JPH0955525A - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

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Publication number
JPH0955525A
JPH0955525A JP7208254A JP20825495A JPH0955525A JP H0955525 A JPH0955525 A JP H0955525A JP 7208254 A JP7208254 A JP 7208254A JP 20825495 A JP20825495 A JP 20825495A JP H0955525 A JPH0955525 A JP H0955525A
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JP
Japan
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solar cell
cell module
organic polymer
resin
module according
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Pending
Application number
JP7208254A
Other languages
English (en)
Inventor
Ayako Komori
綾子 小森
Takahiro Mori
隆弘 森
Hidenori Shiozuka
秀則 塩塚
Ichiro Kataoka
一郎 片岡
Satoshi Yamada
聡 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7208254A priority Critical patent/JPH0955525A/ja
Publication of JPH0955525A publication Critical patent/JPH0955525A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐スクラッチ性、難燃性を確保し、長期間の
屋外暴露でもガラス繊維の浮き出しがなく、樹脂フィル
ムと熱可塑性透明有機高分子樹脂との接着力を確保でき
る信頼性の高い太陽電池モジュールを提供する。 【解決手段】 光起電力素子101、ガラス不織布を含
む熱可塑性透明有機高分子樹脂からなる充填材102、
最表面に位置する透明な樹脂フィルム103、接着剤1
04、絶縁フィルム105からなる太陽電池モジュール
において、被覆材である充填材102の高分子樹脂のゲ
ル分率を80%以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池モジュールに
係わり、特に光変換部材としての半導体光活性層を、少
なくとも一層有する光起電力素子と被覆材からなり、最
表面に樹脂フィルム層を設けた太陽電池モジュールの光
入射側表面の被覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まり
が、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出
に伴う地球の温暖化現象に対する危倶感は深刻で、クリ
ーンなエネルギーへの希求はますます強まってきてい
る。太陽電池は現在のところ、その安全性と扱いやすさ
から、クリーンなエネルギー源として期待のもてるもの
だということができる。
【0003】太陽電池には様々な形態がある。代表的な
ものとしては、結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン
太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、銅インジウ
ムセレナード太陽電池、化合物半導体太陽電池などがあ
る。この中で、薄膜結晶シリコン太陽電池、化合物半導
体太陽電池及びアモルファスシリコン太陽電池は比較的
低コストで大面積化が可能なため、最近では各方面で活
発に研究開発が進められている。
【0004】更に、これらの太陽電池の中でも、導体金
属基板上にシリコンを堆積し、その上に透明導電層を形
成したアモルファスシリコン太陽電池を代表とする薄膜
太陽電池は、軽量でかつ耐衝撃性、フレキシブル性に富
んでいるので、将来のモジュール形態として有望視され
ている。ただし、この薄膜太陽電池場合には、ガラス基
板上にシリコンを堆積する場合と異なり、光入射側表面
を透明な被覆材で覆い、太陽電池を保護する必要があ
る。このため、表面被覆材には以下の様な品質が要求さ
れる。
【0005】1.太陽電池発電に利用される可視光線の
光領域に対し良好な透明性を持つこと(透明性)。 2.外部からの引っかき、衝撃等の応力から内部の光起
電力素子を保護すること(耐スクラッチ性)。 3.屋外設置環境において、光起電力素子を保護すると
同時に、その被覆材自身も劣化が少ないこと(耐候
性)。 4.被覆材自身が燃えにくいこと(難燃性)。
【0006】このような条件を満たす表面被覆材とし
て、従来は、最表面被覆材にガラスやフッ素樹脂フィル
ムやフッ素樹脂塗料等を用いた透明なフッ化物重合体薄
膜、その内側には種々の熱可塑性透明有機樹脂が用いら
れてきた。
【0007】ところが、ガラスは重く、柔軟性がなく、
高コストである。したがって、特にアモルファスシリコ
ン太陽電池において、その特徴である軽量、可撓性、低
コストといった利点を生かせなくなる。そこで、最表面
被覆材としては、透明なフッ化物重合体薄膜を用いられ
ることが多い。
【0008】この種のフッ化物重合体薄膜は、耐候性・
撥水性に富んでおり、樹脂の劣化による黄変・白濁ある
いは表面の汚れによる光透過率の減少に起因する太陽電
池モジュールの変換効率の低下を少なくすることができ
る。さらに、柔軟性を持った太陽電池モジュールとする
ことができる。また、内側に用いられる熱可塑性透明有
機樹脂は安価であり、内部の光起電力素子を保護するた
めの充填材として大量に用いることができる。
【0009】図6はこのような太陽電池モジュールの表
面被覆構成を示す従来例である。図6において、603
はフッ化物重合体薄膜層、602は熱可塑性透明有機樹
脂、601は光起電力素子である。より具体的には、フ
ッ化物重合体薄膜層603は、ETFE(エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体)フィルム、PVF(ポ
リフッ化ビニル)フィルム等のフッ素樹脂フィルムであ
