JP3803537B2 - クリーニング装置、ベルト装置、及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、ベルト装置、及び画像形成装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーニング電界によりベルト状部材に付着したトナーをクリーニングするベルトクリーニング装置に関するものである。
また、本発明は、上記クリーニング装置を備えたベルト装置及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置においては、主に次のようなプロセスで画像を形成している。即ち、像担持体としての感光体を帯電した後、例えばレーザー走査光学系やLED光書き込み光学系により画像信号に応じた光書き込みを行い、感光体上に静電潜像を形成する。次いで、この静電潜像を現像装置のトナー付着によりトナー像とし、このトナー像を直接あるいは中間転写体を介して、転写紙やフィルム等の転写材に転写する。そして、転写後の転写材を定着装置に搬送し、該定着装置でトナー像を該転写材に定着して画像を得る。
【0003】
このような画像形成の一連のプロセスにおいて、表面にトナー像を形成又は転写される像担持体として、感光体ベルトや中間転写ベルト等のベルト状部材を用いる画像形成装置や、転写材を担持して搬送する転写材搬送部材として、ベルト状部材である転写材搬送ベルトを用いる画像形成装置が知られている。
【0004】
この種の画像形成装置におけるこれらのベルト状部材の表面には、トナー像や転写材等の搬送を終えた後にも一部のトナーが残留し、放置されると種々の不具合を招来する。このため、この種の画像形成装置におけるベルト装置には、ベルト状部材表面をクリーニングするクリーニング装置が備えられている。
【0005】
上記クリーニング装置としては、例えば、ベルト状部材表面に当接配置される例えば金属等の剛体からなるローラ状のクリーニング部材(以下、クリーニングローラという)と、ベルト状部材160を介してクリーニングローラに対向配置され、少なくともベルト状部材との接触部が弾性を有する導電性の対向部材と、クリーニングローラと対向部材との間にクリーニング電界を形成するクリーニング電界形成手段とで構成されたものが知られている。図10(a)、(b)及び(c)は、このような構成のクリーニング装置の構成例を示すものである。図10(a)の構成例は、対向部材として導電性ブラシ層を有する固定ブラシ83を用い、図10(b)の構成例は、マイラー(商標)等の可撓性を有する導電性樹脂フィルム93用いている。また、図10(c)の構成例では、対向部材として、導電性のスポンジローラ170を用いている。各構成例のクリーニング装置においては、クリーニングローラ71にトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加して上記クリーニング電界を形成し、この電界により、ベルト状部材160に付着したトナーをクリーニングローラ71側に移動させ、ベルト状部材160表面をクリーニングする。
【0006】
ところで、上記クリーニング装置を備えたベルト装置においては、クリーニング性能を良好にするために、ベルト状部材160を介したクリーニングローラ71と対向部材との接触領域、すなわちクリーニング電界の働く領域であるクリーニングニップ幅を十分に確保したいという要求がある。そこで、このような要求に対して、本発明者らは、図11(a)、(b)及び(c)に示すような、対向部材をベルト状部材160の支持ローラ(不図示)間展張部に所定量食い込むように配設したクリーニング装置を開発した。この図11の各構成例によれば、クリーニングローラ71と対向部材との接触領域を、上記図11で示した構成の該接触領域よりも大きくできる。よって、上記クリーニング電界によるクリーニングに必要な、クリーニングニップの幅を十分に確保でき、良好なクリーニング性能を得ることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようにクリーニングニップの幅を十分に確保したクリーニング装置であっても、経時でクリーニング不良を生ずる場合があった。そこで、本発明者らがこのクリーニング不良の原因について鋭意観察及び研究を重ねところ、対向部材がベルト状部材160のテンションを受けることによる経時劣化が原因であることが判明した。具体的には、対向部材として上記固定ブラシ83を用いた図11(a)の構成においては、ベルト状部材160のテンションによって、クリーニングローラの軸方向と直交する方向におけるブラシ両端部分Aが変形し、毛倒れという経時劣化が促進されてしまう。また、上記導電性樹脂フィルム93を用いた図11(b)の構成においては、該フィルム93に、上記クリーニングニップを形成する部分以外にベルト状部材169と無駄に接触する部分Bが生じるため、ベルト状部材160のテンションによって、該フィルム93のコシがなくなるという経時劣化が促進されてしまう。また、スポンジローラ170を用いる図11(c)の構成においても、導電性樹脂フィルム93と同様に、スポンジローラ170に、ベルト状部材169と無駄に接触する部分Cが生じるため、ベルト状部材160のテンションによって、スポンジの摩耗が促進されてしまう。このように、対向部材が経時劣化することにより、対向部材とクリーニングローラとの接触圧が経時で低下してクリーニング性能が低下し、クリーニング不良が発生してしまうのである。そして、像担持体としての感光体ベルトや中間転写ベルトのクリーニング不良が発生すると、画像の地汚れ等の不具合を生じ、転写材搬送部材のクリーニング不良が発生すると、転写材の裏汚れ等の不具合を生じてしまう。
