JP2000165009A - 電極端子接続構造 - Google Patents

電極端子接続構造

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JP2000165009A
JP2000165009A JP10340701A JP34070198A JP2000165009A JP 2000165009 A JP2000165009 A JP 2000165009A JP 10340701 A JP10340701 A JP 10340701A JP 34070198 A JP34070198 A JP 34070198A JP 2000165009 A JP2000165009 A JP 2000165009A
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electrode
circuit board
connection
flexible circuit
conductive film
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Eisaku Wada
英作 和田
Hiroyuki Nakado
浩行 中堂
Minoru Ukita
穣 浮田
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Kyocera Display Corp
Original Assignee
Kyocera Display Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間に亘り安定した機能を確実に保持する
ことのできる信頼性の優れた電極端子接続構造を提供す
ること。 【解決手段】 異方性導電膜32を、少なくともフレキ
シブル回路基板23の電極端子30のほぼ全域を被覆
し、フレキシブル回路基板23を電気部品基板24側に
接曲したときにフレキシブル回路基板23と電気部品基
板24との間に異方性導電膜32が介在しうるような寸
法に形成し、この異方性導電膜32を介して電気部品基
板24に形成された電極端子26と、フレキシブル回路
基板23に形成された電極端子30とを電気的に接続し
たことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気部品基板に形
成された多数の電極端子とフレキシブル回路基板に形成
された多数の電極端子とを異方性導電膜を介して電気的
に接続する電極端子接続構造に係り、特に、長期間に亘
り安定した機能を確実に保持することのできる信頼性の
優れた電極端子接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気製品は、複数の電気部品を
電気的に接続して組み合わせることにより形成されてい
る。そして、異なる電気部品を電気的に接続するための
配線の一種として、可撓性の絶縁フィルムに配線パター
ンを形成したフレキシブル回路基板が知られている。
【0003】また、電気部品に配設された電気部品基板
の電極端子とフレキシブル回路基板の電極端子とを電気
的に接続する電極端子接続構造の一種として、異方性導
電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film )を用い
たものが知られている。この異方性導電膜は、絶縁性素
材により形成された接着剤からなる接着性フィルム中に
導電性粒子を分散させたものであり、電気部品基板の電
極端子とフレキシブル回路基板の電極端子との接続を基
本的に圧接で行うようにされている。そして、異方性導
電膜は、導電性粒子が両電極端子間の電気的な接続を、
接着性フィルムが両電極端子間の接続状態を保持する機
能を分担している。
【0004】このような従来の電極端子接続構造につい
て液晶ディスプレイを例示して説明する。
【0005】図3および図4は従来の電極端子接続構造
を用いた液晶ディスプレイの要部を示すものであり、従
来の液晶ディスプレイ1は、図3に示すように、少なく
とも画像を表示する液晶パネル2と、この液晶パネル
(液晶セル)2に電力および信号などを供給するために
接続されるフレキシブル回路基板3とを有している。
【0006】前記液晶パネル2は、ガラスなどの絶縁性
の素材により平面ほぼ矩形に形成された上下1対の基板
4,5を所望の間隔をおいて相対向させ、周辺をシール
材(図示せず)で囲み、各基板4,5の間に液晶(図示
せず)を封入した構成とされている。そして、図3下方
に示す基板4は、図3上方に示す基板5より大きく形成
されている。さらに、図3下方に示す基板4は、電気部
品基板とされており、その片面4a上、詳しくは、基板