る。また、熱可塑性透明有機樹脂602は、EVA(エ
チレン−酢酸ビニル共重合体)、ブチラール樹脂等であ
る。
【0010】ここで、フッ化物重合体薄膜のような樹脂
フィルムを最表面被覆材として用いた太陽電池モジュー
ルにおいては、耐スクラッチ性が問題となる。このよう
な耐スクラッチ性を向上させるためには、熱可塑性透明
有機樹脂層を厚くすれば良いが、これは同時に難燃性を
低下させることになる。すなわち、燃焼エネルギーの大
きい熱可塑性透明有機樹脂を多量に使用することは、表
面被覆材の難燃性を低下させることになる。特に、日本
で屋根材や屋根設置型として太陽電池モジュールを使用
する場合には、建設大臣より「不燃材」としての指定を
受けなければならない。また、アメリカ合衆国内で屋根
材として太陽電池モジュールを採用するためには、UL
1703で規定される燃焼性試験でクラスAに合格しな
ければならない。このように屋根材として太陽電池モジ
ュールを使用するに当たっては、難燃性確保は不可欠で
あり、熱可塑性透明有機樹脂量を減少させることが非常
に重要になる。
【0011】そこで、耐スクラッチ性と難燃性を両立す
る表面被覆材を得るために、従来、熱可塑性透明有機樹
脂中に繊維状無機化合物、特にガラス繊維不織布を入れ
て補強する手法が採られてきた。この場合、補強効果を
出すためにはガラス不織布の厚みは100μm以上必要
となる。ここで、熱可塑性透明有機樹脂の量は、ガラス
繊維不織布を充填するのに十分な量とする必要がある
が、あまり多すぎると難燃性が確保できず、過剰な量の
熱可塑性透明有機樹脂を用いることはできない。すなわ
ち、可能な限り少量の熱可塑性透明有機樹脂でガラス繊
維不織布を充填し、表面被覆材とする必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱可塑
性透明有機高分子樹脂層を減らすことにより樹脂中に含
まれる架橋剤が外部に揮発しやすくなり、架橋率が低下
する。これによって、熱可塑性透明有機高分子樹脂の劣
化が促進されやすく、屋外使用時にガラス繊維不織布の
浮き出しが生じる。また、表面被覆材が不透明になるた
め、光起電力素子への入射光を減少させることになり、
変換効率が低下する。
【0013】また、このようなガラス繊維不織布の浮き
出している部分は、接着剤としての熱可塑性透明有機高
分子樹脂が樹脂フィルムに接していないため、樹脂フィ
ルムと熱可塑性透明有機高分子樹脂の接着力も低下す
る。すなわち、外部からの湿度の影響を受けやすく、さ
らにはその界面を通じて外部からの水分が侵入し太陽電
池の特性を低下させるだけでなく、この侵入水分を介し
てリーク電流を生じるため、長期使用に関する信頼性に
問題がある。
【0014】本発明は上記のような問題に鑑み、耐スク
ラッチ性、難燃性を確保し、さらに例えば20年間の長
期間の屋外暴露においてもガラス繊維の浮き出しがな
く、樹脂フィルムと熱可塑性透明有機高分子樹脂との接
着力を確保できる信頼性の高い太陽電池モジュールを提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究開発を重ねた結果、次のような
構成が最良であることを見いだした。
【0016】すなわち、本発明の太陽電池モジュール
は、光変換部材としての半導体光活性層を、少なくとも
一層有する光起電力素子と被覆材とを有する太陽電池モ
ジュールにおいて、前記被覆材がゲル分率が80%以上
の有機高分子樹脂であることを特徴とする。また、好ま
しくは、有機高分子は繊維状の無機化合物を含有するも
のである。
【0017】上記の有機高分子樹脂としては、150℃
雰囲気下に72時間放置した前後での紫外線吸収剤の減
少率が5%乃至50%、好ましくは10%乃至20%で
あるものが使用される。
【0018】
【作用】本発明の太陽電池モジュールによれば、 (1)ゲル分率が80%としたことで、十分架橋されて
おり熱可塑性透明有機高分子樹脂が劣化しにくくなる。
このため、ガラス繊維の浮き出しがなく、熱可塑性透明
有機高分子樹脂と最表面樹脂フィルムとの接着力が確保
できる。
【0019】(2)繊維状の無機化合物(例えばガラス
繊維)で熱可塑性透明有機樹脂を補強することにより、
耐スクラッチ性を確保したまま、熱可塑性透明有機樹脂
の厚さを減らすことができて、耐スクラッチ性と難燃性
の両者が確保できる。
【0020】(3)長期使用に関しても、被覆材内部へ
の水分の侵入を防ぎ、外部との電気絶縁性を確保できる
ため、電気絶縁性に優れた被覆材となる。
【0021】(4)有機高分子樹脂を150℃雰囲気下
に72時間放置した前後での紫外線吸収剤の減少率が5
%乃至50%、好ましくは10%乃至20%とすること
で、有機高分子樹脂中に含まれる添加剤が揮発しにくく
なる結果、有機高分子樹脂中の初期の特性を維持でき
る。
【0022】
【実施態様例】図1に本発明の太陽電池モジュールの概
略構成を示す。図1において、101は光起電力素子、
102はガラス不織布を含む熱可塑性透明有機高分子樹
脂からなる充填材、103は最表面に位置する透明な樹
脂フィルム、104は接着剤、105は絶縁フィルムで
ある。そして、外部からの光は、最表面のフィルム10
3から入射し、光起電力素子101に到達し、生じた起
電力は出力端子(図示せず)から外部に取り出される。
【0023】本発明における代表的な光起電力素子10
1は、導電性基体上に光変換部材としての半導体光活性
層と透明導電層が形成されたものである。その一例の概
略構成を図2に示した。図2において、201は導電性
基体、202は裏面反射層、203は半導体光活性層、
204は透明導電層、205は集電電極、206は出力
端子である。
【0024】ここで、導電性基体201は光起電力素子
の基体になると同時に、下部電極の役割も果たす。導電
性基体201の材料としては、シリコン、タンタル、モ
リブデン、タングステン、ステンレス、アルミニウム、
銅、チタン、カーボンシート、鉛メッキ鋼板、導電層が
形成してある樹脂フィルムやセラミックスなどがある。
【0025】この導電性基体201上には裏面反射層2
02として、金属層、あるいは金属酸化物層、あるいは
金属層と金属酸化物層を形成しても良い。金属層には、
例えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,Niなど
が用いられ、金属酸化物層には、例えば、ZnO,Ti
2,SnO2などが用いられる。これら金属層及び金属
酸化物層の形成方法としては、抵抗加熱蒸着法、電子ビ
ーム蒸着法、スパッタリング法などがある。
【0026】半導体光活性層203は、光電変換を行う
部分である。この具体的な材料としては、pn接合型多
結晶シリコン、pin接合型アモルファスシリコン、あ
