JPH10303412A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10303412A
JPH10303412A JP9105000A JP10500097A JPH10303412A JP H10303412 A JPH10303412 A JP H10303412A JP 9105000 A JP9105000 A JP 9105000A JP 10500097 A JP10500097 A JP 10500097A JP H10303412 A JPH10303412 A JP H10303412A
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JP
Japan
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semiconductor device
gate electrode
silicide
polysilicon
thickness
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JP9105000A
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Yuji Komatsu
裕司 小松
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート電極に仕事関数がシリコンのミッドギ
ャップ付近にある材料を用いた場合でも、イオン注入に
よる自己整合拡散層を形成する際のイオンがチャネルに
注入されるのを阻止することができる程度にゲート電極
を厚くでき、かつ、ゲート酸化膜に過剰な引っ張り応力
を加えることのない半導体装置及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】 ゲート電極11はWSix 13とポリシ
リコン14からなり、下層のWSix がゲート酸化膜1
2と接する。WSix の仕事関数はシリコンのミッドギ
ャップ付近にあるため、しきい値電圧Vthを適正な値に
制御できる。WSix の膜厚を薄くすることによりゲー
ト酸化膜に加わる引っ張り応力は軽減され、WSix
上にポリシリコンを形成することにより、ゲート電極全
体の膜厚を十分に厚くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関する。詳しくは、ゲート電極を特定の構
造とすることにより、ゲート酸化膜と接する界面のゲー
ト電極の仕事関数をシリコンのミッドギャップ近辺に制
御し、かつゲート酸化膜に加わる引っ張り応力を小さく
抑えることができる半導体装置及びその製造方法に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】相補型MOS(CMOS)トランジスタ
には、いわゆるバルク構造のものの他に、SOI(Si
licon On Insulator)構造のものが
ある。SOI構造は素子同士の完全分離が容易であり、
更にソフトエラーの抑制、CMOSトランジスタに特有
のラッチアップの抑制が図られるなどの利点がある。こ
のため、シリコン活性層の厚さを500nm程度とした
SOI構造のCMOSトランジスタLSIについて、比
較的早い段階から高速化、高信頼性化を図る試みがなさ
れてきた。
【0003】近年、SOI構造の表面のシリコン層の厚
さを100nm程度にまで薄くし、また、チャネル不純
物濃度も比較的低めに制御して、シリコン活性層のほぼ
全体が空乏化するようにした、いわゆる完全空乏型のC
MOSが現れている。CMOSをこのような完全空乏型
にすると、短チャネル効果の抑制やMOSトランジスタ
の電流駆動能力の向上が図られるなど、優れた性能が得
られることが明らかとなってきた。
【0004】ところで、通常のエンハンスメント型MO
Sトランジスタでは、多数のトランジスタを含む集積回
路全体の電力消費を抑えるために、ゼロバイアス(オフ
の状態)でのドレイン電流をできるだけ小さくしたいと
いう要請がある。このためには、しきい値電圧Vthをあ
る程度高くする必要がある。一方、MOSトランジスタ
のドレイン−ソース間に加えた電源電圧のうちドレイン
−ソースに有効に加わるのは、電源電圧からしきい値電
圧Vthを引いた値である。このため、しきい値電圧Vth
を高くしすぎると効率が悪い。したがって、しきい値電
圧Vthの適正値は、0.5〜1.0V程度であるとされ
ている。しかし、主として高温プロセスによく耐えると
いう理由で従来から多用されてきたn+ ポリシリコン
を、CMOSのゲート電極材料として用いる場合、nM
OSトランジスタのしきい値電圧V thを上記の適正範囲
にするには、チャネルの不純物濃度を約1017/cm3
程度以上にしなければならず、したがってSOI構造の
MOSトランジスタを完全空乏型にすることが難しくな
る。
【0005】このため、完全空乏型のままでエンハンス
メント型のMOSトランジスタを作成する方法として、
ゲート電極材料にp+ ポリシリコン(B−DOPOS)
を用いることが検討されている。しかし、例えば、nM
OSのトランジスタに対しp + ポリシリコンをゲートに
用いると、チャネルがノンドープの場合でしきい値電圧
thは約1.0Vであり、Vthをこれより下げるために
はnMOSのチャネルに燐(P)をドープするなどのカ
ウンタードープを行わなければならない。しかし、この
カウンタードープは、短チャネル効果を増大させるの
で、LSIの微細化にとっては好ましくない。
【0006】したがって、結局、n+ ポリシリコンおよ
びp+ ポリシリコンのどちらをゲート電極とする場合に
も、活性層が薄膜化する微細SOIデバイスに対して
は、トランジスタのしきい値Vthを0.5V程度の適正
な値に制御することは不可能である。また、部分空乏型
のトランジスタに対しても、チャネルの不純物濃度をい
たずらに上昇させることは、ドレイン・リーク電流を増
加させることになるので、やはり好ましくない。
【0007】一方、微細化の進むバルクシリコンによる
MOSトランジスタにおいても、ゲート電極の材料とし
てn+ 型のポリシリコンが用いられてきた。これは、前
述の高温プロセスによく耐えるということの他に、チャ
ネル・プロファイルが埋め込み型となるために移動度が
高くなり、デバイス動作を高速化できるからである。し
かし、埋め込みチャネル型のMOSトランジスタは、微
細化が進むにつれて、短チャネル効果によってパンチス
ルーが生じやすくなるという問題がある。
【0008】CMOSについては、更に、nMOSのし
きい値電圧とpMOSのしきい値電圧の絶対値を等しく
