JP2004182694A - 外用剤組成物 - Google Patents

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哲 友政
Mari Yoshida
麻里 吉田
Takashi Kato
隆史 加藤
Michihiro Mizoshita
倫大 溝下
Yuki Suzuki
由紀 鈴木
Kenji Hanabusa
謙二 英
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Abstract

【課題】シリコーン油を含有する外用剤組成物の使用感、経時安定性を改善する。
【解決手段】分子内にアミド基(−NHCO−)又はウレイド基(−NHCONH−)と、−[Si(CH)O]n−Si(CH)(ただし、nは0〜900の数)で示されるポリシロキシ基とを有するシリコーン誘導体と、シリコーン油とを含有することを特徴とする外用剤組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外用剤組成物、特にシリコーン油を含有する外用剤組成物の経時安定性ならびに使用感の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料の使用感触や安定性を向上させるためには、油分をゲル化させることが有効な手段である。例えば、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸デキストリン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド、ポリエーテル変性シリコーン等が油分のゲル化剤として知られている(特許文献1〜3等)。
一方、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサン等のシリコーン油は、そのさっぱりとした感触から、化粧料において多用されるようになってきており、これらシリコーン油をクリームやファンデーション、口紅など幅広い剤型に利用したいという要望は高い。そのためには、このようなシリコーン油を安定にゲル化、もしくは固化させることが不可欠であった。
【0003】
しかしながら、12−ヒドロキシステアリン酸やパルミチン酸デキストリン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなどはジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンに溶解しないためゲル化させることができない。また、ポリエーテル変性シリコーンはジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンをゲル化できるものの、ゲル化の必須成分として水が必要であり製剤が限定される、また配合量によってはべたつきが気になる、という問題点があった。
近年、シリコーン油に対して増粘ゲル化能を示す物質として、ある種のシクロヘキサンジアミン誘導体やイソロイシン誘導体が報告されている(特許文献4〜5)。また、その他にもオイルゲル能を有する物質が報告されている(特許文献6〜12)。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−163111号公報
【特許文献2】
特公昭53−27776号公報
【特許文献3】
特開平7−100358号公報
【特許文献4】
特開平10−237034号公報
【特許文献5】
特開平10−226614号公報
【特許文献6】
特開平10−237477号公報
【特許文献7】
特開平10−245314号公報
【特許文献8】
特開平10−245315号公報
【特許文献9】
特開平10−245396号公報
【特許文献10】
特開平10−231465号公報
【特許文献11】
特開平10−226615号公報
【特許文献12】
特開平10−236981号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献4のシクロヘキサンジアミン誘導体は、それ自体の融点が非常に高く、また、媒体中での溶解温度も高いため、通常の工業生産設備での取り扱いが非常に難しい。また、得られたシリコーン油ゲルは半透明で、その性状は寒天やゼリー様であり、手で触ったり皮膚に塗布した際には硬い感触で、化粧品や医薬品等、製品の外観や使用感が重要視されるような分野おいては、その付加価値を損なう場合があった。また、特許文献5のイソロイシン誘導体やその他のゲル化剤でも、実際にはシリコーン油をゲル化できないことがあった。
【0006】
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、シリコーン油を増粘ゲル化することにより、使用感や安定性に優れる外用剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者等が鋭意検討を行った結果、下記一般式(I)で示されるシクロヘキサンジアミン誘導体や下記一般式(II)で示されるイソロイシン誘導体等のシリコーン誘導体が、シリコーン油に対して優れた増粘ゲル化能を有し、これを配合してシリコーン油を増粘ゲル化した外用剤組成物は、使用感や経時安定性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる外用剤組成物は、分子内にアミド基(−NHCO−)又はウレイド基(−NHCONH−)と、−[Si(CH)O]n−Si(CH)(ただし、nは0〜900の数)で示されるポリシロキシ基を有するシリコーン誘導体と、シリコーン油とを含有することを特徴とする。
本発明において、前記シリコーン誘導体が、下記一般式(I)で示されるシクロヘキサンジアミン誘導体又は下記一般式(II)で示されるイソロイシン誘導体であることが好適である。
【0008】
【化3】
Figure 2004182694
(式中、Rはそれぞれ炭素数6〜22のアルキレン基又はアルケニレン基を示す。nはそれぞれジメチルシロキシ基の平均重合度を示し、0〜900の数である。)
【化4】
Figure 2004182694
(式中、Rはそれぞれ炭素数6〜22のアルキレン基又はアルケニレン基を示す。nはそれぞれジメチルシロキシ基の平均重合度を示し、0〜900の数である。)
【0009】
また、前記一般式(I)又は(II)中、Rがアルキレン基であることが好適である。
また、前記一般式(I)又は(II)中、Rが炭素数8〜10のアルキレン基であり、nが1又は2であることが好適である。
また、本発明において、前記シリコーン誘導体が、シリコーン油に対して熱可逆的ゲルを形成し得るものであることが好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられるシリコーン誘導体は、シリコーン油に対して熱可逆的ゲルを形成し得る物質であり、分子内にアミド基又はウレイド基と、−[Si(CH)O]n−Si(CH)で示されるポリシロキシ基を有するものである。nはジメチルシロキシ基の平均重合度であり、0〜900の数であることができるが、好ましくは0〜100、さらに好ましくは0〜20、より好ましくは0〜5である。ポリシロキシ基の位置は特に限定されないが、ポリシロキシ基が前記アミド基又はウレイド基と直接あるいはアルキレン基やアルケニレン基等を介して結合していることが好適であり、さらには、ポリシロキシ基が前記アミド基又はウレイド基とアルキレン基やアルケニレン基等を介して結合していることが好適である。