4の片面4aのうちの図示しない表示用電極に延設して
シール材の外側である電極形成部4b上には、多数の電
極端子たるパネル電極(図3においてはパネル電極をそ
の長手方向に対して直交する方向から見て示してある)
6が外部に露出するようにして駆動モジュール毎にブロ
ック分けされて所定のピッチで互いに平行に配列形成さ
れている。
【0007】前記フレキシブル回路基板3は、ポリイミ
ド樹脂などの絶縁性素材からなる可撓性を有するフィル
ム基板7の少なくとも一面(図3下面)上に、銅などの
導電性素材により形成された所定パターンの導電部8が
固着されており、この導電部8は、厚さ12〜38μm
程度のカバーフィルムなどと称される絶縁膜9により被
覆されている。また、フレキシブル回路基板3の長手方
向の図3左方下方に示す少なくとも一端の下面7aに
は、導電部8の多数の電極端子たる接続電極(図3にお
いては接続電極をその長手方向に対して直交する方向か
ら見て示してある)10が外部に露出するようにして形
成されている。つまり、所定パターンの導電部8のうち
の少なくとも一端部が接続電極10とされている。そし
て、各接続電極10の厚さは12〜36μm程度とさ
れ、その端子幅は、前記パネル電極6とほぼ同一とされ
ており、各接続電極10は、各パネル電極6と1対1で
対応するように前記各パネル電極6と同一ピッチで互い
に平行に配列形成されている。さらに、各パネル電極6
と各接続電極10とは、相互に対向するように配設され
ている。また、少なくとも接続電極10の表面には、通
常、錫、半田、ニッケル−金などから選択された図示し
ないメッキ層が設けられている。
【0008】前記各パネル電極6と各接続電極10との
重なり合う部位の間には、各パネル電極6と各接続電極
10とを電気的に接続するためのテープ状に形成された
厚さ15〜25μm程度の異方性導電膜12が配設され
ている。この異方性導電膜12は、パネル電極6あるい
は接続電極10上に、パネル電極6あるいは接続電極1
0の配列方向に沿って貼着することなどにより配設され
ている。
【0009】そして、前記パネル電極6と接続電極10
とは、図4に示すように、異方性導電膜12を介して1
対1で対応するように相互に対向するように重ねられて
位置決めされた状態で図4において想像線にて示す加熱
圧着ツール14を用いて所定の温度と加圧力とを所定時
間付与することにより、異方性導電膜12がパネル電極
6と接続電極10との間で圧接されて押し潰され、異方
性導電膜12の接着性フィルム13中に分散している図
示しない導電性粒子の一部がパネル電極6と接続電極1
0との両者に接触してパネル電極6と接続電極10との
両者を電気的に接続し、接着性フィルム13が熱硬化し
てパネル電極6と接続電極10との両者を固着してパネ
ル電極6と接続電極10との両者を1対1で接続状態に
保持するようになっている。この時、異方性導電膜12
の一部がパネル電極6と接続電極10の接続部位15の
長手方向にはみだすようになっている。
【0010】また、近年においては、液晶ディスプレイ
1の高性能化、小型化が求められており、液晶ディスプ
レイ1の高性能化の一つとして、液晶パネル2の解像度
の向上や小型化が図られている。そして、液晶パネル2
の解像度の向上は、ファインピッチ化と称されるパネル
電極6のピッチを狭くすることにより図られている。ま
た、液晶パネル2の小型化は、全体のサイズをかえずに
表示面積を大きくすることにより図られており、結果と
してパネル電極6を形成するための基板4の電極形成部
4bのパネル電極6の長さ方向を小くした狭額縁化が図
られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の液晶ディスプレイ1においては、図3に示すよ
うに、狭額縁化を図るため、パネル電極6の長さそのも
のが短く形成されているとともに、基板4のパネル電極
6を形成する電極形成部4bの表面のエッジ部4cにC
0.3mm程度の面取りが施されており、パネル電極6
の長さがより短く形成されている。したがって、図4に
示すように、パネル電極6と接続電極10とが相互に対
向する接続部位15の接続幅Aそのものが小さく形成さ
れているので、パネル電極6と接続電極10との接着力
が小さくなり、パネル電極6と接続電極10との電気的
な接続状態を長期間に亘り確実に保持することができ
ず、信頼性に劣るという問題点があった。
【0012】さらに、前述した従来の液晶ディスプレイ
1においては、異方性導電膜12を加熱圧着させる加熱
圧着ツール14は、外部に露出しているフレキシブル回
路基板3の接続電極10が基板4のパネル電極6を形成
する電極形成部4bの表面のエッジ部4cと直接接触し
て断線するのを防止するため、図4に示すように、接続