すること、すなわちしきい値電圧を対称化することが要
求される。従来のCMOSでは、前述の理由によりnM
OS、pMOSのいずれのゲート電極にもn+ 型のポリ
シリコン膜を用いていた。この場合、nMOSとpMO
Sのしきい値電圧Vthが非対称となるため、Vthを対称
化するために、通常はpMOSのチャネル領域に浅くボ
ロン(B)をイオン注入し、両トランジスタのしきい値
電圧Vthをほぼ等しく設定している。しかし、このイオ
ン注入により、基板表面の不純物濃度が上昇しキャリア
移動度が低下するので、動作の高速化には不利となる。
したがって、ゲート電極としてn+ 型のポリシリコンの
みを用いたのでは、nMOSトランジスタとpMOSト
ランジスタの両方について、同時に、短チャネル効果に
強い表面チャネル型で、かつ動作が高速化なCMOSト
ランジスタを形成することはできない。
【0009】このため、チャネル不純物濃度だけでな
く、ゲート電極の仕事関数をも用いてしきい値電圧Vth
を調整することが考えられ、この目的のためにnMOS
トランジスタに対してはn+ ポリシリコン、pMOSト
ランジスタに対してはp+ ポリシリコンをそれぞれ用い
るデュアルゲートプロセスが検討されている。また、こ
のようにすると、両MOSトランジスタのしきい値電圧
thを対称化することもできる。これについては、たと
えば、シンポジウム・オンVLSIテクノロジー(19
94年)抄録集、演題番号2.2を参照することができ
る。
【0010】しかしながら、nMOSトランジスタとp
MOSトランジスタで、ドーパントのタイプが異なるポ
リシリコンをゲート電極として用いると、nMOSのn
+ ポリシリコンゲートとpMOSのp+ ポリシリコンゲ
ートが接続する部分でそれぞれのゲート電極中の不純物
が相互に拡散するため、それぞれのゲート電極の仕事関
数が大きく変動し、このためしきい値電圧Vthも大きく
変動するという問題がある。かかる問題は、ゲート電極
の低抵抗化のためにポリシリコンの上層にタングステン
シリサイド(WSix )等のシリサイドを用いたときに
特に顕著となる。
【0011】図14は、このことを説明するための図で
あり、同図左上のnMOSトランジスタ50(ゲート電
極下層のポリシリコン51はn型)と同図右上のpMO
Sトランジスタ52(ゲート電極下層のポリシリコン5
3はp型)を接触させて同図下側のCMOS54を形成
すると、それぞれのトランジスタのゲート電極下層のポ
リシリコンに含まれる異なるタイプのドーパントが、上
層のタングステンシリサイド層55,56を通って相互
に拡散するため、ポリシリコン51及び53の仕事関数
が変動する。これは、シリサイド中のドーパントの拡散
係数が非常に大きいことによるものである。
【0012】このことから、バルクシリコンによるCM
OSデバイスにおいても、やはり両トランジスタのゲー
ト電極にドーパントのタイプが異なるポリシリコンを用
いるのではなく、シリコンのバンドギャップの中央(ミ
ッドギャップ)近辺に仕事関数を有する同一タイプのゲ
ート電極を用いることが検討されている。具体的には、
シリコンのミッドギャップ近辺に仕事関数を有するもの
が多い高融点金属シリサイドがゲート電極材料として注
目されており、中でもモリブデンシリサイド(MoSi
x )やタングステンシリサイド(WSix )などは、S
iO2 と直接反応しないので、ゲート耐圧を大きく劣化
させることがなく、ゲート電極材料として特に注目され
ている。図15は、タングステンシリサイド(WS
x )60を単層のゲート電極として用いたMOSトラ
ンジスタの例である。この場合、一方のMOSトランジ
スタのみを図示しているが、CMOSを構成する他方の
MOSトランジスタにも同じ単層のタングステンシリサ
イドをゲート電極として用いている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゲート電極
は、ソース及びドレインの拡散層(以下「ソース/ドレ
イン拡散層」という。)を自己整合によるイオン注入で
形成する場合において、ゲート電極直下のチャネルにイ
オンが注入されるのを阻止するという重要な役割を果た
す。このためゲート電極は、自己整合で拡散層を形成す
るのに十分なだけの膜厚とすることが必要となる。図1
5に示すタングステンシリサイド60のゲート電極も、
この点を考慮して十分な厚さ、例えば150nm以上と
することが必要である。
【0014】しかしながら、一方で、高融点金属シリサ
イドは成膜後において109 Paというオーダーの大き
な内部応力を持つものが多い。このように大きな内部応
力を持つ材料を、自己整合による拡散層を形成できる程
度の膜厚でゲート電極として形成すると、下地のゲート
酸化膜に対して大きな引っ張り応力を印加することにな
る。その結果、ゲート酸化膜に加わる引っ張り応力によ
るリーク電流や界面電荷が増大するという問題が生じ、
集積回路全体の信頼性低下につながってしまう。
【0015】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、ゲート電極に仕事関数がシリコンのミッドギャ
ップ付近にある材料を用いた場合でも、イオン注入によ
る自己整合拡散層を形成する際のイオンがチャネルに注
入されるのを阻止することができる程度にゲート電極を
厚くでき、かつ、ゲート酸化膜に過剰な引っ張り応力を
加えることのない半導体装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの第1の発明は、チャネルの上にゲート酸化膜を介し
て形成されたゲート電極を有する半導体装置において、
前記ゲート電極は、前記ゲート酸化膜に接する下層が高
融点金属シリサイド、上層がポリシリコンからなる二層
構造であることを特徴とする。
【0017】上記の目的を達成するための第2の発明
は、チャネルの上にゲート酸化膜を介して形成されたゲ
ート電極を有する半導体装置において、前記ゲート電極
を、前記ゲート酸化膜に接する下層が高融点金属シリサ
イド、中層が金属窒化物、上層がポリシリコンからなる
三層構造としたことを特徴とする。上記の目的を達成す
るための第3の発明は、チャネルの上にゲート酸化膜を
介して形成されたゲート電極を有し、かつ、チャネルの
両端部にLDD層を有する半導体装置において、前記ゲ
ート電極は、前記ゲート酸化膜に接する下層が高融点金
属シリサイド、上層がポリシリコンからなる二層構造で
あり、前記ゲート電極の側面に形成された、ソース/ド
レイン拡散層を形成する際の前記LDD層への不純物イ
オンの注入を阻止するためのサイドウォールとを有する
ことを特徴とする。
【0018】上記の目的を達成するための第4の発明で
