JP2000160003A - 1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物

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JP2000160003A
JP2000160003A JP10335828A JP33582898A JP2000160003A JP 2000160003 A JP2000160003 A JP 2000160003A JP 10335828 A JP10335828 A JP 10335828A JP 33582898 A JP33582898 A JP 33582898A JP 2000160003 A JP2000160003 A JP 2000160003A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モルタル、アルミ等に対する接着性および硬化
後の物性に優れる1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物の
提供。 【解決手段】(1)末端にイソシアネート基を0.7〜
10重量%有するウレタンプレポリマー、(2)炭酸カ
ルシウムおよび(3)1分子中に3個以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物(a)と第二
級アミノ基を有するシラン化合物(b)とを、NCO/
NH=1.2〜4.0となる割合で反応させた化合物
(A)を含有する1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物で
あって、(2)の含有量が(1)100重量部に対して
20〜200重量部であり、(3)の含有量がウレタン
樹脂組成物全体に対して0.05重量%以上0.5重量
%未満である1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モルタル、アルミ
等に対する接着性および硬化後の物性に優れ、シーラン
ト、接着剤、防水材等に好適に用いられる1液湿気硬化
性ウレタン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン組成物は、シーラント、接
着剤等として広く利用されている。これらの中でも、建
築用シーラントや土木用シーラントに用いられるポリウ
レタン組成物には、モルタル、アルミ等に対する接着性
が要求される。従来より、ポリウレタン組成物にモルタ
ル、アルミ等に対する接着性を付与するために、エポキ
シ基を有するシランカップリング剤を添加する手法が知
られているが、十分な接着性を発現させるためには、添
加量を多くせざるを得ない。しかし、添加量を多くする
と、シランカップリング剤がモルタル、アルミ等と接着
する際に発生するアルコールが、ウレタンプレポリマー
のイソシアネート基と反応するので、硬化不良を起こす
という問題がある。
【0003】一方、米国特許第5,623,044号明
細書には、ポリウレタン組成物に、種々のイソシアネー
トの縮合物に第二級アミノシランを反応させた化合物を
含有させることにより、接着性を改良する手法が記載さ
れている。しかし、前記化合物は接着性改良効果が小さ
いので、接着性を発現させるためにはシーラントに対し
て0.5%以上含有させる必要があり、それによりシー
ラントの物性等が悪化する。逆に、前記化合物の含有量
が0.5%未満であると、モルタル、アルミ等に対する
接着性が十分でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、モルタル、
アルミ等に対する接着性および硬化後の物性に優れる1
液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物を提供することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)末端に
イソシアネート基を0.7〜10重量%有するウレタン
プレポリマー、(2)炭酸カルシウムおよび(3)1分
子中に3個以上のイソシアネート基を有するポリイソシ
アネート化合物(a)と第二級アミノ基を有するシラン
化合物(b)とを、NCO/NH=1.2〜4.0とな
る割合で反応させた化合物(A)を含有する1液湿気硬
化性ウレタン樹脂組成物であって、(2)の含有量が
(1)100重量部に対して20〜200重量部であ
り、(3)の含有量がウレタン樹脂組成物全体に対して
0.05重量%以上0.5重量%未満である1液湿気硬
化性ウレタン樹脂組成物を提供する。
【0006】前記1分子中に3個以上のイソシアネート
基を有するポリイソシアネート化合物(a)が、トリメ
チロールプロパンと脂肪族ポリイソシアネートとの付加
体であるのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物(以下
「本発明の組成物」という。)は、ウレタンプレポリマ
ー、炭酸カルシウムおよび化合物(A)を含有する。
【0008】本発明に用いられるウレタンプレポリマー
は、通常の1液ウレタン樹脂組成物に使用されるもので
あればよく、ポリオール化合物と過剰のポリイソシアネ
ート化合物との反応生成物である。ここで、過剰とは、
ポリオール化合物の有するOH基の当量より、ポリイソ
