JP2000150844A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents
固体撮像装置の製造方法Info
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- JP2000150844A JP2000150844A JP10318476A JP31847698A JP2000150844A JP 2000150844 A JP2000150844 A JP 2000150844A JP 10318476 A JP10318476 A JP 10318476A JP 31847698 A JP31847698 A JP 31847698A JP 2000150844 A JP2000150844 A JP 2000150844A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パッケージにシールガラスを接合するにあた
って、樹脂の塗布条件を厳密に調整しなくても、パッケ
ージの内圧上昇を確実に回避し、かつパッケージ内を気
密状態とすることができる固体撮像装置の製造方法を提
供する。 【解決手段】 パッケージ1の凹部2底面に固体撮像素
子6の搭載領域を避けて貫通穴7を形成しておき、パッ
ケージ1のシール面3に樹脂4を用いてシールガラス5
を接合した後は、貫通穴7を樹脂の注入によって塞ぐ。
って、樹脂の塗布条件を厳密に調整しなくても、パッケ
ージの内圧上昇を確実に回避し、かつパッケージ内を気
密状態とすることができる固体撮像装置の製造方法を提
供する。 【解決手段】 パッケージ1の凹部2底面に固体撮像素
子6の搭載領域を避けて貫通穴7を形成しておき、パッ
ケージ1のシール面3に樹脂4を用いてシールガラス5
を接合した後は、貫通穴7を樹脂の注入によって塞ぐ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッケージに固体
撮像素子を搭載して構成される固体撮像装置の製造方法
に関する。
撮像素子を搭載して構成される固体撮像装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CCDイメージセンサ等の固体
撮像装置においては、パッケージの凹部に固体撮像素子
(CCDチップ等)を納めてこれを固定し、その凹部を
塞ぐようにパッケージにシールガラス(光学板ガラス
等)を接合することにより、上記凹部内(パッケージ
内)に固体撮像素子を封止している。
撮像装置においては、パッケージの凹部に固体撮像素子
(CCDチップ等)を納めてこれを固定し、その凹部を
塞ぐようにパッケージにシールガラス(光学板ガラス
等)を接合することにより、上記凹部内(パッケージ
内)に固体撮像素子を封止している。
【0003】このような固体撮像装置を製造するにあた
って、シールガラスの接合用に液状の熱硬化性樹脂ある
いは紫外線(UV)硬化型樹脂が使用される場合があ
る。そうした場合、シール材としての液状の樹脂は、図
5に示すように、パッケージ1に形成された凹部2の開
口周面(以下、シール面という)3に所定の塗布厚をも
って帯状に塗布される。
って、シールガラスの接合用に液状の熱硬化性樹脂ある
いは紫外線(UV)硬化型樹脂が使用される場合があ
る。そうした場合、シール材としての液状の樹脂は、図
5に示すように、パッケージ1に形成された凹部2の開
口周面(以下、シール面という)3に所定の塗布厚をも
って帯状に塗布される。
【0004】このとき、液状の樹脂4は、パッケージ1
の相対応する2つのコーナー部分で不連続に塗布され、
その不連続部分でスリット(隙間)Sを形成する。この
スリットSは、パッケージ1のシール面3にシールガラ
ス5を接合する際に、パッケージ1の内圧上昇を回避す
るためのものである。
の相対応する2つのコーナー部分で不連続に塗布され、
その不連続部分でスリット(隙間)Sを形成する。この
スリットSは、パッケージ1のシール面3にシールガラ
ス5を接合する際に、パッケージ1の内圧上昇を回避す
るためのものである。
【0005】すなわち、図6に示すように、パッケージ
1の凹部2底面に固体撮像素子6を搭載してこれを固定
し、さらにワイヤボンディング等の配線処理を行ったの
ち、上述のようにシール面3に塗布した液状の樹脂4の
上からシールガラス5を被せてこれを加圧すると、凹部
2内のエアが図中二点鎖線で示すようにスリットSを通
して外部に逃げる。これにより、パッケージ1の内圧上
