JPH09183394A - 電動自転車のパワーユニット - Google Patents

電動自転車のパワーユニット

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Publication number
JPH09183394A
JPH09183394A JP35307495A JP35307495A JPH09183394A JP H09183394 A JPH09183394 A JP H09183394A JP 35307495 A JP35307495 A JP 35307495A JP 35307495 A JP35307495 A JP 35307495A JP H09183394 A JPH09183394 A JP H09183394A
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JP
Japan
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reaction force
power
ring gear
power unit
pedaling force
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Pending
Application number
JP35307495A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kuroda
和男 黒田
Ryukichi Muramatsu
隆吉 村松
Haruhiko Nakanosono
晴彦 中之薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09183394A publication Critical patent/JPH09183394A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/55Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 クランク軸の軸受部への衝撃を緩和して該軸
受部の耐久性向上と小型化を図ることができる電動自転
車のパワーユニットを提供する。 【解決手段】 クランク軸21から入力される踏力を遊
星ギヤ機構を介して合力軸に伝達する尽力伝達手段と、
踏力を検出する踏力検出手段と、踏力検出手段によって
検出された踏力に応じた補助動力を発生する電動モータ
37と、電動モータ37によって発生する補助動力を合
力軸に伝達する補助動力伝達手段を含んで構成される電
動自転車のパワーユニット15において、踏力を遊星ギ
ヤ機構の遊星ギヤに入力してサンギヤから出力せしめる
とともに、補助動力をサンギヤに伝達して踏力と合成せ
しめ、同遊星ギヤ機構のリングギヤ56を回動可能に支
持し、リングギヤ56に作用する反力を受ける反力受部
62を略水平に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員の踏力と該踏
力に応じた補助動力との合成力によって走行する電動自
転車のパワーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】乗員による踏力を電動モータによる補助
動力によって補う電動自転車が提案され、既に実用に供
されているが、この電動自転車には、乗員の踏力を検出
してその大きさに応じた補助動力を発生するパワーユニ
ットが設けられる。
【0003】ところで、パワーユニットとしては、クラ
ンク軸に入力される踏力を遊星ギヤ機構を介して合力軸
に伝達する人力伝達手段と、乗員の踏力を検出する踏力
検出手段と、該踏力検出手段によって検出された踏力に
応じた補助動力を発生する電動モータと、該電動モータ
によって発生する補助動力を合力軸に伝達する補助動力
伝達手段を含んで構成されるものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、電動自転車の
走行時や押し歩き時に路上の縁石等の突起物にペダルを
衝突させることがあり、斯かる場合にはクランク軸に水
平方向後向きの大きな衝撃が加わり、該クランク軸を支
承する軸受はその衝撃に絶え得るに十分な強度を備える
必要があり、このために軸受が大型化するという問題が
あった。
【0005】又、乗員の踏力を遊星ギヤ機構の遊星ギヤ
に入力してリングギヤから出力せしめ、踏力の大きさに
比例する反力を受けて反力受部に抗して回動するサンギ
ヤの回動角をサンギヤと反力受部との間に揺動部材を介
