JP2000156168A - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びその製造方法

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JP2000156168A
JP2000156168A JP33066498A JP33066498A JP2000156168A JP 2000156168 A JP2000156168 A JP 2000156168A JP 33066498 A JP33066498 A JP 33066498A JP 33066498 A JP33066498 A JP 33066498A JP 2000156168 A JP2000156168 A JP 2000156168A
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glass
electrode
layer
dielectric
softening point
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JP33066498A
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English (en)
Inventor
Masaki Aoki
正樹 青木
Katsuyoshi Yamashita
勝義 山下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルの高輝度化、高
信頼性化を図る。 【解決手段】 従来ガラス基板上に形成されてきた表示
電極12の表面に平均粒径が0.1μm〜1.5μm
で、最大粒径が平均粒径の3倍以内でガラス粉末を用い
てそのガラス軟化点から20℃以内の温度で焼成し、次
にこのガラスの軟化点よりも約100℃低いガラスをそ
の軟化点より50℃〜100℃高い温度で焼成する2層
構造の誘電体層(誘電体ガラス下層(高軟化点ガラス)
13aと誘電体ガラス上層(低軟化点ガラス)13b)
を形成することで、高輝度で画像の鮮明なプラズマディ
スプレイパネルを得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるプラズマディスプレイパネルに関し、特にプラ
ズマディスプレイパネルの誘電体層の改良及び誘電体ガ
ラス層の材料の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ハイビジョンをはじめとする高品
位、大画面テレビへの期待が高まっている。CRTは解
像度・画質の点でプラズマディスプレイや液晶に対して
優れているが、奥行きと重量の点で40インチ以上の大
画面には向いていない。一方、液晶は、消費電力が少な
く、駆動電圧も低いという優れた性能を有しているが、
画面の大きさや視野角に限界がある。これに対して、プ
ラズマディスプレイは、大画面の実現が可能であり、す
でに40インチクラスの製品が開発されている。
【0003】図4は、従来の交流型(AC型)のプラズ
マディスプレイパネルの要部斜視図を示したものであ
る。図4において51は、フロート法による硼硅酸ナト
リウム系ガラスよりなる前面ガラス基板(フロントカバ
ープレート)であり、この前面ガラス基板51上にIT
Oと銀電極から成る表示電極50が存在し、この上をコ
ンデンサの働きをする平均粒径2μm〜15μmのガラ
ス粉末を用いて形成された2層構造の誘電体ガラス層5
2,53と酸化マグネシウム(MgO)誘電体保護層5
4が覆っている。55は背面ガラス基板(バックプレー
ト)であり、この背面ガラス基板55上にアドレス電極
(ITOと銀電極)56,誘電体ガラス層60が設けら
れ、その上に隔壁58、蛍光体層59が設けられてお
り、隔壁58間が放電ガスを封入する放電空間59とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年期待されているフ
ルスペックのハイビジョンテレビの画素レベルは、画素
数が1920×1125となり、ドットピッチも42イ
ンチクラスで、0.15mm×0.48mmで1セルの
面積は0.072mm2の細かさになる。
【0005】同じ42インチの大きさでハイビジョンテ
レビを作製したとき、1画素の面積で従来のNTSC
(画素数640×480個、ドットピッチ0.43mm
×1.29mm、1セルの面積0.55mm2)と比較
すると、1/7〜1/8の細かさとなる。従って、パネ
ルの輝度が低くなってしまう。
【0006】又、第1の放電電極(表示電極)間距離が
短くなるばかりでなく放電空間も狭くなるため、特に第
1電極上の誘電体ガラス層は、セル面積が減少するため
にコンデンサとしての同一容量を確保しようとすれば、
膜厚を従来よりも薄くすることが必要となる。
【0007】従来の方法で、誘電体層を形成するのには
3つの方法がある。第1の方法は、ガラス粉末の平均粒
径が5〜6μmでガラスの軟化点が550℃〜600℃
のガラス(酸化鉛系ガラスまたは酸化ビスマス系ガラ
ス)を用いて、ガラスの軟化点付近(550℃〜600
℃)で焼成して誘電体層を形成する方法である。この方
法の特長は、軟化点付近の焼成であるためガラスがあま
り流動しない不活性な状態であるため、(ガラスの粘度
が107ポアズ)電極であるAg,ITO,Cr−Cu
等とほとんど反応しない。したがって電極の抵抗値が上
昇したり、ガラス中に電極成分が拡散して着色したりし
ないこと、および1回の焼成で誘電体層が形成できるこ
とである。
【0008】しかしながらこの方法の問題点は、ガラス
粉末の平均粒径が5μm〜6μmでガラスの軟化点付近
で焼成するためにガラスの流動性が悪く、表面が4μm
〜6μmの荒い面となり可視光が散乱し、スリガラス状
となり誘電体ガラス層の可視光の透過率が低下する。そ
のため画像の鮮明度が低下することおよび、気泡やピン
ホールが誘電体中に発生し、誘電体層の耐圧が低下する
ことである。
【0009】第2の方法は、同じくガラス粉末の平均粒
径が5μm〜6μmで軟化点が450〜500℃程度の
