JPH1117182A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1117182A
JPH1117182A JP16979397A JP16979397A JPH1117182A JP H1117182 A JPH1117182 A JP H1117182A JP 16979397 A JP16979397 A JP 16979397A JP 16979397 A JP16979397 A JP 16979397A JP H1117182 A JPH1117182 A JP H1117182A
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JP
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film
metal silicide
gate electrode
silicon
gate insulating
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JP16979397A
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English (en)
Inventor
Yuji Komatsu
裕司 小松
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高融点金属シリサイドからなるゲート電極で
はその応力によってリーク電流や界面電荷の増大等を生
じて、ゲート絶縁膜をはじめとしてLSIの信頼性を低
下させるので、ゲート電極の厚膜化が困難であり、その
ため、自己整合的に拡散層を形成することも困難となっ
ていた。 【解決手段】 半導体基板11上にゲート絶縁膜14が
形成されていて、さらにゲート絶縁膜14上に、タング
ステンシリサイドからなる金属シリサイド膜15、ポリ
シリコンからなるシリコン膜16と、金属シリサイドお
よび金属のうちの少なくとも1種、例えばタングステン
シリサイドからなる導電膜17とが積層されて成るゲー
ト電極18を備えた半導体装置である。上記ゲート電極
18中には不純物の拡散を防止する少なくとも1層の不
純物拡散防止膜が形成されているものであってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、詳しくは、積層構造のゲート電極
を備えた半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のSOI(Silicon on Insulator)
構造では表面シリコン層を100nm程度にまで薄く形
成し、またチャネルの不純物濃度も比較的低い状態に抑
制して、ほぼシリコン活性層全体が空乏化するような条
件(完全空乏型)にすることで、短チャネル効果の抑制
やMOSトランジスタの電流駆動能力の向上等が図られ
てきている。
【0003】そしてn+ ポリシリコンをゲート電極材料
として用いたNMOSトランジスタの場合、Vthを通常
のエンハンスメント型トランジスタのように0.5V〜
1.0V付近にするためには、チャネルの不純物濃度を
1×1017/cm3 以上にしなければならない。そこで
完全空乏型のままでエンハンスメント型トランジスタを
製作するためにゲート材料としてp+ ポリシリコン〔ホ
ウ素ドープトポリシリコン(B−DOPOS)〕を用い
られている。このように、NMOSトランジスタにp+
ポリシリコンゲートを用いると、チャネルがドーピング
されていない場合ではVthが1.0V程度であり、これ
よりVthを下げるためには、NMOSのチャネルにリン
(P)をドーピングする等のいわゆるカウンタードーピ
ングを行う必要が生じる。
【0004】一方、バルクシリコンデバイスにおいて
も、上記n型のポリシリコンのみではNチャネルトラン
ジスタ、Pチャネルトランジスタとも同時に短チャネル
効果に強い表面チャネル型のMOSトランジスタを形成
することは困難である。そこで、ゲート電極の仕事関数
を用いてVthを調整することを目的として、NMOSト
ランジスタに対してはn+ ポリシリコン、PMOSトラ
ンジスタに対してはp+ポリシリコンをそれぞれ用いる
デュアルゲートプロセスが提案されている。
【0005】さらに最近では、例えばタングステンシリ
サイドのように仕事関数がシリコンのミッドギャップ近
傍になる材料をゲート電極として用いる検討が行われて
いる。タングステンシリサイドのような高融点金属シリ
サイドは、シリコンのミッドギャップ付近に仕事関数を
有するものが多く、そのなかでモリブデンシリサイド
(MoSix )やタングステンシリサイド(WSix
等は、直接酸化シリコンと反応しないので、ゲート耐圧
を顕著には劣化させず、特にゲート電極材料として注目
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記p
+ ポリシリコンにカウンタードーピングを行う方法では
短チャネル効果を増大させるので、微細化するLSIに
対しては好ましくはない。そのため、n+ ポリシリコン
およびp+ ポリシリコンのどちらのタイプのゲート電極
に対しても活性層が薄膜化されている微細SOIデバイ
スに対しては、完全空乏型でかつそのトランジスタのV
thを0.5V程度の適正な値に制御することは困難であ
った。また部分空乏型のトランジスタに対してもチャネ
ル濃度を単に上昇させることはドレイン電流を増加させ
るので好ましくない。
【0007】一方、上記デュアルゲートプロセスでは、
NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとで異な
るタイプのドーパントのポリシリコンゲート電極を用い
ると、NMOSトランジスタのn+ ポリシリコンゲート
電極とPMOSトランジスタのp+ ポリシリコンゲート
電極とが接続された部分でゲート電極中のそれぞれの不
純物が相互に拡散し、それぞれのゲート電極の仕事関数
を大きく変動させる問題が生じる。これはゲート電極の
低抵抗化のためにポリシリコンの上層にタングステンシ
リサイドのようなシリサイドを用いたときには、シリサ
イド中のドーパントの拡散係数が非常に大きいために特
に顕著になる。よって、バルクシリコンデバイスにおい