幅Aの長さより小さい圧接幅Bのものを使用せざるをえ
ず、結果としてパネル電極6と接続電極10との接続部
位の接続幅Aのうちの図4右方に示す基板4のエッジ部
4c側には十分な圧力を付与することができず、接続幅
Aの全体に亘り十分な圧力を付与する場合に比べてパネ
ル電極6と接続電極10との接着力が小さくなり、パネ
ル電極6と接続電極10との電気的な接続状態を長期間
に亘り確実に保持することができず、信頼性に劣るとい
う問題点があった。
【0013】また、前述した従来の液晶ディスプレイ1
においては、図3に示すように、異方性導電膜12が、
フレキシブル回路基板3の接続電極10の先端部分のみ
を覆うように配設されており、加熱圧着ツール14を用
いて異方性導電膜12を押し潰してパネル電極6と接続
電極10とを接続した場合、図4に示すように、パネル
電極6と接続電極10の接続部位15の長手方向にはみ
だす異方性導電膜10によってフレキシブル回路基板3
の接続電極10の絶縁膜9に隣位する外部に露出してい
る部位を確実に覆うことができない。つまり、個別の製
品毎に、接続電極10の一部が外部に露出したものと、
接続電極10が異方性導電膜12によって覆われたもの
とが生じ、接続電極10の一部が外部に露出したもの
は、接続電極10の異方性導電膜12により被覆されて
いない外部に露出した部位が大気中の水分により腐食
し、表示欠陥を発生する場合があるとともに、フレキシ
ブル回路基板3を基板4側に接曲したときに接続電極1
0が基板4のエッジ部4cと直接接触するので接続電極
10が断線する場合があり、信頼性に劣るという問題点
があった。
【0014】そこで、長期間に亘り安定した機能を確実
に保持することのできる信頼性の優れた電極端子接続構
造が望まれている。
【0015】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、長期間に亘り安定した機能を確実に保持するこ
とのできる信頼性の優れた電極端子接続構造を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の電極端
子接続構造の特徴は、異方性導電膜を、少なくともフレ
キシブル回路基板の電極端子のほぼ全域を被覆し、フレ
キシブル回路基板を電気部品基板側に接曲したときにフ
レキシブル回路基板と電気部品基板との間に異方性導電
膜が介在しうるような寸法に形成し、この異方性導電膜
を介して電気部品基板に形成された電極端子と、フレキ
シブル回路基板に形成された電極端子とを電気的に接続
した点にある。
【0017】そして、このような構成を採用したことに
より、異方性導電膜は、少なくともフレキシブル回路基
板の電極端子のほぼ全域を確実に被覆して保護すること
ができるので、異方性導電膜を圧接する際に生じるフレ
キシブル回路基板の電極端子の断線、および、フレキシ
ブル回路基板を電気部品基板側に接曲したときのフレキ
シブル回路基板の電極端子の断線をともに確実に防止す
ることができるとともに、異方性導電膜を圧接する加熱
圧着ツールの圧接幅を電気部品基板に形成された電極端
子とフレキシブル回路基板に形成された電極端子とが相
互に対向する接続部位の接続幅とほぼ同一にすることが
でき、電気部品基板に形成された電極端子とフレキシブ
ル回路基板に形成された電極端子との接着力を容易かつ
確実に向上させることができる。さらに、異方性導電膜
を圧接することにより異方性導電膜の一部が電気部品基
板に形成された電極端子とフレキシブル回路基板の電極
端子の接続部位の長手方向にはみだすので異方性導電膜
により少なくともフレキシブル回路基板の電極端子の全
域を確実に被覆することができるので、フレキシブル回
路基板の電極端子を大気中の水分から容易かつ確実に遮
断することができ、その結果、フレキシブル回路基板の
電極端子の腐食を容易かつ確実に防止することができ
る。したがって、長期間に亘り安定した機能を確実に保
持することのできる信頼性の優れたものを容易に得るこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0019】図1および図2は本発明に係る電極端子接
続構造を用いた液晶ディスプレイの実施形態の要部を示
すものであり、図1は異方性導電膜を圧接する前の接続
前状態を示す概略断面構成図、図2は異方性導電膜を圧
接した後の接続状態を加熱圧着ツールとともに示す概略
断面構成図である。
【0020】本実施形態の電極端子接続構造は、電気部
品としての液晶パネルの電気部品基板に形成された多数
の電極端子たるパネル電極と、フレキシブル回路基板に
形成された多数の電極端子たる接続電極とを異方性導電
膜を用いて電気的に接続するものである。
【0021】図1および図2に示すように、本実施形態
