JP4570080B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真技術を利用した複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に関し、特に、画像形成装置における付着物除去の技術に関する。
現在、像担時体上に形成したトナー像を中間転写体に1次転写し、その中間転写体上のトナー像を転写材に2次転写する、中間転写方式を採用した画像形成装置が知られている。このような画像形成装置において、像担持体や中間転写体は、1次転写を行うために接触可能な状態となっているが、両者には他にも、紙などの転写材や、ローラなどに使用されるゴム部材などが、直接または間接的に接触する状態にあることがほとんどである。
紙にはさまざまな種類があるが、原料となる繊維部分の種類や添加される添加剤も多様である。画像形成装置に対する紙が原因となる不具合例として、紙が装置内で搬送されるときにゴムローラなどによる摩擦で発生する紙紛による問題があり、特に、紙に含有されるタルクが像担時体や中間転写体の表面に付着することにより、表面性や表面抵抗状態に変化をもたらし画像が乱れたり、像担時体や中間転写体の表面性が悪化したりする問題が知られている。また、像担時体や中間転写体に接触するゴム部材が原因となる不具合例としては、まれにゴムに含まれる成分が染み出して、像担時体や中間転写体の表面を汚染し、画像を乱したり、表面性を悪化させたりすることある。
なお、本願発明に関連する先行技術として、特許文献1は、感光体等の像担持体上に形成した画像を、順次用紙上に転写して画像を形成する画像形成装置の技術に関するものである。そしてその技術は、現像後クリーニング前に設けて像担持体上の地肌汚れを検知する地肌汚れ検知手段と、定期的に該地肌汚れ検知手段を作動してその出力値が所定値以下となったとき、像担持体上にその画像形成幅一杯のトナー画像を形成する制御手段とを備えて構成される。このため、定期的に地肌汚れ検知手段で地肌汚れを検知し、その出力値が所定値以下となったとき、像担持体上にトナー画像を形成し、クリーニング時、そのトナー画像のトナーとともに像担持体上に凝集した微粉を除去できる。
特開平10−312143号公報
一方、前述した問題点を回避するための手段として、従来、下記のようなものが知られている。第一の方法として、像担時体や中間転写体のクリーニング手段としてゴムブレードを用いる場合、像担時体や中間転写体へのゴムブレードの当接圧を高めることで、付着物を掻き取る能力を向上させる方法である。しかし、この場合、副作用として、像担時体や中間転写体の表面を削ってしまったり、キズをつけてしまったりして、画像上にスジ状の異常画像を発生させてしまうことがあった。また、当接圧を高めることで、ゴムブレードの磨耗が進行し易くなる為、ゴムブレードそのものの耐久性の低下を引き起こしてしまうことがあった。
また、第二の方法として、像担時体や中間転写体に対して、クリーニング手段とは別の手段として、ブラシ部材などを当接させて、付着物を掻き取る方法もある。しかし、この場合、ブラシ部材を新たに設けるためのスペースやコストの問題があること、また、ブラシ部材により掻き取られた付着物をブラシ部材そのものから回収するための手段も必要になるなど、装置の肥大化・複雑化・高コスト化につながる問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易な構成で、付着物の除去を必要時に必要なだけ行うことができ、必要最小限の時間とトナー消費で、常に良好な状態の画質を得ることができる画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明は以下の特徴を有している。
本発明の画像形成装置では、帯電手段により像担持体上を帯電し、露光手段により像担持体上を露光したのち、現像手段により像担持体上に形成したトナー像を、1次転写手段により中間転写体上に1次転写し、その中間転写体上のトナー像を2次転写手段により転写材上に2次転写し、1次転写時に中間転写体に転写されないで像担持体上に残留したトナー像を像担持体クリーニング手段により除去し、2次転写時に転写材に転写されないで中間転写体上に残留したトナー像を中間転写体クリーニング手段により除去する画像形成装置において、前記画像形成時以外に、像担持体および中間転写体のクリーニング動作を行う制御手段を備え、その制御手段は、帯電手段による帯電及び露光手段による露光をおこなわず、現像手段による現像をおこない、像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を1次転写手段によって中間転写体に所