JP2000150936A - 半導体装置及び太陽光発電装置 - Google Patents
半導体装置及び太陽光発電装置Info
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- JP2000150936A JP2000150936A JP10325737A JP32573798A JP2000150936A JP 2000150936 A JP2000150936 A JP 2000150936A JP 10325737 A JP10325737 A JP 10325737A JP 32573798 A JP32573798 A JP 32573798A JP 2000150936 A JP2000150936 A JP 2000150936A
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- resin
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期間の屋外暴露においても半導体素子封止
部材の光及び水分による劣化、半導体素子の水分による
故障、さらに表面の汚れを最小限にすることが出来る半
導体装置を提供する。 【解決手段】 封止材樹脂102により半導体素子10
1が封止された半導体装置において、半導体素子101
の最表面側が保護部材106によりカバーされ、最裏面
側には放熱層105が設けられており、保護部材106
表面の少なくとも一部に紫外線を吸収する無機酸化物粒
子103が担持されてなり、かつ、無機酸化物粒子10
3の担持により保護部材106の表面の親水性が向上し
ている半導体装置。
部材の光及び水分による劣化、半導体素子の水分による
故障、さらに表面の汚れを最小限にすることが出来る半
導体装置を提供する。 【解決手段】 封止材樹脂102により半導体素子10
1が封止された半導体装置において、半導体素子101
の最表面側が保護部材106によりカバーされ、最裏面
側には放熱層105が設けられており、保護部材106
表面の少なくとも一部に紫外線を吸収する無機酸化物粒
子103が担持されてなり、かつ、無機酸化物粒子10
3の担持により保護部材106の表面の親水性が向上し
ている半導体装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に係わ
り、特に屋外で使用する半導体装置に関する。
り、特に屋外で使用する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子を外部環境から保護するに
は、樹脂などで封止する、あるいはガラスなどのケース
内に収めるのが一般的である。
は、樹脂などで封止する、あるいはガラスなどのケース
内に収めるのが一般的である。
【0003】半導体素子を樹脂で封止した場合問題とな
るのは樹脂の劣化である。樹脂の劣化の重要な要因は光
と水である。高分子樹脂はそのほとんどが300nmか
ら400nmまでの波長域に光吸収を有し、その紫外線
が原因で光劣化を生ずる。エステル結合等を有する場合
は水分によって加水分解を生ずる。したがって、光と水
を効率的に遮断して樹脂への侵入を防ぐことは樹脂の劣
化を防ぐ上で重要である。例えば、樹脂で封止された半
導体素子が屋外に暴露された場合、光と水分によって樹
脂の劣化が進行して樹脂にクラックや黄変が発生する。
さらに、樹脂を湿度が透過して半導体素子が故障すると
いう問題もある。
るのは樹脂の劣化である。樹脂の劣化の重要な要因は光
と水である。高分子樹脂はそのほとんどが300nmか
ら400nmまでの波長域に光吸収を有し、その紫外線
が原因で光劣化を生ずる。エステル結合等を有する場合
は水分によって加水分解を生ずる。したがって、光と水
を効率的に遮断して樹脂への侵入を防ぐことは樹脂の劣
化を防ぐ上で重要である。例えば、樹脂で封止された半
導体素子が屋外に暴露された場合、光と水分によって樹
脂の劣化が進行して樹脂にクラックや黄変が発生する。
さらに、樹脂を湿度が透過して半導体素子が故障すると
いう問題もある。
【0004】光・水を遮断するには樹脂中に紫外線を吸
収する有機化合物を含有させたり、樹脂表面に防湿性を
有する無機酸化物薄膜層等を設けることが公知である。
また、半導体素子を湿度から守るために、素子表面にパ
ッシベーション膜を設けることも行われている。しか
し、有機化合物は揮発や分解によって徐々に失われてい
くので、非常に長期間にわたる屋外使用においては、そ
の効果に限界があるし、無機酸化物薄膜やパッシベーシ
ョン膜も基材との熱膨張係数の違いによって剥離が発生
しやすいという問題がある。
収する有機化合物を含有させたり、樹脂表面に防湿性を
有する無機酸化物薄膜層等を設けることが公知である。
また、半導体素子を湿度から守るために、素子表面にパ
ッシベーション膜を設けることも行われている。しか
し、有機化合物は揮発や分解によって徐々に失われてい
くので、非常に長期間にわたる屋外使用においては、そ
の効果に限界があるし、無機酸化物薄膜やパッシベーシ
ョン膜も基材との熱膨張係数の違いによって剥離が発生
しやすいという問題がある。
【0005】一方、屋外で使用した場合、表面に汚れが
付着しやすい。半導体装置の中でも透光性部材で封止し
た光受光素子は、透光性部材が汚れると本来の性能を発
揮できなくなる。このような汚れの影響は、特に、半導
体装置の最表面が樹脂で形成されている場合に極めて顕
著に現れる。屋外に暴露された樹脂には水溶性・疎水性
いずれの汚染物質も強固に付着し、流水等では容易に除
去できない。樹脂の多くは疎水性物質であるが、表面が
疎水性であると油脂やタンパク質等の疎水性の汚れが付
着しやすい。
付着しやすい。半導体装置の中でも透光性部材で封止し
た光受光素子は、透光性部材が汚れると本来の性能を発
揮できなくなる。このような汚れの影響は、特に、半導
体装置の最表面が樹脂で形成されている場合に極めて顕
著に現れる。屋外に暴露された樹脂には水溶性・疎水性
いずれの汚染物質も強固に付着し、流水等では容易に除
去できない。樹脂の多くは疎水性物質であるが、表面が
疎水性であると油脂やタンパク質等の疎水性の汚れが付
着しやすい。
【0006】このような問題を解決するための手段とし
て表面に撥水性樹脂層を設けることが行われている。撥
水性樹脂は表面エネルギーが小さいので、水をはじくだ
けでなく、疎水性汚れも付着しにくくなる。
て表面に撥水性樹脂層を設けることが行われている。撥
水性樹脂は表面エネルギーが小さいので、水をはじくだ
けでなく、疎水性汚れも付着しにくくなる。
【0007】しかし、フッ素樹脂のような撥水性樹脂と
いえども長期間の屋外暴露においては汚れが付着する。
理由としては以下の3点が挙げられる。
いえども長期間の屋外暴露においては汚れが付着する。
理由としては以下の3点が挙げられる。
【0008】(1)樹脂が柔らかいので傷が付きやす
く、傷に汚れがたまりやすい。
く、傷に汚れがたまりやすい。
【0009】(2)フッ素樹脂も本質的には疎水性樹脂
であり、疎水性の強い油脂汚れは比較的フッ素樹脂に付
着しやすい。
であり、疎水性の強い油脂汚れは比較的フッ素樹脂に付
着しやすい。
【0010】(3)帯電しやすい。すなわち静電吸着に
よって埃が付着しやすい。
よって埃が付着しやすい。
【0011】一度フッ素樹脂に付着した疎水性の汚れは
強固に付着し、水では容易に除去できなくなる。さら
に、疎水性汚れの分子中の親水性基が外側に配向するの
で撥水性は著しく低下し、親水性の汚れも付着して汚れ
は一層加速する。
強固に付着し、水では容易に除去できなくなる。さら
に、疎水性汚れの分子中の親水性基が外側に配向するの
で撥水性は著しく低下し、親水性の汚れも付着して汚れ
は一層加速する。
【0012】このような問題は、最表面をガラスにする
事で、多少の改善は見られるが、ガラスといえども、長
期間の屋外暴露においては、同様に汚れが付着する。
事で、多少の改善は見られるが、ガラスといえども、長
期間の屋外暴露においては、同様に汚れが付着する。
【0013】屋外で使用される代表的な半導体装置とし
ては太陽電池がある。なかでも、アモルファスシリコン
を代表とする薄膜太陽電池はその軽量性、フレキシビリ
ティーを生かして、建材一体型太陽電池等への展開が積
極的に進められている。このような薄膜太陽電池の特徴
を最大限発揮するために、表面をフィルムで被覆する太
陽電池モジュールの開発が従来から行われており、屋外
使用に対する耐久性あるいは防汚性という観点からこの
ようなモジュールの表面フィルムには通常フッ素樹脂フ
ィルムが用いられてきた。ところがフッ素樹脂フィルム
は上述の理由で汚れが付着して太陽電池の出力低下の一
因となっていた。
ては太陽電池がある。なかでも、アモルファスシリコン
を代表とする薄膜太陽電池はその軽量性、フレキシビリ
ティーを生かして、建材一体型太陽電池等への展開が積
極的に進められている。このような薄膜太陽電池の特徴
を最大限発揮するために、表面をフィルムで被覆する太
陽電池モジュールの開発が従来から行われており、屋外
使用に対する耐久性あるいは防汚性という観点からこの
ようなモジュールの表面フィルムには通常フッ素樹脂フ
ィルムが用いられてきた。ところがフッ素樹脂フィルム
は上述の理由で汚れが付着して太陽電池の出力低下の一
因となっていた。
【0014】また、特開平8−139347号公報に開
示されているように、フッ素樹脂フィルムで被覆した場
合は、意匠上の理由で表面に凹凸を設けることがしばし
ば行われるが、凹部への汚れの蓄積により出力はさらに
低下しやすくなる。一方、フッ素樹脂フィルムは紫外線
や水蒸気をほとんど透過するので、フィルムと素子との
間に設けられる封止材樹脂あるいは素子上の樹脂部材は
光あるいは水分による影響を受けやすい。また、水分は
樹脂を劣化させるだけでなく、光起電力素子上に設けら
れる集電電極等の金属部材からのイオンの溶出の原因と
なり、金属イオンのマイグレーションによる素子の故障
発生を招くこともある。
示されているように、フッ素樹脂フィルムで被覆した場
合は、意匠上の理由で表面に凹凸を設けることがしばし
ば行われるが、凹部への汚れの蓄積により出力はさらに
低下しやすくなる。一方、フッ素樹脂フィルムは紫外線
や水蒸気をほとんど透過するので、フィルムと素子との
間に設けられる封止材樹脂あるいは素子上の樹脂部材は
光あるいは水分による影響を受けやすい。また、水分は
樹脂を劣化させるだけでなく、光起電力素子上に設けら
れる集電電極等の金属部材からのイオンの溶出の原因と
なり、金属イオンのマイグレーションによる素子の故障
発生を招くこともある。
【0015】以上のような理由から、太陽電池モジュー
ルに代表されるような屋外で使用される半導体装置、と
りわけ表面をフッ素樹脂フィルムやガラスで被覆した太
陽電池モジュール表面の防汚性・耐候(光)性・防湿性
を向上させて長期間安定した性能を発揮させることが強
く望まれているが、いまだ十分とはいえない。
ルに代表されるような屋外で使用される半導体装置、と
りわけ表面をフッ素樹脂フィルムやガラスで被覆した太
陽電池モジュール表面の防汚性・耐候(光)性・防湿性
を向上させて長期間安定した性能を発揮させることが強