本発明で用いるシリコーン誘導体中で、好ましい化合物として、前記一般式(I)のシクロヘキサンジアミン誘導体又は一般式(II)のイソロイシン誘導体が挙げられる。
一般式(I)及び(II)において、Rは2価のアルキレン基又はアルケニレン基であり、炭素数6〜22の直鎖状又は分岐鎖状であることができる。また、Rは環状構造を有していてもよい。Rとして好ましくはアルキレン基であり、より好ましくは炭素数8〜18のアルキレン基、特に好ましくは炭素数8〜10のアルキレン基である。
【0011】
本発明においてアルキレン基とは、対応する1価アルキル基、例えば、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘプタデシル基、イコシル基、ヘニコシル基、ドコシル基等から一つの水素原子を除いた2価の飽和炭化水素基を意味する。
また、アルケニレン基とは、対応するアルキレン基の任意の炭素炭素結合の少なくとも一つが2重結合である2価の脂肪族不飽和炭化水素基を意味する。
nはジメチルシロキシ基の平均重合度であり、0〜900の数であることができるが、好ましくは0〜100、さらに好ましくは0〜20、より好ましくは0〜5である。
【0012】
一般式(I)で示される1,2−トランスシクロヘキサンジアミン誘導体には1,2−シス体である異性体が存在する。1,2−シス体は後述する製法に準じれば合成可能であるが、シリコーン油に対するゲル化能はほとんどない。従って、ゲル化能の点でトランス体が好ましい。ただし、本発明の外用剤組成物において、その効果を著しく損なわない範囲であれば、シス体を配合することに問題はない。
また、トランス体には(R,R)、(S,S)の絶対配置を有する異性体が存在するが、好ましくは(R,R)のものである。また、Rによってはその他の異性体が存在する場合もある。本発明においては、一般式(I)で示される1,2−トランス構造を有する限り、その異性体ならびそれら混合物を用いることができる。
【0013】
なお、一般式(I)中、2つのRはそれぞれ独立して同一または異なっていてもよいが、同一であるものが好ましい。また、2つのnについてもそれぞれ独立して同一または異なっていてもよいが、同一であるものが好ましい。
本発明で用いるシクロヘキサンジアミン誘導体(I)の好ましい例として、下記化合物I−1及び化合物I−2が挙げられる。
【0014】
化合物I−1:
【化5】
Figure 2004182694
【0015】
化合物II−2:
【化6】
Figure 2004182694
【0016】
本発明で用いるシクロヘキサンジアミン誘導体(I)は、公知の反応を用いることにより合成することが可能である。例えば、下記スキームIに示すように、不飽和カルボン酸(i)を保護した化合物(ii)に、Si−H基を有するジメチルシロキサン化合物(iii)を白金触媒下で反応させて化合物(iv)とする。脱保護後、得られたカルボン酸(v)と、対応する立体構造の1,2−ジアミノシクロヘキサン(vi)とを公知のアミド形成反応、例えば、カルボジイミド類等の縮合剤を用いて反応を行うことにより、所望のシクロヘキサンジアミン誘導体を得ることができる。なお、スキームIは代表的な製法を示すものであり、これに限定されるものではなく、必要に応じてその他の公知の反応を組み合わせてもよい。スキームI中、R,nは前記定義の通りであり、R’は「R'−CH−CH」が基Rに相当するような2価の基を意味する。また、Aはカルボキシル基の保護基を示し、特に問題のない限り、公知のカルボキシル保護基を用いて常法により保護、脱保護を行うことができる。
【0017】
スキームI:
【化7】
Figure 2004182694
【0018】
イソロイシンには、2つの不斉炭素の存在により、絶対配置が(2R、3R)、(2S,3S)、(2R,3R)、(2S,3S)の立体異性体が存在し、それぞれ、L−イソロイシン、D−イソロイシン、L−アロイソロイシン、D−アロイソロイシンと呼ばれる。従って、一般式(II)のイソロイシン誘導体にもこれらに対応した異性体が存在するが、ゲル化能の点ではL−イソロイシン又はD−イソロイシンが好ましい。また、Rによってはその他の異性体が存在する場合もあるが、本発明においては、これら存在する異性体を本発明のゲル化能が発揮される範囲において混合して配合することができる。ただし、D,L−当量混合物であるラセミ体にはシリコーン油に対するゲル可能は認められない。
本発明で用いるイソロイシン誘導体(II)の好ましい例として、下記化合物II−1及び化合物II−2が挙げられる。
【0019】
化合物II−1:
【化8】
Figure 2004182694
【0020】
化合物II−2:
【化9】
Figure 2004182694
【0021】
本発明で用いるイソロイシン誘導体は、公知の反応を用いることにより合成することが可能である。例えば、下記スキームIIに示すように、ハロゲン化アルケン化合物(i)とフタルイミドカリウムとを反応させて得られた化合物(ii)に、Si−H基を有するジメチルシロキサン化合物(iii)を白金触媒下で反応させて化合物(iv)とし、これをヒドラジンで処理してアミン(v)を得る。アミン(v)と、対応する立体構造のイソロイシンのN-ベンジルオキシカルボニル化物(vi)とを、公知のアミド形成反応、例えば、カルボジイミド類等の縮合剤を用いて反応を行うことにより、所望のイソロイシン誘導体(II)を得ることができる。なお、スキームIIは代表的な製法を示すものであり、これに限定されるものではなく、必要に応じてその他の公知の反応を組み合わせてもよい。スキームII中、R,nは前記定義の通りであり、R’は「R'−CH−CH」が基Rに相当するような2価のアルキレン基を意味する。また、Xはハロゲン原子を表す。
【0022】
スキームII:
【化10】
Figure 2004182694
【0023】
上記シクロヘキサンジアミン誘導体及びイソロイシン誘導体は、シリコーン油中で加熱溶解し、これを冷却すると透明〜ほぼ透明で、皮膚に塗布した際にはクリームのような感触の良いゲルを形成することができる。そして、これら誘導体をシリコーン油を含有する外用剤組成物に配合し、シリコーン油を増粘ゲル化すれば、組成物の経時安定性や使用感を改善することができる。
【0024】
なお、上記シクロヘキサンジアミン誘導体、イソロイシン誘導体の他に、本発明で使用可能なシリコーン誘導体としては、下記の一般式(III)〜(X)で示される誘導体にポリシロキシ基を導入した化合物も挙げられる。ポリシロキシ基は、各誘導体の置換可能な任意の位置にあってよい。また、本発明において、アルキル基、アルケニル基は、直鎖状又は分岐鎖状の何れでもよく、また、環状構造を有するものでもよい。アルケニル基は、任意の炭素炭素結合の少なくとも一つが2重結合であるアルキル基を意味する。