定の転写電界を形成することで中間転写体に転写すると共に、前記中間転写体に転写されずに像担持体上に残留したトナー像は、前記像担持体クリーニング手段が除去し、前記中間転写体上に転写されたトナー像は、前記中間転写体クリーニング手段が除去することを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、さらに、各色に対応した前記像担持体を複数備え、前記制御手段は、複数の前記像担持体のうちで、トナー残量が少ない像担持体以外の前記像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を1次転写手段によって中間転写体に所定の転写電界を形成することで中間転写体に転写すると共に、前記中間転写体に転写されずに像担持体上に残留したトナー像は、前記像担持体クリーニング手段が除去し、前記中間転写体上に転写されたトナー像は、前記中間転写体クリーニング手段が除去することを特徴とする
本発明の画像形成装置では、さらに、前記制御手段は、さらに、複数の像担持体のうちでトナー像形成に使用可能なトナー残量が少ない像担持体上にトナー像を形成するか否かを、選択的に設定可能であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、さらに、各色に対応した前記像担持体を複数備え、前記制御手段は、同時に、複数の前記像担持体上の全てにトナー像を形成し、そのトナー像を1次転写手段によって中間転写体に所定の転写電界を形成することで中間転写体に転写すると共に、前記中間転写体に転写されずに像担持体上に残留したトナー像は、前記像担持体クリーニング手段が除去し、前記中間転写体上に転写されたトナー像は、前記中間転写体クリーニング手段が除去することを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、さらに、像担持体と中間転写体の少なくとも一方に、潤滑剤を塗布することを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、さらに、前記所定の転写電界は、像担持体上と中間転写体上にトナーを分配したい状況に応じて、可変制御することを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、さらに、複数の像担持体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を中間転写体上に重ね合わせて転写させることを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、さらに、トナー画像を形成する像担持体は、トナー消費の少なかった色を優先使用することを特徴とする。
以上説明したように、上記解決するための手段によって、本発明の画像形成装置では、以下のような効果を奏する。
本発明によれば、特別な装置を設置することなしに感光体や中間転写体への付着物を除去することが可能となり、高品質な画像形成装置を提供できるという優れた効果がある。
本発明によれば、感光体や中間転写体への付着物の付着そのものを低減させるため、より優れた効果を付加することができる。
本発明によれば、感光体と中間転写体の付着物除去モードを同時に行うことができるので、それにより付着物除去モードの時間短縮が可能になる効果がある。
本発明によれば、複数のトナー画像を一度に中間転写体上に形成するので、付着物除去モードの時間短縮を行うことができる。
本発明によれば、使用頻度の低いトナーが現像手段中で滞留するのを低減するので、滞留したトナーによる不具合を防止する効果を持たせることができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。なお、説明において、発明の理解を容易にするために具体的な部材の名称を使用するが、これにより本発明が適用できる範囲を限定するものではないことを、ここに明記しておく。
<装置全体の説明>
図1は、この発明の適用例であるタンデム型中間転写方式の電子写真装置の概略図である。図中符号1はタンデム画像形成装置、2は書き込み光学装置、3は全体を支える給紙テーブル、4は搬送・反転装置、5は最終的に画像を転写材に定着する定着装置などで構成されている。
この図の作像部分を拡大したものが、図2である。タンデム画像形成装置1は、中央に、無端ベルト状の中間転写体501を設ける。中間転写体501は、単層あるいは多層構造からなるゴムまたは樹脂などで構成される。
中間転写体501は、2次転写バイアスローラ502および支持ローラ503・508・509・510で張架され、図示例では反時計回りに回転可能となっている。また、2次転写バイアスローラ502に対し、中間転写体501を挟んで向かい側には、2次転写ユニット600が対向するように設置されている。
