JP2000153795A - 電動補助車両 - Google Patents

電動補助車両

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JP2000153795A
JP2000153795A JP11087263A JP8726399A JP2000153795A JP 2000153795 A JP2000153795 A JP 2000153795A JP 11087263 A JP11087263 A JP 11087263A JP 8726399 A JP8726399 A JP 8726399A JP 2000153795 A JP2000153795 A JP 2000153795A
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Satoshi Makino
聡 牧野
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人力を検出するための機構をコンパクトにし
かも軽量になるように形成するとともに、この機構の製
造コスト低減を図る。 【解決手段】 ペダルクランク軸2と合力軸3とを弾性
体4を介して互いに連結する。トルク検出装置11を、
ペダルクランク軸2と合力軸3に接続した一対の遊星歯
車機構12,13と回転検出センサ14とによって前記
両軸の位相差を検出する構成とする。一対の遊星歯車機
構12,13の太陽歯車12a,13aをペダルクラン
ク軸2と合力軸3に接続する。外周歯車12c,13c
を互いに接続する。遊星歯車支持用キャリア12dを回
転することがないようにする。遊星歯車支持用キャリア
13dに回転検出センサ14を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力検出手段によ
って検出した人力の大きさに応じてモータの動力を制御
し、人力とモータの動力とによって車体を走行させる電
動補助車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動補助車両としては、
例えば特開平9−183394号公報に開示されたもの
がある。この公報に示された電動補助車両は、人力とモ
ータの動力との合力によって車体を走行させる電動補助
自転車で、人力駆動系のペダルクランク軸とモータ駆動
系の回転部材とを一つの合力軸に接続し、ペダルを踏込
む力、すなわち人力と、この人力に対応するモータの動
力との合力を前記合力軸からチェーンを介して後輪に伝
達する構造を採っている。前記モータは、人力を人力検
出手段によって検出し、この人力検出手段が出力する検
出信号に応じて制御している。
【0003】前記人力検出手段は、ペダルクランク軸と
前記合力軸との間に介装した遊星歯車機構と、この遊星
歯車機構におけるペダルを踏込むことによって反力で回
転する構成部材の回転を検出するポテンショメータとか
ら構成している。前記遊星歯車機構は、太陽歯車を前記
合力軸に接続するとともに、遊星歯車を支持するキャリ
アをペダルクランク軸に接続し、外周歯車が前記反力に
よってばねの弾発力に抗して回転する構造を採ってい
る。この遊星歯車機構は、車幅方向の略中央部に配置さ
れており、前記合力軸などとともにハウジングに収容し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した従来の電動補助車両は、人力(踏力)が遊
星歯車機構を介して合力軸に伝達されるため、遊星歯車
機構の各構成部材に人力に勝る強度をもたせなければな
らなかった。例えば、剛性が高い材料で各構成部材を形
成し、これらの各構成部材に熱処理を施したり、歯車の
径を大きくするとともに歯幅を広くしたりして強度が高
くなるようにしていた。このため、従来の電動補助車両
は、人力を検出するために用いる前記遊星歯車機構が大
型になって重量が重くなるばかりか、高価になるという
問題があった。
【0005】また、遊星歯車機構を車幅方向の略中央部
に配置しているため、車体に組付ける作業がし難いとい
う問題もあった。
【0006】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、人力を検出するための機構をコンパ
クトにしかも軽量になるように形成するとともに、この
機構の製造コストが低くなるようにすることを第1の目
的とする。また、車体に簡単に組付けられる人力検出機
構を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1に記載した発明に係る電動補助車両は、人力
によって回転する入力部材と、駆動輪に接続した出力部
材とを同一軸線上に配設して弾性体を介して互いに連結
し、前記人力検出手段を、構成が同一の一対の遊星機構
を前記入力部材と出力部材に接続してこれら両部材の位
相差を回転角検出センサによって検出する構成とし、前
記一対の遊星機構の二つの太陽輪と、二つの遊星輪支持
用キャリアと、二つの外周輪とからなる三組の構成部材
群のうち何れか一つの組の構成部材群を、前記入力部材
と前記出力部材に同軸一体にまたは同径の歯車を介して
接続し、他の二組の構成部材群のうち何れか一方の組の
二つの構成部材どうしを回転が一致するように一体的に
形成するとともに、他方の組の二つの構成部材のうち何
れか一方を車体に対して固定し、他方を前記回転角検出
センサに接続したものである。
【0008】本発明によれば、人力は入力部材から弾性
体を介して出力部材に伝達され、入力部材および出力部
材に接続した一対の遊星機構は、これら両部材に連れ回
るようになる。入力部材と出力部材とが同相で回転する
ときには回転角検出センサに回転が伝達されることはな
く、前記両部材に位相差が生じるときに回転角検出セン
サに両部材の位相差に対応する角度だけ回転が伝達さ
れ、人力の大きさに相当する電気信号が回転角検出セン
サから出力される。
【0009】したがって、人力を検出するための遊星機
構は、駆動輪を駆動するための大きな力が伝達されるこ
とはないので、遊星機構の構成部材の強度を従来に較べ
て低くすることができる。
【0010】請求項2に記載した発明に係る電動補助車
両は、請求項1に記載した発明に係る電動補助車両にお
いて、車幅方向の一方の側部に設けた巻掛け式伝動手段
によって人力を後輪に伝達する構造とし、入力部材と出
力部材とを軸線方向に互いに近接させて前記巻掛け式伝
動手段と車幅方向の同じ一側部に軸線方向が車幅方向を
指向するように配設し、一対の遊星機構を前記入力・出
力部材と同一軸線上であってこれら両部材の近傍に軸線
方向が車幅方向を指向するように配設したものである。
【0011】この発明によれば、巻掛け式伝動手段と人
力検出用の部材を車幅方向の同じ一側部に配置すること
ができる。前記人力検出用の部材、すなわち入力部材、
出力部材および一対の遊星機構は、車体の一側部にまと
まって配置される。
【0012】請求項3に記載した発明に係る電動補助車
両は、請求項2に記載した発明に係る電動補助車両にお
いて、入力部材と出力部材の周方向および径方向の略同
じ位置であって、これら両部材間に弾性体を内装し、前
記入力部材と出力部材のうち巻掛け式伝動手段に接続す
る一方の部材における前記弾性体と側面視において重な
る部位に、巻掛け伝動手段用の円環状巻掛回転体を取付
けたものである。
【0013】この発明によれば、弾性体と円環状巻掛回
転体とが入力・出力部材の軸線方向に並ぶから、円環状
巻掛回転体の径・軸線方向の位置を設定する上で、弾性
体における入力・出力部材の径方向の位置によって制約
を受けることがない。また、入力・出力部材の占有空間
の一部を利用して弾性体を収容することができる。
【0014】請求項4に記載した発明に係る電動補助車
両は、請求項1に記載した発明に係る電動補助車両にお
いて、入力部材および出力部材と一対の遊星機構とを軸
線方向が互いに平行になるとともに、軸線方向と直交す
る方向に互いに離間するように配設したものである。
【0015】この発明によれば、遊星機構を配設する空
間に入力部材や出力部材が存在することがないから、両
遊星機構の軸心部に入力部材や出力部材を配設する構造
を採る場合に較べて遊星機構の径を小さくすることがで
きる。
【0016】請求項5に記載した発明に係る電動補助車
両は、人力によって回転する入力部材と、駆動輪に接続
した出力部材とを同一軸線上に配設して弾性体を介して
互いに連結し、前記人力検出手段を、一つの遊星機構を
前記入力部材と出力部材に接続してこれら両部材の位相
差を回転角検出センサによって検出する構成とし、前記
遊星機構の太陽輪と、遊星輪支持用キャリアと、外周輪
とからなる3個の構成部材のうち何れか一つの構成部材
を前記回転角検出センサに接続し、他の2個の構成部材
を、前記入力部材と前記出力部材にそれぞれ径の異なる
歯車を介して接続したものである。
【0017】この発明によれば、人力は入力部材から弾
性体を介して出力部材に伝達され、入力部軸および出力
部材に接続した遊星機構は、これら両部材に連れ回るよ
うになる。また、回転角検出センサは、前記入力部材と
出力部材との位相差に相当する回動角度を検出する。
【0018】したがって、人力を検出するための遊星機
構は、駆動輪を駆動するための大きな力が伝達されるこ
とはないので、遊星機構の構成部材の強度を従来に較べ
て低くすることができる。しかも、一つの遊星機構によ
って前記入力部材と出力部材の位相差を検出することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、本発明に係る電動補助車両の一実施の形態を図1
によって詳細に説明する。ここでは、電動補助自転車に
本発明を適用する場合に採る形態について説明する。
【0020】図1は電動補助自転車用動力ユニットを示
す構成図である。同図において、符号1で示すものは、
この実施の形態による電動補助自転車用動力ユニットで
ある。この動力ユニット1は、電動補助自転車のハンガ
ー部に搭載するもので、ペダルクランク軸2を筒状の合
力軸3に貫通させ、これら両軸2,3を圧縮コイルばね
やトーションばねなどの弾性体4および一方向クラッチ
5を介して互いに連結するとともに、前記合力軸3に一
