JP2000159889A - 硬化性ポリメチルシルセスキオキサンの製造方法 - Google Patents
硬化性ポリメチルシルセスキオキサンの製造方法Info
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Abstract
軟性を有し、膜状硬化物の膜厚によらず実用上問題とな
る程のクラックを有さず、引張り強度等の物性の優れた
ポリメチルシルセスキオキサン硬化物を与える硬化性ポ
リメチルシルセスキオキサンの製法を提供する。 【解決手段】 前記硬化性ポリメチルシルセスキオキサ
ンは、ポリスチレン換算分子量Mが380〜2000の
範囲にあり、式:〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH 3 Si
(OH)O2/2 〕m (m,nは、上記分子量を与える正
の数であって、0.034(M×10-3)≦m/(m+
n)≦0.152/(M×10-3)+0.10である)
で示され、トリメチルハロシランを、含酸素有機溶媒と
水の懸濁状態にある2相系に滴下して、加水分解縮合を
行って製造する。
Description
軟性等を有する独立したフィルム又は実用上問題となる
ようなクラック等を有さない塊状物を得ることのできる
硬化性ポリメチルシルセスキオキサンに関するものであ
り、更に、その硬化性ポリメチルシルセスキオキサンの
硬化方法及び硬化して得られるポリメチルシルセスキオ
キサン硬化物に関する。
数に対する酸素原子数の比が1.5であるようなシリコ
ーンレジンの総称である。耐熱性、電気絶縁性、耐炎性
等にすぐれ、半導体製造時のレジスト材料、層間絶縁膜
等として使用されている〔伊藤邦雄編「シリコーンハン
ドブック」日刊工業新聞社(1990)等参照〕。
は、古くにフェニルトリクロロシランの加水分解物をア
ルカリ触媒の存在下で平衡化させて得たプレポリマー
を、さらに高濃度でアルカリ触媒により平衡化させると
いう高分子量体の製造法が確立されている〔J.F.Brown,
Jr. ら、J.Am.Chem.Soc., 82巻、6194ページ(196
0)〕。しかし、可溶性のポリメチルシルセスキオキサ
ンが合成可能となったのは比較的新しく、メチルトリク
ロロシランをアミンの存在下でケトンとエーテルの混合
もしくは単独溶媒中に溶解し、これに水を滴下して加水
分解後、加熱縮合させて合成する方法〔特公昭60−1
7214号公報、特公平1−43773号公報、米国特
許No. 4399266参照〕、三官能性のメチルシラン
を有機溶剤中に溶解し、これに−20℃から−50℃の
温度で1000〜3000Paの不活性ガス加圧下、水を
滴下して加水分解後、加熱縮合させて合成する方法〔E
P第0406911A1参照〕、有機溶剤中でメチルト
リアセトキシシラン及びこれと等量の、アルコール及び
/又は水とを反応させアルコキシアセトキシシランを合
成し、これを有機溶剤中で炭酸水素ナトリウム存在下に
重縮合させてプレポリマーを得、さらに該プレポリマー
をアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、
アルカリ金属フッ化物、アルカリ土類金属フッ化物及び
トリエチルアミンの中から選択される少なくとも一種の
触媒の存在下に加熱縮合させて合成する方法〔特開平3
−20331号公報参照〕、及び水と炭化水素溶媒の二
層を形成する混合液にアルカリ金属カルボン酸塩と低級
アルコールを溶存させ、これにメチルトリハロシランを
滴下して加水分解し、加熱縮合させて合成する方法〔特
開平3−227321号公報参照〕などが知られてい
る。
シルセスキオキサンの特徴は、共通して硬いが脆いこと
である。これらの中にはこの欠点を解決すべく工夫をこ
らしたものがあり、、特公平1−43773号公報で
は、ポリメチルシルセスキオキサンの15〜30%(重
量)が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)による標準ポリスチレン換算分子量20000以
下の部分で占められるよう調整しているが、それでも
1.8〜2.0μm程度の膜厚の塗膜が製造できるに過
ぎず、EP第0406911A1でも最大3〜3.5μ
mの塗膜がクラックなしで得られているに過ぎない。こ
れ以上の厚膜ではクラックが生じ、ましてや独立フィル
ムが得られるほどの柔軟性はない。
立フィルムとしてはメチルトリメトキシシランを出発原
料とし、それをメタノールに溶解させ、これに塩酸を含
む水を滴下して加水分解後、加熱縮合させてポリマーを
得、さらに該ポリマーのアセトン溶液をキャストし80
〜120℃で加熱硬化し製造すること〔阿部ら、第12
回無機高分子研究討論会要旨集、58ページ(199
3)〕が報告されているが、メチルトリクロロシランを
出発原料とする方法は知られていない。メチルトリアル
コキシシランはメチルトリクロロシランに比べて値段が
高く、該ポリマーの合成において、塩酸とメチルトリメ
トキシシラン及び水とメチルトリメトキシシランの量比
を厳密に調整しなければならず、また造膜時間が長いと
いう問題がある。さらに、阿部らが報告している独立フ
ィルムにはOH/OCH3 基が多く残っており、完全硬
化したポリメチルシルセスキオキサンではない。また、
硬化前のポリマーは部分加水分解物であり、安定に保存
できる化合物ではないと考えられる。
00以下という低分子量のポリメチルシルセスキオキサ
ンを含むものとしては、特開平3−20331号公報の
請求内容に26〜1340000とあり、EP第040
6911A1でもポリスチレン換算重量平均分子量で6
700〜1340000と請求項に記載されている。し
かし、これらは、ポリメチルシルセスキオキサンが特定
の低い分子量範囲にあることによる何等かの効果につい
て、何も開示していない。また、これらの公報は、生成
物の水酸基含量については、全くふれていない。
いる特許としてはいずれも同じ出願人から、カナダ特許
No.0868996、英国特許No.1294196、特
開昭48−101444(米国特許No.375986
7)、特開昭53−10700(米国特許No.4056
492)に3〜12重量%程度の水酸基を含むものが開
示されているが、いずれも分子量の記述はなく、したが
って分子量との相関によって特定の性質を発現すること
などにはまったく触れていない。しかもこれらの特許で
は、硅素上の有機基と硅素のモル比が1〜1.8であ
り、主としてジオルガノシロキサン単位を含む組成を目
的としている。
の2層系(2相ではない)でのポリシルセスキオキサン
の合成反応は特開昭50−111198号公報に開示さ
れているが、生成物の分子量、水酸基量も特定されてい
ない。さらに特公昭60−17214号公報には、特開
昭50−111198号公報の方法を用いてメチルトリ
クロロシランからポリメチルシルセスキオキサンの合成
を行ったところ、生成物には不溶性のゲルが含まれ、可
溶性部分も不安定で、3日後には溶媒不溶になったこと
が記載されている。特開平3−227321号公報も上
記したように2層系の反応であるが、特定のアルコール
を溶存させた炭化水素溶媒とアルカリ金属カルボン酸塩
を溶存させた水との系に限定されている。生成物の分子
量はポリスチレン換算数平均分子量で、2000〜60
00の範囲で占められる部分が80%以上であり、水酸
基量も特定されていない。また、いずれの公報でも、反
応時に2層を保つように攪拌速度を調整しなければなら
ないという操作性の悪さがあった。上記カナダ特許No.
