JP2000143907A - イソプレン・イソブチレンゴムの架橋方法およびその方法によって架橋して得られるゴム製品 - Google Patents

イソプレン・イソブチレンゴムの架橋方法およびその方法によって架橋して得られるゴム製品

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    • C08L61/00Compositions of condensation polymers of aldehydes or ketones; Compositions of derivatives of such polymers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イソプレン・イソブチレンゴムの新規な樹脂
架橋方法。 【解決手段】 イソプレン・イソブチレンゴム100重
量部に、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂5
〜25重量部とヒドラジド化合物0.1〜5重量部また
はこれに更にエポキシ化合物0.3〜10重量部を添加
してイソプレン・イソブチレンゴムを架橋する方法。こ
の方法はハロゲン化合物を併用せず、またカーボンブラ
ックを増量使用することなしに高い硬度の架橋ゴムが得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成ゴムであるイ
ソプレン・イソブチレンゴムを架橋する新規な架橋方
法、及びその架橋方法によって製造される架橋ゴム製品
に関する。
【0002】
【従来の技術】イソプレン・イソブチレンゴム(以下ブ
チルゴムと略称することがある)は、イソプレンとイソ
ブチレンの共重合によって製造され、不飽和度は0.5
mol%〜3mol%である、公知の合成ゴムである。
ブチルゴムの架橋物は、低ガス透過率、電気絶縁性、耐
熱性、防振性、酸やアルカリに対する耐薬品性、低吸水
性等の性質があり、防振ゴム、自動車のチューブ、パッ
キン、ゴム栓、O−リング等に使用されている。
【0003】ブチルゴムの架橋方法としては、硫黄架
橋、キノイド架橋および樹脂架橋の3方法が知られてい
るが、ブチルゴムによって耐熱性、低圧縮永久歪、高硬
度、高電気絶縁性および低金属腐食性等の特性を満たす
架橋ゴムを製造するための架橋方法としては、樹脂架橋
が最適な方法である。
【0004】1996年ポリサー社から発行された「ポ
リサー・ブチルハンドブック」の117ページに、この
樹脂架橋について記載されている。すなわち下記のよう
な架橋技術が紹介されている。
【0005】「優れた耐熱性と低圧縮永久歪を有するポ
リサーブチルゴムコンパウンドは、ジメチル フェノー
ル樹脂で架橋することによって得られる。一般には、ハ
ロゲンを含む活性剤が樹脂と併用される。しかし、活性
剤の含まれない十分な架橋は、高温で架橋すると可能で
あり、特に不飽和度の高いポリサーブチルゴムによって
可能である」このようにブチルゴムは、ジメチル フェ
ノール樹脂のみを添加し、180℃〜210℃の温度で
架橋すると、良好な架橋ゴムが得られる。しかし、この
場合耐熱性、低圧縮永久歪、電気絶縁性および金属腐食
性については、特性上問題はないが、良好な電気絶縁性
を保持しつつ、高い硬度の架橋ブチルゴム製品を製造す
る場合には、原料の配合処方がむずかしい。なぜなら、
架橋ゴムに硬さを付与できる充填剤は、カーボンブラッ
クであるが、電気絶縁性を落とさずに配合する場合、添
加できる充填剤のカーボンブラックの量に限界があり、
硬度の調整ができない。このような高い硬度が要求され
る製品の例としては、例えば硬質のブチルゴムローラ
ー、高圧水系パイプのパッキン、電解コンデンサーの封
口ゴム等がある。
【0006】従来、このような製品の場合、硬度を上昇
させる為に使用されるのはシランカップリング剤であ
る。ビニルシラン、メルカプトシラン、アミノシラン等
のシラン類を添加するが、欠点がある。添加されたシラ
ン類はシラノール基が、充填剤として添加されるシリカ
やクレーと反応することによって、補強性を付与しつ
つ、硬度も上昇させるが、安定性が不足する。
【0007】例えば、シラン類をシリカやクレーと混合
して添加するか、別途シラン類を添加するかによって硬
度は異なる。更にバンバリーの如き密閉式の混練機によ
って添加する場合、温度が150℃以上になっているコ
ンパウンドにシラン類を添加すると、気化するか、シラ
ンとシリカやクレーとの反応が一定しない等の不確定要
素が加わり、一定の硬度が得られない。これは、シラン
の添加によって起こる反応の調整がむずかしいためと言
われている。
【0008】安定したシラン添加の効果を得る方法とし
ては、クレーやシリカに表面処理して添加する方法があ
る。しかし、この場合強度等の物理特性の改良効果はあ
るが、樹脂架橋によって、高い硬度のブチルゴムを製造
する方法としては不適当である。
【0009】樹脂架橋において、塩化スズやクロロプレ
ンゴムの如きハロゲン化合物を併用し、カーボンブラッ
クの添加量に制限を設けなければ、高い硬度の架橋した
ブチルゴムを得ることは可能である。しかしハロゲン化
合物の使用は架橋ゴムの用途によっては、金属腐食を引
き起こすので好ましくなく、またカーボンブラックの増
量によって架橋ゴムの硬度を上げるのは、高い硬度の架
橋ゴム製品を製造するために配合処方をしたコンパウン
ドが成型時の加工性を低下させてしまうという欠点や、
電気絶縁性の低下を引き起こすので好ましくない。
【0010】ここでいう高い硬度のブチルゴムとは、J
IS−A硬度あるいはデュロメータA硬度で80度以上
の硬度を意味する。
【0011】本発明はブチルゴムの樹脂架橋にハロゲン
化合物を添加しない新規な架橋方法と、その方法によっ
て得られる硬度の高い製品を提供することにより、前記
樹脂架橋の問題点を解決するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、ブチルゴムのアルキルフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂による架橋方法において、ハロゲン化合物を使用
しない新規な架橋方法を提供することである。また本発
明の第2の目的は該架橋方法によって得られる高い硬度
の架橋ゴム製品を提供することである。
【0013】本発明の第3の目的は、ブチルゴムのアル
キルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂による架橋方法
において、ヒドラジド化合物またはヒドラジド化合物と
エポキシ化合物を使用することによる、ハロゲン化合物
を使用しない新規な架橋方法を提供することである。ま
た該架橋方法によって得られる高い硬度の架橋ゴム製品
を提供することである。更に本発明の第4の目的は金属
腐食を起こさない成形性がよく、電気絶縁性にすぐれた
