JP2000164859A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000164859A
JP2000164859A JP10333927A JP33392798A JP2000164859A JP 2000164859 A JP2000164859 A JP 2000164859A JP 10333927 A JP10333927 A JP 10333927A JP 33392798 A JP33392798 A JP 33392798A JP 2000164859 A JP2000164859 A JP 2000164859A
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English (en)
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Kunio Sasahara
邦夫 笹原
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁ゲート型半導体装置のラッチアップを防
止し、破壊耐量を向上する。 【解決手段】 n型のドリフト領域21と、ドリフト領
域21の表面の一部に配置された複数のp型のベース領
域1と、この複数のベース領域1の間のドリフト領域2
1の表面の一部に配置されたp型のキャリア引き抜き領
域2とを有した半導体装置である。さらに、ベース領域
1の内部に配置されたn型の第1主電極領域3と、ドリ
フト領域21の底面に接して設けられた第2主電極領域
20と、ベース領域1の表面に接して設けられたゲート
絶縁膜23と、ゲート絶縁膜23の上部に配置された制
御電極24とを有している。第2主電極領域20とキャ
リア引き抜き領域2とは、第1主電極27により互いに
接続されている。キャリア引き抜き領域2によりベース
領域1に流入するホールの量を相対的に減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体素子
(パワーデバイス)に係わり、特に絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタ(以下において「IGBT」という)
及び電力用絶縁ゲート型電界効果型トランジスタ(以下
において「パワーIGFET」という。)等の絶縁ゲー
ト型半導体装置の電気的特性を改善するための新規な構
造、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用半導体素子(パワーデバイス)の
中でも、絶縁ゲート型半導体装置は、電圧駆動型の動作
が可能であり、ゲート(制御電極)の駆動回路と電力用
半導体素子(パワーデバイス)との分離が容易で、回路
設計や動作が容易である特徴を有している。また、駆動
回路と電力用半導体素子(パワーデバイス)とが直流的
には分離されているため、電力用半導体素子(パワーデ
バイス)に過剰なキャリアが注入されることもなく、過
剰なキャリアの蓄積によるターンオフ動作の遅れもな
い。また、駆動回路における消費電流の増大も少なくで
きるので、総合的な電力変換効率も大きくなる。このよ
うに、絶縁ゲート型半導体装置は、簡素な構成の駆動回
路(ゲート回路)を用いて、高速スイッチングが可能
で、かつ高効率である。このような特徴を生かして、最
近では、LSI並の微細加工技術を適用し、高耐圧大電
流化、高信頼性化、高性能化が進められている。
【0003】図10に従来の縦型nチャネルIGBTの
基本構造の断面図を示す。IGBTには、パワーIGF
ETが苦手とする高耐圧大電流の高速動作が比較的容易
に実現できる。これは、エミッタ領域・コレクタ領域間
の距離を十分大きくして、エミッタ・コレクタ間耐圧を
大きくした場合であっても、コレクタ領域からのキャリ
アの注入により、伝導度変調を行い、パワーIGFET
のドレイン領域若しくはドリフト領域に相当する領域の
抵抗を大幅に低減できるからである。
【0004】図10に示すように、従来のIGBTは、
p型のベース領域(pベース領域)1と、pベース領域
1の内部に配置されたn型のエミッタ領域(n+エミッ
タ領域)3と、pベース領域1に隣接して配置されたn
型のドリフト領域21と、nドリフト領域21に隣接し
て配置されたp型コレクタ領域(p+コレクタ領域)2
0とを有している。さらに、このIGBTは、n+エミ
ッタ領域3とnドリフト領域21間のpベース領域1の
上面に、ゲート酸化膜23を介して配置されたゲート電
極24と、n+エミッタ領域3とpベース領域1とを短
絡して、これらの上面に電気的に接続配置されたエミッ
タ電極13と、p+コレクタ領域20に電気的に接続配
置されたコレクタ電極28から構成されている。
【0005】このIGBTにおいて、n+エミッタ領域
3とp+コレクタ領域20との間に、順バイアスとなる
電圧、即ちこの場合は、p+コレクタ領域20側の電位
をn+エミッタ領域3より高くする電圧を印加し、さら
に、ゲート電極24とn+エミッタ領域3との間に、ゲ
ート電極24側の電位を高くする電圧を印加すると、ゲ
ート電極24直下のpベース領域1の表面に、チャネル
が形成され、n+エミッタ領域3からチャネルを通じて
nドリフト領域21に電子が注入される。注入された電
子はnドリフト領域21とp+コレクタ領域20との界
面近傍のポテンシャルの谷間に蓄積され、その結果、p
+コレクタ領域20の正孔(ホール)に対する電位障壁
が低くなり、p+コレクタ領域20からnドリフト領域
21にホールが注入される。即ち、nドリフト領域21
とp+コレクタ領域20間は順バイアスになる。注入さ
れたホールはn+エミッタ領域3からの電子の注入をさ
らに促進し、IGBTはターンオンする。高抵抗領域で
あるnドリフト領域21は、電子とホールの2種類のキ
ャリアが存在し電荷密度が増加するので「伝導度変調」
を起こす。その結果、IGBTの動作時には、nドリフ
ト領域21の抵抗が実質的に低減され、コレクタ・エミ
ッタ間の順方向電圧降下を十分に小さくすることが可能
であり、動作電圧を小さくできる。
【0006】一方、従来のパワーIGFETは、2重拡
散型のDMOSであれば、図10に示したpベース領域
1、n+エミッタ領域3、コレクタ領域20、を各々、
pボディ領域、n+ソース領域、n+ドレイン領域とした
構造に対応する。即ち、パワーIGFET(パワーDM
OS)は、IGBTのコレクタ領域20の不純物導電型
の極性を逆にした構造に対応する。パワーIGFETに
おいても、キャリアの流れをゲート酸化膜を介した電界
で制御できる。このパワーIGFETに対しても、その
高速スイッチング性能を生かし、さらに、高ソース・ド
レイン間耐圧や低オン抵抗を実現するための研究や開発
が競って進められている。
【0007】パワーIGFETの動作は、前述したIG
BTと類似であるが、ユニポーラ素子であるため、IG
BTにおけるp+コレクタ領域20からnドリフト領域
21へのホールの注入はない。従って、「伝導度変調」
