JP2000146334A - Gm型ダブルインレットパルス管冷凍機 - Google Patents

Gm型ダブルインレットパルス管冷凍機

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JP2000146334A
JP2000146334A JP10311413A JP31141398A JP2000146334A JP 2000146334 A JP2000146334 A JP 2000146334A JP 10311413 A JP10311413 A JP 10311413A JP 31141398 A JP31141398 A JP 31141398A JP 2000146334 A JP2000146334 A JP 2000146334A
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JP
Japan
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pressure
valve
pulse tube
double inlet
state
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JP10311413A
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English (en)
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Shiyoui Shiyu
紹偉 朱
Arata Kono
新 河野
Masabumi Nogawa
正文 野川
Tatsuo Inoue
龍夫 井上
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GM型ダブルインレットパルス管冷凍機にお
いて、開閉弁損失及びダブルインレット仕事損失を低減
して冷凍効率を向上すること。 【解決手段】 ダブルインレット通路26には、第1
オリフィス27aと第2オリフィス27bとの間の部分
に中圧源としての中圧バッファタンク31を連通する。
中圧バッファタンク31は、連通路10によってダブル
インレット通路26と連通する。また、この連通路10
の途中には中圧開閉弁32を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GM(ギホード・
マクマホン)型ダブルインレットパルス管冷凍機に関
し、特に、この種の冷凍機において冷凍効率を向上させ
る構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図9に示すようなギフォード
・マクマホン型(以下、GM型と称する)ダブルインレ
ットパルス管冷凍機が、例えば、ISTEC Journal Vol.9
No.3 (1996), P22 Fig.4に掲載されている。このGM型
ダブルインレットパルス管冷凍機109は、基本的に、
圧力振動装置1と、この圧力振動装置1に連通した冷凍
発生装置2とを基本構成とする。
【0003】圧力振動装置1は、吐出口11a及び吸入
口11bを持つ圧縮機11と、圧縮機11の吐出口11
aに高圧通路12で連通した高圧開閉弁14と、圧縮機
11の吸入口11bに低圧通路13で連通した低圧開閉
弁15とで構成される。
【0004】冷凍発生装置2は、第1低温端21a及び
第1高温端21bを有する蓄冷器21を備える。この蓄
冷器21の第1低温端21aにはコールドヘッド22が
連結されており、さらにコールドヘッド22には、第2
低温端23a及び第2高温端23bを有したパルス管2
3が、その第2低温端23a側で連結している。また、
蓄冷器21の第1高温端21bは、高圧側連結通路28
によって圧力振動装置1の高圧開閉弁14に連通されて
いるとともに、低圧側連結通路29によって圧力振動装
置1の低圧開閉弁15にも連通している。一方、パルス
管23の第2高温端23bには、放熱器24を介して位
相制御装置25が連通している。この位相制御装置25
は、作動空間内の作動ガスの変位と圧力振動との位相差
を制御するものである。また、ダブルインレット通路2
6は、その一端が蓄冷器21の第1高温端21bに連通
するとともにその他端がパルス管23の第2高温端23
bに連通している。このダブルインレット通路26の途
中には、第1バイパスオリフィス27a、第2バイパス
オリフィス27b(バイパスオリフィスの数はここでは
二つの例を示すが、一つ或いは三つ以上でも基本的な機
能は同じである。)が介装されている。尚、上記説明し
た冷凍発生装置2を構成する各種部品の内部空間が、作
動ガスの作動空間とされる。
【0005】また、この従来例においては、位相制御装
置25として、放熱器24に連通したバッファタンク2
5aと、放熱器24とバッファタンク25aとの間に介
装されたバッファオリフィス25bとで構成してある。
【0006】図10は、図9に示す従来のGM型ダブル
インレットパルス管冷凍機における高圧開閉弁14と低
圧開閉弁15の1サイクルにおける弁開閉タイミング
と、冷凍発生装置2の作動空間内(主にパルス管23
内)の圧力変化を示すグラフを併記したものである。
尚、この図10において、太線部分がそれぞれの開閉弁
が開いている期間、細線部分がそれぞれの開閉弁が閉じ
ている期間である。図10に示すように高圧開閉弁14
と低圧開閉弁15とを開閉制御し、高圧開閉弁14と低
圧開閉弁15の開閉タイミングによって発生させた周期
的な作動ガス(一般的にはヘリウムガスを用いる)の圧
力振動を冷凍発生装置2の作動空間に導入し、その圧力
振動と作動ガスの移動タイミング(変位)との位相差を
位相制御装置25で最適化することで、パルス管23内
で冷凍出力を発生させ、それをコールドヘッド22を介
して取出すものである。
【0007】尚、冷凍機の運転中に、ダブルインレット
通路26からパルス管23へ作動ガスが送り込まれる。
ダブルインレット通路26からパルス管23へ導入され
る作動ガスは、圧力振動装置1の圧力振動に起因して移
動するパルス管23内の作動ガスの移動方向に対向した
方向から導入される。このため、ダブルインレット通路
26の存在によって作動ガスがパルス管23内を移動し
過ぎないように反対側から押さえつけることができ、作
動ガスの位相制御をより最適にすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】GM型ダブルインレッ
トパルス管冷凍機における問題点は、主として次の2点
である。1点は、高圧開閉弁、低圧開閉弁を介しての損
失(以下、この損失を開閉弁損失という)が発生するこ
とである。この開閉弁損失を説明すると次の通りであ
る。サイクル中において、低圧開閉弁を閉じ高圧開閉弁
を開いた瞬間では、圧力振動装置の高圧通路はサイクル
のほぼ最高圧力状態にあり、一方作動空間側はサイクル
のほぼ最低圧力状態にあり、両者の間には、ほぼサイク
ル中における最高圧力Pと最低圧力Pとの圧力差が
生じている。そして、高圧開閉弁を閉じ低圧開閉弁を開
いた瞬間では、圧力振動装置の低圧通路はサイクルのほ
ぼ最低圧力状態にあり、一方作動空間側はサイクルのほ
ぼ最高圧力状態にあり、両者の間には、ほぼサイクル中
における最高圧力Pと最低圧力Pとの圧力差が生じ
ている。このような大きな差圧がある条件のもとで圧力
振動装置が作動することは、圧力振動装置による無駄な