高い硬度の架橋ゴム製品を提供することである。
【0014】更に本発明の他の目的は以下の説明から一
層明らかとなるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の本発明の目的は、
イソプレン・イソブチレンゴムに、アルキルフエノール
・ホルムアルデヒド樹脂とヒドラジド化合物を添加して
イソプレン・イソブチレンゴムを架橋する方法。
【0016】またはイソプレン・イソブチレンゴムに、
アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂とヒドラジ
ド化合物とエポキシ化合物を添加してイソプレン・イソ
ブチレンゴムを架橋する方法によって達成される。更に
詳しくは、 (1)イソプレン・イソブチレンゴム100重量部に、
アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂5重量部〜
25重量部と、飽和あるいは不飽和の脂肪族二塩基酸ヒ
ドラジド、ヒダントインの骨格を有する二塩基酸ヒドラ
ジド、フタル酸ヒドラジドおよびこれらのヒドラジド化
合物が有する2個の−NH2の水素と、安息香酸、トル
イル酸(o−、m−、p−)、またはオキシ安息香酸
(o−、m−、p−)の反応によって得られるヒドラジ
ド化合物、およびカーボジヒドラジドからなる群から選
ばれる1種類又は2種類以上のヒドラジド化合物0.1
重量部〜5重量部を添加することによって架橋する方法
及び該方法によって得られる架橋ゴム製品。 (2)イソプレン・イソブチレンゴム100重量部に、
アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂5重量部〜
25重量部と、飽和あるいは不飽和の脂肪族二塩基酸ヒ
ドラジド、ヒダントインの骨格を有する二塩基酸ヒドラ
ジド、フタル酸ヒドラジドおよびこれらのヒドラジド化
合物が有する2個の−NH2の水素と、安息香酸、トル
イル酸(o−、m−、p−)またはオキシ安息香酸(o
−、m−、p−)の反応によって得られるヒドラジド化
合物およびカーボジヒドラジドからなる群から選ばれる
1種類又は2種類以上のヒドラジド化合物0.1重量部
〜5重量部と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビス
フェノールF型またはAD型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールAD型エポキシ樹脂の骨格に付加されている1個の
メチル基をカーボン数2〜12のアルキル基で置換した
ビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、トリフェニルメタン型多官能エポキシ樹脂、環式脂
肪族エポキシ化合物、ナフトール変性ノボラック型エポ
キシ樹脂およびフタル酸(o−、m−、p−)またはヒ
ドロフタル酸(o−、m−、p−)のグリシジルエステ
ル系エポキシ化合物からなる群から選ばれる1種類又は
2種類以上のエポキシ化合物0.3重量部〜10重量部
を添加することによって架橋する方法及び該方法によっ
て得られる架橋ゴム製品によって達成される。次に本発
明を更に詳細に説明する。
【0017】本発明で使用されるイソプレン・イソブチ
レンゴムとは、イソプレンとイソブチレンの共重合によ
って製造される一般に不飽和度が0.5mol%〜3.0
mol%である公知の合成ゴムである。
【0018】本発明の範囲には、イソプレン・イソブチ
レンゴムに臭素や塩素を付加したハロゲン化ブチルゴム
は含まれない。
【0019】本発明で使用されるアルキルフェノール・
ホルムアルデヒド樹脂は、本発明のブチルゴムの樹脂架
橋に有効に使用し得るアルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂であればいかなるものでもよく、特に限定さ
れないが、比較的低分子量のメチロール基を有する化合
物が好適に使用し得る。例えば下記式(1)で示される
ような、nが0〜10(式中、RはC1〜C10の脂肪族
アルキル基をあらわし、R′は−CH2−または−CH2
OCH2−を表わす)の低分子量の化合物の混合物が好
適に使用し得る。このような化合物は例えば商品名タッ
キロール(TACKIROL)201(田岡化学工業株式会社製
品)、ヒタノール(HITANOL)2501(日立化成工業
株式会社製品)などとして市販されている。添加される
アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂の量は、ブ
チルゴム100重量部に対して、5重量部〜25重量
部、好ましくは、10重量部〜20重量部である。5重
量部より少ないと目的とする効果は得られず、また25
重量部より多い場合には、配合した原料ゴムの粘着が激
しくなり、作業性が低下するので好ましくない。
【0020】
【化9】 メチロール基の部分に臭素を置換したハロゲン化アルキ
ルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂あるいは、 ベンゼ
ン核にハロゲンを置換したハロゲン化アルキルフェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂の使用は、本発明の目的には
不適であり、本発明の範囲に含まれない。
【0021】次に本発明で使用されるヒドラジド化合物
とは、本発明のブチルゴムの樹脂架橋に有効に使用し得
るものであればいかなるヒドラジド化合物でもよいが特
に好適なものとして、飽和あるいは不飽和の脂肪族二塩
基酸ヒドラジド、ヒダントインの骨格を有する二塩基酸
ヒドラジド、フタル酸ヒドラジドおよびこれらのヒドラ
ジド化合物が有する2個の−NH2の水素と、安息香
酸、トルイル酸(o−、m−、p−)、オキシ安息香酸
(o−、m−、p−)の反応によって得られるヒドラジ
ド化合物、カーボジヒドラジドなどを挙げることができ
る。
【0022】具体的には例えば、カーボジヒドラジド、
アジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ヒドラジド、ドデ
カン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ヒドラジド、マレ
イン酸ヒドラジド、デカメチレンジカルボン酸ジサリチ
ロイルヒドラジド、エイコサン二酸ジヒドラジド、7,
11-オクタデカジエン-1,18-ジカルボヒドラジド、
1,3-ビス(ヒドラジノカルボエチル)-5-イソプロピ
ル-ヒダントイン等をあげることができる。
【0023】ヒドラジド化合物の使用量は、上記の群か
ら選ばれた1種類または2種類以上のヒドラジド化合物
をブチルゴム100重量部に対して、0.1重量部〜5
重量部、但し2種類以上のヒドラジド化合物を使用する
場合は、その合計量が0.1〜5重量部、好ましくは0.
