JP2946728B2 - 梁型枠pc版とその製造方法 - Google Patents

梁型枠pc版とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は梁の一部をPC(プレキャストコンクリート)
版で構成し、かつこのPC版を現場打ち部分を形成するた
めの型側として利用する梁型枠PC版とその製造方法に関
する。
《従来の技術》 この種の梁型枠PC版は、例えば第6図に示すようなも
のであった。
梁型枠PC版1は、大体において断面“U"字形に形成
し、スターラップ2の上部が露出し、中央の窪みとスタ
ーラップ2の露出部分に現場にて梁を構成するための配
筋およびコンクリートの打設を行うものである。
その製造に際しては、梁下端筋3のスターラップ2を
組み、スターラップ2のほぼ下半分外周囲にU字形に形
成した外型枠4を配し、更にスターラップ2のほぼ下半
分内周囲に外与枠4に対向させてU字形の内型枠5を配
している。
そして、これらの型枠4,5の間にコンクリートを打設
養生し、脱型すればよい。
《発明が解決しようとする課題》 しかし、コンクリートを打設するとき、内型枠5と外
型枠4との間から行うため、型枠同士で挟む狭い空間な
のでコンクリートを打設しにくいこと、また最下層にあ
る水平な底部には内型枠5が有るためにコンクリートの
流動性を妨げ、コンクリートの充填度に心配が残る点を
否めなかった。
更に、内型枠5を脱型する場合、スターラップ2の露
出上辺が邪魔になり、脱型作業が困難であった。
本発明は上記意匠に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は脱型の容易性、コンクリート打設の確実性を実
現した梁型枠PC版とその製造方法の提供を目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、発明の梁型枠PC版はスタ
ーラップの組鉄筋を具え、かつ梁の型枠を兼ねる梁型枠
PC版において、内面側はエクスパンドメタルあるいはリ
ブラス,ワイヤラス等による埋め殺しの捨て型枠で形成
し、かつ該捨て型枠は該組鉄筋と離間していて、該スタ
ーラップに対して被り厚が確保されているのである。
また、その製造方法は梁下端筋およびスターラップを
配した組鉄筋を逆さにして、その内周側のほぼ上半分に
エクスパンドメタルあるいはワイヤラス,リブラス等の
ラス張りによる内型枠を設け、次に外周側のほぼ上半分
に縦に沿わせた脇板と該内側枠の底端面から該脇板の下
端部へ水平に渡した低板とからなる外型枠を建て込み、
該内型枠と該外側枠との間に上からコンクリートを流入
打設し、この打設コンクリートの上面を平坦に均し養性
してから外型枠のみを脱型するのである。L字状の梁型
枠PC版を製造する場合にはスターラップ及びその上辺に
半分に梁筋を渡し、該梁筋の下部から該スターラップ側
辺の内側へ渡って倒立L字状にエクスパンドメタルある
いはリブラス等による捨て内型枠を配し、該内型枠の対
向側にある該スターラップの側辺部分外側に外型枠とな
る板材を設け、更に該スターラップの上辺側にある該内
型枠の端部位置から上方へ立設した板上の補助型枠を設
け、これらの型枠内にコンクリートを打設養性後、該外
型枠および該補助型枠を外すのである。
《作 用》 梁型枠PC版の内面側は捨て型枠なので脱型作業,脱型
を要せず、スターラップの露出部分による脱型障害は問
題にならず、また内面側には現場打ちのコンクリートが
充填されるので、エクスパンドメタル等の腐食の惧れは
解消される。また、捨て型枠は組鉄筋と離隔しており、
スターラップ及び下端筋に対しては被り厚が確保されて
いて組鉄筋は埋設されているので、プレキャストコンク
リートと組鉄筋との一体性に優れ、梁型枠PC版の強度を
可及的に高めることができるばかりか、組鉄筋の埋設部
分には錆が発生せず、運搬性や保管性に優れる。
製造する際のコンクリートの打設は梁下端筋が上にな
った状態であり、この上の部分からコンクリートを流し
込むのでコンクリートの充填度を十分に確保することが
できるようになっている。
《実 施 例》 以下、本発明の好適な実施例について図面の参照にし
て詳細に説明する。
この実施例は、第1図乃至第3図に示す手順に従って
製造し、第4図の如き梁型枠PC版を得る。また、第5図
のようにしてL字状の梁型枠PC版を得る。
何れにしても、先ず最初に第1図の如く梁下端筋3を
スターラップ2の上辺下部に並列配筋する。
次に、第2図の如くスターラップ2の内周側の上から
3分の2位の所にリブラスによる内型枠9を支持金具11
で止めている。即ち、スターラップ2の内周側、両側面
上部から下端筋の下部にコンクリートの離隔間隙を空け
てリブラスを支持金具11にて固定し、これを内型枠9と
しているものである。
最後に外型枠13を組んでコンクリートを打設する(第
3図)。この外型枠13は2枚の板材を縦横に直角に組ん
で構成する。縦の方の板材はスターラップ2の外周側側
面において内型枠9に対向しながらそのままスターラッ
プ2の上辺の上に突出する長さを具えた脇板15であり、
これをスターラップ2の外側面から内型枠9の底端面に
水平に渡し込んだ底板17の中央位置ぐらいの個所に垂直
に固定している。
この外型枠13−13を夫々スターラップ2の外側面に対
向させて配置させる。その時の底板17は脇板15がスター
ラップ2の側面において適正なコンクリートの被り厚を
確保できる位置で止めている。
以上のようにして外型枠13を固定したならば、コンク
リートスラリーを脇板15の内側に沿って上方から流し込
み、該コンクリート脇板15と内型枠9との間、即ち内型
枠9と外型枠13との間にコンクリートスラリーを充填し
終えた後、下端筋3の部分にもコンクリートスラリーを
流し込んで上部を平坦に均す。
このようにしてコンクリートの打設作業が完了する。
養性後は外型枠13を外側方向へ水平に引張るか、たたい
て外し、第4図のような梁型枠PC版7を得る。
内型枠9は残っているが、このPC版7が使用されると
きは、内型枠9とスターラップ2の露出部分とで囲まれ
る内側に現場打ちのコンクリートが打ち込まれるので、
内型枠9は完全に埋没する。
第5図はL字状の梁型枠PC版19である。このPC版19は
壁に接合したりする場合に便利であり、製造に際しては
梁下端筋3はスターラップ2の上辺の左半分にのみ配筋
し、外型枠13もスターラップ2の左側のみ設定してい
る。
そして、内型枠9を上部中央から切断した逆L字状の
内型枠9aを支持金具11で止め、スターラップ2の上辺部
分の上の方から内型枠9aの上部右端部へ板を補助型枠21
として立て込んでいる。
コンクリートは外型枠13と内型枠9aおよび補助型枠21
で囲む部分に打設し、養生後は外型枠13と補助型枠21を
外せば、スターラップ2の角部にL字形のコンクリート
を一体化させたL字状の梁型枠PC版19を得る。
《効 果》 以上詳細に説明したように、本発明の梁型枠PC版によ
れば、内型枠はエクスパンドメタル,リブラス等の埋め
殺しの捨て型枠で形成しているので、現場打ちコンクリ
ートとの付着性能が向上する利点がある。また、捨て型
枠は組鉄筋と離隔しており、スターラップ及び下端筋に
対しては被り厚が確保されていて組鉄筋は埋設されてい
るので、プレキャストコンクリートと組鉄筋との一体性
に優れ、梁型枠PC版の強度を可及的に高めることができ
るばかりか、組鉄筋の埋設部分には錆が発生せず、運搬
性や保管性に優れる。
また、製造に際しては外型枠は脇板と底板とで逆T字
形に組み、内型枠の方は捨て型枠なので、内型枠を外す
必要がなくなり、外型枠も左右の外方へ夫々別個に脱型
できることにより、著しく作業効率を向上させ得る効果
がある。
同じように、内型枠および外型枠をスターラップ左右
何れか片半分に設け、端部に単なる板状の補助型枠を設
けるだけでコンクリートをL字形に打ち、外型枠と補助
型枠を外すだけなので、L字状の梁型枠PC版を簡易に形
成できる点で有効である。
更に、梁下端筋の配筋位置の方が型枠で被覆されない
開放状態になっており、この部分からコンクリートスラ
リーを流し込むので、梁型枠PC版の底部にコンクリート
を密実に打設することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の実施例を示すもので、第1
図から第3図は製造の手順を説明するための断面図、第
4図は完成した梁型枠PC版の断面図、第5図はL字状の
梁型枠PC版の製造工程の一部を示す断面図、第6図は従
来の製造方法を説明するための断面図である。 1……梁型枠PC版、2……スターラップ 3……梁下端筋、4……外型枠 5……内型枠、7……梁型枠PC版 9……内型枠、11……支持金具 13……外型枠、15……脇板 17……底板 19……L字状の梁型枠PC 21……補助型枠