2次転写バイアスローラ502は、不図示の2次転写電界形成手段によりトナーと同極性の電界を形成することが可能となっており、これによる静電斥力を利用して、転写材へトナーを2次転写することができる。また、支持ローラ509の左に、画像転写後に中間転写体501上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置520を設ける。
中間転写体クリーニング装置520を拡大したものが図3である。中間転写体クリーニング装置520は、トナー画像を除去するためのブレード部材521と、除去したトナー画像を本体の廃トナータンクに搬送するためのコイル部材524、潤滑剤523と潤滑剤塗布ブラシ522から構成されている。ブレード部材521の当接角度、位置、圧力などは、使用するトナーや装置の作像速度などにより適切に設定される。潤滑剤523は、スプリングや錘などの手段により、潤滑剤塗布ブラシ522に押し付けられ、潤滑剤塗布ブラシ522は、回転しながら潤滑剤523を削って、中間転写体501へ潤滑剤を塗りこむ動作を行う。
また、支持ローラ503と支持ローラ508の中間転写体501の内側には、1次転写時に電界を形成される1次転写バイアスローラ504・505・506・507が中間転写体501に接触可能な状態で配置されている。そして、中間転写体501を挟んで1次転写バイアスローラ504・505・506・507の向かい側には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの感光体101・102・103・104を横に並べて配置してタンデム画像形成装置を構成する。
それぞれの感光体101〜104の周りには、それぞれ、感光体帯電手段201〜204、感光体クリーニング手段301〜304、現像手段401〜404、が配置されている。
クリーニング手段301〜304の詳細を示したものが、図4である。クリーニング手段301〜304は、トナー画像を除去するためのブレード部材311と、除去したトナー画像を本体の廃トナータンクに搬送するためのコイル部材314、潤滑剤313と潤滑剤塗布ブラシ312から構成されている。ブレード部材311の当接角度、位置、圧力などは、使用するトナーや装置の作像速度などにより適切に設定される。潤滑剤313は、スプリングや錘などの手段により、潤滑剤塗布ブラシ312に押し付けられ、潤滑剤塗布ブラシ312は、回転しながら潤滑剤313を削って、感光体101〜104へ潤滑剤を塗りこむ動作を行う。
感光体への書き込み露光は、感光体帯電手段201〜204と現像手段401〜404の間の位置で、不図示の露光装置によりレーザ照射されて行われる。また、2次転写ユニット600の下には、記録媒体Pを2次転写部に送り込むレジストローラ800が設置され、上には、記録媒体上のトナー画像を定着する定着装置5を設ける。
<通常の画像形成動作>
さて、いまこのカラー電子写真装置を用いて作像動作を行うときは、まずパソコンや不図示のスキャナなどから画像信号が入力される。信号入力後所定のタイミングで、不図示の駆動モーターで感光体101〜104および中間転写体501を回転させる。
感光体101〜104と同時に、感光体クリーニング手段301〜304による予備クリーニング動作が行われ、その後、感光体帯電手段201〜204による帯電動作、不図示の露光手段による露光動作、現像手段401〜404による現像動作が行われる。このようにして感光体101〜104上に形成したトナー画像は、それぞれ所定のタイミングで1次転写バイアスローラ504〜507にトナーと逆極性の電界を形成することで中間転写体501上に1次転写され、単色または多色の可視画像が形成される。そして、その際に、中間転写体501上に転写しきれずに感光体101〜104上に残留したトナー画像は、それぞれ感光体クリーニング手段301〜304によりクリーニングされる。
一方、画像信号の入力後、所定のタイミングで、給紙テーブル3から記録媒体Pが繰り出され、レジストローラ800に突き当てて止める。そして、中間転写体501上の可視画像にタイミングを合わせてレジストローラ800を回転し、中間転写体501と2次転写ユニット600との間に記録媒体Pを送り込む。そして同時に、2次転写電界形成手段により2次転写バイアスローラ502にトナーと同極性の電界が形成され、中間転写体501上の可視画像が記録媒体P上に2次転写される。その後、記録媒体Pは定着装置5を通過し、熱と圧力とを加えられることにより転写材上に可視画像が定着される。一方、2次転写時に記録媒体P上に転写しきれずに中間転写体501上に残留したトナー画像は、中間転写体クリーニング装置520で除去され、再度の画像形成に備える。
