JP2000161128A - 内燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造

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JP2000161128A JP10333818A JP33381898A JP2000161128A JP 2000161128 A JP2000161128 A JP 2000161128A JP 10333818 A JP10333818 A JP 10333818A JP 33381898 A JP33381898 A JP 33381898A JP 2000161128 A JP2000161128 A JP 2000161128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱応力を十分に緩和するとともに、同時にシ
リンダヘッドの剛性を十分に維持できる内燃機関のシリ
ンダヘッド熱応力緩和構造の提供。 【解決手段】 熱応力緩和用スリット16は、最深部1
6a以外は徐々に浅く形成されているため、シリンダヘ
ッド2の剛性を維持でき、シリンダブロックとのシール
性が悪化するおそれがない。また燃焼室のほぼ中央に対
する部分を最深部16aとしているので熱膨張が特に大
きい燃焼室中央部分の熱応力緩和を効果的に実現するこ
とができる。また熱応力緩和用スリット16の深さは徐
々に変化しているので頂部16bでの応力集中も抑制さ
れる。更に熱応力緩和用スリット16はヘッドボルト孔
18,20や冷却水通路22,24等とは連通すること
がない。このことによりシリンダヘッド2の剛性維持に
悪影響を及ぼすことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダヘッド熱応力緩和構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンやガソリンエンジン
等の内燃機関の燃焼室は、燃料の燃焼により大量の熱を
発生する。そのため、特にシリンダヘッドにおいて吸気
ポートと排気ポートに囲まれた気筒中心部分は、熱が集
中しやすくかつ冷却しにくいので、高温になりやすい。
【0003】このため、シリンダヘッドは熱膨張しよう
とするが、シリンダヘッドはボルト等によりシリンダブ
ロック側に強固に固定されているため、十分に膨張がで
きない。このため、気筒中心部分に熱応力による圧縮歪
みを生じ、吸気ポートと排気ポートとの間に亀裂が生じ
る場合がある。このような亀裂が生じないまでも、熱応
力が周辺に及んで、シリンダヘッドとシリンダブロック
との間に配置されているガスケットを十分に保持できな
くなって、ガスケットが燃焼圧力で外れたりしてシール
性が悪化するおそれがある。
【0004】これを防止するために、気筒間にシリンダ
ヘッドの底面からシリンダヘッドの壁部内へ熱応力緩和
用スリットを形成した内燃機関が提供されている(特開
昭55−160143号公報、実開昭58−82453
号公報)。このスリットは熱応力による歪みを吸収し
て、前述したポート間の亀裂やシール性の悪化を防止す
るというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術では、熱応力緩和用スリットの深さや形状を考慮し
ていない。すなわち、従来の熱応力緩和用スリットは、
シリンダヘッドの気筒間にシリンダヘッドの長手方向に
直交する方向に延びているが、該スリットは吸気ポート
や排気ポートのバルブシートの上端面よりもかなり深く
形成されている。更に、このスリットはヘッドボルト孔
に連通したり冷却水通路に連通している(特開昭55−
160143号公報)。
【0006】このように熱応力緩和用スリットが深く形
成されると、シリンダヘッドの剛性を極端に低下する。
このことにより各種の応力によるシリンダヘッドの変形
が大きくなり、かえってシリンダヘッドとシリンダブロ
ックとの間のシール性を悪化させるおそれがある。
【0007】熱応力緩和用スリットがヘッドボルト孔に
連通したり冷却水通路に連通している場合も同様にシリ
ンダヘッドの剛性は低下しシリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの間のシール性を悪化させるおそれがある。更
に、スリットが冷却水通路に連通している場合はスリッ
トを介して水漏れを生じるおそれもある。
【0008】実開昭58−82453号公報では、スリ
ットはヘッドボルト孔や冷却水通路には連通していない