シアネート化合物の有するNCO基の当量の方が多いこ
とを意味する。
【0009】ウレタンプレポリマーを生成するポリオー
ル化合物は、通常の1液ウレタン樹脂組成物に用いられ
るものを使用することができる。例えば、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオールその他のポリオー
ルおよびこれらの混合ポリオールが挙げられる。ポリエ
ーテルポリオールは、例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、グリセリン、1,1,1−トリメチロ
ールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、4,4
´−ジヒドロキシフェニルプロパン、4,4´−ジヒド
ロキシフェニルメタン、ペンタエリスリトール等の多価
アルコールの1種または2種以上に、プロピレンオキサ
イド、エチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチ
レンオキサイド等の1種または2種以上を付加して得ら
れるポリエーテルポリオール;ポリオキシテトラメチレ
ンオキサイドが挙げられる。具体的には、例えば、ポリ
プロピレングリコール、ポリオキシプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリオキシプロピレントリオールが挙
げられる。
【0010】ポリエステルポリオールは、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキ
サンジメタノール、グリセリン、1,1,1−トリメチ
ロールプロパンその他の低分子ポリオールの1種または
2種以上と、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、ス
ベリン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸そ
の他の低分子カルボン酸やオリゴマー酸の1種または2
種以上との縮合重合体;プロピオンラクトン、バレロラ
クトン、カプロラクトン等の開環重合体が挙げられる。
【0011】上記以外のポリオールとしては、ポリマー
ポリオール;ポリカーボネートポリオール;ポリブタジ
エンポリオール;水素添加されたポリブタジエンポリオ
ール;アクリルポリオール;エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘ
キサンジオール等の低分子ポリオールが挙げられる。
【0012】これらの中でも、数平均分子量が1000
〜15000、特に1000〜10000であるポリエ
ーテルポリオールが、ガラス転移温度、硬化後の組成物
のシーラントとしての物性の点で好ましい。
【0013】ウレタンプレポリマーを生成するポリイソ
シアネート化合物は、通常の1液ウレタン樹脂組成物に
用いられる芳香族ポリイソシアネートおよび脂肪族ポリ
イソシアネートのいずれも使用することができる。本発
明において、芳香族ポリイソシアネートとは、全てのイ
ソシアネート基が芳香環に直接結合しているイソシアネ
ート化合物をいい、脂肪族ポリイソシアネートとは、該
芳香族ポリイソシアネート以外のポリイソシアネート化
合物をいう。芳香族ポリイソシアネートは、例えば、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート、トリジンジイソシアネート、トリフェ
ニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネー
トフェニール)チオホスフェートが挙げられる。脂肪族
ポリイソシアネートは、例えば、エチレンジイソシアネ
ート、プロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシレンジイソシアネート、1,6,
11−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘ
キサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタント
リイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、下記式1で表されるリジンジイソシアネート
等のリジンジイソシアネート、下記式2で表されるリジ
ントリイソシアネート等のリジントリイソシアネート、
上述した各芳香族ポリイソシアネートの水素添加化合物
が挙げられる。
【0014】
【化1】
【0015】これらは、単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0016】本発明に用いられるウレタンプレポリマー
は、上述のポリオール化合物と過剰のポリイソシアネー
ト化合物とを反応させて製造することができる。ポリオ
ール化合物とポリイソシアネート化合物との混合比は、
ポリオール化合物中の水酸基の当量に対するポリイソシ
アネート化合物中のイソシアネート基の当量の比(NC
O/OH)が、NCO/OH=1.2〜2.5であるの
が好ましく、1.5〜2.4であるのがより好ましい。
上記範囲であると、ウレタンプレポリマーの粘度が適切
となる。
【0017】また、本発明に用いられるウレタンプレポ
リマーの製造方法は、通常のウレタンプレポリマーと同
