JP2000160574A - 布基礎の製造方法 - Google Patents

布基礎の製造方法

Info

Publication number
JP2000160574A
JP2000160574A JP10334408A JP33440898A JP2000160574A JP 2000160574 A JP2000160574 A JP 2000160574A JP 10334408 A JP10334408 A JP 10334408A JP 33440898 A JP33440898 A JP 33440898A JP 2000160574 A JP2000160574 A JP 2000160574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete material
mold
formwork
opening
foundation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10334408A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Sakamoto
浩二 阪本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHORYU KENSETSU KK
Original Assignee
SHORYU KENSETSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHORYU KENSETSU KK filed Critical SHORYU KENSETSU KK
Priority to JP10334408A priority Critical patent/JP2000160574A/ja
Publication of JP2000160574A publication Critical patent/JP2000160574A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 布基礎の耐震性を向上させ、その工期を短縮
すること。 【解決手段】 底部が水平方向に張り出した帯状布基礎
の製造方法において、前記布基礎の底部と前記布基礎の
底部以外の部分とを一体に成形する型枠10を形成し、
その際該型枠10の上面に開口部33を形成し、該型枠
10の開口部33より該型枠10内にコンクリート材料
を打ち込んで硬化させる布基礎の製造方法。更に、前記
型枠10の内部に鉄筋63を配置した後に、前記型枠1
0の開口部33から前記コンクリート材料を前記型枠1
0内に打ち込むこと。更に、前記布基礎の底部の上面を
被う部分に通気孔25が形成された前記型枠10を使用
すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は布基礎の製造方法に
関し、特に、水平方向に張り出した布基礎の底部と布基
礎のその他の部分とを一体に成形する技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】通常、建物の布基礎は、帯状であり、そ
の底部が水平方向に張り出している。図7は従来の製法
による布基礎を示している。図7において、布基礎70
は水平方向に張り出している底部71と底部71の上に
垂直に形成された帯状上部72からなる。
【0003】そのため、先ず、底部71の型枠を形成
し、その型枠内にコンクリート材料を打ち込んで硬化さ
せてコンクリート製底部71を形成する。底部71を形
成する際に底部71と上部72に共通の鉄筋73が埋め
込まれている。なお、74は底部71を支える砕石層で
ある。その後、該コンクリート製底部71の上面に上部
72用型枠を形成し、該上部用型枠内にコンクリート材
料を打ち込んで上部72を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、底部71の上
面71aと上部72の下面72aとの接着強度が十分で
ないので、実質的には底部71と上部72は鉄筋73の
みで結合されている状態となる。このため、底部71と
上部72とが十分に結合されないので、布基礎70の耐
震性が十分ではなかった。したがって、本願発明の課題
は、上述の従来例の欠点をなくし、布基礎の上部と底部
との結合が十分強固になる布基礎の製造方法を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1の発明の構成は、請求項1記載の通りで
ある。
【0006】上記第1の発明の構成により、前記布基礎
の水平方向に張り出した底部と前記布基礎の底部以外の
部分とを一体に成形する型枠の開口部より該型枠内にコ
ンクリート材料を打ち込んで硬化させるので、布基礎の
底部と該底部以外の部分とを一体に形成することができ
る。その際、型枠の開口部が型枠の上面に形成されてい
るので、該開口部からコンクリート材料を型枠内に打ち