してアングルセンサ等の検出部で検出するパワーユニッ
ト(特開平7−95744号公報参照)にあっては、サ
ンギヤの反力を受ける反力受部と検出部とが近接して配
置されていたため、クランク軸に加わる前記衝撃が検出
部にも作用する可能性があった。
【0006】従って、本発明の目的とする処は、クラン
ク軸の軸受部及び踏力検出手段への衝撃を緩和してこれ
らの耐久性向上と小型化を図ることができる電動自転車
のパワーユニットを提供することにある。
【0007】更に、従来の踏力検出手段にあっては、遊
星ギヤ機構のサンギヤの反力を揺動部材を介して反力受
部で受ける構成が採用されていたため、部品点数が増え
るとともに、構造が複雑化するという問題もあった。
【0008】従って、本発明の目的とする処は、踏力検
出手段の構成部品点数を削減して構造単純化と検出精度
の向上を図ることができる電動自転車のパワーユニット
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、クランク軸に入力される踏
力をクランク軸と同軸に配された遊星ギヤ機構を介して
合力軸に伝達する人力伝達手段と、踏力を検出する踏力
検出手段と、該踏力検出手段によって検出された踏力に
応じた補助動力を発生する電動モータと、該電動モータ
によって発生する補助動力を合力軸に伝達する補助動力
伝達手段を含んで構成される電動自転車のパワーユニッ
トにおいて、前記踏力を前記遊星ギヤ機構の遊星ギヤに
入力してサンギヤ又はリングギヤの一方から出力して合
力軸に伝達するとともに、前記補助動力を合力軸に伝達
して踏力と合成せしめ、同遊星ギヤ機構のサンギヤ又は
リングギヤの他方を回転可能に支持し、該他方のサンギ
ヤ又はリングギヤに作用する反力を受ける反力受部を略
水平に配置したことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記反力受部を伸縮可能な弾性体を含んで
構成し、前記踏力検出手段を反力受部と前記他方のサン
ギヤ又はリングギヤの回転角を検出する検出部とで構成
するとともに、反力受部と検出部とを離間させて配置し
たことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記反力受部をガイドに沿って摺動
自在な受け部材と、該受け部材を付勢するスプリングと
で構成するとともに、前記他方のサンギヤ又はリングギ
ヤの外周の一部にアーム部を一体に形成し、該アーム部
の先端を前記受け部材に当接せしめたことを特徴とす
る。
【0012】請求項4記載の発明は、前記検出部を、ア
ングルセンサと、該アングルセンサの入力軸に一端が結
着され他端が前記他方のサンギヤ又はリングギヤに突設
されたピンに長孔係合するプレートを含んで構成し、プ
レートを付勢手段によってピンに常時接触せしめたこと
を特徴とする。
【0013】従って、請求項1記載の発明によれば、電
動自転車の走行時や押し歩き時にペダルが路上の突起物
に衝突した場合には、ペダルの位置に拘らずクランク軸
の軸受には水平後方向の衝撃力が作用し、その衝撃力の
一部は反力受部によって受けられるが、反力受部は略水
平に配置されているため、該反力受部には略水平前方向
の反力が作用し、この反力によってクランク軸の軸受部
に作用する衝撃力の一部が相殺されて該衝撃力が緩和さ
れ、該軸受部の最大負荷能力が低く抑えられてその耐久
性向上と小型化が図られる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、踏力検出手
段を構成する反力受部と検出部が離間して配置されるた
め、検出部に作用する衝撃力が緩和され、該検出部の耐
久性向上と小型化が図られる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、遊星ギヤ機
構のリングギヤ又はサンギヤが受ける反力を該ギヤの外
周に一体に形成されたアーム部を介して反力受部の受け
部材で直接受けるようにしたため、踏力検出手段の構成
部品点数が削減されて構造単純化が図られる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、踏力検出手
段の検出部は比較的高精度で簡単に製造し得るピンとプ
レートの組み合せによってリングギヤ又はサンギヤの回
動角をアングルセンサによって直接読み取ることによっ
て踏力を検出するため、安価で高精度な踏力の検出が可
能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明に係るパワーユニットを備え
る電動自転車の側面図、図2は同電動自転車のパワーユ
