JP2000143431A - 歯科用修復材組成物 - Google Patents

歯科用修復材組成物

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JP2000143431A
JP2000143431A JP11161599A JP16159999A JP2000143431A JP 2000143431 A JP2000143431 A JP 2000143431A JP 11161599 A JP11161599 A JP 11161599A JP 16159999 A JP16159999 A JP 16159999A JP 2000143431 A JP2000143431 A JP 2000143431A
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dental restorative
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dental
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高填塞性、低体積収縮、低収縮応力と優れた
耐摩耗性をもつ樹脂ベースの歯科用修復材を提供する。 【解決手段】 効果的な量のレオロジー改質材、分散剤
およびフルオロコポリマーを、メタクリレート樹脂およ
び微細な鉱物質充填材と混合して使用することにより、
アマルガムのような高填塞性を達成し、重合時の体積収
縮を2%以下に減らし、耐摩耗性を向上させ、改良され
た一般的物理特性をもつ修復材組成物の提供を可能にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ベースの歯科
用修復材、特に高填塞性、低体積収縮と改良された耐摩
耗性を示す修復材組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】臼歯と前歯の修復は、通常は虫歯にかか
っている歯を清掃形成して行うか、または窩洞を作成し
て補修する。この窩洞にペースト材料を充填し、ぎっし
り詰め、そしてもとの歯の輪郭に合うように成形する。
その後、通常は化学線を照射してペーストを硬化させ
る。ペースト材料は、歯の色をしており、充填可能な、
光硬化性の、高度に充填された物質を含む重合性修復材
組成物である。
【0003】臼歯の補修、特にクラスII型は、修復材
を適切に使用するためにはマトリックスバンドを用いる
必要がある。即ち、修復材をマトリックスバンドで取り
囲んだ歯の窩洞に詰め、マトリックスバンドを変形させ
て、修復材をもとの歯の輪郭に合わせなければならな
い。加えて、マトリックスバンドを適切に変形させるこ
とにより、隣り合う歯と適切に接するようになる。
【0004】現在まで、マトリックスバンドと合わせて
使用する用途に適するレオロジー特性をもつ唯一の修復
材のタイプは、アマルガムである。アマルガムは、長い
間この用途の修復材として使用され、且つ良好な摩耗特
性、修復縁における腐食生成物の蓄積に起因する長期の
良好な辺縁品質と、小さい熱膨張係数をもつものとして
知られている。しかし、アマルガムの使用上の欠点は、
その金属色と、歯科用アマルガム金属成分の生物学的相
互作用の不確かさである。
【0005】歯の色をした歯科用修復組成物は、通常メ
タアクリル型モノマー樹脂に50μmのガラス充填材粒
子を分散させたデイスパージョンである。また、プレ重
合した歯科用樹脂に摩砕したシリカを分散させた微細プ
レ重合粒子も使用できる。これらの種類の組成物では、
顔料、開始剤や、安定剤も使用されている。ガラス粒子
表面は通常親水性であり、そしてこの粒子を樹脂と親和
性にする必要があって、ガラス充填材をシランで処理し
てその表面を疎水性にしている。
【0006】そして、シラン処理充填材を或る比率(充
填率)で樹脂と混合して、使用できると考えられる硬さ
を付与されたペーストを得る。このペーストは、通常の
用法では自重で流動することなく、成形に使用できる。
このペーストを修復すべき歯の上に置いた後に、形を整
え、化学的又は光化学的な重合反応により硬化させて、
固い塊状体を得る。硬化後のこの塊状物は、歯の構造体
に近似した特性を持っている。
【0007】樹脂ベース組成物の充填率が増加すると、
高い粘度になるが、アマルガムに似た填塞性は未達成で
ある。このように、歯科医業界では、填塞性があり、マ
トリックスバンドの使用とも調和する、樹脂ベース修復
材のニーズがある。
【0008】先に述べたように、歯科用修復材組成物に
通常用いる樹脂は、ジメタクリレートモノマーより成
る。この樹脂は、重合開始時に架橋により急速にガラス
化する。重合後は、添加したガラス粒子がこの系に高い
モジュラスを与え、そして分散補強材がクラックの広が
りを押さえる。
【0009】メタクリル樹脂ベースの補修材組成物を使
用した時の重大な欠点は、樹脂が硬化後に可成り収縮す
ることである。例えば、最近の複合組成物は、硬化後に
凡そ3%収縮する。この収縮は、バクテリアの浸入が起
きるので、将来虫歯につながる。この虫歯の問題に対処
するために、修復すべき歯の表面に接着剤を塗布した後
に、修復材を適用している。
【0010】しかし、ガラス化過程の初期の収縮応力は
重要であり、光硬化性組成物に対する最初の20秒の光
照射の間に1MPaまたはそれ以上のオーダーである。
初期応力の発生は、接着剤の性能を弱体化する。従っ
て、接着剤を使用した場合でも、可成りの辺縁の破損が
起き、これがバクテリアの浸入につながる。この過程は
微小漏洩と定義され、通常は染料浸透法で測定する。し
たがって、歯科医業界では、体積収縮と収縮応力を減少
させた樹脂ベース組成物に対するニーズが存在する。
【0011】樹脂ベース組成物に用いるガラス充填材の
熱膨張係数は、樹脂の熱膨張係数に比較すると歯構造体
のそれにより近い。それ故、歯科用組成物では、樹脂の
量を制限し充填材材料の量を最大にすることが望まし
い。高度充填サスペンションにおける無機充填材の体積
割合(充填率)を制約する主要因は、粒子―粒子間の相互
作用である。
【0012】分散剤は、粒子間の相互作用を減少させる
能力があり、これによりサスペンションの流動性の改善
(粘度減少)が可能になり、より高度な充填を実現でき
る。非水系における 分散剤は、立体安定化メカニズム
により粒子の相互作用を軽減する。分散剤層が粒子表面
に吸着され、これが粒子を相互に離して保持して粘度を
減少させる。分散剤構造は、樹脂中で立体安定性が見込
めるチエーンをもち、粒子表面に強力に吸着されなけれ
ばならない。このように、歯科補修用として、重合性基
を含有する非水系、高充填サスペンションに用いて効果
がある分散剤を供給するニーズがさらに存在する。
【0013】歯科補修において改善を必要とする追加す
べき重要な分野は、高分子修復材組成物の耐摩耗性であ
る。臼歯の補修では、主要な摩耗メカニズムは、食物小
塊を含む3つの主要なタイプに通常分類できる。前歯の
補修では、摩耗は、歯ブラシ摩耗を含む2つの主要なタ
イプに分類される。摩耗は、歯の組成の不均質な性質に
由来し、多くは充填された粒子を歯の表面から毟り取
り、続いて軟質樹脂相を摩耗させることにより起きる。
この系における摩耗は大いに摩擦に依存する故、摩擦低
減添加剤が、耐摩耗性を改善すると期待されている。
【0014】例えば、テミンの米国特許第4,197,
234号には、化学的に硬化させた歯科用組成物におい
て、耐摩耗性を改善するために、ポリテトラフルオロエ
チレン粉末または他の類似のポリフルオロカーボン樹脂
またはポリフロロクロロカーボン樹脂を添加している。
しかし、ポリテトラフルオロエチレン添加剤または他の
類似添加剤は、不透明化剤としても働き、補修の美的評
価を低下させる。換言すれば、補修体の色が、周辺の歯
列を十分に同化しない。加えて、不透明性が高い場合、