てもタイプの異なるポリシリコンではなく、ミッドギャ
ップ付近に仕事関数を有するゲート電極を将来的には必
要としている。
【0008】さらに、高融点金属シリサイドで形成した
ゲート電極では、高融点金属シリサイド膜の応力が1×
109 Pa程度と大きなものが多いため、自己整合的に
イオン注入することによって拡散層を形成するために必
要な膜厚(注入イオンをゲート電極で阻止してゲート直
下のチャネル部分に入れないようにするために必要な最
低限の膜厚)に堆積すた高融点金属シリサイドでゲート
電極を形成すると、下地のゲート酸化膜に対して大きな
引張応力を印加することになる。この結果、ゲート酸化
膜に対する機械的な応力によるリーク電流や界面電荷の
増大等を生じることになり、ゲート酸化膜をはじめとし
てLSIの信頼性を低下させることになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。すなわち、半導体装置は、半導体基板上に形成さ
れているゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に形成さ
れている金属シリサイド膜と、この金属シリサイド膜上
に形成されているシリコン膜と、金属シリサイドおよび
金属の少なくとも1種からなるものでシリコン膜上に形
成されている導電膜とからなるゲート電極を備えたもの
である。
【0010】またゲート電極中には不純物の拡散を防止
する少なくとも1層の不純物拡散防止膜が形成されてい
るものであってもよい。
【0011】上記半導体装置では、ゲート絶縁膜上に金
属シリサイド膜が形成されていることから、ゲート絶縁
膜との界面の仕事関数がゲート絶縁膜と接している材料
によってほぼ決定することにより、ゲート絶縁膜との界
面がミッドギャップ付近の仕事関数を有するものとな
る。また金属シリサイド膜上にシリコン膜が形成されて
いることから、上記金属シリサイド膜が薄いものであっ
ても、イオン注入による自己整合拡散層を作製すること
が可能なゲート電極の厚さが、応力の少ないポリシリコ
ン等のシリコン膜によって確保される。このようにゲー
ト絶縁膜上の金属シリサイド膜が薄く形成されているこ
とにより、ゲート電極全体としての応力が増大すること
がないので、ゲート絶縁膜の信頼性が低下することはな
い。
【0012】さらにシリコン膜上に金属シリサイド膜ま
たは金属からなる導電膜が形成されていることから、ゲ
ート電極のシート抵抗は低いものとなる。そのため、デ
バイスの動作速度を低下させないゲート電極となる。ま
たこの導電膜を形成しても下層にシリコン膜が形成され
ているので、このシリコン膜によって導電膜により印加
される応力が十分に緩和される。そのため、ゲート絶縁
膜には信頼性を低下させるような応力が導電膜によって
印加されることはない。
【0013】また、ゲート電極中に不純物の拡散を防止
する少なくとも1層の不純物拡散防止膜が形成されてい
るものでは、シリコン膜中の不純物とは別に金属シリサ
イド膜中の不純物のタイプおよび濃度を設定することが
でき、かつNMOSトランジスタとPMOSトランジス
タとでタイプの異なる不純物を用いたときに生じる相互
拡散が生じたとしても、これがゲート絶縁膜との界面の
仕事関数に影響を与えることはなく、トランジスタのV
thもシフトさせない。
【0014】半導体装置の製造方法は、半導体基板上に
形成されているゲート絶縁膜上に金属シリサイド膜、シ
リコン膜を順に形成し、次いでシリコン膜と金属シリサ
イド膜とをゲート電極にパターニングした後、パターニ
ングしたシリコン膜上に金属シリサイドからなる導電膜
を自己整合的に形成して、ゲート電極を形成する。
【0015】上記製造方法において、金属シリサイド膜
を形成した後にゲート電極の仕事関数を規定する不純物
を金属シリサイド膜中にドーピングしてもよい。また金
属シリサイド膜を形成した後に不純物の拡散を防止する
少なくとも1層の不純物拡散防止膜を形成してもよい。
【0016】上記半導体装置の製造方法では、ゲート絶
縁膜上に金属シリサイド膜、シリコン膜を順に形成する
ことから、上記金属シリサイド膜を薄く形成しても、イ
オン注入による自己整合拡散層を作製することが可能な
ゲート電極の厚さを、応力の少ないポリシリコン等のシ
リコン膜によって確保することが可能になる。このよう
にゲート絶縁膜上の金属シリサイド膜を薄く形成するこ
とから、ゲート電極全体としての応力を増大させること
はなく、またゲート絶縁膜の信頼性を劣化させることも
ない。
【0017】さらにシリコン膜上に金属シリサイド膜ま
たは金属からなる導電膜を形成することから、でき上が
りのゲート電極のシート抵抗は低いものとなる。そのた
め、デバイスの動作速度を低下させないゲート電極が形
成される。またこの導電膜を形成してもその下層にシリ
コン膜が形成されているので、このシリコン膜によって
導電膜により印加される応力は十分に緩和される。その
ため、導電膜の応力がゲート絶縁膜に影響を及ぼすこと
はない。
【0018】さらに、ゲート絶縁膜に接する金属シリサ
イドとポリシリコンとの間に不純物拡散防止膜を設ける
製造方法では、不純物拡散防止膜が金属シリサイド膜か
らの不純物拡散を防止するとともにシリコン膜からの不
純物拡散も防止する。そのため、シリコン膜中の不純物
とは別に金属シリサイド膜中の不純物のタイプおよび濃
度を別個に設定することができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態の一例を、
図1の概略構成断面図によって説明する。この図1で
は、半導体ソース・ドレインとして絶縁ゲート型電界効
果トランジスタを示す。
【0020】図1に示すように、半導体基板(例えばバ
ルクのシリコン基板)11の素子形成領域12は素子分
離絶縁膜13によって電気的に分離されている。この素
子形成領域12の表面上にはゲート絶縁膜(例えばシリ
コン酸化膜)14を介して金属シリサイド膜〔例えばタ
ングステンシリサイド(WSix )膜〕15/シリコン
膜(例えばポリシリコン膜)16/導電膜〔例えばタン
グステンシリサイド(WSix )膜〕17の3層構造か
らなるゲート電極18が形成されている。
【0021】各膜の膜厚は、上層の導電膜17が例えば
70nm、シリコン膜16が例えば70nm、下層の金
属シリサイド膜15が例えば30nmの厚さに形成され