【0025】
シクロヘキサントリカルボキサミド誘導体(III):
【化11】
Figure 2004182694
【0026】
一般式(III)中、RはそれぞれC4−20アルキル基を表し、R’はそれぞれ水素原子又はC1−4アルキル基を表す。一般式(III)中、3つのR及びR’については、それぞれ独立して同一または異なっていてもよいが、同一であるものが好ましい。一般式(III)の化合物のうち、少なくとも2つの−CONHR基の結合がエクアトリアル結合であることが好ましく、特に好ましくは3つの−CONHR基の全てがエクアトリアル結合であるものである。
一般式(III)において、例えば、Rにポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0027】
ベンジルオキシカルボニルアミノ酸誘導体(IV):
【化12】
R1−OCO−(NH−CH(R3)−CO)n'−R2
【0028】
一般式(IV)中、R1は置換基を有していても良いベンジル基を表す。R2はC6−22アルキル(又はアルケニル)アミノ基、あるいは置換基を有していてもよいC6−22アルキル(又はアルケニル)カルボニルフェノキシ基を表す。R3はC1−4アルキル基を表し、n’は1〜8の数を表す。
一般式(IV)において、例えば、R2にポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0029】
シクロジペプタイド誘導体(V):
【化13】
Figure 2004182694
【0030】
一般式(V)中、R1はC1−4アルキル基、ベンジル基又は水素原子を表す。R2はC6−22アルキル(又はアルケニル)オキシカルボニル基を有するC1−4アルキル基を表す。
一般式(V)において、例えば、R2にポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0031】
オリゴペプタイドアルキルアミド誘導体(VI):
【化14】
H−(NH−CH(R)−CO)n'−NHR'
【0032】
一般式(VI)中、Rはフェニル基、アルキルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を有していてもよいC1−4のアルキル基を表す。R’はC1−22アルキル基を表す。n’は1〜25の数を表す。
一般式(VI)において、例えば、R’にポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0033】
1,3,5-トリス(N−アルキルアミノカルボニル)ベンゼン誘導体(VII):
【化15】
Figure 2004182694
【0034】
一般式(VII)中、RはそれぞれC8−22アルキル基(又はアルケニル基)を表す。一般式(VII)中、3つのRについては、それぞれ独立して同一または異なっていてもよいが、同一であるものが好ましい。
一般式(VII)において、例えば、Rにポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0035】
アスパラギン酸フェニルアラニン環状ペプチド(VIII):
【化16】
Figure 2004182694
【0036】
一般式(VIII)中、RはC6−22アルキル基(又はアルケニル基)を表す。一般式(VIII)の化合物のうち、L−アスパラギン酸とL−フェニルアラニンの環状ペプチドであることが好ましい。
一般式(VIII)において、例えば、Rにポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0037】
シクロヘキサンジウレイド誘導体(IX):
【化17】
Figure 2004182694
【0038】
一般式(IX)中、RはそれぞれC8−22アルキル基(又はアルケニル基)を表す。一般式(IX)の化合物のうち、1,2−シクロヘキサンジウレイド誘導体が好ましい。また、2つの−NHCONHR基がトランスであるものが好ましい。一般式(IX)中、2つのRはそれぞれ独立して同一または異なっていてもよいが、同一であるものが好ましい。
一般式(IX)において、例えば、Rにポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0039】
イソホロン尿素誘導体(X):
【化18】
Figure 2004182694
【0040】
一般式(X)中、RはそれぞれC1−22アルキル基(又はアルケニル基)を表す。一般式(X)中、2つのRはそれぞれ独立して同一または異なっていてもよいが、同一であるものが好ましい。
一般式(X)において、例えば、Rにポリシロキシ基を導入した化合物を好適に用いることができる。
【0041】
これら誘導体(III)〜(X)は何れも公知の化合物であり、本発明に記載の反応や、特許文献4〜12に記載の反応、ならびにその他公知の反応を用いることにより、各化合物中にポリシロキシ基が導入された化合物を得ることができる。例えば、上記誘導体(X)にポリシロキシ基が導入された化合物は、スキームIIで得られるアミン(v)と、イソホロンジイソシアネートとをTHF等の溶媒中、氷冷下で反応させることにより合成することができる。また、その他の化合物も、上記スキームI〜IIで用いたヒドロシリル化反応等により、ポリシロキシ基を導入した対応するアミン、アルコール、カルボン酸等を合成し、これを用いて公知のアミド結合形成反応、エステル結合形成反応、ウレイド結合形成反応を行うことにより、各誘導体中にポリシロキシ基が導入された化合物を得ることができる。
【0042】
本発明においては、前記ポリシロキサン誘導体(I)〜(X)の中から、1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これら誘導体の配合量は、目的とする外用剤組成物の用途、シリコーン油の種類や量等により適宜決定されるが、通常は外用剤組成物全量に対し、総量として0.1〜50質量%の範囲であり、好ましくは0.5〜30質量%である。配合量が少な過ぎるとゲル化しないために本発明の効果が得られないことがあり、配合量が多すぎる場合にはゲルが硬くなりすぎて使用感が損なわれる場合がある。
【0043】
本発明で用いるシリコーン油としては特に限定されず、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン;ポリエーテル変性シリコーン等の変性シリコーン等が挙げられる。シリコーン油の配合量は特に限定されないが、通常、外用剤組成物全量に対し0.1〜50質量%、好ましくは0.5〜30質量%である。
【0044】
本発明の外用剤組成物においては、上記必須成分の他に、必要に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲内で、他のゲル化剤、油分、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、高分子、界面活性剤、色素、顔料、粉末、薬剤、アルコール、溶剤、香料など、外用剤組成物に通常使用可能な成分を適宜配合することができる。本発明の外用剤組成物は、目的とする製品形態に応じて常法により製造すればよいが、シリコーン油を増粘ゲル化するための加熱・冷却工程を含む必要がある。
【0045】
なお、本発明において外用剤組成物とは、化粧品、医薬品、医薬部外品の分野で皮膚や毛髪の他、爪、睫毛、眉等に適用する外用剤を意味し、シリコーン油を含む外用剤組成物であればどのようなものにも適用可能である。例えば、油性成分からなる油性組成物の他、水性成分を併用した乳化組成物あるいは可溶化組成物等が挙げられる。また、さらに粉末等の固相を有するものでもよい。性状としては本発明の効果が得られれば特に限定されず、液状、乳液状、クリーム状、粉末状、半固型状、固型状、軟膏状、ジェル状等が挙げられる。また、ミスト、スプレー、ムースや、不織布等のシートに含浸させた組成物とすることも考えられる。また、組み合わせる成分によっては、透明な外用剤組成物とすることも可能である。
【0046】
具体的な製品形態としては、例えば、ローション、乳液、クリーム、美容液、日焼け止め、リップクリーム等のスキンケア化粧料;ファンデーション、口紅、リップグロス、マスカラ、ネイルエナメル等のメーキャップ化粧料;ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアスティック等の毛髪化粧料;クレンジングクリーム、オイルクレンジング等の洗浄料;練り香水等のフレグランス化粧料、などが挙げられるが、これらに特に限定されないことは言うまでもない。
【0047】
本発明で用いる誘導体のゲル化のメカニズムについては明らかでないが、次のように推察できる。すなわち、これら誘導体の加熱溶液を冷却した場合、アミド基(−NHCO−)もしくはウレイド基(−NHCONH−)の存在により、誘導体分子間に水素結合力等の分子間力が働き、誘導体が連続して連なった巨大な繊維状の会合体を形成する。さらにこの会合体が3次元網目状に絡まり、その中にシリコーン油を抱き込むことによりゲル化が起こるものと考えられる。従って、本発明で用いるシリコーン誘導体は、シリコーン油中で分子間結合により会合し得るものであることが好適である。
【0048】
以下、具体例を挙げてさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず、本発明で用いるシリコーン誘導体の例として、シクロヘキサンジアミン誘導体(I)及びイソロイシン誘導体(II)の合成例を示す。これら合成例で用いた反応は、その他のシリコーン誘導体の合成にも応用することができる。
【0049】
合成例1 化合物I−1の合成
(1)10−ウンデセン酸ベンジルエステルの合成
3.29 ml(0.0163モル)の10−ウンデセン酸を30 mlの無水ジクロロメタンに溶かし、1.69 ml(0.0163モル)のベンジルアルコールを加えて攪拌した。続いて、195 mg(0.0016モル)の4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、4.70 g(0.0245モル)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)を加え、室温で1時間攪拌した。反応物にヘキサンを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で分取し、目的物である10−ウンデセン酸ベンジルエステルを得た。収量は4.20 g(0.0153モル、収率84%)であった。
【0050】
(2)11−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)ウンデカン酸ベンジルエステルの合成
1.50 g(0.00547モル)の10−ウンデセン酸ベンジルエステル、1.62 g(0.0109モル)の1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンを10 mlの無水テトラヒドロフラン(THF)に溶かし、触媒量の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン白金錯体を加え、45℃で3時間加熱還流した。テトラヒドロフランを減圧留去したのち、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で分取し、目的物である11−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)ウンデカン酸ベンジルエステルを得た。収量は2.30 g(0.00544モル、収率99%)であった。
【0051】
(3)11−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)ウンデカン酸の合成
2.30 g(0.00544モル)の11−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)ウンデカン酸ベンジルエステルを適量のテトラヒドロフラン(THF)に溶かし、417 mgの10%パラジウム活性炭を加えたのち、水素雰囲気下室温で3時間攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去したのち、セライトを用いてパラジウム活性炭をろ別し、目的物である11−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)ウンデカン酸を得た。収量は1.81 g(0.00544モル、収率100%)であった。
【0052】
(4)化合物I−1の合成
0.30 g(0.00266モル)の(1R, 2R)−(-)−1,2−ジアミノシクロヘキサンを20 mlの無水ジクロロメタンに溶かし、1.81 g(0.00544モル)の11−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)ウンデカン酸を加えて攪拌した。続いて、66 mg(0.000544モル)の4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1.35 g(0.00703モル)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)を加え、室温で30時間攪拌した。反応物にクロロホルムを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去したのち、残渣を再結晶(溶媒:アセトン)により精製して、目的化合物I−1を得た。収量は1.86 g(0.00251モル、収率93%)であった。1H-NMRにより、目的化合物I−1であることを確認した。
融点:170 ℃
凝固点:164 ℃
1H-NMR(270 MHz,CDCl3):δ(ppm) 5.83(d, J=6.60 Hz, 2H), 3.66(m, 2H),2.14-1.26(m, 44H), 0.49(t, J=7.43 Hz, 4H), 0.06(s, 18H), 0.03(s, 12H).
【0053】
合成例2 化合物I−2の合成
(1)11−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)ウンデカン酸ベンジルエステルの合成
1.90 g(0.00692モル)の10−ウンデセン酸ベンジルエステル、1.94 g(0.00874モル)の1,1,1,3,3,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンを30 mlの無水テトラヒドロフラン(THF)に溶かし、触媒量の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン白金錯体を加え、45℃で24時間加熱還流した。テトラヒドロフランを減圧留去したのち、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分取し、目的物である11−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)ウンデカン酸ベンジルエステルを得た。収量は3.44 g(0.00692モル、収率100%)であった。
【0054】
(2)11−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)ウンデカン酸の合成
3.44 g(0.00692モル)の11−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)ウンデカン酸ベンジルエステルを適量のテトラヒドロフラン(THF)に溶かし、450 mgの10%パラジウム活性炭を加えたのち、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去したのち、セライトを用いてパラジウム活性炭をろ別し、目的物である11−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)ウンデカン酸を得た。収量は2.81 g(0.00691モル、収率100%)であった。
【0055】
(3)化合物I−2の合成
0.40 g(0.00352モル)の(1R, 2R)−(−)−1,2−ジアミノシクロヘキサンを20mlの無水ジクロロメタンに溶かし、2.81 g(0.00691モル)の11−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)ウンデカン酸を加えて攪拌した。続いて、100 mg(0.00082モル)の4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、4.02 g(0.0210モル)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)を加え、室温で30時間攪拌した。反応物にクロロホルムを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去したのち、残渣を再結晶(溶媒:アセトン−水)により精製して、目的化合物I−2を得た。収量は1.35 g(0.00151モル、収率44%)であった。1H-NMRにより、目的化合物I−2であることを確認した。
融点:159 ℃
凝固点:154 ℃
1H-NMR(270 MHz,CDCl3):δ(ppm) 5.89(d, J=6.93 Hz, 2H), 3.65(m, 2H),2.13-1.25(m, 44H), 0.52(t, J=7.59 Hz, 4H), 0.08(s, 18H), 0.05(s, 12H), 0.02(s, 12H).
【0056】
合成例3 化合物II−1の合成
(1)N-(7−オクテニル)フタルイミドの合成
4.85 ml(0.0262モル)のフタルイミドカリウムを30 mlのジメチルホルムアミド(DMF)に溶かし、4.85 g(0.0254モル)の8−ブロモ−1−オクテンを加えて90℃で1.5時間加熱還流した。反応物にジエチルエーテルを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で分取し、目的物であるN−(7−オクテニル)フタルイミドを得た。収量は5.88 g(0.0229モル、収率90%)であった。
【0057】
(2)N−[8−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)オクチル]フタルイミドの合成
3.87 g(0.0150モル)のN−(7−オクテニル)フタルイミド、3.28 g(0.0221モル)の1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンを10 mlの無水テトラヒドロフラン(THF)に溶かし、触媒量の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン白金錯体を加え、45℃で6時間加熱還流した。テトラヒドロフランを減圧留去したのち、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=7/1)で分取し、目的物であるN−[8−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)オクチル]フタルイミドを得た。収量は4.95 g(0.0122モル、収率81%)であった。
【0058】
(3)8−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)オクチルアミンの合成
3.9 g(0.00961モル)のN−[8−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)オクチル]フタルイミドを25 mlのエタノールに溶かし、0.56 ml(0.0115モル)のヒドラジン一水和物を加えたのち、85℃で2.5時間加熱還流した。不溶物をろ別したのち、ヘキサンを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去することで目的物である8−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)オクチルアミンを得た。収量は2.65 g(0.00961モル、収率100%)であった。
【0059】
(4)化合物II−1の合成
1.44 g(0.00543モル)のN−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシンを20 mlの無水ジクロロメタンに溶かし、1.50 g(0.00544モル)の8−(1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキシル)オクチルアミンを加えて攪拌した。続いて、66 mg(0.00054モル)の4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1.25 g(0.00653モル)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)を加え、室温で6時間攪拌した。反応物にクロロホルムを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去したのち、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム/メタノール=50/1)で精製し、さらに再結晶(溶媒:アセトン−水)して、目的化合物II−1を得た。収量は1.57 g(0.00300モル、収率55%)であった。1H-NMRにより、目的化合物II−1であることを確認した。
融点:109 ℃
凝固点:94 ℃
1H-NMR(270 MHz,CDCl3):δ(ppm) 7.30(5H), 5.75(m, 1H), 5.27(d, J=7.26 Hz, 1H), 5.06(s, 2H), 3.88(dd, J=6.60, 6.60 Hz, 1H), 3.18(m, 2H), 1.84-0.83(m, 21H), 0.45(t, J=6.79 Hz, 2H), 0.01(s, 18H), -0.02(s, 12H).
【0060】
合成例4 化合物II−2の合成
(1)N−[8−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)オクチル]フタルイミドの合成
2.0 g(0.00777モル)のN−(7−オクテニル)フタルイミド、1.86 g(0.00837モル)の1,1,1,3,3,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンを20 mlの無水テトラヒドロフラン(THF)に溶かし、触媒量の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン白金錯体を加え、45℃で5時間加熱還流した。テトラヒドロフランを減圧留去したのち、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=7/1)で分取し、目的物であるN−[8−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)オクチル]フタルイミドを得た。収量は3.39 g(0.00706モル、収率91%)であった。
【0061】
(2)8−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)オクチルアミンの合成
3.39 g(0.00706モル)のN−[8−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)オクチル]フタルイミドを20 mlのエタノールに溶かし、0.41 ml(0.00848モル)のヒドラジン一水和物を加えたのち、85℃で2時間加熱還流した。不溶物をろ別したのち、ヘキサンを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去することで目的物である8−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)オクチルアミンを得た。収量は2.09 g(0.00596モル、収率84%)であった。
【0062】
(3)化合物II−2の合成
0.76 g(0.00286モル)のN−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシンを20 mlの無水ジクロロメタンに溶かし、1.0 g(0.00286モル)の8−(1,1,3,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシル)オクチルアミンを加えて攪拌した。続いて、35 mg(0.00029モル)の4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、0.66 g(0.00343モル)の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)を加え、室温で4時間攪拌した。反応物にクロロホルムを加え、分液漏斗により有機層を抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過し、溶媒を減圧留去したのち、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム/メタノール=50/1)で精製し、さらに再結晶(溶媒:アセトン−水)して、目的化合物II−2を得た。収量は1.22 g(0.00204モル、収率71%)であった。1H-NMRにより、目的化合物II−2であることを確認した。
融点:92 ℃
凝固点:71 ℃
1H-NMR(270 MHz,CDCl3):δ(ppm) 7.35(5H), 5.79(m, 1H), 5.30(d, J=7.57Hz, 1H), 5.10(s, 2H), 3.92(dd, J=6.59, 6.60 Hz, 1H), 3.22(m, 2H), 1.88-0.87(m, 21H), 0.52(t, J=6.78 Hz, 2H), 0.08(s, 18H), 0.06(s, 12H), 0.02(s, 12H).
【0063】
試験例1 ゲル化能
まず、シリコーン油に対するゲル化能について検討した。試験方法は、被験ゲル化剤0.2g、シリコーン油9.8gを容量50mLのガラスバイアルに採り、90℃に加熱して溶解させた後、室温に2時間放置した。その後、ガラスバイアルを45°に傾けたときの内容物の状態を観察し、以下の基準で評価した(傾斜法)。
○:流動性がなくゲル化している
△:流動性がないが析出物があり不均一
×:流動性がある
【0064】
【表1】
Figure 2004182694
*1 アルキル変性シリコーン:
(CH)SiO−Si(CH)C17O−Si(CH)
*2 比較化合物I−a:
【化19】
Figure 2004182694
*3 比較化合物II−a:
【化20】
Figure 2004182694
*4 ホ゜リエーテル変性シリコーン:特開平7−100358
【0065】
表1からわかるように、被験ゲル化剤の中で本発明に係るシクロヘキサンジアミン誘導体及びイソロイシン誘導体はシリコーン油を均一にゲル化することができた。また、得られたゲルは透明〜ほぼ透明であった。これに対し、その他のゲル化剤はシリコーン油を均一にゲル化することができなかった。
比較化合物I−aは、デカメチルシクロペンタシロキサンに対して120℃付近まで加熱すると溶解し、これを冷却することによりゲル化したが、得られたゲルは白濁していた。また、他のシリコーン油に対しては温度を上げても溶解せず、ゲル化もしなかった。比較化合物II−aについては、何れのシリコーン油に対しても、温度を上げても溶解せず、ゲル化もしなかった。
【0066】
表2は、各化合物の融点、ならびに各化合物のシリコーン油(デカメチルシクロペンタシロキサン)に対する溶解温度を示す。溶解温度は、サンプルを最小ゲル化濃度となるように対象溶媒に添加後、加熱攪拌して均一溶解させ、これを一旦室温まで冷却し、このゲルを再度加温して目視でゲルの溶解を確認したときの温度である。溶解温度は、ゲル調製に必要な加熱温度の目安とすることができる。
表2のように、本発明に係るシクロヘキサンジアミン誘導体やイソロイシン誘導体は比較化合物に比べて融点が低く、また、溶解温度も低かった。そして、ジメチルシロキサン部分の重合度nの増加に伴い、融点や溶解温度が低下する傾向が認められた。従って、シクロヘキサンジアミン誘導体(I)やイソロイシン誘導体(II)は、比較化合物に比してゲル製造がより低温で可能である。
【0067】
【表2】
Figure 2004182694
【0068】
試験例2 使用性試験▲1▼
次に、実際に化粧料に配合した場合の使用感ならびに経時安定性について検討した。試験方法は次の通り。
<さっぱり感(べたつき感のなさ)>
各試料を、女性パネル(20名)に実際に使用してもらい、さっぱり感(べたつき感のなさ)について下記基準により評価した。
◎:18名以上が、べたつき感がないと回答
○:15〜17名が、べたつき感がないと回答
△:6〜14名が、べたつき感がないと回答
×:5名以下が、べたつき感がないと回答
【0069】
<分離安定性>
各試料を50℃の温度条件下で30日間保存したときの分離安定性を下記評価基準により評価した。
○:分離が全く認められなかった
△:分離が認められた
×:著しい分離が認められた
【0070】
【表3】
Figure 2004182694
【0071】
(製造方法)
試料1〜2:油分(1)〜(4)及び(6)とゲル化剤(12)とを混合して95℃で均一攪拌したのち、粉体(7)〜(9)を混合ホモミキサー5000回転で10分間攪拌し、油相部とした。そののち、1,3−ブチレングリコール(5)に防腐剤(10)を加熱溶解し、精製水(14)を加え、さらにエデト酸3ナトリウム(11)を混合溶解し水相部とした。95℃に保った油相部に対し、水相部を添加し、ホモミキサー5000回転で10分間攪拌し、最後にポリメチルメタクリル酸共重合体球状粉末(13)と香料(15)とを加えて攪拌後、冷却してW/O型日焼け止めクリームを得た。
試料3:油分(1)〜(4)及び(6)を混合し90℃で均一攪拌したのち、粉末(7)〜(9)及び成分(12)を混合ホモミキサー5000回転で10分間攪拌し油相部とした。以下、試料1〜2と同様にしてW/O型日焼け止めクリームを得た。
【0072】
表3からわかるように、シクロヘキサンジアミン誘導体やイソロイシン誘導体を用いたもの(試料1〜2)は、これらを配合しない場合(試料3)に比してさっぱり感や分離安定性に優れるものであった。
【0073】
試験例3 使用性試験▲2▼
さらに、表4に示す処方でスティック状ファンデーションを調製し、使用感ならびに経時安定性について検討した。試験方法は次の通り。
<のび>
各試料を、女性パネル(20名)に実際に使用してもらい、のびについて下記の基準により評価した。
◎:18名以上が、のびが軽いと回答
○:15〜17名が、のびが軽いと回答
△:6〜14名が、のびが軽いと回答
×:5名以下が、のびが軽いと回答
【0074】
<形状安定性>
各試料を50℃の温度条件下で30日間保存したときの形状安定性を、下記の基準により評価した。
○:変化がなかった
△:溶けが認められた
×:著しい溶けが認められた
【0075】
【表4】
Figure 2004182694
【0076】
(製造方法)
油分(2)〜(4)とゲル化剤(1)、成分(6)及び(7)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに顔料(9)及び(10)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌し、油相部とした。別容器にアルコール類(5)を入れて成分(8)及び(12)を加熱分散し、そこに精製水(14)を加え、さらに(11)を混合分散し水相とした。95℃に保った油相部に対し、水相部を添加し、最後に成分(13)を加えて攪拌後スティック用金型に流し込み、冷却してスティックファンデーションを得た。
【0077】
表4のように、シクロヘキサンジアミン誘導体やイソロイシン誘導体をゲル化剤として用いたもの(試料4〜5)は、これらを配合しなかった場合(試料6)に比して、のびや形状安定性に優れるものであった。
【0078】
【実施例】
本発明にかかる外用剤組成物の処方例を以下に示す。なお、本発明において配合量は、特に指定のない限り質量%で示す。
実施例1 ボディー用クリーム(W/O型)
Figure 2004182694
【0079】
(製造方法)
油分(1)〜(3)及び(21)と、ゲル化剤(23)、成分(14)、(15)及び(17)を混合して90℃で均一攪拌し、さらに顔料(16)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌し、油相部とした。別容器にアルコール類(4)〜(7)に成分(10)、(12)、(18)及び(19)を加熱溶解し、そこに精製水(20)を加え、さらに成分(8)、(9)、(11)及び(13)を混合分散し水相とした。90℃に保った油相部に対し、水相部を添加し、最後に香料(22)を加えて攪拌後、冷却してボディー用クリームを得た。
得られたクリームを試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0080】
実施例2 乳化ファンデーション(W/O型)
1 メチルポリシロキサン 2
2 デカメチルシクロペンタシロキサン 17
3 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
4 グリセリン 3
5 プロピレングリコール 4
6 パルミチン酸 0.5
7 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
8 パルミチン酸デキストリン被覆酸化鉄・酸化チタン焼結物 15
9 パルミチン酸デキストリン被覆タルク 10
10 L−グルタミン酸ナトリウム 1.5
11 ジパルミチン酸アスコルビル 0.1
12 酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
13 防腐剤 適量
14 精製水 残余
15 香料 適量
16 本発明誘導体 0.5
【0081】
(製造法)
油分(1)〜(3)と、ゲル化剤(16)、成分(6)及び(11)とを混合して95℃で均一攪拌し、さらに顔料(8)〜(9)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌し、油相部とした。別容器にアルコール類(4)〜(5)を入れて成分(7)及び(13)を加熱分散し、そこに精製水(14)を加え、さらに成分(10)及び(12)を混合分散し水相とした。95℃に保った油相部に対し、水相部を添加し、最後に香料(15)を加えて攪拌後、冷却して乳化ファンデーションを得た。
得られたファンデーションを試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0082】
実施例3 ファンデーション(W/O型)
1 デカメチルシクロペンタシロキサン 40
2 オクタメチルシクロテトラシロキサン 10
3 ホ゜リ(オキシエチレン・オキシフ゜ロヒ゜レン)・`ルホ゜リシロキサン共重合体(MW=50000) 5
4 グリセリン 2
5 1,3−ブチレングリコール 5
6 架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 5
7 クエン酸 適量
8 クエン酸ナトリウム 適量
9 酢酸DL−α−トコフェロール 0.01
10 D−δ−トコフェロール 0.02
11 疎水化処理ベンガラ 0.5
12 疎水化処理黄酸化鉄 1.5
13 疎水化処理黒酸化鉄 0.2
14 疎水化処理酸化チタン 10
15 タルク 10
16 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 0.1
17 パルミチン酸デキストリン 1
18 精製水 4
19 本発明誘導体 1
【0083】
(製造法)
油分(1)〜(3)とゲル化剤(19)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに顔料(6)及び(11)〜(16)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌し、油相部とした。別容器にアルコール類(4)〜(5)を入れて成分(9)、(10)及び(17)を加熱分散し、そこに精製水(18)を加え、さらに成分(7)〜(8)を混合分散し水相とした。95℃に保った油相部に対し、水相部を添加し、最後に香料を加えて攪拌後、冷却してファンデーションを得た。 得られたファンデーションを試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0084】
実施例4 クリーム(W/O型)
1 本発明誘導体 2
2 ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 3
3 メチルポリシロキサン 5
4 デカメチルシクロペンタシロキサン 20
5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 15
6 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1
7 グリセリン 4
8 1,3−ブチレングリコール 7
9 クエン酸 0.05
10 クエン酸ナトリウム 0.1
11 酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
12 D−δ−トコフェロール 0.05
13 ウコンエキス 1
14 精製水 残余
15 ホ゜リ(オキシエチレン・オキシフ゜ロヒ゜レン)・・`ルホ゜リシロキサン共重合体(MW=50000) 5
16 防腐剤 適量
【0085】
(製造法)
油分および界面活性剤(2)〜(6)とゲル化剤(1)を混合して95℃で均一攪拌し、油相部とした。別容器にアルコール類(7)〜(8)を入れて成分(15)〜(16)を加熱分散し、そこに精製水(14)を加え、さらに成分(9)〜(13)を混合分散し、水相部とした。95℃に保った油相部に対し水相部を添加し、攪拌冷却しクリームを得た。
得られたクリームを試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0086】
実施例5 口紅
1 本発明誘導体 16
2 メチルポリシロキサン 10
3 デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
4 メチルフェニルポリシロキサン 5
5 ステアロキシメチルポリシロキサン 3
6 シリル化処理無水ケイ酸 1
7 シリコーン被覆顔料(ベンガラ、酸化チタンなど) 適量
8 染料 適量
9 香料 適量
【0087】
(製造法)
油分(2)〜(5)とゲル化剤(1)を混合して、90℃で均一攪拌し、さらに成分(6)〜(7)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌、その後に成分(8)〜(9)を加えて攪拌後、金型に流し込み冷却して口紅を得た。
得られた口紅を試験例3と同様の方法で評価したところ、のび◎、形状安定性○であった。
【0088】
実施例6 リップグロス
1 本発明誘導体 4
2 メチルポリシロキサン(5000cs) 50
3 メチルポリシロキサン(6cs) 10
4 メチルフェニルポリシロキサン 残余
5 シリコーン被覆顔料(ベンガラ、酸化鉄、酸化チタンなど) 適量
6 D−δ−トコフェロール 0.1
7 硫酸バリウム 1
8 色素 適量
【0089】
(製造法)
油分(2)〜(4)とゲル化剤(1)を混合し90℃で均一攪拌し、さらに成分(5)〜(8)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌後、中皿に流し込み、冷却してリップグロスを得た。
得られたリップグロスを試験例3と同様の方法で評価したところ、のび◎、形状安定性○であった。