の効果は無い。即ち、nチャネルパワーDMOSでは、
+ソース領域に対し、ゲート電極に正の電圧を印加す
ると、ゲート酸化膜近傍のpボディ領域の表面に反転層
すなわちチャネルが誘起される。さらにn+ドレイン領
域にもn+ソース領域に対し、正の電圧を印加すると、
+ソース領域からn+ドレイン領域へ電子が流入し、こ
の結果、n+ドレイン領域からn+ソース領域に向い電流
が流れることになる。パワーIGFETが動作する際の
ゲート電圧をしきい値電圧といい、ゲート電極に印加し
た電圧が、しきい値電圧を超えると、ドレイン電流は急
激に流れ始める。ソース・ドレイン間電圧をさらに上げ
ていくと、ソース・ドレイン間降伏が起きる。チャネル
長が十分に大きい場合は、アバランシェ降伏が起きる。
しかし、空乏層がpn接合の両側にどんどん広がり、チ
ャネル長が小さくなってくると、ついにはある電圧で実
効チャネル幅がゼロとなる現象、パンチスルーや、衝突
電離に因る降伏が起き、ソース・ドレイン間耐圧は劣化
する。ソース・ドレイン間耐圧はpボディ領域とnドリ
フト領域で形成されるpnダイオードのアバランシェ降
伏により決定される。ゆえに必要な耐圧を得る為にnド
リフト領域の厚みや比抵抗の条件がほぼ決定される。
【0008】一方、オン抵抗は、キャリアがソース領域
からドレイン領域へと移動する経路の抵抗の総和で表さ
れる。ソース・ドレイン間耐圧を上げるために、nドリ
フト領域の比抵抗を高くすれば、pn接合領域、および
nドリフト領域における抵抗は増加する。即ち、高ソー
ス・ドレイン間耐圧と低オン抵抗は、トレードオフの関
係にあり、いかに、低いnドリフト領域の抵抗で、高耐
圧化を行うかが重要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】IGBTは、開発初期
より、ラッチアップが問題とされてきている。図10に
おける従来の縦型nチャネルIGBTでは、ホール電流
がn+エミッタ領域3下方のpベース領域1を介して、
+エミッタ領域3へ流れる際、このホール電流とpベ
ース領域1の横方向抵抗分とによって、pベース領域1
の横方向に電位差が生じ、この電位差が、n+エミッタ
領域3とpベース領域1の界面に形成されるpn接合の
順方向電圧よりも大きい場合、n+エミッタ領域3、p
ベース領域1、nドリフト領域21とによって形成され
る寄生npnトランジスタが動作し導通状態となる。よ
って、n+エミッタ領域3、pベース領域1、nドリフ
ト領域21、p+コレクタ領域20とによって形成され
るnpnp寄生サイリスタが動作し、大電流が流れ続け
ゲート電極による制御が不能となる状態、すなわち「ラ
ッチアップ」が生じる。
【0010】また、パワーDMOS等のパワーIGFE
Tの場合も、IGBTと同様に、ソース領域、ボディ領
域及びドリフト領域(ドレイン領域)からなる寄生トラ
ンジスタを考慮する必要がある。パワーIGFETの破
壊のモードとして、静電気による破壊、アバランシェ耐
量破壊、臨界オフ電圧上昇率(dv/dt)破壊等が知
られている。この内、臨界オフ電圧上昇率(dv/d
t)破壊は、パワーIGFETがインバータ等のブリッ
ジ回路に組み込まれているとき、その転流時に問題とな
る。アバランシェ耐量破壊は、アバランシェにより発生
したホール電流がn+ ソース領域下を流れることで、寄
生トランジスタが動作するため発生する。
【0011】nチャネルパワーDMOSを例にとれば、
等価回路的には、pボディ領域とnドリフト領域からな
るpn接合によるボディダイオードがこのパワーDMO
Sに内蔵されていると考えることが出来る。パワーDM
OSの導通時にこのボディダイオードに順方向電流が流
れることで、nドリフト領域に少数キャリア(ホール)
が蓄積される。この蓄積された少数キャリアは、転流時
に接合面積の大きなボディダイオード、即ち、pボディ
領域に流れ込み、最終的には面積の小さなn+ソース領
域に集中して流れ込み、この電流集中により、n+ソー
ス領域近傍を破壊することとなる。これに加え、逆回復
時の高いdv/dtに伴う変位電流もpボディ領域を流
れ、拡散抵抗の電圧降下を増大させる。この電圧降下が
+ソース領域、pボディ領域及びnドリフト領域から
なるnpn寄生トランジスタのベース・コレクタ間に印
加されるためnpn寄生トランジスタが導通状態とな
り、大電流が流れ、ゲート制御が不能になり破壊に至
る。このようなdv/dt破壊耐量を増大させるため
に、ドリフト領域として機能する基板にライフタイムキ
ラーを導入して少数キャリアの蓄積効果を緩和する方法
も提案されているが、ライフタイムキラーを導入するこ
とにより、オン電圧の上昇が増大する問題がある。
【0012】上記のIGBTのラッチアップ対策とし
て、多角形のn+エミッタ領域3を島状に並べた構造や
複数のストライプ形状のn+エミッタ領域を並べた構造
が提案されている。これらの構造により、ある程度は、
ラッチアップを低く抑える事ができるものの、より微細
な構造が必要とされ、製造が困難になるという問題点が
ある。
【0013】他のラッチアップ対策や寄生トランジスタ
の動作を抑制する方法として、IGBT、パワーIGF
ETとも、キャリアの移動する経路の各抵抗成分の抵
抗、とくにnドリフト領域21における基板抵抗を小さ
くすること、nドリフト領域21を流れるホール電流成
分を小さくすること、トランジスタの電流増幅率を下げ
ることが、原理的な対策として提案されている。一例と
して、pベース領域1の横方向抵抗分を小さくするため
に、n+エミッタ領域3を浅くすること、もしくはn+
ミッタ領域の幅を小さくすることが考えられる。
【0014】しかし、IGBTの構造上、寄生トランジ
スタを内蔵するため、エミッタ電流が増大すればラッチ
アップは必至である。すなわち、前述の対策では、実際
の通電電流に対し十分なマージンは得られない。また、
チップパターンの微細化を伴うことで電流増幅率は大き
くなるため、結局はラッチアップを助長することとな
る。
【0015】また、ラッチアップ対策により得られる、
絶縁ゲート型半導体装置の高破壊耐量特性は、低オン電
圧特性とトレードオフの関係にある。同時に双方の特性
を満足させることは困難であり、このトレードオフ関係
を改善させることもまた、重要な開発課題となる。
【0016】さらに、寄生トランジスタを動作させない
ために、厚い酸化膜や、チャネルストッパーといった、
素子間分離方法が考えられる。しかし、製造工程上、酸
化工程や拡散工程など、工程数が大幅に増加することに
なり、その製造工程は煩雑なものとなり、製造コスト、
ランニングコストが上がる問題が生じる。
【0017】上記問題点に鑑み、本発明は、内在する寄
生トランジスタのターンオン動作を抑えることが可能な
新規な構造を有した絶縁ゲート型半導体装置を提供する
事を目的とする。
【0018】本発明の他の目的は、簡単な構造で、破壊
耐量を増大させることが可能な絶縁ゲート型半導体装置
を提供することである。
【0019】本発明のさらに他の目的は、トレードオフ
関係にある高耐圧化と低オン電圧の要求をみたす範囲内