が、スリットの断面に丸みを設けているのみであり、そ
の他の形状には考慮が無い。このため、シリンダヘッド
の剛性を極端に低下するおそれがあり、やはりシリンダ
ヘッドとシリンダブロックとの間のシール性を悪化させ
るおそれがある。
【0009】本発明は、熱応力を十分に緩和するととも
に、同時にシリンダヘッドの剛性を十分に維持できる内
燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造の提供を目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の内燃機関
のシリンダヘッド熱応力緩和構造は、シリンダヘッドの
底面からシリンダヘッドの壁部内へ形成されている熱応
力緩和用スリットを有する内燃機関のシリンダヘッド熱
応力緩和構造であって、前記熱応力緩和用スリットは、
該スリットの厚み方向を内燃機関の燃焼室に向けて形成
され、該燃焼室のほぼ中央に対する部分を最深とし該最
深部分から離れるにしたがって徐々に浅く形成され、か
つ前記シリンダヘッド内に形成されている他の空間構成
とは連通することなく独立して形成されていることを特
徴とする。
【0011】このように熱応力緩和用スリットは、燃焼
室のほぼ中央に対する部分を最深とし該最深部分から離
れるにしたがって徐々に浅く形成されている。最深部以
外は熱応力緩和用スリットはより浅く形成されているた
め、スリットの形状に起因してシリンダヘッドの剛性を
極端に低下させることはなく十分に剛性を維持できる。
このためシリンダヘッドとシリンダブロックとの間のシ
ール性が悪化するおそれがない。
【0012】そして、燃焼室のほぼ中央に対する部分を
最深としているので、この熱応力緩和用スリットによ
り、熱膨張が特に大きな燃焼室中央部分の熱応力の緩和
を効果的に実現することができる。
【0013】また、熱応力緩和用スリットの深さは徐々
に変化し、ステップ的な変化ではないので、熱応力緩和
用スリットの頂部での応力集中も抑制され、シリンダヘ
ッドの耐久性に悪影響を生じない。
【0014】更に、この熱応力緩和用スリットは、シリ
ンダヘッド内に形成されている他の空間構成とは連通す
ることなく独立して形成されていることにより、上述し
たシリンダヘッドの剛性維持に悪影響を及ぼすことはな
い。このため、シリンダヘッドとシリンダブロックとの
間のシール性を悪化させることがなく、またスリットを
介して水やオイル等の漏れを生じるおそれもない。
【0015】このように、本シリンダヘッド熱応力緩和
構造は、熱応力を十分に緩和でき、同時にシリンダヘッ
ドの剛性を十分に維持できる。請求項2記載の内燃機関
のシリンダヘッド熱応力緩和構造は、請求項1記載の構
成に対して、前記シリンダヘッドは複数気筒分のシリン
ダヘッドを一体として構成したものであり、前記熱応力
緩和用スリットは前記スリットの厚み方向を前記気筒の
配列方向にほぼ一致させて前記気筒間に形成されている
ことを特徴とする。
【0016】このように複数の気筒が配列したシリンダ
ヘッドにおいても、スリットの厚み方向を気筒の配列方
向にほぼ一致させて気筒間に形成することで、熱応力緩
和用スリットは両側の気筒について、前記請求項1で述
べた作用により熱応力を緩和して、前記請求項1で述べ
た効果を生じさせることができる。
【0017】請求項3記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造は、請求項1または2記載の構成に対し
て、前記熱応力緩和用スリットは、前記シリンダヘッド
の底面から前記シリンダヘッドの壁部内へ円弧状の深さ
分布で形成されていることにより、前記燃焼室の中央に
対する部分をほぼ最深とし該部分から離れるにしたがっ
て徐々に浅く形成されていることを特徴とする。
【0018】このように熱応力緩和用スリットをシリン
ダヘッドの底面からシリンダヘッドの壁部内へ円弧状の
深さ分布で形成することにより、請求項1または2の作
用効果を生じさせることができるとともに、円盤状のカ
ッタにて機械加工することより容易にシリンダヘッドに
形成することができ、生産性を高くすることができる。
【0019】請求項4記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造は、請求項1〜3のいずれか記載の構成
に対して、前記熱応力緩和用スリットの頂部における厚
さ方向での断面は、角部を有しないことを特徴とする。
【0020】このように熱応力緩和用スリットは、頂部
における厚さ方向での断面に角部を有しないことによ