光硬化開始が採用できない。
【0015】同様に、フェルマンらの米国特許第4,4
33,958号は、歯科用修復材組成物において、液体
モノマー系に不溶な固体微粒子として、数種のフルオロ
ポリマーの使用について記載がある。この場合にも、高
度に不透明な材料が得られる。従って、臼歯と前歯で、
優れた耐摩耗性をもち、不適当な不透明性をもたない歯
科用修復材組成物を供給するさらなるニーズが存在す
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】要するに、歯科医業界
は、改良された収縮特性、高度充填能力と優れた耐摩耗
性をもち、且つて填塞性がありマトリックスバンドの使
用にも適合する、歯科用修復材を必要としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の特性の
1つまたはそれ以上を示す樹脂ベース歯科用修復材を供
給する:高填塞性、低体積収縮、低収縮応力、高充填
率、低熱膨張係数と、高耐摩耗性。最も広範な形では、
本発明の歯科用修復組成物は、(1)重合性(メタ)ア
クリルモノマー、(2)充填材と、(3)1またはそれ
以上の下記添加剤を含有する:重合/硬化時に歯科用修
復材の体積収縮を減少させるために効果的な量のレオロ
ジー改質材;燐酸エステルベースの分散剤;と(メタ)
アクリレート樹脂に可溶性のフルオロコポリマー。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に使用する適切なレオロジ
ー改質材には、数ある中で、下記の2つのタイプの化合
物がある: (1)式:
【化17】 〔式中、Rは、6〜60の炭素原子を有する脂肪族炭化
水素基、または6〜20の炭素原子を有する芳香族炭化
水素基、または6〜150の炭素原子を有し、2、4、
6または8のカルボキシアミド基で分割された脂肪族ま
たは脂肪族/芳香族炭化水素遊離基、または4〜150
の炭素原子を有し、2〜75の−O−(酸素)基で分割
された脂肪族炭化水素遊離基であり;R’は、H、また
はC1〜C4のアルキル、または−Z’−(Q)y−(O
H)xであり;xは1〜3であり;yは0または1であ
り;Zは、2〜6の炭素原子を有するアルキレン遊離基
であり;Z’は、2〜6の炭素原子を有する、Zと同一
または異なるアルキレン遊離基であり;Qは、2〜20
0の炭素原子を有し、−O−または
【化18】 を介してZまたはZ’に結合し、そして0〜99の酸素
原子及び/又はカルボン酸エステル基で分割された脂肪
族炭化水素遊離基であり;そしてnは2〜3である〕で
表わされるヒドロキシ官能性ポリカルボン酸アミド、と
(2)(a)1以上のヒドロキシル基を含有する約15
〜75重量%の1またはそれ以上液体ポリアルコキシル
化窒素含有化合物であって、さらに第2級アミンのアミ
ドと第3級アミンより成る群から選ばれる6〜40の炭
素原子より成るペンダント脂肪族遊離基;(b)約8〜
90重量部の1またはそれ以上のポリカルボン酸;と
(c)約0.5〜20重量部の1またはそれ以上の、分
子量が約2000またはそれ以下の液体ジアミン;を反
応させ、酸価が5〜14の範囲、アミン価が42〜84
の範囲になるまで反応を継続して得られる反応性生物。
【0019】樹脂中に前記改質材のいずれか一方を含有
すること、及び本発明の充填材組成物を含有すること
が、結果として得られる組成物の填塞性と収縮特性を改
良することが判明した。一例として、第1に述べた改質
材を使用する場合、好適な改質材量は全混合物の約0.
1〜0.7重量%であり、第2の改質材を使用する場
合、改質材は好適には全混合物の約0.1〜1.5重量
%の量で添加するが、これらに限定するものではない。
【0020】本発明に用いる適切な燐酸エステルベース
の分散剤としては、数ある中で、下記の2つの化合物が
挙げられる: (1)式:
【化19】 〔式中、n=5〜10、m=1〜20である〕で表わさ
れる燐酸エステル;と(2)式:
【化20】 〔式中、Rは(メタ)アクリレート基官能化遊離基であ
る〕で表わされる燐酸エステル。Rは、好適には下記の
遊離基の1つである:オキシエチルメタクリロイル−、
オキシエチルアクリロイル−、ポリオキシプロピルメタ
クリロイル−、グリセリルジメタクリロイル−、とジペ
ンタエリスリトールペンタアクリロイル−。
【0021】樹脂中に上記分散剤の何れかのタイプまた
はそれらの混合物を含有すること、及び本発明の充填材
組成物を含有することは、充填材の充填率を増加させ、
これが収縮率の低減、低熱膨張係数を生み、そして一般
的には物理的特性を改良する。好適には、分散剤は、全
混合物の5重量%またはそれ以下の量がよい。
【0022】本発明で使用する1つの適切なフルオロコ
ポリマーは、(メタ)アクリレート樹脂に可溶であり、
そして約40〜60モル%のフルオロオレフィン単位、
約5〜45モル%のシクロヘキシルビニルエーテル単
位、約5〜45モル%のアルキルビニルエーテル単位と
約3〜15モル%のヒドロキシアルキルビニルエーテル
単位から構成される。このタイプのフルオロコポリマー
を含有することは、組成物材料の摩耗を減少させる。フ
ルオロコポリマーは、好適には全混合物の10重量%ま
たはそれ以下の量で存在する。
【0023】このようにして、改良されたチキソトロピ
ック性と物理的特性及び改良された耐摩耗性を有する歯
科用修復材が提供される。本発明のこれらの目的と他の
目的、及び利点は、好ましい実施態様と実施例の記載か
ら一層明らかにされるであろう。
【0024】本発明により、以下のことが判明した: (a)(メタ)アクリレート樹脂ベースの修復材組成物
に適切なレオロジー改質材を添加することが、その結果
得られた組成物の填塞性と収縮特性を、他の重要な特性
に強いマイナス影響を与えることなく、改良する; (b)燐酸エステル型の適切な分散剤を添加すること
が、充填材の充填率を増加させ、硬化後に低収縮特性の
組成物を供給する; (c)適切なフルオロポリマーの添加は、物理的及び美
的特性に強いマイナス影響を与えることなく、組成物の
摩耗を減少させる; (d)2またはそれ以上の適切なレオロジー改質材、分
散剤とフルオロコポリマーは、改良された填塞性、収
縮、摩耗、充填材充填率、と他の物理的及び美的特性を
もった歯科用修復材組成物を提供する。
【0025】
【実施例】レオロジー改質材と歯科用修復材組成物 通常、臼歯の修復は、特にクラスIIの修復では、歯の
トップ表面に加えて1またはそれ以上の側部表面を含ん
でいる。窩洞を調整した後、マトリックスバンドを置
く。マトリックスバンドは、薄く、展性のある金属、ま
たはプラスチックシートであり、歯の側部表面の周囲に
合うように、及び締め付け可能なように設計されてい
る。マトリックスバンドの締め付けは、前記歯の表面と
密着するようになる。
【0026】もとの歯の輪郭に合わせるためには、歯科
用機器を用いてマトリックスバンドを巧妙に操作する必
要がある。充填は、歯のトップ表面の開口部に行う。歯
にアマルガムを充填する場合には、マトリックスバンド
をさらに変形させて、もとの歯の輪郭のよりよい近似形
状を与えるように填塞する(ぎっしり詰める)。
【0027】これまで、この種の変形は、かつて入手で
きる樹脂ベース組成物を用いては、たとえそれらの樹脂
が臼歯修復用として推奨されたものであっても、達成で
きなかった。本発明に記載する材料を用いることにより
初めて、アマルガムと同等の填塞性が可能になると考え
る。これは、樹脂と充填材混合物にレオロジー改質材を
添加することにより可能になる。非歯科用の用途で知ら
れる種々のレオロジー改質材を本発明の歯科用修復材に
使用する試験を行ったが、ほんの一部の改質材だけが、
所望する特性、即ち向上した填塞性、低体積収縮、低収
縮応力を提供できることが判明した。
【0028】このような改質材の1つは、下記の式1で
表わされる: 式:
【化21】 〔式中、Rは、6〜60の炭素原子を有する脂肪族炭化