く望まれているが、いまだ十分とはいえない。
【0016】一方、基材表面への防汚機能・抗菌機能・
脱臭機能の付与を目的として、特開平8−267646
号公報、特開平7−155598号公報、特開平7−2
32080号公報等には光触媒機能を有する無機質粒子
から成る光活性層を基材表面に形成した部材及びその方
法が開示されている。
脱臭機能の付与を目的として、特開平8−267646
号公報、特開平7−155598号公報、特開平7−2
32080号公報等には光触媒機能を有する無機質粒子
から成る光活性層を基材表面に形成した部材及びその方
法が開示されている。
【0017】さらに、特開平9−83005号公報には
太陽電池を保護する透明カバーの表面を半導体光触媒を
含む透明層で被覆し、太陽電池が降雨にさらされた時に
カバーの表面に付着した汚れが降雨により洗い流され、
若しくは、雨に同伴する汚れが表面に付着するのが防止
されるようにした太陽電池が開示されている。
太陽電池を保護する透明カバーの表面を半導体光触媒を
含む透明層で被覆し、太陽電池が降雨にさらされた時に
カバーの表面に付着した汚れが降雨により洗い流され、
若しくは、雨に同伴する汚れが表面に付着するのが防止
されるようにした太陽電池が開示されている。
【0018】しかしながら、上記公知例では、太陽電池
表面に単に光活性層を設けるというアイデアにとどまっ
ており、具体的に、どのような構成の太陽電池をなせ
ば、コスト的、耐候(光)性上、防汚性上、最適な太陽
電池を得られるか、更には、どのように使えば、効果的
な使い方ができるか、明らかにされていなかった。
表面に単に光活性層を設けるというアイデアにとどまっ
ており、具体的に、どのような構成の太陽電池をなせ
ば、コスト的、耐候(光)性上、防汚性上、最適な太陽
電池を得られるか、更には、どのように使えば、効果的
な使い方ができるか、明らかにされていなかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を鑑み、長期間の屋外暴露においても半導体素子封止
部材の光及び水分による劣化、半導体素子の水分による
故障、さらに表面の汚れを最小限にすることができる半
導体装置を提供することを目的とする。
題を鑑み、長期間の屋外暴露においても半導体素子封止
部材の光及び水分による劣化、半導体素子の水分による
故障、さらに表面の汚れを最小限にすることができる半
導体装置を提供することを目的とする。
【0020】更に、表面への汚れの付着を防止すると共
に、光黄変や湿度による故障に対してすぐれた特性を有
する半導体装置を提供する事を目的とする。
に、光黄変や湿度による故障に対してすぐれた特性を有
する半導体装置を提供する事を目的とする。
【0021】また、該半導体装置、特に太陽電池を用い
た太陽光発電装置を提供することを目的とする。
た太陽光発電装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究開発を重ねた結果、次のような手
段を用いることが最良であることを見いだした。
決するために鋭意研究開発を重ねた結果、次のような手
段を用いることが最良であることを見いだした。
【0023】すなわち、封止材樹脂により半導体素子が
封止された半導体装置において、半導体素子の最表面側
が保護部材によりカバーされ、最裏面側には放熱層が設
けられており、前記保護部材表面の少なくとも一部に紫
外線を吸収する無機酸化物粒子が担持されてなり、か
つ、前記無機酸化物粒子の担持により前記保護部材表面
の親水性が向上していることを特徴とする半導体装置で
ある。
封止された半導体装置において、半導体素子の最表面側
が保護部材によりカバーされ、最裏面側には放熱層が設
けられており、前記保護部材表面の少なくとも一部に紫
外線を吸収する無機酸化物粒子が担持されてなり、か
つ、前記無機酸化物粒子の担持により前記保護部材表面
の親水性が向上していることを特徴とする半導体装置で
ある。
【0024】
【作用】封止材樹脂により半導体素子が封止された半導
体装置において、半導体素子の最表面側が保護部材によ
りカバーされ、最裏面側には放熱層が設けられており、
前記保護部材表面の少なくとも一部に紫外線を吸収する
無機酸化物粒子が担持されてなり、かつ、前記無機酸化
物粒子の担持により前記保護部材表面の親水性が向上し
ていることにより、紫外線が最表面層で吸収されるの
で、封止材樹脂の光劣化が抑制される。さらに、水蒸気
の透過も抑制されるので、水分による封止材樹脂の劣化
及び素子の故障が抑えられる。一方、親水性向上によ
り、疎水性汚れの付着が抑えられる。さらに、裏面側に
放熱層が設けられているので、半導体装置を低温に保つ
ことができ、最表面層への水の吸着を促し安定した親水
性を維持できる。
体装置において、半導体素子の最表面側が保護部材によ
りカバーされ、最裏面側には放熱層が設けられており、
前記保護部材表面の少なくとも一部に紫外線を吸収する
無機酸化物粒子が担持されてなり、かつ、前記無機酸化
物粒子の担持により前記保護部材表面の親水性が向上し
ていることにより、紫外線が最表面層で吸収されるの
で、封止材樹脂の光劣化が抑制される。さらに、水蒸気
の透過も抑制されるので、水分による封止材樹脂の劣化
及び素子の故障が抑えられる。一方、親水性向上によ
り、疎水性汚れの付着が抑えられる。さらに、裏面側に
放熱層が設けられているので、半導体装置を低温に保つ
ことができ、最表面層への水の吸着を促し安定した親水
性を維持できる。
【0025】無機酸化物が光触媒機能を有することによ
り、長期間の屋外暴露等においても表面の汚れを最小限
にすることが出来る。すなわち、表面に吸着した油脂等
の疎水性の汚れが光触媒機能により分解されるので、常
に清浄な表面を維持することが出来る。
り、長期間の屋外暴露等においても表面の汚れを最小限
にすることが出来る。すなわち、表面に吸着した油脂等
の疎水性の汚れが光触媒機能により分解されるので、常
に清浄な表面を維持することが出来る。
【0026】無機酸化物が酸化チタン、酸化亜鉛、チタ
ン酸ストロンチウム、三酸化タングステン、酸化第二
鉄、三酸化二ビスマス、酸化スズからなる群より選ばれ
る少なくとも1種であることにより、光触媒機能と紫外
線吸収性能が最大限発揮することが出来る。
ン酸ストロンチウム、三酸化タングステン、酸化第二
鉄、三酸化二ビスマス、酸化スズからなる群より選ばれ
る少なくとも1種であることにより、光触媒機能と紫外
線吸収性能が最大限発揮することが出来る。
【0027】半導体素子が光受光素子であり、または、
無機酸化物粒子が担持されているのが、少なくとも光受
光素子の光入射部をカバーする保護部材の最表面全体な
いしは一部であることにより、封止樹脂の防汚性・耐候
(光)性・耐黄変性の改善によって大きな効果を得るこ
とが出来る。すなわち、汚れや黄変による光透過率の低
下が抑制されるので、半導体素子の性能を長期間にわた
って維持することが出来る。
無機酸化物粒子が担持されているのが、少なくとも光受
光素子の光入射部をカバーする保護部材の最表面全体な
いしは一部であることにより、封止樹脂の防汚性・耐候
(光)性・耐黄変性の改善によって大きな効果を得るこ
とが出来る。すなわち、汚れや黄変による光透過率の低
下が抑制されるので、半導体素子の性能を長期間にわた
って維持することが出来る。
【0028】放熱層が前記半導体素子の裏面側に接着材
層を介して貼り合わされた金属板あるいは金属箔である
ことにより、効率的にモジュールを冷却することができ
る。
層を介して貼り合わされた金属板あるいは金属箔である
ことにより、効率的にモジュールを冷却することができ
る。
【0029】金属板が建材であることにより、半導体装
置を建造物の屋根材や外壁材として用いる際にその設置
が容易になる。
置を建造物の屋根材や外壁材として用いる際にその設置
が容易になる。
【0030】放熱層の外側に断熱層を設けることによ
り、放射冷却が主体的となる時期、特に夜間に、半導体
装置裏面側近傍の物体からの熱放射による半導体装置の
昇温を抑制できる。すなわち、半導体装置裏面近傍に熱
容量の大きな熱放射体が存在する場合、この熱が半導体
装置に伝わりにくくすることで、上記放熱層による放射
冷却効果を高めることができる。その結果、外気の水分
の吸着が促進される効果があり、表面の汚濁防止効果が
促進が期待できる。
り、放射冷却が主体的となる時期、特に夜間に、半導体
装置裏面側近傍の物体からの熱放射による半導体装置の
昇温を抑制できる。すなわち、半導体装置裏面近傍に熱
容量の大きな熱放射体が存在する場合、この熱が半導体
装置に伝わりにくくすることで、上記放熱層による放射
冷却効果を高めることができる。その結果、外気の水分
の吸着が促進される効果があり、表面の汚濁防止効果が
促進が期待できる。
【0031】透光性樹脂の最表面が透光性フィルムであ
ることにより、無機酸化物をフィルムに担持させたもの
を半導体素子に貼り合わせるだけで容易に防汚性・耐候
(光)性を有する半導体装置の保護を実現できる。その
結果、製造プロセスの簡略化が期待できる。
ることにより、無機酸化物をフィルムに担持させたもの
を半導体素子に貼り合わせるだけで容易に防汚性・耐候
(光)性を有する半導体装置の保護を実現できる。その
結果、製造プロセスの簡略化が期待できる。
【0032】透光性フィルムの表面にプラズマ放電処理
あるいはコロナ放電処理のいずれかが施されており、そ
の上に前記無機酸化物粒子を担持する層が設けられてい
ることにより、無機酸化物担持層が強固にフィルム上に
密着して、長期間の使用において無機酸化物粒子の効果
が持続する。すなわち、外部からの各種ストレス、例え
ば、熱ストレス、機械ストレス等に対して担持層がフィ
ルムから剥離したり、担持層にクラックが入ったりする
ことがない。
あるいはコロナ放電処理のいずれかが施されており、そ
の上に前記無機酸化物粒子を担持する層が設けられてい
ることにより、無機酸化物担持層が強固にフィルム上に
密着して、長期間の使用において無機酸化物粒子の効果
が持続する。すなわち、外部からの各種ストレス、例え
ば、熱ストレス、機械ストレス等に対して担持層がフィ
ルムから剥離したり、担持層にクラックが入ったりする
ことがない。
【0033】無機酸化物粒子が前記透光性フィルム中に
埋設されていることにより、長期間の使用においても、
無機酸化物粒子の効果が持続する。すなわち、無機酸化
物粒子がフィルム自体に強固に固定されるため、過酷な
使用条件下でも無機酸化物粒子が脱落することがなく、
安定してその性能を発揮できる。
埋設されていることにより、長期間の使用においても、
無機酸化物粒子の効果が持続する。すなわち、無機酸化
物粒子がフィルム自体に強固に固定されるため、過酷な
使用条件下でも無機酸化物粒子が脱落することがなく、
安定してその性能を発揮できる。
【0034】透光性フィルムがフッ素樹脂あるいはシリ
コーン樹脂からなることにより、フッ素樹脂・シリコー
ン樹脂が本来持つ本質的な高耐候性が期待できるので、
透光性フィルムの劣化によって担持された無機酸化物粒
子が脱落するようなことがなく、安定してその性能を発
揮できる。
コーン樹脂からなることにより、フッ素樹脂・シリコー