り、頂部に応力が集中することを抑制できる。このた
め、請求項1〜3のいずれかの作用効果とともに、シリ
ンダヘッドの耐久性に対する悪影響を抑制できるという
効果を生じる。
【0021】請求項5記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造は、請求項4記載の構成に対して、前記
熱応力緩和用スリットの頂部における厚さ方向での断面
は、略U字形をなしていることにより、角部を有しない
ことを特徴とする。
【0022】このように熱応力緩和用スリットは頂部に
おける厚さ方向での断面が略U字形をなしていることに
より、頂部に応力が集中することを抑制することがで
き、請求項4の作用効果を実現することができる。
【0023】請求項6記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造は、請求項1〜5のいずれか記載の構成
に対して、前記熱応力緩和用スリットの最深部は、前記
シリンダヘッドに形成されたポートに設けられているバ
ルブシートの上端位置とほぼ同じ高さに、前記熱応力緩
和用スリットの頂部位置が設定されていることを特徴と
する。
【0024】シリンダヘッドに形成されている燃焼室面
には、吸気ポートや排気ポートが開口している。これら
ポートにはバルブシートが取り付けられている。このた
めシリンダヘッドのポートの周囲には、バルブシートを
はめ込むための凹部が形成されている。この凹部に囲ま
れた燃焼室中央部分は特に高温となって熱応力の影響が
大きい。しかも凹部が形成されているため熱応力の集中
も顕著となりやすい。
【0025】このため、熱応力緩和用スリットの最深部
においては、シリンダヘッドに形成されたポートに設け
られているバルブシートの上端位置とほぼ同じ高さに熱
応力緩和用スリットの頂部位置を設定する。このことに
より、前述した熱応力が集中しやすい位置(燃焼室面か
らバルブシートの上端位置まで)については、十分に応
力緩和が可能となる。しかも、熱応力の問題がないバル
ブシートの上端位置よりも上方の領域へは熱応力緩和用
スリットを延ばしていないので、シリンダヘッドの剛性
を必要以上に低下させることがない。このため、請求項
1〜5のいずれか記載の作用効果をより顕著なものとす
ることができる。
【0026】請求項7記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造は、請求項1〜6のいずれか記載の構成
に対して、前記気筒は4弁式であることを特徴とする。
このように4弁式であると、4弁の中央位置は特に熱応
力の集中が激しいので、請求項1〜6記載の作用効果が
より顕著なものとなる。
【0027】請求項8記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造は、請求項1〜7のいずれか記載の構成
に対して、前記内燃機関は、4弁式直噴ディーゼルエン
ジンであることを特徴とする。
【0028】具体的には、4弁式直噴ディーゼルエンジ
ンに用いて、請求項1〜7のいずれかの作用効果を生じ
させることができる。請求項9記載の内燃機関のシリン
ダヘッド熱応力緩和構造は、請求項1〜8のいずれか記
載の構成に対して、前記シリンダヘッドはアルミニウム
合金製であることを特徴とする。
【0029】シリンダヘッドがアルミニウム合金製であ
ると、鋳鉄などに比較して熱膨張率が大きくなり、大き
な熱応力が発生することから、請求項1〜8のいずれか
の作用効果がより顕著なものとなる。
【0030】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1はディーゼ
ルエンジンにおけるシリンダヘッド2の主要部底面図、
図2はそのA−A断面図および図3はB−B断面図であ
る。
【0031】ここで、シリンダヘッド2はアルミニウム
合金にて形成されている。シリンダヘッド2の底面2a
には、一点鎖線で示すごとく平面状の燃焼室面6が設定
されている。この燃焼室面6はシリンダブロック(鋳鉄
製、図示略)と組み合わされた場合には、燃焼室の天井
部分の内面となる。この燃焼室面6内には吸気ポート
8、排気ポート10、ノズル孔12およびグロープラグ
収納穴14が形成されている。
【0032】また、図3に示したごとく、吸気ポート8
および排気ポート10の燃焼室面6側には、それぞれバ
ルブシート8a,10aが取り付けられている。このバ
ルブシート8a,10aには、ディーゼルエンジンとし
て組み立てられた場合に、バルブガイド8b,10bを