ある半導体装置の製造方法は、チャネルの上にゲート酸
化膜を介して高融点金属シリサイド膜を成膜する工程
と、前記高融点金属シリサイド膜の上にポリシリコン膜
を形成する工程と、前記高融点金属シリサイド膜及びポ
リシリコン膜をエッチングして所定形状にパターン化さ
れた高融点金属シリサイド及びポリシリコンからなるゲ
ート電極を形成する工程と、不純物イオンを注入してソ
ース/ドレイン拡散層を形成する工程とを具備すること
を特徴とする。
【0019】前記第1乃至第4の発明において、高融点
金属シリサイドは、タングステンシリサイド(WS
x )、モリブデンシリサイド(MoSix )、タンタ
ルシリサイド(TaSix )及びチタンシリサイド(T
iSix )のうちから選択することができる。また、ポ
リシリコンは、砒素(As)、燐(P)及びボロン
(B)のうちのいずれか一つ以上がドーピングされてい
てもよい。更に、高融点金属シリサイドは、例えば、高
融点金属フッ化物とクロロシラン系化合物とを含む混合
ガスを用いたCVD法により形成する。
【0020】第1の発明は、ゲート電極のうちゲート酸
化膜に接する下層を高融点金属シリサイドとすることに
より、しきい値電圧に影響を与える仕事関数をシリコン
のバンドギャップの中央(ミッドギャップ)付近に制御
できるので、しきい値電圧V thを適正な値に制御でき
る。また、この高融点金属シリサイドの上に内部応力の
比較的小さいポリシリコンを形成することにより、ゲー
ト電極全体の膜厚を、自己整合によるソース/ドレイン
拡散層形成の際にチャネル部分に不必要な不純物イオン
が注入されるのを防止するのに十分な厚さとすることが
できる。また、内部応力の大きい高融点金属シリサイド
の膜厚を十分な薄さに形成することができるので、ゲー
ト酸化膜に印加される引っ張り応力は小さくなる。
【0021】第2の発明は、ゲート電極を、下層が高融
点金属シリサイド、中層が金属窒化物、上層がポリシリ
コンという三層構造としたことにより、第1の発明の作
用及び効果に加え、更に、上層のポリシリコンに不純物
を導入して導体化した場合に、その不純物が下層の高融
点金属シリサイドへ拡散されるのを中層の金属窒化物に
よって阻止することができるので、下層の高融点金属シ
リサイドの仕事関数の変動を有効に抑えることができ
る。
【0022】第3の発明は、前記より、サイドウォール
を設けることにより、第1の発明の作用及び効果を有す
る、例えばLDD構造のMOSトランジスタを実現する
ことができる。第4の発明は、ゲート電極のうちゲート
酸化膜に接する下層を高融点金属シリサイドとすること
により、しきい値電圧に影響を与える仕事関数をシリコ
ンのミッドギャップ付近に制御できるので、例えば電界
効果トランジスタのしきい値電圧Vthを適正な値に制御
できる。また、この高融点金属シリサイドの上に内部応
力の比較的小さいポリシリコンを形成することにより、
ゲート電極全体の膜厚を、自己整合によるソース/ドレ
イン拡散層形成の際にチャネル部分に不必要な不純物イ
オンが注入されるのを阻止するのに十分な厚さとするこ
とができる。また、内部応力の大きい高融点金属シリサ
イドの膜厚を十分な薄さに形成することができるので、
ゲート酸化膜に印加される引っ張り応力は小さくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。前述のように、ゲート電極
として用いる材料の仕事関数は、ゲートのしきい値電圧
thに影響を及ぼすが、その影響は、ゲート電極のうち
ゲート酸化膜と接する非常に薄い部分の仕事関数でほぼ
決まる。一方、ゲート電極がゲート酸化膜に印加する引
っ張り応力は、ゲート電極材料の内部応力とその厚さに
依存する。したがって、ゲート電極材料として内部応力
の小さいものを用いれば、ゲート酸化膜に印加される引
っ張り応力を小さくでき、かつ、自己整合による拡散層
形成の際にチャネル部分に不必要な不純物イオンが注入
されるのを阻止できる程度の膜厚とすることができる。
このような点に着目し、ゲート電極のうち、ゲート酸化
膜と接する薄い部分にはシリコンのミッドギャップ近辺
に仕事関数を有する高融点金属シリサイドを用いること
とし、その上に内部応力の小さいポリシリコンを、自己
整合による拡散層形成の際にチャネル部分に不必要な不
純物イオンが注入されるのを阻止できる程度の厚さにま
で形成し、これら両者を併せてゲート電極とする。
【0024】図1は、CMOS等の半導体装置で用いら
れる本発明の第1実施形態のゲート電極の構造を示した
断面図である。但し、図1のゲート電極の構造は、nM
OS,pMOSで共通するため、特に両者を区別してい
ない。図1のMOSトランジスタはバルク状のシリコン
基板10の上に形成されている。ゲート電極11は、シ
リコン基板10の上部に、SiO2 からなるゲート酸化
膜12を間に介して形成されている。ゲート電極11
は、下層のタングステンシリサイド(WSix )13と
上層のポリシリコン14の二層からなっている。したが
って、ゲート電極11のうち、ゲート酸化膜12と接し
ているのは、タングステンシリサイド13である。ま
た、上層のポリシリコン14には、砒素(As)を5×
1015/cm2 のドーズ量でドープしてあり、不純物濃
度を約4.2×1020/cm3 程度としてある。これに
より、ポリシリコン14は完全に導体となっている。
【0025】ゲート電極11の周囲及び上層には層間絶
縁膜15が形成されている。また、図1の両端部には、
隣り合う素子との電気的な分離のためのLOCOS法に
よる素子分離領域16が示してある。尚、図1では、ゲ
ート電極11の左右両側のシリコン基板10中に形成さ
れるソース/ドレイン拡散層は省略してある。後述の図
2及び図3においても同様である。
【0026】ゲート電極11を構成する二層のうち、下
層のタングステンシリサイド13の膜厚は例えば30n
m、上層のポリシリコンの膜厚は例えば120nm、合
計で150nmとする。この程度の膜厚があれば、自己
整合によるソース/ドレイン拡散層形成の際に、不純物
イオンが下層のチャネルに注入されるのを有効に阻止す
ることができる。
【0027】一方、タングステンシリサイドの内部応力
は、出来上がりで約109 Pa程度であり、ポリシリコ
ンのそれと比べる1桁程度大きい。このようなタングス
テンシリサイドを仮に150nm程度の膜厚に堆積する
と、その内部応力に起因して下層のゲート酸化膜12に
は非常に大きな引っ張り応力が印加され、ゲート酸化膜
におけるリーク電流や界面電荷が増大する。しかしなが
ら、タングステンシリサイド13の膜厚を、上記のよう
に30nm程度に抑えると、これは通常のポリシリコン