【0008】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、クリーニング部材と対向部材との接触領域であるクリーニングニップの幅を十分に確保しつつ、対向部材の経時劣化を抑制し、長期に渡って良好なクリーニング性能を維持することのできるクリーニング装置、ベルト装置、及び画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーの付着したベルト状部材表面に当接配置される導電性のクリーニング部材と、該ベルト状部材を介して該クリーニング部材に対向配置され、少なくとも該ベルト状部材との接触部が弾性を有する導電性の対向部材と、該ベルト状部材とクリーニング部材との間にクリーニング電界を形成するクリーニング電界形成手段とを有し、該クリーニング電界により該ベルト状部材上に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置において、上記クリーニング部材を、上記ベルト状部材の支持部材間展張部に所定量食い込むように配設する。
【0010】
以上の基本構成においては、上記クリーニング部材をベルト状部材の支持部材間展張部に食い込むように配設し、ベルト状部材がクリーニング部材に所定量巻き付かせることにより、クリーニング部材と対向部材との接触領域であるクリーニングニップの幅を十分に確保することができる。しかも、弾性を有する対向部材を該ベルト状部材の支持部材間展張部に食い込むように配設する場合とは異なり、対向部材がベルト状部材のテンションを受けることがないので、対向部材の経時劣化を抑制することができる。
【0011】
更に、請求項の発明は、上記クリーニング部材と上記対向部材のうち後者の部材を、前者の部材との距離が変化するよう変位可能に支持する支持手段と、該後者の部材を該距離が小さくなる向きに付勢する付勢手段とを設けた。
【0012】
ここで、上記基本構成は、対向部材の経時劣化を抑制し、対向部材の長寿命化を可能にするものであるが、上記弾性を有する対向部材においては、いずれは経時劣化を生じてしまい、対向部材とクリーニング部材との接触圧が低下し、クリーニング性能が低下するおそれがある。そこで、このクリーニング装置においては、上記対向部材を、上記クリーニング部材との距離が変化するよう変位可能に支持した状態で、上記付勢手段により上記クリーニング部材との距離が小さくなる向きに付勢し、対向部材が経時劣化しても両部材の接触圧をほぼ一定に維持する。すなわち、このクリーニング装置では、対向部材の経時劣化によって上記接触圧が低下した場合には、該接触圧の低下に応じて上記対向部材が変位する。この変位により、クリーニング部材と対向部材との接触圧をほぼ一定に維持することができるので、両部材の接触圧の低下によるクリーニング性能の低下を防止することができる。
【0013】
更に、請求項の発明は、上記クリーニング部材は装置本体に固定支持する。
【0014】
前述のように対向部材変位可能に支持し、ベルト状部材のテンションを受けるクリーニング部材を装置本体に固定支持するのである。仮に、ベルト状部材のテンションを受けるクリーニング部材を変位可能に支持し、対向部材を装置本体に固定支持すると、ベルト状部材のテンションに抗してクリーニング部材を付勢することになるので、上記付勢手段の付勢力が経時で低下してしまうおそれがある。この付勢力が低下すると、クリーニング部材と対向部材との接触圧を所定圧に維持できなくなるおそれがある。したがって、このベルトクリーニング装置では、ベルト状部材のテンションを受けるクリーニング部材を、装置本体に固定支持することにより、該テンションによって付勢手段の付勢力が経時で低下することを防止し、該接触圧を所定圧に維持することが可能となる。
【0015】
請求項の発明は、請求項1のクリーニング装置において、クリーニング電界形成手段により形成されるクリーニング電界が、直流電圧に交流電圧を重畳させた交互電界であることを特徴とするものである。
【0016】
このクリーニング装置においては、上記交互電界の直流成分により、所定極性に帯電したトナーをベルト状部材表面からクリーニング部材側に移動させる。ここで、ベルト状部材表面には、該所定極性とは逆極性に帯電したトナーが存在する場合がある。そこで、上記交互電界の交流成分により、所定極性に帯電したトナー及び該所定極性とは逆極性に帯電したトナーの動きを活性化させ、これら両極性の帯電トナーをベルト状部材表面から離れ易くする。これらの結果、クリーニング効率を向上させることができる。
【0017】
請求項の発明は、請求項1又は2のクリーニング装置において、上記対向部材が、ブラシであることを特徴とするものである。
【0018】
このクリーニング装置においては、上記対向部材としてブラシを用いることにより、例えばスポンジローラ等を用いる場合に比して、対向部材の構成の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
【0019】
請求項の発明は、請求項1又は2のクリーニング装置において、上記対向部材が、可撓性を有する樹脂フィルムであることを特徴とするものである。
【0020】
このクリーニング装置においては、上記対向部材として樹脂フィルムを用いることにより、例えばスポンジローラ等を用いる場合に比して、対向部材の構成の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
【0021】
請求項の発明は、請求項1又は2のクリーニング装置において、上記対向部材が、回転可能なローラ部材であることを特徴とするものである。
【0022】