で、破壊耐量を調整し、増大することが可能な絶縁ゲー
ト型半導体装置を提供する事である。
【0020】本発明のさらに他の目的は、従来の絶縁ゲ
ート型半導体装置の製造方法と実質的に同様の製造プロ
セスにより、高い破壊耐量、若しくは所望の破壊耐量を
有した絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を提供するこ
とである。
【0021】本発明のさらに他の目的は、製造コストを
最小限に抑え、高い製造歩留まりで、信頼性の高い半導
体装置を製造することが可能な絶縁ゲート型半導体装置
の製造方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1導電型の半導体領域からなるドリフ
ト領域と、このドリフト領域の表面の一部に配置された
第2導電型の複数のベース領域と、この複数のベース領
域の間のドリフト領域の表面の一部に、ベース領域と離
間して配置された第2導電型のキャリア引き抜き領域
と、ベース領域の内部に配置された第1導電型の第1主
電極領域と、ドリフト領域の底面に接して設けられた半
導体領域からなる第2主電極領域と、ベース領域の表面
に接して設けられたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜
の上部に配置された制御電極とから少なくとも構成され
る半導体装置であることを第1の特徴とする。
【0023】本発明の第1の特徴に係る半導体装置は、
第2導電型のベース領域の内部に第1導電型の第1主電
極領域が配置されるような絶縁ゲート型半導体装置、特
にIGBTやパワーIGFET等の電力用絶縁ゲート型
半導体装置が対象となる。従って、「第1主電極領域」
とは、IGBTにおいては、エミッタ領域又はコレクタ
領域のいずれか一方、パワーIGFETにおいてはソー
ス領域又はドレイン領域のいずれか一方を意味する。
「第2主電極領域」とは、IGBTにおいては、上記第
1主電極領域とはならないエミッタ領域又はコレクタ領
域のいずれか一方、パワーIGFETにおいては、上記
第1主電極領域とはならないソース領域又はドレイン領
域のいずれか一方を意味する。すなわち、第1主電極領
域が、エミッタ領域であれば、第2主電極領域はコレク
タ領域であり、第1主電極領域がソース領域であれば、
第2主電極領域はドレイン領域である。また、「制御電
極」とはIGBT及びパワーIGFETのゲート電極を
意味することは勿論である。なお、2重拡散型MOSF
ET(DMOS)等のMOSFETにおいては、第2導
電型のベース領域は、しばしば第2導電型の「ボディ領
域」と称される。
【0024】本発明の第1の特徴において、第1導電型
と第2導電型とは互いに反対導電型である。すなわち、
第1導電型がn型であれば、第2導電型はp型であり、
第1導電型がp型であれば、第2導電型はn型である。
このため、第2主電極領域がドリフト領域と反対導電型
の第2導電型であればIGBTとなり、第2主電極領域
がドリフト領域と同導電型の第1導電型であればパワー
IGFETとなる。
【0025】本発明の第1の特徴によれば、複数のベー
ス領域はドリフト領域に隣接包囲され、第1主電極領域
は、ベース領域に隣接包囲され、キャリア引き抜き領域
は、複数のベース領域の近傍に配置され、複数個配置さ
れる。よって、キャリア引き抜き領域がそれぞれの寄生
トランジスタのベース領域に並列接続された構造とな
る。ここで、「寄生トランジスタ」は第1主電極領域を
エミッタ、ベース領域をベース、ドリフト領域をコレク
タとして、本発明の絶縁ゲート型半導体装置に内在する
バイポーラトランジスタのことである。この結果、従来
の絶縁ゲート型半導体装置とは異なり、絶縁ゲート型半
導体装置がターン・オン動作した際、ベース領域へ流れ
込む第2導電型のキャリア、例えば、ベース領域がp型
であれば、ホール電流が分流され、p型キャリア引き抜
き領域とp型ベース領域(pベース領域)の両方に流れ
込む。p型キャリア引き抜き領域の内側には、n型領域
が存在しないため、ホール電流が流れ込んだ場合に、寄
生トランジスタが存在せず、寄生トランジスタのターン
・オン動作が起きることはない。その結果、pベース領
域へ流れ込むホール電流を相対的に減少させる事がで
き、寄生トランジスタのターン・オン動作を防止でき
る。
【0026】絶縁ゲート型半導体装置がターン・オン動
作した際、ベース領域へ流れ込む第2導電型のキャリア
をキャリア引き抜き領域に有効に導くためには、このキ
ャリア引き抜き領域に電気的に接続された導電性材料か
らなるキャリア引き抜き電極と、第1主電極領域に電気
的に接続された導電性材料からなる第1主電極とを更に
有し、キャリア引き抜き電極と第1主電極とを電気的に
接続しておけばよい。
【0027】この結果、IGBTの場合には、第2主電
極領域(コレクタ領域)を含めた寄生サイリスタのター
ン・オン動作、即ちラッチアップを有効に防止すること
が可能となる。
【0028】一方、パワーIGFETにおいても、ベー
ス領域近傍に、キャリア引き抜き領域を配置すること
で、同様に、パワーIGFETに内在する寄生トランジ
スタのターン・オン動作を防止できる。パワーIGFE
Tにおいては、構造的に寄生サイリスタは存在せず、ラ
ッチアップによる問題は生じないが、ベース領域へ流れ
込む第2導電型のキャリア(例えば、ベース領域がp型
であれば、ホール)を分流し、ベース領域へ流れ込む成
分を相対的に減少させることは重要な意味を持つ。即
ち、パワーIGFETの場合は転流時に問題となる臨界
オフ電圧上昇率:dv/dtによる破壊が素子破壊の重
要な原因であるからである。つまり、パワーIGFET
に内在する寄生トランジスタのターン・オン動作が抑制
されるので、dv/dtによる破壊耐量を向上すること
が可能である。
【0029】本発明の第2の特徴は、第1導電型の半導
体領域の一部に第2導電型の複数のベース領域とこのベ
ース領域と離間して配置された第2導電型のキャリア引
き抜き領域とを選択的に形成する工程と、ベース領域の
表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、このゲート絶縁
膜の上部に制御電極を形成する工程と、ベース領域の内
部に第1導電型の第1主電極領域を選択的に形成する工
程と、ベース領域、キャリア引き抜き領域、制御電極及
び第1主電極領域の上に層間絶縁膜を堆積する工程と、
この層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、ベース領
域、キャリア引き抜き領域及び第1主電極領域の一部を
露出する工程と、第1主電極領域、ベース領域及びキャ
リア引き抜き領域とを互いに電気的に接続する導電性配
線を形成する工程とを少なくとも含む半導体装置の製造
方法であることである。
【0030】本発明の第2の特徴によれば、キャリア引
き抜き領域の形成は、ベース領域を形成するための選択
的な不純物イオン注入(若しくは拡散工程)等の不純物
導入工程と、同一工程にて行うことが可能である。さら
