JPH09116182A - 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法

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JPH09116182A
JPH09116182A JP7293316A JP29331695A JPH09116182A JP H09116182 A JPH09116182 A JP H09116182A JP 7293316 A JP7293316 A JP 7293316A JP 29331695 A JP29331695 A JP 29331695A JP H09116182 A JPH09116182 A JP H09116182A
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resin
solar cell
cell module
glass fiber
encapsulant
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Ichiro Kataoka
一郎 片岡
Ayako Komori
綾子 小森
Takahiro Mori
隆弘 森
Hidenori Shiozuka
秀則 塩塚
Satoshi Yamada
聡 山田
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    • B32B2457/00Electrical equipment
    • B32B2457/12Photovoltaic modules

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間の屋外暴露や促進耐候性試験において
表面フィルムの剥離やガラス繊維の浮き出しなどの表面
被覆材の劣化のない信頼性の高い太陽電池モジュール及
びそのような太陽電池モジュールの製造方法を提供す
る。 【構成】 光起電力素子の光入射側表面が透明な封止材
樹脂層とそれに接してその外側の最表面に位置する透明
な表面保護フィルムの少なくとも2層以上を含む被覆材
により被覆され、前記封止材樹脂層中にガラス繊維不織
布が含有されている太陽電池モジュールにおいて、前記
ガラス繊維不織布のバインダー樹脂を封止材樹脂と同一
樹脂もしくは同一のモノマーからなる樹脂とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改善された太陽電池モ
ジュールに関する。詳細には本発明は、透明な有機高分
子樹脂からなる封止材樹脂と最表面の透明な表面保護フ
ィルムの少なくとも2層以上を含む被覆材で光起電力素
子の光入射側表面を封止している太陽電池モジュールに
関する。また本発明は該太陽電池モジュールの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まり
が、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出
に伴う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻で、クリ
ーンなエネルギーへの希求はますます強まってきてい
る。太陽電池は現在のところ、その安全性と扱いやすさ
から、クリーンなエネルギー源として期待のもてるもの
である。ところで太陽電池には様々な形態がある。代表
的なものとしては、結晶シリコン太陽電池、多結晶シリ
コン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、銅イン
ジウムセレナイド太陽電池、そして化合物半導体太陽電
池が挙げられる。これらの太陽電池の中で結晶シリコン
太陽電池、化合物半導体太陽電池及びアモルファスシリ
コン太陽電池は比較的低コストで大面積化が可能なた
め、最近ではこれらの太陽電池について活発に研究開発
が進められている。
【0003】更に、これらの太陽電池の中でも、導体金
属基板上にシリコンを堆積し、その上に透明導電層を形
成したアモルファスシリコン太陽電池を代表とする薄膜
太陽電池は、軽量でかつ耐衝撃性、フレキシブル性に富
んでいるので、将来のモジュール形態として有望視され
ている。ただ、ガラス基板上にシリコンを堆積する場合
と異なり、光入射側表面を透明な被覆材で覆い、太陽電
池を保護する必要がある。最も一般的には最表面にガラ
スを用い、ガラスと太陽電池素子とを封止材樹脂で接着
するという方法がとられるがこれでは薄膜太陽電池の軽
量でフレキシブルな利点を生かすことができない。そこ
で、表面被覆材として最表面にフッ素樹脂フィルムなど
の透明なフッ化物重合体薄膜、その内側には種々の熱可
塑性透明有機樹脂を封止材樹脂として用いることによっ
て、薄膜太陽電池の特徴を生かした軽くてフレキシブル
性のある太陽電池モジュールが提案されている。これら
の材料が用いられる理由としては、(1)フッ化物重合
体は耐候性・撥水性に富んでおり、樹脂の劣化による黄
変・白濁あるいは表面の汚れによる光透過率の減少に起
因する太陽電池モジュールの変換効率の低下を少なくす
ることができる;(2)熱可塑性透明樹脂は安価であり
内部の光起電力素子を保護するための封止材として大量
に用いることができる、といったことが挙げられる。
【0004】また、太陽電池素子上には一般に発電した
電力を効率よく取り出すための種々の集電電極や、素子
どうしを直列化あるいは並列化するための金属部材が設
けられており、熱可塑性透明有機樹脂は、このような電
極や金属部材などの実装部材をも封止することにより素
子表面上の凹凸を埋めて被覆材表面を平滑にするという
効果も持っている。ところが、このように表面をフィル
ムで被覆したようなモジュールは、ガラスで被覆する場
合と異なり、素子が傷つきやすいという問題がある。す
なわち、表面を鋭利なもので引っ掻くことにより容易に
素子にまで損傷が及んでしまう。そこでこのような問題
を少しでも改善するために封止材樹脂中に補強材を含ま
せることが行われており、ガラス繊維不織布がこの目的
で好適に用いられている。また、ガラス繊維不織布は真
空加熱圧着法によるモジュール貼り合わせ工程におい
て、溶融した封止材樹脂を含浸するので封止材樹脂の厚
みを保つ保持材としての役割や、真空圧着時に封止材樹
脂と表面部材あるいは/かつ封止材樹脂と太陽電池素子