ている。上記タングステンシリサイドからなる金属シリ
サイド膜15および導電膜17は、不純物をドーピング
していないものであっても、またはヒ素(As)、リン
(P)、ホウ素(B)等の不純物を1×1015/cm2
程度以上にドーピングしてその仕事関数を制御したもの
であってもよい。また、上記シリコン膜16中にはドー
ズ量で5×1015/cm2 (濃度では7×1020/cm
3 程度)のヒ素(As)がドーピングされていて、この
シリコン膜16は完全な導体となっている。
【0022】さらに上記ゲート電極18の両側における
半導体基板11にはソース・ドレイン領域(図示省略)
が形成されている。そして上記半導体基板11上には上
記ゲート電極18を覆う層間絶縁膜21が形成されてい
る。
【0023】次に図2に、金属シリサイド膜15に不純
物をドーピングした構成におけるフラットバンド電圧と
ドーズ量との関係の一例を示す。図2における縦軸はフ
ラットバンド電圧Vfbを示し、横軸は不純物のドーズ量
を示す。なお、金属シリサイド膜15は100nmのタ
ングステンシリサイド膜からなり、1×1015/cm 2
のドーズ量がタングステンシリサイド膜中の不純物濃度
1×1020/cm3 に相当する。なお、測定は、窒素雰
囲気中、850℃、30分の熱処理を行った後に行って
いる。
【0024】図2に示すように、p型不純物のホウ素イ
オン(B+ )をドーピングした場合にはドーズ量を高め
るとフラットバンド電圧Vfbも高くなる。例えばドーズ
量が2.5×1015/cm2 、5.0×1015/c
2 、7.5×1015/cm2 、1.0×1016/cm
2 のとき、フラットバンド電圧Vfbはそれぞれ、0.3
1V、0.45V、0.55V、0.59Vであった。
またn型不純物のヒ素イオン(As+ )をドーピングし
た場合にはドーズ量を高めるとフラットバンド電圧Vfb
は減少する。例えばドーズ量が1.0×1015/c
2 、2.5×1015/cm2 、5.0×1015/cm
2 、7.5×1015/cm2 、1.0×1016/cm2
のとき、フラットバンド電圧Vfbはそれぞれ、0.34
V、0.24V、0.16V、0.11V、0.08V
であった。ちなみに、ポリシリコン単層のゲート電極の
フラットバンド電圧Vfbは、−0.12Vであった。こ
れからして、ポリシリコン単層よりも高いフラットバン
ド電圧が得られ、ドーズ量によってフラットバンド電圧
を調整できることがわかる。
【0025】上記第1実施形態の半導体装置では、金属
シリサイド膜15を構成するタングステンシリサイド膜
の内部応力は1×109 Pa程度であり、上記シリコン
膜16を構成するポリシリコン膜に比べておよそ1桁大
きいものとなっている。そこで上記ゲート電極18で
は、ゲート絶縁膜14上に接する金属シリサイド膜15
の膜厚を30nm程度と通常のポリシリコンゲートで用
いられる膜厚のおよそ1/10以下にすることでゲート
絶縁膜14に直接影響を及ぼす機械的な応力の大きさを
小さくしている。しかも、金属シリサイド膜15上にシ
リコン膜16が形成されていることから、上記金属シリ
サイド膜15が薄いものであっても、自己整合拡散層と
なるソース・ドレイン領域をゲート電極18をマスクに
用いたイオン注入によって作製することが可能なゲート
電極18の厚さが、応力の少ないポリシリコン等のシリ
コン膜16によって確保されている。
【0026】また、シリコン膜16上にタングステンシ
リサイドからなる導電膜17が形成されていることか
ら、ゲート電極18のシート抵抗は低いものとなってい
る。そのため、デバイスの動作速度を低下させないゲー
ト電極18となる。一方、導電膜17の膜厚は70nm
程度と下層のタングステンシリサイドからなる金属シリ
サイド膜15の膜厚に比べておよそ2倍となっており、
応力もその分大きくなっている。しかし、導電膜17の
応力はその下層のポリシリコンからなるシリコン膜16
を介してゲート絶縁膜14に伝えられるので、特にゲー
ト電極18のエッジ部分のゲート絶縁膜14aに与える
影響もその分緩和される。つまり、ゲート絶縁膜14に
対する影響は従来から用いられているポリサイド構造の
応力とほぼ同等になるので、ゲート絶縁膜14の信頼性
に影響を与えることはない。
【0027】また、ゲート絶縁膜14上にタングステン
シリサイドからなる金属シリサイド膜15が形成されて
いることから、ゲート絶縁膜14との界面の仕事関数が
ゲート絶縁膜14と接している材料によってほぼ決定す
ることにより、ゲート絶縁膜14との界面がミッドギャ
ップ付近の仕事関数を有するものとなる。
【0028】次に第2実施形態の一例を、図3の概略構
成断面図によって説明する。この図3では、絶縁ゲート
型電界効果トランジスタを示し、前記図1によって説明
した構成部品と同様のものには同一符号を付す。
【0029】図3に示すように、半導体基板(例えばバ
ルクのシリコン基板)11の素子形成領域12は素子分
離絶縁膜13によって電気的に分離されている。この素
子形成領域12上にはゲート絶縁膜(例えばシリコン酸
化膜)14を介して金属シリサイド膜〔例えばタングス
テンシリサイド(WSix )膜〕15/シリコン膜(例
えばポリシリコン膜)16/導電膜〔例えばチタンシリ
サイド(TiSix )膜〕17の3層構造からなるゲー
ト電極18が形成されている。
【0030】さらに上記ゲート電極18の側壁にはサイ
ドウォール31,32が、例えば酸化シリコン、窒化シ
リコン等の絶縁材料で形成されている。またゲート電極
18の両側における半導体基板11には、それぞれに上
記サイドウォール31,32を介してのソース・ドレイ
ン領域(図示省略)が形成されていて、その上層にはチ
タンシリサイド(TiSix )膜33,34が形成され
ている。このチタンシリサイド膜33,34は、上記ゲ
ート電極18導電膜17のチタンシリサイド(TiSi
x )と同時にサリサイド(Self-Aligned Silicidation:
SALICIDE)プロセスによって自己整合的に形成
されている。
【0031】各膜の膜厚は、タングステンシリサイドか
らなる金属シリサイド膜15が例えば30nm、初期に
堆積するシリサイド膜16となるポリシリコン膜が例え
ば140nm、シリサイド形成時の初期のチタン膜が例
えば30nmの厚さに形成されている。またサイドウォ
ール31,32のゲート長方向の幅は一例として、0.