<本発明部分の説明>
次に、本発明に関わる部分の説明をする。
本発明においては、上記通常の画像形成時以外に、下記のようなクリーニング動作(以下、付着物除去モードと呼ぶ)を行う。まず、感光体101〜104や中間転写体501への付着物除去モードが発動したとき、タンデム作像装置1は、通常の作像動作時と同じく、感光体101〜104上の少なくとも一部にトナー画像を形成し、1次転写バイアスローラ504〜507によってトナーと逆極性の電界を形成し、トナー画像を中間転写体501上に1次転写する。中間転写体501上のトナー画像は、通常の画像形成時とは異なり、転写材への2次転写は行わずに、そのまま中間転写体クリーニング装置520まで運ばれ、そこでゴムブレード521により掻き取り除去されながら、一定時間、空回転動作が行われる。また、中間転写体501上に転写されきれなかった感光体101〜104上の微小な残留トナーは、その後、感光体クリーニング装置301〜304にて同様に掻き取り除去される。また、これと同時に、感光体101〜104および中間転写体501に対し、それぞれ潤滑剤塗布ブラシ312・522により潤滑剤313・523の塗布が行われる。
上記動作により、感光体101〜104、および中間転写体501上の付着物に対し、以下の効果が生まれる。まず、通常時に感光体クリーニング装置301〜304や中間転写体クリーニング装置520に対し、通常時に突入するトナー量(転写残トナー量)よりも多目のトナー画像を突入させることで、表面に付着した物質をトナー画像に絡めとるように付着させ、そのトナーと一緒にクリーニングするという効果がある。この効果をもたせるには一定量のトナー画像が必要で、通常時の転写残留トナーだけでは力不足のため、このような動作を行う。
トナー量は、感光体帯電手段201〜204による帯電動作、不図示の露光手段による露光動作、現像手段401〜404による現像動作などにより調整される。この調整にはいくつかの方法があり、一つは、通常の画像形成動作と同様に、感光体101〜104上を感光体帯電手段201〜204により帯電させ、不図示の露光手段により露光し、現像手段401〜404により現像動作を行う方法である。しかし、感光体帯電手段201〜204にAC電界を利用する装置の場合には、ACにより発生するオゾンにより、かえって感光体101〜104上に酸化生成物を形成してしまう場合がある。そのため、ACをできるだけ印加しないために、二つ目の方法として、感光体帯電手段201〜204、および不図示の露光手段による出力は行わず、単に現像手段401〜404の出力だけによるトナー画像形成をする方法がある。
また、図5(a)に示すように、このようにして感光体101〜104上に形成したトナー画像を中間転写体501に転写する際に、1次転写バイアスローラ504〜507に印加する電界の強度を調整することにより、トナー量の振り分けも可能である。例えば、感光体101〜104だけに付着物除去モードを適用したい場合には、感光体101〜104に必要な量だけのトナー画像を感光体101〜104上に形成し、1次転写バイアスローラ504〜507の電界をオフすることにより、形成したトナー画像をほぼすべて感光体101〜104に突入させることができる。
また、図5(b)に示すように、逆に中間転写体だけに付着物除去モードを適用したい場合には、中間転写体501の付着物除去に必要なだけのトナー画像を感光体101〜104に形成し、1次転写バイアスローラ504〜507に最適な転写電界を印加することで、ほぼすべてのトナー画像を中間転写体501に転写して、付着物除去モードに使用することができる。
また、図5(c)に示すように、両者同時に付着物除去モードを入れたい場合には、両者に必要な量の合計分を感光体101〜104上に形成し、1次転写バイアスローラ504〜507に、最適な転写電界よりも弱めの電界を形成することで、両者にトナーを分配し、同時に付着物除去モードを適用することができる。
このように、同時に付着物除去モードを行えば、感光体と中間転写体の付着物除去モードを別々に行うことに比べ、付着物除去モードを動作させている時間を短縮することができ、装置利用者の待ち時間を低減することができる。
以上、トナー画像を利用した付着物除去モードについて説明したが、先に説明した付着物除去モードから期待できるもう一つの効果は、潤滑剤の塗布による付着そのものの低減効果である。潤滑剤を感光体101〜104、および中間転写体501に塗布することで、両者の摩擦係数が低下し、より付着物の付着し難い表面となることが期待できる。