昇が回避される。なお、図5及び図6においては、パッ
ケージ1の両側面に、それぞれ複数のアウターリードL
が取り付けられた状態を示している。
1の凹部2底面に固体撮像素子6を搭載してこれを固定
し、さらにワイヤボンディング等の配線処理を行ったの
ち、上述のようにシール面3に塗布した液状の樹脂4の
上からシールガラス5を被せてこれを加圧すると、凹部
2内のエアが図中二点鎖線で示すようにスリットSを通
して外部に逃げる。これにより、パッケージ1の内圧上
昇が回避される。なお、図5及び図6においては、パッ
ケージ1の両側面に、それぞれ複数のアウターリードL
が取り付けられた状態を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に形成されたスリットSは、シールガラス5から加えら
れる圧力で液状の樹脂4が押し潰されるときに、その樹
脂4がシール面3上で広がることにより塞がれる。この
とき、パッケージ1の内圧上昇を回避し、かつシールガ
ラス5の接合によって気密性を確保するためには、スリ
ットSの塞がれるタイミングが重要となる。
に形成されたスリットSは、シールガラス5から加えら
れる圧力で液状の樹脂4が押し潰されるときに、その樹
脂4がシール面3上で広がることにより塞がれる。この
とき、パッケージ1の内圧上昇を回避し、かつシールガ
ラス5の接合によって気密性を確保するためには、スリ
ットSの塞がれるタイミングが重要となる。
【0007】すなわち、シールガラス5を加圧している
途中でスリットSが塞がれる、つまりスリットSの塞が
れるタイミングが早すぎると、パッケージ1の内圧が上
昇してシールガラス5の浮き上がりや接合不良が発生す
る。これに対して、シールガラス5の加圧(接合)が完
了してもスリットSが塞がれない場合は、エアパス不良
となって所望の気密性が得られなくなる。そのため従来
においては、シールガラス5の加圧(接合)が完了する
瞬間にスリットSが閉じられるよう、樹脂4の塗布条件
を調整している。
途中でスリットSが塞がれる、つまりスリットSの塞が
れるタイミングが早すぎると、パッケージ1の内圧が上
昇してシールガラス5の浮き上がりや接合不良が発生す
る。これに対して、シールガラス5の加圧(接合)が完
了してもスリットSが塞がれない場合は、エアパス不良
となって所望の気密性が得られなくなる。そのため従来
においては、シールガラス5の加圧(接合)が完了する
瞬間にスリットSが閉じられるよう、樹脂4の塗布条件
を調整している。
【0008】しかしながら、樹脂4の塗布条件には、塗
布粘度、塗布量、塗布軌跡、塗布ニードル径など様々な
条件が存在するため、常に安定した状態でスリットSを
形成することは非常に困難な状況となっている。したが
って現状では、スリットSが適正なタイミングで塞がれ
るよう、時間をかけて塗布条件を調整しているものの、
エアパス不良などの発生を完全に防止するには至ってい
ない。
布粘度、塗布量、塗布軌跡、塗布ニードル径など様々な
条件が存在するため、常に安定した状態でスリットSを
形成することは非常に困難な状況となっている。したが
って現状では、スリットSが適正なタイミングで塞がれ
るよう、時間をかけて塗布条件を調整しているものの、
エアパス不良などの発生を完全に防止するには至ってい
ない。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、パッケージにシ
ールガラスを接合するにあたって、樹脂の塗布条件を厳
密に調整しなくても、パッケージの内圧上昇を確実に回
避し、かつパッケージ内を気密状態とすることができる
固体撮像装置の製造方法を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、パッケージにシ
ールガラスを接合するにあたって、樹脂の塗布条件を厳
密に調整しなくても、パッケージの内圧上昇を確実に回
避し、かつパッケージ内を気密状態とすることができる
固体撮像装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、パッケージの凹部内に固
体撮像素子を収納固定したのち、凹部の開口を塞ぐ状態
でパッケージにシールガラスを接合し、凹部内に固体撮
像素子を封止する固体撮像装置の製造方法において、シ
ールガラスを接合する前に、凹部に連通する状態でパッ
ケージに貫通穴を形成しておき、その後、パッケージに
シールガラスを接合したのち、貫通穴を塞ぐことを課題
解決のための手段としている。
成するためになされたもので、パッケージの凹部内に固