込むことができる。
【0007】更に、第2の発明の構成は、請求項2記載
の通りである。
【0008】上記第2の発明の構成により、上記第1の
発明の構成による作用とともに、コンクリート製布基礎
の内部に鉄筋を配設することにより、鉄筋コンクリート
製布基礎を形成することができる。
【0009】更に、第3の発明の構成は、請求項3記載
の通りである。
【0010】上記第3の発明の構成により上記第1又は
第2の発明の構成による作用とともに、前記型枠のうち
前記布基礎の底部の上面を被う部分に通気孔が形成され
ているので、コンクリート材料を前記型枠内に打ち込ん
だ時に、前記通気孔から前記型枠内の空気が前記コンク
リート材料に押されて前記型枠の外部に排出されるた
め、前記コンクリート材料を前記型枠の隅まで確実に充
填することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の実施の形
態に係わる布基礎の製造方法に使用する型枠の正面を示
し、図2は該型枠の一部分の平面を示し、図3は該型枠
に使用する段セパレーターを示し、図4は該型枠の上面
を示している。なお、図1は、図2のA視図になってい
る。
【0012】図1乃至図4において、型枠10は錆止め
塗装した鋼板製であり、下部20及び上部30からな
る。下部20は砕石層65上に配設されている。下部2
0の主要部は側壁21、22及び蓋部材23、24であ
る。蓋部材23はUクリップ58により側壁21に固定
され、蓋部材24はUクリップ58により側壁22に固
定されている。なお、Uクリップ58は、蓋部材24の
各部の結合にも使用されている。蓋部材23の縁23a
は角筒状であり、複数の補強用リブ23bが蓋部材23
に形成されている。同様に、蓋部材24の縁24aは角
筒状であり、複数の補強用リブ24bが蓋部材24に形
成されている。複数の通気孔25が蓋部材23、24に
形成されている。縁23aと縁24aとの間が下部20
の開口部26になっている。下部20の側面開口部を塞
ぐ板状部材27、28がしゃこ万力59により下部20
に固定されている。なお、図1においては、型枠10の
内部を説明するため、板状部材27、28の図示が省か
れている。
【0013】段セパレーター40は後述する上部30の
側壁31と側壁32との間隔を保つ部材である。側壁3
1、32にも蓋部材23、24と同様のリブが形成され
ている。段セパレーター40は金属板を加工したもので
あり、本体41の一方の側部に上側折れ曲がり部42が
形成され、該本体41の他方の側部に下側折れ曲がり部
45が形成されている。更に、切欠43、44が上側折
れ曲がり部42に形成され、切欠46、47が下側折れ
曲がり部45に形成されている。なお、切欠43の位置
は切欠46の位置に対応し、切欠44の位置は切欠47
の位置に対応している。孔48が段セパレーター40の
一端に形成され、孔49が段セパレーター40の他端に
形成されている。
【0014】このため、縁23aが切欠46に嵌合し、
縁24aが切欠47に嵌合するように段セパレーター4
0を配置し、側壁31の下端が切欠43に嵌合し、側壁
32の下端が切欠44に嵌合している。また、ストッパ
ー56が孔48に挿入され、ストッパー57が孔49に
挿入されている。このため、側壁31と側壁32との間
隔を縁23aと縁24aとの間隔に保つことができる。
側壁31と側壁32との間の側面開口部を塞ぐ板状部材
34がしゃこ万力59により側壁31、32に固定され
ている。なお、図1において板状部材34の図示が省略
されている。側壁31と側壁32との間の上面開口部3
3はコンクリート材料を型枠10内に打ち込むためのも
のである。
【0015】上部30の主要部は側壁31、32であ
る。側壁31の上端と側壁32の上端との間隔を所定の
間隔に保つために、止めセパレーター51が側壁31,
32の上端に取付けられている。止めセパレーター51
の折れ曲がり部52が側壁31の位置決めをし、止めセ
パレーター51の折れ曲がり部53が側壁32の位置決
めをする。止めセパレーター51に鉄筋支え部54、5
5が付設されている。複数のサイコロブロック64が下
部20内にて砕石層65上に配置され、鉄筋63の下端
はサイコロブロック64により支えられ、鉄筋63の上
端は鉄筋支え部54、55により支えられている。な
お、鉄筋63は多数の棒状鉄筋(例えば異形棒鋼)を結
合することにより組み立てられている。
【0016】図5は上記型枠10内にコンクリート材料
(セメント、骨材及び水を混合したもの)を打ち込んで
硬化させて形成した布基礎60の正面を示し、図6は該
布基礎60の側面を示している。図5及び図6におい
て、布基礎60の底部61は型枠10の下部20により
形成される部分である。底部61の下面61bは砕石層
65上に配置されている。底部61が水平方向に張り出
していることにより布基礎60の後述する上面62aに
かかる建物等の荷重によって布基礎60が砕石層65中
に沈むことを防ぐことができる。なお、底部61の幅W