との間に挿入することで空気の逃げ道を作り封止材樹脂
中の気泡残りを減少させるという役割も持つ。
【0005】図1は太陽電池モジュールの一例を示す模
式的断面図である。図1において、103はETFE
(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)フィル
ム、PVF(ポリフッ化ビニル)フィルムなどのフッ素
樹脂フィルムであり、102,104はEVA(エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体)、ポリビニルブチラールなど
の熱可塑性透明有機樹脂であり、105はナイロンフィ
ルム、アルミラミネートテドラーフィルムをはじめとす
る種々の有機樹脂フィルムである。この例において熱可
塑性透明有機樹脂は光起電力素子と樹脂フィルムとを貼
り合わせる接着剤としての役割と、表面実装部材の凹凸
を埋め、外部からの引っ掻き、衝撃から太陽電池を保護
する封止材としての役割を果たしている。また、表面の
熱可塑性透明有機樹脂102にはガラス繊維不織布10
6が含有されている。
【0006】ところで太陽電池モジュールについては、
約20年間という長期にわたって屋外使用に耐えられる
ような設計をすることが求められている。特に直射日光
に晒される表面被覆材は高度の耐久性が要求される。屋
外使用下では紫外線、熱、水分などが劣化の要因にな
る。フィルムで表面を被覆した太陽電池モジュールはガ
ラスで被覆した場合に比べ水分による劣化が促進されや
すいという問題を本質的に抱えている。それはフィルム
が水蒸気を透過するということ、あるいはフィルムに開
いた穴から水が侵入してくるからである。とくに表面被
覆材中の樹脂が加水分解性の官能基を有する場合は、紫
外線、熱、水分の相乗効果により加水分解が進行し、表
面被覆材の欠陥、例えば、表面フィルムと封止材樹脂と
の剥離や封止材樹脂とガラス繊維との剥離によるガラス
繊維の浮き出し現象となって現れてくる。表面被覆材中
の樹脂には封止材樹脂とガラス繊維不織布のバインダー
樹脂とがある。封止材樹脂は通常太陽電池の過酷な使用
環境下でも耐えられるように紫外線吸収剤・光安定化剤
・熱酸化防止剤などを添加して耐久性を高めてある。
【0007】これに対してガラス繊維不織布のバインタ
ー樹脂は樹脂自体の耐候性もそれほど高くなく、耐候性
を高めるため添加剤も含まれていないので、封止材樹脂
よりも劣化しやすい。また、バインダー樹脂は封止材樹
脂とは異なった種類であるためにバインダー樹脂と封止
材樹脂とが十分に相溶せず、界面に水分が侵入して劣化
が一層促進されやすい。例えば封止材樹脂としてEVA
を、ガラス繊維不織布のバインダー樹脂としてアクリル
樹脂を用いた場合、EMMAQUAテスト、サンシャイ
ンウェザーメーターなどの促進耐候性試験においてバイ
ンダー樹脂が局在している場所でガラス繊維の浮き出し
が顕在化することが本発明者らによる試験の結果から明
らかとなった。原因はバインダー樹脂であるアクリル樹
脂の光分解および加水分解であると考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上述した問題を解決し、長期間の屋外暴露や促進
耐候性試験において表面フィルムの剥離やガラス繊維の
浮き出しなどの表面被覆材の劣化のない信頼性の高い太
陽電池モジュール及び該太陽電池モジュールの製造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究開発を重ねた結果、次のような
方法が最良であることを見いだした。すなわち、光起電
力素子の光入射側表面が透明な封止材樹脂層とそれに接
してその外側の最表面に位置する透明な表面保護フィル
ムの少なくとも2層以上を含む被覆材により被覆され、
前記封止材樹脂層中にガラス繊維不織布が含有されてい
る太陽電池モジュールにおいて、前記ガラス繊維不織布
のバインダー樹脂が封止材樹脂と同一樹脂もしくは同一
のモノマーからなる樹脂とする。
【0010】また、光起電力素子の光入射側表面が透明
な封止材樹脂層とそれに接してその外側の最表面に位置
する透明な表面保護フィルムの少なくとも2層以上を含
む被覆材により被覆され、前記封止材樹脂層がガラス繊
維不織布を樹脂中に含みかつ前記ガラス繊維不織布のバ
インダー樹脂が封止材樹脂と同一樹脂もしくは同一のモ
ノマーからなる樹脂である太陽電池モジュールの製造方
法において、前記光起電力素子の光入射側表面と表面保
護フィルムとの間にシート状に成型した紫外線吸収剤・
光安定化剤・熱酸化防止剤・有機過酸化物を含有する未
架橋の封止材樹脂と紫外線吸収剤・光安定化剤・有機過
酸化物を含有しない樹脂をバインダー樹脂とするガラス
繊維不織布を挿入して太陽電池モジュール積層体とし、
前記積層体を真空加熱圧着法によって貼り合わせて表面
被覆を形成することにより前記封止材樹脂中の紫外線吸
収剤・光安定化剤・熱酸化防止剤を前記ガラス繊維不織
布のバインダー樹脂中に拡散させる。
【0011】
【作用】上述した手法によれば以下の効果がもたらされ
る。 (1)長期間の屋外暴露や促進耐候性試験において表面
フィルムの剥離やガラス繊維の浮き出しなどの表面被覆
材の劣化がなくなる。すなわち、封止材樹脂と同等の耐
候性がガラス繊維のバインダー樹脂にも期待できるため
表面被覆材全体の耐久性が向上する。さらに、封止材樹
脂とガラス繊維不織布のバインダー樹脂との相溶性が向
上し、界面への水分の侵入が抑制され樹脂の加水分解を
最小限にとどめることができる。 (2)前記ガラス繊維不織布が前記封止材樹脂100重
量部に対して1〜30重量部の割合で含有されているこ
とによって、適正な耐引っ掻き性を表面被覆材に付与す
ると共に、本発明の効果を最大限発揮できる表面被覆材
とすることができる。 (3)前記ガラス繊維不織布のバインダー樹脂が封止材
樹脂に含有されているものと同一の紫外線吸収剤・光安
定化剤・熱酸化防止剤を含有することによって、封止材
樹脂と同等な耐候性をバインダー樹脂にも期待できる。 (4)前記ガラス繊維のバインダー樹脂と前記封止材樹
脂が有機過酸化物によって架橋されていることによっ
て、樹脂の軟化温度が高くなり、高温使用下でも表面被
覆材の熱劣化の少ないより耐候性に優れたモジュールと
することができる。 (5)前記封止材樹脂がシランカップリング剤を含有す
るエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂である