様の方法を用いることができ、例えば、上述の量比のポ
リオール化合物とポリイソシアネート化合物を、50〜
100℃で加熱かくはんすることによって行うことがで
きる。また、必要に応じて、有機錫化合物、有機ビスマ
ス、アミン等のウレタン化触媒を用いることもできる。
【0018】このようにして得られるウレタンプレポリ
マーは、イソシアネート基数が、1分子当たり平均で
2.0以上であるのが好ましく、2.2以上であるのが
より好ましく、また、重量%でいうと0.4重量%以上
であるのが好ましく、0.5重量%以上であるのがより
好ましい。平均分子量は2000〜20000であるの
が好ましく、2000〜15000であるのがより好ま
しい。上記範囲であると、得られる本発明の組成物の粘
度が好適になり、接着性および硬化後のシーラントとし
ての特性(例えば、硬度、モジュラス)が優れたものに
なる。
【0019】本発明に用いられる炭酸カルシウムは、特
に限定されず、例えば、重質炭酸カルシウム、沈降製炭
酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム)、およびこれらを
脂肪酸、脂肪酸エステル、アミン/脂肪酸エステル混合
液、樹脂酸等により表面処理したものが挙げられる。こ
れらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。本発明の組成物における炭酸カルシウムの含有量
は、ウレタンプレポリマー100重量部に対して20〜
200重量部であり、好ましくは50〜150重量部で
ある。上記範囲であると、建築用シーラントや土木用シ
ーラントとして用いる場合に要求される硬化後の物性が
優れ、かつ、コスト低下を図ることもできる。
【0020】本発明に用いられる化合物(A)は、ポリ
イソシアネート化合物(a)と第二級アミノ基を有する
シラン化合物(b)とを反応させたものである。前記ポ
リイソシアネート化合物(a)は、例えば、上記式2で
表されるリジントリイソシアネート等のリジントリイソ
シアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネ
ート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネー
ト、ビシクロヘプタントリイソシアネート;トリメチロ
ールプロパンと脂肪族ポリイソシアネートとの付加体が
挙げられる。
【0021】中でも、ポリイソシアネート化合物(a)
が、トリメチロールプロパンと脂肪族ポリイソシアネー
トとの付加体であるのが好ましい。前記付加体に用いら
れる脂肪族ポリイソシアネートは、ウレタンプレポリマ
ーを生成する脂肪族ポリイソシアネートとして列挙した
ものの1種または2種以上を用いることができる。中で
も、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネートが好ましい。前記付加体は、1分子のトリ
メチロールプロパンの3個の水酸基に、3分子の脂肪族
ポリイソシアネートのイソシアネート基1個ずつを反応
させて得られる。トリメチロールプロパン1分子に付加
する脂肪族ポリイソシアネート3分子は、互いに同一で
あっても異なっていてもよい。前記付加体の具体例とし
ては、日本ポリウレタン社製のコロネートHL;武田薬
品工業社製のD−120N、D−110Nが挙げられ
る。
【0022】ポリイソシアネート化合物(a)と後述す
る第二級アミノ基を有するシラン化合物(b)との反応
物である化合物(A)は、芳香族ポリイソシアネート化
合物に比べてウレタンプレポリマーとの相溶性が低いの
で、ブリードアウトが起こる。本発明の組成物が、化合
物(A)を僅かに含有するだけで優れた接着性を発現す
るのは、そのためと考えられる。
【0023】第二級アミノ基を有するシラン化合物
(b)は、第二級アミノ基(−NHR)とケイ素原子に
結合した加水分解可能なアルコキシ基を含む化合物であ
る。例えば、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシ
シラン、N,N−ビス(3−トリメトキシシリルプロピ
ル)アミンが挙げられる。
【0024】本発明に用いられる化合物(A)は、上記
ポリイソシアネート化合物(a)と上記第二級アミノ基
を有するシラン化合物(b)とをNCO/NH=1.2
〜4.0となる割合で反応させたものである。ここで、
NCO/NHは、第二級アミノ基を有するシラン化合物
(b)の有する第二級アミノ基の当量に対するポリイソ
シアネート化合物(a)の有するイソシアネート基の当
量の比を表す。この比が上記範囲にあると、接着性に優
れる。化合物(A)の合成反応は室温下で行うが、発熱
を伴うため、ポリイソシアネート化合物(a)に第二級
アミノ基を有するシラン化合物(b)をゆっくり滴下す
ることにより行う。また、粘度調節のために、必要に応
じて、トルエン等の溶媒を加えて反応を行ってもよい。
【0025】上述のようにして得られる化合物(A)
は、イソシアネート基を好ましくは平均1.5個以上、
より好ましくは平均1.5〜2.5個、ケイ素に結合し
た加水分解可能なアルコキシ基を好ましくは平均1.5
個以上、より好ましくは平均1.5〜9.0個有する。
上記範囲であると、本発明の組成物の接着性および硬化
後の物性に優れる。
【0026】本発明の組成物における化合物(A)の含
有量は、本発明の組成物全体に対して0.05重量%以