ニット部の破断側面図、図3は同パワーユニットの平断
面図、図4は同パワーユニットの破断側面図、図5は図
4のA−A線拡大断面図である。
【0019】先ず、図1及び図2に基づいて電動自転車
1の概略構成を説明する。
【0020】図1において、2は車体前方に位置するヘ
ッドパイプであり、該ヘッドパイプ2内にはハンドルス
テム3が回動自在に挿通している。そして、このハンド
ルステム3の上端にはハンドル4が結着され、同ハンド
ルステム3の下端にはフロントフォーク5が結着されて
おり、該フロントフォーク5の下端には前輪6が回転自
在に軸支されている。尚、前輪6の上半部の一部はフロ
ントフェンダ7によって覆われている。
【0021】又、前記ヘッドパイプ2からは下方に折曲
されたメインフレーム8が車体後方に向かって斜め下方
に延設されており、該メインフレーム8の後端にはシー
トパイプ9が車体後方向に向かって斜め上方に立設され
ている。そして、このシートパイプ9の上端部にはシー
トポスト10を介してシート11が高さ調整可能に支持
されている。又、メインフレーム8とシートパイプ9と
の結合部には、バッテリケース12がシートパイプ9に
沿って着脱自在に取り付けられており、このバッテリケ
ース12内には複数単電池13が着脱可能に収納されて
いる。
【0022】ところで、車体の略中央下部であって、前
記メインフレーム8とシートパイプ9との結合部分に
は、本発明に係るパワーユニット15が板金製のブラケ
ット16を介して取り付け支持されている。即ち、図2
に詳細に示すように、ブラケット16はメインフレーム
8とシートパイプ9に溶着されており、パワーユニット
15は前後2本のボルト17,18によってその2箇所
がブラケット16に取り付けられている。そして、パワ
ーユニット15の車体後方であって、ブラケット16で
囲まれる空間内にはコントローラ19が配設されてい
る。尚、図1に示すように、パワーユニット15の一部
は樹脂製のカバー20によって覆われている。
【0023】上記パワーユニット15は、乗員の踏力に
よる人力駆動系と、後述の電動モータ37(図3参照)
による補助動力系を並設して構成され、これにはクラン
ク軸21が回転自在に支承されており、該クランク軸2
1の左右両端にはクランク22が取り付けられ、各クラ
ンク22の端部にはペダル23が軸支されている。
【0024】他方、前記ブラケット16からは左右一対
のチェーンステイ24が車体後方に向かって延設されて
おり、該チェーンステイ24の後端部と前記シートパイ
プ9とは左右一対のシートステイ25によって連結され
ている。そして、チェーンステイ24後端のシートステ
イ25との連結部には後輪26が後車軸27によって回
転自在に軸支されており、後輪26には不図示のホイー
ルスプロケットが結着されている。尚、後輪26の上半
部はリヤフェンダ28によって覆われており、不図示の
ホイールスプロケット及びこれに巻装された後述のチェ
ーン51(図2参照)はチェーンカバー29によって覆
われている。
【0025】ここで、本発明に係る前記パワーユニット
15の構成の詳細を図3乃至図5に基づいて説明する。
【0026】図3に示すように、パワーユニット15の
ケース30とこれの側面を覆うカバー31には前記クラ
ンク軸21が軸受32,33によって回転自在に支持さ
れており、該クランク軸21の車体前方(図3の左方)
にはドライブ軸34、アイドル軸35及びモータ軸36
が互いに平行に、且つ、回転自在に配されている。尚、
図4に鎖線にて示すように、クランク軸21、ドライブ
軸34、アイドル軸35及びモータ軸36は、これらの
各中心を結ぶ直線が三角形を形成するような位置関係を
保って配置されており、ドライブ軸34とアイドル軸3
5はクランク軸21とモータ軸36の各中心を結ぶ直線
Lよりも下方に配置されている。
【0027】ところで、前記モータ軸36はパワーユニ
ット15の前端部に横置きに設けられた電動モータ37
の出力軸であって、その両端部は軸受38によって回転
自在に支承されており、該モータ軸36の一方の軸受3
8から側方へ突出する端部には小径のギヤ39が結着さ
れている。そして、このギヤ39は、前記アイドル軸3
5に軸受40によって回転自在に支承されたアイドルギ
ヤ41に噛合している。
【0028】又、前記ドライブ軸34には大径のギヤ4
2がワンウェイクラッチ43を介して支持されるととも
に、小径のギヤ44が結着されており、大径のギヤ42
には前記アイドルギヤ41が噛合している。尚、前記ギ
ヤ39,41,42はこの順に径が大きくなっている。
又、ギヤ39,41,42,44は平ギヤで構成されて