3重量部〜4重量部である。ヒドラジド化合物の添加量
が0.1重量部より少ないと目的とする効果が得られ
ず、また5重量部より多くても特に優れた効果は得られ
ない。
【0024】ブチルゴムに、アルキルフェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂と、ヒドラジド化合物を添加して架橋
すると、高い硬度の架橋ゴムを得ることができる。該架
橋方法によって本発明の第1、2及び第3の目的を達成
することができる。特にブチルゴムをアルミ電解コンデ
ンサーの封口ゴムとしての用途に使用する場合におい
て、本発明の方法は電極を腐食させない点で最適の架橋
方法である。
【0025】以下に本発明で使用されるヒドラジド化合
物について更に詳細に説明する。本発明で使用される飽
和あるいは不飽和脂肪族二塩基酸ヒドラジドとは、下記
式(2)で示される、
【0026】
【化10】 で表わされる不飽和結合を2個までおよび
【0027】
【化11】 で表わされる結合を20個まで有する飽和あるいは不飽
和脂肪族のジカルボン酸から誘導される二塩基酸ヒドラ
ジドおよびこれら二塩基酸ヒドラジドの2個の−NH2
の水素と、安息香酸、トルイル酸(o−、m−、p−)
またはオキシ安息香酸(o−、m−、p−)の反応によ
って得られるヒドラジド化合物である。
【0028】下記式(6)〜(8)に、飽和脂肪族二塩
基酸ヒドラジドであるセバチン酸ヒドラジド、不飽和脂
肪族二塩基酸ヒドラジドである7,11-オクタデカジエ
ン-1,18-ジカルボヒドラジドおよび飽和脂肪族二塩
基酸ヒドラジドとo-オキシ安息香酸の反応生成物であ
るデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド
の構造式を示した。
【0029】
【化12】 但し上記式(2)で、X、Yは水素あるいは同一もしく
は異なっていてもよい1〜5の炭素原子を有するアルキ
ル基を表わし、Rは水素あるいは
【0030】
【化13】 (R′は水素、メチル基または水酸基を表わす)を表わ
し、nは0〜2、mは0〜20の数を表わす(但しnと
mが同時に0であることはない)。なお式(2)の
[ ]内は
【0031】
【化14】 結合と
【0032】
【化15】 結合が任意に存在することを示している。
【0033】セバチン酸ヒドラジド
【0034】
【化16】 7,11-オクタデカジエン-1,18-ジカルボヒドラジ
【0035】
【化17】
【0036】
【化18】 (デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジ
ド) ヒダントインの骨格を有する二塩基酸ヒドラジドおよび
これら二塩基酸ヒドラジドの2個の−NH2基の水素
と、安息香酸、トルイル酸(o−、m−、p−)または
オキシ安息香酸(o−、m−、p−)の反応によって得
られるヒドラジド化合物は、下式(3)で示される。
【0037】下式(9)に具体例として1,3-ビス(ヒ
ドラジノカルボエチル)-5-イソプロピル-ヒダントイ
ンの構造式を示す。
【0038】
【化19】 Rは、水素あるいは炭素数1〜10のアルキル基を表わ
し、R′は、水素あるいは
【0039】
【化20】 (式中のR″は、水素、メチル基または水酸基を表わ
す)を表わし、nは1〜10の数を表わす。
【0040】
【化21】 フタル酸ヒドラジドは、下式(4)で示され、式(1
0)に具体例としてイソフタル酸ヒドラジドの構造式を
示した。
【0041】
【化22】 Rは、式(3)のR′と同じ意味を有する。
【0042】
【化23】 (イソフタル酸ヒドラジド) カーボジヒドラジドは下式(5)で示される。
【0043】
【化24】 これらのヒドラジド化合物のうちドデカン二酸ジヒドラ
ジドやデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラ
ジドなどが好ましく使用される。これらのヒドラジド化
合物は、ブチルゴムのアルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂架橋において、良好な架橋促進効果を示し、
更にJIS−A硬度、またはデュロメータA硬度で80
度以上の高い硬度の架橋ゴムの製造を、カーボンブラッ
クの増量に依存しないで可能にするものである。本発明
はこれらのヒドラジド化合物のブチルゴムの樹脂架橋に
対する特異な性質を見出したことに基づいている。
【0044】本発明のアルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂とヒドラジド化合物を使用したブチルゴムの
架橋を実施する場合の架橋条件は特に限定されないが通
常架橋温度は170℃〜210℃で、当業者が使用する
伝熱プレスで一次架橋を5分間〜20分間行い、製品に
よっては必ずしも二次架橋を行う必要はないが、長期間
使用におけるゴムの硬度変化を少なくするには、二次架
橋は効果があり、その場合は二次架橋を170℃〜21
0℃で30分〜3時間行うのがよい。
【0045】架橋剤として使用されるアルキルフェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂とヒドラジド化合物以外にゴ
ムのフィラーとして一般に使用されているカーボンブラ
ック、タルク、カオリンクレー(カオリナイト)、炭酸
カルシウム、軟化剤、亜鉛華またはステアリン酸等の充
填剤をブチルゴムに任意に添加して使用することができ
る。
【0046】本発明に使用できる充填剤とは、強度や耐
久性などの諸性質を改善するために基材として加えられ
る物質、あるいは増量、増容、製品の価格低減を目的と
して添加される物質であり、具体的にはチャンネルブラ
ック、ファーネスブラックのような各種カーボンブラッ
ク、乾式法ホワイトカーボン(シリカ)、湿式法ホワイ
トカーボン(シリカ)等の微粒子けい酸、けい酸塩、炭
酸カルシウム、カオリナイト(クレー)又はカオリナイ
ト(クレー)を焼成した焼成クレー、含水けい酸マグネ
シウム(タルク)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等であ
り、任意に使用できる。電気絶縁性を低下させない目的
で、高い硬度の架橋ゴム製品を製造するには、カーボン
ブラックの使用量は、ブチルゴム100重量部あたり6
0重量部以下の添加量とするのが好ましい。
【0047】その他ステアリン酸、老化防止剤、パラフ
ィンワックス、ACポリエチレン等の薬品を併用しても
良い。
【0048】更に本発明は、ブチルゴムのアルキルフェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂による架橋方法におい
て、ヒドラジド化合物とエポキシ化合物を併用すること
による、ハロゲン化合物を添加しない新規な架橋方法を
提供することである。該方法はヒドラジド化合物とエポ
キシ化合物の使用によって、ブチルゴムのアルキルフェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂による架橋を促進すると
