JP2000147027A - 電流検出回路 - Google Patents

電流検出回路

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JP2000147027A
JP2000147027A JP10323608A JP32360898A JP2000147027A JP 2000147027 A JP2000147027 A JP 2000147027A JP 10323608 A JP10323608 A JP 10323608A JP 32360898 A JP32360898 A JP 32360898A JP 2000147027 A JP2000147027 A JP 2000147027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成で電流を精度良く検出する。 【解決手段】 トランジスタQ1を抵抗R1を介してシ
ャント抵抗Rsの電源部1側に接続し、トランジスタQ
2をシャント抵抗Rsの負荷3側に接続し、カレントミ
ラー回路を構成するトランジスタQ3,Q4をそれぞれ
トランジスタQ1,Q2に接続する。トランジスタQ
1,Q2のベース・エミッタ間電圧を互いに等しく構成
し、トランジスタQ3,Q4のベース・エミッタ間電圧
を互いに等しく構成する。トランジスタQ3のエミッタ
を抵抗R2を介して接地し、このトランジスタQ3のエ
ミッタの電圧値を電圧検出回路5により検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷に供給される
供給電流を精度良く検出するための電流検出回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パソコン等に用いられる2次電池
の充電量を精度良く求めたり、自動車における電流分配
回路を監視することなどを目的として、高精度な電流検
出回路が望まれている。電流検出回路として、従来、高
精度な低抵抗素子であるシャント抵抗を検出すべき電流
が流れる配線に直列に介設し、該抵抗で生じる電圧降下
を検出する方法が知られている。
【0003】例えば図7では、PNPトランジスタQ1
1,Q12と抵抗R11を用いてシャント抵抗Rsに流
れる負荷電流IL に比例した電流I12を形成し、これを
抵抗12を用いて電圧VOUT に変換することにより、負
荷電流IL を検出するようにしている。
【0004】また、従来、オペアンプICを用いてシャ
ント抵抗の両端に発生した電位差を差動増幅し、負荷電
流に比例した電圧を出力する方法が知られている。しか
し、この場合にはオペアンプICが有するオフセット電
圧が出力電圧に重畳されるため、特に負荷電流が小さい
ときの精度に問題がある。これに対して、外付端子に可
変抵抗を接続することにより出力電圧の調整が可能なオ
ペアンプICも存在するが、量産には適さない。また、
図8に示す回路により、オフセット電圧の影響を解消す
る方法が知られている。
【0005】図8において、オペアンプOP1の増幅率
が十分に大きい場合には、オペアンプOP1の反転入力
端子と非反転入力端子の電位差は0とみなせる。従っ
て、 I14・R14=(I13+IL)・RS ≒IL・RS となる。但し、R14は抵抗R14の抵抗値、RSはシャ
ント抵抗Rsの抵抗値、I13はオペアンプOP1の反転
入力端子に流入する電流、I14はオペアンプOP1の非
反転入力端子に流入する電流である。
【0006】これによって、PNPトランジスタQ13
のコレクタ電流I14は、 I14≒IL・RS/R14 となり、負荷電流ILに比例した電流を出力することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図7の回
路では、シャント抵抗Rsを流れる負荷電流IL に比例
した電圧が得られる範囲が狭いため、小電流領域をモニ
タする場合と、大電流領域をモニタする場合とで、例え
ば抵抗R12の抵抗値を切り替えるなど、異なる回路を
用いる必要があるという問題があった。なお、後述する
「発明の実施の形態」の欄において、図7の回路におけ
る負荷電流と出力電圧との関係について本発明と比較す
る。
【0008】また、多数の回路素子を必要とするオペア
ンプICを用いた図8の回路を使用するのは、電流検出
回路のIC化や製造コスト等を考慮すると好ましくな
い。
【0009】本発明は、上記問題を解決するもので、簡
素な構成で電流を精度良く検出することができる電流検
出回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源部と負荷
の間に介設された電流検出抵抗を用いて上記電源部から
上記負荷に供給される供給電流を検出する電流検出回路
において、上記電流検出抵抗の抵抗値の所定倍率である
第1抵抗値を有する第1抵抗素子と、第2抵抗値を有す
る第2抵抗素子と、PNPトランジスタからなる第1ト
ランジスタ及び第2トランジスタと、NPNトランジス
タからなる第3トランジスタ及び第4トランジスタと、
電圧検出手段とを備え、上記第1トランジスタと上記第
2トランジスタのベース・エミッタ間電圧は互いにほぼ
等しく構成され、上記第3トランジスタと上記第4トラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧は互いにほぼ等しく