に、キャリア引き抜き領域上部の層間絶縁膜をエッチン
グしコンタクトホールを形成する工程は、第1主電極領
域に対するコンタクトホールを形成する工程と、同一工
程で行うことが可能である。DSA技術を基本としたプ
レーナプロセスを適用し、従来の絶縁ゲート型半導体装
置の製造方法と実質的に同様な製造プロセスを行うこと
で、製造コストを最小限に抑えることができ、ラッチア
ップを防止することが可能な絶縁ゲート型バイポーラト
ランジスタの製造方法、およびラッチアップを防止し、
臨界オフ電圧上昇率:dv/dt破壊耐量を向上する事
が可能なパワーIGFETの製造方法を提供することが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記
載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符
号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、
厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実の
ものとは異なることに留意すべきである。したがって、
具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべき
ものである。また図面相互間においても互いの寸法の関
係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんで
ある。
【0032】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るIGBTの基本構造の断面図(こ
の断面図は、図2に示した平面図のI−Iに沿った断面
図である。)を示す。図1に示すように、本発明の第1
の実施の形態に係るIGBTは、第1導電型の半導体領
域からなるドリフト領域(nドリフト領域)21と、こ
のnドリフト領域21の表面の一部に配置された第2導
電型の複数のベース領域(pベース領域)1と、この複
数のpベース領域1の間のnドリフト領域21の表面の
一部に、ベース領域1と離間して配置された第2導電型
のキャリア引き抜き領域(p型キャリア引き抜き領域)
2と、pベース領域1の内部に配置された第1導電型の
第1主電極領域(n+エミッタ領域)3と、nドリフト
領域21の底面に接して設けられた第2導電型の半導体
領域からなる第2主電極領域(p+コレクタ領域)20
と、pベース領域1の表面に接して設けられたゲート絶
縁膜23と、このゲート絶縁膜23の上部に配置された
制御電極(ゲート電極)24とから少なくとも構成され
ている。さらに、キャリア引き抜き領域2に電気的に接
続された導電性材料からなるキャリア引き抜き電極27
と、第1主電極領域3に電気的に接続された導電性材料
からなる第1主電極(エミッタ電極)27とを有してい
る。図1においては、キャリア引き抜き電極27と、第
1主電極(エミッタ電極)27とは、同一の金属材料で
一体として構成されている。制御電極(ゲート電極)2
4の上部には、層間絶縁膜26が堆積され、この層間絶
縁膜26の開口部(コンタクトホール)を用いて、キャ
リア引き抜き電極27と第1主電極(エミッタ電極)2
7とが互いに電気的に接続されている。さらに、層間絶
縁膜26の開口部(コンタクトホール)において、第1
主電極(エミッタ電極)27と第2導電型のベース領域
(pベース領域)1とが互いに電気的に短絡されてい
る。p型基板(p+基板)からなる第2主電極領域(p+
コレクタ領域)20の底部には、p+コレクタ領域20
と電気的に接続された導電性材料からなる第2主電極
(コレクタ電極)28が形成されている。キャリア引き
抜き領域2とキャリア引き抜き電極27、第1主電極領
域3と第1主電極(エミッタ電極)27、第2主電極領
域(p+コレクタ領域)20とp+コレクタ領域20と
は、コンタクト抵抗が低く、良好なオーミック接触を互
いに構成するように、それぞれ、その導電性材料が選択
されている。
【0033】図2は、図1のIGBTの断面図に対応し
た平面図の一部を示す。図2に示すように、本発明のI
GBTは、ストライプ形状の複数のpベース領域1を有
し、それぞれのpベース領域1の内部に、ストライプ形
状の複数のn型エミッタ領域(n+エミッタ領域)3が
配置されている。そして、p型キャリア引き抜き領域2
は、複数のpベース領域1に挟まれたnドリフト領域2
1の内部に島状に複数個が配置されている。本発明の第
1の実施の形態に係るIGBTにおいて、動作電流(定
格電流)に応じてストライプの本数と長さが決定され
る。すなわち、図2は平面図の一部であり、実際には、
数十本乃至数百本、場合によれば千本以上ストライプ形
状のpベース領域1及びn型エミッタ領域(n+エミッ
タ領域)3が配置されるということに留意すべきであ
る。この結果、等価回路的には、これらのストライプに
応じて、IGBT内には、複数の寄生トランジスタが形
成されているとみなすことが可能となる。この寄生トラ
ンジスタは、n+エミッタ領域3、pベース領域1、n
ドリフト領域21とによって形成されるnpnバイポー
ラトランジスタである。さらに、n+エミッタ領域3、
pベース領域1、nドリフト領域21、p+コレクタ領
域20とによって形成される複数のnpnp寄生サイリ
スタが内在していることになる。
【0034】第2主電極領域(p+コレクタ領域)の電
位を第1主電極(エミッタ電極)27の電位に対し正と
なる所定のエミッタ・コレクタ間バイアスを印加した状
態で、ゲート電極24にエミッタ電極27に対して正電
位となる電圧を印加すると、ゲート電極24直下のpベ
ース領域1の表面に反転チャネルが形成される。この結
果、n+エミッタ領域3から反転チャネルを通じてnド
リフト領域21に電子が注入される。注入された電子は
nドリフト領域21とp+コレクタ領域20との界面近
傍のポテンシャルの谷間に蓄積され、その結果、p+
レクタ領域20の正孔(ホール)に対する電位障壁が低
くなり、p+コレクタ領域20からnドリフト領域21
にホールが注入される(nドリフト領域21とp+コレ
クタ領域20間が順バイアスになる)。この際、n+
ミッタ領域3とp型キャリア引き抜き領域2とが短絡・
接続され同一電位にバイアスされているので、注入され
たホールは、pベース領域1へ流れ込むホール電流と、
p型キャリア引き抜き領域2へと流れ込むホール電流と
に分流される。
【0035】複数個のp型キャリア引き抜き領域2を、
図2に示すように配置することにより、IGBT内に形
成される複数の寄生トランジスタの各々に対し、キャリ
ア引き抜き領域2が並列接続された構造となる。このよ
うに複数個の島状のp型キャリア引き抜き領域2を、平
面パターン上、複数のpベース領域1に挟まれたnドリ
フト領域21の内部に均等に配置することにより、IG
BTの素子内に均等に、ホール電流を分流することがで
きる。そして、p型キャリア引き抜き領域2へホール電
流を導くことにより、pベース領域1へ流れ込むホール