15μmとする。この状態でシリサイド化を行って、チ
タン膜の2.3倍のシリコン層が消費され、2.5倍の
チタンシリサイドからなる導電膜17が形成されるの
で、最終的にはチタンシリサイドからなる導電膜17は
75nm、ポリシリコンからなるシリコン膜16は70
nm、タングステンシリサイドからなる金属シリサイド
膜15は30nmの厚さになる。
【0032】さらに上記ゲート電極18の両側における
半導体基板11にはソース・ドレイン領域(図示省略)
が形成されている。そして上記半導体基板11上には上
記ゲート電極18を覆う層間絶縁膜21が形成されてい
る。
【0033】上記第2実施形態の半導体装置では、前記
第1実施形態で説明したのと同様に、ゲート絶縁膜14
上に接する金属シリサイド膜15を構成するタングステ
ンシリサイド膜の内部応力は1×109 Pa程度である
が、その膜厚を30nm程度と通常のポリシリコンゲー
トで用いられる膜厚のおよそ1/10以下にすることで
ゲート絶縁膜14に直接影響を及ぼす機械的な応力の大
きさを小さくしている。しかも、金属シリサイド膜15
上にシリコン膜16が形成されていることから、上記金
属シリサイド膜15が薄いものであっても、自己整合拡
散層となるソース・ドレイン領域をゲート電極18をマ
スクに用いたイオン注入によって作製することを可能に
している。
【0034】また、シリコン膜16上にチタンシリサイ
ドからなる導電膜17が形成されていることから、ゲー
ト電極18のシート抵抗は低いものとなる。そのため、
デバイスの動作速度を低下させないゲート電極18とな
る。一方、導電膜17の膜厚は70nm程度と下層のタ
ングステンシリサイドからなる金属シリサイド膜15の
膜厚に比べておよそ2倍となっているので、応力もその
分大きくなる。しかしながら、その応力はポリシリコン
からなるシリコン膜16を介してゲート絶縁膜14に伝
えられるので、ゲート絶縁膜14に与える影響はシリコ
ン膜16によって十分に緩和される。したがって、ゲー
ト絶縁膜14の信頼性に影響を与えることはない。
【0035】また、ゲート絶縁膜14上にタングステン
シリサイドからなる金属シリサイド膜15が形成されて
いることから、ゲート絶縁膜14との界面がミッドギャ
ップ付近の仕事関数を有するものとなる。
【0036】次に第3実施形態の一例を、図4の概略構
成断面図によって説明する。この図4では、絶縁ゲート
型電界効果トランジスタを示し、前記図1によって説明
した構成部品と同様のものには同一符号を付す。
【0037】図4に示すように、半導体基板(例えばバ
ルクのシリコン基板)11の素子形成領域12は素子分
離絶縁膜13によって電気的に分離されている。この素
子形成領域12上にはゲート絶縁膜(例えばシリコン酸
化膜)14を介して金属シリサイド膜〔例えばタングス
テンシリサイド(WSix )膜〕15/不純物拡散防止
膜〔例えば窒化タングステン(WNx )膜〕41/シリ
コン膜(例えばポリシリコン膜)16/導電膜〔例えば
タングステンシリサイド(WSix )膜〕17の4層構
造からなるゲート電極18が形成されている。
【0038】各膜の膜厚は、上層の導電膜17が例えば
70nm、シリコン膜16が例えば70nm、窒化タン
グステンからなる不純物拡散防止膜41が例えば3n
m、下層の金属シリサイド膜15が例えば30nmの厚
さに形成されている。上記タングステンシリサイドから
なる金属シリサイド膜15および導電膜17は、不純物
をドーピングしていないものであっても、またはヒ素
(As)、リン(P)、ホウ素(B)等の不純物を1×
1015/cm2 程度以上にドーピングしてその仕事関数
を制御したものであってもよい。また、上記シリコン膜
16中にはドーズ量で5×1015/cm2 (濃度では7
×1020/cm3 程度)のヒ素(As)がドーピングさ
れていて、このシリコン膜16は完全な導体となってい
る。
【0039】さらに上記ゲート電極18の両側における
半導体基板11にはソース・ドレイン領域(図示省略)
が形成されている。そして上記半導体基板11上には上
記ゲート電極18を覆う層間絶縁膜21が形成されてい
る。
【0040】なお上記第3実施形態で説明したように、
不純物拡散防止膜41を金属シリサイド膜15とシリコ
ン膜16との間に形成することが好ましいが、その形成
位置はゲート電極18中であればよく、また単層であっ
ても複数層であってもよい。また上記不純物拡散防止膜
41は窒化タングステンからなるものを説明したが、例
えば、他の窒化金属膜、窒化シリコン膜および酸窒化シ
リコン膜のうちの少なくとも1層からなるものであれば
よい。したがって、上記各膜のうちの複数を用いた積層
膜であってもよい。
【0041】上記第3実施形態の半導体装置では、前記
説明した第1実施形態の半導体装置を同様なる作用効果
が得られる。それとともに、上記のように窒化タングス
テンからなる不純物拡散防止膜41が設けられているこ
とにより、ゲート絶縁膜14に接するタングステンシリ
サイドからなる金属シリサイド膜15への不純物の拡散
が防止される。さらには、金属シリサイド膜15からの
不純物の拡散が防止される。このため、ゲート絶縁膜1
4に接する金属シリサイド膜15の仕事関数は、そのド
ーピング量に応じて設計値通りに設定することができ、
上層のポリシリコンからなるシリコン膜15等へのドー
ピング条件や熱工程の影響を考慮する必要がない。その
ため、高精度にかつ均一性よくゲート絶縁膜14との界
面部分の仕事関数を設定することが可能となる。よっ
て、不純物拡散防止膜41が形成されている構成はとて
も好ましいゲート構造であるといえる。
【0042】この構成では、ゲート絶縁膜14と接する
金属シリサイド膜15の不純物濃度のみを制御しておけ
ば、上層の導電膜17およびシリコン膜16中の不純物
濃度や不純物のタイプについては細かく制御する必要が
なくなる。シリコン膜16には、単に導体にするために
十分な不純物がドーピングされていればよい。よって、
シリコン膜16、導電膜17に導入される不純物は、ソ
ース・ドレイン(図示省略)となる拡散層形成時のイオ
ン注入によって導入されてもよい。
【0043】また、CMOS構成においては、熱処理に
よりNMOSトランジスタとPMOSトランジスタとの
各ゲート電極中の不純物が相互拡散しても、不純物拡散
防止膜41により金属シリサイド膜15への不純物拡散
が防止されているため、仕事関数を変動させることには
ならないので問題にはならない。そのため、ゲート電極
18上にイオン注入を阻止するための酸化膜(ストッパ
酸化膜)を予め形成しておく必要がなくなる。つまり中
間層のシリコン膜16は、予め不純物をドーピングして
おかなくてもストッパ酸化膜を形成しておかなければ、
ソース・ドレインとなる拡散層を形成する際に、自動的
に上層の導電膜17からドーピングされることになり、
できあがりは導体になる。このとき、シリコン膜16
と、金属シリサイド膜15とではドーパントのタイプお
よび濃度が異なる場合があるが、窒化タングステンから