構成されており、上記第1トランジスタのエミッタは、
上記第1抵抗を介して上記電流検出抵抗の電源部側に接
続され、上記第1トランジスタのベースは、上記第2ト
ランジスタのベースに接続され、上記第1トランジスタ
のコレクタは、上記第3トランジスタのコレクタに接続
され、上記第2トランジスタのエミッタは、上記電流検
出抵抗の負荷側に接続され、上記第2トランジスタのコ
レクタは、当該第2トランジスタのベース及び上記第4
トランジスタのコレクタに接続され、上記第3トランジ
スタのベースは、当該第3トランジスタのコレクタ及び
上記第4トランジスタのベースに接続され、上記第3ト
ランジスタのエミッタは、上記第2抵抗素子を介して接
地され、上記第4トランジスタのエミッタとアースとの
間の抵抗値は、上記第2抵抗値に等しくなるように構成
されており、上記電圧検出手段は、上記第3トランジス
タのエミッタ及び上記第4トランジスタのエミッタの少
なくとも一方の電圧値を検出するものである。
【0011】この構成によれば、第1トランジスタと第
2トランジスタのベース・エミッタ間電圧が互いにほぼ
等しいので、電流検出抵抗の電源部側と第1トランジス
タのベースとの電位差から、第1トランジスタのエミッ
タ電流と第2トランジスタのエミッタ電流と電流検出抵
抗に流れる供給電流と所定倍率の以上4つの値の関係が
得られる。これを第1の関係とする。
【0012】また、第3トランジスタと第4トランジス
タとは、いわゆるカレントミラー回路を構成し、第3ト
ランジスタと第4トランジスタのベース・エミッタ間電
圧が互いにほぼ等しく、かつ、第3トランジスタのエミ
ッタとアースとの間の抵抗値と第4トランジスタのエミ
ッタとアースとの間の抵抗値とは同一の第2抵抗値であ
るので、第3トランジスタのコレクタ電流と第4トラン
ジスタのコレクタ電流とは等しくなる。これを第2の関
係とする。
【0013】一方、一般にトランジスタのhFE=(コレ
クタ電流)/(ベース電流)は大きいので、各トランジス
タのエミッタ電流とコレクタ電流とは等しいとみなせ
る。従って、第3トランジスタのコレクタ電流と、第1
トランジスタのコレクタ電流と、第1トランジスタのエ
ミッタ電流とは互いに等しい。これを第3の関係とす
る。また、第4トランジスタのコレクタ電流と、第2ト
ランジスタのコレクタ電流と、第2トランジスタのエミ
ッタ電流とは互いに等しい。これを第4の関係とする。
また、第3トランジスタのコレクタ電流と、当該第3ト
ランジスタのエミッタ電流とは互いに等しく、第4トラ
ンジスタのコレクタ電流と、当該第4トランジスタのエ
ミッタ電流とは互いに等しい。これらを第5の関係とす
る。
【0014】第2の関係、第3の関係及び第4の関係よ
り、第1トランジスタのエミッタ電流と第2トランジス
タのエミッタ電流とが互いに等しいことになる。また、
第3の関係及び第5の関係より、第1トランジスタのエ
ミッタ電流と第3トランジスタのエミッタ電流とが互い
に等しく、第2トランジスタのエミッタ電流と第4トラ
ンジスタのエミッタ電流とが互いに等しいことになる。
【0015】従って、電圧検出手段により、第3トラン
ジスタのエミッタ及び第4トランジスタのエミッタの少
なくとも一方の電圧値が検出されると、第2抵抗値から
第1トランジスタのエミッタ電流を求めることが可能に
なり、これによって、第1の関係を構成する4つの値の
うちで供給電流を除く3つの値が既知となるので、供給
電流を求めることが可能になる。このとき、第1の関係
〜第5の関係が高精度で成立していることから、検出さ
れる電圧値が供給電流に精度良く比例したものとなる。
【0016】また、請求項1記載の電流検出回路におい
て、更に、上記第2抵抗値を有する第3抵抗素子と、上
記第1抵抗素子と同一の抵抗値を有する第4抵抗素子
と、上記第2抵抗値と異なる抵抗値を有する第5抵抗素
子と、PNPトランジスタからなり、ベース・エミッタ
間電圧が上記第1トランジスタとほぼ等しい第5トラン
ジスタとを備え、上記第4トランジスタのエミッタは、
上記第3抵抗素子を介して接地され、上記第5トランジ
スタのエミッタは、上記第4抵抗素子を介して上記電流
検出抵抗の電源部側に接続され、上記第5トランジスタ
のベースは、上記第1トランジスタのベースに接続さ
れ、上記第5トランジスタのコレクタは、上記第5抵抗
素子を介して接地されており、上記電圧検出手段は、更
に、上記第5トランジスタのコレクタの電圧値を検出す
るものであるとしてもよい。
【0017】この構成によれば、第5トランジスタのエ
ミッタは、第1抵抗素子と同一の抵抗値を有する第4抵
抗素子を介して電流検出抵抗の電源部側に接続され、第
5トランジスタのベースは、第1トランジスタのベース
に接続され、第5トランジスタのコレクタは、第2抵抗
値と異なる抵抗値を有する第5抵抗素子を介して接地さ
れており、第5トランジスタのベース・エミッタ間電圧
が第1トランジスタとほぼ等しいことから、第5トラン
ジスタのエミッタ電流、すなわちコレクタ電流は、第1
トランジスタのエミッタ電流に等しくなる。
【0018】従って、第5抵抗素子の抵抗値が第2抵抗
値と異なるので、同一レベルの供給電流に対して、第5
トランジスタのコレクタの電圧値は、第3トランジスタ