体撮像素子を収納固定したのち、凹部の開口を塞ぐ状態
でパッケージにシールガラスを接合し、凹部内に固体撮
像素子を封止する固体撮像装置の製造方法において、シ
ールガラスを接合する前に、凹部に連通する状態でパッ
ケージに貫通穴を形成しておき、その後、パッケージに
シールガラスを接合したのち、貫通穴を塞ぐことを課題
解決のための手段としている。
【0011】この固体撮像装置の製造方法においては、
固体撮像素子の収納空間となる凹部に連通する状態で予
めパッケージに貫通穴を形成するようにしたので、パッ
ケージにシールガラスを接合する際には、凹部内のエア
が貫通穴を通して外部に逃げるようになる。また、シー
ルガラスを接合した後は、貫通穴を塞ぐことによって凹
部内が気密状態に保持されるようになる。
固体撮像素子の収納空間となる凹部に連通する状態で予
めパッケージに貫通穴を形成するようにしたので、パッ
ケージにシールガラスを接合する際には、凹部内のエア
が貫通穴を通して外部に逃げるようになる。また、シー
ルガラスを接合した後は、貫通穴を塞ぐことによって凹
部内が気密状態に保持されるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1乃至図4は本
発明に係る固体撮像装置の製造方法の一実施形態を説明
する図である。なお、本実施形態においては、上記従来
技術で挙げた構成部分と同様の部分に同じ符号を付し、
重複する説明は極力省略する。
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1乃至図4は本
発明に係る固体撮像装置の製造方法の一実施形態を説明
する図である。なお、本実施形態においては、上記従来
技術で挙げた構成部分と同様の部分に同じ符号を付し、
重複する説明は極力省略する。
【0013】先ず、固体撮像装置の製造にあたっては、
図1に示す平面構造を有するプラスチック製またはセラ
ミックス製のパッケージ1を用意する。このパッケージ
1は、平面視四角形をなすもので、その一面(上面)を
開口した凹部2を有している。凹部2は固体撮像素子6
(図3参照)の収納空間を形成するもので、この凹部2
の開口周面がシールガラス5(図2,図3参照)とのシ
ール面3となっている。また、凹部2の底面には、そこ
に搭載される固体撮像素子の平面サイズに対応した素子
搭載領域Eが設定されている。なお、図1において、パ
ッケージ1の凹部2の両サイドに形成されている段部1
aは、固体撮像素子6とワイヤ等を介して電気的に接続
されるインナーリードが配置形成される部分である。
図1に示す平面構造を有するプラスチック製またはセラ
ミックス製のパッケージ1を用意する。このパッケージ
1は、平面視四角形をなすもので、その一面(上面)を
開口した凹部2を有している。凹部2は固体撮像素子6
(図3参照)の収納空間を形成するもので、この凹部2
の開口周面がシールガラス5(図2,図3参照)とのシ
ール面3となっている。また、凹部2の底面には、そこ
に搭載される固体撮像素子の平面サイズに対応した素子
搭載領域Eが設定されている。なお、図1において、パ
ッケージ1の凹部2の両サイドに形成されている段部1
aは、固体撮像素子6とワイヤ等を介して電気的に接続
されるインナーリードが配置形成される部分である。
【0014】ここで本実施形態においては、パッケージ
1単体の状態で、素子搭載領域Eを除く凹部2の底面に
貫通穴7を形成してある。この貫通穴7は、例えば穴径
がφ1mm〜φ2mmの丸穴で、その一端は凹部2底面
に開口し、その他端はパッケージ1底面に開口してい
る。つまり、凹部2に連通する状態で貫通穴7を形成し
てある。
1単体の状態で、素子搭載領域Eを除く凹部2の底面に
貫通穴7を形成してある。この貫通穴7は、例えば穴径
がφ1mm〜φ2mmの丸穴で、その一端は凹部2底面
に開口し、その他端はパッケージ1底面に開口してい
る。つまり、凹部2に連通する状態で貫通穴7を形成し
てある。
【0015】また、貫通穴7の具体的な形成方法として
は、例えばパッケージ1がプラスチック製のものであれ
ば、これを成形金型で樹脂成形するときに、貫通穴7の
径と位置に対応して金型キャビティ内にピンを立ててお
くことにより、パッケージ成形と同時に形成することが
できる。また、パッケージ成形後においても、細いキリ
やドリルを用いた穴開け加工により形成することができ
る。
は、例えばパッケージ1がプラスチック製のものであれ
ば、これを成形金型で樹脂成形するときに、貫通穴7の