ン樹脂が本来持つ本質的な高耐候性が期待できるので、
透光性フィルムの劣化によって担持された無機酸化物粒
子が脱落するようなことがなく、安定してその性能を発
揮できる。
【0035】フッ素樹脂がエチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体(ETFE)であることにより、安価で
かつ耐候(光)性・機械強度・透明性に優れた封止とす
ることが出来る。
チレン共重合体(ETFE)であることにより、安価で
かつ耐候(光)性・機械強度・透明性に優れた封止とす
ることが出来る。
【0036】半導体素子が太陽電池であることにより、
長期間の屋外暴露でも封止材表面の汚染や黄変がないの
で、光損失による出力低下の少ない、高出力を長期間維
持することができる優れた太陽電池モジュールとするこ
とが出来る。
長期間の屋外暴露でも封止材表面の汚染や黄変がないの
で、光損失による出力低下の少ない、高出力を長期間維
持することができる優れた太陽電池モジュールとするこ
とが出来る。
【0037】半導体装置が屋根材として配置されてお
り、該屋根材とその下部に設置された屋根下地材との間
に通気経路を有することにより、外気が高湿雰囲気であ
る場合、冷たい空気を太陽光発電装置裏面側の通気経路
に流すことにより、太陽電池モジュール表面を外気より
も低温とする事が可能である。したがって、太陽電池モ
ジュール表面への水分の吸着を意図的に促すことがで
き、上記に示した太陽電池モジュール表面の親水性を安
定して維持することが出来る。
り、該屋根材とその下部に設置された屋根下地材との間
に通気経路を有することにより、外気が高湿雰囲気であ
る場合、冷たい空気を太陽光発電装置裏面側の通気経路
に流すことにより、太陽電池モジュール表面を外気より
も低温とする事が可能である。したがって、太陽電池モ
ジュール表面への水分の吸着を意図的に促すことがで
き、上記に示した太陽電池モジュール表面の親水性を安
定して維持することが出来る。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は本発明の半導体装置の一例
を示す概略断面図である。図1において、101は半導
体素子、102は半導体素子を封止する封止材樹脂、1
03は無機酸化物粒子、105は放熱層、106は保護
部材である。
を示す概略断面図である。図1において、101は半導
体素子、102は半導体素子を封止する封止材樹脂、1
03は無機酸化物粒子、105は放熱層、106は保護
部材である。
【0039】半導体素子101は特に限定されないが、
例えば、ICチップ、トランジスタ素子、ダイオード素
子、光受光素子、太陽電池素子などである。特に、光受
光素子と太陽電池素子は本発明の効果を享受する上では
好適であり、屋外で使用されるという観点から太陽電池
素子がより好ましい。
例えば、ICチップ、トランジスタ素子、ダイオード素
子、光受光素子、太陽電池素子などである。特に、光受
光素子と太陽電池素子は本発明の効果を享受する上では
好適であり、屋外で使用されるという観点から太陽電池
素子がより好ましい。
【0040】封止材樹脂102は半導体素子101の凹
凸を被覆し、半導体素子101を温度変化、湿度、衝撃
などの過酷な外部環境から守るために用いられる。した
がって、耐候性、接着性、充填性、耐熱性、耐寒性、耐
衝撃性等が要求される。
凸を被覆し、半導体素子101を温度変化、湿度、衝撃
などの過酷な外部環境から守るために用いられる。した
がって、耐候性、接着性、充填性、耐熱性、耐寒性、耐
衝撃性等が要求される。
【0041】これらの要求を満たす樹脂としてはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体(EEA)、ポリビニルブチラール樹脂
などのポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂など
が挙げられる。また、これらの樹脂を混合したり、違う
種類の2層以上の樹脂で封止することも可能である。
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体(EEA)、ポリビニルブチラール樹脂
などのポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂など
が挙げられる。また、これらの樹脂を混合したり、違う
種類の2層以上の樹脂で封止することも可能である。
【0042】保護部材106は得に限定されないが、光
受光素子を封止する場合は、保護部材106に透光性が
要求される。この透光性を満足するものとしては、ガラ
スや透光性の樹脂がある。
受光素子を封止する場合は、保護部材106に透光性が
要求される。この透光性を満足するものとしては、ガラ
スや透光性の樹脂がある。
【0043】ガラスとしては、好ましくは白板ガラスが
好適であるが、コスト面から、青板ガラスを用いること
が多い。
好適であるが、コスト面から、青板ガラスを用いること
が多い。
【0044】透光性樹脂としては、具体的には、アクリ
ル樹脂、フッ素樹脂、、シリコーン樹脂等のフィルムあ
るいは塗膜等が好適であり、特にフィルムが好ましい。
また、透光性フィルムは耐候(光)性に優れるものが望
ましく、フッ素樹脂フィルム・シリコーン樹脂フィルム
が好適に用いられる。さらに、フッ素樹脂の中でもエチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)が
耐候(光)性および機械的強度の両立と透明性、コスト
の面で優れている。
ル樹脂、フッ素樹脂、、シリコーン樹脂等のフィルムあ
るいは塗膜等が好適であり、特にフィルムが好ましい。
また、透光性フィルムは耐候(光)性に優れるものが望
ましく、フッ素樹脂フィルム・シリコーン樹脂フィルム
が好適に用いられる。さらに、フッ素樹脂の中でもエチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)が
耐候(光)性および機械的強度の両立と透明性、コスト
の面で優れている。
【0045】無機酸化物粒子103は保護部材106に
担持されており、無機酸化物粒子103を表面保護フィ
ルム104に担持させることにより、保護部材106最
表面の親水性が向上している。すなわち、無機酸化物粒
子103を担持させない場合よりも担持させた方が保護
部材106最表面の水の接触角が減少している。
担持されており、無機酸化物粒子103を表面保護フィ
ルム104に担持させることにより、保護部材106最
表面の親水性が向上している。すなわち、無機酸化物粒
子103を担持させない場合よりも担持させた方が保護
部材106最表面の水の接触角が減少している。
【0046】無機酸化物粒子103は、波長300nm
以上400nm以下の紫外線吸収機能を有することが望
ましい。波長300nm以上400nm以下は封止材樹
脂102の光劣化の原因となる紫外線領域であり、この
領域の紫外線を無機酸化物粒子103によって遮断する
ことにより、封止材樹脂102の劣化は効果的に抑制さ
れる。具体的には、無機酸化物粒子103を均一に懸濁
させた0.5%水溶液を1cm角石英セルに入れて測定
した紫外線透過率が、波長380nmで80%以下、波
長350nmで50%以下であることが好ましく、波長
380nmで70%以下、波長350nmで10%以下
であることがより好ましい。なお、この透過率は水を1
cm角石英セルに入れて測定したものを100%とした
ときの値である。このような物質には、酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化スズ、酸化セリウムなどがある。
以上400nm以下の紫外線吸収機能を有することが望
ましい。波長300nm以上400nm以下は封止材樹
脂102の光劣化の原因となる紫外線領域であり、この
領域の紫外線を無機酸化物粒子103によって遮断する
ことにより、封止材樹脂102の劣化は効果的に抑制さ
れる。具体的には、無機酸化物粒子103を均一に懸濁
させた0.5%水溶液を1cm角石英セルに入れて測定
した紫外線透過率が、波長380nmで80%以下、波
長350nmで50%以下であることが好ましく、波長
380nmで70%以下、波長350nmで10%以下
であることがより好ましい。なお、この透過率は水を1
cm角石英セルに入れて測定したものを100%とした
ときの値である。このような物質には、酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化スズ、酸化セリウムなどがある。
【0047】さらに、無機酸化物粒子103は光触媒機
能を有することが望ましい。光触媒機能を有する物質と
は、一定波長以下の光の照射により電子と正孔を生成
し、その結果、活性酸素を生じ得る物質のことをいう。
このような物質には、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸
ストロンチウム、三酸化タングステン、酸化第二鉄、三
酸化二ビスマス、酸化スズなどがある。なかでも酸化チ
タンは光触媒活性が高く、好適に用いられる。これら無
機酸化物は二種類以上を併用することも可能である。
能を有することが望ましい。光触媒機能を有する物質と
は、一定波長以下の光の照射により電子と正孔を生成
し、その結果、活性酸素を生じ得る物質のことをいう。
このような物質には、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸
ストロンチウム、三酸化タングステン、酸化第二鉄、三
酸化二ビスマス、酸化スズなどがある。なかでも酸化チ
タンは光触媒活性が高く、好適に用いられる。これら無
機酸化物は二種類以上を併用することも可能である。
【0048】無機酸化物粒子の平均粒径は0.005μ
m〜0.1μmが好ましく、0.005μm〜0.02
μmがより好ましい。粒径が0.005μmよりも小さ
くなると均一に分散させることが難しくなり、0.1μ
mよりも大きくなると透光性の保護部材106に担持さ
せた場合、光透過率が低下する。
m〜0.1μmが好ましく、0.005μm〜0.02
μmがより好ましい。粒径が0.005μmよりも小さ
くなると均一に分散させることが難しくなり、0.1μ
mよりも大きくなると透光性の保護部材106に担持さ
せた場合、光透過率が低下する。
【0049】無機酸化物粒子を保護部材106の表面に
担持させる方法としては、バインダーポリマーにより固
定する方法が挙げられる。すなわち、バインダーポリマ
ーによって粒子を保護部材106に接着すると同時に粒
子同士を接着することにより、十分な強度を持った無機
酸化物粒子層を形成することができる。
担持させる方法としては、バインダーポリマーにより固
定する方法が挙げられる。すなわち、バインダーポリマ
ーによって粒子を保護部材106に接着すると同時に粒
子同士を接着することにより、十分な強度を持った無機
酸化物粒子層を形成することができる。
【0050】この際、保護部材106の表面を処理する
ことによってバインダーポリマーと保護部材106との
接着力を向上させ、無機酸化物粒子を強固に担持させる