低融点鉛ガラス粉(PbOが75%程度)を軟化点よ
り、50℃〜100℃程度高い550〜600℃で焼成
する方法がある。この方法の特長はガラスの焼成温度が
軟化点より十分高いため、ガラスの流動性が良いため、
表面の平坦なガラス層(表面荒さ2μm程度)を得るこ
とが出来ること、および1回の焼成で誘電体層が形成で
きることである。
【0010】しかしながらこの方法の問題点は、ガラス
が流動しやすく活性化されているため、Ag,ITO,
Cr−Cu−Cr等の電極と反応をおこし抵抗値が上昇
したり、誘電体層が着色したりすることおよび、電極と
の反応で大きな気泡が生じ易いということである。
【0011】又、第3の方法は、第一の方法と第2の方
法を組み合わせる方法であり、実現され実用化されてい
る(例えば特開平7−105855号公報,特開平9−
50769号公報)。すなわち電極上にはガラスの平均
粒径が5μm〜6μm(粒径の分布は0.1μm〜15
μm)でガラスの軟化点が550℃〜600℃のガラス
粉体を用いて軟化点付近で焼成後、この誘電体層上に同
じく平均粒径が5μm〜6μmで、ガラスの軟化点が4
50℃〜500℃のガラス粉末を用いて軟化点より50
℃〜100℃高い550℃〜600℃で焼成して、誘電
体層を形成する方法である。この方法の特長はこのよう
な2層構造の構成にすることで、電極とガラスの反応を
おさえあわせてガラス表面を平坦化し可視光の透過率と
絶縁耐圧性の向上を計ることが出来る。
【0012】しかしこの方法でも電極上に平均粒径が、
5μm〜6μmのガラス粉体で焼成した誘電体が電極下
層として一層存在するため、やはり、このガラス層中お
よび電極との界面に気泡が発生するため、耐電圧が向上
せず又、気泡やガラスの界面での光の散乱のため透過率
が低下し、しかも散乱のため画像のぼけが発生するとい
う課題があった。
【0013】そこで本発明は、このような課題を克服す
ることによって、精細なセル構造の場合にも高輝度で信
頼の高いプラズマディスプレイパネルを提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のプラズマディスプレイパネルは、第1電極
上の誘電体ガラス層が前記第1電極と接する下層と、前
記第1電極と接しない上層からなる2層構造のガラス層
を有し、前記下層が平均粒径0.1μm〜1.5μmで
あるガラス粉を用いて、そのガラスの軟化点から20℃
以内の温度で焼成され、次に前記上層が前記下層のガラ
スの軟化点より平均100℃低い軟化点を有するガラス
であって、このガラスの軟化点より50℃〜100℃高
い温度で焼成された誘電体層であることを特徴とする。
【0015】また、前記第1電極上の誘電体ガラス層が
前記透明電極とその上にあるバス電極と接する下層と前
記バス電極付近のみをおおう上層から成る複層構造のガ
ラス層を有し、前記下層が平均粒径0.1μm〜1.5
μmであるガラス粉を用いて、そのガラスの軟化点から
20℃以内の温度で焼成され、次に前記上層が前記下層
上のバス電極近傍のみをコーティングした構造であっ
て、前記上層が前記下層のガラスの軟化点より50℃〜
100℃高い温度で焼成された誘電体層であることを特
徴とする。
【0016】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ルの製造方法は、第1電極上の誘電体層が、前記第1電
極と接する下層と、前記第1電極と接しない上層からな
る複層構造のガラス層であって、前記下層が平均粒径
0.1μm〜1.5μmでガラスの軟化点が550℃〜
575℃であるガラス粉体成分と樹脂を含む溶剤,可塑
剤,分散剤から成るバインダー成分構成のペーストをダ
イコート法,またはスクリーン印刷法にて第1電極上に
塗布し、乾燥後560℃〜590℃で焼成し、次にガラ
スの軟化点が440℃〜475℃であるガラス粉末成分
と樹脂成分を含む溶剤,可塑剤,分散剤から成る成分で
構成されたペーストを、ダイコート法,またはスクリー
ン印刷法にて前記第1電極下層上に塗布し、乾燥後52
0℃〜590℃で焼成して得られることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、透明電極とその上にあ
るバス電極から成る第1の電極と当該第1の電極を覆う
誘電体ガラス層とを配したフロントカバープレートと、
第2の電極と誘電体層,蛍光体層とを配したバックプレ
ートとが対向してなるプラズマディスプレイパネルにお
いて、前記第1の電極と接する下層誘電体用ガラス粉体
が平均粒径が0.1μm〜1.5μmで、ガラスの軟化
点が550℃〜575℃の酸化鉛系または酸化ビスス
系,酸化亜鉛系,酸化燐系等の微細で粒径分布のそろっ
たガラス粉体と、有機バインダーから成るペーストを塗
布し乾燥後ガラスの軟化点から20℃以内温度で焼成し
て、第1電極の下層誘電体ガラス層を形成した後、前記
下層上、または、バス電極付近のみにガラスの軟化点が
440℃〜475℃であるガラスをこの軟化点より50
℃〜100℃高い温度で、焼成脱胞して上層を形成する
複層構造にすることにより、電極との反応なしに誘電体
中の気泡やピンホールがなく、表面が平滑で透過率の高
い誘電体ガラス層が形成出来る。
【0018】又、このような平均粒径の細かいガラス粉
末(平均粒径0.1μm〜1.5μmで粒度分布のそろ
ったガラス粉体,すなわち粒径分布は0.03μm〜
4.5μm)を第1電極の下層に使用することで、従来
の2層構造(例えば、特開平9−50769号公報)の
誘電体の可視光,透過率の向上と光散乱率の低減が可能
となり、しかも誘電体ガラス層を15μm以下にしても
絶縁耐圧が良好で、高い輝度,効率のパネルが得られ
る。
【0019】すなわち、下層のガラス粉末の粒径を細か
くし粒度分布をそろえることでガラス粒子の焼結性が高
められ、下層の表面が平滑(表面荒さ2μm以下)でガ
ラス内に内在する気泡が0.5μm以下で均一に分布し
た状態が得られる。
【0020】しかも、この下層上に軟化点が下層より平
均100℃低いガラス粉体を上層に使用し、その軟化点
より50℃〜100℃高い温度で焼成して、ガラス中の