上0.5重量%未満である。0.05重量%未満である
と、十分な接着性が発現しない。0.5重量%以上であ
ると、接着性は十分に発現するが、硬化後の物性、例え
ば伸びが十分なものとならない。
【0027】本発明の組成物は、上述の各成分に加え、
本発明の目的を損なわない範囲で、その他の添加剤を含
有することができる。その他の添加剤は、例えば、カー
ボンブラック、クレー、タルク、ホワイトカーボン、無
水ケイ酸等の充填剤;ジブチルフタレート、ジオクチル
フタレート、テトラヒドロフタル酸、アゼライン酸、安
息香酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
アジピン酸、セバチン酸、フマル酸、マレイン酸、イタ
コン酸、クエン酸およびこれらの誘導体、ポリエステ
ル、ポリエーテル、エポキシ系、パラフィン系、ナフテ
ン系および芳香族系のプロセスオイル等の可塑剤;トル
エン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン等の溶剤;ジオク
チル錫ジラウレート、ジブチル錫ラウレート、オクチル
酸錫、オクチル酸鉛、3級アミン等の硬化促進剤が挙げ
られる。
【0028】本発明の組成物の製造方法は、特に限定さ
れず、通常の1液ウレタン樹脂組成物と同様の方法を用
いることができるが、化合物中の含水率が低い状態で、
更には無水状態で行うのが好ましい。製造系内の水分に
より、製造時の粘度が高くなり、また、化合物(A)が
加水分解を起こし、得られる本発明の組成物の接着性が
損なわれるからである。具体的には、例えば、ウレタン
プレポリマー、炭酸カルシウム、化合物(A)および必
要に応じてその他の添加剤を、無水状態で十分に混練
し、均一に分散させることによって製造する。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもの
ではない。
【0030】1.ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量2000のポリプロピレンジオール500
g、平均分子量5000のポリプロピレントリオール7
50gおよび4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート214gを混合し(NCO/OH=1.8)、更に
フタル酸ジオクチル1460gを加えて、N2 気流中、
80℃でかくはんし、反応させて、イソシアネート基を
1.1重量%含有するウレタンプレポリマーを合成し
た。
【0031】2.化合物(A)等の合成 (1)化合物(A)−1の合成 トリメチロールプロパン(TMP)のヘキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)3モル付加体(コロネートH
L、日本ポリウレタン社製、NCO基含有量=12.8
重量%)168.0gおよびトルエン142.0gを4
口フラスコに入れ、N2 気流中でかくはんしながら、
N,N−ビス〔(3−トリメトキシシリル)プロピル〕
アミン(A−1170、日本ユニカー社製)58.2g
を滴下して反応させ(NCO/NH=3.0)、化合物
(A)−1を得た。反応液中の化合物(A)−1の含有
量は50.0重量%、反応液中のイソシアネート基の含
有量は3.9重量%であった。
【0032】(2)化合物(A)−2の合成 TMPのHDI3モル付加体(コロネートHL)33
6.0gおよびトルエン168.0gを4口フラスコに
入れ、N2 気流中でかくはんしながら、3−フェニルア
ミノプロピルトリメトキシシラン(Y−9669、日本
ユニカー社製)87.0gを滴下して反応させ(NCO
/NH=3.0)、化合物(A)−2を得た。反応液中
の化合物(A)−2の含有量は57.4重量%、反応液
中のイソシアネート基の含有量は4.9重量%であっ
た。
【0033】(3)化合物(A)−3の合成 上記式2で表されるリジントリイソシアネート(協和発
酵社製、NCO含有量=47.1重量%)100.0g
を4口フラスコに入れ、N2 気流中でかくはんしなが
ら、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン
(Y−9669)95.32gを滴下して反応させ(N
CO/NH=3.0)、化合物(A)−3を得た。
【0034】(4)化合物(A)−4の合成 TMPのXDI3モル付加体(D−110N)100.
0gを4口フラスコに入れ、N2 気流中でかくはんしな
がら、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン
(Y−9669)23.6gを滴下して反応させ(NC
O/NH=3.0)、化合物(A)−4を得た。反応液
中の化合物(A)−4の含有量は75.5重量%、反応
液中のイソシアネート基の含有量は6.3重量%であっ
た。
【0035】(5)HDIイソシアヌレート体と第二級
アミノ基を有するシラン化合物(b)との反応物の合成 HDIイソシアヌレート体(スミジュールN−3500
(=デスモジュールN−3300)、住友バイエルウレ
タン社製、NCO含有量=23.2重量%)95.6g
およびトルエン45.0gを4口フラスコに入れ、N2
気流中でかくはんしながら、N,N−ビス〔(3−トリ
メトキシシリル)プロピル〕アミン(A−1170)9
0.0gを滴下して反応させ(NCO/NH=3.