水素基、または6〜20の炭素原子を有する芳香族炭化
水素基、または6〜150の炭素原子を有し、2、4、
6または8のカルボキシアミド基で分割された脂肪族ま
たは脂肪族/芳香族炭化水素遊離基、または4〜150
の炭素原子を有し、2〜75の−O−(酸素)基で分割
された脂肪族炭化水素遊離基であり;R’は、H、また
はC1〜C4のアルキル、または−Z’−(Q)y−(O
H)xであり;xは1〜3であり;yは0または1であ
り;Zは、2〜6の炭素原子を有するアルキレン遊離基
であり;Z’は、2〜6の炭素原子を有する、Zと同一
または異なるアルキレン遊離基であり;Qは、2〜20
0の炭素原子を有し、−O−または
【化22】 を介してZまたはZ’に結合し、そして0〜99の酸素
原子及び/又はカルボン酸エステル基で分割された脂肪
族炭化水素遊離基であり;そしてnは2〜3である〕で
表わされるヒドロキシ官能性ポリカルボン酸アミド。
【0029】このような改質材の他の1つは、下記の式
2で表わされる: (a)1以上のヒドロキシル基を含有する約15〜75
重量%の1またはそれ以上液体ポリアルコキシル化窒素
含有化合物であって、さらに第2級アミンのアミドと第
3級アミンより成る群から選ばれる6〜40の炭素原子
より成るペンダント脂肪族遊離基;(b)約8〜90重
量部の1またはそれ以上のポリカルボン酸;と(c)約
0.5〜20重量部の1またはそれ以上の、分子量が約
2000またはそれ以下の液体ジアミン;を反応させ、
酸価が5〜14の範囲、アミン価が42〜84の範囲に
なるまで反応を継続して得られる反応性生物。
【0030】式1の改質材は、商標BYK−405とし
て、BYKケミエUSA、ワリングフォード、コネチカ
ット州より入手できる。式2の改質材は、商標チクサト
ロールVF−10として、レオックス社、ハイツタウ
ン、ニュージャージー州から入手できる。
【0031】両改質材は、組成物ペーストに擬塑性とチ
クソトロピック性を与える効果をもっている。これらの
レオロジー改質材とそのチクソトロピック特性は、それ
ぞれ米国特許第4,857,111号と第5、536、
871号に記載があり、それらの開示全文を文献として
ここに編入する。
【0032】材料が詰め込みに対して抵抗を示すもので
あるから、組成物中に何れかの改質材または両方の改質
材を含有する組成物の填塞特性は、孔や空隙のない輪郭
形成に適合している。また、本発明の填塞性のある組成
物は、クラスI、IIIとVのようなマトリックスバン
ドを必要としない修復にも使用できる
【0033】レオロジー改質材は、樹脂と充填材をプラ
ネタリーミキサーで混合する時に、ペースト混合物に直
接添加できる。また、その代わりに、揮発性溶剤にレオ
ロジー改質材を溶解した溶液、例えばエタノールの10
%改質材溶液を充填材上にスプレーし、その後に乾燥し
てもよい。この方法は、自己硬化で、粉体−液体の組成
物にレオロジー改質材を配合する場合に好ましい方法で
ある。
【0034】改質材は、低減した体積収縮と収縮応力及
び改良された填塞性の望ましい特性を得られるような効
果的な量を添加する。この量は、樹脂と充填材に用いる
組成物に依存して変更でき、例えば0.1〜5重量%の
範囲が用いられる。式1の改質材の場合、約0.1〜
0.7重量%、式2の改質材の場合、約0.1〜1.5
重量%の範囲で用いることが多い。
【0035】改質材の添加量が多過ぎる時には、組成物
は濃厚になり過ぎて製造と取り扱いが困難になる。改質
材の添加量が少な過ぎる時には、所望する結果が得られ
ない。本発明の好適な実施態様では、0.3〜0.6重
量%の式1の改質材、または0.5〜1.2重量%の式
2の改質材を組成物ペーストに加える。
【0036】充填する窩洞の深さが2mm以上のとき、
従来の光硬化性樹脂ベースの組成物では、重合中に起き
る収縮の影響を最小限に押さえるために、最大でも2m
mの厚さの層にしなければならない。本発明の組成物
は、硬化時に収縮量が小さく且つ十分な深さの硬化が可
能になるので、従来の光硬化性樹脂ベース組成物を配置
する時に用いる層積重ね技術が不要になるかまたは層の
厚さが可成リ増加する故、本発明の組成物を使用する時
は、層の配置が簡単になり、技術が余り要求されなくな
る。以下の実施例では、さらに本発明のこの観点の利点
に付き説明する。
【0037】実施例1 以下の方法に従って、1つの対照サンプル、と2つの試
験サンプルを作成した。表1に記載するようなメタクリ
レート樹脂をプラネタリーミキサーに入れ、50℃にな
るようサーモスタットで温度調節した。その後、式1の
レオロジー改質材を試験サンプル2の樹脂に添加し、そ
して式2のレオロジー改質材を試験サンプル3の樹脂に
添加した。ミキサーを始動させ、約5分間樹脂相を混練
し、表2に記載した物理的に混合した成分を含有する充
填材を3〜5時間かけて徐々に添加した。さらに1時間
混合を行い、得られたペーストを希薄酸素の圧力下で気
泡除去した。
【0038】表3は、作成したペースト状サンプルの物
理的特性を詳記した。全ての測定は、特に断わりのない
限り、ISO規格の方法を用いて実施した。標準偏差を
括弧内に表わした。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】 1 平均粒子径2 デグサ社、リッヂフィールドパーク、ニューヨーク州3 デグサ社、リッヂフィールドパーク、ニューヨーク州
【0041】表1に掲載したモノマーに対し代替モノマ
ーが、樹脂組成物に使用できることに注目すべきであ
る。それらを例示すれば、ビスGMA(ビスフェノール
Aグリシジルエーテルジメタクリレート)、エトキシル
化ビスフェノールAジメタクリレート、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
1,12−ドデカンジオールジメタクリレート、ジウレ
タンジメタクリレート(ロハメアー6661−0、ヒュ
ルスアメリカ社、サマーセット、ニュージャージー
州)、トリメチロールプロパントリメタクリレート、グ
リセロールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート等がある。
【0042】同様に、上記の表2に掲載した充填材成分
に関連して、充填材組成物に対して代替の充填材成分が
使用できる。それらを例示すれば、例えば石英、クリス
トバライト、シリカ、アルミナのような無機ガラスと結
晶性化合物、アルミノシリケートガラスセラミック、ジ
ルコニウムシリケート、バリウムアルミニウムボロシリ
ケート、ストロンチウムアルミニウムボロシリケートの
ようなガラスシリケート、及び不均一微細充填歯科用組
成物の製造に使用する粉砕プレ重合粒子のような有機材
料がある。
【0043】
【表3】 1 BYK(商標)−405、BYKケミエUSA、ワリ
ングフォード、 コネチカット州2 チクサトロール(商標)VF−10、レオックス社、
ハイツタウン、ニュージャージー州3 直径10mm、高さ4mmの円筒状サンプル表面の3
つの測定値の平均値。このサンプルは40秒間光硬化さ
せたもので、測定前に37℃で24時間水中で貯蔵し
た。4 水中浮力法を用いた。収縮は、1gの円盤状サンプル
の硬化前後の密度差により測定した。3つのサンプルの
平均値を報告した。5 1mmの針付きの精密針入度計(GCA社、シカゴ、
イリノイ州)を、付加的荷重なし(0g)で使用した。
ペーストを直径10mm、高さ8mmの型に入れた。3
つの測定値の平均を報告した。6 SR−200応力レオメター(レオメーター・サイエ
ンテイフィック社、ピスキャタウエイ、ニュージャージ
ー州)を使用して、プレート−プレート配置で、非硬化
ペーストの弾性モジュラス(G')を測定した。プレー
ト直径は10mm、0.5mmの定間隔であり、プレー
ト表面は100μmのアルミナでサンドブラストしたも
のである。測定は、30℃で最大歪み0.5%で、0.
