル
化ないし皮膜化することを長時間防止でき、塗工層表面
の平滑性を永く安定に維持できて、表面の平滑性に優れ
る樹脂シート等を長時間連続して安定に効率よく製造す
ることができる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明によるダイは、塗工液吐出の
先端部にその幅方向に連続した断面末広がり形のリップ
部を設けたものからなり、エクストリュージョン法にて
塗工液を流延するためのものである。その例を図1に示
した。1がダイで、12がその先端部11における末広
がり形のリップ部、13が塗工液を流延するための吐出
孔である。
【0008】エクストリュージョン用ダイは、その吐出
孔を介し塗工液を吐出して流延するためのものであり、
本発明にてはその塗工液吐出の先端部に幅方向に連続し
た断面末広がり形のリップ部を設ける点を除いて特に限
定はなく、リップ部以外は従来に準じうる。
【0009】従ってダイは、例えば金属やプラスチック
などの適宜な材料にて形成でき、またその幅も目的とす
る塗工液の流延幅などに応じて適宜な長さとすることが
できる。さらにダイのリップ部を除く部分の断面形態も
任意である。一般には、塗工液を貯蔵しうる容器形態の
底部に、図1に例示した如き先細り形の先端部11を設
けたものとされる。
【0010】加えて吐出孔の孔幅も塗工液の吐出による
目的とする塗工層の厚さなどに応じて適宜に決定するこ
とができる。一般には、30mm以下、就中20mm以下、
特に0.1〜10mmとされる。なお吐出孔の先端部は、
図3(a)に例示の如きストレート孔や図3(b)に例
示の如き末広がり孔などの適宜な形態であってよい。
【0011】ダイの先端部に設けるリップ部は、塗工液
を吐出する最終部分であり、ダイの幅方向、すなわち塗
工液を吐出して形成する塗工層の幅方向に連続して設け
られるが、本発明にては図1に例示の如く断面末広がり
形12に形成される。これにより液切れ性が向上して、
リップ部先端での塗工液の滞留を発生しにくくすること
ができる。
【0012】すなわち通例、リップ部より吐出された塗
工液は、リップ部先端での短時間の一時的な溜まりでリ
ップ部近傍に盛上り部を形成するが、リップ部での塗工
液の液切れ性が良くないとその盛上り部で滞留が生じて
表層が乾燥等によりゲル化ないし皮膜化し、それがリッ
プ部に付着して成長し塗工層の表面に筋等の凹凸を発生
させる原因となるが、本発明によれば良好な液切れ性に
基づいてリップ近傍での乾燥皮膜等の成長を抑制でき、
塗工層表面の平滑性を長時間安定して維持することがで
きる。
【0013】リップ部の末広がり形は、図1に示したリ
ップ部先端の底辺に対する傾斜角θ(度)に基づき、0
<θ<90の範囲で適宜に決定することができる。一般
には良好な液切れ性などの点より、10≦θ≦85、就
中45≦θ≦80、特に50≦θ≦75の範囲とされ
る。
【0014】リップ部の高さは、上記した塗工液の盛上
り高さなどにより適宜に決定しうるが、一般にはダイの
製造効率などの点より1〜50mm、就中3〜30mm、特
に5〜20mmとされる。なお塗工液の盛上り高さは、塗
工液の吐出量や粘度、エクストリュージョン法における
ライン速度などにより変化する。
【0015】本発明によるダイには、必要に応じ前記し
た液切れ性の向上を目的に撥水コートを設けることもで
きる。撥水コートは、その有効性の点より少なくともリ
ップ部の表面に設けられるが、それ以外の部分に設ける
こともでき、ダイの全体に設けることもできる。なお撥
水コートの形成には、例えばフッ素系やシリコーン系等
の適宜な撥水剤を用いることができ、就中ポリマー系の
撥水剤がコート膜の長寿命性などの点より好ましく用い
うる。
【0016】本発明によるダイは、塗工液を支持体上に
流延させて樹脂シート等を製造する従来に準じた適宜な
エクストリュージョン法に用いることができる。就中、
1センチポイズ〜300ポイズ、就中2センチポイズ〜
280ポイズ、特に5センチポイズ〜250ポイズの粘
度を有して、経時により皮膜化する例えば樹脂シート形
成用の溶液などからなる塗工液を流延して、厚さ1μm
〜1mm、就中5〜500μm、特に10〜300μmの塗
工層を形成する場合などに有利に用いることができる。
【0017】ちなみに図2に本発明によるダイの使用例
を示した。これによれば、タンク2の中に貯蔵した塗工
液21がギアポンプ3と供給パイプ4を介して、ドラム
からなる支持体5の上に配置された本発明によるダイ9
に供給され、その吐出孔(13)を介し回転するドラム
5の上に順次吐出塗工されて塗工層6が形成されるよう
になっている。形成された塗工層6は、必要に応じ図外
の乾燥工程や硬化処理等の必要な工程を経て目的とする
