JP2000155447A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000155447A JP10344906A JP34490698A JP2000155447A JP 2000155447 A JP2000155447 A JP 2000155447A JP 10344906 A JP10344906 A JP 10344906A JP 34490698 A JP34490698 A JP 34490698A JP 2000155447 A JP2000155447 A JP 2000155447A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の複雑化を伴うことなく、長期使用に伴
うフィルミングの発生や定着時のシリコンオイルの付着
によるクリーニング不良の防止、簡易系中間転写体クリ
ーニング装置におけるクリーニング性の確保を同時に達
成し、画質の劣化を防止する。 【解決手段】 非画像形成時に、感光ドラム1は3回転
空回転動作を行い、同時に、感光ドラム1に順方向当接
された中間転写ベルト11も所定の回転動作を行う。こ
のとき、感光ドラム1の回転プロセス速度を120mm
/secから160mm/secに速度アップさせる。
この相対速度差により、感光ドラム1と中間転写ベルト
11間に摺擦研磨力が生じ、感光ドラム1と中間転写ベ
ルト11が相互に相手を研磨し合う動作が生じ、感光ド
ラム1および中間転写体11表面に付着堆積する異物を
除去することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機、
プリンターなどとされる電子写真方式、或いは静電記録
方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザービームプリンタなどの
画像形成装置において、像担持体である感光ドラムの表
面にトナー像を形成し、このトナー像を紙などの転写材
に転写する方式のものは、トナー像の転写後に感光ドラ
ム表面に残った残留トナーをクリーニング装置によって
除去している。
【0003】又、カラー複写機において、転写材の選択
性を高めるために中間転写体を備えた機種でも、中間転
写体上に残留する未転写トナーを中間転写体用のクリー
ニング装置によって除去している。
【0004】クリーニング装置としては、例えば、ウレ
タンゴムなどの弾性部材を板状に形成したクリーニング
ブレードを有し、このクリーニングブレードのエッジを
所定の圧力で感光ドラム表面に当接させて、感光ドラム
表面に付着している残留トナーを掻き落とすようにして
いる。このクリーニングブレードを使用したクリーニン
グ装置は、比較的構成が簡単で小型であり、コスト的に
も有利なわりに、トナー除去性能が優れているという利
点があるため、広く実用化されている。
【0005】又、特に高速高画質化を要求される高画質
カラー画像形成装置においては、中間転写体への振動・
ダメージを極力少なくするために、クリーニングブレー
ドよりも、より簡易軽圧タイプのブラシクリーナーやク
リーニングレスタイプを導入している機種も散見され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置は、クリーニングブレードを感光ドラム表
面に当接させているため、画像形成装置の長期使用に伴
って、クリーニングブレードに残留トナーが強固に付着
して、いわゆるフィルミングを発生させ、その後の画質
を劣化させるといった問題がある。
【0007】又、近時の画像形成装置は、転写材の表面
(第1面)に画像形成を行った後に、その転写材を画像
形成装置内で、表裏反転して裏面(第2面)に再度の画
像形成を行う、いわゆる両面画像形成機能を備えたもの
が多用されている。
【0008】このような画像形成装置において、トナー
像の定着に一対のローラのニップ部に転写材を通過させ
る構成の一般的な定着装置を用いた場合、トナーが上記
ローラに付着するのを防止すべく、ローラ表面にシリコ
ンオイルを塗布する。このシリコンオイルは、第1面の
トナー像の定着時に転写材に付着し、第2面の画像形成
時に中間転写体に付着してしまう。そして、中間転写体
表面に付着したシリコンオイルは中間転写体に当接する