仕事の増大につながり、ひいてはGM型ダブルインレッ
トパルス管冷凍機の冷凍効率を低下させる大きな要因と
なる。もう1つの問題点は、ダブルインレット仕事損失
が発生することである。ダブルインレット仕事損失は、
ダブルインレット通路から流れ込む作動ガスのうち、冷
凍仕事の発生に寄与しない作動ガス分を押出すために圧
縮機が消費する無駄な仕事のことを言う。以上の2点の
問題点がGM型ダブルインレットパルス管冷凍機の冷凍
効率の向上を阻害する。
【0009】故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、GM型ダブルインレットパルス管冷凍機
において、開閉弁損失及びダブルインレット仕事損失を
低減して冷凍効率を向上することを技術的課題とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、請求項1において講じた発明は、第1低温端
及び第1高温端を有する蓄冷器と、該蓄冷器の第1低温
端に連結されたコールドヘッドと、第2低温端及び第2
高温端を有し該第2低温端で前記コールドヘッドに連結
されたパルス管と、前記蓄冷器の第1高温端に連通した
圧力振動装置と、前記パルス管の第2高温端に連通した
位相制御装置と、一端が前記蓄冷器の第1高温端に連通
するとともに他端が前記パルス管の第2高温端に連通し
たダブルインレット通路と、中圧開閉弁を介して前記ダ
ブルインレット通路に連通した中圧源とを具備するGM
型ダブルインレットパルス管冷凍機とすることである。
【0011】上記請求項1の発明によれば、ダブルイン
レット通路には、中圧開閉弁を介して中圧源が連通して
いるので、作動空間内圧が最高圧力から最低圧力に切り
換わる間に、中圧開閉弁を開作動させることにより作動
空間内圧を中圧とすることができる。このため、圧力が
切り換わる際の差圧を小さくできる。従って、開閉弁損
失を低減でき、冷凍機の効率を向上させることができる
ものである。
【0012】また、本発明によれば、従来のGM型ダブ
ルインレットパルス管冷凍機に比べてバイパスオリフィ
スの開度を絞って通過ガス流量を少なくすることができ
るため、ダブルインレット仕事損失も低減でき(ダブル
インレットパルス管冷凍機では、バイパスオリフィスの
開度を大きくする方向は冷凍出力を増す方向であるが、
同時にダブルインレット仕事損失も増加する傾向にあっ
た。本発明では、前述の開閉弁損失が大幅に低減できる
ので、バイパスオリフィスの開度は最小限に小さくでき
る。)。よって、冷凍効率をより向上させることができ
る。
【0013】尚、中圧源の圧力は、高圧開閉弁が開状
態、低圧開閉弁が閉状態であるときの作動空間内圧(つ
まり圧縮機の吐出圧)よりも低く、低圧開閉弁が開状
態、高圧開閉弁が閉状態であるときの作動空間内圧(つ
まり圧縮機の吸入圧)よりも高い圧力である必要があ
る。好ましい態様として、中圧源の圧力は、圧縮機の吐
出圧と吸入圧との中間付近の圧力とする。
【0014】この場合、請求項2の発明のように、前記
中圧源は、中圧バッファタンクであることが好ましい。
【0015】上記発明によれば、中圧源を中圧バッファ
タンクで構成することにより、安価で簡便な構成で、冷
凍効率の向上したGM型ダブルインレットパルス管冷凍
機を提供することができる。
【0016】中圧バッファタンクの大きさは、作動空間
内の容積に比較して大きい方が好ましい。中圧バッファ
タンクが大きい程、中圧開閉弁が作動した際の中圧バッ
ファタンク内の圧力の変化が少なくなり、バッファタン
クとしての機能を充分発揮する。ただし、本発明が実現
できる程度の大きさが確保されていれば、その大きさを
問わない。
【0017】また、請求項3の発明のように、前記ダブ
ルインレット通路には、1つまたは複数のオリフィスが
形成されていることが好ましい。
【0018】ダブルインレット通路を通過する作動ガス
の流量を調節するためには、ダブルインレット通路の通
路面積を調節することによっても可能であるが、本発明
のようにダブルインレット通路に1つまたは複数のオリ
フィスを形成して通過流量を調節するという構成にする
ことで、ダブルインレット通路を設計する上で特別な工
夫(管内径の計算など)を要せず、当該GM型ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機に設計が簡単となる。
【0019】尚、ダブルインレット通路にオリフィスを
2つ以上形成する場合には、中圧源は、隣接する2つの
オリフィスの間のダブルインレット通路の部分に連通さ
せるのが好ましい。
【0020】また、請求項4のように、請求項2におい
て、前記ダブルインレット通路には、複数の中圧バッフ
ァタンクがそれぞれ中圧開閉弁を介して並列に連通して
いることが好ましい。
【0021】上記発明によれば、ダブルインレット通路
には、複数の中圧バッファタンクがそれぞれ中圧開閉弁
を介して並列に連通するので、各中圧バッファタンクに
圧力差を設けておき、段階的にこれらを作動空間に連通
させることにより、開閉弁が作動した際の圧力差をより
小さくすることができ、冷凍効率をさらに一層向上させ
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。尚、以下の実施形態例において、従
来技術と同一部分については同一の符号で示すものとす
る。
【0023】(第1実施形態例)図1は、本例における
GM型ダブルインレットパルス管冷凍機の構成概略図で
ある。本例におけるGM型ダブルインレットパルス管冷
凍機101は、基本的には、圧力振動装置1と、この圧
力振動装置1に連通した冷凍発生装置2と、中圧バッフ
ァユニット3とを主な構成とする。
【0024】圧力振動装置1は、吐出口11a及び吸入
口11bを持つ圧縮機11と、圧縮機11の吐出口11
aに高圧通路12で連通した高圧開閉弁14と、圧縮機
11の吸入口11bに低圧通路13で連通した低圧開閉
弁15とで構成される。
【0025】冷凍発生装置2は、第1低温端21a及び
第1高温端21bを有する蓄冷器21と、該蓄冷器21
の第1低温端21aに連結されたコールドヘッド22
と、第2低温端23a及び第2高温端23bを有し該第
2低温端23aでコールドヘッド22に連結されたパル
ス管23と、蓄冷器21の第1高温端21bと圧力振動
装置1の高圧開閉弁14とを連通する高圧側連結通路2
8と、蓄冷器21の第1高温端21bと圧力振動装置1
の低圧開閉弁15とを連通する低圧側連結通路29と、
パルス管23の第2高温端23bに放熱器24を介して
連通し作動空間内の作動ガスの変位と圧力振動との位相
差を制御する位相制御装置25と、一端が蓄冷器21の
第1高温端21bに連通するとともに他端がパルス管2
3の第2高温端23bに連通したダブルインレット通路
26と、該ダブルインレット通路26の途中に介装され
た第1バイパスオリフィス27a、第2バイパスオリフ
ィス27bとを具備するもので構成される。冷凍発生装
置2を構成する上記各種部品の内部空間は連通してお
り、この空間が、作動ガスの作動空間とされる。
【0026】また、本例においては、位相制御装置25
として、放熱器24に連通したバッファタンク25a
と、放熱器24とバッファタンク25aとの間に介装さ
れたバッファオリフィス25bとで構成してある。
【0027】ダブルインレット通路26には、第1オリ
フィス27aと第2オリフィス27bとの間の部分に中