径と位置に対応して金型キャビティ内にピンを立ててお
くことにより、パッケージ成形と同時に形成することが
できる。また、パッケージ成形後においても、細いキリ
やドリルを用いた穴開け加工により形成することができ
る。
【0016】一方、パッケージ1がセラミックス製のも
のである場合は、レーザ加工、高圧ジェット噴射加工、
マイクロ波加工、電子ビーム加工、ダイヤモンドキリに
よる穴開け加工などによって貫通穴7を形成することが
できる。また、パッケージ1が樹脂成形セラミックスで
ある場合は、その成形と同時に貫通穴7を形成すること
ができる。
のである場合は、レーザ加工、高圧ジェット噴射加工、
マイクロ波加工、電子ビーム加工、ダイヤモンドキリに
よる穴開け加工などによって貫通穴7を形成することが
できる。また、パッケージ1が樹脂成形セラミックスで
ある場合は、その成形と同時に貫通穴7を形成すること
ができる。
【0017】なお、ここでは貫通穴7を丸穴としている
が、穴の形状については特に丸穴でなくてもかまわな
い。また、貫通穴7の形成位置についても、凹部2に連
通する状態で形成してあればよく、したがってパッケー
ジ1の周壁部に形成してあってもかまわない。さらに、
パッケージ1の凹部2底面やパッケージ周壁部に合計2
つまたはそれ以上の貫通穴7を形成してもよい。
が、穴の形状については特に丸穴でなくてもかまわな
い。また、貫通穴7の形成位置についても、凹部2に連
通する状態で形成してあればよく、したがってパッケー
ジ1の周壁部に形成してあってもかまわない。さらに、
パッケージ1の凹部2底面やパッケージ周壁部に合計2
つまたはそれ以上の貫通穴7を形成してもよい。
【0018】ただし、貫通穴7の数が増えると、パッケ
ージ成形後にこれを形成するときの穴開け加工に手間が
かかるうえ、後述する後処理(穴を塞ぐ処理)が面倒に
なるため、穴径との兼ね合いで必要最小限にとどめるこ
とが望ましい。また、パッケージ1の周壁部に貫通穴7
を形成した場合は、製品として完成した固体撮像装置を
マザーボード等に実装した状態でも、貫通穴7の形成跡
が外部から見えることになる。これに対して、図例のよ
うに凹部2底面に貫通穴を形成した場合はその形成跡が
マザーボード等に遮蔽されて外部から隠れるため、外観
上の観点からすると、凹部2底面に貫通穴7を形成した
方が好ましい。
ージ成形後にこれを形成するときの穴開け加工に手間が
かかるうえ、後述する後処理(穴を塞ぐ処理)が面倒に
なるため、穴径との兼ね合いで必要最小限にとどめるこ
とが望ましい。また、パッケージ1の周壁部に貫通穴7
を形成した場合は、製品として完成した固体撮像装置を
マザーボード等に実装した状態でも、貫通穴7の形成跡
が外部から見えることになる。これに対して、図例のよ
うに凹部2底面に貫通穴を形成した場合はその形成跡が
マザーボード等に遮蔽されて外部から隠れるため、外観
上の観点からすると、凹部2底面に貫通穴7を形成した
方が好ましい。
【0019】こうして貫通穴7の開いたパッケージ1を
用意したら、その後は、パッケージ1の凹部2底面、す
なわち素子搭載領域Eに固体撮像素子(CCDチップ
等)6を搭載し、これをダイボンド材を用いて固着す
る。これにより、パッケージ1の凹部2内に固体撮像素
子6が収納された状態となる(図3参照)。
用意したら、その後は、パッケージ1の凹部2底面、す
なわち素子搭載領域Eに固体撮像素子(CCDチップ
等)6を搭載し、これをダイボンド材を用いて固着す
る。これにより、パッケージ1の凹部2内に固体撮像素
子6が収納された状態となる(図3参照)。
【0020】次いで、固体撮像素子に設けられた電極パ
ッドとこれに対応してパッケージ1の段部1aに配置形
成されたインナーリード(不図示)とを金線等のワイヤ
を介して電気的に接続(ワイヤボンディング)する。
ッドとこれに対応してパッケージ1の段部1aに配置形
成されたインナーリード(不図示)とを金線等のワイヤ
を介して電気的に接続(ワイヤボンディング)する。
【0021】続いて、図2に示すように、パッケージ1
のシール面3に液状の樹脂(例えば熱硬化性樹脂、ある
いは紫外線硬化型樹脂等)4を塗布する。このとき、パ
ッケージ1のシール面3に対しては、凹部2の周辺部を
完全に囲む状態(図5におけるスリットSの無い状態)
で液状の樹脂4を連続的に塗布する。
のシール面3に液状の樹脂(例えば熱硬化性樹脂、ある
いは紫外線硬化型樹脂等)4を塗布する。このとき、パ
ッケージ1のシール面3に対しては、凹部2の周辺部を
完全に囲む状態(図5におけるスリットSの無い状態)