ともにカーボンブラックの使用量を押さえながら、JI
S−A硬度あるいはデュロメータA硬度で80度以上の
高硬度のゴム製品の製造を更に容易にするものである。
【0049】該方法による架橋方法は、高い硬度のブチ
ルゴムローラー、高圧蒸気パイプのパッキンなどの製造
に適している。しかし、アルミ電解コンデンサーの封口
ゴムを製造することを目的とするブチルゴムのアルキル
フェノール・ホルムアルデヒド樹脂による架橋方法とし
ては、エポキシ化合物を併用しない方がよい。それはエ
ポキシ化合物に不純物として含まれる塩素が、架橋剤で
あるフェノール・ホルムアルデヒド樹脂によって活性化
され、長期間に渡って塩素が溶出する等の問題が発生す
るためである。特に、アルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂の添加量を14重量部以上添加して架橋した
場合、電極の腐食を発生させる危険が高くなる。しかし
ながら高い硬度のブチルゴムローラー、高圧蒸気パイプ
のパッキンなどの用途には、該方法は、安価かつ加工性
のよい配合処方を組むことが可能であり、優れた方法で
ある。
【0050】前記本発明のアルキルフェノール・ホルム
アルデヒド樹脂とエポキシ化合物とヒドラジド化合物を
使用するブチルゴムの架橋は、ブチルゴム100重量部
対して、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂5
重量部〜25重量部と、ヒドラジド化合物を0.1重量
部〜5重量部とエポキシ化合物を0.3重量部〜10重
量部添加して架橋される。
【0051】本発明で使用されるエポキシ化合物とは、
エポキシ樹脂及び低分子量のエポキシ化合物を含む意味
で用いられ、本発明のブチルゴムの架橋に有効に使用し
得るものであればどのような化合物でもよく、具体的に
は例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型またはAD型エポキシ樹脂、AD型エポキシ
樹脂の骨格に付加されている1個のメチル基をカーボン
数2〜12のアルキル基で置換したビスフェノール型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリフェニルメタ
ン型多官能エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ化合物、
ナフトール変性ノボラック型エポキシ樹脂、 フタル酸
(o−、m−、p−)またはヒドロフタル酸(o−、m
−、p−)のグリシジルエステル系エポキシ化合物など
を挙げることができる。エポキシ化合物の使用量は、上
記の群から選ばれた1種類又は2種類以上のエポキシ化
合物をブチルゴム100重量部に対して、0.3重量部
〜10重量部、但し2種類以上のエポキシ化合物を使用
する場合は、その合計量が0.3〜10重量部、好まし
くは0.5重量部〜8重量部添加して製造される。エポ
キシ化合物の添加量が0.3重量部より少ないと目的と
する効果が得られず、また10重量部より多くても特に
優れた効果は得られない。
【0052】以下に本発明で使用されるエポキシ化合物
について更に詳細に説明する。
【0053】ビスフェノールA型エポキシ樹脂とは、ビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンの反応生成物であ
って、下記の構造式(11)で示されるものである。
【0054】液状エポキシ樹脂と固形エポキシ樹脂があ
るが、エポキシ当量は900g/eq以下であり、50
0g/eq以下であるエポキシ樹脂が好ましい。軟化点
(℃)は環球法で110℃以下が好ましい。
【0055】
【化25】 ビスフェノールF型およびAD型のエポキシ樹脂とは、
ビスフェノールFあるいはAD、あるいはビスフェノー
ルADの骨格に付加されている1個のメチル基をカーボ
ン数2〜12のアルキル基で置換したビスフェノールと
エピクロルヒドリンの反応生成物であって、下記の構造
式(12)〜(13)で示されるものである。
【0056】
【化26】 本発明はビスフェノールAD型の骨格に付加されている
1個のメチル基をカーボン数2〜12のアルキル基で置
換したビスフェノール型エポキシ樹脂も包含する。エポ
キシ当量は300g/eq以下が好ましい。
【0057】フェノールノボラック型エポキシ樹脂と
は、フェノールノボラック樹脂とエピクロルヒドリンの
反応生成物であって、下記の構造式(14)で示される
ものである。
【0058】エポキシ当量は300g/eq以下であ
り、軟化点(℃)は環球法で110℃以下が好ましい。
【0059】
【化27】 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂とは、o−クレゾ
ールノボラック樹脂とエピクロルヒドリンの反応生成物
であって、下記の構造式15で示されるものである。
【0060】エポキシ当量は300g/eq以下であ
り、軟化点(℃)は環球法で110℃以下が好ましい。
【0061】
【化28】 ナフトール変性ノボラック型エポキシ樹脂とは、例えば
エポキシ当量は225g/eq〜245g/eqであり、
商品名NC−7000及び7020シリーズ(日本化薬
株式会社製品)として販売されているナフトール変性タ
イプのノボラック型エポキシ樹脂が使用できる。軟化点
(℃)は環球法で110℃以下である。
【0062】下記の構造式(16)で示されるものであ
る。
【0063】
【化29】 トリフェニルメタン型多官能エポキシ樹脂とは、例えば
下記の構造式(17)および(18)で示される。
【0064】EPPN500シリーズ、FAEシリーズ
(日本化薬株式会社製品)の商品名で上市されているよ
うなエポキシ樹脂である。エポキシ当量は300g/e
q以下であり、軟化点(℃)は環球法で100℃以下で
ある。
【0065】
【化30】 環式脂肪族エポキシ化合物とは、シクロヘキセン環の二
重結合を酸化してエポキシ化したタイプのエポキシ化合
物であり例えばアリシクリックジエポキシアセタール、
アリシクリックジエポキシアジペート、アリシクリック
ジエポキシカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジ
オキサイド等の環式脂肪族エポキシ化合物である。
【0066】エポキシ当量は300g/eq以下の液状
の化合物である。
【0067】アリシクリックジエポキシアジペート、ア
リシクリックジエポキシカルボキシレートの構造式を下
記式(19)および(20)に示す。
【0068】
【化31】 フタル酸(o−、m−、p−)またはヒドロフタル酸
(o−、m−、p−)のグリシジルエステル系エポキシ
化合物とは、フタル酸(o−、m−、p−)または芳香
族環を水素添加したヒドロフタル酸(o−、m−、p
−)とエピクロルヒドリンの反応生成物であり、例えば
ジグリシジルフタレート、ジグリシジルテトラヒドロフ
タレート、ジメチルグリシジルフタレート、ダイマー酸
グリシジルエステル、 ジグリシジルヘキサヒドロフタレ
ート、ジメチルグリシジルヘキサヒドロフタレート等の