電流を相対的に減少させる事ができる。このため、IG
BTのターン・オン動作に伴うnpnp寄生サイリスタ
のターン・オン、即ちラッチアップを有効に防止するこ
とが可能となる。本発明の第1の実施の形態に係るIG
BTにおいては、キャリア引き抜き領域2の数が多い
程、キャリア引き抜き領域2の総面積が大きいほど、あ
るいは、キャリア引き抜き領域2に流れ込むホール電流
が、pベース領域1へ流れ込むホール電流に比して相対
的に大きいほど、IGBTのラッチアップ防止の効果は
大きい。そして、p型キャリア引き抜き領域2の内側に
は、n型領域が存在しないため、構造的には、p型キャ
リア引き抜き領域2側には寄生トランジスタは存在しな
い。従って、p型キャリア引き抜き領域2に大量のホー
ル電流が流れ込んだとしても、p型キャリア引き抜き領
域2側に寄生トランジスタのターン・オ動作や、これに
伴うラッチアップが起きることはない。
【0036】次に、キャリア引き抜き領域2とpベース
領域1との位置関係について述べる。図2において、キ
ャリア引き抜き領域2は、pベース領域1のストライプ
の延伸方向に沿って複数個が等間隔に配置されている。
ここで、キャリア引き抜き領域2の幅(若しくは直径)
をL1、ストライプの延伸方向に沿った配列において、
隣接するキャリア引き抜き領域2の相互間隔をL2とす
れば、図2においては、 L2=8L1・・・・・・(1) となっている。しかし、この(1)式の関係は一例にす
ぎず、IGBTのオン電圧等の電気的特性とラッチアッ
プをどのレベルまで防止すべきかという要求仕様とを総
合的に考慮して、キャリア引き抜き領域2の幅(若しく
は直径)L1とキャリア引き抜き領域2の相互間隔L2
との関係を決定すればよい。つまり、上述したように、
キャリア引き抜き領域2の数が多い程、ラッチアップ防
止の効果は大きい。しかし、キャリア引き抜き領域2の
数が多い程、オン電圧が高くなる。よって、キャリア引
き抜き領域2の配置間隔を調整し、その配置数を設定す
ることで、オン電圧を制御し、要求仕様に応じたIGB
Tの電気的特性と最適なレベルのラッチアップ防止効果
を得ることができる。
【0037】図2においては、ストライプ形状のn型エ
ミッタ領域3を有したIGBTの場合について説明した
が、本発明はこのようなストライプ形状のn型エミッタ
領域3の場合にのみ適用できるものではない。例えば、
多角形形状のn型エミッタ領域が島状に配置されるIG
BTの場合も、同様なキャリア引き抜き領域を複数個配
置することにより、同様なラッチアップ防止の効果を得
ることが可能である。
【0038】また、図2においては、ほぼ円形のキャリ
ア引き抜き領域2を示したが、これは一例にすぎないこ
とに留意すべきである。例えば、4角形、6角形、8角
形、・・・・等の多角形が採用可能であるし、これらの多角
形は等辺である必要はない。また、フォトリソグラフィ
ーの性質上、これらの多角形のコーナ部は丸みを帯びざ
るを得ないが、このような変形された多角形であっても
かまわない。図2においても、マスクパターン(レティ
クル)上では、ほぼ正方形であるが、実際の製造工程を
経たウェハレベルのパターンとして、コーナ部が丸みを
帯びて仕上がったものと考えるべきである。また、楕円
等のキャリア引き抜き領域の形状も可能である。いずれ
の形状であっても、かかるキャリア引き抜き領域を複数
個配置することにより、同様なラッチアップ防止の効果
を得ることが可能である。
【0039】次に、図3乃至図5を用いて、図1及び図
2に示した本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの
製造方法について述べる。
【0040】(a)まず、不純物密度1×1018cm-3
乃至8×1019cm-3程度のp型Si基板(p+基板)
20を用意する。そして、気相エピタキシャル成長によ
り、図3(イ)に示すように、p+基板20の上に不純
物密度5×1012cm-3乃至8×1015cm-3程度、厚
さ30ミクロン乃至200μm程度のn型エピタキシャ
ル層(第1導電型の半導体領域)21を形成する。気相
エピタキシャル成長は、ソースガスとして、モノシラン
(SiH4)、ジクロロシラン(SiH2Cl2)、トリ
クロロシラン(SiHCl3)、4塩化珪素(SiC
4)等、キャリアガスとして水素(H2)等を用いて基
板温度1050℃乃至1250℃で成長すればよい。こ
のn型エピタキシャル層(第1導電型の半導体領域)2
1は、ドリフト領域として機能する領域である。
【0041】(b)次ぎに、Siの熱酸化により、シリ
コン酸化膜(SiO2)をn型エピタキシャル層21表
面の全面に形成する。そして、フォトリソグラフィ工程
により、酸化膜ををパターニングし、酸化膜マスク22
を形成する。この酸化膜マスク22は、図3(ロ)に示
すように、pベース領域1およびキャリア引き抜き領域
2となる部分に窓部を有したマスクである。この酸化膜
マスク22を用いて、p型不純物イオンとしてボロン(
11+)イオン等を選択的にイオン注入し、その後、基
板温度1100℃乃至1200℃で、所定の時間熱拡散
させる。この結果、図3(ロ)に示すように、複数のp
ベース領域(第2導電型の複数のベース領域)1と同時
に、pベース領域1と離間して配置されたキャリア引き
抜き領域2が形成される。
【0042】(c)再び全面にシリコン酸化膜(SiO
2)を成長させる。そして、図3(ハ)に示すように、
フォトリソグラフィ工程により、pベース領域1および
キャリア引き抜き領域2上にのみシリコン酸化膜(Si
2)マスク22を残し、それ以外のシリコン酸化膜
(SiO2)を全部エッチング除去する。次ぎに、図4
(ニ)に示すように、熱酸化により、ゲート絶縁膜とし
てのゲート酸化膜23を成長させる。さらに、、次いで
減圧CVD(LPCVD)若しくは常圧CVD(APC
VD)法等により、多結晶シリコン(ポリシリコン)2
4を成長させ、n+にドープするために、リン(POC
3)拡散を行う。あるいは、フォスフィン(PH3)等
をドーパントガスとして用いて、不純物添加ポリシリコ
ン(ドープドポリシリコン)を減圧CVD(LPCV
D)法等により堆積しても良い。その後、n+ドープド
ポリシリコン膜24の上に、LPCVD法等により、C
VD酸化膜25を全面に堆積する。これは、このあとで
行われるイオン注入に対して、n+ドープドポリシリコ
ン膜24をマスクするためである。
【0043】(d)フォトリソグラフィ工程により、所
定のマスクパターンを形成し、このマスクパターンを用
いて、CVD酸化膜25及びn+ドープドポリシリコン
膜24を順次、反応性イオンエッチング(RIE)法等
によりエッチングし、図4(ホ)に示すように、n+
ープドポリシリコンの制御電極(ゲート電極)24を形
成する。キャリア引き抜き領域2は、酸化膜22により
マスクされており、Si表面は露出されない。次ぎに、
第1主電極領域(n+エミッタ領域)3を形成するため
に、リン(31+)若しくは砒素(75As+)等のn型不
純物イオンのイオン注入を行う。イオン注入後に熱処理