又は第4トランジスタのエミッタの電圧値と異なるもの
になる。そこで、供給電流を求める際に用いる電圧値
を、第3トランジスタ又は第4トランジスタのエミッタ
の電圧値と第5トランジスタのコレクタの電圧値とで、
供給電流のレベルに応じて切り替えることにより、電圧
値の変化範囲を所定範囲内に絞ることが可能になる。こ
れによって、検出可能な電圧レベルの範囲が狭い電圧検
出手段を使用することが可能になる。
【0019】また、請求項1記載の電流検出回路におい
て、更に、上記第2抵抗値を有する所定数の第6抵抗素
子と、ベース・エミッタ間電圧が上記第1トランジスタ
とほぼ等しい上記所定数のPNPトランジスタとを備
え、上記所定数のPNPトランジスタのエミッタは、そ
れぞれ上記第1トランジスタのエミッタに接続され、上
記所定数のPNPトランジスタのベースは、それぞれ上
記第1トランジスタのベースに接続され、上記所定数の
PNPトランジスタのコレクタは、それぞれ上記第6抵
抗素子を介して接地されているとしてもよい。
【0020】この構成によれば、所定数のPNPトラン
ジスタのエミッタは、それぞれ第1トランジスタのエミ
ッタに接続され、所定数のPNPトランジスタのベース
は、それぞれ第1トランジスタのベースに接続され、所
定数のPNPトランジスタのコレクタは、それぞれ第2
抵抗値を有する第6抵抗素子を介して接地されているこ
とから、第2抵抗素子及び各第6抵抗素子には、同一レ
ベルの電流が流れることとなるので、各抵抗素子には、
第1抵抗素子に流れる電流の1/(所定数+1)の電流が
流れる。従って、回路全体の消費電力が低減される。
【0021】また、請求項1〜3のいずれかに記載の電
流検出回路において、上記各トランジスタは、半導体ウ
ェハ上に形成された集積回路により構成されているとし
てもよい。
【0022】この場合には、各トランジスタが集積回路
によって構成されるので、半導体ウェハ上に、例えば第
1トランジスタと第2トランジスタとを隣接して形成
し、第3トランジスタと第4トランジスタとを隣接して
形成することにより、ベース・エミッタ間電圧などの特
性を精度良く一致させることが可能になり、これによっ
て、第1トランジスタのエミッタ電流が供給電流に更に
精度良く比例したものとされ、供給電流を更に高精度に
検出することが可能になる。
【0023】また、請求項1〜4のいずれかに記載の電
流検出回路において、更に、上記電圧検出手段により検
出された電圧値を用いて上記供給電流を求める電流判定
手段を備えるようにしてもよい。
【0024】この構成によれば、電圧検出手段により検
出された電圧値を用いて供給電流が求められることによ
り、当該電圧値が供給電流に精度良く比例したものとな
っているので、供給電流が精度良く求められることとな
る。
【0025】なお、上記各構成では、PNPトランジス
タ及びNPNトランジスタを用いているが、本発明は、
これに限られるものではなく、例えば、電源部と負荷の
間に介設された抵抗値が既知の電流検出抵抗を用いて上
記電源部から上記負荷に供給される供給電流を検出する
電流検出回路において、上記電流検出抵抗の抵抗値の所
定倍率の抵抗値を有する第1抵抗素子と、第2抵抗値を
有する第2抵抗素子と、それぞれ制御端子及び一対の電
流端子の少なくとも3端子を有し、制御端子の流入電流
又は流出電流を増幅した電流を電流端子に流す第1、第
2、第3及び第4電流制御回路とを備え、上記第1電流
制御回路と上記第2電流制御回路の特性は、互いにほぼ
等しく構成され、上記第3電流制御回路と上記第4電流
制御回路の特性は、互いにほぼ等しく構成され、上記第
1電流制御回路の一方の電流端子は、上記第1抵抗素子
を介して上記電流検出抵抗の電源部側に接続され、上記
第1電流制御回路の制御端子は、上記第2電流制御回路
の制御端子に接続され、上記第1電流制御回路の他方の
電流端子は、上記第3電流制御回路の一方の電流端子に
接続され、上記第2電流制御回路の一方の電流端子は、
上記電流検出抵抗の負荷側に接続され、上記第2電流制
御回路の他方の電流端子は、当該第2電流制御回路の制
御端子及び上記第4電流制御回路の一方の電流端子に接
続され、上記第3電流制御回路の制御端子は、当該第3
電流制御回路の一方の電流端子及び上記第4電流制御回
路の制御端子に接続され、上記第3電流制御回路の他方
の電流端子は、上記第2抵抗素子を介して接地され、上
記第4電流制御回路の他方の電流端子とアースとの間の
抵抗値は、上記第2抵抗値に等しくなるように構成され
ており、上記第3電流制御回路の他方の電流端子及び上
記第4電流制御回路の他方の電流端子の少なくとも一方
の電圧値を用いて上記供給電流を求めるように構成され
たものであればよい。
【0026】この構成によれば、第1電流制御回路と第
2電流制御回路の特性が互いにほぼ等しいので、電流検
出抵抗の電源部側と第1電流制御回路の制御端子との電
位差から、第1電流制御回路の電流端子に流れる電流
と、第2電流制御回路の電流端子に流れる電流と、電流
検出抵抗に流れる供給電流と、所定倍率の以上4つの値
の関係が得られる。
【0027】また、第3電流制御回路と第4電流制御回
路により、第3、第4電流制御回路の電流端子に流れる
電流が互いに一定の関係になされる。
【0028】また、各電流制御回路において増幅率が大
きいため、電流端子に流れる電流に比べて制御端子の流
