JP3457199B2 - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルの製造方法Info
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Description
に用いるプラズマディスプレイパネルに関し、特にプラ
ズマディスプレイパネルの誘電体層の改良に関する。
位、大画面テレビへの期待が高まっている。CRTは解
像度・画質の点でプラズマディスプレイや液晶に対して
優れているが、奥行きと重量の点で40インチ以上の大
画面には向いていない。一方液晶は、消費電力が少な
く、駆動電圧も低いという優れた性能を有しているが、
画面の大きさや視野角に限界がある。これに対して、プ
ラズマディスプレイは、大画面の実現が可能であり、す
でに40インチクラスの製品が開発されている(例え
ば、機能材料1996年2月号Vol.16,No.
2,7頁)。
ズマディスプレイパネルの要部斜視図を示したものであ
る。図11において111は、フロート法による硼硅酸
ナトリウム系ガラスよりなる前面ガラス基板(フロント
カバープレート)であり、この前面ガラス基板111上
に銀電極から成る表示電極(放電電極)112が存在し、
この上をコンデンサの働きをする平均粒径2μm〜15
μmのガラス粉末を用いて形成された誘電体ガラス層1
13と酸化マグネシウム(MgO)誘電体保護層114
が覆っている。115は背面ガラス基板(バックプレー
ト)であり、この背面ガラス基板115上にアドレス電
極(ITOと銀電極)116,誘電体ガラス層117が
設けられ、その上に隔壁118、蛍光体層119が設け
られており、隔壁118間が放電ガスを封入する放電空
間120となっている。
ルスペックのハイビジョンテレビの画素レベルは、画素
数が1920×1125となり、ドットピッチも42イ
ンチクラスで、0.15mm×0.48mmで1セルの
面積は0.072mm2の細かさになる。同じ42イン
チの大きさでハイビジョンテレビを作製したとき、1画
素の面積で従来のNTSC(画素数640×480個、
ドットピッチ0.43mm×1.29mm、1セルの面
積0.55mm2)と比較すると、1/7〜1/8の細
かさとなる。
(例えば、ディスプレイアンドイメージング 199
7,Vol.6,70頁)。また、表示電極間距離が短
くなるばかりでなく放電空間も狭くなるため、特に表示
電極上の誘電体ガラス層は、セル面積が減少するために
コンデンサとしての同一容量を確保しようとすれば、膜
厚を従来よりも薄くすることが必要となる。
主に以下説明する3つの方法がある。第1の方法は、ガ
ラス粉末の平均粒径が5〜6μmでガラスの軟化点が5
50℃〜600℃のガラス粉末とエチルセロースを含有
するターピネオールや、ブチルカルビトールアセテート
を溶剤として、3本ロールを用いてペースト化し 、ス
クリーン印刷法により(スクリーン印刷法に適したペー
ストの粘度である50万〜100万センチポイズに調整
してある。)前面板上に塗布後乾燥し、次にガラスの軟
化点付近(550℃〜600℃)で焼成して誘電体層を
形成する方法である。この方法の特長は、軟化点付近の
焼成でありガラスがあまり流動しない不活性な状態であ
るため、電極であるAg,ITO,Cr−Cu等とほと
んど反応しない。したがって、電極の抵抗値が上昇した
り、ガラス中に電極成分が拡散して着色したりしないこ
と、および1回の焼成で誘電体層が形成できることであ
る。しかしながら、この方法では、ガラス粉末の平均粒
径が5μm〜6μmでガラスの軟化点付近で焼成するた
めにガラスの流動性が悪く、スクリーン版のメッシュ跡
が残ったりするため表面粗さが4μm〜6μmの荒い面
となり可視光が散乱し、スリガラス状となり誘電体ガラ
ス層の可視光の透過率が低下し、更に気泡やピンホール
が誘電体中に発生し、誘電体層の耐圧が低下する。
平均粒径が5μm〜6μmで軟化点が450〜500℃
程度の低融点鉛ガラス粉(PbOが75%程度)を用い
て、ガラスペーストを作成後(ペースト粘度35万〜5
0万センチポイズ)スクリーン印刷法にてペーストを塗
布し乾燥後、軟化点より約100℃程度高い550〜6
00℃で焼成する方法がある。この方法の特長は、ガラ
スの焼成温度が軟化点より十分高く、従ってガラスの流
動性が良いため、表面の平坦なガラス層(表面荒さ2μ
m程度)を得ることが出来ること、および1回の焼成で
誘電体層が形成できることである。
動しやすく活性化されているため、Ag,ITO,Cr
−Cu−Cr等の電極と反応をおこし抵抗値が上昇した
り、誘電体層が着色したり、更に電極との反応で大きな
気泡が生じ易い。また、第3の方法は、第一の方法と第
2の方法を組み合わせる方法である(例えば特開平7−
105855号公報,特開平9−50769号公報)。
すなわち、電極上にはガラスの平均粒径が5μm〜6μ
m(粒径の分布は0.1μm〜15μm)でガラスの軟
化点が550℃〜600℃のガラス粉体を用いて、これ
を同じくペースト化した後、スクリーン印刷法にて印
刷、乾燥を行い軟化点付近で焼成する。そして、この誘
電体層上に同じく平均粒径が5μm〜6μmで、ガラス
の軟化点が450℃〜500℃のガラス粉末を用いて同
じくペースト化した後、スクリーン印刷法で印刷、乾燥
を行い、軟化点より100℃高い550℃〜600℃で
焼成して、誘電体層を形成する方法である。