このクリーニング装置においては、上記対向部材として、回転可能なローラ部材を用いるので、例えばブラシや樹脂フィルム等の固定部材を用いる場合とは異なり、常に同じ箇所でベルト状部材と接触することがない。よって、該接触による対向部材の経時劣化を抑制することができ、対向部材の寿命を延ばすことができる。
【0023】
請求項の発明は、ベルト状の像担持体と、該像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置を備えたベルト装置において、上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
【0024】
このベルト装置においては、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置で上記像担持体をクリーニングすることにより、ベルト状部材としての像担持体とクリーニング部材との接触領域を十分に確保して、良好なクリーニング性能を得ることができるとともに、対向部材の経時劣化を抑制して、該経時劣化に起因するクリーニング不良を防止することができる。この結果、長期に渡って、像担持体のクリーニング不良による画像の地汚れ等を防止することができる。
【0025】
請求項の発明は、像担持体に形成されたトナー像が転写される転写材を担持して搬送するベルト状の転写材搬送部材と、該転写材搬送部材表面をクリーニングするクリーニング装置を備えたベルト装置において、上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
【0026】
このベルト装置においては、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置で上記転写材搬送部材をクリーニングすることにより、ベルト状部材としての転写材搬送部材とクリーニング部材との接触領域を十分に確保して、良好なクリーニング性能を得ることができるとともに、対向部材の経時劣化を抑制して、該経時劣化に起因するクリーニング不良を防止することができる。この結果、長期に渡って、転写材搬送部材のクリーニング不良による転写材の裏汚れを防止することができる。
【0027】
請求項の発明は、ベルト状の像担持体と、該像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置を備えた画像形成装置において、上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
【0028】
この画像形成装置においては、請求項1、2、3、4又は5のベルトクリーニング装置で上記像担持体をクリーニングすることにより、ベルト状部材としての像担持体とクリーニング部材との接触領域を十分に確保して、良好なクリーニング性能を得ることができるとともに、対向部材の経時劣化を抑制して、該経時劣化に起因するクリーニング不良を防止することができる。この結果、長期に渡って、像担持体のクリーニング不良による画像の地汚れ等を防止することができる。
【0029】
請求項の発明は、像担持体に形成されたトナー像が転写される転写材を担持して搬送するベルト状の転写材搬送部材と、該転写材搬送部材表面をクリーニングするクリーニング装置を備えた画像形成装置において、上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
【0030】
この画像形成装置においては、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置で上記転写材搬送部材をクリーニングすることにより、ベルト状部材としての転写材搬送部材とクリーニング部材との接触領域を十分に確保して、良好なクリーニング性能を得ることができるとともに、対向部材の経時劣化を抑制して、該経時劣化に起因するクリーニング不良を防止することができる。この結果、長期に渡って、転写材搬送部材のクリーニング不良による転写材の裏汚れを防止することができる。
【0031】
請求項1の発明は、請求項6又は7のベルト装置において、上記像担持体又は転写材搬送部材の材質が、PVDFであることを特徴とするものである。
【0032】
このベルト装置においては、像担持体又は転写材搬送部材としてのベルト状部材を、摩擦係数の比較的小さいPVDF(ポリフッ化ビニリデン)で構成することにより、対向部材のベルト状部材表面との接触による摩耗を抑え、対向部材の経時劣化をよりいっそう抑制することができる。
【0033】
請求項1の発明は、請求項8又は9の画像形成装置において、上記像担持体又は転写材搬送部材の材質が、PVDFであることを特徴とするものである。
【0034】
この画像形成装置においては、請求項1に関して記載したのと同様に、対向部材のベルト状部材表面との接触による摩耗を抑え、対向部材の経時劣化をよりいっそう抑制することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下「レーザプリンタ」という)に適用した実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す)が、転写材としての転写紙の移動方向(図中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。このトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kを有する感光体ユニットと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
【0036】