0)、反応物を得た。反応液中の反応物の含有量は8
0.5重量%、反応液中のイソシアネート基の含有量は
6.4重量%であった。
【0036】上記(1)〜(5)で得られた反応液の固
形分を80.0重量%に調整し、接着性付与剤1〜5と
して、以下のウレタン樹脂組成物の調製に用いた。
【0037】3.ウレタン樹脂組成物の調製 以下に示される材料を第1表に示される量比でドライブ
レンドして、各1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物を得
た。 (1)上記で得られたウレタンプレポリマー (2)充填剤 炭酸カルシウム:シーレッツ200、丸尾カルシウム
社製 酸化チタン:R820、石原産業社製 (3)可塑剤(ジオクチルフタレート) (4)溶剤(キシレン) (5)オイル(ステアリン酸変性シリコーンオイル):
メチルハイドロジェンポリシロキサンとステアリン酸の
反応物 (6)接着性付与剤 接着性付与剤1〜4:上記で得られた化合物(A)−
1〜(A)−4(80.0重量%含有) 接着性付与剤5:上記で得られたHDIイソシアヌレ
ート体とN,N−ビス〔(3−トリメトキシシリル)プ
ロピル〕アミンとの反応物(80.0重量%含有) 接着性付与剤6:γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン
【0038】4.1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物の
評価 得られた各1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物につい
て、以下の試験を行い、接着性および硬化物の伸びを評
価した。 (1)接着性試験 各1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物をアルミニウム板
および塗装鋼板に3mm厚で塗布し、試験体とした。試
験体を20℃、55%RHの雰囲気下で5日間または9
日間放置した後、ナイフカットによる手剥離試験を行
い、接着界面の状態を観察した。接着性は、破壊の状態
(CF:組成物の凝集破壊、AF:アルミニウム板−組
成物界面破壊)およびその面積の塗布面積に対する割合
(%)で評価した。CF100は、塗布面積全てで組成
物が凝集破壊し、組成物とアルミニウム板の界面でのは
く離がなかったことを示し、AF100は、塗布面積全
てで組成物とアルミニウム板の界面で剥離し、組成物の
凝集破壊がなかったことを示し、CF20は、塗布面積
の20%が組成物の凝集破壊、80%がアルミニウム板
−組成物界面破壊であることを示す。 (2)引張試験 各1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物を20℃、65%
RHの雰囲気下で7日間硬化させた硬化物について、J
IS K6251の規定に準拠して引張試験を行い、伸
び(Eb )を測定した。
【0039】結果を第1表に示す。第1表から明らかな
ように、本発明の組成物(実施例1〜4)は、アルミニ
ウム板に対する接着性および硬化後の物性に優れる。こ
れに対して、接着性付与剤として、化合物(A)の代わ
りに、エポキシ基を有するシランカップリング剤(比較
例1)または米国特許第5,623,044号明細書に
記載されているHDIイソシアヌレート体とN,N−ビ
ス〔(3−トリメトキシシリル)プロピル〕アミンとの
反応物(比較例2)を用いる場合は、接着性付与剤を用
いない場合(比較例4)よりはよいものの、接着性に劣
る。また、化合物(A)の含有量が多い場合(比較例
3)は、接着性に優れるが、硬化後の伸びが小さい。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の1液湿気硬化性ウレタン樹脂組
成物は、モルタル、アルミ等に対する接着性および硬化
後の物性に優れる。従って、建築用シーラント、土木用
シーラント等のシーラント、接着剤、防水材等に好適に
用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 浩之 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 4J002 CK021 CK031 CK041 CK051 DE236 EX077 FB236 FD016 FD020 FD147 FD150 GJ01 GJ02 4J034 CA01 CA17 CB03 CC03 CD03 CD15 CE01 DA01 DB03 DF02 DF11 DF12 DF14 DF16 DF20 DF21 DF22 DF27 DG03 DG04 DG06 DP18 DP19 HA01 HA07 HA08 HB03 HB15 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC54 HC61 HC64 HC65 HC67 HC68 HC70 HC71 HC73 JA42 LA08 MA01 QA03 QB12 RA08 RA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)末端にイソシアネート基を0.7〜
    10重量%有するウレタンプレポリマー、(2)炭酸カ
    ルシウムおよび(3)1分子中に3個以上のイソシアネ
    ート基を有するポリイソシアネート化合物(a)と第二
    級アミノ基を有するシラン化合物(b)とを、NCO/
    NH=1.2〜4.0となる割合で反応させた化合物
    (A)を含有する1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物で
    あって、(2)の含有量が(1)100重量部に対して
    20〜200重量部であり、(3)の含有量がウレタン
    樹脂組成物全体に対して0.05重量%以上0.5重量
    %未満である1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記1分子中に3個以上のイソシアネート
    基を有するポリイソシアネート化合物(a)が、トリメ
    チロールプロパンと脂肪族ポリイソシアネートとの付加
    体である請求項1に記載の1液湿気硬化性ウレタン樹脂
    組成物。
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