ことが可能である。処理の具体的方法としては、シラン
カップリング剤やチタンカップリング剤によるカップリ
ング処理、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、オゾン
処理、紫外線処理、電子線処理、火炎処理などが挙げら
れる。特に、保護部材106がフィルムである場合に
は、コロナ放電処理やプラズマ放電処理が処理速度が速
く比較的簡易な装置で接着力の大きな向上が図れるので
好適に用いられる。
ことによってバインダーポリマーと保護部材106との
接着力を向上させ、無機酸化物粒子を強固に担持させる
ことが可能である。処理の具体的方法としては、シラン
カップリング剤やチタンカップリング剤によるカップリ
ング処理、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、オゾン
処理、紫外線処理、電子線処理、火炎処理などが挙げら
れる。特に、保護部材106がフィルムである場合に
は、コロナ放電処理やプラズマ放電処理が処理速度が速
く比較的簡易な装置で接着力の大きな向上が図れるので
好適に用いられる。
【0051】無機酸化物粒子層の厚さは0.1〜5.0
μmであることが好ましく、0.3〜1.0μmである
ことがより好ましい。厚みが0.1μm以下であると無
機酸化物の十分な効果を得ることが難しくなり、5.0
μmを超えるとクラック・剥離等が生じ易くなる。
μmであることが好ましく、0.3〜1.0μmである
ことがより好ましい。厚みが0.1μm以下であると無
機酸化物の十分な効果を得ることが難しくなり、5.0
μmを超えるとクラック・剥離等が生じ易くなる。
【0052】具体的な工程としては、無機酸化物粒子を
懸濁させたバインダーポリマー溶液を調製する工程、こ
れを保護部材106の表面に塗布する工程、バインダー
ポリマーによって無機酸化物を固定する工程よりなる。
これは、半導体素子を封止した後に行ってもよいし、保
護部材106にあらかじめ無機酸化物を固定しておき、
その後保護部材106が最表面を構成するように半導体
素子を封止してもよい。
懸濁させたバインダーポリマー溶液を調製する工程、こ
れを保護部材106の表面に塗布する工程、バインダー
ポリマーによって無機酸化物を固定する工程よりなる。
これは、半導体素子を封止した後に行ってもよいし、保
護部材106にあらかじめ無機酸化物を固定しておき、
その後保護部材106が最表面を構成するように半導体
素子を封止してもよい。
【0053】バインダーポリマーとしては、シリコーン
樹脂、シロキサン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ウ
レタン樹脂、フッ素樹脂などの中から任意に選択して用
いることができる。半導体素子が屋外で使用されるよう
な光受光素子の場合は、耐候(光)性・透明性がバイン
ダーポリマーに要求される。このような用途に対して
は、シリコーン樹脂、シロキサン樹脂、アクリル樹脂、
フッ素樹脂が好適である。
樹脂、シロキサン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ウ
レタン樹脂、フッ素樹脂などの中から任意に選択して用
いることができる。半導体素子が屋外で使用されるよう
な光受光素子の場合は、耐候(光)性・透明性がバイン
ダーポリマーに要求される。このような用途に対して
は、シリコーン樹脂、シロキサン樹脂、アクリル樹脂、
フッ素樹脂が好適である。
【0054】無機酸化物粒子懸濁液を塗布する方法とし
ては、例えばスプレー法、ロール法、ディップ法などが
挙げられる。また、バインダーポリマーによって無機酸
化物を固定する工程は、具体的には、バインダーポリマ
ーを溶かす溶剤を蒸発させる工程、加熱等によりポリマ
ーを硬化させる工程等から構成される。
ては、例えばスプレー法、ロール法、ディップ法などが
挙げられる。また、バインダーポリマーによって無機酸
化物を固定する工程は、具体的には、バインダーポリマ
ーを溶かす溶剤を蒸発させる工程、加熱等によりポリマ
ーを硬化させる工程等から構成される。
【0055】バインダーポリマーと無機酸化物粒子ある
いは保護部材106との接着力を向上させるためにバイ
ンダーポリマー中にシランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤等を添加してもよい。添加量は0.1〜10
wt%が好ましく、0.5〜5.0wt%がより好まし
い。また、無機酸化物粒子表面をあらかじめカップリン
グ剤で処理しておくことも可能である。この場合は、カ
ップリング剤をアルコール等で希釈したものを粒子に散
布した後、乾燥させればよい。
いは保護部材106との接着力を向上させるためにバイ
ンダーポリマー中にシランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤等を添加してもよい。添加量は0.1〜10
wt%が好ましく、0.5〜5.0wt%がより好まし
い。また、無機酸化物粒子表面をあらかじめカップリン
グ剤で処理しておくことも可能である。この場合は、カ
ップリング剤をアルコール等で希釈したものを粒子に散
布した後、乾燥させればよい。
【0056】一方、保護部材106がフィルムである場
合には、無機酸化物粒子を担持させる別の方法としてフ
ィルム中に粒子を埋設してもよい。例えば、フィルムの
原料樹脂を熱溶融してそこに無機酸化物粒子を十分に分
散させた後、成形してフィルムとする方法、ゴム状ある
いは液体状の樹脂に無機酸化物粒子を分散させてフィル
ムに成形した後、樹脂を架橋する方法等が挙げられる。
具体的な成形方法としては、キャスティング法、Tダイ
法、インフレーション法、カレンダー法などが挙げられ
る。この際、無機酸化物粒子表面を前述の方法でカップ
リング剤処理しておけば、樹脂と粒子との密着性が向上
して、より強固に無機酸化物粒子をフィルム中に担持さ
せることができる。
合には、無機酸化物粒子を担持させる別の方法としてフ
ィルム中に粒子を埋設してもよい。例えば、フィルムの
原料樹脂を熱溶融してそこに無機酸化物粒子を十分に分
散させた後、成形してフィルムとする方法、ゴム状ある
いは液体状の樹脂に無機酸化物粒子を分散させてフィル
ムに成形した後、樹脂を架橋する方法等が挙げられる。
具体的な成形方法としては、キャスティング法、Tダイ
法、インフレーション法、カレンダー法などが挙げられ
る。この際、無機酸化物粒子表面を前述の方法でカップ
リング剤処理しておけば、樹脂と粒子との密着性が向上
して、より強固に無機酸化物粒子をフィルム中に担持さ
せることができる。
【0057】保護部材106がフィルムである場合に
は、フィルムの表面に凹凸を設けてもよい。この凹凸は
封止工程中に設けられても良いし、封止後プレスなどの
方法によって設けられてもよい。凹凸の形状は任意であ
る。
は、フィルムの表面に凹凸を設けてもよい。この凹凸は
封止工程中に設けられても良いし、封止後プレスなどの
方法によって設けられてもよい。凹凸の形状は任意であ
る。
【0058】半導体素子を封止する方法としては、射出
モールド成形法、ラミネート法などがある。特に、保護
部材106にフィルムを用いる場合はラミネート法が用
いられる。すなわち、封止材樹脂102と保護部材10
6で半導体素子101を被覆するには、シート状に成型
した封止材樹脂を作製し、これを素子上に加熱圧着する
方法が一般的である。半導体素子101と保護部材10
6の間に封止材樹脂102シートを挿入して加熱圧着す
ることにより封止できる。この時、保護部材106の外
側に凹凸形状を有するものを配し、圧着時にそれが保護
部材106に押しつけられるようにすれば容易に保護部
材106の表面に凹凸を設けることができる。加熱圧着
の方法としては従来公知である真空ラミネーション、ロ
ールラミネーションなどを種々選択して用いることがで
きる。
モールド成形法、ラミネート法などがある。特に、保護
部材106にフィルムを用いる場合はラミネート法が用
いられる。すなわち、封止材樹脂102と保護部材10
6で半導体素子101を被覆するには、シート状に成型
した封止材樹脂を作製し、これを素子上に加熱圧着する
方法が一般的である。半導体素子101と保護部材10
6の間に封止材樹脂102シートを挿入して加熱圧着す
ることにより封止できる。この時、保護部材106の外
側に凹凸形状を有するものを配し、圧着時にそれが保護
部材106に押しつけられるようにすれば容易に保護部
材106の表面に凹凸を設けることができる。加熱圧着
の方法としては従来公知である真空ラミネーション、ロ
ールラミネーションなどを種々選択して用いることがで
きる。
【0059】放熱層105は半導体素子101の裏面側
に設けられている。放熱層105は熱放射によって半導
体装置の温度を冷却する役割を持つ。放熱層105の材
料としては熱容量の小さく、熱伝導が良い物が好ましい
ので、金属が好適に用いられる。具体的には金属板や金
属箔などであり、更に好ましくは、表面積が大きいもの
がよく、表面を粗面化した鋼板や、表面を凸凹に成形し
た鋼板等が挙げられる。また、熱放射を促進させるため
には、放熱面を黒色に塗装した鋼板がより好ましい。
に設けられている。放熱層105は熱放射によって半導
体装置の温度を冷却する役割を持つ。放熱層105の材
料としては熱容量の小さく、熱伝導が良い物が好ましい
ので、金属が好適に用いられる。具体的には金属板や金
属箔などであり、更に好ましくは、表面積が大きいもの
がよく、表面を粗面化した鋼板や、表面を凸凹に成形し
た鋼板等が挙げられる。また、熱放射を促進させるため
には、放熱面を黒色に塗装した鋼板がより好ましい。
【0060】放熱層105は半導体素子101の裏面側
に接着材層を介して貼り合わされる。図1では封止剤樹
脂102が接着材層の役目を果たしている。
に接着材層を介して貼り合わされる。図1では封止剤樹
脂102が接着材層の役目を果たしている。
【0061】また、放熱層105として金属板を用いる
場合、金属板が建材であってもよい。この場合は金属板
が放熱層となるのに加えて、半導体装置を建造物の屋根
材や外壁材として用いることができる。特に半導体装置
が太陽光発電装置の場合は建材一体型太陽電池モジュー
ルとして種々の建造物に容易に設置できるようになるの
で好適である。
場合、金属板が建材であってもよい。この場合は金属板
が放熱層となるのに加えて、半導体装置を建造物の屋根
材や外壁材として用いることができる。特に半導体装置
が太陽光発電装置の場合は建材一体型太陽電池モジュー
ルとして種々の建造物に容易に設置できるようになるの
で好適である。
【0062】放熱層105を設けると半導体装置を屋外
に設置した場合、夜間、放射冷却現象により半導体装置
表面は外気より3乃至7℃低温になる。そのため、半導
体装置表面への水分の吸着が促進され表面の親水性を安
定して保持できるので、汚れの付着しにくい半導体装置
を提供できる。
に設置した場合、夜間、放射冷却現象により半導体装置
表面は外気より3乃至7℃低温になる。そのため、半導
体装置表面への水分の吸着が促進され表面の親水性を安
定して保持できるので、汚れの付着しにくい半導体装置
を提供できる。