なる不純物拡散防止膜41により不純物の膜厚方向の拡
散が抑制されるので、ゲート絶縁膜14の界面の仕事関
数は狙い通りに設定されることになる。
【0044】上記第1〜第3実施形態では、金属シリサ
イド膜15がタングステンシリサイド膜の場合を説明し
たが、この金属シリサイド膜15は、モリブデンシリサ
イド(MoSix )、タンタルシリサイド(TaS
x )等の酸化シリコン膜と反応しないシリサイドであ
ればよい。また、下地の半導体基板11もバルクのシリ
コン基板ではなく、SOI基板のようなものであっても
よい。
【0045】なお、上記金属シリサイド膜15は、単に
金属膜で形成されているものであってもよい。その場合
の仕事関数は金属固有の値によって決まることになる。
ただし、不純物ドーピングによって仕事関数を変えるこ
とは困難になる。
【0046】また、上記に説明した、ポリシリコンから
なるシリコン膜16の膜厚や不純物濃度、ゲート絶縁膜
14と接する金属シリサイド膜15および上層の導電膜
17や窒化タングステンからなる不純物拡散防止膜41
の膜厚等は、一例であって、目的とする半導体装置によ
り適宜設計変更することは可能である。
【0047】次に前記第1実施形態で説明した絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタの製造方法を、図5〜図7の
製造工程図によって説明する。図5〜図7では、前記図
1によって説明した構成部品と同様のものには同一符号
を付す。
【0048】図5の(1)に示すように、半導体基板
(例えばバルクのシリコン基板)11に素子形成領域1
2を分離する素子分離領域13を、例えば局所酸化法
〔例えば、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)
法〕によって形成する。さらに半導体基板11にウエル
領域(図示省略)等を形成してもよい。
【0049】次いで素子形成領域12上の酸化膜等を除
去して洗浄した後、図5の(2)に示すように、例えば
熱酸化法によって、半導体基板11の素子形成領域12
表面に、例えばシリコン酸化膜を8nmの厚さに成長さ
せてゲート絶縁膜14を形成する。次いでCVD法等の
成膜技術によって、ゲート絶縁膜14上に、金属シリサ
イド膜となる、例えばタングステンシリサイド(WSi
x )膜55を30nmの厚さに形成し、続いてシリコン
膜となる、例えばポリシリコン膜56を70nmの厚さ
に形成する。
【0050】さらに図5の(3)に示すように、ポリシ
リコン膜56上に、導電膜となる、例えばタングステン
シリサイド(WSix )膜57を70nmの厚さに形成
する。これらのタングステンシリサイド膜55,57、
およびポリシリコン膜56は、界面の自然酸化膜の成長
を最小限に抑えるために、酸化性雰囲気(例えば大気)
にさらすことなく、例えばマルチチャンバの成膜装置に
よって連続成膜することが好ましい。
【0051】なお、ゲート絶縁膜14に接するタングス
テンシリサイド膜55は、ゲート絶縁膜14に直接堆積
しても密着性やゲート耐圧を劣化させないようにするた
めに、例えばジクロロシラン(SiH2 Cl2 )と六フ
ッ化タングステン(WF6 )の反応系を用いて、タング
ステンシリサイド膜がいわゆるシリコンリッチな状態、
例えばWSix :x=3.0のようになる条件にする必
要がある。例えば、上記タングステンシリサイド膜55
の成膜は、一例として、コールドウォール型減圧CVD
装置を用いて、原料ガスにジクロロシラン(SiH2
2 ):160sccm、六フッ化タングステン(WF
6 ):1.6sccm、アルゴン(Ar):100sc
cmを用い、成膜温度を680℃、成膜雰囲気の圧力を
40Paに設定して成膜を行う。
【0052】またポリシリコン膜56の成膜は、一例と
して、ホットウォール型減圧CVD装置を用いて、原料
ガスにモノシラン(SiH4 ):460sccmを用
い、成膜温度を625℃、成膜雰囲気の圧力を20Pa
に設定して成膜を行う。以下、上記sccmは標準状態
における体積流量(cm3 /分)を表す。
【0053】また、タングステンシリサイド膜57は、
ゲート電極のできあがりのシート抵抗を低下させる目的
で形成するので、その組成比は、従来から用いられてい
るx=2.6、すなわち、下地のポリシリコン膜56と
の密着性が確保でき、かつ最もでき上がりの抵抗率を低
下させることができる組成比にする。このとき、タング
ステンシリサイド膜57の形成方法は、段差被覆性に優
れたCVDによって行うことが好ましく、その反応系
は、ジクロロシラン(SiH2 Cl2 )と六フッ化タン
グステン(WF6 )とを用いたものであってもよく、ま
たモノシラン(SiH4 )と六フッ化タングステン(W
6 )とを用いたものであってもよい。
【0054】モノシラン(SiH4 )と六フッ化タング
ステン(WF6 )とを用いた反応系でタングステンシリ
サイド膜57を形成する場合の成膜は、一例として、コ
ールドウォール型減圧CVD装置を用いて、原料ガスに
モノシラン(SiH4 ):350sccm、六フッ化タ
ングステン(WF6 ):3.1sccm、アルゴン(A
r):300sccmを用い、成膜温度を400℃、成
膜雰囲気の圧力を93Paに設定して成膜を行う。
【0055】次いで図5の(4)に示すように、上記ポ
リシリコン膜56を導体にするために、例えばイオン注
入法によってリンイオン(P+ )を、例えば打ち込みエ
ネルギーを15keV、ドーズ量を5×1015/cm2
なる条件でイオン注入する。このとき、リンイオン(P
+ )の飛程は、タングステンシリサイド膜57中に存在
するが、特にx=2.6なる組成比のタングステンシリ
サイド膜中では、不純物の拡散速度が非常に速いので、
できあがり時にはポリシリコン膜56の膜厚方向にも均
一なリン濃度になる。なお、ポリシリコン膜56の導体
化は、ヒ素(As)、ホウ素(B)等のドーピングによ
って行うことも可能である。
【0056】次いで図5の(5)に示すように、リソグ
ラフィー技術によって上記タングステンシリサイド膜5
7上にゲート電極を形成する際のエッチングマスクとな
るレジストパターン61を形成する。
【0057】次いで上記レジストパターン61をマスク
にしたエッチングによって、上記タングステンシリサイ
ド膜55、ポリシリコン膜56、タングステンシリサイ
ド膜57をエッチングして、図6の(6)に示すよう
に、タングステンシリサイド膜55からなる金属シリサ
イド膜15、ポリシリコン膜56からなるシリコン膜1
6、タングステンシリサイド膜57からなる導電膜17
の3層構造からなるゲート電極18を形成する。このと
きのエッチング条件は、一例として、ECR(Electron
Cycrotron Resonance)プラズマエッチング装置を用い
て、エッチングガスに塩素(Cl2 ):75sccmと
酸素(O2 ):5sccmとを用い、基板温度を20
℃、エッチング雰囲気の圧力を0.4Pa、RFパワー