また、本レーザプリンタは、上記トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3,4、レジストローラ対5、転写紙を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写材搬送部材としての転写紙搬送ベルト60を有するベルト装置としての転写ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、本レーザプリンタは、図示していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども備えている。
上記光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
また、図2中の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット3,4から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで送出された転写紙は転写紙搬送ベルト60で担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの転写位置を通過するように搬送される。各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのトナー像が転写されカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット7でトナー像が定着された後、排紙トレイ8上に排出される。
【0037】
図3は、上記トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのうち、イエローのトナー像形成部1Yの概略構成を示す拡大図である。他のトナー像形成部1M、1C、1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は省略する。
図3において、トナー像形成部1Yは、前述のように感光体ユニット10Y及び現像ユニット20Yを備えている。感光体ユニット10Yは、感光体ドラム11Yのほか、該感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ12Y、該感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なカウンタブレード13Y、該感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ15Y等を備えている。各感光体ユニットの感光体ドラムとしては、表面に有機感光体(OPC)層を有する感光体ドラムを用いた。
上記構成の感光体ユニットにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラ15Yにより一様帯電された感光体ドラム11Yの表面に、上記光書込ユニット2で変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射されると、該感光体ドラム11Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11Y上の静電潜像は、後述の現像ユニット20Yで現像されてイエローのトナー像となる。転写紙搬送ベルト60上の転写紙100が通過する転写位置Ptでは、感光体ドラム11Y上のトナー像が転写紙100に転写される。トナー像が転写された後の感光体ドラム11Yの表面は、ブラシローラ12Yで所定量の潤滑剤が塗布された後、カウンタブレード13Yでクリーニングされ、次の静電潜像の形成に備えられる。
上記現像ユニット20Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナーを含む二成分現像剤を使用している。そして、現像ケース21Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像剤担持体としての現像ローラ22Yや、搬送スクリュウ23Y,24Y、現像ドクタ25Y、トナー濃度センサ(Tセンサ)26Y、粉体ポンプ27Y等を備えている。現像ケース21Y内に収容された現像剤は搬送スクリュウ23Y,24Yで撹拌搬送されることにより摩擦帯電される。そして、該現像剤の一部が現像ローラ22Yの表面に担持され、現像ドクタ25Yで層厚が規制された後、感光体ドラム11Yと対向する現像位置に搬送される。現像位置では、現像ローラ上の現像剤中のトナーにより感光体ドラム11Y上の静電潜像が現像される。現像ケース21Y内の現像剤のトナー濃度は上記トナー濃度センサ26Yで検知され、必要に応じて粉体ポンプ27Yによりトナーが補給される。
【0038】
図1は、上記転写ユニット6の概略構成図である。この転写ユニット6で使用した転写紙搬送ベルト60は、体積抵抗率が10〜1011Ωcmである中抵抗の無端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。この転写紙搬送ベルト60は、各トナー像形成部の感光対ドラム11Y、11M、11C、11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された支持部材としての支持ローラ61〜64に掛け回されている。これらの支持ローラにうち、転写紙移動方向上流側の入口ローラ61には、電源65aから所定電圧が印加された静電吸着ローラ65が対向するように配置されている。この2つのローラ61,65の間を通過した転写紙は転写紙搬送ベルト60上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラ62は転写紙搬送ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写紙搬送ベルト60の支持ローラ63,64間の張架部には、転写紙搬送ベルト60表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置70が配置されている。尚、このクリーニング装置70の構成及び動作については、後に詳述する。