圧源としての中圧バッファタンク31が連通している。
中圧バッファタンク31は、連通路10によってダブル
インレット通路26と連通している。また、この連通路
10の途中には中圧開閉弁32が介装されている。尚、
中圧バッファタンク31と中圧開閉弁32とで、中圧バ
ッファユニット3を構成する。
【0028】中間バッファタンク31内の圧力は、圧力
振動装置1の高圧通路12内の圧力、つまり圧縮機11
の吐出圧よりも低く、かつ、低圧通路13内の圧力、つ
まり圧縮機11の吸入圧よりも高くしておく。好ましく
は、圧縮機11の吐出圧と吸入圧との中間付近の圧力で
ある。
【0029】上記構成のGM型ダブルインレットパルス
管冷凍機101において、高圧開閉弁14、低圧開閉弁
15、中圧開閉弁32を開閉制御し、これらの開閉弁の
開閉タイミングによって発生させた周期的な作動ガス
(一般的にはヘリウムガスを用いる)の圧力振動を冷凍
発生装置2の作動空間に導入し、その圧力振動と作動ガ
スの移動タイミング(変位)との位相差を位相制御装置
25で最適化することで、パルス管23内で冷凍出力を
発生させ、それをコールドヘッド22を介して取出すも
のである。
【0030】尚、冷凍機の運転中に、ダブルインレット
通路26からパルス管23へ作動ガスが送り込まれる。
ダブルインレット通路26からパルス管23へ導入され
る作動ガスは、圧力振動装置1の圧力振動に起因して移
動するパルス管23内の作動ガスの移動方向に対向した
方向から導入される。このため、ダブルインレット通路
26の存在によって作動ガスがパルス管23内を移動し
過ぎないように反対側から押さえつけることができ、作
動ガスの位相制御をより最適にすることができる。
【0031】図2は、図1に示す本例のGM型ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機101における高圧開閉弁1
4、低圧開閉弁15、及び、中圧開閉弁32の1サイク
ルにおける弁開閉タイミングと、冷凍発生装置2の作動
空間内(主にパルス管23内)の圧力変化を示すグラフ
を併記したものである。尚、この図2において、太線部
分がそれぞれの開閉弁が開いている期間、細線部分がそ
れぞれの開閉弁が閉じている期間である。
【0032】本例において、各開閉弁の状態は、1サイ
クル中に4つの状態になる。この4つの状態を、以下取
り得る順に説明する。
【0033】(1)状態a(高圧開閉弁14開、低圧開
閉弁15閉、中圧開閉弁32閉) この状態では、高圧開閉弁14のみが開であるので、圧
力振動装置の高圧通路と冷凍発生装置の作動空間が連通
し、作動空間の圧力が最高圧にまで上昇して高圧通路1
2内の圧力(圧力P)と等しくなる。
【0034】(2)状態b(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、中圧開閉弁32開) この状態では、中圧開閉弁32のみが開である。状態b
となる前(状態a)では、作動空間内は高圧状態(圧力
)であったので、作動空間内の作動ガスは連通路1
0から中圧開閉弁32を介して中圧バッファタンク31
に流れ、作動空間内の圧力が低下して中間バッファタン
ク31の内圧(圧力P)とほぼ等しくなる。
【0035】(3)状態c(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15開、中圧開閉弁32閉) この状態では、低圧開閉弁15のみが開である。状態c
となる前(状態b)では、作動空間内は中圧状態(圧力
)であったので、作動空間内の作動ガスは低圧開閉
弁15を介して圧縮機11の吸入口に流れ込み、作動空
間内の圧力が最低圧にまで低下して低圧通路の内圧(圧
力P)とほぼ等しくなる。
【0036】(4)状態d(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、中圧開閉弁32開) この状態では、中圧開閉弁32のみが開である。状態d
となる前(状態c)では、作動空間内は低圧状態(圧力
)であったので、中圧バッファタンク31内の作動
ガスが中圧開閉弁32を介して連通路10から作動空間
内に流れ、作動空間内の圧力が上昇して中間バッファタ
ンクの内圧(圧力P)とほぼ等しくなる。
【0037】上記状態(1)、(2)、(3)、(4)
をこの順で繰り返すように開閉弁を制御することによ
り、冷凍を発生するものである。
【0038】本例によれば、高圧開閉弁14または低圧
開閉弁15を開くときに、作動空間内の圧力が中圧(圧
力P)となっているので、高圧開閉弁14での差圧は
−P、低圧開閉弁15での差圧はP−Pとな
り、各開閉弁での差圧が従来の場合(P−P)と比
較して小さくなる。このため、開閉弁損失が低減でき、
冷凍効率を向上させることができる。
【0039】本例の効果を理論的に理解するため、上記
各状態に切り換わる際に開閉弁(高圧開閉弁14、低圧
開閉弁15、中圧開閉弁32)が作動するときの開閉弁
損失に伴うエントロピーの増大量を計算する。尚、計算
の便宜上、圧力Pは、圧力Pと圧力Pとの中間の
圧力とし(P=(P+P)/2)、体積v、温度
Tは一定とする。
【0040】 状態(1)から状態(2)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/P)=(P−P)v/T・ln(P/P) =(P−(P+P)/2)v/T・ln(P/((P+P)/2)) =(P−P)v/2T・ln(2P/(P+P)) 状態(2)から状態(3)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/P)=(P−P)v/T・ln(P/P) =((P+P)/2−P)v/T・ln(((P+P)/2)/P) =(P−P)v/2T・ln((P+P)/2P) 状態(3)から状態(4)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/P)=(P−P)v/T・ln(P/P) =((P+P)/2−P)v/T・ln(((P+P)/2)/P) =(P−P)v/2T・ln((P+P)/2P) =ΔS 状態(4)から状態(1)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/P)=(P−P)v/T・ln(P/P) =(P−(P+P)/2)v/T・ln(P/((P+P)/2)) =(P−P)v/2T・ln(2P/(P+P)) =ΔS 1サイクル当たりのエントロピー増大量は、 ΔS=ΔS+ΔS+ΔS+ΔS =(P−P)v/2T・(2ln(2P/(P+P))+2ln((P +P)/2P) =(P−P)v/T・ln(P/P) ここで、n=ΔPv/RT、v:作動空間内容積、R:
気体定数、T:絶対温度である。
【0041】一方、従来技術におけるGM型ダブルイン
レットパルス管冷凍機では、開閉弁損失は、高圧開閉弁
が開となって作動空間内圧が最低圧Pから最高圧P
になるときと、低圧開閉弁が開となって作動空間内圧が
最高圧Pから最低圧Pになるときの2通りであるの
で、 ΔS’=2nRln(PH−PL) =2(P−P)v/T・ln(P/P) 従って、ΔS=1/2・ΔS’ となり、本例におけるGM型パルス管冷凍機では、従来
のものよりも、開閉弁の開閉動作に伴うエントロピーの
増大が半減することがわかる。このため、開閉弁損失も
半減し、ひいては冷凍効率を向上させることができるも
のである。
【0042】また、本例におけるGM型ダブルインレッ