ことによって、ガラス繊維と封止材樹脂との密着力を十
分なものとすることができる。すなわち、ガラス繊維と
封止材樹脂界面への水分の侵入を抑制することによって
耐候性が向上する。
【0012】(6)前記表面保護フィルムの封止材樹脂
と接する面がコロナ放電処理されていることによって、
封止材樹脂と表面フィルムとの密着性をより確実なもの
とすることができる。したがって、表面フィルムが封止
材樹脂から剥離することがなく、表面被覆材の耐候性が
より向上する。 (7)前記表面保護フィルムが四フッ化エチレン−エチ
レン共重合体樹脂からなることによって、耐候性に優れ
た被覆となる。すなわち、四フッ化エチレン−エチレン
共重合体樹脂の有する耐候性・透明性・機械的強度が期
待できる。また、モジュール表面の撥水性が向上し、長
期屋外暴露の際の太陽電池モジュール表面の汚染を抑え
ることができ、変換効率の低下を少なくできる。 (8)前記被覆材表面に凹凸が形成されており、隣接す
る凹部と凸部の最大の高低差が5マイクロメートル以上
100マイクロメートル以下であることによって、凹部
でのガラス繊維の浮き出しを防止できる。凹凸はモジュ
ール貼り合わせ工程時に表面フィルムにシワを入りにく
くするためやモジュール表面の意匠性のために設けられ
るが、凹部では局部的に封止材樹脂の厚みが薄くなり、
ガラス繊維量が封止材樹脂量に対して多くなりやすい。
したがってあまり深い凹凸を付けると凹部での被覆材の
耐候性を損なうことになるが、それを防ぐことができ
る。 (9)前記光起電力素子が導電性基体上に光変換部材と
してアモルファスシリコン薄膜からなる半導体光活性
層、透明導電層が形成されたものであることによって、
可とう性に優れる太陽電池モジュールとすることができ
る。すなわち、光起電力素子自身の可とう性が優れてい
るために、本発明を実施した表面被覆を施すことによっ
て信頼性の高い可とう性太陽電池モジュールを製作でき
る。
【0013】
【実施態様例】図1に本発明の太陽電池モジュールの概
略構成図を示す。図1において、101は光起電力素
子、102は表面の透明な封止材樹脂、103は最表面
に位置する透明な表面保護フィルム、104は裏面の封
止材、105は裏面被覆フィルム、106はガラス繊維
不織布である。外部からの光は、最表面のフィルム10
3から入射し、光起電力素子101に到達し、生じた起
電力は出力端子(不図示)より外部に取り出される。本
発明における代表的な光起電力素子101は、導電性基
体上に光変換部材としての半導体光活性層と透明導電層
が形成されたものである。その一例としての概略構成図
を図2に示す。図2において、201は導電性基体、2
02は裏面反射層、203は半導体光活性層、204は
透明導電層、205は集電電極、206は出力端子であ
る。
【0014】導電性基体201は光起電力素子の基体に
なると同時に、下部電極の役割も果たす。材料として
は、シリコン、タンタル、モリブデン、タングステン、
ステンレス、アルミニウム、銅、チタン、カーボンシー
ト、鉛メッキ鋼板、導電層が形成してある樹脂フィルム
やセラミックスなどがある。上記導電性基体201上に
は裏面反射層202として、金属層、あるいは金属酸化
物層、あるいは金属層と金属酸化物層を形成してもよ
い。金属層には、例えば、Ti,Cr,Mo,W,A
l,Ag,Niなどが用いられ、金属酸化物層には、例
えば、ZnO,TiO2,SnO2などが用いられる。上
記金属層及び金属酸化物層の形成方法としては、抵抗加
熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法などが
ある。
【0015】半導体光活性層203は光電変換を行う部
分で、具体的な材料としては、pn接合型多結晶シリコ
ン、pin接合型アモルファスシリコン、あるいはCu
InSe2,CuInS2,GaAs,CdS/Cu
2S,CdS/CdTe,CdS/InP,CdTe/
Cu2Teをはじめとする化合物半導体などが挙げられ
る。上記半導体光活性層の形成方法としては、多結晶シ
リコンの場合は溶融シリコンのシート化か非晶質シリコ
ンの熱処理、アモルファスシリコンの場合はシランガス
などを原料とするプラズマCVD、化合物半導体の場合
はイオンプレーティング、イオンビームデポジション、
真空蒸着法、スパッタ法、電析法などがある。透明導電
層204は太陽電池の上部電極の役目を果たしている。
用いる材料としては、例えば、In23,SnO2,I
23−SnO2(ITO),ZnO,TiO2,Cd2
SnO4,高濃度不純物ドープした結晶性半導体層など
がある。形成方法としては抵抗加熱蒸着、スパッタ法、
スプレー法、CVD法、不純物拡散法などがある。
【0016】透明導電層の上には電流を効率よく集電す
るために、格子状の集電電極205(グリッド)を設け
てもよい。集電電極205の具体的な材料としては、例
えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,Ni,C
u,Sn、あるいは銀ペーストをはじめとする導電性ペ
ーストなどが挙げられる。集電電極205の形成方法と
しては、マスクパターンを用いたスパッタリング、抵抗
加熱、CVD法や、全面に金属膜を蒸着した後で不必要
な部分をエッチングで取り除きパターニングする方法、
光CVDにより直接グリッド電極パターンを形成する方
法、グリッド電極パターンのネガパターンのマスクを形
成した後にメッキする方法、導電性ペーストを印刷する
方法などがある。導電性ペーストは、通常微粉末状の
銀、金、銅、ニッケル、カーボンなどをバインダーポリ
マーに分散させたものが用いられる。バインダーポリマ
ーとしては、例えば、ポリエステル、エポキシ、アクリ
ル、アルキド、ポリビニルアセテート、ゴム、ウレタ
ン、フェノールなどの樹脂が挙げられる。
【0017】起電力を取り出すために出力端子206を
導電性基体と集電電極に取り付ける。導電性基体へは銅
タブなどの金属体をスポット溶接や半田で接合する方法
が取られ、集電電極へは金属体を導電性ペーストや半田
によって電気的に接続する方法がとられる。上記の手法
で作製した光起電力素子は、所望する電圧あるいは電流
に応じて直列か並列に接続される。また、これとは別に
絶縁化した基板上に光起電力素子を集積化して所望の電
圧あるいは電流を得ることもできる。
【0018】次に本発明に用いられる表面封止材樹脂1