構成にすることで、電極とガラスの反応を抑え、併せて
ガラス表面を平坦化し可視光の透過率と絶縁耐圧性の向
上を計ることが出来る点にある。しかしこのような2層
構成では、誘電体ガラスを作成工程が繁雑になるばかり
か、高輝度化を図るのにより薄い誘電体膜を形成するの
が困難になるし、一層目の誘電体に気泡が存在し結局は
透過率があまり向上しない。
スト(インキ)の粘度が約50万センチポイズの比較的
流動性の少ないインキを用いてスクリーン印刷されてい
るため、スクリーン印刷後乾燥時にスクリーン版のメッ
シュ跡が印刷された誘電体の表面に残り、誘電体ガラス
の表面に凹凸が発生するという課題があった(例えば、
最新プラズマディスプレイ製造技術 月間FPDインテ
リジェンス編 1997年12月 105頁)。
決するために、スクリーン印刷法を用いず、狭い隙間か
らインキを押し出して、印刷するダイコート法(例え
ば、最新プラズマディスプレイ製造技術 月間FPDイ
ンテリジェンス編 1997年12月 106頁)やス
ピンコート法が提案されている。しかしながらダイコー
ト法やスピンコート法でガラスペーストを塗布しようと
思えばペーストの粘度を、例えばダイコート法であれ
ば、数十万センセポイズ以下、スピンコート法であれ
ば、数万センチポイズ以下の低粘度化を計らなければな
らなくなる。
均粒径が従来例は、5μm前後と大きいため、低粘度
(数十万センチポイズ以下)のペースト中ではこのよう
な粒子は、短時間で沈降してしまい、安定して誘電体ペ
ーストを塗布することが出来なかった。この問題を解決
するためにガラス粉末を用いないゾルゲル法によるSi
O2(これの具体例)やAl2O3をスピンコート法や浸
漬法(デッピング法)によって成膜する方法が開発され
ているが十分な特性は得られていない(例えば、特開昭
62−194225号公報)。また、これらの方法では
工程数も増加するという課題があった。
絶縁耐圧の課題等を克服することによって、精細なセル
構造の場合にも高輝度で信頼性の高いプラズマディスプ
レイパネルを提供することを目的とする。
成するために、第1の電極が表面に配されている第1の
プレートに対して、当該第1のプレート表面にガラス材
料を焼成することによって第1の誘電体層を形成する第
1ステップと、第1のプレートと第2の電極が表面に配
された第2のプレートとを第1及び第2の電極を対向さ
せた状態でほぼ平行に配置すると共に、両プレート間に
放電空間を形成する第2ステップとを備えるプラズマデ
ィスプレイパネルの製造方法であって、前記第1のステ
ップでは、平均粒子径が0.1μm以上1.5μm以下
のガラス材料を、陰イオン系界面活性剤を含むバインダ
ー成分に分散させたガラスペーストを用いて、ダイコー
ト法、スプレー法、スピンコート法又はブレードコート
法により第1の誘電体層を形成することを特徴としてい
る。
からなり、その粘度が100センチポイズ〜50000
0センチポイズであるものを使用することができる。 組成: (1) ガラス粉末が35重量%〜70重量%配合、
(2) バインダー成分が30重量%〜65重量%配
合、当該バインダ成分中には 陰イオン系界面活性剤が
0.1重量%〜3重量%含有されている。
ルボン酸、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸
ナトリウム塩、アルキルリン酸塩、高級アルコールのリ
ン酸エステル塩、ポリオキシエチレンエチレンジグリセ
リンホウ酸エステルのカルボン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸エステル塩、及びナフタレンスルフォン
酸ホルマリン縮合物からなる群から選ばれたいづれか一
種を用いることができる。
化鉛(PbO)−酸化硼素(B2O3)-酸化硅素(Si
O2)−アルカリ土類の酸化物(MO,MはCa,B
a,Mgのうちのいづれか一種)から成る酸化鉛系ガラ
ス、又は、酸化鉛(PbO)−酸化硼素(B2O3)−酸
化硅素(SiO2)−酸化アルミニウム(Al2O3)−ア
ルカリ土類の酸化物(MO,MはCa,Ba,Mgのう
ちのいづれか一種)から成る酸化鉛系ガラスを用いるこ
とができる。
練調整されていることが好ましい。同様の技術は、第2
のプレートに対しても適用することができ、このように
第1及び第2のプレート双方に対して適応する方が、よ
り品質に優れたパネルを得ることができるので好まし
い。
面放電型プラズマディスプレイパネル(以下「PDP」
という。)の要部斜視図、図2は、図1におけるX−X
線矢視断面図、図3は、図1におけるY−Y線矢視断面
図である。なお、これらの図では便宜上セルが3つだけ
示されているが、実際には赤(R),緑(G),青
(B)の各色を発光するセルが多数配列されてPDPが
構成されている。
うに前面ガラス基板(フロントカバープレート)11上
に放電電極(表示電極)12と(図示していないが、表
示電極は、ITOやSnO2の透明電極上にバスライン
としてAgあるいは、Cr−Cu−Crの電極が設けら
れた構成になっている。)、その上に平均粒径が0.1
μm〜1.5μmのガラス粉末を用い、ダイコート法,
スプレー法,スピンコート法、あるいはブレードコート
法にて作成した誘電体ガラス層13とが配されてなる前
面パネル10と、背面ガラス基板(バックプレート)2
1上にアドレス電極22と、その上に蛍光体の発光を反
射する酸化チタン(TiO2)入りの平均粒径が0.1