入電流又は流出電流を無視することができる。従って、
第1電流制御回路の各電流端子に流れる電流と第3電流
制御回路の各電流端子に流れる電流とは等しいとみなせ
る。同様に、第2電流制御回路の各電流端子に流れる電
流と第4電流制御回路の各電流端子に流れる電流とは等
しいとみなせる。
【0029】以上より、第3電流制御回路の電流端子又
は第4電流制御回路の電流端子に流れる電流は、電流検
出抵抗に流れる供給電流に対して一定の関係を有するも
のとなる。従って、第3電流制御回路の電流端子又は第
4電流制御回路の電流端子の電圧値が検出されると、第
2抵抗値から第3電流制御回路の電流端子又は第4電流
制御回路の電流端子に流れる電流が求められ、これによ
って供給電流が求められることとなる。
【0030】なお、上記第1〜第4電流制御回路は、制
御端子が等電位であれば、同一レベルの電流を電流端子
に流す性質を有する回路素子又は回路であればよい。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る電流検出回路
の一実施形態の回路図である。この電流検出回路K1
は、電源部1とアースとの間に、FET2、シャント抵
抗Rs及び負荷3が直列に接続され、駆動回路4からの
駆動電圧によりFET2がオンにされて負荷電流IL
電源部1から負荷3に供給されたときに、負荷電流IL
に比例した電流を電圧に変換し、これを電圧検出回路5
で検出することによって、電源部1から負荷3に供給さ
れる供給電流としての負荷電流IL を検出するものであ
る。シャント抵抗Rsは、既知の抵抗値RS を有する高
精度な低抵抗素子で、電流検出抵抗を構成する。
【0032】また、電流検出回路K1は、図1に示すよ
うに、PNPトランジスタからなるトランジスタQ1
(第1トランジスタ)及びトランジスタQ2(第2トラ
ンジスタ)と、NPNトランジスタからなるトランジス
タQ3(第3トランジスタ)及びトランジスタQ4(第
4トランジスタ)と、抵抗値がR1 の抵抗R1(第1抵
抗素子)と、抵抗値がR2 の抵抗R2(第2抵抗素子)
とを備えている。
【0033】トランジスタQ1のエミッタは、抵抗R1
を介してシャント抵抗Rsの電源部1側に接続され、ト
ランジスタQ1のベースは、トランジスタQ2のベース
に接続され、トランジスタQ1のコレクタは、トランジ
スタQ3のコレクタに接続されている。トランジスタQ
2のエミッタは、シャント抵抗Rsの負荷側に接続さ
れ、トランジスタQ2のコレクタは、当該トランジスタ
Q2のベース及びトランジスタQ4のコレクタに接続さ
れている。
【0034】トランジスタQ3のベースは、当該トラン
ジスタQ3のコレクタ及びトランジスタQ4のベースに
接続され、トランジスタQ3のエミッタは、抵抗R2を
介して接地されている。トランジスタQ4のエミッタ
は、トランジスタQ3のエミッタに接続され、これによ
って、トランジスタQ4のエミッタとアースとの間の抵
抗値は、抵抗R2の抵抗値に等しくなるように構成され
ている。
【0035】電圧検出回路5は、以下の機能を有する。 (1) トランジスタQ3のエミッタの電圧値VOUT を検出
する電圧検出手段としての機能。 (2) 検出した電圧値から負荷電流IL が正常範囲内にあ
るかどうかを判定する電流判定手段としての機能。
【0036】なお、図1の回路において、PNPトラン
ジスタQ1,Q2からなるトランジスタ群T1及びNP
NトランジスタQ3,Q4からなるトランジスタ群T2
は、それぞれ、同一半導体ウェハ上の隣接トランジスタ
を利用することなどにより、ベース・エミッタ間電圧V
beの差がほとんど無視できるような構成にしている。
【0037】例えば、ディスクリート部品で回路を構成
する場合には、隣接する2個のトランジスタを1パッケ
ージに収容したものが市販されているので、それを利用
すればよい。また、ICを用いる場合には、半導体ウェ
ハ上でトランジスタQ1とトランジスタQ2を隣接して
配置し、トランジスタQ3とトランジスタQ4を隣接し
て配置することにより、それぞれベース・エミッタ間電
圧Vbeの差をほとんど無視できる程度のレベルにするこ
とができる。
【0038】次に、負荷電流IL を求める原理について
説明する。まず、抵抗R1は、下記数1に示すように、
シャント抵抗Rsの抵抗値RS のN倍(所定倍率)の抵
抗値R1を有するものを採用している。
【0039】
【数1】R1=N・RS トランジスタQ1,Q2のベースとFET2のソースと
の電位差について下記数2が得られる。
【0040】
【数2】 I2・R1+Vbe(Q1)=(I1+IL)・RS+Vbe(Q2) 但し、図1に示すように、I1はトランジスタQ2に流
れるコレクタ電流、I2はトランジスタQ1に流れるコ
レクタ電流で、Vbe(Q1)はトランジスタQ1のベース
・エミッタ間電圧、Vbe(Q2)はトランジスタQ2のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0041】また、トランジスタQ1とトランジスタQ
2とは、上述したように、特性がほぼ同一のトランジス
タを採用しているので、下記数3が得られる。
【0042】
【数3】Vbe(Q1)=Vbe(Q2) 上記数1、数3を上記数2に代入すると、第1の関係と
して、下記数4が得られる。