気泡を十分脱胞してやるために、誘電体層全体として2
0μm以下の誘電体ガラス層を形成しても、絶縁破壊さ
れにくい信頼性の高い誘電体層が薄く形成できる。した
がって放電電圧を低くすると同時に、誘電体の絶縁耐圧
の向上を図ることができる。
【0021】また、誘電体層を薄くすることによってパ
ネルの輝度の向上も図ることが出来る。ただし、あまり
ガラスの平均粒径を細かくすると(平均粒径0.1μm
以下にすると)焼成時に有機バインダーの成分が誘電体
ガラス層内に閉じ込められてしまうので好ましくない。
なお上層ガラスの粒径は、軟化点より50℃〜100℃
高い温度で焼成するため、ガラスの流動性が良くなるの
で3μm以下であれば良い。
【0022】〔はじめに〕はじめに、本発明について概
説する。まず図4において、表示電極50の面積をS,
表示電極上の誘電体ガラス層の厚みをd,誘電体ガラス
層の誘電率をε,誘電体ガラス層上の電荷をQとすると
表示電極50とアドレス電極56との間の静電容量C
は、下記式1で表される。 C=εS/d (式1) また、表示電極52とアドレス電極56との間に印加さ
れる電圧をV,表示電極50上の誘電体ガラス層上にた
まる電荷量をQとすると、VとQとの間には下記式2の
関係がある。 V=dQ/εS (式2) (ただし放電空間は、放電中はプラズマ状態なので導電
体となる。)上記式1,式2において、dを小さくする
とコンデンサーとしての静電容量Cが大きくなり、又ア
ドレス時や表示時の放電電圧Vが低下することになる。
【0023】つまり、誘電体ガラス層の厚さを薄くする
ことにより、同じ電圧を印加しても電荷がたくさん溜ま
るので、高容量化と放電電圧の低減を図ることができ
る。
【0024】しかし、単に誘電体ガラス層の膜厚を薄く
すると絶縁耐圧が低減し、アドレスパルスや表示パルス
を印加する時に誘電体層が絶縁破壊され易くなってしま
う。
【0025】そこで発明者らは、第1電極を構成する下
層の誘電体層に使用されているガラス粉体の平均粒径を
0.1μm〜1.5μmと細かくし、好ましくはその最
大粒径が平均粒径の3倍以内のガラス粉体を使用して、
そのガラスの軟化点より20℃以内の温度で焼成し、下
層を形成後次にこの上に軟化点が下層より平均100℃
低いガラスをその軟化点より50℃〜100℃高い温度
で焼成することによって、従来のNTSC並以下の放電
電圧とセルの静電容量を確保しつつ、一層の薄い誘電体
層で絶縁耐圧の向上および可視光の透過率の向上および
光散乱率の低減を図った。
【0026】上層を下層上全面に形成する場合と、上層
をバス電極近傍のみに形成する場合の2通りあるが、全
面に形成する場合は、パターニングする必要はないので
工数が少ないが、2層で10μm以下にするとアドレス
放電時にデータ電極とバス電極間の耐電圧が不足し、絶
縁耐圧が維持できなくなる。又、アドレス放電時は、バ
ス電極とデータ電極間にほぼ電圧が集中的に印加され、
透明電極とデータ電極間には、電圧はほとんど印加され
ていない。そのため、バス電極近傍のみ2層構造に誘電
体を形成しておき、透明電極上は一層のままにしておけ
ば上層のパターニングは必要となるが、透明電極間は誘
電体が薄くなるため、放電電圧の低減が可能である。そ
のためアドレス放電時の耐電圧と放電維持電圧の低減が
同時に計れ、しかも可視光の透明率の向上も計れる。
【0027】〔実施の形態〕図1は、本実施の形態に係
る交流面放電型プラズマディスプレイパネル(以下、
「PDP」という)の要部断面図で、第1電極上の誘電
体がラス層が2層の積層となっている図である。図2は
同じく、本実施の形態に係るPDPの断面図で、バス電
極近傍のみが2層の積層構造となっている図である。
尚、これらの図では便宜上セルが3つだけ示されている
が、実際には赤(R),緑(G),青(B)の各色を発
光するセルが多数配列されてPDPが構成されている。
又、第1電極と第2電極とは、本来直交しているが説明
上並行になるように図示されている。
【0028】このPDPは、図1、図2に示すように前
面ガラス基板(フロントカバープレート)11に第1電
極としての放電電極(表示電極)12があり、表示電極
12はITOやSnO2の透明電極(12a)上にバスラ
インとしてAgまたは、Cr−Cu−Crの電極(12
b)が設けられた構成になっている。この表示電極12
の上に平均粒径が0.1μm〜1.5μmのガラス粉末
(好ましくは、最大粒径が平均粒径の3倍以内でのガラ
ス粉末)を用い、そのガラスの軟化点から20℃以内の
温度で焼成された誘電体ガラス下層13aが配され、さ
らにその上に前記下層の誘電体ガラスの軟化点より平均
100℃低い軟化点を有するガラスでこのガラスの軟化
点より50℃〜100℃高い温度で焼成された誘電体ガ
ラス上層13bが配されて成る前面パネル10と、背面
ガラス基板(バックプレート)19にアドレス電極18
があり、その上に蛍光体の発光を反射する酸化チタン
(TiO2 )入りのガラス粉末を用いて作成された誘電
体ガラス層17(ガラス組成は第1電極上の下層誘電体
と同じ),隔壁15,R,G,B各色の蛍光体層16が
配されてなる背面パネル20とを張り合わせ、前面パネ
ル10と背面パネル20の間に形成される放電空間30
内に放電ガスが封入された構成となっており、以下に示
すように作製される。
【0029】前面パネル10の作成:前面パネル10
は、前面ガラス基板11に放電電極(表示電極)12を
作成し、その上を本実施の形態では、平均粒径が0.1
μm〜1.5μmのガラスで望ましくは最大粒径が平均
粒径の3倍以内で軟化点が600℃以下、望ましくは5
50℃〜575℃のガラス粉末を用いて、この軟化点か
ら20℃以内の温度で焼成して作成された誘電体ガラス
下層13aで覆い、次に下層の誘電体ガラスの軟化点よ
り平均100℃低い軟化点が望ましくは、440℃〜4
75℃のガラス粉末を用いて、軟化点より50℃〜10
0℃高い温度で焼成された誘電体ガラス上層13bで覆
い、この表面にMgO(酸化マグネシウム)から成る保
護層14を形成することによって作製する。
【0030】(放電電極の作成について)放電電極(放
電維持電極)12は、以下のようにして、前面ガラス基