で液状の樹脂4を連続的に塗布する。
【0022】次に、図3に示すように、パッケージ1と
の位置を合わせて、そのシール面3上に液状の樹脂4を
介してシールガラス5を被せる。このとき、シールガラ
ス5を上方から加圧してシール面3に押し付けると、凹
部2内のエアが図中二点鎖線で示すように貫通穴7を通
して外部に逃げる。これにより、パッケージ1の内圧上
昇を確実に回避することができるため、内圧上昇に伴う
シールガラス5の浮き上がりや接合不良を防止すること
が可能となる。なお、液状の樹脂4については、シール
ガラス5を加圧接合した段階で、加熱あるいは紫外線照
射等により硬化させる。
の位置を合わせて、そのシール面3上に液状の樹脂4を
介してシールガラス5を被せる。このとき、シールガラ
ス5を上方から加圧してシール面3に押し付けると、凹
部2内のエアが図中二点鎖線で示すように貫通穴7を通
して外部に逃げる。これにより、パッケージ1の内圧上
昇を確実に回避することができるため、内圧上昇に伴う
シールガラス5の浮き上がりや接合不良を防止すること
が可能となる。なお、液状の樹脂4については、シール
ガラス5を加圧接合した段階で、加熱あるいは紫外線照
射等により硬化させる。
【0023】続いて、図4に示すように、パッケージ1
の底面側から、例えば熱硬化性樹脂あるいは紫外線硬化
型樹脂からなる液状の樹脂8を貫通穴7に注入(または
充填)してこれを硬化させることにより、貫通穴7を樹
脂8によって塞ぐ。これにより、貫通穴7でのエアーの
通り(パス)が樹脂8によって阻止されるため、パッケ
ージ1の凹部2内を気密状態に保持することができる。
の底面側から、例えば熱硬化性樹脂あるいは紫外線硬化
型樹脂からなる液状の樹脂8を貫通穴7に注入(または
充填)してこれを硬化させることにより、貫通穴7を樹
脂8によって塞ぐ。これにより、貫通穴7でのエアーの
通り(パス)が樹脂8によって阻止されるため、パッケ
ージ1の凹部2内を気密状態に保持することができる。
【0024】ちなみに、パッケージ1に貫通穴7を形成
した時点で、樹脂8の注入口となる貫通穴7の開口部を
適度に面取りしておけば、径の小さい貫通穴7でも容易
に樹脂8を注入することができ、好適である。また、パ
ッケージ1がセラミックス製で、特に耐湿性が要求され
る場合には、貫通穴7を塞ぐ樹脂8としても低吸湿タイ
プの樹脂を採用することが望ましい。さらに、製品化さ
れた段階でパッケージ1内への不要な外乱光の入射を防
止するために、例えば黒色等に着色した樹脂8を用いて
遮光機能を持たせることが望ましい。
した時点で、樹脂8の注入口となる貫通穴7の開口部を
適度に面取りしておけば、径の小さい貫通穴7でも容易
に樹脂8を注入することができ、好適である。また、パ
ッケージ1がセラミックス製で、特に耐湿性が要求され
る場合には、貫通穴7を塞ぐ樹脂8としても低吸湿タイ
プの樹脂を採用することが望ましい。さらに、製品化さ
れた段階でパッケージ1内への不要な外乱光の入射を防
止するために、例えば黒色等に着色した樹脂8を用いて
遮光機能を持たせることが望ましい。
【0025】なお、上記実施形態においては、パッケー
ジ1単体の段階で貫通穴7を形成するようにしたが、貫
通穴7を形成する時期は、その目的機能(エア抜きによ
る内圧上昇の回避)からすると、パッケージ1にシール
ガラス5を接合する前の段階であればよい。
ジ1単体の段階で貫通穴7を形成するようにしたが、貫
通穴7を形成する時期は、その目的機能(エア抜きによ
る内圧上昇の回避)からすると、パッケージ1にシール
ガラス5を接合する前の段階であればよい。
【0026】ただし、パッケージ1の凹部2内に固体撮
像素子6を収納固定した後に貫通穴7を形成する場合
は、穴開け加工によって発生したダストが固体撮像素子
6に付着して悪影響を及ぼす虞れがあり、また穴開け加
工後のダスト除去処理(洗浄処理)も非常に困難とな
る。したがって、貫通穴7については、固体撮像素子6
を搭載する前の段階で形成するのが望ましく、さらにパ
ッケージ1がプラスチック製や樹脂成形セラミックス製
などの成形品の場合には、そのパッケージ成形と同時に
形成するのが工程の簡略化の観点から、より一層好まし
いものとなる。
像素子6を収納固定した後に貫通穴7を形成する場合
は、穴開け加工によって発生したダストが固体撮像素子
6に付着して悪影響を及ぼす虞れがあり、また穴開け加
工後のダスト除去処理(洗浄処理)も非常に困難とな
る。したがって、貫通穴7については、固体撮像素子6
を搭載する前の段階で形成するのが望ましく、さらにパ