【0063】さらに、放熱層105の外側に断熱層を設
けることが好ましい。断熱層を設けることにより、半導
体装置近傍、特に下側に位置する熱容量の大きな物体か
らの熱放射による半導体装置の温度上昇を抑制できる。
すなわち、上述した放射冷却現象の際に、半導体装置下
側の物体の放射冷却によって発生する熱の影響を防ぎ、
半導体装置表面の温度を断熱層がない場合に比べて1乃
至3℃程度下げることができる。したがって、半導体装
置表面の水の吸着をさらに高めることが可能となる。
けることが好ましい。断熱層を設けることにより、半導
体装置近傍、特に下側に位置する熱容量の大きな物体か
らの熱放射による半導体装置の温度上昇を抑制できる。
すなわち、上述した放射冷却現象の際に、半導体装置下
側の物体の放射冷却によって発生する熱の影響を防ぎ、
半導体装置表面の温度を断熱層がない場合に比べて1乃
至3℃程度下げることができる。したがって、半導体装
置表面の水の吸着をさらに高めることが可能となる。
【0064】断熱層としてはプラスチック板、プラスチ
ック発泡体、木材、木毛セメント板、木片セメント板、
スレート板、ガラス繊維織布、ガラス繊維不織布、有機
樹脂織布、有機樹脂不織布などを適宜選択して用いれば
よい。これらの材料は通常、接着剤層を介して放熱層1
05の外側に貼り合わされるが、適当な固定手段を用い
て放熱層105から離間して配することもむろん可能で
ある。
ック発泡体、木材、木毛セメント板、木片セメント板、
スレート板、ガラス繊維織布、ガラス繊維不織布、有機
樹脂織布、有機樹脂不織布などを適宜選択して用いれば
よい。これらの材料は通常、接着剤層を介して放熱層1
05の外側に貼り合わされるが、適当な固定手段を用い
て放熱層105から離間して配することもむろん可能で
ある。
【0065】一方、建材一体型太陽電池モジュールが屋
根材として使用される太陽光発電装置は、屋根材とその
下部に設置された屋根下地材との間に通気経路を有する
ことが好適である。通気経路に冷気を流して太陽電池モ
ジュールを強制的に冷却することによって、太陽電池モ
ジュール表面への水分の吸着を効率的に促進し、表面の
親水性を高めることができる。したがって、太陽電池モ
ジュール表面への汚れの付着をより一層防止することが
できる。
根材として使用される太陽光発電装置は、屋根材とその
下部に設置された屋根下地材との間に通気経路を有する
ことが好適である。通気経路に冷気を流して太陽電池モ
ジュールを強制的に冷却することによって、太陽電池モ
ジュール表面への水分の吸着を効率的に促進し、表面の
親水性を高めることができる。したがって、太陽電池モ
ジュール表面への汚れの付着をより一層防止することが
できる。
【0066】図5はそのような太陽光発電装置の一例を
示す。図5において、501は外気取り入れ口、502
は建材としての太陽電池モジュール、503は屋根下地
材、504は通気経路、505は断熱材、506はファ
ン、507は送風ダクトである。
示す。図5において、501は外気取り入れ口、502
は建材としての太陽電池モジュール、503は屋根下地
材、504は通気経路、505は断熱材、506はファ
ン、507は送風ダクトである。
【0067】まず軒先の外気取り入れ口501から入っ
た新鮮な空気は、屋根面にふりそそぐ太陽熱エネルギー
を、太陽電池モジュール502を通して受けて、暖まり
ながら屋根の棟側へ、自然にゆっくりと上昇していく。
そして、この暖められた空気はファン506により床下
へ送られ、部屋全体を暖めるのに使用される。また、上
記通気経路504および送風ダクト507は断熱材50
5により囲まれており、熱気が逃げないようになってい
る。また、ファン506を通常と逆回転することで床下
の空気を通気経路504に送り出すことも可能である。
さらに、ファンを太陽電池以外の電力で駆動できるよう
にしておき、夜間に強制的に太陽電池モジュールを冷却
する構成としても構わない。また、ここではファンによ
って強制的に空気を流しているが、ファンを用いず自然
対流によっても構わない。
た新鮮な空気は、屋根面にふりそそぐ太陽熱エネルギー
を、太陽電池モジュール502を通して受けて、暖まり
ながら屋根の棟側へ、自然にゆっくりと上昇していく。
そして、この暖められた空気はファン506により床下
へ送られ、部屋全体を暖めるのに使用される。また、上
記通気経路504および送風ダクト507は断熱材50
5により囲まれており、熱気が逃げないようになってい
る。また、ファン506を通常と逆回転することで床下
の空気を通気経路504に送り出すことも可能である。
さらに、ファンを太陽電池以外の電力で駆動できるよう
にしておき、夜間に強制的に太陽電池モジュールを冷却
する構成としても構わない。また、ここではファンによ
って強制的に空気を流しているが、ファンを用いず自然
対流によっても構わない。
【0068】屋根下地材503は、屋根ぶき材を行うた
めの下地として用いられ、要求される品質は、施工時の
人間の歩行などの局部的過重に耐えられること、耐水
性、耐熱性である。材料としては木材、モルタル、セメ
ントが用いられる。
めの下地として用いられ、要求される品質は、施工時の
人間の歩行などの局部的過重に耐えられること、耐水
性、耐熱性である。材料としては木材、モルタル、セメ
ントが用いられる。
【0069】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明に係わる半導体装置は以下の実施例に
何等限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々
変更することができる。
る。なお、本発明に係わる半導体装置は以下の実施例に
何等限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々
変更することができる。
【0070】〔評価〕作製したモジュールの長期信頼
性、表面の防汚性、耐湿性を確認するために以下のよう
な評価を行った。
性、表面の防汚性、耐湿性を確認するために以下のよう
な評価を行った。
【0071】(1)耐候性試験 サンシャインウェザオメーター(スガ試験機社製)に太
陽電池モジュールを投入し、キセノンランプによる光照
射(照射強度:3SUN、雰囲気:ブラックパネル温度
83度/湿度50%RH)をしながら2時間おきに8分
間の降雨を繰り返す促進耐候性試験を行い、5000時
間後の外観上の変化を観察した。
陽電池モジュールを投入し、キセノンランプによる光照
射(照射強度:3SUN、雰囲気:ブラックパネル温度
83度/湿度50%RH)をしながら2時間おきに8分
間の降雨を繰り返す促進耐候性試験を行い、5000時
間後の外観上の変化を観察した。
【0072】観察結果は、変化のないものは○として表
1に示し、変化のあったものはその状況を表1に簡単に
コメントした。
1に示し、変化のあったものはその状況を表1に簡単に
コメントした。
【0073】また、試験前後の太陽電池モジュールのA
M1.5、100mW/cm2の光照射下での電気出力
を測定し、10モジュール平均の電気出力の相対低下率
を求め、表1に示した。なお、電気出力の低下率を求め
るにあたっては、あらかじめ擬似太陽光を照射して十分
に出力を安定化させた太陽電池モジュールを用いた。
M1.5、100mW/cm2の光照射下での電気出力
を測定し、10モジュール平均の電気出力の相対低下率
を求め、表1に示した。なお、電気出力の低下率を求め
るにあたっては、あらかじめ擬似太陽光を照射して十分
に出力を安定化させた太陽電池モジュールを用いた。
【0074】(2)屋外暴露試験 太陽電池モジュールを傾斜角30度で屋外に設置して、
一週間ごとにAM1.5、100mW/cm2の光照射
下での電気出力を測定し、10モジュール平均の電気出
力を求め、図4に示した。なお、太陽電池モジュールは
あらかじめ擬似太陽光を照射して十分に出力を安定化さ
せたものを試験に供した。
一週間ごとにAM1.5、100mW/cm2の光照射
下での電気出力を測定し、10モジュール平均の電気出
力を求め、図4に示した。なお、太陽電池モジュールは
あらかじめ擬似太陽光を照射して十分に出力を安定化さ
せたものを試験に供した。
【0075】(3)高温高湿試験 太陽電池モジュールに最適動作電圧に等しい電圧をモジ
ュールの正極側がプラスになるように外部直流電源を用
いて印可し、その状態で85℃/85%RHの雰囲気下
に1000時間放置した。試験前後でモジュールのシャ
ント抵抗(単位:kΩ・cm2)を測定して、試験後の
シャント抵抗の低下率を求め、表1に示した。
ュールの正極側がプラスになるように外部直流電源を用
いて印可し、その状態で85℃/85%RHの雰囲気下
に1000時間放置した。試験前後でモジュールのシャ
ント抵抗(単位:kΩ・cm2)を測定して、試験後の
シャント抵抗の低下率を求め、表1に示した。
【0076】(4)接触角 屋外曝露試験を8週間行った後の太陽電池モジュール表
面の水の接触角を測定した。測定前に表面は純水で洗浄
した。結果を表1に示す。
面の水の接触角を測定した。測定前に表面は純水で洗浄
した。結果を表1に示す。
【0077】(実施例1) 〔半導体素子〕半導体素子としてアモルファスシリコン
(a−Si)太陽電池(光起電力素子)を製作した。作
製手順を図2を用いて説明する。
(a−Si)太陽電池(光起電力素子)を製作した。作
製手順を図2を用いて説明する。
【0078】導電性基体201としての洗浄したステン
レス基板上に、スパッタ法で裏面反射層202としてA
l層(膜厚5000Å)とZnO層(膜厚5000Å)
を順次形成した。
レス基板上に、スパッタ法で裏面反射層202としてA
l層(膜厚5000Å)とZnO層(膜厚5000Å)
を順次形成した。
【0079】ついで、プラズマCVD法により、SiH
4とPH3とH2の混合ガスからn型a−Si層を、Si
H4とH2の混合ガスからi型a−Si層を、SiH4と
BF3とH2の混合ガスからp型微結晶μc−Si層を形
成し、n層膜厚150Å/i層膜厚4000Å/p層膜
厚100Å/n層膜厚100Å/i層膜厚800Å/p
層膜厚100Åの層構成のタンデム型a−Si半導体光
活性層203を形成した。
4とPH3とH2の混合ガスからn型a−Si層を、Si
H4とH2の混合ガスからi型a−Si層を、SiH4と
BF3とH2の混合ガスからp型微結晶μc−Si層を形
成し、n層膜厚150Å/i層膜厚4000Å/p層膜
厚100Å/n層膜厚100Å/i層膜厚800Å/p
層膜厚100Åの層構成のタンデム型a−Si半導体光
活性層203を形成した。
【0080】次に、透明導電層404として、In2O3
薄膜(膜厚700Å)を、O2雰囲気下でInを抵抗加
熱法で蒸着することによって形成した。
薄膜(膜厚700Å)を、O2雰囲気下でInを抵抗加
熱法で蒸着することによって形成した。
【0081】さらに、集電電極205としてグリッド電
極を銀ペーストのスクリーン印刷により形成し、最後に
マイナス側出力端子206bとして銅タブを導電性基体
201にステンレス半田208を用いて取り付け、プラ
ス側出力端子206aとしては錫箔のテープを導電性接
着剤207にて集電電極205に取り付け出力端子と
