JP2000150882A - Mis型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
Mis型半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
ゲート電極の空乏化や不純物のチャネリングを抑制する
とともに、高周波特性の劣化やゲート電極加工時の問題
を解決する。 【解決手段】ゲート電極に多結晶シリコン膜を用いたM
IS型半導体装置において、多結晶シリコン膜の下部領
域14の多結晶シリコン粒の平均的な粒径が多結晶シリ
コン膜の上部領域15の多結晶シリコン粒の平均的な粒
径よりも大きく、かつ膜厚方向において多結晶シリコン
膜中に酸素濃度及び窒素濃度のピークが存在しない。
Description
置及びその製造方法に係わり、特にゲート電極に多結晶
シリコンを用いたものに関する。
工程、特にCMOS型集積回路の製造工程について、図
23及び図24を用いて説明する。
ン基板101に素子分離絶縁膜102、nウェル103
及びpウェル104を形成する。
縁膜105を形成した後、全面に多結晶シリコン膜を堆
積し、これを光リソグラフィと異方性エッチングにより
加工してゲート電極106を形成する。
膜は、上面から見た平均的な粒径が数10nm程度の柱
状多結晶シリコンとなっている。このような柱状多結晶
シリコン膜では、図23(b’)に示すように、ゲート
酸化膜105との界面に粒径の小さな結晶が多数存在
し、界面から遠ざかるにしたがって粒径が大きくなって
いる。
極106端部の電界集中を防止する等の目的で後酸化膜
107を形成し、さらにシリコン基板101の表面に1
×1013〜1014/cm2 台の不純物(nMOSFET
領域にはAs+ 又はP+ 、pMOSFET領域にはB+
又はBF2 + )をイオン注入により導入し、いわゆるL
DD領域108(近年、エクテンション領域と称される
場合もある)を形成する。
コン窒化膜あるいはシリコン酸化膜をCVD法により全
面に堆積し、これをエッチバックしてゲート電極106
の側壁に側壁絶縁膜109を形成する。
はP+ 、pMOSFET領域にはB + 又はBF2 + をそ
れぞれ1015/cm2 台イオン注入により導入する。こ
のようにして、ソース・ドレイン領域110及びゲート
電極106に一括して不純物を導入した後、RTA(Ra
pid Thermal Anneal)を用いた高温熱処理により、上記
不純物を電気的に活性化させる。
ゲート電極106に例えばCoSi 2 膜111を成膜
し、ソース・ドレイン領域110及びゲート電極106
の低抵抗化を図る。
属配線の形成工程、パッシベーション膜の形成工程等を
経てLSIが完成する(図示せず)。
Iの高集積化・高性能化を行うことを考えると、以下に
述べるような不具合が生じる。
を短くすることが基本であるが、単にゲートチャネル長
を短くするだけではMOSFETの内部の電界分布が著
しく変わってしまい、しきい値電圧の著しい低下(短チ
ャネル効果)やソース・ドレイン間耐圧の低下などの不
具合が生じる。
部の電界分布がほぼ一定になるように、ゲートチャネル
長を短くするのに伴って、ゲート絶縁膜を薄くしたり、
ソース・ドレイン接合深さを浅くする必要がある。
に、イオン注入の加速エネルギーを下げ、かつ後熱工程
を必要最小限にして拡散を抑制することにより達成され
る。不純物の活性化は必須なので、イオン注入後に高温
・短時間アニールであるRTAを一般に用いている。た
だし、近年、接合深さが浅くなっているので、それに伴
って、RTAの温度は低くなり、RTAの時間は短くな
ってきている。
ているのは、ゲート電極の空乏化という現象である。こ
の現象は、ゲート電極とゲート酸化膜との界面でエネル
ギーバンドが曲って、空乏層が伸びた状態(空乏化)に
なることで生じる。ゲート電極の空乏化は、ゲート酸化
膜との界面付近のゲート電極中の電気的に活性な不純物
の密度が小さい場合に顕著に起こる現象である。
化膜の容量が実効的に小さくなったのと同じ状態、言い
換えれば、ゲート酸化膜の膜厚が実効的に厚くなったの
と同じ状態になる。
度とキャリア速度との積で記述される。誘起キャリア濃
度は実効的なゲート酸化膜の容量で決まる。したがっ
て、ゲート空乏化が生じることは、誘起キャリア濃度の
低下、言い換えれば、MOSFET駆動力の低下に直接
的に結びつく。
に柱状多結晶シリコン膜を用い、ソース・ドレイン領域
及びゲート電極に一括して不純物を導入する場合に起き
やすい。それは、接合深さが浅くなることに伴う熱工程
の低温化・短時間化によって、ゲート電極中の不純物の
活性化が不十分となってきているためである。
は多結晶シリコン膜で形成されているために、ゲート電
極中には粒界が存在する。ゲート電極中の不純物は上記
粒界で偏析・不活性化する性質がある。この種の偏析・
不活性化は低温であるほど顕著に起こる。その結果、熱
工程の低温化・短時間化によって、ゲート電極中の不純
物の活性化は、ソース・ドレイン領域中の不純物の活性
化に比べて、不十分となる。
悪いだけでなく、後工程で600度から800度程度に
なる工程(例えば、層間絶縁膜の堆積工程)を経ると、
結晶粒中で一度活性化していた不純物が結晶粒界へ拡散
し、不純物が偏析・不活性化する。
取った場合と最終工程まで行った場合とでは、図25に
示すように、空乏化率が大きく変わることが実験的に確
かめられている。
径が小さく、結晶粒界の数が多いほど生じ易い。そのた