方向クラッチ6および減速機(図示せず)を介してモー
タ7を接続している。前記ペダルクランク軸2が本発明
に係る入力部材を構成し、前記合力軸が出力部材を構成
している。
【0021】前記入力軸2と合力軸3との間に弾性体4
とともに介装した一方向クラッチ5は、動力が伝達され
る方向がペダルクランク軸2から合力軸3に向かう方向
のみになる構造を採り、モータ7と合力軸3との間に介
装した一方向クラッチ6は、動力の伝達方向がモータ6
から合力軸3に向かう方向のみになる構造を採ってい
る。
【0022】また、モータ7から一方向クラッチ6を介
して合力軸3に至るモータ駆動系は、ペダルクランク軸
2を車体が前進するように回転させたときのペダルクラ
ンク軸2の回転方向と、合力軸3の回転方向とが一致す
るように構成している。
【0023】この実施の形態では、前記ペダルクランク
軸2と合力軸3とを弾性体4を介して互いに連結するこ
とによって、人力とモータ7の動力とが合力軸3で合成
される構造を採っている。また、合力軸3の車体外側の
端部にチェーンスプロケット8を固定し、このチェーン
スプロケット8にこの動力ユニット1から動力を駆動輪
としての後輪(図示せず)に伝達するためのチェーン8
aを巻き掛けている。なお、合力軸3の回転を後輪に伝
達するためには、チェーン式の伝動手段の他に、ベルト
式の伝動手段を採用することができる。
【0024】前記ペダルクランク軸2は、図において符
号Hで示す動力ユニット用ハウジングに軸受を介して回
転自在に支持させ、両端部にペダル9を有するクランク
10を取付けている。なお、ペダルクランク軸2が貫通
する合力軸3もペダルクランク軸2とともに軸受を介し
て前記ハウジングHに回転自在に支持させている。図1
においてペダルクランク軸2や合力軸3を支持する軸受
を符号Bで示す。
【0025】この電動補助自転車の人力駆動系は、前記
ペダル9から後輪との間の各部材によって構成してい
る。すなわち、モータ7が回転していないときには、ペ
ダル9、クランク10、ペダルクランク軸2、一方向ク
ラッチ5、弾性体4、合力軸3、チェーンスプロケット
8、チェーン8a、前記チェーン8aによって回転が伝
達される後輪のハブなどによって人力駆動系が構成され
る。一方、モータ7が回転するときには、モータ7の動
力が合力軸3に加えられ、人力(ペダル9を踏込むとき
の踏力)とモータ7の動力とが合力軸3で合成される。
このため、モータ回転時には動力ユニット1は人力とモ
ータ7の動力とからなる合力で後輪を駆動する。
【0026】前記モータ7の動力は、人力の大きさに応
じて制御している。詳述すると、人力を後述する人力検
出手段11によって検出し、この人力検出手段11が出
力する検出信号に応じてモータ7に供給する電流を制御
している。
【0027】この実施の形態による人力検出手段11
は、一対の遊星歯車機構12,13と回転角検出センサ
14とから構成している。前記一対の遊星歯車機構1
2,13は、太陽歯車12a,13aの歯数と、遊星歯
車12b,13bの歯数および個数と、外周歯車12
c,13cの歯数がそれぞれ等しくなるように形成して
おり、ペダルクランク軸2や合力軸3と同一軸線上に配
設している。また、これらの遊星歯車機構12,13の
構成部材、すなわち歯車、支軸、遊星歯車支持用キャリ
ア12d,13dは、プラスチックなどの軽量、安価な
材料によって形成している。
【0028】前記一対の遊星歯車機構12,13は、二
つの太陽歯車12a,13aと、二つの遊星歯車支持用
キャリア12d,13dと、二つの外周歯車12c,1
3cとからなる三組の構成部材群のうち、太陽歯車12
a,13aをペダルクランク軸2と合力軸3に接続して
いる。すなわち、二つの遊星歯車機構12,13のうち
図1において左側に位置する第1の遊星歯車機構12の
太陽歯車12aをペダルクランク軸2に固定し、他方の
第2の遊星歯車機構13の太陽歯車13aを前記合力軸
3に固定している。
【0029】前記三組の構成部材群のうち二つの外周歯
車12c,13cは、回転が一致するように一体に形成
している。また、残りの構成部材群、すなわち遊星歯車
支持用キャリア12d,13dは、第1の遊星歯車機構
12においては動力ユニット用ハウジングHに接続して
回転しないように固定しており、第2の遊星歯車機構1
3においてはセンサ用歯車15を設けている。このセン
サ用歯車15に前記回転角検出センサ14の入力歯車1
4aを噛合させている。
【0030】回転角検出センサ14は、前記入力歯車1
4aの回動を検出するポテンショメータによって構成
し、動力ユニットハウジングHに支持させて図示してい
ないコントローラに接続している。また、この回転角検
出センサ14は、捩りコイルばねからなるリターンスプ
リング16を備えている。このリターンスプリング16
は、入力歯車14aを一方向に回転付勢するように回転
角検出センサ14の入力軸14bとボディ14cとの間
に弾装している。このようにリターンスプリング16を
設けると、スプリングによる回転トルクが前記入力歯車
14aから二つの遊星歯車機構12,13に伝達される
ため、遊星歯車機構12,13にこれらのバックラッシ
ュを取除くためのスプリングを設けなくてよい。
【0031】前記コントローラは、人力の大きさに応じ
てモータ7の動力を制御するためのもので、回転角検出
センサ14が検出した入力歯車14a(第2の遊星歯車
機構13の遊星歯車支持用キャリア13d)の回転角度
から人力の大きさを求め、この人力の大きさに応じた電
流をモータ7に出力する構成を採っている。
【0032】上述したように構成した動力ユニット1
は、ペダル9を踏込むことによってペダルクランク軸2
が回転し、この回転が一方向クラッチ5および弾性体4
を介して合力軸3に伝達される。モータ7が停止してい
る状態では、人力のみが合力軸3からチェーンスプロケ
ット8およびチェーン8aを介して後輪に伝達される。
一方、モータ7が回転すると、モータ7の回転が一方向
クラッチ6を介して前記合力軸3に伝達され、合力軸3
が人力とモータ7の動力とによって回転するようにな
る。
【0033】ペダルクランク軸2が回転するときには、
第1の遊星歯車機構12の太陽歯車12aがペダルクラ
ンク軸2と一体に回転し、これに伴って第1の遊星歯車
機構12の遊星歯車12bが自転する。これは、遊星歯
車支持用キャリア12dが動力ユニットハウジングHに
対して固定されているからである。この結果、前記遊星
歯車12bの回転は外周歯車12cに伝達される。ま
た、このときには、ペダルクランク軸2から回転が伝達
された合力軸3とともに第2の遊星歯車機構13の太陽
歯車13aも回転する。
【0034】すなわち、両遊星歯車機構12,13は、
ペダルクランク軸2や合力軸3に連れ回るようになり、
各構成部材の歯数が互いに等しくなるように形成してい
ることに起因してペダルクランク軸2と合力軸3が同相
で回転するときに互いに同様の回転をする。
【0035】両太陽歯車12a,13aが同相で回転す
るときには、全ての対をなす歯車が同様に回転すること
から、第2の遊星歯車機構13の遊星歯車13bも自転
のみをする。すなわち、このときには第2の遊星歯車機
構13の遊星歯車支持用キャリア13dは停止状態にな
るから、回転角検出センサ14が回動を検出することは
なく、モータに電流が供給されることはない。
【0036】登り坂を走行するときや加速するときある
いは定速走行でもペダル9を踏込む力が増大すると、ペ
ダルクランク軸2は弾性体4の弾発力に抗して合力軸3
より位相が進むようになり、これに伴って第1の遊星歯
車機構12の位相が第2の遊星歯車機構13より進む。
しかし、両遊星歯車機構12,13の外周歯車12c,
13cは一体に形成されているため、第2の遊星歯車機
構13は外周歯車13cの位相が進み、これに伴って遊
星歯車13bが自転するとともに僅かに公転する。
【0037】このときには、第2の遊星歯車機構13の
遊星歯車支持用キャリア13dが回動し、このキャリア
13dとともにセンサ用歯車15およ回転角検出センサ
14の入力歯車14aが回動する。すなわち、人力の大
きさに相当する回動を回転角検出センサ14が検出し、
コントローラが人力の大きさに応じた電流をモータ7に
供給する。この結果、モータ7の動力が人力増加分だけ
増大する。
【0038】なお、ペダルクランク軸2の回転数が合力
軸3より低いときには、上記とは反対の現象が起こり、
モータ7に供給される電流は絶たれる。
【0039】このため、この動力ユニット1によれば、
ペダルクランク軸2と合力軸3の回転に位相差が生じる
ときに回転角検出センサ14に前記両軸の位相差に相当
する回転が伝達され、人力の大きさに相当する電気信号
が回転角検出センサ14からコントローラに出力されて
モータ7の動力が制御される。
【0040】したがって、人力を検出するための一対の
遊星歯車機構12,13には車体を走行させるための大
きな力が伝達されることはないので、遊星歯車機構1
2,13の各構成部材の強度を従来に較べて低くするこ
とができる。このため、この実施の形態で示したように
遊星歯車機構12,13の構成部材をプラスチックなど
の軽量かつ安価な材料によって形成し、安価でしかも小
型化、軽量化された電動車両用動力ユニット1を製造す
ることができる。
【0041】第2の実施の形態 本発明に係る電動補助車両は、図2に示すように人力駆
動系とモータ駆動系とを分けて構成することができる。
【0042】図2は電動補助車両の他の実施の形態を示
す構成図である。同図において、前記図1によって説明
したものと同一もしくは同等の部材については、同一符
号を付し詳細な説明は省略する。この実施の形態では、
電動補助自転車に本発明を適用する場合に採る形態につ
いて説明する。
【0043】図2に示した電動補助自転車用動力ユニッ
ト1は、ペダルクランク軸2の回転を後輪17に伝達す
る人力後輪駆動系18と、モータ7によって前輪19を
駆動するモータ前輪駆動系20とから構成している。
【0044】人力後輪駆動系18は、前記第1の実施の
形態を採るときの動力ユニット1からモータ駆動系を削
除した構造を採っている。すなわち、合力軸3は弾性体
4および一方向クラッチ5を介してペダルクランク軸2
に接続しているだけである。この実施の形態による人力