μm〜1.5μmのガラス粉末を用い、同じくダイコー
ト法,スプレー法,スピンコート法あるいは、ブレード
コート法にて作成された誘電体ガラス層23(ガラス組
成は第1電極上の誘電体と同じ)と、隔壁24と、R,
G,B各色の蛍光体層25とが配されてなる背面パネル
20とを貼り合わせ、前面パネル10と背面パネル20
の間に形成される放電空間30内に放電ガスが封入され
た構成となっており、以下に示すように作製される。
は、前面ガラス基板11に放電電極(表示電極)12を
作成し、その上を本実施の形態では、平均粒径が0.1
μm〜1.5μmで軟化点(ここでの軟化点の測定は、
示差熱分析装置(DTA)〔理学電機(株)製〕で測定
した。)が600℃以下のガラス粉末を用いて作成され
た誘電体ガラス層13で覆い、この表面上に保護層14
を形成することによって作製する。
粉末を用いるのは、表示電極やアドレス電極との反応を
抑制するためであり、また誘電体ガラス層を焼成すると
きの加熱処理によって、用いる前面ガラス基板及び背面
ガラス基板のたわみ防止を考慮したものである。 (放電電極の作成について)放電電極12は、以下のよ
うにして、前面ガラス基板11に形成する。
0.12μmのITO(酸化インジウムと酸化スズから
なる透明導体)をスパッタ法で全面に形成後フォトリソ
グラフ法あるいはレーザー加工法にて、例えば巾150
μmのストライプ状電極を形成し(電極間距離としては
0.05mm)、次に感光性の銀ペーストを全面に形成
後、同じくフォトリソグラフ法にて、例えば巾30μm
のAgバスラインをITO上に形成しその後、Agを5
50℃で焼成することによって第1の電極としての放電
電極12を形成する。
ガラス層13は、以下のようにして前面ガラス基板11
および放電電極12上に形成する。先づ誘電体用ガラス
(例えば、PbO−B2O3−SiO2−CaO系ガラ
ス、PbO−B2O3−SiO2−MgO系ガラス、Pb
O−B2O3−SiO2−BaO系ガラス、PbO−B2O
3−SiO2−MgO−Al2O3系ガラス、PbO−B2
O3−SiO2−BaO−Al2O3系ガラス、PbO−B
2O3−SiO2−CaO−Al2O3系ガラス又はこれら
の混合物)をジェットミル〔例えば、(株)スギノマシ
ン製 HJP300−02型〕で平均粒径が0.1μm
〜1.5μmまで粉砕する。次にこのガラス粉末35重
量%〜70重量%と、エチルセルロースが5重量%〜1
5重量%及び陰イオン系界面活性剤が0.1重量%〜
3.0重量%添加されたターピネオール,ブチルカルビ
トールアセテート、あるいはペンタンジオールから成る
バインダー成分30重量%〜65重量%とをジェットミ
ルによりよく混練し、印刷用ペーストを作成する。
1.5μmと従来よりも小さいガラス粉末を用いるとと
もに、陰イオン系界面活性剤を添加してガラスペースト
を調整することによって、ガラス粉体の分散性の向上や
沈降防止効果の向上を図ることができる。であるから、
ガラスペーストを塗布するときに、従来のようにガラス
粉末が沈降したり凝集したりすることにより、塗布が均
一に行えないといった問題は解消され、均一にペースト
を塗布することができる。
する実施例でも用いているが例えば、ポリカルボン酸、
アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム
塩、アルキルリン酸塩、高級アルコールのリン酸エステ
ル塩、ポリオキシエチレンエチレンジグリセリンホウ酸
エステルのカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
硫酸エステル塩、及びナフタレンスルフォン酸ホルマリ
ン縮合物を用いることができる。これらは、単体でも、
複数種を混合して使用しても構わない。
を用いることは、ガラスペーストの物性のみを向上させ
るだけでなく、最終的に出来上がった誘電体層の品質の
向上をも図るのに寄与している。この詳細については後
述する。次にこのペーストを用いてガラス基板11,電
極12上にダイコート法、スピンコート法、スプレー
法、あるいはブレードコート法で塗布する。
輝度の向上と放電電圧を低減するという効果が顕著にな
るので、絶縁耐圧が低下しない範囲内であればできるだ
け薄く設定するのが望ましい。そこで、本実施の形態で
は、誘電体ガラス層13の厚みを、従来の厚み略15μ
mよりも薄い所定厚みに設定する。 (ダイコート法による誘電体ガラス層の形成について)
まずダイコート方法について説明する。
るダイコーターの概略図である。先づ前面パネル44を
テーブル41の上におき、粘度を50万センチポイズ以
下に調整したガラスペースト48を、タンク47の中に
入れポンプ46にてダイコーターのスロットダイ45に
インキを導びきヘッドノズル42からペーストを吐出さ
せ、前面基板上にペースト43をペースト粘度に応じて
ヘッドノズルと基板間の距離を調整して必要な厚みにコ
ントロールして塗布する。次に乾燥後、ガラスの軟化点
より少し高い560℃〜590℃で焼成する。
成することにより、ガラスが溶融した際の流動性を極力
抑えて、電極素材との反応性を低減させる。 (スプレー法による誘電体ガラス層の形成について)次
に、スプレー法について説明する。図5は誘電体ガラス
層を形成する際に用いるスプレーコータの概略図であ
る。先づ前面パネル53をテーブル51の上におき、粘
度を1万センチポイズ以下にしたガラスペースト55を