め、上述した従来技術のように、ゲート電極として柱状
多結晶シリコン膜を用いる場合、ゲート電極のゲート酸
化膜との界面付近で粒界が多くなるので、上述した偏析
・不活性化の問題は特に起こりやすくなる。
ート電極中の不純物の不活性化の問題を解決するために
は、ゲート電極(多結晶シリコン膜)中の結晶粒の粒径
を大きくして、ゲート電極中の粒界を減らせば良い。し
かしながら、結晶粒の粒径が大きい多結晶シリコン膜
(大粒径多結晶シリコン膜)の使用は、以下に示すよう
な新たな問題を生む。
ルファスシリコン膜を再結晶化して形成する。しかし、
この方法だと、図26に示すように、膜の深さ方向に一
つの結晶が形成され、個々の面方位(結晶軸方向)が異
なったものになる。
電極(大粒径多結晶シリコン膜)に不純物をイオン注入
によって導入する場合、面方位によってチャネリング確
率が異なるため、不純物の進入深さが不均一になる。こ
れは、MOSFETのしきい値電圧のばらつきの要因と
なる。
異なる結果として、ゲート電極に導入した不純物がシリ
コン基板へ到達する場合もある。このような場合にはM
OSFETのしきい値は極端に低下することになる。
して、2重構造のものが知られている(H.Ito et al.,
"Gate Electrode Microstructure Having Stacked Lar
ge-grain Poly-Si with Ultra-thin SiOx Interlayer f
or Reliability in Sub-micrometer CMOS" IEDM 97,p63
5-638 )。
晶粒径の大きい多結晶シリコン膜(大粒径多結晶シリコ
ン膜)、薄膜絶縁膜(例えば自然酸化膜などの薄い酸化
膜)、結晶粒径の小さい多結晶シリコン膜(小粒径多結
晶シリコン膜)を順次形成することで得られる。
介して小粒径多結晶シリコン膜を形成する理由は、小粒
径多結晶シリコン膜が下地である大粒径多結晶シリコン
膜の結晶性を引き継がないようにするためである。
た従来の2重構造のゲート電極を用いたMOSFETに
は、以下のような問題があると考えている。上記2重構
造のゲート電極は、大粒径多結晶シリコン膜と小粒径多
結晶シリコン膜との間に抵抗成分として働く薄膜絶縁膜
を持っている。そのため、上記2重構造のゲート電極を
用いたMOSFETの高周波特性は劣化する。
の問題もある。上記2重構造のゲート電極は、大粒径多
結晶シリコン膜、薄膜絶縁膜、小粒径多結晶シリコン膜
を順次形成した後、小粒径多結晶シリコン膜、薄膜絶縁
膜、大粒径多結晶シリコン膜を順次エッチングすること
で形成する。
が同時にゲート酸化膜のエッチング可能条件であるこ
と、素子の微細化により大粒径多結晶シリコン膜及び小
粒径多結晶シリコン膜の膜厚が薄くなっていること、そ
してこのような膜厚の薄い大粒径多結晶シリコン膜及び
小粒径多結晶シリコン膜に対してのエッチング制御性が
現在の技術では十分ではないこことから、ゲート電極形
成時のエッチングによりシリコン基板もエッチングされ
てしまう。その結果、寄生抵抗が増大し、MOSFET
の特性が劣化する。
ものであり、その目的とするところは、ゲート電極に多
結晶シリコンを用いた場合に、ゲート電極の空乏化や不
純物のチャネリングを抑制するとともに、高周波特性の
劣化やゲート電極加工時の問題を解決することが可能な
MIS型半導体装置及びその製造方法を提供することに
ある。
導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けら
れたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、
多結晶シリコン膜からなるゲート電極とを含み、前記多
結晶シリコン膜の下側の部分は上側の部分に比べて平均
粒径が大きく、かつ前記多結晶シリコン膜中にはその膜
厚方向において酸素濃度のピークが存在しないものであ
る。
領域を大粒径の多結晶シリコンとすることにより、イオ
ン注入の際のチャネリングによるしきい値変動を抑制す
ることができるとともに、多結晶シリコン膜の上部領域
を小粒径の多結晶シリコンとすることにより、結晶粒界
での不純物の偏析・不活性化によるゲート電極の空乏化
を抑制することができる。
ークが存在しない、すなわち多結晶シリコンの粒径が変
化する領域等に酸化膜が存在しないため、高周波特性が
劣化するといった問題やゲート電極加工時のエッチング
の困難性といった問題を解消することができる。
とは、基板に対して平行な面と基板に対して垂直との交
線の長さを該交線に存在する結晶粒界の個数で割ったも
のである。
置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲ
ート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、多結晶
シリコン膜からなるゲート電極とを含み、前記多結晶シ
リコン膜の下側の部分は上側の部分に比べて平均粒径が
大きく、かつ前記多結晶シリコン膜の平均粒径が変化す
る領域が前記ゲート電極と前記ゲート絶縁膜との界面か
ら1nm以上離れているものである。
粒径が変化する領域がゲート電極とゲート絶縁膜との界
面から1nm以上離れていることにより、ゲート電極の
空乏化を効果的に抑制することができる。この点につい
ては、さらに実施形態の項で詳述する。
置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲ
ート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、多結晶
シリコン膜からなるゲート電極と、前記ゲート電極を挟
むように前記半導体基板の表面に形成された2つのソー
ス・ドレイン領域とを含み、前記多結晶シリコン膜の下
側の部分は上側の部分に比べて平均粒径が大きく、かつ
前記多結晶シリコン膜の平均粒径が変化する領域の前記
多結晶シリコン膜の上面からの距離が、前記ソース・ド
レイン領域の不純物濃度のピーク位置の前記半導体基板
表面からの距離よりも大きいものである。
粒径が変化する領域の前記多結晶シリコン膜の上面から
の距離が、前記ソース・ドレイン領域の不純物濃度のピ
ーク位置の前記半導体基板表面からの距離よりも大きい
ことにより、不純物のチャネリングの問題を効果的に抑
制することができる。この点については、さらに実施形
態の項で詳述する。
導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記半導
体基板を大気に晒さず、かつ成膜過程の前半と後半とで
形成方法を変えて、前記ゲート絶縁膜上に多結晶シリコ
ン膜を形成する工程と、前記多結晶シリコン膜を加工し
て、ゲート電極を形成する工程とを含むものである。
ず、かつ成膜過程の前半と後半とで形成方法を変えるこ
とで、下側の部分が上側の部分に比べて平均粒径が大き
く、かつ膜厚方向において酸素濃度のピークが存在しな
い多結晶シリコン膜を形成することができる。この点に
ついては、さらに実施形態の項で詳述する。
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
すように、公知のウェル形成法及び素子分離法(STI)
により、シリコン基板11の表面にnウェル13a、p
ウェル13b及び素子分離絶縁膜12を形成した後、ゲ
ート絶縁膜(シリコン酸化膜)14を形成する。
ープのアモルファスシリコン膜を全面に堆積する。原料
ガスにはシラン(SiH4 )と水素の混合ガスを用い
る。シランの流量は0.5slm、堆積温度は550℃
とする。
素ガスの混合ガスから水素のみの雰囲気に変え、さらに
堆積温度を700℃まで昇温し、上記アモルファスシリ
コン膜を多結晶シリコン膜15に変える。
700℃としたままでシランを0.9slm流し、多結
晶シリコン膜15上に厚さ40nmの多結晶シリコン膜
16を堆積する。アモルファスシリコン膜の成膜から多
結晶シリコン膜16の成膜までの工程は、同一の真空容
器内で真空を破らずに行う。
15,16の結晶状態を調べたところ、図2に模式的に
示すように、上部の多結晶シリコン膜16と下部の多結
晶シリコン膜15とで結晶の様子が全く異なっているこ
とが判明した。
して得られた多結晶シリコン膜15では結晶粒径が1μ
m以上の大きさであったのに対し、はじめから多結晶状
態のシリコン膜である多結晶シリコン膜16では結晶粒
径が(結晶粒内に含まれる双晶なども結晶粒界とみな
す)10nm以下の大きさであった。
コン膜15,16をゲート電極の形状に加工した後、n
MOS及びpMOSのそれぞれの領域に対してエクステ
ンション領域17を形成するためのイオン注入を行う。
15,16の側壁に側壁絶縁膜18を形成する。側壁絶
縁膜18は、例えば厚さ5nmのシリコン酸化膜、厚さ
40nmのシリコン窒化膜を順次全面に堆積した後、こ
れらの絶縁膜に異方性エッチングを施すことにより形成
する。この例では、側壁絶縁膜18に積層絶縁膜を用い
たが、単層絶縁膜を用いても良い。
において、ゲート電極15,16の低抵抗化及びソース
・ドレイン領域19を形成するための不純物のイオン注
入を同時に行う。nMOS領域にはAsを、pMOS領
域にはBをそれぞれイオン注入する。イオン注入の条件
は、Asに関しては30keV、4×1015cm-2と
し、Bに関しては3keV、4×1015cm-2である。
イオン注入後の不純物の電気的活性は950℃、10秒
のRTAにより行う。
膜、厚さ7nmのTiN膜を順次全面に堆積した後、窒
素雰囲気中で500℃、30秒の熱処理を行うことによ
り、コバルトモノシリサイド(CoSi)膜を形成す
る。
た後、700℃、30秒の熱処理を行うことにより、同
図(c)に示すように、コバルトダイシリサイド(Co
Si 2 )膜20をゲート電極15,16及びソース・ド
レイン領域19上に形成する。その後、周知の方法に従
って、層間絶縁膜や金属配線(図示せず)を形成してC
MOS構造が完成する。
1)について、しきい値電圧及びそのばらつきを測定し
たところ、図3に示すような結果となった。また、空乏
化の程度の測定のためにCV測定を行ったところ、図5
に示すような結果を得た。
膜を形成し、それを多結晶化することによって得られた
多結晶状態の単層シリコン膜をゲート電極として用いた
試料2、及びはじめから多結晶状態の単層シリコン膜を
ゲート電極として用いた試料3についてもそれぞれ同様
の測定を行った。これらの測定結果も図3及び図4に載
せた。
粒径多結晶シリコン膜の2層構造のゲート電極を用いた
場合(試料1)には、nMOS、pMOSいずれの場合
についてもしきい値電圧の平均値が0.3V程度であ
り、またしきい値のばらつきも小さいことが分かる。
コン膜を多結晶化した単層シリコン膜をゲート電極に用
いた場合(試料2)には、しきい値電圧の平均値は変わ
らないものの、しきい値電圧の低いものも多く存在して