板11に形成する。図1を用いながら説明する。
【0031】まず、前面ガラス基板11上に厚さ0.1
2μmのITO(酸化インジウムと酸化スズからなる透
明導体)をスパッタ法で全面に形成後フォトリソグラフ
法にて、巾150μmのストライプ状電極を形成し(電
極間距離は0.05mm)、次に感光性の銀ペーストを
全面に形成後、同じくフォトリソグラフ法にて、巾30
μmのAgバスラインをITO上に形成しその後、Ag
を550℃で焼成することによって第1の電極としての
放電電極12を形成する。
【0032】(誘電体ガラス下層の作成について)誘電
体ガラス層13は、以下のようにして前面ガラス基板1
1および放電電極12上に形成する。
【0033】先づ、下層用誘電体用ガラス(例えば、軟
化点550℃〜575℃のPbO−B2O3−SiO2−M
gO系ガラス)を湿式ジェットミルで平均粒径が0.1
μm〜1.5μmまで粉砕し、粉砕されたガラスの最大
粒径が各平均粒径の3倍以内になるように粉砕条件を設
定する。次にこのガラス粉末55重量%〜70重量%と
エチルセルロースまたは、アクリル樹脂を1重量%〜2
0重量%を含むターピネオール、またはブチルカルビト
ールアセテートから成るバインダー成分30重量%〜4
5重量%を、三本ロールでよく混練し、ダイコート用ま
たは印刷用ペーストを作成する。又、必要に応じて可塑
剤、例えばフタル酸ジオクチル,フタル酸ジブチル,リ
ン酸トリフェニル,リン酸トリブチル等や分散剤,グリ
セロールモノオレート,ソルビタンセスキオレヘート,
ホモゲノール(Kaoコーポレーション社製品名)アル
キルアリル基のリン酸エステル等を0.1〜0.4重量
%添加して、印刷性を向上させても良い。
【0034】次にこのペーストを用いてガラス基板1
1,電極12上にダイコート法またはスクリーン印刷法
で印刷し乾燥後ガラスの軟化点より少し高い560℃〜
590℃で焼成する。
【0035】(誘電体ガラス上層の作成について)次
に、上層用誘電体ガラス、例えば軟化点が440℃〜4
75℃のPbO−B2O3−SiO2−CaO系ガラス
を、ボールミルにて平均粒径2.5μmまで粉砕し、次
にこのガラス粉末55重量%〜70重量%とエチルセル
ロースまたは、アクリル樹脂を1重量%〜20重量%を
含むターピネオールまたはブチルカルビトールアセテー
トから成るバインダー成分30重量%〜45重量%を、
三本ロールでよく混練し、印刷用ペーストまたはダイコ
ート用ペーストを作成する。
【0036】又、必要に応じて可塑剤、例えばフタル酸
ジオクチル,フタル酸シブチル,リン酸トリフェニル,
リン酸トリブチル等の分散剤,グリセロールモノオレー
ト,ソルビタンセスキオレート,ホモゲノール(KaO
コーポレーション社製品名)アルキルアリル基のリン酸
エステル等を0.1〜0.4重量%添加して、印刷性を
向上させても良い。
【0037】次にこのペーストを用いて誘電体下層13
a上に電極スクリーン印刷法でまたは、ダイコート法で
印刷し乾燥後ガラスの軟化点より50℃〜100℃高い
520℃〜590℃で焼成する。
【0038】なお、バス電極12b近傍だけに上層を作
成する場合は、スクリーン印刷法にてパターニングして
必要な所だけを印刷し、乾燥後ガラスの軟化点より50
℃〜100℃高い520℃〜590℃で焼成する。
【0039】(CVD法による保護層の形成について)
図3は保護層14を形成する際に用いるCVD装置の概
略図である。
【0040】このCVD装置は、熱CVD及びプラズマ
CVDのいずれも行うことができるものであって、CV
D装置本体45の中には、ガラス基板47(図1におけ
る放電電極12及または誘電体層13を形成した前面ガ
ラス基板11)を加熱するヒータ部46が設けられ、C
VD装置本体45内は排気装置49で減圧にすることが
できるようになっている。また、CVD装置本体45の
中にプラズマを発生させるための高周波電源48が設置
されている。
【0041】Arガスボンベ41a,41bは、キャリ
アであるアルゴン[Ar]ガスを、気化器(バブラー)
42,43を経由してCVD装置本体45に供給するも
のである。気化器42は、MgOの原料(ソース)とな
る金属キレートを加熱して貯え、Arガスボンベ41a
からArガスを吹き込むことにより、この金属キレート
を蒸発させてCVD装置本体45に送り込むことができ
るようになっている。
【0042】キレートの具体例としては、アセチルアセ
トンマグネシウム〔Mg(C5H7O2)2〕,マグネシウ
ムジピバブロイルメタン〔Mg(C11H19O2)2〕であ
る。
【0043】酸素ボンベ44は、反応ガスである酸素
[O2]をCVD装置本体45に供給するものである。
【0044】(1)このCVD装置を用いて熱CVDを
行う場合、ヒータ部46の上に、誘電体層を上にしてガ
ラス基板47を置き、所定の温度(250℃)に加熱す
ると共に、反応容器内を排気装置49で減圧にする(数
十Torr程度)。
【0045】そして、アセチルアセトンマグネシウムよ
りMgOを形成する時は気化器42をマグネシウムジピ
バブロイルメタンよりMgO保護層14を形成する時は
気化器43で、ソースとなるキレートを、所定の気化温
度に加熱しながら、Arガスボンベ41a又は41bか
らArガスを送り込む。また、これと同時に、酸素ボン
ベ44から酸素を流す。
【0046】これによって、CVD装置本体45内に送
り込まれるキレート化合物が、酸素と反応し、ガラス基
板47の電極上にMgO保護膜が形成される。
【0047】上記構成のCVD装置を用いてプラズマC
VDを行う場合も、熱CVDの場合とほぼ同様に行う
が、ヒータ部46によるガラス基板47の加熱温度は2
50℃程度に設定し、排気装置49を用いて反応容器内
を10Torr程度に減圧し、高周波電源48を駆動し
て13.56MHzの高周波電界を印加することによっ
て、CVD装置本体45内にプラズマを発生させなが
ら、金属酸化物層またはMgOからなる保護層を形成す
る。
【0048】このように熱CVD法またはプラズマCV
D法によって保護層を形成すれば、緻密な保護層を形成
することができる。