るいはCuInSe2,CuInS2,GaAs,CdS
/Cu2S,CdS/CdTe,CdS/InP,Cd
Te/Cu2Teをはじめとする化合物半導体などが挙
げられる。半導体光活性層203の形成方法としては、
多結晶シリコンの場合は溶融シリコンのシート化か非晶
質シリコンの熱処理、アモルファスシリコンの場合はシ
ランガスなどを原料とするプラズマCVD、化合物半導
体の場合はイオンプレーティング、イオンビームデポジ
ション、真空蒸着法、スパッタ法、電析法などがある。
【0027】透明導電層204は太陽電池の上部電極の
役目を果たしている。これに用いる材料としては、例え
ば、In23,SnO2,In23−SnO2(IT
O),ZnO,TiO2,Cd2SnO4,高濃度不純物
ドープした結晶性半導体層などがある。形成方法として
は抵抗加熱蒸着、スパッタ法、スプレー法、CVD法、
不純物拡散法などがある。
【0028】透明導電層204の上には電流を効率よく
集電するために、格子状の集電電極(グリッド)205
を設けてもよい。集電電極205の具体的な材料として
は、例えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,N
i,Cu,Sn、あるいは銀ペーストをはじめとする導
電性ペーストなどが挙げられる。集電電極205の形成
方法としては、マスクパターンを用いたスパッタリン
グ、抵抗加熱、CVD法や、全面に金属膜を蒸着した後
で不必要な部分をエッチングで取り除きパターニングす
る方法、光CVDにより直接グリッド電極パターンを形
成する方法、グリッド電極パターンのネガパターンのマ
スクを形成した後にメッキする方法、導電性ペーストを
印刷する方法などがある。導電性ペーストは、通常微粉
末状の銀、金、銅、ニッケル、カーボンなどをバインダ
ーポリマーに分散させたものが用いられる。バインダー
ポリマーとしては、例えば、ポリエステル、エポキシ、
アクリル、アルキド、ポリビニルアセテート、ゴム、ウ
レタン、フェノールなどの樹脂が挙げられる。
【0029】最後に起電力を取り出すために出力端子2
06を導電性基体201と集電電極205に取り付け
る。導電性基体201へは銅タブ等の金属体をスポット
溶接や半田207で接合する方法が取られ、集電電極2
05へは金属体を導電性ペーストや半田207によって
電気的に接続する方法が取られる。なお集電電極205
に取り付ける際、出力端子が導電性金属基板や半導体層
と接触して短絡するのを防ぐ為に絶縁体208を設ける
ことが望ましい。
【0030】上記の手法で作成した光起電力素子は、所
望する電圧あるいは電流に応じて直列か並列に接続され
る。直列の場合は前記出力端子のプラス側とマイナス側
を、並列の場合は同極性同士を接続する。また、これと
は別に、絶縁化した基板上に光起電力素子を集積化して
所望の電圧あるいは電流を得ることもできる。
【0031】なお、出力端子や素子の接続に用いる金属
部材の材質としては、高導電性、半田付け性、コストな
どを考慮して、銅、銀、半田、ニッケル、亜鉛、錫の中
から選択することが望ましい。
【0032】次に本発明に用いられる最表面樹脂フィル
ム103及び表面充填材102について以下に詳しく説
明する。
【0033】表面充填材102は光起電力素子の凹凸を
樹脂で被覆する被覆材であって、素子を温度変化、湿
度、衝撃などの過酷な外部環境から守るために、また表
面フィルムと素子との接着を確保するために必要であ
る。ここで、同時に難燃性も要求されることから、繊維
状の無機化合物を含有することにより、充填材の量を減
少させて、耐スクラッチ性を確保しつつ難燃性材料とな
るような表面充填材とすることが望ましい。難燃性を確
保するためには充填材の厚さは薄いほうが良く、また機
械的強度や光起電力素子の凹凸を被覆するためにはある
程度厚くなければならない。
【0034】具体的には太陽電池モジュール中で、もっ
とも薄い所の厚さが、100乃至1500μmが好まし
く、200乃至800μmがより好ましい。また、繊維
状の無機化合物に対する充填材の重量比は、2乃至50
が好ましく、3乃至10がより望ましい。重量比が2以
下であると充填材により繊維状無機化合物を十分に充填
できず、50以上であると補強効果が少なく、耐スクラ
ッチ性を確保することができない。
【0035】無機化合物としては、ガラス繊維不織布を
用いるのが一般的である。また、充填材に要求される耐
候性、接着性、充填性、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性など
を満たす樹脂としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(E
MA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EE
A)、ブチラール樹脂などのポリオレフィン系樹脂(熱
可塑性ポリオレフィン系樹脂)、ウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂などが挙げられる。
【0036】なかでも、EVAは太陽電池用途としてバ
ランスのとれた物性を有しており、好んで用いられる。
ただ、そのままでは熱変形温度が低いために容易に高温
使用下で変形やクリープを呈するので、架橋して耐熱性
を高めておくことが望ましい。EVAの場合は有機過酸
化物で架橋するのが一般的である。
【0037】有機過酸化物による架橋は有機過酸化物か
ら発生する遊離ラジカルが樹脂中の水素やハロゲン原子
を引き抜いてC−C結合を形成することによって行われ
る。有機過酸化物の活性化方法には、熱分解、レドック
ス分解およびイオン分解が知られている。一般には熱分
解法が好んで行われている。有機過酸化物の化学構造の
具体例としては、ヒドロペルオキシド、ジアルキル(ア
リル)ペルオキシド、ジアシルペルオキシド、ペルオキ
シケタール、ペルオキシエステル、ペルオキシカルボネ
ートおよびケトンペルオキシドに大別される。
【0038】ヒドロペルオキド系としては、t−ブチル
ペルオキド、1,1,3,3−テトラメチルブチルペル
オキシド、p−メンタンヒドロペルオキシド、クメンヒ
ドロペルオキシド、p−サイメンヒドロペルオキシド、
ジイソプロピルベンゼンペルオキド、2,5−ジメチル
ヘキサン2,5−ジヒドロペルオキシド、シクロヘキサ
ンペルオキシド、3,3,5−トリメチルヘキサノンペ
ルオキシドなどである。
【0039】ジアルキル(アリル)ペルオキシド系とし
てはジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキ
ド、t−ブチルクミルペルオキドなどである。