いることが分かる。
の単層シリコン膜をゲート電極に用いた場合(試料3)
には、しきい値電圧の平均値及びしきい値電圧のばらつ
きとも、試料1(本発明)の場合と比べて大きな違いが
ないことが分かる。
ら、はじめから多結晶状態の単層シリコン膜をゲート電
極に用いた場合(試料3)には、空乏化率が低くなって
いることが分かる。
いによるしきい値電圧や空乏化率の違いは、次のように
解釈できる。
して得られた多結晶状態の単層シリコン膜をゲート電極
として用いる場合、ゲート電極の低抵抗化及びソース・
ドレイン領域の形成のためのイオン注入時には、ゲート
電極は結晶粒の大きい多結晶状態の単層シリコン膜とな
っている。
スタについてはチャネリングが起こり、チャネル領域に
も不純物のドーピングがなされてしまう。この結果とし
て、一部のトランジスタについてはしきい値電圧が低く
なったと考えられる。
のB及びAsのデプスプロファイルを調べたところ、図
5に示したように、本発明と比較して、チャネリングし
たイオンの数が多いことが確認された。
MOSの場合に特に多いのは以下のように考えられる。
pMOSでは注入イオン種としてBを使用している。そ
のため、pMOSでは、イオン注入時に、多結晶状態の
シリコン膜のアモルファス化がなされない。その結果、
pMOSでは、イオン注入種としてAsを使用したnM
OSと比較して、チャネリングしたイオンの割合が多く
なったと考えられる。
めから多結晶状態のシリコン膜を堆積する場合、膜中の
結晶粒径が小さくなり、電気的に不活性なドーパントの
割合が多くなるからである。
法でゲート電極を形成した場合について、ホール測定法
により多結晶シリコン膜中のキャリア濃度を測定した。
その結果を図6に示す。
る条件で多結晶シリコン膜を形成する場合に、特にシー
トキャリア濃度が低いことが分かる。これは、膜全体に
わたって結晶粒径が小さく、結晶粒界に偏析したドーパ
ントの割合が高いことによる。この結果として、図4に
示したように、試料2で空乏化が特に起こりやすくな
る。
晶シリコン膜を形成した場合に、2層構造を持つように
結晶粒径を変化させることができるのは、次のようなメ
カニズムによると考えられる。
m.Soc.131,p.675(1984) などに示されているように、一
般に、アモルファスシリコン膜を熱処理により結晶化す
ることで、比較的結晶粒の大きい多結晶シリコン膜を形
成することができる。
一の条件で多結晶シリコン膜を形成すると、下地である
先に形成した多結晶シリコン膜の結晶性を引き継いで成
長するため、後から形成した多結晶シリコン膜の粒径は
下地の多結晶シリコン膜の粒径よりも大きくなってしま
う。したがって、周知の技術では、上部のみが結晶粒径
が小さい多結晶シリコン膜を形成することは困難であ
る。
て、堆積される膜の結晶状態を調べたところ、下地の多
結晶シリコン膜の結晶性を引き継がないで、その上に結
晶粒径が小さい多結晶シリコン膜を形成できる条件が存
在することが分かった。
膜を堆積した場合について、堆積条件をいくつか変化さ
せたときに、シリコン膜の表面状態がどのように変化す
るかを調べた結果を示す。
基板を用いているため、図8のTEM観察像(図7の
「平滑な表面領域に対応」、図8の理解を容易にするた
め図11(a)に図8の様子を模式的に示す)に示すよ
うに、下地の結晶性を引き継いで成長する場合には、シ
リコン膜の表面は必ず平坦となる。
表面が荒れることが分かった。このような場合、どのよ
うに結晶が成長しているかを断面TEM法によって調べ
たところ、図9のTEM観察像(図7の「荒れた表面領
域」に対応、図9の理解を容易にするため図11(b)
に図9の様子を模式的に示す)に示すように、シリコン
膜は結晶粒径の小さい多結晶状態となっており、全くエ
ピタキシャル成長していないことが分かった。
積圧力が高い条件(図7参照)では、堆積時に付着した
原子が基板表面を二次元的に拡散して、上記原子が下地
の結晶性を引き継いで成長することのできるサイトを見
つけるよりも早く、次の原子が表面に付着してしまうた
め、下地の結晶性とは関係なくシリコン膜が成長するか
らだと考えられる。
示した断面TEM観察による結果は、シリコンの堆積温
度が700℃のときのものであるが、当然ながら本発明
は上記温度に限定されるものではない。550℃から8
50℃の温度範囲であれば同様の結果が得られる。堆積
温度は650℃から750℃の温度範囲であることが望
ましい。
膜が下地の結晶性を引き継いだり、引き継がなかったり
するという現象を利用することにより、自然酸化膜等の
薄膜絶縁膜を形成せずに多結晶シリコン膜を連続的に堆
積でき、最終的には上部の粒径のみが小さい多結晶シリ
コン膜を形成することができる。
ように、大粒径多結晶シリコン膜と小粒径多結晶シリコ
ン膜との間に自然酸化膜などを介在させることによって
下地の結晶性を引き継がないようにするのではなく、堆
積条件よって下地の結晶性を引き継がないようにするも
のである。
る不具合(エッチングの問題等)を回避するために、本
実施形態では大粒径多結晶シリコン膜と小粒径多結晶シ
リコン膜とを大気に晒すことなく連続的に形成してい
る。
径多結晶シリコン膜と小粒径多結晶シリコン膜との間に
は(もちろん、大粒径多結晶シリコン膜中や小粒径多結
晶シリコン膜中にも)、大気に晒されることによって付
着する酸素や窒素は介在しないことになる。
シリコン膜中の酸素及び窒素濃度の膜厚方向の分布を示
したものである。大粒径多結晶シリコン膜と小粒径多結