化合物である。エポキシ当量は300g/eq以下の化
合物が好ましい。
【0069】ジグリシジルテトラヒドロフタレートの構
造式を下記式(21)に示す。
【0070】
【化32】 これらのエポキシ化合物のうち、トリフェニルメタン型
多官能エポキシ樹脂やクレゾールノボラック型エポキシ
樹脂などが好ましく使用される。
【0071】本発明のアルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂とヒドラジド化合物とエポキシ化合物を使用
したブチルゴムの架橋を実施する場合の架橋条件は特に
限定されないが通常架橋温度は170℃〜210℃で、
当業者が使用する伝熱プレスで一次架橋を5分間〜20
分間行い、製品によっては必ずしも二次架橋を行う必要
はないが、長期間使用におけるゴムの硬度変化を少なく
するには、二次架橋は効果があり、その場合は二次架橋
を170℃〜210℃で30分〜3時間行うのがよい。
本発明のブチルゴムの架橋剤として使用されるアルキル
フェノール・ホルムアルデヒド樹脂とヒドラジド化合お
よびエポキシ化合物以外にゴムのフィラーとして一般に
使用されているカーボンブラック、タルク、カオリンク
レー(カオリナイト)、炭酸カルシウム、軟化剤、亜鉛
華、ステアリン酸等の充填剤をブチルゴムに任意に添加
して使用することができる。
【0072】本発明に使用できる充填剤とは、強度や耐
久性などの諸性質を改善するために基材として加えられ
る物質、あるいは増量、増容、製品の価格低減を目的と
して添加される物質であり、具体的にはチャンネルブラ
ック、ファーネスブラックのような各種カーボンブラッ
ク、乾式法ホワイトカーボン(シリカ)、湿式法ホワイ
トカーボン(シリカ)等の微粒子けい酸、けい酸塩、炭
酸カルシウム、カオリナイト(クレー)またはカオリナ
イト(クレー)を焼成した焼成クレー、含水けい酸マグ
ネシウム(タルク)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等で
あり、任意に使用できる。電気絶縁性を低下させない目
的で、高い硬度の架橋ゴム製品を製造するには、カーボ
ンブラックの使用量は、ブチルゴム100重量部あたり
60重量部以下の添加量とするのが好ましい。
【0073】その他ステアリン酸老化防止剤、パラフィ
ンワックス、ACポリエチレン等の薬品を併用しても良
い。
【0074】
【発明の実施の形態】本発明について以下実施例及び比
較例によって更に詳細に説明する。
【0075】なお実施例の表の原料配合量の数字はすべ
て重量部を表す。
【0076】架橋ゴム物性の測定は、JIS K630
1に準拠して行った。
【0077】架橋曲線の測定は、東洋精機株式会社製の
オシレーティング・レオメーター(ASTM-100
型)を使用した。
【0078】
【実施例】実施例1〜3 比較例1〜2 表1の配合処方で、アルキルフェノール・ホルムアルデ
ヒド樹脂とデカメチレンジカルボン酸ジサルチロイルヒ
ドラジト(DMDHと以下略称する)の各々の添加量を
変えて、伝熱プレスで1次架橋を190℃で10分実施
した。次いで2次架橋を熱空気対流式のオーブンで20
0℃で2時間おこなった。実施例2及び比較例1のオシ
レーテイング・レオメーターによる190℃で測定した
架橋曲線を図1に、実施例3及び比較例2の同様に測定
した架橋曲線を図2に示す。また実施例1〜3、比較例
1〜2で得られた架橋ゴムの物性を表2に示す。
【0079】図1及び2の架橋曲線から、DMDHは、
ブチルゴムのアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹
脂10重量部の添加による架橋において、架橋促進効果
があることが分かる。
【0080】また表2の実施例1及び2と比較例1か
ら、DMDHは、10重量部のアルキルフェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂を添加したブチルゴムの架橋におい
て、大幅に硬度を高める効果があることがわかる。
【0081】同様に表2の実施例3と比較例2から、ア
ルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂17重量部を
添加したブチルゴムの架橋においても、DMDHは大幅
に硬度を高める効果があることがわかる。
【0082】
【表1】 (注)(1) エクソン化学株式会社製のブチル365
を使用した。
【0083】(2) 旭カーボン株式会社製のアサヒサ
ーマルを使用した。
【0084】(3) バーゲス ビグメント社のアイスバ
ーグを使用した。
【0085】(4) 土屋カオリン工業(株)製を使用
した。
【0086】(5) 田岡化学工業(株)製のタッキロ
ール201を使用した。
【0087】(6) 旭電化工業(株)製を使用した。
【0088】
【表2】 (注)(1) (実施例硬度)−(比較例硬度) (2) ウォーレス社の硬度計を使用した。実施例4〜
5 比較例3〜4表3の配合処方で、アルキルフェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂とDMDHの各々の添加量
を変えて、伝熱プレスで1次架橋を190℃で10分実
施した。次いで2次架橋を熱空気対流式のオーブンで2
00℃で2時間おこなった。
【0089】実施例4及び比較例3の190℃で測定し
た架橋曲線を図3に示す。また実施例4〜5、比較例3
〜4で得られた架橋ゴムの物性を表4に示す。
【0090】図3の架橋曲線から、DMDHは、ブチル
ゴムのアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂16
重量部の添加による架橋において、架橋促進効果がある
ことが分かる。また表4の実施例4と比較例3から、D
MDHは、16重量部のアルキルフェノール・ホルムア
ルデヒド樹脂を添加したブチルゴムの架橋において、大
幅に硬度を高める効果があることは明白である。
【0091】表4の実施例5と比較例4から、アルキル
フェノール・ホルムアルデヒド樹脂18重量部を添加し
たブチルゴムの架橋においても、同様の結果が得られ
た。
【0092】
【表3】 (注)(1)、(2)、(3)、(5)、(6)は、表1の
(注)の(1)〜(3)、(5)、(6)と同じ。
【0093】(4)は、J.M.ヒューバー社のアミノ
シラン処理クレーを使用した。
【0094】
【表4】 (注)(1) (実施例硬度)−(比較例硬度) (2) ウオーレス社の硬度計を使用した。 実施例6〜7 比較例5〜7 表5の配合処方で、アルキルフェノール・ホルムアルデ
ヒド樹脂18重量部とエポキシ樹脂2重量部とDMDH
を併用して、伝熱プレスで1次架橋を190℃で10分
実施した。次いで2次架橋を熱空気対流式のオーブンで
200℃で2時間おこなった。実施例6及び比較例5及
び6の190℃で測定した架橋曲線を図4に示す。また
実施例6〜7、比較例5〜7で得られた架橋ゴムの物性
を表6に示した。