02、表面保護フィルム103及びガラス繊維不織布1
06について以下に説明する。表面封止材樹脂102は
光起電力素子の凹凸を樹脂で被覆し、素子を温度変化、
湿度、衝撃などの過酷な外部環境から守りかつ表面フィ
ルムと素子との接着を確保するために必要である。した
がって、耐候性、接着性、充填性、耐熱性、耐寒性、耐
衝撃性が要求される。これらの要求を満たす樹脂として
はエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン
−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体(EEA)、ポリビニルブチラ
ール樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。なかで
も、EVAは太陽電池用途としてバランスのとれた物性
を有しており、好んで用いられる。ただ、そのままでは
熱変形温度が低いために容易に高温使用下で変形やクリ
ープを呈するので、架橋して耐熱性を高めておくことが
望ましい。EVAの場合は有機過酸化物で架橋するのが
一般的である。有機過酸化物による架橋は有機過酸化物
から発生する遊離ラジカルが樹脂中の水素やハロゲン原
子を引き抜いてC−C結合を形成することによって行わ
れる。有機過酸化物の活性化方法には、熱分解、レドッ
クス分解およびイオン分解が知られている。一般には熱
分解法が好んで行われている。有機過酸化物の化学構造
の具体例としては、ヒドロペルオキシド、ジアルキル
(アリル)ペルオキシド、ジアシルペルオキシド、ペル
オキシケタール、ペルオキシエステル、ペルオキシカル
ボネートおよびケトンペルオキシドなどが挙げられる。
なお、有機過酸化物の添加量は封止材樹脂100重量部
に対して0.5乃至5重量部である。
【0019】上記有機過酸化物を封止材樹脂に併用し、
真空下で加圧加熱しながら架橋および熱圧着を行うこと
が可能である。加熱温度ならびに時間は各々の有機過酸
化物の熱分解温度特性で決定することができる。一般に
は熱分解が90%、より好ましくは95%以上進行する
温度と時間をもって加熱加圧を終了する。封止材樹脂の
架橋を確かめるにはゲル分率を測定すればよく、高温下
での封止材樹脂の変形を防ぐためにはゲル分率が70w
t%以上となるように架橋することが望ましい。本発明
に用いられる封止材樹脂の材料は耐候性において優れた
ものであるが、更なる耐候性の改良、あるいは、封止材
樹脂下層の保護のために、紫外線吸収剤を併用すること
もできる。紫外線吸収剤としては、公知の化合物が用い
られるが、太陽電池モジュールの使用環境を考慮して低
揮発性の紫外線吸収剤を用いることが好ましい。具体的
にはサリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ
ール系、シアノアクリレート系の各種有機化合物を挙げ
ることができる。
【0020】紫外線吸収剤の他に光安定化剤も同時に添
加すれば、光に対してより安定な封止材樹脂となる。代
表的な光安定化剤はヒンダードアミン系光安定化剤であ
る。ヒンダードアミン系光安定化剤は紫外線吸収剤のよ
うには紫外線を吸収しないが、紫外線吸収剤と併用する
ことによって著しい相乗効果を示す。もちろんヒンダー
ドアミン系以外にも光安定化剤として機能するものはあ
るが、着色している場合が多く本発明の封止材樹脂には
望ましくない。上記紫外線吸収剤および光安定化剤の添
加量は、封止材樹脂に対してそれぞれ0.1〜1.0w
t%、0.05〜1.0wt%が望ましい。さらに、耐
熱性・熱加工性改善のために熱酸化防止剤を添加するこ
とも可能である。熱酸化防止剤の化学構造としてはモノ
フェノール系、ビスフェノール系、高分子型フェノール
系、硫黄系、燐酸系がある。熱酸化防止剤の添加量は充
填材樹脂に対して0.05〜1.0wt%であることが
好ましい。
【0021】後述するガラス繊維と封止材樹脂との接着
性をより改善するためにシランカップリング剤や有機チ
タネート化合物を封止材樹脂に添加することが可能であ
る。また、それは同時に封止材樹脂と光起電力素子ある
いは表面フィルムとの接着力の向上という効果をももた
らす。添加量は、封止材樹脂100重量部に対して0.
1乃至3重量部が好ましく、0.25乃至1重量部がよ
り好ましい。
【0022】光起電力素子に到達する光量の減少をなる
べく抑えるために、表面封止材樹脂は透明でなくてはな
らず、具体的には光透過率が400nm以上800nm
以下の可視光波長領域において80%以上であることが
望ましく、90%以上であることがより望ましい。ま
た、大気からの光の入射を容易にするために、摂氏25
度における屈折率が1.1から2.0であることが好ま
しく、1.1から1.6であることがより好ましい。上
記添加剤を配合したEVAをシート状に成型した太陽電
池用のEVAシートが上市されている。例えば、ハイシ
ート工業(株)製のソーラーEVAや(株)ブリヂスト
ン製のEVASAFE WGシリーズやSPRINGB
ORN LABORATORIES INC.製のPH
OTOCAPなどである。これらを光起電力素子と表面
部材との間に挿入し加熱圧着することにより容易に太陽
電池モジュールを作製できる。
【0023】本発明で用いられる表面樹脂フィルム10
3は太陽電池モジュールの最表層に位置するため耐候
性、耐汚染性、機械強度をはじめとして、太陽電池モジ
ュールの屋外暴露における長期信頼性を確保するための
性能が必要である。本発明に好適に用いられる材料とし
てはフッ素樹脂、アクリル樹脂などがある。なかでもフ
ッ素樹脂は耐候性、耐汚染性に優れているため好んで用
いられる。具体的にはポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリ
フッ化ビニル樹脂あるいは四フッ化エチレン−エチレン
共重合体などがある。耐候性の観点ではポリフッ化ビニ
リデン樹脂が優れているが、耐候性および機械的強度の
両立と透明性では四フッ化エチレン−エチレン共重合体
が優れている。表面樹脂フィルムの厚さは機械的強度の
確保のためにある程度厚くなければならず、またコスト
の観点からはあまり厚すぎるのにも問題がある。具体的
には、20乃至200マイクロメートルが好ましく、よ
り好適には30乃至100マイクロメートルである。
【0024】前記封止材樹脂との接着性の改良のため
に、コロナ処理、プラズマ処理、オゾン処理、UV照
