JP2000143448A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2000143448A
JP2000143448A JP32673098A JP32673098A JP2000143448A JP 2000143448 A JP2000143448 A JP 2000143448A JP 32673098 A JP32673098 A JP 32673098A JP 32673098 A JP32673098 A JP 32673098A JP 2000143448 A JP2000143448 A JP 2000143448A
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sec
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hair cosmetic
hair
copolymer
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JP32673098A
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Takashi Matsuo
貴史 松尾
Michitaka Sawada
道隆 澤田
Satoshi Onizuka
聡 鬼塚
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)分子中にカチオン性基と架橋構造
とを有する共重合体であって、その0.5重量%ハイド
ロゲルの、25℃、シェアレート1sec-1の粘度η1
シェアレート10sec-1の粘度η2 が、0.3≦η1
20(Pa・sec)、0.01≦η2 ≦5(Pa・sec)、か
つη1 >η2 である共重合体、及び(B)水不溶性成分
を含有する毛髪化粧料。 【効果】 水不溶性成分が安定に分散し、塗布時の指通
りが良好で、湿潤時には毛髪の柔軟感に優れ、しかも乾
燥過程においては、べたつきがなくさらさら感が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水不溶性成分が安
定に均一分散するとともに、塗布時の指通りが良好で、
湿潤時には毛髪の柔軟感に優れ、しかも乾燥過程では、
べたつきがなくさらさら感が得られる毛髪化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】毛髪の感触を改善するため、カチオン化
セルロース等の汎用カチオン性高分子を含有する種々の
毛髪化粧料が使用されている。しかしこれらは、塗布時
の指通りが悪く、また湿潤時から乾燥に至る間のべたつ
き感が顕著であるという問題がある。また、乾燥時の感
触向上剤として、ジメチルポリシロキサンなどの水不溶
性成分を配合する場合、感触を損うことなく、これらを
安定に分散させることは極めて困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水不
溶性成分が安定に分散し、しかも塗布時の指通りが良好
で、乾燥過程でべたつきがなくさらさら感が得られる毛
髪化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の成分
(A)及び(B): (A)分子中にカチオン性基と架橋構造とを有する共重
合体であって、その0.5重量%ハイドロゲルの、25
℃、シェアレート1sec-1の粘度η1 、シェアレート1
0sec-1の粘度η2 が、0.3≦η1 ≦20(Pa・se
c)、0.01≦η2≦5(Pa・sec)、かつη1 >η2
である共重合体(以下、共重合体(A))、(B)水不
溶性成分を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる共重合体
(A)は、上記η1 、η2 について、0.3≦η1 ≦2
0(Pa・sec)、0.01≦η2 ≦5(Pa・sec)、かつ
η1>η2 である。粘度挙動がこの範囲内にあれば毛髪
への塗布が容易であり、毛髪への残留感が得られ、上記
のような良好な使用感を得ることができる。特に、共重
合体(A)が0.4≦η1 ≦10(Pa・sec)、0.5
≦η2 ≦3(Pa・sec)であるとき、一層好ましい使用
感が得られる。
【0006】共重合体(A)の0.5重量%ハイドロゲ
ルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec 、ひずみ
1%での複素弾性率ε1 、損失正接tan δ1 、ひずみ5
00%での複素弾性率ε2 、損失正接tan δ2 が、1≦
ε1 ≦300(N/m2)、tan δ1 ≦2、かつ、0.