を調節することにより、建築基準法での地耐力の変化に
対応することができる。例えば、幅Wを500mmとす
ると、1m2当たり5トンの地耐力に適応し、幅Wを7
00mmとすると、1m2当たり3トンの地耐力に適応
する。
【0017】布基礎60の帯状上部62は型枠10の上
部30により成形される。該上部62の下端62bと底
部61の上面61aは一体に成形される。上部62の上
面62aは型枠10の上面開口部33の部位に相当す
る。鉄筋63は底部61と上部62を連結するように布
基礎60内に埋め込まれる。このため、布基礎60は鉄
筋コンクリート製になる。なお、鉄筋63はなくてもよ
い。
【0018】上記構成により、布基礎60の水平方向に
張り出した底部61と布基礎60の底部61以外の部分
(上部62)とを一体に成形する型枠10の開口部33
より型枠10内にコンクリート材料を打ち込んで硬化さ
せて布基礎60を成形するので、布基礎60の底部61
と底部61以外の部分とを一体に形成することができ
る。その際、型枠10の開口部33が型枠10の上面に
形成されているので、開口部33からコンクリート材料
を型枠10内に打ち込むことができる。
【0019】なお、コンクリート材料はその打設作業に
おいて、流動性が必要である。しかし、あまり流動性を
強調すると、前記コンクリート材料のセメント、水、骨
材がバラバラになり易く均一なコンクリート材料とはな
らない。したがって、打ち込むときのコンクリート材料
は適度なやわらかさと材料分離に対する抵抗性が必要で
ある。
【0020】コンクリート製布基礎60の内部に鉄筋を
配設することにより、布基礎60を鉄筋コンクリート製
にすることができる。更に、型枠10のうち布基礎60
の底部61の上面を被う部分(蓋部材23、24)に通
気孔25が形成されているので、コンクリート材料を型
枠10内に打ち込んだ時に、通気孔25から型枠10内
の空気が前記コンクリート材料に押されて型枠10の外
部に排出されるため、前記コンクリート材料を型枠10
の隅まで確実に充填することができる。更に、バイブレ
ータで型枠10内のコンクリート材料に振動を与えると
コンクリート材料を型枠10の隅まで充填することが一
層容易になる。その後、型枠10内のコンクリート材料
の養生期間が終了したら脱型をして布基礎60を完成さ
せる。その際、布基礎60に埋め込まれている段セパレ
ーター40の露出部分を切り取る。
【0021】
【発明の効果】本願の第1の発明に係わる布基礎の製造
方法によれば、布基礎の底部と上部とを一体にしたコン
クリート製布基礎を形成することができるので、コンク
リート製布基礎の強度を著しく向上することができる。
このため、布基礎の耐震性が著しく向上する。更に、1
回のコンクリート材料打ち込みにより、型枠内に打ち込
んだセメント材料の養生期間が従来の半分になるので、
布基礎を製造する工期が著しく短くなるとともに、コス
トが安くなる。
【0022】更に、第2の発明によれば、上記第1の発
明による効果とともに、コンクリート製布基礎の内部に
鉄筋を配設することにより、鉄筋コンクリート製布基礎
を形成することができる。
【0023】更に、第3の発明によれば、上記第1又は
第2の発明による効果とともに、前記型枠のうち前記布
基礎の底部の上面を被う部分に通気孔が形成されている
ので、コンクリート材料を前記型枠内に打ち込んだ時
に、前記通気孔から前記型枠内の空気が前記コンクリー
ト材料に押されて前記型枠の外部に排出されるため、前
記コンクリート材料を前記型枠の隅まで確実に充填する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係わる布基礎の製造方
法に使用する型枠の正面図である。
【図2】該型枠の一部分の平面図である。
【図3】該型枠に使用する段セパレーターの斜視図であ
る。
【図4】該型枠の上面を示す平面図である。
【図5】該型枠を使用して製造された布基礎の正面図で
ある。
【図6】該布基礎の側面図である。
【図7】従来例の正面図である。
【符号の説明】
10 型枠 25 通気孔 33 開口部 60 布基礎 61 布基礎の底部 62 布基礎の上部 63 鉄筋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部が水平方向に張り出した帯状布基礎
    の製造方法において、前記布基礎の底部と前記布基礎の
    底部以外の部分とを一体に成形する型枠を形成し、その
    際該型枠の上面に開口部を形成し、該型枠の開口部より
    該型枠内にコンクリート材料を打ち込んで硬化させるこ
    とを特徴とする布基礎の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記型枠の内部に鉄筋を配置した後に、
    前記型枠の開口部から前記コンクリート材料を前記型枠
    内に打ち込むことを特徴とする請求項1記載の布基礎の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記布基礎の底部の上面を被う部分に通