感光ドラムに一部転移し付着して、中間転写体のオイル
汚染による画像不良はもとより、感光ドラム表面のオイ
ル汚染による帯電不良や、クリーニングブレードのエッ
ジに存在するトナーと混合してクリーニングブレードの
エッジを擦り抜けてクリーニング不良を発生させるとい
った問題がある。
【0009】又、中間転写体を備えた構成により、高画
質化を達成するために、極力中間転写体へクリーニング
部材からのダメージを防ぐ必要があり、クリーニング機
構の設定としては、軽圧化、簡易化、さらには転写効率
の高いトナーを使用することを前提としたクリーナレス
化が実用化されつつある。
【0010】この場合、どうしても、中間転写体上に残
存する帯電生成物や上記の転着オイル、紙粉、ゴミなど
の除去能力は低下せざるはいない状況になりがちであ
る。
【0011】又、無理に中間転写体上のトナーをクリー
ニングする部材の当接圧を高めると、中間転写体へのダ
メージは大きくなり、中間転写体の搬送不良など、画像
形成における不具合が顕著になるきらいがある。
【0012】更に、中間転写体上のクリーニングの簡易
・軽圧化のために、非接触系のクリーニング前帯電とい
った補助手段を講じている機種も見受けられるが、帯電
によるオゾン発生量の増大は、クリーニング部材はもと
より機内のゴム材などの劣化を促進させ、機械全体の寿
命を低下させてしまうといった問題がある。
【0013】又、帯電による中間転写体の電気的性能の
劣化や電気的メモリの保持は、画像不良や画質の長期安
定化を阻害する要因となっている。
【0014】従って、本発明の目的は、構造の複雑化を
伴うことなく、長期使用に伴うフィルミングの発生や定
着時のシリコンオイルの付着によるクリーニング不良の
防止、簡易系中間転写体クリーニング装置におけるクリ
ーニング性の確保を同時に達成し、画質の劣化を防止す
るようにした画像形成装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
移動可能な表面を有する像担持体と、前記像担持体表面
にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持
体表面に常時当接されるとともに、前記像担持体表面の
トナー像を転移させる中間転写体と、該中間転写体上の
転移トナー像を転写材上に転移させる転写手段とを有す
る画像形成装置において、画像形成中の、前記中間転写
体の前記像担持体への当接圧をP1、非画像形成時の当
接圧をP2としたときに、P1=P2>0を満足し、非
画像形成時に前記中間転写体が前記像担持体と相対速度
差をもって、順方向に回転することを特徴とする画像形
成装置である。
【0016】非画像形成時、前記像担持体及び前記中間
転写体の回転速度が、画像形成時の回転速度よりも大で
あることが好ましい。非画像形成時、前記像担持体の回
転中には前記中間転写体の搬送回転が停止していること
が好ましい。非画像形成時、前記像担持体が回転を停止
している期間に、前記中間転写体が搬送回転することが
好ましい。非画像形成時、前記中間転写体が搬送回転を
停止している期間に、前記像担持体の回転速度をV1、
画像形成時における回転速度をV2としたとき、V1>
V2 であることが好ましい。非画像形成時、前記像担
持体が回転を停止している期間に、前記中間転写体の搬
送回転速度をV3、画像形成時の搬送回転速度をV4と
したとき、V3>V4であることが好ましい。
【0017】画像形成装置本体内の温湿度を検知する手
段を有し、非画像形成時、画像形成装置本体内の温湿度
の変化に対応して、前記像担持体或いは前記中間転写体
の回転速度を変えることが好ましい。別の対応によれ
ば、画像形成装置本体内の温湿度を検知する手段を有
し、非画像形成時、画像形成装置本体内の温湿度の変化
に対応して、前記像担持体或いは中間転写体の回転時間
を変えることが好ましい。更に、別の態様によれば、画
像形成装置本体内の温湿度を検知する手段を有し、非画
像形成時、画像形成装置本体内の温湿度の変化に対応し
て、前記像担持体或いは中間転写体の回転速度あるいは
回転時間を変えることが好ましい。非画像形成時、画像
形成装置本体内の温湿度の変化に対応して、前記像担持
体或いは中間転写体の回転速度及び回転時間を変えるこ