挿通するポペット弁のバルブフェースが離合し、吸気バ
ルブおよび排気バルブとしての開閉動作を行う。
【0033】また、燃焼室面6の間には熱応力緩和用ス
リット16が設けられている。この熱応力緩和用スリッ
ト16は、厚み方向(図1矢印D方向)を燃焼室側に向
けるとともに、シリンダヘッド2の底面2aから上方へ
シリンダヘッド2の壁部2b内に円弧状に形成されてい
る。このため熱応力緩和用スリット16は燃焼室の中央
に対する部分(ここでは熱応力緩和用スリット16の中
央)を最も深い最深部16aとし、この最深部16aか
ら離れるにしたがって徐々に浅く形成されている。
【0034】この熱応力緩和用スリット16は、前後に
存在するヘッドボルト孔18,20には連通していな
い。また、シリンダヘッド2内に形成されている他の空
間構成、例えば、冷却水通路22,24等とも連通する
ことなく独立して形成されている。このことから熱応力
緩和用スリット16は冷却水通路22,24側では徐々
に浅く形成されていると見ることもできる。
【0035】また、熱応力緩和用スリット16の最深部
16aは、その深さH1が吸気ポート8および排気ポー
ト10に設けたバルブシート8a,10aの上端位置
(ここでは最も高い吸気ポート8のバルブシート8aの
上端位置)の高さH2とほぼ同じに設定してある。深さ
H1と高さH2とはともに、シリンダヘッド2の底面2
aからの距離である。すなわち、熱応力緩和用スリット
16の最深部16aは吸気ポート8のバルブシート8a
の上端位置と同じ位置に存在する。
【0036】この熱応力緩和用スリット16はシリンダ
ヘッド2の底面2aから円盤状のカッタで切削すること
により機械加工にて形成されている。この時、用いられ
る円盤状のカッタの刃先は断面U字形をなしている。こ
のため形成されている熱応力緩和用スリット16の頂部
16bにおける厚さ方向での断面は、図4(図1のC−
C断面)に示すごとく略U字形をなしている。このこと
により熱応力緩和用スリット16の頂部16bの形状は
角部を有しない形状となっている。この熱応力緩和用ス
リット16の厚さは、例えば1mm前後に形成されてい
る。
【0037】なお、シリンダヘッド2がシリンダブロッ
クに固定一体化される際には、シリンダヘッド2の底面
2aには、燃焼室面6およびシリンダブロック側の冷却
水通路と接続する水路等を除いてガスケットが配置され
る。このため熱応力緩和用スリット16の開口部はガス
ケットにより閉塞される。
【0038】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).熱応力緩和用スリット16は、燃焼室のほぼ中
央に対する部分を最深部16aとし該最深部16aから
離れるにしたがって徐々に浅く形成されている。このよ
うに最深部16a以外は熱応力緩和用スリット16は浅
く形成されているため、熱応力緩和用スリット16の形
状に起因してシリンダヘッド2の剛性を極端に低下させ
ることはなく十分に剛性を維持できる。このためシリン
ダヘッド2とシリンダブロックとの間のシール性が悪化
するおそれがない。
【0039】そして、熱応力緩和用スリット16はスリ
ットの厚み方向をディーゼルエンジンの燃焼室に向けて
形成され、燃焼室のほぼ中央に対する部分を最深部16
aとしているので、この熱応力緩和用スリット16によ
り、熱膨張が特に大きい燃焼室中央部分の熱応力緩和を
効果的に実現することができる。
【0040】また、熱応力緩和用スリット16の深さは
徐々に変化し、ステップ的な変化ではないので、熱応力
緩和用スリット16の頂部16bでの応力集中も抑制さ
れ、シリンダヘッド2の耐久性に悪影響を生じない。
【0041】更に、この熱応力緩和用スリット16は、
シリンダヘッド2内に形成されているヘッドボルト孔1
8,20や冷却水通路22,24等の他の空間構成とは
連通することなく独立して形成されている。このことに
より、上述したシリンダヘッド2の剛性維持に悪影響を
及ぼすことはない。したがって、シリンダヘッド2とシ
リンダブロックとの間のシール性を悪化させることがな
く、また熱応力緩和用スリット16を介して水やオイル
等の漏れを生じるおそれもない。
【0042】このように、本実施の形態1のシリンダヘ
ッド熱応力緩和構造は、熱応力を十分に緩和でき、同時
にシリンダヘッド2の剛性を十分に維持できる。 (ロ).シリンダヘッド2は複数気筒用のものであり、
熱応力緩和用スリット16はこの厚み方向を複数の気筒
の配列方向にほぼ一致させて気筒間に形成されている。
このため熱応力緩和用スリット16は両側の気筒につい