【0039】
また、各転写位置において転写電界を形成する転写電界形成手段として、感光体ドラムに接触対向して転写ニップを形成している転写紙搬送ベルト60の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材67Y、67M、67C、67Kを設けている。この転写バイアス印加部材67Y、67M、67C、67Kはマイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源9Y、9M、9C、9Kから転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写紙搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写位置において該転写紙搬送ベルト60と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0040】
また、転写ユニット6には、転写搬送ベルト60を各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに押圧するバックアップローラ68Y、68M、68C、68Kが設けられれており、各転写位置の転写紙移動方向上流側で転写紙搬送ベルト60を感光体ドラム11Yの周面に一部巻き付けている。これにより、転写ニップにおける転写紙100と各感光体ドラムとの接触圧が高め、転写位置における転写効率を高めている。
【0041】
次に、本発明の特徴部である転写紙搬送ベルト60のクリーニング装置70について説明する。
図4は、クリーニング装置70の概略構成を示す拡大図である。図4において、クリーニング装置70は、転写紙搬送ベルト表面に当接するように配置された導電性のクリーニング部材としての金属からなるクリーニングローラ71と、転写紙搬送ベルト60を介してクリーニングローラ71に対向配置される導電性の対向部材としての対向ローラ73と、転写紙搬送ベルト60とクリーニングローラ71との間にクリーニング電界を形成するクリーニング電界形成手段とを有している。本実施形態では、対向ローラ73を、芯金ローラ上に、導電性スポンジ材料からなる弾性発砲体層を有するスポンジローラで構成している。
【0042】
本実施形態では、上記クリーニング電界形成手段として、上記導電性を有するクリーニングローラ71と、該クリーニングローラ71に電圧を印加する電圧印加手段であるクリーニングバイアス電源75と、アースに接続された上記対向ローラ63とを用い、該電源75により該クリーニングローラ71にトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加する。本実施形態では、マイナス帯電のトナーに対して、クリーニングバイアス電源75により、15μAに定電流制御されたプラスの直流電圧をクリーニングローラ71に印加する。これにより、クリーニングローラ71と対向ローラ73との接触領域であるクリーニングニップに、マイナス帯電のトナーが転写紙搬送ベルト60上からクリーニングローラ71側へ移動するような電界が形成される。そして、この電界により、転写紙搬送ベルト60に付着したトナーがクリーニングローラ71側に移動し、転写紙搬送ベルト60表面からトナーが除去される。クリーニングローラ71側に移動したトナーは、クリーニングブレード72によって掻き取られ、該ローラ71表面から除去される。
【0043】
また、本実施形態では、クリーニングローラ71を、転写紙搬送ベルト60の支持ローラ間展張部に所定量食い込むように配設している。このようにクリーニングローラ71を配設することで、転写紙搬送ベルト60をクリーニングローラ71に所定量巻き付かせ、クリーニングローラ71と対向ローラ73との接触領域であるクリーニングニップ幅を十分に確保することができる。しかも、前述の図11(c)の構成のように、対向ローラ73側をベルト状部材160の支持ローラ間展張部に所定量食い込むように配設する場合と異なり、対向ローラ73が転写紙搬送ベルト60のテンションを受けることがないので、対向ローラ73のスポンジ材料の摩耗を抑制し、対向ローラ73の経時劣化を抑制することができる。
【0044】
以上、本実施形態によれば、クリーニングローラ71と対向ローラ73との接触領域であるクリーニングニップの幅を十分に確保しつつ、対向ローラ73の経時劣化を抑制することができ、長期に渡って良好なクリーニング性能を維持することができる。これにより、長期に渡って、転写紙搬送ベルト60のクリーニング不良による転写紙100の裏汚れを防止することができる。また、対向ローラ73の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態においては、クリーニングローラ71の対向部材として、転写紙搬送ベルト71の回転移動に伴って回転する対向ローラ73を用いているので、常に対向ローラ表面の同じ箇所で転写紙搬送ベルト60と接触することがない。よって、該接触による対向ローラ73の経時劣化をより抑制することができる。