【0040】ジアシルペルオキシド系としては、ジアセ
チルペルオキシド、ジプロピオニルペルオキシド、ジイ
ソブチリルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシ
ド、ジデカノイルペルオキシド、ジラウロイルペリオキ
シド、ビス(3,3,5−トリメチルヘキサノイル)ペ
ルオキシド、べンゾイルペルオキシド、m−トルイルペ
ルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、2,
4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ペルオキシこは
く酸などである。
【0041】ペルオキシケタール系としては、2,2−
ジ−t−ブチルペルオキシブタン、1,1−ジ−t−ブ
チルペルオキシシクロヘキサン、1,1−ジ−(t−ブ
チルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペル
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,3−ジ(t−
ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジベンゾイルペルオキシヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾイ
ル)へキシン−3、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブ
チルペルオキシ)バレレートなどである。
【0042】ペルオキシエステル系としてはt−ブチル
ペルオキシアセテート、t−ブチルペルオキシイソブチ
レート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチル
ペルオキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキシ
3,3,5−トリメチルヘサノエート、t−ブチルペル
オキシ2−エチルヘキサノエート、(1,1,3,3−
テトラメチルブチルペルオキシ)2−エチルヘキサノエ
ート、t−ブチルペルオキシラウレート、t−ブチルペ
ルオキシベンゾエート、ジ(t−ブチルペルオキシ)ア
ジペート、2,5−ジメチル2,5−ジ(ペルオキシ2
−エチルヘキサノイル)ヘキサン、ジ(t−ブチルペル
オキシ)イソフタレート、t−ブチルペルオキシマレー
ト、アセチルシクロヘキシルスルフォニルペルオキシド
などである。
【0043】ペルオキシカルボナート系としては、t−
ブチルペルオキシイソプロピルカルボナート、ジ−n−
プロピルペルオキシジカルボナート、ジ−sec−ブチ
ルペルオキシジカルボナート、ジ(イソプロピルペルオ
キシ)ジカルボナート、ジ(2−エチルヘキシルペルオ
キシ)ジカルボナート、ジ(2−エトキシエチルペルオ
キシ)ジカルボナート、ジ(メトキシイソプロピルペル
オキシ)カルボナート、ジ(3−メトキシブチルペルオ
キシ)ジカルボナート、ビス−(4−t−ブチルシクロ
ヘキシルペルオキシ)ジカルボナートなどが挙げられ
る。
【0044】ケトンペルオキシド系としてはアセチルア
セトンペルオキド、メチルエチルケトンペルオキシド、
メチルイソブチルケトンペルオキド、ケトンペルオキシ
ドなどがある。その他の構造ではビニルトリス(t−ブ
チルペルオキシ)シランなども知られている。
【0045】なお、有機過酸化物の添加量は充填材樹脂
100重量部に対して0.5乃至5重量部である。
【0046】上記の有機過酸化物を充填材に併用し、加
圧加熱しながら架橋および熱圧着を行うことが可能であ
る。加熱温度ならびに時間は各々の有機過酸化物の熱分
解温度特性で決定することができる。一般には熱分解が
90%より好ましくは95%以上進行する温度と時間を
もって加熱加圧を終了する。これによる充填材のゲル分
率は80%以上が好ましく、90%以上がより好まし
い。ゲル分率が80%以下であることは樹脂中の非結晶
部分が多いということであり、すなわち樹脂の劣化が促
進されることになる。
【0047】上記架橋反応を効率良く行うためには、架
橋助剤と呼ばれるトリアリルイソシアヌレート(TAI
C)を用いることが望ましい。一般には充填材樹脂10
0重量部に対して1乃至5重量部の添加量である。
【0048】本発明に用いられる充填材の材料は耐候性
において優れたものであるが、更なる耐候性の改良、あ
るいは、充填材下層の保護のために、紫外線吸収剤を併
用することもできる。添加量は樹脂100重量部に対し
て0.1〜0.5重量部程度である。紫外線吸収剤とし
ては、公知の化合物が用いられる。化学構造としてはサ
リチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、シアノアクリレート系に大別される。
【0049】サリチル酸系としては、フェニルサリシレ
ート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、p
−オクチルフェニルサリシレートがある。
【0050】ベンゾフェノン系では2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフ
ェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−
5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−
ヒドロキシ−5−ベンゾフェノン)メタンが挙げられ
る。
【0051】ベンゾトリアゾール系としては、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−tert−アミルルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−3′−
(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミド
メチル)−5′−メチルフェニル}ベンゾトリアゾー
ル、2,2−メチレンビス{4−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)フェノール}が挙げられる。
【0052】シアノアクリレート系では2−エチルヘキ
シル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリ
レートが挙げられる。上記紫外線吸収剤を少なくとも1
種以上添加することが好ましい。上記紫外線吸収剤以外
に耐候性を付与する方法としては、ヒンダードアミン系
光安定化剤を使用できることが知られている。ヒンダー