とが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】実施例1 図1は、本発明に係る画像形成装置の第1実施例を示す
構成図である。同図に示す画像形成装置は4色フルカラ
ー複写機であり、画像形成装置本体(以下、「装置本
体」という)100の内側に、像担持体1の回転搬送方
向Aに沿って上流側から下流側へ順に4個の画像形成
部、即ち、第1の画像形成部4a、第2の画像形成部、
第3の画像形成部4c、及び第4の画像形成部4dを備
えている。
【0020】図1に示すように、第1〜第4の画像形成
部4a〜4dは、像担持体として、ドラム型の電子写真
感光体(以下、「感光ドラム」という)1を備えてい
る。感光ドラム1としては、円筒状のアルミニウム基体
の表面に、キャリア発生層(CGL)とキャリア輸送層
(CTL)とを有する感光層を、CTLの厚みが40μ
mとなるようにコート1、JIS表面粗さ(B060
1)であるRz(10点平均)が、初期状態で2μm以
下のものを使用した。感光ドラム1は、装置本体100
によって回転自在に支持されるとともに、駆動手段(不
図示)によって矢印A方向に120mm/secのプロ
セス速度で回転駆動される。尚、感光ドラム1は外径8
0mmのものを使用した。
【0021】感光ドラム1の上方には、一次帯電器(ト
ナー像形成手段)2が近接配置されており、感光ドラム
1表面は、この一次帯電器2によって一様に帯電され
る。帯電後の感光ドラム1表面は、画像形成部上方に配
置された光学系(トナー像形成手段)の露光を受けて静
電潜像が形成され、その後、ブランク露光部3によって
露光を受ける。
【0022】続いて、静電潜像に、現像器(トナー像形
成手段)4a〜4dによって現像剤中のトナーが付着さ
れ、トナー像として現像される。尚、現像剤としては、
シリコン系トナーとフェライト系キャリアとを主とする
2成分現像剤を使用した。
【0023】このトナー像は、感光ドラム1と、感光ド
ラム1に線圧(ドラムスラスト方向長さでスラスト方向
に付加されている部材圧を割り算したもの)、5gr/
cmで加圧され、感光ドラム1と順方向に回転する中間
転写体である中間転写ベルト11とが当接対向する転写
部位に到来すると、予め帯電された中間転写ベルト11
によって形成される電界の作用で感光ドラム1表面から
中間転写ベルト11へ静電吸着される形で転移してい
く。
【0024】ここで、画像形成中の、中間転写ベルト1
1の感光ドラム1への当接圧をP1、非画像形成時の当
接圧をP2としたとき、P1=P2>0を満足してい
る。
【0025】上述の中間転写ベルト11は、ベース層材
料としてEPDMゴム、クロロプレンゴム、エピクロル
ヒドリンゴム、シリコンゴム、NBRゴム、或いはそれ
らの変成ゴムなどが用いられる。また、表層の材料とし
ては、高離型性、低摩擦係数の観点からフッ素樹脂を含
有する材料(例えば、PVDF、PTFE、四フッ化エ
チレンなどを含む材料)が用いられる。
【0026】本実施例においては、図2に示すように、
中間転写ベルト11を構成するベース層11aにEPD
Mゴムを用い、このベース層11aに、PVDM樹脂を
分散させた塗料をコーティングして表層11bとした。
【0027】中間転写ベルト11は、感光ドラム1と対
向する一次転写バイアスローラ8、支持ローラ9、二次
転写バイアスローラ12と対向する対向ローラ10、及
びクリーニングブレード16と対向する対向ローラ19
に矢印B方向に搬送回転可能に掛け渡されている。
【0028】又、中間転写ベルト11の清掃手段として
のクリーニングブレード16を中間転写ベルト11の搬
送回転方向に対して順方向に当接させた。尚、このクリ
ーニングブレード16の材質として、ポリウレタンゴム
を用いた。
【0029】トナー像転写後の感光ドラム1は、転写材
Pに転写されない状態で表面に残った残留トナーが、ク
リーニング装置5のクリーニングブレード17によって
掻き落とされて除去され、さらに前露光ランプ15によ
って残留電荷が除去されて、つぎの画像形成に供され
る。
【0030】以上のようにして第1の画像形成部4aに
よって第1のトナー像が形成された感光ドラム1は搬送
回転し、第2の画像形成部4b、第3の画像形成部4
c、そして第4の画像形成部4dによってそれぞれ第1
の画像形成部4aのときと同様に、トナー像が多重現像
される。ただし、第1〜第4の画像形成部4a〜4dで