射、電子線照射、火炎処理などの表面処理を表面フィル
ムの片面に行うことが望ましい。この中でもコロナ放電
処理は処理速度が速く比較的簡易な装置で接着力の大き
な向上が図れるので好適に用いられる。
【0025】被覆材表面には反射光の低減、貼り合わせ
時のシワ発生抑制、意匠性などを考慮して凹凸を設ける
ことがしばしば行われるが、凹凸の隣接する凹部と凸部
の最大の高低差が5マイクロメートル以上100マイク
ロメートル以下であることが望ましい。5マイクロメー
トル未満であると凹凸を設けたときの効果が十分に発揮
されない。また、100マイクロメートルを越えると凹
部では局部的に封止材樹脂の厚みが薄くなり、ガラス繊
維量が封止材樹脂量に対して過剰となる。したがってあ
まり深い凹凸を付けると凹部でガラス繊維が封止材樹脂
から剥離しやすくなり被覆材の耐候性を損なうことにな
る。なお、この凹凸は被覆形成工程中に設けられても良
いし、被覆形成後プレスなどの方法によって設けられて
もよい。
【0026】表面封止材樹脂層中に含有されているガラ
ス繊維不織布106のバインダー樹脂は、封止材樹脂と
同一樹脂もしくは同一のモノマーからなる樹脂である。
同一のモノマーからなる樹脂というのは、共重合体樹脂
を構成するモノマー種は同じであるがそれぞれのモノマ
ーの含有比率が異なるものを意味する。具体的な樹脂と
しては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エ
チレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、ポリビニル
ブチラール樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ウレタン
樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。
バインダー樹脂は封止材樹脂に含有されているものと同
一の紫外線吸収剤・光安定化剤・熱酸化防止剤を含有す
ることが好ましい。また、バインダー樹脂は耐熱性を高
めておくために架橋されていることが好ましく、封止材
樹脂と同一の架橋剤で架橋されていることがより好まし
い。紫外線吸収剤・光安定化剤・熱酸化防止剤はあらか
じめバインダー樹脂中に添加しておいてもよいが、モジ
ュール貼り合わせ工程時に封止材樹脂から拡散させて含
有させる方が簡便であり望ましい。架橋についてはあら
かじめ架橋されていてもよいし、貼り合わせ工程時に封
止材樹脂からの有機過酸化物の拡散によって未架橋のバ
インダー樹脂を架橋させてもよい。
【0027】ガラス繊維不織布の封止材樹脂に対する比
率は封止材樹脂100重量部に対して1〜30重量部で
あることが好ましく、5〜20重量部であることがより
好ましい。1重量部以下であると表面被覆材に十分な耐
引っ掻き性を付与することができず、30重量部以上で
あるとガラス繊維量が封止材樹脂に対して過剰となりモ
ジュール貼り合わせ工程時にガラス繊維不織布に封止材
樹脂が十分含浸せず外観不良となったり、あるいは長期
屋外暴露でガラス繊維が封止材樹脂から剥離するといっ
た問題が発生しやすくなる。
【0028】裏面の被覆フィルム105は光起電力素子
101の導電性基板と外部との電気的絶縁を保つために
必要である。材料としては、導電性基板と十分な電気絶
縁性を確保でき、しかも長期耐久性に優れ熱膨張、熱収
縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備えた材料が好ましい。
好適に用いられるフィルムとしては、ナイロン、ポリエ
チレンテレフタレートが挙げられる。裏面の封止材10
4は光起電力素子101と裏面の被覆フィルム105と
の接着を図るためのものである。材料としては、導電性
基板と十分な接着性を確保でき、しかも長期耐久性に優
れ熱膨張、熱収縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備えた材
料が好ましい。好適に用いられる材料としては、EV
A、EEA、ポリビニルブチラールなどのホットメルト
材、両面テープ、柔軟性を有するエポキシ接着剤が挙げ
られる。もちろん、表面封止材と同じ材料を用いること
も可能であり、通常はそのような場合が多い。裏面の被
覆フィルムの外側には、太陽電池モジュールの機械的強
度を増すために、あるいは、温度変化による歪、ソリを
防止するために、補強板を張り付けてもよい。例えば、
鋼板、プラスチック板、FRP(ガラス繊維強化プラス
チック)板が好ましい。
【0029】以上述べた光起電力素子、封止材樹脂、表
面保護フィルム、ガラス繊維不織布、裏面被覆フィルム
を用いて太陽電池モジュールとする方法を以下に説明す
る。封止材樹脂、表面保護フィルム、ガラス繊維不織布
で光起電力素子受光面を被覆するには、シート状に成型
した封止材樹脂を作製しこれを表面保護フィルム、ガラ
ス繊維不織布とともに素子上に加熱圧着する方法が一般
的である。すなわち、光起電力素子と表面保護フィルム
の間に封止材樹脂シートとガラス繊維不織布を挿入して
加熱圧着することにより太陽電池モジュールとすること
ができる。この時、表面保護フィルムの外側に凹凸形状
を有するものを配置し、圧着時にそれが表面保護フィル
ムに押しつけられるようにすれば容易に被覆材表面に凹
凸を設けることができる。なお、圧着時の加熱温度及び
加熱時間は架橋反応が十分に進行する温度・時間をもっ
て決定する。
【0030】加熱圧着時に、封止材樹脂に含まれる紫外
線吸収剤・光安定化剤・熱酸化防止剤をガラス繊維不織
布のバインダー樹脂に拡散させることが可能である。ま
た、裏面についても同様な方法で裏面被覆フィルムと裏
面封止材を用いて被覆を行えばよい。通常は表面封止材
と裏面封止材は同じ材料であるので上記工程と同時に行
うことができる。加熱圧着の方法としては従来公知であ
る真空ラミネーション、ロールラミネーションなどを種
々選択して用いることができる。すなわち、光起電力素
子、封止材シート、ガラス繊維不織布、表面保護フィル
ム、裏面被覆フィルムを例えば表面保護フィルム/ 封
止材シート/ガラス繊維不織布/光起電力素子/封止材
シート/裏面被覆フィルムという順に重ねて太陽電池モ
ジュール積層体としこれを加熱圧着すれば太陽電池モジ
ュールとすることができる。ガラス繊維不織布は真空ラ
ミネーション法での真空引き工程における積層体間隔の
脱気を助けるとともに、加熱工程で溶融したEVAに含