0868996、英国特許No.1294196、特開昭
48−101444(米国特許No.3759867)で
は水と水に不溶の有機溶媒の混合物に、アセトンを共溶
媒として用いた系でハロシランを加水分解・縮合してい
る。
〜(4)の特性を有するポリメチルシルセスキオキサン
硬化物を得ることを目的とするものであり、そのために
このポリメチルシルセスキオキサン硬化物を得るために
不可欠な原料である特定の硬化性ポリメチルシルセスキ
オキサン及びこの硬化性ポリメチルシルセスキオキサン
の硬化方法を提供することをも目的とする。 (1)独立したフィルムとして使用するに充分なレベル
の柔軟性。 (2)硬化物の膜厚によらず実用上問題となるレベルの
クラックを有しない。 (3)引っ張り強度等の物性が優れている。 (4)実際的な硬化条件で(1),(2)及び(3)の
特性を有する硬化物が得られる。
オキサンの範囲に入らない、ポリメチルシルセスキオキ
サンを用いたときは、(1)〜(4)の特性は得られな
かったものであり、特に(3)については、本発明の硬
化性ポリメチルシルセスキオキサンの範囲に入らないポ
リメチルシルセスキオキサンでは引っ張り強度測定に供
する程度のポリメチルシルセスキオキサン硬化物を得る
ことも難しかった。
ルシルセスキオキサンの造膜性について鋭意研究した結
果、特定の分子量範囲にあり、特定の水酸基含量を有す
るポリメチルシルセスキオキサンであれば、加熱するこ
とにより独立したフィルムとして充分な柔軟性を有する
ポリメチルシルセスキオキサン硬化物を得ることができ
ることを見出し本発明に到達した。
数平均分子量(M)が380から2000の範囲にあ
り、式 〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕
m (ここに、m,nは上記分子量を与える正の数で、m/
(m+n)の値は図1のA領域にある。このA領域は、
横軸が1/(M×10-3)、縦軸がm/(m+n)で表
される図1のグラフにおいて、次の式1〜4で表される
各直線によって囲まれる領域であり、各直線上も含み、
また各直線の交点も含むものである。 (式1):m/(m+n)=0.152/(M×1
0-3)+0.10 (式2):1/(M×10-3)=1,000/2,00
0 (式3):1/(M×10-3)=1,000/380 (式4):m/(m+n)=0.034/(M×1
0-3)) で示される硬化性ポリメチルシルセスキオキサンであ
る。
硬化性ポリメチルシルセスキオキサンが、(イ)含酸素
有機溶媒又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの溶媒に対して
50容量%以下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいず
れかから選ばれるものと水との2相系中にて、式:Me
SiX3 (Me:メチル基、X:F,Cl,Br及びI
から選ばれるハロゲン原子)で表されるメチルトリハロ
シランの加水分解及びその加水分解生成物の縮合反応を
行って製造されたものであることである。
第2の態様の硬化性ポリメチルシルセスキオキサンを5
0℃以上、350℃以下の温度で加熱させる前記硬化性
ポリメチルシルセスキオキサンの硬化方法である。
第2の態様の硬化性ポリメチルシルセスキオキサンを5
0℃以上、350℃以下の温度で加熱硬化させて得るこ
とのできるポリメチルシルセスキオキサン硬化物であ
る。
シルセスキオキサン硬化物を製造するために不可欠な硬
化性ポリメチルシルセスキオキサンとその硬化方法を提
供するものである。また本発明により得られるポリメチ
ルシルセスキオキサン硬化物は、十分な柔軟性を有しこ
れまで得られなかった厚膜の塗膜、独立したフィルムあ
るいは塊状物として実用可能なものである。更に本発明
のポリメチルシルセスキオキサン硬化物は優れた柔軟性
だけでなく耐熱性、電気絶縁性、耐炎性等の特性を併せ
持つため広汎な用途で応用が可能となった。
キオキサン硬化物の耐熱性と柔軟性は、通常のシリコー
ンレジンから得られる硬化物の場合より優れたものであ
り、これにより従来シリコーン系材料の適用が困難とさ
れていた用途への使用が可能となった。
数平均分子量(M)が380以上2,000以下の範囲
にあり、次式 〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕
m (ここに、m,nは上記分子量を与える正の数で、m/
(m+n)の値は図1のA領域に対応する範囲にある。
このA領域は、横軸が1/(M×10-3)、縦軸がm/
(m+n)で表される図1のグラフにおいて、次の式
1、式2、式3及び式4で表される各直線によって囲ま
れる領域であり各直線上も含み、また各直線どうしの交
点も含むものである。 (式1):m/(m+n)=0.152/(M×1
0-3)+0.10 (式2):1/(M×10-3)=1,000/2,00
0 (式3):1/(M×10-3)=1,000/380 (式4):m/(m+n)=0.034/(M×1
0-3)) で示される硬化性ポリメチルシルセスキオキサンであ
る。
の範囲にあれば、実用的な硬化条件で前記(1),
(2),(3)のような特性を有するポリメチルシルセ
スキオキサン硬化物を得ることができる。
の分子量が上記の範囲外にある場合またはシラノール基
含量が上記の上限を超える場合は、それらを出発原料と
して得られるポリメチルシルセスキオキサン硬化物は、
ひび割れ等が生じるため十分な柔軟性を有するフィルム
とならない。また、シラノール基含量が上記の下限を下
回る場合は、硬化性が不十分となる。
ルセスキオキサンは、(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)
含酸素有機溶媒とこの溶媒に対して50容量%以下の炭
化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかから選ばれるも
のと水との2相系中にて、式:MeSiX3 (Me:メ
チル基、X:F,Cl,Br及びIから選ばれるハロゲ
ン原子)で表されるメチルトリハロシランの加水分解及
びその加水分解生成物の縮合反応を行うことにより製造
され、前記分子量範囲及びシラノール基含量範囲にある
ものである。この硬化性ポリメチルシルセスキオキサン
は、硬化して極めて優れた柔軟性や耐熱性を発揮するも
のである。
たは第2の態様の硬化性ポリメチルシルセスキオキサン
を50℃以上、350℃以下の温度で加熱することによ
り前記(1)〜(4)の特性を有するポリメチルシルセ
スキオキサン硬化物を得ることができる。ここで加熱温
度は、好適には80℃以上、250℃以下の温度が選択
される。50℃未満では反応が充分に進行しない。35
0℃を超えるとシロキサンの分解が起こるおそれがあ
る。
メチルシルセスキオキサン自体を所定の温度で加熱する
ことにより硬化させることができるが、本発明の硬化性
ポリメチルシルセスキオキサンは有機溶媒に対して可溶
なものであるので、該硬化性ポリメチルシルセスキオキ
サンを有機溶媒に溶解させた後、キャストして溶媒蒸発
後に加熱することも可能である。本発明の硬化性ポリメ
チルシルセスキオキサンを溶解する溶媒としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶
媒、ブタノール、ヘキサノール等のアルコール系溶媒、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル系溶媒、クロロホルム、トリクロロエチレン、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒等が例示される。
キオキサンを加熱硬化させる場合、硬化用の触媒を添加
して、硬化反応を促進することも可能である。
スキオキサン硬化物で、第1の態様又は第2の態様の硬
化性ポリメチルシルセスキオキサンを第3の態様の方法
で加熱して得られるものであり、このポリメチルシルセ
スキオキサン硬化物は前記(1)〜(4)の特性を有す
るものである。
メチルシルセスキオキサンの好適な合成法として次の例
が挙げられる。 (1)(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含酸素有機溶媒
とこの溶媒に対して50容量%以下の炭化水素溶媒とを
含む混合溶媒のいずれかから選ばれるものと水との2相
系を形成させ、これに下記(A)又は(B)を滴下させ
て該メチルトリハロシランの加水分解及びその加水分解
生成物の縮合反応を行なう方法。 (A)MeSiX3 (Meはメチル基であり、XはF,
Cl,Br及びIから選ばれるハロゲン原子である)で
表されるメチルトリハロシラン (B)該メチルトリハロシランを(イ)含酸素有機溶媒
又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの溶媒に対し50容量%
以下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかから選
ばれるものに溶解させた溶液
した溶液を滴下することにより結果として2相系で反応
させる以外は、上記(1)と同様である方法。
(B)に示した溶液とを同時に滴下させて、結果として
2相系で反応させる以外は、上記(1)と同様である方
法。
に好ましくは塩素である。ここに、水と有機溶媒が2相
を形成するというのは、水と有機溶媒が混和せず、均一
溶液とならない状態のことをいい、攪拌を低速にするこ
とにより有機層と水層が層状態を保つようにしてもよい
し、激しく攪拌して懸濁状態にしてもよい。以下、前者
のことを、「2層を形成する」と表現する。
は、メチルトリハロシランを溶解し、水に多少溶解して
もよいが、水と2相を形成できる含酸素有機溶媒が用い
られ、さらに50容量%以下の炭化水素溶媒を含んでも
よい。炭化水素溶媒の含量がこれより多いとゲルの生成
量が増え、目的生成物の収率が減少し、実用的でなくな
る。特開平3−227321号公報にも炭化水素溶媒に
少量の特定の低級アルコールを添加した系でのポリメチ
ルシルセスキオキサンの製造が記載されているが、反応
は2層系に限られており、かつアルコール量が多量にな
ると生成したポリメチルシルセスキオキサンの保存安定
性が悪化すると記載されている。そこでのアルコールの
役割は、炭化水素溶媒と水との共溶媒である。しかし、
本発明の有機溶媒組成はこれとは逆で、含酸素有機溶媒
を主成分とした反応系であり、水との界面での加水分解
・縮合反応とともに、生成物の有機溶媒層への溶解度等
により生成物の分子量と水酸基含量が制御される。炭化
水素溶媒の混入は、顕著なゲル化を起こさない範囲で許
されるものである。本発明の有機溶媒、水に無制限に溶
解する溶媒であっても、水溶性無機塩基又は緩衝能を有
する弱酸の塩の水溶液とは2相を形成するものは使用で
きる。
トン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセ
チルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、ジ
エチルエーテル、ジノルマルプロピルエーテル、ジオキ
サン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸ブチル等のエステル系溶媒、n−ブ
タノール、ヘキサノール等のアルコール系溶媒などが挙
げられるがこれらに限定されるものではない。中でもケ
トン、エーテル、およびエステル系溶媒がより好まし
い。これら溶媒は二種以上混合して用いてもよい。炭化
水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭
化水素溶媒、クロロホルム、トリクロロエチレン、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。また、有機溶剤
の使用量は特に制限されないが、好ましくはメチルトリ
ハロシラン100重量部に対して50〜2000重量部
の範囲である。これは有機溶剤がメチルトリハロシラン
100重量部に対して50重量部未満であると生成した
ポリメチルシルセスキオキサンを溶解させるには不十分
であり、場合により高分子量化のため目的とする分子量
範囲のポリメチルシルセスキオキサンが得られず、また
2000重量部を超えるとメチルトリハロシランの加水
分解、縮合が速やかに進行せず目的とする分子量範囲の
ポリメチルシルセスキオキサンが得られないからであ
る。水の使用量も特に制限されないが、好ましくはメチ
ルトリハロシラン100重量部に対して10〜3000
重量部の範囲である。
可能であるが、生成するポリメチルシルセスキオキサン
の分子量は高めになる。これはクロロシランから生成す
る塩化水素により反応が促進されるためで、このため酸
性度を抑制する水溶性無機塩基または緩衝能を有する弱
酸の塩を加えることにより、より分子量の低いポリメチ
ルシルセスキオキサンを合成できる。また、アミンを用
いても酸性度を抑制することができるが、特公昭60−
17214号公報において述べられているように、特開
昭50−111198号公報の方法を用いてケトンとア
ミンを含む水の2層系でメチルトリクロロシランからポ
リメチルシルセスキオキサンの合成を行うと、生成物に
は不溶性のゲルが含まれ、可溶性部分も不安定で、3日
後には溶媒不溶になってしまうという欠点がある。
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム等の水溶性アルカリ等が挙げ
られ、緩衝能を有する弱酸の塩としては炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
等の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
の炭酸水素塩、ビス(シュウ酸)三水素カリウム等のシ
ュウ酸塩、フタル酸水素カリウム、酢酸ナトリウム等の
カルボン酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素
カリウム等のリン酸塩、四ホウ酸ナトリウム等のホウ酸
塩などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらの使用量は、トリハロシラン1分子中
のハロゲン原子1モルに対して、1.8グラム当量以下
が望ましい。即ち、ハロシランが完全に加水分解された
場合に生じるハロゲン化水素をちょうど中和する量の
1.8倍以下が望ましい。これより多いと不溶性のゲル
が生じやすくなる。これら水溶性無機塩基または緩衝能
を有する弱酸の塩は、上記の量的範囲内であれば二種以