【0095】実施例6から、DMDHはクレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂と併用することによって、硬度を
上昇させるのみならず、図4から明らかなように、架橋
促進効果があることがわかる。
【0096】実施例7によって、同様にDMDHはビス
フェノールF型エポキシ樹脂と併用することによって硬
度を上昇させ、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド
樹脂によるブチルゴム架橋の架橋促進効果があることが
わかる。
【0097】これらの実施例は、同一の充填剤の配合量
で、カーボンブラックを増量させることなく硬度を上げ
ることができることを意味している。
【0098】
【表5】 (注)(1)、(2)、(3)は表1の(注)の(1)〜
(3)と同じ、(5)、(7)は、表1の(注)の
(5)、(6)と同じ。
【0099】(4)は、バーゲス ビグメント社の表面
処理クレーを使用した。
【0100】(6)は、表6に記載。
【0101】
【表6】 (注)(1) 日本化藥株式会社製のクレゾールノボラ
ック型のエポキシ樹脂であるEOCN1020を使用し
た。
【0102】(2) 油化シェルエポキシ株式会社製の
ビスフェノールF型エポキシ樹脂であるエピコートYL
983を使用した。
【0103】 (3) (実施例6の硬度)−(比較例6の硬度) (4) (実施例6の硬度)−(比較例5の硬度) (5) (実施例7の硬度)−(比較例7の硬度) (6) (実施例7の硬度)−(比較例5の硬度) 実施例8〜9 比較例8〜10 表7の配合処方で、アルキルフェノール・ホルムアルデ
ヒド樹脂18重量部とエポキシ樹脂4重量部とDMDH
を併用して、伝熱プレスで1次架橋を190℃で10分
実施した。次いで2次架橋を熱空気対流式のオーブンで
200℃で2時間おこなった。実施例8〜9、比較例8
〜10で得られた架橋ゴムの物性を表8に示した。実施
例8から、DMDHはクレゾールノボラック型エポキシ
樹脂と併用することによって、硬度を上昇させることが
わかる。
【0104】実施例9によって、同様にDMDHはアリ
シクリックジエポキシアジペートと併用することによっ
て、硬度を上昇させることがわかる。
【0105】これらの実施例は、同一のカーボンブラッ
クの充填剤の配合量で、容易に架橋ゴムの硬度を上げる
ことができることを意味している。
【0106】
【表7】 (注)(1)、(2)、(3)は表1の(注)の(1)〜
(3)と同じ、(6)、(8)は、表1の(注)の
(5)、(6)と同じ。
【0107】(4)は、表5と同じ。
【0108】(5)は、表3の(注)の(4)と同じ。
【0109】(7)は、表8に記載。
【0110】
【表8】 (注)(1) 日本化藥株式会社製のフェノールノボラ
ック型のエポキシ樹脂であるEPPN201を使用し
た。
【0111】(2) チバ・スペシャリティ・ケミカルズ
社製の環式脂肪族エポキシ樹脂であるアラルダイトCY
177を使用した。
【0112】 (3) (実施例8の硬度)−(比較例9の硬度) (4) (実施例8の硬度)−(比較例8の硬度) (5) (実施例9の硬度)−(比較例10の硬度) (6) (実施例9の硬度)−(比較例8の硬度) 実施例10〜12 比較例11〜13 表9の配合処方で、アルキルフェノール・ホルムアルデ
ヒド樹脂18重量部とDMDH2重量部を添加し、3種
類のエポキシ樹脂を1.5重量部を添加した実施例を実
施例10〜12として、表10に示す。比較のためにD
MDHを添加しない配合処方の結果を、比較例11〜1
3として表10に示す。
【0113】架橋は伝熱プレスで1次架橋を190℃で
10分、次いで2次架橋を熱空気対流式のオーブンで2
00℃で2時間実施した。実施例10〜12、比較例1
1〜13で得られた架橋ゴムの物性を表10に示した。
また実施例10及び比較例11の190℃で測定した架
橋曲線を図5に示す。
【0114】図5の架橋曲線から、DMDHは、ブチル
ゴムのアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂18
重量部とトリフェニルメタン系エポキシ樹脂併用のブチ
ルゴムの架橋に対して、架橋促進効果があることが分か
る。
【0115】表10の実施例10と比較例11から、D
MDHは、18重量部のアルキルフェノール・ホルムア
ルデヒド樹脂を添加したブチルゴムの架橋において、カ
ーボンブラックの増量をすることなく、硬度を高める効
果があることが分かる。
【0116】表10の実施例11〜12のクレゾールノ
ボラックエポキシ樹脂又はナフトール変性エポキシ樹脂
併用のフェノール樹脂架橋においても、カーボンブラッ
クの増量をすることなく、硬度を高める効果があること
が分かる。
【0117】
【表9】 (注)(1)、(2)、(3)は表1の(注)の(1)〜
(3)と同じ、(4)、(6)は、表1の(注)の
(5)、(6)と同じ。
【0118】(5)は、表10に記載。
【0119】
【表10】 (注)(1) 日本化藥株式会社製のトリフェニルメタ
ン系のエポキシ樹脂であるEPPN501を使用した。
【0120】(2) 日本化藥株式会社製のクレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂であるEOCN103Sを使
用した。
【0121】(3) 日本化藥株式会社製のナフトール
変性エポキシ樹脂であるNC7000を使用した。
【0122】 (4) (実施例10の硬度)−(比較例11の硬度) (5) (実施例11の硬度)−(比較例12の硬度) (6) (実施例11の硬度)−(比較例12の硬度) 実施例13〜17 比較例14 表11の配合処方で、アルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂18重量部と、セバチン酸ヒドラジド(実施
例13)、ドデカン二酸ジヒドラジド(実施例14)、
アジピン酸ジヒドラジド(実施例15)、イソフタル酸
ヒドラジド(実施例16)およびデカメチレンジカルボ
ン酸ジサリチロイルヒドラジド(実施例17)をそれぞ
れ1重量部添加して、190℃で20分、伝熱プレスで
架橋した。
【0123】比較のために、ヒドラジド化合物を添加し
ない配合で(比較例14)、同様に190℃で20分、
伝熱プレスで架橋した。実施例14、16及び17と比
較例14のオシレーティング・レオメーターによる19
0℃で測定した架橋曲線を図6に示す。
【0124】また実施例13〜17、比較例14で得ら
れた架橋ゴムの物性を表12に示す。
【0125】図6の架橋曲線から、ブチルゴムに、アル
キルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂18重量部を添
加した架橋において、ヒドラジド化合物は、架橋促進効
果があることが分かる。
【0126】また表12の実施例13〜17と比較例1
4から、ヒドラジド化合物を添加すると大幅に硬度が上
昇することがわかる。比較例14において、伸び(%)
が実施例と比較して大きいのは、架橋密度が低いためで
ある。
【0127】