て、前記(イ)で述べた効果を生じさせることができ
る。
【0043】(ハ).熱応力緩和用スリット16は、シ
リンダヘッド2の底面2aからシリンダヘッド2の壁部
2b内へ円弧状の深さ分布で形成されている。このため
円盤状のカッタで機械加工することにより容易にシリン
ダヘッド2に熱応力緩和用スリット16を形成すること
ができ、生産性を高くすることができる。
【0044】(ニ).図4に示したごとく、熱応力緩和
用スリット16は、熱応力緩和用スリット16の頂部1
6bにおける厚さ方向での断面が略U字形であり、角部
を有しない。このため、頂部16bに応力を一層集中し
にくくさせることができ、シリンダヘッド2の耐久性に
対する悪影響を抑制できるという効果を生じる。
【0045】(ホ).シリンダヘッド2における燃焼室
面6には、吸気ポート8や排気ポート10が開口してい
る。これらポート8,10にはバルブシート8a,10
aが取り付けられている。このため図3に示したごとく
シリンダヘッド2のポート8,10の周囲は、バルブシ
ート8a,10aをはめ込むために凹部8c,10cが
形成されている。この凹部8c,10cに囲まれた燃焼
室中央部分26は特に高温となって熱応力の影響が大き
い。しかも角部のある凹部8c,10cが形成されてい
るため熱応力の集中も顕著となりやすい。
【0046】しかし本実施の形態1においては、シリン
ダヘッド2に形成されたポート8,10に設けられてい
るバルブシート8a,10aの内、高い方の上端位置と
ほぼ同じ高さに頂部16bが来るように、熱応力緩和用
スリット16の最深部16aを対向させている。このこ
とにより、前述した熱応力が集中しやすい燃焼室中央部
分26については、十分に応力緩和が可能となる。しか
も、熱応力の問題がないバルブシート8aの上端位置よ
りも上の領域までは熱応力緩和用スリット16を延ばし
ていないので、シリンダヘッド2の剛性を必要以上に低
下させることがない。
【0047】特に4弁(吸気弁2,排気弁2)式のディ
ーゼルエンジンのシリンダヘッドの中でも、4弁の中央
位置(燃焼室中央部分26)は特に熱応力の集中が激し
いので、上記効果がより顕著なものとなる。
【0048】(ヘ).シリンダヘッド2はアルミニウム
合金製であるため、鋳鉄などに比較して熱膨張率が大き
くなり、大きな熱応力が発生する。特に、鋳鉄製のシリ
ンダブロックと組み合わせることから、熱応力は顕著で
ある。このようなシリンダヘッド2においても前述した
(イ)〜(ホ)の効果を十分に生じて、熱応力を十分に
緩和でき、同時にシリンダヘッド2の剛性を十分に維持
できる。
【0049】[実施の形態2]本実施の形態2の構成を
図5のシリンダヘッド102の断面図に示す。図5は前
記実施の形態1の図2に対応する図である。前記実施の
形態1とは異なり、本実施の形態2では、気筒間におい
て冷却水通路122,124からシリンダブロック側の
冷却水通路へ連絡するための冷却水通路122a,12
4aが形成されている。このため、熱応力緩和用スリッ
ト116については、ヘッドボルト孔118,120ば
かりでなく、冷却水通路122a,124aとも連絡し
ないように、冷却水通路122a,124aを避けて円
弧状に形成されている。このように熱応力緩和用スリッ
ト116は冷却水通路122a,124a側で徐々に浅
く形成されている。
【0050】ただし、熱応力緩和用スリット116の最
深部116aは、その深さH3が吸気ポートおよび排気
ポートに設けたバルブシートの上端位置の高さとほぼ同
じになるように、頂部116bの位置が設定してある。
【0051】他の構成については実施の形態1と同じで
ある。以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効
果が得られる。 (イ).実施の形態1で述べた(イ)〜(ヘ)の効果が
存在する。
【0052】(ロ).シリンダブロック側に連絡する冷
却水通路122a,124aを避けて、熱応力緩和用ス
リット116が形成されているので、シリンダヘッド1
02の剛性を維持しつつ熱応力を十分に緩和できるとと
もに、水漏れも防止できる。
【0053】[その他の実施の形態] ・前記実施の形態1,2においては、特に熱応力の大き
いシリンダヘッドの長手方向の熱応力緩和のために、気
筒間に熱応力緩和用スリット16,116を設けた。し
かし、シリンダヘッドにおける他の部分に設けてもよ
い。すなわち、熱応力緩和用スリットの厚み方向を燃焼
室に向けて形成し、この燃焼室のほぼ中央に対する部分