1ラジアン/秒の振動モードで実施した。組成物の上に
約2kgの初期荷重を軸方向に適用し、組成物を間隙の
寸法に一致させた。0.5mmの間隙ができた時、法線
力が軸方向のペースト抵抗値であり、この時ペーストは
初期荷重適用後10キロ秒の間緩和する。
【0044】試験サンプル2および3におけるレオロジ
ー改質材の使用が、本発明の改質材を含有しない対照サ
ンプル1の組成物と比較して、50%以上も体積収縮を
減少させたことを、表3の特性値は明白に表わしてい
る。本発明の原理に従い、レオロジー改質材を添加する
ことにより、約2%以下の体積収縮が達成できる。加え
て、レオロジー改質材を含有する未硬化組成物の弾性モ
ジュラス(G‘)が、可成り高くなり、その結果填塞性
がよくなった。さらに、硬化深さ及びその他の組成物の
重要な特性、例えば硬度、曲げ強度は、可成りの範囲ま
で改質材の添加による強いマイナス影響を受けなかっ
た。
【0045】分散剤と歯科用修復材 本発明の歯科用組成物の配合に含まれる分散材は、結果
として充填材充填率を増加させ且つ粘度を減少させるの
で、硬化後に低収縮、低熱膨張係数と一般的に改良され
た物理的特性をもった歯科用修復材を供給する。
【0046】本発明に使用する好適な分散剤は、燐酸エ
ステル(モノ−、ジ−とトリ−を含む)である。特に、
本発明に有用な燐酸エステルは下記のものから選択され
る: (a)カルボン酸エステル基とエーテル基を含有する燐
酸エステル、(b)カルボン酸エステル基を含有し、エ
ーテル基を含有しない燐酸エステル。
【0047】これらの分散剤は、歯科用の目的に使用す
る重合性基(例えばアクリル酸とメタクリレートエステ
ル)を含有する非水性、高度充填サスペンションに効果
的であり、特に、メタクリレート樹脂を含有する高度充
填ガラスサスペンションに効果的である。好適には、本
発明で有効な分散剤量は、組成物ペーストの5重量%ま
たはそれ以下である。最終組成物ペーストにおける分散
剤分布の良好な均一性を得るには、分散剤と樹脂を先ず
最初に混合し、続いて充填材を徐々に添加する。
【0048】本発明の1実施態様においては、分散剤は
下記の構造をもつ燐酸エステルである: :式3
【化23】 〔式中、n=5〜10、m=1〜20である〕。
【0049】本発明の分散剤のカルボン酸エステル基の
存在は、(メタ)アクリレートベースの樹脂系と優れた
混和性を生み出している。本発明の好適な実施態様で
は、式3で表わされる構造を有する分散剤は、mの値が
1〜2、nの値が5〜9である。さらに好適な実施態様
では、式3の分散剤量は、組成物ペーストの好ましくは
約0.5〜約3.5重量%である。下記の実施例は、さ
らに本発明のこの観点に付き説明する。
【0050】実施例2 上記の式3の分散剤を含有する3つのサンプル(試験サ
ンプル4〜6)を以下の方法で作成した。表1に記載し
たようなメタクリレート樹脂をプラネタリーミキサーに
入れて50℃になるようサーモスタットで温度調節し
た。試験サンプル4〜6に対して、m値が1、n値が5
〜10の式3で記載された構造を有する燐酸エステルを
前記樹脂に添加した。試験に用いた分散剤は、商標デイ
スパーバイク−111としてBYKケミエUSA、ワリ
ングフォード、コネチカット州から入手したもので、こ
の分散剤は米国特許第5,151,218号に開示され
ており、その開示全文を文献としてここに編入する。ミ
キサーを約5分間操作して樹脂相を混合し、そして表2
に記載した物理的に混合した成分を含有する充填材を、
約3時間かけて徐々に添加した。さらに1時間混合を行
い、そして希薄酸素の圧力下で気泡除去した。表4は、
対照サンプル1の特性と共に、作成した3つの試験サン
プルペーストの物理的特性を詳細に記載する。特に断わ
りのない限り、測定はすべてISO規格の方法に従い実
施した。標準偏差を括弧で表わした。
【0051】
【表4】 1 デイスパーバイク(商標)―111、BYKケミエU
SA、ワリングフォード、コネチカット州2 直径10mm、高さ4mmの円筒状サンプル表面の3
つの測定値の平均値。このサンプルは40秒間光硬化さ
せたもので、測定前に37℃で24時間水中で貯蔵し
た。3 水中浮力法を用いた。収縮は、1gの円盤状サンプル
の硬化前後の密度差により測定した。3つのサンプルの
平均値を報告した。4 1mmの針付きの精密針入度計(GCA社、シカゴ、
イリノイ州)を、付加的荷重なし(0g)で使用した。
ペーストを直径10mm、高さ8mmの型に入れた。3
つの測定値の平均を報告した。5 針の代わりに頭部が平らな可動子を用いた以外は、上
記と同様に試験を行い、平らな頭部を有する歯科用機器
が組成物に与える影響をシミュレートした。
【0052】対照サンプルとサンプル5を比較すると、
燐酸エステルの添加により充填材の体積充填率が57.
5%から61.7%(77から80重量%)に増加し、
一方粘度は対照サンプルの粘度と同等に止まっているこ
とが判る。或る範囲では、針入度計の読みが粘度の測定
になるが、直接的な関係は確立していない。表3に報告
したようなG'と法線力の測定は、レオロジー改質材を
含有する組成物ペーストでは有効であったが、分散剤を
ペーストに添加した場合には、信頼性がないことが証明
された。
【0053】表4は、組成物ペーストの物理的特性が分
散剤の添加により強いマイナス影響を受けなかったこと
を表わしている。さらに、試験サンプル6に示されたよ
うな64.9%(82重量%)への体積充填率の増加は、
曲げ強度の減少があるけれども、修復材組成物に対する
アメリカン・デンタル・アソシエーションのガイドライ
ンを十分に満たす物理的特性を提供している。また、試
験結果は、試験サンプル5で判るように、体積充填率が
57.5%から61.7%へと増加することにより約3
0%の体積収縮の減少が達成できることを証明してい
る。これは、歯の窩洞に入れて硬化させる時、よりよく
改善された順応性を生むものと期待される。
【0054】本発明の他の実施態様では、分散剤は下記
の構造をもつ燐酸エステルである: :式4
【化24】 〔式中、Rは(メタ)アクリレート基官能化遊離基であ
る〕。
【0055】再び、上記分散剤式4のカルボン酸エステ
ル基の存在が、(メタ)アクリレートベース樹脂系に優
れた混和性をもたらしている。好適実施態様において、
本発明の上記分散剤は式4に示す構造をもち、Rは下記
の1つである: 化合物1:R=オキシエチルメタクリロイル−
【化25】 化合物2:R=オキシエチルアクリロイル−
【化26】 化合物3:R=ポリオキシプロピルメタクリロイル−
【化27】 化合物4:R=グリセリルジメタクリロイル−
【化28】 化合物5:R=ジペンタエリスリトールペンタアクリロ
イル−
【化29】
【0056】化合物1〜5のそれぞれは、2段階で製造
できる。第1段階では、ヒドロキシ官能性メタクリレー
トを触媒量のSnCl2の存在のもと開環重合条件下で
カプロラクトントと縮合させて、ポリエステルを作成す
る。第2段階では、ポリエステルを65℃でポリ燐酸
(117.5%濃度)と反応させ、燐酸エステルを与え
る。
【0057】1例として、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート(HEMA)誘導体化合物1を製造するための反応
順序を以下に示す:
【化30】
【0058】本発明のさらに好適な実施態様において、
式4の分散剤の好適な添加量は、組成物ペーストの約
0.5〜約3.5重量%である。以下の実施例は、さら
に本発明のこの観点を説明する。
【0059】実施例3 空気流通管、熱電対、コンデンサーと攪拌機を備えた4
頚反応釜中で、26.0重量部のヒドロキシエチルメタ
クリレート(HEMA)、114.1重量部のカプロラ
クトン、0.14重量部のヒドロキノンのメチルエーテ
ル(MEHQ)と0.007重量部の塩化第一錫を、乾
燥空気の流動下で混合した。混合物を120℃になるよ
うにサーモスタットで温度調節し、攪拌を18時間続け
た。70/30のアセトン/水を溶離液として逆相カラ
ムを用いてHPLC(高圧液体クロマトグラフィー)を
用いて、カプロラクトンの消失を監視した。得られた液
状ポリカプロラクトン−変性HEMAは、本質的に無色
であった。攪拌機とコンデンサー付きの3頚フラスコ中
で、乾燥空気の一定流動下で、70.0gの上記製品
(ポリカプロラクトン−変性HEMA)と8.45gの
117.5%燐酸を混合した。混合物を攪拌しながら7
0℃で4時間加熱した。薄い黄色の油が得られた。0.