【表11】 (注)(1)、(2)、(3)、(4)、(5)は表1の
(注)の(1)〜(5)と同じ。
【0128】(6)は、表12に記載。
【0129】
【表12】 (注)(1) 日本ヒドラジン工業(株)製の飽和脂肪
族二塩基酸ヒドラジドであるセバチン酸ヒドラジドを使
用した。
【0130】(2) 日本ヒドラジン工業(株)製の飽
和脂肪族二塩基酸ヒドラジドであるドデカン二酸ジヒド
ラジドを使用した。
【0131】(3) 日本ヒドラジン工業(株)製の飽
和脂肪族二塩基酸ヒドラジドであるアジピン酸ジヒドラ
ジドを使用した。
【0132】(4) 日本ヒドラジン工業(株)製のフ
タル酸の誘導体であるイソフタル酸ヒドラジドを使用し
た。
【0133】(5) 旭電化工業(株)製の飽和脂肪族
ヒドラジドとオキシ安息香酸の誘導体であるデカメチレ
ンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジドを使用した。
表1の(注)の6と同じ。
【0134】(6)、(7) (実施例13〜17の硬度)−(比較例14の硬度) 実施例18〜19 比較例15〜16 表13の配合処方で、アルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂7重量部および22重量部と、ドデカン二酸
ジヒドラジドを2重量部および0.8重量部添加して、
一次架橋を伝熱プレスで190℃で20分実施し、二次
架橋を200℃で2時間実施した。また実施例18〜1
9、比較例15〜16で得られた架橋ゴムの物性を表1
4に示す。
【0135】表14の実施例18と比較例15及び実施
例19と比較例16から、ドデカン二酸ジヒドラジドを
添加すると大幅に硬度が上昇することがわかる。
【0136】
【表13】 (注)(1) エクソン化学株式会社製のブチル268
を使用した。
【0137】(2)、(3)、(4)、(5)は、表1
の(注)の(2)〜(5)と同じ。
【0138】(6)は、表12の(注)の(2)と同
じ。
【0139】
【表14】 (注)(1)は、表12の(注)の(2)と同じ。
【0140】 (2) (実施例18の硬度)−(比較例15の硬度) (3) (実施例19の硬度)−(比較例16の硬度) 実施例20〜22 比較例17 表15の配合処方で、アルキルフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂10重量部と、ヒドラジド化合物の添加量を
0.1重量部〜0.2重量部添加して、一次架橋を伝熱プ
レスで190℃で20分実施し、二次架橋を200℃で
2時間実施した。
【0141】架橋ゴムの硬度をデュロメータA硬度計に
よって、瞬間値と3秒値を測定し、同様にヒドラジド化
合物を添加しないで架橋した比較例17の架橋ゴムの硬
度を測定した。また同様にI.R.H.D.硬度計によ
って硬度を測定した。
【0142】測定した結果を表16に示す。
【0143】ドデカン二酸ジヒドラジド、アジピン酸ジ
ヒドラジドおよびイソフタル酸ヒドラジドとドデカン二
酸ジヒドラジドの併用は、ブチルゴムのアルキルフェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂架橋の硬度を上げる効果が
あることが分かる。これは、ヒドラジド化合物が、架橋
促進効果を有し、架橋密度を上昇させていると言える。
【0144】
【表15】 (注)(1)は、表13の(注)の(1)と同じ。
【0145】(2)、(3)、(4)、(5)は、表1
の(注)の(2)〜(5)と同じ。
【0146】(6)は、表16の(注)に記載。
【0147】
【表16】 (注)(1)は、表12の(注)の(2)と同じ。
【0148】(2)は、表12の(注)の(3)と同
じ。
【0149】(3)は、表12の(注)の(4)と同
じ。
【0150】(5)、(6) (実施例20〜22の硬度)−(比較例17の硬度) 実施例23〜27 比較例18 表17の処方で、アルキルフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂16重量部と、表18に記載のように、実施例2
3〜27としてヒドラジド化合物を単独ないし併用し
て、添加量を変量し、一次架橋を190℃で20分、二
次架橋を200℃で2時間実施した。比較のためにヒド
ラジド化合物を添加しない配合処方(比較例18)で、
実施例と同様に架橋した。架橋ゴムの物性を表18に示
す。
【0151】実施例26と、比較例18のオシレーティ
ング・レオメーターによる190℃で測定した架橋曲線
を図7に示す。
【0152】図7の架橋曲線から、ブチルゴムに、アル
キルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂16重量部を添
加した架橋において、ヒドラジド化合物は、架橋促進効
果があることが分かる。
【0153】表18から明らかなように、ブチルゴムの
樹脂架橋において、ヒドラジド化合物を添加すると大幅
に硬度の高い架橋ゴムを得ることが分かる。
【0154】
【表17】 (注)(1)は、表13の(注)の(1)と同じ。
【0155】(2)、(3)、(4)、(5)は、表1
の(注)の(2)〜(5)と同じ。
【0156】(6)は、表18の(注)に記載。
【0157】
【表18】 (注)(1)は、表12の(注)の(5)と同じ。
【0158】(2)は、表12の(注)の(4)と同
じ。
【0159】(3)は、表12の(注)の(2)と同
じ。
【0160】(4)は、日本ヒドラジド工業(株)製の
カーボヒドラジドを使用した。
【0161】(5)は、味の素株式会社製の1,3-ビス
(ヒドラジノカルボエチル)-5-イソプロピルヒダント
インを使用した。
【0162】(6)は、味の素株式会社製の不飽和脂肪
族ジカルボン酸の誘導体である7,11-オクタデカジエ
ン-1,18-ジカルボヒドラジドを使用した。
【0163】(7)、(8) (実施例23〜27の硬度)−(比較例18の硬度)
【0164】
【発明の効果】本発明の架橋方法に依れば、ブチルゴム
の樹脂架橋において架橋速度が促進され、またハロゲン
化合物を架橋助剤として使用することなしにJIS−A
硬度で80度以上の高い硬度の架橋ブチルゴムが電気絶
縁性を低下させることなしに容易に製造でき、しかも成
形性のよい、電気絶縁性にすぐれ、また低金属腐食性の
架橋ゴム製品を得ることができる。そして本発明の特徴
は、ヒドラジド化合物が、ブチルゴムのフェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂架橋の良好な架橋促進剤として作用
するばかりでなく、同時に原料のブチルゴム、クレーや
カーボンブラックに不純物として含まれる塩素の架橋し
たあとのゴム製品からの溶出を、防止する作用、ならび
にカーボンブラックの添加量を増加させないで、製品の
硬度を上昇させるという三つの有効な働きを同時に行う
特異性があることに基づくものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2及び比較例1のオシレーティング・レ