タンク56の中に入れ、ポンプ57にてスプレーガン5
4にインキを導びきノズル部分52(内径100μm)
からペーストを噴出させ前面基板53上にペースト58
を必要な厚みにコントロールして塗布する。この塗布厚
のコントロールは、ペースト粘度、スプレー圧、塗布回
数(なお、1回の塗布により形成できる厚みは、0.1
μm〜5μmである。)等を適宜変えて行う。次に乾燥
後、ガラスの軟化点より少し高い560℃〜590℃で
焼成する。
というよりもいわゆるスラリー状になるであろうが、本
明細書ではこのような低粘度のスラリーも含めペースト
と呼んでいる。 (スピンコート法による誘電体ガラス層の形成につい
て)次にスピンコート法について説明する。
るスピンコータの概略図である。先づ前面パネル63を
軸対称に回転できるテーブル61の上に置き、粘度を1
万センチポイズ以下にしたガラスペースト68をタンク
67の中に入れ、ポンプ66にてスビンコートガン64
に導びき、ノズル部分62からペースト65を吐出させ
前面基板63上に必要な厚みにコントロールして塗布す
る。この塗布厚のコントロールは、ペーストの粘度、テ
ーブル61の回転数、コート回数(なお、1回の塗布に
より形成できる厚みは、0.1μm〜5μmである。)
等を適宜変えることによって行う。次に乾燥後、ガラス
の軟化点より少し高い560℃〜590℃で焼成する。
の形成について)次にブレードコート法について説明す
る。図7は誘電体ガラス層を形成する際に用いるブレー
ドコータの概略図である。まず前面パネル73をテーブ
ル71の上におき、粘度を1万5千センチポイズ以下に
したガラスペースト75をブレード(刃)72のついた
タンク74の中に入れタンク74を同図中矢印の方向に
引いて、ブレード72部分から一定のペーストをガラス
基板(前面パネル)73上に吐出させ所定の膜厚にコン
トロールして塗布する。この塗布厚のコントロールは、
ペーストの粘度、ブレード部分と基板間のギャップ等を
適宜変えて行う。次に乾燥後ガラスの軟化点より少し高
い560℃〜590℃で焼成する。
ガラスペーストの塗布は、同一のペーストを用いなくと
も、別な組成のペーストを用いても構わない。 (CVD法による保護層の形成について)図8は保護層
14を形成する際に用いるCVD装置の概略図である。
このCVD装置は、熱CVD及びプラズマCVDのいず
れも行うことができるものであって、CVD装置本体8
5の中には、ガラス基板87(図1における放電電極1
2及び誘電体層13を形成した前面ガラス基板11)を
加熱するヒータ部86が設けられ、CVD装置本体85
内は排気装置89で減圧にすることができるようになっ
ている。また、CVD装置本体85の中にプラズマを発
生させるための高周波電源88が設置されている。
アであるアルゴン[Ar]ガスを、気化器(バブラー)
82,83を経由してCVD装置本体85に供給するも
のである。気化器82は、MgOの原料(ソース)とな
る金属キレートを加熱して貯え、Arガスボンベ81a
からArガスを吹き込むことによって、この金属キレー
トを蒸発させてCVD装置本体85に送り込むことがで
きるようになっている。
トンマグネシウム〔Mg(C5H7O 2)2〕,マグネシウ
ムジピバブロイルメタン〔Mg(C11H19O2)2〕であ
る。酸素ボンベ84は、反応ガスである酸素[O2]を
CVD装置本体85に供給するものである。このCVD
装置を用いて熱CVDを行う場合、ヒータ部86の上
に、誘電体層を上にしてガラス基板87を置き、所定の
温度(250℃)に加熱すると共に、反応容器内を排気
装置89で減圧にする(数十Torr程度)。
りMgOを形成する時は気化器82をマグネシウムジピ
バブロイルメタンよりMgO保護層14を形成する時は
気化器83で、ソースとなるキレートを、所定の気化温
度に加熱しながら、Arガスボンベ81a又は81bか
らArガスを送り込む。また、これと同時に、酸素ボン
ベ84から酸素を流す。
り込まれるキレート化合物が、酸素と反応し、ガラス基
板87の電極上にMgO保護膜が形成される。上記構成
のCVD装置を用いて、プラズマCVDを行う場合も、
熱CVDの場合とほぼ同様に行うが、ヒータ部86によ
るガラス基板47の加熱温度は250℃程度に設定し、
排気装置89を用いて反応容器内を10Torr程度に
減圧し、高周波電源88を駆動して13.56MHzの
高周波電界を印加することにより、CVD装置本体85
内にプラズマを発生させながら、金属酸化物層あるいは
MgOからなる保護層を形成する。
法によって保護層を形成すれば、緻密な保護層を形成す
ることができる。次に、誘電体ガラス層13上にMgO
からなる保護層14を形成する。本実施の形態では、C
VD法(熱CVD法あるいはプラズマCVD法)を用い
て、(100)面あるいは(110)面配向の酸化マグ
ネシウム(MgO)からなる保護層を形成する。CVD
法による保護層14の形成については、金属酸化物と同
様の方法で形成する。本実施の形態では、プラズマCV
D法で1.0μmの厚みに形成している。
基板21に前述したフォトレジスト法によりレジストの
凹部を形成し、この凹部に放電電極12と同様にして第
2の電極としてのアドレス電極22を形成し(リフトオ
フ法)、その上に前面パネル10の場合と同様の種類の
平均粒子径(0.1μm〜1.5μm)と粒度分布を有
するガラス粉末に同じく平均粒子径が0.1μm〜1.