いる。
【0029】一方、前記クランク軸21には遊星ギヤ機
構45と中空状の合力軸46が設けられている。合力軸
46はケース30によって回転自在に支承され、合力軸
46内には軸受47によってクランク軸21が回転自在
に支承されており、合力軸46の内端部外周には前記遊
星ギヤ機構45の一部を構成するサンギヤ48が一体に
形成され、同合力軸46の中間部には、前記ギヤ44に
噛合する大径のギヤ49が一体に形成されている。又、
この合力軸46のケース30外へ突出する外端部外周に
はドライブスプロケット50が結着されており、該ドラ
イブスプロケット50と後車軸27(図1参照)に結着
された不図示の前記ホイールスプロケットとの間には無
端状のチェーン51が巻装されている。
【0030】ところで、前記遊星ギヤ機構45は、クラ
ンク軸21上にワンウェイクラッチ52を介して支持さ
れたリング状のキャリア53と、該キャリア53に軸5
4によって回転自在に支持された複数(本実施の形態で
は、3つ)の遊星ギヤ55と、クランク軸21に回動可
能に支持されたリングギヤ56及び前記合力軸46に一
体に形成されたサンギヤ48で構成されており、各遊星
ギヤ55はサンギヤ48とリングギヤ56の間に位置し
て両者に噛合している。
【0031】而して、本実施の形態においては、前記リ
ングギヤ56は2部材57,58を複数本のリベット5
9によって結合一体化して構成されており、図4及び図
5に示すように、一方の部材57の外周には略鉛直下方
に延出するアーム部57aが一体に形成されており、該
アーム部57aの端部にはローラ60が軸61によって
回転自在に軸支されている。そして、このローラ60の
近傍には、リングギヤ56に作用する反力を受ける反力
受部62が略水平に配設されている。
【0032】上記反力受部62は、図4に示すように、
ケース30の端面にボルト63によって結着されたガイ
ド64と、該ガイド64に略水平に摺動自在に保持され
たT型受け部材65及び該受け部材65とガイド64と
の間に縮装されたスプリング66で構成されており、受
け部材65はスプリング66によって付勢されてその前
端面が前記ローラ60に当接されている。尚、ケース3
0の反力受部62とは反対側には、後述の検出部70
(図3及び図4参照)の零点調整用のストッパ67が進
退自在に螺合しており、乗員の踏力がクランク軸21に
入力されない状態では、ストッパ67は図示のようにア
ーム部57aに当接している。
【0033】ところで、本実施の形態に係るパワーユニ
ット15には、クランク軸21に入力される乗員の踏力
を検出する踏力検出手段が設けられているが、該踏力検
出手段は、前記反力受部62と、該反力受部62の上方
にこれと離間して配置された検出部70を含んで構成さ
れている。
【0034】而して、上記検出部70は、図3及び図4
に示すように、前記カバー31に取り付けられたアング
ルセンサ71と、該アングルセンサ71の入力軸71a
に結着されたプレート72を含んで構成されており、該
プレート72はリングギヤ56の部材57外周部に長孔
係合によって連結されている。即ち、プレート72の一
端(自由端)には、図4に示すように、長円状の長孔7
2aが形成されており、一方、リングギヤ56の部材5
7外周部にはピン73が突設されており、このピン73
がプレート72の長孔72aに係合することによって、
前述のようにプレート72がリングギヤ56の部材57
外周部に連結されている。そして、プレート72は図3
に示すトーションスプリング74によって一方向(リン
グギヤ56の回動方向)に付勢されており、従って、該
プレート72の長孔72aの一方の側縁にはピン73が
常時接触している。
【0035】次に、電動自転車1の作用を説明する。
【0036】乗員が左右のペダル23を踏んでクランク
軸21を回転駆動すると、該クランク軸21の回転は遊
星ギヤ機構45によって増速されて合力軸46に伝達さ
れるが、本実施の形態では、遊星ギヤ機構45のリング
ギヤ56が固定されている(厳密には、反力受部62の
スプリング66が反力によって圧縮変形する量に見合う
角度だけ回動する)ため、乗員の踏力はワンウェイクラ
ッチ52を介してキャリア53及び遊星ギヤ55に入力
され、サンギヤ48から出力されて合力軸46に伝達さ
れる。
【0037】上述のように踏力が遊星ギヤ機構45を経
て合力軸46に伝達される過程において、リングギヤ5
6は遊星ギヤ55との噛合によって反力を受けるが、こ
の反力はリングギヤ56の部材57に形成されたアーム
部57a及び該アーム部57aに軸支されたローラ60
を介して反力受部62に伝達され、該反力受部62の受