し、光起電力素子を得た。
極を銀ペーストのスクリーン印刷により形成し、最後に
マイナス側出力端子206bとして銅タブを導電性基体
201にステンレス半田208を用いて取り付け、プラ
ス側出力端子206aとしては錫箔のテープを導電性接
着剤207にて集電電極205に取り付け出力端子と
し、光起電力素子を得た。
【0082】そしてこの光起電力素子を複数個直列接続
してセルブロックとした。かくして、複数個のセルブロ
ックを得た。
してセルブロックとした。かくして、複数個のセルブロ
ックを得た。
【0083】〔モジュール化〕上記光起電力素子(セル
ブロック)を被覆して太陽電池モジュールとする方法を
図3を用いて説明する。301はセルブロック、302
は封止材樹脂、303は保護部材、304は裏面絶縁フ
ィルム、305は放熱層(補強板)、306は無機酸化
物担持層である。
ブロック)を被覆して太陽電池モジュールとする方法を
図3を用いて説明する。301はセルブロック、302
は封止材樹脂、303は保護部材、304は裏面絶縁フ
ィルム、305は放熱層(補強板)、306は無機酸化
物担持層である。
【0084】最初に、保護部材303上に無機酸化物担
持層306として酸化チタン担持層を設ける。すなわ
ち、まずメチルトリメトキシシランを2−プロパノール
/水混合液に溶解させ、そこにコロイダルシリカを加え
てシロキサンコートワニスを用意した。両面を濡れ指数
が35〜37dyne/cmとなるようにプラズマ放電
処理した無延伸のETFEフィルム(厚さ50μm)の
片面に前記シロキサンコートワニスをエアスプレーにて
塗布し、タックフリーになるまで25℃/50%RHの
条件下で30分、セッティングした。この上に、前記シ
ロキサンコートワニスに結晶径0.01μmのアナター
ゼ型TiO2ゾルを重量でシロキサン樹脂の5倍量加え
てボールミルにてゾルを十分に分散させて調製した溶液
を2−プロパノール溶液で希釈したものをスプレー塗布
し、25℃/50%RHの条件下で30分セッティング
した後、150℃で20分間加熱して焼成した。その結
果、ETFEフィルム上に表面側に酸化チタン粒子が偏
在した膜厚0.8μmの透明酸化チタン粒子担持層を形
成した。
持層306として酸化チタン担持層を設ける。すなわ
ち、まずメチルトリメトキシシランを2−プロパノール
/水混合液に溶解させ、そこにコロイダルシリカを加え
てシロキサンコートワニスを用意した。両面を濡れ指数
が35〜37dyne/cmとなるようにプラズマ放電
処理した無延伸のETFEフィルム(厚さ50μm)の
片面に前記シロキサンコートワニスをエアスプレーにて
塗布し、タックフリーになるまで25℃/50%RHの
条件下で30分、セッティングした。この上に、前記シ
ロキサンコートワニスに結晶径0.01μmのアナター
ゼ型TiO2ゾルを重量でシロキサン樹脂の5倍量加え
てボールミルにてゾルを十分に分散させて調製した溶液
を2−プロパノール溶液で希釈したものをスプレー塗布
し、25℃/50%RHの条件下で30分セッティング
した後、150℃で20分間加熱して焼成した。その結
果、ETFEフィルム上に表面側に酸化チタン粒子が偏
在した膜厚0.8μmの透明酸化チタン粒子担持層を形
成した。
【0085】次に、セルブロック301、封止材樹脂3
02として太陽電池用EVAシート(厚さ460μ
m)、保護部材303として上記ETFEフィルム、裏
面絶縁フィルム304としてポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルム(厚さ50μm)、放熱層305
として屋根用塗装ガルバリウム鋼板(厚さ0.4mm)
を、ETFE/EVA/セルブロック/EVA/PET
/EVA/鋼板という順に重ねて太陽電池モジュール積
層体とした。
02として太陽電池用EVAシート(厚さ460μ
m)、保護部材303として上記ETFEフィルム、裏
面絶縁フィルム304としてポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルム(厚さ50μm)、放熱層305
として屋根用塗装ガルバリウム鋼板(厚さ0.4mm)
を、ETFE/EVA/セルブロック/EVA/PET
/EVA/鋼板という順に重ねて太陽電池モジュール積
層体とした。
【0086】次に、積層体の外側に、離型用テフロンフ
ィルム(厚さ50μm)を配し、積層体を真空ラミネー
ト装置を用いて加圧脱気しながら150℃で30分加熱
圧着することにより太陽電池モジュールを得た。この
際、積層体の保護部材303側にはテフロンフィルムの
さらに外側にアルミメッシュ(40×40メッシュ)を
配してモジュール表面に凹凸を設けるいわゆるエンボス
加工を施した。
ィルム(厚さ50μm)を配し、積層体を真空ラミネー
ト装置を用いて加圧脱気しながら150℃で30分加熱
圧着することにより太陽電池モジュールを得た。この
際、積層体の保護部材303側にはテフロンフィルムの
さらに外側にアルミメッシュ(40×40メッシュ)を
配してモジュール表面に凹凸を設けるいわゆるエンボス
加工を施した。
【0087】出力端子はあらかじめ光起電力素子裏面に
まわしておき、ラミネート後、放熱層305に予め開け
ておいた端子取り出し口から出力が取り出せるようにし
た。
まわしておき、ラミネート後、放熱層305に予め開け
ておいた端子取り出し口から出力が取り出せるようにし
た。
【0088】なお、ここで用いたEVAシートは太陽電
池の封止材として広く用いられているものであり、EV
A樹脂(酢酸ビニル含有率33%)100重量部に対し
て架橋材としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
シルカーボネートを1.5重量部、紫外線吸収剤として
2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン
0.3重量部、光安定化剤としてビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート0.1重
量部、熱酸化防止剤としてトリス(モノ−ノニルフェニ
ル)フォスファイト0.2重量部、シランカップリング
剤としてγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン0.25重量部を配合したものである。
池の封止材として広く用いられているものであり、EV
A樹脂(酢酸ビニル含有率33%)100重量部に対し
て架橋材としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
シルカーボネートを1.5重量部、紫外線吸収剤として
2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン
0.3重量部、光安定化剤としてビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート0.1重
量部、熱酸化防止剤としてトリス(モノ−ノニルフェニ
ル)フォスファイト0.2重量部、シランカップリング
剤としてγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン0.25重量部を配合したものである。
【0089】かくして、複数個の太陽電池モジュールを
得た。
得た。
【0090】表1から明らかなように本実施例で得られ
た太陽電池モジュールは光による樹脂の黄変で出力が低
下することもなく、光に対する十分な耐久性を有してい
た。また、図4に示すように、屋外暴露したモジュール
は降雨がないと徐々に汚れによって出力が低下するが、
降雨後にほば初期の出力に回復することが分かった。さ
らに、後述する比較例1との比較から明らかなように、
無機酸化物粒子担持層によって水蒸気の透過が抑えら
れ、高温高湿試験でのシャント抵抗の低下が大きく改善
された。
た太陽電池モジュールは光による樹脂の黄変で出力が低
下することもなく、光に対する十分な耐久性を有してい
た。また、図4に示すように、屋外暴露したモジュール
は降雨がないと徐々に汚れによって出力が低下するが、
降雨後にほば初期の出力に回復することが分かった。さ
らに、後述する比較例1との比較から明らかなように、
無機酸化物粒子担持層によって水蒸気の透過が抑えら
れ、高温高湿試験でのシャント抵抗の低下が大きく改善
された。
【0091】(実施例2)保護部材303として両面を
濡れ指数が48〜50dyne/cmとなるようにコロ
ナ放電処理したアクリル樹脂フィルム(三菱レイヨン社
製、商品名アクリプレン、厚さ50μm)を用いた。そ
れ以外は実施例1と全く同様にして太陽電池モジュール
を作製した。
濡れ指数が48〜50dyne/cmとなるようにコロ
ナ放電処理したアクリル樹脂フィルム(三菱レイヨン社
製、商品名アクリプレン、厚さ50μm)を用いた。そ
れ以外は実施例1と全く同様にして太陽電池モジュール
を作製した。
【0092】本実施例においては、光入射表面がコロナ
放電処理されている事により、保護部材303上に無機
酸化物担持層306を設ける際、実施例1より強固な接
着力を有するため、平板の状態で無機酸化物担持層30
6を形成後、曲げ加工を施す事も可能になり、生産工程
を簡略化できる利点がある。
放電処理されている事により、保護部材303上に無機
酸化物担持層306を設ける際、実施例1より強固な接
着力を有するため、平板の状態で無機酸化物担持層30
6を形成後、曲げ加工を施す事も可能になり、生産工程
を簡略化できる利点がある。
【0093】このモジュールを評価したところ、実施例
1ほどではないが、光に対する実用上十分な耐久性を有
しており、また、防汚性にも優れていることが判明し
た。さらに、防湿性についても実施例1と同等の性能を
有していた。
1ほどではないが、光に対する実用上十分な耐久性を有
しており、また、防汚性にも優れていることが判明し
た。さらに、防湿性についても実施例1と同等の性能を
有していた。
【0094】(実施例3)実施例1において保護部材3
03を以下のものに代えて太陽電池モジュールを作製し
た。
03を以下のものに代えて太陽電池モジュールを作製し
た。
【0095】すなわち、ETFE樹脂を粒径数十μmの
粉末状に粉砕したものに、アナターゼ型70%、ルチル
型30%の混合構造をとる酸化チタンアエロジルをET
FE樹脂100重量部に対して30重量部混合して撹拌
した後、320℃にてETFEを溶融させTダイより押
し出すことにより厚さ50μmの酸化チタンを埋設する
ETFEフィルムを作製した。このフィルムの片面にプ
ラズマ放電処理を施し、処理面がEVAと接するように
実施例1と同様にしてラミネートして太陽電池モジュー
ルを作製した。
粉末状に粉砕したものに、アナターゼ型70%、ルチル
型30%の混合構造をとる酸化チタンアエロジルをET
FE樹脂100重量部に対して30重量部混合して撹拌
した後、320℃にてETFEを溶融させTダイより押
し出すことにより厚さ50μmの酸化チタンを埋設する
ETFEフィルムを作製した。このフィルムの片面にプ
ラズマ放電処理を施し、処理面がEVAと接するように
実施例1と同様にしてラミネートして太陽電池モジュー
ルを作製した。