を行い注入されたイオンを活性化する。イオン注入後は
結晶構造が破壊されアモルファス層が形成されていた
り、種々のダメージを受けて欠陥が発生しているため、
単結晶に回復させるため、あるいはダメージを回復する
ために高温熱処理(アニール)を行う。この高温熱処理
(アニール)により、pベース領域1の内部のみに、図
4(ホ)に示すように、第1主電極領域(n+領域)3
が形成される。第1主電極領域(n+領域)3の形成は
固体ソース若しくは液体ソースを用いた気相拡散(プレ
デポシション)により行ってもかまわない。
【0044】(e)その後、図4(ヘ)に示すように、
第1主電極領域(n+領域)3の形成時のマスクに用い
た酸化膜マスク22を、バッファードフッ酸(NH
4F)溶液等の所定の酸化膜エッチング液を用いてエッ
チング除去する。次いで、熱酸化を行い、n+ドープド
ポリシリコンゲート電極24、第1主電極領域(n+
域)3の表面に薄い酸化膜を成長させる。即ち、n+
ープドポリシリコンゲート電極24のエッジ部分、チャ
ネル領域に少し食い込む様に酸化を進行させ、n+ドー
プドポリシリコンゲート電極24のエッジ部分での電界
集中を緩和させる。
【0045】(f)その後、LPCVD法等により、C
VD酸化膜、およびBPSG膜等からなる層間絶縁膜2
6を全面に堆積する。即ち、ベース領域1、キャリア引
き抜き領域2、制御電極24及び第1主電極領域3の上
に層間絶縁膜26を堆積する。BPSG膜は、ボロン
(B)とリン(P)を高濃度に含むシリコン酸化膜(S
iO2)であり、850〜950℃の温度に加熱するこ
とで熱流動(リフロー)を生じ、ゲート電極部などの凹
凸のはげしい表面をなだらかにする機能をも有する。こ
れは、この上に形成するAl等の金属配線の信頼性を保
証するために重要である。そして、図5(ト)に示すよ
うに、フォトリソグラフィ工程及びRIE法等によるエ
ッチングにより、層間絶縁膜26に、第1主電極取り出
し用のコンタクトホールの開口を行い、ベース領域及び
第1主電極領域の一部が露出される。この時、キャリア
引き抜き領域2上部の層間絶縁膜26に対しても同時に
コンタクトホールの開口が行われベース領域、キャリア
引き抜き領域の表面の一部が露出される。
【0046】(g)次ぎに、スパッタリング法若しくは
電子ビーム(EB)蒸着等の真空蒸着法等により導電性
材料を堆積する。導電性材料としては、例えば、Al−
Si,Al−Cu,Al−Cu−Si等のAl合金を用
いることが可能である。そして、図5(チ)に示すよう
に、フォトリソグラフィ工程及びRIE法等によるエッ
チングにより、導電性配線(配線パタン)27を形成す
る。この導電性配線(配線パタン)27により、第1主
電極領域3とキャリア引き抜き領域2とが電気的に接続
(短絡)される。最後に、第2主電極28として、クロ
ム(Cr)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)等の合金を
p型Si基板(p+基板)20の裏面に、スパッタリン
グ法若しくは真空蒸着法等により堆積させれば、本発明
の第1の実施の形態に係るIGBTは完成する。
【0047】なお、図6乃至図8に示す工程フローを用
いても、本発明の第1の実施の形態に係るIGBTは製
造可能である。図6乃至図8に示す工程フローは、第1
主電極領域とキャリア引き抜き領域の開口部を別々に形
成する場合である。
【0048】(a)前述の工程と同様、図6(イ)に示
すように、Si基板20上に気相エピタキシャル成長に
より、n型エピタキシャル層21を成長させる。続い
て、図6(ロ)に示すように、酸化膜マスク22を形成
し、ボロン(11+)等のp型不純物イオンのイオン注
入およびその後の、拡散を行い、pベース領域1を形成
する。
【0049】(b)そして、図6(ハ)に示すように、
pベース領域1上にのみ、酸化膜マスク22を形成す
る。さらに、熱酸化を行いゲート酸化膜23を形成す
る。次いで、n+ドープドポリシリコン膜24、CVD
酸化膜25をLPCVD法等により堆積させる。この結
果、図7(ニ)に示すように、キャリア引き抜き領域2
上部には、ゲート酸化膜23、n+ドープドポリシリコ
ン膜24、及びCVD酸化膜25が形成される。
【0050】(c)次ぎに、図7(ニ)に示すように、
第1主電極領域を形成するために、RIE法等により、
CVD酸化膜25及びn+ドープドポリシリコン膜24
をエッチングする。しかし、キャリア引き抜き領域2上
における、n+ドープドポリシリコン膜24及びCVD
酸化膜25のエッチングは行わない。そして、図7
(ホ)に示すように、このCVD酸化膜25及びn+
ープドポリシリコン膜24からなる複合マスク、及び図
6(ハ)で形成した酸化膜マスク22を用いて、リン(
31+)等のn型不純物イオンのイオン注入を行う。イ
オン注入後に熱処理を行い、pベース領域1の内側に第
1主電極領域3を形成する。
【0051】(d)その後、図7(ヘ)に示すように、
キャリア引き抜き領域2上の、CVD酸化膜25及びn
+ドープドポリシリコン膜24を、RIE法等によりエ
ッチングし、キャリア引き抜き領域2の表面の一部を露
出する。このエッチングにより、pベース領域1からキ
ャリア引き抜き領域2の間の上部にゲート電極24が形
成される。さらに、図6(ハ)で形成した酸化膜マスク
22を、バッファードフッ酸(NH4F)溶液等の所定
の酸化膜エッチング液を用いてエッチング除去する。次
いで、熱酸化を行い、n+ドープドポリシリコンゲート
電極24、第1主電極領域(n+領域)3の表面に薄い
酸化膜を成長させる。即ち、n+ドープドポリシリコン
ゲート電極24のエッジ部分、チャネル領域に少し食い
込む様に酸化を進行させ、n+ドープドポリシリコンゲ
ート電極24のエッジ部分での電界集中を緩和させる。
【0052】(e)この後の図8(ト)及び(チ)に示
す工程は、図5(ト)及び(チ)に示す工程と全く同一
であるので、説明を省略する。
【0053】このように、前述の図3乃至図5に示す工
程フローに比して、図7(ヘ)に示すフォトリソグラフ
ィ工程及びエッチング工程がそれぞれ1工程増している
が、この製造フローによっても、本発明の第1の実施の
形態に係るIGBTは製造可能である。
【0054】(第2の実施の形態)図9は、本発明の第
2の実施の形態に係るパワーIGFETとしてのパワー
DMOSの基本構造の断面図である。図9に示すよう
に、本発明の第2の実施の形態に係るパワーDMOS
は、第1導電型の半導体領域からなるドリフト領域(n
ドリフト領域)4と、このnドリフト領域4の表面の一
部に配置された第2導電型の複数のベース領域(MOS
FETにおいては、このベース領域をしばしばボディ領
域と称するので、以下においては「pボディ領域」とい
う。)15と、この複数のpボディ領域15の間のnド
リフト領域4の表面の一部に、pボディ領域15と離間
して配置された第2導電型のキャリア引き抜き領域(p
型キャリア引き抜き領域)2と、pボディ領域15の内
部に配置された第1導電型の第1主電極領域(n+ソー