1規定のNaOHを用いて滴定した結果、燐酸エステル
の生成が判明した。上記の手法により作成した式4の種
々のメタクリレート誘導体を表5に掲載した。
【0060】
【表5】
【0061】上記化合物はいづれも、メタクリレート樹
脂を含有する高度充填ガラスサスペンションに分散剤と
して使用できる。9つの試験サンプル(試験サンプル7
〜15)を下記の方法で作成した。表1に記載したよう
なメタクリレート樹脂をプラネタリーミキサーに入れ、
50℃になるようにサーモスタットで温度調節した。上
記した式4の構造をもつ燐酸エステルを、80重量%の
充填材充填率である樹脂/充填材混合物の総量に対して
1.5重量%になるように、樹脂に添加した。混合機を
始動し数分間樹脂相を混合し、そして表2に掲載した物
理的混合成分を含有する充填材を約3時間かけて徐々に
添加した。さらに混合を1時間続け得られたペーストを
希薄酸素の圧力下で気泡除去した。
【0062】表6は、対照サンプル1と試験サンプル5
(式3の分散剤を含有)の特性と共に、作成した式4の
試験サンプルペースト(7〜15)の物理的特性値を詳
細に示している。全ての測定は、特に断わりのない限
り、ISO規格の方法を用いて実施した。標準偏差を括
弧内に表わした。
【0063】
【表6】 1 直径10mm、高さ4mmの円筒状サンプル表面の3
つの測定値の平均値。このサンプルは40秒間光硬化さ
せたもので、測定前に37℃で24時間水中で貯蔵し
た。2 1mmの針付きの精密針入度計(GCA社、シカゴ、
イリノイ州)を、付加的荷重なし(0g)で使用した。
ペーストを直径10mm、高さ8mmの型に入れた。3
つの測定値の平均を報告した。3 針の代わりに頭部が平らな可動子を用いた以外は、上
記と同様に試験を行い、平らな頭部を有する歯科用機器
が組成物に与える影響をシミュレートした。
【0064】表6に示した特性は、化合物1の燐酸エス
テルを含有するペーストの粘度が、劇的に減少すること
を表わしている。前述のように、針入度試験は、直接的
な関係はないが、ペーストの粘度の指標になる。また、
市販の材料であるデイスパーバイク(商標)―111(式
3の分散剤)と比較した時、式4の分散剤の分散剤効果
(粘度の減少)の実質的増加が現れている。さらに、組成
物の物理的特性はポリカプロラクトン−変性メタクリレ
ートモノホスフェートの添加では余り減少しない。
【0065】さらに比較をすすめ、上に掲載した最も効
率的な分散剤、化合物1cを、異なる充填率と量でペー
ストに配合した(試験サンプル16〜18)。試験サン
プル8と16〜18の結果を表7に掲載した。
【0066】
【表7】
【0067】表7に示した結果は、意にかなう物理的特
性をもった低相対粘度のペーストが、1c化合物をベー
スにした式4の分散剤を僅か4%用いて、82%充填材
充填率で作成可能であることを証明している。これに反
して、分散剤を含有しないペーストでは、77%以上の
充填材充填率のものは得られない。表6の対照サンプル
1を参照のこと。
【0068】フルオロコポリマーと歯科用修復材組成物 本発明のさらなる観点として、やまべ等の米国特許第
4,345,057号に開示されているように、既知の
フルオロコポリマーの有効量を樹脂/充填材混合物に添
加して、口腔内で改良された摩耗特性を有する本発明の
歯科用修復材組成物を提供できる。前記特許の開示全文
を文献としてここに編入する。
【0069】やまべ等の米国特許に記載され且つ本発明
の歯科用修復材の添加物として用いる材料は、フルオロ
オレフィン、シクロヘキシルビニルエーテル、アルキル
ビニルエーテルとヒドロキシアルキルビニルエーテルか
ら成るフルオロコポリマーである。本発明に使用する場
合、フルオロコポリマー添加材は、約40〜60モル%
のフルオロオレフィン単位、約5〜45モル%のシクロ
ヘキシルビニルエーテル単位、約5〜45モル%のアル
キルビニルエーテル単位と約3〜15モル%のヒドロキ
シアルキルビニルエーテル単位の比率で上記4成分を含
む。
【0070】好適には、フルオロコポリマー添加材は、
約45〜55モル%のフルオロオレフィン単位、約10
〜30モル%のシクロヘキシルビニルエーテル単位、約
10〜35モル%のアルキルビニルエーテル単位と約5
〜13モル%のヒドロキシアルキルビニルエーテル単位
の比率で上記4成分を含む。好適な実施態様では、フル
オロコポリマーの量は、組成物ペーストの約10重量%
またはそれ以下であり、より好適には1重量%以下であ
る。
【0071】本発明で使用するフルオロコポリマーは、
(メタ)アクリル樹脂、特にジメタクリレート樹脂に可
溶であり、そして有害な形でペーストの硬化を妨害する
ことがなく、また硬化後の組成物の物理的、美的特性に
悪影響を及ぼすことがない。下記の実施例は、本発明の
観点を例を挙げて説明するものである。
【0072】実施例4 フルオロコポリマーを本発明の組成物の樹脂に混合した
4つのサンプル(試験サンプル19〜22)を以下の方
法で作成した。表1に記載したようなメタクリレート樹
脂をプラネタリーミキサーに入れ、50℃になるように
サーモスタットで温度調節した。フルオロコポリマーL
F−200(ゼネカレジン社、ウイルミントン、マサチ
ューセッツ州より供給)を樹脂に添加した。適切な代替
のフルオロコポリマーは、X−910LM(ゼネカレジ
ン社から入手)である。
【0073】当初は、初めは、フルオロコポリマーは6
0重量%キシレン溶液として供給されるが、キシレンは
80℃、0.1トールの真空で蒸発させる。試験サンプ
ル19〜22に用いた樹脂混合物は、3.6重量%の量
の蒸発処理したフルオロコポリマーと96.4重量%の
量の表1の樹脂を含有した。混合機を始動し約5分間樹
脂相を混合し、そして表2に掲載した物理的混合成分を
含有する充填材を約3〜5時間かけて徐々に添加して、
充填材充填率を77重量%にした。さらに混合を1時間
続け得られたペーストを希薄酸素の圧力下で気泡除去し
た。表8は、対照サンプル1の特性と共に、作成した試
験サンプルペースト19〜22の物理的特性値を詳細に
示している。全ての測定は、特に断わりのない限り、I
SO規格の方法を用いて実施した。標準偏差を括弧内に
表わした。
【0074】
【表8】 1 ルミフロンLF−200、ゼネカレジン社、ウイルミ
ントン、マサチューセッツ州2 直径10mm、高さ4mmの円筒状サンプル表面の3
つの測定値の平均値。このサンプルは40秒間光硬化さ
せたもので、測定前に37℃で24時間水中で貯蔵し
た。3 1mmの針または1mmの頭部が平らな可動子付きの
精密針入度計(GCA社、シカゴ、イリノイ州)を、付加
的荷重なし(0g)で使用した。ペーストを直径10m
m、高さ8mmの型に入れた。3つの測定値の平均を報
告した。4 摩耗試験は、専用装置を用いて3体摩耗モードで実施
した。直径26mm、厚さ1.0mmの硬化した組成物
の円盤を、カップ内面のエナメルと同等硬度を有する、
直径13mmのガラスセラミック製ロッド(マッコー
ル、ダウコーニング社、コーニング、ニュージャージー
州)の平面の一端に対し摩損させた。カップ内には、食
物塊をシミュレートして、水中に1:1の比率で分散さ
せた10gのポリエチルメタクリレートを入れた。組成
物の円盤を約2Hzで回転させ、一方前記ロッドを、垂
直に配置したカムシャフトを用いて0.33Hzの上下
動で前記円盤表面を接触させた。最大接触圧は、35M
Paであった。ビーズスラリーを10キロサイクル毎に
交換し、円盤の重量を30キロサイクル毎に測定した。
【0075】表8に示した特性は、樹脂/充填材混合物
の1重量%以下の全濃度で可溶性フルオロコポリマーを
添加した場合、組成物の摩耗を減少させ、特に、3体摩
耗試験における摩耗速さは、無添加の組成物の摩耗値の
1/2以下に減少した。さらに、組成物の物理的、美的