検出手段11は、合力軸3(出力部材)に第2の遊星歯
車機構13の太陽歯車13aを設けている。
【0045】モータ前輪駆動系20は、モータ7を前輪
19のハブ(図示せず)に内蔵し、車軸に対してハブを
回転させる構造を採っている。このモータ7の出力は、
第1の実施の形態を採るときと同様に、人力検出手段1
1の回転角検出センサ14によって検出した踏力の大き
さに対応させて制御する。
【0046】このように人力後輪駆動系18とモータ前
輪駆動系20を分けて構成した動力ユニット1であって
も、第1の実施の形態を採るときと同等の効果を奏す
る。
【0047】第3の実施の形態 本発明に係る電動補助車両に装備する人力検出手段は、
図3ないし図10に示すように構成することができる。
この実施の形態による人力検出手段は、前記第2の実施
の形態と同様に人力駆動系とモータ駆動系とを分けて構
成した電動補助自転車用動力ユニットに適用したもので
ある。
【0048】図3は人力検出手段の他の実施の形態を示
す構成図、図4は同じく平面図、図5は車体右側から見
た状態を示す側面図、図6は図5におけるVI−VI線断面
図、図7は図5におけるVII−VII線断面図、図8はキャ
リアの側面図、図9は図8におけるIX−IX線断面図、図
10はハンガーパイプに組付けた状態を示す断面図であ
る。これらの図において、前記図1および図2で説明し
たものと同一もしくは同等の部材については、同一符号
を付し詳細な説明は省略する。
【0049】この実施の形態による人力検出手段11
は、図3に示すように、ペダルクランク軸2に固着した
入力部材2aに第1の遊星歯車機構12の外周歯車12
cを接続するとともに、入力部材2aに4個の弾性体4
を介して接続したチェーンスプロケット8(出力部材)
に第2の遊星歯車機構13の外周歯車13cを接続して
いる。第1の遊星歯車機構12と第2の遊星歯車機構1
3は、遊星歯車12b,13bを支持するキャリア12
d,13dを介して互いに接続している。
【0050】前記4個の弾性体4は、それぞれ圧縮コイ
ルばねによって形成し、入力部材2aと本発明に係る出
力部材としてのチェーンスプロケット8の周方向および
径方向の略同じ位置であって、これら両部材の間に内装
している。詳述すると、弾性体4は、図5および図6に
示すように、入力部材2aに形成した突子2bに一端部
を挿通させて支持させるとともに、チェーンスプロケッ
ト8にねじ止めした支持部材8bに他端部を嵌合させて
支持させている。この実施の形態では、弾性体4を装着
する空間を形成するために、入力部材2aの外周部に切
欠き2cを形成し、チェーンスプロケット8に開口8c
を形成している。入力部材2aおよびチェーンスプロケ
ット8の前進時の回転方向を図5中に矢印Fで示す。
【0051】前記支持部材8bは、圧縮コイルばねから
なる弾性体4を嵌合させる円柱8dと、弾性体4から荷
重を受ける円形フランジ8eとを一体に形成し、前記開
口8cに前記円柱8dおよび円形フランジ8eを臨ませ
た状態で固定用ボルト8fによってチェーンスプロケッ
ト8に固定している。前記開口8cは、開口形状が車体
の側方から見て長方形になるように形成している。この
実施の形態では、この開口8cにおけるチェーンスプロ
ケット8の前進時の回転方向の前側に位置する開口壁面
8gに前記支持部材8bの円形フランジ8eの円形端面
が当接する構造を採っている。
【0052】このように円形フランジ8eを開口壁面8
gに当接させることによって、弾性体4から支持部材8
bに加えられる荷重を円形フランジ8eからチェーンス
プロケット8に伝達させることができる。すなわち、固
定用ボルト8fに前記荷重が加えられることはないか
ら、固定用ボルト8fとしては、支持部材8をチェーン
スプロケット8に固定できる必要最小限の剛性を有する
ものを使用することができる。このため、固定用ボルト
8fに前記荷重が加えられる構造に較べて相対的に径が
小さく小型かつ軽量のボルトを使用することができる。
【0053】また、上述したように円形フランジ8eを
前記開口壁面8gに当接させることによって、走行時に
荷重が弾性体4から支持部材8に伝達されたときに円形
フランジ8eが回り止めとして機能するから、1本の固
定用ボルト8fのみで支持部材8をチェーンスプロケッ
ト8に固定する構造であるにもかかわらず、支持部材8
を確実に支持することができる。
【0054】この実施の形態においては、入力部材2a
とチェーンスプロケット8との間に図5および図7中に
符号Sで示すストッパー機構を介装している。このスト
ッパー機構Sは、チェーンスプロケット8に対して正転
方向、逆転方向に回動する入力部材2aの回動範囲を規
制するために設けてあり、入力部材2aに形成したガイ
ド溝2dに、チェーンスプロケット8にねじ止めしたス
ライダ8h(図7参照)を嵌合させた構造を採ってい
る。
【0055】すなわち、前進時に入力部材2aが弾性体
4を圧縮してチェーンスプロケット8に対して相対的に
回動するときには、ガイド溝2d中をスライダ8hが往
復し、モータ7の出力が最大になる踏力を越えた大きな
踏力が入力部材2aから加えられると、ガイド溝2dに
おける回転方向後端部の溝壁面にスライダ8hが当接
し、入力部材2aとチェーンスプロケット8とが一体に
回転するようになる。一方、ペダル9を踏込む力が消失
したときには、前記ガイド溝2dの反対側の端部の溝壁
面にスライダ8hが当接するまで、入力部材2aが弾性
体4の弾発力によってチェーンスプロケット8に対して
逆転方向に回動する。
【0056】この実施の形態による第1の遊星歯車機構
12は、図7に示すように、前記入力部材2aに外周歯
車12cを一体に形成し、太陽歯車12aを、図6,7
および図10に示すように、電動補助自転車のハンガー
パイプ111にセンサ支持用ブラケット112によって
回転できない状態に固定している。前記センサ支持用ブ
ラケット112に回転角検出センサ14を支持させてい
る。ここで、センサ支持用ブラケット112をハンガー
パイプ111に取付ける構造について説明する。
【0057】前記ハンガーパイプ111は、図示してい
ない電動補助自転車の車体フレームの一部をなすもの
で、ペダルクランク軸2を回転自在に支持するためのも
のである。このハンガーパイプ111は、車体右側(図
10においても右側)の開口から内部に支持筒113を
挿入している。支持筒113は、車体右側の端部の外周
部分に、車体右側へ向かうにしたがって次第に径が大き
くなるテーパ部113aを形成するとともに、車体左側
の端部にねじ113bを形成してあり、ハンガーパイプ
111を貫通するように形成している。前記テーパ部1
13aは、ハンガーパイプ111の車体右側の端部の内
周側に形成したテーパ面111aに嵌合するように形成
している。
【0058】この支持筒113は、前記テーパ部113
aを前記テーパ面111aに嵌合させた状態で車体左側
のねじ113bにナット114を螺着させることによっ
て、ハンガーパイプ111に固定している。この支持筒
113の内側に前記センサ支持用ブラケット112を固
定している。
【0059】センサ支持用ブラケット112は、前記支
持筒113の車体右側の内周部に挿入して螺着させた円
筒112aと、この円筒112aにおける支持筒113
より車体右側に露出する部位に径方向の外側へ延びるよ
うに一体に形成した円板状ブラケット本体112bとか
ら構成している。前記円筒112aにおける車体右側の
端部の外周側に前記第1の遊星歯車機構12の太陽歯車
12aをスプライン嵌合させ、前記ブラケット本体11
2bに回転角検出センサ14を固定している。なお、回
転角検出センサ14は、ハンガーパイプ111に溶接し
た図示していないダウンチューブ、シートチューブ、チ
ェーンステーなどのフレーム部材との干渉を避け、これ
らのフレーム部材の間に臨むように位置付けられてい
る。回転角検出センサ14の位置を決めるためには、支
持筒113にセンサ支持用ブラケット112を螺着させ
た状態で、支持筒113をハンガーパイプ111に対し
て回動させることによって行う。
【0060】前記円筒112aの先端部内側に第1の軸
受115を介してペダルクランク軸2の車体右側を回転
自在に支持させている。ペダルクランク軸2の車体左側
は、前記支持筒113の車体左側の内周部に嵌合させた
第2の軸受116によって回転自在に支持している。こ
れらの軸受115,116より車体外側にOリング11
7を設けるとともに、車体内側に軸受固定用のサークリ
ップ118を設けている。
【0061】第1の遊星歯車機構12の遊星歯車12b
を支持するキャリア12dと、第2の遊星歯車機構13
の遊星歯車13bを支持するキャリア13dは、図8お
よび図9に示すように、円環板状に一体に形成してい
る。遊星歯車12bと遊星歯車13bは、それぞれ3個
ずつ用いており、キャリア12d,13dの周方向に等
間隔おいて並設している。キャリア12d,13dは、
車体右側に開口する第1の凹陥部に遊星歯車12bを収
容し、車体左側に開口する第2の凹陥部に遊星歯車13
bを収容している。
【0062】このように、遊星歯車12bと遊星歯車1
3bとを、円環板状のキャリア12d,13dの周方向
の異なる位置に軸線方向の一方と他方に振り分けて配設
する構造を採ることにより、遊星歯車12b,13bを
周方向および軸線方向の異なる位置にそれぞれ複数ずつ
装着するにも拘わらず、キャリア12d,13dの軸線
方向の長さを短くすることができる。
【0063】第2の遊星歯車機構13は、図6に示すよ
うに、前記チェーンスプロケット8に外周歯車13cを
固着するとともに、太陽歯車13aを前記センサ支持用
ブラケット112の円筒112aに回転自在に支持させ
ている。この太陽歯車13aに一体形成したセンサ用歯
車119に回転検出センサ14の入力歯車14aを歯車
結合させている。
【0064】この実施の形態を採るときでも両遊星歯車
機構12,13の太陽歯車12a,13aの歯数と、遊
星歯車12b,13bの歯数および個数と、外周歯車1
2c,13cの歯数がそれぞれ等しくなるようにしてい
る。
【0065】次に、この実施の形態による人力検出手段
11を電動補助自転車の車体フレームに組付ける手順に
ついて説明する。第1および第2の遊星歯車機構12,