トパルス管冷凍機は、従来のGM型ダブルインレットパ
ルス管冷凍機に比べてオリフィス27a、27bの開度
を絞って通過ガス流量を少なくすることができるため、
ダブルインレット仕事損失も低減でき(ダブルインレッ
トパルス管冷凍機では、オリフィス27a、27bの開
度を大きくする方向は冷凍出力を増す方向であるが、同
時にダブルインレット仕事損失も増加する傾向にあっ
た。本発明では、前述の開閉弁損失が大幅に低減できる
ので、オリフィス27a、27bの開度は最小限に小さ
くできる)、よって、冷凍効率をより向上させることが
できる。
【0043】(第2実施形態例)図3は、第2実施形態
例におけるGM型ダブルインレットパルス管冷凍機の構
成概略図である。本例におけるGM型ダブルインレット
パルス管冷凍機103は、基本的には、上記第1実施形
態例において説明した図1に示すGM型ダブルインレッ
トパルス管冷凍機101と同一構成であり、異なるとこ
ろは、ダブルインレット通路に連通した中圧バッファタ
ンク及び中圧開閉弁の数である。従って、上記第1実施
形態例に示すものと同一部分については同一符号で示
し、以下、上記第1実施形態例とは異なる部分を中心に
説明する。
【0044】図3に示すGM型ダブルインレットパルス
管冷凍機102は、圧力振動装置1と、この圧力振動装
置1に連通した冷凍発生装置2と、中圧バッファユニッ
ト4とを主な構成とする。
【0045】圧力振動装置1及び冷凍発生装置2の構成
は、上記第1実施形態例と同一であるので、その具体的
説明を省略する。
【0046】冷凍発生装置2のダブルインレット通路2
6には、第1オリフィス27aと第2オリフィス27b
との間の部分に連通路10の一端が連通している。この
連通路10は、その途中で分岐して第1連通路10aと
第2連通路10bとなっている。第1連通路10aは、
その途中に第1中圧開閉弁42aが介装されているとと
もに、その他端には第1中圧バッファタンク41aが接
続している。同様に、第2連通路10bは、その途中に
第2中圧開閉弁42bが介装されているとともに、その
他端には第2中圧バッファタンク41bが接続してい
る。従って、本例におけるGM型ダブルインレットパル
ス管冷凍機103のダブルインレット通路26には、2
つの中圧バッファタンク(第1中圧バッファタンク41
a、第2中圧バッファタンク41b)がそれぞれ中圧開
閉弁(第1中圧開閉弁42a、第2中圧開閉弁42b)
を介して並列に連通しているものである。尚、第1及び
第2中圧バッファタンク41a及び41bと第1及び第
2中圧開閉弁42a及び42bとで、中圧バッファユニ
ット4を構成する。
【0047】第1中圧バッファタンク41a内の圧力
(PM1)は、圧力振動装置1の高圧通路12内の圧
力、つまり圧縮機11の吐出圧(P)よりも低く、か
つ、第2中圧バッファタンク41b内の圧力(PM2
よりも高くしておく。また、第2中圧バッファタンク4
1b内の圧力(PM2)は、第1中圧バッファタンク4
1a内の圧力(PM1)よりも低く、かつ、圧力振動装
置1の低圧通路13内の圧力、つまり圧縮機11の吸入
圧(P)よりも高くしておく。つまり、各部位の圧力
が、圧縮機11の吸入圧力P<第2中圧バッファタン
ク41b内の圧力PM2<第1中圧バッファタンク41
a内の圧力PM1<圧縮機11の吐出圧Pとなるよう
にする。好ましい態様としては、PとPとの差圧を
三等分するように、PM1とPM2とを決定する。
【0048】上記構成のGM型パルス管冷凍機103に
おいて、高圧開閉弁14、低圧開閉弁15、第1中圧開
閉弁42a、第2中圧開閉弁42bを開閉制御し、これ
らの開閉弁の開閉タイミングによって発生させた周期的
な作動ガス(一般的にはヘリウムガスを用いる)の圧力
振動を冷凍発生装置2の作動空間に導入し、その圧力振
動と作動ガスの移動タイミング(変位)との位相差を位
相制御装置25で最適化することで、パルス管23内で
冷凍出力を発生させ、それをコールドヘッド22を介し
て取出すものである。
【0049】尚、冷凍機の運転中に、ダブルインレット
通路26からパルス管23へ作動ガスが送り込まれる。
ダブルインレット通路26からパルス管23へ導入され
る作動ガスは、圧力振動装置1の圧力振動に起因して移
動するパルス管23内の作動ガスの移動方向に対向した
方向から導入される。このため、ダブルインレット通路
26の存在によって作動ガスがパルス管23内を移動し
過ぎないように反対側から押さえつけることができ、作
動ガスの位相制御をより最適にすることができる。
【0050】図4は、図3に示す本例のGM型ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機103における高圧開閉弁1
4、低圧開閉弁15、第1中圧開閉弁42a及び、第2
中圧開閉弁42bの1サイクルにおける弁開閉タイミン
グと、冷凍発生装置2の作動空間内(主にパルス管23
内)の圧力変化を示すグラフを併記したものである。
尚、この図5において、太線部分がそれぞれの開閉弁が
開いている期間、細線部分がそれぞれの開閉弁が閉じて
いる期間である。
【0051】本例において、各開閉弁の状態は、1サイ
クル中に6つの状態になる。この6つの状態を、以下取
り得る順に説明する。
【0052】(1)状態a(高圧開閉弁14開、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁42a閉、第2中圧開閉弁
42b閉) この状態では、高圧開閉弁14のみが開であるので、圧
力振動装置1の高圧通路12と冷凍発生装置2内の作動
空間が連通し、作動空間内圧が最高圧にまで上昇して高
圧通路12内の圧力(圧力P)と等しくなる。
【0053】(2)状態b(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁42a開、第2中圧開閉弁
42b閉) この状態では、第1中圧開閉弁42aのみが開である。
状態bとなる前(状態a)では、作動空間内は高圧状態
(圧力P)であったので、作動空間内の作動ガスは第
1連通路10aから第1中圧開閉弁42aを介して第1
中圧バッファタンク41aに流れ、作動空間内の圧力が
低下して第1中間バッファタンク41aの内圧(圧力P
M1)とほぼ等しくなる。
【0054】(3)状態c(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁42a閉、第2中圧開閉弁
42b開) この状態では、第2中圧開閉弁42bのみが開である。
状態cとなる前(状態b)では、作動空間内は第1中圧
バッファタンク41a内の圧力PM1であったので、作
動空間内の作動ガスは第2連通路10bから第2中圧開
閉弁42bを介して第2中圧バッファタンク41bに流
れ、作動空間内の圧力が低下して第2中間バッファタン
ク41bの内圧(圧力PM2)とほぼ等しくなる。
【0055】(4)状態d(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15開、第1中圧開閉弁42a閉、第2中圧開閉弁
42b閉) この状態では、低圧開閉弁15のみが開である。状態d
となる前(状態c)では、作動空間内の圧力は第2中圧
バッファタンク内の圧力PM2であったので、作動空間
内の作動ガスは低圧開閉弁15を介して圧縮機11の吸
入口に流れ込み、作動空間内の圧力が最低圧にまで低下
して低圧通路の内圧(圧力P)とほぼ等しくなる。