ゲートの膜厚の10分の1程度の薄さであり、この上に
120nmのポリシリコン14を形成したとしても、ゲ
ート電極11全体としての内部応力は、一般のポリシリ
コンゲートの場合と同程度に抑えることができる。
【0028】尚、本実施形態では、上記のようにタング
ステンシリサイド13の膜厚を例えば30nm程度とす
るのが望ましいが、例えば10nm程度まで薄くして
も、トランジスタのしきい値電圧Vthを適当な値に調整
できるという効果は得られる。一方、タングステンシリ
サイド13の膜厚の上限は許容できる内部応力の大き
さ、及び上に積層するポリシリコン14の膜厚にも依存
するが、大体100nm程度に抑えるのが望ましい また、上記では、タングステンシリサイド13の上に形
成するポリシリコンの膜厚を120nm程度としたが、
ゲート電極全体の厚さが薄くなりすぎると、後述するL
DDのためのサイドウォールの形成が困難となり、ま
た、拡散層形成の際の不純物イオンを遮蔽する効果も低
下する。かかる観点から、ポリシリコンの膜厚は望まし
くは120nm、少なくとも90nm程度とすることが
必要である。したがって、タングステンシリサイド13
の膜厚を30nmとした場合には、ポリシリコン14の
膜厚はその3倍以上ということになる。
【0029】タングステンシリサイドのような高融点金
属シリサイドの仕事関数は、シリコンのミッドギャップ
近辺に位置している。したがって、ゲート酸化膜12と
接する部分にタングステンシリサイドを用いてMOSト
ランジスタのゲート電極を形成すれば、チャネル領域に
それほど大量の不純物を導入しなくても、トランジスタ
のしきい値電圧Vthを0.5V程度の適当な値に調整す
ることができる。尚、タングステンシリサイドは、ノン
ドープでもよいし、砒素(As)、燐(P)、ボロン
(B)等の不純物をドーズ量1×1015/cm2 以上で
ドープして、その仕事関数を制御してもよい。
【0030】このため、かかるMOSトランジスタを用
いてCMOSを構成した場合には、nMOSトランジス
タとpMOSトランジスタのしきい値電圧を容易に対称
化できるという利点がある。ポリシリコンによるゲート
電極を用いた従来のMOSトランジスタでは、しきい値
電圧Vthをたとえば約0.6Vとするためには、チャネ
ル不純物濃度を1017/cm3 のオーダー以上に高める
ことが必要であった。これに対し、ゲート酸化膜12と
接する部分にタングステンシリサイドを用いると、ゲー
トがノンドープ状態でもチャネル不純濃度は1016/c
3 のオーダー以下で十分である。このとき、電子の移
動度は、不純物による散乱が少なくなる分大きくなり、
その結果、MOSトランジスタの電流駆動能力を高める
ことができる。
【0031】ところで、ゲート酸化膜のSiO2 中のO
原子は、タングステンシリサイド(WSix )膜の中の
W原子よりもSi原子とより強く結合する。したがっ
て、タングステンシリサイド中のSi原子の結合手がい
かに多くゲート酸化膜中のO原子と結合できるかが、タ
ングステンシリサイドのゲート酸化膜に対する密着性に
大きく関係する。タングステンシリサイドを成膜する一
般的な方法は、たとえば六フッ化タングステン(W
6 )/シラン(SiH4 )混合系ガスを用いる、いわ
ゆるシラン還元CVD法である。しかし、シラン還元C
VD法でゲート酸化膜上に成膜したタングステンシリサ
イドは、極めて剥離しやすいという問題がある。これ
は、シラン還元CVD法で成膜されたタングステンシリ
サイドには、通常、1020/cm3 ものオーダーのF原
子が含有されており、ゲート酸化膜(SiO2 )のO原
子と結合すべきSi原子の結合手がF原子で消費されて
いるためと考えられる。
【0032】そこで、本実施形態では、一般的なシラン
還元CVD法ではなく、高融点金属フッ化物とクロロシ
ラン系化合物とを含む混合ガスを用いたCVD法で、高
融点金属シリサイドであるタングステンシリサイドを成
膜する。具体的には、六フッ化タングステン(WF6
とジクロロシラン(SiH2 Cl2 )を含む混合ガスを
用いたCVD法(「ジクロロシラン還元CVD法」とい
う)を用いる。ジクロロシラン還元CVD法によって成
膜されたタングステンシリサイドは、おそらくその成膜
温度の高さによる結晶性のよさに起因して、シラン還元
CVD法によるタングステンシリサイドよりもF原子の
取り込み量が3桁も低く(1×1017/cm3 程度)、
このため、Si原子の有効な結合手がF原子に消費され
る割合が少なくなる。
【0033】このように、本実施形態では、一般に用い
られるシラン還元CVD法ではなく、ジクロロシラン還
元CVD法を用いてタングステンシリサイドを成膜する
ことにより、ゲート酸化膜に対する密着性を向上させる
ことができる。しかも、タングステンシリサイド(WS
x )のW原子に対するSi原子の組成比xを2.7以
上、望ましくは3.0以上として化学量論的組成よりも
Siリッチとすることにより、厚さ10nmレベルのゲ
ート酸化膜の耐圧も良好に維持することができる。しか
も、CVD法による成膜は、スパッタリング成膜と異な
り、ステップカバレジに優れ、イオン照射損傷も少ない
ので、段差部分での抵抗上昇やゲート絶縁膜の絶縁耐圧
劣化も抑制できる。
【0034】図2は、CMOS等の半導体集積回路で用
いられる本発明の第2実施形態のゲート電極の構造を示
した断面図である。同図において、図1と同一の部分に
ついては同一符号を付すことにより、その詳細な説明を
省略する。図2の構造で図1と異なるのは、ゲート電極
11の上にストッパSiO2 18を形成したこと、ゲー
ト電極11およびストッパSiO2 18の側壁にポリシ
リコンからなるサイドウォール19を設けた点である。
【0035】ストッパSiO2 18の膜厚は、例えば1
50nmとする。この程度の膜厚のSiO2 をゲート電
極11の上に形成しておくことにより、nMOS,pM
OSのいずれに対しても、拡散層形成のために高濃度の
イオン注入を行った後もゲート電極11中の不純物濃度
に影響が及ばないようにすることができる。これによ
り、タングステンシリサイド13の中の不純物のタイプ
や濃度を一定に維持することができ、その結果、仕事関
数も一定に保たれる。尚、タングステンシリサイドは、
ノンドープでもよいし、砒素(As)、燐(P)、ボロ
ン(B)等の不純物をドーズ量1×1015/cm2 以上
でドープして、その仕事関数を制御してもよい点は、第
1実施形態の場合と同様である。
【0036】サイドウォール19は、LDD(Ligh
tly Doped Drain)スペーサとしての役
割を果たす。すなわち、サイドウォール19は、拡散層
のイオン注入を行う際にLDD層に余分な不純物が注入