の電極端子接続構造を用いた液晶ディスプレイ21は、
少なくとも画像を表示する液晶パネル(液晶セル)22
と、フレキシブル回路基板23とを有している。
【0022】前記液晶パネル22は、図1に示すよう
に、ガラスなどの絶縁性の素材により平面ほぼ矩形に形
成された上下1対の基板24,25を所望の間隔をおい
て相対向させ、周辺をシール材(図示せず)で囲み、各
基板24,25の間に液晶(図示せず)を封入した構成
とされている。そして、図1下方に示す基板24は、図
1上方に示す基板25より大きく形成されている。さら
に、図1下方に示す基板24は、電気部品基板とされて
おり、その片面24a上、詳しくは、基板24の片面2
4aのうちの図示しない表示用電極に延設してシール材
の外側である電極形成部24b上には、多数の電極端子
たるパネル電極(図1においてはパネル電極をその長手
方向に対して直交する方向から見て示してある)26が
外部に露出するようにして駆動モジュール毎にブロック
分けされて所定のピッチで互いに平行に配列形成されて
いる。また、基板24のパネル電極26を形成する電極
形成部24bの表面のエッジ部24cには面取りは形成
されていない。この液晶パネル22のその他の構成は従
来と同様とされておりその詳しい説明は省略する。
【0023】前記フレキシブル回路基板23は、図1に
示すように、ポリイミド樹脂などの絶縁性素材からなる
可撓性を有するフィルム基板27の少なくとも一面(図
1下面)上に、銅などの導電性素材により形成された所
定パターンの導電部28が固着されており、この導電部
28は、厚さ4μm程度のカバーフィルムなどと称され
る絶縁膜29により被覆されている。また、フレキシブ
ル回路基板23の長手方向の図1左方下方に示す少なく
とも一端の下面27aには、導電部28の多数の電極端
子たる接続電極(図1においては接続電極をその長手方
向に対して直交する方向から見て示してある)30が外
部に露出するようにして形成されている。つまり、所定
パターンの導電部28のうちの少なくとも一端部が接続
電極30とされている。そして、各接続電極30の厚さ
は12μm程度とされ、その端子幅は、前記パネル電極
26とほぼ同一とされており、各接続電極30は、各パ
ネル電極26と1対1で対応するように前記各パネル電
極26と同一ピッチで互いに平行に配列形成されてい
る。さらに、各パネル電極26と各接続電極30とは、
相互に対向するように配設されている。また、少なくと
も接続電極30の表面には、通常、錫、半田、ニッケル
−金などから選択された図示しないメッキ層が設けられ
ている。
【0024】なお、絶縁膜29としては、厚さ12〜3
8μm程度の従来と同様のものであってもよいが、フレ
キシブル回路基板23の可撓性を向上させるうえで厚さ
4μm程度とすることが好ましい。
【0025】また、フレキシブル回路基板23として
は、可撓性の絶縁基板に配線パターンを形成したフレキ
シブルプリント配線基板(FPC)、可撓性の絶縁フィ
ルムにプリント配線を施し、その上にLSIを搭載した
COF(Chip On Film)および駆動用回路をテープ上に
実装したTPC(Tape Carrier Package )などが挙げ
られる。
【0026】前記各パネル電極26と各接続電極30と
の重なり合う部位の間には、各パネル電極26と各接続
電極30とを電気的に接続するためのテープ状に形成さ
れた厚さ25μm程度の異方性導電膜32が配設されて
いる。この異方性導電膜32は、パネル電極26あるい
は接続電極30上に、パネル電極26あるいは接続電極
30の配列方向に沿って貼着することなどにより配設さ
れている。また、異方性導電膜32は、少なくとも前記
フレキシブル回路基板23の接続電極30のほぼ全域を
被覆し、前記フレキシブル回路基板23を基板24側に
接曲したときにフレキシブル回路基板23と基板4との
間に異方性導電膜32が介在しうるような寸法に形成さ
れている。すなわち、異方性導電膜32の幅寸法Wは、
フレキシブル回路基板23の外部に露出している接続電
極30の長さを越える寸法とされており、図1に示すよ
うに、異方性導電膜32を圧接する前の接続前状態にお
いて接続電極30および絶縁膜29のうちの接続電極3
0に隣位する部位を確実に被覆するようにされている。
なお、異方性導電膜32の幅寸法Wとしては、パネル電
極26と接続電極30とのすべてを覆うことのできる寸
法であってもよい。また、異方性導電膜30を接続電極
30上に配設する場合には、異方性導電膜30を接続電
極30上にスクリーン印刷法などでパターニングするよ
うにしてもよい。
【0027】そして、前記パネル電極26と接続電極3
0とは、図2に示すように、異方性導電膜32を介して