【0049】誘電体ガラス層の厚みは、薄いほどパネル
輝度の向上と放電電圧を低減するという効果は顕著にな
るので、絶縁耐圧が低下しない範囲内であればできるだ
け薄く設定するのが望ましい。
【0050】従って、本実施の形態では、誘電体ガラス
層13の厚みを、従来の厚み15μm〜30μmに設定
する。すなわち下層が5μm〜15μm、上層が10μ
m〜15μmとする。
【0051】次に、誘電体ガラス層13上にMgOから
なる保護層14を形成する。本実施の形態では、CVD
法(熱CVD法またはプラズマCVD法)を用いて、
(100)面または(110)面配向の酸化マグネシウ
ム(MgO)からなる保護層を形成する。CVD法によ
る保護層14の形成については、金属酸化物と同様の方
法で形成する。本実施の形態では、プラズマCVD法で
1.0μmの厚みに形成している。
【0052】背面パネル20の作製:まず、背面ガラス
基板19にフォトレジスト法によりレジストの凹部を形
成し、この凹部に放電電極12と同様にして第2の電極
としてのアドレス電極18を形成し(リフトオフ法)、
その上に前面パネル10の場合と同様の種類の平均粒子
径(0.1μm〜3.5μm)と粒度分布を有するガラ
ス粉末に同じく平均粒子径が0.1μm〜0.5μmの
酸化チタンTiO2を添加した白色誘電体ガラス層17を
形成する。白色誘電体ガラス層の形成方法や誘電体イン
キペーストの作成方法は、前面パネルの誘電体ガラスと
同様の方法である。白色誘電体ガラス層の焼成温度は、
540℃〜580℃とした。
【0053】そして、スクリーン印刷法やプラズマ溶射
法によって作成された隔壁15を所定のピッチで固着す
る。そして、隔壁15に挟まれた各空間内に、赤色
(R)蛍光体,緑色(G)蛍光体,青色(B)蛍光体の
中の1つを配設することによって蛍光体層16を形成す
る。各色R,G,Bの蛍光体としては、一般的にPDP
に用いられている蛍光体を用いることができるが、ここ
では次の蛍光体を用いる。 「赤色蛍光体」: Y2O3:Eu3+ 「緑色蛍光体」: Zn2SiO4:Mn 「青色蛍光体」: BaMgAl10O17:Eu2+ 以下では、上記の隔壁内に入れる蛍光体の作成方法につ
いて図5を用いて述べる。先ず、サーバー71内に平均
粒径2.0μmの赤色蛍光体であるY2O3:Eu3+粉末
50重量%,エチルセルローズ1.0重量%,溶剤(α
−ターピネオール)49重量%から成る蛍光体混合物を
サンドミルで混合撹はんし、15センチポイズ(CP)
とした塗布液を入れ、ポンプ72の圧力で噴射装置のノ
ズル部73(ノズル径60μm)から赤色蛍光体形成用
液体をストライプ形状の隔壁内に噴射させると同時に基
板を直線状に移動させて、赤色蛍光体ラインを形成す
る。同様にして、赤色(BaMgAl10O17:Eu2
+),緑色(Zn2SiO:Mn)のラインを形成した後
500℃で10分間焼成し、蛍光体層16を形成する。
【0054】前面パネル10及び背面パネル20の張り
合わせによるPDPの作製:次に、前述のようにして作
製した前面パネル10と背面パネル20とを封着用ガラ
スを用いて張り合わせると共に、隔壁15で仕切られた
放電空間30内を高真空(8×10-7Torr)に排気
した後、所定の組成の放電ガスを所定の圧力で封入する
ことによってPDPを作製する。
【0055】このようにして作製されたPDPは、各電
極(放電電極及びアドレス電極)が誘電体ガラス下層と
緻密に結合し、気泡が極めて少ない構造をなしている。
【0056】又、誘電体ガラス上層は、ガラスの軟化点
より50℃〜100℃高い温度焼成しているため、気泡
は完全にガラス中からぬけ出ている。そのため同じ誘電
体の膜厚であるなら下層,上層2層構造の方が透過率は
高くなる。
【0057】なお、本実施形態では、PDPのセルサイ
ズは、40インチクラスのハイビジョンテレビに適合す
るよう、セルピッチを0.2mm以下、放電電極12の
電極間距離dを0.1mm以下に設定する。
【0058】また、封入する放電ガスの組成は、従来か
ら用いられているNe−Xe系であるが、Xeの含有量
を5体積%以上に、封入圧力は500〜760Torr
に設定することで、セルの発光輝度の向上を図ってい
る。
【0059】以上のように本実施の形態のPDPは、放
電電圧の低減を図れるので、動作時にパネル各構成部位
に掛かる負荷が低減される。しかも絶縁耐圧が向上され
ているので、例えば長期に及ぶ繰り返し使用に対して、
高いパネル輝度や低い放電電圧等の優れた初期性能を維
持することができ、信頼性に優れたものである。
【0060】なお、本発明においては、背面パネル20
側の誘電体ガラス層17よりも、前面パネル10側の誘
電体ガラス層13の方が、輝度及び放電電圧に与える影
響が大きいので、前面パネル10側の誘電体ガラス層を
より薄くすれば、輝度向上効果及び放電電圧低減の効果
を得ることができる。
【0061】
【実施例】〔実施例1〜6,9〜14および,17〜2
0,比較例7,8,15,16,21,22〕
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】
【表7】
【0069】
【表8】
【0070】
【表9】
【0071】(表1)〜(表6),(表7)〜(表9)
に示した試料No.1〜6および9〜14,17〜20
のPDPは、前記実施の形態に基づいて透明電極および
その上のバス電極から成る第1電極上を、ガラスの軟化
点が550℃〜575℃で平均粒径が、0.1〜1.5
μmで最大粒径が平均粒径の3倍以内のガラス粉末を用
いて560℃〜590℃で焼成した誘電体ガラス層でお
おい、その膜厚が5μm〜15μmの誘電体下層とす
る。
【0072】ガラスの軟化点が440℃〜475℃のガ
ラス粉を用いて520℃〜590℃で焼成した誘電体
(上層)を下層全面あるいは、バス電極近傍上にその厚
みが5μm〜15μmになるように積層して複合誘電体
ほ形成したものであって、PDPのセルサイズは、42
インチのハイビジョンテレビ用のディスプレイに合わせ
て、隔壁15の高さは0.15mm、隔壁24の間隔
(セルピッチ)は0.15mmに設定し、放電電極12