01≦ε2 ≦30(N/m2)、tan δ2 ≧1であると
き、より好ましい感触の毛髪化粧料を得ることができ
る。ここで、共重合体(A)の損失正接が、tan δ1
1.5、更にはtan δ1 ≦1.0となるに従って、より
好ましい感触の毛髪化粧料を得ることができる。
【0007】また、上記共重合体(A)が、その2.0
重量%エタノールゲルの、25℃、シェアレート1sec
-1の粘度η3 、シェアレート10sec-1の粘度η4 が、
0.3≦η3 ≦20(Pa・sec)、0.01≦η4 ≦5
(Pa・sec)、かつη3 >η4 であるとき、感触に優
れ、かつエタノール併用時もその感触を保持し得る毛髪
化粧料を得ることができる。
【0008】η1 〜η4 の測定は、以下の方法による。
検体1、2とも測定方法は同じ。 検体1;イオン交換水に粉末試料(平均粒径50μm以下)を加え、50℃、 半日保持して調製した0.5重量%のハイドロゲル。 検体2;水に代えてエタノールを用い、上記と同様に調製した2.0重量%の エタノールゲル。 測定装置;HAAKE社製粘度計、Rotovisco RV-20、 測定条件;測定頭M10、共軸2重円筒型ローター、 測定温度25℃、試料量15ml、 シェアレート;2分間で0sec-1から15sec-1まで上昇、 測定点数;上記シェアレート範囲に亙り60点測定。 計算方法;上記測定値からRotation Version 2.8のプログラムにより算出。
【0009】δ1 、δ2 、ε1 、ε2 の測定は下記の方
法による。 検体;上記検体1と同じ。 測定装置;Rheometrics 社製、Fluids Spectrometer RFS-II 測定条件;Dynamic Strain Sweep (動的ひずみ掃引) モード コーンプレート:直径50mm、ギャップ0.05mm、アングル0. 04rad 、ひずみ周波数6.2rad/sec 、ひずみ0.5〜500% 。 測定温度:25℃。
【0010】このようなレオロジー特性を示す共重合体
(A)としては、例えば、カチオン性基含有ビニル単量
体(以下、単量体(a1))の少なくとも1種と、一般
式(1)又は(2)
【0011】
【化3】
【0012】〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示
し、R2 及びR3 は同一又は異なって、水素原子又は炭
素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくは
アルケニル基を示す。〕
【0013】
【化4】
【0014】〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、A
1 及びA2 は同一又は異なって、式-(CH2)n-(nは2〜
6の整数を示す)で表される基を示し、Bは-O-又は-CH
2-基を示す。〕で表される親水性ノニオン性基含有ビニ
ル単量体(以下、単量体(a2))の少なくとも1種
と、2個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル
単量体(以下、単量体(a3))の少なくとも1種とを
必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得ら
れるカチオン性基含有共重合体(以下、共重合体
(A1))が挙げられる。
【0015】共重合体(A1)を構成する単量体のう
ち、単量体(a1)としては、ジアルキルアミノ基を有
する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル
アミド類、(メタ)アクロイルアルキルトリアルキル4
級アンモニウム塩類、ジアルキルアミノ基を有するスチ
レン類、ビニルピリジン類、N−ビニル複素環化合物
類、アミノ基を有する単量体の酸中和物あるいは4級ア
ンモニウム塩、ジアリル型4級アンモニウム塩などが挙
げられる。
【0016】これらの単量体(a1)のうち、一般式
(3)又は(4)で表わされる化合物が好ましい。
【0017】
【化5】
【0018】〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、R
4 及びR5 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキ
ル基又はアルケニル基を示し、R6 は水素原子又は炭素
数1〜4のアルキル基を示し、Yは-O-、-NH-、-CH2-
又は-O-CH2CH(OH)-基を示し、Zは炭素数1〜4(ただ
しYが-CH2- のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖
のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原
子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示
す。〕
【0019】
【化6】
【0020】〔式中、R7 及びR8 は同一又は異なっ
て、水素原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一
又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
【0021】化合物(3)又は(4)の塩を得るために
用いる好ましい酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン
酸、コハク酸、アジピン酸、スルファミン酸などが挙げ
られ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化
剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化
アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等が挙
げられる。
【0022】単量体(a1)の好ましい具体例として
は、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級
化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリル
アンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0023】単量体(a2)としては、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、
N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブ
チルアクリルアミド、N−(メタ)アクロイルモルホリ
ン等が挙げられる。これらのうち、N,N−ジ置換アク
リルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、さらには
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
エチル(メタ)アクリルアミド等が、特に好ましい。
【0024】単量体(a3)としては、多価アルコール
又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、
アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等