け部材65を介してスプリング66によって受けられる
ため、スプリング66は反力によって圧縮変形し、従っ
て、リングギヤ56はスプリング66の圧縮変形量に見
合う角度だけクランク軸21を中心として図4の反時計
方向に回動する。
【0038】而して、リングギヤ56に作用する反力は
乗員の踏力の大きさに比例し、スプリング66の圧縮変
形量は反力の大きさに比例するため、リングギヤ56の
回動角は踏力の大きさに比例する。従って、リングギヤ
56の回動角を検出することによって踏力を検出するこ
とができ、このリングギヤ56の回動角は前記検出部7
0によって検出される。即ち、リングギヤ56の回動は
プレート72を介してアングルセンサ71の入力軸71
aに伝達されるため、アングルセンサ71によってリン
グギヤ56の回動角が検出され、その検出信号は前記コ
ントローラ19(図1及び図2参照)に対して出力され
る。すると、コントローラ19はアングルセンサ71か
らの検出信号に基づいて踏力を求め、求められた踏力の
大きさに応じた補助動力を発生させるよう電動モータ3
7を制御する。尚、コントローラ19と電動モータ37
は、前記バッテリ13(図1及び図2参照)から電力の
供給を受けて作動する。
【0039】上記踏力の検出においては、検出部70は
比較的高精度で簡単に製造し得るピン73とプレート7
2の組み合せによってリングギヤ56の回動角をアング
ルセンサ71によって直接読み取ることによって踏力を
検出するため、安価で高精度な踏力の検出が可能とな
る。尚、前述のように、プレート72の長孔72aには
ピン73が常時接触しているため、プレート72とピン
73とはガタ無く一体に回動することとなり、このこと
によっても踏力が高精度に検出される。
【0040】又、本実施の形態では、遊星ギヤ機構45
のリングギヤ56が受ける反力を該リングギヤ56の外
周に一体に形成されたアーム部57aと、該アーム部5
7aの端部に回転自在に軸支されたローラ60を介して
反力受部62の受け部材65で直接受けるようにしたた
め、踏力検出手段の構成部品点数が削減されて構造単純
化が図られる。
【0041】而して、電動モータ37のモータ軸36の
回転はギヤ39,41,42及びワンウェイクラッチ4
3を経て減速されてドライブ軸34に伝達され、更にギ
ヤ44,49を経て減速されて合力軸46に伝達され、
従って、電動モータ37にて発生する補助動力は以上の
経路を経て合力軸46に伝達される。
【0042】以上の結果、合力軸46は乗員の踏力と補
助動力によって回転駆動され、その回転はドライブスプ
ロケット50、チェーン51及び不図示のホイールスプ
ロケットを経て後輪26に伝達されるため、該後輪26
が乗員の踏力と補助動力の双方によって回転駆動されて
当該電動自転車1が走行せしめられ、この結果、乗員の
走行に要する肉体的負担が軽減される。
【0043】ところで、当該電動自転車1の走行時や押
し歩き時にペダル23が路上の突起物に衝突した場合に
は、ペダル23の位置に拘らずクランク軸21の軸受3
2,33には水平後方向の衝撃力が作用し、その衝撃力
の一部は反力受部62によって受けられるが、反力受部
62は略水平に配置されているため、該反力受部62に
は略水平前方向の反力が作用し、この反力によってクラ
ンク軸21の軸受32,33に作用する衝撃力の一部が
相殺されて該衝撃力が緩和され、該軸受32,33の最
大負荷能力が低く抑えられてその耐久性向上と小型化が
図られる。尚、本実施の形態のように踏力をサンギヤ4
8から出力せしめ、反力をリングギヤ56で受ける構成
とすれば、リングギヤ56には大きな反力が作用するた
め、上記効果がより一層高められる。
【0044】又、本実施の形態では、踏力検出手段を構
成する検出部70を反力受部62に対して離間して配置
したため、この検出部70に作用する衝撃力が緩和さ
れ、該検出部70の耐久性向上と小型化が図られる。
【0045】尚、本実施の形態では、遊星ギヤ機構にお
いて踏力をサンギヤから出力せしめ、反力をリングギヤ
で受ける構成としたが、逆に踏力をリングギヤから出力
せしめ、反力をサンギヤで受ける構成を採用しても良い
ことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、電動自転車の走行時や押し歩き時
にペダルが路上の突起物に衝突した場合には、ペダルの
位置に拘らずクランク軸の軸受には水平後方向の衝撃力
が作用し、その衝撃力の一部は反力受部によって受けら
れるが、反力受部は略水平に配置されているため、該反
力受部には略水平前方向の反力が作用し、この反力によ