また、本実施形態においては、転写紙搬送ベルト60を、摩擦係数の比較的小さいPVDF(ポリフッ化ビニリデン)で構成しているので、対向ローラ73の転写紙搬送ベルト60表面との接触による摩耗を抑え、対向ローラ73の経時劣化をよりいっそう抑えることができる。
【0045】
なお、上記実施形態ではクリーニングローラ71の対向部材としてスポンジローラである対向ローラ73を用いたが、図5に示すように、導電性ブラシ層を有する固定ブラシ83を用いてもよい。図5の構成によれば、前述の図10(a)の構成と比べ、ベルトのテンションによって、クリーニングローラ71の軸方向と直交する方向におけるブラシ両端部分の変形が生じにくい。よって、ブラシの毛倒れという経時劣化を抑制することができる。
また、図6に示すように、対向部材として、マイラー(商標)等の可撓性を有する導電性樹脂フィルム93を用いてもよい。図6の構成によれば、上記クリーニングローラ71と同様に、導電性樹脂フィルム93が転写紙搬送ベルト60のテンションを受けることがないので、該フィルム93のコシの低下を抑制し、該フィルム93の経時劣化を抑制することができる。
なお、対向部材として、このような固定ブラシ83や樹脂フィルム93を用いることにより、対向部材としてスポンジローラを用いる場合に比して、対向部材の構成の簡素化及び低コスト化を図ることが可能になる。
【0046】
また、本実施形態においては、クリーニングローラ71にトナーの帯電極性とは逆極性のプラスの電圧を印加したが、直流電圧に交流電圧を重畳させたバイアス電圧を印加し、転写紙搬送ベルト60とクリーニングローラ71との間に交互電界を形成してもよい。例えば、クリーニングローラ71に、直流プラス1kVに交流2kHz・振幅1kVを重畳させて印加する。これによれば、交互電界の直流成分により、正規帯電極性であるマイナスに帯電したトナーを転写紙搬送ベルト60表面にからクリーニングローラ71側に移動させるとともに、交流成分により、正・負両極性に帯電したトナーの動きを活性化させて転写紙搬送ベルト60っ表面から離れ易くすることができるので、クリーニング効率を向上させることができる。
【0047】
〔変形例〕
上記実施形態1においては、対向ローラ73の経時劣化を抑制し、対向ローラの長寿命化を可能にするものであるが、スポンジ材料からなる対向ローラ73においては、いずれは経時劣化を生じてしまい、対向ローラ73とクリーニングローラ71との接触圧が低下し、クリーニング性能が低下するおそれがある。そこで、対向ローラ73が経時劣化してもクリーニングローラ71と対向ローラ73との接触圧をほぼ一定に維持し、クリーニング性能の低下を防止するための変形例について説明する。
【0048】
図7は、本変形例に係るクリーニング装置70の概略構成図であり、図8は、クリーニングローラ71及び対向ローラ73の支持機構を説明する説明図である。本変形例では、図8に示すように、クリーニングローラ71の回転軸71aを、軸受76を介して転写ユニット6の側板600で回転可能に支持するとともに、上記対向ローラ73の両端部の回転軸73aを、軸受77を介して該側板600に形成された長穴600aで回転可能に支持している。この軸受77と転写ユニット6の側板6aに形成された長穴600aとで構成される支持手段により、対向ローラ73は、クリーニングローラ71との距離が変化するよう変位可能となっている。また、上記対向ローラ73の軸受77に、対向ローラ73をクリーニングローラ71との距離が小さくなる向きに付勢する付勢手段としての加圧バネ74を取り付けている。具体的には、加圧バネ74は、その一端部が長穴600aに固設され、他端部が対向ローラ73の軸受77に取り付けられている。そして、この加圧バネ74で対向ローラ73の軸受77を付勢し、対向ローラ73を転写紙搬送ベルト60を介してクリーニングローラ71に向けて押し付けている。このように、加圧バネ74で、対向ローラ73をクリーニングローラ71対して付勢することにより、転写紙搬送ベルト60表面のクリーニングに必要な、クリーニングローラ71の転写紙搬送ベルト60に対する接触圧を発生させ、良好なクリーニング性能を得ている。
【0049】
本変形例においては、上記加圧バネ74で、対向ローラ73をクリーニングローラ71との距離が小さくなる向きに付勢することにより、対向ローラ73の経時劣化して両ローラの接触圧が低下した場合には、該接触圧の低下に応じて対向ローラ73がクリーニングローラ71側に近づくように変位する。この変位により、両ローラの接触圧をほぼ一定に維持することができるので、該接触圧の低下による転写紙搬送ベルト60のクリーニング性能の低下を防止することができる。ここで、本変形例では、クリーニングローラ71を、転写紙搬送ベルト60に所定量食い込むように配設しているため、クリーニングローラ71が、転写紙搬送ベルト60のテンションTを受けることになる(図8参照)。このような構成において、仮に、転写紙搬送ベルト60のテンションTを受けるクリーニングローラ71を変位可能に支持し、対向ローラを転写ユニット6の側板に固定支持すると、転写紙搬送ベルト60のテンションに抗してクリーニングローラ71を付勢することになるので、上記加圧バネ74の付勢力が経時で低下してしまうおそれがある。この付勢力が低下すると、クリーニングローラ71と対向ローラ73との接触圧を所定圧に維持できなくなるおそれがある。したがって、本変形例では、転写紙搬送ベルト60のテンションTを受けるクリーニングローラ71を固定支持することにより、該テンションTによって加圧バネ74の付勢力が経時で低下することを防止し、該接触圧を所定圧に維持することが可能となる。
【0050】
以上、本変形例によれば、上記実施形態1の効果に加えて、対向ローラ73が経時劣化してもクリーニングローラ71と対向ローラ73との接触圧をほぼ一定に維持することができるので、該接触圧の低下によるクリーニング性能の低下を防止することができる。