を第1ステップでは80W、第2ステップでは30Wに
設定する。
【0058】その後、上記レジストパターン61を除去
した後、図6の(7)に示すように、ゲート電極18、
素子分離領域13等をマスクに用いたイオン注入法によ
って、ゲート電極18の両側における半導体基板11に
LDD(Lightly Doped Drain )(図示省略)を形成す
る。このLDDは、CMOSの場合には、NMOS領域
とPMOS領域とを、レジスト膜からなるイオン注入マ
スク62を用いて打ち分ける。例えば、NMOS領域に
はヒ素イオン(As+ )をイオン注入し、PMOS領域
には二フッ化ホウ素イオン(BF2 + )をイオン注入す
る。なお、各イオン注入を終了した後、マスクとして用
いたレジスト膜は除去する。
【0059】次いで図6の(8)に示すように、半導体
基板11上にゲート電極18を覆う状態にポリシリコン
膜を形成した後、それをエッチバックして、ゲート電極
18の側壁にそのポリシリコン膜を残すことによりサイ
ドウォール31,32を形成する。このサイドウォール
31,32はLDDの領域を残すためのスペーサにな
る。なお、上記サイドウォール31,32は酸化シリコ
ンで形成することも可能である。
【0060】次いで図7の(9)に示すように、ゲート
電極18、上記サイドウォール31,32をイオン注入
マスクに用いて、ゲート電極18の一方側におけるシリ
コン基板11に、LDDを介してソース・ドレイン(図
示省略)を形成するとともに、ゲート電極18の他方側
におけるシリコン基板11に、LDDを介してソース・
ドレイン(図示省略)を形成する。このソース・ドレイ
ンの形成も、前記LDDの形成と同様に、CMOSの場
合には、NMOS領域とPMOS領域とを例えばレジス
ト膜からなるイオン注入マスク63を用いて打ち分け
る。例えば、NMOS領域にはヒ素イオン(As+ )を
イオン注入し、PMOS領域には二フッ化ホウ素イオン
(BF2 + )をイオン注入する。なお、各イオン注入を
終了した後、マスクとして用いたレジスト膜は除去す
る。
【0061】その後、ゲート電極18、LDD、ソース
・ドレイン、その他の不純物導入層の活性化処理を行
う。この活性化処理は、一例として、アルゴンのような
不活性雰囲気中で、1000℃、10秒間のRTA(Ra
pid Thermal Annealing )処理により行う。
【0062】そして図7の(10)に示すように、通常
のプロセスによって、上記シリコン基板11上にゲート
電極18を覆う層間絶縁膜21を形成し、リソグラフィ
ー技術およびエッチング技術を用いて層間絶縁膜21に
コンタクトホール22,23を形成する。さらにコンタ
クトホール22,23内に例えば金属膜を埋め込んだ
後、層間絶縁膜21上の金属膜を除去して、コンタクト
ホール22,23内に金属膜からなるプラグ24,25
を形成する。その後、配線を形成する膜を成膜した後、
リソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて配線
を形成する膜をパターニングし、配線26,27を形成
する。
【0063】上記製造方法においては、タングステンシ
リサイド(WSix )膜55,57、ポリシリコン膜5
6の各膜厚、サイドウォール31,32の幅等は、デバ
イスの目低により適宜設計変更が可能である。
【0064】また、バルクのシリコン基板からなる半導
体基板11に形成するトランジスタに限定されることは
なく、SOI基板に形成するトランジスタにも上記製造
方法は適用することが可能である。
【0065】上記図5〜図7によって説明した製造方法
では、ゲート絶縁膜14上に形成した金属シリサイド膜
15となるタングステンシリサイド膜55上にシリコン
膜16となるポリシリコン膜56を形成することから、
上記金属シリサイド膜15を薄く形成しても、イオン注
入によって自己整合拡散層を作製することが可能なゲー
ト電極18の厚さが、応力の少ないポリシリコン膜56
からなるシリコン膜16によって確保される。このよう
にゲート絶縁膜14上の金属シリサイド膜15を薄く形
成することにより、ゲート電極18の全体としての応力
を増大させることなく、またゲート絶縁膜14の信頼性
を劣化させることもない。
【0066】さらにシリコン膜16上にタングステンシ
リサイド膜57からなる導電膜17を形成することか
ら、でき上がりのゲート電極18のシート抵抗は低いも
のとなる。そのため、デバイスの動作速度を低下させな
いゲート電極18が形成される。またこの導電膜17を
形成しても下層にシリコン膜16が形成されているの
で、このシリコン膜16によって導電膜17により印加
される応力が十分に緩和される。
【0067】さらにゲート電極18の上層に導電膜17
を形成することから、ゲート電極18の全体のできあが
りのシート抵抗を下がり、ゲート電極18が低抵抗化さ
れる。また、導電膜17を形成するタングステンシリサ
イド膜57は、一般的に1×109 Pa程度の内部応力
を有する場合が多いが、ポリシリコンからなるシリコン
膜16が緩衝材となるため、ゲート絶縁膜14に直接与
える応力は十分に小さくなる。
【0068】また、ポリシリコンからなるシリコン膜1
6は電極として用いる時は、導体とするために不純物を
ドーピングする必要があるが、基本的にNMOSトラン
ジスタとPMOSトランジスタとで同じタイプの不純物
を用いることが可能になり、相互拡散によるゲート電極
の仕事関数の変動が生じない。
【0069】上記図5〜図7によって説明した製造方法
において、下層のタングステンシリサイド膜55を成膜
した後、窒化タングステン(WNx )からなる不純物拡
散防止膜(図示省略)を成膜し、その後上記ポリシリコ
ン膜56を成膜してもよい。このように成膜すれば、前
記図4によって説明した構造の絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタが形成される。不純物拡散防止膜膜41(図
4参照)は、タングステンシリサイド膜55をアンモニ
ア(NH3 )雰囲気中で直接窒化することにより形成す
ればよい。その窒化条件は、一例として、アンモニア
(NH3 )雰囲気中で、850℃、60秒間のRTA処
理を行えばよい。
【0070】このようにして形成される窒化タングステ
ンからなる不純物拡散防止膜は非常に薄い(例えば数n
m程度)膜厚であるため、以降の工程は、先に説明した
のと同様にしてゲート電極18のエッチング加工等を行
うことが可能である。
【0071】上記説明したように、ポリシリコン膜56
とタングステンシリサイド(WSi x )膜55との間に
不純物の拡散を防止する不純物拡散防止膜を形成するこ
とにより、ソース・ドレインを形成するためのイオンが
タングステンシリサイド膜55からなる金属シリサイド
膜15にまで注入されない限り、金属シリサイド膜15
に不純物が拡散等で導入されない。そのため、不純物が
導入されることによる意図しない金属シリサイド膜15
の仕事関数の変動が防止される。また、このとき、通常