浸されることによりEVAがモジュール端に流れ出して
封止材樹脂が薄くなってしまうのを防ぐ働きがある。さ
らに、EVA中に含浸されることによりEVAの補強材
として機能するので、表面の傷が素子にまで及びにくく
するという効果も合わせ持つ。
【0031】
【実施例】以下、以下の実施例により本発明を更に詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0032】
【実施例1】
【光起電力素子の作製】図2に示した構成のアモルファ
スシリコン(a−Si)太陽電池(光起電力素子)を以
下の手順で作製した。洗浄したステンレス基板201上
に、スパッタ法で裏面反射層202としてAl層(膜厚
5000Å)とZnO層(膜厚5000Å)を順次形成
した。ついで、プラズマCVD法により、SiH4とP
3とH2の混合ガスからn型a−Si層を、SiH4
2の混合ガスからi型a−Si層を、SiH4とBF3
とH2の混合ガスからp型微結晶μc−Si層を形成
し、n層膜厚150Å/i層膜厚4000Å/p層膜厚
100Å/n層膜厚100Å/i層膜厚800Å/p層
膜厚100Åの層構成のタンデム型a−Si光電変換半
導体層203を形成した。次に、透明導電層204とし
て、In23薄膜(膜厚700Å)を、O2雰囲気下で
Inを抵抗加熱法で蒸着することによって形成した。さ
らに、集電用のグリッド電極205を銀ペーストのスク
リーン印刷により形成し、最後にマイナス側端子206
bとして銅タブをステンレス基板にステンレス半田20
8を用いて取り付け、プラス側端子206aとしては錫
箔のテープを導電性接着剤207にて集電電極205に
取り付け出力端子とし、光起電力素子を得た。なお、プ
ラス側端子は絶縁体を介して裏面に回し、後述する裏面
被覆材の穴から出力を取り出せるようにした。かくして
複数個の光起電力素子を得た。
【0033】
【モジュール化】図3に示すように得られた光起電力素
子を被覆して太陽電池モジュールを作製した。光起電力
素子301、ガラス繊維不織布308、EVAシート3
02(スプリングボーンラボラトリーズ社製、商品名
フォトキャップ、厚さ460マイクロメートル)、片面
をコロナ放電処理した無延伸のETFEフィルム303
(デュポン社製、商品名 テフゼルフィルム、厚さ50
マイクロメートル)、ナイロンフィルム305(デュポ
ン社製、商品名 ダーテック、厚さ63.5マイクロメ
ートル)、ガルバリウム鋼板306(大同鋼板製、商品
名 タイマカラーGL、厚さ0.27mm)をETFE
/EVA/ガラス繊維不織布/光起電力素子/EVA/
ナイロン/EVA/鋼板という順に重ねて太陽電池モジ
ュール積層体とした。次に、ETFEの外側に、離型用
テフロンフィルム(デュポン社製、商品名 テフロンP
FAフィルム、厚さ50マイクロメートル)を介してス
テンレスメッシュ(40×40メッシュ、線径0.15
ミリメートル)を配し、積層体を真空ラミネート装置を
用いて加圧脱気しながら150℃で30分加熱圧着し
た。かくして複数個の太陽電池モジュールを得た。これ
らの太陽電池モジュールの表面被覆材中の封止材樹脂1
00重量部に対するガラス繊維不織布の割合は8.7重
量部であった。一方、表面被覆材表面にはメッシュによ
り最大30マイクロメートルの高低差の凹凸が形成され
た。さらに、このモジュールの表面被覆材中の紫外線吸
収剤・光安定化剤・熱酸化防止剤の分布を顕微鏡FT−
IRで測定したところ、ほぼ均一に分布していた。すな
わち、ガラス繊維不織布のバインダー樹脂中に封止材樹
脂の添加剤が拡散して含有されていることが確認でき
た。
【0034】なお、ここで用いたEVAシートは太陽電
池の封止材として広く用いられているものであり、EV
A樹脂(酢酸ビニル含有率33%)100重量部に対し
て架橋剤として有機過酸化物を1.5重量部、紫外線吸
収剤0.3重量部、光安定化剤0.1重量部、熱酸化防
止剤0.2重量部、シランカップリング剤0.25重量
部を配合したものである。またガラス繊維不織布のバイ
ンダー樹脂はEVA(酢酸ビニル含有率20%)であ
り、添加剤は含有されていないものを用いた。出力端子
はあらかじめ光起電力素子裏面にまわしておき、ラミネ
ート後、ガルバリウム鋼板に予め開けておいた端子取り
出し口307a,307bから出力が取り出せるように
した。
【0035】
【評価】作製したモジュールの長期信頼性を確認するた
めに以下のような促進劣化試験を行った。評価結果を表
1に示す。 (1)耐光性 超エネルギー照射試験機(スガ試験機社製)に太陽電池
モジュールを投入し、メタルハライドランプによる5時
間の紫外線の照射(照射強度:100mW/cm2@3
00nm−400nm、雰囲気:ブラックパネル温度7
0℃/湿度70%RH)と1時間の結露(温度30℃/
湿度96%RH)を繰り返すデューサイクル試験を行
い、2000時間後の外観上の変化を観察した。観察結
果は、変化のないものは○として表1に示し、変化のあ
ったものはその状況を表1にコメントした。
【0036】(2)耐候性 サンシャインウェザオメーターに太陽電池モジュールを
投入し、キセノンランプによる光照射と降雨サイクルに
よって促進耐候性試験を行い、5000時間後の外観上
の変化を観察した。観察結果は、変化のないものは○と
して表1に示し、変化のあったものはその状況を表1に
コメントした。
【0037】(3)耐湿性 環境試験機に太陽電池モジュールを投入し、温度85℃
/湿度85%RHの環境下に1000時間放置し、外観
上の変化を観察した。観察結果は、変化のないものは○
とし、変化のあったものはその状況を表1にコメントし
た。
【0038】(4)耐熱性 太陽電池モジュールを90℃の雰囲気中に3000時間
放置し、外観上の変化を観察した。観察結果は、変化の
ないものは○として表1に示し、変化のあったものはそ
の状況を表1にコメントした。さらに、試験前と試験後
の変換効率をAM1.5の光源を使用して測定し、試験
前の効率を1とした相対値で評価した。評価結果は表1
に示した。表1から明らかなように本実施例で得られた
太陽電池モジュールはいずれの促進劣化試験においても
良好な結果を示した。
【0039】
【比較例1−1】実施例1においてガラス繊維不織布の
バインダー樹脂をアクリル樹脂とした以外は実施例1と
同様にして太陽電池モジュールを作製した。得られた太
陽電池モジュールを実施例1におけると同様に評価し