ドアミン系光安定化剤は紫外線吸収剤のようには紫外線
を吸収しないが、紫外線吸収剤を併用することによって
著しい相乗効果を示す。添加量は樹脂100重量部に対
して0.1〜0.3重量部程度が一般的である。ここ
で、ヒンダードアミン系以外にも光安定化剤として機能
するものはあるが、着色している場合が多く本発明の充
填材には望ましくない。
【0053】ヒンダードミン系光安定化剤としては、コ
ハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−
ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−
ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、N,N′
−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,
4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−
1,3,5−トリアジン縮合物、ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)セパレート、2−
(3,5−ジ−tert−4−ヒドロキシベンジル)−
2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)などが知られている。
【0054】なお、太陽電池モジュールの使用環境を考
慮して低揮発性の紫外線吸収剤を用いることが好まし
い。紫外線吸収剤の他に光安定化剤も同時に添加すれ
ば、光に対してより安定な充填材となる。
【0055】さらに、耐熱性・熱加工性改善のために酸
化防止剤を添加することも可能である。添加量は樹脂1
00重量部に対して0.1〜1重量部が適正である。酸
化止剤の化学構造としてはモノフェノール系、ビスフェ
ノール系、高分子型フェノール系、硫黄系、燐酸系に大
別される。モノフェノール系では2,6−ジ−tert
−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニゾ
ール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェ
ノールがある。
【0056】ビスフェノール系では、2,2′−メチレ
ン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−エチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4′−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−te
rt−ブチルフェノール)、3,9−ビス{1,1−ジ
メチル−2−{β−(3−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エ
チル}2,4,8,10−テトラオキサスピロ}5,5
ウンデカンが挙げられる。
【0057】高分子フェノール系としては、1,1,3
−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ter
t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)べンゼン、テトラキス−
{メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert−ブチル
−4′−ヒドロキスフェニル)プロピオネート}メタ
ン、ビス(3,3′−ビス−4′−ヒドロキシ−3′−
tert−ブチルフェニル)ブチリックアシッド}グル
コールエステル、1,3,5−トリス(3′,5′−ジ
−tert−ブチル−4′−ヒドロキシベンジル)−s
−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリ
オン、トリフェノール(ビタミンE)が知られている。
【0058】一方、硫黄系ではジラウリルチオジプロピ
オネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステ
アリルチオプロピオネートなどがある。
【0059】燐酸系では、トリフェニルホスファイト、
ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデ
シルホスファイト、4,4′−ブチリデン−ビス−(3
−メチル−6−tert−ブチルフェニル−ジ−トリデ
シル)ホスファイト、サイタリックネオペンタンテトラ
イルビス(オクタデシルホスファイト)、トリス(モノ
およびあるいはジ)フェニルホスファイト、ジイソデシ
ルペンタエリスリトールジフォスファイト、9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナスレン−
10−オキサイド、10−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−
オキサイド、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン、サイタリ
ックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ホスファイト、サイタリックネオ
ペンタンテトライルビス(2,6−ジ−tert−メチ
ルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビス
(4,6−tert−ブチルフェニル)オクチルホスフ
ァイトがある。
【0060】より厳しい環境下で太陽電池モジュールの
使用が想定される場合には充填材と光起電力素子あるい
は表面フィルムとの密着力を向上することが好ましい。
シランカップリング剤や有機チタネート化合物を充填材
に添加することで前記密着力を改善することが可能であ
る。添加量は、充填材樹脂100重量部に対して0.1
乃至3重量部が好ましく、0.25乃至1重量部がより
好ましい。さらに、ガラス繊維不織布と充填材の密着力
を向上させるためにガラス繊維不織布の表面にシランカ
ップリング処理することにより、ガラス繊維不織布と充
填材の密着力を向上し、長期使用におけるガラス繊維不
織布の浮き出しを抑制することも可能である。
【0061】シランカップリング剤の具体例としては、
ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(βメトキシエ
トキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0062】一方、光起電力素子に到達する光量の減少