されるのを防止する。また、後述のように被酸化特性が
向上し、その結果ゲート電極が酸化雰囲気にさらされて
もタングステンシリサイドの異常酸化を防止できるとい
う効果もある。サイドウォール19の厚さは、例えば約
150nmとする。拡散層形成のためのイオン注入を行
うときには、チャネリングを防止するために、通常はス
テップカバレジのよいHTO(High Temper
ature Oxide)やSi基板の酸化による酸化
膜(図示せず)を形成しておくことが必要となる。サイ
ドウォール19を形成しておくことにより、これらの膜
を形成するときにタングステンシリサイドが酸化される
のを防止することができるという利点がある。
【0037】図3は、CMOS等の半導体集積回路で用
いられる本発明の第3実施形態のゲート電極の構造を示
した断面図である。同図において、図1及び図2と同一
の部分については同一符号を付すことにより、その詳細
な説明を省略する。図3の構造で図1と異なるのは、タ
ングステンシリサイド13とポリシリコン14の界面
に、薄い窒化タングステン(WNx )膜20を設けた点
である。窒化タングステン膜20の厚さは約3nmであ
る。窒化タングステン膜20を設ける目的は、ポリシリ
コン14内の不純物がタングステンシリサイド13へ拡
散するのを防止することである。
【0038】タングステンシリサイド12はノンドープ
でもよいし、砒素(As)や燐(P)などの不純物を例
えば1015/cm2 程度のドーズ量でドープして、その
仕事関数を適当な値に制御するようにしてもよい。尚、
本実施形態の構造では図2のようなストッパSiO2
8は形成しないので、ポリシリコン14は、予め不純物
をドープしておかなくても、ソース/ドレイン拡散層
(図示せず)を形成する際に自動的にドープされること
になり、結果として導体化される。このとき、ポリシリ
コン14とタングステンシリサイド13とでドーパント
のタイプ及び濃度が異なる場合があるが、両者の間に介
在する薄い窒化タングステン膜20によって厚さ方向に
おける不純物の拡散が抑えられるので、ゲート酸化膜1
2とタングステンシリサイド13の界面部分の仕事関数
は、予め規定した通りの値に維持される。
【0039】次に、本発明に係るゲート電極を有する半
導体装置の製造方法ついて説明する。尚、ここでは、図
2に示した構造のゲート電極を有する半導体装置の製造
方法について、図4〜図13を参照しながら順を追って
説明する。但し、説明の便宜上、図2で用いた符号とは
別の符号を用いる。まず、図4に示すように、シリコン
基板30上にLOCOS法を用いて素子分離領域31を
形成する。また、図示しないが、例えば基板がn型シリ
コンの場合であれば、nMOSトランジスタを作成する
ための領域としてp型のウェルを形成する。シリコン基
板30の上には、SiO2 からなるゲート酸化膜32を
形成する。
【0040】次に、ゲート酸化膜32の上に、タングス
テンシリサイド33を形成する。膜の厚さは約30nm
である。尚、ゲート酸化膜32の上に直接成膜するこの
タングステンシリサイド33の成膜工程では、前述のよ
うに六フッ化タングステン(WF6 )とジクロロシラン
(SiH2 Cl2 )を含む混合ガスを用いたCVD法
(ジクロロシラン還元CVD法)を用いて、タングステ
ンシリサイド33をSiリッチ(WSix で、望ましく
はx=3以上)にする。これにより、前述のようにタン
グステンシリサイド33のゲート酸化膜32に対する密
着性を向上させることができる。このときの成膜条件
は、Cold−Wall型のLP−CVD装置を用い、
温度680℃、圧力40Paのもとで、反応ガスとして
SiH2 Cl 2 、WF6 、Arを、それぞれ160sc
cm、1.6sccm、100sccmの流量で流す。
【0041】続いて、ポリシリコン34を形成する。膜
の厚さは約120nmである。このときの成膜条件は、
Hot−Wall型のLP−CVD装置を用い、温度6
25℃、圧力20Paのもとで、反応ガスとしてSiH
4 を400sccmの流量で流す。図5は、ゲート酸化
膜32の上にタングステンシリサイド33、ポリシリコ
ン34を形成した状態を示している。この二つの層が、
後述のようにゲート電極となる。次に、図6に示すよう
に、不純物イオンのイオン注入を行う。この工程はゲー
ト電極となるポリシリコン34を導体化するために行わ
れる。不純物としては例えば燐(P)を用い、これを加
速電圧15keV、ドーズ量約5×1015/cm 2 でイ
オン注入する。これによってポリシリコン34は、ほぼ
導体となる。
【0042】続いて、ポリシリコン34の上にストッパ
SiO2 を形成するためのSiO2膜35を形成する。
図7はSiO2 膜35を形成した状態を示す。この成膜
工程には例えば常圧CVD法を用い、膜厚は約150n
mとする。次に、図8に示すように、SiO2 膜35の
上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィでゲート電
極の最終的な形状に基づいてパターニングを行い、レジ
ストマスク36を形成する。そしてSiO2 を、このレ
ジストマスク36に基づいてエッチング加工する。この
エッチング加工は、例えばマグネトロン型エッチャーを
用いて、温度20℃、圧力2.7Pa、RF出力100
0Wの条件下で、反応ガスとしてCHF3 を45scc
mの流量で流しながら行う。その後レジストマスク36
を除去すると、図9に示すように、ゲート電極の形状に
パターン化されたSiO2 膜35aが得られる。
【0043】続いて、図9に示したパターン化されたS
iO2 膜35aをマスクとして、ポリシリコン34、タ
ングステンシリサイド33をエッチングする。このエッ
チング加工は、例えば温度20℃、圧力0.4Paのも
とでECRプラズマエッチャーを用いて行い、RF出力
は第1ステップで80W、第2ステップで30Wとす
る。反応ガスとしては、例えばCl2 及びO2 を用い、
それぞれ75sccm、5sccmの流量で流す。これ
により、図10に示すようにSiO2 膜35aと同一パ
ターンのポリシリコン34a及びタングステンシリサイ
ド33aが得られ、これらがゲート電極37となる。
【0044】次に、LDD層(図示せず)への不純物の
導入を行う。この場合、CMOSのnMOSトランジス
タとpMOSトランジスタのそれぞれに、レジストマス
クによりイオンを打ち分ける。LDD層を設けることに
より、ドレイン端部での空乏層内の電界が弱められ、ホ
ットエレクトロン効果を抑制することができる。LDD
層へ不純物を導入した後は、図11に示すように、ゲー
ト電極37の側面にサイドウォール38を形成する。サ
イドウォール38を設ける目的は、主としてソース/ド