た。評価結果を表1に示す。表1から明らかなように、
耐光性・耐候性・耐湿性試験においてガラス繊維の封止
材樹脂からの剥離が顕在化し、それは外観上の欠陥とし
て十分なものであった。この部分を顕微鏡で観察したと
ころ、ガラス繊維が集中している部分のバインダー樹脂
が消失してガラス繊維が浮き出していることが判明し
た。すなわち原因はバインダー樹脂の分解であると推察
される。
【0040】
【比較例1−2】実施例1においてガラス繊維不織布の
バインダー樹脂を架橋したポリビニルアルコール樹脂と
した以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを
作製した。得られた太陽電池モジュールを実施例1にお
けると同様に評価した。評価結果を表1に示す。表1か
ら明らかなように、耐熱性試験において表面被覆材が黄
変して変換効率が低下した。この原因はポリビニルアル
コール樹脂の熱酸化であると推察される。また耐光性試
験においてガラス繊維の封止材樹脂からの剥離および表
面被覆材の黄変が発生した。これは、光と熱によるポリ
ビニルアルコール樹脂の熱酸化とそれに続く分解が原因
であると考えられる。
【0041】
【実施例2】実施例1において凹凸を形成するために用
いたメッシュを16×16メッシュのステンレスメッシ
ュ(線径0.27ミリメートル)に変えて最大高低差1
60マイクロメートルの凹凸を形成した以外は実施例1
と同様にして太陽電池モジュールを作製した。このモジ
ュールを実施例1におけると同様に評価した。評価結果
を表1に示す。該太陽電池モジュールは、耐候性試験に
おいて凹部底面においてごく僅かなガラス繊維の封止材
樹脂からの剥離が認められたものの、外観上問題になる
レベルではなく、おおむね良好な結果であった。
【0042】
【比較例2】実施例2においてガラス繊維不織布のバイ
ンダー樹脂をアクリル樹脂とした以外は実施例2と同様
にして太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電
池モジュールを実施例1におけると同様に評価した。評
価結果を表1に示す。表1から明らかなように、該太陽
電池モジュールは、いずれの試験でも凹部底面でのガラ
ス繊維の封止材樹脂からの剥離が顕在化した。またその
程度は実施例2の場合よりもひどく、外観上好ましいも
のではなかった。
【0043】
【実施例3】実施例1において表面保護フィルムをアク
リル樹脂フィルム(三菱レーヨン製、商品名 アクリプ
レン、厚さ125マイクロメートル)を用いた以外は実
施例1と同様にして太陽電池モジュールを作製した。こ
のモジュールを実施例1におけると同様に評価した。評
価結果を表1に示す。表1から明らかなように該太陽電
池モジュールは、いずれの評価項目についても良好な結
果であった。
【0044】
【比較例3】実施例3においてガラス繊維不織布のバイ
ンダー樹脂をアクリル樹脂とした以外は実施例3と同様
にして太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電
池モジュールを実施例1におけると同様に評価した。評
価結果を表1に示す。該太陽電池モジュールは、耐光性
・耐候性・耐湿性試験においてガラス繊維の封止材樹脂
からの剥離が顕在化した。また、表面保護フィルムの封
止材樹脂からの剥離も認められた。これはガラス繊維が
浮き出した部分からフィルムと封止材樹脂界面へ水分が
侵入し、密着性が低下したためだと考えられる。
【0045】
【実施例4】実施例1においてシランカップリング剤を
含んでいないEVAシートを用いた以外は実施例1と同
様にして太陽電池モジュールを作製した。このモジュー
ルを実施例1と同様に評価した。評価結果を表1に示
す。表1から明らかなように、該太陽電池モジュールは
いずれの評価項目についても良好な結果であった。
【0046】
【比較例4】実施例4においてガラス繊維不織布のバイ
ンダー樹脂をアクリル樹脂とした以外は実施例4と同様
にして太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電
池モジュールを実施例1におけると同様に評価した。評
価結果を表1に示す。該太陽電池モジュールは、耐光性
・耐候性・耐湿性試験においてガラス繊維の封止材樹脂
からの剥離が顕在化した。その程度は比較例1−1の場
合よりもひどいものであった。
【0047】
【実施例5】実施例1において封止材樹脂としてEEA
樹脂(エチルアクリレート含有率25%)をシート状に
成型したものを用いた。なお該樹脂には架橋剤である有
機過酸化物を1.5重量部、紫外線吸収剤0.3重量
部、光安定化剤0.1重量部、熱酸化防止剤0.2重量
部、シランカップリング剤0.25重量部、架橋助剤で
あるトリアリルイソシアヌレート3.0重量部を配合し
た。またガラス繊維不織布のバインダー樹脂をEEA樹
脂(エチルアクリレート含有率20%)とした。それ以
外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを作製し
た。得られた太陽電池モジュールを実施例1におけると
同様に評価した。評価結果を表1に示す。表1から明ら
かなように、該太陽電池モジュールはいずれの評価項目
についても良好な結果であった。
【0048】
【比較例5−1】実施例5においてガラス繊維不織布の
バインダー樹脂をアクリル樹脂とした以外は実施例5と
同様にして太陽電池モジュールを作製した。得られた太
陽電池モジュールを実施例1におけると同様に評価し
た。評価結果を表1に示す。該太陽電池モジュールは、
耐候性・耐湿性試験においてガラス繊維の封止材樹脂か
らの剥離が顕在化し、満足のいく結果ではなかった。
【0049】
【比較例5−2】実施例5においてガラス繊維不織布の
バインダー樹脂を架橋したポリビニルアルコール樹脂と
した以外は実施例5と同様にして太陽電池モジュールを
作製した。得られた太陽電池モジュールを実施例1にお
けると同様に評価した。評価結果を表1に示す。該太陽
電池モジュールは、耐熱性試験において表面被覆材が黄
変して変換効率が低下した。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、ガラス繊維不織布のバ
インダー樹脂が封止材樹脂と同一樹脂もしくは同一のモ
ノマーからなる樹脂であるので、長期間の屋外暴露や促
進耐候性試験においてガラス繊維不織布のバインダー樹