が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエー
テル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メ
タ)アクリレート等が、特に好ましい。
【0025】単量体(a1)と単量体(a2)との好まし
い配合比率は、(a1)/(a2)のモル比で、2/98
〜98/2であり、さらに好ましくは3/97〜60/
40である。上記モル比が小さい場合はチキソトロピー
性の発現が、モル比が大きい場合は低シェアレート時の
粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲
内である方が好ましい。
【0026】単量体(a3)の割合は、単量体全量に対
して0.002〜5重量%が好ましく、0.002重量
%以上0.1重量%未満が特に好ましい。単量体
(a3)の割合が0.002重量%以上であれば、共重
合体(A1)から形成されるハイドロゲルの粘度が十分
であり、また5重量%以下であれば、ハイドロゲルの感
触は柔らかく、すべりの良いものとなる。
【0027】共重合体(A1)は、必須構成単位である
前記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上の他、
これらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とす
ることができる。他のビニル単量体としては、例えばメ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト等の(メタ)アクリル酸誘導体;アクリル酸、メタア
クリル酸等のアニオン性基含有単量体;N−(3−スル
ホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N,N
−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチ
ル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチ
ルアンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられ
る。
【0028】共重合体(A1)を製造する方法は、水溶
液重合法、逆相懸濁重合法、沈澱重合法などが好まし
い。例えば、特開平4−230250号公報第12頁第
22欄第28〜34行に記載のような水溶液重合法を用
いる場合、重合開始温度20〜90℃、反応時間1〜1
0時間程度で行うのが好ましい。
【0029】重合開始剤としては、特開平4−2302
50号公報第12頁第22欄第46行〜第13頁第23
欄第18行のような、アゾビス系化合物が単独で、ある
いは還元剤と組合せて用いられる。
【0030】共重合体(A1)の水溶液重合法による製
造には、例えば特開昭53−34101号公報第3頁右
上欄第14行〜同右下欄第8行記載の、回転する攪拌腕
を有する容器が用いられる。
【0031】共重合体(A)は、1種以上を用いること
ができ、全組成中に0.05〜20重量%、特に0.1
〜10重量%、さらに0.3〜5重量%配合するのが、
使用性、感触の点でより好ましい。
【0032】本発明で用いられる成分(B)の水不溶性
成分としては、20℃において、水100gに対する溶
解度が5g未満のものであれば特に制限されず、例えば
油分、シリコーン類、粉体、機能性ビーズ・カプセル等
が挙げられる。
【0033】これらのうち、油分としては、通常の化粧
料に用いられるものであれば特に制限されず、例えばモ
クロウ、カルナバワックス等の半固体又は固体脂、アボ
ガド油等の油脂、流動パラフィン等の炭化水素類、ラウ
リン酸等の炭素数12〜22の高級脂肪酸類、パルミチ
ン酸イソプロピル等の高級脂肪酸エステル類、セタノー
ル等の炭素数12〜22の高級アルコール、パーフルオ
ロポリエーテル等が挙げられる。
【0034】また、成分(B)のうち、シリコーン類と
しては、例えば以下に示すものが挙げられる。 (1)下記式で表されるジメチルポリシロキサン: (Me3)Si-(Me2SiO)g-Si(Me3) (式中、Meはメチル基、gは3〜20000の数を示
す)
【0035】(2)アミノ変性シリコーン:各種のアミ
ノ変性シリコーンが使用できるが、特に平均分子量が約
3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodim
ethicone)の名称でCTFA辞典(米国,Cosmetic Ing
redient Dictionary)第3版中に記載されているものが
好ましい。上記のアミノ変性シリコーンは水性乳濁液と
して用いるのが好ましく、市販品としては、SM 87
02C(東レ・シリコーン社製)やDC 929(ダウ
・コーニング社製)等が挙げられる。
【0036】(3)その他、ポリエーテル変性シリコー
ン、メチルフェニルシリコーン、脂肪酸変性シリコー
ン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコ
ーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコー
ン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げ
られる。
【0037】成分(B)のうち、粉体としては、例えば
タルク、マイカ、セリサイト、チタン被覆雲母、酸化チ
タン等の無機顔料;アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリエ
チレン樹脂、シリコーン樹脂、赤色202号、黄色40
1号等の有機顔料;ケラチン粉末、キトサン粉末等の生
体高分子などが挙げられる。さらに、これらの粉体をシ
リコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステ
ル、金属石鹸、アミノ酸、アルキルフォスフェート等に
より表面処理したものを用いることもできる。
【0038】機能性ビーズ・カプセル類としては、例え
ばシリコーン油、香料、薬効成分等を寒天、ゼラチン等
で被覆したシームレスカプセルなどが挙げられる。
【0039】成分(B)の水不溶性成分のうち、特にシ
リコーン類、エステル類等の液状油が好ましい。
【0040】成分(B)の水不溶性成分は、1種以上を
用いることができ、全組成中に0.01〜20重量%、
特に0.05〜10重量%、さらに0.1〜5重量%配
合するのが、外観、使用感により優れるので好ましい。
【0041】本発明の毛髪化粧料には、上記必須成分の
ほか、通常の化粧料に用いられるアニオン性界面活性
剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤、アニオン性重合体、非イオン性重合体、
カチオン性重合体、エチレンオキシド・プロピレンオキ
シドブロック共重合体、アルコール類、金属キレート
剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、保湿剤、香料などを、適
宜配合できる。
【0042】本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従っ
て製造でき、その剤型は特に制限されず、例えばシャン
プー、ヘアリンス、コンディショナー、ヘアトリートメ
ント、ヘアクリーム、スタイリング剤、ヘアジェル、セ
ット剤、ヘアリキッド、育毛剤、パーマ剤、染毛剤等と
して適用できる。