ッケージ1がプラスチック製や樹脂成形セラミックス製
などの成形品の場合には、そのパッケージ成形と同時に
形成するのが工程の簡略化の観点から、より一層好まし
いものとなる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ールガラスを接合する前に、凹部に連通する状態でパッ
ケージに貫通穴を形成しておき、パッケージにシールガ
ラスを接合した後は、貫通穴を塞ぐようにしたので、シ
ール材となる液状樹脂の塗布状態に多少のバラツキがあ
っても、パッケージの内圧上昇を確実に防止したうえ
で、パッケージの凹部内を気密状態に保持することがで
きる。これにより、樹脂の塗布条件が大幅に緩和される
ため、その条件設定のための調整時間を短縮して作業効
率をアップさせることができる。また、エアパス不良の
発生が皆無となるため、パッケージシール工程での歩留
りを向上させることができる。
ールガラスを接合する前に、凹部に連通する状態でパッ
ケージに貫通穴を形成しておき、パッケージにシールガ
ラスを接合した後は、貫通穴を塞ぐようにしたので、シ
ール材となる液状樹脂の塗布状態に多少のバラツキがあ
っても、パッケージの内圧上昇を確実に防止したうえ
で、パッケージの凹部内を気密状態に保持することがで
きる。これにより、樹脂の塗布条件が大幅に緩和される
ため、その条件設定のための調整時間を短縮して作業効
率をアップさせることができる。また、エアパス不良の
発生が皆無となるため、パッケージシール工程での歩留
りを向上させることができる。
【図1】本発明に係る固体撮像装置の製造方法の一実施
形態を説明する図(その1)である。
形態を説明する図(その1)である。
【図2】本発明に係る固体撮像装置の製造方法の一実施
形態を説明する図(その2)である。
形態を説明する図(その2)である。
【図3】本発明に係る固体撮像装置の製造方法の一実施
形態を説明する図(その3)である。
形態を説明する図(その3)である。
【図4】本発明に係る固体撮像装置の製造方法の一実施
形態を説明する図(その4)である。
形態を説明する図(その4)である。
【図5】従来技術を説明する図(その1)である。
【図6】従来技術を説明する図(その2)である。
1…パッケージ、2…凹部、4…樹脂(シール材)、5
…シールガラス、6…固体撮像素子、7…貫通穴、8…
樹脂
…シールガラス、6…固体撮像素子、7…貫通穴、8…
樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】 パッケージの凹部内に固体撮像素子を収
納固定したのち、前記凹部の開口を塞ぐ状態で前記パッ
ケージにシールガラスを接合し、前記凹部内に前記固体
撮像素子を封止する固体撮像装置の製造方法において、 前記シールガラスを接合する前に、前記凹部に連通する
状態で前記パッケージに貫通穴を形成しておき、 その後、前記パッケージに前記シールガラスを接合した
のち、前記貫通穴を塞ぐことを特徴とする固体撮像装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318476A JP2000150844A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 固体撮像装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318476A JP2000150844A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 固体撮像装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000150844A true JP2000150844A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18099546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10318476A Pending JP2000150844A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 固体撮像装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000150844A (ja) |
Cited By (7)
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