脂にも封止材樹脂と同等な耐久性を持たせることが可能
となり、バインダー樹脂の劣化を原因とする表面フィル
ムやガラス繊維の封止材樹脂からの剥離などの表面被覆
材の劣化のない信頼性の高い太陽電池モジュールを提供
することができる。また、真空加熱圧着法による太陽電
池モジュールの貼り合わせ工程時に封止材樹脂中の紫外
線吸収剤・光安定化剤・熱酸化防止剤をガラス繊維不織
布のバインダー樹脂中に拡散させることによって、ガラ
ス繊維不織布のバインダー樹脂に簡便に封止材樹脂に匹
敵する耐候(光)性を付与することができ、抜群の長期
信頼性を有する表面被覆材で被覆された太陽電池モジュ
ールを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】太陽電池モジュールの概略断面図の一例であ
る。
【図2】図1の太陽電池モジュールで使用する、光起電
力素子の基本構成を示す概略断面図(a)及び受光面側
上面図(b)である。
【図3】本発明の太陽電池モジュールの概略断面図およ
び貼り合わせ前の積層体断面図である。
【符号の説明】
101,301 光起電力素子 102 表面封止材樹脂 103,303 表面保護フィルム 104 裏面封止材 105 裏面被覆フィルム 106,309 ガラス繊維不織布 302 EVA 305 ナイロンフィルム 306 鋼板 307 端子 308 端子取り出し口 310 太陽電池モジュール積層体 201 導電性基板 202 裏面反射層 203 半導体光活性層 204 透明導電層 205 集電電極 206 端子 207 導電性ペースト 208 半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩塚 秀則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光起電力素子の光入射側表面が透明な封
    止材樹脂層とそれに接してその外側の最表面に位置する
    透明な表面保護フィルムの少なくとも2層以上を含む被
    覆材により被覆され、前記封止材樹脂層中にガラス繊維
    不織布が含有されている太陽電池モジュールであって、
    前記ガラス繊維不織布のバインダー樹脂が封止材樹脂と
    同一樹脂もしくは同一のモノマーからなる樹脂であるこ
    とを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記ガラス繊維不織布が前記封止材樹脂
    100重量部に対して1〜30重量部の割合で含有され
    ている請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記ガラス繊維不織布のバインダー樹脂
    が封止材樹脂に含有されているものと同一の紫外線吸収
    剤・光安定化剤・熱酸化防止剤を含有する請求項1に記
    載の太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記ガラス繊維のバインダー樹脂と前記
    封止材樹脂が有機過酸化物によって架橋されている請求
    項1に記載の太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記封止材樹脂がシランカップリング剤
    を含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹
    脂である請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記表面保護フィルムの封止材樹脂と接
    する面がコロナ放電処理されている請求項1に記載の太
    陽電池モジュール。
  7. 【請求項7】 前記表面保護フィルムが四フッ化エチレ
    ン−エチレン共重合体樹脂からなる請求項6に記載の太
    陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 前記被覆材表面に凹凸が形成されてお
    り、隣接する凹部と凸部の最大の高低差が5マイクロメ
    ートル以上100マイクロメートル以下である請求項1
    に記載の太陽電池モジュール。
  9. 【請求項9】 前記光起電力素子が導電性基体上に光変
    換部材としてアモルファスシリコン薄膜からなる半導体
    光活性層と、透明導電層が形成されたものである請求項
    1に記載の太陽電池モジュール。
  10. 【請求項10】 光起電力素子の光入射側表面が透明な
    封止材樹脂層とそれに接してその外側の最表面に位置す
    る透明な表面保護フィルムの少なくとも2層以上を含む
    被覆材により被覆され、前記封止材樹脂層中にガラス繊
    維不織布が含有されかつ前記ガラス繊維不織布のバイン
    ダー樹脂が封止材樹脂と同一樹脂もしくは同一のモノマ
    ーからなる樹脂である太陽電池モジュールの製造方法で
    あって、前記光起電力素子の光入射側表面と表面保護フ
    ィルムとの間にシート状に成型した紫外線吸収剤・光安
    定化剤、熱酸化防止剤・有機過酸化物を含有する未架橋
    の封止材樹脂と紫外線吸収剤・光安定化剤・有機過酸化
    物を含有しない樹脂をバインダー樹脂とするガラス繊維
    不織布を挿入して太陽電池モジュール積層体とし、前記
    積層体を真空加熱圧着法によって貼り合わせて表面被覆
    を形成することにより前記封止材樹脂中の紫外線吸収剤
    ・光安定化剤・熱酸化防止剤を前記ガラス繊維不織布の
    バインダー樹脂中に拡散させることを特徴とする太陽電
    池モジュールの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ガラス繊維不織布が前記封止材樹
    脂100重量部に対して1〜30重量部の割合で含有さ
    れている請求項10に記載の太陽電池モジュールの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記封止材樹脂がシランカップリング
    剤を含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
    樹脂である請求項10に記載の太陽電池モジュールの製
    造方法。
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