1対1で対応するように相互に対向するように重ねられ
て位置決めされた状態で図2において想像線にて示す加
熱圧着ツール34を用いて所定の温度と加圧力とを所定
時間付与することにより、異方性導電膜32がパネル電
極26と接続電極30との間で圧接されて押し潰され、
異方性導電膜32の接着性フィルム33中に分散してい
る図示しない導電性粒子の一部がパネル電極26と接続
電極30との両者に接触してパネル電極26と接続電極
30との両者を電気的に接続し、接着性フィルム33が
熱硬化してパネル電極26と接続電極30との両者を固
着してパネル電極26と接続電極30との両者を1対1
で接続状態に保持するようになっている。この時、異方
性導電膜32の一部がパネル電極26と接続電極30の
接続部位35の長手方向にはみだすので、図1に示す接
続前状態において外部に露出している接続電極30の先
端縁を異方性導電膜32により被覆することができる。
すなわち、異方性導電膜32により少なくとも接続電極
30のすべてを確実に被覆することができるようになっ
ている。
【0028】なお、従来のフレキシブル回路基板3を用
いる構成であってもよい。
【0029】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0030】本実施形態の電極端子接続構造を用いた液
晶ディスプレイ21によれば、異方性導電膜32は、少
なくともフレキシブル回路基板23の接続電極30のす
べてを確実に被覆して保護することができるので、異方
性導電膜32を圧接する際に、フレキシブル回路基板2
3の接続電極30が基板24のエッジ部24cに直接接
触するのを確実に防止することができ、その結果、異方
性導電膜32を圧接する際に生じるフレキシブル回路基
板23の接続電極30の断線を確実かつ容易に防止する
ことができる。
【0031】さらに、異方性導電膜32が少なくともフ
レキシブル回路基板23の接続電極30のすべてを確実
に覆うので、基板24のエッジ部24cに面取りを設け
ない構成を容易に実現することができる。この基板24
のエッジ部24cに面取りを設けない構成は、パネル電
極26と接続電極30とが相互に対向する接続部位35
の接続幅AAを従来より面取り分だけ大きくすることが
できるので、結果としてパネル電極26と接続電極30
との接着力を大きくすることができる。
【0032】さらにまた、異方性導電膜32が少なくと
もフレキシブル回路基板23の接続電極30のすべてを
確実に被覆して保護することにより、異方性導電膜32
を圧接する際に生じるフレキシブル回路基板23の接続
電極30の断線、および、フレキシブル回路基板23を
基板24側に接曲したときのフレキシブル回路基板23
の電極端子30の断線をともに確実かつ容易に防止する
ことができるとともに、図2に示すように、異方性導電
膜32を圧接する際に用いる加熱圧着ツール34の圧接
幅CWをパネル電極26と接続電極30との接続幅AA
とほぼ同一とすることができ、接続幅AAの全体に亘り
十分な圧力を付与することができるので、結果としてパ
ネル電極26と接続電極30との接着力をより大きくす
ることができる。
【0033】なお、本実施形態におけるパネル電極26
と接続電極30との接着力は、実験の結果最小600g
/cmであり、従来の最小300g/cm程度の接着力
に対して約2倍となることが確認できた。
【0034】また、異方性導電膜32が少なくともフレ
キシブル回路基板23の接続電極30のすべてを確実に
覆って保護するので、接続電極30を大気中の水分から
確実に遮断することができ、結果として接続電極30に
腐食が生じて表示欠陥を発生するのを確実に防止するこ
とができる。
【0035】したがって、本実施形態の電極端子接続構
造を用いた液晶ディスプレイ21によれば、長期間に亘
り安定した機能を確実に保持することのできる信頼性の
優れたものを容易に得ることができる。
【0036】また、本実施形態の液晶ディスプレイ21
によれば、絶縁膜29の厚さが4μm程度と薄くされて
いるので、フレキシブル回路基板23の可撓性を向上さ
せることができる。
【0037】さらに、本実施形態の液晶ディスプレイ2
1によれば、基板24のエッジ部24cに面取りを設け
る必要がないので、製造工程を短縮することができる。
【0038】さらにまた、本実施形態の液晶ディスプレ
イ21によれば、異方性導電膜32として幅寸法Wの大
きなものを用いればよいので、異方性導電膜32に対し
て汎用性を付与することもできる。すなわち、1つのサ
イズの異方性導電膜32をサイズの異なる複数の液晶パ
ネルに用いることができる。
【0039】なお、本発明の電極端子接続構造は、エレ
クトロルミネセンスパネル、プラズマディスプレイパネ
ルなどの表示パネルを用いた各種のディスプレイや、多