をなるべく抑えるために、表面充填材は透明でなくては
ならない。具体的には、光透過率が400nm以上80
0nm以下の可視光波長領域において80%以上である
ことが望ましく、90%以上であることがより望まし
い。また、大気からの光の入射を容易にするために、摂
氏25度における屈折率が1.1から2.0であること
が好ましく、1.1から1.6であることがより好まし
い。
【0063】本発明で用いられる表面樹脂フィルム10
3は太陽電池モジュールの最表層に位置するため、耐候
性、耐汚染性、機械強度をはじめとして、太陽電池モジ
ュールの屋外暴露における長期信頼性を確保するための
性能が必要である。また、表面充填材の耐熱性、耐候性
等を改善するために添加した添加剤が揮発しないため、
また架橋剤の揮発を抑える必要もある。その目安として
は、紫外線吸収剤の減少量により規定できる。すなわ
ち、150℃雰囲気下に太陽電池モジュールを72時間
放置した時の充填剤中に含まれる紫外線吸収剤の減少量
が5%乃至50%であることが望ましく、10%乃至2
0%であることがより好ましい。具体的な測定方法とし
ては、表面被覆材の吸光度の増加量が、上記の範囲に含
まれれば良い。本発明に好適に用いられる材料としては
フッ素樹脂、アクリル樹脂などがある。なかでもフッ素
樹脂は耐候性、耐汚染性に優れているため好んで用いら
れる。具体的にはポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフッ
化ビニル樹脂あるは四フッ化エチレン−エチレン共重合
体などのフッ化物重合体がある。耐候性の観点ではポリ
フッ化ビニリデン樹脂が優れているが、耐候性および機
械的強度の両立と透明性では四フッ化エチレン−エチレ
ン共重合体が優れている。
【0064】表面樹脂フィルムの厚さは、機械的強度の
確保および添加剤揮発防止のためにある程度厚くなけれ
ばならず、またコストの観点からはあまり厚すぎるのに
も問題がある。具体的には、10乃至200μmが好ま
しく、より好適には30乃至100μmである。さら
に、充填材との接着性の改良のために、コロナ処理、プ
ラズマ処理、オゾン処理、UV照射、電子線照射、火炎
処理等の表面処理を表面フィルムに行うことが望まし
い。また、延伸処理されたフィルムはクラックを生じる
ため、延伸処理されていないフィルムのほうが望まし
い。
【0065】絶縁フィルム104は、光起電力素子10
1の導電性金属基板と外部との電気的絶縁を保つために
必要である。材料としては、導電性金属基板と充分な電
気絶縁性を確保でき、しかも長期耐久性に優れ熱膨張、
熱収縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備えた材料が好まし
い。好適に用いられるフィルムとしては、ナイロン、ポ
リエチレンテレフタレート、、ポリカーボネートが挙げ
られる。
【0066】裏面の充填材104は光起電力素子101
と裏面の絶縁フィルム105との接着を図るためのもの
である。その材料としては、導電性基板と充分な接着性
を確保でき、しかも長期耐久性に優れ熱膨張、熱収縮に
耐えられる、柔軟性を兼ね備えた材料が好ましい。好適
に用いられる材料としては、EVA、ポリビニルブチラ
ール等のホットメルト材、両面テープ、柔軟性を有する
エポキシ接着剤が挙げられる。また、表面の充填材10
2と同じ材料であることも多い。
【0067】裏面の被覆フィルムの外側には、太陽電池
モジュールの機械的強度を増すために、あるいは、温度
変化による歪、ソリを防止するために、補強板を張り付
けても良い。例えば、鋼板、プラスチック板、FRP
(ガラス繊維強化プラスチック)板が好ましい。
【0068】以上述べた光起電力素子、充填材、表面樹
脂フィルム、裏面被覆材を用いて太陽電池モジュールと
する方法を次に説明する。
【0069】光起電力素子受光面を被覆するには、シー
ト状に成型した充填材102を作製しこれを素子の表裏
に加熱圧着する方法が一般的である。すなわち、光起電
力素子101と表面樹脂フィルム103の間に充填材1
02を挿入し、光起電力素子101と絶縁フィルム10
5の間に充填材104を挿入して加熱圧着することによ
り太陽電池モジュールとすることができる。補強板を設
けるときは接着材を介して絶縁フィルムに重ねて圧着す
れば良く、これは前記工程と同時行っても、工程後に行
っても構わない。
【0070】なお、圧着時の加熱温度及び加熱時間は架
橋反応が十分に進行する温度・時間をもって決定する。
【0071】加熱圧着の方法としては従来公知である真
空ラミネーション、ロールラミネーションなどを種々選
択して用いることができる。
【0072】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1) 〔光起電力素子〕まず、アモルファスシリコン(a−S
i)太陽電池(光起電力素子)を製作する。作製手順を
図2を用いて説明する。
【0073】洗浄したステンレス基板201上に、スパ
ッタ法で裏面反射層202としてAl層(膜厚500n
m)とZnO層(膜厚500nm)を順次形成する。
【0074】次いで、プラズマCVD法により、SiH
4とPH3とH2の混合ガスからn型a−Si層を、Si
4とH2の混合ガスからi型a−Si層を、SiH4
BF3とH2の混合ガスからp型微結晶μc−Si層を形
成し、n層膜厚15nm/i層膜厚400nm/p層膜
厚10nm/n層膜厚10nm/i層膜厚80nm/p
層膜厚10nmの層構成のタンデム型a−Si光電変換
半導体層203を形成した。
【0075】次に、透明導電層204として、In23
薄膜(膜厚70nm)を、O2雰囲気下でInを抵抗加
熱法で蒸着する事によって形成した。さらに、集電用の
グリッド電極205を銀ペーストのスクリーン印刷によ
り形成し、最後にマイナス側端子206aとして銅タブ
をステンレス基板に半田207を用いて取り付け、プラ
ス側端子206bとしては錫箔のテープを半田207に
て集電電極205に取り付け出力端子とし、光起電力素
子を得た。
【0076】〔セルブロック〕上記の光起電力素子を直
列に接続して太陽電池セルブロックを作製する方法を図
3を用いて説明する。
【0077】各光起電力素子を並べた後、隣り合う素子
の一方の素子のプラス側端子308と他方の素子のマイ
ナス側端子309とを銅タブ307で半田を用いて接続
する。これにより3個の素子を直列化した太陽電池セル
ブロックを得た。この際、一番端の素子の出力端子に接
続した銅タブは裏面に回して後に述べる裏面被覆層の穴
から出力を取り出せるようにした。
【0078】〔モジュール化〕図4において、セルブロ
ックの受光面側に、EVAシート403(ブリジストン