現像されるトナー像のトナーの色はそれぞれ異なり、中
間転写体11上に4色のトナー像が一次転写バイアスロ
ーラ8部において一括して転写され、中間転写ベルト1
1上のトナー合成像にタイミングを合わせるようにし
て、転写材Pが転写バイアスローラ12部に搬送され、
ここにおいて、転写材Pにトナー合成像が一括して転写
され、転写材Pは、転写材搬送路18を経て、トナー画
像を定着させる定着手段14に搬送され、定着手段14
による熱加圧を受けて定着され、コピー画像を得る。
【0031】このとき、定着手段14の定着ローラの表
面には、離型剤として例えばシリコンオイルが塗布され
ていて、転写材P上のトナーが定着ローラの表面に付着
しないようにしている。
【0032】表面(第1面)にトナー像が形成された転
写材Pは、その画像形成が片面の場合にはフラッパの上
方を通過して排紙トレイ上に排出される。これに対し
て、画像形成が両面に亘る場合には、第1面にトナー像
が定着された転写材Pは、フラッパの切り替えによっ
て、排紙トレイに排出されないで下方の再給送手段に導
かれる。そして、反転装置で表裏反転された後、再度、
第2面に、トナー像が転写された後、定着手段14にて
定着され、フラッパーの上方を通って排紙トレイ上に排
出され、画像形成が完了する。
【0033】その後、感光ドラム1は3回転空回転動作
を行い、同時に、感光ドラム1に順方向当接された中間
転写ベルト11も所定の回転動作を行う。
【0034】ここで、本発明の特徴部分である感光ドラ
ム1〜中間転写ベルト11間に回転速度差を発生させる
ために、感光ドラム1の回転プロセス速度を120mm
/secから160mm/secに速度アップさせた。
【0035】これによる相対速度差により、感光ドラム
1と中間転写ベルト11間に摺擦研磨力が生じ、感光ド
ラム1と中間転写ベルト11が相互に相手を研磨し合う
動作が生じ、画像形成回数の累積に伴う、感光ドラム1
および中間転写体11表面に付着堆積する異物(帯電生
成物、紙粉、オイル、トナー、ゴミなど)を除去するこ
とが可能となり、高画質高安定性の向上を達成すること
ができた。
【0036】因みに、本実施例において、感光ドラム1
に当接するクリーニングブレード17の当接線圧を40
gr/cm、中間転写ベルト11に当接するクリーニン
グベルト16の当接線圧を10gr/cmとして、環境
条件高温高湿である32℃、75%の環境試験室内にお
ける耐久実験の結果により、従来2万枚時点で、帯電生
成物によると見られる画像不良(画像流れ)やオイルス
ジクリーニング不良が発生していたものが、3万枚を経
過してもなお良好な状態を保つことが確認できた。本実
験においては、耐久モードとして、画像比率25%程度
の画像をA4サイズ横送りで連続コピーすることにより
評価を行った。
【0037】本実施例においては、中間転写体に中間転
写ベルト11を採用した場合を述べたが、中間転写体と
して、図3に示すように、円筒状の中間転写ドラム20
を採用しても上述と同様な効果が確認できた。この中間
転写ドラム20は無端であり、いずれかの層にゴム、ま
たはエラストマー、あるいはスポンジ層を含ませること
により、中間転写ドラム20の表面に適度な弾性を持た
せることができ、前述の転写ベルト系の中間転写体11
に比較して感光ドラム1に対するダメージの増加を抑制
する工夫を付加した。
【0038】実施例2 次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0039】本実施例の目的は、非画像形成時における
第1実施例のシーケンスを常時投入することを避けて、
あるコピー枚数間隔で、第1実施例の主眼である相対速
度差を利用した研磨能力アップを利用し、高画質高安定
化を図っていくものである。
【0040】ただし、当然研磨回数は第1実施例に対し
て減少することになり、別の手段により、この減少分を
カバーしなくてはならないため、本実施例においては、
非画像形成時における感光ドラム1回転のプロセス速度
を、画像形成時120mm/secに対して、200m
m/secに上げ、同時に、中間転写ベルト11の回転
プロセス速度も120/secから150mm/sec
に押し上げ、感光ドラム1〜中間転写ベルト11間の研
磨回数を増やすことにより達成した。
【0041】本実施例においては、特に両面連続コピー
バージョンを有しない画像形成装置において有効であ
り、実施したシーケンスでは、5千枚コピー毎に1回の
割合で本実施例のシーケンスを投入し、不必要なまでに
研磨回数を増やすことのないようにして、感光ドラム1
と中間転写ベルト11の長寿命化と、ドラムクリーニン
グブレード17、中間転写体クリーニングブレード16
の長寿命化を達成することにつとめた。
【0042】因みに、従来技術においては、高温高湿の
環境下である32℃・75%において、画像流れ(帯電
不良による画像ボケ)が発生していたが、本実施例にお
いては、片面A4サイズ横送り、1枚間欠間欠コピーに
て、3万5千枚までクリーニング性を保持していること
が確認できた。
【0043】実施例3 次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0044】本実施例の目的は前述の第2実施例と同様
であるが、特に本実施例は感光ドラム1上に、非常に強
固にトナーが融着しやすいトナーを使用する画像形成装
置に特に有効である。
【0045】本実施例の実験評価として、第1及び第2
実施例で使用したトナー中の外添剤(特に、クリーニン
グ助剤として、滑材及び研磨剤の役割を果たすために投
入している)であるチタン酸ストロンチュームを2倍量
投入した系において、コピー枚数の累積に伴い、非画像
形成部に強固な融着物質(通称、フィルミング)が発生
した。発生枚数は、高温高湿32℃、75%環境下で、
1万枚以下であった。
【0046】このため、第2実施例よりも強固な研磨性
を出現させるために、画像形成前と画像形成後の非画像
形成時に、中間転写ドラム20を停止させて、感光ドラ
ム1のみプロセス速度120mm/secの回転を行わ
せ、第1と第2実施例以上の感光ドラム〜中間転写体2
0間の研磨力を発生させ、強固に感光ドラム1上に付着
したフィルミングを除去することができた。この時、片
面、A4サイズ横送り、1枚間欠コピーであった。
【0047】尚、本実施例は、感光ドラム1及びび中間
転写ドラム20に対してダメージ回避を考慮して、5千
枚毎に作動するシーケンスとした。
【0048】実施例4 次に、本発明の第4実施例について説明する。
【0049】本実施例は、第3実施例の効果を更に向上
させたものであり、特に第3実施例に述べた画像形成装
置よりもプロセス速度の速い高速カラー複写機に対応し
たものである。
【0050】本実施例としては、プロセス速度が160
mm/secと高くなった高速複写機において適用し
た。高速化に対応して前記ドラム径は180mmのもの
を使用した。
【0051】実験評価としては、第3実施例と同様の評
価モードを行ったが、従来技術では、3千枚のコピー枚
数にてフィルミングの発生が見られたが、本実施例で
は、非画像形成時における感光ドラム1のプロセス速度
を、画像形成時におけるプロセス速度(V1=120m
m/sec)より大きなV2=180mm/secと
し、中間転写ドラム20を停止させた状態で、第3実施
例よりも強固に付着したフィルミングの除去が可能とな
った。
【0052】因みに、本実施例のシーケンスは、200
0枚毎に投入して、コピー枚数目標である1万枚を達成
することができた。この時、A4サイズ横送り、1枚間
欠コピーであった。
【0053】又、全く同様の効果が確認できた形態とし
て、感光ドラム1に当接する中間転写体が中間転写ドラ
ム20である系において、非画像形成時に、逆に、感光
ドラム1を停止させて、中間転写ドラム20のプロセス
速度を、画像形成時のプロセス速度(V3=120mm
/sec)より大きいV4=180mm/secとした
状態においても前述とほぼ同等の効果を得ることが可能
となった。使用画像は、デューティ比25%のものを使
用した。
【0054】又、ここで、非画像形成時、感光ドラム1
が回転を停止している期間に、中間転写ドラム20の搬
送回転速度をV3、画像形成時の搬送回転速度をV4と
したとき、V3>V4である。
【0055】実施例5 次に、本発明の第5実施例について説明する。
【0056】本実施例の目的は、フィルミングなどの発
生の少ない構成とするために、トナー中の外添剤成分を
減らしたプロセス設計を行った画像形成装置の特に画像
流れにする画像不良の発生を抑制することを主眼とする