13は、ペダルクランク軸2に予め組付け、ペダルクラ
ンク軸2ともに車体に装着する。すなわち、先ず、セン
サ支持用ブラケット112の円筒112aにペダルクラ
ンク軸2を車体右側から挿通させ、ペダルクランク軸2
の突条120(図6,7および図10参照)にセンサ支
持用ブラケット112の車体右側の端部を当接させた状
態で車体右側のOリング117と第1の軸受115を装
着する。なお、これらのOリング117と第1の軸受1
15は、ペダルクランク軸2を円筒112aに挿入する
以前に円筒112aに予め取付けておいてもよい。
【0066】そして、ペダルクランク軸2に2個のサー
クリップ118を装着し、第2の軸受116と車体左側
のOリング117を装着する。しかる後、支持筒113
にペダルクランク軸2および前記円筒112aを車体右
側から挿入し、支持筒113を前記円筒112aに螺着
させる。なお、第2の軸受116および車体左側のOリ
ング117は、ペダルクランク軸2を挿入する以前に支
持筒113に組込んでおいてもよい。
【0067】このようにセンサ支持用ブラケット112
と支持筒113をペダルクランク軸2に組付けた後、セ
ンサ支持用ブラケット112の円筒112aに第1およ
び第2の遊星歯車機構12,13の太陽歯車12a,1
3aを装着する。そして、キャリア12d,13dに支
持させた遊星歯車12b,13bを前記両太陽歯車12
a,13aに車体右側から噛合させる。
【0068】一方、ペダルクランク軸2側の上述した組
立工程とは別の工程で入力部材2aとチェーンスプロケ
ット8とを弾性体4、支持部材8bおよびストッパーS
などによって連結しておく。なお、チェーンスプロケッ
ト8には、入力部材2aを連結する工程の途中またはこ
の工程が終了した後に第2の遊星歯車機構13の外周歯
車13cを固定する。
【0069】入力部材2a、チェーンスプロケット8お
よび外周歯車13cなどからなる組立体は、上述したよ
うに歯車類を組付けたペダルクランク軸2の車体右側の
端部にスプライン嵌合させる。このときには、入力部材
20をペダルクランク軸2の突条120に当接させる。
この当接により、入力部材2a側の外周歯車12cが遊
星歯車12bに噛合し、チェーンスプロケット8側の外
周歯車13cが遊星歯車13cに噛合する。
【0070】次いで、ペダルクランク軸2の車体右側の
軸端部に図10に示すようにスプリングワッシャ121
とクランク10をこの順に組付け、入力部材2aを前記
突条120に当接する状態で固定する。
【0071】このように入力部材2aおよびチェーンス
プロケット8と、第1および第2の遊星歯車機構12,
13とをペダルクランク軸2に組付けた後、回転検出セ
ンサ14をセンサ支持用ブラケット112に取付け、こ
のように一体的に組立てられたペダルクランク軸2をハ
ンガーパイプ111に車体右側から挿入する。そして、
支持筒113の車体右側の端部のテーパ部113aをハ
ンガーパイプ111のテーパ面111aに嵌合させ、車
体左側のねじ113bにナット114を螺着させる。こ
のナット114を締付けるときに、センサ支持用ブラケ
ット112を支持筒113とともに回動させ、回転検出
センサ14を正しい位置に位置付ける。
【0072】回転検出センサ14の位置を決めた後、ナ
ット114を締付ける。この締付けにより、支持筒11
3のテーパ部113aとナット114とでハンガーパイ
プ111を両側から挟む状態で支持筒113がハンガー
パイプ111に固定される。このようにしてこの実施の
形態による人力検出手段11を車体に組付けることがで
きる。
【0073】したがって、この実施の形態で示した構造
でも人力を検出するための一対の遊星歯車機構12,1
3には車体を走行させるための大きな力が伝達されるこ
とはないので、遊星歯車機構12,13の各構成部材の
強度を従来に較べて低くすることができる。この実施の
形態では、第1および第2の遊星歯車機構12,13の
太陽歯車12a,13a、遊星歯車12b,13b、第
2の遊星歯車機構13の外周歯車13c、キャリア12
d,13dの円環状部分および回転検出センサ14の入
力歯車14aをプラスチックによって形成し、人力検出
手段11の小型化、軽量化およびコストダウンを図って
いる。
【0074】また、この実施の形態による電動補助自転
車は、人力後輪駆動系のチェーン式の伝動手段(チェー
ンスプロケット8やチェーン8a)と人力検出手段11
とを車幅方向の同じ一側部、すなわち車体右側に配置す
ることができるから、人力後輪駆動系の部材と人力を検
出する機構とをコンパクトになるように車体に搭載する
ことができる。
【0075】さらに、入力部材2a、チェーンスプロケ
ット8(出力部材)および第1・第2の遊星歯車機構1
2,13が車体の一側部にまとまって配置されるから、
これらの部材の車体への組付作業が簡単である。特に、
この実施の形態で示した人力検出手段11は、入力部材
2a、チェーンスプロケット8、第1および第2の遊星
歯車機構12,13および回転検出センサ14などを組
立てた状態で車体に組付けることが出来るから、車体へ
の組付作業がより一層簡単である。加えて、入力部材2
aの軸線方向から見て弾性体4より径方向の内側に第1
および第2の遊星歯車機構12,13を配置できるか
ら、無駄なスペースをなくして装置の小型化を図ること
ができる。
【0076】第4の実施の形態 本発明に係る電動補助車両の人力検出手段は、図11な
いし図15に示すように構成することができる。
【0077】図11は人力検出手段の他の実施の形態を
示す構成図、図12は人力検出手段の断面図、図13は
車体右側から見た状態を示す側面図で、同図において
は、図12の破断位置をXII−XII線によって示す。図1
4は弾性体の支持構造を示す断面図で、同図は図13に
おけるXIV−XIV線断面図である。図15はハンガーパイ
プに組付けた状態を示す断面図である。これらの図にお
いて、図1ないし図10によって説明したものと同一も
しくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説
明は省略する。
【0078】この実施の形態による人力検出手段11
は、図11に示すように、ペダルクランク軸2に第1の
遊星歯車機構12のキャリア12dを接続するととも
に、入力部材2aに2個の弾性体4を介して接続したチ
ェーンスプロケット8(出力部材)に第2の遊星歯車機
構13のキャリア13dを接続している。第1の遊星歯
車機構12と第2の遊星歯車機構13は、太陽歯車12
a,13aを介して互いに接続している。
【0079】前記チェーンスプロケット8(出力部材)
は、この実施の形態では図12に示すように、ペダルク
ランク軸2に軸受201によって回転自在に支持させた
円板202と、この円板202の外周部に固定したチェ
ーンリング203とから構成している。円板202は、
第2の遊星歯車機構13の遊星歯車支持用キャリア13
dを構成している。チェーンリング203は、円板20
2における入力部材2aとは反対側に突設した取付座2
02aに固定用ボルト202bによって着脱自在に取付
けている。
【0080】チェーンリング203を上述したように円
板202に取付けることによって、弾性体4とチェーン
リング203とが入力部材2aや円板202の軸線方向
に並ぶから、チェーンリング203の径・軸線方向の位
置を設定する上で、後述する弾性体4における入力部材
2aや円板202の径方向の位置によって制約を受ける
ことがない。
【0081】このため、チェーンリング203の径およ
び軸線方向の位置(チェーンライン)を設計する上での
自由度が高い。また、入力部材2aの軸線方向から見て
弾性体4より径方向の内側に第1および第2の遊星歯車
機構12,13を配置できるから、無駄なスペースをな
くして装置の小型化を図ることができる。さらに、円板
202を取外すことなくチェーンリング203のみを交
換することができるから、メンテナンスが簡単である。
【0082】前記2個の弾性体4は、それぞれ圧縮コイ
ルばねによって形成し、入力部材2aと前記円板202
の周方向および径方向の略同じ位置であって、これら両
部材の間に内装している。詳述すると、弾性体4は、図
12ないし図14に示すように、入力部材2aに固定し
た支持部材204に一端部を嵌合させて支持させるとと
もに、前記円板202に固定した支持部材205に他端
部を嵌合させて支持させている。
【0083】この実施の形態では、弾性体4を装着する
空間を形成するために、入力部材2aの外周部に開口2
06を形成するとともに、チェーンスプロケット8の円
板202に開口207を形成している。入力部材2aお
よびチェーンスプロケット8の前進時の回転方向を図1
3中に矢印Fで示す。
【0084】前記支持部材204,205は、圧縮コイ
ルばねからなる弾性体4を嵌合させる円柱204a,2
05aと、弾性体4に当接して荷重を伝達する円形フラ
ンジ204b,205bと、固定用ボルト208を挿通
させる側面視略三角形状の固定板204c,205cと
を一体に形成し、前記開口206,207に臨ませた状
態で固定用ボルト208によって入力部材2a、円板2
02に固定している。
【0085】入力部材2aに固定した支持部材204
は、図14に示すように、固定板204cを入力部材2
aの車体左側(円板202側)の面に対接させるととも
に、円形フランジ204bを入力部材2aの前記開口2
06の開口壁面206aに対接させている。固定板20
4cは、支持部材204を入力部材2aに固定した状態
で円柱204aの軸心が入力部材2aと円板202の間
に位置するように、円板202側に偏在させている。
【0086】前記開口壁面206aは、図13に示すよ
うに、円形フランジ204bの端面に形成範囲の全域が
対接するように平坦に形成している。開口206におけ
る前記開口壁面206aとは対向する他方の開口壁面2
06bは、他方の支持部材205の固定板205cを対
接させている。すなわち、支持部材205における側面
視三角形状の固定板205cの底辺を除く二つの辺が嵌
合するように開口壁面206bを形成している。
【0087】前記他方の支持部材205は、図14に示
すように、固定板205cを円板202の車体右側(入
力部材2a側)の面に対接させるとともに、円形フラン