の電極間距離dは0.05mmに設定した。
【0073】そして、Xeの含有量が5体積%のNe−
Xe系の混合ガスを封入圧600Torrに封入した。
【0074】MgO保護層14の形成方法については、
保護層をプラズマCVD法で作製した。また、プラズマ
CVD法においては、Magnesium Acetylacetone〔M
g(C5H7O2)2〕又は、Magnesium Dipivaloyl Met
hane〔Mg(C11H19O2)2〕をソースとして用いた。
【0075】その他の条件としては、プラズマCVD法
では、気化器の温度125℃、ガラス基板47の加熱温
度は250℃、Arガスは1L/分、酸素は2L/分で
1分間ガラス基板47上に流し、10Torrに減圧
し、高周波電源48から13.56MHzの高周波電界
300Wで20秒間印加して膜厚1.0μmのMgO保
護層を形成した(膜形成速度1.0μm/分)。
【0076】このようにして形成したMgO保護層をX
線解析で結晶面を調べたところ、Mg(C5H7O2)2,
Mg(C11H19O2)2のいずれのソースでも全ての試料
において(100)面に配向した結晶であった。
【0077】試料No.1〜8のPDPは、フロントパ
ネルの誘電体ガラス下層にPbO−B2O3−SiO2−
MgO−Al2O3ガラスを使用し、試料No.9〜16
はZnO−B2O3−SiO2−Al2O3−CaO系の誘
電体ガラスを使用し、試料No.17〜22は、Nb2O
3−ZnO−B2O3−SiO2−CaO系をそれぞれ使用
した。
【0078】フロントパネルの誘電体ガラス上層につい
ては、試料No1〜8は、PbO−B2O3−SiO2−
CaO系ガラスを使用、試料No.9〜16はP2O5−
ZnO−Al2O3−CaO系ガラスを使用、試料No1
7〜22はBi2O3−ZnO−B2O3−SiO2−Ca
O系ガラスをそれぞれ使用した。
【0079】背面パネルの誘電体ガラス層は、前面パネ
ルの下層と同一のガラス組成に酸化チタン(TiO2)
を添加した誘電体を用いた。
【0080】放電ガスはNe−Xe(5体積%)の混合
ガスを使用した。なお、MgOの保護層の形成は全てプ
ラズマCVD法で行なった。プラズマCVD法に用いて
るMgOの原料ガスは、マグネシウムアセセルアセトン
および、マグネシウムジピバブロイルメタンの違いによ
っては、ほとんど特性による違いはなかった。
【0081】試料No.7,8,13,14,21,2
2,29,30,35,36のPDPは、比較例であっ
て、誘電体ガラス層を形成する時に使用した下層誘電体
ガラスの粉体の平均粒径が、No7は3μmで最大粒径
が6μm,No8の平均粒径は1.5μmで最大粒径が
6μm(平均粒径の4倍),No15は平均粒径が3μ
mで最大粒径は6μm,No16は平均粒径が1.5μ
mで最大粒径が6.0μm(平均粒径の4倍),No2
1は平均粒径3μm,最大粒径が9μm,No22は平
均粒径1.5μm,最大粒径が6.0μm(平均粒径の
4倍)を用いた結果であり、それ以外は、試料No1〜
6,9〜14,17〜20のPDPと同様の設定にして
ある。
【0082】〔実験〕(表7)〜(表9) 実験1;以上のようにして作製した試料No.1〜22
のPDPについて、第1電極上の誘電体ガラスの気泡の
大きさは電子顕微鏡で観察して、平均値で求めた。
【0083】実験2;誘電体の透過率と光散乱率(ヘイ
ズ値)は、分光機で測定した値である。
【0084】実験3;誘電体ガラス層の耐圧テストは、
パネルを封着する前にフロントパネルを抜き取って放電
電極をプラスとし、誘電体ガラス層上に銀ペーストを印
刷して、乾燥後それをマイナスとして、電圧を印加し絶
縁破壊がおこる電圧を耐電圧とした。パネル輝度は各試
作PDPで絶縁破壊しにくい条件である放電維持電圧1
50V程度,周波数30KHz程度で放電させた時の測
定値である。前記(表7)〜(表9)に結果を併記し
た。
【0085】実験4;次に、試料No.1〜22のPD
Pと同様のものを20枚づつ作製して、これらを加速寿
命に供した。
【0086】この加速寿命テストは、通常の使用条件よ
りもかなり過酷な条件下で行い、放電維持電圧200
V、周波数50KHzで4時間連続で放電した。その
後、パネル内の誘電体ガラス層等の破壊状況(パネルの
絶縁耐圧欠陥)を調べた。この結果も(表7)〜(表
9)に併記した。
【0087】考察;試料No.1〜6,9〜14,17
〜20の輝度の測定結果では(表7)〜(表9)、従来
のPDPのパネル輝度が400cd/m2程度(「フラ
ットパネルディスプレイ」1997年198頁(FLA
T−PANEL DISPLAY1997,PP19
8))であるのに比べ、優れたパネルの輝度を示してい
る。
【0088】これより誘電体ガラス層全体を薄く形成
し、しかも下層誘電体を気泡の少ないガラス層にするこ
とにより、パネル輝度を向上できることが分かる。又光
の散乱も少ないことから画像のぼやけゆがみも少ない。
【0089】また、気泡の状態の観察,誘電体の耐電圧
試験,パネルの加速寿命テストの結果から、ガラスの平
均粒径を0.1μm〜1.5μmにし最大粒径が平均粒
径の3倍以内のガラスを用いて誘電体ガラス層を作成し
た試料No.1〜6,9〜14,17〜20のPDPで
は、ガラスの平均粒径を1.5μm以上にしたガラスま
たは、1.5μm以下でも最大粒径が平均粒径の3倍を
こえるガラスを用いて誘電体ガラス層を作成した試料N
o.7,15,16,21,22のPDPと比べて、絶
縁耐圧および表面平滑性に優れていることが明らかであ
る。
【0090】これらの結果から、電極をガラスの平均粒
径が0.1μm〜1.5μmにし、最大粒径が平均粒径
の3倍以内のガラス粉末を用いて作成した誘電体下層で
コートし、その上にガラスの軟化点より50℃〜100
℃の高い温度で焼成した誘電体ガラス上層を形成するこ
とで、従来よりも輝度の向上と画像の鮮明さを計ること
が出来、しかも絶縁耐圧の向上も図ることができること
が分かる。
【0091】なお、試料No.7,15,21のPDP
でガラスの平均粒径を3μm以上にしたもの、およびN
o.8,16,22のPDPでガラスの平均粒径は1.