【0096】本実施例においては、保護部材303上に
無機酸化物担持層306を設ける別工程がそもそも必要
がなくなるという利点があり、かつ、強固な接着力も有
するため、部材の低減ならびに、生産工程を大幅に簡略
化できる利点がある。
無機酸化物担持層306を設ける別工程がそもそも必要
がなくなるという利点があり、かつ、強固な接着力も有
するため、部材の低減ならびに、生産工程を大幅に簡略
化できる利点がある。
【0097】このモジュールを評価したところ、耐候性
試験で光による樹脂の劣化は認められなかった。また、
防汚性については特に優れており、降雨後に出力はほば
初期状態に回復し、その効果は暴露期間が長くなっても
維持されることが分かった。
試験で光による樹脂の劣化は認められなかった。また、
防汚性については特に優れており、降雨後に出力はほば
初期状態に回復し、その効果は暴露期間が長くなっても
維持されることが分かった。
【0098】一方、湿度による素子のショートは無機酸
化物粒子がない場合に比べ三分の一以下となり、実用上
問題のないレベルであった。これは無機酸化物粒子によ
って樹脂中での水蒸気の透過経路が長くなったためだと
推測される。
化物粒子がない場合に比べ三分の一以下となり、実用上
問題のないレベルであった。これは無機酸化物粒子によ
って樹脂中での水蒸気の透過経路が長くなったためだと
推測される。
【0099】(実施例4)実施例1において保護部材3
03を以下のものに代えて太陽電池モジュールを作製し
た。
03を以下のものに代えて太陽電池モジュールを作製し
た。
【0100】すなわち、メチルビニル系シリコーンゴム
100重量部に対し、アナターゼ型70%、ルチル型3
0%の混合構造をとる酸化チタンアエロジル50重量
部、加硫剤としてジクミルパーオキサイド5重量部、加
工助剤としてγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン3重量部を加え、ロールミルを用いて十分に混練
した後、カレンダー成形によってフィルム状に成形し、
これを250℃の熱風中で3分間加熱することによって
加硫して、厚さ0.1mmのシリコーン樹脂フィルムを
作製した。このフィルムの片面にプラズマ放電処理を施
し、処理面がEVAと接するように実施例1と同様にし
てラミネートして太陽電池モジュールを作製した。
100重量部に対し、アナターゼ型70%、ルチル型3
0%の混合構造をとる酸化チタンアエロジル50重量
部、加硫剤としてジクミルパーオキサイド5重量部、加
工助剤としてγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン3重量部を加え、ロールミルを用いて十分に混練
した後、カレンダー成形によってフィルム状に成形し、
これを250℃の熱風中で3分間加熱することによって
加硫して、厚さ0.1mmのシリコーン樹脂フィルムを
作製した。このフィルムの片面にプラズマ放電処理を施
し、処理面がEVAと接するように実施例1と同様にし
てラミネートして太陽電池モジュールを作製した。
【0101】本実施例においては保護部材303として
シリコン樹脂を用いているため、フッ素樹脂と同等の耐
候性を持ちながら、実施例3よりも低温での成型が可能
である。また加硫によってゴム弾性が付与されるので、
フィルムに曲げや変形が生じても、その形状に追従し、
フィルムの破断が起きないという利点がある。
シリコン樹脂を用いているため、フッ素樹脂と同等の耐
候性を持ちながら、実施例3よりも低温での成型が可能
である。また加硫によってゴム弾性が付与されるので、
フィルムに曲げや変形が生じても、その形状に追従し、
フィルムの破断が起きないという利点がある。
【0102】このモジュールを評価したところ、耐候性
・耐湿性はいずれも実用上問題ないものであった。また
防汚性に関しては砂埃の付着がフッ素樹脂に比べて多
く、出力低下が大きいものの、降雨後には回復した。
・耐湿性はいずれも実用上問題ないものであった。また
防汚性に関しては砂埃の付着がフッ素樹脂に比べて多
く、出力低下が大きいものの、降雨後には回復した。
【0103】(実施例5)実施例1の太陽電池の放熱層
305の外側に、断熱層として厚さ15mmの発泡スチ
ロール板をアクリル系接着剤にて貼り合わせ、太陽電池
モジュールとした。
305の外側に、断熱層として厚さ15mmの発泡スチ
ロール板をアクリル系接着剤にて貼り合わせ、太陽電池
モジュールとした。
【0104】本実施によれば、日射時は、断熱層の作用
で太陽電池も温度があがり、内蔵しているアモルファス
太陽電池のアニール効果により光劣化が抑えられる効果
が期待できる、更に、夜間あるいは放射冷却時には、該
断熱層は、熱容量の大きい空間からの放射を遮るという
作用により、外気の水分の吸着が促進される効果が期待
できる。
で太陽電池も温度があがり、内蔵しているアモルファス
太陽電池のアニール効果により光劣化が抑えられる効果
が期待できる、更に、夜間あるいは放射冷却時には、該
断熱層は、熱容量の大きい空間からの放射を遮るという
作用により、外気の水分の吸着が促進される効果が期待
できる。
【0105】このモジュールを評価したところ、耐候性
・耐湿性のいずれも問題無く、また、防汚性についても
実施例1を上まわる性能を発揮することが明らかとなっ
た。
・耐湿性のいずれも問題無く、また、防汚性についても
実施例1を上まわる性能を発揮することが明らかとなっ
た。
【0106】(実施例6)実施例1の光起電力素子(セ
ルブロック)を用いて、図6に示す太陽電池モジュール
を作製した。
ルブロック)を用いて、図6に示す太陽電池モジュール
を作製した。
【0107】図6において、601はセルブロック、6
02は封止材樹脂、603は保護部材、604は裏面絶
縁フィルム、605は放熱層、606は無機酸化物担持
層である。
02は封止材樹脂、603は保護部材、604は裏面絶
縁フィルム、605は放熱層、606は無機酸化物担持
層である。
【0108】最初に保護部材603としてのカバーガラ
ス上に、無機酸化物担持層606としての酸化チタン担
持層を設ける。方法は実施例1で用いたETFEフィル
ムを厚さ3.3mmの白板強化ガラスに変更した以外は
同様である。
ス上に、無機酸化物担持層606としての酸化チタン担
持層を設ける。方法は実施例1で用いたETFEフィル
ムを厚さ3.3mmの白板強化ガラスに変更した以外は
同様である。
【0109】次にセルブロック601、封止材樹脂60
2として太陽電池用EVAシート602(厚さ460μ
m)、上記保護部材603、裏面絶縁フィルム604ポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ5
0μm)、放熱層605として屋根用塗装ガルバリウム
鋼板(厚さ0.4mm)をカバーガラス/EVA/セル
ブロック/EVA/PET/EVA/鋼板という順に重
ねて太陽電池モジュール積層体とした。
2として太陽電池用EVAシート602(厚さ460μ
m)、上記保護部材603、裏面絶縁フィルム604ポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ5
0μm)、放熱層605として屋根用塗装ガルバリウム
鋼板(厚さ0.4mm)をカバーガラス/EVA/セル
ブロック/EVA/PET/EVA/鋼板という順に重
ねて太陽電池モジュール積層体とした。
【0110】次に、積層体の外側に、離型用テフロンフ
ィルム(厚さ50μm)を配し、積層体を真空ラミネー
ト装置を用いて加圧脱気しながら150℃で30分加熱
圧着することにより太陽電池モジュールを得た。
ィルム(厚さ50μm)を配し、積層体を真空ラミネー
ト装置を用いて加圧脱気しながら150℃で30分加熱
圧着することにより太陽電池モジュールを得た。
【0111】出力端子はあらかじめ光起電力素子裏面に
まわしておき、ラミネート後、放熱層605に予め開け
ておいた端子取り出し口から出力が取り出せるようにし
た。放熱層605の保護部材603より外側にはみ出し
た部分をローラーフォーマーにて折り曲げ加工すること
によって図7のような屋根材一体型モジュールとした。
まわしておき、ラミネート後、放熱層605に予め開け
ておいた端子取り出し口から出力が取り出せるようにし
た。放熱層605の保護部材603より外側にはみ出し
た部分をローラーフォーマーにて折り曲げ加工すること
によって図7のような屋根材一体型モジュールとした。
【0112】このモジュールを屋根パネル上に通常の金
属屋根を設置するのと同じ要領で取り付けた。すなわ
ち、上面にアスファルトルーフィングが施された合板の
下面に複数の縦芯材及び横芯材が固着されて成る屋根パ
ネル本体上に上記屋根材一体型太陽電池モジュールを複
数貼設した。屋根パネル本体には、厚さ1.5cmの発
泡断熱材が内蔵されており、該屋根パネル本体と太陽電
池モジュールとの間には軒先部から棟部にわたって連通
する通気経路が形成されているので、太陽電池モジュー
ル裏面の鋼板から熱放散が活発に行われ、熱容量の大き
い室内からの熱放射は断熱材により遮断されるため、効
率的に冷却を行うことができる。
属屋根を設置するのと同じ要領で取り付けた。すなわ
ち、上面にアスファルトルーフィングが施された合板の
下面に複数の縦芯材及び横芯材が固着されて成る屋根パ
ネル本体上に上記屋根材一体型太陽電池モジュールを複
数貼設した。屋根パネル本体には、厚さ1.5cmの発
泡断熱材が内蔵されており、該屋根パネル本体と太陽電
池モジュールとの間には軒先部から棟部にわたって連通
する通気経路が形成されているので、太陽電池モジュー
ル裏面の鋼板から熱放散が活発に行われ、熱容量の大き
い室内からの熱放射は断熱材により遮断されるため、効
率的に冷却を行うことができる。
【0113】この屋根パネルを屋外に設置して太陽電池
モジュールの評価を行った。その結果、屋外曝露試験に
おいて、酸化チタン担持層を設けなかった場合に比べ表
面の汚れを原因とする出力の低下を小さくすることがで
きた。具体的には、酸化チタン担持層がない場合は表面
の汚れによって出力が7%程度低下するのに対して、本
実施例では2%程度の低下にとどめることが可能であっ
た。また、耐候性試験においては酸化チタン担持層がな
い場合は封止材が紫外線によって光劣化し、わずかな黄
変が認められたが、本実施例では酸化チタンによって紫
外線が遮断されるために、封止材の光劣化が抑制され、
黄変は観測されなかった。
モジュールの評価を行った。その結果、屋外曝露試験に
おいて、酸化チタン担持層を設けなかった場合に比べ表
面の汚れを原因とする出力の低下を小さくすることがで
きた。具体的には、酸化チタン担持層がない場合は表面
の汚れによって出力が7%程度低下するのに対して、本
実施例では2%程度の低下にとどめることが可能であっ
た。また、耐候性試験においては酸化チタン担持層がな
い場合は封止材が紫外線によって光劣化し、わずかな黄
変が認められたが、本実施例では酸化チタンによって紫
外線が遮断されるために、封止材の光劣化が抑制され、
黄変は観測されなかった。
【0114】(比較例1)実施例1においてETFEフ
ィルムに酸化チタン粒子担持層を設けない以外は同様に
して太陽電池モジュールを作製した。ただし、ETFE