ジ205bを円板202の前記開口207の開口壁面2
07aに対接させている。前記固定板205cは、支持
部材205を円板202に固定した状態で円柱205a
の軸心が入力部材2aと円板202の間に位置するよう
に、入力部材2a側に偏在させている。
【0088】円板202の開口207は、入力部材2a
の開口206とは回転方向に対して対称になるように形
成している。すなわち、円板202側の支持部材205
の円形フランジ205bが対接する開口壁面207a
(図14参照)と、入力部材2a側の支持部材204の
固定板204cが嵌合する開口壁面207b(図14参
照)とを形成している。
【0089】上述したように両支持部材204,205
の円形フランジ204a,205aを開口壁面206
a,207aに当接させることによって、人力で走行す
るときに入力部材2aから円形フランジ204aを介し
て弾性体4に荷重が伝達されるとともに、この弾性体4
から円形フランジ205aを介して円板202に荷重が
伝達される。すなわち、固定用ボルト208に前記荷重
が加えられることはないから、固定用ボルト208とし
ては、支持部材204,205を入力部材2aや円板2
02に固定できる必要最小限の剛性を有するものを使用
することができる。このため、固定用ボルト208に前
記荷重が加えられる構造に較べて相対的に径が小さく小
型かつ軽量のボルトを使用することができる。
【0090】また、上述したように円形フランジ204
a,205aを前記開口壁面206a,207aに当接
させることによって、走行時に荷重が入力部材2aから
支持部材204,205および弾性体4を介して円板2
02に伝達されるときに円形フランジ204a,205
aが回り止めとして機能するから、支持部材204,2
05をそれぞれ1本の固定用ボルト208で入力部材2
a、円板202に固定する構造であるにもかかわらず、
支持部材204,205を確実に支持することができ
る。
【0091】さらに、この実施の形態では、支持部材2
04の固定板204cを円板202に嵌合させるととも
に、支持部材205の固定板205cを入力部材2aに
嵌合させているから、弾性体4の弾発力によって互いに
反対方向に回ろうとする入力部材2aと円板202の回
動範囲を規制することができる。
【0092】さらにまた、前進時に入力部材2aが円板
202に対して相対的に回動するときの入力部材2aの
回動範囲の規制は、入力部材2a側の支持部材204の
円柱204aと、円板202側の支持部材205の円柱
205aとを使用して行っている。すなわち、両円柱2
04a,205aの先端面どうしを前記回動範囲に相当
する距離だけ離間させて対向させて、円柱204aの先
端面が円柱205aに当接した後は入力部材2aと円板
202とが一体に回転する構造を採っている。このよう
に弾性体4を支持する部材によって入力部材2aの回動
範囲を規制する構造を採ることにより、専ら前記回動範
囲を規制するための部材を用いなくてよいから、部品数
削減を図ることができる。
【0093】この実施の形態による第1の遊星歯車機構
12は、図12および図15に示すように、ペダルクラ
ンク軸2に遊星歯車支持用キャリア12dを一体に回転
するように固着し、このキャリア12dに回転自在に支
持させた遊星歯車12が噛合する外周歯車12cを、電
動補助自転車のハンガーパイプ211に回転できない状
態に固定している。
【0094】ここで、ハンガーパイプ211にペダルク
ランク軸2や第1および第2の遊星歯車機構12,13
を軸装する構造を図15によって詳細に説明する。前記
ハンガーパイプ211は、図示していない電動補助自転
車の車体フレームの一部をなすもので、車体右側の開口
部に第1の支持筒212を挿入して螺着させるととも
に、車体左側の開口部に第2の支持筒213を挿入して
螺着させている。これらの支持筒212,213の内周
部にころ軸受214および玉軸受215を介してペダル
クランク軸2を回転自在に支持させている。ころ軸受2
14より車体外側にはシール部材216を介装してい
る。また、玉軸受215の車体内側近傍に位置する符号
217で示すものはサークリップである。
【0095】前記第1の支持筒212は、ハンガーパイ
プ211内に臨む小径円筒212aと、この円筒212
aの車体右側の端部に一体に形成した大径円筒212b
とから構成している。大径円筒212bは、内周部に第
1の遊星歯車機構12の外周歯車12cを形成し、外周
面に円筒状のセンサ用歯車218を回転自在に支持させ
ている。このセンサ用歯車218は、外周部に形成した
歯を回転検出センサ14の入力歯車14aに歯合させ、
内周部における大径円筒212bより車体右側に突出す
る部分に第2の遊星歯車機構13の外周歯車13cを形
成している。回転検出センサ14は、前記ハンガーパイ
プ211と前記大径円筒212bとによって挾持したセ
ンサ支持用ブラケット219に支持させている。
【0096】第1の遊星歯車機構12の太陽歯車12a
と、第2の遊星歯車機構13の太陽歯車13aは一体に
形成し、二つの軸受221を介してペダルクランク軸2
に回転自在に支持させている。
【0097】第2の遊星歯車機構13は、前記チェーン
スプロケット8の円板202に遊星歯車13bを回転自
在に支持させるとともに、外周歯車13cを上述したよ
うにセンサ用歯車218を介して回転検出センサ14の
入力歯車14aに歯車結合させている。
【0098】この実施の形態を採るときでも両遊星歯車
機構12,13の太陽歯車12a,13aの歯数と、遊
星歯車12b,13bの歯数および個数と、外周歯車1
2c,13cの歯数がそれぞれ等しくなるようにしてい
る。
【0099】次に、上述したように構成したこの実施の
形態による人力検出手段11を車体に組付ける手順につ
いて説明する。先ず、ペダルクランク軸2にキャリア1
2dを車体右側から圧入し固定する。そして、第1の支
持筒212に車体右側のシール部材216、ころ軸受2
14、玉軸受215をそれぞれ装着し、この第1の支持
筒212に車体右側から前記ペダルクランク軸2を挿入
する。そして、車体右側のサークリップ217をペダル
クランク軸2に取付け、前記軸受などを位置決めする。
【0100】このように第1の支持筒212をペダルク
ランク軸2に取付けた後、第1の支持筒212にセンサ
支持用ブラケット219を車体左側から装着し、ペダル
クランク軸2に車体左側のサークリップ217を装着す
る。このサークリップ217の装着作業は、車体右側の
サークリップ217を装着するときに行ってもよい。
【0101】次いで、ペダルクランク軸2をハンガーパ
イプ211に車体右側から挿入し、センサ支持用ブラケ
ット219をハンガーパイプ211と大径円筒212b
の車体左側の端面との間に挟んだ状態で、第1の支持筒
212の円筒212aをハンガーパイプ211に螺着さ
せる。
【0102】前記センサ支持用ブラケット219は、第
1の支持筒212をハンガーパイプ211に螺着すると
きに回動させ、回転検出センサ14が取付けられる部位
を所望の位置に位置付ける。
【0103】このようにペダルクランク軸2をハンガー
パイプ211に取付けた後、車体左側の玉軸受215、
ころ軸受214およびシール部材216を予め嵌合させ
た第2の支持筒213をペダルクランク軸2の車体左側
の端部に装着し、ハンガーパイプ211に車体左側から
螺着する。
【0104】その後、太陽歯車12a,13aおよび軸
受221をペダルクランク軸2に車体右側から装着する
とともに、第1の遊星歯車機構12の遊星歯車12bを
前記キャリア12dに取付ける。また、センサ用歯車2
18を、第1の支持筒212における大径円筒212b
の外周側に車体右側から装着する。
【0105】このように第1の遊星歯車機構12を組込
んだ後、太陽歯車12a,13aより車体右側に軸受2
01を組付け、さらに、この軸受201に円板202を
組付ける。なお、円板202には、第2の遊星歯車機構
13の遊星歯車13bおよびチェーンリング203を予
め組付けるとともに、弾性体4を介して入力部材2aを
予め組付けておく。
【0106】すなわち、円板202と入力部材2aとが
組合わせられた状態でペダルクランク軸2に組付けられ
る。上述したように入力部材2aを組付けた後、ペダル
クランク軸2にクランク10を固定するとともに、セン
サ支持用ブラケット219に回転検出センサ14を組付
けることによって、全ての組付作業が終了する。
【0107】したがって、この実施の形態で示した構造
でも人力を検出するための一対の遊星歯車機構12,1
3には車体を走行させるための大きな力が伝達されるこ
とはないので、遊星歯車機構12,13の各構成部材の
強度を従来に較べて低くすることができる。この実施の
形態では、第1および第2の遊星歯車機構12,13の
太陽歯車12a,13a、遊星歯車12b,13b、第
2の遊星歯車機構13の外周歯車13cおよび回転検出
センサ14の入力歯車14aをプラスチックによって形
成し、人力検出手段11の小型化、軽量化およびコスト
ダウンを図っている。
【0108】また、この実施の形態による電動補助自転
車は、人力後輪駆動系のチェーン式の伝動手段(チェー
ンスプロケット8やチェーン8a)と人力検出手段11
とを車幅方向の同じ一側部、すなわち車体右側に配置す
ることができるから、人力後輪駆動系の部材と人力を検
出する機構とをコンパクトになるように車体に搭載する
ことができる。
【0109】さらに、入力部材2a、チェーンスプロケ
ット8(出力部材)および第1・第2の遊星歯車機構1
2,13が車体の一側部にまとまって配置されるから、
これらの部材の車体への組付作業が簡単である。この実
施の形態で示した人力検出手段11は、車体に支持され
たペダルクランク軸2に第1および第2の遊星歯車機構
12,13の各部材を軸線方向に順次組込むことによっ
て組立てることができるから、組付け作業が簡単であ
る。
【0110】なお、上述した第3および第4の実施の形
態を採るときのように、入力部材2aと出力部材とを車
体の一側に並べて配設する構成を採る場合には、これら
両部材の間に弾性体4を内装する構造を変更することが
できる。すなわち、例えば、ペダルクランク軸2に固定
したクランク10を入力部材とし、このクランク10に