【0051】
〔実施形態2〕
上記実施形態1では、本発明のクリーニング装置を、ベルト状部材としての転写紙搬送ベルト60のクリーニング装置70に適用した場合について説明した。本実施形態においては、像担持体としてのベルト状の中間転写体のクリーニング装置に適用した場合について説明する。
【0052】
図9は、ベルト状の中間転写ベルト201を用いたレーザプリンタにおけるベルト装置としての中間転写ユニット200の一構成例を示している。このレーザプリンタにおいて、中間転写ベルト201は、複数の支持部材としての支持ローラ202〜205で掛け回され図中矢印方向に回転駆動されている。この中間転写ベルト201は、無端状多層ベルトであり、その表層の材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。各トナー像形成部の感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上の形成されたトナー像は、中間転写ベルト201を挟んで各感光体ドラムに対向するように設けられた1次転写ローラ206Y、206M、206C、206Kで形成された1次転写電界により、中間転写ベルト201上に順次転写される。そして、この中間転写ベルト201上のカラー画像は、4色目の黒のトナー像形成部の近傍に設けられた2次転写部において、接地された支持ローラ203及び所定の2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ207との間を通過するように搬送される転写紙100上に一括して2次転写される。
【0053】
そして、この図9の中間転写ユニット200には、2次転写後の中間転写ベルト201表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置210が備えられている。このクリーニング装置210は、前述の図1の転写ユニット6の場合と同様に、クリーニングローラ211を、中間転写ベルト201の支持ローラ間展張部に所定量食い込むように配設している。この構成により、中間転写ベルト201をクリーニングローラ211に所定量巻き付かせ、中間転写ベルト201とクリーニングローラ211との接触領域であるクリーニングニップ幅を十分に確保することができる。しかも、対向ローラ213側を中間転写ベルト201の支持ローラ間展張部に所定量食い込むように配設する場合と異なり、対向ローラ213が中間転写ベルト201のテンションを受けることがないので、対向ローラ213のスポンジ材料の摩耗を抑制し、対向ローラ213の経時劣化を抑制することができる。
【0054】
以上、本実施形態によれば、クリーニングローラ211と対向ローラ213との接触領域であるクリーニングニップの幅を十分に確保しつつ、対向ローラ213の経時劣化を抑制することができ、長期に渡って良好なクリーニング性能を維持することができる。これにより、長期に渡って、中間転写ベルト201のクリーニング不良による画像の地汚れ等を防止することができる。また、対向ローラ213の長寿命化を図ることができる。
【0055】
なお、本実施形態においても、クリーニングローラ211に直流電圧に交流電圧を重畳させたバイアス電圧を印加し、転写紙搬送ベルト60とクリーニングローラ71との間に交互電界を形成してもよい。
また、対向ローラ213が経時劣化してもクリーニング性能の低下を防止するために、上記変形例で示したような構成を採用することができる。
【0056】
また、本実施形態においては、像担持体としてのベルト状の中間転写体のクリーニング装置に適用した場合について説明したが、像担持体としてのベルト状の感光体のクリーニング装置に適用でき、同様な効果が得られるものである。
【0057】
なお、上記各実施形態においては、イエロー、マゼンダ、シアン、黒の4色の画像を形成するための4組のトナー像形成部を備えたレーザプリンタの場合について説明したが、本発明は、トナー像形成部の数に制限されることなく適用でき、同様な効果が得られるものである。
【0058】
【発明の効果】
請求項1乃至1の発明によれば、クリーニング部材と対向部材との接触領域であるクリーニングニップの幅を十分に確保しつつ、対向部材の経時劣化を抑制し、長期に渡って良好なクリーニング性能を維持することができるという優れた効果がある。また、対向部材の長寿命化を図ることができる。
【0059】
更に、対向部材が経時劣化してもクリーニング部材との接触圧をほぼ一定に維持することができるので、該接触圧の低下によるクリーニング性能の低下を防止することができる。
【0060】
更に、ベルト状部材のテンションによって付勢手段の付勢力が経時で低下することを防止し、クリーニング部材と対向部材との接触圧をより確実に維持することができる。
【0061】
特に、請求項の発明によれば、クリーニング効率を向上させることができるという優れた効果がある。
【0062】
特に、請求項及びの発明によれば、対向部材の構成の簡素化及び低コスト化を図ることができるという優れた効果がある。
【0063】
特に、請求項の発明によれば、対向部材のベルト状部材との接触による経時劣化をより抑制することができるという優れた効果がある。
【0064】
特に、請求項及びの発明によれば、長期に渡って、像担持体のクリーニング不良による画像の地汚れ等を防止することができるという優れた効果がある。
【0065】
特に、請求項及びの発明によれば、長期に渡って、転写材搬送部材のクリーニング不良による転写材の裏汚れを防止することができるという優れた効果がある。