上混合して用いてもよい。
て、反応液の攪拌速度は水相と有機溶剤の2層を保持す
ることができる程度に低速にしてもよいし、また強く攪
拌して懸濁状態にしてもさしつかえない。反応温度は室
温(20℃)〜120℃の範囲内が適当であるが、40
〜100℃程度が望ましい。
オキサンは、原料物質に含まれる不純物に原因して、前
記第1の態様で規定する構造に含まれない単位を若干含
むことが有り得る。この様な例の中には、例えばメチル
基以外の低級アルキル基を有する単位、R3 SiO1/2
(Rは低級アルキル基)で表される様な1官能性単位、
R2 SiO2/2 (Rは低級アルキル基)で表される様な
2官能性単位、SiO 4/2 で表される様な4官能性単位
等が含まれる。また該硬化ポリメチルシルセスキオキサ
ンはOH基を含むものであり、その構造は前記構造式で
示されている通りであるが、極微量のレベルでこれ以外
の構造にてOH基を有する単位が存在することも有り得
る。本発明の硬化性ポリメチルシルセスキオキサンは前
記第1の態様で述べた条件を満たす構造を有するもので
あるが、上記のような原因等で発生する構造単位につい
ては、本発明の効果を阻害しないレベルであれば、その
存在を否定するものではない。
される。 (推奨例1)ポリスチレン換算数平均分子量(M)が3
80以上1,800以下の範囲にあり、次式 〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕
m (ここに、m,nは上記分子量を与える正の数で、m/
(m+n)の値は、図1のA領域に対応する範囲にあ
る。)で示される硬化性ポリメチルシルセスキオキサ
ン。
スキオキサンが、(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含酸
素有機溶媒とこの溶媒に対して50容量%以下の炭化水
素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかから選ばれるものと
水との2相系中にて、式:MeSiX3 (Me:メチル
基、X:F,Cl,Br及びIから選ばれるハロゲン原
子)で表されるメチルトリハロシランの加水分解及びそ
の加水分解生成物の縮合反応を行って製造されたもので
ある前記推奨例1の硬化性ポリメチルシルセスキオキサ
ン。
の硬化性ポリメチルシルセスキオキサンを50℃以上、
350℃以下の温度で加熱することを特徴とするポリメ
チルシルセスキオキサン硬化物の製造方法。
しく説明するが、この発明はこれらの例によってなんら
限定されるものではない。
び攪拌器を備えた反応容器に、炭酸ナトリウム12.7
g(0.12モル)と水80mlを入れて攪拌し、これに
メチルイソブチルケトン80mlを加えた。攪拌速度は有
機層と水層が保持できる程度に低速にした。次いで、メ
チルトリクロロシラン14.9g(0.1モル)を滴下
ロートから30分かけてゆっくり滴下した。この際反応
混合物の温度は60℃まで上昇した。さらに60℃の油
浴上で、反応混合物を24時間加熱攪拌した。反応終了
後、有機層を洗浄水が中性になるまで洗浄し、次いで有
機層を乾燥剤を用いて乾燥した。乾燥剤を除去した後、
溶媒を減圧で留去し、一夜真空乾燥を行ないポリメチル
シルセスキオキサンを白色の固体として得た。このポリ
メチルシルセスキオキサンの分子量分布をGPC〔東ソ
ー(株)製HLC−8020〕(カラムは、東ソー
(株)製TSKgelGMHHR−L(商標)を2本使用
し、ポリマーの溶媒としてクロロホルムを用いた)によ
り測定したところ、標準ポリスチレン換算での重量平均
分子量は2700であり、数平均分子量は870であっ
た。また29Si NMRスペクトル〔ブルカー製ACP
−300により測定〕から求めた水酸基の量は、ケイ素
1原子当たり0.18個であった(この0.18がm/
(m+n)の値に相当する)。このポリメチルシルセス
キオキサンは、クロロホルム、ジクロロメタン、メチル
イソブチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に
可溶で、室温で空気中、5カ月間放置しても分子量分
布、溶解性に変化はなかった。
を、クロロホルム5gに溶解し、これに5mgのジオクチ
ル酸錫を加え、得られた溶液をガラス板上に塗布し室温
で2時間放置した。形成された透明フィルムをガラス板
からはがし、次に100℃で10分間加熱架橋を行なっ
た。このようにして得られた長さ50mm、幅10mm、厚
さ約280μmの独立フィルムについて引張試験を行っ
た。インストロン社製4301型万能材料試験機を用
い、引張速度20mm/min で、5個の試験片について測
定したところ、引張強度は、15〜20MPa であった。
さらに、70μmの厚さの独立フィルムについてJIS
K−5400の屈曲試験機を用いて屈曲試験を行った
ところ、最小径の直径2mmの心棒を用いて180°折り
曲げてもフィルムは折れず、クラックもはいらなかっ
た。また、この独立フイルムを粉砕し、示差熱天秤
〔(株)リガク製TG8101D型、空気中、昇温速度
10℃/分にて測定〕を用いて熱重量減少を測定したと
ころ、重量減少開始温度は470℃、5%重量減少温度
は523℃であった。
水層が2層を形成する反応系で、しかし炭酸ナトリウム
の代わりに水酸化カリウム13.5g(0.24モル)
を用い、水80ml、メチルイソブチルケトン80ml、メ
チルトリクロロシラン14.9g(0.1モル)を用い
て反応させ、ポリメチルシルセスキオキサンを白色固体
として得た。このようにして得たポリメチルシルセスキ
オキサンの分子量分布を実施例1と同様の方法で分析し
たところ、重量平均分子量は2150であり、数平均分
子量は730であった。また水酸基の量は、ケイ素1原
子当たり0.22個であった。このポリメチルシルセス
キオキサンは、クロロホルム、ジクロロメタン、メチル
イソブチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に
可溶で、室温で空気中、5カ月間放置しても分子量分
布、溶解性に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法でフィルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は10〜11MPa であっ
た。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの厚
さの独立フィルムについて、直径2mmの心棒を用いて1
80°折り曲げてもフィルムは折れず、クラックもはい
らなかった。
水層が2層を形成する反応系で、しかし塩基等を使用せ
ずに、水80ml、メチルイソブチルケトン80ml、メチ
ルトリクロロシラン14.9g(0.1モル)を用いて
反応させ、ポリメチルシルセスキオキサンを白色固体と
して得た。このようにして得たポリメチルシルセスキオ
キサンの分子量分布を実施例1と同様の方法で分析した
ところ、重量平均分子量は6520であり、数平均分子
量は1180であった。また水酸基の量は、ケイ素1原
子当たり0.15個であった。このポリメチルシルセス
キオキサンは、クロロホルム、ジクロロメタン、メチル
イソブチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に