5μmの酸化チタンTiO2を添加した誘電体ガラス層
23を形成する。(誘電体層の形成方法や誘電体インキ
ペーストの作成方法は、前面パネルの誘電体ガラスと同
様の方法である。誘電体層の焼成温度は、540℃〜5
80℃とした。) そして、スクリーン印刷法やプラズマ溶射法によって作
成された隔壁24を所定のピッチで固着する。そして、
隔壁24に挟まれた各空間内に、赤色(R)蛍光体,緑
色(G)蛍光体,青色(B)蛍光体の中の1つを配設す
ることによって蛍光体層25を形成する。各色R,G,
Bの蛍光体としては、一般的にPDPに用いられている
蛍光体を用いることができるが、ここでは次の蛍光体を
用いる。
いて一例を挙げ図9を用いて述べる。
るインキ塗布装置90の概略構成図である。先ずサーバ
ー91内に平均粒径2.0μmの赤色蛍光体であるY2
O3:Eu3+粉末50重量%,エチルセルローズ1.0
重量%,溶剤(α−ターピネオール)49重量%から成
る蛍光体混合物をサンドミルで混合攪拌し、15センチ
ポイズ(CP)とした塗布液を入れ、ポンプ92の圧力
で噴射装置のノズル部93(ノズル径60μm)から赤
色蛍光体形成用液体94をストライプ形状の隔壁内に噴
射させると同時に基板を直線状に移動させて、赤色蛍光
体ライン25を形成する。同様にして、青色(BaMg
Al10O17:Eu2+),緑色(Zn2SiO4:Mn)の
ラインを形成した後500℃で10分間焼成し、蛍光体
層25を形成する。
合わせによるPDPの作製:(図2,3参照)次に、前
述のようにして作製した前面パネル10と背面パネル2
0とを封着用ガラスを用いて貼り合わせると共に、隔壁
24で仕切られた放電空間30内を高真空(例えば、8
×10-7Torr)に排気した後、所定の組成の放電ガ
スを所定の圧力で封入することによってPDPを作製す
る。
極(放電電極及びアドレス電極)が誘電体ガラス層と緻
密に結合し、誘電体ガラス層表面にメッシュ跡やガラス
粒子の粒子径に依存した比較的大きな凹凸を有さず、し
かも気泡が極めて少ない構造をなしている。 *気泡が少ない緻密な誘電体層構造となる理由について 以下に、気泡の発生が誘電体ガラス層の形成に用いるガ
ラス材料の平均粒子径に依存する原因について考えてみ
る。つまり、相対的に粒子径の小さいガラス粒子が相対
的に粒子径が大きなガラス粒子よりも早く溶融するた
め、焼成処理が終了するときまでにはこのように先に溶
融したガラス成分がその流動性ゆえに凝集する。従っ
て、このようなガラス粒子の溶融速度の違いに起因し
て、いまだ、完全に溶融しない相対的に粒子径の大きな
ガラス粒子の間隙は気泡となって焼成後に残ることにな
るのである。このように平均粒子径が気泡生成の度合を
決定する要因、即ち、ガラス材料の平均粒子径と生成す
る気泡の径との間には強い相関関係がある。
子径を規定することによっても、上記したように相対的
に粒子径の小さいガラス粒子が相対的に粒子径が大きな
ガラス粒子よりも早く溶融し、焼成処理が終了するとき
までにはこのように先に溶融したガラス成分がその流動
性ゆえに凝集することになるが、溶融速度の差が小さく
なるので、上記したような気泡の発生は抑制されるので
ある。このことは、後述する詳細な実験からも裏付けら
れるところである。
ガラス材料を用いれば、それを超えるガラス材料を用い
る場合に比べて気泡の発生は抑制できるのだが、実質上
は、発生する気泡の平均径が小さくなると共に、その数
が少なくなるのである。本実施の形態で、ガラス材料の
平均粒子径を上限1.5μmに規定するのは、これを超
えると気泡の形成があまり抑制できなくなるからであ
る。また、ガラスの平均粒径を0.1μmよりも細かく
すると焼成時に有機バインダーの成分が誘電体ガラス層
内に閉じ込められてしまうので好ましくない。
形成後の表面はどうしても凹凸が残るが、このように平
均粒子径が従来よりも小さいガラス材料を用いるので、
それだけ径の小さいガラス粒子が増す。そして、それが
当該凹凸に入り込み凹部も高い頻度で解消できることに
なる。上記した粒子径の違うガラス材料の溶融速度につ
いて以下に具体的なデータをもとに解説する。
材料の平均粒子径との関係を示す図表であり、平均粒子
径が0.85μm又は平均粒子径が3.17μmのガラス
材料を所定の大きさの円柱形状に加圧成形し、これを昇
温速度10℃/minで加熱しながら高温加熱顕微鏡で4
00℃〜880℃の温度範囲で20℃ごとに、写真撮影
した結果で試料の形状の変化を表している。黒塗りの図
形が円柱状の試料の側面形状を示す。この図表に示すと
おり、同じ温度であっても、用いるガラス材料の平均粒
子径が小さい方が溶融速度が大きいことがはっきりわか
る。なお、この内容については、電気化学 Vol 5
6,No1,1988,23頁〜24頁に詳しく記載され
ている。
イズは、40インチクラスのハイビジョンテレビに適合
するよう、セルピッチを0.2mm以下、放電電極12
の電極間距離dを0.1mm以下に設定する。また、封
入する放電ガスの組成は、従来から用いられているNe