フィルムは片面プラズマ放電処理のものを用い、処理面
をEVA側とした。なお、濡れ指数は処理面が35dy
ne/cm以上、未処理面が30dyne/cm未満で
あった。
ィルムに酸化チタン粒子担持層を設けない以外は同様に
して太陽電池モジュールを作製した。ただし、ETFE
フィルムは片面プラズマ放電処理のものを用い、処理面
をEVA側とした。なお、濡れ指数は処理面が35dy
ne/cm以上、未処理面が30dyne/cm未満で
あった。
【0115】このモジュールを評価したところ、耐候性
試験において封止材樹脂の劣化によって表面フィルムと
の密着性が低下して、部分的に直径数ミリ程度の微少な
剥離が生じた。屋外暴露試験で汚れによる出力の低下が
認められた。すなわち、降雨によって出力の回復は認め
られるものの、完全に回復するには到らず、汚れの蓄積
により回復後の出力が徐々に低下した。さらに高温高湿
試験では湿度が表面フィルム及び封止材樹脂を容易に透
過するため、太陽電池素子のシャント抵抗が大きく低下
した。その程度は、素子の出力を低下させるのに十分で
あった。
試験において封止材樹脂の劣化によって表面フィルムと
の密着性が低下して、部分的に直径数ミリ程度の微少な
剥離が生じた。屋外暴露試験で汚れによる出力の低下が
認められた。すなわち、降雨によって出力の回復は認め
られるものの、完全に回復するには到らず、汚れの蓄積
により回復後の出力が徐々に低下した。さらに高温高湿
試験では湿度が表面フィルム及び封止材樹脂を容易に透
過するため、太陽電池素子のシャント抵抗が大きく低下
した。その程度は、素子の出力を低下させるのに十分で
あった。
【0116】(比較例2)実施例2においてアクリル樹
脂フィルムに酸化チタン粒子担持層を設けない以外は同
様にして太陽電池モジュールを作製した。ただし、フィ
ルムは片面コロナ放電処理のものを用い、処理面をEV
A側とした。
脂フィルムに酸化チタン粒子担持層を設けない以外は同
様にして太陽電池モジュールを作製した。ただし、フィ
ルムは片面コロナ放電処理のものを用い、処理面をEV
A側とした。
【0117】このモジュールを評価したところ、耐候性
試験においてアクリル樹脂フィルムの黄変・クラックが
顕在化して、それに伴い出力が大きく低下した。また、
屋外暴露試験で汚れによる出力の低下が認められた。ア
クリル樹脂フィルムはフッ素樹脂ほど撥水性が高くない
ために汚れやすく、また汚れ成分が吸着しやすい。した
がって、汚れの程度が大きく、さらに降雨による出力の
回復が小さいために、汚れによる出力低下は非常に大き
いものであった。高温高湿試験では比較例1と同様にシ
ャント抵抗が大きく低下した。
試験においてアクリル樹脂フィルムの黄変・クラックが
顕在化して、それに伴い出力が大きく低下した。また、
屋外暴露試験で汚れによる出力の低下が認められた。ア
クリル樹脂フィルムはフッ素樹脂ほど撥水性が高くない
ために汚れやすく、また汚れ成分が吸着しやすい。した
がって、汚れの程度が大きく、さらに降雨による出力の
回復が小さいために、汚れによる出力低下は非常に大き
いものであった。高温高湿試験では比較例1と同様にシ
ャント抵抗が大きく低下した。
【0118】
【表1】
【0119】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、す
ぐれた高信頼性と生産性を有する屋外で使用する半導体
装置を提供することができる。
ぐれた高信頼性と生産性を有する屋外で使用する半導体
装置を提供することができる。
【0120】また、本発明を太陽電池に応用する事で、
汚濁や黄変を低減させ、出力低下の少ない太陽電池を提
供する事ができる。
汚濁や黄変を低減させ、出力低下の少ない太陽電池を提
供する事ができる。
【0121】更に、該太陽電池を太陽光発電装置に応用
する事で、高信頼性、高出力を有する外観のよい太陽光
発電装置を低コストに実現する事ができる。
する事で、高信頼性、高出力を有する外観のよい太陽光
発電装置を低コストに実現する事ができる。
【図1】本発明の半導体装置の一例を示す概略断面図で
ある。
ある。
【図2】光起電力素子の基本構成を示す概略断面図
((a))及び受光面側上面図((b))の一例であ
る。
((a))及び受光面側上面図((b))の一例であ
る。
【図3】実施例1の太陽電池モジュールの概略断面図で
ある。
ある。
【図4】実施例及び比較例の太陽電池モジュールを屋外
暴露したときの出力変化を表すグラフである。
暴露したときの出力変化を表すグラフである。
【図5】本発明の太陽光発電装置の一例を示す概略断面
図である。
図である。
【図6】実施例6の太陽電池モジュールの概略断面図で
ある。
ある。
【図7】実施例6の屋根材一体型太陽電池モジュールの
外観図である。
外観図である。
101 半導体素子 102 封止材樹脂 103 無機酸化物粒子 105 放熱層 106 保護部材 201 導電性基体 202 裏面反射層 203 半導体光活性層 204 透明導電層 205 集電電極 206a プラス側出力端子 206b マイナス側出力端子 207 導電性接着剤 208 半田 301 セルブロック 302 封止材樹脂 303 保護部材 304 裏面絶縁フィルム 305 放熱層(補強板) 306 無機酸化物担持層 501 外気取り入れ口 502 太陽電池モジュール 503 屋根下地材 504 通気経路 505 断熱材 506 ファン 507 送風ダクト 601 セルブロック 602 封止材樹脂 603 保護部材 604 裏面絶縁フィルム 605 放熱層(補強板) 606 無機酸化物担持層 701 セルブロック 702 保護部材 703 放熱層(補強板)
フロントページの続き (72)発明者 山田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 塩塚 秀則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA05 BA03 CA15 EA01 EA18 EA20 GA02 HA12 HA19 JA02 JA03 JA04
Claims (18)
- 【請求項1】 封止材樹脂により半導体素子が封止され
た半導体装置において、半導体素子の最表面側が保護部
材によりカバーされ、最裏面側には放熱層が設けられて
おり、前記保護部材表面の少なくとも一部に紫外線を吸
収する無機酸化物粒子が担持されてなり、かつ、前記無
機酸化物粒子の担持により前記保護部材表面の親水性が
向上していることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 無機酸化物が、光触媒機能を有すること
を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 無機酸化物が、酸化チタン、酸化亜鉛、
チタン酸ストロンチウム、三酸化タングステン、酸化第
二鉄、三酸化二ビスマス、酸化スズからなる群より選ば
れる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 半導体素子が、光受光素子であることを
特徴とする請求項1〜3に記載の半導体装置。 - 【請求項5】 無機酸化物粒子が担持されているのが、
少なくとも光受光素子の光入射部をカバーする保護部材
の表面全体ないしは一部であることを特徴とする請求項
4に記載の半導体装置。 - 【請求項6】 放熱層が、半導体素子の裏面側に接着材
層を介して貼り合わされた金属板あるいは金属箔である
ことを特徴とする請求項1〜5に記載の半導体装置。 - 【請求項7】 金属板が建材であることを特徴とする請
求項6に記載の半導体装置。 - 【請求項8】 放熱層の外側に断熱層を設けたことを特
徴とする請求項1〜7に記載の半導体装置。 - 【請求項9】 保護部材が、透光性フィルムであること
を特徴とする請求項1〜8に記載の半導体装置。 - 【請求項10】 無機酸化物粒子が、透光性フィルムの
プラズマ放電処理又はコロナ放電処理が施された面上に
担持されていることを特徴とする請求項9に記載の半導
体装置。 - 【請求項11】 無機酸化物粒子が、透光性フィルム中
に埋設されていることを特徴とする請求項9に記載の半
導体装置。 - 【請求項12】 透光性フィルムが、フッ素樹脂からな
ることを特徴とする請求項9〜11に記載の半導体装
置。 - 【請求項13】 フッ素樹脂がエチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体(ETFE)であることを特徴とす
る請求項12に記載の半導体装置。 - 【請求項14】 透光性フィルムがシリコーン樹脂から
なることを特徴とする請求項9〜11に記載の半導体装
置。 - 【請求項15】 透光性フィルムが、表面に凹凸を有す
ることを特徴とする請求項9〜14に記載の半導体装
置。 - 【請求項16】 半導体素子が、太陽電池素子であるこ
とを特徴とする請求項1〜15に記載の半導体装置。 - 【請求項17】 請求項16に記載の半導体装置が屋根
材として配置されており、該屋根材とその下部に設置さ
れた屋根下地材との間に通気経路を有することを特徴と
する太陽光発電装置。 - 【請求項18】 請求項16に記載の半導体装置が屋根
材として配置されており、該屋根材とその下部に存在す
る熱容量の大きい空間との間に断熱材を配置したことを
特徴とする太陽光発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10325737A JP2000150936A (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | 半導体装置及び太陽光発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10325737A JP2000150936A (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | 半導体装置及び太陽光発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000150936A true JP2000150936A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18180108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10325737A Withdrawn JP2000150936A (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | 半導体装置及び太陽光発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000150936A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-11-17 JP JP10325737A patent/JP2000150936A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |