JP3444339B2 - よれないメークアップ化粧料 - Google Patents

よれないメークアップ化粧料

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JP3444339B2 JP05558097A JP5558097A JP3444339B2 JP 3444339 B2 JP3444339 B2 JP 3444339B2 JP 05558097 A JP05558097 A JP 05558097A JP 5558097 A JP5558097 A JP 5558097A JP 3444339 B2 JP3444339 B2 JP 3444339B2
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学 山田
汪芳 白井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、塗布時のよれによ
る不均一性を改善されたメークアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料や皮膚外用医薬組成物に於いて、
塗布した化粧料や医薬組成物が汗などによって皮膚より
脱落しにくいことは重要な一つのファクターであり、こ
れは例えば、化粧料であれば化粧持ちと言う化粧特性値
に、医薬組成物であればバイオアベイラビリティーと言
う特性値に反映される。かかる状況から、この様な皮膚
外用組成物の経時的な皮膚からの脱落を抑制する手段が
種々考案されてきた。この中で、内部を形成するコア部
とそれをコーティングしてなるシェル部とを有する樹脂
にその様な作用が有することが既に知られている。(特
開平8−198729号、特開平6−239718号)
そして、これらの技術をもとに化粧持ちの良い化粧料が
提供されている。
【0003】しかしながら、化粧持ちを改善されたこれ
らの化粧料が普及することにより、これらの化粧料が化
粧時に於いて微小部分における塗布のむら、いわゆる
「ヨレ」を生じる問題について、まだ解決が為されてい
ないことが判明してきた。この様な現象は、当該樹脂を
含有するバイオアベイラビリティーを改善された医薬組
成物に於いても、効果の「ムラ」として確認されてい
る。
【0004】更に、後記一般式(I)に表されるビス
(アルキルアミノカルボニルアミノ)シクロヘキサン誘
導体は、既知の物質であり、有機溶剤をゲル化する作用
を有することは知られている(特開平8−231942
号)が、このものを皮膚外用剤に含有させること、或い
は皮膚外用剤に含有させることにより、ヨレが改善され
得ることは全く知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえてなされたものであり、良好な組成物の経時的
維持性を有して且つ微小部分における塗布のムラ、いわ
ゆるヨレを改善したメークアップ化粧料を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる状況
に鑑みて、良好な組成物の経時的維持性を有して且つ微
小部分における塗布のムラ、いわゆるヨレを改善した
ークアップ化粧料を求め鋭意研究を重ねた結果、一般式
(I)に表される化合物から選ばれる1種乃至は2種以
上含有することを特徴とする、メークアップ化粧料にそ
の様な性質を見いだし、発明を完成させるに至った。以
下、発明の実施の形態を中心に本発明について詳細に説
明する。
【0007】
【化4】 一般式(I) (但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数8〜22の環状
構造を有していても良い直鎖又は分岐のアルキル基乃至
はアルケニル基を表す。)
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のメークアップ化粧料は、
一般式(I)に表される化合物から選ばれる1種乃至は
2種以上を含有することを特徴とする。尚、本発明で言
メークアップ化粧料とは、皮膚上に塗布する組成物で
あり、例えば、ファンデーション、マスカラ、アイライ
ナー等の化粧料が例示できる。
【0009】上記、一般式(I)に表される化合物は、
ジアミノシクロヘキサンとアルキルイソシアネートとを
縮合させることによって得ることが出来る。ジアミノシ
クロヘキサンに於けるアミノ基の位置は、1,2−、
1,3−、1,4−の3種が考えられるが、本発明の
ークアップ化粧料ではこれらの何れもが使用可能であ
る。この位置関係としては、1,2−の物を用いるのが
最も好ましい。又、アミノ基の立体構造としては、トラ
ンスとシスが考えられ、これらの何れも、加えてこれら
の等量混合物も使用可能である。これらの立体で最も好
ましいものは、物性的には一般式(II)に示されるト
ランス体である。経済的には等量混合物が最も好まし
い。
【0010】
【化5】 一般式(II) (但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数8〜22の環状
構造を有していても良い直鎖又は分岐のアルキル基乃至
はアルケニル基を表す。)
【0011】一般式(I)に表される化合物のRとして
は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基が使用
可能であり、この様なRとしては、例えばステアリル
基、ラウリル基、パルミチル基、イソオクチル基、オレ
イル基等が例示でき、これらの内ではステアリル基が最
も好ましい。以下にこれらの製造例を示す。
【0012】<製造例1>トランス−1,2−ジアミノ
シクロヘキサン0.88gにテトラヒドロフラン50m
lを加え、氷冷下ステアリルイソシアネート5.3ml
を滴下し、室温で1時間、50mlのテトラヒドロフラ
ンを加えた後、加熱還流下で2時間反応させた。冷却後
生成したゲルに100mlアセトンを加え固化させ、こ
れを濾取し、濾紙上でアセトンで3回洗浄した。メタノ
ール−アセトンから再結晶し、これを減圧下で乾燥さ
せ、5,21g(収率96%)のトランス−1,2−ビ
ス(ステアリルアミノカルボニルアミノ)シクロヘキサ
ン(化合物1)を得た。
【0013】<製造例2>製造例1のトランス−1,2
−ジアミノシクロヘキサンをシス体に変え、同様に処理
して、シス−1,2−ビス(ステアリルアミノカルボニ
ルアミノ)シクロヘキサン(化合物2)を収率85%で
得た。
【0014】<製造例3> 製造例1のトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン
シス−トランス等量混合物に変え、同様に処理して、
1,2−ビス(ステアリルアミノカルボニルアミノ)シ
クロヘキサン(シス−トランス等量混合物、化合物3)
を収率95%で得た。
【0015】<製造例4>製造例1のトランス−1,2
−ジアミノシクロヘキサンをトランス−1,3−ジアミ
ノシクロヘキサン体に変え、同様に処理して、トランス
−1,3−ビス(ステアリルアミノカルボニルアミノ)
シクロヘキサン(化合物4)を収率91%で得た。
【0016】<製造例5>製造例1のトランス−1,2
−ジアミノシクロヘキサンをトランス−1,4−ジアミ
ノシクロヘキサン体に変え、同様に処理して、トランス
−1,4−ビス(ステアリルアミノカルボニルアミノ)
シクロヘキサン(化合物5)を収率89%で得た。
【0017】<製造例6>製造例1のステアリルイソシ
アネートをオレイルイソシアネート体に変え、同様に処
理して、トランス−1,2−ビス(オレイルアミノカル
ボニルアミノ)シクロヘキサン(化合物6)を収率81
%で得た。
【0018】<製造例7>製造例1のステアリルイソシ
アネートをイソオクチルイソシアネート体に変え、同様
に処理して、トランス−1,2−ビス(イソオクチルア
ミノカルボニルアミノ)シクロヘキサン(化合物7)を
収率88%で得た。
【0019】本発明のメークアップ化粧料に於いては、
これら必須成分以外に通常皮膚外用剤で使用される任意
成分を含有することが出来る。かかる任意成分として
は、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス
等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステ
ル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタ
ノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ス
テアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,
3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イオン界
面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、
両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘
剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等
が例示できる本発明のメークアップ化粧料としては
ファンデーションに用いるのが特に好ましい。これは、
「良好な組成物の経時的維持性を有して且つ微小部分に
おける塗布のムラ、いわゆるヨレのなさ」によって、均
一で美しく持ちの良い化粧仕上がりが極めて容易に得ら
れるからである
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について更に詳
細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受
けないことは言うまでもない。
【0021】<実施例1〜3> 下記の処方に従ってファンデーションを作成した。即
ち、イとロとをそれぞれ80℃に加熱し、イにハを分散
した後、ロ徐々に加え乳化し、ファンデーションを得
た。得られたファンデーションについて、ヨレと転写性
について調べた。ヨレは、ファンデーションをパフに取
り、上腕内側部に軽く3回塗布し、これをビデオ画像と
して取り込み、部分の色の不均一性を50倍に拡大して
肉眼で次の基準で判定した。++:著しい色の不均一が
認められる、即ち、著しいヨレ、+:色の不均一が明確
に判断できる、即ち、ヨレが明か、±:不明瞭な色の不
均一、即ち、ややヨレが認められる、−:色の不均一が
認められない、即ち、ヨレが認められない。又、転写性
は、ファンデーションを上腕内側部に塗布し、濡れタオ
ル、白色プラスチック板、白色シリコーンゴムを塗布部
に押し当て、押し当てたものへの化粧料のツキ具合を+
+:かなりつく、即ち、転写しやすい、+:明らかにつ
く、即ち、転写する、±:ややつく、即ち、やや転写す
る、−:つかない、即ち、転写しないの基準で判定し
た。更に、専門パネラーによる実使用時の化粧持ちも検
討した。化粧持ちは、++:化粧持ちが非常によい、
+:化粧持ちがよい、±:化粧持ちがやや悪い、−:化
粧持ちが悪いの基準で判定した。これらの結果を合わせ
て表1に示す。これより本発明の化粧料は従来の化粧持
ちを維持しながらヨレを改善していることが判る。
【0022】
【表1】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】<実施例> 配合例 下記表に示す処方に従ってネイルカラーを作成した。
即ち、イをロに一様に分散・溶解させこれにハを攪拌
しながら加え均一に分散・溶解させ、予め混合・粉砕し
ておいたニを加えて均一に分散させ容器に詰めネイルカ
ラーとした。尚、併せて塗布の一様性についての評価結
果も併せて記す。対照例は化合物1〜4をベントナイト
に置換した物を用いた。これらの結果より、本発明の組
成物であるネイルカラーは安定性に優れることが判る。
【0028】
【表2】
【0029】<実施例11> 表の処方に従って口紅を作成した。即ち、アをボール
ミルで分散し、90℃に加熱した。一方予め90℃に加
熱溶解・分散しておいたイを加え良く混合し型に流し込
み、冷却し容器に装着し口紅を作成した。併せて、この
ものを1回塗りした場合の塗布の均一性を専門パネラー
により判定した。判定基準は、++:極めて均一、+:
均一、±:殆ど均一、−:ムラが判るの基準であった。
結果を表に示す。本発明のリップカラーはよれが無
く、均一に塗布できることが判る。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、良好な組成物の経時的
維持性を有して且つ微小部分における塗布のムラ、いわ
ゆるヨレを改善したメークアップ化粧料を提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井柳 宏一 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポー ラ化成工業株式会社 戸塚研究所内 (56)参考文献 特開 平8−231942(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/00 A61K 7/00 A61K 47/00 CA(STN) REGISTRY(STN) MEDLINE(STN) BIOSIS(STN) EMBASE(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)に表される化合物から選ば
    れる1種乃至は2種以上を含有するメークアップ化粧
    。 【化1】 一般式(I) (但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数8〜22の環状
    構造を有していても良い直鎖又は分岐のアルキル基乃至
    はアルケニル基を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(I)に表される化合物の立体が
    一般式(II)に表されるトランスであることを特徴と
    する、請求項1に記載のメークアップ化粧料。 【化2】 一般式(II) (但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数8〜22の環状
    構造を有していても良い直鎖又は分岐のアルキル基乃至
    はアルケニル基を表す。)
  3. 【請求項3】 一般式(I)に表される化合物が、1,
    2−ビス(ステアリルアミノカルボニルアミノ)シクロ
    ヘキサンである、請求項1又は2に記載のメークアップ
    化粧料。 【化3】
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JP5256905B2 (ja) * 2008-07-25 2013-08-07 日油株式会社 化粧料

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