隣接するように配設したチェーンスプロケット8とクラ
ンク10との間に弾性体4を介装することができる。弾
性体4は、クランク10の回転方向の前側に位置付けた
り、軸線方向の車体内側に位置付けることができる。
【0111】第5の実施の形態 請求項4の発明に係る電動補助車両の人力検出手段を図
16によって詳細に説明する。
【0112】図16は電動補助自転車用動力ユニットに
装着した人力検出手段の構成図である。同図において前
記図1ないし図15で説明したものと同一もしくは同等
部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略す
る。
【0113】図16に示す人力検出手段11における第
1および第2の遊星歯車機構12,13は、入力部材と
してのペダルクランク軸2および出力部材としての合力
軸3に対して軸線方向が平行になるとともに、軸線方向
と直交する方向に離間するように配設し、外周歯車12
c,13cをペダルクランク軸2および合力軸3に歯車
結合させている。
【0114】この実施の形態では、第1の遊星歯車機構
12の外周歯車12cと第2の遊星歯車機構13の外周
歯車13cとを別体に形成し、第1の遊星歯車機構12
の遊星歯車支持用キャリア12dの回転軸に回転角検出
センサ14を接続するとともに、第2の遊星歯車機構1
3の遊星歯車支持用キャリア13dを動力ユニットハウ
ジングに接続して回転することがないように固定してい
る。また、太陽歯車12a,13aは、これら両者の回
転が一致するように連結軸によって互いに接続してい
る。
【0115】なお、この実施の形態を採るときでも両遊
星歯車機構12,13の太陽歯車12a,13aの歯数
と、遊星歯車12b,13bの歯数および個数と、外周
歯車12c,13cの歯数がそれぞれ等しくなるように
している。
【0116】第1の遊星歯車機構12の外周歯車12c
をペダルクランク軸2に接続する歯車21,22と、第
2の遊星歯車機構13の外周歯車13cを合力軸3に接
続する歯車23,24は、ペダルクランク軸2と合力軸
3とが同相で回転するときに外周歯車12c,13cど
うしの回転が一致するように同径に設定している。すな
わち、歯車21と歯車23とを同径に形成するととも
に、歯車22と歯車24とを同径に形成している。ま
た、ペダルクランク軸2と前記歯車22との間には、ペ
ダルクランク軸2の回転のみを外周歯12c車側に伝達
する一方向クラッチ25を介装している。
【0117】このように構成した電動補助自転車用動力
ユニット1は、ペダルクランク軸2と合力軸3とが同相
で回転するときには両遊星歯車機構12,13の外周歯
車12c,13cの回転が一致することから、第1の遊
星歯車機構12の遊星歯車支持用キャリア12dは停止
した状態になり、回転角検出センサ14が回動を検出す
ることはない。このときにはモータ7への給電が絶たれ
る。
【0118】ペダルクランク軸2と合力軸3の回転に位
相差が生じるときには、二つの遊星歯車機構12,13
が回転するときの平衡状態が解消されて第1の遊星歯車
機構12の外周歯車12cの位相が他方の外周歯車13
cより進み、その分だけ遊星歯車12bが自転するとと
もに僅かに公転して遊星歯車支持用キャリア12dが回
動する。このキャリア12dの回動を回転角検出センサ
14が検出し、コントローラが人力の大きさに応じた電
流をモータ7に供給する。この結果、モータ7の動力が
人力増加分だけ増大する。
【0119】したがって、このように第1の遊星歯車機
構12と第2の遊星歯車機構13とをペダルクランク軸
2および合力軸3の側方に配設する構造でも第1の実施
の形態を採るときと同等の作用効果を奏する。
【0120】また、一対の遊星歯車機構12,13をペ
ダルクランク軸2および合力軸3の横に配設する構造を
採ることにより、両遊星歯車機構12,13の軸心部に
ペダルクランク軸2や合力軸3を配設する構造を採る場
合に較べて両遊星歯車機構12,13の径を小さくする
ことができる。
【0121】なお、図16に示すように二つの遊星歯車
機構12,13をペダルクランク軸2の横に並設する構
造であっても、前記図2に示した構造、すなわち駆動系
を人力後輪駆動系18とモータ前輪駆動系20とに分け
る構造を採ることができる。
【0122】上述した第1〜第5の実施の形態で示した
人力検出手段11の一対の遊星歯車機構12,13の三
組の構成部材群、すなわち二つの太陽歯車12a,13
aと、二つの遊星歯車支持用キャリア12d,13d
と、二つの外周歯車12c,13cのうち、ペダルクラ
ンク軸2(入力部材)および合力軸3(出力部材)に接
続する入力側の構成部材群や、回転角検出センサ14に
接続する出力側の構成部材は、適宜変更することができ
る。前記三組の構成部材群のレイアウト例を下記の表1
に示す。
【0123】
【表1】
【0124】表1においてSTは太陽歯車12a,13
aの歯数、RTは外周歯車12c,13cの歯数を示
す。なお、表1中に示す拡大率は、太陽歯車12a,1
3aの歯数ST を20とし、外周歯車12c,13cの
歯数RT を60とし、遊星歯車12b,13bの歯数を
20とした場合の値である。この拡大率とは、ペダルク
ランク軸2と合力軸3の位相差に対する出力側の構成部
材の回動角度の割合のことである。
【0125】太陽歯車12a,13aを人力駆動系のペ
ダルクランク軸2および合力軸3に接続する場合には、
表1の例1および例2に示す構成を採ることができる。
【0126】例1に示すレイアウト例は、第1の遊星歯
車機構12の外周歯車12cに回転角検出センサ14を
接続し、第2の遊星歯車機構13の外周歯車13cを回
転することがないように固定するとともに、キャリア1
2d,13dどうしを互いに接続する例を示している。
この構成を採る場合には拡大率(出力/位相差)が1/
3になり、回転角検出センサ14へつながる外周歯車1
2c回動方向は入力側と同じ方向になる。
【0127】例2は前記第1および第2の実施の形態を
採るときのレイアウト例で、第1の遊星歯車機構12の
キャリア12dを回転することがないように固定し、第
2の遊星歯車機構13のキャリア13dを回転角検出セ
ンサ14に接続するとともに、外周歯車12c,13c
どうしを互いに接続する例を示している。この構成を採
る場合には拡大率が1/4になり、回転角検出センサ1
4へつながるキャリア13dの回動方向は入力側とは反
対方向になる。
【0128】外周歯車12c,13cを人力駆動系のペ
ダルクランク軸2および合力軸3に接続する場合には、
例3および例4に示す構成を採ることができる。
【0129】例3は前記第5の実施の形態を採るときの
レイアウト例で、第1の遊星歯車機構12のキャリア1
2dに回転角検出センサ14を接続し、第2の遊星歯車
機構13のキャリア13dを回転することがないように
固定するとともに、太陽歯車12a,13aどうしを互
いに接続する例を示している。この構成を採る場合には
拡大率が3/4になり、回転角検出センサ14へつなが
るキャリア12dの回動方向は入力側とは反対方向にな
る。
【0130】例4は前記第3の実施の形態を採るときの
レイアウト例で、第1の遊星歯車機構12の太陽歯車1
2aを回転することがないように固定し、第2の遊星歯
車機構13の太陽歯車13aに回転角検出センサ14を
接続するとともに、キャリア12d,13dどうしを互
いに接続する例を示している。この構成を採る場合には
拡大率が3になり、回転角検出センサ14へつながる太
陽歯車12aの回動方向は入力側と同じ方向になる。
【0131】キャリア12d,13dを人力駆動系のペ
ダルクランク軸2および出力部材に接続する場合には、
例5および例6に示す構成を採ることができる。
【0132】例5は前記第4の実施の形態を採るときの
レイアウト例で、第1の遊星歯車機構12の外周歯車1
2cを回転することがないように固定し、第2の遊星歯
車機構13の外周歯車13cに回転角検出センサ14を
接続するとともに、太陽歯車12a,13aどうしを互
いに接続する例を示している。この構成を採る場合には
拡大率が3/4になり、回転角検出センサ14へつなが
る外周歯車12cの回動方向は入力側とは反対方向にな
る。
【0133】例6は第1の遊星歯車機構12の太陽歯車
12aに回転角検出センサ14を接続し、第2の遊星歯
車機構13の太陽歯車13aを回転することがないよう
に固定するとともに、外周歯車12c,13cどうしを
互いに接続している。この構成を採る場合には拡大率が
4になり、回転角検出センサ14へつながる太陽歯車1
2aの回動方向は入力側とは反対方向になる。
【0134】例1〜例6に示すレイアウト例において、
回転角検出センサ14を接続する構成部材と、回転する
ことがないようにする構成部材は、第1の遊星歯車機構
12と第2の遊星歯車機構13とで替えることができ
る。例えば、例1のレイアウト例を採る場合には回転角
検出センサ14を第2の遊星歯車機構13の外周歯車1
3cに接続し、第1の遊星歯車機構12の外周歯車12
cを回転することがないように固定することができる。
【0135】例4および例6に示したレイアウト例のよ
うに構成する場合には、入力側の構成部材どうしの位相
差が拡大されて回転角検出センサ14に伝達されるか
ら、分解能が相対的に低い回転角検出センサを使用して
も他のレイアウトを採る場合と同等の精度で回転を検出
することができる。このため、回転角検出センサ14と
して低価格のものを採用することができ、動力ユニット
1のより一層のコスト低減を図ることができる。
【0136】第6の実施の形態 請求項5の発明に係る電動補助車両用人力検出手段の一
実施の形態を図17ないし図19によって詳細に説明す
る。
【0137】図17は回転角検出センサを太陽歯車に接
続した例を示す構成図、図18は回転角検出センサを外
周歯車に接続した例を示す構成図、図19は回転角検出
センサをキャリアに接続した例を示す構成図である。こ
れらの図において前記図1ないし図16で説明したもの
と同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳
細な説明は省略する。
【0138】図17に示す電動補助自転車の人力検出手
段11は、ペダルクランク軸2と合力軸3に遊星歯車機
構31を歯車結合させ、この遊星歯車機構31を介して