レイン拡散層を形成する際にその不純物がサイドウォー
ル38の下層のLDD層に注入されるのを防ぐためであ
る。これに加え、ポリシリコンのサイドウォールによっ
てタングステンシリサイド等の高融点金属シリサイドを
完全に囲むことによって、タングステンシリサイドにつ
いては酸化雰囲気に直接さらされなくなる。このため、
ゲート電極全体での被酸化特性は向上し、その結果、H
TO膜を形成する場合などにゲート電極が酸化雰囲気に
さらされても、タングステンシリサイドの異常酸化は防
止され、表面モホロジー(Morphology)の劣
化を抑制できる。サイドウォール38は、まずポリシリ
コンを全面に堆積し、その後異方性エッチング加工でエ
ッチバックすることによって形成される。
【0045】その後、不純物をイオン注入することによ
り、ソース/ドレイン拡散層を形成する。このとき、図
12に示すように、CMOSのpMOSトランジスタを
形成する場合には例えば二フッ化ボロン(BF2 )イオ
ンを、nMOSトランジスタを形成する場合には例えば
砒素(As)イオンをイオン注入する。この場合、nM
OSトランジスタとpMOSトランジスタのうち一方に
不純物を注入するときは他方の上部をフォトレジスト3
9でマスクすることによりそれぞれのイオンを打ち分
け、それぞれを所定の導電型とする。尚、フォトレジス
ト39は、不要となった段階で除去する。
【0046】以上の各層の形成が終わったら、不純物を
導入したゲート電極37、LDD層、ソース/ドレイン
拡散層などの不純物を活性化するための熱処理を行う。
そのときの条件は、例えば温度を1000℃、処理時間
を10秒として、Ar雰囲気中でRTA(Rapid
Thermal Annealing)処理を行う。そ
の後は通常のプロセスにて、図13に示すように、層間
絶縁膜40の堆積、コンタクトホール41の形成、メタ
ル42によるコンタクトホールの穴埋め、配線43の形
成などを順次行って、図2に示す構造のLDD層及びゲ
ート電極のサイドウォールを有するCMOSデバイスが
完成する。
【0047】尚、図1に示した構造のゲート電極を有す
るCMOSデバイスの場合には、上で説明した製造方法
のうち、ストッパSiO2 35aを形成する工程、LD
D層を形成する工程、サイドウォール38を形成する工
程を省けばよい。一方、図3に示した構造のゲート電極
を有するCMOSデバイスの場合には、上の図5で示し
たタングステンシリサイド33を形成した後ポリシリコ
ン34を形成する前に、タングステンシリサイド33を
直接に窒化する処理を行うことによって、図3に示す約
3nmの窒化タングステン(WNx )膜20を得ること
ができる。このときの処理条件は、例えばNH3 雰囲気
中で、温度を850℃、処理時間を60秒としてRTA
処理を行う。
【0048】図3に示すような窒化タングステン膜20
をタングステンシリサイド13とポリシリコン14の間
に挿入することにより、ソース/ドレイン拡散層を形成
する際の不純物イオンがタングステンシリサイド13に
まで注入されない限り、ポリシリコン14側の不純物が
タングステンシリサイド13側へ拡散するのを窒化タン
グステン膜20によって阻止することができる。このた
め、タングステンシリサイド13の仕事関数が不純物の
拡散によって変動するのを有効に防止することができ
る。
【0049】尚、上記では、図6との関連で説明したよ
うに、ゲート電極37の上層のポリシリコン34に燐
(P)をドーピングすることによって導体化したが、こ
れは他の不純物、例えば砒素(As)やボロン(B)で
あってもよい。また、上記では、図5との関連で説明し
たように、ゲート電極37の下層のタングステンシリサ
イド33aの膜厚を30nm、上層のポリシリコンシリ
コン34aの膜厚を120nm、サイドウォール38の
厚さを150nmとしたが、これらは個々のデバイスの
所望の性能、目的、特性などに応じて適宜変更すべきこ
とは言うまでもない。また、上記では、いわゆるバルク
シリコン基板上に形成されるCMOSデバイスを例にと
って説明したが、SOI構造のCMOSデバイスについ
ても本発明を適用することができる。
【0050】更に、上記では、高融点金属シリサイドと
してタングステンシリサイド(WSix )を用いた場合
を説明したが、他の高融点金属シリサイド、例えばモリ
ブデンシリサイド(MoSix )、タンタルシリサイド
(TaSix )、チタンシリサイド(TiSix )など
のように、下地となるSiO2 膜と反応しないものを用
いてゲート電極の下層部分を形成した場合でも同様の効
果、すなわち、適正な仕事関数、CMOSのpMOSト
ランジスタとnMOSトランジスタのしきい値電圧Vth
の対称化、ゲート酸化膜との密着性、自己整合による拡
散層形成の際にチャネル部分に不必要な不純物イオンが
注入されるのを阻止できる程度の膜厚の確保及びゲート
酸化膜に印加する引っ張り応力の軽減という効果が得ら
れる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート電極のうちゲート酸化膜に接する下層を高融点金
属シリサイドとすることにより、しきい値電圧に影響を
与える仕事関数をシリコンのバンドギャップの中央付近
に制御でき、しきい値電圧を適正な値に制御することが
できる。また、この高融点金属シリサイドの上に内部応
力の比較的小さいポリシリコンを形成することによって
ゲート電極全体を十分な膜厚とすることができるので、
自己整合によるソース/ドレイン拡散層を形成する際に
ゲート直下のチャネル部分に不純物イオンが注入される
のを有効に防止することができる。一方、内部応力の大
きい高融点金属シリサイドの膜厚を十分な薄さに形成す
ることができるので、ゲート酸化膜に印加される引っ張
り応力は小さくなり、その結果リーク電流や界面電荷の
増大が抑えられるので、デバイスの信頼性を高めること
ができる。また、しきい値電圧に影響を与えるゲート電
極の酸化膜との界面付近の仕事関数とゲート電極の厚さ
などのサイズとを別々に設計できるので、プロセス選択
の自由度が増す。更に、ポリシリコンのサイドウォール
によって高融点金属シリサイドを囲むことにより、高融
点金属シリサイドが酸化雰囲気に直接さらされなくなる
ので、ゲート電極全体の被酸化特性が向上し、その結
果、ゲート電極が酸化雰囲気にさらされても、高融点金
属シリサイドの異常酸化が防止され、表面モホロジー
(Morphology)の劣化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置で用いられる本発明の第1実施形態
のゲート電極の構造を示した断面図である。
【図2】半導体集積回路で用いられる本発明の第2実施