特性は余り影響を受けなかった。即ち、得られた組成物
の半透明性、硬化深度、曲げ強度と曲げモジュラスは、
フルオロコポリマー添加材を含有しない組成物(対照サ
ンプル1)の値とほぼ同等であった。
【0076】レオロジー改質材、分散剤、フルオロコポ
リマー添加材と歯科用修復材組成物 上記添加材の組み合わせを用いることにより、無添加の
組成物に比較して優れた特性を有する歯科用修復材組成
物を供給できる。上記の方法に従って、8つの試験サン
プルを作成した。試験サンプル23と24は、樹脂/充
填材混合物を、式1のレオロジー改質材及び式3の分散
剤と組み合わせたものである。試験サンプル25〜27
は、樹脂/充填材混合物を、種々の量の式1のレオロジ
ー改質材及び種々の量の化合物1cをベースにした式4
の分散剤と組み合わせたものである。また、試験サンプ
ル28〜30は、上記の組み合わせにフルオロコポリマ
ーを加えた。表9は、作成したサンプルペーストの物理
特性の詳細を掲載した。
【0077】
【表9】
【0078】
【表10】
【0079】填塞性、収縮性、摩耗および物理特性を最
適化するために必要な各添加材量を決めるために種々の
組成物を試験した。レオロジー改質材とフルオロコポリ
マーは組成物のチクソトロピック性に影響を与えること
から、この添加材間に実質的に相互作用が存在すること
が判明した。例えば、レオロジー改質材は、組成物ペー
ストを濃厚化し、一方分散剤はペーストを希釈する。
【0080】レオロジー改質材と分散剤間の相互作用に
より、組成物の取扱い性が改良される。理論的には、異
なる添加材は両立しない結果をもたらすように思われる
が、総合的な効果は取扱い性のよい優れた歯科用組成物
となる。このように、3つの添加材全てが樹脂/充填材
混合物と組み合わされた時に、全体として組成物ペース
トの種々の特性が最適化される。表9に示すように、試
験サンプル27と28は、添加材が指示された量内で存
在するために、全体として最良の特性を提供している。
【0081】最適な形態の1つとして、本発明の歯科用
組成物は、約80重量%の表2に記載する充填材、約
0.2〜約0.3重量%の式1のレオロジー改質材、約
2重量%の式3の分散剤または化合物1cをベースにし
た式4の分散剤、約0.72重量%のフルオロコポリマ
ー、と表1に記載した樹脂を残部とする組成からなる。
【0082】この配合物は、層の深度の限界が約4mm
であると考える。より深い層深度、5mmまたはそれ以上
を所望する場合、フルオロコポリマーが提供する向上し
た耐摩耗性を犠牲にすることになるが、フルオロコポリ
マー成分を含まない配合を利用するとよい。その他の観
点では、上記の好適な配合物は、同等である。
【0083】実施態様の記載により例を挙げて本発明を
説明し、また実施態様を可成り詳細に説明したが、これ
らの説明は、特許請求の範囲をその詳細な説明に限定す
るために意図したものではない。当業者にとって、追加
的な利点や変更は容易であろう。例えば、添加するレオ
ロジー改質材、分散剤及び/又はフルオロコポリマーの
量は、樹脂や充填材に対して使用する特殊な組成物をベ
ースにして変更できる。それゆえ、広い観点では、本発
明は、表示された又は記載された特定の詳細な記載、代
表的な方法および代表的な実施例に限定されない。従っ
て、出願人の総体的な発明の概念の範囲と精神から逸脱
することなく、上記の詳細な記載から新たな発展をなし
得るであろう。

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填材;重合性アクリルモノマー;と重
    合時に歯科用修復材の体積収縮を減少させるために効果
    的な量のレオロジー改質材;より成ることを特徴とする
    歯科用修復材。
  2. 【請求項2】 レオロジー改質材の量が、改質材を含ま
    ない同一組成物に比較して、歯科用修復材の体積収縮を
    少なくとも50%減少させるために効果的な量である、
    請求項1に記載する修復材。
  3. 【請求項3】 重合時に歯科用修復材の体積収縮が2%
    以下である、請求項1に記載する修復材。
  4. 【請求項4】 レオロジー改質材の量が、改質材を含ま
    ない同一組成物に比較して、歯科用修復材の填塞性を増
    大させるために効果的な量である、請求項1に記載する
    修復材。
  5. 【請求項5】 レオロジー改質材が、約0.1〜約1.
    5重量%の範囲で存在する、請求項1に記載する修復
    材。
  6. 【請求項6】 歯科用修復材であって、充填材;重合性
    アクリルモノマー;と重合時に歯科用修復材の体積収縮
    を減少させるために効果的な量のレオロジー改質材;よ
    り成り、前記レオロジー改質材を、(1)式: 【化1】 〔式中、Rは、6〜60の炭素原子を有する脂肪族炭化
    水素基、または6〜20の炭素原子を有する芳香族炭化
    水素基、または6〜150の炭素原子を有し、2、4、
    6または8のカルボキシアミド基で分割された脂肪族ま
    たは脂肪族/芳香族炭化水素遊離基、または4〜150
    の炭素原子を有し、2〜75の−O−(酸素)基で分割
    された脂肪族炭化水素遊離基であり;R’は、H、また
    はC1〜C4のアルキル、または−Z’−(Q)y−(O
    H)xであり;xは1〜3であり;yは0または1であ
    り;Zは、2〜6の炭素原子を有するアルキレン遊離基
    であり;Z’は、2〜6の炭素原子を有する、Zと同一
    または異なるアルキレン遊離基であり;Qは、2〜20
    0の炭素原子を有し、−O−または 【化2】 を介してZまたはZ’に結合し、そして0〜99の酸素
    原子及び/又はカルボン酸エステル基で分割された脂肪
    族炭化水素遊離基であり;そしてnは2〜3である〕で
    表わされるヒドロキシ官能性ポリカルボン酸アミド、と
    (2)(a)1より多いヒドロキシル基を含有する約1
    5〜75重量部の1またはそれより多い液体ポリアルコ
    キシル化窒素含有化合物であって、さらに第2級アミン
    のアミドと第3級アミンより成る群から選ばれる6〜4
    0の炭素原子より成るペンダント脂肪族遊離基を含む前
    記の窒素含有化合物;(b)約8〜90重量部の1また
    はそれより多いポリカルボン酸;と(c)約0.5〜2
    0重量部の1またはそれより多い、分子量が約2000
    またはそれより低い液体ジアミン;を反応させ、酸価が
    5〜14の範囲、アミン価が42〜84の範囲になるま
    で反応を継続して得られる反応生成物、より成る群から
    選ぶことを特徴とする前記修復材。
  7. 【請求項7】 レオロジー改質材の量が、改質材を含ま
    ない同一組成物に比較して、歯科用修復材の体積収縮を
    少なくとも50%減少させるために効果的な量である、
    請求項6に記載する修復材。
  8. 【請求項8】 重合中の歯科用修復材の体積収縮が2%
    以下である、請求項6に記載する修復材。
  9. 【請求項9】 レオロジー改質材の量が、改質材を含ま
    ない同一組成物に比較して、歯科用修復材の填塞性を増
    大させるために効果的な量である、請求項6に記載する
    修復材。
  10. 【請求項10】 レオロジー改質材が、約0.1〜約
    1.5重量%の範囲で存在する、請求項6に記載する修
    復材。
  11. 【請求項11】 レオロジー改質材が、式: 【化3】 〔式中、Rは、6〜60の炭素原子を有する脂肪族炭化
    水素基、または6〜20の炭素原子を有する芳香族炭化
    水素基、または6〜150の炭素原子を有し、2、4、
    6または8のカルボキシアミド基で分割された脂肪族ま