のデュアルゲートプロセスで用いられるような、ストッ
パ酸化膜を形成しておかなければ、ポリシリコン膜56
へはソース・ドレイン等の拡散層形成時の不純物が自動
的に導入されることになり、プロセスの途中でポリシリ
コン膜56を導体にするためのイオン注入は特に行う必
要がなくなる。
【0072】上記不純物拡散防止膜は、上記説明したよ
うに金属シリサイド膜15とシリコン膜16との間に形
成することが望ましいが、シリコン膜16中に形成する
ことも可能である。
【0073】次に前記第2実施形態で説明した絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタの製造方法を図8の製造工程
図によって説明する。図8では、前記図3によって説明
した構成部品と同様のものには同一符号を付す。
【0074】前記図5〜図6によって説明したのと同様
にして、図8の(1)に示すように、半導体基板11に
素子形成領域12を分離する素子分離領域13を形成す
る。さらに半導体基板11にウエル領域(図示省略)等
を形成する。
【0075】次いで半導体基板11の素子形成領域12
上にゲート絶縁膜14を形成する。次いでCVD法等の
成膜技術によって、タングステンシリサイド膜55を例
えば30nmの厚さに形成し、次いでポリシリコン膜5
6を例えば140nmの厚さに形成する。
【0076】次いでリソグラフィー技術およびエッチン
グ技術によって、上記タングステンシリサイド膜55、
ポリシリコン膜56をエッチングして、タングステンシ
リサイド膜55、ポリシリコン膜56の2層構造からな
るゲート電極18を形成する。
【0077】さらにゲート電極18、素子分離領域13
等をマスクに用いたイオン注入法によって、ゲート電極
18の両側における半導体基板11にLDD(図示省
略)を形成する。このLDDは、CMOSの場合には、
NMOS領域とPMOS領域とを、レジスト膜からなる
イオン注入マスク(図示省略)を用いて打ち分ける。例
えば、NMOS領域にはヒ素イオン(As+ )をイオン
注入し、PMOS領域には二フッ化ホウ素イオン(BF
2 + )をイオン注入する。なお、各イオン注入を終了し
た後、マスクとして用いたレジスト膜は除去する。
【0078】次いで半導体基板11上にゲート電極18
を覆う状態に酸化シリコン膜を形成した後、それをエッ
チバックして、ゲート電極18の側壁にその酸化シリコ
ン膜を残すことによりサイドウォール31,32を形成
する。このサイドウォール31,32はLDDの領域を
残すためのスペーサになる。
【0079】次いでゲート電極18、上記サイドウォー
ル31,32をイオン注入マスクに用いて、ゲート電極
18の両側における半導体基板11に、LDDを介して
ソース・ドレイン(図示省略)を形成する。これらソー
ス・ドレインの形成も、前記LDDの形成と同様に、C
MOSの場合には、NMOS領域とPMOS領域とをレ
ジスト膜からなるイオン注入マスク(図示省略)を用い
て打ち分ける。例えば、NMOS領域にはヒ素イオン
(As+ )をイオン注入し、PMOS領域には二フッ化
ホウ素イオン(BF2 + )をイオン注入する。なお、各
イオン注入を終了した後、マスクとして用いたレジスト
膜は除去する。
【0080】次いで図8の(2)に示すように、通常の
サリサイドプロセスにしたがって、ゲート電極18上、
ソース・ドレイン(半導体基板11の露出部分)上を覆
う状態にチタン膜71を例えば10nmの厚さに形成す
る。
【0081】その後、シリサイド化のための熱処理を行
って、上記チタン膜71とゲート電極18のポリシリコ
ン膜56のシリコン、ソース・ドレインの半導体基板1
1のシリコンとを反応させて、図8の(3)に示すよう
に、ポリシリコン膜56からなるシリコン膜16上にチ
タンシリサイドからなる導電膜17を形成するととも
に、ソース・ドレイン(チタン膜71と半導体基板11
との接触部分)上にチタンシリサイド膜33,34を形
成する。その後、未反応なチタン膜を除去した後、導電
膜17、チタンシリサイド膜33,34の低抵抗化のた
めの熱処理を行って、安定かつ低抵抗なものに改質す
る。
【0082】図示はしないが、その後前記図7の(1
0)によって説明したのと同様に、層間絶縁膜の形成、
コンタクトホールの形成、プラグの形成、配線の形成等
を行って、半導体装置を完成させる。
【0083】なお、ここで自己整合的に形成するシリサ
イドは、チタンシリサイド(TiSi2 )以外に、コバ
ルトシリサイド(CoSi2 )、ニッケルシリサイド
(NiSi2 )、プラチナシリサイド(PtSi2 )等
であってもよい。また、上記タングステンシリサイド膜
55、ポリシリコン膜56の各膜厚、サイドウォール3
1,32の幅等は、デバイスの目的により適宜設計変更
が可能である。さらに、バルクのシリコン基板からなる
半導体基板11に形成するトランジスタに限定されるこ
とはなく、SOI基板に形成するトランジスタにも上記
製造方法は適用することも可能である。
【0084】上記図8によって説明した製造方法では、
ゲート絶縁膜14との界面の仕事関数をタングステンシ
リサイド膜55の持つミッドギャップ近辺の値にするこ
とができ、かつゲート電極18の膜厚をイオン注入によ
る拡散層の自己整合形成が行える程度に厚くしてもゲー
ト電極18の全体の応力が増大しない。その結果、ゲー
ト絶縁膜14の信頼性を劣化させることがない。また上
層に形成するチタンシリサイドからなる導電膜17によ
り、ゲート電極18のできあがりのシート抵抗を十分に
低減することが可能になる。そしてソース・ドレイン上
に形成されるチタンシリサイド膜33,34をゲート電
極18のチタンシリサイドからなる導電膜17と同時に
形成することから、工程の削減および製造コストの削減
が図られる。
【0085】なお、この製造方法において、上記説明し
たのと同様なる不純物拡散防止膜を形成する場合には、
この不純物拡散防止膜をシリコン膜16上に形成した場
合には、チタン膜のシリサイド化が行えなくなるので、
金属シリサイド膜15上、もしくはシリコン膜16中に
形成することが好ましい。
【0086】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置によれば、ゲート絶縁膜上に金属シリサイド膜、シリ
コン膜、導電膜が順に積層されているゲート電極が構成
されているので、金属シリサイド膜の仕事関数を得るこ
とができ、イオン注入による自己整合拡散層が作製可能
な膜厚をシリコン膜で確保することができ、導電膜によ
り低抵抗化を図ることができる。またゲート電極の厚み
はシリコン膜で確保されるので薄い金属シリサイド膜と
することが可能になり、また導電膜の応力はシリコン膜
で緩和されるので、ゲート絶縁膜の信頼性を確保するこ
とができる。また、ゲート電極(ゲート絶縁膜界面で
の)の仕事関数とゲート電極の厚さ等のサイズを別々に
設計できるのでプロセスの自由度が増す。
【0087】不純物拡散防止膜が設けられている半導体