【0056】(5)状態e(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁42a閉、第2中圧開閉弁
42b開) この状態では、第2中圧開閉弁42bのみが開である。
状態eとなる前(状態c)では、作動空間内は低圧状態
(圧力P)であったので、第2中圧バッファタンク4
2b内の作動ガスが第2中圧開閉弁41bを介して第2
連通路10bから作動空間内に流れ、作動空間内の圧力
が上昇して第2中間バッファタンクの内圧(圧力
M2)とほぼ等しくなる。
【0057】(6)状態f(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁42a開、第2中圧開閉弁
42b閉) この状態では、第1中圧開閉弁42aのみが開である。
状態fとなる前(状態e)では、作動空間内圧は第2中
圧バッファタンク41b内の圧力PM2であったので、
第1中圧バッファタンク41a内の作動ガスが第2中圧
開閉弁41bを介して第1連通路10aから作動空間内
に流れ、作動空間内の圧力が上昇して第1中間バッファ
タンク41aの内圧(圧力PM1)とほぼ等しくなる。
【0058】上記状態(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)をこの順で繰り返すように開閉
弁を制御することにより、冷凍を発生するものである。
【0059】本例によれば、高圧開閉弁14または低圧
開閉弁15を開くときに、作動空間内の圧力が中圧(圧
力PM1または圧力PM2)となっており、高圧開閉弁
14での差圧はP−PM1、低圧開閉弁15での差圧
はPM2−Pとなり、各開閉弁での差圧が従来の場合
(P−P)と比較して小さくなる。このため、開閉
弁損失が低減でき、冷凍効率を向上させることができ
る。
【0060】本例の効果を理論的に理解するため、上記
各状態に切り換わる際に開閉弁(高圧開閉弁14、低圧
開閉弁15、第1中圧開閉弁42a、第2中圧開閉弁4
2b)が作動するときの開閉弁損失に伴うエントロピー
の増大量を計算する。尚、計算の便宜上、第1中圧バッ
ファタンク41a内の圧力PM1及び第2中圧バッファ
タンク41b内の圧力PM2は、圧縮機11の吐出圧P
と圧縮機11の吸入圧Pとの差圧を3等分するよう
な圧力とする(PM1=(2P+P)/3、PM2
=(P+2P)/3) 状態(1)から状態(2)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/PM1)=(P−PM1)v/T・ln(P/P ) =(P−(2P+P)/3)v/T・ln(P/((2P+P)/3 )) =(P−P)v/3T・ln(3P/(2P+P)) 状態(2)から状態(3)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM1/PM2)=(PM1−PM2)v/T・ln(PM1 /PM2) =((2P+P)/3−(P+2P)/3)v/T・ln(((2P+ P)/3)/((P+2P)/3)) =(P−P)v/3T・ln((2P+P)/(P+2P)) 状態(3)から状態(4)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM2/P)=(PM2−P)v/T・ln(PM2/P ) =((P+2P)/3−P)v/T・ln(((P+2P)/3)/P ) =(P−P)v/3T・ln((P+2P)/3P) 状態(4)から状態(5)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM2/P)=(PM2−P)v/T・ln(PM2/P ) =((P+2P)/3−P)v/T・ln(((P+2P)/3)/P ) =(P−P)v/RT・ln((P+2P)/3P) =ΔS 状態(5)から状態(6)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM1/PM2)=(PM1−PM2)v/T・ln(PM1 /PM2) =((2P+P)/3−(P+2P)/3)v/T・ln(((2P+ P)/3)/((P+2P)/3)) =(P−P)v/3T・ln((2P+P)/(P+2P)) =ΔS 状態(6)から状態(1)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/PM1)=(P−PM1)v/T・ln(P/P ) =(P−(2P+P)/3)v/T・ln(P/((2P+P)/3 )) =(P−P)v/3T・ln(3P/(2P+P)) =ΔS 1サイクル当たりのエントロピー増大量は、 ΔS=ΔS+ΔS+ΔS+ΔS+ΔS+ΔS =(P−P)v/3T・(2ln(3P/(2P+P))+2ln(( 2P+P)/(P+2P))+2ln((P+2P)/3P) =2(P−P)v/3T・ln(P/P) である。
【0061】一方、従来技術におけるGM型ダブルイン
レットパルス管冷凍機では、開閉弁損失は、第1実施例
で示したとおり、 ΔS’=2(P−P)v/T・ln(P/P) である。従って、ΔS=1/3・ΔS’となり、本例に
おけるGM型ダブルインレットパルス管冷凍機103で
は、従来のものよりも、開閉弁の開閉動作に伴うエント
ロピーの増大が約1/3となることがわかる。このた
め、開閉弁損失も約1/3となり、ひいてはより冷凍効
率を向上させることができるものである。
【0062】また、本例におけるGM型ダブルインレッ
トパルス管冷凍機103は、従来のGM型ダブルインレ
ットパルス管冷凍機に比べてオリフィス27a、27b
の開度を絞って通過ガス流量を少なくすることができる
ため、ダブルインレット仕事損失も低減でき(ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機では、オリフィス27a、27
bの開度を大きくする方向は冷凍出力を増す方向である
が、同時にダブルインレット仕事損失も増加する傾向に
あった。本発明では、前述の開閉弁損失が大幅に低減で
きるので、オリフィス27a、27bの開度は最小限に
小さくできる)、よって、冷凍効率をより向上させるこ
とができる。
【0063】(第3実施形態例)図5は、第3実施形態
例におけるGM型ダブルインレットパルス管冷凍機の構
成概略図である。本例におけるGM型ダブルインレット
パルス管冷凍機105は、基本的には、上記第1実施形
態例において説明した図1に示すGM型ダブルインレッ
トパルス管冷凍機101と同一構成であり、異なるとこ
ろは、ダブルインレット通路に連通した中圧バッファタ
ンク及び中圧開閉弁の数である。従って、上記第1実施
形態例に示すものと同一部分については同一符号で示
し、以下、上記第1実施形態例とは異なる部分を中心に
説明する。
【0064】図7に示すGM型ダブルインレットパルス
管冷凍機105は、圧力振動装置1と、この圧力振動装
置1に連通した冷凍発生装置2と、中圧バッファユニッ
ト5とを主な構成とする。
【0065】圧力振動装置1は及び冷凍発生装置2の構
成は、上記第1実施形態例と同一であるので、その具体
的説明を省略する。
【0066】冷凍発生装置2のダブルインレット通路2
6には、第1オリフィス27aと第2オリフィス27b
との間の部分に連通路10の一端が連通している。この
連通路10は、その途中で3方向に分岐して第1連通路
10a、第2連通路10b、第3連通路10cとなって
いる。第1連通路10aは、その途中に第1中圧開閉弁