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スターラップの組鉄筋を具え、かつ梁の型
    枠を兼ねる梁型枠PC版において、内面側はエクスパンド
    メタルあるいはリブラス,ワイヤラス等による埋め殺し
    の捨て型枠で形成し、かつ該捨て型枠は該組鉄筋と離間
    していて、該スターラップに対して被り厚が確保されて
    いることを特徴とする梁型枠PC版。
  2. 【請求項2】梁下端筋およびスターラップの配した組鉄
    筋を逆さにして、の内周側のほぼ上半分にエクスパンド
    メタルあるいはワイヤラス,リブラス等のラス張りによ
    る内型枠を設け、次に外周側のほぼ上半分に縦に沿わせ
    た脇板と該内型枠の底端面から該枠板の下端部へ水平に
    渡した底板とかからなる外型枠を建て込み、該内型枠と
    該外型枠との間に上からコンクリートを流入打設し、こ
    の打設コンクリートの上面を平坦に均し養生してから外
    型枠のみの脱型することを特徴とする梁型枠PC版の製造
    方法。
  3. 【請求項3】スターラップ及びその上辺の半分に梁筋を
    渡し、該梁筋の下部から該スターラップ側辺の内側へ渡
    って倒立L字状にエクスパンドメタルあるいはリブラス
    等による捨て内側枠を配し、該内側枠の対向側にある該
    スターラップの側辺部分外側に外型枠となる板材を設
    け、更に該スターラップの上辺側にある該内型枠の端部
    位置から上方へ立設した板状の補助型枠を設け、これら
    の型枠内にコンクリートを打設養生後、該外型枠および
    該補助型枠を外すことを特徴とする梁型枠PC版の製造方
    法。
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JP7281431B2 (ja) * 2020-05-27 2023-05-25 大成建設株式会社 プレキャストコンクリート部材の製造方法およびプレキャストコンクリート部材

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