5μmであるが、最大粒径が6μm(平均粒径の4倍)
で作成した誘電体下層のものは、Ag電極上の誘電体ガ
ラス層の厚みが、試料No.1〜6,9〜14,17〜
20と比べて同じにもかかわらず絶縁破壊しやすく、輝
度が低く、光散乱率も高いことがわかる。
【0092】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のプラズ
マディスプレイパネルによると、第1の電極と当該第1
の電極を覆う誘電体ガラス層とを配したフロントカバー
プレートと、第2の電極と蛍光体層とを配したバックプ
レートとが対向してなるプラズマディスプレイパネルに
おいて、前記第1の電極上の誘電体層が前記第1電極と
接する下層と、前記第1電極と接しない上層からなる2
層構造のガラス層であって、前記下層が平均粒径0.1
μm〜1.5μmであるガラス粉を用いて、そのガラス
の軟化点から20℃以内の温度で焼成し、次に前記上層
が前記下層のガラスの軟化点より平均100℃低い軟化
点を有するガラスであって、このガラスの軟化点より5
0℃〜100℃高い温度で焼成して誘電体ガラス層を設
けることにより、低い放電電圧で高輝度でしかも画像の
ぼけが少なく、又、アドレッシングや耐久性における信
頼性が高いプラズマディスプレイパネルが得られる。
【0093】また、前記バックプレートが、第2の電極
を覆う第2の誘電体ガラス層を配してなるものである場
合に、前記第2の電極上には第1電極下層と同じガラス
粉末を用いた誘電体ガラス中にTiO2を添加することに
より、真空紫外光により発光した可視光が効率良く反射
され、さらに、信頼性と輝度の向上を図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプラズマディスプ
レイパネルの要部斜視図
【図2】本発明の実施の形態におけるプラズマディスプ
レイパネルの要部斜視図
【図3】本発明の実施の形態におけるプラズマディスプ
レイパネルを製造する際に用いるCVD装置の概略図
【図4】従来の交流型のプラズマディスプレイパネルの
要部斜視図
【図5】蛍光体層18を形成する際に用いるインキ塗布
装置70の概略構成図
【符号の説明】
10 前面パネル 11 前面ガラス基板 12 放電電極(表示電極) 12a 透明電極(ITO,SnO2) 12b バス電極(Ag,Cr/Cu/Cr) 13 誘電体ガラス層 13a 誘電体ガラス下層(高軟化点ガラス) 13b 誘電体ガラス上層(低軟化点ガラス) 14 保護膜(MgO) 15 隔壁 16 蛍光体 17 誘電体ガラス層 18 アドレス電極 19 背面ガラス基板 20 背面パネル 30 放電空間 40 CVD装置 41a アルゴンガスボンベ 41b アルゴンガスボンベ 42 気化器 43 気化器 44 酸素ガスボンベ 45 CVD装置本体 46 基板加熱ヒータ 47 誘電体ガラス層が形成された前面ガラス基板 48 高周波電源 49 排気装置 70 インキ塗布装置 71 サーバ 72 加圧ポンプ 73 ヘッダ(ノズル部) 74 インキ流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C03C 3/14 C03C 3/14 4/16 4/16 17/34 17/34 Z H01J 9/02 H01J 9/02 F 11/00 11/00 K // C03C 27/06 101 C03C 27/06 101E Fターム(参考) 4G059 AA07 AB05 AB19 AC14 GA02 GA04 GA12 4G061 AA09 BA11 CD22 DA26 DA54 4G062 AA03 BB04 BB05 DA01 DA03 DA04 DB01 DB02 DB03 DB04 DC04 DD05 DE04 DE05 DE06 DF05 DF06 DF07 EA01 EB01 EC01 ED03 EE01 EE02 EE03 EE04 EF01 EG01 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA05 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM25 NN11 5C027 AA06 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GD02 GD07 GD09 JA02 JA22 KA07 KA08 KA10 KB02 KB03 KB11 KB19 MA03 MA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明電極とその上にあるバス電極から成る
    第1の電極及び誘電体ガラス層が形成されたフロントカ
    バープレートと、第2の電極及び蛍光体層が形成された
    バックプレートとを有し、前記第1の電極と前記第2の
    電極とが所定の距離離間して対向するよう前記フロント
    カバープレートと前記バックプレートとを配置するとと
    もに、前記フロントカバープレートと前記バックプレー
    トとの間に隔壁を設置し、前記フロントカバープレー
    ト、前記バックプレート及び前記隔壁により形成された
    空間に放電可能なガス媒体を封入して成るプラズマディ
    スプレイパネルであって、 前記第1電極上の誘電体ガラス層が前記第1電極と接す
    る下層と、前記第1電極と接しない上層からなる2層構
    造のガラス層を有し、前記下層が平均粒径0.1μm〜
    1.5μmであるガラス粉を用いて、そのガラスの軟化
    点から20℃以内の温度で焼成され、次に前記上層が前
    記下層のガラスの軟化点より平均100℃低い軟化点を
    有するガラスであって、このガラスの軟化点より50℃
    〜100℃高い温度で焼成された誘電体層であることを
    特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】透明電極とその上にあるバス電極から成る
    第1の電極及び誘電体ガラス層が形成されたフロントカ
    バープレートと、第2の電極及び蛍光体層が形成された
    バックプレートとを有し、前記第1の電極と前記第2の
    電極とが所定の距離離間して対向するよう前記フロント