−Xe系であるが、Xeの含有量を5体積%以上に、封
入圧力は500〜760Torrに設定することで、セ
ルの発光輝度の向上を図っている。
電体ガラス層における気泡の生成が従来のPDPに比べ
て抑えられており、従って絶縁耐圧が向上されているの
で、例えば長期に及ぶ繰り返し使用に対して、パネル輝
度や低い放電電圧などの優れた初期性能を維持すること
ができ信頼性に優れたものである。 〔実施例1〜6及び9〜14,17〜22,25〜3
0,比較例7,8,15,16,23,24,31,3
2〕
び9〜14,17〜22,25〜30のPDPは、前記
実施の形態に基づいて放電電極及びアドレス電極双方上
を平均粒径が0.1〜1.5μmで、ガラス粉末成分と
溶剤,陰イオン性界面活性剤から成るバインダー成分を
含む誘電体ガラスペーストを、ダイコート法,スプレー
法、スピンコート法、あるいはブレードコータ法で塗布
後焼成して得られる誘電体ガラス層で覆いその膜厚が1
0μm〜15μmを有するものであって、PDPのセル
サイズは、42インチのハイビジョンテレビ用のディス
プレイに合わせて、隔壁24の高さは0.15mm、隔
壁24の間隔(セルピッチ)は0.15mmに設定し、
放電電極12の電極間距離dは0.05mmに設定し
た。
Xe系の混合ガスを封入圧600Torrに封入した。
MgO保護層14の形成方法については、保護層をプラ
ズマCVD法で作製した。また、プラズマCVD法にお
いてはMagnesium Acetylacetone〔Mg(C5H
7O2)2〕あるいは、Magnesium Dipivaloyl Methane
〔Mg(C11H19O2)2〕をソースとして用いた。
では、気化器の温度125℃、ガラス基板87の加熱温
度は250℃、Arガスは1L/分、酸素は2L/分で
1分間ガラス基板87上に流し、10Torrに減圧
し、高周波電源88から13.56MHzの高周波電界
300Wで20秒間印加して膜厚1.0μmのMgO保
護層を形成した(膜形成速度1.0μm/分)。
線解析で結晶面を調べたところ、Mg(C5H7O2)2,
Mg(C11H19O2)2のいずれのソースでも全ての試料
において(100)面に配向した結晶であった。試料N
o.1〜8のPDPはフロントパネル(前面パネル)の
誘電体ガラス層にPbO−B2O3−SiO2−MgO系
ガラスを使用、試料No.9〜16はPbO−B2O3−
SiO2−CaO系の誘電体ガラスを使用、試料No.
17〜24は、PbO−B2O3−SiO2−BaO系、
試料No.25〜32は、PbO−B2O3−SiO2−
MgO−Al2O3系の誘電体ガラスを用いている。
ス層は、フロントパネルと同一のガラス組成にフィラー
として酸化チタン(TiO2)を添加した誘電体を用い
た。試料No1〜3,9〜11,17〜19,25〜2
7は誘電体ガラス層を形成する時にダイコート法を使用
したものであり、ガラスペーストの粘度は20万センチ
ポイズ〜50万センチポイズに調整した。なお、粘度測
定は、E型粘度計(東機産業(株))で1rpmの条件
で測定した。
電体ガラス層を形成する時に、スプレーコート法使用し
たものであり、ガラスペーストの粘度は、500センチ
ポイズから2万センチポイズに調整した。なお、この粘
度は、主に、ペーストに用いるバインダ成分におけるエ
チルセルロース等のバインダとそれを溶解させる溶剤の
含有量で決まり、溶剤が多いほど粘度は小さくなり、バ
インダが多いほど粘度は大きくなる。
ピンコート法を使用したものであり、ペーストの粘度は
100〜3000センチポイズに調整した。試料No
6,14,22,30は同じくブレードコート法を使用
したものであり、ペーストの粘度は2000〜1万セン
チポイズに調整した。なお、第2電極(アドレス電極)
上の誘電体塗布はすべてダイコート法で行なった。
ガスを使用した。なおMgOの保護層の形成は全てプラ
ズマCVD法で行なった。(プラズマCVD法に用いる
MgOの原料ガスは、マグネシウムアセセルアセトンお
よび、マグネシウムジピバブロイルメタンの違いによっ
ては、ほとんど特性による違いはなかった。) 試料No.7,8,13,15,16,23,24,3
1,32のPDPは、比較例であって誘電体ガラス層を
形成する方法がスクリーン印刷法であり、又その時に使
用した前面パネル側における誘電体ガラスの粉体の平均
粒径がNo7は3μm、No8平均粒径は1.5μm、
No15は平均粒径が3μm、No16は平均粒径が
1.5μm、No23は平均粒径3μm、No24は平
均粒径1.5μm、No31は平均粒径3.0μm、N
o32は平均粒径1.5μmを、又背面パネル側におけ
る誘電体ガラスの粉体の平均粒径がNo7は3μm、N
o8平均粒径は1.5μm、No15は平均粒径が3μ
m、No16は平均粒径が1.5μm、No23、No
24は平均粒径1.5μm、No31、No32は平均
粒径1.5μmを用いた結果であり、それ以外は、試料
No1〜6,9〜14,17〜22,25〜30のPD