    たは脂肪族/芳香族炭化水素遊離基、または4〜150
    の炭素原子を有し、2〜75の−O−(酸素)基で分割
    された脂肪族炭化水素遊離基であり;R’は、H、また
    はC1〜C4のアルキル、または−Z’−(Q)y−(O
    H)xであり;xは1〜3であり;yは0または1であ
    り;Zは、2〜6の炭素原子を有するアルキレン遊離基
    であり;Z’は、2〜6の炭素原子を有する、Zと同一
    または異なるアルキレン遊離基であり;Qは、2〜20
    0の炭素原子を有し、−O−または 【化4】 を介してZまたはZ’に結合し、そして0〜99の酸素
    原子及び/又はカルボン酸エステル基で分割された脂肪
    族炭化水素遊離基であり;そしてnは2〜3である〕で
    表わされるヒドロキシ官能性ポリカルボン酸アミドであ
    り、前記レオロジー改質材が約0.1〜約0.7重量%
    の範囲で存在する、請求項6に記載する修復材。
  12. 【請求項12】 レオロジー改質材が、(2)(a)1
    以上のヒドロキシル基を含有する約15〜75重量%の
    1またはそれ以上液体ポリアルコキシル化窒素含有化合
    物であって、さらに第2級アミンのアミドと第3級アミ
    ンより成る群から選ばれる6〜40の炭素原子より成る
    ペンダント脂肪族遊離基;(b)約8〜90重量部の1
    またはそれ以上のポリカルボン酸;と(c)約0.5〜
    20重量部の1またはそれ以上の、分子量が約2000
    またはそれ以下の液体ジアミン;を反応させ、酸価が5
    〜14の範囲、アミン価が42〜84の範囲になるまで
    反応を継続して得られる反応性生物であり、前記レオロ
    ジー改質材が約0.1〜約1.5重量%の範囲で存在す
    る、請求項6に記載する修復材。
  13. 【請求項13】 充填材;重合性アクリルモノマー;と
    燐酸エステル分散剤;より成ることを特徴とする歯科用
    修復材組成物。
  14. 【請求項14】 燐酸エステル分散剤が、カルボン酸エ
    ステル基とエーテル基を含有する、請求項13に記載す
    る歯科用修復材組成物。
  15. 【請求項15】 燐酸エステル分散剤が、カルボン酸エ
    ステル基を含有し、そしてエーテル基を含有しない、請
    求項13に記載する歯科用修復材組成物。
  16. 【請求項16】 燐酸エステル分散剤が、ポリカプロラ
    クトン−変性メタクリレートモノホスフェートである、
    請求項13に記載する歯科用修復材組成物。
  17. 【請求項17】 燐酸エステル分散剤の量が、歯科用修
    復材組成物の約5重量%またはそれ以下である、請求項
    13に記載する歯科用修復材組成物。
  18. 【請求項18】 歯科用修復材であって、充填材;重合
    性アクリルモノマー;と分散剤;より成り、前記分散剤
    を(1)式: 【化5】 〔式中、n=5〜10、m=1〜20である〕で表わさ
    れる燐酸エステル;と(2)式: 【化6】 〔式中、Rは(メタ)アクリレート基官能化遊離基であ
    る〕で表わされる燐酸エステル;より成る群から選ぶこ
    とを特徴とする前記修復材。
  19. 【請求項19】 Rが、オキシエチルメタクリロイル
    −、オキシエチルアクリロイル−、ポリオキシプロピル
    メタクリロイル−、グリセリルジメタクリロイル−、と
    ジペンタエリスリトールペンタアクリロイル−より成る
    群から選ばれる遊離基である、請求項18に記載する歯
    科用修復材組成物。
  20. 【請求項20】 分散剤の量が、歯科用修復材組成物の
    約5重量%またはそれ以下である、請求項18に記載す
    る歯科用修復材組成物。
  21. 【請求項21】 分散剤が、式: 【化7】 〔式中、n=5〜10、m=1〜20である〕で表わさ
    れる燐酸エステルであり、前記分散剤が歯科用修復材の
    約0.5〜約3.5重量%の範囲で存在する、請求項1
    8に記載する歯科用修復材。
  22. 【請求項22】 分散剤が、式: 【化8】 〔式中、Rは、オキシエチルメタクリロイル−、オキシ
    エチルアクリロイル−、ポリオキシプロピルメタクリロ
    イル−、グリセリルジメタクリロイル−、とジペンタエ
    リスリトールペンタアクリロイル−より成る群から選ば
    れる遊離基である〕で表わされる燐酸エステルであり、
    前記分散剤が歯科用修復材の約0.5〜約3.5重量%
    の範囲で存在する、請求項18に記載する歯科用修復
    材。
  23. 【請求項23】 分散剤が、ポリカプロラクトン−変性
    メタクリレートモノホスフェートであり、歯科用修復材
    の約0.5〜約3.5重量%の範囲で存在する、請求項
    18に記載する歯科用修復材組成物。
  24. 【請求項24】 充填材;重合性アクリルモノマー;と
    フルオロオレフィン、シクロヘキシルビニルエーテル、
    アルキルビニルエーテルとヒドロキシアルキルビニルエ
    ーテルから構成されるフルオロコポリマー;より成るこ
    とを特徴とする歯科用修復材組成物。
  25. 【請求項25】 フルオロコポリマーの量が、歯科用修
    復材組成物の約10重量%またはそれ以下である、請求
    項24に記載する歯科用修復材組成物。
  26. 【請求項26】 フルオロコポリマーの量が、歯科用修
    復材組成物の約1重量%またはそれ以下である、請求項
    24に記載する歯科用修復材組成物。
  27. 【請求項27】 フルオロコポリマーが、約40〜60
    モル%のフルオロオレフィン単位、約5〜45モル%の
    シクロヘキシルビニルエーテル単位、約5〜45モル%
    のアルキルビニルエーテル単位と約3〜15モル%のヒ
    ドロキシアルキルビニルエーテル単位から成る、請求項
    24に記載する歯科用修復材組成物。
  28. 【請求項28】 フルオロコポリマーが、約45〜55
    モル%のフルオロオレフィン単位、約10〜30モル%
    のシクロヘキシルビニルエーテル単位、約10〜35モ
    ル%のアルキルビニルエーテル単位と約5〜13モル%
    のヒドロキシアルキルビニルエーテル単位から成る、請
    求項24に記載する歯科用修復材組成物。
  29. 【請求項29】 歯科用修復材組成物であって、充填
    材;重合性アクリルモノマー;とフルオロオレフィン、
    シクロヘキシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテ
    ルとヒドロキシアルキルビニルエーテルから構成される
    フルオロコポリマー;より成り、前記フルオロコポリマ
    ーが、約40〜60モル%のフルオロオレフィン単位、
    約5〜45モル%のシクロヘキシルビニルエーテル単
    位、約5〜45モル%のアルキルビニルエーテル単位と
    約3〜15モル%のヒドロキシアルキルビニルエーテル
    単位より成ることを特徴とする歯科用修復材組成物。
  30. 【請求項30】 フルオロコポリマーの量が、歯科用修
    復材組成物の約10重量%またはそれ以下である、請求
    項29に記載する歯科用修復材組成物。
  31. 【請求項31】 フルオロコポリマーの量が、歯科用修
    復材組成物の約1重量%またはそれ以下である、請求項
    29に記載する歯科用修復材組成物。
  32. 【請求項32】 歯科用修復材組成物であって、充填
    材;重合性アクリルモノマー;と2またはそれ以上の添
    加材;より成り、前記添加材を、(a)重合中の歯科用