    気孔が形成された前記型枠を使用することを特徴とする
    請求項1又は2記載の布基礎の製造方法。
JP10334408A 1998-11-25 1998-11-25 布基礎の製造方法 Pending JP2000160574A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10334408A JP2000160574A (ja) 1998-11-25 1998-11-25 布基礎の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10334408A JP2000160574A (ja) 1998-11-25 1998-11-25 布基礎の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000160574A true JP2000160574A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18277047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10334408A Pending JP2000160574A (ja) 1998-11-25 1998-11-25 布基礎の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000160574A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008175051A (ja) * 2007-12-20 2008-07-31 Tadashi Kunitake 基礎パッキン式床下換気孔を伴う外壁面耐震布基礎
JP2020051201A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 大和ハウス工業株式会社 多段基礎形成型枠の段積み用パネル及び多段基礎形成型枠

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008175051A (ja) * 2007-12-20 2008-07-31 Tadashi Kunitake 基礎パッキン式床下換気孔を伴う外壁面耐震布基礎
JP2020051201A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 大和ハウス工業株式会社 多段基礎形成型枠の段積み用パネル及び多段基礎形成型枠
JP7193078B2 (ja) 2018-09-28 2022-12-20 大和ハウス工業株式会社 多段基礎形成型枠の段積み用パネル及び多段基礎形成型枠

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6724347B2 (ja) 鉄筋コンクリート梁の施工方法、スペーサ兼捨て型枠、及び鉄筋コンクリート梁
JP2568319B2 (ja) プレキャストコンクリート梁の製造方法
JP2000160574A (ja) 布基礎の製造方法
JP4066060B2 (ja) シールドトンネル内の中仕切り構築工法
JP2004124641A (ja) トンネル坑門用外型枠とこれを用いたトンネル坑門の施工方法
JPH05287802A (ja) 遠心成形PCaコラム工法
JP2552435B2 (ja) 擁壁の設置方法
JPS6134539B2 (ja)
JP2946728B2 (ja) 梁型枠pc版とその製造方法
JP2699819B2 (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート基礎ブロックの構築方法
KR100550469B1 (ko) 자재 반입구의 프리캐스트화 부재 및 이를 이용한 시공 방법
JP3029908B2 (ja) コンクリート構造物の施工方法
JP2608253B2 (ja) 開渠の設置方法
JPH07113321A (ja) 住宅用布基礎の施工方法
JPH11315634A (ja) コンクリート型枠
JP4489644B2 (ja) 側溝蓋用埋設型枠、及び側溝の蓋体の形成方法
KR200369373Y1 (ko) 단면의 형상이 반원형인 핀을 가지는 콘크리트 구조물시공시스템
JP3675276B2 (ja) U型pc部材の型枠装置、u型pc部材の製造方法
JPH05278022A (ja) 中空プレキャストコンクリート部材の成形方法
JPH11181782A (ja) のり枠施工方法と型枠
JPH0540195Y2 (ja)
JP3061724U (ja) 基礎ブロック及び建築用基礎
JPH0333348A (ja) 建物躯体構築柱部材及びその製造方法
JP4119315B2 (ja) 独立基礎の構築工法
JPH0999425A (ja) 半pc部材の製造方法