社製、商品名EVASAFE、厚さ430μm)とガラ
ス繊維不織布(本州製紙社製、商品名GMC−00−0
80(B)、目付量80g/m2)402および片面を
SiO蒸着した無延伸のETFEフィルム404(デュ
ポン社製、商品名 無延伸テフゼルフィルム、厚さ50
μm)を設けた。
【0079】そして、裏面被覆材として、絶縁フィルム
405(デュポン社製、商品名ダーテック、厚さ75μ
m)と接着剤としては表面被覆材に使用したものと同じ
EVAシート403、補強板として黒色に塗装したガル
バリウム鋼板406(亜鉛メッキ鋼板、厚さ0.27m
m)をETFE404/EVA403/ガラス繊維不織
布402/セルブロック401/EVA403/絶縁フ
ィルム405/EVA403/補強板406という順に
重ね、真空ラミネート装置を用いて加圧脱気しながら1
50℃で30分加熱することにより太陽電池モジュール
を得た。
【0080】なお、ここで用いたEVAシートは太陽電
池の封止材として広く用いられているものであり、EV
A樹脂(酢酸ビニル含有率25%)100重量部に対し
て架橋剤1.5重量部、紫外線吸収剤0.3重量部、光
安定化剤0.1重量部、酸化防止剤0.2重量部、シラ
ンカップリング剤0.25重量部を配合したものであ
る。出力端子はあらかじめ光起電力素子裏面にまわして
おき、ラミネート後、ガルバリウム鋼板に予め開けてお
いた端子取り出し口から出力が取り出せるようにした。
【0081】上記方法にて作製した太陽電池モジュール
について後述する項目について評価を行った。
【0082】(実施例2)実施例1において表面充填材
の厚さを600μmにした以外は同様にして太陽電池モ
ジュールを作製した。
【0083】(実施例3)実施例1においてガラス繊維
不織布の量を目付量60g/m2(本州製紙社製、商品
名GMC−00−060(B)、目付量60g/m2
に変えた以外は同様にして太陽電池モジュールを作製し
た。
【0084】(実施例4)実施例1において繊維状無機
化合物として、ガラス織布(日東紡社製、WEA−05
E97F255、厚さ50μm)を使用した以外は同様
にして太陽電池モジュールを作製した。
【0085】(比較例1)実施例1において表面充填材
の厚さを50μmとした以外は同様にして太陽電池モジ
ュールを作製した。
【0086】(比較例2)実施例1において表面充填材
の厚さを2000μmに変えた以外は同様にして太陽電
池モジュールを作製した。
【0087】(比較例3)実施例1においてガラス繊維
不織布の量を目付量5g/m2に変えた以外は同様にし
て太陽電池モジュールを作製した。
【0088】(比較例4)実施例1において表面樹脂フ
ィルムを無延伸ETFEフィルム25μmに変えた以外
は同様にして太陽電池モジュールを作製した。
【0089】以上述べた実施例及び比較例で作成した太
陽電池モジュールについて、下記項目の評価を行った。
結果を表1に示す。
【0090】(1)耐スクラッチ性 図5に示すような方法で金属部材上の太陽電池モジュー
ル表面501の最も凹凸の激しいと思われる部分を刃5
02により加重2ポンドで引っ掻き、引っ掻き後の表面
被覆材が外部との絶縁性を保つことができるかどうかを
評価した。
【0091】判定は、モジュールを伝導度3000Ω・
cmの電解質溶液に浸して、素子と溶液との間に220
0ボルトの電圧を印加したときの漏れ電流が50μAを
越えた場合を不合格とした。合格を○、不合格を×で示
し、表(1)に示す。
【0092】(2)難焼性 太陽電池モジュールを水平に22度傾いたデッキ上に設
置し、太陽電池モジュールの表面被覆材側に760±2
8℃のガスバーナーの炎を10分間あてる。炎の広がり
がサンプル先端から6フィートを越えないものを合格と
した。すなわち、○:合格、×:不合格とし表1に結果
を示す。
【0093】(3)初期外観 太陽電池モジュールの初期外観を目視により評価した。
評価結果は、以下の評価基準で表1に示す。なお表中の
記号の意味は次ぎの通りである。◎:外観上の欠陥が全
くない場合、○:外観上の欠陥が多少あるが実用上さし
つかえない場合、×:脱気不良、モジュールの湾曲、な
ど外観上の欠陥が非常に大きい場合。
【0094】(4)高温高湿下での外観観察 太陽電池モジュールを85℃/85%(相対湿度)下に
200時間保存した後、太陽電池モジュールを取り出
し、外観上の変化を目視により行なった。評価結果は、
次の基準で表1に示す。すなわち、◎:外観上の変化が
全くない場合、○:外観上の欠陥が多少あるが実用上さ
しつかえない場合、×:脱気不良、モジュールの湾曲、
など外観上の欠陥が非常に大きい場合。
【0095】(5)耐候性 サンシャインウェザオメーターに太陽電池モジュールを
投入し、キセノンランプによる光照射と降雨サイクルに
よって促進耐候性試験を行い、5000時間後の外観上
の変化を観察した。なお、変化のないものは○とし、外
観上、信頼性を大きく損なう剥離、亀裂等が見られる場
合は×とした。
【0096】
【表1】
【0097】表1から明らかなように実施例の太陽電池
モジュールは、いずれも実用上十分な耐スクラッチ性お
よび難燃性が得られた。初期外観も充填不良等の欠陥も
なくいずれも良好であった。また、高温高湿度試験や耐
候性試験後も剥離やガラス繊維不織布の浮き出しもなく
美観に優れたモジュールとすることができた。また、長
期使用に関しても高い信頼性が確保できる。
【0098】これに対し、充填材量が少ない比較例1で
は、ガラス繊維不織布を十分に充填することができず、
初期外観から欠陥の大きいものとなった。また、耐スク
ラッチ性も十分ではない。さらに、充填材量の多い比較
例2では、難燃性被覆材としては成り立たなかた。ま
た、ガラス繊維不織布の量が少ない比較例3では、外観
上は問題はないが、耐スクラッチ性が確保できない。
【0099】さらに、表面樹脂フィルムの厚さを25μ
mとした比較例4では、初期外観は問題はないが、高温
高湿度試験および耐候性試験後にガラス繊維が浮き出し
剥離が発生した。これは、フィルムを薄くしたことによ
り、充填材の樹脂中の架橋剤が揮発しやすくなって十分
に架橋できなかったことが原因と考えられる。また、架
橋が不十分であったことおよび表面樹脂フィルムが薄く
なったため、耐スクラッチ性も確保できなかった。
【0100】なお、本発明にかかわる太陽電池モジュー
ルの製造方法は以上の実施例に何等限定されるものでは
なく、その要旨の範囲内で種々変更することができる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、耐スクラッチ性、難燃
性を確保し、長期間の屋外暴露においてもガラス繊維の
浮き出しなどの外観上の変化がなく、樹脂フィルムと熱