可溶で、室温で空気中、5カ月間放置しても分子量分
布、溶解性に変化はなかった。
オキサン1gから、実施例1と同様の方法でフィルムを
作成し、引張試験を行ったところ、引張強度は16〜1
9MPaであった。屈曲性についても、実施例1と同様、
70μmの厚さの独立フィルムについて、直径2mmの心
棒を用いて180°折り曲げてもフィルムは折れず、ク
ラックもはいらなかった。
で、炭酸ナトリウム12.7g(0.12モル)、水8
0ml、メチルイソブチルケトン80ml、メチルトリクロ
ロシラン14.9g(0.1モル)を用い、しかし有機
相と水相が二層を形成しないよう攪拌を激しく行なって
反応させ、ポリメチルシルセスキオキサンを白色固体と
して得た。このようにして得たポリメチルシルセスキオ
キサンの分子量分布を実施例1と同様の方法で分析した
ところ、重量平均分子量は950であり、数平均分子量
は560であった。また水酸基の量は、ケイ素1原子当
たり0.23個であった。このポリメチルシルセスキオ
キサンは、クロロホルム、ジクロロメタン、メチルイソ
ブチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に可溶
で、室温で空気中、5カ月間放置しても分子量分布、溶
解性に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法でフィルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は15〜19MPa であっ
た。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの厚
さの独立フィルムについて、直径2mmの心棒を用いて1
80°折り曲げてもフィルムは折れず、クラックもはい
らなかった。また、この独立フイルムを粉砕し、実施例
1と同様の方法で熱重量減少を測定したところ、重量減
少開始温度は478℃、5%重量減少温度は519℃で
あった。
かし有機溶媒としてテトラヒドロフラン80mlを用い、
炭酸ナトリウム12.7g(0.12モル)、水80m
l、メチルトリクロロシラン14.9g(0.1モル)
を用いて反応させ、ポリメチルシルセスキオキサンを白
色固体として得た。反応中、有機層と水層は、実施例1
と同様に2層を形成した。このようにして得たポリメチ
ルシルセスキオキサンの分子量分布を実施例1と同様の
方法で分析したところ、重量平均分子量は5740であ
り、数平均分子量は890であった。また水酸基の量
は、ケイ素1原子当たり0.15個であった。このポリ
メチルシルセスキオキサンは、クロロホルム、ジクロロ
メタン、メチルイソブチルケトン、アセトン、テトラヒ
ドロフラン等に可溶で、室温で空気中、5カ月間放置し
ても分子量分布、溶解性に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法でフィルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は15〜21MPa であっ
た。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの厚
さの独立フィルムについて、直径2mmの心棒を用いて1
80°折り曲げてもフィルムは折れず、クラックもはい
らなかった。
水層が2層を形成する反応系で、しかし有機溶媒として
1−ブタノール80mlを用い、炭酸ナトリウム12.7
g(0.12モル)、水80ml、メチルトリクロロシラ
ン14.9g(0.1モル)を用いて反応させ、クロロ
シラン滴下後の反応を30℃で2時間とすることによ
り、ポリメチルシルセスキオキサンを白色固体として得
た。このようにして得たポリメチルシルセスキオキサン
の分子量分布を実施例1と同様の方法で分析したとこ
ろ、重量平均分子量は770であり、数平均分子量は5
70であった。また水酸基の量は、ケイ素1原子当たり
0.28個であった。このポリメチルシルセスキオキサ
ンは、クロロホルム、ジクロロメタン、メチルイソブチ
ルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に可溶で、
室温で空気中、5カ月間放置しても分子量分布、溶解性
に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法でフィルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は14〜17MPa であっ
た。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの厚
さの独立フィルムについて、直径2mmの心棒を用いて1
80°折り曲げてもフィルムは折れず、クラックもはい
らなかった。
相が二層を形成しないような高速攪拌の反応で、反応容
器中の炭酸ナトリウム12.7g(0.12モル)、水
80ml、メチルイソブチルケトン60mlの混合物に、メ
チルトリクロロシラン14.9g(0.1モル)をメチ
ルイソブチルケトン20mlに溶解させて滴下する方法に
より、ポリメチルシルセスキオキサンを白色固体として
得た。このようにして得たポリメチルシルセスキオキサ
ンの分子量分布を実施例1と同様の方法で分析したとこ
ろ、重量平均分子量は580であり、数平均分子量は5
00であった。また水酸基の量は、ケイ素1原子当たり
0.29個であった。このポリメチルシルセスキオキサ
ンは、クロロホルム、ジクロロメタン、メチルイソブチ
ルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に可溶で、
室温で空気中、5カ月間放置しても分子量分布、溶解性
に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法で触媒量を12mgとしてフィ
ルムを作成し、引張試験を行ったところ、引張強度は7
〜13MPa であった。屈曲性についても、実施例1と同
様、70μmの厚さの独立フィルムについて、直径2mm
の心棒を用いて180°折り曲げてもフィルムは折れ
ず、クラックもはいらなかった。
相が二層を形成しないような高速攪拌の反応で、反応容
器中は初め炭酸ナトリウム12.7g(0.12モル)
を水80mlに溶解させた水溶液のみとし、そこにメチル
トリクロロシラン14.9g(0.1モル)をメチルイ
ソブチルケトン80mlに溶解させて滴下し、その後実施
例1と同様の方法で反応させ、ポリメチルシルセスキオ
キサンを白色の固体として得た。このようにして得たポ
リメチルシルセスキオキサンの分子量分布を実施例1と
同様の方法で分析したところ、重量平均分子量は690
であり、数平均分子量は540であった。また水酸基の
量は、ケイ素1原子当たり0.25個であった。このポ
リメチルシルセスキオキサンは、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、メチルイソブチルケトン、アセトン、テトラ
ヒドロフラン等に可溶で、室温で空気中、5カ月間放置
しても分子量分布、溶解性に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法で触媒量を12mgとしてフィ
ルムを作成し、引張試験を行ったところ、引張強度は1
1〜20MPa であった。屈曲性についても、実施例1と