オメーターによる190℃で測定した架橋曲線を示す。
【図2】実施例3及び比較例2のオシレーティング・レ
オメーターによる190℃で測定した架橋曲線を示す。
【図3】実施例4及び比較例3のオシレーティング・レ
オメーターによる190℃で測定した架橋曲線を示す。
【図4】実施例6及び比較例5及び6のオシレーティン
グ・レオメーターによる190℃で測定した架橋曲線を
示す。
【図5】実施例10及び比較例11のオシレーティング
・レオメーターによる190℃で測定した架橋曲線を示
す。
【図6】実施例14、16および17と比較例14のオ
シレーティング・レオメーターによる190℃で測定し
た架橋曲線を示す。
【図7】実施例26と比較例18のオシレーティング・
レオメーターによる190℃で測定した架橋曲線を示
す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソプレン・イソブチレンゴムに、アル
    キルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂とヒドラジド化
    合物を添加してイソプレン・イソブチレンゴムを架橋す
    る方法。
  2. 【請求項2】 イソプレン・イソブチレンゴムに、アル
    キルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂と、ヒドラジド
    化合物と更にエポキシ化合物を添加してイソプレン・イ
    ソブチレンゴムを架橋する方法。
  3. 【請求項3】 アルキルフェノール・ホルムアルデヒド
    樹脂が、下記式(1)で示される化合物であることを特
    徴とする請求項1または2記載のイソプレン・イソブチ
    レンゴムを架橋する方法。 【化1】
  4. 【請求項4】 ヒドラジド化合物が、下記式(2)〜
    (5)で示される二塩基酸ジヒドラジドおよびカーボジ
    ヒドラジドからなる群から選ばれる1種類または2種類
    以上であることを特徴とする請求項1または2記載のイ
    ソプレン・イソブチレンゴムを架橋する方法。 【化2】 但し上記式(2)で、X、Yは、水素あるいは同一もし
    くは異なっていてもよい1〜5の炭素原子を有するアル
    キル基を表わし、Rは、水素あるいは 【化3】 (R′は水素、メチル基または水酸基を表わす)を表わ
    し、nは0〜2、mは0〜20の数を表わす(但しnと
    mが同時に0であることはない)。 【化4】 但し上記式(3)で、Rは、水素あるいは炭素数1〜1
    0のアルキル基を表わし、R′は、水素あるいは 【化5】 (式中のR″は、水素、メチル基または水酸基を表わ
    す)を表わし、nは1〜10の数を表わす。 【化6】 但し上記式(4)で、Rは、水素あるいは 【化7】 (式中のR′は、水素、メチル基または水酸基を表わ
    す)を表わす。 【化8】
  5. 【請求項5】 ヒドラジド化合物が、カーボジヒドラジ
    ド、アジピン酸ジヒドラジド、セバチン酸ヒドラジド、
    ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ヒドラジド、
    マレイン酸ヒドラジド、デカメチレンジカルボン酸ジサ
    リチロイルヒドラジド、エイコサン二酸ジヒドラジド、
    7,11-オクタデカジエン-1,18-ジカルボヒドラジ
    ド、1,3-ビス(ヒドラジノカルボエチル)-5-イソプ
    ロピル-ヒダントインからなる群から選ばれる1種類ま
    たは2種類以上であることを特徴する請求項1または2
    記載のイソプレン・イソブチレンゴムを架橋する方法。
  6. 【請求項6】 エポキシ化合物が、フェノールノボラッ
    ク型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
    脂、ビスフェノールA型、F型、AD型エポキシ樹脂又
    はビスフェノールAD型エポキシ樹脂の骨格に付加され
    ている1個のメチル基をカーボン数2〜12のアルキル
    基で置換したビスフェノール型エポキシ樹脂、トリフェ
    ニルメタン型多官能エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ
    化合物、ナフトール変性ノボラック型エポキシ樹脂およ
    び、フタル酸(o−、m−、p−)またはヒドロフタル
    酸(o−、m−、p−)のグリシジルエステル系エポキ
    シ化合物からなる群から選ばれる1種類または2種類以
    上であることを特徴とする請求項2記載のイソプレン・
    イソブチレンゴムを架橋する方法。
  7. 【請求項7】 イソプレン・イソブチレンゴム100重
    量部に、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂5
    重量部〜25重量部と、1種類以上のヒドラジド化合物
    0.1重量部〜5重量部を添加してイソプレン・イソブ
    チレンゴムを架橋する請求項1記載の架橋方法。
  8. 【請求項8】 イソプレン・イソブチレンゴム100重
    量部に、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂5
    重量部〜25重量部と、1種類以上のヒドラジド化合物
    を0.1重量部〜5重量部と、ビスフェノールA型エポ
    キシ樹脂、ビスフェノールF型またはAD型エポキシ樹
    脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂の骨格に付加さ
    れている1個のメチル基をカーボン数2〜12のアルキ
    ル基で置換したビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノ
    ールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック
    型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型多官能エポキシ
    樹脂、環式脂肪族エポキシ化合物、ナフトール変性ノボ
    ラック型エポキシ樹脂およびフタル酸(o−、m−、p
    −)またはヒドロフタル酸(o−、m−、p−)のグリ
    シジルエステル系エポキシ化合物からなる群から選ばれ
    る1種類又は2種類以上のエポキシ化合物0.3重量部
    〜10重量部を添加してイソプレン・イソブチレンゴム
    を架橋する請求項2記載のイソプレン・イソブチレンゴ
    ムを架橋する方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載の架橋
    方法によってイソプレン・イソブチレンゴムを架橋して
    得られる架橋ゴム製品。
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