を最深とし、この最深部分から離れるにしたがって徐々
に浅く形成し、かつシリンダヘッド内に形成されている
他の空間構成とは連通することなく独立して形成してい
ればよい。このような構成により、実施の形態1にて述
べた(イ)の効果を生じることができる。
【0054】・また、このように気筒間でなくても熱応
力緩和用スリットの効果は生じるので、1気筒の内燃機
関のシリンダベッドに設けても、熱応力が集中しやすい
燃焼室中心部分に対して有効に作用して、熱応力を十分
に緩和でき、同時にシリンダヘッドの剛性を十分に維持
できる。
【0055】・前記実施の形態1,2においては、ディ
ーゼルエンジンによる実施の形態を挙げたが、ガソリン
エンジンの場合も同様に適用することができ、上述した
効果を生じる。
【0056】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
【0057】(1)シリンダヘッドの長手方向の各気筒
間にシリンダヘッド短手方向に延びるスリットを形成す
るシリンダヘッドにおいて、前記スリットはシリンダヘ
ッドのヘッドボルト孔、ウォータジャケット等の開口部
と連通することなく、かつ前記スリットのシリンダヘッ
ド底面からの深さは燃焼室中央部に対応する部分が最も
深く燃焼室外側に対応する部分へ向けて徐々に浅くなる
ことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
【0058】(2)前記スリットの最大深さは燃焼室に
設けられているバルブシートの上端高さ相当であること
を特徴とする(1)記載の内燃機関のシリンダヘッド。 (3)各気筒毎4弁式の直噴ディーゼルエンジンである
ことを特徴とする(2)記載の内燃機関のシリンダヘッ
ド。
【0059】(4)スリットの底面形状は略U字状であ
ることを特徴とする(1)記載の内燃機関のシリンダヘ
ッド。 (5)スリットはアルミニウム合金製のシリンダヘッド
に機械加工により形成されていることを特徴とする
(1)記載の内燃機関のシリンダヘッド。
【0060】(6)スリットは円弧状であることを特徴
とする(5)記載の内燃機関のシリンダヘッド。 (7)シリンダヘッドの底面からシリンダヘッドの壁部
内へ形成されている熱応力緩和用スリットを有する内燃
機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造であって、前記熱
応力緩和用スリットは、該スリットの厚み方向を内燃機
関の燃焼室に向けて形成され、該燃焼室のほぼ中央に対
する部分を最深とし冷却水通路側で徐々に浅く形成さ
れ、かつ前記シリンダヘッド内に形成されている他の空
間構成とは連通することなく独立して形成されているこ
とを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構
造。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッ
ド熱応力緩和構造においては、熱応力緩和用スリット
は、燃焼室のほぼ中央に対する部分を最深とし該最深部
分から離れるにしたがって徐々に浅く形成されている。
最深部以外は熱応力緩和用スリットはより浅く形成され
ているため、スリットの形状に起因してシリンダヘッド
の剛性を極端に低下させることはなく十分に剛性を維持
できる。このためシリンダヘッドとシリンダブロックと
の間のシール性が悪化するおそれがない。そして、燃焼
室のほぼ中央に対する部分を最深としているので、この
熱応力緩和用スリットにより、熱膨張が特に大きな燃焼
室中央部分の熱応力の緩和を効果的に実現することがで
きる。また、熱応力緩和用スリットの深さは徐々に変化
し、ステップ的な変化ではないので、熱応力緩和用スリ
ットの頂部での応力集中も抑制され、シリンダヘッドの
耐久性に悪影響を生じない。更に、この熱応力緩和用ス
リットは、シリンダヘッド内に形成されている他の空間
構成とは連通することなく独立して形成されていること
により、上述したシリンダヘッドの剛性維持に悪影響を
及ぼすことはない。このため、シリンダヘッドとシリン
ダブロックとの間のシール性を悪化させることがなく、
またスリットを介して水やオイル等の漏れを生じるおそ
れもない。このように、本シリンダヘッド熱応力緩和構
造は、熱応力を十分に緩和でき、同時にシリンダヘッド
の剛性を十分に維持できる。
【0062】請求項2記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項1記載の構成に対し
て、前記シリンダヘッドは複数気筒分のシリンダヘッド