晶シリコン膜との境界部における酸素濃度及び窒素濃度
は、バックグラウンドとして元々膜中に微量存在する酸
素濃度及び窒素濃度と同等であり、境界部で酸素及び窒
素濃度のピークは観測されなかった。
ン膜を成膜した場合の特徴として、次のような点が見出
された。
ち、界面付近を拡大して模式的に示したものである。多
結晶シリコン膜内には成膜方向に対して平行な双晶面が
多数存在している。上面からの観察により、この双晶面
は[211]方向を成長方向としていることが分かっ
た。
ン膜の成膜は、図7に示すように、圧力が高い条件で行
われる。言い換えると、原料ガスの過飽和度の高い環境
で成膜が行われていることになり、したがって成長速度
が速い方が望ましい状況といえる。
11]方向を成長方向とする場合が最も高い成長速度が
得られるため、上述したような結晶状態が得られるもの
と考えられる。
着目すると、図12に模式的に示すように、基板表面に
対して約60度の角度で凹凸が生じていることが分かっ
た。
[211]方向への成長が無数の箇所で生じ、それらの
各々が成長していく過程で相互に衝突する結果、基板表
面に上記のような凹凸が形成されるものと考えられる。
合を示した(図10の理解を容易にするため、図11
(c)に図10の様子を模式的に示す)。
域」となる成膜条件で多結晶シリコン膜を堆積したとき
のものであり、基板表面に対する角度が約60度の多結
晶粒が形成されていることが分かる。
基板表面に対する角度を測定した結果、50度から75
度の範囲にわたっていることが確認された。
法により多結晶シリコン膜の配向性を調べたところ、ラ
ンダムな配向性であることが分かった。これは、図9に
示した試料の多結晶シリコン膜は、柱状多結晶シリコン
膜で一般に観察される(110)配向とは異なった優先
配向を持っていることを示している。
コン膜をアモルファスシリコン膜を結晶化させることに
よって形成していたが、はじめから大粒径多結晶シリコ
ン膜を堆積するようにしても良い。この場合、大粒径多
結晶シリコン膜の成膜速度が小粒径多結晶シリコン膜の
成膜速度よりも遅くなるような条件で成膜を行うように
する。
示すように、公知のウェル形成法及び素子分離法(ST
I)により、シリコン基板31にnウェル33a、pウ
ェル33b及び素子分離絶縁32を形成する。
電圧を調整するためのチャネルイオン注入を、nMOS
領域に対してはB+ を50keV、1×1013/cm2
の条件で、pMOS領域に対してはP+ を130ke
V、1.5×1013/cm2 の条件でそれぞれ行い、シ
リコン基板31の表面に平均濃度で1×1017/cm3
(ただし、表面濃度は8×1016/cm3 )のチャネル
イオン注入層34a,34bを形成する。
理を施した後、厚さ3nmのゲート絶縁膜(シリコン酸
化膜)35を熱酸化法により形成する。
リコン膜を堆積した後、これを光リソグラフィと異方性
エッチングにより加工し、ゲート電極(多結晶シリコン
膜)37を形成する。上記多結晶シリコン膜は、図14
(b’)に示すように、ゲート絶縁膜35との界面近傍
では粒径が大きく、上部側では粒径が小さくなるように
形成する。具体的には、第1の実施形態で述べた方法で
形成する。
ン膜である部分の厚さをXL 、小粒径多結晶シリコン膜
である部分の厚さをXS 、大粒径多結晶シリコン膜の平
均粒径をRL 、小粒径多結晶シリコン膜の平均粒径をR
S とすると、本例で用いたものは、XL =XS =100
nm、RS ≦10nm、RL ≧1μmである。なお、こ
のようにした理由については後述する。
極37の端部の電界集中を防止する等のために、厚さ3
nm程度の後酸化膜38を形成する。
域に対してはAs+ を15keV、5×1014/cm2
の条件で、pMOS領域に対してはBF2 + を10ke
V、5×1014/cm2 の条件でそれぞれイオン注入
し、n型エクステンション領域39a及びp型エクステ
ンション領域39bを形成する。
びp型エクステンション領域39bへのイオン注入の打
ち分けは、通常のレジストマスクを用いる方法で行う。
さ70nm程度のシリコン窒化膜をCVD法によって堆
積し、RIEによるエッチバック法によりゲート電極3
7の側壁に側壁絶縁膜40を形成する。
域にAs+ を50keV、5×10 15/cm2 の条件で
イオン注入し、nMOS領域にソース・ドレイン領域4
1aを形成する。このとき、nMOS領域のゲート電極
(多結晶シリコン膜)37にもAs+ がイオン注入され
る。これにより、nMOS領域のゲート電極(多結晶シ
リコン膜)37の低抵抗化が可能となる。
域にB+ を7keV、5×1015/cm2 の条件でイオ
ン注入し、pMOS領域にソース・ドレイン領域41b
を形成する。このとき、pMOS領域のゲート電極(多
結晶シリコン膜)37にもB + がイオン注入される。こ
れにより、pMOS領域のゲート電極(多結晶シリコン
膜)37の低抵抗化が可能となる。
電圧及びドーズ量は、トランジスタの短チャネル効果抑
制の観点、後で形成するCoSi2 との界面コンタクト
抵抗低減の観点から決められている。また、上記2つの
イオン注入の順序は逆でも良い。
高温短時間熱処理により、ソース・ドレイン領域41
a,41b及びゲート電極37に導入された不純物の活
性化を行う。
電極(多結晶シリコン膜)37の結晶性が壊れ、それが
RTA処理によって再活性化される。そのため、第1の
実施形態で示したような[211]方向の双晶面が部分