ってクランク軸の軸受部に作用する衝撃力の一部が相殺
されて該衝撃力が緩和され、該軸受部の最大負荷能力が
低く抑えられてその耐久性向上と小型化が図られるとい
う効果が得られる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、踏力検出手
段を構成する反力受部と検出部が離間して配置されるた
め、検出部に作用する衝撃力が緩和され、該検出部の耐
久性向上と小型化が図られるという効果が得られる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、遊星ギヤ機
構のリングギヤ又はサンギヤが受ける反力を該ギヤの外
周に一体に形成されたアーム部を介して反力受部の受け
部材で直接受けるようにしたため、踏力検出手段の構成
部品点数が削減されて構造単純化が図られるという効果
が得られる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、踏力検出手
段の検出部は比較的高精度で簡単に製造し得るピンとプ
レートの組み合せによってリングギヤ又はサンギヤの回
動角をアングルセンサによって直接読み取ることによっ
て踏力を検出するため、安価で高精度な踏力の検出が可
能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーユニットを備える電動自転
車の側面図である。
【図2】本発明に係るパワーユニットを備える電動自転
車のパワーユニット部の破断側面図である。
【図3】本発明に係るパワーユニットの平断面図であ
る。
【図4】本発明に係るパワーユニットの破断側面図であ
る。
【図5】図4のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電動自転車 15 パワーユニット 21 クランク軸 37 電動モータ 45 遊星ギヤ機構 46 合力軸 48 サンギヤ 55 遊星ギヤ 56 リングギヤ 57a アーム部 62 反力受部 64 ガイド 65 受け部材 66 スプリング(弾性体) 70 検出部 71 アングルセンサ 71a アングルセンサの入力軸 72 プレート 72a 長孔 73 ピン 74 トーションスプリング(付勢手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に入力される踏力をクランク
    軸と同軸に配された遊星ギヤ機構を介して合力軸に伝達
    する人力伝達手段と、踏力を検出する踏力検出手段と、
    該踏力検出手段によって検出された踏力に応じた補助動
    力を発生する電動モータと、該電動モータによって発生
    する補助動力を合力軸に伝達する補助動力伝達手段を含
    んで構成される電動自転車のパワーユニットにおいて、 前記踏力を前記遊星ギヤ機構の遊星ギヤに入力してサン
    ギヤ又はリングギヤの一方から出力して合力軸に伝達す
    るとともに、前記補助動力を合力軸に伝達して踏力と合
    成せしめ、同遊星ギヤ機構のサンギヤ又はリングギヤの
    他方を回転可能に支持し、該他方のサンギヤ又はリング
    ギヤに作用する反力を受ける反力受部を略水平に配置し
    たことを特徴とする電動自転車のパワーユニット。
  2. 【請求項2】 前記反力受部を伸縮可能な弾性体を含ん
    で構成し、前記踏力検出手段を反力受部と前記他方のサ
    ンギヤ又はリングギヤの回転角を検出する検出部とで構
    成するとともに、反力受部と検出部とを離間させて配置
    したことを特徴とする請求項1記載の電動自転車のパワ
    ーユニット。
  3. 【請求項3】 前記反力受部をガイドに沿って摺動自在
    な受け部材と、該受け部材を付勢するスプリングとで構
    成するとともに、前記他方のサンギヤ又はリングギヤの
    外周の一部にアーム部を一体に形成し、該アーム部の先
    端を前記受け部材に当接せしめたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の電動自転車のパワーユニット。
  4. 【請求項4】 前記検出部は、アングルセンサと、該ア
    ングルセンサの入力軸に一端が結着され他端が前記他方
    のサンギヤ又はリングギヤに突設されたピンに長孔係合
    するプレートを含んで構成され、プレートは付勢手段に
    よってピンに常時接触せしめられることを特徴とする請
    求項2又は3記載の電動自転車のパワーユニット。
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