ス領域)16と、nドリフト領域4の底面に接して設け
られた第2導電型の半導体領域からなる第2主電極領域
(n+ドレイン領域)17と、pボディ領域15の表面
に接して設けられたゲート絶縁膜23と、このゲート絶
縁膜23の上部に配置された制御電極(ゲート電極)2
4とから少なくとも構成されている。さらに、キャリア
引き抜き領域2に電気的に接続された導電性材料からな
るキャリア引き抜き電極18と、第1主電極領域(n+
ソース領域)16に電気的に接続された導電性材料から
なる第1主電極(ソース電極)18とを有している。特
に、図9においては、キャリア引き抜き電極18と、第
1主電極(ソース電極)18とは、同一の金属材料で一
体として構成されている。制御電極(ゲート電極)24
の上部には、層間絶縁膜26が堆積され、この層間絶縁
膜26の開口部(コンタクトホール)を用いて、キャリ
ア引き抜き電極18と第1主電極(ソース電極)18と
が互いに電気的に接続されている。n型基板(n+
板)からなる第2主電極領域(n+ドレイン領域)17
の底部には、n+ドレイン領域17と電気的に接続され
た導電性材料からなる第2主電極(ドレイン電極)19
が形成されている。キャリア引き抜き領域2とキャリア
引き抜き電極18、第1主電極領域(n+ソース領域)
16と第1主電極(ソース電極)18、第2主電極領域
と(n+ドレイン領域)17と第2主電極(ドレイン電
極)19とは、それぞれ、互いに良好な(コンタクト抵
抗の低い)オーミック接触をするように各導電性材料を
選択して構成されている。層間絶縁膜26の開口部(コ
ンタクトホール)において、第1主電極領域(n+ソー
ス領域)16と第2導電型のベース領域(pボディ領
域)15とは、互いに短絡されている。パワーIGFE
Tの場合、IGBTのp+コレクタ領域に相当する第2
主電極領域の不純物導電型(極性)は逆となり、n型基
板を用いたn+ドレイン領域17となっている。
【0055】本発明の第2の実施の形態に係るパワーI
GFET(パワーDMOS)が動作した場合、第1の実
施の形態に係るIGBTの場合と同様に、キャリア引き
抜き領域2へホール電流を分流することが可能となり、
臨界オフ電圧上昇率(dv/dt)耐量を増大させるこ
とが出来る。つまり、パワーDMOSには、pボディ領
域15とnドリフト領域4からなるpn接合によるボディ
ダイオードが内蔵されている。パワーDMOSの導通時
にこのボディダイオードに順方向電流が流れることで、
nドリフト領域4に少数キャリア(ホール)が蓄積され
る。パワーDMOSの転流時には、この蓄積された少数
キャリアは、pボディ領域15とp型キャリア引き抜き
領域2に分流されて、各領域に流入する。即ち、複数個
の島状のp型キャリア引き抜き領域2を、平面パターン
上、複数のpボディ領域15に挟まれたnドリフト領域
4内部に均等に配置することにより、パワーDMOSの
素子内に均等に、ホール電流を分流することができる。
そして、p型キャリア引き抜き領域2へホール電流を導
くことにより、pボディ領域15へ流れ込むホール電流
を相対的に減少させる事ができる。このように、pボデ
ィ領域15流れ込む少数キャリア(ホール)の量を相対
的に抑制することが出来るので、面積の小さなn+ソー
ス領域、特にn+ソース領域とソース電極18とのコン
タクト部にホールが集中して流れ込むことがない。この
結果、n+ソース領域とソース電極18とのコンタクト
部、あるいはn+ソース領域のコーナ部等の局部への電
流集中により、n+ソース領域近傍が破壊するような故
障も抑制される。
【0056】これに加え、転流(逆回復)時の高いdv
/dtに伴う変位電流も、pボディ領域15とp型キャ
リア引き抜き領域2に分流されるので、pボディ領域の
内部における電圧降下を小さくできる。即ち、pボディ
領域15に流れ込むホールの量が抑制されるために、p
ボディ領域15の有する拡散抵抗に起因した電圧降下
を、実質的に無視できる程度の極く僅かな電圧にするこ
とが可能となる。従って、この電圧降下により、n+
ース領域16、pボディ領域15及びnドリフト領域4
からなるnpn寄生トランジスタのベース・コレクタ間
を順バイアスすることはなく、npn寄生トランジスタ
は、導通状態とはならない。従って、転流(逆回復)時
の高いdv/dtに伴う変位電流に起因したnpn寄生
トランジスタの導通による破壊も有効に防止できる。
【0057】パワーIGFETは、構造的には、第2主
電極領域17の不純物導電型をIGBTの導電型と反対
にした構造とみなすことが出来る。従って、本発明の第
2の実施の形態に係るパワーIGFETの製造方法は、
図3乃至図5を用いて説明した本発明の第1の実施の形
態に係るIGBTの製造方法において、p型Si基板2
0を用意する代わりに、n+ドレイン領域17として機
能する不純物密度1×1018cm-3乃至1×1012cm
-3程度のn型Si基板(n+基板)を用意すればよい。
つまり、IGBTの製造方法とは、最初の基板が異なる
だけで、他はほとんどIGBTの製造方法と同じであ
る。このため、n+基板の上に不純物密度5×1012
-3乃至8×1015cm-3程度、厚さ30μm乃至20
0μm程度のn型エピタキシャル層を形成する工程以降
の各手順は重複するので記載を省略する。また、図6乃
至図8に示すように、第1主電極領域とキャリア引き抜
き領域の開口部を別々に形成しても良いことは勿論であ
る。
【0058】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定す
るものであると理解すべきではない。この開示から当業
者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明
らかとなろう。
【0059】既に述べた第1及び第2の実施の形態の説
明においては、エミッタ電極若しくはソース電極がキャ
リア引き抜き領域接続用電極を兼ねるように、一体の金
属層として図示したが、エミッタ電極若しくはソース電
極と、キャリア引き抜き領域接続用電極とは、独立した
パターンとして構成し、別の(別のレベルの配線層の)
金属配線層を用いて、両者を電気的に接続してもかまわ
ないことは勿論である。例えば、エミッタ電極と、キャ
リア引き抜き領域接続用電極とを第1層目の配線材料と
なるドープドポリシリコンやタングステン(W)、チタ
ン(Ti)、モリブデン(Mo)等の高融点金属、若し
くはこれらのシリサイド(WSi2,TiSi2,MoS
2)等でそれぞれ構成し、これらをAl−Si,Al
−Cu,Al−Cu−Si等のAl合金や銅(Cu)等
の第2層目の配線材料で互いに接続しても良い。
【0060】また、既に述べた第1及び第2の実施の形
態の説明においては、制御電極(ゲート電極)として、
ドープドポリシリコンを用いる場合について例示した
が、ドープドポリシリコンの代わりに、タングステン
(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の高融
点金属、これらのシリサイド(WSi2,TiSi2,M