を一体として構成したものであり、前記熱応力緩和用ス
リットは前記スリットの厚み方向を前記気筒の配列方向
にほぼ一致させて前記気筒間に形成されている。このよ
うに複数の気筒が配列したシリンダヘッドにおいても、
スリットの厚み方向を気筒の配列方向にほぼ一致させて
気筒間に形成することで、熱応力緩和用スリットは両側
の気筒について、前記請求項1で述べた作用により熱応
力を緩和して、前記請求項1で述べた効果を生じさせる
ことができる。
【0063】請求項3記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項1または2記載の構
成に対して、熱応力緩和用スリットをシリンダヘッドの
底面からシリンダヘッドの壁部内へ円弧状の深さ分布で
形成している。このため、請求項1または2の作用効果
を生じさせることができるとともに、円盤状のカッタに
て機械加工することより容易にシリンダヘッドに形成す
ることができ、生産性を高くすることができる。
【0064】請求項4記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項1〜3のいずれか記
載の構成に対して、熱応力緩和用スリットは、頂部にお
ける厚さ方向での断面に角部を有しない。このことによ
り、頂部に応力が集中することを抑制できる。このた
め、請求項1〜3のいずれかの作用効果とともに、シリ
ンダヘッドの耐久性に対する悪影響を抑制できるという
効果を生じる。
【0065】請求項5記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項4記載の構成に対し
て、熱応力緩和用スリットは頂部における厚さ方向での
断面が略U字形をなしている。このことにより、頂部に
応力が集中することを抑制することができ、請求項4の
作用効果を実現することができる。
【0066】請求項6記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項1〜5のいずれか記
載の構成に対して、前記熱応力緩和用スリットの最深部
は、前記シリンダヘッドに形成されたポートに設けられ
ているバルブシートの上端位置とほぼ同じ高さに、前記
熱応力緩和用スリットの頂部位置が設定されている。こ
のことにより、熱応力が集中しやすい位置(燃焼室面か
らバルブシートの上端位置まで)については、十分に応
力緩和が可能となる。しかも、熱応力の問題がないバル
ブシートの上端位置よりも上方の領域へは熱応力緩和用
スリットを延ばしていないので、シリンダヘッドの剛性
を必要以上に低下させることがない。このため、請求項
1〜5のいずれか記載の作用効果をより顕著なものとす
ることができる。
【0067】請求項7記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項1〜6のいずれか記
載の構成に対して、前記気筒は4弁式である。このよう
に4弁式であると、4弁の中央位置は特に熱応力の集中
が激しいので、請求項1〜6記載の作用効果がより顕著
なものとなる。
【0068】請求項8記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項1〜7のいずれか記
載の構成に対して、前記内燃機関は、4弁式直噴ディー
ゼルエンジンである。このように具体的な構成として4
弁式直噴ディーゼルエンジンに用いても、請求項1〜7
のいずれかの作用効果を生じさせることができる。
【0069】請求項9記載の内燃機関のシリンダヘッド
熱応力緩和構造においては、請求項1〜8のいずれか記
載の構成に対して、前記シリンダヘッドはアルミニウム
合金製である。したがって鋳鉄などに比較して熱膨張率
が大きくなり、大きな熱応力が発生することから、請求
項1〜8のいずれかの作用効果がより顕著なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1におけるシリンダヘッドの主要
部底面図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 図1のB−B断面図。
【図4】 図1のC−C断面図。
【図5】 実施の形態2の構成を説明するための断面
図。
【符号の説明】
2…シリンダヘッド、2a…底面、2b…壁部、6…燃
焼室面、8…吸気ポート、8a,10a…バルブシー
ト、8b,10b…バルブガイド、8c,10c…凹
部、10…排気ポート、12…ノズル孔、14…グロー
プラグ収納穴、16…熱応力緩和用スリット、16a…