ものである。
【0057】トナー中の外添剤の成分(特に、研磨剤)
を減らすことは、感光体に対するダメージ(耐久、摺擦
キズなど)を抑制し、傷によるタテスジといった画像不
良の発生を遅らせて感光体の寿命を伸ばす利点ががある
が、反面、感光体の削れ量が低減してしまい、感光体表
面の帯電能を阻害する帯電生成物の除去能力の低下を引
き起こし、特に帯電生成物の高温高湿時における吸水現
象は、感光ドラム帯電保持能力の低下につながり、いわ
ゆる画像流れ(画像ボケ)という画像不良を発生させて
しまう。
【0058】ここで、本実施例においては、画像流れ対
策としては、特に高温高湿環境下において、前述の第1
実施例などに見られる感光ドラム1〜中間転写ベルト1
1間の研磨力アップシーケンスを取り入れるとともに、
高温高湿環境以外におけるシーケンスよりも研磨力を向
上させるために、装置内環境条件に連動して研磨力を変
化させるシーケンスを導入したものである。逆に、研磨
力をそれほど必要としない、例えば、低温低湿環境下に
は、必要以上の研磨力が作動することのないようにし、
いたずらに、感光ドラム1回りの部材の寿命を低下させ
ることのないようにした。
【0059】実施形態としては、環境条件を3区分に分
割し、I(機内温度20℃〜30℃未満、湿度10%〜
60%未満)、II(機内温度30℃〜45℃未満、湿度
60%〜80%未満)、III (機内温度45℃以上、湿
度80%以上)とした。その他の組み合わせは、湿度値
をもって区分に割り振った。
【0060】区分Iの環境条件においては、第1実施例
における感光ドラム1の非画像形成時におけるプロセス
速度を140mm/secとした。区分IIにおいては、
第1実施例と同様のシーケンスとした。区分III におい
ては、第1実施例における感光ドラム1の非画像形成時
における感光ドラム1のプロセス速度を180mm/s
ecとした。これにより、高温高湿時により発生しやす
い画像流れに対して、環境条件に連動して感光ドラム1
〜中間転写ベルト11間の研磨力を高めることができ、
効率的な高画質安定化シーケンスを作り上げることが可
能となった。
【0061】又、上述と同様の効果を別の環境条件に対
応したシーケンスを組むことにより、達成することがで
きた。
【0062】上述の画像形成装置内の環境区分に対応し
て、区分Iにおいて、第1実施例における感光ドラム1
の回転数を3回転とした。区分IIにおいては、第1実施
例における感光ドラム1の回転数を4回転とした。区分
III においては、第1実施例における感光ドラム1の回
転数を5回転とした。
【0063】以上により、感光ドラム1の回転数、つま
り、中間転写ベルトと当接研磨している時間を環境条件
に対応させることにより、上述と同様な効果を達成し
た。
【0064】因みに、従来例によれば、高温高湿環境か
32℃・75%において、トナー中の前述外添剤チタン
酸ストロンチューム量0.2%(重量%)の条件下で、
2万枚以下のコピー枚数にて、始業時の電源ON時に画
像流れが発生していたものが、本実施例における相対速
度差アップ、感光ドラム回転数アップ(研磨時間アッ
プ)により、双方とも2万枚以上画像流れを防止してい
ることが確認できた。この時、A4横送り、画像デュー
ティ比6%、1枚間欠コピーであった。
【0065】ここで、環境に対応して、感光ドラム1の
非画像形成時における回転速度、あるいは回転数の制御
は不図示の制御回路にて演算制御される。制御伝達系と
しては、不図示の本発明に用いた画像形成装置の給紙部
に配置した温湿度センサにて検知された条件を信号に変
換して前述の制御回路演算回路に伝達され、感光ドラム
駆動モータ制御回路に送られて感光ドラムの回転制御を
行う。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画像形成中の、前記中間転写体の前記像担持
体への当接圧をP1、非画像形成時の当接圧をP2とし
たときに、P1=P2>0を満足し、非画像形成時に前
記中間転写体が前記像担持体と相対速度差をもって、順
方向に回転することにより、構造の複雑化を伴うことな
く、長期使用に伴うフィルミングの発生や定着時のシリ
コンオイルの付着によるクリーニング不良の防止、簡易
系中間転写体クリーニング装置におけるクリーニング性