樹脂シート等とされ、支持体上より剥離回収される。
【0018】なお前記の支持体としては、ドラム以外の
例えばエンドレスベルトの如きベルト状物や板状物など
の、塗工液を順次連続的に吐出塗工でき、その展開層を
支持してシート状に維持できる適宜なものを用いうる。
またその支持体の表面形状を介して、例えば鏡面やプリ
ズム状凹凸などの適宜な表面形状を有する樹脂シート等
の形成も可能である。
【0019】また樹脂シートを得る場合には、任意な樹
脂の溶液等を用いることができ、熱や紫外線照射等によ
り硬化する樹脂も用いうる。なおその硬化型の樹脂から
なる硬化シートを形成する場合、例えば支持体より容易
に剥離できる樹脂層を先に形成してその上に硬化シート
を形成する方式などにより、得られたシートの支持体か
らの剥離回収を達成することができる。従って複層構造
のシートの形成も可能である。
【0020】
【実施例】実施例1 図1に準じた先細り形の先端部に断面末広がり形のリッ
プ部(高さ10mm、θ:60度)を幅方向に連続して有
するステンレス製のダイ(幅900mm、以下同じ)を得
た。
【0021】実施例2 リップ部の外表面にフッ素系撥水剤のコートを設けたほ
かは実施例1に準じてダイを得た。
【0022】比較例1 図3(a)に準じた先細り形のリップ部を幅方向に連続
して有するもののリップ部の外表面にフッ素系撥水剤の
コート(高さ30mm)を設けてなるステンレス製のダイ
を得た。
【0023】比較例2 図3(b)に準じた拡大吐出孔のリップ部を幅方向に連
続して有するもののリップ部の外表面にフッ素系撥水剤
のコート(高さ30mm)を設けてなるステンレス製のダ
イを得た。
【0024】評価試験 図2に準じたエクストリュージョン方法にて、タンク2
の中に貯蔵したポリビニルアルコールの5.5重量%水
溶液からなる塗工液21をギアポンプ3と供給パイプ4
を介してダイ(9)に供給しつつ、そのダイの吐出孔よ
り回転する表面が平滑な直径1mのドラム5の上に順次
吐出塗工して厚さ約70μmの塗工層6を連続形成する
方式にて、前記のダイ(9)に実施例又は比較例で得た
ダイを用いて、そのダイにポリビニルアルコールの皮膜
が付着して塗工層の表面が荒れ状態となるまでの時間を
調べた。
【0025】なお前記において、ダイの先端部とドラム
表面の距離は、1mmとした。またドラム上に形成した塗
工層は、図2に仮想線で示した如くドラムの下部を水槽
7に浸漬して溶解除去し、その後スキージー8を介しド
ラム表面の付着物を除去して連続塗工に供した。
【0026】前記の結果を次表に示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の説明断面図
【図2】適用例の説明図
【図3】比較例の説明断面図
【符号の説明】
1:エクストリュージョン用ダイ 11:先端部 12:リップ部 13:吐出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 閥 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4F041 AA12 BA12 BA51 BA56 CA03 CA04 CA21 CA22 CA25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エクストリュージョン法にて塗工液を流
    延するためのダイであり、塗工液吐出の先端部にその幅
    方向に連続した断面末広がり形のリップ部を設けたこと
    を特徴とするエクストリュージョン用ダイ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、1センチポイズ〜3
    00ポイズの粘度を有して経時により皮膜化する塗工液
    を流延して厚さ10〜500μmの塗工層を形成するた
    めのものであるエクストリュージョン用ダイ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、少なくともリ
    ップ部の表面に撥水コートを有するエクストリュージョ
    ン用ダイ。
JP10368554A 1998-12-08 1998-12-08 エクストリュ―ジョン用ダイ Pending JP2000167461A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP5096631B1 (ja) * 2012-04-04 2012-12-12 テクダイヤ株式会社 ノズルおよび液体吐出システム

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