同様、70μmの厚さの独立フィルムについて、直径2
mmの心棒を用いて180°折り曲げてもフィルムは折れ
ず、クラックもはいらなかった。
相が二層を形成しないような高速攪拌の反応で、しかし
炭酸ナトリウムを用いずに水80mlのみを反応容器中で
激しく攪拌し、そこにメチルトリクロロシラン14.9
g(0.1モル)をメチルイソブチルケトン80mlに溶
解させて滴下する方法により、ポリメチルシルセスキオ
キサンを白色の固体として得た。このようにして得たポ
リメチルシルセスキオキサンの分子量分布を実施例1と
同様の方法で分析したところ、重量平均分子量は850
であり、数平均分子量は600であった。また水酸基の
量は、ケイ素1原子当たり0.23個であった。このポ
リメチルシルセスキオキサンは、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、メチルイソブチルケトン、アセトン、テトラ
ヒドロフラン等に可溶で、室温で空気中、5カ月間放置
しても分子量分布、溶解性に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法で触媒量を12mgとしてフィ
ルムを作成し、引張試験を行ったところ、引張強度は1
5〜18MPa であった。屈曲性についても、実施例1と
同様、70μmの厚さの独立フィルムについて、直径2
mmの心棒を用いて180°折り曲げてもフィルムは折れ
ず、クラックもはいらなかった。
と水層が2層を形成する反応系で、炭酸ナトリウム1
5.9g(0.15モル)、水80ml、メチルイソブチ
ルケトン80ml、メチルトリクロロシラン14.9g
(0.1モル)を用いて反応させ、ポリメチルシルセス
キオキサンを白色固体として得た。このようにして得た
ポリメチルシルセスキオキサンの分子量分布を実施例1
と同様の方法で分析したところ、重量平均分子量は20
90であり、数平均分子量は860であった。また水酸
基の量は、ケイ素1原子当たり0.19個であった。こ
のポリメチルシルセスキオキサンは、クロロホルム、ジ
クロロメタン、メチルイソブチルケトン、アセトン、テ
トラヒドロフラン等に可溶で、室温で空気中、5カ月間
放置しても分子量分布、溶解性に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法でフィルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は14〜16MPa であっ
た。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの厚
さの独立フィルムについて、直径2mmの心棒を用いて1
80°折り曲げてもフィルムは折れず、クラックもはい
らなかった。
と水層が2層を形成する反応系で、炭酸ナトリウム1
9.1g(0.18モル)、水80ml、メチルイソブチ
ルケトン80ml、メチルトリクロロシラン14.9g
(0.1モル)を用いて反応させ、ポリメチルシルセス
キオキサンを白色固体として得た。このようにして得た
ポリメチルシルセスキオキサンの分子量分布を実施例1
と同様の方法で分析したところ、重量平均分子量は24
70であり、数平均分子量は890であった。また水酸
基の量は、ケイ素1原子当たり0.19個であった。こ
のポリメチルシルセスキオキサンは、クロロホルム、ジ
クロロメタン、メチルイソブチルケトン、アセトン、テ
トラヒドロフラン等に可溶で、室温で空気中、5カ月間
放置しても分子量分布、溶解性に変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法で触媒量を12mgとしてフィ
ルムを作成し、引張試験を行ったところ、引張強度は1
7〜20MPa であった。屈曲性についても、実施例1と
同様、70μmの厚さの独立フィルムについて、直径2
mmの心棒を用いて180°折り曲げてもフィルムは折れ
ず、クラックもはいらなかった。
と水層が2層を形成する反応系で、水80ml、メチルイ
ソブチルケトン80ml、メチルトリクロロシラン14.
9g(0.1モル)を用い、しかし炭酸ナトリウム量を
3.18g(0.03モル)とし、さらに反応温度を9
0℃、反応時間を24時間とすることにより、ポリメチ
ルシルセスキオキサンを白色固体として得た。このよう
にして得たポリメチルシルセスキオキサンの分子量分布
を実施例1と同様の方法で分析したところ、重量平均分
子量は13360であり、数平均分子量は1350であ
った。また水酸基の量は、ケイ素1原子当たり0.14
個であった。このポリメチルシルセスキオキサンは、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、メチルイソブチルケト
ン、アセトン、テトラヒドロフラン等に可溶で、室温で
空気中、5カ月間放置しても分子量分布、溶解性に変化
はなかった。
ら、実施例1と同様の方法で触媒量を12mgとしてフィ
ルムを作成し、引張試験を行ったところ、引張強度は1
6〜18MPa であった。屈曲性についても、実施例1と
同様、70μmの厚さの独立フィルムについて、直径2
mmの心棒を用いて180°折り曲げてもフィルムは折れ
ず、クラックもはいらなかった。
と水層が2層を形成する反応系で、しかし有機溶媒とし
てメチルイソブチルケトン64mlとトルエン16mlから
なる混合溶媒を用い、炭酸ナトリウム12.7g(0.
12モル)、水80ml、メチルトリクロロシラン14.
9g(0.1モル)を用いて反応させ、クロロシランを
滴下した後の反応を30℃で2時間とすることにより、
ポリメチルシルセスキオキサンを白色固体として得た。
このようにして得たポリメチルシルセスキオキサンの分
子量分布を実施例1と同様の方法で分析したところ、重
量平均分子量は2970であり、数平均分子量は930
であった。また水酸基の量は、ケイ素1原子当たり0.
20個であった。このポリメチルシルセスキオキサン
は、クロロホルム、ジクロロメタン、メチルイソブチル
ケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に可溶で、室
温で空気中、5カ月間放置しても分子量分布、溶解性に
変化はなかった。
ら、実施例1と同様の方法でフィルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は19〜21MPa であっ
た。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの厚
さの独立フィルムについて、直径2mmの心棒を用いて1
80°折り曲げてもフィルムは折れず、クラックもはい
らなかった。
ムをさらに100℃で1時間、250℃で3日間加熱架
橋を行なった。このようにして完全硬化を行ったフィル
ムも引張試験に供するに十分な柔軟性を有しており、引
張強度は、8〜10MPa であった、屈曲性についても、
実施例1と同様70μmの厚さの独立フィルムについて
測定したところ、直径4mmの心棒を用いて180°折り
曲げてもフィルムは折れず、クラックもはいらなかっ
た。直径2mmの心棒を用いた場合にも、100°までク
ラックははいらなかった。
シルセスキオキサン1gを、クロロホルム5gに溶解
し、これに触媒としてジオクチル酸錫の代わりに22mg
のジラウリル酸ジブチル錫を用いて、実施例1と同様の