的に壊れることがある。しかし、ゲート絶縁膜35に近
い側では大粒径多結晶シリコン膜で、上部側では小粒径
多結晶シリコン膜であるというゲート電極の構成そのも
のは変わらない。
との界面に近い側のRTA後の不純物分布を調べた。
・ドレイン領域41aでは、ピーク濃度4×1020/c
m3 、ピーク位置0.033μm(シリコン基板表面か
らの深さ)、2×1017/cm3 の濃度で定義した拡散
層深さは0.14μmであった。
レイン領域41bでは、ピーク濃度1.5×1020/c
m3 、ピーク位置0.027μm(シリコン基板表面か
らの深さ)、2×1017/cm3 の濃度で定義した拡散
層深さは0.19μmであった。
MOSトランジスタ及びpMOSトランジスタともに、
1.5×1020/cm3 のほぼ均一な濃度となってい
た。
抵抗を低減するために、ソース・ドレイン領域41a,
41b及びゲート電極37の表面にシリサイド膜(Co
Si膜)42を形成する。この後は、通常の層間絶縁層
間の形成工程、金属配線の形成工程、パシべーション膜
の形成工程等(図示せず)を行う。
トランジスタの特性を、従来方法にて作製したCMOS
トランジスタのそれとの比較で述べる。
うに、本発明の素子は、柱状多結晶シリコン膜を用いた
従来の素子に比べて、空乏化率が向上していることは明
らかである。
TA処理直後の空乏化率と最終工程まで経た場合の空乏
化率との差が小さい。すなわち、ゲート電極に柱状多結
晶シリコン膜を用いた従来素子の場合に問題となる後熱
工程による不純物の粒界への偏析・不活性化が、本発明
の素子では抑制されている。
Sトランジスタのしきい値電圧のばらつき(ワイブル度
数分布)を示す。図から、本発明の素子は、従来の素子
(ゲート電極としてアモルファスシリコン膜を再結晶化
して得られた大粒径多結晶シリコン膜を用いたもの)に
比べて、しきい値電圧のばらつきが非常に小さく、イオ
ン注入時のチャネリングが十分に抑制されていることが
分かる。
に柱状多結晶シリコン膜を用いた従来素子では実現でき
ない空乏化率の改善と、ゲート電極にアモルファスシリ
コン膜を再結晶して得られた大粒径多結晶シリコン膜を
用いた従来素子では実現できないイオン注入時のチャネ
リングの抑制とを、同時に達成することができる。
リコン膜の構造、すなわち、大粒径多結晶シリコン膜の
厚さXL 、小粒径多結晶シリコン膜の厚さXS 、大粒径
多結晶シリコン膜の平均粒径RL 、小粒径多結晶シリコ
ン膜の平均粒径RS が、空乏化率の改善とチャネリング
の抑制を同時に達成できるような値となっているためで
ある。これらの値がどのようにして決定されるかについ
て以下述べる。
は、主に大粒径多結晶シリコン膜の厚さXL と大粒径多
結晶シリコン膜の平均粒径RL に関係している。すでに
述べたように、空乏化率は、ゲート酸化膜との界面付近
の多結晶シリコン電極の内部の電気的に活性な不純物の
密度に依存する。図18に、ゲート酸化膜の膜厚(2n
m,3nm,4nm)が異なる3つのMOSトランジス
タのそれぞれについて、ゲート電電極の空乏化率とゲー
ト電極中の電気的に活性な不純物の密度との関係を調べ
た結果を示す。
乏化率90%以上が必要となるが、この値を与える電気
的活性な不純物密度は、ゲート酸化膜の膜厚が3nmの
場合には7×1019/cm3 以上となる。
不純物密度は、粒界で偏析・不活性化が起こるため、導
入不純物濃度よりも低くなる。偏析・不活性化する量
は、単位面積あたりの粒界を構成する原子数で決まって
いる。
多くなるので、小粒径ほど偏析・不活性化が起こりやす
く、電気的活性な不純物密度が小さくなる。これを定量
的に示すと図19のようになる。図には、電気的活性な
不純物密度の平均粒径依存性(不純物が1.5×1020
/cm3 の場合)が示してある。
なると、平均粒径に依存して電気的活性な不純物濃度が
低下してくることが分かる。また、空乏化率90%以上
(電気的活性な不純物密度7×1019/cm3 以上)を
達成するためには、平均粒径がおよそ1μm程度以上
(RL ≧1μm)でなければならないことが分かる。
度を高くしても、多結晶シリコンが半導体である以上、
ゲート電極とシリコン基板との間に発生する電気力線の
終端点は、ゲート電極とゲート酸化膜との界面からある
広がりを持った領域に必ず存在する。
の界面のみが電気的に活性化していれば良いのではな
く、上記界面から有限な深さまでの領域のゲート電極が
電気的に活性である必要がある。
5〜0.6nmである。つまり、最低限0.5〜0.6
nmの範囲において、電気的活性な多結晶シリコン膜が
形成されている必要がある。言い換えると、RL ≧1μ
mを満たす大粒径多結晶シリコン膜がゲート酸化膜との
界面から0.5〜0.6nm以上の厚さで形成されてい
る必要がある。マージンを見込むと、XL ≧1nmが必
要となる。
は、多結晶シリコン膜の総膜厚XT、小粒径多結晶シリ
コン膜の厚さXS 、及び小粒径多結晶シリコン膜の平均
粒径RS と関係している。
下限値は、チャネリングが起こらないと仮定した場合に
不純物が所定範囲内に収まる膜厚と、大粒径多結晶シリ
コン膜の膜厚XL の下限値との総和によって決まる。上
記不純物の分布は通常LSS理論式で記述される。LS
S理論は、不純物拡散(チャネリング)が起こらないこ
とを前提とした理論である。不純物拡散が起こらない現
実のイオン注入としては、アモルファスシリコン膜又は
微小粒径多結晶シリコン膜のイオン注入があげられ