    カバープレートと前記バックプレートとを配置するとと
    もに、前記フロントカバープレートと前記バックプレー
    トとの間に隔壁を設置し、前記フロントカバープレー
    ト、前記バックプレート及び前記隔壁により形成された
    空間に放電可能なガス媒体を封入して成るプラズマディ
    スプレイパネルであって、 前記第1電極上の誘電体ガラス層が前記透明電極とその
    上にあるバス電極と接する下層と前記バス電極付近のみ
    をおおう上層から成る複層構造のガラス層を有し、前記
    下層が平均粒径0.1μm〜1.5μmであるガラス粉
    を用いて、そのガラスの軟化点から20℃以内の温度で
    焼成され、次に前記上層が前記下層上のバス電極近傍の
    みをコーティングした構造であって、前記上層が前記下
    層のガラスの軟化点より50℃〜100℃高い温度で焼
    成された誘電体層であることを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネル。
  3. 【請求項3】第1電極と接する下層の誘電体ガラスの軟
    化点が540℃〜570℃であることを特徴とする請求
    項1または2記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】軟化点が550℃〜575℃である第1電
    極と接する下層ガラスの組成が、酸化鉛(PbO)45
    重量%〜65重量%,酸化硼素(B2O3)10重量%〜
    30重量%,酸化硅素(SiO2)10重量%〜30重量
    %,酸化マグネシウム1重量%〜10重量%,酸化アル
    ミニウム0重量%〜3重量%から成るガラスであること
    を特徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプ
    レイパネル。
  5. 【請求項5】軟化点が540℃〜570℃である第1電
    極と接する下層ガラスの組成が酸化亜鉛(ZnO)44
    重量%〜60重量%,酸化硼素(B2O3)19重量%〜
    30重量%,酸化硅素(SiO2)1重量%〜10.5重
    量%,酸化アルミニウム(Al2O3)1重量%〜10重
    量%,酸化カルシウム(CaO)4重量%〜10重量%
    から成る酸化亜鉛系ガラスであることを特徴とする請求
    項1または2記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】軟化点が540℃〜570℃である第1電
    極と接する下層ガラスの組成が酸化亜鉛(ZnO)44
    重量%〜60重量%,酸化硼素(B2O3)19重量%〜
    30重量%,酸化ニオブ(Nb2O5)9重量%〜19重
    量%,酸化カルシウム(CaO)0重量%〜5重量%か
    ら成る酸化亜鉛系ガラスであることを特徴とする請求項
    1または2記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】第1電極と接する下層上に設けられた上層
    の誘電体ガラスの軟化点が440℃〜475℃であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  8. 【請求項8】第1電極上の上層ガラスの組成が、酸化鉛
    (PbO)−酸化硼素(B2O3)−酸化硅素(SiO2)
    −酸化カルシウム(CaO)から成る酸化鉛系ガラスま
    たは、酸化燐(P2O5)−酸化亜鉛(ZnO)−酸化ア
    ルミニウム(Al2O3)−酸化カルシウム(CaO)か
    ら成る酸化燐系ガラス、または酸化ビスマス(Bi2O
    3)−酸化亜鉛(ZnO)−酸化硼素(B2O3)−酸化
    硅素(SiO2 )−酸化カルシウム(CaO)から成る
    酸化ビスマス系ガラスのうちのいづれか一種であること
    を特徴とする請求項1または6記載のプラズマディスプ
    レイパネル。
  9. 【請求項9】第1の電極及び誘電体ガラス層が形成され
    たフロントカバープレートと、第2の電極及び誘電体
    層,蛍光体層が形成されたバックプレートとを有し、前
    記第1の電極と前記第2の電極とが所定の距離離間して
    対向するよう前記フロントカバープレートと前記バック
    プレートとを配置するとともに、前記フロントカバープ
    レートと前記バックプレートとの間に隔壁を設置し、前
    記フロントカバープレート、前記バックプレート及び前
    記隔壁により形成された空間に放電可能なガス媒体を封
    入して成るプラズマディスプレイパネルであって、 前記第1電極上の誘電体層が、前記第1電極と接する下
    層と、前記第1電極と接しない上層からなる複層構造の
    ガラス層であって、前記下層が平均粒径0.1μm〜
    1.5μmでガラスの軟化点が550℃〜575℃であ
    るガラス粉体成分と樹脂を含む溶剤,可塑剤,分散剤か
    ら成るバインダー成分構成されたペーストをダイコート
    法,またはスクリーン印刷法にて第1電極上に塗布し、
    乾燥後560℃〜590℃で焼成し、次にガラスの軟化
    点が440℃〜475℃であるガラス粉末成分と樹脂成
    分を含む溶剤,可塑剤,分散剤から成る成分で構成され
    たペーストを、ダイコート法,またはスクリーン印刷法
    にて前記第1電極下層上に塗布し、乾燥後520℃〜5
    90℃で焼成して得られることを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの製造方法。
  10. 【請求項10】誘電体ガラスペースト中の可塑剤がリン
    酸トリブチル,リン酸トリクレシル,リン酸トリフェニ
    ル,フタル酸ジオクチル,フタル酸ジブチルのうちのい
    づれか一種で、分散剤がソルビタンセスキオレート,グ
    リセロールモノオレエート,リン酸エステルのうちのい
    づれか一種であることを特徴とする請求項9記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法。
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