数の電極端子とフレキシブル回路基板に形成された多数
の電極端子とを異方性導電膜を用いて電気的に接続する
各種の電気製品に適用することができる。
【0040】また、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明の電極端子接続構造によれば、異方性導電膜は、少
なくともフレキシブル回路基板の電極端子のほぼ全域を
確実に被覆して保護することができるので、異方性導電
膜を圧接する際に生じるフレキシブル回路基板の電極端
子の断線、および、フレキシブル回路基板を電気部品基
板側に接曲したときのフレキシブル回路基板の電極端子
の断線をともに確実に防止することができるとともに、
異方性導電膜を圧接する加熱圧着ツールの圧接幅を電気
部品基板に形成された電極端子とフレキシブル回路基板
に形成された電極端子とが相互に対向する接続部位の接
続幅とほぼ同一にすることができ、電気部品基板に形成
された電極端子とフレキシブル回路基板に形成された電
極端子との接着力を容易かつ確実に向上させることがで
きるなどの優れた効果を奏する。さらに、異方性導電膜
を圧接することにより異方性導電膜の一部が電気部品基
板に形成された電極端子とフレキシブル回路基板の電極
端子の接続部位の長手方向にはみだすので異方性導電膜
により少なくともフレキシブル回路基板の電極端子の全
域を確実に被覆することができるので、フレキシブル回
路基板の電極端子を大気中の水分から容易かつ確実に遮
断することができ、その結果、フレキシブル回路基板の
電極端子の腐食を容易かつ確実に防止することができる
などの優れた効果を奏する。したがって、長期間に亘り
安定した機能を確実に保持することのできる信頼性の優
れたものを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電極端子接続構造を用いた液晶
ディスプレイの実施形態の要部の異方性導電膜を圧接す
る前の接続前状態を示す概略断面構成図
【図2】 本発明に係る電極端子接続構造を用いた液晶
ディスプレイの実施形態の要部の異方性導電膜を圧接し
た後の接続状態を加熱圧着ツールとともに示す図1と同
様の図
【図3】 従来の電極端子接続構造を用いた液晶ディス
プレイの要部の異方性導電膜を圧接する前の接続前状態
を示す概略断面構成図
【図4】 従来の電極端子接続構造を用いた液晶ディス
プレイの要部の異方性導電膜を圧接した後の接続状態を
加熱圧着ツールとともに示す図3と同様の図
【符号の説明】
21 液晶ディスプレイ 22 液晶パネル 23 フレキシブル回路基板 24 (電気部品基板としての)基板 24c エッジ部 25 基板 26 パネル電極(電極端子) 27 フィルム基板 28 導電部 29 絶縁膜 30 接続電極(電極端子) 32 異方性導電膜 33 接着性フィルム 34 加熱圧着ツール 35 接続部位 AA (電気部品基板の電極端子とフレキシブル回路基
板の電極端子との接続部位の)接続幅 CW (異方性導電膜を圧接する際に用いる加熱圧着ツ
ールの)圧接幅 W (異方性導電膜の)幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮田 穣 兵庫県尼崎市上坂部1丁目2番1号 オプ トレックス株式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA05 AA16 BB22 BB23 CC02 CC26 DD30 HH22 HH25 HH30 5E077 BB11 BB24 BB31 CC02 DD04 HH07 JJ30 5E344 AA02 BB02 BB04 BB10 CC23 CD04 DD10 EE30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品基板に形成された多数の電極端
    子と、フレキシブル回路基板に形成された多数の電極端
    子の絶縁膜に被覆されていない先端側とを異方性導電膜
    を介して電気的に接続する電極端子接続構造において、 前記異方性導電膜を、少なくとも前記フレキシブル回路
    基板の電極端子のほぼ全域を被覆し、前記フレキシブル
    回路基板を前記電気部品基板側に接曲したときに前記フ
    レキシブル回路基板と前記電気部品基板との間に前記異
    方性導電膜が介在しうるような寸法に形成し、この異方
    性導電膜を介して前記電気部品基板に形成された電極端
    子と、前記フレキシブル回路基板に形成された電極端子
    とを電気的に接続したことを特徴とする電極端子接続構
    造。
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