前記両軸2,3に回転角検出センサ14を接続すること
によって構成している。前記遊星歯車機構31は、太陽
歯車32に前記回転角検出センサ14の入力軸14bを
一体に回転するように接続し、遊星歯車33を回転自在
に支持するキャリア34に歯車35,36を介してペダ
ルクランク軸2を接続している。また、外周歯車37に
歯車38,39を介して合力軸3を接続している。
【0139】ペダルクランク軸2とキャリア34とを接
続する歯車35,36は、歯数(径)が互いに等しくな
るように形成し、合力軸3と外周歯車37とを接続する
歯車38,39は、歯数が互いに異なるように形成して
いる。また、この歯車38,39は、前記歯車35,3
6とも歯数が異なるように形成している。
【0140】この遊星歯車機構31の各構成部材の歯数
と、前記歯車35,36、歯車38,39の歯数を下記
の式(1)が成立するように設定することによって、ペ
ダルクランク軸2と合力軸3の回転に位相差が生じない
ときに回転角検出センサ14の入力軸14bが停止し、
前記両軸2,3の回転に位相差が生じることによって回
転角検出センサ14の入力軸14bが回動するようにな
る。
【0141】以下の式(1)においては、遊星歯車機構
31の太陽歯車32の歯数をST とし、外周歯車37の
歯数をRT とし、歯車35の歯数をAとし、歯車36の
歯数をBとし、歯車38の歯数をCとし、歯車39の歯
数をDとして示す。
【0142】 (1+ST/RT)=(C/D)/(A/B)・・・(1)
【0143】例えば、太陽歯車32の歯数ST を20と
し、遊星歯車33の歯数を20とし、外周歯車37の歯
数RT を60とする場合には、前記4個の歯車35
(A),36(B),38(C),39(D)の歯数
は、上記式(1)によると下記の表2のようになる。
【0144】
【表2】
【0145】図17に示すように動力ユニット1を構成
しても車体を走行させるための人力はペダルクランク軸
2から一方向クラッチ25および弾性体4を介して合力
軸3に伝達され、ペダルクランク軸2および合力軸3に
接続した遊星歯車機構31は前記両軸2,3に連れ回る
ようになる。
【0146】また、回転角検出センサ14の入力軸14
bは、前記ペダルクランク軸2と合力軸3とが同相で回
転するときには回動することがなく、これら両軸2,3
に位相差が生じたときにこの位相差に対応する角度をも
って回動する。
【0147】したがって、前述した実施の形態を採ると
きと同様に、人力を検出するための遊星歯車機構31
は、車体を走行させるための大きな力が伝達されること
はないので、遊星歯車機構31の構成部材の強度を従来
に較べて低くすることができる。この結果、遊星歯車機
構31の構成部材をプラスチックなどの軽量かつ安価な
材料によって形成し、安価でしかも小型化、軽量化され
た電動補助車両用動力ユニット1を製造することができ
る。
【0148】図18に示す動力ユニット1の人力検出手
段11は、ペダルクランク軸2と合力軸3に遊星歯車機
構41を歯車結合させ、この遊星歯車機構41を介して
前記両軸2,3に回転角検出センサ14を接続すること
によって構成している。前記遊星歯車機構41は、外周
歯車42に前記回転角検出センサ14の入力軸14bを
一体に回転するように接続し、太陽歯車43に歯車4
4,45を介してペダルクランク軸2を接続している。
また、遊星歯車46を回転自在に支持するキャリア47
に歯車48,49を介して合力軸3を接続している。
【0149】ペダルクランク軸2と太陽歯車43とを接
続する歯車44,45は、歯数(径)が互いに異なるよ
うに形成し、合力軸3とキャリア47とを接続する歯車
48,49は、歯数が互いに等しくなるように形成して
いる。また、この歯車48,49は、前記歯車44,4
5とは歯数が異なるように形成している。
【0150】この遊星歯車機構41の各構成部材の歯数
と、前記歯車44,45、歯車48,49の歯数を下記
の式(2)が成立するように設定することによって、ペ
ダルクランク軸2と合力軸3の回転に位相差が生じない
ときに回転角検出センサ14の入力軸14bが停止し、
前記両軸2,3の回転に位相差が生じることによって回
転角検出センサ14の入力軸14bが回動するようにな
る。
【0151】以下の式(2)においては、遊星歯車機構
41の太陽歯車43の歯数をST とし、外周歯車42の
歯数をRT とし、歯車44の歯数をAとし、歯車45の
歯数をBとし、歯車48の歯数をCとし、歯車49の歯
数をDとして示す。
【0152】 (RT/ST)+1=(A/B)/(C/D)・・・(2)
【0153】例えば、太陽歯車43の歯数ST を20と
し、遊星歯車46の歯数を20とし、外周歯車42の歯
数RT を60とする場合には、前記4個の歯車44
(A),45(B),48(C),49(D)の歯数
は、上記式(2)によると下記の表3のようになる。
【0154】
【表3】
【0155】図18に示すように動力ユニット1を構成
しても車体を走行させるための人力はペダルクランク軸
2から一方向クラッチ25および弾性体4を介して合力
軸3に伝達され、ペダルクランク軸2および合力軸3に
接続した遊星歯車機構41は前記両軸2,3に連れ回る
ようになる。
【0156】また、回転角検出センサ14の入力軸14
bは、前記ペダルクランク軸2と合力軸3とが同相で回
転するときには回動することがなく、これら両軸2,3
に位相差が生じたときにこの位相差に対応する角度をも
って回動する。
【0157】したがって、前述した実施の形態を採ると
きと同様に、人力を検出するための遊星歯車機構41
は、車体を走行させるための大きな力が伝達されること
はないので、遊星歯車機構41の構成部材の強度を従来
に較べて低くすることができる。この結果、遊星歯車機
構41の構成部材をプラスチックなどの軽量かつ安価な
材料によって形成し、安価でしかも小型化、軽量化され
た電動車両用動力ユニット1を製造することができる。
【0158】図19に示す動力ユニット1の人力検出手
段11は、ペダルクランク軸2と合力軸3に遊星歯車機
構51を歯車結合させ、この遊星歯車機構51を介して
前記両軸2,3に回転角検出センサ14を接続すること
によって構成している。前記遊星歯車機構51は、遊星
歯車52を回転自在に支持するキャリア53に前記回転
角検出センサ14の入力軸14bを一体に回転するよう
に接続し、太陽歯車54に歯車55,56を介してペダ
ルクランク軸2を接続している。また、外周歯車57に
歯車58,59を介して合力軸3を接続している。
【0159】ペダルクランク軸2と太陽歯車54とを接
続する歯車55,56は、歯数(径)が互いに異なるよ
うに形成し、合力軸3と外周歯車57とを接続する歯車
58,59は、歯数が互いに等しくなるように形成して
いる。また、この歯車58,59は、前記歯車55,5
6とは歯数が異なるように形成している。
【0160】この遊星歯車機構51の各構成部材の歯数
と、前記歯車55,56、歯車58,59の歯数を下記
の式(3)が成立するように設定することによって、ペ
ダルクランク軸2と合力軸3の回転に位相差が生じない
ときに回転角検出センサ14の入力軸14bが停止し、
前記両軸の回転に位相差が生じることによって回転角検
出センサ14の入力軸14bが回動するようになる。
【0161】以下の式(3)においては、遊星歯車機構
51の太陽歯車54の歯数をST とし、外周歯車57の
歯数をRT とし、歯車55の歯数をAとし、歯車56の
歯数をBとし、歯車58の歯数をCとし、歯車59の歯
数をDとして示す。
【0162】 (RT/ST)=(A/B)/(C/D)・・・(3)
【0163】例えば、太陽歯車54の歯数ST を20と
し、遊星歯車52の歯数を20とし、外周歯車57の歯
数RT を60とする場合には、前記4個の歯車55
(A),56(B),58(C),59(D)の歯数
は、上記式(3)によると下記の表4のようになる。
【0164】
【表4】
【0165】図19に示すように動力ユニット1を構成
しても車体を走行させるための人力はペダルクランク軸
2から一方向クラッチ25および弾性体4を介して合力
軸3に伝達され、ペダルクランク軸2および合力軸3に
接続した遊星歯車機構51は前記両軸2,3に連れ回る
ようになる。
【0166】また、回転角検出センサ14の入力軸14
bは、前記ペダルクランク軸2と合力軸3とが同相で回
転するときには回転することがなく、これら両軸2,3
に位相差が生じたときにこの位相差に対応する角度をも
って回動する。
【0167】したがって、前述した実施の形態を採ると
きと同様に、人力を検出するための遊星歯車機構51
は、車体を走行させるための大きな力が伝達されること
はないので、遊星歯車機構51の構成部材の強度を従来
に較べて低くすることができる。この結果、遊星歯車機
構51の構成部材をプラスチックなどの軽量かつ安価な
材料によって形成し、安価でしかも小型化、軽量化され
た電動車両用動力ユニット1を製造することができる。
【0168】加えて、図17〜図19に示したように構
成した第6の実施の形態による人力検出手段11は、ペ
ダルクランク軸2と合力軸3の回転の位相差を検出する
ための遊星歯車機構31,41,51が一つでよいた
め、第1ないし第5の実施の形態を採る場合に較べて重
量が軽くなるとともに、搭載スペースが狭くてよい。し
かも、部品数が少ないことから製造コストの低減を図る
こともできる。
【0169】なお、上述した第1〜第6の実施の形態で
は遊星歯車機構の構成部材をプラスチックによって形成
する例を示したが、前記構成部材は全てをプラスチック
で形成しなくてもよく、軸部分のみを金属材で形成する
ことができる。また、プラスチックの他の材料、例えば
アルミニウム材によって構成部材を形成することもでき
る。
【0170】また、第1〜第6の実施の形態では電動補
助自転車のハンガー部に搭載する動力ユニット1に人力
検出手段11を装備する例を示したが、動力ユニット1
は、電動補助自転車の後輪のハブに設けることもでき
る。この構成を採る場合には、人力駆動系の後輪側の回
転軸を入力部材とし、ハブ内のモータを接続した合力軸
(出力部材))と前記入力部材とを同一軸線上に配設し
てこれらを弾性体を介して互いに接続する。そして、前