Pと同様の設定にしてある。
のPDPについて、第1電極(放電電極)及び第2電極
上の誘電体ガラスの気泡の大きさを所定の倍率(200
0倍)に設定して電子顕微鏡で観察し、平均値により求
めた。この結果を表9〜表12に記載した。
パネルを封着する前にフロントパネルを抜き取って放電
電極をプラスとし、誘電体ガラス層上に銀ペーストを印
刷し、乾燥後それをマイナスとして、電圧を印加し絶縁
破壊がおこる電圧を耐電圧とした。パネル輝度は各試作
PDPで絶縁破壊しにくい条件である放電維持電圧15
0V程度,周波数30KHz程度で放電させた時の測定
値である。前記各表に結果を併記した。
Pと同様のものを20枚づつ作製し、これらを加速寿命
に供した。この加速寿命テストは、通常の使用条件より
もかなり過酷な条件下で行い、放電維持電圧200V、
周波数50KHzで4時間連続で放電した。その後、パ
ネル内の誘電体ガラス層等の破壊状況(パネルの絶縁耐
圧欠陥)を調べた。この結果も表9から表12に併記し
た。
〜22,25〜30の輝度の測定結果では(表9から表
12参照)、従来のPDPのパネル輝度が400cd/
m2程度(FLAT−PANEL DISPLAY 1
997,198頁)であるのに比べ、優れたパネルの輝
度を示している。これより誘電体ガラス層を薄く形成
し、しかも気泡の少ないガラス層にすることにより、パ
ネル輝度を向上できることが分かる。
試験、パネルの加速寿命テストの結果から、ガラスの平
均粒径を0.1μm〜1.5μmにし、しかも誘電体形
成時にダイコート法、スプレーコート法、スピンコート
法、あるいはブレードコート法によって誘電体ガラス層
を作成した試料No.1〜6,9〜14,17〜22,
25〜30のPDPでは、ガラスの平均粒径を1.5μ
mを超える値に設定したガラスを用い、しかもスクリー
ン印刷法によって誘電体ガラス層を作成した試料No.
7,8,15,16,23,24,31,32のPDP
と比べて、絶縁耐圧および表面平滑性(表1から表4の
最右欄に記載した表面粗さのデータ参照、当該表面粗さ
は中心線表面粗さにて測定。)に優れていることが明ら
かである。
粒径が0.1μm〜1.5μmのガラス粉末を用い、陰
イオン性界面活性剤(ポリカルボン酸、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルホン酸ナトリウム塩、アルキルリン
酸ナトリウム塩、アルキルリン酸カリウム塩、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンジグリセンリンホウ酸エステルのカルボン酸塩、ナフ
タレンスルフォン酸ホルマリン縮合物)をバインダ中に
添加し、しかもジェットミルで分散したペーストを用い
てダイコート法,スプレーコート法,スピンコート法、
あるいはブレードコート法によって作成した誘電体層で
コートすれば誘電体ガラス層を従来よりも薄い15μm
以下に形成して輝度の向上を図る場合でも、絶縁耐圧の
向上を図ることができることが分かる。
PDPでガラスの平均粒径を3μm以上で、陰イオン界
面活性剤なしでしかもスクリーン印刷法にしたものおよ
びNo8,16,24,32のPDPでガラスの平均粒
径は1.5μmであるが、陰イオン界面活性剤なしでし
かもスクリーン印刷法で作成した誘電体層のものは、A
g電極上の誘電体ガラス層の厚みが、試料No.1〜
6,9〜14,17〜22,25〜30と同等若しくは
それらと比べて厚いにも関わらず絶縁破壊しやすいこと
がわかる。
マディスプレイパネルは、前記第1の電極上に平均粒径
が0.1μm〜1.5μmのガラス粉末を用い、しかも
この粉末を溶剤、陰イオン界面活性剤を含むバインダー
を用いてペースト化しこのペーストをダイコート法,ス
プレーコート法,スピンコート法、あるいはブレードコ
ート法を用いて塗布し乾燥後これを焼成して誘電体ガラ
ス層を設けることにより低い放電電圧で高輝度の、又、
アドレッシング時や耐久性における信頼性が高いプラズ
マディスプレイパネルが得られる。
レイパネルの要部斜視図である。
視断面図である。
視断面図である。
レイパネルを製造する際に用いるダイコート装置の概略
図である。
レイパネルを製造する際に用いるスプレーコート装置の
概略図である。
レイパネルを製造する際に用いるスピンコート装置の概
略図である。
レイパネルを製造する際に用いるブレードコート装置の
概略図である。
レイパネルを製造する際に用いるCVD装置の概略図で
ある。
90の概略構成図である。
子径との関係を示す図表である。
の要部斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 第1の電極が表面に配されている第1の
プレートに対して、陰イオン系界面活性剤を含むバイン
ダ成分に平均粒子径0.1μm以上1.5μm以下のガ
ラス粉末を分散させてなるガラスペーストを、ダイコー
ト法、スプレー法、スピンコート法又はブレードコート
法で塗布し焼成することによって、当該第1のプレート