【0043】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、水不溶性成分が
安定に均一分散したものであり、塗布時の指通りが良好
で、湿潤時には毛髪の柔軟感、コート感及び指通りに優
れ、しかも乾燥過程においては、べたつきがなくさらさ
ら感が得られる。
【0044】
【実施例】製造例1 反応容器中に、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
ル酸ジエチル硫酸塩(MOEDES:日東化学工業社製)2
3.85g、N,N−ジメチルアクリルアミド71.3
7g、ポリエチレングリコールジメタクリレート(NK-9
G:新中村化学社製)0.0429g、イオン交換水3
50gからなる予め窒素置換した単量体水溶液を入れ、
20分間さらに窒素を吹き込み、反応系内を窒素置換し
ながら55℃まで昇温した。次いで、重合開始剤(2,
2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩)を
0.22g添加した。30分〜1時間後に重合し始め、
全体が柔らかいゲル状となった。そのまま攪拌を続け、
重合開始剤添加4時間後、重合を停止させた。餅状の内
容物を取り出し、5リットルのエタノール中で10分攪
拌洗浄し、乾燥させた。その後、コーヒーミル、ジェッ
トミルで粉砕し、粉砕粒子をハイボルターで分級し、カ
チオン性基含有共重合体No.1を得た。
【0045】製造例2〜14 表1に示す単量体を用い、製造例1と同様にして、カチ
オン性基含有共重合体No.2〜No.14を製造し
た。
【0046】試験例1 製造例1〜14で得られたカチオン性基含有共重合体に
ついて、0.5重量%ハイドロゲルの25℃での粘度、
及び動的粘弾性を前記方法で測定した。結果を表1に示
す。
【0047】
【表1】
【0048】実施例1 表2に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を使用したときの使用感(塗布時及び濯ぎ時の指通り、
濯ぎ時の柔軟感、乾燥過程のべたつき、乾燥時のさらさ
ら感)及び分散安定性について評価した。結果を表2に
併せて示す。
【0049】(評価方法) (1)使用感:10人のパネラーにより、各毛髪化粧料
10gを毛髪に塗布して均一にのばした後、水道水で濯
ぎ、ドライヤーで乾燥させたとき、それぞれの過程にお
ける感触について、以下の基準で官能評価した。平均点
を求め、4.5点以上を◎、4点以上4.5点未満を
○、2.5点以上4点未満を△、2.5点未満を×とし
て示した。
【0050】(i)塗布時及び濯ぎ時の指通り: 5;抜群に滑る。 4;滑る。 3;ふつう。 2;あまり滑らない。 1;滑らない。 (ii)濯ぎ時の柔軟感: 5;非常に柔らかい。 4;柔らかい。 3;ふつう。 2;あまり柔らかくない。 1;柔らかくない。 (iii)乾燥過程のべたつき: 5;べたつかない。 4;あまりべたつかない。 3;ふつう。 2;ややべたつく。 1;べたつく。 (iv)乾燥時のさらさら感: 5;非常にさらさらする。 4;さらさらする。 3;ふつう。 2;あまりさらさらしない。 1;さらさらしない。
【0051】(2)分散安定性:毛髪化粧料を室温で1
週間〜1カ月保存したときの状態を、以下の基準により
肉眼判定した。 ◎;1カ月以上安定。 ○;1週間以上安定(1カ月以内に分離)。 ×;1週間以内に分離。
【0052】
【表2】
【0053】実施例2〜13 表3及び表4に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造
した。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】実施例2〜13で得られた毛髪化粧料はい
ずれも、水不溶性成分が安定に分散し、塗布時の指通り
が良好で、湿潤時には毛髪の柔軟感に優れ、しかも乾燥
過程においては、べたつきがなくさらさら感が得られ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼塚 聡 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB432 AC022 AC072 AC102 AC122 AC152 AC182 AC352 AC392 AC422 AC432 AC442 AC562 AC642 AC932 AD092 AD112 AD131 AD132 AD152 AD162 CC31 DD23 EE01 EE06 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)分子中にカチオン性基と架橋構造とを有する共重
    合体であって、その0.5重量%ハイドロゲルの、25
    ℃、シェアレート1sec-1の粘度η1 、シェアレート1
    0sec-1の粘度η2 が、0.3≦η1 ≦20(Pa・se
    c)、0.01≦η2≦5(Pa・sec)、かつη1 >η2
    である共重合体、(B)水不溶性成分を含有する毛髪化
    粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)が、その0.5重量%ハイド
    ロゲルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec 、ひ
    ずみ1%での複素弾性率ε1 、損失正接tanδ1 、ひず
    み500%での複素弾性率ε2 、損失正接tan δ2 が、
    1≦ε1 ≦300(N/m2)、tan δ1 ≦2、かつ、
    0.01≦ε2 ≦30(N/m2)、tan δ2 ≧1であ
    る請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 次の成分(A)及び(B): (A)カチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種
    と、一般式(1)又は(2) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及び
    3 は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の
    直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基
    を示す。〕 【化2】 〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、A1 及びA2
    同一又は異なって、式-(CH2)n-(nは2〜6の整数を示
    す)で表される基を示し、Bは-O-又は-CH2-基を示
    す。〕で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体
    の少なくとも1種と、2個以上のビニル基を分子中に有
    する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成
    単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチ
    オン性基含有共重合体、(B)水不溶性成分を含有する
    毛髪化粧料。
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