oSi2)等、あるいはこれらのシリサイドを用いたポ
リサイドで構成してもよい。
【0061】さらに、図2においては、p型キャリア引
き抜き領域2が、ストライプ状のpベース領域1に挟ま
れたnドリフト領域21の内部に交互に配置される平面
パターンを示した。すなわち、pベース領域1が伸延す
る方向に対して、直交する方向に一つおきにp型キャリ
ア引き抜き領域2を配置したパターンを示したが、これ
らは、連続的に配置してもかまわない。
【0062】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。した
がって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特
許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められ
るものである。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、内在する寄生トランジ
スタのターンオン動作を抑え、絶縁ゲート型半導体装置
の破壊耐量を増大することが可能となる。
【0064】また、本発明によれば、トレードオフ関係
にある高耐圧化と低オン電圧の要求をみたす範囲内で、
絶縁ゲート型半導体装置の破壊耐量を調整し、増大する
ことが可能となる。
【0065】本発明によれば、従来の絶縁ゲート型半導
体装置の製造方法と実質的に同様の製造プロセスによ
り、高い破壊耐量、若しくは所望の破壊耐量を有した絶
縁ゲート型半導体装置の製造方法を提供することができ
る。
【0066】発明によれば、製造コストを最小限に抑
え、高い製造歩留まりで、信頼性の高い絶縁ゲート型半
導体装置を製造する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの基
本構造の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの基
本構造の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの製
造方法を説明するための工程断面図である(その1)。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの製
造方法を説明するための工程断面図である(その2)。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの製
造方法を説明するための工程断面図である(その3)。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの他
の製造方法を説明するための工程断面図である(その
1)。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの他
の製造方法を説明するための工程断面図である(その
2)。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るIGBTの他
の製造方法を説明するための工程断面図である(その
3)。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るパワーIGF
ETの基本構造の断面図である。
【図10】従来のIGBTの基本構造の断面図である。
【符号の説明】
1 pベース領域 2 p型キャリア引き抜き領域 3 第1主電極領域(n+エミッタ領域) 13 エミッタ電極 15 pボディ領域 16 第1主電極領域(n+ソース領域) 17 第2主電極領域(n+ドレイン領域) 18 ソース電極 19 ドレイン電極 20 第2主電極領域(p+コレクタ領域):p型Si
基板(p+基板) 21 nドリフト領域:n型エピタキシャル層 22 酸化膜マスク 23 ゲート酸化膜 24 制御電極(ゲート電極):多結晶シリコン(ポリ
シリコン) 25 CVD酸化膜 26 層間絶縁膜 27 第1主電極(エミッタ電極):配線パタン(Al
合金) 28 第2主電極(コレクタ電極)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体領域からなるドリフ
    ト領域と、 該ドリフト領域の表面の一部に配置された第2導電型の
    複数のベース領域と、 該複数のベース領域の間の前記ドリフト領域の表面の一
    部に、該ベース領域と離間して配置された前記第2導電
    型のキャリア引き抜き領域と、 前記ベース領域の内部に配置された前記第1導電型の第
    1主電極領域と、 前記ドリフト領域の底面に接して設けられた半導体領域
    からなる第2主電極領域と、 前記ベース領域の表面に接して設けられたゲート絶縁膜
    と、 該ゲート絶縁膜の上部に配置された制御電極とから少な
    くとも構成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリア引き抜き領域に電気的に接
    続された導電性材料からなるキャリア引き抜き電極と、
    前記第1主電極領域に電気的に接続された導電性材料か
    らなる第1主電極とを更に有し、前記キャリア引き抜き
    電極と前記第1主電極とが電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2主電極領域は前記第2導電型で
    ある事を特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2主電極領域は前記第1導電型で
    ある事を特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体領域の一部に第2導
    電型の複数のベース領域と該ベース領域と離間して配置
    された前記第2導電型のキャリア引き抜き領域とを選択
    的に形成する工程と、 前記ベース領域の表面にゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 該ゲート絶縁膜の上部に制御電極を形成する工程と、 前記ベース領域の内部に前記第1導電型の第1主電極領
    域を選択的に形成する工程と、 前記ベース領域、前記キャリア引き抜き領域、前記制御
    電極及び前記第1主電極領域の上に層間絶縁膜を堆積す
    る工程と、 該層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、前記ベース
    領域、前記キャリア引き抜き領域及び前記第1主電極領
    域の一部を露出する工程と、 前記第1主電極領域、前記ベース領域及び前記キャリア
    引き抜き領域とを互いに電気的に接続する導電性配線を
    形成する工程とを少なくとも含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
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