【0043】
【数4】I2=(I1+IL)/N また、図1の回路において、トランジスタQ3,Q4
は、いわゆるカレントミラー回路を構成している。この
カレントミラー回路では、共通のエミッタ抵抗R2を接
続しており、かつ、上述したように特性がほぼ同一のト
ランジスタを採用していることからベース・エミッタ間
電圧が等しいので、第2の関係として、下記数5が得ら
れる。
【0044】
【数5】IC(Q3)=IC(Q4) 但し、IC(Q3)はトランジスタQ3に流れるコレクタ
電流、IC(Q4)はトランジスタQ4に流れるコレクタ
電流である。
【0045】ここで、一般に、トランジスタのhFE
(コレクタ電流)/(ベース電流)は十分に大きいので、各
トランジスタのエミッタ電流とコレクタ電流は等しいと
みなすことができ、第3の関係として下記数6、第4の
関係として下記数7、第5の関係として下記数8が得ら
れる。
【0046】
【数6】IC(Q3)=I2
【0047】
【数7】IC(Q4)=I1
【0048】
【数8】IC(Q3)=IE(Q3) IC(Q4)=IE(Q4) 従って、上記数5、数6、数7より
【0049】
【数9】I=I1 となる。従って、上記数4、数9より、
【0050】
【数10】I2=I1=IL/(N−1) となる。また、上記数6、数8より、
【0051】
【数11】I2=IE(Q3) となる。従って、上記数10、数11より、電圧検出回
路5への出力電圧VOUTは、
【0052】
【数12】 VOUT=2・R2・I1 =2・R2・IL/(N−1) となる。従って、抵抗R2の抵抗値R2 及び数値Nが既
知であるので、電圧検出回路5において、
【0053】
【数13】IL=VOUT・(N−1)/(2・R2) によって、負荷電流ILが求められる。
【0054】例えば、RS=10(mΩ)、R1=1(kΩ)、
2=33(kΩ)とすると、IL=3(A)のときはVOUT=2
(V)となる。
【0055】図2(a)は負荷電流IL の5(A)から50
(A)までの変化を示す図で、横軸には単位はない。図2
(b)は、図2(a)のように負荷電流IL が変化した
ときの図1の回路及び図7の回路における(負荷電流
L)/(出力電圧VOUT)の変化を比較した図である。
【0056】図2(b)において、図1の回路における
(IL)/(VOUT)の最小値は23.4、最大値は24.8であり、
図7の回路における(IL)/(VOUT)の最小値は19.8、最
大値は23.75である。
【0057】すなわち、図1の回路では(IL)/(VOUT)
の変動は±3%に納まっているのに対して、図7の回路
では±9%もの変動がある。従って、図7の回路を用い
て負荷電流が小さい領域を精度良く検出するためには、
図7の抵抗R12の抵抗値を切り替える必要があるのに
対し、図1の回路では、その必要がない。
【0058】このように、本実施形態によれば、トラン
ジスタQ1を抵抗R1を介してシャント抵抗Rsの電源
部1側に接続し、トランジスタQ2をシャント抵抗Rs
の負荷3側に接続し、カレントミラー回路を構成するト
ランジスタQ3,Q4をそれぞれトランジスタQ1,Q
2に接続することにより、負荷電流IL の一部を精度良
く分流し、その分流した電流の出力端を抵抗R2を介し
て接地するようにしたので、負荷電流IL に比例した電
圧を精度良く得ることができ、これによって負荷電流I
L を精度良く求めることができる。
【0059】なお、本発明は、上記実施形態に限られ
ず、以下の変形形態を採用することができる。
【0060】(1)図3は電流検出回路の変形形態の回
路図である。なお、図1と同一部材については同一符号
を付す。図3の電流検出回路K2は、図1の回路に加え
て、抵抗値R2 の抵抗R3(第3抵抗素子)と、抵抗値
1の抵抗R4(第4抵抗素子)と、抵抗値R5(R5
2)の抵抗R5(第5抵抗素子)と、PNPトランジ
スタからなり、ベース・エミッタ間電圧がトランジスタ
Q1とほぼ等しいトランジスタQ5(第5トランジス
タ)とを備えている。
【0061】そして、トランジスタQ4のエミッタを、
トランジスタQ3のエミッタに接続せずに、抵抗R3を
介して接地している。従って、図3の回路では、トラン
ジスタQ3のエミッタからの出力電圧VOUT1は、
【0062】
【数14】VOUT1=R2・IL/(N−1) となる。
【0063】また、トランジスタQ5のエミッタは、抵
抗R4を介してシャント抵抗Rsの電源部1側に接続さ
れ、トランジスタQ5のベースは、トランジスタQ1の
ベースに接続され、トランジスタQ5のコレクタは、抵
抗R5を介して接地されている。また、電圧検出回路5
は、更に、トランジスタQ5のコレクタの電圧値VOUT2
を検出し、この検出電圧値から負荷電流IL を求めるも
のである。
【0064】図3の回路において、抵抗R1,R4の抵
抗値がR1 で等しく、トランジスタQ5の特性は、トラ
ンジスタQ1と同一になるように構成されているので、
図3に示すように、トランジスタQ1と等しい電流I2
がトランジスタQ5に流れることとなる。
【0065】従って、トランジスタQ5のコレクタから
の出力電圧VOUT2は、
【0066】
【数15】VOUT2=R5・IL/(N−1) となる。
【0067】この形態によれば、抵抗R1と同一抵抗値