形態のゲート電極の構造を示した断面図である。
【図3】半導体集積回路で用いられる本発明の第3実施
形態のゲート電極の構造を示した断面図である。
【図4】図2に示した構造のゲート電極を有する半導体
装置の製造方法を説明するための断面図であり、シリコ
ン基板30上にLOCOS法を用いて素子分離領域31
を形成した状態を示している。
【図5】図2に示した構造のゲート電極を有する半導体
装置の製造方法を説明するための断面図であり、ゲート
酸化膜32の上にタングステンシリサイド33、ポリシ
リコン34を形成した状態を示している。
【図6】図2に示した構造のゲート電極を有する半導体
装置の製造方法を説明するための断面図であり、ポリシ
リコン34を導体化するために不純物イオンのイオン注
入を行っている状態を示している。
【図7】図2に示した構造のゲート電極を有する半導体
装置の製造方法を説明するための断面図であり、SiO
2 膜35を形成した状態を示している。
【図8】図2に示した構造のゲート電極を有する半導体
装置の製造方法を説明するための断面図であり、SiO
2 膜35の上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ
でゲート電極のパターンに基づいてパターニングを行
い、レジストマスク36を形成した状態を示している。
【図9】図2に示した構造のゲート電極を有する半導体
装置の製造方法を説明するための断面図であり、ゲート
電極の形状にパターン化されたSiO2 膜35aを形成
した状態を示している。
【図10】図2に示した構造のゲート電極を有する半導
体装置の製造方法を説明するための断面図であり、ポリ
シリコン34a及びタングステンシリサイド33aをS
iO2 膜35aと同一パターンに加工してゲート電極3
7を得た状態を示している。
【図11】図2に示した構造のゲート電極を有する半導
体装置の製造方法を説明するための断面図であり、サイ
ドウォール38を形成した状態を示している。
【図12】図2に示した構造のゲート電極を有する半導
体装置の製造方法を説明するための断面図であり、不純
物をイオン注入してソース/ドレイン拡散層を形成する
様子を示している。
【図13】図2に示した構造のゲート電極を有する半導
体装置の製造方法を説明するための断面図であり、層間
絶縁膜40の堆積、コンタクトホール41の形成、メタ
ル42によるコンタクトホールの穴埋め、配線43の形
成を行った状態を示している。
【図14】nMOSトランジスタとpMOSトランジス
タで、ドーパントのタイプが異なるポリシリコンをゲー
ト電極として用いた場合にそれぞれのゲート電極の仕事
関数が大きく変動することを説明するための図である。
【図15】タングステンシリサイド(WSix )60を
単層のゲート電極として用いた従来のMOSトランジス
タの断面図である。
【符号の説明】
10,30 シリコン基板 11,37 ゲート電極 12,32 ゲート酸化膜(SiO2 ) 13,33,33a,55,56 タングステンシリ
サイド(WSix ) 14,34,34a,51,53 ポリシリコン 15 層間絶縁膜(SiO2 ) 16,31 LOCOSによる素子分離領域 18,35,35a ストッパSiO2 19 サイドウォール 20 窒化タングステン(WNx ) 36 レジストマスク 38 サイドウォール 39 フォトレジスト 40 層間絶縁膜 41 コンタクトホール 42 メタル 43 配線 50 nMOSトランジスタ 52 pMOSトランジスタ 54 CMOS 60 タングステンシリサイド単層ゲート電極

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネルの上にゲート酸化膜を介して形
    成されたゲート電極を有する半導体装置において、前記
    ゲート電極は、前記ゲート酸化膜に接する下層が高融点
    金属シリサイド、上層がポリシリコンからなる二層構造
    であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記高融点金属シリサイドは、タングス
    テンシリサイド(WSix )、モリブデンシリサイド
    (MoSix )、タンタルシリサイド(TaSix )及
    びチタンシリサイド(TiSix )のうちのいずれか一
    つである請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記高融点金属シリサイドの膜厚は、最
    大でも前記ポリシリコンの膜厚の3分の1である請求項
    1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置は電界効果トランジスタ
    であり、前記高融点金属シリサイドの膜厚は、前記電界
    効果トランジスタのしきい値電圧を所定の値に制御する
    ことができる厚さであり、前記ゲート電極全体の膜厚
    は、ソース/ドレイン拡散層を形成する際の不純物イオ
    ンがチャネル領域に注入されるのを阻止することができ
    る程度に厚く、かつ、下層のゲート酸化膜に加える引っ
    張り応力を十分抑えることができる程度に薄くしたもの
    である請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記ポリシリコンは、砒素(As)、燐
    (P)及びボロン(B)のうちのいずれか一つ以上がド
    ーピングされている請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記高融点金属シリサイドは、高融点金
    属フッ化物とクロロシラン系化合物とを含む混合ガスを
    用いたCVD法により形成したことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体装置は、相補型MOS(CM
    OS)トランジスタである請求項1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 チャネルの上にゲート酸化膜を介して形
    成されたゲート電極を有する半導体装置において、前記
    ゲート電極を、前記ゲート酸化膜に接する下層が高融点
    金属シリサイド、中層が金属窒化物、上層がポリシリコ
    ンからなる三層構造としたことを特徴とする半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 前記高融点金属シリサイドは、タングス
    テンシリサイド(WSix )、モリブデンシリサイド