なお、本実施例では、感光体101〜104および中間転写体501の両方に潤滑剤を塗布する例を示したが、潤滑剤塗布は、どちらか一方に塗っても効果は期待できる。例えば、感光体101〜104だけに潤滑剤を塗布した場合においても、感光体上の潤滑剤が中間転写体501に転移するため、間接的に中間転写体501表面の摩擦係数を低下させることができるためである。
また、付着物除去モードのために使用するトナー画像は、使用頻度の高くない色を優先して利用すると、以下のような課題に対する余裕度を向上させることができる。使用頻度の高くない色は、トナーが現像手段のなかで滞留したまま攪拌されるため、添加剤が埋没したり砕けて微紛が発生したりして帯電量が低下し、画質に影響することが知られている。付着物除去モードは、これら帯電量低下には効果が影響されないので、使用頻度の高くない色を優先使用することで、まんべんなくトナーを使用してトナーが現像手段中で滞留し続けることを回避し、いざ画像を形成した際の画質低下を防止する効果を併用させることもできる。
また、これをより積極的に利用することも有効で、トナーの使用頻度の高い色の感光体について付着物除去モードを入れる必要がない場合でも、他の色の付着物除去モードを入れるときにトナー画像を形成させて常にトナーの入れ替えを図ることもできる。全色同時に付着物除去モードを入れても良い。全色同時、中間転写体501の付着物除去モードも同時に行えば、時間効率は最も良い。さらにその時に、すべての色のトナー画像を中間転写体501上に重ね合わせて形成するようにすれば、なお時間効率は良い。
ただし、付着物除去モードはトナーを消費するため、トナーが無くなりそうな色については、できるだけ付着物除去モードを入れないような制御も設けておいて、切り替えて使用できるようにしても良い。また、これらは、画質を優先するか、トナー消費低減を優先するか、装置利用者が選択的に設定できるようにしておくと良い。
<実施例の具体的条件>
次に実施例のより具体的な条件について説明する。上記感光体101〜104としては、有機感光体(OPC)を用い、不図示の帯電ローラによって、−200〜−2000Vに一様に帯電したものに、原稿の画像に対応したレーザ光を照射して光書き込みを行い、静電潜像を形成する。トナーは負帯電性のものを用いてネガ−ポジ現像を行い、感光体101〜104上にトナー像を形成する。
感光体101〜104のクリーニング手段としては、クリーニング部材としてのブレード部材311には、ウレタンゴムを用いた。
上記中間転写体501としては、厚さ0.10mm、幅246mm、内周長796mmの熱硬化性樹脂からなる中間転写ベルトを用い、この中間転写ベルト501の移動速度を155mm/secに設定した。このような材質で形成した中間転写ベルト全体の体積抵抗率を測定したところ、107〜1012Ωcmであった。上記各体積抵抗率は、JISK 6911に記載されている測定方法を用い、電圧100Vを10秒間印加して測定したものである。
また、上記中間転写ベルト501の表面抵抗率を、三菱油化製の抵抗測定器「ハイレスターIP」で測定したところ、109〜1014Ω/□であった。この表面抵抗率は、上記抵抗測定器を用いるほか、JISK 6911に記載されている表面抵抗測定法で測定する事もできる。支持ローラ503、508、509としては、直径12mm〜26mmの金属ローラもしくはゴムローラを用い、そのローラ幅は、中間転写ベルト501の蛇行を防止するために、236mmとした。また、支持ローラ510に関しては、直径12mm、幅230mmとし、他の支持ローラに比べて幅を小さくした。また、支持ローラ510に対しては、クリーニング部材としてウレタンゴムのブレード部材521を設けた。
不図示の2次転写対向ローラとしては、直径26mm、幅230mmのウレタン発泡樹脂からなるローラを用いた。また、2次転写のための2次転写電界形成手段に印加する電界は、トナーとして負帯電性のトナーを用いた場合は、電流0〜−100μA・電圧0〜−4kV程度の領域を使用した。
付着物除去モードの時の、帯電手段201〜204の出力、不図示の露光手段の出力、現像手段401〜404の出力、1次転写バイアスローラ504〜507の出力の例を、表1に示す。
Figure 0004570080
表1(a)は、通常の作像時と同じようにトナー画像を形成した場合で、表1(b)は、帯電手段を利用せずにトナー画像を形成した場合の設定例である。
本実施形態に係るタンデム画像形成装置の概略構成図。 本実施形態における作像部分の概略構成図。 本実施形態における中間転写体クリーニング装置を示した概略図。 本実施形態における感光体クリーニング装置を示した概略図。 本実施形態における付着物除去モードの説明をした概略図。
符号の説明
1 タンデム画像形成装置