【0090】
実施例7 アイシャドウ
1 軽質イソパラフィン 残余
2 デカメチルシクロペンタシロキサン 15
3 イソステアリン酸 3
4 オレイン酸 1
5 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2
6 トリメチルシロキシケイ酸 15
7 疎水化処理顔料 適量
8 本発明誘導体 5
【0091】
(製造法)
油分(1)〜(6)とゲル化剤(8)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに顔料(7)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌後、中皿に流し込み冷却してアイシャドウを得た。
得られたアイシャドウを試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0092】
実施例8 油性マスカラ
1 メチルハイドロジェンポリシロキサン 1
2 デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
3 イソステアリン酸 0.5
4 オレイン酸 1
5 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2
6 D−δ−トコフェロール 0.05
7 トリメチルシロキシケイ酸 15
8 テトラデセン 0.1
9 本発明誘導体 15
【0093】
(製造法)
油分(1)〜(5)とゲル化剤(9)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに成分(6)〜(7)を加えてホモミキサー5000回転で10分間攪拌、その後に成分(8)〜(9)を加えて攪拌後、金型に流し込み冷却して油性マスカラを得た。
得られたマスカラを試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0094】
実施例9 クリーム状整髪料(O/W型)
1 本発明誘導体 4
2 メチルポリシロキサン 8
3 テトラオクタン酸ペンタエリスリット 3
4 脂肪酸 3
5 非イオン界面活性剤 2
6 カルボキシビニルポリマー 0.2
7 精製水 残余
8 1,3−ブタンジオール 2
9 トリエタノールアミン 0.2
【0095】
(製造法)
油分および界面活性剤(2)〜(5)とゲル化剤(1)を混合して90℃で均一攪拌し、油相部とした。別容器にアルコール類(8)を入れて成分(6)を加熱分散し、そこに精製水(7)を加え、さらに成分(9)を溶解攪拌し水相とした。水相部に対し油相部を90℃で添加し、攪拌冷却してクリーム状整髪料を得た。
得られた整髪料を試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0096】
実施例10 ヘアスティック
1 本発明誘導体 12
2 メチルポリシロキサン(6cs) 残余
3 メチルポリシロキサン(100cs) 40
4 メチルフェニルポリシロキサン 35
5 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
6 香料 適量
(製造法)
油分(2)〜(5)とゲル化剤(1)を混合して90℃で均一攪拌し、最後に成分(6)を加えて攪拌後、金型に流し込み冷却してヘアスティックを得た。
得られたヘアスティックを試験例3と同様の方法で評価したところ、のび◎、形状安定性○であった。
【0097】
実施例11 オイルクレンジング
1 本発明誘導体 4
2 メチルポリシロキサン 10
3 トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 10
4 デカメチルシクロペンタシロキサン 35
5 流動パラフィン 残余
6 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10
7 精製水 1
【0100】
(製造法)
油分および界面活性剤(2)〜(6)とゲル化剤(1)を混合して95℃で攪拌し、最後に精製水(7)を加えて攪拌後冷却してオイルクレンジングを得た。
得られたオイルクレンジングを試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0101】
実施例12 練り香水
1 本発明誘導体 2.5
2 デカメチルシクロペンタシロキサン 40
3 メチルポリシロキサン(6cs) 残余
4 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
5 香料 3
【0102】
(製造法)
油分(2)〜(4)とゲル化剤(1)を混合して90℃で均一攪拌し、その後に成分(5)を加えて攪拌後、容器に流し込み冷却して練り香水を得た。
得られた練り香水を試験例2と同様の方法で評価したところ、さっぱり感◎、分離安定性○であった。
【0103】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、シリコーン油含有外用剤組成物において、特定のシリコーン誘導体を増粘ゲル化剤として用いることにより、使用感や経時安定性に優れる外用剤組成物とすることができる。

Claims (5)

  1. 分子内にアミド基(−NHCO−)又はウレイド基(−NHCONH−)と、−[Si(CH)O]n−Si(CH)(ただし、nは0〜900の数)で示されるポリシロキシ基とを有するシリコーン誘導体と、シリコーン油とを含有することを特徴とする外用剤組成物。
  2. 請求項1記載の組成物において、前記シリコーン誘導体が、下記一般式(I)で示されるシクロヘキサンジアミン誘導体又は下記一般式(II)で示されるイソロイシン誘導体であることを特徴とする外用剤組成物。
    Figure 2004182694
    (式(I)中、Rはそれぞれ炭素数6〜22のアルキレン基又はアルケニレン基を示す。nはそれぞれジメチルシロキシ基の平均重合度を示し、0〜900の数である。)
    Figure 2004182694
    (式(II)中、Rはそれぞれ炭素数6〜22のアルキレン基又はアルケニレン基を示す。nはそれぞれジメチルシロキシ基の平均重合度を示し、0〜900の数である。)
  3. 請求項2記載の組成物において、前記一般式(I)又は(II)中、Rがアルキレン基であることを特徴とする外用剤組成物。
  4. 請求項2又は3記載の組成物において、前記一般式(I)又は(II)中、Rが炭素数8〜10のアルキレン基であり、nが1又は2であることを特徴とする外用剤組成物。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の組成物において、前記シリコーン誘導体が、シリコーン油に対して熱可逆的ゲルを形成し得るものであることを特徴とする外用剤組成物。
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