の確保を同時に達成し、画質の劣化を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1、第2及び第5実施例に係る多色画像形成
装置を示す概略構成図である。
【図2】図1の多色画像形成装置の中間転写ベルトを示
す部分拡大断面図である。
【図3】第3及び第4実施例に係る多色画像形成装置を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 11 中間転写ベルト(中間転写体) 12 転写手段 20 中間転写ドラム(中間転写体)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な表面を有する像担持体と、前
    記像担持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段
    と、前記像担持体表面に常時当接されるとともに、前記
    像担持体表面のトナー像を転移させる中間転写体と、該
    中間転写体上の転移トナー像を転写材上に転移させる転
    写手段とを有する画像形成装置において、 画像形成中の、前記中間転写体の前記像担持体への当接
    圧をP1、非画像形成時の当接圧をP2としたときに、
    P1=P2>0を満足し、非画像形成時に前記中間転写
    体が前記像担持体と相対速度差をもって、順方向に回転
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 非画像形成時、前記像担持体及び前記中
    間転写体の回転速度が、画像形成時の回転速度よりも大
    である請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 非画像形成時、前記像担持体の回転中に
    は前記中間転写体の搬送回転が停止している請求項1の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 非画像形成時、前記像担持体が回転を停
    止している期間に、前記中間転写体が搬送回転する請求
    項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 非画像形成時、前記中間転写体が搬送回
    転を停止している期間の前記像担持体の回転速度をV
    1、画像形成時の回転速度をV2としたとき、V1>V
    2である請求項1又は3の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 非画像形成時、前記像担持体が回転を停
    止している期間に、前記中間転写体の搬送回転速度をV
    3、画像形成時の搬送回転速度をV4としたとき、V3
    >V4である請求項1又は4の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 画像形成装置本体内の温湿度を検知する
    手段を有し、非画像形成時、画像形成装置本体内の温湿
    度の変化に対応して、前記像担持体或いは前記中間転写
    体の回転速度を変える請求項1から6のいずれかの画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 画像形成装置本体内の温湿度を検知する
    手段を有し、非画像形成時、前記画像形成装置本体内の
    温湿度の変化に対応して、前記像担持体或いは中間転写
    体の回転時間を変えることを特徴とする請求項1から6
    のいずれかの画像形成装置。
  9. 【請求項9】 画像形成装置本体内の温湿度を検知する
    手段を有し、非画像形成時、画像形成装置本体内の温湿
    度の変化に対応して、前記像担持体或いは中間転写体の
    回転速度あるいは回転時間を変える請求項1から6のい
    ずれかの画像形成装置。
  10. 【請求項10】 画像形成装置本体内の温湿度を検知す
    る手段を有し、非画像形成時、画像形成装置本体内の温
    湿度の変化に対応して、前記像担持体或いは中間転写体
    の回転速度及び回転時間を変える請求項1から6のいず
    れかの画像形成装置。
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