    (MoSix )、タンタルシリサイド(TaSix )及
    びチタンシリサイド(TiSix )のうちのいずれか一
    つである請求項8記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記高融点金属シリサイドの膜厚は、
    最大でも前記ポリシリコンの膜厚の3分の1である請求
    項8記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体装置は電界効果トランジス
    タであり、前記高融点金属シリサイドの膜厚は、前記電
    界効果トランジスタのしきい値電圧を所定の値に制御す
    ることができる厚さであり、前記ゲート電極全体の膜厚
    は、ソース/ドレイン拡散層を形成する際の不純物イオ
    ンがチャネル領域に注入されるのを阻止することができ
    る程度に厚く、かつ、下層のゲート酸化膜に加える引っ
    張り応力を十分抑えることができる程度に薄くしたもの
    である請求項8記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記ポリシリコンは、砒素(As)、
    燐(P)及びボロン(B)のうちのいずれか一つ以上が
    ドーピングされている請求項8記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記高融点金属シリサイドは、高融点
    金属フッ化物とクロロシラン系化合物とを含む混合ガス
    を用いたCVD法により形成したことを特徴とする請求
    項8記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記半導体装置は、相補型MOS(C
    MOS)トランジスタである請求項8記載の半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 チャネルの上にゲート酸化膜を介して
    形成されたゲート電極を有し、かつ、チャネルの両端部
    にLDD層を有する半導体装置において、 前記ゲート電極は、前記ゲート酸化膜に接する下層が高
    融点金属シリサイド、上層がポリシリコンからなる二層
    構造であり、 前記ゲート電極の側面に形成された、ソース/ドレイン
    拡散層を形成する際の前記LDD層への不純物イオンの
    注入を阻止するためのサイドウォールと、 を有することを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】前記ゲート電極の上にストッパSiO2
    が形成されている請求項15記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記高融点金属シリサイドは、タング
    ステンシリサイド(WSix )、モリブデンシリサイド
    (MoSix )、タンタルシリサイド(TaSix )及
    びチタンシリサイド(TiSix )のうちのいずれか一
    つである請求項15記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記高融点金属シリサイドの膜厚は、
    最大でも前記ポリシリコンの膜厚の3分の1である請求
    項15記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記半導体装置は電界効果トランジス
    タであり、前記高融点金属シリサイドの膜厚は、前記電
    界効果トランジスタのしきい値電圧を所定の値に制御す
    ることができる厚さであり、前記ゲート電極全体の膜厚
    は、ソース/ドレイン拡散層を形成する際の不純物イオ
    ンがチャネル領域に注入されるのを阻止することができ
    る程度に厚く、かつ、下層のゲート酸化膜に加える引っ
    張り応力を十分抑えることができる程度に薄くしたもの
    である請求項15記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記ポリシリコンは、砒素(As)、
    燐(P)及びボロン(B)のうちのいずれか一つ以上が
    ドーピングされている請求項15記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記高融点金属シリサイドは、高融点
    金属フッ化物とクロロシラン系化合物とを含む混合ガス
    を用いたCVD法により形成したことを特徴とする請求
    項15記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記半導体装置は、相補型MOS(C
    MOS)トランジスタである請求項15記載の半導体装
    置。
  23. 【請求項23】 チャネルの上にゲート酸化膜を介して
    高融点金属シリサイド膜を成膜する工程と、 前記高融点金属シリサイド膜の上にポリシリコン膜を成
    膜する工程と、 前記高融点金属シリサイド膜及びポリシリコン膜をエッ
    チングして所定形状にパターン化された、高融点金属シ
    リサイド及びポリシリコンからなるゲート電極を形成す
    る工程と、 不純物イオンを注入してソース/ドレイン拡散層を形成
    する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記半導体装置は電界効果トランジス
    タであり、前記高融点金属シリサイドの膜厚は、前記電
    界効果トランジスタのしきい値電圧を所定の値に制御す
    ることができる厚さであり、前記ゲート電極全体の膜厚
    は、ソース/ドレイン拡散層を形成する際の不純物イオ
    ンがチャネル領域に注入されるのを阻止することができ
    る程度に厚く、かつ、下層のゲート酸化膜に加える引っ
    張り応力を十分抑えることができる程度に薄くしたもの
    である請求項23記載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記高融点金属シリサイド膜は、高融
    点金属フッ化物とクロロシラン系化合物とを含む混合ガ
    スを用いたCVD法により形成したものである請求項2
    3記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記半導体装置は、相補型MOS(C
    MOS)トランジスタである請求項23記載の半導体装
    置の製造方法。
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