52aが介装されているとともに、その他端には第1中
圧バッファタンク51aが接続している。第2連通路1
0bは、その途中に第2中圧開閉弁52bが介装されて
いるとともに、その他端には第2中圧バッファタンク5
1bが接続している。同様に、第3連通路10cは、そ
の途中に第3中圧開閉弁52cが介装されているととも
に、その他端には第3中圧バッファタンク51cが接続
している。尚、第1、第2、第3中圧バッファタンク5
1a、51b、51cと第1、第2、第3中圧開閉弁5
2a、52b、52cとで、中圧バッファユニット5を
構成する。
【0067】第1中圧バッファタンク51a内の圧力
(PM1)は、圧力振動装置1の高圧通路12内の圧
力、つまり圧縮機11の吐出圧(P)よりも低く、か
つ、第2中圧バッファタンク51b内の圧力(PM2
よりも高くしておく。また、第2中圧バッファタンク4
1b内の圧力(PM2)は、第1中圧バッファタンク4
1a内の圧力(PM1)よりも低く、かつ、第3中圧バ
ッファタンク51c内の圧力(PM3)よりも高くして
おく。また、第3中圧バッファタンク51c内の圧力
(PM3)は、圧力振動装置1の低圧通路13内の圧
力、つまり圧縮機11の吸入圧(P)よりも高くして
おく。つまり、各部位の圧力が、圧縮機11の吸入圧力
<第3中圧バッファタンク51c内の圧力PM3
第2中圧バッファタンク51b内の圧力PM2<第1中
圧バッファタンク51a内の圧力PM1<圧縮機11の
吐出圧Pとなるようにする。好ましい態様としては、
とPとの差圧を四等分するように、PM1、P
M2、PM3を決定する。
【0068】上記構成のGM型パルス管冷凍機103に
おいて、高圧開閉弁14、低圧開閉弁15、第1中圧開
閉弁52a、第2中圧開閉弁52b、第3中圧開閉弁5
2cを開閉制御し、高圧開閉弁14と低圧開閉弁15の
開閉タイミングによって発生させた周期的な作動ガス
(一般的にはヘリウムガスを用いる)の圧力振動を冷凍
発生装置2の作動空間に導入し、その圧力振動と作動ガ
スの移動タイミング(変位)との位相差を位相制御装置
25で最適化することで、パルス管23内で冷凍出力を
発生させ、それをコールドヘッド22を介して取出すも
のである。
【0069】尚、冷凍機の運転中に、ダブルインレット
通路26からパルス管23へ作動ガスが送り込まれる。
ダブルインレット通路26からパルス管23へ導入され
る作動ガスは、圧力振動装置1の圧力振動に起因して移
動するパルス管23内の作動ガスの移動方向に対向した
方向から導入される。このため、ダブルインレット通路
26の存在によって作動ガスがパルス管23内を移動し
過ぎないように反対側から押さえつけることができ、作
動ガスの位相制御をより最適にすることができる。
【0070】図6は、図5に示す本例のGM型ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機105における高圧開閉弁1
4、低圧開閉弁15、第1中圧開閉弁52a、第2中圧
開閉弁52b及び、第3中圧開閉弁52cの1サイクル
における弁開閉タイミングと、冷凍発生装置2の作動空
間内(主にパルス管23内)の圧力変化を示すグラフを
併記したものである。尚、この図8において、太線部分
がそれぞれの開閉弁が開いている期間、細線部分がそれ
ぞれの開閉弁が閉じている期間である。
【0071】本例において、各開閉弁の状態は、1サイ
クル中に8つの状態になる。この8つの状態を、以下順
に説明する。
【0072】(1)状態a(高圧開閉弁14開、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁52a閉、第2中圧開閉弁
52b閉、第3中圧開閉弁52c閉) この状態では、高圧開閉弁14のみが開であるので、圧
力振動装置1の高圧通路12と冷凍発生装置2内の作動
空間が連通し、作動空間内圧が最高圧にまで上昇して高
圧通路12内の圧力(圧力P)と等しくなる。
【0073】(2)状態b(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁52a開、第2中圧開閉弁
52b閉、第3中圧開閉弁52c閉) この状態では、第1中圧開閉弁42aのみが開である。
状態bとなる前(状態a)では、作動空間内は高圧状態
(圧力P)であったので、作動空間内の作動ガスは第
1連通路10aから第1中圧開閉弁52aを介して第1
中圧バッファタンク51aに流れ、作動空間内の圧力が
低下して第1中間バッファタンク51aの内圧(圧力P
M1)とほぼ等しくなる。
【0074】(3)状態c(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁52a閉、第2中圧開閉弁
52b開、第3中圧開閉弁52c閉) この状態では、第2中圧開閉弁42bのみが開である。
状態cとなる前(状態b)では、作動空間内は第1中圧
バッファタンク41a内の圧力PM1であったので、作
動空間内の作動ガスは第2連通路10bから第2中圧開
閉弁42bを介して第2中圧バッファタンク51bに流
れ、作動空間内の圧力が低下して第2中間バッファタン
ク51bの内圧(圧力PM2)とほぼ等しくなる。
【0075】(4)状態d(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁52a閉、第2中圧開閉弁
52b閉、第3中圧開閉弁52c開) この状態では、第3中圧開閉弁52bのみが開である。
状態dとなる前(状態c)では、作動空間内は第2中圧
バッファタンク51b内の圧力PM2であったので、作
動空間内の作動ガスは第3連通路10cから第3中圧開
閉弁52cを介して第3中圧バッファタンク51cに流
れ、作動空間内の圧力が低下して第3中間バッファタン
ク51cの内圧(圧力PM3)とほぼ等しくなる。
【0076】(5)状態e(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15開、第1中圧開閉弁52a閉、第2中圧開閉弁
52b閉、第3中圧開閉弁52c閉) この状態では、低圧開閉弁15のみが開である。状態e
となる前(状態d)では、作動空間内の圧力は第3中圧
バッファタンク内の圧力PM3であったので、作動空間
内の作動ガスは低圧開閉弁15を介して圧縮機11の吸
入口に流れ込み、作動空間内の圧力が最低圧にまで低下
して低圧通路13の内圧(圧力P)とほぼ等しくな
る。
【0077】(6)状態f(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁52a閉、第2中圧開閉弁
52b閉、第3中圧開閉弁52c開) この状態では、第3中圧開閉弁52cのみが開である。
状態fとなる前(状態e)では、作動空間内は低圧状態
(圧力P)であったので、第3中圧バッファタンク5
2c内の作動ガスが第3中圧開閉弁51cを介して第3
連通路10cから作動空間内に流れ、作動空間内の圧力
が上昇して第3中間バッファタンクの内圧(圧力
M3)とほぼ等しくなる。
【0078】(7)状態g(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁52a閉、第2中圧開閉弁
52b開、第3中圧開閉弁52c閉) この状態では、第2中圧開閉弁52aのみが開である。
状態gとなる前(状態f)では、作動空間内圧は第3中
圧バッファタンク51a内の圧力PM3であったので、
第2中圧バッファタンク51b内の作動ガスが第2中圧