装置によれば、シリコン膜中、導電膜中の不純物の影響
は不純物拡散防止膜によって阻止されるので、シリコン
膜中の不純物とは別に金属シリサイド膜中の不純物のタ
イプおよび濃度を設定することができる。そのため、ゲ
ート絶縁膜との界面の仕事関数に影響を与えることが無
くなるので、優れたトランジスタ特性が得られる。
【0088】本発明の製造方法によれば、ゲート絶縁膜
上に金属シリサイド膜、シリコン膜、導電膜を順に積層
してゲート電極を形成するので、金属シリサイド膜の仕
事関数を得ることができ、イオン注入による自己整合拡
散層が作製可能な膜厚をシリコン膜で確保することがで
き、導電膜により低抵抗化を図ることができる。またゲ
ート電極の厚みをシリコン膜で確保することができるの
で、金属シリサイド膜を薄く形成することが可能にな
り、また導電膜の応力をシリコン膜で緩和することがで
きるので、ゲート絶縁膜の信頼性を確保することができ
る。
【0089】不純物拡散防止膜を形成する製造方法によ
れば、その不純物拡散防止膜によって、金属シリサイド
膜からの拡散、シリコン膜からの拡散を防止することが
できるため、シリコン膜中の不純物とは別に金属シリサ
イド膜中の不純物のタイプおよび濃度を設定できる。ま
たNMOSトランジスタとPMOSトランジスタとでタ
イプの異なる不純物を用いたときに生じる相互拡散が起
こったとしても、不純物拡散防止膜によって相互拡散の
影響を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる半導体装置の第1実施形態を示
す概略構成断面図である。
【図2】フラットバンド電圧とドーズ量との関係図であ
る。
【図3】本発明に係わる半導体装置の第2実施形態を示
す概略構成断面図である。
【図4】本発明に係わる半導体装置の第3実施形態を示
す概略構成断面図である。
【図5】第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す製
造工程図(その1)である。
【図6】第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す製
造工程図(その2)である。
【図7】第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す製
造工程図(その3)である。
【図8】第2実施形態の半導体装置の製造方法を示す製
造工程図である。
【符号の説明】
11…半導体基板、14…ゲート絶縁膜、15…金属シ
リサイド膜、16…シリコン膜、17…導電膜、18…
ゲート電極

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されているゲート絶
    縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成されている金属シリサイド膜
    と、 前記金属シリサイド膜上に形成されているシリコン膜
    と、 金属シリサイドおよび金属のうちの少なくとも1種から
    なるもので前記シリコン膜上に形成されている導電膜と
    からなるゲート電極を備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記金属シリサイド膜には前記ゲート電極の仕事関数を
    規定する不純物がドーピングされていることを特徴とす
    る半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記ゲート電極中に不純物の拡散を防止する少なくとも
    1層の不純物拡散防止膜が形成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体装置において、 前記ゲート電極中に不純物の拡散を防止する少なくとも
    1層の不純物拡散防止膜が形成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置において、 前記不純物拡散防止膜は窒化金属膜、窒化シリコン膜お
    よび酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1層からなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置において、 前記不純物拡散防止膜は窒化金属膜、窒化シリコン膜お
    よび酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1層からなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に形成されているゲート絶
    縁膜上に金属シリサイド膜を形成する工程と、 前記金属シリサイド膜上にシリコン膜を形成する工程
    と、 前記シリコン膜と前記金属シリサイド膜とをパターニン
    グする工程と、 前記パターニングしたシリコン膜上に金属シリサイドか
    らなる導電膜を自己整合的に形成する工程とを行うこと
    によりゲート電極を形成することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記導電膜を形成する際に前記半導体基板上に該導電膜
    を自己整合的に形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記金属シリサイド膜を形成した後に前記ゲート電極の
    仕事関数を規定する不純物を該金属シリサイド膜中にド
    ーピングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記金属シリサイド膜を形成した後に前記ゲート電極の
    仕事関数を規定する不純物を該金属シリサイド膜中にド
    ーピングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記金属シリサイド膜を形成した後に不純物の拡散を防
    止する少なくとも1層の不純物拡散防止膜を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記金属シリサイド膜を形成した後に不純物の拡散を防
    止する少なくとも1層の不純物拡散防止膜を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記金属シリサイド膜を形成した後に不純物の拡散を防
    止する少なくとも1層の不純物拡散防止膜を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記金属シリサイド膜を形成した後に不純物の拡散を防
    止する少なくとも1層の不純物拡散防止膜を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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