の抵抗R4を介してシャント抵抗Rsの電源部1側に接
続され、トランジスタQ1と同一特性を有するトランジ
スタQ5を備え、コレクタ抵抗R5の抵抗値を抵抗R2
の抵抗値と異なる適当な値に設定することによって、同
一レベルの負荷電流IL に対して、異なるレベルの電圧
OUT1,VOUT2を同時に出力することができる。
【0068】従って、負荷電流IL の変化による出力電
圧VOUT の変化範囲に比べて、電圧検出回路5の検出可
能な電圧範囲が狭い場合でも、精度良く好適に負荷電流
Lを検出することができる。
【0069】(2)図4は電流検出回路の変形形態を示
す回路図である。なお、図1と同一部材については同一
符号を付す。図4の電流検出回路K3は、図1の回路に
加えて、抵抗値R2 の抵抗R3(第3抵抗素子)と、抵
抗値R2 の抵抗R61〜R64(第6抵抗素子)と、ベ
ース・エミッタ間電圧がトランジスタQ1とほぼ等しい
PNPトランジスタQ61〜Q64とを備えている。
【0070】そして、トランジスタQ4のエミッタは、
トランジスタQ3のエミッタに接続せずに、抵抗R3を
介して接地している。また、PNPトランジスタQ61
〜Q64のエミッタは、それぞれトランジスタQ1のエ
ミッタに接続され、PNPトランジスタQ61〜Q64
のベースは、それぞれトランジスタQ1のベースに接続
され、PNPトランジスタQ61〜Q64のコレクタ
は、それぞれ抵抗R61〜R64を介して接地されてい
る。
【0071】この形態によれば、抵抗R2,R61〜R
64に流れる電流は、互いに等しいレベルになるので、
それぞれI1 /5になることから、消費電力を低減する
ことができ、これによって電圧検出回路5を低消費電力
の回路部品で構成することができ、回路の小型化及び低
コスト化を図ることができる。
【0072】なお、図4では、4個の抵抗R61〜R6
4及びPNPトランジスタQ61〜Q64を備えている
が、4個に限られず、所定数M個であればよい。これに
よって、M個の抵抗及び抵抗R2に流れる電流がI1
(M+1)となり、消費電力を低減することができる。
【0073】また、この形態において、負荷電流を精度
良く検出するためにはトランジスタQ1,Q2,Q61
〜Q64の特性を一致させる必要があるので、トランジ
スタ回路をICにより均質に構成することが好ましい。
【0074】ここで、半導体ウェハ上に形成された集積
回路(Integrated Circuit、以下「IC」という。)に
おける素子の特性のばらつきについて説明する。IC
は、半導体(一般にはシリコン)のインゴットから切り
出された1枚のウェハ上に公知の回路形成工程によって
多数の同一回路を形成した後に、回路(チップ)毎にダ
イシングしてモールドすることによって製造される。
【0075】従って、ICにおける素子の特性のばらつ
きは、1枚のウェハ内部のチップ間で発生するばらつき
と、ウェハ間のばらつきと、ウェハを切り出したインゴ
ット間のばらつきとに分けることができる。
【0076】ICにおける素子の特性のばらつきは、回
路形成工程におけるばらつき、すなわちエッチング工程
のばらつき、露光工程のばらつき、不純物拡散工程の拡
散度合いのばらつき、各工程における温度のばらつきな
どの要因によって生じる。
【0077】この内で、上記ばらつき要因であるエッチ
ング、露光、不純物拡散の各工程はウェハ毎に行われ、
同一ウェハでは各工程の温度も同一であるので、1枚の
ウェハ内部のチップ間では、特性のばらつきが生じにく
い。特に、同一チップ内で近接して形成される素子間に
おけるばらつきは、殆ど無視することができる。
【0078】従って、トランジスタQ1,Q2,Q61
〜Q64の特性の相対的なばらつき、トランジスタQ
3,Q4の特性の相対的なばらつき、抵抗R2,R3,
R61〜R64の抵抗値の相対的なばらつきは、それぞ
れ非常に低いレベルにすることができる。
【0079】(3)図5は電流検出回路の変形形態を示
す回路図である。なお、図1と同一部材については同一
符号を付す。図5において、電圧検出回路5をダイオー
ドD1を介して接地している。これによって、例えばバ
ッテリからなる電源部1を回路に接続する際に、誤って
正極と負極とが逆に接続された場合でも、電圧検出回路
5の内部回路を保護することができる。しかし、この回
路構成では、電圧検出回路5による検出電圧がダイオー
ドD1の順方向電圧分だけ上昇してしまう。
【0080】そこで、図5では、図1に対して抵抗R2
の接続位置を変更するとともに、電圧検出回路5による
電圧の検出点を変更している。すなわち、抵抗R2をト
ランジスタQ1のコレクタとトランジスタQ3のコレク
タとの間に介設し、トランジスタQ1のコレクタを電圧
検出回路5に接続している。
【0081】これによって、出力電圧VOUT のレベルが
ダイオードD1の順方向電圧に等しいトランジスタQ3
のベース・エミッタ間電圧だけ上昇するので、第1実施
形態と同様に、精度良く好適に負荷電流IL を検出する
ことができる。
【0082】なお、図1に対して電圧検出回路5による
電圧の検出点のみを変更し、抵抗R2の接続位置は、図
1と同一位置、すなわち図5中、破線で示すブロック6
の位置のままでもよい。この場合でも、同様に、出力電
圧VOUT のレベルをトランジスタQ3のベース・エミッ
タ間電圧分だけ上昇させることができる。また、トラン