開閉弁52bを介して第2連通路10bから作動空間内
に流れ、作動空間内の圧力が上昇して第2中圧バッファ
タンク51bの内圧(圧力PM2)とほぼ等しくなる。
【0079】(8)状態h(高圧開閉弁14閉、低圧開
閉弁15閉、第1中圧開閉弁52a開、第2中圧開閉弁
52b閉、第3中圧開閉弁52c閉) この状態では、第1中圧開閉弁52aのみが開である。
状態hとなる前(状態f)では、作動空間内圧は第2中
圧バッファタンク51b内の圧力PM2であったので、
第1中圧バッファタンク51a内の作動ガスが第1中圧
開閉弁52aを介して第1連通路10aから作動空間内
に流れ、作動空間内の圧力が上昇して第1中間バッファ
タンク51aの内圧(圧力PM1)とほぼ等しくなる。
【0080】上記状態(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)、(7)、(8)をこの順で繰
り返すように開閉弁を制御することにより、冷凍を発生
するものである。
【0081】本例によれば、高圧開閉弁14または低圧
開閉弁15を開くときに、作動空間内の圧力が中圧(圧
力PM1または圧力PM3)となっており、高圧開閉弁
14での差圧はP−PM1、低圧開閉弁15での差圧
はPM3−Pとなり、各開閉弁での差圧が従来の場合
(P−P)と比較して小さくなる。このため、開閉
弁損失が低減でき、冷凍効率を向上させることができ
る。
【0082】本例の効果を理論的に理解するため、上記
各状態に切り換わる際に開閉弁(高圧開閉弁14、低圧
開閉弁15、第1中圧開閉弁52a、第2中圧開閉弁5
2b、第3中圧開閉弁52c)が作動するときの開閉弁
損失に伴うエントロピーの増大量を計算する。尚、計算
の便宜上、第1中圧バッファタンク内の圧力PM1、第
2中圧バッファタンク内の圧力PM2、及び第3中圧バ
ッファタンク内の圧力PM3は、圧縮機11の吐出圧P
と圧縮機11の吸入圧Pとの差圧を4等分するよう
な圧力とする(PM1=(3P+P)/4、PM2
=(2P+2P)/4、PM3=(P+3P
4)) 状態(1)から状態(2)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/PM1)=(P−PM1)v/T・ln(P/P ) =(P−(3P+P)/4)v/T・ln(P/((3P+P)/4 )) =(P−P)v/4T・ln(4P/(3P+P)) 状態(2)から状態(3)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM1/PM2)=(PM1−PM2)v/T・ln(PM1 /PM2) =((3P+P)/4−(2P+2P)/4)v/T・ln(((3P +P)/4)/((2P+2P)/4)) =(P−P)v/4T・ln((3P+P)/(2P+2P)) 状態(3)から状態(4)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM2/PM3)=(PM2−PM3)v/T・ln(PM2 /PM3) =((2P+2P)/4−(P+3P)/4)v/T・ln(((2P +2P)/4)/((P+3P)/4)) =(P−P)v/4T・ln((2P+2P)/(P+3P)) 状態(4)から状態(5)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM3/P)=(PM3−P)v/T・ln(PM3/P ) =((P+3P)/4−P)v/T・ln(((P+3P)/4)/P ) =(P−P)v/4T・ln((P+3P)/4P) 状態(5)から状態(6)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM3/P)=(PM3−P)v/T・ln(PM3/P ) =((P+3P)/4−P)v/T・ln(((P+3P)/4)/P ) =(P−P)v/4T・ln((P+3P)/4P) =ΔS 状態(6)から状態(7)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM2/PM3)=(PM2−PM3)v/T・ln(PM2 /PM3) =((2P+2P)/4−(P+3P)/4)v/T・ln(((2P +2P)/4)/((P+3P)/4)) =(P−P)v/4T・ln((2P+2P)/(P+3P)) =ΔS 状態(7)から状態(8)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(PM1/PM2)=(PM1−PM2)v/T・ln(PM1 /PM2) =((3P+P)/4−(2P+2P)/4)v/T・ln(((3P +P)/4)/((2P+2P)/4)) =(P−P)v/4T・ln((3P+P)/(2P+2P)) =ΔS 状態(8)から状態(1)へ切り換わる際に増大するエントロピー ΔS=nRln(P/PM1)=(P−PM1)v/T・ln(P/P ) =(P−(3P+P)/4)v/T・ln(P/((3P+P)/4 )) =(P−P)v/4T・ln(4P/(3P+P)) =ΔS 1サイクル当たりのエントロピー増大量は、 ΔS=ΔS+ΔS+ΔS+ΔS+ΔS+ΔS+ΔS+ΔS =(P−P)v/4T・(2ln(4P/(3P+P))+2ln(( 3P+P)/(2P+2P))+2ln((2P+2P)/P+3P) +2ln((P+3P)/4P) =2(P−P)v/4T・ln(P/P) である。
【0083】一方、従来技術におけるGM型ダブルイン
レットパルス管冷凍機では、開閉弁損失は、第1実施例
で示したとおり、 ΔS’=2(P−P)v/T・ln(P/P) である。従って、ΔS=1/4・ΔS’となり、本例に
おけるGM型ダブルインレットパルス管冷凍機105で
は、従来のものよりも、開閉弁の開閉動作に伴うエント
ロピーの増大が約1/4となることがわかる。このた
め、開閉弁損失も約1/4となり、ひいてはより冷凍効
率を向上させることができるものである。
【0084】また、本例におけるGM型ダブルインレッ
トパルス管冷凍機105は、従来のGM型ダブルインレ
ットパルス管冷凍機に比べてオリフィス27a、27b
の開度を絞って通過ガス流量を少なくすることができる
ため、ダブルインレット仕事損失も低減でき(ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機では、オリフィス27a、7b
の開度を大きくする方向は冷凍出力を増す方向である
が、同時にダブルインレット仕事損失も増加する傾向に
あった。本発明では、前述の開閉弁損失が大幅に低減で
きるので、オリフィス27a、27bの開度は最小限に
小さくできる)、よって、冷凍効率をより向上させるこ
とができる。
【0085】(変形例)図7は、上記第3施形態例にお
けるGM型ダブルインレットパルス管冷凍機の他の変形
例の構成概略図である。図7に示すGM型ダブルインレ
ットパルス管冷凍機107は、基本的には上記第3実施
形態例にて示した図5のGM型ダブルインレットパルス
管冷凍機105と同一である。異なるところは、ダブル
インレット通路26中の、第1オリフィス27aと第2
オリフィス27bとの間の部分に開閉弁6を介装したこ
とである。
【0086】図8は、図7に示す本例のGM型ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機107における高圧開閉弁1
4、低圧開閉弁15、第1中圧開閉弁52a、第2中圧