最深部、16b…頂部、18,20…ヘッドボルト孔、
22,24…冷却水通路、26…燃焼室中央部分、10
2…シリンダヘッド、116…熱応力緩和用スリット、
116a…最深部、116b…頂部、118,120…
ヘッドボルト孔、122,124,122a,124a
… 冷却水通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井沢 博之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G024 AA06 BA00 DA01 DA02 DA06 DA18 FA03 FA08 FA14 GA10 HA07 HA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドの底面からシリンダヘッ
    ドの壁部内へ形成されている熱応力緩和用スリットを有
    する内燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造であっ
    て、 前記熱応力緩和用スリットは、該スリットの厚み方向を
    内燃機関の燃焼室に向けて形成され、該燃焼室のほぼ中
    央に対する部分を最深とし該最深部分から離れるにした
    がって徐々に浅く形成され、かつ前記シリンダヘッド内
    に形成されている他の空間構成とは連通することなく独
    立して形成されていることを特徴とする内燃機関のシリ
    ンダヘッド熱応力緩和構造。
  2. 【請求項2】 前記シリンダヘッドは複数気筒分のシリ
    ンダヘッドを一体として構成したものであり、前記熱応
    力緩和用スリットは前記スリットの厚み方向を前記気筒
    の配列方向にほぼ一致させて前記気筒間に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のシリンダ
    ヘッド熱応力緩和構造。
  3. 【請求項3】 前記熱応力緩和用スリットは、前記シリ
    ンダヘッドの底面から前記シリンダヘッドの壁部内へ円
    弧状の深さ分布で形成されていることにより、前記燃焼
    室の中央に対する部分をほぼ最深とし該部分から離れる
    にしたがって徐々に浅く形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の内燃機関のシリンダヘッド熱
    応力緩和構造。
  4. 【請求項4】 前記熱応力緩和用スリットの頂部におけ
    る厚さ方向での断面は、角部を有しないことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか記載の内燃機関のシリンダヘ
    ッド熱応力緩和構造。
  5. 【請求項5】 前記熱応力緩和用スリットの頂部におけ
    る厚さ方向での断面は、略U字形をなしていることによ
    り、角部を有しないことを特徴とする請求項4記載の内
    燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造。
  6. 【請求項6】 前記熱応力緩和用スリットの最深部は、
    前記シリンダヘッドに形成されたポートに設けられてい
    るバルブシートの上端位置とほぼ同じ高さに、前記熱応
    力緩和用スリットの頂部位置が設定されていることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか記載の内燃機関のシリ
    ンダヘッド熱応力緩和構造。
  7. 【請求項7】 前記気筒は、4弁式であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか記載の内燃機関のシリンダ
    ヘッド熱応力緩和構造。
  8. 【請求項8】 前記内燃機関は、4弁式直噴ディーゼル
    エンジンであることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か記載の内燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造。
  9. 【請求項9】 前記シリンダヘッドは、アルミニウム合
    金製であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記
    載の内燃機関のシリンダヘッド熱応力緩和構造。
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