ジスタQ3,Q4のエミッタとアースとの間に抵抗R2
を接続することになるので、図5の場合に比べて、トラ
ンジスタQ3,Q4からなるカレントミラー回路を好適
に動作させることができる。
【0083】(4)上記実施形態の図1において、トラ
ンジスタQ3のコレクタとトランジスタQ3のベースと
を直結しているが、これに代えて、図6に示すように、
NPNトランジスタQ7を備えるようにしてもよい。す
なわち、トランジスタQ7のベースをトランジスタQ3
のコレクタに接続し、エミッタをトランジスタQ3のベ
ースに接続し、コレクタをシャント抵抗RsのFET2
側に接続する。
【0084】この形態によれば、トランジスタQ3のコ
レクタ電流から引き抜かれる減少分が1/hFEになるの
で、トランジスタQ3,Q4からなるカレントミラー回
路の特性を向上することができる。
【0085】(5)負荷3は、上記実施形態及び各変形
形態では、図1、図3〜図6に示すようにランプとして
いるが、これに限られない。例えば2次電池とすること
により、電源部から2次電池に供給される供給電流とし
ての充電電流を精度良く検出することができ、2次電池
の充電量を精度良く求めることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1トランジスタを第1抵抗素子を介して電流検出抵抗
の電源部側に接続し、第2トランジスタを電流検出抵抗
の負荷側に接続し、第3、第4トランジスタをそれぞれ
第1、第2トランジスタに接続するとともに、第1、第
2トランジスタを互いにベース・エミッタ間電圧を等し
く構成し、第3、第4トランジスタを互いにベース・エ
ミッタ間電圧を等しく構成することにより、電源部から
負荷に供給される供給電流の一部を精度良く分流し、そ
の分流した電流の出力端を第2抵抗素子を介して接地し
てその電圧値を検出するようにしたので、供給電流に比
例した電圧を精度良く得ることができ、これによって供
給電流を精度良く求めることが可能になる。
【0087】また、ベース・エミッタ間電圧が第1トラ
ンジスタとほぼ等しい第5トランジスタのエミッタを第
1抵抗素子と同一の抵抗値を有する第4抵抗素子を介し
て電流検出抵抗の電源部側に接続し、第5トランジスタ
のコレクタを第2抵抗値と異なる抵抗値を有する第5抵
抗素子を介して接地することにより、同一レベルの供給
電流に対して、第5トランジスタのコレクタの電圧値
は、第3トランジスタ又は第4トランジスタのエミッタ
の電圧値と異なるものになり、これによって、供給電流
を求める際に用いる電圧値を、第3トランジスタ又は第
4トランジスタのエミッタの電圧値と第5トランジスタ
のコレクタの電圧値とで、供給電流のレベルに応じて切
り替えることにより、電圧値の変化範囲を所定範囲内に
絞ることができる。従って、検出可能な電圧レベルの範
囲が狭い電圧検出手段を使用することができる。
【0088】また、所定数のPNPトランジスタのエミ
ッタをそれぞれ第1トランジスタのエミッタに接続し、
所定数のPNPトランジスタのベースをそれぞれ第1ト
ランジスタのベースに接続し、所定数のPNPトランジ
スタのコレクタをそれぞれ第2抵抗値を有する第6抵抗
素子を介して接地することにより、第2抵抗素子及び各
第6抵抗素子には、同一レベルの電流が流れることとな
るので、各抵抗素子には、第1抵抗素子に流れる電流の
1/(所定数+1)の電流が流れ、これによって回路全体
の消費電力を低減することができる。
【0089】また、各トランジスタを半導体ウェハ上に
形成された集積回路により構成することにより、半導体
ウェハ上に、例えば第1トランジスタと第2トランジス
タとを隣接して形成し、第3トランジスタと第4トラン
ジスタとを隣接して形成することにより、ベース・エミ
ッタ間電圧などの特性を精度良く一致させることができ
るので、供給電流に比例した電圧を更に精度良く得るこ
とができ、これによって供給電流の検出精度を更に向上
することができる。
【0090】また、電圧検出手段により検出された電圧
値を用いて供給電流を求める電流判定手段を備えること
により、当該電圧値が供給電流に精度良く比例したもの
となっているので、供給電流を精度良く求めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流検出回路の一実施形態の回路
図である。
【図2】(a)は負荷電流IL の5(A)から50(A)まで
の変化を示す図、(b)は(a)のように負荷電流IL
が変化したときの図1の回路及び図7の回路における
(負荷電流IL)/(出力電圧VOUT)の変化を比較した図で
ある。
【図3】電流検出回路の変形形態の回路図である。
【図4】電流検出回路の変形形態の回路図である。
【図5】電流検出回路の変形形態を示す回路図である。
【図6】電流検出回路の変形形態を示す回路図である。
【図7】従来の電流検出回路の一例を示す回路図であ
る。
【図8】従来の電流検出回路の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 電源部 3 負荷 5 電圧検出回路(電圧検出手段、電流判定手段) Rs シャント抵抗(電流検出抵抗) Q1〜Q5 トランジスタ(第1〜第5トランジスタ) Q61〜Q64 PNPトランジスタ(第6トランジス