方法でフィルムを作成し、引張試験を行ったところ、引
張強度は9〜13MPa であった。屈曲性についても、実
施例1と同様、70μmの厚さの独立フィルムについ
て、直径2mmの心棒を用いて180°折り曲げてもフィ
ルムは折れず、クラックもはいらなかった。
シルセスキオキサン1gを、クロロホルム5gに溶解
し、これに触媒としてジオクチル酸錫の代わりに22mg
の二酢酸ジブチル錫を用いて、実施例1と同様の方法で
フィルムを作成し、引張試験を行ったところ、引張強度
は11〜19MPa であった。屈曲性についても、実施例
1と同様、70μmの厚さの独立フィルムについて、直
径2mmの心棒を用いて180°折り曲げてもフィルムは
折れず、クラックもはいらなかった。
シルセスキオキサン2.5gを、クロロホルム2.5g
に溶解し、これに25mgのジオクチル酸錫を加え、得ら
れた溶液を金属製の型に流し込み室温で2日間放置し
た。このようにして幅及び厚さ4mm、長さ4.5cmの硬
化体が得られた。インストロン社製4301型万能材料
試験機を用い、JIS K−7203に準じて試験速度
20mm/min で3点曲げ試験を行ったところ、その曲げ
弾性と強度は、500及び16MPa であった。
酸ナトリウム31.8g(0.3モル)、水80ml、メ
チルイソブチルケトン80ml、メチルトリクロロシラン
14.9g(0.1モル)を用いて反応させたところ、
不溶性ゲルを含む白色固体が得られた。
酸化カリウム33.7g(0.6モル)、水80ml、メ
チルイソブチルケトン80ml、メチルトリクロロシラン
14.9g(0.1モル)を用いて反応させたところ、
不溶性ゲルを含む白色固体が得られた。
かしクロロシランの滴下を氷浴上で行い、その後の反応
を0℃で1時間とすることにより、重量平均分子量が3
50で、数平均分子量は320のポリメチルシルセスキ
オキサンを得た。水酸基の量は、ケイ素1原子当たり
0.33個であった。
オキサン1gから、実施例1と同様にしてフィルムの作
成を行ったところ、フィルムにクラックが生じ、独立フ
ィルムを形成しなかった。
しかし有機溶媒としてメチルイソブチルケトン16mlと
トルエン64mlからなる混合溶媒を用い、炭酸ナトリウ
ム12.7g(0.12モル)、水80ml、メチルトリ
クロロシラン14.9g(0.1モル)を用いて反応さ
せ、クロロシランを滴下した後の反応を30℃で1時間
としたがゲル化が起こり、ポリメチルシルセスキオキサ
ンは白色固体として25%の収率で得られたのみであっ
た。このポリメチルシルセスキオキサンの分子量分布を
実施例1と同様の方法で分析したところ、重量平均分子
量は2740であり、数平均分子量は670であった
が、水酸基の量は、ケイ素1原子当たり0.35個であ
った。
オキサン1gから、実施例1と同様にしてフィルムの作
成を行ったところ、フィルムにクラックが生じ、独立フ
ィルムを形成しなかった。
報の実施例1に準じて、溶媒としてメチルイソブチルケ
トン50mlとテトラヒドロフラン50mlの混合溶媒を用
い、その混合溶媒にメチルトリクロロシラン14.9g
(0.1モル)、トリエチルアミン4.8g(0.04
7モル)を加え、得られた均一溶液に水16.7gを氷
浴上で滴下した。さらに100℃の油浴上で反応混合物
を4時間加熱攪拌した。実施例1と同様の方法で反応混
合物を処理し、重量平均分子量は59100であり、数
平均分子量は5010である可溶性の高分子量ポリメチ
ルシルセスキオキサンを合成した。水酸基の量は、ケイ
素1原子当たり0.16個であった。
オキサン1gから、実施例1と同様にしてフィルムの作
成を行ったところ、フィルムにクラックが生じ、独立フ
ィルムを形成しなかった。また、この硬化物を粉砕し、
実施例1と同様の方法で熱重量減少を測定したところ、
重量減少開始温度は407℃、5%重量減少温度は47
1℃であり、熱安定性が実施例の硬化物より低かった。
かし溶媒としてメチルイソブチルケトン200mlを用
い、メチルトリクロロシラン14.9g(0.1モ
ル)、トリエチルアミン15.2g(0.15モル)、
水5.4gを用い、水を滴下後の反応を0℃で1時間と
することにより、重量平均分子量は650であり、数平
均分子量は480であるポリメチルシルセスキオキサン
を合成した。水酸基の量は、ケイ素1原子当たり0.4
4個であった。このようにして得たポリメチルシルセス
キオキサン1gから、実施例1と同様にしてフィルムの
作成を行ったところ、フィルムにクラックが生じ、独立
フィルムを形成しなかった。
かし溶媒としてメチルイソブチルケトン200mlを用
い、メチルトリクロロシラン14.9g(0.1モ
ル)、トリエチルアミン10.1g(0.1モル)、水
5.4gを用い、水を滴下後の反応を20℃で2時間と
することにより、重量平均分子量が3520であり、数
平均分子量が950であるポリメチルシルセスキオキサ
ンを合成した。水酸基の量は、ケイ素1原子当たり0.
29個であった。このようにして得たポリメチルシルセ
スキオキサン1gから、実施例1と同様にしてフィルム
の作成を行ったところ、フィルムにクラックが生じ、独
立フィルムを形成しなかった。
かし溶媒としてメチルイソブチルケトンの代わりにテト
ラヒドロフラン80mlを用い、かつ塩基等を用いなかっ
たところ反応系は均一溶液となり、ゲル化した。
かし溶媒としてメチルイソブチルケトンの代わりにトル
エン80mlを用い、それ以外は実施例1と同様に炭酸ナ
トリウム12.7g(0.12モル)、水80ml、メチ
ルトリクロロシラン14.9g(0.1モル)を用いて
反応させたところ、ゲル化した。
ntemp. Top. Polym. Sci. 、1984年、4巻、 105ペー
ジ;Y. Abeら、J. Polym. Sci. Part A Polym. Chem.、
1995年、33巻、 751ページ等)記載の方法でメチルトリ
メトキシシランを塩酸を用いて加水分解・縮合させるこ
とにより、ポリメチルシルセスキオキサンを得た。この
ポリメチルシルセスキオキサンの分子量分布を実施例1
と同様の方法で分析したところ、重量平均分子量は21
50であり、数平均分子量は660であった。このポリ
メチルシルセスキオキサンは水酸基とメトキシ基をもっ
おり、29SiNMRスペクトルと 1HNMRスペクトル
から求めた水酸基およびメトキシ基の量は、それぞれケ
イ素1原子当たり0.216個および0.057個であ
った。
ら、実施例1と同様の方法でフイルムを作成すると、ク
ラックのない独立フイルムを得ることができた。しか
し、実施例1と同様に70μmの厚さの独立フイルムに
ついて屈曲性試験を行ったところ、直径10mmの心棒を
用いても180°折り曲げることは困難であった。引張
強度も2〜6MPaと低かった。また、この独立フイル
ムを粉砕し、実施例1と同様の方法で熱重量減少を測定
したところ、重量減少開始温度は348℃、5%重量減
少温度は469℃であり、熱安定性が実施例の硬化物よ
り極めて低かった。
メチルシルセスキオキサン1gを、クロロホルム4gに
溶解し、得られた溶液をテフロン製のフィルムに塗布し
室温で1時間放置し、50℃及び80℃で1時間、さら
に100℃で24時間加熱硬化を行った。このようにし
て3〜5MPa の引張強度を有する、厚さ約120μmの
独立フィルムが得られた。さらに直径8mmの軸を用いて