    修復材の体積収縮減少に効果的な量のレオロジー改質
    材;(b)燐酸エステル分散剤;と(c)メタクリレー
    ト樹脂に可溶性のフルオロコポリマー;より成る添加材
    群から選ぶことを特徴とする前記組成物。
  33. 【請求項33】 レオロジー改質材を、(1)式: 【化9】 〔式中、Rは、6〜60の炭素原子を有する脂肪族炭化
    水素基、または6〜20の炭素原子を有する芳香族炭化
    水素基、または6〜150の炭素原子を有し、2、4、
    6または8のカルボキシアミド基で分割された脂肪族ま
    たは脂肪族/芳香族炭化水素遊離基、または4〜150
    の炭素原子を有し、2〜75の−O−(酸素)基で分割
    された脂肪族炭化水素遊離基であり;R’は、H、また
    はC1〜C4のアルキル、または−Z’−(Q)y−(O
    H)xであり;xは1〜3であり;yは0または1であ
    り;Zは、2〜6の炭素原子を有するアルキレン遊離基
    であり;Z’は、2〜6の炭素原子を有する、Zと同一
    または異なるアルキレン遊離基であり;Qは、2〜20
    0の炭素原子を有し、−O−または 【化10】 を介してZまたはZ’に結合し、そして0〜99の酸素
    原子及び/又はカルボン酸エステル基で分割された脂肪
    族炭化水素遊離基であり;そしてnは2〜3である〕で
    表わされるヒドロキシ官能性ポリカルボン酸アミド、と
    (2)(a)1以上のヒドロキシル基を含有する約15
    〜75重量%の1またはそれ以上液体ポリアルコキシル
    化窒素含有化合物であって、さらに第2級アミンのアミ
    ドと第3級アミンより成る群から選ばれる6〜40の炭
    素原子より成るペンダント脂肪族遊離基;(b)約8〜
    90重量部の1またはそれ以上のポリカルボン酸;と
    (c)約0.5〜20重量部の1またはそれ以上の、分
    子量が約2000またはそれ以下の液体ジアミン;を反
    応させ、酸価が5〜14の範囲、アミン価が42〜84
    の範囲になるまで反応を継続して得られる反応性生物、
    より成る群から選ぶ、請求項32に記載する歯科用修復
    材組成物。
  34. 【請求項34】 分散剤を(1)式: 【化11】 〔式中、n=5〜10、m=1〜20である〕で表わさ
    れる燐酸エステル;と(2)式: 【化12】 〔式中、Rは、オキシエチルメタクリロイル−、オキシ
    エチルアクリロイル−、ポリオキシプロピルメタクリロ
    イル−、グリセリルジメタクリロイル−、とジペンタエ
    リスリトールペンタアクリロイル−より成る群から選ば
    れる遊離基である〕で表わされる燐酸エステル;より成
    る群から選ぶ、請求項32に記載する歯科用修復材組成
    物。
  35. 【請求項35】 フルオロコポリマーが、約40〜60
    モル%のフルオロオレフィン単位、約5〜45モル%の
    シクロヘキシルビニルエーテル単位、約5〜45モル%
    のアルキルビニルエーテル単位と約3〜15モル%のヒ
    ドロキシアルキルビニルエーテル単位から成る、請求項
    32に記載する歯科用修復材組成物。
  36. 【請求項36】 充填材;重合性アクリルモノマー;レ
    オロジー改質材;燐酸エステル分散剤;とフルオロコポ
    リマー;より成ることを特徴とする歯科用修復材組成
    物。
  37. 【請求項37】 充填材;重合性アクリルモノマー;レ
    オロジー改質材;分散剤;とフルオロコポリマー;より
    成る歯科用修復材組成物であって、前記レオロジー改質
    材を; (1)式: 【化13】 〔式中、Rは、6〜60の炭素原子を有する脂肪族炭化
    水素基、または6〜20の炭素原子を有する芳香族炭化
    水素基、または6〜150の炭素原子を有し、2、4、
    6または8のカルボキシアミド基で分割された脂肪族ま
    たは脂肪族/芳香族炭化水素遊離基、または4〜150
    の炭素原子を有し、2〜75の−O−(酸素)基で分割
    された脂肪族炭化水素遊離基であり;R’は、H、また
    はC1〜C4のアルキル、または−Z’−(Q)y−(O
    H)xであり;xは1〜3であり;yは0または1であ
    り;Zは、2〜6の炭素原子を有するアルキレン遊離基
    であり;Z’は、2〜6の炭素原子を有する、Zと同一
    または異なるアルキレン遊離基であり;Qは、2〜20
    0の炭素原子を有し、−O−または 【化14】 を介してZまたはZ’に結合し、そして0〜99の酸素
    原子及び/又はカルボン酸エステル基で分割された脂肪
    族炭化水素遊離基であり;そしてnは2〜3である〕で
    表わされるヒドロキシ官能性ポリカルボン酸アミド、と
    (2)(a)1以上のヒドロキシル基を含有する約15
    〜75重量%の1またはそれ以上液体ポリアルコキシル
    化窒素含有化合物であって、さらに第2級アミンのアミ
    ドと第3級アミンより成る群から選ばれる6〜40の炭
    素原子より成るペンダント脂肪族遊離基;(b)約8〜
    90重量部の1またはそれ以上のポリカルボン酸;と
    (c)約0.5〜20重量部の1またはそれ以上の、分
    子量が約2000またはそれ以下の液体ジアミン;を反
    応させ、酸価が5〜14の範囲、アミン価が42〜84
    の範囲になるまで反応を継続して得られる反応性生物、
    より成る群から選択し、前記分散剤を; (1)式: 【化15】 〔式中、n=5〜10、m=1〜20である〕で表わさ
    れる燐酸エステル;と(2)式: 【化16】 〔式中、Rは、オキシエチルメタクリロイル−、オキシ
    エチルアクリロイル−、ポリオキシプロピルメタクリロ
    イル−、グリセリルジメタクリロイル−、とジペンタエ
    リスリトールペンタアクリロイル−より成る群から選ば
    れる遊離基である〕より成る群から選択し、そして前記
    フルオロコポリマーが、フルオロオレフィン、シクロヘ
    キシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテルとヒド
    ロキシアルキルビニルエーテルより構成されるフルオロ
    コポリマーであり、且つ約40〜60モル%のフルオロ
    オレフィン単位、約5〜45モル%のシクロヘキシルビ
    ニルエーテル単位、約5〜45モル%のアルキルビニル
    エーテル単位と約3〜15モル%のヒドロキシアルキル
    ビニルエーテル単位から成る、ことを特徴とする前記組
    成物。
  38. 【請求項38】 修復する歯を準備する工程、および請
    求項6に記載する歯科用修復材組成物を前記準備した歯
    に適用する工程から成る歯を修復する方法。
  39. 【請求項39】 修復する歯を準備する工程、および請
    求項18に記載する歯科用修復材組成物を前記準備した
    歯に適用する工程から成る歯を修復する方法。
  40. 【請求項40】 修復する歯を準備する工程、および請
    求項24に記載する歯科用修復材組成物を前記準備した
    歯に適用する工程から成る歯を修復する方法。
  41. 【請求項41】 修復する歯を準備する工程、および請
    求項32に記載する歯科用修復材組成物を前記準備した
    歯に適用する工程から成る歯を修復する方法。
  42. 【請求項42】 修復する歯を準備する工程、および請
    求項37に記載する歯科用修復材組成物を前記準備した
    歯に適用する工程から成る歯を修復する方法。
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