開閉弁52b、第3中圧開閉弁52c、及び開閉弁6の
1サイクルにおける弁開閉タイミングと、冷凍発生装置
2の作動空間内(主にパルス管23内)の圧力変化を示
すグラフを併記したものである。尚、この図8におい
て、太線部分がそれぞれの開閉弁が開いている期間、細
線部分がそれぞれの開閉弁が閉じている期間である。
【0087】図8に示すようにこの開閉弁6は、高圧開
閉弁14と低圧開閉弁15のそれぞれのほぼ開となるタ
イミングに合わせて閉となるように開閉制御する。つま
り、高圧開閉14弁及び低圧開閉弁15が閉状態である
ときは、開閉弁6を開とし、高圧開閉弁14及び低圧開
閉弁15が開状態であるときは、開閉弁6を閉とする。
高圧開閉弁14の開のタイミングは、サイクルとしては
主として圧力上昇過程であるが、そのタイミングに合わ
せて開閉弁6を閉じることによって、より速やかに圧力
上昇ができる。また、低圧開閉弁15の開のタイミング
は、サイクルとして主として圧力降下過程であるが、そ
のタイミングに合わせて開閉弁6を閉じることによっ
て、より速やかに圧力降下ができる。このため、より冷
凍効率が向上するという効果が望める。
【0088】尚、上記説明以外の構成、及び、作動は、
第3実施形態例で示したGM型ダブルインレットパルス
管冷凍機105と同一であるので、同一部分に同一符号
を示してその説明を省略する。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
GM型ダブルインレットパルス管冷凍機において、開閉
弁損失及びダブルインレット仕事損失を低減して冷凍効
率を向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例におけるGM型ダブル
インレットパルス管冷凍機の構成概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態例におけるGM型ダブル
インレットパルス管冷凍機を運転する際の、各開閉弁1
4、15、32の開閉状態と、作動空間内の圧力変化を
併記したものである。
【図3】本発明の第2実施形態例におけるGM型ダブル
インレットパルス管冷凍機の構成概略図である。
【図4】本発明の第2実施形態例におけるGM型ダブル
インレットパルス管冷凍機を運転する際の、各開閉弁1
4、15、42a、42bの開閉状態と、作動空間内の
圧力変化を併記したものである。
【図5】本発明の第3実施形態例におけるGM型ダブル
インレットパルス管冷凍機の構成概略図である。
【図6】本発明の第3実施形態例におけるGM型ダブル
インレットパルス管冷凍機を運転する際の、各開閉弁1
4、15、52a、52b、52cの開閉状態と、作動
空間内の圧力変化を併記したものである。
【図7】本発明の第3実施形態例の変形例におけるGM
型ダブルインレットパルス管冷凍機の構成概略図であ
る。
【図8】本発明の第3実施形態例の他の変形例における
GM型ダブルインレットパルス管冷凍機を運転する際
の、各開閉弁14、15、52a、52b、52c、6
の開閉状態と、作動空間内の圧力変化を併記したもので
ある。
【図9】従来技術におけるGM型ダブルインレットパル
ス管冷凍機の構成概略図である。
【図10】従来技術におけるGM型ダブルインレットパ
ルス管冷凍機を運転する際の、各開閉弁14、15の開
閉状態と、作動空間内の圧力変化を併記したものであ
る。
【符号の説明】
1・・・圧力振動装置 2・・・冷凍発生装置 21・・・蓄冷器、 21a・・・第1低温端、 21
b・・・第1高温端 22・・・コールドヘッド 23・・・パルスチューブ、 23a・・・第2低温
端、 23b・・・第2高温端 25・・・位相制御装置 26・・・ダブルインレット通路 27a・・・第1オリフィス(オリフィス)、 27b
・・・第2オリフィス(オリフィス) 31・・・中圧バッファタンク(中圧源) 32・・・中圧開閉弁 41a、51a・・・第1中圧バッファタンク(中圧
源)、 41b、51b・・・第2中圧バッファタンク
(中圧源) 42a、52a・・・第1中圧開閉弁(中圧開閉弁)、
42b、52b・・・第2中圧開閉弁(中圧開閉弁) 51c・・・第3中圧バッファタンク(中圧源) 52c・・・第3中圧開閉弁(中圧開閉弁) 101、103、105、107・・・GM型ダブルイ
ンレットパルス管冷凍機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 龍夫 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1低温端及び第1高温端を有する蓄冷
    器と、該蓄冷器の第1低温端に連結されたコールドヘッ
    ドと、第2低温端及び第2高温端を有し該第2低温端で
    前記コールドヘッドに連結されたパルス管と、前記蓄冷
    器の第1高温端に連通した圧力振動装置と、前記パルス
    管の第2高温端に連通した位相制御装置と、一端が前記
    蓄冷器の第1高温端に連通するとともに他端が前記パル
    ス管の第2高温端に連通したダブルインレット通路と、
    中圧開閉弁を介して前記ダブルインレット通路に連通し
    た中圧源とを具備するGM型ダブルインレットパルス管
    冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記中圧源は、中圧バッファタンクであることを特徴と
    する、GM型ダブルインレットパルス管冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ダブルインレット通路には、1つまたは複数のオリ
    フィスが形成されていることを特徴とするGM型ダブル
    インレットパルス管冷凍機。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 ダブルインレット通路には、複数の中圧バッファタンク
    がそれぞれ中圧開閉弁を介して並列に連通していること
    を特徴とするGM型ダブルインレットパルス管冷凍機。
JP10311413A 1998-10-30 1998-10-30 Gm型ダブルインレットパルス管冷凍機 Pending JP2000146334A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224142A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Railway Technical Res Inst パルス管冷凍機のバルブ制御装置
JP2009063209A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Aisin Seiki Co Ltd パルス管冷凍機およびその制御方法
CN103791147A (zh) * 2013-11-05 2014-05-14 北京卫星环境工程研究所 调节机械驱动g-m制冷机配气时序的调节工具及其应用

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JP2009063209A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Aisin Seiki Co Ltd パルス管冷凍機およびその制御方法
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