独立フィルムの曲げ試験を行ったところ、180°曲げ
が可能であった。
メチルシルセスキオキサン1gを、クロロホルム4gに
溶解し、実施例18と同様にして形成された透明フィル
ムをテフロン製のフィルムからはがし、さらに200℃
で2時間加熱硬化を行なった。このようにして厚さ約1
20μmの独立フィルムが得られ、引張強度は、1〜3
MPa であった。さらに直径10mmの軸を用いて独立フィ
ルムの曲げ試験を行ったところ、180°曲げが可能で
あった。
メチルシルセスキオキサン1gを、クロロホルム4gに
溶解し、得られた溶液をテフロン製のフィルムに塗布し
実施例18と同様にして加熱硬化を行った。このように
して2〜3MPa の引張強度を有する、厚さ約90μmの
独立フィルムが得られた。さらに直径8mmの軸を用いて
独立フィルムの曲げ試験を行ったところ、180°曲げ
が可能であった。
メチルシルセスキオキサン1gを、クロロホルム4gに
溶解し、実施例19と同様にして加熱硬化を行なった。
このようにして厚さ約90μmの独立フィルムが得ら
れ、引張強度は、1〜2MPa であった。さらに直径10
mmの軸を用いて独立フィルムの曲げ試験を行ったとこ
ろ、180°曲げが可能であった。
個、及び攪拌器を備えた反応容器をセットし、一方の滴
下ロートにメチルイソブチルケトン40mlとメチルトリ
クロロシラン14.9g(0.1mol)の混合液を、もう
一方の滴下ロートに水40mlに入れ氷浴上で冷却した空
の反応容器に両方の滴下ロートから同時に滴下を始め
た。攪拌は二層を形成しないよう激しく行った。滴下は
10分で終了した。さらに50℃の油浴上で、反応混合
物を2時間加熱攪拌した。反応終了後、実施例1と同様
の処理を行ない、ポリメチルシルセスキオキサンを白色
の固体として得た。このようにして得たポリメチルシル
セスキオキサンの分子量分布を実施例1と同様の方法で
分析したところ、重量平均分子量は1320であり、数
平均分子量は600であった。また水酸基の量は、ケイ
素1原子当たり0.24個であった。このポリメチルシ
ルセスキオキサンは、クロロホルム、ジクロロメタン、
メチルイソブチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラ
ン等に可溶で、室温で空気中、6カ月間放置しても分子
量分布、溶解性に変化はなかった。
い、実施例1と同様の方法でフイルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は、13〜15MPaであ
った。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの
厚さの独立フイルムについて、直径2mmの心棒を用いて
180°折り曲げてもフイルムは折れず、クラックもは
いらなかった。また、この独立フイルムを粉砕し、実施
例1と同様の方法で熱重量減少を測定したところ、重量
減少開始温度は460°、5%重量減少温度は511℃
であった。
置・反応系で、しかし、攪拌を有機層と水層が保持され
る程度に低速にし、滴下終了後、50℃の油浴上で4時
間加熱攪拌した。反応終了後、実施例1と同様の処理を
行ない、ポリメチルシルセスキオキサンを白色の固体と
して得た。このようにして得たポリメチルシルセスキオ
キサンの分子量分布を実施例1と同様の方法で分析した
ところ、重量平均分子量は1830であり、数平均分子
量は670であった。また水酸基の量は、ケイ素1原子
当たり0.22個であった。このポリメチルシルセスキ
オキサンは、クロロホルム、ジクロロメタン、メチルイ
ソブチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン等に可
溶で、室温で空気中、六カ月間放置しても分子量分布、
溶解性に変化はなかった。
い、実施例1と同様の方法でフイルムを作成し、引張試
験を行ったところ、引張強度は11〜16MPaであっ
た。屈曲性についても、実施例1と同様、70μmの厚
さの独立フイルムについて、直径2mmの心棒を用いて1
80℃折り曲げてもフイルムは折れず、クラックもはい
らなかった。
ルセスキオキサンは、硬化して、優れた物理的及び化学
的特性を有し、各種材料の表面保護コーティングや耐熱
性コーティングとするための原料として使用できる。
(OH)O2/2 〕m で示される硬化性シルセスキオキサ
ンの前記式におけるm,nの範囲を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリスチレン換算数平均分子量(M)が
380から2000の範囲にあり、式 〔CH3 SiO3/2 〕n 〔CH3 Si(OH)O2/2 〕
m (m,nは上記分子量を与える正の数で、m/(m+
n)の値は図1のA領域にある。このA領域は、横軸が
1/(M×10-3)、縦軸がm/(m+n)で表される
図1のグラフにおいて、次の式1〜4で表される各直線
によって囲まれる領域であり、各直線上も含み、また各
直線の交点も含むものである。 (式1):m/(m+n)=0.152/(M×1
0-3)+0.10 (式2):1/(M×10-3)=1,000/2,00
0 (式3):1/(M×10-3)=1,000/380 (式4):m/(m+n)=0.034/(M×1
0-3)) で示される硬化性ポリメチルシルセスキオキサンの製造
方法であって、 (イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの
有機溶媒に対し50容量%以下の炭化水素溶媒とを含む
混合溶媒と、水とを反応器に装填して、前記(イ)含酸
素有機溶媒又は(ロ)混合溶媒の2相系を形成させ、こ
の2相系が懸濁状態となる程度の攪拌を行い、 式:MeSiX3 (ここに、Meはメチル基であり、X
はF,Cl,Br及びIから選ばれるハロゲン原子であ
る)で表されるメチルトリハロシラン、又は前記(イ)
含酸素有機溶媒又は前記(ロ)混合溶媒に溶解させた前
記メチルトリハロシランを、前記2相系に滴下して、こ
の2相系中で加水分解及び縮合を行うことを含む前記製
造方法。 - 【請求項2】 前記水が、更に前記メチルトリハロシラ
ン1分子中のハロゲン原子1モルに対して、1.8グラ
ム当量以下の水溶性無機塩類又は緩衝能を有する弱酸の
塩を溶解して含んでいる請求項1の方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法で製造され
た硬化性ポリメチルシルセスキオキサンを50℃以上、
350℃以下の温度で加熱させるポリメチルシルセスキ
オキサン硬化物の製造方法。 - 【請求項4】 前記硬化性ポリメチルシルセスキオキサ
ンを、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル系溶媒、ブタノール、ヘキサノール等のアルコー
ル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等のエステル系溶媒、及びクロロホルム、トリクロロ
エチレン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒の内
の少なくとも1種に溶解させた後キャストして溶媒蒸発
後に前記加熱をする請求項3の製造方法。
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