記入力部材と合力軸に遊星歯車機構を接続する。
【0171】さらにまた、第1〜第6の実施の形態では
本発明に係る電動補助車両を電動補助自転車に適用する
例を示したが、本発明は、他の電動車両、例えば電動車
椅子にも適用することができる。
【0172】加えて、第1〜第6の実施の形態では、遊
星機構として遊星歯車機構を採用する例を示したが、遊
星ローラ機構を遊星歯車機構の代わりに用いることがで
きる。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
駆動部材を駆動するための人力は入力部材から弾性体を
介して出力部材に伝達され、前記入力部材および出力部
材に接続した一対の遊星機構は、これら両軸に連れ回る
ようになる。入力部材と出力部材が同相で回転するとき
には回転角検出センサに回転が伝達されることはなく、
前記両部材の回転に位相差が生じるときに回転角検出セ
ンサに両部材の位相差に対応する角度だけ回転が伝達さ
れ、人力の大きさに相当する電気信号が回転角検出セン
サから出力される。
【0174】したがって、人力を検出するための遊星機
構は、駆動輪を駆動するための大きな力が伝達されるこ
とはないので、遊星機構の構成部材の強度を従来に較べ
て低くすることができる。
【0175】このため、人力を検出する機構(前記遊星
機構)を例えばプラスチックなどの軽量かつ安価な材料
によってコンパクトに形成することができるから、安価
でしかも軽量化、小型化されたトルク検出装置を提供す
ることができる。
【0176】請求項2記載の発明によれば、巻掛け式伝
動手段と人力検出用の部材を車幅方向の同じ一側部に配
置することができるから、人力駆動系の部材と人力を検
出する機構とをコンパクトになるように車体に搭載する
ことができる。また、入力・出力部材および一対の遊星
機構が車体の一側部にまとまって配置されるから、これ
らの部材の車体への組付作業が簡単である。
【0177】請求項3記載の発明によれば、弾性体と駆
動輪接続用チェーンスプロケットとが入力・出力部材の
軸線方向に並ぶから、チェーンスプロケットの径・軸線
方向の位置を設定する上で、弾性体における入力・出力
部材の径方向の位置によって制約を受けることがない。
【0178】このため、チェーンスプロケットの径およ
び軸線方向の位置(チェーンライン)を設計する上での
自由度が高い。また、入力・出力部材の軸線方向から見
て弾性体より径方向の内側に遊星機構を配置できるか
ら、無駄なスペースをなくして機構の小型化を図ること
ができる。 さらに、出力部材を取外すことなくチェー
ンスプロケットのみを交換することができるから、メン
テナンスが簡単である。さらにまた、入力・出力部材の
占有空間の一部を利用して弾性体を収容することができ
るから、弾性体を入力・出力部材とは別の部位に配置す
る構造に較べて人力検出手段の小型化を図ることができ
る。
【0179】請求項4に記載の他の発明によれば、両遊
星機構の軸心部に入力部材や出力部材を配設する構造を
採る場合に較べて遊星機構の径を小さくすることができ
る。このため、トルク検出装置をより一層小型化、軽量
化することができる。
【0180】請求項5に記載の他の発明によれば、被駆
動部材を駆動するための人力は入力部材から弾性体を介
して出力部材に伝達され、入力部材および出力部材に接
続した遊星機構は、これら両部材に連れ回るようにな
る。また、回転角検出センサは、前記入力部材と出力部
材との位相差に対応する回動角度を検出する。
【0181】したがって、人力を検出するための遊星機
構は、被駆動部材を駆動するための大きな力が伝達され
ることはないので、遊星機構の構成部材の強度を従来に
較べて低くすることができる。このため、人力を検出す
る機構(前記遊星機構)を例えばプラスチックなどの軽
量かつ安価な材料によってコンパクトに形成することが
できるから、安価でしかも軽量化、小型化されたトルク
検出装置を提供することができる。
【0182】また、一つの遊星機構によって前記入力部
材と出力部材の位相差を検出することができるから、請
求項1ないし請求項3に記載の構成を採る場合に較べて
重量が軽くなるとともに、小型化を図ることができ、し
かも、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電動補助自転車用動力ユニットを示す構成図
である。
【図2】 人力検出手段の他の実施の形態を示す構成図
である。
【図3】 人力検出手段の他の実施の形態を示す構成図
である。
【図4】 人力検出手段の他の実施の形態を示す平面図
である。
【図5】 車体右側から見た状態を示す側面図である。
【図6】 図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】 図5におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 キャリアの側面図である。
【図9】 図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】 ハンガーパイプに組付けた状態を示す断面
図である。
【図11】 人力検出手段の他の実施の形態を示す構成
図である。
【図12】 人力検出手段の断面図である。
【図13】 車体右側から見た状態を示す側面図であ
る。
【図14】 弾性体の支持構造を示す断面図である。
【図15】 ハンガーパイプに組付けた状態を示す断面
図である。
【図16】 電動補助自転車用動力ユニットに装着した
人力検出手段の構成図である。
【図17】 他の発明に係る電動補助自転車の構成図で
ある。
【図18】 他の発明に係る電動補助自転車の構成図で
ある。
【図19】 他の発明に係る電動補助自転車の構成図で
ある。
【符号の説明】
1…動力ユニット、2…ペダルクランク軸、2a…入力
部材、3…合力軸、4…弾性体、7…モータ、8…チェ
ーンスプロケット、11…トルク検出装置、12…第1
の遊星歯車機構、13…第2の遊星歯車機構、12a,
13a…太陽歯車、12b,13b…遊星歯車、12
c,13c…外周歯車、12d,13d…遊星歯車支持
用キャリア、14…回転角検出センサ、21〜24…歯
車、31,41,51…遊星歯車機構、32,43,5
4…太陽歯車、33,46,52…遊星歯車、37,4
2,57…外周歯車、34,47,53…キャリア、3
5,36,38,39,44,45,48,49,5
5,56,58,59…歯車。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力検出手段によって検出した人力の大
    きさに応じてモータの動力を制御し、人力とモータの動
    力とによって車体を走行させる電動補助車両において、
    人力によって回転する入力部材と、駆動輪に接続した出
    力部材とを同一軸線上に配設して弾性体を介して互いに
    連結し、前記人力検出手段を、構成が同一の一対の遊星
    機構を前記入力部材と出力部材に接続してこれら両部材
    の位相差を回転角検出センサによって検出する構成と
    し、前記一対の遊星機構の二つの太陽輪と、二つの遊星
    輪支持用キャリアと、二つの外周輪とからなる三組の構
    成部材群のうち何れか一つの組の構成部材群を、前記入
    力部材と前記出力部材に同軸一体にまたは同径の歯車を
    介して接続し、他の二組の構成部材群のうち何れか一方
    の組の二つの構成部材どうしを回転が一致するように一
    体的に形成するとともに、他方の組の二つの構成部材の
    うち何れか一方を車体に対して固定し、他方を前記回転
    角検出センサに接続したことを特徴とする電動補助車
    両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動補助車両において、
    車幅方向の一方の側部に設けた巻掛け式伝動手段によっ
    て人力を後輪に伝達する構造とし、入力部材と出力部材
    とを軸線方向に互いに近接させて前記巻掛け式伝動手段
    と車幅方向の同じ一側部に軸線方向が車幅方向を指向す
    るように配設し、一対の遊星機構を前記入力・出力部材
    と同一軸線上であってこれら両部材の近傍に軸線方向が
    車幅方向を指向するように配設したことを特徴とする電
    動補助車両。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電動補助車両において、
    入力部材と出力部材の周方向および径方向の略同じ位置
    であって、これら両部材間に弾性体を内装し、前記入力
    部材と出力部材のうち巻掛け式伝動手段に接続する一方
    の部材における前記弾性体と側面視において重なる部位
    に、巻掛け伝動手段用の円環状巻掛回転体を取付けたこ
    とを特徴とする電動補助車両。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電動補助車両において、
    入力部材および出力部材と一対の遊星機構とを軸線方向
    が互いに平行になるとともに、軸線方向と直交する方向
    に互いに離間するように配設したことを特徴とする電動
    補助車両。
  5. 【請求項5】 人力検出手段によって検出した人力の大
    きさに応じてモータの動力を制御し、人力とモータの動
    力とによって車体を走行させる電動補助車両において、
    人力によって回転する入力部材と、駆動輪に接続した出
    力部材とを同一軸線上に配設して弾性体を介して互いに
    連結し、前記人力検出手段を、一つの遊星機構を前記入
    力部材と出力部材に接続してこれら両部材の位相差を回
    転角検出センサによって検出する構成とし、前記遊星機
    構の太陽輪と、遊星輪支持用キャリアと、外周輪とから
    なる3個の構成部材のうち何れか一つの構成部材を前記
    回転角検出センサに接続し、他の2個の構成部材を、前
    記入力部材と前記出力部材にそれぞれ径の異なる歯車を
    介して接続したことを特徴とする電動補助車両。
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