可塑性透明有機高分子樹脂との接着力を確保できる信頼
性の高い太陽電池モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池モジュールの概略構成の説明
図である。
【図2】図1の太陽電池モジュールで使用する光起電力
素子の基本構成の概略を示した断面図である。
【図3】図2の光起電力素子を直列に接続したモジュー
ルの断面図である。
【図4】実施例1の太陽電池モジュールの太陽電池モジ
ュールの概略を示した断面図である。
【図5】本発明の実施例における耐スクラッチ試験の説
明図である。
【図6】従来の太陽電池モジュールの一例の概略を示し
た断面図である。
【符号の説明】
101,301,401,601 光起電力素子、 102,302、403,602 充填材、 103,303,404 表面樹脂フィルム、 104,304 接着剤、 105,305,405,604 絶縁フィルム、 201 導電性基板、 202 裏面反射層、 203 半導体光活性層、 204 透明導電層、 205,308 集電電極、 206a 出力端子(プラス側端子)、 206b 出力端子(マイナス側端子)、 207,310 半田、 208,309 絶縁テープ、 307,310 銅タブ、 402 ガラス繊維不織布、 406,605 補強材、 501 太陽電池モジュール、 502 刃、 603 フッ化物重合体薄膜層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光変換部材としての半導体光活性層を、
    少なくとも一層有する光起電力素子と被覆材とを有する
    太陽電池モジュールにおいて、前記被覆材がゲル分率が
    80%以上の有機高分子樹脂であることを特徴とする太
    陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記有機高分子樹脂において、太陽電池
    モジュール中で最も薄い部分の厚さが100μm乃至1
    500μmであることを特徴とする請求項1記載の太陽
    電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記有機高分子樹脂において、太陽電池
    モジュール中で最も薄い部分の厚さが200μm乃至8
    00μmであることを特徴とする請求項1記載の太陽電
    池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記有機高分子が繊維状の無機化合物を
    含有することを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジ
    ュール。
  5. 【請求項5】 前記被覆材において、前記繊維上の無機
    化合物に対する前記有機高分子樹脂の重量比が2乃至5
    0であることを特徴とする請求項4記載の太陽電池モジ
    ュール。
  6. 【請求項6】 前記被覆材において、前記繊維上の無機
    化合物に対する前記有機高分子樹脂の重量比が3乃至1
    0であることを特徴とする請求項5記載の太陽電池モジ
    ュール。
  7. 【請求項7】 前記有機高分子樹脂のゲル分率が90%
    以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    1項記載の太陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 前記有機高分子樹脂を150℃雰囲気下
    に72時間放置した前後での紫外線吸収剤の減少率が5
    %乃至50%であることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれか1項記載の太陽電池モジュール。
  9. 【請求項9】 前記有機高分子樹脂を150℃雰囲気下
    に72時間放置した前後での紫外線吸収剤の減少率が1
    0%乃至20%であることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれか1項記載の太陽電池モジュール。
  10. 【請求項10】 最表面に樹脂フィルム層を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  11. 【請求項11】 前記樹脂フィルムがフッ化物重合体で
    あることを特徴とする請求項10記載の太陽電池モジュ
    ール。
  12. 【請求項12】 前記フッ化物重合体が四フッ化エチレ
    ン−エチレン共重合体であることを特徴とする請求項1
    1記載の太陽電池モジュール。
  13. 【請求項13】 前記樹脂フィルムが、延伸処理されて
    いないことを特徴とする請求項10記載の太陽電池モジ
    ュール。
  14. 【請求項14】 前記有機高分子樹脂の少なくとも一種
    が、熱可塑性ポリオレフィン樹脂であることを特徴とす
    る請求項1乃至13のいずれか1項記載の太陽電池モジ
    ュール。
  15. 【請求項15】 前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂がエ
    チレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請
    求項14記載の太陽電池モジュール。
  16. 【請求項16】 前記エチレン−酢酸ビニル共重合体に
    おいて、酢酸ビニル含有量が20%乃至30%であるこ
    とを特徴とする請求項15記載の太陽電池モジュール。
  17. 【請求項17】 前記有機高分子樹脂にカップリング剤
    を添加していることを特徴とする請求項1乃至16のい
    ずれか1項記載の太陽電池モジュール。
  18. 【請求項18】 前記繊維状無機化合物がカップリング
    剤処理されていることを特徴とする請求項4乃至6のい
    ずれか1項記載の太陽電池モジュール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524532A (ja) * 1997-07-24 2003-08-19 エバーグリーン ソーラー, インコーポレイテッド ソーラーセルモジュールおよび積層ガラスアプリケーションのためのカプセル材料
CN103724785A (zh) * 2013-12-10 2014-04-16 杭州福斯特光伏材料股份有限公司 一种低填充无卤膨胀型阻燃光伏封装材料及其制备方法

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