タ) R1〜R5 抵抗(第1〜第5抵抗素子) R61〜R64 抵抗(第6抵抗素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 史章 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2G035 AA16 AB03 AC01 AC02 AC18 AD02 AD03 AD06 AD10 AD54 5H410 BB01 BB02 BB05 CC02 DD02 EA11 EA32 EB14 EB37 FF05 FF16 FF25 5H430 BB01 BB05 BB09 BB12 EE06 FF08 FF13 GG04 HH03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源部と負荷の間に介設された電流検出
    抵抗を用いて上記電源部から上記負荷に供給される供給
    電流を検出する電流検出回路において、 上記電流検出抵抗の抵抗値の所定倍率である第1抵抗値
    を有する第1抵抗素子と、第2抵抗値を有する第2抵抗
    素子と、PNPトランジスタからなる第1トランジスタ
    及び第2トランジスタと、NPNトランジスタからなる
    第3トランジスタ及び第4トランジスタと、電圧検出手
    段とを備え、 上記第1トランジスタと上記第2トランジスタのベース
    ・エミッタ間電圧は互いにほぼ等しく構成され、上記第
    3トランジスタと上記第4トランジスタのベース・エミ
    ッタ間電圧は互いにほぼ等しく構成されており、 上記第1トランジスタのエミッタは、上記第1抵抗を介
    して上記電流検出抵抗の電源部側に接続され、上記第1
    トランジスタのベースは、上記第2トランジスタのベー
    スに接続され、上記第1トランジスタのコレクタは、上
    記第3トランジスタのコレクタに接続され、 上記第2トランジスタのエミッタは、上記電流検出抵抗
    の負荷側に接続され、上記第2トランジスタのコレクタ
    は、当該第2トランジスタのベース及び上記第4トラン
    ジスタのコレクタに接続され、 上記第3トランジスタのベースは、当該第3トランジス
    タのコレクタ及び上記第4トランジスタのベースに接続
    され、上記第3トランジスタのエミッタは、上記第2抵
    抗素子を介して接地され、 上記第4トランジスタのエミッタとアースとの間の抵抗
    値は、上記第2抵抗値に等しくなるように構成されてお
    り、 上記電圧検出手段は、上記第3トランジスタのエミッタ
    及び上記第4トランジスタのエミッタの少なくとも一方
    の電圧値を検出するものであることを特徴とする電流検
    出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電流検出回路において、
    更に、上記第2抵抗値を有する第3抵抗素子と、上記第
    1抵抗素子と同一の抵抗値を有する第4抵抗素子と、上
    記第2抵抗値と異なる抵抗値を有する第5抵抗素子と、
    PNPトランジスタからなり、ベース・エミッタ間電圧
    が上記第1トランジスタとほぼ等しい第5トランジスタ
    とを備え、 上記第4トランジスタのエミッタは、上記第3抵抗素子
    を介して接地され、 上記第5トランジスタのエミッタは、上記第4抵抗素子
    を介して上記電流検出抵抗の電源部側に接続され、上記
    第5トランジスタのベースは、上記第1トランジスタの
    ベースに接続され、上記第5トランジスタのコレクタ
    は、上記第5抵抗素子を介して接地されており、 上記電圧検出手段は、更に、上記第5トランジスタのコ
    レクタの電圧値を検出するものであることを特徴とする
    電流検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電流検出回路において、
    更に、上記第2抵抗値を有する所定数の第6抵抗素子
    と、ベース・エミッタ間電圧が上記第1トランジスタと
    ほぼ等しい上記所定数のPNPトランジスタとを備え、 上記所定数のPNPトランジスタのエミッタは、それぞ
    れ上記第1トランジスタのエミッタに接続され、上記所
    定数のPNPトランジスタのベースは、それぞれ上記第
    1トランジスタのベースに接続され、上記所定数のPN
    Pトランジスタのコレクタは、それぞれ上記第6抵抗素
    子を介して接地されていることを特徴とする電流検出回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電流検
    出回路において、上記各トランジスタは、半導体ウェハ
    上に形成された集積回路により構成されていることを特
    徴とする電流検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電流検
    出回路において、更に、上記電圧検出手段により検出さ
    れた電圧値を用いて上記供給電流を求める電流判定手段
    を備えたことを特徴とする電流検出回路。
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