2 書き込み光学装置
3 給紙テーブル
4 搬送・反転装置
5 定着装置
101〜104 感光体
201〜201 感光体帯電手段
301〜304 感光体クリーニング手段
311 ブレード部材
312 潤滑剤塗布ブラシ
313 潤滑剤
314 コイル部材
401〜404 現像手段
501 中間転写体
502 2次転写バイアスローラ
503、508〜510 支持ローラ
504〜507 1次転写バイアスローラ
520 中間転写体クリーニング装置
521 ブレード部材
522 潤滑剤塗布ブラシ
523 潤滑剤
524 コイル部材
600 2次転写ユニット
800 レジストローラ

Claims (8)

  1. 帯電手段により像担持体上を帯電し、露光手段により像担持体上を露光したのち、現像手段により像担持体上に形成したトナー像を、1次転写手段により中間転写体上に1次転写し、その中間転写体上のトナー像を2次転写手段により転写材上に2次転写し、1次転写時に中間転写体に転写されないで像担持体上に残留したトナー像を像担持体クリーニング手段により除去し、2次転写時に転写材に転写されないで中間転写体上に残留したトナー像を中間転写体クリーニング手段により除去する画像形成装置において、
    前記画像形成時以外に、像担持体および中間転写体のクリーニング動作を行う制御手段を備え、
    その制御手段は、帯電手段による帯電及び露光手段による露光をおこなわず、現像手段による現像をおこない、像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を1次転写手段によって中間転写体に所定の転写電界を形成することで中間転写体に転写すると共に、
    前記中間転写体に転写されずに像担持体上に残留したトナー像は、前記像担持体クリーニング手段が除去し、
    前記中間転写体上に転写されたトナー像は、前記中間転写体クリーニング手段が除去する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 各色に対応した前記像担持体を複数備え、
    前記制御手段は、複数の前記像担持体のうちで、トナー残量が少ない像担持体以外の前記像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を1次転写手段によって中間転写体に所定の転写電界を形成することで中間転写体に転写すると共に、
    前記中間転写体に転写されずに像担持体上に残留したトナー像は、前記像担持体クリーニング手段が除去し、
    前記中間転写体上に転写されたトナー像は、前記中間転写体クリーニング手段が除去する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、さらに、複数の像担持体のうちでトナー像形成に使用可能なトナー残量が少ない像担持体上にトナー像を形成するか否かを、選択的に設定可能である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 各色に対応した前記像担持体を複数備え、
    前記制御手段は、同時に、複数の前記像担持体上の全てにトナー像を形成し、そのトナー像を1次転写手段によって中間転写体に所定の転写電界を形成することで中間転写体に転写すると共に、
    前記中間転写体に転写されずに像担持体上に残留したトナー像は、前記像担持体クリーニング手段が除去し、
    前記中間転写体上に転写されたトナー像は、前記中間転写体クリーニング手段が除去する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 像担持体と中間転写体の少なくとも一方に、潤滑剤を塗布する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記所定の転写電界は、像担持体上と中間転写体上にトナーを分配したい状況に応じて、可変制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 複数の像担持体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を中間転写体上に重ね合わせて転写させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに画像形成装置。
  8. トナー画像を形成する像担持体は、トナー消費の少なかった色を優先使用する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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