【0066】
特に、請求項1及び1の発明によれば、対向部材のベルト状部材表面との接触による摩耗を抑え、対向部材の長寿命化を図ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るレーザプリンタの転写ユニットの概略構成図。
【図2】同レーザプリンタの概略構成図。
【図3】同レーザプリンタのトナー像形成部の概略構成を示す拡大図。
【図4】実施形態に係るクリーニング装置の概略構成を示す拡大図。
【図5】同クリーニング装置の他の構成例を示す部分拡大図。
【図6】同クリーニング装置のさらに他の構成例を示す部分拡大図。
【図7】変形例に係るクリーニング装置の部分拡大図。
【図8】変形例に係るクリーニング部材及び対向部材の支持機構を説明する説明図。
【図9】他の実施形態に係るレーザプリンタの中間転写ユニットの概略構成図。
【図10】(a)、(b)及び(c)は、ベルト状部材の従来のクリーニング装置の構成例を示す図。
【図11】(a)、(b)及び(c)は、本発明者らが開発したベルト状部材のクリーニング装置を説明する説明図。
【符号の説明】
1 トナー像形成部
6 転写ユニット(ベルト装置)
9 転写バイアス電源
10 感光体ユニット
11 感光体ドラム
20 現像ユニット
60 転写紙搬送ベルト
61〜64 支持ローラ
70 クリーニング装置
71 クリーニングローラ
73 対向ローラ
74 加圧バネ
75 クリーニングバイアス電源
76 軸受(クリーニングローラ用)
77 軸受(対向ローラ用)
83 固定ブラシ
93 樹脂フィルム
100 転写紙
200 中間転写ユニット(ベルト装置)
201 中間転写ベルト
202〜205 支持ローラ
210 クリーニング装置
211 クリーニングローラ
213 対向ローラ
600 転写ユニット側板
600a 長穴

Claims (11)

  1. トナーの付着したベルト状部材表面に当接配置される導電性のクリーニング部材と、該ベルト状部材を介して該クリーニング部材に対向配置され、少なくとも該ベルト状部材との接触部が弾性を有する導電性の対向部材と、該ベルト状部材とクリーニング部材との間にクリーニング電界を形成するクリーニング電界形成手段とを有し、該クリーニング電界により該ベルト状部材上に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置において、
    上記クリーニング部材、上記ベルト状部材の支持部材間展張部に所定量食い込む位置で、装置本体に固定支持し、
    上記対向部材は、上記クリーニング部材との距離が変化するよう変位可能に支持する支持手段で支持するとともに、該距離が小さくなる向きに付勢手段で付勢したことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1のクリーニング装置において、
    クリーニング電界形成手段により形成されるクリーニング電界が、直流電圧に交流電圧を重畳させた交互電界であることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1又は2のクリーニング装置において、
    上記対向部材が、ブラシであることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1又は2のクリーニング装置において、
    上記対向部材が、可撓性を有する樹脂フィルムであることを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1又は2のクリーニング装置において、
    上記対向部材が、回転可能なローラ部材であることを特徴とするクリーニング装置。
  6. ベルト状の像担持体と、該像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置を備えたベルト装置において、
    上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とするベルト装置。
  7. 像担持体に形成されたトナー像が転写される転写材を担持して搬送するベルト状の転写材搬送部材と、該転写材搬送部材表面をクリーニングするクリーニング装置を備えたベルト装置において、
    上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とするベルト装置。
  8. ベルト状の像担持体と、該像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置を備えた画像形成装置において、
    上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 像担持体に形成されたトナー像が転写される転写材を担持して搬送するベルト状の転写材搬送部材と、該転写材搬送部材表面をクリーニングするクリーニング装置を備えた画像形成装置において、
    上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、4又は5のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項6又は7のベルト装置において、
    上記像担持体又は転写材搬送部材の材質が、PVDFであることを特徴とするベルト装置。
  11. 請求項8又は9の画像形成装置において、
    上記像担持体又は転写材搬送部材の材質が、PVDFであることを特徴とする画像形成装置。
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