る。。
投影飛程Rp 、投影飛程分散をΔR p とすると、表面か
らRp +6ΔRp の深さの領域内に99%以上の不純物
が入る。ここで、ΔRp はLSS理論によりRp で表す
ことができる。通常使われる不純物としては最も重いA
sの場合には、LSS理論により、Rp +6ΔRp =
3.5Rp となる。また、XL の下限値は、上述の通り
1nmであるから、XT≧3.5Rp +1nmとなる。
BやPはAsよりも軽いので、これらの不純物を用いた
場合にも、上記下限値に係る不等式は満たされることに
なる。 一方、XT の上限値は、下限値ほど一般性がある
わけではないが、ゲート電極の加工の制御性によって概
ね決まる。ゲート電極の寸法制御は、一般に、エッチン
グマスクとなるレジストの寸法制御性と、RIEの異方
性(垂直性)とできまる。RIEの垂直性が悪くなる
と、仮にレジストが狙い通りの寸法に仕上がっていたと
しても、ゲート長Lg は狙った寸法から外れることにな
る。
多結晶シリコン膜の膜厚XT の関数になる。したがっ
て、変化量dLをある範囲内に抑えようとすると、必然
的に膜厚XT に制限が生じることになる。
ート長の10%程度であるから、0.1Lg ≧2XT ・
COSθとなり、したがってXT ≦0.1Lg /(2C
OSθ)となる。RIEの実力からみて、θとして88
度程度まで許容しなければならないので、XT ≦1.4
Lg となる。
厚XT は、3.5Rp +1nm≦X T ≦1.4Lg とな
る。本例のように、Lg =0.15μm、B+ の加速電
圧7keV、As+ の加速電圧50keVの場合には、
XT ≧3.5Rp +1nm=0.12μm、かつ、XT
≦0.21μmとなる。そこで、本例では、上記範囲内
の値として、XT =0.2μmとしている。
ては、以下のように考えることができる。
T が下限値である場合には、XT の下限値の導出過程か
ら明らかなように、XS =XT −1nmとなる。XT が
厚くなるにしたがってXS は薄くすることができ、XT
の上限の膜厚を使う場合にX S の下限値が決まる。
21及び図22を用いて、XS の下限値がどのようにし
て決まるかを説明する。
電圧7keV、ドーズ量5×1014/cm2 の条件でイ
オン注入したときのイオン注入後のBプロファイルを示
している。
シリコン膜の単層構造Aの場合、曲線bは多結晶シリコ
ン膜が大粒径多結晶シリコン膜(膜厚:200nm)/
小粒径多結晶シリコン膜(膜厚:10nm)の積層構造
Bの場合、曲線cは多結晶シリコン膜が大粒径多結晶シ
リコン膜(膜厚:160nm)/小粒径多結晶シリコン
膜(膜厚50nm)の積層構造Cの場合のBプロファイ
ルをそれぞれ示している。なお、小粒径多結晶シリコン
膜は大粒径多結晶シリコン膜上に形成されている。
/cm3 程度の量の不純物が基板に導入されるが、積層
構造Cの場合には不純物の導入量が1×1015/cm3
程度まで低減されていることが分かる。また、単層構造
Aの場合には、しきい値電圧のばらつきが100mV近
かったが、積層構造Cの場合には、数mV程度までしき
い値電圧のばらつきが低減されていることも確認され
た。
10nmの場合に、小粒径多結晶シリコン膜の厚さXS
を変化させたとき(大粒径多結晶シリコン膜の厚さXL
=210nm−XS )の、シリコン基板の表面にまで突
き抜ける不純物の濃度を示したものである。
物濃度(1×1017/cm3 )の1/20程度よりも少
なければ、しきい値電圧のばらつきが数mV程度に抑制
されることはすでに確認されている。
深さかそれ以上の深さまでに対応した厚さの小粒径多結
晶シリコン膜があれば、突き抜け量が許容範囲内に入る
ことになる。
S について述べる。小粒径多結晶シリコン膜の粒径は、
ゲート長との関係で決められる。
とその上の小粒径多結晶シリコン膜の面方位とが揃って
しまう場合を考えると(ごく小さい確率であるが、この
ような状況が生じることがあり得る)、図22(a)の
断面図に示すように、面方位が一致してしまう領域Aで
はチャネリングが生じてしまうことになる。
に示すように、ゲート領域Gのチャネル長方向に沿って
領域Aが部分的に存在する場合、しきい値電圧の変動は
起こらない。
ト領域Gのチャネル長方に沿って領域Aが全体に存在す
る場合、しきい値電圧は低下してしまう。したがって、
RSはゲート長以下である必要がある。ただし、RS は
平均粒径であり、実際にはR S より小さい粒径のものも
存在するため、現実的にはRS をゲート長Lg の1/3
程度以下にする必要がある。
不純物の飛程(不純物のゲート電極の表面からのピーク
位置に対応)である。すでに述べたように、通常、ゲー
ト電極とソース・ドレイン領域には、同一のイオン注入
工程で同時に不純物を導入する。そのため、Rp は、ソ
ース・ドレイン領域の不純物分布と小粒径多結晶シリコ
ン膜の膜厚XS との関係でも議論することができる。
のピーク位置は、全工程を経た後でも、イオン注入直後
の位置から動かない。そのため、最終的に作製されたM
OSFETのソース・ドレイン領域中の不純物のピーク
位置Xp (S/D)は、飛程Rp と一致する。したがっ
て、XS ≧Xp (S/D)の関係が成立する。
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して
実施することが可能である。
不純物のチャネリングが同時に抑制されるとともに、高
周波特性の劣化やゲート電極加工時の問題を解消するこ