表面に第1の誘電体層を形成する第1ステップと、 前記第1のプレートと、第2の電極が表面に配された第
2のプレートとを、第1及び第2の電極を対向させた状
態でほぼ平行に配置すると共に、両プレート間に放電空
間を形成する第2ステップとを備え、 前記第1ステップで用いるガラスペーストは、 (1) ガラス粉末が35重量%〜70重量%配合さ
れ、 (2) バインダ成分が30重量%〜65重量%配合さ
れ、当該バインダ成分中には 陰イオン系界面活性剤が
0.1重量%〜3重量%含有され、 前記ガラスペーストの粘度が100センチポイズ〜50
0000センチポイズであることを特徴とするプラズマ
ディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項2】 前記第1ステップで用いるガラスペース
トに含まれる陰イオン系界面活性剤は、 ポリカルボン酸、アルキルジフェニルエーテルジスルフ
ォン酸ナトリウム塩、アルキルリン酸塩、高級アルコー
ルのリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンジグリセリ
ンホウ酸エステルのカルボン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩、及びナフタレンスルフォン酸
ホルマリン縮合物からなる群から選ばれたものであるこ
とを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパ
ネルの製造方法。 - 【請求項3】 前記第1ステップで用いるガラスペース
トに含まれるガラス粉末は、 酸化鉛(PbO)−酸化硼素(B2O3)−酸化硅素(S
iO2)−アルカリ土類の酸化物(MO,MはCa,B
a,Mgのうちの何れか一種)から成る酸化鉛系ガラ
ス、又は、酸化鉛(PbO)−酸化硼素(B2O3)−酸
化硅素(SiO2)−酸化アルミニウム(Al2O3)-アル
カリ土類の酸化物(MO,MはCa,Ba,Mgのうち
の何れか一種)から成る酸化鉛系ガラスであることを特
徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレイ
パネルの製造方法。 - 【請求項4】 前記第2ステップは、 第2の電極が表面に配されている第2のプレートに対し
て、陰イオン系界面活性剤を含むバインダ成分に平均粒
子径0.1μm以上1.5μm以下のガラス粉末を分散
させてなるガラスペーストを、ダイコート法、スプレー
法、スピンコート法又はブレードコート法で塗布し焼成
することによって、当該第2のプレート表面に第2の誘
電体層を形成するサブステップを備え、 前記第1ステップで用いるガラスペーストは、 (1) ガラス粉末が35重量%〜70重量%配合さ
れ、 (2) バインダ成分が30重量%〜65重量%配合さ
れ、当該バインダ成分中には 陰イオン系界面活性剤が
0.1重量%〜3重量%含有され、 前記ガラスペーストの粘度が100センチポイズ〜50
0000センチポイズであることを特徴とする請求項1
〜3の何れかに記載のプラズマディスプレイパネルの製
造方法。 - 【請求項5】 前記サブステップで用いるガラスペース
トに含まれる陰イオン系界面活性剤は、 ポリカルボン酸、アルキルジフェニルエーテルジスルフ
ォン酸ナトリウム塩、アルキルリン酸塩、高級アルコー
ルのリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンジグリセリ
ンホウ酸エステルのカルボン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩、及びナフタレンスルフォン酸
ホルマリン縮合物からなる群から選ばれたものであるこ
とを特徴とする請求項4記載のプラズマディスプレイパ
ネルの製造方法。 - 【請求項6】 前記サブステップで用いるガラスペース
トに含まれるガラス粉末は、 酸化鉛(PbO)−酸化硼素(B2O3)−酸化硅素(S
iO2)−アルカリ土類の酸化物(MO,MはCa,B
a,Mgのうちの何れか一種)から成る酸化鉛系ガラ
ス、又は、酸化鉛(PbO)−酸化硼素(B2O3)−酸
化硅素(SiO2)−酸化アルミニウム(Al2O3)-ア
ルカリ土類の酸化物(MO,MはCa,Ba,Mgのう
ちの何れか一種)から成る酸化鉛系ガラスであることを
特徴とする請求項4または5記載のプラズマディスプレ
イパネルの製造方法。 - 【請求項7】 前記第1ステップまたは前記サブステッ
プで用いるガラスペーストは、 ジェットミルで混練調整されていることを特徴とする請
求項1から6の何れかに記載のプラズマディスプレイパ
ネルの製造方法。 - 【請求項8】 前記ガラス粉末には、酸化チタン(Ti
O2)が含まれることを特徴とする請求項5〜7の何れ
かに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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