とができ、高性能のMIS型半導体装置を得ることがで
きる。
スタの製造方法を示した図
に示した図
らつくことを示した図
なることを示した図
分布が異なることを示した図
ア濃度が異なることを示した図
が異なることを示した図
真
真
写真
た図
が存在しないことを示した図
ジスタの製造方法を示した図
ジスタの製造方法を示した図
異なることを示した図
ンジスタのしきい値ばらつきが異なることを示した図
度に対する空乏化率を示した図
濃度を示した図
不純物濃度が異なることを示した図
リコン基板表面に到達する不純物濃度を示した図
ンの面方位が揃うことによってチャネリングが生じるこ
とを示した図
法等を示した図
法等を示した図
ン膜の空乏化率が異なることを示した図
の再結晶化によって形成したときの構造を模式的に示し
た図
したときの寸法変動について示した図
Claims (13)
- 【請求項1】半導体基板と、 前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に設けられ、多結晶シリコン膜から
なるゲート電極とを具備してなり、 前記多結晶シリコン膜の下側の部分は上側の部分に比べ
て平均粒径が大きく、かつ前記多結晶シリコン膜中には
その膜厚方向において酸素濃度のピークが存在しないこ
とを特徴とするMIS型半導体装置。 - 【請求項2】前記多結晶シリコン膜は実質的に酸素を含
んでいないことを特徴とする請求項1に記載のMIS型
半導体装置。 - 【請求項3】前記多結晶シリコン膜中の膜厚方向におい
て窒素濃度のピークが存在しないことを特徴とする請求
項1に記載のMIS型半導体装置。 - 【請求項4】前記多結晶シリコン膜は実質的に窒素を含
んでいないことを特徴とする請求項3に記載のMIS型
半導体装置。 - 【請求項5】前記多結晶シリコン膜の全体において結晶
配向性がランダムであることを特徴とする請求項1に記
載のMIS型半導体装置。 - 【請求項6】半導体基板と、 前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に設けられ、多結晶シリコン膜から
なるゲート電極とを具備してなり、 前記多結晶シリコン膜の下側の部分は上側の部分に比べ
て平均粒径が大きく、かつ前記多結晶シリコン膜の平均
粒径が変化する領域が、前記ゲート電極と前記ゲート絶
縁膜との界面から1nm以上離れていることを特徴とす
るMIS型半導体装置。 - 【請求項7】前記多結晶シリコン膜はイオン注入により
不純物が導入され、前記不純物の投影飛程をRp 、前記
多結晶シリコン膜の総膜厚をXT 、前記ゲート電極のチ
ャネル長方向の寸法をLg 、前記ゲート多結晶シリコン
膜の前記上側の部分の厚さをXL 、前記下側の部分の厚
さをXS 、前記下側の部分の平均粒径をRL 、前記上側
の部分の平均粒径をRS とした場合に、 3.5Rp +1nm≦XT ≦1.4Lg XT =XS +XL XL ≧1nm XS ≧Rp RL ≧1μm RS ≦(1/3)Lg を満たすことを特徴とする請求項8に記載のMIS型半
導体装置。 - 【請求項8】半導体基板と、 前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に設けられ、多結晶シリコン膜から
なるゲート電極と、 前記ゲート電極を挟むように前記半導体基板の表面に形
成された2つのソース・ドレイン領域とを具備し、 前記多結晶シリコン膜の下側の部分は上側の部分に比べ
て平均粒径が大きく、かつ前記多結晶シリコン膜の平均
粒径が変化する領域の前記多結晶シリコン膜の上面から
の距離が、前記ソース・ドレイン領域の不純物濃度のピ
ーク位置の前記半導体基板の表面からの距離よりも大き
いことを特徴とするMIS型半導体装置。 - 【請求項9】前記多結晶シリコン膜は不純物を含むこと
を特徴とする請求項1、請求項6及び請求項8のいずれ
か1項に記載のMIS型半導体装置。 - 【請求項10】前記ゲート電極はCMOS構造中のゲー
ト電極であることを特徴とする請求項1、請求項6及び
請求項8のいずれか1項に記載のMIS型半導体装置。 - 【請求項11】半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
工程と、 前記半導体基板を大気に晒さず、かつ成膜過程の前半と
後半とで成膜条件を変えて、前記ゲート絶縁膜上に多結
晶シリコン膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン膜を加工して、ゲート電極を形成す
る工程とを含むことを特徴とするMIS型半導体装置の
製造方法。 - 【請求項12】前記成膜過程の前半の成膜条件は、前記
成膜過程の後半の成膜条件に比べて、成膜圧力の値、成
膜速度の値及び堆積速度の値のうちの少なくとも1つの
値が大きいことを特徴とする請求項11に記載のMIS
型半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】前記成膜過程の前半の成膜条件は、前記
ゲート絶縁膜上にアモルファスシリコン膜が形成され、
その後前記アモルファスシリコン膜が結晶化される条件
であり、前記成膜過程の後半の成膜条件は、はじめから
多結晶シリコン膜が形成される条件であることを特徴と
する請求項11にMIS型半導体装置の製造方法。
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